JP2000004307A - データ通信装置および通信制御プログラムを記憶する媒体 - Google Patents

データ通信装置および通信制御プログラムを記憶する媒体

Info

Publication number
JP2000004307A
JP2000004307A JP16708398A JP16708398A JP2000004307A JP 2000004307 A JP2000004307 A JP 2000004307A JP 16708398 A JP16708398 A JP 16708398A JP 16708398 A JP16708398 A JP 16708398A JP 2000004307 A JP2000004307 A JP 2000004307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
data
transmission
signal
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16708398A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tsuji
崇 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP16708398A priority Critical patent/JP2000004307A/ja
Publication of JP2000004307A publication Critical patent/JP2000004307A/ja
Priority to US10/661,678 priority patent/US20040062369A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L49/00Packet switching elements
    • H04L49/90Buffering arrangements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データファイルを容易に公開する。 【解決手段】 閲覧装置26を用いて公開装置24内の
記憶装置34内のデータファイルを閲覧する場合、最初
に、閲覧側通信端末31が公開側通信端末に呼設定制御
信号を与える。公開側通信端末28内の通信形態判別部
は、前記呼設定制御信号内の情報要素に基づいて、デー
タ通信が要求されているかどうかを判断する。データ通
信が要求されている場合、閲覧装置26内のサーバ33
内の通信制御部は、2つの通信端末28間に通話のため
の回線を接続し、さらにデータ通信の論理的通信経路を
確立させる。さらに、データ通信の開始後、閲覧装置2
6の情報端末30から記憶装置34内のデータファイル
以外の他のデータファイルの閲覧が要求された場合、前
記記憶装置34内のデータファイルを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、データ通信が可能
な公衆回線網を用いたデータ通信を行うためのデータ通
信装置および通信制御プログラムを記憶する媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、複数の情報処理装置間でデータを
送受する際に、いわゆるインターネットが用いられる。
図8は、インターネットを用いた通信系1を概略的に示
す図である。インターネット3は、通信回線を経由して
相互に接続された複数のコンピュータネットワークの集
合であり、各コンピュータネットワーク内のサーバコン
ピュータ(以後、「サーバ」と略称する)5〜8が相互
にデータを送受することができる。各サーバ5〜8は、
インターネット3上で公開されるべきデータファイル1
4を、それぞれ各サーバ5〜8内部の記憶装置に記憶さ
せている。
【0003】近年、いわゆるインターネット接続業者、
すなわちインターネットサービスプロバイダ9(以後、
「プロバイダ9」と略称する)が、登場している。プロ
バイダ9は、インターネット3の一部となるコンピュー
タネットワークを備え、情報端末を、インターネット3
へ接続させるサービスを提供する。前記情報端末は、た
とえばパーソナルコンピュータまたは携帯情報端末であ
る。
【0004】情報端末11が、データファイル14を、
プロバイダ9のネットワークを経由して取得するには、
一般的に、以下の手順が用いられる。なお、このため
に、情報端末11の使用者は、インターネット3と情報
端末11との接続に関する契約を、プロバイダ9と予め
結んでおく必要がある。
【0005】データファイル14を取得するには、情報
端末11は、まず、公衆回線網13を介して、情報端末
11に接続される通信端末12とプロバイダ9が所有す
るコンピュータネットワーク内のサーバ8との間におい
て、回線を接続させる。次いで、情報端末11とプロバ
イダ9のサーバ8との間に、通信端末12と公衆回線網
13とを介して、データ通信のための論理的な通信経路
が確立される。この結果、情報端末11とプロバイダ9
のサーバ8とのデータ通信が可能になる。論理的通信経
路の確立後、情報端末11は、取得しようとするデータ
ファイル14とそれを記憶する記憶装置10を備えるサ
ーバ5の指定と、該データファイル14の送信の要求と
のための制御情報を、プロバイダ9のサーバ8に伝送す
る。この結果、プロバイダ9のサーバ8は、インターネ
ット3を経由して記憶装置10からデータファイル14
を取得し、該データファイル14を情報端末11に伝送
する。以上の手順によって、情報端末11は、インター
ネット3のサーバ5の記憶装置10内のデータファイル
14を得る。
【0006】インターネット3上で公開されるデータフ
ァイル14は、公開しようとするデータをHTML(Hy
perText Markup Language)方式で記載したデータファ
イル、いわゆるハイパーテキストファイルを含む。前記
データの提供者がインターネット3内のサーバ5を直接
用いてデータファイル14を作成した場合、該データフ
ァイル14はサーバ5から記憶装置10に直接伝送され
て記憶される。また、前記提供者が情報端末16を用い
てデータファイル14を作成した場合、まず、前述の情
報端末11がデータファイル14を取得する際と同様の
手順で、通信端末17と公衆回線網18とを介して、情
報端末16とプロバイダ9のサーバ8とのデータ通信が
可能にされる。次いで、データファイル14が、情報端
末16から、通信端末17,公衆回線網18、プロバイ
ダ9のサーバ8、インターネット3を経由して、サーバ
5に伝送されて、記憶装置10に記憶される。また、後
者の場合、プロバイダ9のサーバ8の代わりに、サーバ
5と情報端末16とのデータ通信が可能にされ、データ
ファイル14が、情報端末16から、通信端末17と公
衆回線網18とを経由して、サーバ5に伝送されること
もある。
【0007】従来、公衆回線網13,18として、音声
通話のための公衆電話交換網が用いられる。前記公衆電
話交換網は、一般的に、送信するべき情報、たとえば音
声を、アナログ信号に変換して、送受する。前記公衆電
話交換網が用いられる場合、該公衆電話交換網のうちの
通信端末12,17が接続される加入者線は、データ通
信のためだけでなく、音声通話にも用いられることが多
い。このため、通信端末12,17または情報端末1
1,16は、前記公衆電話交換網から通信端末12,1
7に与えられる信号が、音声通話のための信号であるか
データ通信のための信号であるかを、区別する必要があ
る。前記公衆電話交換網における前記音声通話とデータ
通信との切換えに関する技術は、特開平6−62148
号公報、特開平8−116374号公報、特開平7−7
564号公報、特開平6−152790号公報、および
特開平7−58877号公報に、それぞれ開示される。
【0008】特開平6−62148号公報の複合端末装
置は、まず、公衆電話交換網からリンギング信号が該複
合端末装置に与えられた時点から、ファクシミリ通信の
到来信号またはデータ通信の受信要求信号がさらに与え
られるか否かを、予め定める時間内だけ検出する。次い
で、前記複合端末装置は、前記時間経過後に、前記信号
の検出結果に応じて、音声通話とファクシミリ通信とデ
ータ通信とのうちのいずれか1つを選び、前記いずれか
1つの通信のための処理を開始する。このため、前記複
合端末装置は、リンギング信号が与えられてからいずれ
か1つの通信のための処理が開始されるまでに、時間が
かかる。
【0009】特開平8−116374号公報の通信切換
方式は、電話機能が付いた2つのデータ端末間の通信で
用いられる。まず、着呼側の一方データ端末は、呼出し
信号が与えられた時点で着信ベルを鳴らす。前記時点か
ら第1の所定時間内に前記一方データ端末の受話器が操
作者によってオフフックされ、かつ、オフフックされた
時点から第2の所定時間内に該受話器がオンフックされ
るならば、前記一方データ端末は発呼側の他方データ端
末に、キャリアを送信する。前記他方データ端末は、前
記キャリアの送信に応答して、データを送信し始める。
前記通信切換え方式は、前記2つのデータ端末それぞれ
が前記通信切換え方式に基づいて動作する必要があるの
で、一般的な通信端末および情報端末が前記通信切換え
方式に基づいてデータ通信を行うことは、困難である。
【0010】特開平7−7564号公報の伝送装置は、
データ電話切換えシステム内に複数備えられる。前記複
数の伝送装置は、各伝送装置内の切換え回路が切換え時
にそれぞれ参照する1本の信号線に、複数のダイオード
の陽極が接続され、全ての前記ダイオードの陰極が、複
数のスイッチを個別に介して接地されている。前記複数
のスイッチのうちの1つが導通されれば、複数の伝送装
置のうちのいずれか1つが通話要求されていることが分
かる。前記伝送装置は、音声通話とデータ通信とを切換
えるための回路の簡略化に関するものであり、切換え後
のデータ通信の制御にかかわらない。
【0011】特開平6−152790号公報のマルチメ
ディア検出方式は、2つの通信装置間の通信に用いられ
る。まず、前記通信の開始時に、データ送信側の一方の
通信装置は、複数種類のメディアをそれぞれ用いる通信
を継続して行うか否かを指定する。データ受信側の他方
の通信装置は、複数メディアの通信の継続が指定される
場合、全てのメディアの通信が終了するまで、前記一方
の通信装置との間の回線を接続したままにし、前記継続
が指定されていない場合、単一メディアの通信が終了し
た段階で回線を切断する。前記2つの通信装置は、前記
指定に関する部品をそれぞれ備える必要がある。ゆえ
に、一般的な通信端末や情報端末が前記マルチメディア
検出方式に基づいてデータ通信を行うことは困難であ
る。
【0012】特開平7−58877号公報の通信装置
は、まず、公衆電話交換網からリンガ信号が通信装置に
与えられた時点から、ファクシミリ通信のCNG信号の
検出、およびデータ通信のPB信号の検出を、予め定め
る時間ずつ行う。次いで、前記通信装置は、前記時間経
過後、前記CNG信号またはPB信号が検出された場
合、ファクシミリ通信またはデータ通信のための処理を
それぞれ開始し、両方の前記信号が検出されない場合、
該通信装置内の電話機のフックオフを検出した後、音声
通話のための処理を開始する。前記通信装置も、リンガ
信号が与えられてからいずれか1つの通信のための処理
が開始されるまでに、時間がかかる。
【0013】また、特開平9−261370号公報は、
1本の回線に複数のダイヤル番号を設定可能であり、か
つ、各ダイヤル番号の呼出し番号が相互に異なる回線網
を用いて、データ通信とファクシミリ通信とを切換える
ための技術を開示する。特開平9−261370号公報
の通信システム内の着呼側の通信機器は、前記回線網か
ら呼出し信号が与えられた場合、該呼出し信号の信号パ
ターンを解析し、解析結果に応じてファクシミリ通信と
データ通信とを切換える。前記通信システムは、上述の
回線網に用いられることを前提としているため、1本の
回線に単一のダイヤル番号だけが設定される通信網で用
いることは困難である。
【0014】近年、公衆回線網として、デジタル回線
網、すなわち送信するべきデータをデジタル信号形式で
送受する通信網が用いられている。前記デジタル回線網
には、たとえば、デジタル方式の携帯電話網、PHS
(Personal Handyphone System)網,サービス総合デジ
タル網(Integrated Services Digital Network;以後、
ISDNと略称する)が挙げられる。前記デジタル回線
網を用いる通信規格は、2つの通信端末間の回線が接続
された時点で、着呼側の通信端末が、発呼側の通信端末
が要求する通信形態を知ることができるように、構成さ
れている。前記通信形態は、たとえば、発呼側の通信端
末が行おうとしている通信が、データ通信であるか音声
通話であるかファクシミリ通信であるかを、示す。
【0015】特開平7−107194号公報は、前記デ
ジタル回線網を用いるデジタルセルラー方式の携帯電話
機において、データ通信のいわゆる自動着信機能を用い
る際に、データ通信と音声通話とを併用するための技術
を開示している。特開平7−107194号公報の外部
端末用アダプタは、外部端末器と前記携帯電話機との間
に介在されて、両者を接続する。前記携帯電話機は、前
記自動着信機能を実行する場合、回線網からの信号の応
じて自動的に通話状態になり、その後、データ通信と音
声通話とのうちのどちらが要求されているかを、前記回
