JP3614276B2 - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハロゲン化銀写真感光材料(以下、簡略化のために単に感光材料または感材ともいう)を処理するハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機(以下、簡略化のために自動現像機、自現機または現像機と呼ぶこともある)に関し、詳しくは迅速処理が可能で現像ムラ、及び処理液の酸化劣化が改良されるハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハロゲン化銀写真感光材料は、例えばハロゲン化銀写真感光材料をローラ搬送機構で搬送し、現像槽に貯溜されている十分な量の現像液中に、所定時間浸漬させて現像処理している。このハロゲン化銀写真感光材料の現像処理によって、現像槽に貯溜された現像液中の有効成分を消費するため、現像液の疲労劣化が生じる。また、現像液がアルカリの場合のように経時によって、空気中の炭酸ガスを吸収し中和反応で、アルカリ度が低下することや、酸素による酸化に起因する経時疲労等によって劣化する。
【0003】
このため、例えば特開平3−59655号公報に記載されるように、ハロゲン化銀写真感光材料の搬送路に塗布ローラを配置し、この塗布ローラに処理液を供給する供給ローラを設け、この供給ローラと塗布ローラの間に処理液溜りを設け、塗布ローラの回転により処理液をハロゲン化銀写真感光材料を画像形成面に塗布供給するものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようにして処理液をハロゲン化銀写真感光材料に少量供給して塗布現像する場合、処理液を供給される前に感光材料を加熱すると感光材料のカールが発生しやすく、さらにゼラチン膜を有する乳剤面にのみ集中的に処理液を供給するためにゼラチン膜が急激な膨潤を起こし、処理中での感光材料のカールの程度はますます大きくなる。このように、処理される感光材料がカールした場合、感光材料が浮き上がるために、本来感光材料が存在すベき位置とは異なっているために、カールの大きい部分、とくに感光材料の先端や両端へ正確に処理液を供給することが困難になり、感光材料の先端や両端に塗布ムラが生じ、結果として現像ムラを生じるという問題が発生する。特に、この問題はカットされたシート状のハロゲン化銀写真感光材料を処理する際に、大きな問題となってしまう。
【0005】
この発明は、このような実状を考慮してなされたもので、ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面に処理液を均一に供給し、処理ムラがなく高品質の処理が可能なハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するため、この発明は、以下のように構成した。
請求項1記載の発明は、『処理液を塗布によりハロゲン化銀写真感光材料に供給する処理液供給手段を備え、
前記処理液供給手段は、前記ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面に処理液を供給する液供給部を有し、
前記液供給部の供給口は、前記液供給部の前記ハロゲン化銀写真感光材料と最も近い部分より感光材料搬送方向後段側に位置し、
前記液供給部の供給口と前記ハロゲン化銀写真感光材料との距離を、前記液供給部と前記ハロゲン化銀写真感光材料と最も近い部分より大きく、かつ0.03mm〜10mmに設定したことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』であり、液供給部の供給口とハロゲン化銀写真感光材料との距離が設定より小さいと、ハロゲン化銀写真感光材料の厚さのバラツキや膨潤等で端部が処理液供給手段に引っかかり搬送性が悪く、一方設定より大きいと気泡が生じたり塗布供給ムラが生じるが、距離を0.03mm〜10mmに設定することでこれらの問題が解決され、さらに、ハロゲン化銀写真感光材料の端部がカールして跳ね上がっていても、搬送性がよく、処理液を端部まで均一に塗布供給することができ、ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面に処理液を均一に塗布供給し、処理ムラがなく高品質の処理が可能である。
また、液供給部の最も近い部分により搬送状態のハロゲン化銀写真感光材料を押え、この押えた状態で液供給部から処理液が外壁面とハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面との間に液溜りができて塗布供給され、処理液をハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面の端部まで均一に塗布供給することができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、『前記ハロゲン化銀写真感光材料を直接に加温する加熱手段を有することを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』であり、ハロゲン化銀写真感光材料を直接に加温して処理液を供給することで迅速処理が可能である。
