JP2000001641A - ポリビニルアルコ―ル受容体のためのインクジェット用着色インク - Google Patents

ポリビニルアルコ―ル受容体のためのインクジェット用着色インク

Info

Publication number
JP2000001641A
JP2000001641A JP11141721A JP14172199A JP2000001641A JP 2000001641 A JP2000001641 A JP 2000001641A JP 11141721 A JP11141721 A JP 11141721A JP 14172199 A JP14172199 A JP 14172199A JP 2000001641 A JP2000001641 A JP 2000001641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pigment
polyvinyl alcohol
curing agent
acetoacetylated polyvinyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11141721A
Other languages
English (en)
Inventor
David Erdtmann
アードマン デビッド
Charles E Romano
イー.ロマーノ チャールズ
Thomas W Martin
ダブリュ.マーティン トーマス
Joe Edward Maskasky
エドワード マスカスキー ジョー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JP2000001641A publication Critical patent/JP2000001641A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/322Pigment inks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5254Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/38Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31942Of aldehyde or ketone condensation product

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アセトアセチル化ポリビニルアルコール(P
VA)受容体に印刷した場合に優秀な湿潤耐摩擦性を示
すインクジェット用着色インクを提供する。 【解決手段】 本明細書において、キャリア、顔料およ
び硬化剤を含んでなる、アセトアセチル化ポリビニルア
ルコールインクジェット用インク受容体のためのインク
ジェット用液体インクを開示する。当該インクの使用方
法についても開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色剤として顔料
を利用するインクジェット印刷用途に有用な水性インク
に関する。明確には、本発明は、着色インクに硬化剤を
添加して、アセトアセチル化ポリビニルアルコール記録
要素に印刷されたベタ領域区画の水による除去に対する
耐性(耐水堅牢度)を改良することに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明のインク調合物は、液体インクの
液滴を画素毎にインク受容要素に適用することを含む画
像形成方法に用いられる。画像記録要素へのインク液滴
の付着を制御して望ましい画像を得るために用いること
のできる機構は非常にたくさんある。連続インクジェッ
トとして知られる1つの方法においては、液滴の連続流
れを帯電させ、画像記録要素の表面に画像の通りに偏向
させ、一方で、画像形成されなかった液滴を捕獲し、イ
ンク溜に戻す。ドロップオンデマンド式インクジェット
として知られるもう1つの方法においては、個々のイン
ク液滴を必要に応じて画像記録要素に発射して望ましい
画像を形成させる。ドロップオンデマンド印刷において
インク液滴の発射を制御する一般的な方法には、圧電変
換器および熱バブル形成(thermal bubble formation)が
含まれる。
【0003】さまざまなインクジェットプリンターに使
用されているインクは、染料系または顔料系のいずれか
に分類することができる。染料は、キャリア媒体によっ
て分子的に分散または溶媒和される着色剤である。当該
キャリア媒体は室温において液体であっても固体であっ
てもよい。一般的に使用されているキャリア媒体は、水
または水と有機共溶媒との混合物である。各々の個々の
染料分子は当該キャリア媒体の分子に囲まれている。染
料系インクにおいては、顕微鏡下でも粒子がまったく観
察できない。染料系インクジェット用インクの技術にお
いて多くの進歩が最近見られるけれども、このようなイ
ンクは普通紙における光学濃度が低く、耐光堅牢度が不
良であるなどの欠点を未だに有する。キャリア媒体とし
て水を使用する場合には、このようなインクは一般に耐
水堅牢度も不良である。
【0004】顔料系インクは、これらの限界と取り組む
手段として人気を博してきた。顔料系インクにおいて
は、着色剤は離散粒子として存在する。これらの顔料粒
子は、通常は、当該顔料粒子を凝集および/または沈降
させないようにするのに役立つ分散剤または安定剤とし
て知られる添加剤によって処理される。顔料系インク
は、染料系インクとは異なるいくつかの欠点を有する。
1つの欠点は、顔料系インクが、特別なコーティングを
施された紙およびフィルム、例えばオーバーヘッドプロ
ジェクターによる頭上投映に使用される透明フィルム並
びに高品質な図形および画像の出力に使用される光沢紙
および不透明白色フィルムとさまざまな相互作用を起こ
すという所見に関する。特に、このことは、顔料系イン
クがコーティングを施された紙およびフィルムの表面の
全面に存在する画像形成領域を生ずる際に認められてき
た。この結果、乾燥接着性および湿潤接着性が不良な画
像を生じ、その結果、容易に汚れる画像を生ずる。
【0005】所有者が共通の、"Pigmented Ink Jet Ink
