JP2000003006A - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機

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JP2000003006A JP16899798A JP16899798A JP2000003006A JP 2000003006 A JP2000003006 A JP 2000003006A JP 16899798 A JP16899798 A JP 16899798A JP 16899798 A JP16899798 A JP 16899798A JP 2000003006 A JP2000003006 A JP 2000003006A
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halide photographic
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ローラを用いた簡単な構造で、取扱が簡便で液
体を感じさせずしかも迅速処理が可能で、しかも廃液量
が少なく環境に配慮したものであり、しかもムラがなく
安定でしかも析出の少ないメンテナンスが簡便である。 【解決手段】少なくともハロゲン化銀写真感光材料用処
理液を塗布する工程を有するハロゲン化銀写真感光材料
用自動現像機において、複数の部分液の少なくとも2種
を少なくとも2つのローラ上で接触させた後、ハロゲン
化銀写真感光材料に供給する供給手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハロゲン化銀写
真感光材料(以下、簡略化のために単に感光材料または
感材ともいう)に露光を施し、処理液により処理するハ
ロゲン化銀写真感光材料用自動現像機に関し、更に詳し
くは様々なサイズのハロゲン化銀写真感光材料に対し、
安定した現像処理性が得られ、迅速処理可能なハロゲン
化銀写真感光材料用自動現像機(以下、簡略化のために
自動現像機、自現機または現像機と呼ぶこともある)に
関する。
【0002】
【従来の技術】写真の現像処理を行ういわゆるフォトフ
ィニッシャーの市場は年々分散化の傾向にあり、ラボと
呼ばれる現像所から、写真専門店の店頭で処理するミニ
ラボに急激に移り変わっており、その傾向はますます拍
車がかかっている。写真専門店以外のスーパーマーケッ
トやドラッグストアー等でも店頭処理を行う所が増加し
ている。いずれも、現像に出したその日に受け取れる、
あるいは買い物をしている間に現像処理が完了し、写真
プリントを受け取って帰れるというニーズを満たしたも
ので、このような迅速処理に対する要望はますます高ま
っている。
【0003】また、このような写真専門店以外の店や、
オフィス等で現像処理を行うようになると専門のオペレ
ーターではないパートタイマーや素人が処理するように
なり、液を感じさせないドライな機器、メンテナンスの
簡易化、安定な処理性、また、設置スペース等の問題か
ら、機器の小型化が重要となる。
【0004】通常ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
機では、たとえばカラーネガフィルムやカラーリバーサ
ルフィルムのように、カメラにおいて、感光材料に予め
露光を与えたものを現像処理する装置と、カラーペーパ
ーのように露光プリントする工程と現像処理する工程と
を有する装置があるが、いずれも現像処理においては処
理液を満たした処理タンクがあり、その中に自動的に感
光材料を浸漬させる方式が一般的である。
【0005】このようなタンク処理においては、感光材
料の処理面積情報に応じて、補充液を処理タンクに補充
し、オーバーフローさせ、定常状態(ランニング状態)
を形成させるいわゆる補充方式をとっている。従って、
処理する感光材料の種類や、1日の処理量によってラン
ニング状態が異なるため、処理液の管理を行わなければ
ならず、毎日コントロールストリップスと呼ばれる標準
露光されたチェックピースを現像し、その濃度を基準値
を比較して管理しており、管理状況によっては全ての液
を排出して新しい液に交換することが必要であった。
【0006】このような煩雑で専門的な管理を行わない
ために、使用に必要なだけ感光材料に現像処理液を供給
し、タンク液を使用しない様々な方法が提案されてい
る。例えば、特開平2−79841号では処理液をスポ
ンジに含浸させ、現像処理する方式が提案されている。
また、例えば、特開平2−79844号ではスリット状
の供給口から処理液を供給する方式が提案されている。
また、例えば、特開平9−43814号では気相を介し
て現像処理液を供給する方式が提案されている。更に、
例えば、特開平2−99945号ではローラーを用いて
処理液を塗りつける方式のものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような必要な処理
液を必要なだけ供給する方式においては、迅速化する点
で問題である。迅速化するためには、処理液を複数に分
け、それぞれを濃厚化し、別々に供給される方法も提案
されている(特願平9−243034号)。
【0008】しかしながら、このような供給方法では、
複数の液を別々に感光材料に供給する必要があり、供給
手段が複数必要になり、装置の点でも大がかりになり、
しかも制御が難しい。また、複数の部分液の感光材料表
面や感光材料の乳剤膜中での混ざり具合により、処理ム
ラが発生しやすいという欠点がある。また、予め混合し
たものを供給することも考えられるが、一定時間以上放
置すると濃厚液の場合、析出が発生することが判明し
た。
【0009】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、この発明の第1の目的は、ローラを用いた簡単な
構造で、かつ取扱が簡便で液体を感じさせずしかも迅速
処理が可能なハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の
提供にある。
