JP2000006132A - Pc製品成形用型枠およびその成形用型枠を用いたpc製品の製造方法およびpc製品 - Google Patents

Pc製品成形用型枠およびその成形用型枠を用いたpc製品の製造方法およびpc製品

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JP2000006132A
JP2000006132A JP27813398A JP27813398A JP2000006132A JP 2000006132 A JP2000006132 A JP 2000006132A JP 27813398 A JP27813398 A JP 27813398A JP 27813398 A JP27813398 A JP 27813398A JP 2000006132 A JP2000006132 A JP 2000006132A
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product
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straight
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JP27813398A
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English (en)
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Hajime Mori
一 森
Hideji Horii
秀治 堀井
Tatsuya Wakizaka
達也 脇坂
Yasukuni Kamimura
泰邦 上村
Munemasa Seki
宗正 関
Kenzo Yoshioka
研三 吉岡
Noriyuki Furuya
則之 古屋
Yasuhiko Masuda
安彦 増田
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Obayashi Corp
Schokbeton Japan Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Schokbeton Japan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内型枠の直線部の成形面の幅長を可変とし
て、1つの内型枠で寸法の異なる多種類のPC製品に対
応させる。 【解決手段】 PC製品成形用型枠10の内型枠12
を、コーナ部と直線部とに分割してコーナ部型枠16と
直線部型枠18とによって構成する。コーナ部型枠16
と直線部型枠18の重合部分を薄板状に形成し、この薄
板部分を摺動自在に密接して重合する。この重合量を可
変可能で、その変化位置に保持可能なターンバックル2
0等の様な可変機構19を設け、この可変機構19を調
整することにより内型枠12の各辺の長さを可変とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内外型枠間の隙間
にコンクリートを打設してPC製品を成形するにあたっ
て、内型枠の各辺の長さを可変として寸法の異なる各種
PC製品を成形できるようにしたPC製品成形用型枠お
よびその成形用型枠を用いたPC製品の製造方法および
この製造方法により作製されるPC製品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では建築資材として各種PC(プレ
キャストコンクリート)製品が多く用いられる。例え
ば、これらPC製品としては断面中空矩形状の柱型枠や
断面コ字状の梁型枠等があり、これら型枠を現場で設置
して配筋および後打ちコンクリートを施すことにより、
PC型枠と一体化したRC柱およびRC梁として構築す
ることができる。このようなPC型枠の製造は成形用型
枠を用いて行われるが、例えば中空のPC柱型枠の製造
は、特公平7−49694号公報(Int.Cl.E04C 3/34)
に開示されるように遠心コンクリート成形機を用いて、
成形用型枠を回転させながら行う方法や、特許登録第2
675724号公報(Int.Cl.B28B 7/18)に開示される
ように加振機を用いて型枠を加振させながら行う方法が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のPC製品の製造方法では、いずれも予め所定寸法
に形成された成形用型枠を用いて当該型枠を回転若しく
は加振させながら内部のコンクリートを締め固めて硬化
させるようにしているが、遠心力や振動に耐え得る強度
をもたせて成形用型枠を作製しなければならず、当該型
枠の作製コストが高くなる。また、1つの成形用型枠で
は単一寸法のPC製品のみしか製造することができず、
若干の寸法調節も行えず、よって寸法の異なる他のPC
製品の成形用として転用することができない。従って、