s Containing Aldehydes" と題され1997年4月28日に出
願されたMartin他の米国特許出願番号第08/847,858号、
および"Pigmented Ink Jet Inks Containing Olefins"
と題され1997年4月28日に出願されたMartin他の米国特
許出願番号第08/896,520号の各明細書には、アルデヒド
官能基、ブロックトアルデヒド官能基および活性オレフ
ィン系官能基を有する化合物を含有しているインクジェ
ット用インク調合物が開示されている。これらの参考文
献は、当該インクをゼラチン受容体で使用することにつ
いて規定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】当該技術において必要
とされているものは、アセトアセチル化ポリビニルアル
コール(PVA)受容体に印刷した際に上述の問題を克
服するであろうインクジェット用着色インクである。ア
セトアセチル化ポリビニルアルコールを含有しているイ
ンク受容層と共に硬化剤を使用すると、ゼラチンからな
るインク受容層に対して、優秀な湿潤耐摩擦性が得られ
るということが思いがけなく見出された。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、キャリア、顔
料および硬化剤を含んでなる、アセトアセチル化ポリビ
ニルアルコール受容体のためのインクジェット用液体イ
ンクを開示する。
【0008】インクジェット用インク画像の安定性を改
良する方法であって、 a)アセトアセチル化ポリビニルアルコールを含有して
いるインクジェット用インク受容層を用意し、そして b)当該アセトアセチル化ポリビニルアルコールを含有
しているインク受容層に顔料系インクジェット用インク
を付着させて画像を形成させる、という工程を含み、前
記顔料系インクジェット用インクがキャリア、顔料およ
び硬化剤を含んでなる方法についても開示する。
【0009】もう1つの態様においては、インクジェッ
ト印刷方法であって、ディジタルデータ信号に対応して
いるインクジェットプリンターを用意し、アセトアセチ
ル化ポリビニルアルコールを含有しているインク受容基
材を当該プリンターに装填し、キャリア、顔料および硬
化剤を含んでなるインクジェット用液体インクを当該プ
リンターに装填し、そして当該ディジタルデータ信号に
応じて当該インク受容基材に印刷する、という工程を含
む方法について開示する。
【0010】アセトアセチル化ポリビニルアルコールか
らなるインク受容層に本発明のインクを印刷すると、当
該印刷画像はクラックの無いテキストおよび光学濃度の
高いベタ領域被覆を有する均一なものである。当該画像
はまた、ゼラチンからなるインク受容層に対して、優れ
た耐水堅牢度を示し、優秀な湿潤接着特性を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施に有用な硬化剤は、
アルデヒド、活性オレフィン、ブロックトアルデヒドお
よび活性ブロックトオレフィン、並びにそれらの組み合
わせから選ばれる。ブロックト硬化剤は、通常は活性硬
化剤から誘導され、適当な条件下で活性化合物を放出す
る物質である(The Theory of the Photographic Proces
s, 4thEdition, T.H. James, 1977, Macmillan Publish
ing Co., page 81)。本発明の目的のためには、着色イ
ンク中の有効成分の0.10〜 5.0重量%、好ましくは0.10
〜 3.0重量%、好ましくは0.25〜 2.0重量%の範囲にわ
たる濃度で硬化剤を使用する。
【0012】活性オレフィン系化合物とは、隣接する電
子吸引性基によって活性化される、2つ以上のオレフィ
ン系結合を有する化合物、とりわけ置換されていないビ
ニル基であると規定する(The Theory of the Photograp
hic Process, 4th Edition,T.H. James, 1977, Macmill
an Publishing Co., page 82)。活性オレフィン系官能
基を含有している好適な化合物には、ジビニルケトン、
レソルシノールビス (ビニルスルホネート) 、4,6-ビス
(ビニルスルホニル)-m-キシレン、ビス (ビニルスルホ
ニルアルキル) エーテルおよびアミン、1,3,5-トリス
(ビニルスルホニル) ヘキサヒドロ -s-トリアジン、ジ
アクリルアミド、1,3-ビス (アクリロイル) 尿素、 N,
N'-ビスマレイミド、ビスイソマレイミド、ビス (2-ア
セトキシエチル) ケトン、1,3,5-トリアクリロイルヘキ
サヒドロ -s-トリアジン、並びにビス(2-アセトキシエ
チル) ケトンおよび3,8-ジオキソデカン-1,10-ビス (過
塩素酸ピリジニウム) のタイプの活性ブロックトオレフ
ィンが含まれる。
【0013】好ましいのはビス-(ビニルスルホニル)-メ
タン(BVSM)およびビス-(ビニルスルホニルメチ
ル)-エーテル(BVSME)である。
【0014】好適なアルデヒドは、ホルムアルデヒドお
よびジアルデヒド、例えばホルムアルデヒド、およびグ
リオキサール〜アジパルデヒドの範囲にわたるジアルデ
ヒドの同族列、ジグリコールアルデヒド、および芳香族
ジアルデヒドから選ばれる。
【0015】好ましいのは、ホルムアルデヒド、グルタ
ルアルデヒド、琥珀酸アルデヒド、およびグリオキサー
ルである。好適なブロックトアルデヒドは、ブロックト
アルデヒドおよびN-メチロール化合物、例えば2,3-ジヒ
ドロキシ -1,4-ジオキサン(DHD)、テトラヒドロ -
4-ヒドロキシ -5-メチル -2(1H)-ピリミジノンポリマ
ー、無水グルコース1単位:グリオキサール2単位から
なるグリオキサールポリオール反応生成物を有するタイ
プのポリマー、DME-メラミン非ホルムアルデヒド樹脂、
ホルムアルデヒドとさまざまな脂肪族または環状のアミ
ド、尿素、および窒素複素環との縮合から得られるN-メ
チロール化合物から選ばれる。
【0016】好ましいのは2,3-ジヒドロキシ -1,4-ジオ
キサン(DHD)である。
【0017】本発明の関連においては、硬化剤とは化学
架橋を引き起こすいずれかの添加剤であると定義する。
【0018】一般に、インクジェット記録方式に有用な
