JP2000005696A - 木目模様の形成方法 - Google Patents

木目模様の形成方法

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築物の内外壁面あるいはこれらの構成要素
に対して、木目模様を形成する。 【構成】 模様付塗料として、セメントに対するポリマ
ー成分の比P/Cが、0.1〜2.0にあるポリマーセ
メントを用い、模様形成具に幅方向断面が円弧状に形成
された下面を有し、下面には同心円ないし同心隋円とな
る多数本の弧からなる凸条を形成したものを利用し、下
地面に前もって模様付塗料を配り塗りした後、模様形成
具の下面を下地に押し付け、揺らしながら擦るように滑
らして模様を形成する。 【効果】 木目模様の形成が能率的にかつ容易にできる
ようになる。また、形成された後の木目模様は強度に優
れ、また耐久性に優れたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木目模様を形成する
器具を用いて、コンクリート面あるいは平滑なサイディ
ング面,金属面の上に木製型枠による木目転写面と同様
の仕上り面を形成させる方法に関する。従って、用途は
建築あるいは土木分野である。
【0002】
【従来の技術】従来より、家具あるいは建築物の内外壁
面に対して木目模様を形成する方法が特開昭50−85
637号公報等に紹介されていた。木目模様を形成する
に当っては、本願でも用いることにしている、幅方向断
面が円孤状に形成された下面を有し、下面表面には同心
円となる多数本の孤からなる凸条を持つ模様形成具を利
用するものであった。この時使用される塗料は、ラッカ
ー,ニス,ペンキ,エナメル等の一般的に用いられてい
る無色,着色,不透明の各種の塗料であった。従来型の
塗料を用いた場合は、単に木目柄となった模様を形成す
るものであった。
【0003】
【発明の目的】この発明では、建築物あるいは構築物の
表面に木製型枠模様、即ち鉄筋コンクリートを木製型枠
を用いて作成した時の表面模様を、より本物に近い色調
と材質感が得られるようにすることを目的とする。これ
は従来における木目模様の形成が色調を問題にすること
がなく、艶においても光沢があることを問題にしていな
かったことによる。
【0004】
【目的を達成するための手段】この出願の木目模様の形
成方法では、請求項1の発明において、使用する模様付
塗料に、セメントに対するポリマー成分の比P/Cが
0.1〜2.0にあるポリマーセメントを用い、模様形
成具に幅方向断面が、円孤状に形成された下面を有し、
下面には同心円ないし同心楕円となる多数本の孤からな
る凸条を形成したものを用い、模様の形成は、下地面に
前もって模様付塗料を配り塗りした後、模様形成具の下
面を下地面に押し付け、揺らしながら擦る様にして滑ら
せることを要旨としている。
【0005】同様に、請求項2の発明においては、請求
項1の模様付塗料が0.1mm厚塗付した時に、隠ぺい
率試験紙の白黒の境界が識別できる隠ぺい力であること
を要旨としている。
【0006】請求項3の発明においては、請求項1また
は請求項2にある模様形成具の模様形成部分素材がゴム
であり、下地面上を擦った時に摩耗によりカーボンを含
むゴム素材の下地への転写,ゴム素材の摩擦跡を転写さ
せることを要旨としている。
【0007】請求項4の発明は、請求項1,請求項2ま
たは請求項3において、下地面に対し模様付塗料に比べ
明度の高いあるいは明度の低い下塗り塗料を前もって塗
布,乾燥させておいてから模様を形成することを要旨と
している。
【0008】以下に、この発明を構成するそれぞれの要
素について順に説明する。まず、模様付塗料について説
明を行う。模様付塗料として用いられるポリマーセメン
トは、ポリマーセメントスラリーあるいはポリマーセメ
ントモルタルである。ポリマーセメントスラリーは主た
る成分が、ポリマーディスパーションおよびセメントで
あり、ポリマーセメントモルタルは前者に細骨材が加わ
ったものである。