寸法の若干異なる相似形のPC製品を製造する場合にあ
っても、それぞれに個別の成形用型枠を作製する必要が
あり、延いては多数の成形用型枠を用意しなければなら
ず、製造するPC製品の製品単価の高騰が余儀なくされ
てしまうという課題があった。また、遠心成形用の回転
装置や加振装置が必要であり、これらの装置の制約か
ら、大きなPC製品を製造するには実際上において限界
があった。
【0004】また、従来のPC製品にあっては、その内
部に多数の剪断補強筋を埋設するにあたって、個々の剪
断補強筋を補助筋に結束してこれを介して相互に繋いで
形状保持させておく必要があり、建物構造上においては
不要な鉄筋類を用いなければならず、材料費が余分にか
かるだけでなく、組立の手間も要し、それだけ製作費用
が嵩むという問題もあった。
【0005】本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、内型枠の成形面の幅長さを
可変として、1つの内型枠で寸法の異なる多種類のPC
製品に対応し得、製品単価の可及的な低減化が図れるP
C製品成形用型枠およびその成形用型枠を用いたPC製
品の製造方法並びにPC製品を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の手段を以下請求項毎に述べる。
【0007】請求項1に示すPC製品成形用型枠は、
内型枠を外型枠内に所定間隔を設けて配置し、これら内
外型枠間にコンクリートを打設してPC製品を成形する
成形用型枠において、上記内型枠を、コーナ部と直線部
とに分割してコーナ部型枠と直線部型枠とによって構成
し、これら両型枠の重合する部分を薄板状に形成し、こ
の薄板部分を摺動自在に密接して重合するとともに、こ
の重合量を可変調節して内型枠の各辺の長さを所望値に
設定保持する可変機構を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2に示すPC製品成形用型枠は、
上記可変機構が、上記コーナ部を挟んで隣設される上記
直線部型枠間に跨って配置される長さ調整可能な支保治
具であることを特徴とする。
【0009】請求項3に示すPC製品成形用型枠は、
上記コーナ部型枠の内側にガイド部材を取り付け、この
ガイド部材の両端部に上記直線部型枠の端部を嵌合する
係合部を形成したことを特徴とする。
【0010】請求項4に示すPC製品成形用型枠にあ
っては、上記直線部型枠に幅の異なる複数種類を用意
し、この幅の異なる直線部型枠の選択と、該直線部型枠
と上記コーナ部型枠との重合量の調節とにより、任意の
縦横比の大きさの内型枠に形成することを特徴とする。
【0011】請求項5に示すPC製品成形用型枠にあ
っては、上記内型枠における直線部型枠のコンクリート
打設面に凹凸模様を形成したことを特徴とする。
【0012】請求項6に示す成形用型枠を用いたPC
製品の製造方法にあっては、コーナ部と直線部とを分割
して、互いに重合されるコーナ部型枠と直線部型枠とに
よって内型枠を構成し、これらコーナ部型枠と直線部型
枠との重合量を大きくした状態でPC製品の剪断補強筋
内に配置し、この状態でコーナ部型枠と直線部型枠とを
重合量が小さくなる方向に相対移動して、上記剪断補強
筋の内側いっぱいに内型枠を拡大し、外側に剪断補強筋
が取り付けられた内型枠を、外型枠内に所定間隔を設け
て配置し、これら内外型枠間の隙間にコンクリートを打
設するとともに、所定期間養生し、コンクリートが所定
の強度に硬化した後に、コーナ部型枠と直線部型枠とを
重合量が大きくなる方向に相対移動して脱型することを
特徴とする。
【0013】請求項7に示すPC製品にあっては、コ
ーナ部と直線部とに分割されて互いに重合されるコーナ
部型枠と直線部型枠とからなる内型枠を用い、これらコ
ーナ部型枠と直線部型枠との重合量を大きくした状態で
その外側に所定間隔で閉鎖型の剪断補強筋を遊嵌配置
し、この状態でコーナ部型枠と直線部型枠とを重合量が
小さくなる方向に相対移動して、上記剪断補強筋の内側
いっぱいに内型枠を拡大して、該内型枠の外側に剪断補
強筋を密着固定し、該内型枠を外型枠内に所定間隔を設
けて配置して、これら内外型枠間の隙間にコンクリート
を打設するとともに、所定期間養生し、コンクリートが
所定の強度に硬化した後に、コーナ部型枠と直線部型枠
とを重合量が大きくなる方向に相対移動することにより
脱型形成され、上記剪断補強筋を保持するための補助筋
を有さないことを特徴とする。
【0014】以下本発明の作用を請求項毎に述べる。
【0015】請求項1のPC製品成形用型枠では、内
型枠をコーナ部型枠と直線部型枠とによって構成し、こ
れら両型枠の薄板状に形成した一方を他方の成形面に重
合して、この重合量を可変機構によって調整変更可能と
するとともに、その変化させた位置で保持するようにし
たので、この重合量を多くしたり少なくしたりすること
により、内型枠の辺の長さを簡単に変化させて設定する
ことができる。つまり、上記重合量を多くすることによ
り内型枠の辺の長さを短くし、この内型枠を小型にする