【0010】また、この発明の第2の目的は、廃液量が
少なく環境に配慮したハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機の提供にある。
【0011】さらに、この発明の第3の目的はムラがな
く安定で析出の少ないメンテナンスの簡便なハロゲン化
銀写真感光材料用自動現像機の提供にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するため、この発明は、以下のように構成し
た。
【0013】請求項1記載の発明は、『少なくともハロ
ゲン化銀写真感光材料用処理液を塗布する工程を有する
ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機において、複数
の部分液の少なくとも2種を少なくとも2つのローラ上
で接触させた後、ハロゲン化銀写真感光材料に供給する
供給手段を有することを特徴とするハロゲン化銀写真感
光材料用自動現像機。』である。
【0014】この請求項1記載の発明によれば、複数の
部分液の少なくとも2種を少なくとも2つのローラ上で
接触させた後、ハロゲン化銀写真感光材料に供給するこ
とで、2つのローラを用いた簡単な構成で、かつ取扱が
簡便で液体を感じさせずしかも迅速処理が可能で、しか
も廃液量が少なく環境に配慮したものであり、しかもム
ラがなく安定で析出の少ないためメンテナンスが簡便で
ある。
【0015】請求項2記載の発明は、『前記供給手段
は、前記2つのローラを所定間隔を隔てて配置し、この
それぞれのローラ上に供給される部分液を2つのローラ
の間で接触させて得られる処理液を、前記一方のローラ
を介してハロゲン化銀写真感光材料に供給するように構
成したことを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写
真感光材料用自動現像機。』である。
【0016】この請求項2記載の発明によれば、2つの
ローラが所定間隔を隔てて配置されており、このそれぞ
れのローラ上に供給される部分液を2つのローラの間で
接触させて処理液を得ることができ、この一方のローラ
を介してハロゲン化銀写真感光材料に処理液を供給し、
2つのローラを用いた簡単な構成で、かつ取扱が簡便で
液体を感じさせずしかも迅速処理が可能で、しかも廃液
量が少なく環境に配慮したものであり、しかもムラがな
く安定で析出の少ないためメンテナンスが簡便である。
【0017】請求項3記載の発明は、『前記供給手段
は、前記2つのローラを所定間隔を隔てて配置し、この
それぞれのローラ上に供給される部分液を2つのローラ
の間で接触させて得られる処理液を、この2つのローラ
の間を搬送されるハロゲン化銀写真感光材料に供給する
ように構成したことを特徴とする請求項1記載のハロゲ
ン化銀写真感光材料用自動現像機。』である。
【0018】この請求項3記載の発明によれば、2つの
ローラが所定間隔を隔てて配置されており、このそれぞ
れのローラ上に供給される部分液を2つのローラの間で
接触させて処理液を得ることができ、2つのローラの間
にハロゲン化銀写真感光材料を搬送して処理液を供給
し、2つのローラを用いた簡単な構成で、かつ取扱が簡
便で液体を感じさせずしかも迅速処理が可能で、しかも
廃液量が少なく環境に配慮したものであり、しかもムラ
がなく安定で析出の少ないためメンテナンスが簡便であ
る。
【0019】請求項4記載の発明は、『前記処理される
ハロゲン化銀写真感光材料の処理面積に応じて、必要な
部分液量を前記ハロゲン化銀写真感光材料の乳剤面に供
給するよう制御する制御手段を有することを特徴とする
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のハロゲン化銀
写真感光材料用自動現像機。』である。
【0020】この請求項4記載の発明によれば、処理さ
れるハロゲン化銀写真感光材料の処理面積に応じて、必
要な部分液量をハロゲン化銀写真感光材料の乳剤面に供
給するから、取扱が簡便で液体を感じさせずしかも迅速
処理が可能で、しかも廃液量が少なく環境に配慮したも
のである。
【0021】請求項5記載の発明は、『前記処理される
ハロゲン化銀写真感光材料の幅、長さを予め検知し、こ
の検出情報に基づき必要な部分液量を計算し前記ハロゲ
ン化銀写真感光材料の全処理面に供給するよう制御する
制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項
4のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動
現像機。』である。
【0022】この請求項5記載の発明によれば、処理さ
れるハロゲン化銀写真感光材料の幅、長さを予め検知
し、この検出情報に基づき必要な部分液量を計算しハロ
ゲン化銀写真感光材料の全処理面に供給するから、取扱
が簡便で液体を感じさせずしかも迅速処理が可能で、し
かも廃液量が少なく環境に配慮したものである。
【0023】請求項6記載の発明は、『前記供給手段に
より供給する前に、前記ハロゲン化銀写真感光材料を4
5℃以上に加熱する加熱手段を有することを特徴とする
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のハロゲン化銀
写真感光材料用自動現像機。』である。
【0024】この請求項6記載の発明によれば、ハロゲ
ン化銀写真感光材料を45℃以上に加熱することで、よ
り迅速処理が可能である。
【0025】請求項7記載の発明は、『前記供給手段に
よりハロゲン化銀写真感光材料に供給される部分液の全
液量が前記ハロゲン化銀写真感光材料1m2当たり10
ml〜160mlに制御する制御手段を有することを特
徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のハロ
ゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』である。
【0026】この請求項7記載の発明によれば、部分液
の全液量が設定より小さいと供給不足であり、設定より