線網から与えられるINFO信号に基づいて調べて、そ
の結果を前記外部端末用アダプタに与える。前記外部端
末用アダプタは、データ通信が要求されている場合、デ
ータ通信を行い、音声通話が要求されている場合、前記
携帯電話機に所定回数のリンガを発生させる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、イン
ターネット3上でデータファイル14を公開するには、
データファイル14を記憶した記憶装置10を備えるサ
ーバ5を、インターネット3に常時接続しておく必要が
ある。ゆえに、データファイル14の作成のために前記
提供者が情報端末16を用いる場合、該データファイル
14を、借用した記憶装置10に転送して記憶させる必
要がある。このため、前記提供者は、サーバ5の所有者
と記憶装置10を借用するための契約を予め結ぶ必要が
ある。また前記場合、公開されているデータファイル1
4の一部を修正するには、前記提供者は、情報端末16
を用いてデータファイル14を作り直し、さらに作り直
したデータファイル14を、再びサーバ5に伝送する必
要がある。ゆえに、公開されるデータファイルの修正に
手間がかかる。
【0017】また、サーバ5を常にインターネット3に
接続するために、サーバ5とインターネット3との間の
通信回線として、いわゆる専用回線が用いられる。前記
専用回線を、サーバ5とインターネット3との接続に用
いると同時に、音声通話のためにも用いることは、困難
である。前記提供者がサーバ5を用いて公開するべきデ
ータファイル14を作成する場合、前記提供者自身がサ
ーバ5を管理していることが多い。これらのことから、
ゆえに前記場合、提供者は、音声通話のための回線と前
記専用回線とを、両方備える必要がある。
【0018】さらに、データファイル14はインターネ
ット3上で公開されているので、プロバイダ9と契約し
た者、またはサーバ5〜8が使用可能な者でなければ、
データファイル14を閲覧することが困難になる。さら
にまた、複数の前述の公報に記載された技術を用いてサ
ーバ5と通信回線とを接続する場合、通信相手の情報端
末11からデータ通信が要求されたならば、サーバ5と
情報端末11との間のデータ通信は無条件に開始され
る。このため、前記場合に、サーバ5がデータファイル
14を公開する者を限定することは、困難である。
【0019】本発明の目的は、インターネットを用いて
データファイルを公開する場合よりも簡単にデータファ
イルを不特定多数の者に公開するためのデータ通信装置
および通信制御プログラムを記憶する媒体を、提供する
ことである。
【0020】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、通信相手
の端末装置から与えられる呼出し信号に基づいて、前記
端末装置がデータ通信を要求しているか否かを判断する
要求判断手段と、端末装置との間の信号の送受のための
回線の接続を指示する接続指示手段と、前記接続指示手
段からの指示に応答して、前記回線の接続を行う回線制
御手段と、データ通信のための予め定める通信規約に基
づいて、データを示す信号の送受を制御可能なデータ通
信用の送受制御手段と、前記要求判断手段の判断結果に
応答し、前記データ通信が要求される場合、前記回線制
御手段に前記回線の接続を行わせ、前記回線を介して前
記端末装置から与えられた認証と予め定める基準認証と
を比較し、前記認証と前記基準認証とが一致したときだ
け、前記送受制御手段に信号の送受の制御を開始させる
通信制御手段とを含むことを特徴とするデータ通信装置
である。
【0021】第1の発明に従えば、データ通信装置は、
前記端末装置からの要求に基づいて、前記端末装置との
間で、データ通信およびデータ通信以外の他の通信のう
ちのいずれか一方を行う。データ通信が要求されている
場合、前記通信制御手段が上述のように前記回線接続手
段を制御するので、前記接続指示手段が回線の接続を指
示したか否かに拘わらず、すなわちいわゆるオンフック
の状態であっても、回線が接続される。このように、デ
ータ通信が要求されている場合、前記データ通信装置
は、自動的にデータ通信を開始することができる。さら
に、前記通信制御手段は、前記データ通信の開始に先立
って、上述のように動作する。前記認証は、たとえば、
前記端末装置、または該端末装置の操作者を識別するた
めのものである。この結果、前記データ通信装置は、デ
ータ通信における通信相手の通信装置、または該通信相
手の通信装置の操作者を、限定することができる。
【0022】第2の発明のデータ通信装置は、送信する
べき予め定める送信対象データを少なくとも1つ記憶す
る送信対象データ記憶手段をさらに含み、前記通信制御
手段は、前記信号の送受の制御の開始後に、前記端末装
置から前記全ての送信対象データ以外の他のデータの送
信が要求された場合、前記全ての送信対象データのうち
のいずれか1つを、前記送受制御手段によって前記通信
規約に基づいた信号に変換して送信させ、前記端末装置
から前記全ての送信対象データのうちのいずれか1つの
送信が要求された場合、要求されたいずれか1つの前記
送信対象データを、前記送受制御手段によって前記通信
規約に基づいた信号に変換させて送信させることを特徴
とする。
【0023】第2の発明に従えば、前記データ通信装置
の前記通信制御手段は、前記端末装置から送信が要求さ
れたデータが前記全ての送信対象データのうちのいずれ
か1つであるか否かに応じて、上述のように動作する構
成になっている。これによって、前記データ通信装置
は、前記端末装置からの任意のデータの要求に自動的に
応答して、前記いずれか1つの送信対象データを送信す
ることができる。
【0024】第3の発明のデータ通信装置は、送信する
べき予め定める送信対象データを少なくとも1つ記憶す
る送信対象データ記憶手段をさらに含み、前記端末装置
は、前記信号の送受の制御の開始後に、前記全ての送信
対象データのうちのいずれか1つの送信の要求と、予め
定める1または複数の判断条件とを送信し、前記通信制
御手段は、前記端末装置からの前記要求に応答し、送信
された前記判断条件が、前記要求された送信対象データ
の送信を許容するための予め定める1または複数の基準
条件をそれぞれ満たすか否かを判断し、前記判断条件が
基準条件を満たす場合だけ、前記要求された送信対象デ
ータを、前記送受制御手段によって前記通信規約に基づ
いた信号に変換して送信させることを特徴とする。
【0025】第3の発明に従えば、前記データ通信装置
の前記通信制御手段は、前記端末装置から送信対象デー
タの送信が要求された場合、上述のように動作する構成
になっている。この結果、前記データ通信装置は、送信
対象データを受信することができる端末装置を、前記判
断条件に基づいて限定することができる。
【0026】第4の発明のデータ通信装置は、送信する
べき予め定める送信対象データを少なくとも1つ記憶す
る送信対象データ記憶手段をさらに含み、前記端末装置
は、前記信号の送受の制御の開始後に、前記全ての送信
対象データのうちのいずれか1つの送信の要求と、予め
定める1または複数の判断条件とを送信し、前記通信制
御手段は、前記端末装置からの前記要求に応答し、送信
された前記判断条件が、前記要求された送信対象データ
の送信を許容するための予め定める1または複数の基準
条件をそれぞれ満たすか否かを判断し、前記判断条件が
基準条件を満たす場合、前記要求された送信対象データ
を、前記送受制御手段によって前記通信規約に基づいた
信号に変換して送信させ、前記判断条件が前記基準条件
を満たさない場合、前記要求された送信対象データ以外
の他の送信対象データを、前記送受制御手段によって前
記通信規約に基づいた信号に変換して送信させることを
特徴とする。
【0027】第4の発明に従えば、データ通信装置の通
信制御手段は、前記端末装置から送信対象データの送信
が要求された場合、上述のように動作する。この結果、
これによって、前記データ通信装置は、前記判断条件に
応じて、送信する送信対象データを変更することができ
る。
【0028】第5の発明のデータ通信装置は、前記判断
条件のうちの1つは、前記送信対象データの処理に関す
る前記端末装置の仕様であることを特徴とする。
【0029】第5の発明に従えば、データ通信装置の通
信制御手段は、判断条件として、前記端末装置の仕様を
用いて、前記送信対象データの送信の制御を行うことが
できる。これは、以下の理由からである。たとえば、不
特定多数の端末装置内の表示装置の仕様、すなわち表示
装置の種類、大きさ、および規格は、相互に異なる。こ
のため、前記不特定多数の端末装置に1つの送信対象デ
ータをそれぞれ与えて表示させた場合、表示装置の仕様
に応じて該データの表示形態が異なるので、全ての端末
装置で前記送信対象データが見易く表示させるとは限ら
ない。このように、端末装置の仕様が異なる複数の端末
装置に、同じ送信対象データを与える場合、全ての端末
装置で同じように送信対象データが処理されるとは限ら
ない。このため、データ通信装置は、前記端末装置の仕
様を前記判断条件として用い、送信対象データの作成者
が意図した状態で該データを処理することが困難な端末
装置には、該送信対象データを送信しないようにしてい
るのである。
【0030】第6の発明のデータ通信装置は、前記端末
装置は、前記送信対象データを映像化する映像化手段を
さらに含み、前記判断条件のうちの1つは、前記送信対
象データの映像化に関する前記映像化手段の仕様である
ことを特徴とする。
【0031】第6の発明に従えば、データ通信装置の通
信制御手段は、判断条件として、前記映像化手段の仕様
を用いて、前記送信対象データの送信の制御を行うこと
ができる。これは、以下の理由からである。前記送信対
象データがいわゆるハイパーテキストである場合、前記
映像化手段はたとえばいわゆるブラウザソフトによって
制御されるコンピュータによって実現される。前記ブラ
ウザソフトは、その仕様によってハイパーテキストの表
示形態が異なる。これによって、前記映像化手段の仕
様、すなわち前記コンピュータを制御するブラウザソフ
トの仕様によって、全ての端末装置で前記送信対象デー
タが見易く表示させるとは限らない。このために、前記
データ通信装置は、前記映像化手段の仕様を前記判断条
件として用い、送信対象データの作成者が意図した状態
で該データを表示することが困難な端末装置には、該送
信対象データを送信しないようにしているのである。
【0032】第7の発明のデータ通信装置は、前記回線
は、公衆回線網の一部分を含み、前記判断条件のうちの
1つは、前記公衆回線網内で前記端末装置を識別するた
めの識別番号であることを特徴とする。
【0033】第7の発明に従えば、データ通信装置の通
信制御手段は、判断条件として、前記識別信号を用い
る。これによって、前記データ通信装置は、前記識別信
号に基づき通信装置の操作者を予想し、予想された操作
者に応じて、前記送信対象データの通信の制御を行うこ
とができる。
【0034】第8の発明のデータ通信装置は、前記判断
条件の1つは、予め定める認証であることを特徴とす
る。
【0035】第8の発明に従えば、データ通信装置の通
信制御手段は、判断条件として、前記認証を用いる。こ
れによって、前記データ通信装置は、前記認証に基づき
通信装置の操作者を予想し、予想された操作者に応じて
前記送信対象データの通信の制御を行うことができる。
【0036】第9の発明のデータ通信装置は、データを
記憶可能な受信データ記憶手段をさらに含み、前記通信
制御手段は、さらに、前記受信した信号が示すデータ
を、前記受信データ記憶手段に記憶させることを特徴と
する。
【0037】第9の発明に従えば、データ通信装置の通
信制御手段は、上述のように動作する。この結果、前記
データ通信装置は、自動的にデータを送信するだけでな
く、自動的にデータを受信し、それを記憶することがで
きる。
【0038】第10の発明のデータ通信装置は、前記通
信規約は,インターネットにおけるデータ通信に用いら
れる通信規約であることを特徴とする。
【0039】第10の発明に従えば、データ通信装置の
送受制御手段は、インターネットにおけるデータ通信に
用いられる通信規約を用いて、データを送受する。この
結果、いわゆるダイアルアップを行うことができ、か
つ、インターネットを利用可能な装置が、前記端末装置
として、前記データ通信装置との間でデータ通信を行う
ことができる。
【0040】第11の発明は、信号の送受のための回線
の接続を指示する接続指示手段と、前記接続指示手段か
らの指示に応答して、通信相手の端末装置との間の前記
回線の接続を行う回線制御手段とを含む通信装置を介し
て、前記端末装置とのデータ通信が可能なデータ通信装
置であって、通信相手の端末装置から与えられる呼出し
信号に基づいて、前記端末装置がデータ通信を要求して
いるか否かを判断する要求判断手段と、データ通信のた
めの予め定める通信規約に基づいて、データを示す信号
の送受を制御可能なデータ通信用の送受制御手段と、前
記要求判断手段の判断結果に応答し、前記データ通信が
要求される場合、前記回線制御手段に前記回線の接続を
行わせ、前記回線を介して前記端末装置から与えられた
認証と予め定める基準認証とを比較し、前記認証と前記
基準認証とが一致したときだけ、前記送受制御手段に信
号の送受の制御を開始させる通信制御手段を含むことを
特徴とするデータ通信装置である。
【0041】第11の発明に従えば、データ通信装置
は、上述の通信装置と組合わされて用いられる。これに
よって、前記データ通信装置は、第1の発明のデータ通
信装置と同じ理由に基づき、自動的にデータ通信を開始