【0009】ポリマーディスパーションは、ポリマー成
分を主として水に分散させたものであり、従来、公知の
種々のものが特に限定されず使用できるが、通常、ポリ
アクリル酸エステル,ポリ酢酸ビニル,ポリ塩化ビニリ
デン−ポリ塩化ビニル,ポリプロピオン酸ビニル,ポリ
エチレン−ポリ酢酸ビニル,ポリプロピレンなどの熱可
塑性樹脂エマルジョン;エポキシ樹脂などの熱硬化性樹
脂エマルジョン;アスファルト,ゴムアスファルト,パ
ラフィンなどの瀝青質エマルジョン;クロロプレンゴ
ム,スチレン−ブタジエンゴム,アクリロニトリル−ブ
タジエンゴム,メタクリル酸メチル−ブタジエンゴム,
ブタジエンゴムなどの合成ゴムラテックス等及びこれら
の混合物が挙げられる。
【0010】セメントは、水硬性成分としてのセメント
を言い、その例としてはJIS R5210で規定する
各種ポルトランドセメント,白色ポルトランドセメン
ト、JIS R5211で規定する各種高炉セメント、
JIS R5212で規定する各種シリカセメント、J
IS R5213で規定する各種フライアッシュセメン
トのような混合セメントのいずれかあるいはこれらを組
み合わせたもの、またはそれらにさらにセメントに対し
20重量%以内の割合において焼石膏ないしアルミナセ
メントを混合したものがある。
【0011】モルタルにする場合の細骨材としては、通
常、例えば7〜8号の硅砂,川砂,砕砂などが必要に応
じて用いられるが、硅砂を用いるのが最も好ましい。細
骨材を添加する場合の配合量は、セメント成分の重量に
対して1.0倍以下の範囲のうちから適宜選択される。
【0012】模様付塗料を使用するに当っては、ポリマ
ー成分およびセメント等を混練し、塗り付けるのに適し
た粘度に調整し、使用される。適正粘度への調整は水の
添加によって行い、10〜50Ps(ポイズ)の範囲に
おいて使用するのが良い。この範囲の粘度を選択した理
由は、10Ps未満では模様付塗料がタレが生じ、目的
とする模様が出来ないことであり、50Psを越える時
は模様形成具の滑りが悪くなり、揺らすことも困難とな
り、模様形成が困難になり良くない。
【0013】ポリマーセメントとしてのセメントとポリ
マー成分(固形分)の重量割合は、P/Cが0.1〜
2.0の範囲のうちから選択される。このP/Cが0.
1未満の割合にあるとき、適性粘度とする為の水量が過
剰となることにより模様付塗料の塗膜強度が弱くなり、
硬化不良を生じ良くなく、P/Cが2.0を越える割合
にあるときは、模様付塗料の乾燥速度が遅くなること、
硬化後の塗膜に艶が生じ意匠上、モルタルの質感が無く
なり良くない。
【0014】模様付塗料の隠ぺい力は、下地の質感を生
かす時には、隠ぺい率試験紙に0.1mm厚塗った時
に、隠ぺい率試験紙の白黒の境界が識別できる程度にあ
るのが良い。これは、模様付塗料を透かして見える下地
の質感が生かせるからである。但し、下地が木目模様を
形成するに当って不自然な質感となる場合、例えば、金
属,ペンキ仕上げのコンクリート面等の変化のない下地
については、この隠ぺい力を小さくする効果はない。
【0015】この模様付塗料には、他に通常使用されて
いる顔料、例えば白色では酸化チタン,亜鉛華、赤色で
は合成酸化鉄,弁柄、黒色ではカーボンブラック,合成
酸化鉄、黄色ではオーカー、青色では群青、体質顔料で
は炭酸カルシウム,クレー,珪石粉等を添加することが
ある。添加剤としてリグニンスルホン酸塩,オキシ有機
酸塩,アルキルアリルスルホン酸塩などの減水剤,メラ
ミンスルホン酸ホルマリン高縮合物Na塩,ナフタリン
スルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物Na塩などの高性
能減水剤,流動化剤,アルミン酸ソーダ,炭酸ソーダな
どの急結剤,塩化カルシウム,硫酸カリウム,硝酸カル
シウムなどの硬化促進剤,リグニンスルホン酸塩,乳
酸,酒石酸,クエン酸などの遅延剤,分散剤,湿潤剤,
増粘剤,消泡剤,防腐剤,防藻剤,防黴剤,防錆剤,防
水剤,膨張剤,耐摩耗剤などを適宜添加することがあ