大きいと無駄になるが、部分液の全液量を1m2当たり
10ml〜160mlに設定することで、適量を供給す
ることができ、かつ自動現像機のコンパクト化が可能で
ある。
【0027】請求項8記載の発明は、『処理液を供給す
る前にハロゲン化銀写真感光材料を切断する切断手段を
有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれ
かに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』
である。
【0028】この請求項8記載の発明によれば、処理液
を供給する前にハロゲン化銀写真感光材料を切断するこ
とで、ハロゲン化銀写真感光材料の幅、長さを予め検知
し、この検出情報に基づき必要な部分液量を容易に計算
し、ハロゲン化銀写真感光材料の全処理面に供給するこ
とができ、取扱が簡便で液体を感じさせずしかも迅速処
理が可能で、しかも廃液量が少なく環境に配慮したもの
である。
【0029】請求項9記載の発明は、『前記切断された
ハロゲン化銀写真感光材料に対して、複数の部分液の少
なくとも2種を接触させた後連続的に供給するように制
御する制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至
請求項8のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料
用自動現像機。』である。
【0030】この請求項9記載の発明によれば、切断さ
れたハロゲン化銀写真感光材料に対して、複数の部分液
の少なくとも2種を接触させた後連続的に供給するよう
に制御し、液体を感じさせずしかも迅速処理が可能で、
廃液量が少なく環境に配慮した構造である。
【0031】以下、この発明の構成について詳述する。
【0032】[ハロゲン化銀写真感光材料]この発明の
ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機で処理されるハ
ロゲン化銀写真感光材料の例として、塩化銀乳剤を含有
するハロゲン化銀カラー写真感光材料や、ハロゲン化銀
モノクロ写真感光材料や、沃臭化銀または臭化銀乳剤を
含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料や、ハロゲン
化銀モノクロ写真感光材料などが挙げられる。
【0033】そして、この発明のハロゲン化銀写真感光
材料用自動現像機により処理されるハロゲン化銀写真感
光材料としては、ハロゲン化銀組成の90モル%以上が
塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤を含有する乳剤層を少
なくとも1層有することが好ましい。さらに、好ましく
は95〜100モル%、更に好ましくは98〜100モ
ル%が塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤であることがこ
の発明効果の観点から好ましい。
【0034】[部分液]この発明の部分液とは、感光材
料に塗布される処理液を構成する液組成のことを指す。
すなわち複数の部分液を混合することで感光材料に塗布
する処理液ができあがるものである。
【0035】[供給手段]この発明において、供給手段
は、複数の部分液の少なくとも2種を少なくとも2つの
ローラ上で接触させた後、ハロゲン化銀写真感光材料に
供給する。具体的には、2つのローラを所定間隔隔てて
配置し、このそれぞれのローラ上に供給される部分液を
2つのローラの間で接触させて得られる処理液を、2つ
のローラの間に所定量溜め、一方のローラを回転させて
溜っている処理液をローラからハロゲン化銀写真感光材
料に供給するように構成することができる。
【0036】また、2つのローラを所定間隔隔てて配置
し、このそれぞれのローラ上に供給される部分液を2つ
のローラの間で接触させて得られる処理液を、2つのロ
ーラの間に所定量溜め、この2つのローラの間にハロゲ
ン化銀写真感光材料を搬送し、ハロゲン化銀写真感光材
料により処理液を供給するように構成することができ
る。このように、複数の部分液の少なくとも2種を少な
くとも2つのローラ上で接触させた後、ハロゲン化銀写
真感光材料に供給することで、2つのローラを用いた簡
単な構成で、かつ取扱が簡便で液体を感じさせずしかも
迅速処理が可能で、しかも廃液量が少なく環境に配慮し
たものであり、しかもムラがなく安定で析出の少ないた
めメンテナンスが簡便である。2つのローラは所定の間
隔を隔てて配置する。その間隔は0.1〜5mmが好ま
しく、より好ましくは0.2〜3mmである。
【0037】また、2つのローラのうち処理液を塗布す
るローラとして塗布ローラが用いられ、この塗布ローラ
の処理液との接触角は5度〜60度であり、好ましくは
10度〜60度であり、更に好ましくは20度〜40度
であり、供給された適量の処理液が塗布ローラ上で均一
になる点で好ましい。塗布ローラは、SUS等の金属ロ
ーラが好ましく、具体的にはステンレススチール(SU
S316L,SUS316,SUS304,SUS30
3)、チタン(Ti)、黄銅(Bs)等が好ましい。ま
たプラスチックローラや弾性テフロンの場合には、接触
角を下げるように活性剤がコーティングされる。また、
親水性素材を有する塗布ローラが好ましい。すなわち、
6ナイロン、N−メトキシメチルポリアミド、ポリウレ
タン、ポリアセタール等をラミネートすることも好まし
い。コーティングされる活性剤は疎水性のローラに配向
して、親水性の基を表面に向けるものが好ましい。従っ
て、両性の界面活性剤あるいはアルキルアミンエチレン
オキサイド化合物等がコーティングされるのが好まし
い。
【0038】塗布ローラの処理液との接触角は、ローラ
表面と同じ材質と形成方法で得られた平板試片を用いて
「新実験化学講座18 界面とコロイド」97頁(昭和
52年10月20日丸善発行)の接触角の測定法で液滴
法に基づいて測定する。即ち、鏡面仕上の平滑度をもつ
平板試片を図6(a)のような測定する液体の飽和蒸気