することができ、さらに、データ通信における通信相手
の通信装置、または該通信相手の通信装置の操作者を、
限定することができる。
【0042】第12の発明は、信号の送受のための回線
の接続を指示する接続指示手段と、前記接続指示手段か
らの指示に応答して、通信相手の端末装置との間の前記
回線の接続を行う回線制御手段とを含む通信装置を介し
て、コンピュータに、通信相手の端末装置とのデータ通
信を行わせるための通信制御プログラムを記憶する媒体
であって、前記通信制御プログラムは、コンピュータに
よって、前記端末装置から与えられる呼出し信号に基づ
いて、前記端末装置がデータ通信を要求しているか否か
を判断させ、前記データ通信が要求される場合、前記回
線制御手段に前記回線の接続を行わせ、コンピュータに
よって、前記回線を介して前記端末装置から与えられた
認証と予め定める基準認証とを比較し、前記認証と前記
基準認証とが一致したときだけ、データ通信のための予
め定める通信規約に基づいて、データを示す信号の送受
の制御を開始させることを特徴とする通信制御プログラ
ムを記憶する媒体である。
【0043】第12の発明に従えば、前記媒体に記憶さ
れる通信制御プログラムは、コンピュータを、上述のよ
うに動作させる。この結果、コンピュータが、第11の
発明のデータ通信装置として、動作する。これによっ
て、前記通信制御プログラムによって制御されるコンピ
ュータと前記通信装置とが組合わされた装置は、第1の
発明のデータ通信装置と同じ理由に基づき、自動的にデ
ータ通信を開始することができ、さらに、データ通信に
おける通信相手の通信装置、または該通信相手の通信装
置の操作者を、限定することができる。したがって、第
11の発明のデータ通信装置を、汎用のコンピュータを
用いて容易に実現することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるデータ通信装置21を含む通信系22の構成を示す
ブロック図である。図2は、データ通信装置21の電気
的構成を示すブロック図である。図1と図2とを併せて
説明する。
【0045】通信系22は、データを公開するための公
開装置24と、公衆回線網25と、前記データを閲覧す
るための閲覧装置26とを含む。公開装置24は、公開
側通信端末28とデータ通信装置21とを含む。閲覧装
置26は、情報端末30と閲覧側通信端末31とを含
む。データ通信装置21は、サーバ33と記憶装置34
と編集装置35とを含む。図1の例では閲覧装置26は
1つだけであるが、これに限らず、閲覧装置26は複数
あってもよい。また、閲覧装置26以外の他の通信端
末、たとえば、電話機、ファクシミリ装置、およびデー
タ通信が可能な通信装置が、公衆回線網25にさらに接
続されていてもよい。
【0046】公開側通信端末28は、網制御回路41、
通信形態判別部42、切換え回路43、通話用モデム4
4、ハンドセット45、およびフックスイッチ46を含
む。サーバ33は、ネットワークインタフェイス部51
(以後、「N−I/F部51」と略称する)と、通信制
御部52と、データ通信用モデム53とを含む。切換え
回路43の2つの個別接点47,48のうちの一方個別
接点47は、通話用モデム44に接続され、他方個別接
点48は、データ通信用モデム53に接続される。切換
え回路43の共通接点49は、網制御回路41に接続さ
れる。切換回路43内において、初期状態では、共通接
点49と一方個別接点47とが導通する。記憶装置34
は、公開対象の複数のデータファイル58と、データフ
ァイル58を編集するための編集プログラム59とを、
少なくとも記憶する。編集装置35は、編集制御部54
と、操作部55と、表示部56を含む。
【0047】公衆回線網25は、複数の通信形態の通信
に用いることができる。前記複数の通信形態のうちの2
つは、データ通信および音声通話である。さらに、公衆
回線網25を用いる通信の通信規格は、2つの通信端末
の間に公衆回線網25を経由した回線が接続される時点
で、発呼側の通信端末が着呼側の通信端末に、前記複数
の通信形態のうちのどれを用いて通信を行うかを知らせ
ることを、定めている。このため、呼の設定を要求する
ために発呼側の通信端末が公衆回線網25に与える制御
信号、および、前記制御信号に応答して公衆回線網25
が着呼側の通信端末に与える制御信号は、前記複数の通
信形態のうちのどれを用いて通信を行うかを示す情報要
素を、それぞれ含む。公開側通信端末28は、データ通
信と、前記複数の通信形態のうちのデータ通信以外の他
の通信形態のうちの少なくとも1つとを、切換えること
ができる。
【0048】閲覧装置26の情報端末30は、インター
ネット上で公開されるデータファイルを閲覧するための
機能を備える。また、記憶装置34内の公開対象のデー
タファイル58は、インターネット上で公開されるデー
タファイルと同じ形式のものである。複数のデータファ
イル58のうち、閲覧者に最初に提供することが望まれ
ているデータファイルを、メインデータファイル61と
称し、メインデータファイル61以外の他の1または複
数のデータファイルを、サブデータファイル62と称す
る。全てのサブデータファイル62のうちには、閲覧者
が制限されている1または複数のサブデータファイル6
2が含まれることがある。また、閲覧者が制限されてい
る全てのサブデータファイル62のうちの任意の1つ
に、該任意の1つのサブデータファイル62に関連する
内容のサブデータファイルが対応づけられていることが
ある。前記関連する内容のサブデータファイルを、前記
任意のサブデータファイルの付属データファイルと称す
る。メインデータファイル61は、たとえば、インター
ネット上に開設されたホームページのうちのいわゆるト
ップページのデータファイルに相当する。
【0049】網制御回路41は、閲覧側通信端末31ま
たは他の通信端末との間において、公衆回線網を介した
回線の接続および解放に関する処理を行う。通信形態判
別部42は、網制御回路41によって接続された回線を
用いて行うべき通信形態が、公衆回線網25で可能な複
数の通信形態のうちのどれであるかを判断する。通話用
モデム44は、公衆回線網25の通信規約に基づいて、
音声通話に関する信号処理を行う。ハンドセット45
は、音響をアナログ信号に変換するマイクロフォンと、
アナログ信号を音響に変換するスピーカとを含む。フッ
クスイッチ46は、閲覧側通信端末31の操作者によっ
て操作され、操作結果に応答して、いわゆるオンフック
信号およびオンフック信号のうちのいずれか一方を出力
する。
【0050】データ通信用モデム53は、情報端末30
との間にデータ通信のための論理的通信経路の確立およ
び切断に関する処理を行い、さらに、公衆回線網25の
通信規約と論理的通信経路の通信規約とに基づいて、デ
ータ通信に関する信号処理を行う。N−I/F部51
は、データ通信用モデム53と通信制御部52との間、
および公開側通信端末28と通信制御部52との間に介
在される、いわゆるインタフェイス回路である。通信制
御部52は、前記論理的通信経路の確立および切断に関
する処理を行い、さらに、情報端末30からのデータフ
ァイルの閲覧の要求に応答して、閲覧が要求されるデー
タファイルの伝送に関する処理を行う。情報端末30と
通信制御部32との間の信号の送受は、いわゆるインタ
ーネット内部において複数のコンピュータ間のデータ通
信を行う場合に用いられる通信規約に基づいて行われ
る。
【0051】操作部55は、公開装置24の操作者が操
作可能である。編集制御部54は、操作部55の操作結
果に応答し、編集プログラム59を実行することによっ
て、データファイル58の編集処理を行う。前記編集処
理は、たとえば、新たなデータファイルの作成、ならび
に、記憶装置34内のデータファイル58の修正および
削除に拘わる。表示部56は、データファイル58の編
集処理に拘わるデータを表示する。
【0052】以後の説明では、通信網22の構成要素
を、以下のように仮定して説明する。公衆回線網25
は、音声と画像信号と送受対象のデータとを、それぞれ
デジタル信号に変換して伝送する回線網、いわゆるデジ
タル回線網であると仮定する。公開側通信端末28がデ
ータ通信の他に切換可能な前記他の通信形態は、音声通
話およびファクシミリ通信であると仮定する。記憶装置
34に記憶される複数のデータファイルは、いわゆるハ
イパーテキストファイルであると仮定する。ハイパーテ
キストファイルは、HTML方式でデータが記載したデ
ータファイルであり、いわゆるインターネットのホーム
ページを示すデータファイルと同じ方式のものである。
複数のデータファイル58は、いわゆるアンカーによっ
て、相互に関連付けられていると仮定する。さらに、情
報端末30は、いわゆるWWW(World Wide Web)ブラ
ウサプログラムを備え、該プログラムを実行することに
よって、ハイパーテキストファイルを閲覧可能であると
仮定する。
【0053】前記デジタル回線網は、具体的には、デジ
タル携帯電話機の回線網、PHS回線網、またはISD
Nで実現される。公開側通信端末28は、ISDNに接
続可能ないわゆるデジタル電話機、デジタル携帯電話端
末、またはPHS端末によって実現される。情報端末3
0は、たとえば、パーソナルコンピュータまたは携帯情
報端末で実現される。閲覧側通信端末31は、データ通
信が可能な電話機、またはコンピュータ用のいわゆるモ
デム装置によって実現される。
【0054】図3および図4は、公開装置24の受信動
作を説明するためのフローチャートである。図3および
図4を用いて、公開装置24の内部の構成部品の動作
を、詳細に説明する。公開装置24は、閲覧装置26に
データファイル58を閲覧させる場合と、閲覧側通信端
末31以外の他の通信端末との間で音声通話を行う場合
とで、受信動作の詳細が異なる。前者の場合を「データ
閲覧時」と称し、後者の場合を「音声通話時」と称す
る。
【0055】最初に、データ閲覧時の公開装置24の受
信動作を説明する。公開装置24に電力が供給された時
点で、ステップa1からステップa2に進む。ステップ
a2で、公開装置24は、閲覧側通信端末31または他
の通信装置から公開側通信端末28に対して回線の接続
が要求されることを待つ。すなわち、電力が供給された
後、公開装置24は待受け状態になり、公開側通信端末
28に電話がかかってくることを待つ。
【0056】閲覧装置26の操作者、すなわち閲覧者が
公開装置24のデータファイル58を閲覧するために
は、まず情報端末30が、閲覧側通信端末31に、公開
側通信端末の電話番号をダイヤルさせる。この結果、閲
覧側通信端末31から公衆回線網25を経由して公開側
通信端末28の網制御回路41へ、呼の設定を要求する
ための呼設定制御信号が与えられる。前記呼設定制御信
号が公開側通信端末28で受信された時点で、ステップ
a2からステップa3に進む。
【0057】通信形態判別部42は、ステップa3で、
前記呼設定制御信号に応答し、通信相手の通信端末、す
なわち閲覧側通信端末31から要求されている通信形態
が、データ通信であるか否かを、前記呼設定制御信号に
基づいて判別する。このために、通信形態判別部42
は、前記呼設定制御信号内の要求する通信形態を示すた
めの情報要素と、予め定めるデータ通信の要求のための
情報要素とを比較する。前述の2つの情報要素が一致し
た場合、データ通信が要求されていると判断し、一致し
ない場合、データ通信以外の他の通信形態が要求されて
いると判断する。通信形態の判別結果は、通信形態判別
部42から、N−I/F部51を経由して、通信制御部
52に与えられる。
【0058】前記データ通信の要求のための情報要素
は、公衆回線網25の通信規格に基づいて定められたも
のであり、通信形態判別部42内に予め記憶されてい
る。たとえば公衆回線網25がPHS網である場合、前
記呼設定制御信号はいわゆる呼設定メッセージに相当
し、前記データ通信の要求のための情報要素は、前記呼
設定メッセージ内の伝達能力情報要素内の情報転送能力
を示すコードに相当する。
【0059】通信制御部52は、ステップa4で、前記
判別結果に基づいて、切換え回路43の共通接点49
を、他方個別接点48に接続するか否かを定める。閲覧
装置26がデータファイルを閲覧する場合、閲覧側通信
端末31はデータ通信を要求する。要求されている通信
形態がデータ通信である場合、ステップa4からステッ
プa5に進む。要求されている通信形態がデータ通信以
外の他の通信形態である場合、ステップa4からステッ
プa24に進む。
【0060】通信制御部52は、ステップa5で、前記
呼設定制御信号に応答し、該呼設定制御信号の応答信号
を、公衆回線25を経由させて、閲覧側通信端末31に
返送する。この結果、公開側通信端末のフックスイッチ
46が操作される前の時点で、すなわち公開側通信端末
28がいわゆるオンフックの状態である時点で、公開側
通信端末28と閲覧側通信端末31との間に、通話のた
めの回線が自動的に接続される。さらに通信制御部52
は、切換え回路43を切換えさせるための切換え制御信
号を生成し、N−I/F部51を経由させて切換え回路
43に与える。切換え回路43は、前記切換え制御信号
に応答し、共通接点49と導通される個別接点を第1個
別接点47から第2個別接点48に切換える。この結
果、網制御回路41は、切換え回路43を介して、デー
タ通信用モデム53に接続される。
【0061】次いで、ステップa6で、閲覧装置26の
データ通信用モデムと、公開装置24内のデータ通信用
モデム53との間で、閲覧側通信端末28と公衆回線網
25と公開側通信端末24とを経由して、データ通信の