【0009】
請求項3記載の発明は、『前記液供給部は、一列又は千鳥の多孔を有し、あるいは単一又は複数のスリットを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』であり、簡単な構造で、ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面に処理液に均一に塗布供給することができる。
【0010】
請求項4記載の発明は、『現像工程前の搬送工程を備え、この搬送工程は、ハロゲン化銀写真感光材料をシート状にカッティングする手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』であり、現像工程前にハロゲン化銀写真感光材料をシート状にカッティングしたものを用いることで、この発明の効果をより顕著に奏する。
【0011】
請求項5記載の発明は、『前記液供給部からの処理液供給量を1m2当たり10ml〜200mlに設定したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』であり、液供給部からの処理液供給量が設定より小さいと供給不足であり、設定より大きいと無駄になるが、処理液供給量を1m2当たり10ml〜200mlに設定することで、適量の処理液を塗布供給することができる。
【0012】
請求項6記載の発明は、『発色現像処理工程を備え、この発色現像処理工程において、前記処理液が発色現像主薬を含有する部分液及びアルカリ剤を含有する部分液の少なくとも2溶液からなり、一方の前記処理液供給手段がハロゲン化銀写真感光材料に発色現像主薬を含有する部分液を供給するものであって、別なる一方の前記処理液供給手段がハロゲン化銀写真感光材料にアルカリ剤を含有する部分液を供給するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。』であり、発色現像主薬を含有する部分液と、アルカリ剤を含有する部分液とを、それぞれの処理液供給手段の液供給部からハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面に処理液に均一に塗布供給することができ、ムラの発生も改良され、迅速に処理することができる。
【0013】
以下、この発明の構成について詳述する。
【0014】
[ハロゲン化銀写真感光材料]
この発明のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機で処理されるハロゲン化銀写真感光材料の例として、塩化銀乳剤を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料や、ハロゲン化銀モノクロ写真感光材料や、沃臭化銀または臭化銀乳剤を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料や、ハロゲン化銀モノクロ写真感光材料などが挙げられる。
【0015】
そして、この発明のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機により処理されるハロゲン化銀写真感光材料としては、ハロゲン化銀組成の90モル%以上が塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤を含有する乳剤層を少なくとも1層有することが好ましい。さらに、好ましくは95〜100モル%、更に好ましくは98〜100モル%が塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤であることが処理進行性などの観点から好ましい。
[処理液供給手段]
この発明においては、処理液を塗布によりハロゲン化銀写真感光材料に供給する処理液供給手段を備え、処理液供給手段は、円形あるいは楕円形などのパイプで形成される液供給部を有する。この発明で言う、「塗布により処理液を供給する」とは、液供給部の供給口からの供給をいい、供給口とハロゲン化銀写真感光材料との距離は0.03mm〜10mmであり、好ましくは0.05mm〜5mm、更に好ましくは0.1mm〜3mmがハロゲン化銀写真感光材料の搬送性及び処理液の均一塗布を向上できる点で好ましい。
【0016】
この処理液供給手段の液供給部には、多孔やスリットなどの供給口から処理液を供給して塗布する方式などが挙げられ、液供給部は処理液を供給可能ならば特に形状は限定されない。多孔状のノズルの場合、好ましい孔の直径は0.03mmから1.0mmである。より好ましくは0.05mm〜0.5mmである。また、好ましい孔の間隔は0.1mm〜1.0mmであり、より好ましくは0.15mm〜0.5mmである。スリット状のノズルの場合は、好ましいスリット幅が0.03mm〜1.0mmであり、幅が狭すぎると処理液の均一塗布性に好ましくなく、幅が大きすぎると、液ダレ等が発生する。スリット幅はより好ましくは0.05mm〜0.5mmであり、より好ましくは0.10mm〜0.3mmである。