る。これらの顔料,添加剤はこの発明の目的を損なわな
い範囲内において適宜添加することができる。
【0016】次に模様形成具については、図面と併せて
説明する。模様形成具の形状自体は従来技術に開示され
る塗装用具と技術思想と同じである。本願において利用
される模様形成具の外観斜視図を図1に示す。図1の模
様形成具1では、特許請求項1に記載の円孤状に形成さ
れた下面を図の左側面より上面にかけて持つようにして
いる。また、下面には同心円となる多数本の孤からなる
凸条が表れるようにして有している。図1に示される例
では凸条は同心円の孤としているが、同心楕円の凸条で
あっても模様形成具とすることができる。図中符号5に
示すものが取手である。
【0017】模様形成具の本体あるいは取手の材質は模
様付け作業を行う者への負担とならなければ、どのよう
な素材から選択するかは自由である。しかしながら、一
般的に使用される素材としては、木,プラスチックある
いは軽金属である。同心円ないし同心楕円となる多数本
の孤からなる凸条は、ゴム弾性素材により形成される
が、ゴム弾性を有する素材の例としては、天然ゴムの
他、合成ゴムとしてのブタジエンゴム(BR),イソプ
レンゴム(IR),クロロプレンゴム(CR),アクリ
レート−ブタジエンゴム(アクリルゴム,ABR),イ
ソブテン−イソプレンゴム(ブチルゴム,IIR),ニ
トリル−ブタジエンゴム(NBR),ニトリル−クロロ
プレンゴム(NCR),ピリジン−ブタジエンゴム(P
BR),スチレン−ブタジエンゴム(SBR),スチレ
ン−クロロプレンゴム(SCR),スチレン−イソプレ
ンゴム(SIR),ウレタンゴム,ケイ素ゴム等があ
る。これらの中でも、カーボンブラックを添加して架橋
された天然ゴム,イソプレンゴム,クロロプレンゴム,
ブチルゴム,スチレン−ブタジエンゴムが、耐摩耗性お
よび後記する模様の陰影感付与の点から特に好ましい。
ゴム弾性を現わす指標の一つであるゴム硬度は、JIS
K6301 5.2におけるスプリング式硬さ試験、
A形ゴム硬度計において30〜90Hsの範囲から選択
するのが良く、人が模様形成具を扱う場合に適した最適
な硬さは40〜50Hs(JIS A)である。この硬
さが30Hs未満である時、即ち軟らかすぎる時は、模
様付塗料を擦った時に掻き取ってしまい模様が形成され
ず良くなく、90Hsを越える時、即ち硬すぎる時は、
模様付塗料の掻き取りが悪くなり、模様の明瞭さが悪く
なり良くない。
【0018】模様形成具を使用して模様を形成するに
は、前もって刷毛あるいはローラー等の塗装器具を用い
て模様付塗料2を下地面に配り塗りし、その後、模様形
成具の下面を下地3に押し付け、揺らしながら擦る様に
して滑らすことで木目模様4を形成することができる。
図2に木目模様の形成状態を側方より見た時の説明図を
示し、図3は、図2の形成状態を上方より見た時の説明
図である。図2では、下地に対して模様付塗料が全面で
なく塗布してあり、模様形成具1を図中左方より右方へ
擦る様にし、揺らしながら移動させている。模様が分か
るようにした図3では、左方の模様を付け始めた所から
模様形成具1が止っている所までに亘って、木目模様4
が形成されているのが確認できる。
【0019】木目模様をより鮮明に形成したい時、模様
付塗料に比べ明度ないし色相の異なる下塗り塗料を塗布
する事がある。下塗り塗料に用いられる塗料は、水性あ
るいは溶剤型のどちらかにあっても良いが、艶がなく、
模様付塗料に比べ明度ないし色相の異なる塗料であれば
任意に選択できる。下塗りを行って模様付塗料を塗布し
た場合は、下塗りによる下地の均一さを確保し、下地の
吸込みのムラに影響されなくなり、模様付けの形成が容
易になり、また、得られる木目模様が明瞭となる。下塗
り塗料を模様付塗料と同質のポリマーセメント系の塗料
を用いた時には、木目模様の形成において質感を揃える
点で効果があり、下塗り塗料と模様付塗料の密着に効果
があり、より耐久性に優れた仕上り面となすことが可能
となる。