ための論理的な通信経路の確立に関する信号が送受され
る。2つのデータ通信用モデム間の前記信号の送受は、
たとえば、公衆回線網25のデータ通信に関する通信規
約に基づいて、行われる。さらに、ステップa7で、閲
覧装置26の情報端末30と公開装置24の通信制御部
52との間で、閲覧側通信端末28と公衆回線網25と
公開側通信端末24とを経由して、データ通信のための
論理的な通信経路の確立に関する信号が送受される。情
報端末30と通信制御部32との間の前記信号の送受
は、情報端末30が、閲覧側通信端末31と公衆回線網
25とを経由して、プロバイダのネットワーク内のコン
ピュータとデータ通信を行う場合に用いる通信規約に基
づいて行われる。前記通信規約は、たとえばPPP(Po
int to Point Protocol)である。
【0062】これらの処理の結果、ステップa7の処理
終了時点で、情報端末30と通信制御部52との間に、
論理的通信経路が確立される。論理的通信経路は、たと
えば、送受されるデジタル信号の誤り検出手法、デジタ
ル信号の通信路の選択、設定、および解放に関する手
順、デジタル信号の到達確認手順等を、規定する。ゆえ
に、相手側通信端末に接続される情報端末、すなわち情
報端末30と、データ通信装置21との間で、データ通
信が可能になる。
【0063】情報端末30は、論理的通信経路の確立
後、公開装置24に対し、データファイルの閲覧を要求
するための閲覧要求信号を送信する。前記閲覧要求信号
は、閲覧したい前記いずれか1つのデータファイルの指
定と、該データファイルの伝送の要求とを含む。この場
合、閲覧を要求するデータファイルは、記憶装置内34
の閲覧対象のデータファイル58のうちのいずれか1つ
であってもよく、全てのデータファイル58以外の他の
データファイルであってもよい。さらに、情報端末30
は、前記閲覧要求信号と共に、情報端末30自身の環境
情報を、送信する。前記環境情報は、情報端末30にお
いて、データファイルの閲覧に関する環境を示すための
ものである。
【0064】通信制御部52は、ステップa8で、前記
閲覧要求信号および前記環境情報を受信する。さらに通
信制御部52は、ステップa6,a7の論理的通信経路
の確立のための処理で得られた認証と、ステップa3の
回線接続のための処理で得られた電話番号とを、閲覧者
の個人情報として取得する。前記認証は閲覧者がだれで
あるかを識別するためのデータセットであり、前記閲覧
者の名前と閲覧者が定めるパスワードとから構成され
る。なお、たとえば公衆回線網25がPHSの回線網で
ある場合、前記電話番号は前記呼設定メッセージ内の発
番号情報要素内の発番号情報要素識別子によって示され
る。前記個人情報および前記環境情報は、通信制御部5
2がデータ通信を開始するか否かの判断に用いる判断条
件である。
【0065】通信制御部52は、ステップa9で、前記
判断条件に基づき、データ通信を開始するか否かを判断
する。具体的には、通信制御部52は、データ通信装置
21とのデータ通信を許容するべき1または複数の者の
判断条件と、前記閲覧者の前記判断条件とをそれぞれ比
較する。前記データ通信を許容するべき全ての者の判断
条件は、たとえば、通信制御部52が予め記憶してい
る。
【0066】前記閲覧者の前記判断条件が、前記データ
通信を許容するべき全ての者の前記判断条件のどれとも
一致しない場合、ステップa9からステップa10に進
む。通信制御部52は、ステップa10で、まず論理的
通信経路を切断し、次いで網制御回路41に回線の切断
処理を行わせ、さらに切換え回路49を初期状態に戻
す。この結果、回線が解放される。回線解放後、公開装
置24は、ステップa2の待受け状態に戻る。
【0067】前記閲覧者の前記判断条件が、前記データ
通信を許容するべき全ての者のうちのいずれか1人の判
断条件と一致する場合、ステップa9からステップa1
1に進む。この結果、通信制御部52は、データ通信用
モデム53に、データ通信に関する信号の送受の制御を
開始させる。またステップa11以後、回線に切断に関
する呼切断制御信号が閲覧側通信端末31から与えられ
る時点まで、公開側通信端末28は、データ通信に関す
る信号を、網制御回路41と切換え回路43とを経由さ
せて通過させる状態になる。
【0068】すなわち、ステップa11〜a23の処理
が行われる間、公開装置24が任意のデータファイルま
たは信号を閲覧装置26へ送信する場合の具体的な送信
手順は、以下のとおりである。まず、通信制御部52
は、前記データファイルまたは信号を、N−I/F部5
1を経由して、データ通信用モデム53に与える。デー
タ通信用モデム53は、前記データファイルまたは信号
を、公衆回線網25の通信規約と論理的通信経路の通信
規約とに基づきデジタル信号変換する。変換後の前記デ
ータファイルまたは信号は、公開側通信端末28と公衆
回線網25と閲覧側通信端末31とを経由して、情報端
末30に与えられる。また、前記間に、公開装置24が
閲覧装置26から送信された任意のデータファイルまた
は信号を受信する場合の具体的な受信手順は、以下のと
おりである。前記任意のデータファイルまたは信号は、
情報端末30においてデジタル信号に変換されており、
該デジタル信号が閲覧側通信端末31と公衆回線網25
と公開側通信端末28とを経由して、データ通信用モデ
ム53に与えられる。データ通信用モデム53は、公衆
回線網25および前記論理的通信経路の通信規約に基づ
いて、前記デジタル信号を処理して前記データファイル
または信号を再生し、処理後の前記データファイルまた
はを、N−I/F部51を経由させて、通信制御部52
に与える。ステップa11〜a23の説明では、前記送
信手順および前記受信手順の具体的な説明を省略する。
【0069】通信制御部52は、ステップa11で、情
報端末30をサーバ33のファイルシステムに接続す
る。ファイルシステムとは、サーバ33において、記憶
装置34内のデータファイルを読出し/書込みする機能
を指す。情報端末30と前記ファイルシステムとの接続
のための処理は、概略的には以下の通りである。まず、
通信制御部52は、閲覧が要求されるデータファイル
が、記憶装置34内の送信対象のデータファイル58内
のいずれか1つであるか否かを判断する。そうである場
合、通信制御部52は、要求されたデータファイル58
を記憶装置34から読出し、情報端末30へ送信する。
要求されるデータファイルが全ての送信対象のデータフ
ァイル58以外のデータファイルである場合、要求され
るデータファイルが何であるかに拘わらず、記憶装置3
4内のメインデータファイル61を読出し、情報端末3
0へ送信する。情報端末30は、与えられた前記データ
ファイル58を、前記2つの通信規約に基づき復元して
から表示する。この結果、情報端末30は、任意のデー
タファイルを要求するだけで、公開装置24の公開対象
のデータファイル58のうちのいずれか1つを得ること
ができる。
【0070】前記閲覧者が、さらに、閲覧装置24から
データファイルを取得しようとする場合、情報端末30
は、該データファイルの閲覧を要求するための閲覧要求
信号を、通信制御部52へ送信する。通信制御部52
は、ステップa11の処理終了後、ステップa12で、
情報端末30から閲覧要求信号が与えられているか否か
を判断する。前記閲覧要求信号が与えられていない場
合、ステップa12からステップa21に進む。前記閲
覧要求信号が与えられている場合、ステップa12から
ステップa13に進む。
【0071】通信制御部52は、ステップa13で、ま
ず、前記閲覧要求信号に基づいて、全ての公開対象のデ
ータファイル58のうちのどれが要求されているかを調
べ、さらに、該データファイルの公開様態を調べる。な
お、閲覧が要求されているデータファイルが、全ての公
開対象のデータファイル58以外のものである場合、通
信制御部52は、メインデータファイル61の閲覧が要
求されているとみなす。サブデータファイル62の公開
様態は3種類ある。第1公開様態のサブデータファイル
は、不特定多数の閲覧者に公開される。第2公開様態の
サブデータファイルは、閲覧可能な者が1または複数予
め定められている。第3公開様態のサブデータファイル
は、閲覧可能な者が複数予め定められており、かつ、閲
覧可能な者のうちの一部には、該サブデータファイルに
代わって該サブデータファイルの付属データファイルを
閲覧させるように、定義されている。メインデータファ
イル61の公開様態は、常に第1公開様態である。
【0072】このため、通信制御部52は、ステップa
13でさらに、要求されたいずれか1つのデータファイ
ル58(以後、要求ファイルと略称する)の閲覧者が限
定されているか否か、すなわち、前記要求ファイルを閲
覧するために閲覧者の認証が必要とされているか否かを
判断する。前記閲覧者の認証が必要である場合、ステッ
プa13からステップa14に進み、前記閲覧者の認証
が必要ない場合、ステップa13からステップa15に
進む。
【0073】前記要求ファイルの閲覧者が限定されてい
る場合、通信制御部52は、まずステップa14で、閲
覧者の認証を要求するための認証要求信号を、情報端末
30に与える。情報端末30は、前記認証要求信号に応
答して、前記閲覧者の認証を、通信制御部52に与え
る。認証取得後、通信制御部52は、ステップa15
で、前記要求ファイルの公開様態が、前記第1〜第3公
開様態のどれであるかを判断する。前記第1公開様態で
ある場合、ステップa15からステップa17に進む。
前記第2公開様態である場合、ステップa15からステ
ップa16に進む。前記第3公開様態である場合、ステ
ップa15からステップa18に進む。
【0074】前記要求ファイルの公開様態が前記第2公
開様態である場合、通信制御部52は、ステップa16
で、ステップa8で得られた前記閲覧者の判断条件とス
テップa14で得られた前記閲覧者の認証とに基づい
て、前記要求ファイルを情報端末30に与えるか否かを
判断する。具体的には、通信制御部52は、前記要求フ
ァイルの閲覧を許容するべき1または複数の者の判断条
件および認証と、前記閲覧者の判断条件および認証と
を、それぞれ比較する。前記要求ファイルの閲覧を許容
するべき全ての者の判断条件および認証は、たとえば、
通信制御部52が予め記憶している。前記閲覧者の前記
判断条件および認証が、前記要求ファイルの閲覧を許容
するべき全ての者のうちいずれか1人分の判断条件およ
び認証とそれぞれ一致する場合、ステップa16からス
テップa17に進む。前記閲覧者の判断条件および認証
が、前記要求ファイルの閲覧を許容するべき全ての者の
前記判断条件および認証と一致しない場合、ステップa
17を飛ばして、ステップa16からステップa21に
進む。
【0075】前記要求ファイルの公開様態が第3公開様
態である場合、通信制御部52は、まずステップa18
で、ステップa14で得られた前記操作者の認証だけに
基づいて、前記要求ファイルを情報端末30に与えるか
否かを判断する。具体的には、通信制御部52は、前記
要求ファイルの閲覧を許容するべき1または複数の者の
認証と、前記閲覧者の認証とを、それぞれ比較する。前
記要求ファイルの閲覧を許容するべき全ての者の認証
は、たとえば、通信制御部52が予め記憶している。前
記閲覧者の認証が、前記要求ファイルの閲覧を許容する
べき全ての者のうちいずれか1人分の認証と一致する場
合、ステップa18からステップa19に進み、該認証
が前記全ての者の認証のどれとも一致しない場合、ステ
ップa18からステップa21に進む。
【0076】通信制御部52は、次いでステップa19
で、前記閲覧者の認証内の名前だけに基づいて、前記要
求ファイルと該要求ファイルの付属サブデータファイル
とをのうちのどちらを、情報端末30に与えるか否かを
判断する。具体的には、前記要求ファイルを与えるべき
1または複数の者の名前と、前記閲覧者の認証内の名前
とを、それぞれ比較する。前記要求ファイルを与えるべ
き全ての者の名前は、たとえば通信制御部52が予め記
憶している。前記閲覧者の認証内の名前が、前記要求フ
ァイルを与えるべき全ての者のうちいずれか1人の名前
と一致する場合、ステップa19からステップa17に
進み、前記閲覧者の認証内の名前が前記全ての者の名前
のどれとも一致しない場合、ステップa19からステッ
プa20に進む。
【0077】ステップa17で、通信制御部52は、前
記要求ファイルを記憶装置58から読出し、情報端末3
0に与える。前記要求ファイル送信後、ステップa17
からステップa21に進む。ステップa20で、通信制
御部52は、前記要求ファイルの付属サブデータファイ
ルを記憶装置58から読出し、情報端末30に与える。
前記付属サブデータファイル送信後、ステップa20か
らステップa21に進む。上述したように、前記第2公
開様態のサブデータファイルの閲覧が要求され、かつ、
前記閲覧者の判断条件および認証が前記全ての者の前記
判断条件および認証のどれとも一致しない場合、および
前記第3公開様態のサブデータファイルの閲覧が要求さ
れ、かつ、前記閲覧者の前記認証が、前記全ての者の前
記認証のどれとも一致しない場合、ステップa17の処
理が行われない。この結果、上記2つの場合には、前記
要求ファイルが、情報端末30に与えられない。
【0078】通信制御部52は、ステップa21で、情
報端末30から通信制御部52へ与えられたデータファ
イルがあるか否かを判断する。与えられたデータファイ
ルがある場合、ステップa21からステップa22に進
み、ない場合はステップa23に進む。通信制御部52
は、ステップa22で、前記与えられたデータファイル