【0017】
この発明の効果の点から、液供給部からの好ましい処理液供給量は1m2当たり10ml〜200mlに設定され、より好ましくは1m2当たり15ml〜150ml、更に好ましくは20ml〜100mlである。
[加熱手段]
加熱手段により加熱された感光材料の温度は、40℃以上が好ましく、さらに50℃以上、特に60℃以上が好ましい。また、感光材料の耐熟性や処理の制御容易性から、l00℃以下が好ましく、さらに処理液の沸湯を防止するために、95℃以下、特に90℃以下が好ましい。
【0018】
感光材料を加熱する加熱手段としては、熱ドラムや熱べルトなどの感光材料と接触して伝導により加熱する伝導加熱手段や、ドライヤーなどの対流により加熱する対流加熱手段や、赤外線や高周波の電磁波などの放射により加熱する放射加熱手段などが挙げられる。
【0019】
そして、伝導加熱手段の揚合、処理される感光材料の乳剤面への悪影響を防止するために、加熱される熱源は処理される感光材料の乳剤を塗布していないベース面側から接触することが好ましい。
【0020】
また、この発明において、処理液が感光材料の乳剤面に供給される前に感光材料を加熱する場合、感光材料の露光時の温度による感光性の相違の影響を小さくするために、この感光材料の露光が完了した後に感光材料を加熱することが好ましい。
【0021】
また、加熱手段はハロゲン化銀写真感光材料の存在情報によって、加熱手段が加熱するように制御する加熱制御手段を有することが、不要な加熱を防止でき好ましい。これは、ハロゲン化銀写真感光材料を所定の搬送速度で搬送する搬送手段と、加熱手段の加熱部よりも搬送手段の搬送方向上流側の所定位置のハロゲン化銀写真感光材料の存在を検出する感光材料検出手段を有し、感光材料検出手段の検出に基づき、加熱制御手段を制御することにより達成できる。この場合の制御は、感光材料検出手段が前記所定位置のハロゲン化銀写真感光材料の非存在から存在を検出してから直ちに又は所定時間経過後から、感光材料検出手段が所定位置のハロゲン化銀写真感光材料の存在から非存在を検出してから直ちに又は所定時間経過後まで、加熱手段が所定の加熱をするように制御することが好ましい。
[カッティング手段]
感材をシート状にカッティングする手段は、ソレノイド駆動等による自動ハサミ式、打ち抜き刃方式、ロータリーカッター方式等を使うのが好ましい。カッティング手段の作動は、ペーパー検出手段とプリントサイズ情報(例えば、4つ切りサイズ、L版サイズ、パノラマサイズ等の情報)を受け、感材を所望のプリントサイズにカッティングする。この発明は、前記カッティング手段によりカッティングされた後にプレヒート部に搬送されるのが好ましい。
[発色現像処理工程]
この発明でいう発色現像処理工程とは、感光材料が最初の発色現像用処理液を供給されてから、次ぎの工程の処理液〔例えば、漂白定着液、漂白液、停止液〕を供給又は次の工程の処理液に浸漬されるまでのことである。
[発色現像処理]
発色現像処理工程の時間は、感光材料が、発色現像液を最初に供給されてから次の工程の処理液を供給または次の工程の処理液に浸漬されるまでの時間である。この発色現像処理工程の時間は、3秒以上、特に5秒以上が、発色現像処理を充分に安定的に行う上で好ましく、また、20秒以下が好ましく、更に16秒以下が好ましく、特に12秒以下が、感光材料に供給された発色現像液が劣化したり、乾燥したりして析出物の発生が起こる等、感光材料に悪影響を及ぼしたりすることを防止でき好ましい。
【0022】
この発明においては、迅速処理の観点から2液すなわち、発色現像液を含有する部分液及びアルカリ剤を含有する部分液を連続して塗布するのが好ましい。即ち、このように2つの部分液に分けて塗布することで、発色現像剤が前記ハロゲン化銀写真感光材料の下層に速やかに供給することができるからである。さらに詳細に説明すると、通常発色現像液は発色現像剤の溶解性が少ないために濃縮液にすることができなく、ハロゲン化銀写真感光材料の乳剤層での発色現像主薬の濃度勾配を上げて、拡散をはやめることが困難である。また、もっとも拡散が遅い発色現像主薬が上層、中層で消費されるために、下層での反応が遅くなる。このように2つの理由で迅速化が困難であったが、2つの部分液を連続して塗布することで、前記の障害を回避することができ、迅速処理が可能になる。
【0023】
さらに従来、処理液が保存されたり放置されたりすることで、液が空気酸化し、タール化したり、汚染したりする問題があったが、2つの分けた部分液を用いることで、これらも低減できる。
【0024】
この発明の発色現像液を含有する部分液は、発色現像主薬を含有し、CD−3、CD−4が好ましく、また、保恒剤を含有するのが好ましく、亜硫酸塩、ヒドロキシルアミン類、システイン、スルフィン酸等が好ましい。主薬濃度は10g/lから150g/lであり、好ましくは15g/lから100g/l、より好ましくは20g/lから80g/lである。
【0025】