で満たされた容器中に水平に置き、その上へ注射器を用
いて微量の液滴をつくる。液滴の大きさは接触径が約3
mm以下になるようにする(滴体積が0.1cm以下
であればよいという報告もある)。接触角は一般には測
角器のついた読み取り顕微鏡(倍率20倍程度)ではか
れる。図6(b)はその原理を示したものであり、液は
前方からから乳白ガラスを通した光あるいは熱線吸収ガ
ラスを通した平行光で照明する。測定精度は±1度であ
り、なれれば±0.5度にすることができる。液滴の左
右の角度を測り、それが大きく異なる場合はその液滴に
よる測定値は捨てる。液滴をさらに滴量を追加して、あ
るいは作滴後しばらく放置して測角を行い、角度に変化
があるか否かを調べる。また、同一固体表面の異なる数
か所で測定を行い、少なくとも10個以上の値をとり、
平均値を求める。測定に使用する水は蒸留水を用いるも
のとする。
【0039】複数の部分液の少なくとも2種を少なくと
も2つのローラ上に部分液を供給する供給パイプの塗布
吐出口は、その形状が塗布ローラの軸方向に形成された
スリット状であり、部分液のたれ等による自動現像機部
材の汚れが低減でき、しかも簡単な構造で、ハロゲン化
銀写真感光材料の画像形成面に処理液を均一に塗布供給
することができる。
【0040】また、塗布吐出口を単一とすることがで
き、この単一の塗布吐出口により処理液のたれ等による
自動現像機部材の汚れが低減でき、しかも簡単な構造
で、ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面に処理液を
均一に塗布供給することができる。
【0041】この塗布吐出口から塗布ローラヘの液供給
量は、好ましくは感光材料1m当たり10ml〜16
0mlに設定しており、液供給量が設定より小さいと供
給不足であり、設定より大きいと無駄になるが、総液供
給量を1m当たり10ml〜160mlに設定するこ
とで、適量の処理液を塗布供給することができ、かつ自
動現像機のコンパクト化が可能であり、より好ましくは
1m当たり20ml〜130mlに設定し、更に好ま
しくは1m当たり30ml〜100mlであり、より
適量の処理液を塗布ローラ上に供給することがで好まし
い。
【0042】また、塗布吐出口の周囲と処理液の少なく
とも一つの接触角を5度〜60度の範囲に制御し、処理
液との接触角が設定より小さいと、塗布が塗布膜が薄く
なり過ぎ、一方設定より大きいと塗布膜が厚くなり過ぎ
るが、処理液との接触角を5度〜60度に制御すること
で、塗布膜を均一かつ適切な厚さにすることができる。
【0043】この液供給パイプに供給された処理液が、
塗布ローラによりハロゲン化銀写真感光材料の画像形成
面に塗布されるまでの液流路距離は、2mm〜150m
mに設定することが、十分に部分液が混合でき、しかも
処理液の空気酸化や蒸発を防止する観点で好ましい。よ
り好ましくは5〜100mm、さらに好ましくは10〜
30mmである。
【0044】[制御手段]この発明の制御手段は、処理
されるハロゲン化銀写真感光材料の処理面積に応じて、
必要な部分液量をハロゲン化銀写真感光材料の全処理面
に供給するよう制御する。具体的には、予めハロゲン化
銀写真感光材料のサイズ毎に処理面積を求めて、この処
理面積に必要な部分液量を設定しておきハロゲン化銀写
真感光材料の全処理面に供給することで、取扱が簡便で
液体を感じさせずしかも迅速処理が可能で、しかも廃液
量が少なく環境に配慮したものである。
【0045】また、切断手段を備え、処理液を供給する
前にハロゲン化銀写真感光材料を切断し、処理されるハ
ロゲン化銀写真感光材料の幅、長さを予め検知する検出
センサを備え、この検出情報に基づき処理面積を求め
て、この処理面積に必要な部分液量を計算し、ハロゲン
化銀写真感光材料の全処理面に供給するよう制御する。
処理されるハロゲン化銀写真感光材料の幅、長さを予め
検知し、この検出情報に基づき必要な部分液量を計算し
ハロゲン化銀写真感光材料の全処理面に供給するから、
取扱が簡便で液体を感じさせずしかも迅速処理が可能
で、しかも廃液量が少なく環境に配慮したものである。
【0046】また、切断されたハロゲン化銀写真感光材
料に対して、複数の部分液の少なくとも2種を接触させ
た後連続的に供給することができ、液体を感じさせずし
かも迅速処理が可能で、廃液量が少なく環境に配慮した
構造である。
【0047】[加熱手段]加熱手段により加熱された感
光材料の温度は、45℃以上が好ましく、さらに50℃
以上、特に60℃以上が好ましい。また、感光材料の耐
熟性や処理の制御容易性から、95℃以下が好ましく、
さらに処理液の沸湯を防止するために、90℃以下、特
に80℃以下が好ましい。
【0048】感光材料を加熱する加熱手段としては、熱
ドラムや熱べルトなどの感光材料と接触して伝導により
加熱する伝導加熱手段や、ドライヤーなどの対流により
加熱する対流加熱手段や、赤外線や高周波の電磁波など
の放射により加熱する放射加熱手段などが挙げられる。
【0049】そして、伝導加熱手段の揚合、処理される
感光材料の乳剤面への悪影響を防止するために、加熱さ
れる熱源は処理される感光材料の乳剤を塗布していない
ベース面側から接触することが好ましい。
【0050】また、この発明において、処理液が感光材
料の乳剤面に供給される前に感光材料を加熱する場合、
感光材料の露光時の温度による感光性の相違の影響を小
さくするために、この感光材料の露光が完了した後に感
光材料を加熱することが好ましい。
【0051】また、加熱手段はハロゲン化銀写真感光材
料の存在情報によって、加熱手段が加熱するように制御
する加熱制御手段を有することが、不要な加熱を防止で
き好ましい。これは、ハロゲン化銀写真感光材料を所定
の搬送速度で搬送する搬送手段と、加熱手段の加熱部よ
りも搬送手段の搬送方向上流側の所定位置のハロゲン化
銀写真感光材料の存在を検出する感光材料検出手段を有
し、感光材料検出手段の検出に基づき、加熱制御手段を
制御することにより達成できる。この場合の制御は、感
光材料検出手段が前記所定位置のハロゲン化銀写真感光