インクは、溶媒と着色剤との混合物を少なくとも含んで
なる。好ましい溶媒は脱イオン水であり、着色剤は顔料
または染料のいずれかである。顔料は、一般に、改良さ
れた耐水堅牢度および耐光堅牢度を普通紙上で提供する
ため、染料よりも好ましいことが多い。
【0019】着色インクは以下の2工程で調製されるの
がもっとも一般的である。 1.受入れたままの顔料をその一次粒子の大きさにまで
解凝集させる顔料微粉砕工程、および 2.当該顔料微粉砕物を使用可能なインクに転化する希
釈工程。
【0020】インクジェット用着色インクの調製方法
は、顔料、安定剤または分散剤として知られる添加剤、
液体キャリア媒体、粉砕媒体、および他の任意の添加剤
(例えば界面活性剤および脱泡剤)をブレンドすること
を含む。次に、この顔料スラリーを、さまざまな器材、
例えばボールミル、媒体ミル、高速分散機、およびロー
ルミルを使用して微粉砕する。
【0021】本発明の実施においては、いずれの既知の
顔料も使用することができる。具体的にどの顔料を選択
するかは、プリンターおよび用途の特定の色再現および
画像安定性への要求に依存するであろう。インクジェッ
ト用インクに有用な顔料の一覧については、米国特許第
5,085,698号の明細書の第7欄第10行〜第8欄第48行を
参照されたい。
【0022】液体キャリア媒体も幅広く多様であっても
よく、やはりインクが企図されているインクジェットプ
リンターの性状に依存するであろう。水性インクを使用
するプリンターについては、水、または水と混和性の有
機共溶媒との混合物が好ましいキャリア媒体である。
【0023】分散剤は、微粉砕物中のもう1つの重要な
成分である。当該技術においては多くの既知の分散剤が
知られているけれども、最良の分散剤はキャリア媒体に
よって変わるであろうし、顔料によって異なることも多
い。インクジェット用水性インクに好ましい分散剤に
は、ドデシル硫酸ナトリウム、アクリル系コポリマーお
よびスチレン−アクリル系コポリマー(例えば米国特許
第 5,085,698号および同第 5,172,133号の各明細書に開
示されているもの)、およびスルホン化されたスチレン
系のもの(例えば米国特許第 4,597,794号の明細書に開
示されているもの)が含まれる。本発明においてもっと
も好ましい分散剤はオレイルメチルタウリド(tauride)
の塩である。
【0024】希釈工程において、インクジェット用着色
インクに他の成分も添加されるのが一般的である。プリ
ントヘッドのオリフィスにおけるインクの乾燥または固
着を防ぎ、(とりわけ基材が高度にサイジング処理を施
された紙である場合に)受容基材にインクが浸透するの
を助けるためには、共溶媒を添加する。本発明のインク
に好ましい共溶媒は、総合濃度がインクの5〜20重量%
の範囲にわたるグリセロール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、2-メチル -2,4-ペンタンジオー
ル、ジエチレングリコール、およびそれらの混合物であ
る。
【0025】本発明の関連において、とりわけ重要な成
分は硬化剤である。このような硬化剤の例には、活性オ
レフィン系官能基を含有している化合物(例えばBVS
M、BVSMEなど)、テトラヒドロ -4-ヒドロキシ -
5-メチル -2(1H)-ピリミジノンポリマー(Sequa SUNREZ
(商標) 700)、無水グルコース1単位:グリオキサー
ル2単位からなるグリオキサールポリオール反応生成物
を有するタイプのポリマー(Sequa Chemicals Inc.から
得られるSEQUAREZ(商標) 755)、DME-メラミン非ホル
ムアルデヒド樹脂(例えばSequa Chemicals Inc.から得
られるSequa CPD3046-76)、2,3-ジヒドロキシ -1,4-ジ
オキサン(DHD)などのタイプのブロックトアルデヒ
ド、ホルムアルデヒドおよび2つ以上のアルデヒド官能
基を含有している化合物、例えばグリオキサール、ホル
ムアルデヒド、グルタルアルデヒドなどがある。
【0026】上記に既に挙げられているものの他に、有
効な硬化剤である化合物を含有している他のアルデヒド
もまた本発明の実施に有用であると考えられる。有効な
硬化剤であることが知られている化合物の中には、3-ヒ
ドロキシブチルアルデヒド(米国特許第 2,059,817
号)、クロトンアルデヒド、グリオキサール〜アジパル
デヒドの範囲にわたるジアルデヒドの同族列、ジグリコ
ールアルデヒド(米国特許第 3,304,179号)、さまざま
な芳香族ジアルデヒド(米国特許第 3,565,632号および
同第 3,762,926号)、および高分子ジアルデヒド(例え
ばジアルデヒド澱粉および植物ゴムのジアルデヒド誘導
体)がある。もっとも好ましいのは、ホルムアルデヒ
ド、グルタルアルデヒド、琥珀酸アルデヒド、およびグ
リオキサールである。
【0027】同様に、本発明の関連において他の硬化剤
が有用であることもあると考えられる。有効な硬化剤で
あることが知られている化合物の中には、2,3-ジヒドロ
キシ-1,4-ジオキサン(DHD)、テトラヒドロ -4-ヒ
ドロキシ -5-メチル -2(1H)-ピリミジノンポリマー、無
水グルコース1単位:グリオキサール2単位からなるグ
リオキサールポリオール反応生成物を有するタイプのポ
リマー、DME-メラミン非ホルムアルデヒド樹脂、ホルム
アルデヒドとさまざまな脂肪族または環状のアミド、尿
素、および窒素複素環との縮合から得られるN-メチロー
ル化合物などのブロックトアルデヒドがある。もっとも
好ましいのは、当該溶液中の有効成分の0.10〜 5.0重量
%の範囲にわたる濃度の2,3-ジヒドロキシ -1,4-ジオキ
サン(DHD)である。
【0028】有効な硬化剤である活性オレフィン系官能
基を有する化合物もまた本発明の実施に有用であると考
えられる。有効な硬化剤であることが知られている化合
物の中には、ジビニルケトン、レソルシノールビス (ビ
ニルスルホネート) (米国特許第 3,689,274号)、4,6-
ビス (ビニルスルホニル)-m-キシレン(米国特許第 2,9
94,611号)、ビス (ビニルスルホニルアルキル) エーテ
ルおよびアミン(米国特許第 3,642,486号および同第
3,490,911号)、1,3,5-トリス (ビニルスルホニル) ヘ