さらに主薬の可溶化剤として、パラトルエンスルホン酸ナトリウム、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリエタノールアミン等を含有するのが好ましい。
【0026】
また、塗布した時の均一塗布性を向上するのに、界面活性剤を含有するのが好ましい。エチレンオキサイド系、グリシドール系、シリコン系、フッ素系の界面活性剤により、表面張力を下げるのが好ましい。
【0027】
pHは1.0〜5.0が好ましく、より好ましくはpH1.5〜3.0である。
【0028】
この発明のアルカリ剤を含有する部分液は、炭酸カリウム、水酸化カリウム等のアルカリ剤で構成され、前記主薬の可溶化剤、界面活性剤を含有するのが好ましい。pHは10〜14が好ましく、より好ましくは12〜13.5である。炭酸カリウムの濃度は高すぎると、膜の膨潤を阻害するので、30g/l〜200g/lが好ましく、より好ましくは50g/l〜120g/lである。
【0029】
この発明の発色現像処理液とは、感光材料の現像反応に寄与しうる能力を持つ化合物、例えば発色現像主薬、アルカリ剤などを含有するもの全ての処理液を指す。さらに、界面活性剤、発色現像主薬の可溶化剤、保恒剤などが含まれる水溶液、水なども含まれる。
【0030】
この発明での部分液とは、前述の感光材料の現像反応に寄与しうる能力を持つ化合物を含有する処理液のことを指し、通常の発色現像液、水なども含まれる。
【0031】
供給される発色現像液の液容量の比率としては、一方の部分液が他方の部分液に対して0.0l倍以上、100倍以下であることが好ましいが、0.l倍以上10倍以下がより好ましく、0.5倍以上2倍以下が最も好ましい。
【0032】
ハロゲン化銀写真感光材料の乳剤面に、それぞれの処理液供給手段から供給される発色現像用の処理液量は感光材料lm2当たり10〜100mlが望ましいが、10〜80mlであることがより好ましく、さらに20〜50mlであることが最も好ましい。
【0033】
ハロゲン化銀写真感光材料の乳剤面に供給される発色現像用の処理液の合計量は感光材料lm2当たり15〜200mlが望ましいが、15〜120mlであることがより好ましく、さらに20〜80mlであることが最も好ましい。
【0034】
発色現像用の処理液が感光材料面上に全て供給される時間は、発色現像工程の最初の2/3以内であることが望ましいが、1/3以内であることがより好ましく、特に1/10であることが最も好ましい。
【0035】
ハロゲン化銀写真感光材料への発色現像処理液の供給は感光材料への露光量に比例させることが好ましいが、比例させなくてもよい。
【0036】
発色現像用処理液の供給の順序の好ましい例として以下のものが挙げられる。
(1)発色現像主薬含有部分液→アルカリ剤含有部分液
(2)発色現像主薬含有部分液→アルカリ剤および発色現像主薬含有部分液
(3)水→発色現像主薬含有部分液→アルカリ剤含有部分液
(4)水→発色現像主薬含有部分液→アルカリ剤および発色現像主薬含有部分液
(5)アルカリ剤含有部分液→発色現像主薬含有部分液
(6)アルカリ剤および発色現像主薬含有部分液→発色現像主薬含有部分液
(7)水→アルカリ剤含有部分液→発色現像主薬含有部分液
(8)水→アルカリ剤および発色現像主薬含有部分液→発色現像主薬含有部分液
この中で好ましい例として(l)、(2)、(3)、(4)が挙げられ、さらに(l)、(3)が最も好ましい。
【0037】
発色現像主薬は、水溶性基を有するp−フェニレンジアミン系化合物であることが好ましい。水溶性基は、p−フェニレンジアミン系化合物のアミノ基またはベンゼン核上に少なくとも1つ有するものが挙げられ、具体的な水溶性基としては−(CH2)n−CH2OH、−(CH2)m−NHSO2−(CH2)nCH3、−(CH2)m−O−(CH2)n−CH3、−(CH2CH2O)nCmH2m+1、(m及びnはそれぞれ0以上の整数を表す。)−COOH基、−SO3H基等が好ましいものとして拳げられる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。この実施の形態では、ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の現像工程について説明するが、定着、洗浄等の処理工程についても同様に適用される。
【0039】
[実施例1]
図1は自動現像機の現像工程の概略構成図である。この自動現像機の現像工程1には、複数の搬送ローラ2によりハロゲン化銀写真感光材料Pを搬送する搬送路3が形成され、この搬送路3は水平方向に備えられている。ハロゲン化銀写真感光材料Pは、現像工程1に搬入される前にカットされたシート状であり、画像形成面P1を上側にして搬送される。ハロゲン化銀写真感光材料Pを搬送する搬送路3には、プレヒート部10、塗布部20及びスクイズ部30が感光材料搬送方向順に配置されている。
【0040】
プレヒート部10には、搬送路3の上側に搬送ローラ2が配置され、この搬送ローラ2に対向して搬送路3の下側にヒートローラ11が配置されている。ヒートローラ11には、ヒーター12が内蔵され、このヒートローラ11は、ハロゲン化銀写真感光材料Pに処理を行うための熱を与える加熱手段を構成している。ハロゲン化銀写真感光材料Pは、ヒートローラ11により45℃〜90℃に加熱され、好ましくは70℃〜80℃に加熱することでより現像促進される。
