JPS62225577A - インクジエツト用インク組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はノズル吐出性および安定性が良好でかつ滲み防
止性にも優れた新規なインクジェット用インク組成物に
関するものである。

〔従来の技術〕

近年カラーインクジェットプリントの技術の進展にとも
ない、例えば特開昭５４−１８９７５などに示されるよ
うに、これを布帛の捺染に利用しようとすることが試み
られている。しかし、紙に印字する場合にくらべ布帛類
の捺染に利用する場合、色が薄く見えたり、にじみが大
きいという問題を有すると共に、染色対象となる布帛の
種類が非常に多秒多様であるため、効果の大きい共通し
ｆｃ滲み防止手段および布帛用のインクジットインクの
開発がを求されている。ま７ＩＣ８ｔ々の記録基材に同
一のインクを適用したいという要求も強いが、従来技術
では基材の材質によって形成された図柄の品質は一定で
はなく、悪化する場合がほとんどであり、たとえば金纏
、プラスチックといった吸水性のない基材については高
品質の図柄は得られず、布帛の場合は滲みが大きく、鮮
明でシャープな図柄を得ることは難しいＯ インクジェット用顔料インクとしては、ラテックスを含
有した記録媒体液が提案されている（特公昭６Ｏ−３２
６６３）。

これは紙に対しては高濃度な耐水性、耐光性を有するが
、布帛に適用した場合、紙に比らべ構造が荒いため滲み
が大きく、また布帛構成繊維が疎水性線維においてはイ
ンクをほとんど吸収しないために滲みをコントロールす
ることが極めて困難である。このため従来の捺染に対比
できるシャープな図柄を得ることは難しい。さらに衣料
用においては、耐洗濯性、耐ドライクリーニング性、耐
摩擦性、耐光性等の染色堅牢度および柔軟な風合いが要
求されるが、従来技術ではこれらを満足させることは困
難である。

〔発明が解消しようとする問題点〕

本発明の目的は前記した従来技術の問題点を解決するこ
とにあり、特に染色堅牢度不良および風合硬化を改善し
、かつインクの吐出性及び保存性に優れると共に、布帛
への滲み防止性にも優れ、縁細な図柄形成が可能なイン
クジェット用インク組成物を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明のインクジェット用インク組成物は、インク成分
として、Ａ）顔料、Ｂ）水溶性もしくは水分散性ポリエ
ステル又はポリアミドからなるバインダー成分、Ｃ）　
　トリアジン項含有化合物又はエポキシ化合物からなる
架橋剤成分、及びＤ）水を必須成分として含有するもの
である。

本発明で用いる水溶性もしくは水分散性ポリエステルは
当業者に周知であり、通常親水性基を含有するポリエス
テルが用いられる。その例は特公昭４７−４０８７３、
特公昭５０−１２１３３６などに記載されておシ、通常
酸成分としてジカルボン酸、アルコール成分としてジオ
ールを主成分とし、第３成分として一８０３Ｍを含有す
る二官能性単量体を併用して重縮合することによって合
成される。また、カルボキシル基又は水酸基を持つ多官
能性単量体成分にょシ、分子中に分岐を導入して親水性
を付与しても良い。

−８０５Ｍ含有二官能性単量体の官能基としては、エス
テル形成性官能基即ちカルボキシル基（又はその誘導体
）又は水酸基が好ましい。好ましい一８０３Ｍ含有二官
能性単景体１寸、スルホイン７タル酸、スルホテレフタ
ル酸、スルホフタル酸又は４−スルホナフタレン−２，
７−ジカルボン酸のナトリウム塩等である。特に好まし
い単量体は、５−ソジウムスルホイソフタル酸又はその
誘導体、例えばソジウムスルホジメチルイソフタレート
である。上記における第３成分の一８０５Ｍ含有二官能
性単量体の量は、全単量体成分の２〜２５モルチ、特に
３〜１５モルチとなるような割合で含まれていることが
望ましい。

水溶性もしくは水分散性ポリエステルのカルボキシル残
基は、樹脂１初あたり０．０１〜０．５モルの範囲が好
ましい。

これは、水溶性もしくは水分散性ポリエステルを架橋剤
によって架橋する際に重要な意義をもつものであり、特
に０．０２〜０．２モルの範囲が好ましいり本発明で用
いる水溶性もしくは水分散性ポリアミドも周知である。