【0020】この発明の応用として、下地が平滑さに欠
けるコンクリート面に対しては、下地調整が可能なポリ
マーセメントモルタル等を前もってコテ塗りすることに
より、金鏝仕上げと同等の下地面を形成することによ
り、木目模様の形成が可能となる。
【0021】更に、木目模様を形成した後の工程に、透
明な上塗り塗料を塗装することがある。上塗りの塗装
は、模様付塗料の劣化防止の点で効果があり、仕上り面
の耐久性を向上させることとなる。この上塗り塗料に用
いられる塗料には、樹脂組成として、アクリル樹脂,ア
クリル−シリコーン樹脂,フッソ樹脂,ウレタン樹脂等
を主成分とするものが好適であり、また、艶の有無とい
う観点からすると、どちらの塗料も利用可能であるが、
杉板の木製型枠を利用したコンクリート打放し面を表現
したい場合は艶が無い方が良い。
【0022】
【実施例】以下、実施例とともにこの発明を説明する。
実施例1では、RC造打放しとなった壁面,築後10年
経過した下地に対して、この発明の形成方法を実施し
た。模様付塗料の組成は下記表1の配合に従って混練
し、水の添加により25psとしたものを利用した。表
中、P/Cは、模様付塗料の主成分であるセメント成分
に対するポリマー成分固形分の割合を示すものである。
セメント成分にはポルトランドセメント、ポリマー成分
には酢酸ビニル−アクリル系の合成樹脂エマルションを
用いた。模様形成具は図1に示される形状とほぼ同じも
のであり、模様形成巾が10cmにあるものを利用し
た。模様形成具は中の凸条を形成するゴム弾性素材に
は、クロロプレンゴム(ゴム硬度50Hs)を用いた。
下地には型枠中の杉板のサイズ10×90cmに合わせ
て、前もって鉛筆により杉板の大きさ,位置が分かるよ
うに印を付けておいた。下地に対して、模様付塗料をウ
ールローラーを使用して塗布し、直後に模様形成具を下
地に押し付けながら、揺らしながら擦る様にして10c
mずつ模様付けを行った。複数の模様の継ぎ目部分は、
模様形成具を単位板づつ塗るようにして処理した。
【0023】他の実施例である、実施例2,実施例3あ
るいは比較例1ないし比較例4では、模様付塗料のP/
Cを変化させ塗料を作成し、実施例と同様に模様形成の
実施を行った。表1では、実施後の塗料の付着強度およ
び木目模様の意匠効果を評価した。隠ぺい力は、模様付
塗料をアプリケータを用いて、隠ぺい率試験紙に0.1
mm厚塗布し、その乾燥後における隠ぺい力を確認し
た。隠ぺい力が大きく、隠ぺい率試験紙の白黒の境界が
識別できないものを×印で評価し、識別できるものを○
印で評価した。強度は、模様付けを行った後、約24時
間経過後、タワシに水を付けて10回擦ってみて、塗料
が剥がれるかどうかを確認し、剥がれが生じないものを
○印で表し、剥がれが生じたものを×印で表した。意匠
効果は、模様付けし乾燥後の模様を見て目視により模様
の明瞭さ、即ち、模様の輪郭,境界部分の明確さ,模様
部分へ塗料がしっかり塗られていること,塗られた塗料
により模様がはっきり識別できることおよび下地の質感
が生かされることを言う。評価における○印は、これら
における欠点がないこと、△印は、要素の一つ以上に部
分的に欠点が発生するもの、×印は、欠点が明確に分か
るものを言う。
【0024】比較例5として、模様付塗料に市販の合成
樹脂エマルションペイント,モルタル色に近い灰色のも
のを使用して、その隠ぺい力,強度,意匠効果を確認し
た。
【0025】
【表1】
【0026】次に、模様形成具の素材を変えたものを用
意し、コンクリート平板上に実施例1の模様付塗料を塗
布し、模様形成具のコンクリート下地への適応性を評価
した。この評価結果を下記表2に示す。試験に用いた模
様形成具の木の種類は、杉材であり、同様に金属はアル
ミ製、プラスチックは塩化ビニル樹脂製により作成した
ものである。表2中、すべりとは、模様形成具を用いた
時の動かし易さを表し、○印は、スムーズに塗り付けが
行えるもの、△印は、塗り付け作業中にひかかりが生じ
るもの、×印は、模様形成具が途中で止まったりして明