【0041】
塗布部20には、搬送路3の上側に配置された処理液供給手段は液供給部21を有し、この液供給部21に対向して搬送路3の下側に搬送ローラ2が配置されている。液供給部21は、その軸方向をハロゲン化銀写真感光材料Pの幅方向に沿って配置され、液供給部21は加熱手段に対して感光材料搬送方向後段側に備えられている。この液供給部21には、軸方向に沿ってハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面P1に向かう供給口22が形成され、この供給口22からハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面P1に処理液を塗布供給する。
【0042】
スクイズ部30には、搬送路3の上下にスクイズローラ31が対向して配置されているが、少なくともハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面P1に接する上側をスクイズローラとすればよく、この場合には下側を搬送ローラ2で構成する。スクイズローラ31は、液供給部21より感光材料搬送方向後段側に配置され、ハロゲン化銀写真感光材料P上に供給された現像液をスクイズして均一にする。
【0043】
スクイズローラ31は通常吸水性のスポンジローラが用いられるが、この発明では、吸水性が少ないローラが好ましく、SUS等の金属ローラ、プラスチックローラ、ゴムローラ、織布ローラ、不織布ローラ、焼結体ローラが好ましい。具体的には金属ローラとしてはステンレススチール(SUS316L,SUS316,SUS304,SUS303)、チタン(Ti)、黄銅(Bs)等が好ましい。また、プラスチックローラとしては、スクイズローラの材質としては、ポリエチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン(PE)、四フッ化エチレン・バーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂(PFA)、ポリアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)、ポリ四フッ化エチレン(PTFE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、フェノール樹脂(PF)、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)、変性ポリフェニレンオキサイド(PPO)、ポリウレタン(PU)、ポリカーボネート(PC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合樹脂(FEP)、四フッ化エチレン・エチレン共重合樹脂(ETFE)等が好ましい。ゴムローラとしては、エチレンプロピレンゴム(EPDM,EPM)、シリコンゴム(Si)、ニトリルゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)等が好ましい。織布、不織布の材質はポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、脂肪族ポリアミド系繊維、芳香族ポリアミド系繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維等が好ましい。また、テフロンコートをしたローラはより好ましい。
【0044】
液供給部21とスクイズローラ31との間、及びスクイズローラ31の後段には、ハロゲン化銀写真感光材料Pを加熱する加熱手段13,14が配置されている。
【0045】
次に、図2は自動現像機の現像工程の概略構成図である。部分液のタンク25より送液ポンプ26の作動で、部分液が液供給部21に送られる。液供給部21とスクイズローラ31との間、及びスクイズローラ31の後段には、ハロゲン化銀写真感光材料Pを加熱する加熱手段13,14が配置されている。
【0046】
次に、塗布部に配置される液供給部の構成について図3及び図4に基づいて説明する。液供給部21に形成された供給口22は、その先端22aとハロゲン化銀写真感光材料Pとの距離L1を0.03mm〜10mmに設定する。液供給部21から供給される処理液は、ハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面P1にカーテン状に流れるように塗布供給されて均一になる。
【0047】