ことができる一方、上記重合量を少なくすることにより
内型枠の辺の長さを長くし、内型枠を大型とすることが
できる。従って、大きさの異なる複数種類のPC製品を
成形する場合に、このPC製品の大きさに合わせて上記
内型枠の辺長を調整しておき、この調整した内型枠をこ
れに対応した外型枠にセットしてコンクリートを打設す
ることにより、複数種類の大きさのPC製品を1つの内
型枠によって成形することができる。
【0016】請求項2のPC製品成形用型枠では、上
記可変機構を、上記コーナ部を挟んで隣設される上記直
線部型枠間に跨って配置されるターンバックル等の長さ
調整可能な支保治具で構成したので、この支保治具の長
さに応じて隣設される直線部型枠間の距離を確定し、延
いては、これら直線部型枠と上記コーナ部型枠との重合
量を調整することができる。このため、この支保治具を
上記重合量に応じてこれの全体長を決定しておくことに
より、内型枠の各辺の長さを簡単かつ正確に目的の長さ
に設定することができ、精度の高い内型枠を得ることが
できる。
【0017】請求項3のPC製品成形用型枠では、上
記コーナ部型枠の内側に取り付けたガイド部材によっ
て、このコーナ部型枠の折曲部分の強度を増大できるこ
とにより、このコーナ部型枠の薄肉化が可能となって軽
量化を図ることができる。また、上記ガイド部材の両端
部に上記直線部型枠の端部を嵌合する係合部を形成した
ので、この係合部に直線部型枠の端部をガイドできるた
め、コーナ部型枠と直線部型枠との重合量を調整する際
の相対移動を容易にできるとともに、これら両型枠の分
離を防止できる。
【0018】請求項4に示すPC製品成形用型枠で
は、幅の異なる上記直線部型枠を複数種類用意してお
き、この幅の異なる直線部型枠の選択と、当該直線部型
枠と上記コーナ部型枠との重合量の調節との双方で、内
型枠の大きさを調整するようにしたので、幅の異なる直
線部型枠を適宜交換することにより内型枠の寸法を大き
く変化させることができるとともに、上記縦横比を変え
て長方形断面にすることもでき、かつ重合量の変化によ
り内型枠の寸法を微調整することができる。
【0019】請求項5のPC製品成形用型枠では、上
記内型枠における直線部型枠のコンクリート打設面に凹
凸模様を形成するので、成形されるPC製品の内面に凹
凸模様が形成されることになり、当該PC製品の内部に
打設される後打ちコンクリートとの結着性を向上させる
ことができる。
【0020】請求項6の成形用型枠を用いたPC製品
の製造方法では、コーナ部と直線部とを分割して、互い
に重合されるコーナ部型枠と直線部型枠とによって内型
枠を構成し、これらコーナ部型枠と直線部型枠との重合
量を大きくした状態、つまり内型枠を小さくした状態で
PC製品の剪断補強筋内に配置し、剪断補強筋を所定の
間隔で配置し、この状態でコーナ部型枠と直線部型枠と
を重合量が小さくなる方向に移動して、上記剪断補強筋
の内側いっぱいに内型枠を拡大する。従って、このよう
に内型枠の外側が剪断補強筋で拘束されることにより、
製造しようとするPC製品の大きさに合わせて内型枠の
拡大量を簡単に調整することができる。そして、内型枠
の外側に剪断補強筋が取り付けられた状態で、この内型
枠を外型枠内に所定間隔を設けて配置し、次いでこれら
内外型枠間の隙間にコンクリートを打設して所定期間養
生し、コンクリートが所定の強度に硬化した後に脱型す
ることにより、上記剪断補強筋が埋設されたPC製品を
得ることができる。このとき、内型枠はその大きさを簡
単に変えられるので、1つの内型枠で複数種類のPC製
品に対応させることができ、型枠の数を削減して安価な
PC製品を提供することができる。
【0021】請求項7のPC製品にあっては、コーナ
部と直線部とに分割されて互いに重合されるコーナ部型
枠と直線部型枠とからなる内型枠を用い、これらコーナ
部型枠と直線部型枠との重合量を大きくした状態でその
外側に所定間隔で閉鎖型の剪断補強筋を遊嵌配置し、こ
の状態でコーナ部型枠と直線部型枠とを重合量が小さく
なる方向に相対移動して、上記剪断補強筋の内側いっぱ
いに内型枠を拡大して、該内型枠の外側に剪断補強筋を
密着させて固定係止し、該内型枠を外型枠内に所定間隔
を設けて配置して、これら内外型枠間の隙間にコンクリ
ートを打設して形成されるから、上記剪断補強筋を保持
するための補助筋を設ける必要がなく、またコンクリー
トが所定の強度に硬化した後に、コーナ部型枠と直線部
型枠とを重合量が大きくなる方向に相対移動することに
より容易に脱型して形成し得るから、材料費と組立手間
とを省いて建物構造上において不要な鉄筋を一切用いて
いない廉価なPC製品が得られ、品質管理も容易にな
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図5は本発明の
PC製品成形用型枠およびその成形用型枠を用いたPC
製品の製造方法の一実施形態を示し、図1は左右で切断
位置を異ならせた型枠の断面図、図2は内型枠のコーナ
部型枠を示し、(a)は片側端部の正面図、(b)は