らかに作業に適していないものを言う。意匠についての
評価は、先の意匠効果と同じ判定を行った。転写とは、
下地を擦った時の模様形成具の摩耗によるスリップ跡の
形成の度合いを言う。評価の◎印は、スリップ跡の形成
がかなりできるもの、○印は、適度に形成されるもの、
△印は、少しだけ形成されるもの、×印は、全く形成さ
れないものを示している。これは、コンクリート下地に
対する適応性を確認するものであり、他の下地の場合の
評価を左右するものではない。
【0027】
【表2】 ゴムの硬度の測定は全てJIS K6301のスプリン
グ式硬さ試験器A形により測定した。
【0028】更に、請求項4に対応する実施例4を下記
手順により実施した。下地としては、コンクリート平板
を利用し、下塗りとして実施例1と同一配合による塗料
を150g/m程度表面に塗り付けて、1日乾燥後、
更に、実施例1の塗料に対して、黒色顔料(合成酸化
鉄)を1%重量比にて添加混合したものを作成し、下塗
り後の表面に塗布,模様付けを行った。模様付けの結果
は、下塗り塗料を塗布しているため、下地の吸込みムラ
に影響されなくなり、模様付けが容易となり、また、下
地の色ムラも解消されるため、得られる木目模様が明瞭
なものとなる。
【0029】
【発明の効果】この発明の木目模様の形成方法を利用す
ることにより、木目模様の形成が能率的に出来るように
なる。例えば、従来ササラないし刷毛を用いて手書きに
より木目模様を描いた場合、1人当り1日、2〜5m
の施工しか出来なかったものが、この方法では1人当り
1日、約50mは施工可能となる。また、模様の形成
に特殊な技能が不要となり、簡単な練習で模様形成が可
能となる。形成された後の木目模様は強度に優れ、ま
た、耐久性に優れたものとなる。特に透明な上塗りと組
み合せた時には、コンクリート打放し面を形成させた時
より、更に耐久性を向上させることとなる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月31日(1998.8.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に使用される模様形成具の外観斜視
図である。
【図2】 木目模様の形成状態を側方より見た時の説明
図である。
【図3】 図2の形成状態を上方より見た時の説明図で
ある。
【符号の説明】 1 模様形成具 2 模様付塗料 3 下地 4 木目模様 5 取手

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントに対するポリマー成分の比P/
    Cが、0.1〜2.0にあるポリマーセメントを模様付
    塗料とし、幅方向断面が円孤状に形成された下面を有
    し、下面には同心円ないし同心楕円となる多数本の孤か
    らなる凸条を形成した模様形成具を利用し、下地面に前
    もって模様付塗料を配り塗りした後、模様形成具の下面
    を下地面に押し付け、揺らしながら擦る様にして滑らし
    て模様を形成することを特徴とする木目模様の形成方
    法。
  2. 【請求項2】 模様付塗料が0.1mm厚塗付した時
    に、隠ぺい率試験紙の白黒の境界が識別できる隠ぺい力
    であることを特徴とする請求項1記載の木目模様の形成
    方法。
  3. 【請求項3】 模様形成具の模様形成部分素材がゴムで
    あり、下地面上を擦った時に摩耗によりゴム素材あるい
    はゴム素材中のカーボンを転写させることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の木目模様の形成方法。
  4. 【請求項4】 下地面に対し、模様付塗料に比べ明度の
    高いあるいは明度の低い下塗り塗料を前もって塗布,乾
    燥させておくことを特徴とする請求項1,請求項2また
    は請求項3記載の木目模様の形成方法。
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