供給口22の先端22aとハロゲン化銀写真感光材料Pとの距離L1が設定より小さいと、ハロゲン化銀写真感光材料Pの厚さのバラツキや膨潤等で端部が液供給部21に引っかかり搬送性が悪く、一方設定より大きいと気泡が生じたり塗布供給ムラが生じるが、距離L1を0.03mm〜10mmに設定することでこれらの問題が解決され、さらに、ハロゲン化銀写真感光材料Pの端部P2が図3に示すようにカールして跳ね上がっていても、液供給部21の下側に入り込み、液供給部21から供給される処理液を端部P2まで均一に塗布供給することができ、ハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面P1に処理液に均一に塗布供給し、処理ムラがなく高品質の処理が可能である。
【0048】
次に、塗布部に配置される液供給部の他の実施の形態の構成について図5に基づいて説明する。この実施の形態の液供給部21は、搬送状態のハロゲン化銀写真感光材料Pと最も近い部分21aを有し、この最も近い部分21aより感光材料搬送方向後段側に液供給部21の供給口22を有している。この供給口22の先端22aとハロゲン化銀写真感光材料Pとの距離L1を0.03mm〜10mmに設定する。
【0049】
液供給部21の最も近い部分21aにより搬送状態のハロゲン化銀写真感光材料Pを押えることができ、この押えた状態で供給口22から処理液が液供給部21の外壁面21bに沿って流れるように供給される。この塗布供給で、液供給部21の外壁面21bとハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面P1との間に液溜りができて塗布供給され、処理液をハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面P1の端部まで均一に塗布供給することができる。
【0050】
次に、塗布部に配置される液供給部の実施の形態の構成について図6に基づいて説明する。液供給部21の供給口22は、図6(a)の千鳥の多孔により構成され、あるいは図6(b)の複数のスリットにより構成され、あるいは図6(c)の単一のスリットにより構成され、あるいは図6(d)の多孔を2列平行にして構成され、簡単な構造で、ハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面P1に処理液に均一に塗布供給することができる。千鳥の多孔により構成された液供給部22は、多孔が2列に形成されているが、3列以上でもよく、取付状態において、ハロゲン化銀写真感光材料に近い側の供給口22とハロゲン化銀写真感光材料との距離を0.03mm〜10mmに設定する。また、複数のスリットにより構成され、あるいは単一のスリットにより構成される供給口22は、1列形成しているが、複数列形成してもよく、この場合も取付状態において、ハロゲン化銀写真感光材料Pに近い側の供給口22とハロゲン化銀写真感光材料Pとの距離を0.03mm〜10mmに設定する。
【0051】
また、液供給部21からの処理液供給量を1m2当たり10ml〜200mlに設定する。液供給部21からの処理液供給量が設定より小さいと供給不足であり、設定より大きいと無駄になるが、処理液供給量を1m2当たり10ml〜200mlに設定することで、適量の処理液を塗布供給することができる。
【0052】
この現像工程1で塗布供給される処理液は、1液の現像液であるが、例えば処理液が発色現像主薬を含有する部分液及びアルカリ剤を含有する部分液の少なくとも2溶液からなる場合には、ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の現像工程1は、図7の概略構成図に示すように構成される。この実施の形態では、図1と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。
【0053】
この発色現像主薬を含有する部分液は、感光材料搬送方向の前段に配置された液供給部21から塗布供給され、アルカリ剤を含有する部分液は感光材料搬送方向の後段に配置された液供給部21から塗布供給される。発色現像主薬を含有する部分液と、アルカリ剤を含有する部分液とを、それぞれの液供給部21の供給口22からハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面P1に処理液に均一に塗布供給することができる。
【0054】
発色現像処理液は、ハロゲン化銀写真感光材料の現像反応に寄与し得る能力を持つ化合物、例えば発色現像主薬、アルカリ剤等を含有する全ての部分液を指す。例えば、界面活性剤、発色現像主薬の可溶化剤、保恒剤等を含む水溶液、水等も含む。発色現像主薬を含む部分液とアルカリ剤を含む部分液の少なくとも2つからなるが、発色現像主薬とアルカリ剤を同時に含む液があっても良い。
【0055】
この発明で発色現像処理工程は、ハロゲン化銀写真感光材料に最初の発色現像用の部分液を供給してから、次の工程の処理液(例えば、漂白定着液、漂白液、停止液等)を供給するまでのことを言う。
【0056】
[実施例2]
実施例1において、液供給部の供給口とハロゲン化銀写真感光材料との距離(以下距離L1とする)とペーパーの温度を変化させて、実験を行った。その条件及び実験結果を以下に示す。
【0057】
【0058】
水酸化カリウム又は硫酸を用いてpH11.5に調整する。
【0059】
但し、発色現像時間は12秒で行った。
【0060】