(a)中A−A線断面図、図3は内型枠の直線部型枠を
示し、(a)は片側端部の平面図、(b)は(a)中B
−B線断面図,(c)は(a)中C−C線断面図、図4
は上下で型枠の大きさを異ならせた型枠の断面図、図5
は内型枠のコーナ部分の拡大断面図である。
【0023】即ち、本実施形態のPC製品成形用型枠1
0は図1に示すように、内型枠12と外型枠14とを備
え、内型枠12は断面矩形の筒体状に形成されるととも
に、外型枠14は内方に所定間隔をもって該内型枠12
を内包する断面コ字状に形成される。そして、上記外型
枠14をその開口側を上方に向け、その内部に所定間隔
をもって内型枠12をその軸心を水平に横置きにセット
し、これら内外型枠12,14間の隙間に高流動コンク
リートを打設してPC製品としてのPC柱型枠が製作さ
れるようになっている。
【0024】ここで、本発明のPC製品成形用型枠10
の基本構成は、上記内型枠12を、コーナ部と直線部と
に分割してコーナ部型枠16と直線部型枠18とによっ
て構成し、これら両型枠16,18の重合部分を薄板状
に形成し、この薄板部分を摺動自在に密接して重合する
とともに、この重合量を可変可能で、また変化位置に保
持可能な可変機構19を設け、この可変機構19を調整
することにより内型枠12の各辺の長さを任意の所望値
に設定するようにしている。
【0025】上記可変機構19としては、上記コーナ部
を挟んで隣設される上記直線部型枠18,18間に跨っ
て配置される長さ調整が可能で圧縮にも強い支保治具が
用いられ、具体的には本実施例ではターンバックル20
を使用している。
【0026】上記コーナ部型枠16は、図2に示すよう
に薄板状の鉄板をL字状に折曲して構成され、このL形
のコーナ部型枠16の内側には適宜間隔をもって補強リ
ブ22が固設されるとともに、このコーナ部型枠16の
両端部にはガイド部材23が固設される。上記ガイド部
材23の両側端部には、図1に示したように上記直線部
型枠18の端部を嵌合する切れ込み状の係合部23aが
形成される。尚、同図は左側半分と右側半分との断面位
置が異なるため、ターンバックル20と補強リブ22と
が右側上下に2箇所、ガイド部材23が左側上下に2箇
所設けられているが、これら補強リブ22およびターン
バックル20,ガイド部材23は内型枠12の四隅にそ
れぞれ設けられることは言うまでもない。また、上記コ
ーナ部型枠16および上記直線部型枠18は、成形しよ
うとするPC型枠の長さに応じた長さに形成される。
【0027】一方、上記直線部型枠18は、図3に示す
ように端太パイプ24の片面に、薄板状の鉄または木製
等の平板26が張り合わされることにより構成される。
端太パイプ24は断面矩形状の角形パイプで、平行な2
本の主骨部24a間に適宜間隔をもって補強部24bが
結合されて全体的に梯子状に構成され、上記平板26に
作用する打設コンクリートの圧力を受けて、この平板2
6が変形するのを防止するようになっている。そして、
上記コーナ部型枠16の両側部分は、上記直線部型枠1
8の平板26の両側部の外側に摺動可能に密接重合され
る。また、上記平板26の外側面、つまりコンクリート
の打設面に凹凸模様を形成しておくことにより、成形さ
れるPC製品の内面に凹凸模様が形成されるため、当該
PC製品の内側に打設される後打ちコンクリートとの付
着性を向上させることができる。上記直線部型枠18
は、幅の異なる大きさのものが複数種類用意され、この
幅が異なる直線部型枠18を適宜に選択して交換するこ
とによっても、内型枠12の大きさが調整されるように
なっている。つまり、幅の小さな直線部型枠18を用い
た場合は図4中上半分の状態となり、幅の大きな直線部
型枠18を用いた場合は同図中下半分の状態となる。よ
って任意な縦横比の矩形断面にでき容易に長方形とする
こともできる。また、このように直線部型枠18の幅変
化で内型枠12の辺を変化させることができ、そして、
このように変化させた状態で直線部型枠18とコーナ部
型枠16との重合量を変化させることにより、各辺の大
きさを多少の範囲で微調整を行うことができる。
【0028】上記ターンバックル20は、図5にも示す
ように上記コーナ部を挟んで隣設される直線部型枠18
間に跨って配置され、このターンバックル20によって
隣設される直線部型枠18間の距離を精度良く調整する
ことができる。また、該ターンバックル20のねじ軸2
0aの先端部には、上記端太パイプ24の角部に係止さ
れるようにY字状の取付け部20bが設けられている。
【0029】そして、かかる構成になる内型枠12を用
いてPC柱型枠を製作するには、成形しようとするPC
型枠の大きさに応じて直線部型枠18を用い、この直線
部型枠18とコーナ部型枠16との重合量を大きくした
状態、つまり、内型枠12の辺を短縮した状態で、上記
PC型枠に埋設される多数の鉄板フープやフープ筋並び
にスタラップ筋等の剪断補強筋30内に配置する。即
ち、矩形の筒状を呈する内型枠12を縮径した状態でそ
の外周部に長手方向に沿わせて適宜間隔をあけて上記多