を、記憶装置34に記憶させる。データファイルを記憶
させた後、ステップa22からステップa23に進む。
通信制御部52は、ステップa23で、閲覧側通信端末
31と公開側通信端末28との間の回線が切断されてい
るか否かを判断する。切断されていない場合、ステップ
a23からステップa12に戻る。この結果、ステップ
a12〜a23の処理が、複数回繰返される。
【0079】閲覧者が所望とするデータファイルの閲覧
を終了した時点で、情報端末30は、前記論理的通信経
路を切断し、さらに、閲覧側通信端末31に、前記回線
の切断処理を行わせる。この結果、通話のための回線が
解放される。公開装置24において回線の解放のための
上述の処理は、ステップa12〜a23の処理を通信制
御部52が行っている間に、網制御回路が並行して行
う。回線開放後、ステップa23の判定が行われた時点
で、ステップa23からステップa2に戻る。以上が、
データ閲覧時の動作である。
【0080】次いで、音声通話時の動作を説明する。公
開装置24がステップa2の待受け状態である場合に、
通信相手の通信端末から、公衆回線網25を介して、公
開側通信端末28の網制御回路41へ、呼設定制御信号
が与えられた時点で、ステップa2からステップa3に
進む。ステップa3の通信形態判別部42の動作は、前
記データ閲覧時と等しい。この結果得られる通信形態の
判別結果は、通信形態判別部42から、N−I/F部5
1を介して、通信制御部52に与えられる。音声通話時
には、音声通話が要求されるので、通信制御部52は、
ステップa4で、前記判別結果に基づいて、要求される
通信形態がデータ通信ではないと判断する。この結果、
ステップa4からステップa24に進む。ステップa2
4で、通信制御部52は、前記判別結果に基づいて、要
求される通信形態が音声通話とファクシミリ通信とのど
ちらであるかを判断する。
【0081】要求される通信形態がファクシミリ通信で
ある場合、ステップa24からステップa25に進む。
通信制御部52は、ステップa25で、ファクシミリ通
信のための制御シーケンスを行う。この結果、前記通信
相手の通信端末との間でファクシミリ通信のための回線
が接続され、さらに、前記通信相手の通信端末から与え
られた画像を表す信号が、記憶装置34に記憶される。
前記画像を表す信号を取得した後、通信制御部52は、
網制御回路41に回線の切断処理を行わせる。回線切断
後、ステップa25からステップa2の待受け状態に戻
る。
【0082】前記要求される通信形態が音声通話である
場合、通信制御部52は、前記切換え制御信号を発しな
いまま、ステップa24からステップa2に戻る。この
結果、網制御回路41が切換え回路43を介して通話用
モデム44に接続された状態が、保たれる。このため、
網制御回路41は、フックスイッチ46が操作されるこ
とを待ち、フックスイッチ46が操作された時点で、フ
ックスイッチ46からのいわゆるオフフック信号に応答
して、回線の接続を行う。音声通話時には、回線接続
後、相手側通信端末から公衆回線網25を介して通話用
モデム44の間で送受されるデジタル信号と、ハンドセ
ットと通話用モデム44との間で送受されるアナログ信
号とは、通話用モデム44によって、公衆回線網25の
信号規格に基づいて処理される。最後に、網制御回路4
1は、相手側通信端末から与えられる回線の切断に関す
る制御信号が与えられた時点、またはフックスイッチ4
6が操作された時点で、前記制御信号またはフックスイ
ッチ46からのいわゆるオンフック信号に応答して、回
線の切断に関する処理を行う。この結果、回線が開放さ
れる。以上が、音声通話時の動作である。
【0083】ステップa11におけるファイルシステム
の接続処理の具体的な第1の手順を、以下に具体的に説
明する。なお、以後の説明では、情報端末30と通信制
御部52との間の通信規約内の下位プロトコルとしてT
CP/IP(TransmissionControl Protocol / Interne
t Protocol)が用いられ、情報端末30は、該情報端末
30をダイアルアップIP接続によってインターネット
に接続するための接続プログラムに基づいて動作してい
ると仮定する。また、サーバ33のドメイン名が、公開
側通信端末28の電話番号と等しいと定義されていると
仮定する。
【0084】情報端末30は、前記閲覧要求信号および
前記判断条件を含む信号として、いわゆるURL(Unif
orm Resourse Locator)を作成する。URLは、具体的
には、「http://server/file.html?parameter1&paramet
er2」という文字列で示される。「server」は要求する
データファイルを公開しているサーバのドメイン名に相
当し、「file.html」は要求するデータファイルのファ
イル名に相当する。上記例ではドメイン名が「server」
であるサーバ上のファイル名が「file.html」のデータ
ファイルを、「HTTP」を用いて取得し、その際に、「pa
rameter1」および「parameter2」というパラメータを
「file.html」に与えることを意味する。本実施形態で
は、情報端末30は、上記パラメータとして、前記判断
条件を示す文字列を記入する。さらに、ドメイン名は公
開装置24のサーバ33自身の電話番号であってもよ
く、そうでなくとも良い。また、ファイル名も、要求す
るデータファイル自身のファイル名であってもよく、そ
うでなくとも良い。
【0085】情報端末30は、次いで、該情報端末30
においてURLの問合わせ先として予め設定されている
標準のDNS(Dimain Name System)サーバへURLを
送信する手順で、該URLを送信する。前記標準のDN
Sサーバは、たとえば、情報端末30がインターネット
上でURLを問合わせるDNSサーバである。ステップ
a11の時点では、情報端末30はサーバ33とだけデ
ータ通信が可能になっているので、送信された前記UR
Lは、通信制御部52に与えられる。
【0086】通信制御部52は、前記URLが与えられ
た後、前記URLによって要求されるデータファイル
が、記憶装置34内の全ての公開対象のデータファイル
58内のいずれか1つであるか否かを判断する。そうで
ある場合、通信制御部52は、前記標準のDNSサーバ
と同じ手順で、公開装置24内の前記要求されたデータ
ファイル58とを指定するためのIP(Internet Proto
col)アドレスを、情報端末30に返送する。要求され
るデータファイルが前記全ての公開対象のデータファイ
ル58内のいずれでもない場合、通信制御部52は、前
記標準のDNSサーバと同じ手順で、公開装置24内の
メインデータファイル61を指定するためのIPアドレ
スを、情報端末30に返送する。
【0087】IPアドレスが返送された後、情報端末3
0は、返送されたIPアドレスが指定するコンピュータ
に対して、該IPアドレスが指定するデータファイルの
送信を要求する。この場合、返送されたIPアドレスは
必ず公開装置24内の公開対象のデータファイル58の
うちのいずれか1つを指定するものになっているので、
該IPアドレスを用いれば、いずれか1つの公開対象の
データファイル58のうちのいずれか1つを必ず要求す
ることができる。この結果、通信制御部52は、前記い
ずれか1つの公開対象のデータファイル58を情報端末
30に与える。
【0088】通信制御部52が上述の手順で動作するこ
とによって、情報端末30は、ダイアルアップIP接続
によって情報端末30をインターネットに接続するため
の接続プログラムに基づいて動作するだけで、公開装置
24からデータファイルを得ることができる。すなわ
ち、閲覧者は、インターネット上で公開されるデータフ
ァイル、たとえばハイパーテキスト形式のデータファイ
ルを閲覧する手順で、公開装置24からデータファイル
58を得ることができる。
【0089】また、情報端末30は、前記論理的通信経
路が確立された時点で、情報処理装置が予め定められる
URLで指定されるデータファイルを自動的に取得する
構成になっていることがある。この場合、情報端末30
は、前記時点で自動的に前記予め定めるURLを、前記
標準のDNSサーバに送信する。通信制御部52は、要
求されるデータファイルが前記全ての送信対象のデータ
ファイル58内のいずれでもなければ、公開装置24内
のメインデータファイル61を指定するためのIPアド
レスを返送する構成になっているので、メインデータフ
ァイル61を指定するためのURLを、情報端末30に
返送する。この結果、情報端末30は自動的に前記メイ
ンデータファイル61を要求することになる。
【0090】これらのことによって、本実施形態の通信
系22において、情報端末30が前記時点で任意のデー
タファイルを自動的に取得する構成になっていれば、前
記論理的通信経路が確立された後、情報端末30に自動
的にメインデータファイル61が与えられる。この結
果、閲覧者から見ると、閲覧装置26に公開装置24へ
電話を掛けさせるだけで、自動的にメインデータファイ
ル61が与えられたように見える。この結果、公開装置
24の閲覧対象のデータファイルの閲覧に関する閲覧者
の操作が、少なくなる。
【0091】また、ファイルシステムの接続処理の第2
の具体的な手順として、情報端末30が、前記標準のD
NSサーバに代わって、公開装置24のサーバ33を前
記問合わせ先のサーバとして設定して、該サーバ33に
任意のURLを問合わせてもよい。以後の動作は、第1
の手順と比較して、通信制御部52が予め定めるDNS
サーバの動作と同じ動作でIPアドレスを返送する点が
異なり、他は等しい。この場合、通信制御部52は、問
い合わせ先のDNSサーバのIPアドレスが決まってい
るので、IPアドレスの返送の時点で動作をまねるDN
Sサーバが固定される。この結果、通信制御部52の処
理が簡略化される。
【0092】またさらに、ファイルシステムの接続処理
の第3の手順として、情報端末30が、前記標準のDN
Sサーバに代わって、公開装置24のサーバ33を、問
い合わせ先のDNSサーバとして設定し、さらに、問合
わせるURLを、メインデータファイル61の閲覧を要
求するものにしてもよい。以後の動作は、以後の動作
は、第1の手順と比較して、通信制御部52が予め定め
るDNSサーバの動作と同じ動作で、常に公開装置24
内のメインデータファイル61を指定するためのIPア
ドレスを返送する点が異なり、他は等しい。この結果、
通信制御部52がURLの要求するデータファイルが何
であるかを判断する必要がなくなるので、通信制御部5
2の処理がさらに簡略化される。また、情報端末30が
メインデータファイル61を指定する場合に、閲覧要求
信号として文字列を用いることができるので、指定が容
易になる。
【0093】またさらに、ファイルシステムの接続処理
の第4の手順として、情報端末30は、任意のデータフ
ァイルの閲覧を要求するためのURLに代わって、公開
装置24内のメインデータファイル61を指定するため
のIPアドレスそのものを、直接送信してもよい。この
結果、通信制御部52は、前記IPアドレスを返送する
代わりに、直接メインデータファイル61を返送する。
この結果、通信制御部52がDNSサーバとして動作す
る必要がなくなるので、処理が簡略化される。
【0094】実用上は、第1の手順と第4の手順とを併
用し、閲覧者に公開装置24内のメインデータファイル
61を指定するためのIPアドレスを送信するように指
示しておくことが好ましい。この結果、通信制御部52
は、前記IPアドレスが与えられれば、即座にメインデ
ータファイル61を与えることができ、かつ、閲覧者が
前記IPアドレスを知らない場合も、閲覧者が任意のデ
ータファイルの閲覧を要求すれば、メインデータファイ
ルを与えることができる。この結果、通信制御部52の
処理量の削減と、閲覧者にデータファイルを容易に閲覧
させることとを、両立させることができる。
【0095】図5は、通信系22において、公開装置2
4と閲覧装置26との間で送受される信号を示すシーケ
ンス図である。図5を用いて、通信系22におけるデー
タ閲覧時の信号送受の例を、説明する。以後の説明で
は、情報端末30と通信制御部32との間の信号の送受
に関する通信規約のうちの上位プロトコルは、PPP
(Point−to−Point Protocol)およびHTTP(Hyper
Text Transfer Protocol)であると、仮定する。
【0096】データ閲覧時において、まず閲覧装置26
は、閲覧側通信端末31から公開側通信端末28の網制
御回路41へ、前記呼設定制御信号S1を送信する。公
開装置は、前記呼設定制御信号S1に応答して、ステッ
プa3〜a5の処理を行う。これによって、前記呼設定
制御信号S1の応答信号S2が、網制御回路41から閲
覧側通信端末31に与えられる。この結果、公開側通信
端末28と閲覧側通信端末31との間に、通話のための
回線が接続される。
【0097】回線接続後、公開装置24内で、ステップ
a6の処理が行われる。さらに、ステップa7の処理、
すなわち閲覧装置26の情報端末30と公開装置24の
通信制御部52との間で、前記PPPに基づき、データ
通信のための論理的な通信経路の確立に関する信号が送
受される。具体的には、まず、PPP接続処理の開始を
要求する信号S3が、情報端末30から通信制御部52
に与えられる。前記開始を要求する信号S3に応答し
て、閲覧者の認証を要求する信号S4が、通信制御部5
2から情報端末30に与えられる。前記認証を要求する
信号S4に応答して、前記閲覧者の認証S5が、情報端