材料の非存在から存在を検出してから直ちに、または、
所定時間経過後から感光材料検出手段が所定位置のハロ
ゲン化銀写真感光材料の存在から非存在を検出してから
直ちに、または所定時間経過後まで、加熱手段が所定の
加熱をするように制御することが好ましい。
【0052】発色現像処理工程の時間は、感光材料が、
発色現像液又は発色現像液の部分液を最初に供給されて
から次の工程の処理液(例えば漂白定着)を供給または
次の工程の処理液に浸漬されるまでの時間である。この
発色現像処理工程の時間は、3秒以上、特に5秒以上
が、発色現像処理を充分に安定的に行う上で好ましく、
また、20秒以下が好ましく、更に16秒以下が好まし
く、特に12秒以下が、感光材料に供給された発色現像
液が劣化したり、乾燥したりして析出物の発生が起こる
等、感光材料に悪影響を及ぼしたりすることを防止でき
好ましい。
【0053】この発明においては、迅速処理の観点か
ら、濃厚溶液で処理することが好ましい。即ち、濃度勾
配を上げることで、感材の膜中への拡散を向上すること
ができるためである。通常発色現像主薬を高濃度に溶解
することは困難であった。しかし、矩期間であれば溶解
することが可能であることを見出しこの発明に至ってい
る。
【0054】さらに従来、処理液が保存されたり放置さ
れたりすることで、液が空気酸化し、タール化したり、
汚染したりする問題があったが、2つの分けた部分液を
用いることで、これらも低減できる。
【0055】この発明の発色現像液を含有する部分液
は、発色現像主薬を含有し、また、保恒剤を含有するの
が好ましく、亜硫酸塩、ヒドロキシルアミン類、システ
イン、スルフィン酸等が好ましい。発色現像主薬濃度は
10g/lから150g/lであり、好ましくは15g
/lから100g/l、より好ましくは20g/lから
80g/lである。
【0056】供給される発色現像液の液容量の比率とし
ては、一方の部分液が他方の部分液に対して0.01倍
以上、100倍以下であることが好ましいが、0.1倍
以上10倍以下がより好ましく、0.5倍以上2倍以下
が最も好ましい。
【0057】発色現像処理液が感光材料面上に全て供給
される時間は、発色現像工程の最初の2/3以内である
ことが望ましいが、1/3以内であることがより好まし
く、特に1/10以内であることが最も好ましい。
【0058】ハロゲン化銀写真感光材料への発色現像処
理液の供給は感光材料への露光量に比例させることが好
ましい。 [漂白定着処理]この発明において、漂白定着処理工程
を備え、この漂白定着処理工程の処理液が漂白剤を含有
する部分液及び定着剤を含有する部分液の少なくとも2
溶液からなり、それぞれの部分液をハロゲン銀写真感光
材料に供給される直前に混合することで、液保存安定性
が改良され、具体的には液の析出がなく、液の酸化劣化
がなく、また2液の混合割合のバラツキ等による処理ム
ラが防止される。
【0059】この発明に係わる定着剤を有する部分液に
用いられる定着剤としては、チオシアン酸塩、チオ硫酸
塩が好ましく用いられる。チオシアン酸塩の含有量は少
なくとも0.1モル/リットル以上が好ましく、カラー
ネガフィルムを処理する場合、より好ましくは0.5モ
ル/リットル以上であり、特に好ましくは1.0モル/
リットル以上である。またチオ硫酸塩の含有量は少なく
とも0.2モル/リットル以上が好ましく、カラーネガ
フィルムを処理する場合、より好ましくは0.5モル/
リットル以上である。また、この発明においては、チオ
シアン酸塩とチオ硫酸塩を併用することにより更に効果
的にこの発明の目的を達成できる。
【0060】漂白定着処理工程の時間は、感光材料が、
漂白剤を含有する部分液を最初に供給されてから次の工
程の処理液を供給又は次の工程の処理液に浸漬されるま
での時間である。この漂白定着処理工程の時間は、3秒
以上、特に5秒以上が、漂白定着処理を充分に安定的に
行う上で好ましく、また、20秒以下が好ましく、更に
16秒以下が好ましく、特に12秒以下が、感光材料に
供給された漂白定着が劣化したり、乾燥したりして析出
物の発生が起こる等、感光材料に悪影響を及ぼしたりす
ることを防止でき好ましい。
【0061】定着剤の添加量は、30g/l〜200g
/lが好ましく、より好ましくは50g/l〜120g
/lである。
【0062】ハロゲン化銀写真感光材料への漂白定着処
理液の供給は感光材料への露光量に比例させることが好
ましい。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、この発明のハロゲン化銀写
真感光材料用自動現像機の実施の形態を図面に基づいて
詳細に説明する。この実施の形態では、ハロゲン化銀写
真感光材料用自動現像機の現像工程について説明する
が、定着、洗浄等の処理工程についても同様に適用され
る。
【0064】[実施例1]図1は自動現像機の処理工程
の概略構成図、図2は塗布供給部の拡大概略構成図であ
る。この自動現像機には、供給工程A、露光工程B、現
像処理工程CD、漂白定着処理工程BF、安定処理工程
ST及び乾燥工程DRが備えられている。供給工程Aに
は、ロール状のハロゲン化銀写真感光材料を収納したマ
ガジン600がセットされており、この感光材料を送出
しローラ601により送出す。このハロゲン化銀写真感
光材料の面積が面積検出センサ602により、ハロゲン
化銀写真感光材料の幅と長さを検出して演算により求め
られる。所定面積になると、切断手段603によりロー
ル状の感光材料を切断してシート状のハロゲン化銀写真
感光材料にする。
【0065】露光工程Bには、光源610、レンズ光学
系611が備えられ、ネガフィルムNの画像をシート状
のハロゲン化銀写真感光材料Pに露光する。
【0066】現像処理工程CDには、複数の搬送ローラ
2によりハロゲン化銀写真感光材料Pを搬送する搬送路
3が形成され、この搬送路3は水平方向に備えられてい
る。ハロゲン化銀写真感光材料Pは、現像処理工程CD
に搬入される前にカットされたシート状であり、画像形
成面P1を上側にして搬送される。感光材料Pを搬送す
る搬送路3にはプレヒート部10、塗布供給部20及び