数のフープ筋や鉄板フープ等の剪断補強筋30を遊嵌さ
せ、この状態でコーナ部型枠16と直線部型枠18とを
重合量が小さくなる方向、つまり、内型枠12の辺を延
長する方向に移動して拡径し、上記剪断補強筋30の内
側いっぱいに内型枠12を拡大してその外側に多数の剪
断補強筋30を個々に密着させて固定係止する。
【0030】そして、内型枠12の外側に剪断補強筋3
0を取り付けた状態で、この内型枠12を外型枠14内
に所定間隔δを設けて配置し、コンクリート打設時のコ
ンクリート圧により、内型枠全体が移動するのを阻止す
るために、内型枠を外型枠に適宜手段で固定する。次い
で、これら内外型枠12,14間の隙間δに上方から高
流動コンクリートを、内型枠12の上方に所定厚さが形
成されるように打設するとともに、所定期間養生し、こ
の高流動コンクリートが所定の強度に硬化した後に、コ
ーナ部型枠16と直線部型枠18とを重合量が大きくな
る方向に相対移動して脱型する。
【0031】また、本実施形態では内型枠12の下側と
外型枠14の底面との間の中央部に、PC柱型枠の壁接
続用の連続スリットを形成するため、長さ方向に沿って
一対の仕切り板32,32を配置し、これら仕切り板3
2,32間に高流動コンクリートが進入しないようにな
っている。また、上記仕切り板32,32によって、内
型枠12を所定の間隔δを設けて支持するようになって
いる。また、型枠内に高流動コンクリートを打設する
際、上記仕切り板32,32間には発泡スチロール等の
詰め物を充填しておくことが望ましい。更に、上記コン
クリートとしては高流動コンクリートが用いられるの
で、型枠内の形状に沿ってくまなく行き渡らせることが
でき、形状精度を良好に形成し得るようになっている。
【0032】従って、本実施形態のPC製品成形用型枠
10にあっては、内型枠12を構成するコーナ部型枠1
6と直線部型枠18との重合量を変化させることによ
り、内型枠12の各辺の長さを微調整することができ、
かつ、幅の異なる上記直線部型枠18を交換することに
より、各辺の長さを大きく変化させることができる。従
って、製作しようとするPC型枠のサイズに合わせて上
記内型枠12の大きさを変化させて設定調節することに
より、1つの内型枠12で複数種類のPC型枠を容易に
製作することができ、製品単価を可及的に下げることが
できる。
【0033】また、本実施形態では上記内型枠12の各
辺の長さを調整する場合、上述したように予め製作しよ
うとするPC型枠のサイズに応じた幅の直線部型枠18
を選択して取り付けておき、そして、コーナ部型枠16
と直線部型枠18との重合量を大きく、つまり内型枠1
2の各辺を小さくした状態でPC型枠に埋設される多数
の剪断補強筋30内に配置する。そして、ターンバック
ル20を回転してコーナ部型枠16と直線部型枠18と
を重合量が小さくなる方向に移動し、上記剪断補強筋3
0の内側いっぱいに内型枠12を拡大する。従って、こ
のように内型枠12の外側が多数の剪断補強筋30で拘
束されることにより、製造しようとするPC型枠の大き
さに合わせて内型枠12の拡大量を簡単に調整すること
ができる。また逆に、多数の剪断補強筋30は個々に内
型枠12に密着して所定の位置に係合保持されるから、
これら多数の剪断補強筋30は、PC製品内に埋設する
にあたって従来のように補助筋を介してこれに結束して
相互に繋いで形状保持させておく必要がなく、よって建
物構造上において不要な鉄筋類を一切用いずに済む。
【0034】そして、剪断補強筋30の内側に内型枠1
2が嵌め込まれた状態で、この内型枠12を外型枠14
内に、下側中央部を仕切り板32,32で支持させつつ
所定間隔を設けて配置するとともに、図外の主筋を配置
する。次いで、これら内外型枠12,14間の隙間δに
上方から高流動性のコンクリートを打設した後、所定期
間養生する。そして、コンクリートが所定の強度に硬化
した後に内外型枠12,14から離脱させて脱型するこ
とにより、内外型枠12,14間の空間部形状に相応し
たPC柱製品を得ることができる。尚、外型枠14はP
C型枠のサイズに応じて予め複数種類が用意されること
になる。
【0035】ところで、本実施形態では上記内外型枠1
2,14を薄板状に形成して、一方を他方の成形面に重
合し、この重合量をターンバックル20によって可変と
したので、この重合量を多くしたり少なくしたりするこ
とにより、内型枠12の各辺の長さを簡単かつ高精度を
もって変化させることができる。つまり、上記重合量を
多くすることにより内型枠12の各辺の長さを短くし
て、この内型枠12を小型にすることができる一方、上
記重合量を少なくすることにより内型枠12の各辺の長
さを長くして、内型枠12を大型とすることができる。
【0036】また、本実施形態では内型枠12のコーナ
部を挟んで隣設される上記直線部型枠18間に跨ってタ
ーンバックル20を配置し、このターンバックル20の
全体長さに応じて隣設される直線部型枠18間の距離を
確定し、延いては、これら直線部型枠18と上記コーナ