漂白定着処理、及び安定化処理工程は、コニカ製のCPK−2−J1プロセスの処理条件で、同プロセス用処理剤を用いて処理を行った。ハロゲン化銀カラー感光材料は、コニカ製カラーペーパーQA−A6を用い、ペーパー幅300mm、ペーパー長さ420mmのものを用いた。前記カラーペーパーはヒートローラにより、表1に示される温度に加熱され、スクイズローラはテフロンコートしたフェノール樹脂ローラを用いた。
【0061】
液供給部は、図6(a)の千鳥の多孔のものを用いた。前記液供給部は円筒形になっており、外径20mmであり、孔径は0.1mmで孔のピッチは0.2mmで1列に1440個の孔が開いている。液供給は1m2当り50mlに設定した。距離L1は液供給部を回転させ角度をつけることと、液供給部の高さを変え、ペーパーと液供給部の下端との隙間(L2)を変えることで行った。液供給部を回転させる方向は、搬送方向後段側である。
【0062】
【表1】
【0063】
【0064】
現像ムラは以下の基準で評価した。
【0065】
◎:全く現像ムラがない。
【0066】
○:端部でわずかな現像ムラがある。
【0067】
△:端部で明らかな現像ムラがある。
【0068】
×:全体的にムラがある。
【0069】
搬送性は以下の基準で評価した。
【0070】
○:端部のひっかかりなど全く問題ない。
【0071】
△:端部が若干引っかかる。
【0072】
×:ペーパーが全体的に引っかかり、ジャム故障になったりする。
【0073】
表1からわかるように、距離L1を0.03〜10mmにすることで、現像ムラが改良され、良好な搬送性を得ることができる。
【0074】
また、ペーパー温度を40℃〜90℃にすることで、より良好な現像ムラ防止と搬送性を得ることができる。
【0075】
[実施例3]
実施例2の実験NO.1−5において、発色現像時間を以下、表2のように変化させて実験を行った。
【0076】
実施例2と同様の評価を行い、結果をまとめて表2に示す。
【0077】
【表2】
【0078】
表2から分かるように、発色現像時間を20秒以下、より好ましくは12秒以下であることが、この発明の効果をより奏すことがわかる。
【0079】
[実施例4]
実施例において、2つの部分液にて処理する図8の自動現像機を用いて、以下の処方の発色現像部分液とアルカリ部分液にて処理を行なった。また、このとき、塗布量を表3のように変化させた。
【0080】
自動現像機の発色現像処理工程CDでは、発色現像主薬を含有する部分液aが、タンク25より送液ポンプBPの作動で液供給部21に送られる。アルカリ剤を含有する部分液bはタンク25より送液ポンプBPの作動で感光材料搬送方向の後段に配置された液供給部21から塗布供給される。
【0081】
供給される発色現像主薬を含有する部分液とアルカリ剤を含有する部分液の比率は1:1とし、合計量を表3に記載する。
【0082】
発色現像処理工程CDは、ハロゲン化銀写真感光材料に最初の発色現像用の部分液を供給してから、次の工程の漂白定着液BFを供給するまでのことを言い、漂白定着液BFで処理されたハロゲン化銀写真感光材料は、安定処理工程ST、乾燥工程DRに順に送られて処理される。
【0083】
【0084】
水酸化カリウム又は硫酸を用いてpH2.0に調整する。
【0085】
水酸化カリウム又は硫酸を用いてpH13.0に調整する。
【0086】
漂白定着処理、及び安定化処理工程は、図8に示すコニカ(株)製のCPK−2−JIプロセスの処理条件で、同プロセス用処理剤を用いて処理を行った。
【0087】
処理工程は以下の通りである。
【0088】
ノズルの形状配置は実施例2と同様である。
【0089】
【表3】
【0090】
表3から分かるように部分液の合計液供給量を、15ml/m2〜200ml/m2にすることでこの発明の効果をより奏すことができる。また、20ml/m2〜80ml/m2にすることで、この発明の効果をより好ましく奏することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明では、液供給部の供給口とハロゲン化銀写真感光材料との距離が設定より小さいと、ハロゲン化銀写真感光材料の厚さのバラツキや膨潤等で端部が処理液供給手段に引っかかり搬送性が悪く、一方設定より大きいと気泡が生じたり塗布供給ムラが生じるが、距離を0.03mm〜10mmに設定することでこれらの問題が解決され、さらに、ハロゲン化銀写真感光材料の端部がカールして跳ね上がっていても、搬送性がよく、処理液を端部まで均一に塗布供給することができ、ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面に処理液を均一に塗布供給し、処理ムラがなく高品質の処理が可能である。
また、液供給部の最も近い部分により搬送状態のハロゲン化銀写真感光材料を押え、この押えた状態で液供給部から処理液が外壁面とハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面との間に液溜りができて塗布供給され、処理液をハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面の端部まで均一に塗布供給することができる。