キサヒドロ -s-トリアジン、ジアクリルアミド(米国特
許第 3,635,718号)、1,3-ビス (アクリロイル) 尿素
(米国特許第 3,640,720号)、 N,N'-ビスマレイミド
(米国特許第 2,992,109号)、ビスイソマレイミド(米
国特許第 3,232,763号)、ビス (2-アセトキシエチル)
ケトン(米国特許第 3,360,372号)、および1,3,5-トリ
アクリロイルヘキサヒドロ -s-トリアジンがある。ビス
(2-アセトキシエチル) ケトンおよび3,8-ジオキソデカ
ン-1,10-ビス (過塩素酸ピリジニウム) のタイプの活性
ブロックトオレフィンを使用してもよい。もっとも好ま
しいのは、当該溶液中の有効成分の0.10〜 5.0重量%の
範囲にわたる濃度のBVSMおよびBVSMEである。
【0029】硬化剤として作用することができる他の化
合物には、アセチレン、アジ化物、アジリジン、カルボ
ン酸誘導体、エポキシド(例えばグリシジルエーテルお
よびグリシジルアンモニウム塩)、活性ハロゲン化合
物、イソシアネート付加物、ジケトン、メチロールメラ
ミン、オキサゾリン、有機金属(例えば VolanTM(メタ
クリル酸と塩化クロム(III) との錯体))、ムコ塩素
酸、および高分子硬化剤が含まれる。
【0030】さらに、上述の硬化剤の特定の組み合わせ
による相乗効果が得られることがある。
【0031】さらなる関連する硬化剤は、The Theory o
f the Photographic Process, 4 thEdition, T.H. Jame
s, 1977, Macmillan Publishing Co., page 77-87およ
リサーチディスクロージャー(Research Disclosure)
、第 365巻、1994年9月、項目 36544、II、B、硬化
剤において見出すことができる。
【0032】殺生剤(インクの0.0001〜 1.0重量%のPr
oxel GXLTM(1,2-ベンゾイソチアゾリン -3-オン))を
添加して、経時によりインク中に生ずることがある好ま
しくない微生物の生育を防いでもよい。本発明のインク
に好ましい殺生剤は、最終濃度が 0.005〜 0.5重量%の
Proxel GXLTM(Zeneca Coloursから得られる)である。
【0033】インクジェット用インク中に任意に存在し
ていてもよいさらなる添加剤には、増粘剤、伝導性増強
剤、コゲーション防止剤、乾燥剤、および脱泡剤が含ま
れる。
【0034】
【実施例】オレフィン(OLF)の例 OLF比較例1A 微粉砕物 平均直径50μmの高分子ビーズ(粉砕媒体) 325.0g Black Pearls 880 (Cabot Chemical Company) (顔料黒色7) 30.0g オレイルメチルタウリン(OMT)ナトリウム塩 10.5g 脱イオン水 209.5g Proxel GXLTM(Zenecaの殺生剤) 0.2g
【0035】Morehouse-Cowles Hochmeyer製の高エネル
ギー媒体ミルを使用して上記成分を微粉砕した。当該ミ
ルを室温で8時間運転した。上記分散体を1.12gの顔料
を生ずるように分取し、2.50gのジエチレングリコー
ル、2.50gのグリセロールと混合し、脱イオン水を添加
して合計50.0gとした。このインクを3μmのフィルタ
ーを通して濾過し、空のHewlett-Packard 51626A型プリ
ントカートリッジ中に導入した。 Hewlett-Packard Des
kjetTM 540型プリンターを用いて、画像形成層を含有し
ている中量樹脂コート紙上に画像を描いた。
【0036】当該樹脂コート紙のストックは、前もって
コロナ放電処理(CDT)によって処理し、約8.61 g/m
2 (約 800 mg/ft2 )のアセトアセチル化ポリビニルア
ルコール(Gohsefimer Z-200, Nippon Gohsei) からなる
画像形成層でコーティングしておいたものである。
【0037】OLF比較例1B〜1D 黒色顔料を、Sun Chemical Co.のキナクリドンマゼンタ
顔料(顔料赤色 122)、Hoechst Chemical Co.のHansa
Brilliabt Yellow(顔料黄色74)または Eastman Kodak
製ビス (フタロシアニルアルミノ) テトラ−フェニルジ
シロキサン(シアン顔料)で置き換えたことを除いて
は、OLF比較例1Aに記載されているのと同様の手法
でインクを調製した。当該インクをOLF比較例1Aの
ように印刷したところ、各試料において耐水堅牢度およ
び湿潤接着性の不良が認められた。
【0038】OLF比較例2 BVSMの 1.8重量%溶液 13.89gを当該混合物に添加
して最終的なBVSMの濃度をインク中の硬化剤が0.50
重量%となるようにしたことを除いては、OLF比較例
1Dに記載されているのと同じ手法でインクを調製し
た。これを、前もってコロナ放電処理(CDT)し、約
8.61 g/m2 (約 800 mg/ft2 )のアセトアセチル化ポリ
ビニルアルコール(Gohsefimer Z-200, Nippon Gohsei)
からなる画像形成層でコーティングしておいた紙のスト
ックのコーティングに印刷した。当該画像は優れた耐水
堅牢度および良好な湿潤接着特性を示した。
【0039】OLF比較例3 BVSMの 1.8重量%溶液 27.78gを当該混合物に添加
して最終的なBVSMの濃度をインク中の硬化剤が1.00
重量%となるようにしたことを除いては、OLF比較例
2に記載されているのと同じ手法でインクを調製した。
これを、前もってコロナ放電処理(CDT)し、約8.61
g/m2 (約 800 mg/ft2 )のアセトアセチル化ポリビニ
ルアルコール(Gohsefimer Z-200, Nippon Gohsei) から
なる画像形成層でコーティングしておいた紙のストック
のコーティングに印刷した。当該画像は優れた耐水堅牢
度および優れた湿潤接着特性を示した。
【0040】OLF比較例4 BVSMEの 2.0重量%溶液 12.50gを当該混合物に添
加して最終的なBVSMEの濃度をインク中の硬化剤が
0.50重量%となるようにしたことを除いては、OLF比
較例1Dに記載されているのと同じ手法でインクを調製
した。これを、前もってコロナ放電処理(CDT)し、