部型枠16との重合量を調整することができる。このた
め、このターンバックル20を上記重合量に応じて回転
して、これの全体長を決定しておくことにより、内型枠
12の各辺の長さを簡単かつ正確に目的の長さに設定す
ることができ、精度の高い内型枠を得ることができる。
【0037】更に、上記コーナ部型枠16は、内側に取
り付けた補強リブ22及びガイド部材23によってこの
コーナ部型枠16の折曲部分の強度を増大できることに
より、コーナ部型枠16の薄肉化が可能となって軽量化
を図ることができる。また、上記ガイド部材23の両端
部に上記直線部型枠18の端部を嵌合する係合部23a
を形成したので、この係合部23aに直線部型枠18の
端部をガイドできるため、コーナ部型枠16と直線部型
枠18との重合量を調整する際の相対移動を容易にでき
る。また、上記係合部23aによってコーナ部型枠16
と直線部型枠18とを係止して、これら両型枠の分離を
防止できるため、内型枠12の組み立てが著しく容易に
なる。
【0038】また、上記実施形態では、筒体状の内型枠
12の軸芯の方向を水平方向に配して横置き配置する例
を示したが、図6,図7に示すように、当該内型枠12
の軸芯Lの方向を鉛直方向に向けて縦置きに配設して成
形するようにしても良い。この場合には、外型枠14は
環状の筒体に形成し、コンクリートベッド36上に設置
する。
【0039】このように、前記内型枠12の軸芯Lを鉛
直方向に指向させて縦置き配置するように構成すると、
作業時に占有する作業面積を小さくすることができ、限
られた作業エリアで複数のPC製品を同時に製造するこ
とが可能になり、生産効率の向上が図れる。
【0040】また、PC製品としてのPC柱型枠に壁接
続用の連続スリットを形成するために、その長さ方向に
沿って一対の仕切り板32,32を配置してこれら仕切
り板32,32間に高流動コンクリートが進入しないよ
うにするにあたっても、この縦置き配置であれば、当該
仕切板32がコンクリート打設の邪魔になることはな
く、よって仕切り板32は任意の面に配設することがで
き、図示するように各面にそれぞれに一対ずつ仕切り板
32を設けて、連続スリットをPC柱型枠の4面に形成
することも容易に行い得る。また、コンクリートを打設
するにあたっても、上方の開口部からだけでなく、コン
クリート圧送ポンプなどを用いて下部から充填させるこ
ともできる。
【0041】ところで、本実施形態ではPC製品として
断面矩形状のPC型枠を製作する場合を開示したが、こ
れに限ることなく他のPC製品、例えば梁用等の断面コ
字状のPC製品を製作する場合にあっても、本発明の内
型枠構造および製造方法を適用して、高流動コンクリー
トの打設量を調節して容易に製造することができる。即
ち、図8に示すように辺の長さが可変となった上記内型
枠12を、1つのコ字型PC製品に対応した外型枠14
aに配置して、1度のコンクリート打設工程で1個のコ
字型PC製品を製造するようにしてもよい。この場合に
あっても上記内型枠12は辺の長さが調節可能であるた
め型枠の転用性を備えることになる。ここで当然なが
ら、上記内型枠12の外周には環状の拘束筋30が配置
されて、製造されるコ字型PC製品の内側面には当該拘
束筋が埋設されてコ字部の両端から突出することになる
が、当該コ字型PC製品を梁用あるいは柱の被覆用とし
て用いる場合等において、その突出する拘束筋30が邪
魔になるときにはその突出部分を切除しても良い。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のP
C製品成形用型枠およびその成形用型枠を用いたPC製
品の製造方法にあっては、以下に述べるような優れた効
果を奏する。
【0043】請求項1のPC製品成形用型枠では、内
型枠をコーナ部型枠と直線部型枠とによって構成し、こ
れら両型枠の薄板状に形成した一方を他方の成形面に重
合して、この重合量を可変機構によって可変可能とする
とともにその変化させた位置に保持可能にしたので、こ
の重合量を多くしたり少なくしたりして、内型枠の辺の
長さを簡単に変化させて所望の大きさに設定調節するこ
とができる。従って、1つの内型枠で複数種類のPC製
品を製作することができるため、内型枠の共用化を達成
してPC製品の単価を可及的に低減することができる。
【0044】請求項2のPC製品成形用型枠では、上
記可変機構を、上記コーナ部を挟んで隣設される上記直
線部型枠間に跨って配置されるターンバックル等の様な
支保治具で構成したので、この支保治具の長さに応じて
隣設される直線部型枠間の距離を確定し、延いては、こ
れら直線部型枠と上記コーナ部型枠との重合量を調整す
ることができるため、内型枠の各辺の長さを簡単かつ正
確に目的の長さに設定することができ、精度の高い内型
枠を得ることができる。
【0045】請求項3のPC製品成形用型枠では、上
記コーナ部型枠の内側にガイド部材を取り付け、このガ
イド部材の両端部に上記直線部型枠の端部を嵌合する係
合部を形成したので、ガイド部材によってコーナ部型枠