末30から通信制御部52に与えられる。
【0098】前記閲覧者の認証S5に応答し、通信制御
部52は、PPP接続を許容するべき1または複数の者
の認証と、前記閲覧者の認証S5とをそれぞれ比較す
る。前記PPP接続を許容する全ての者の認証は、たと
えば、通信制御部52が予め記憶している。前記閲覧者
の認証S5が、前記PPP接続を許容するべき全ての者
のうちのいずれか1人の認証と一致する場合だけ、通信
制御部52は、PPP接続を確立するための応答信号S
6を、情報端末30に与える。これによって、いわゆる
PPP接続、すなわちPPPに基づいた論理的通信経路
が確立される。
【0099】論理的通信経路確立後、閲覧装置26は、
閲覧者の判断条件S7を、公開装置24に与える。公開
装置24が、PPP接続時に得られる閲覧者の認証と、
回線接続時に得られる閲覧側通信端末31の電話番号と
を個人情報として用いる場合、環境情報だけが送信され
ればよく、個人情報の送信は省略されてもよい。
【0100】公開装置24は、閲覧者の判断条件に応じ
て、ステップa9の処理を行う。ステップa9の処理で
実際にデータ通信を行うと定められる場合、公開装置2
4は、ステップa11の処理を行う。この結果、メイン
データファイルS8が、公開装置24から閲覧装置26
に与えられる。この結果、閲覧者は、メインデータファ
イルS8の内容を知ることができる。また、前記内容
は、記憶装置10内の複数のサブデータファイルのファ
イル名を含む。たとえば、第1公開様態のサブデータフ
ァイルのファイル名が「hobby.html」であり、第2公開
様態のサブデータファイルのファイル名が「private.ht
ml」であると仮定する。
【0101】閲覧装置26が、第1公開様態のサブデー
タファイルの閲覧を要求するためには、たとえば、「ht
tp://(公開側通信端末28の電話番号)/hobby.html」
を、送信要求信号S9として、公開装置24に送出す
る。送信要求信号S9に応答して、通信制御部52は、
前記ステップa12,a13、a15,a16の処理を
行う。この結果、閲覧者が、公開装置24とのデータ通
信を許容されている者であれば、公開装置24は、要求
されたサブデータファイルS10を、閲覧装置26に与
える。
【0102】閲覧装置26が、第2公開様態のサブデー
タファイルの閲覧を要求するためには、たとえば、「ht
tp://(公開側通信端末28の電話番号)/private.htm
l」を、送信要求信号S11として、公開装置24に送
出する。送信要求信号S11に応答して、通信制御部5
2は、前記ステップa12〜a14の処理を行う。この
ため、公開装置24から、認証要求信号S12が、閲覧
装置26に与えられる。これに応答して、閲覧装置26
は、閲覧者の認証S13を、公開装置24に与える。こ
れに応答して、公開装置24は、ステップa15〜a1
7の処理を行う。この結果、閲覧者が、公開装置24と
のデータ通信を許容され、かつ、要求した前記サブデー
タファイルの閲覧を許容されている者であれば、公開装
置24は、要求されたサブデータファイルS12を、閲
覧装置26に与える。
【0103】閲覧装置26と公開装置24との間のデー
タ通信を終了するためには、まず情報端末30は、前記
論理的通信経路を切断させる。さらに、閲覧側通信端末
31から公開側通信端末28の網制御回路41へ、回線
の切断を要求するための呼切断制御信号S15が送出さ
れる。網制御回路41は、前記呼切断制御信号S15に
応答し、該信号S15の応答信号S16を、閲覧側通信
端末31に返送する。この結果、通話のための回線が解
放される。
【0104】第2および第3公開様態のサブデータファ
イル62が要求される場合、通信制御部52は、認証に
代わって、前記環境情報を要求してもよい。この場合、
前記サブデータファイルが閲覧可能な環境を示す基準の
環境情報が、予め定められる。通信制御部52は、ステ
ップa13,a18の判断処理において、閲覧者の認証
に代わって、前記閲覧者の環境情報と基準の環境情報と
を比較して、両者が一致する場合だけ、サブデータファ
イル62の閲覧を許可する。
【0105】前記環境情報は、たとえば、情報端末30
の表示装置の仕様、および情報端末30のデータファイ
ルの映像化機能の仕様のうちの少なくとも一方である。
情報端末30の表示装置の仕様を調べるには、たとえ
ば、情報端末30自体の種類、すなわち情報端末30が
パーソナルコンピュータか携帯情報端末かを調べればよ
い。情報端末の映像化機能の仕様を調べるには、たとえ
ば、前記閲覧プログラム、すなわちブラウザの種類を調
べれば良い。
【0106】このように、サブデータファイル62を閲
覧させるか否か、またはサブデータファイル62および
該ファイルの付属データファイルのどちらを閲覧させる
かを、情報端末30の表示装置の仕様に応じて定めるの
は、仕様の異なる2つの表示装置は、大きさや表示規格
が相互に異なるので、1つのサブデータファイルを両表
示装置にそれぞれ表示させた場合、2つの表示装置両方
で該サブデータファイルが見易く表示されるとは限らな
いからである。また、前述の2つの判断を、情報端末3
0のブラウザに応じて定めるのは、ブラウザ毎にハイパ
ーテキストの表示形態が異なるので、2種類のブラウザ
に1つのサブデータファイルをそれぞれ表示させた場
合、2つのブラウザ両方が該サブデータファイルが見易
く表示させるとは限らないからである。
【0107】以下に、編集装置35を用いたデータファ
イル58の編集処理を、説明する。前記操作者は、デー
タファイル58の編集を行なおうとする場合、編集内容
に応じた操作手法で、操作部55を操作する。操作部5
5の操作結果に応答し、編集制御部54は、記憶装置3
4から編集プログラム59を読出し、編集プログラム5
9を実行する。この結果、編集制御部54は、操作部5
5への操作者の操作結果に基づいて、前記編集を行う。
編集制御部54の動作に応答して、作成中の新たなデー
タファイル、および修正中の既存のデータファイル5
8、削除対象のデータファイル等が、表示部56に表示
される。前記編集の終了後、編集制御部54のデータフ
ァイル58の編集結果は、記憶装置34の記憶内容に自
動的に反映される。たとえば、作成または修正されたデ
ータファイルは記憶装置34に記憶され、削除対象とな
ったデータファイルが記憶装置34から削除される。こ
の結果、公開装置24によって、公開するべきデータフ
ァイルの編集も行われる。
【0108】図6(A)〜図6(F)は、公開装置24
を製品化する場合の具体的な構造をそれぞれ示す模式図
である。図6(A)に示す第1の構造では、データ通信
と音声通話とが可能な据置き型の電話機81が公開側通
信端末28として用いられ、データファイル58の編集
処理が可能なコンピュータ82が編集装置35として用
いられる。ゆえに、据置き型電話機81とコンピュータ
82とがデータ通信装置21に接続されて、第1の構造
の公開装置24が構成される。
【0109】図6(B)に示す第2の構造では、データ
通信装置21が、データ通信機能とデータファイル58
の編集機能とを備えたコンピュータ83の1機能とし
て、実現される。すなわち、据置き型電話機81が公開
側通信端末28として用いられ、前記コンピュータ83
に接続されて、第2の構造の公開装置24が構成され
る。これによって、コンピュータ83に、データ通信装
置21と編集装置35とを兼用させることができる。
【0110】データ通信装置21を汎用的なコンピュー
タによって実現する手順は、以下のとおりである。予
め、図3および図4で説明した受信処理を前記コンピュ
ータの中央演算処理装置に行わせるためのプログラムお
よびデータを含むソフトウエアを、前記コンピュータに
よって読出し可能な記憶媒体に記憶させておく。前記記
憶媒体には、たとえば、CD−ROMおよびフロッピー
ディスクが挙げられる。前記コンピュータをデータ通信
装置21として動作させるには、まず、前記記憶媒体を
前記コンピュータに装着して、前記記憶媒体内の前記ソ
フトウエアを前記コンピュータにインストールし、次い
で、インストールした前記ソフトウエア内の前記プログ
ラムを前記中央演算処理装置に実行させる。これによっ
て、前記コンピュータ内の前記中央演算処理装置および
メモリが、通信制御部52として動作するので、前記コ
ンピュータ全体がデータ通信装置21として動作する。
これによって、汎用的なコンピュータを用いて、容易に
データ通信装置を実現することができる。
【0111】図6(C)に示す第3の構造の公開装置2
4は、第2の構造の公開装置24と比較して、据置き型
電話機81が、データ通信と音声通話との切換えが可能
な携帯型の電話端末84、たとえばデジタル携帯電話端
末またはPHS端末に変更され、データファイルの編集
処理が可能なコンピュータ83が該編集処理が可能な携
帯情報端末85に置換えられた点が異なり、他は等し
い。これによって、携帯情報端末85に、データ通信装
置21と編集装置35とを兼用させることができる。図
6(D)に示す第4の構造の公開装置24は、データフ
ァイル58の編集処理が可能な携帯情報端末86内に、
前述の携帯型電話端末84と同じ通信機能を実現するた
めの構成部品を内蔵させ、さらに、前記ソフトウエアを
インストールしたものである。第3および第4の構造の
公開装置24は携帯に適している。
【0112】なお、本実施形態では、公開装置24が編
集装置35を備えているが、たとえばコンピュータや携
帯情報端末で作成した全てのデータファイル58を記憶
装置34に一旦記憶させた後、データファイル58の編
集処理を行わないとするならば、公開装置24からは、
編集装置35を省略してもよい。この場合、図6(E)
の第5の構造の公開装置24のように、据え置き型電話
機81とデータ通信装置21とだけを接続してもよく、
図6(F)の第6の構造の公開装置24のように、携帯
型電話機84とデータ通信装置21とだけを接続しても
よい。
【0113】図7は、本実施形態の通信系22を用いた
データファイル58の公開の利用例を示す図である。図
7では、公開側および閲覧側通信端末28,31がPH
Sであり、データファイルがいわゆるホームページを構
成すると仮定する。
【0114】データファイル58を公開しようとする
者、すなわちホームページの開設者は、該データファイ
ル58をデータ処理装置21内の記憶装置34に記憶さ
せ、かつ、データ処理装置21を公開側通信端末28に
接続する。さらに、前記開設者は、公開側通信端末28
の電話番号と、データファイル58に記載された情報の
概要とを、雑誌や新聞等の媒体を用いて、不特定多数の
他人に対して公開する。
【0115】データファイル58の閲覧者は、公開され
た電話番号の通信端末、すなわち公開側通信端末28
に、閲覧側通信端末31を用いて電話を掛け、データ通
信を要求する。公開装置24は、閲覧装置26からデー
タ通信が要求された時点で、自動的に閲覧装置26との
間に回線を接続して、データ通信を開始する。
【0116】これらのことから、前記開設者は、データ
通信装置21の記憶装置にデータファイル58を記憶さ
せ、かつ、該データ通信装置21を公開側通信端末28
に接続しておくだけで、不特定多数の閲覧者に該データ
ファイル58を閲覧させることができる。また、雑誌な
どの媒体には少なくとも公開側通信端末28の電話番号
だけを公開しておけば良く、開設者自身の名前を出さな
くてもよい。ゆえに、開設者自身の名前を伏せたまま、
データファイル58の内容の広告をすることができる。
また、閲覧者と開設者とが話をしなくても、閲覧者はデ
ータファイルを閲覧することができる。このため、閲覧
者が開設者に名乗る必要がなく、閲覧者は公開装置24
にデータファイル58の閲覧を気軽に要求することがで
きる。
【0117】さらに、公開装置24は、データ通信が要
求されると、自動的にデータファイル58の公開に関す
る処理を行うので、開設者が公開側通信端末28にかか
って来る電話に応答する必要がない。ゆえに、たとえば
公開側通信端末28の呼出し音を切っておいても良い。
これらのことから、公開装置24は、データファイル5
8の閲覧の要求を、24時間待ち受けることができる。
これは、公開対象のデータファイルが記憶された記憶装
置をインターネットに常に接続させているのとほぼ同じ
状況である。
【0118】閲覧装置26は、前述したように、プロバ
イダを経由してインターネットと接続する手法で公開装
置24に接続され、さらに、インターネット上で公開さ
れたデータファイルを閲覧する場合とほぼ同じ手法で、
公開装置24内のデータファイル58を閲覧する。した
がって、閲覧装置26は、いわゆるダイアルアップIP
接続が可能で、かつ、インターネット上で公開されたデ
ータファイルが閲覧可能な装置であれば良い。すなわ
ち、インターネットを利用可能な一般的なパーソナルコ
ンピュータおよび携帯情報端末によって実現することが
できる。
【0119】これらのことから、公開装置24は、デー
タ通信装置21がインターネットに常に接続されていな
くても、インターネットを利用可能なパーソナルコンピ
ュータや携帯情報端末に対して、データ通信装置21内
に記憶されたデータファイルを公開することができる。
さらに、データファイルの公開にインターネットを利用
していないので、データの閲覧者は、インターネットを
利用可能なパーソナルコンピュータや携帯情報端末を利
用可能であれば、インターネット自体が利用できなくも
て、データ通信装置21に記憶されたデータファイル5
8を閲覧することができる。すなわち、データ通信装置
21は、プロバイダと契約していない者や、インターネ