スクイズ部30が感光材料搬送方向順に配置されてい
る。
【0067】プレヒート部10には、搬送路3の上側に
搬送ローラ2が配置され、この搬送ローラ2に対向して
搬送路3の下側にヒートローラ11が配置されている。
ヒートローラ11には、ヒーター12が内蔵され、この
ヒートローラ11は、ハロゲン化銀写真感光材料Pに処
理を行うための熱を与える加熱手段を構成している。ハ
ロゲン化銀写真感光材料Pは、ヒートローラ11により
50℃〜95℃に加熱され、好ましくは55℃〜85℃
に、特に好ましくは60℃〜80℃に加熱することでよ
りこの発明の効果が良好となった。
【0068】塗布供給部20には、2つのローラ70,
71が所定間隔を隔てて配置され、このそれぞれのロー
ラ70,71上には、部分液a,bが処理液タンク25
a,25bからの供給パイプ22a,22bにより供給
される。供給パイプ22a,22bには、開閉弁22
c,22dが備えられ、この開閉弁22c,22dの開
閉制御により所定量の部分液a,bが供給される。
【0069】ローラ70,71上に供給された部分液
a,bは、ローラ70,71の矢印方向の回転により2
つのローラ70,71の間で接触させて処理液が得ら
れ、この処理液は、2つのローラ70,71の間に所定
量溜められ、一方の大径のローラ70の回転により溜っ
ている処理液が、ローラ70からハロゲン化銀写真感光
材料Pに供給するように構成されている。
【0070】このように、複数の部分液の少なくとも2
種を少なくとも2つのローラ70,71上で接触させた
後、ハロゲン化銀写真感光材料Pに供給することで、2
つのローラ70,71を用いた簡単な構成で、かつ取扱
が簡便で液体を感じさせずしかも迅速処理が可能で、し
かも廃液量が少なく環境に配慮したものであり、しかも
ムラがなく安定で析出の少ないためメンテナンスが簡便
である。
【0071】開閉弁22c,22dは、電磁弁で構成さ
れ、ハロゲン化銀写真感光材料Pの先端部が、ローラ7
0の最下端を通過する直前から処理液が供給され、後端
部がローラ70の最下端を通過した直後に供給が停止す
るように開閉制御され、廃液量が少なく環境に配慮した
ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機である。
【0072】スクイズ部30には、搬送路3の上下にス
クイズローラ31が対向して配置されているが、少なく
ともハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面P1に接
する上側をスクイズローラとすればよく、この場合には
下側を搬送ローラで構成する。スクイズローラ31は、
塗布液供給パイプ22より感光材料搬送方向後段側に配
置され、ハロゲン化銀写真感光材料P上に供給された現
像液をスクイズして均一にする。また、搬送路3の下側
には、ヒータ13,14が配置されている。
【0073】スクイズローラ31は通常吸水性のスポン
ジローラが用いられるが、この発明では、吸水性が少な
いローラが好ましく、SUS等の金属ローラ、プラスチ
ックローラ、ゴムローラ、織布ローラ、不織布ローラ、
焼結体ローラが好ましい。具体的には金属ローラとして
はステンレススチール(SUS316L,SUS31
6,SUS304,SUS303)、アルミニウム(A
l)、チタン(Ti)、黄銅(Bs)等が好ましい。ま
た、プラスチックローラとしては、 スクイズローラの
材質としては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレン(PE)、四フッ化エチレン・バー
フルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA)、ポ
リアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)、ポ
リ四フッ化エチレン(PTFE)、ポリ塩化ビニル(P
VC)、フェノール樹脂(PF)、変性ポリフェニレン
エーテル(PPE)、変性ポリフェニレンオキサイド
(PPO)、ポリウレタン(PU)、ポリカーボネート
(PC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポ
リフッ化ビニリデン(PVDF)、四フッ化エチレン・
六フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)、四フッ化エ
チレン・エチレン共重合樹脂(ETFE)等が好まし
い。ゴムローラとしては、エチレンプロピレンゴム(E
PDM,EPM)、シリコンゴム(Si)、ニトリルゴ
ム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等が好まし
い。織布、不織布の材質はポリオレフィン系繊維、ポリ
エステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、脂肪族
ポリアミド系繊維、芳香族ポリアミド系繊維、ポリフェ
ニレンサルファイド繊維等が好ましい。また、テフロン
コートをしたローラはより好ましい。
【0074】図3は部分液を混合して供給するフローチ
ャートである。ステップaにおいて、ロール状の感光材
料を送出し、ステップbでハロゲン化銀写真感光材料の
面積がハロゲン化銀写真感光材料の幅と長さを検出して
演算により求められる。所定面積になると、切断手段6
03によりロール状の感光材料を切断してシート状のハ
ロゲン化銀写真感光材料にする(ステップc)。
【0075】ステップdでは、処理されるハロゲン化銀
写真感光材料の幅、長さを予め検知し、この検出情報に
基づき必要な部分液量を計算し、ステップdで開閉弁2
2c,22dをハロゲン化銀写真感光材料が通過するタ
イミングで開閉し、ハロゲン化銀写真感光材料のみに処
理液を供給して塗布し、処理が終了するまで開閉弁22
c,22dの開閉制御を行なう(ステップe)。
【0076】図4はハロゲン化銀写真感光材料用自動現
像機の塗布部の他の実施の概略図である。この実施の形
態は、2つのローラ80,81が所定間隔を隔てて配置