約8.61 g/m2 (約 800 mg/ft2 )のアセトアセチル化ポ
リビニルアルコール(Gohsefimer Z-200, Nippon Gohse
i) からなる画像形成層でコーティングしておいた紙の
ストックのコーティングに印刷した。当該画像は良好な
耐水堅牢度およびまずまずの湿潤接着特性を示した。
【0041】OLF比較例5 BVSMEの 2.0重量%溶液 25.00gを当該混合物に添
加して最終的なBVSMEの濃度をインク中の硬化剤が
1.00重量%となるようにしたことを除いては、OLF比
較例1Dに記載されているのと同じ手法でインクを調製
した。これを、前もってコロナ放電処理(CDT)し、
約8.61 g/m2 (約 800 mg/ft2 )のアセトアセチル化ポ
リビニルアルコール(Gohsefimer Z-200, Nippon Gohse
i) からなる画像形成層でコーティングしておいた紙の
ストックのコーティングに印刷した。当該画像は良好な
耐水堅牢度および良好な湿潤接着特性を示した。
【0042】インク特性 X-RiteTM写真濃度計を使用して最大インク付着量を有す
る3つの領域区画における光学濃度を測定し、平均化す
ることによって、当該例から印刷された画像を評価し
た。
【0043】耐水堅牢度は、印刷画像の試料を蒸留水中
に1時間浸し、次に少なくとも12時間乾燥させることに
よって測定した。水に浸す前および水に浸して乾燥した
後に光学濃度を測定した。耐水堅牢度は、水に浸して乾
燥した後の残留光学濃度の百分率として測定した。当該
試料を水に半時間浸した後に、当該試料を物理的に擦
り、着色インク画像が圧力によって擦り落とされるかど
うかを確かめた(湿潤接着性)。それらを以下の尺度に
基づいて主観的に等級付けした。優秀=画像の濃度また
は外観に認識可能な差がまったく無い、良好=中位の濃
度損失、まずまず=画像が容易に擦り落とされる、およ
び不良=水に浸すと同時に紙の表面に画像が広がる。
【0044】OLF比較例1A〜1Dおよび例2〜5か
ら得られた結果を以下の表1に要約する。
【0045】
【表1】
【0046】当該結果は、活性オレフィン、例えばビス
-(ビニルスルホニルメチル)-エーテル、ビス-(ビニルス
ルホニル)-メタンをインクジェット用インクに添加する
ことにより、アセトアセチル化ポリビニルアルコールに
印刷された印刷画像の耐水堅牢度および湿潤接着特性を
かなり高めることができるということを示している。ア
セトアセチル化ポリビニルアルコールを含有しているイ
ンク受容層と共に活性オレフィンを使用すると、ゼラチ
ンからなるインク受容層に対して、優秀な湿潤耐摩擦性
が得られるということが思いがけなく見出された。
【0047】ブロックトアルデヒド(BALD)の例 BALD比較例1A この例は、OLF比較例1Aについて上述されているよ
うに調製した。
【0048】当該樹脂コート紙のストックは、前もって
コロナ放電処理(CDT)によって処理し、約8.61 g/m
2 (約 800 mg/ft2 )のアセトアセチル化ポリビニルア
ルコール(Gohsefimer Z-200, Nippon Gohsei) からなる
画像形成層でコーティングしておいたものである。耐水
堅牢度および湿潤接着性の不良が認められた。
【0049】BALD比較例1B〜1D 黒色顔料を、Sun Chemical Co.のキナクリドンマゼンタ
顔料(顔料赤色 122)、Hoechst Chemical Co.のHansa
Brilliabt Yellow(顔料黄色74)または Eastman Kodak
製ビス (フタロシアニルアルミノ) テトラ−フェニルジ
シロキサン(シアン顔料)で置き換えたことを除いて
は、BALD比較例1Aに記載されているのと同様の手
法でインクを調製した。当該インクをBALD比較例1
Aのように印刷したところ、各試料において耐水堅牢度
および湿潤接着性の不良が認められた。
【0050】BALD比較例2 無水グルコース1単位:グリオキサール2単位からなる
グリオキサールポリオール反応生成物(Sequa Chemical
s Inc.から得られるSEQUAREZ(商標) 755)の55重量%
溶液1.09gを当該混合物に添加して最終的な濃度をイン
ク中の硬化剤が1.20重量%となるようにしたことを除い
ては、BALD比較例1Dに記載されているのと同じ手
法でインクを調製した。このインクを、前もってコロナ
放電処理(CDT)によって処理し、約8.61 g/m2 (約
800 mg/ft2 )のゼラチンからなる画像形成層でコーテ
ィングしておいた樹脂コート紙のストックに印刷した。
耐水堅牢度および湿潤接着性の不良が認められた。
【0051】BALD比較例3A〜3D 環状尿素1単位:グリオキサール1単位からなる環状尿
素グリオキサール縮合体(Sequa Chemicals Inc.から得
られるSUNREZ(商標) 700)の45重量%溶液1.10gを当
該混合物に添加して最終的な硬化剤濃度をインク中の硬
化剤が1.00重量%となるようにしたことを除いては、B
ALD比較例1A〜1Dに記載されているのと同じ手法
でインクを調製した。これらのインクを、前もってコロ
ナ放電処理(CDT)によって処理し、約8.61 g/m
2 (約 800 mg/ft2 )のゼラチンからなる画像形成層で
コーティングしておいた樹脂コート紙のストックに印刷
した。耐水堅牢度および湿潤接着性の不良が認められ
た。
【0052】BALD比較例4 SUNREZ(商標) 700をAldrich Chemicals から得られる
2,3-ジヒドロキシ -1,4-ジオキサン(DHD)の10重量
%溶液5.00gで置き換えて最終的な硬化剤濃度をインク
中の硬化剤が1.00重量%となるようにしたことを除いて
は、BALD比較例3Aに記載されているのと同じ手法
でインクを調製した。このインクを、前もってコロナ放
電処理(CDT)によって処理し、約8.61 g/m2 (約 8
00 mg/ft 2 )のゼラチンからなる画像形成層でコーティ
ングしておいた樹脂コート紙のストックに印刷した。当
該Dmax 画像が優れた耐水堅牢度を有し、さらにまずま
ずの湿潤接着特性を有することが認められた。
【0053】BALD比較例5〜7 3.5重量%の顔料を含有しているインクに、当該インク
中の硬化剤が0.30重量%(BALD例5)、1.20重量%