ット内のサーバを使用できない者に対しても、データフ
ァイルを公開することができる。これによって、インタ
ーネット上でデータファイルを公開する場合よりも、公
開装置を用いてデータファイルを公開する場合のほう
が、より多くの人にデータファイル58を公開すること
ができる。
【0120】また、本実施形態の通信系22を用いたデ
ータファイル58の公開手法は、従来技術の通信系1を
用いたデータファイルの公開手法よりも、簡単である。
これは、本実施形態の通信系22では、データファイル
がインターネットに接続されていない装置で編集されて
いても、前記装置からインターネット内のサーバに該デ
ータファイルを転送する必要がないからである。このた
め、開設者は、データファイル58を容易に更新するこ
とができる。また、編集装置35が公開装置24内に備
えられている場合、データファイルの編集はさらに容易
になる。ゆえに、たとえば現在のデータファイル58で
広告している事項に変更があった場合、開設者はすぐに
データファイル58を修正して、内容を変更することが
できる。
【0121】上述のデータ通信装置21を用いたデータ
ファイル58の公開のための通信系22の構造は、図8
に示す従来技術の通信系1の構成よりも簡単である。こ
れは、本実施形態の通信系22は、データファイル58
がインターネット上に公開されていないので、従来技術
の通信系1と比較して、情報端末、すなわちデータ通信
装置21とインターネットとを接続するための構成部品
がなくなっているからである。これによって、公開装置
24を個人で容易に所有することができる。さらに、デ
ータ処理装置21の所有者は、データファイル58が記
憶された記憶装置10を自分で所有しているので、プロ
バイダとインターネットの接続に関する契約をする必要
がなく、さらにインターネット内のサーバの管理者と記
憶装置の借用に関する契約をする必要がない。また、デ
ータ通信装置21は、音声通話とデータ通信とを切換え
可能な公開側通信端末28を介して、公衆回線網25に
接続されている。この結果、データファイル58を常に
公開するために、専用回線にデータ通信装置21を接続
する必要がなくなる。
【0122】また、データ通信装置21は、データファ
イルを、メインデータファイルとサブデータファイルと
に分けている。このため、公開するべき情報の詳しい内
容がサブデータファイルに記載されていれば、該サブデ
ータファイルの閲覧を要求する閲覧者だけに、前記詳し
い内容が公開される。これによって、前記詳しい内容を
必要とする者だけに、前記詳しい情報を公開することが
できる。
【0123】さらに、サブデータファイルは、閲覧可能
な者が認証によって制限されていることがある。これに
よって、たとえば、一部分のサブデータファイルを閲覧
する者を、認証によって限定することができる。このよ
うな公開装置の機能を用いると、たとえば、開設者が特
定の閲覧者への伝言を、該閲覧者の認証が得られる場合
だけ閲覧可能なサブデータファイルに記載して記憶装置
34に記憶させておけば、該閲覧者に伝言を伝えること
ができる。さらに、前述の図3および図4のフローチャ
ートのステップa22,23に示すように、データ通信
装置21は、閲覧装置26から与えられたデータファイ
ルを記憶する機能があるので、閲覧者からの伝言を記憶
することもできる。すなわち、公開装置24を、留守番
電話の代わりに用いることができる。
【0124】また、一般的に、開設者は、公開側通信端
末を1つしか使用していないので、メインデータファイ
ル61は不特定多数の閲覧者に公開されるが、サブデー
タファイル62の閲覧者は前記判断条件に応じて限定す
ることができる。ゆえに、閲覧者が複数の事項を1つの
公開装置24を用いて公開する場合、各事項の詳しい内
容を個別の第2または第3公開様態のサブデータファイ
ルに記載しておけば、各事項の閲覧が可能な者をそれぞ
れ別個に限定することができる。
【0125】本実施形態のデータ通信装置21は、本発
明のデータ通信装置の例示であり、主要な動作が等しけ
れば、他の様々な形で実施することができる。特に通信
系22を構成する構成要素それぞれの詳細な動作は、同
じ処理結果が得られれば、上述した動作に限らず他の動
作によって実現されてもよい。
【0126】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、デー
タ通信装置内の通信制御手段は、通信相手の端末装置か
らデータ通信が要求される場合、オンフックの状態のま
ま、回線制御手段を制御して前記端末装置との間に自動
的に回線を接続し、回線接続後に前記端末装置から与え
られる認証情報に基づいて、データ通信を開始するか否
かを定める。この結果、前記データ通信装置は、端末装
置からのデータ通信の要求に応答して自動的にデータ通
信を開始することができ、かつ、通信相手の通信装置、
または該通信相手の通信装置の操作者を限定することが
できる。
【0127】また第2の発明によれば、データ通信装置
は、データ通信の開始後、前記端末装置から送信が要求
されたデータが予め記憶された送信対象データ以外のも
のであるならば、前記要求されたデータに代わって、前
記送信対象データを送信させる。この結果、前記データ
通信装置は、前記端末装置からのデータの送信の要求に
自動的に応答して、前記送信対象データを常に前記端末
装置へ送信することができる。
【0128】さらにまた第3の発明によれば、データ通
信装置の通信制御手段は、前記端末装置から送信対象デ
ータの送信が要求された場合、前記端末装置に判断条件
を要求し、与えられた判断条件が予め定める基準条件と
一致する場合だけ、前記送信対象データを送信させる。
この結果、前記データ通信装置は、送信対象データを受
信することができる端末装置を限定することができる。
【0129】また第4の発明のよれば、データ通信装置
の通信制御手段は、前記端末装置から送信対象データの
送信が要求された場合、端末装置に判断条件を要求し、
判断条件と基準条件とが一致するか否かに応じて、送信
するデータを変える。これによって、前記データ通信装
置は、前記端末装置に応じて、送信する送信対象データ
を変更することができる。
【0130】さらにまた第5および第6の発明によれ
ば、前記判断条件は、前記端末装置の仕様、および前記
端末装置内に備えられて前記送信対象データを映像化す
る映像化手段の仕様である。これによって、データ通信
装置は、送信対象データの作成者が意図した状態で該デ
ータを取扱うことができる端末装置に限定して、該送信
対象データを送信することができる。
【0131】また第7および第8の発明によれば、前記
判断条件は、前記端末装置の識別番号および前記端末装
置の操作者の認証である。この結果、データ通信装置
は、前記端末識別信号および認証からそれぞれ予想され
た操作者に応じて、前記送信対象データの通信の制御を
行うことができる。
【0132】さらにまた第9の発明によれば、データ通
信装置は、前記端末装置から送信された信号が示すデー
タを記憶するための記憶手段を備える。この結果、デー
タ通信装置は、自動的にデータを受信することができ
る。
【0133】また第10の発明によれば、データ通信装
置の送受制御手段は、インターネットにおけるデータ通
信に用いられる通信規約を用いて、データを送受する。
この結果、いわゆるダイヤルアップを行うことができ、
かつ、インターネットを利用可能な装置を、前記端末装
置とすることができる。
【0134】さらにまた第11の発明によれば、データ
通信装置は、少なくとも前記通信制御部と前記送受制御
部とを含んで構成され、回線制御手段を含む通信装置と
組合わされて用いられる。これによって、前記データ通
信装置は、第1の発明のデータ通信装置と同じ理由に基
づき、不特定多数の端末装置からのデータの要求に自動
的に応答して、前記いずれか1つの前記送信対象データ
を送信することができる。また第12の発明の発明によ
れば、媒体に記憶される通信制御プログラムは、コンピ
ュータを、第11の発明のデータ通信装置と同じように
動作させる。したがって、第11の発明のデータ通信装
置を、汎用のコンピュータを用いて容易に実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるデータ通信装置2
1を用いた通信系22の概略的な構成を示すブロック図
である。
【図2】通信系22内の、データファイル58を公開す
るための公開装置24の構成を示すブロック図である。
【図3】通信系22を用いてデータファイル58を公開
する場合の公開装置24の受信処理を説明するためのフ
ローチャートの前半部分である。
【図4】通信系22を用いてデータファイル58を公開
する場合の公開装置24の受信処理を説明するためのフ
ローチャートの後半部分である。
【図5】通信系22を用いてデータファイル58を公開
する場合の、通信系22内の信号の送受を説明するため
のシーケンス図である。
【図6】公開装置24の具体的な構造を示す図である。
【図7】通信系22の具体的な利用手法を示す図であ
る。
【図8】インターネット3を用いてデータファイル58
を公開するための従来技術の通信系1の概略的な構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
21 データ通信装置 22 通信系 24 公開装置 25 公衆回線網 26 閲覧装置 28 公開側通信端末 30 情報端末 31 閲覧側通信端末 33 サーバ 34 記憶装置 35 編集装置 41 網制御回路 42 通信形態判別部 43 切換え回路 51 ネットワークインタフェイス部 52 通信制御部 53 データ通信用モデム

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信相手の端末装置から与えられる呼出
    し信号に基づいて、前記端末装置がデータ通信を要求し
    ているか否かを判断する要求判断手段と、 端末装置との間の信号の送受のための回線の接続を指示
    する接続指示手段と、前記接続指示手段からの指示に応
    答して、前記回線の接続を行う回線制御手段と、 データ通信のための予め定める通信規約に基づいて、デ
    ータを示す信号の送受を制御可能なデータ通信用の送受
    制御手段と、 前記要求判断手段の判断結果に応答し、前記データ通信
    が要求される場合、前記回線制御手段に前記回線の接続
    を行わせ、前記回線を介して前記端末装置から与えられ
    た認証と予め定める基準認証とを比較し、前記認証と前
    記基準認証とが一致したときだけ、前記送受制御手段に
    信号の送受の制御を開始させる通信制御手段とを含むこ
    とを特徴とするデータ通信装置。
  2. 【請求項2】 送信するべき予め定める送信対象データ
    を少なくとも1つ記憶する送信対象データ記憶手段をさ
    らに含み、 前記通信制御手段は、前記信号の送受の制御の開始後
    に、前記端末装置から前記全ての送信対象データ以外の
    他のデータの送信が要求された場合、前記全ての送信対
    象データのうちのいずれか1つを、前記送受制御手段に
    よって前記通信規約に基づいた信号に変換して送信さ
    せ、前記端末装置から前記全ての送信対象データのうち
    のいずれか1つの送信が要求された場合、要求されたい
    ずれか1つの前記送信対象データを、前記送受制御手段
    によって前記通信規約に基づいた信号に変換させて送信
    させることを特徴とする請求項1記載のデータ通信装
    置。
  3. 【請求項3】 送信するべき予め定める送信対象データ
    を少なくとも1つ記憶する送信対象データ記憶手段をさ
    らに含み、 前記端末装置は、前記信号の送受の制御の開始後に、前
    記全ての送信対象データのうちのいずれか1つの送信の
    要求と、予め定める1または複数の判断条件とを送信
    し、 前記通信制御手段は、前記端末装置からの前記要求に応
    答し、送信された前記判断条件が、前記要求された送信
    対象データの送信を許容するための予め定める1または
    複数の基準条件をそれぞれ満たすか否かを判断し、前記
    判断条件が基準条件を満たす場合だけ、前記要求された
    送信対象データを、前記送受制御手段によって前記通信
    規約に基づいた信号に変換して送信させることを特徴と
    する請求項1記載のデータ通信装置。
  4. 【請求項4】 送信するべき予め定める送信対象データ
    を少なくとも1つ記憶する送信対象データ記憶手段をさ
    らに含み、 前記端末装置は、前記信号の送受の制御の開始後に、前
    記全ての送信対象データのうちのいずれか1つの送信の
    要求と、予め定める1または複数の判断条件とを送信
    し、 前記通信制御手段は、前記端末装置からの前記要求に応
    答し、送信された前記判断条件が、前記要求された送信
    対象データの送信を許容するための予め定める1または
    複数の基準条件をそれぞれ満たすか否かを判断し、前記
    判断条件が基準条件を満たす場合、前記要求された送信
    対象データを、前記送受制御手段によって前記通信規約
    に基づいた信号に変換して送信させ、前記判断条件が前
    記基準条件を満たさない場合、前記要求された送信対象
    データ以外の他の送信対象データを、前記送受制御手段
    によって前記通信規約に基づいた信号に変換して送信さ