され、この2つのローラ80,81は、それぞれ液溜り
部82,83に浸されている。液溜り部82,83に
は、部分液a,bが処理液タンク25a,25bからの
供給パイプ22a,22bにより供給される。供給パイ
プ22a,22bには、開閉弁22c,22dが備えら
れ、この開閉弁22c,22dの開閉制御により所定量
の部分液a,bが供給される。
【0077】液溜り部82,83に供給された部分液
a,bは、ローラ80,81の矢印方向の回転によりそ
れぞれ持ち上げられて2つのローラ80,81の間で接
触して処理液が得られ、この処理液は、2つのローラ8
0,81の間に所定量溜められる。この2つのローラ8
0,81の間にハロゲン化銀写真感光材料Pを搬送し、
ハロゲン化銀写真感光材料Pにより処理液を供給するよ
うに構成することができ、複数の部分液の少なくとも2
種を少なくとも2つのローラ80,81上で接触させた
後、ハロゲン化銀写真感光材料Pに供給することで、2
つのローラ80,81を用いた簡単な構成で、かつ取扱
が簡便で液体を感じさせずしかも迅速処理が可能で、し
かも廃液量が少なく環境に配慮したものであり、しかも
ムラがなく安定で析出の少ないためメンテナンスが簡便
である。
【0078】図5はハロゲン化銀写真感光材料用自動現
像機の塗布部の他の実施の概略図である。この実施の形
態は、図4の実施の形態と同様に2つのローラ80,8
1が所定間隔を隔てて配置され、この2つのローラ8
0,81上に図1及び図2の実施の形態と同様に部分液
a,bが処理液タンク25a,25bからの供給パイプ
22a,22bにより供給される。供給パイプ22a,
22bには、開閉弁22c,22dが備えられ、この開
閉弁22c,22dの開閉制御により所定量の部分液
a,bが供給される。
【0079】2つのローラ80,81上に供給された部
分液a,bは、ローラ80,81の間で接触させて処理
液が得られる。この処理液は、2つのローラ80,81
の間に所定量溜められ、2つのローラ80,81の間に
ハロゲン化銀写真感光材料Pを通過させることによって
溜っている処理液がハロゲン化銀写真感光材料Pに供給
するように構成されている。
【0080】[実施例2]図2の装置を搭載した図1の
装置を用い、2つのローラ70,71のローラ間の間隔
を下表の如くに変化し、処理を行った。 (処理液処方 1リットルあたり) <発色現像主薬含有部分液> 水 700ml 亜硫酸ナトリウム 0.4g ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 3.0g p−トルエンスルホン酸 30.0g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−(メタンスルホンアミ ド)エチル)アニリン硫酸塩(CD−3) 40.0g 水を加えて1lとする。
【0081】水酸化カリウムまたは50%硫酸を用いて
pH2.0に調整する。 <アルカリ含有部分液> 水 600ml ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 3.0g 炭酸カリウム 80.0g p−トルエンスルホン酸 20.0g 水を加えて1lとする。
【0082】水酸化カリウムまたは50%硫酸を用いて
pH13.0に調整する。
【0083】漂白定着処理、及び安定化処理工程は、コ
ニカ(株)製のCPK−2−J1プロセス用処理剤を用
いて処理を行った。
【0084】処理工程は以下の通りである。
【0085】 工程 時間 温度 プレヒート 2秒 70℃ 発色現像処理工程 10秒 55℃ 漂白定着処理工程 12秒 38℃ 安定工程 15秒 38℃ 乾燥工程 15秒 70℃ ハロゲン化銀カラー写真感光材料は、コニカ製カラーペ
ーパーQA−A6を用い、ペーパー幅300mm、ペー
パー長さ420mmのものを用いた。前記カラーペーパ
ーはヒートローラにより加熱され、スクイズローラはテ
フロンコートしたフェノール樹脂ローラを用いた。
【0086】前記カラーペーパーで50m2処理後、こ
のカラーペーパーのブルーの最高濃度部の反射濃度を測
定した。また1000枚処理した場合のつまりの発生率
を測定した。
【0087】
【0088】 ○ つまり なし △ つまり 発生が0.1〜1% △〜× つまり 発生が1〜5% × つまり 発生が5%以上 ローラ間隔を0.1〜5.0mmにすることでつまりも
なく、濃度も十分出ていることがわかる。特に、0.2
〜3.0mmが好適であることも判かる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、複数の部分液の少なくとも2種を少なくとも2
つのローラ上で接触させた後、ハロゲン化銀写真感光材
料に供給することで、2つのローラを用いた簡単な構成
で、かつ取扱が簡便で液体を感じさせずしかも迅速処理
が可能で、しかも廃液量が少なく環境に配慮したもので
あり、しかもムラがなく安定で析出の少ないためメンテ
ナンスが簡便である。
【0090】請求項2記載の発明では、2つのローラが
所定間隔を隔てて配置されており、このそれぞれのロー
ラ上に供給される部分液を2つのローラの間で接触させ
て処理液を得ることができ、この一方のローラを介して
ハロゲン化銀写真感光材料に処理液を供給し、2つのロ
ーラを用いた簡単な構成で、かつ取扱が簡便で液体を感
じさせずしかも迅速処理が可能で、しかも廃液量が少な
く環境に配慮したものであり、しかもムラがなく安定で
析出の少ないためメンテナンスが簡便である。
【0091】請求項3記載の発明では、2つのローラが
所定間隔を隔てて配置されており、このそれぞれのロー
ラ上に供給される部分液を2つのローラの間で接触させ
て処理液を得ることができ、2つのローラの間にハロゲ
ン化銀写真感光材料を搬送して処理液を供給し、2つの
ローラを用いた簡単な構成で、かつ取扱が簡便で液体を
感じさせずしかも迅速処理が可能で、しかも廃液量が少
なく環境に配慮したものであり、しかもムラがなく安定
で析出の少ないためメンテナンスが簡便である。
【0092】請求項4記載の発明では、処理されるハロ