(BALD例6)、および4.80重量%(BALD例7)
となるようにSEQUAREZ(商標) 755を添加したことを除
いては、BALD比較例1Aに記載されているのと同じ
手法でインクを調製した。これらのインクを、前もって
コロナ放電処理(CDT)によって処理し、約8.61 g/m
2 (約 800 mg/ft2 )のアセトアセチル化ポリビニルア
ルコール(Gohsefimer Z-200, Nippon Gohsei) からなる
画像形成層でコーティングしておいた樹脂コート紙のス
トックに印刷した。各試料において優れた耐水堅牢度お
よび湿潤接着性が認められた。
【0054】BALD比較例8〜10 SEQUAREZ(商標) 755をSUNREZ(商標) 700で置き換え
て、 3.5重量%の顔料を含有しているインクに、当該イ
ンク中の硬化剤が0.30重量%(BALD例8)、1.20重
量%(BALD例9)、および4.80重量%(BALD例
10)となるように添加したことを除いては、BALD
比較例1Aに記載されているのと同じ手法でインクを調
製した。これらのインクを、前もってコロナ放電処理
(CDT)によって処理し、約8.61 g/m2 (約 800 mg/
ft2 )のアセトアセチル化ポリビニルアルコール(Gohse
fimer Z-200, Nippon Gohsei) からなる画像形成層でコ
ーティングしておいた樹脂コート紙のストックに印刷し
た。各試料において優れた耐水堅牢度および湿潤接着性
が認められた。
【0055】BALD比較例11〜13 BALD比較例3A〜3Cのインクを、前もってコロナ
放電処理(CDT)によって処理し、約8.61 g/m2 (約
800 mg/ft2 )のアセトアセチル化ポリビニルアルコー
ル(Gohsefimer Z-200, Nippon Gohsei) からなる画像形
成層でコーティングしておいた樹脂コート紙のストック
に印刷した。各試料において優れた耐水堅牢度および湿
潤接着性が認められた。
【0056】BALD比較例14 BALD比較例4のインクを、前もってコロナ放電処理
(CDT)によって処理し、約8.61 g/m2 (約 800 mg/
ft2 )のアセトアセチル化ポリビニルアルコール(Gohse
fimer Z-200, Nippon Gohsei) からなる画像形成層でコ
ーティングしておいた樹脂コート紙のストックに印刷し
た。各試料において優れた耐水堅牢度および湿潤接着性
が認められた。
【0057】インク特性 X-RiteTM写真濃度計を使用して最大インク付着量を有す
る3つの領域区画における光学濃度を測定し、平均化す
ることによって、当該例から印刷された画像を評価し
た。
【0058】耐水堅牢度は、オレフィンを用いたOLF
例について上述したように測定した。
【0059】BALD比較例1A〜3DおよびBALD
例5〜14についての結果を以下の表2に要約する。
【0060】
【表2】
【0061】当該結果は、ブロックトアルデヒド、例え
ば2,3-ジヒドロキシ -1,4-ジオキサン(DHD)、Sequ
a SUNREZ(商標) 700、およびSequa SEQUAREZ(商標)
755をインクジェット用インクに添加することにより、
アセトアセチル化ポリビニルアルコールに印刷された印
刷画像の耐水堅牢度および湿潤接着特性をかなり高める
ことができるということを示している。アセトアセチル
化ポリビニルアルコールを含有しているインク受容層と
共にブロックトアルデヒドを使用すると、ゼラチンから
なるインク受容層に対して、優秀な湿潤耐摩擦性が得ら
れるということが思いがけなく見出された。
【0062】アルデヒド(ALD)についての例 ALD比較例1A この例は、OLF比較例1Aについて上述されているの
と同じに調製した。
【0063】当該樹脂コート紙のストックは、前もって
コロナ放電処理(CDT)によって処理し、約8.61 g/m
2 (約 800 mg/ft2 )のアセトアセチル化ポリビニルア
ルコール(Gohsefimer Z-200, Nippon Gohsei) からなる
画像形成層でコーティングしておいたものである。耐水
堅牢度および湿潤接着性の不良が認められた。
【0064】ALD比較例1B〜1D 黒色顔料を、Sun Chemical Co.のキナクリドンマゼンタ
顔料(顔料赤色 122)、Hoechst Chemical Co.のHansa
Brilliabt Yellow(顔料黄色74)または Eastman Kodak
製ビス (フタロシアニルアルミノ) テトラ−フェニルジ
シロキサン(シアン顔料)で置き換えたことを除いて
は、ALD比較例1Aに記載されているのと同様の手法
でインクを調製した。当該インクをALD比較例1Aの
ように印刷したところ、各試料において耐水堅牢度およ
び湿潤接着性の不良が認められた。
【0065】ALD比較例2A〜2D Aldrich Chemicals から得られるグリオキサールの40重
量%溶液0.38gを当該混合物に添加して最終的なグリオ
キサール濃度をインク中の硬化剤が0.30重量%となるよ
うにしたことを除いては、ALD比較例1A〜1Dに記
載されているのと同じ手法でインクを調製した。これら
のインクを、前もってコロナ放電処理(CDT)によっ
て処理し、約8.61 g/m2 (約 800 mg/ft2 )のアセトア
セチル化ポリビニルアルコール(Gohsefimer Z-200, Nip
pon Gohsei) からなる画像形成層でコーティングしてお
いた樹脂コート紙のストックに印刷した。各試料におい
て耐水堅牢度および湿潤接着性の不良が認められた。
【0066】ALD比較例3 ALD比較例2Dに記載されているのと同じ手法でイン
クを調製した。このインクを、前もってコロナ放電処理
(CDT)によって処理し、約8.61 g/m2 (約800 mg/f
t2 )のゼラチンからなる画像形成層でコーティングし
ておいた樹脂コート紙のストックに印刷した。各試料に
おいて耐水堅牢度および湿潤接着性の不良が認められ
た。
【0067】ALD比較例4 グリオキサールをホルムアルデヒドで置き換えたことを
除いては、ALD比較例2Dに記載されているのと同じ
手法でインクを調製した。当該インクに、Aldrich Chem
icals から得られるホルムアルデヒドの37重量%溶液1.