    せることを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  5. 【請求項5】 前記判断条件のうちの1つは、前記送信
    対象データの処理に関する前記端末装置の仕様であるこ
    とを特徴とする請求項3または4記載のデータ通信装
    置。
  6. 【請求項6】 前記端末装置は、前記送信対象データを
    映像化する映像化手段をさらに含み、 前記判断条件のうちの1つは、前記送信対象データの映
    像化に関する前記映像化手段の仕様であることを特徴と
    する請求項3または4記載のデータ通信装置。
  7. 【請求項7】 前記回線は、公衆回線網の一部分を含
    み、 前記判断条件のうちの1つは、前記公衆回線網内で前記
    端末装置を識別するための識別番号であることを特徴と
    する請求項3または4記載のデータ通信装置。
  8. 【請求項8】 前記判断条件の1つは、予め定める認証
    であることを特徴とする請求項3または4記載のデータ
    通信装置。
  9. 【請求項9】 データを記憶可能な受信データ記憶手段
    をさらに含み、 前記通信制御手段は、さらに、前記受信した信号が示す
    データを、前記受信データ記憶手段に記憶させることを
    特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  10. 【請求項10】 前記通信規約は,インターネットにお
    けるデータ通信に用いられる通信規約であることを特徴
    とする請求項1記載のデータ通信装置。
  11. 【請求項11】 信号の送受のための回線の接続を指示
    する接続指示手段と、前記接続指示手段からの指示に応
    答して、通信相手の端末装置との間の前記回線の接続を
    行う回線制御手段とを含む通信装置を介して、前記端末
    装置とのデータ通信が可能なデータ通信装置であって、 通信相手の端末装置から与えられる呼出し信号に基づい
    て、前記端末装置がデータ通信を要求しているか否かを
    判断する要求判断手段と、 データ通信のための予め定める通信規約に基づいて、デ
    ータを示す信号の送受を制御可能なデータ通信用の送受
    制御手段と、 前記要求判断手段の判断結果に応答し、前記データ通信
    が要求される場合、前記回線制御手段に前記回線の接続
    を行わせ、前記回線を介して前記端末装置から与えられ
    た認証と予め定める基準認証とを比較し、前記認証と前
    記基準認証とが一致したときだけ、前記送受制御手段に
    信号の送受の制御を開始させる通信制御手段を含むこと
    を特徴とするデータ通信装置。
  12. 【請求項12】 信号の送受のための回線の接続を指示
    する接続指示手段と、前記接続指示手段からの指示に応
    答して、通信相手の端末装置との間の前記回線の接続を
    行う回線制御手段とを含む通信装置を介して、コンピュ
    ータに、通信相手の端末装置とのデータ通信を行わせる
    ための通信制御プログラムを記憶する媒体であって、 前記通信制御プログラムは、コンピュータによって、前
    記端末装置から与えられる呼出し信号に基づいて、前記
    端末装置がデータ通信を要求しているか否かを判断さ
    せ、前記データ通信が要求される場合、前記回線制御手
    段に前記回線の接続を行わせ、コンピュータによって、
    前記回線を介して前記端末装置から与えられた認証と予
    め定める基準認証とを比較し、前記認証と前記基準認証
    とが一致したときだけ、データ通信のための予め定める
    通信規約に基づいて、データを示す信号の送受の制御を
    開始させることを特徴とする通信制御プログラムを記憶
    する媒体。
JP16708398A 1998-06-15 1998-06-15 データ通信装置および通信制御プログラムを記憶する媒体 Pending JP2000004307A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16708398A JP2000004307A (ja) 1998-06-15 1998-06-15 データ通信装置および通信制御プログラムを記憶する媒体
US10/661,678 US20040062369A1 (en) 1998-06-15 2003-09-15 Data communication system and medium for storing communication control program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16708398A JP2000004307A (ja) 1998-06-15 1998-06-15 データ通信装置および通信制御プログラムを記憶する媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000004307A true JP2000004307A (ja) 2000-01-07

Family

ID=15843103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16708398A Pending JP2000004307A (ja) 1998-06-15 1998-06-15 データ通信装置および通信制御プログラムを記憶する媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20040062369A1 (ja)
JP (1) JP2000004307A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003521158A (ja) * 2000-01-19 2003-07-08 ザ フォーン ページズ オブ スウェーデン アクチボラゲット 通信網内で情報を交換する方法と装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7272233B2 (en) * 2003-09-11 2007-09-18 Clarity Technologies, Inc. Acoustic shock prevention

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0712172B2 (ja) * 1991-11-07 1995-02-08 富士通株式会社 通信における識別子盗用検出方法
JP3166943B2 (ja) * 1992-12-31 2001-05-14 ソニー株式会社 データベースアクセス処理方法
US5602902A (en) * 1995-03-24 1997-02-11 Intel Corporation Four wire modem signal switching for voice and data applications
US6069890A (en) * 1996-06-26 2000-05-30 Bell Atlantic Network Services, Inc. Internet telephone service
US6112242A (en) * 1996-07-10 2000-08-29 Uln Corporation System and method for dynamic data interaction in a hypertext data processing system
US6091808A (en) * 1996-10-17 2000-07-18 Nortel Networks Corporation Methods of and apparatus for providing telephone call control and information
US6304637B1 (en) * 1997-03-14 2001-10-16 Itxc, Inc. Method and apparatus for establishing and facilitating a direct quality voice call to a telephone extension on behalf of a client computer
US5889774A (en) * 1997-03-14 1999-03-30 Efusion, Inc. Method and apparatus for selecting an internet/PSTN changeover server for a packet based phone call
US6028917A (en) * 1997-04-04 2000-02-22 International Business Machines Corporation Access to extended telephone services via the internet
JPH10322445A (ja) * 1997-05-21 1998-12-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd インターネット電話システムおよびアクセスポイント装置
US6091968A (en) * 1997-06-12 2000-07-18 Nortel Networks Corporation Call switching system based on type of call
JP3782867B2 (ja) * 1997-06-25 2006-06-07 株式会社日立製作所 情報受信処理方法およびコンピュータ・テレフォニイインテグレーションシステム
US6038598A (en) * 1998-02-23 2000-03-14 Intel Corporation Method of providing one of a plurality of web pages mapped to a single uniform resource locator (URL) based on evaluation of a condition

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003521158A (ja) * 2000-01-19 2003-07-08 ザ フォーン ページズ オブ スウェーデン アクチボラゲット 通信網内で情報を交換する方法と装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20040062369A1 (en) 2004-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8000316B2 (en) IP telephone apparatus, ENUM server, terminal apparatus and IP telephone system
US7653049B2 (en) IP telephone system, IP telephone apparatus and calling method
JP2003521158A (ja) 通信網内で情報を交換する方法と装置
US8457285B2 (en) Communication device
JP2006100885A (ja) ストリーミングデータ受信再生端末
JP2001268248A (ja) ネットワーク電話システム
JP4171593B2 (ja) データ送信・再生用プログラム
JP4867321B2 (ja) 接続制御装置及び方法並びにプログラム
WO2015014174A1 (zh) 实现回铃播放的方法、装置和回铃业务系统
JP5124542B2 (ja) 通信接続の形成方法および通信システム
JP5802116B2 (ja) データ共有機能を有した通話システム
JP4809231B2 (ja) マルチメディアコールシグナリングを有する通信接続の形成方法
JP2000004307A (ja) データ通信装置および通信制御プログラムを記憶する媒体
JP3333490B2 (ja) ウェブブラウザを利用した通話方法および装置
JP4551373B2 (ja) 通信装置
JP4133512B2 (ja) プレゼンス表示制御装置、プレゼンス表示制御方法、プレゼンス表示制御プログラム及びプレゼンス表示制御プログラムを格納した記録媒体
JP2002027112A (ja) 着信通知データ指定機能付き通信システムおよび着信通知方法
JP2004096655A (ja) 携帯電話装置、移動通信システム及びそれに用いるリモートアクセス方法並びにそのプログラム
KR20040046338A (ko) 이동 전화의 통화 대기 또는 연결 중에서 착신자홈페이지를 제공하는 시스템 및 이를 이용한 착신자홈페이지 제공 방법
JP4333712B2 (ja) 通信装置
JP3943417B2 (ja) 留守番電話サービス提供システム、留守番電話サービス提供方法、通信機器、留守番電話サービス提供装置
JP2003174511A (ja) 通信制御装置、および、通信システム
JP2001007857A (ja) 通信システム及び情報管理装置
JP2009004996A (ja) 通話録音システム
JPH10242963A (ja) 仮想会議システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040329

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050322