ゲン化銀写真感光材料の処理面積に応じて、必要な部分
液量をハロゲン化銀写真感光材料の乳剤面に供給するか
ら、取扱が簡便で液体を感じさせずしかも迅速処理が可
能で、しかも廃液量が少なく環境に配慮したものであ
る。
【0093】請求項5記載の発明では、処理されるハロ
ゲン化銀写真感光材料の幅、長さを予め検知し、この検
出情報に基づき必要な部分液量を計算しハロゲン化銀写
真感光材料の乳剤面に供給するから、取扱が簡便で液体
を感じさせずしかも迅速処理が可能で、しかも廃液量が
少なく環境に配慮したものである。
【0094】請求項6記載の発明では、ハロゲン化銀写
真感光材料を45℃以上に加熱することで、より迅速処
理が可能である。
【0095】請求項7記載の発明では、部分液の全液量
が設定より小さいと供給不足であり、設定より大きいと
無駄になるが、部分液の全液量を1m2当たり10ml
〜160mlに設定することで、適量を供給することが
でき、かつ自動現像機のコンパクト化が可能である。
【0096】請求項8記載の発明では、処理液を供給す
る前にハロゲン化銀写真感光材料を切断することで、ハ
ロゲン化銀写真感光材料の幅、長さを予め検知し、この
検出情報に基づき必要な部分液量を容易に計算し、ハロ
ゲン化銀写真感光材料の全処理面に供給することがで
き、取扱が簡便で液体を感じさせずしかも迅速処理が可
能で、しかも廃液量が少なく環境に配慮したものであ
る。
【0097】請求項9記載の発明では、切断されたハロ
ゲン化銀写真感光材料に対して、複数の部分液の少なく
とも2種を接触させた後連続的に供給するように制御
し、液7体を感じさせずしかも迅速処理が可能で、廃液
量が少なく環境に配慮した構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の処理
工程の概略構成図である。
【図2】液供給部の拡大概略構成図である。
【図3】部分液を混合して供給するフローチャートであ
る。
【図4】液供給部の拡大概略構成図である。
【図5】液供給部の他の実施の形態の拡大概略構成図で
ある。
【図6】接触角の測定法を説明する図である。
【符号の説明】
CD 現像処理工程 BF 漂白定着処理工程 ST 安定処理工程 DR 乾燥工程 3 ハロゲン化銀写真感光材料Pを搬送する搬送路 P ハロゲン化銀写真感光材料 P1 ハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともハロゲン化銀写真感光材料用処
    理液を塗布する工程を有するハロゲン化銀写真感光材料
    用自動現像機において、複数の部分液の少なくとも2種
    を少なくとも2つのローラ上で接触させた後、ハロゲン
    化銀写真感光材料に供給する供給手段を有することを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  2. 【請求項2】前記供給手段は、前記2つのローラを所定
    間隔を隔てて配置し、このそれぞれのローラ上に供給さ
    れる部分液を2つのローラの間で接触させて得られる処
    理液を、前記一方のローラを介してハロゲン化銀写真感
    光材料に供給するように構成したことを特徴とする請求
    項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  3. 【請求項3】前記供給手段は、前記2つのローラを所定
    間隔を隔てて配置し、このそれぞれのローラ上に供給さ
    れる部分液を2つのローラの間で接触させて得られる処
    理液を、この2つのローラの間を搬送されるハロゲン化
    銀写真感光材料に供給するように構成したことを特徴と
    する請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現
    像機。
  4. 【請求項4】前記処理されるハロゲン化銀写真感光材料
    の処理面積に応じて、必要な部分液量を前記ハロゲン化
    銀写真感光材料の乳剤面に供給するよう制御する制御手
    段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
    機。
  5. 【請求項5】前記処理されるハロゲン化銀写真感光材料
    の幅、長さを予め検知し、この検出情報に基づき必要な
    部分液量を計算し前記ハロゲン化銀写真感光材料の全処
    理面に供給するよう制御する制御手段を有することを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  6. 【請求項6】前記供給手段により供給する前に、前記ハ
    ロゲン化銀写真感光材料を45℃以上に加熱する加熱手
    段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
    機。
  7. 【請求項7】前記供給手段によりハロゲン化銀写真感光
    材料に供給される部分液の全液量が前記ハロゲン化銀写
    真感光材料1m2当たり10ml〜160mlに制御す
    る制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求
    項6のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自
    動現像機。
  8. 【請求項8】処理液を供給する前にハロゲン化銀写真感
    光材料を切断する切断手段を有することを特徴とする請
    求項1乃至請求項7のいずれかに記載のハロゲン化銀写
    真感光材料用自動現像機。
  9. 【請求項9】前記切断されたハロゲン化銀写真感光材料
    に対して、複数の部分液の少なくとも2種を接触させた
    後連続的に供給するように制御する制御手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
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