【0092】
請求項2記載の発明では、ハロゲン化銀写真感光材料を直接に加温して処理液を供給することで迅速処理が可能である。
【0094】
請求項3記載の発明では、液供給部は、一列又は千鳥の多孔を有し、あるいは単一又は複数のスリットを有し、簡単な構造で、ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面に処理液に均一に塗布供給することができる。
【0095】
請求項4記載の発明では、現像工程前にハロゲン化銀写真感光材料をシート状にカッティングしたものを用いることで、この発明の効果をより顕著に奏する。
【0096】
請求項5記載の発明では、液供給部からの処理液供給量を1m2当たり10ml〜200mlに設定したから、液供給部からの処理液供給量が設定より小さいと供給不足であり、設定より大きいと無駄になるが、処理液供給量を1m2当たり10ml〜200mlに設定することで、適量の処理液を塗布供給することができる。
【0097】
請求項6記載の発明では、処理液が発色現像主薬を含有する部分液及びアルカリ剤を含有する部分液の少なくとも2溶液からなり、この発色現像主薬を含有する部分液を感光材料搬送方向の前段に配置された処理液供給手段から塗布供給し、アルカリ剤を含有する部分液を前記感光材料搬送方向の後段に配置された処理液供給手段から塗布供給するように構成したから、発色現像主薬を含有する部分液と、アルカリ剤を含有する部分液とを、それぞれの液供給部からハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面に処理液に均一に塗布供給することができ、ムラの発生も改良され、迅速に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】動現像機の現像工程の概略構成図である。
【図2】自動現像機の現像工程の概略構成図である。
【図3】塗布部に配置される液供給部の塗布供給状態の構成を示す断面図である。
【図4】塗布部に配置される液供給部の塗布供給前の状態の構成を示す断面図である。
【図5】塗布部に配置される液供給部の他の実施の形態の構成を示す断面図である。
【図6】塗布部に配置される液供給部の実施の形態の構成を示す平面図である。
【図7】ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の現像工程の他の実施の概略構成図である。
【図8】動現像機の全体の概略構成図である。
【符号の説明】
1 現像工程
3 ハロゲン化銀写真感光材料Pを搬送する搬送路
21 液供給部
22 供給口
22a 先端
P ハロゲン化銀写真感光材料
P1 ハロゲン化銀写真感光材料Pの画像形成面
L1 供給口22の先端22aとハロゲン化銀写真感光材料Pとの距離
Claims (6)
- 処理液を塗布によりハロゲン化銀写真感光材料に供給する処理液供給手段を備え、
前記処理液供給手段は、前記ハロゲン化銀写真感光材料の画像形成面に処理液を供給する液供給部を有し、
前記液供給部の供給口は、前記液供給部の前記ハロゲン化銀写真感光材料と最も近い部分より感光材料搬送方向後段側に位置し、
前記液供給部の供給口と前記ハロゲン化銀写真感光材料との距離を、前記液供給部と前記ハロゲン化銀写真感光材料と最も近い部分より大きく、かつ0.03mm〜10mmに設定したことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。 - 前記ハロゲン化銀写真感光材料を直接に加温する加熱手段を有することを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
- 前記液供給部は、一列又は千鳥の多孔を有し、あるいは単一又は複数のスリットを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
- 現像工程前の搬送工程を備え、この搬送工程は、ハロゲン化銀写真感光材料をシート状にカッティングする手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
- 前記液供給部からの処理液供給量を1m2当たり10ml〜200mlに設定したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
- 発色現像処理工程を備え、この発色現像処理工程において、前記処理液が発色現像主薬を含有する部分液及びアルカリ剤を含有する部分液の少なくとも2溶液からなり、一方の前記処理液供給手段がハロゲン化銀写真感光材料に発色現像主薬を含有する部分液を供給するものであって、別なる一方の前記処理液供給手段がハロゲン化銀写真感光材料にアルカリ剤を含有する部分液を供給するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
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