の折曲部分の強度を増大でき、このコーナ部型枠の薄肉
化が可能となって軽量化を図ることができる。また、上
記ガイド部材の係合部に直線部型枠の端部をガイドでき
るため、コーナ部型枠と直線部型枠との重合量を調整す
る際の相対移動を容易にできるとともに、これら両型枠
の分離を防止して内型枠の組み立てを容易にできる。
【0046】請求項4に示すPC製品成形用型枠で
は、幅の異なる上記直線部型枠を複数種類用意し、この
幅の異なる直線部型枠の選択と、当該直線部型枠と上記
コーナ部型枠との重合量調節とによって、内型枠の大き
さを所望の寸法に設定調整するようにしたので、幅の異
なる直線部型枠の交換により内型枠の寸法を大きく変化
させることができ、正方形断面のみならず、長方形断面
にもすることができるとともに、上記重合量の変化によ
り内型枠の寸法を微調整することができ、より幅広い寸
法に対応させることができる。
【0047】請求項5のPC製品成形用型枠では、上
記内型枠における直線部型枠のコンクリート打設面に凹
凸模様を形成するので、成形されるPC製品の内面に凹
凸模様が形成されることになり、当該PC製品の内部に
打設される後打ちコンクリートとの結着性を向上させる
ことができる。
【0048】請求項6の成形用型枠を用いたPC製品
の製造方法では、コーナ部と直線部とを分割して、互い
に重合されるコーナ部型枠と直線部型枠とによって内型
枠を構成し、内型枠を小さくした状態でPC製品の剪断
補強筋内に配置し、この状態で剪断補強筋の内側いっぱ
いに内型枠を拡大するようにしたので、内型枠の外側が
剪断補強筋で拘束されるため、製造しようとするPC製
品の大きさに合わせて内型枠の各辺の調整を簡単にする
ことができる。そして、内型枠に剪断補強筋が取り付け
られた状態で、この内型枠を外型枠内に所定間隔を設け
て配置し、これら内外型枠間の隙間にコンクリートを打
設することにより、上記剪断補強筋が埋設されたPC製
品を得ることができる。このとき、内型枠はその大きさ
を簡単に変えられるので、1つの内型枠で複数種類のP
C製品に対応させることができ、型枠の数を削減して安
価なPC製品を提供することができる。
【0049】請求項7のPC製品にあっては、コーナ
部と直線部とに分割されて互いに重合されるコーナ部型
枠と直線部型枠とからなる内型枠を用い、これらコーナ
部型枠と直線部型枠との重合量を大きくした状態でその
外側に所定間隔で閉鎖型の剪断補強筋を遊嵌配置し、こ
の状態でコーナ部型枠と直線部型枠とを重合量が小さく
なる方向に相対移動して、上記剪断補強筋の内側いっぱ
いに内型枠を拡大して、該内型枠の外側に剪断補強筋を
密着させて固定係止し、該内型枠を外型枠内に所定間隔
を設けて配置して、これら内外型枠間の隙間にコンクリ
ートを打設して形成されるから、上記剪断補強筋を保持
するための補助筋を設ける必要がなく、またコンクリー
トが所定の強度に硬化した後に、コーナ部型枠と直線部
型枠とを重合量が大きくなる方向に相対移動することに
より容易に脱型して形成し得るから、材料費と組立手間
とを省いて建物構造上において不要な鉄筋を一切用いて
いない廉価なPC製品が得られ、品質管理も容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPC製品成形用型枠の一実施形態を示
す左右で切断位置を異ならせた型枠の断面図である。
【図2】本発明の一実施形態で内型枠のコーナ部型枠を
示し、(a)は片側端部の正面図、(b)は(a)中A
−A線断面図である。
【図3】本発明の一実施形態で内型枠の直線部型枠を示
し、(a)は片側端部の平面図、(b)は(a)中B−
B線断面図、(c)は(a)中C−C線断面図である。
【図4】本発明の一実施形態の上下で型枠の大きさを異
ならせた型枠の断面図でる。
【図5】本発明の一実施形態の内型枠のコーナ部分の拡
大断面図である。
【図6】本発明のPC製品成形用型枠の他の実施形態を
示し、内型枠の軸芯を鉛直方向に指向させて縦配置した
場合の平断面図である。
【図7】図7の側面図である。
【図8】本発明の一実施形態の内型枠を用いてコ字型P
C製品を製造する場合を示す断面図である。
【符号の説明】
10 PC製品成形用型枠 12 内型枠 14 外型枠 16 コーナ部型枠 18 直線部型枠 19 可変機構(長さ調整可能な支保治具) 20 ターンバックル(長さ調整可能な支保治具) 22 補強リブ 30 剪断補強筋 32 仕切り板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 秀治 埼玉県川越市南台1−10−4 株式会社シ ョックベトン・ジヤパン内 (72)発明者 脇坂 達也 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 上村 泰邦 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 関 宗正 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 吉岡 研三 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 古屋 則之 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 増田 安彦 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 Fターム(参考) 2E163 DA01 DA08 FA01 FB03 FB31 FB34 GA01 4G058 AA01 FA12 FA25 FA54