35gを添加して最終的なホルムアルデヒド濃度を当該イ
ンク中の硬化剤が 1.0重量%となるようにした。このイ
ンクを、前もってコロナ放電処理(CDT)によって処
理し、約8.61 g/m2 (約 800 mg/ft2 )のゼラチンから
なる画像形成層でコーティングしておいた樹脂コート紙
のストックに印刷した。当該画像が優れた耐水堅牢度を
示し、さらにまずまずの湿潤接着特性を有することが認
められた。
【0068】ALD例5 紙のストックを前もってコロナ放電処理(CDT)によ
って処理し、約8.61 g/m2 (約 800 mg/ft2 )のアセト
アセチル化ポリビニルアルコール(GohsefimerZ-200, Ni
ppon Gohsei) からなる画像形成層でコーティングして
おき、ALD比較例2Aのインクを当該コーティングに
印刷した。当該画像は優れた耐水堅牢度および湿潤接着
性を示した。
【0069】ALD比較例6〜8 インク中のグリオキサールが0.60重量%(ALD例
6)、1.20重量%(ALD例7)、および2.40重量%
(ALD例8)となるようにグリオキサールを添加した
ことを除いては、ALD例5に記載されているのと同じ
手法でインクを調製した。これらのインクに由来する画
像は、すべてのグリオキサール濃度において、優れた耐
水堅牢度および湿潤接着性を示した。
【0070】ALD例9〜11 顔料黒色7を、顔料黄色74、顔料赤色 122、またはシア
ン顔料で置き換えたことを除いては、ALD例5に記載
されているのと同じ手法でインクを調製した。これらの
インクを用いて描いた画像は、優れた耐水堅牢度および
湿潤接着特性を示した。
【0071】ALD例12 紙のストックを前もってコロナ放電処理(CDT)によ
って処理し、約8.61 g/m2 (約 800 mg/ft2 )のアセト
アセチル化ポリビニルアルコール(GohsefimerZ-200, Ni
ppon Gohsei) からなる画像形成層でコーティングして
おき、ALD比較例4のインクを当該コーティングに印
刷した。当該画像は優れた耐水堅牢度および湿潤接着性
を示した。
【0072】インク特性 X-RiteTM写真濃度計を使用して最大インク付着量を有す
る3つの領域区画における光学濃度を測定し、平均化す
ることによって、当該例から印刷された画像を評価し
た。
【0073】耐水堅牢度は、オレフィン系のOLF例に
ついて上述した方法によって測定した。
【0074】ALD比較例1A〜4および例5〜12の
結果を以下の表3に要約する。
【0075】
【表3】
【0076】当該結果は、アルデヒド、例えばホルムア
ルデヒドおよびグリオキサールをインクジェット用イン
クに添加することにより、アセトアセチル化ポリビニル
アルコールに印刷された印刷画像の耐水堅牢度および湿
潤接着性をかなり高めることができるということを示し
ている。アセトアセチル化ポリビニルアルコールを含有
しているインク受容層と共にアルデヒドを使用すると、
ゼラチンからなるインク受容層に対して、優秀な湿潤耐
摩擦性が得られるということが思いがけなく見出され
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス ダブリュ.マーティン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,ウエスト ベンド ドライ ブ 70 (72)発明者 ジョー エドワード マスカスキー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,シャーウッド ドライブ 99

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリア、顔料および硬化剤を含んでな
    る、アセトアセチル化ポリビニルアルコールインクジェ
    ット用インク受容体のためのインクジェット用液体イン
    ク。
  2. 【請求項2】 インクジェット用インク画像の安定性を
    改良する方法であって、 a)アセトアセチル化ポリビニルアルコールを含有して
    いるインクジェット用インク受容層を用意し、そして b)当該アセトアセチル化ポリビニルアルコールを含有
    しているインク受容層に顔料系インクジェット用インク
    を付着させて画像を形成させる、という工程を含み、 当該顔料系インクジェット用インクがキャリア、顔料お
    よび硬化剤を含んでなる方法。
JP11141721A 1998-05-22 1999-05-21 ポリビニルアルコ―ル受容体のためのインクジェット用着色インク Pending JP2000001641A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/083869 1998-05-22
US09/083,869 US6020398A (en) 1998-05-22 1998-05-22 Pigmented ink jet inks for poly (vinylalcohol) receivers

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000001641A true JP2000001641A (ja) 2000-01-07

Family

ID=22181195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11141721A Pending JP2000001641A (ja) 1998-05-22 1999-05-21 ポリビニルアルコ―ル受容体のためのインクジェット用着色インク

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6020398A (ja)
EP (1) EP0959113A1 (ja)
JP (1) JP2000001641A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6929362B2 (en) 2002-09-17 2005-08-16 Canon Kabushiki Kaisha Ink set and image forming process, and water-based ink used therein

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6074057A (en) * 1998-05-22 2000-06-13 Eastman Kodak Company Pigmented ink jet inks and recording elements containing hardening agents
US6161929A (en) * 1998-05-22 2000-12-19 Eastman Kodak Company Inkjet images on PVA overcoated with hardener solution
US6224202B1 (en) 1998-12-18 2001-05-01 Eastman Kodak Company Ink jet printing method
US6156110A (en) * 1998-12-18 2000-12-05 Eastman Kodak Company Jet ink composition

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2059817A (en) * 1934-09-27 1936-11-03 Eastman Kodak Co Hardening photographic gelatin emulsions and solutions
BE576882A (ja) * 1958-03-19
US2992109A (en) * 1960-06-17 1961-07-11 Eastman Kodak Co Hardening of photographic emulsions
GB1054123A (ja) * 1963-03-14
GB1113343A (en) * 1963-11-08 1968-05-15 May & Baker Ltd Alkali metal bisulphite derivatives of diglycolaldehyde and process for the preparation of diglycolaldehyde
US3360372A (en) * 1964-06-29 1967-12-26 Eastman Kodak Co Bis(beta-acyloxyethyl)ketones as gelatin hardeners