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内型枠を外型枠内に所定間隔を設けて配
    置し、これら内外型枠間にコンクリートを打設してPC
    製品を成形する成形用型枠において、 上記内型枠を、コーナ部と直線部とに分割してコーナ部
    型枠と直線部型枠とによって構成し、これら両型枠の重
    合する部分を薄板状に形成し、この薄板部分を摺動自在
    に密接して重合するとともに、この重合量を可変調節し
    て内型枠の各辺の長さを所望値に設定保持する可変機構
    を設けたことを特徴とするPC製品成形用型枠。
  2. 【請求項2】 上記可変機構が、上記コーナ部を挟んで
    隣設される上記直線部型枠間に跨って配置される長さ調
    整可能な支保治具であることを特徴とする請求項1に記
    載のPC製品成形用型枠。
  3. 【請求項3】 上記コーナ部型枠の内側にガイド部材を
    取り付け、このガイド部材の両端部に上記直線部型枠の
    端部を嵌合する係合部を形成したことを特徴とする請求
    項1〜2のいずれかに記載のPC製品成形用型枠。
  4. 【請求項4】 上記直線部型枠に幅の異なる複数種類を
    用意し、この幅の異なる直線部型枠の選択と、該直線部
    型枠と上記コーナ部型枠との重合量の調節とにより、任
    意の縦横比の大きさの内型枠とすることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載のPC製品成形用型枠。
  5. 【請求項5】 上記内型枠における直線部型枠のコンク
    リート打設面に凹凸模様を形成したことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のPC製品成形用型枠。
  6. 【請求項6】 コーナ部と直線部とを分割して、互いに
    重合されるコーナ部型枠と直線部型枠とによって内型枠
    を構成し、これらコーナ部型枠と直線部型枠との重合量
    を大きくした状態でPC製品の剪断補強筋内に配置し、
    この状態でコーナ部型枠と直線部型枠とを重合量が小さ
    くなる方向に相対移動して、上記剪断補強筋の内側いっ
    ぱいに内型枠を拡大し、外側に剪断補強筋が取り付けら
    れた内型枠を、外型枠内に所定間隔を設けて配置し、こ
    れら内外型枠間の隙間にコンクリートを打設するととも
    に、所定期間養生し、コンクリートが所定の強度に硬化
    した後に、コーナ部型枠と直線部型枠とを重合量が大き
    くなる方向に相対移動して脱型することを特徴とする成
    形用型枠を用いたPC製品の製造方法。
  7. 【請求項7】 コーナ部と直線部とに分割されて互いに
    重合されるコーナ部型枠と直線部型枠とからなる内型枠
    を用い、これらコーナ部型枠と直線部型枠との重合量を
    大きくした状態でその外側に所定間隔で閉鎖型の剪断補
    強筋を遊嵌配置し、この状態でコーナ部型枠と直線部型
    枠とを重合量が小さくなる方向に相対移動して、上記剪
    断補強筋の内側いっぱいに内型枠を拡大して、該内型枠
    の外側に剪断補強筋を密着固定し、該内型枠を外型枠内
    に所定間隔を設けて配置して、これら内外型枠間の隙間
    にコンクリートを打設するとともに、所定期間養生し、
    コンクリートが所定の強度に硬化した後に、コーナ部型
    枠と直線部型枠とを重合量が大きくなる方向に相対移動
    することにより脱型形成され、上記剪断補強筋を保持す
    るための補助筋を有さないことを特徴とするPC製品。
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JP9-360498 1998-04-21
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JP11114198 1998-04-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100985900B1 (ko) 2008-08-19 2010-10-08 주식회사 번영중공업 콘크리트 암거 제조장치

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