BE686440A (ja) * 1965-09-20 1967-02-15
GB1152428A (en) * 1966-11-08 1969-05-21 Ilford Ltd Hardening of Gelatin containing Photographic Materials
CH484980A (de) * 1967-03-06 1970-03-13 Ciba Geigy Verwendung von Biscarbonsäureimiden zum Härten von Gelatine
CA960694A (en) * 1967-11-13 1975-01-07 Hyman L. Cohen Non-wandering hardening compounds and their use
DE1622260A1 (de) * 1968-02-16 1969-11-27 Agfa Gevaert Ag Verfahren zur Haertung von photographischen,gelatinehaltigen Schichten
DE2002063A1 (de) * 1970-01-17 1971-10-07 Agfa Gevaert Ag Verfahren zur Haertung von photographischen gelatinehaltigen Schichten
US3642486A (en) * 1970-03-19 1972-02-15 Eastman Kodak Co Vinylsulfonyl-containing compounds as hardening agents
DE3115532A1 (de) * 1980-04-17 1982-01-28 Canon K.K., Tokyo Tintenstrahl-aufzeichnungsverfahren und aufzeichnungstinte fuer die aufzeichnung auf einem bildempfangsmaterial
JPS62225577A (ja) * 1986-03-28 1987-10-03 Toray Ind Inc インクジエツト用インク組成物
JPS63162276A (ja) * 1986-12-25 1988-07-05 Canon Inc 被記録材
JPH0643145B2 (ja) * 1988-03-07 1994-06-08 富士写真フイルム株式会社 インク記録用シート
JPH07119149B2 (ja) * 1988-04-28 1995-12-20 新王子製紙株式会社 感熱記録体
US5091359A (en) * 1989-02-08 1992-02-25 Kanzaki Paper Manufacturing Co., Ltd. Heat-sensitive record material
US5085698A (en) * 1990-04-11 1992-02-04 E. I. Du Pont De Nemours And Company Aqueous pigmented inks for ink jet printers
JP2899088B2 (ja) * 1990-08-31 1999-06-02 キヤノン株式会社 インクジェット用インク及びその製造方法、かかるインクを用いたインクジェット記録方法
DE4207606A1 (de) * 1991-03-11 1992-09-17 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd Waermeempfindliches aufzeichnungsmaterial
DE69402573T2 (de) * 1993-02-01 1997-11-27 Agfa Gevaert Nv Tinte empfangende Schichten
JPH08218016A (ja) * 1995-02-09 1996-08-27 Canon Inc インクジェットプリント用インク、それを用いたインクジェットプリント物の製造装置および製造方法
US5764262A (en) * 1995-11-22 1998-06-09 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for providing durable images on a printed medium
US5723211A (en) * 1996-04-01 1998-03-03 Eastman Kodak Company Ink-jet printer recording element
US5942335A (en) * 1997-04-21 1999-08-24 Polaroid Corporation Ink jet recording sheet
US6031022A (en) * 1997-04-28 2000-02-29 Eastman Kodak Company Pigmented ink jet inks containing olefins
US5853470A (en) * 1997-04-28 1998-12-29 Eastman Kodak Company Pigmented ink jet inks containing aldehydes

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6929362B2 (en) 2002-09-17 2005-08-16 Canon Kabushiki Kaisha Ink set and image forming process, and water-based ink used therein

Also Published As

Publication number Publication date
US6020398A (en) 2000-02-01
EP0959113A1 (en) 1999-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5925178A (en) Pigmented inkjet inks containing aluminum stabilized colloidal silica
JP2000001640A (ja) 硬化剤溶液でオ―バ―コ―トされたpva上のインクジェット画像
JPH10310729A (ja) インクジェットインク
US6254230B1 (en) Ink jet printing apparatus with print head for improved image durability
JPH10310730A (ja) インクジェットインク
JP2002362004A (ja) インクジェット印刷方法
JP2000001641A (ja) ポリビニルアルコ―ル受容体のためのインクジェット用着色インク
US6045219A (en) Pigmented ink jet prints on gelatin overcoated with hardeners
US6176574B1 (en) Printing apparatus with spray bar for improved durability
JP2000001047A (ja) 硬化剤を含有しているインクジェット用着色インクおよび記録要素
US6137514A (en) Ink jet printing method
JP2000177232A (ja) インクジェット印刷方法
US6156110A (en) Jet ink composition
US6224202B1 (en) Ink jet printing method
JP2000190618A (ja) インクジェット印刷方法
JP2003019857A (ja) インクジェット印刷方法
JP2004243624A (ja) 印刷前処理液及びこれを用いた画像記録方法
JP3538661B2 (ja) インクジェット記録用インク及び該インクジェット記録用インクを用いたインクジェット記録方法
JP2000025328A (ja) 耐水堅牢性インクジェット画像およびその調製方法
US6082853A (en) Printing apparatus with processing tank
JP2000177231A (ja) インクジェット印刷方法
JP2003237219A (ja) 色の組と受容体との組み合わせにおけるインクジェットインクおよび受容体の選択方法
US6139611A (en) Ink jet ink composition
JP2003200659A (ja) インクジェット記録要素
JP2000177242A (ja) インクジェット印刷方法