例えばポリヘキサメチレンアジパミド等の通常のポリア
ミドに、５−ソジウムスルホイソフタレートなどの親水
性単量体成分を適宜共重合させたものや、α−ジメチル
アミノ−Ｃ−カプロラクタムなどの親水性単量体成分を
適宜共重合あるいは単独重合させたポリアミドなどがあ
る０ 本発明では、バインダーとして水溶性もしくは水分散性
ポリエステル又はポリアミドのいづれをも用いうるが、
特にポリエステルが好ましく用いられる。

本発明で架橋剤成分として用いるトリアジン環含有化合
物はトリアジン環を含有する架橋剤であり、通常次式で
示される化合物、又はその初期縮合物、酸コロイド等の
誘導体が用いられる。

ただし式中Ｒ１〜Ｒ，ニーＨ（ただし、すべてがＨであ
るものけ除（）　、−ＱＣｎＨ，ｎ、、（ｎ＝１〜１６
）、−Ｃ＆０ＣＨＨｚＨ＋ｔ　　（ｎ＝１〜１６）、−
ＣＨｘＯＨｌ−ＣＨｚＣＨｚＯＨ，−ＣＯＮＨｚ、　Ｃ
ＯＮＨＣ＆　ＯＨ。

水溶性もしくは水分散性を有する化合物が好ましく、特
にメチル化トリメチロールメラミンが好ましく用いられ
る０工ポキシ化合物は、グリシジル基等のエポキシ基を
少くとも２個有する化合物であυ、水溶性もしくは水分
散性のものが好ましく用いられる。具体例としては、エ
チレングリコールジグリシジルエーテル類（エチレング
リコール鎖１〜３０）、７’ロピレングリコールジグリ
シジルエーテル類（プロピレングリコール鎖１〜１５）
、グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロールト
リグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジル
エーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、コノ
・り酸、アジピン酸のジグリシジルエステル、グリシジ
ルジメチルヒダントイン、フルフリルグリシジルエーテ
ル等があげられる。特に好ましいエポキシ化合物はソル
ビトールポリグリシジルエーテル、グリセロールジグリ
シジルエーテル、グリセロールトリグリシジルエーテル
、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルである
。

本発明における顔料としては、インク成分として用いう
る適宜の無機顔料、有機顔料が包含される。但し市販の
顔料液には過剰の分散剤、活性剤等が含まれているもの
があるが、これらは滲み、吐出安定性に悪影看をおよぼ
す場合が多いため、これら添加物の含有量が極力少ない
ものが好ましい。特に、必要最少限のアニオン系分散剤
で顔料原体を分散させた水分散顔料液を用いることが好
ましい０この場合アニオン系分散剤としては、疎水基と
して３個以上の芳香環、親水基としてエチレングリコー
ル鎖もしくはその誘導体とスルフォン酸塩又は硫酸エス
テル塩を有する化合物が好ましく用いられる。同、分散
剤の使用量は顔料に対して５〜１００ｗｔ％、好ましく
は１０〜５０ｗｔ％である。分散化方法としては、公知
のボールミル、コロイドミル、サンドグライダ−尋での
処理がある。同、顔料の粒径は、２μｍ以下、特に０．
５μｍ以下が好ましく、粒径分布は小さいほど良い。こ
のようにして得られた水分散性顔料液を用いると、本発
明の効果が一層顕著に現れる。

本発明のインク組成物は水を主媒体とするものでｓｂ、
各成分濃度は下記の範囲が好適である。

顔料成分は、記録基材上で発現されるのに必要な濃度に
応じて任意に選ぶことができる。好ましくは顔料原体で
、インク全量に対して０．０１〜４０ｗｔ％、より好ま
しくは０．０５〜１０ｗｔ％の範囲である０ バインダ一成分は、全量に対して１〜４０ｗｔ％、より
好ましくは５〜２０Ｗｔｑｂの範囲であることが望まし
い０架橋創成分は、全量に対して０．１〜１５　ｗｔ％
、好ましくは０．５〜ｌ　Ｑ　ｗｔチ、より好ましくは
１〜Ｏｗｔチの範囲が望ましい。

以上のように構成される本発明のインクジェット用イン
ク組成物は、インクジェット用インクとして有すべき特
性を全て兼ね備えたものである。まず、種々の材質より
なる記録基材に使用する場合は、バインダーとして使用
する水溶性もしくは水分散性ポリエステル又はポリアミ
ドの優れた接着性から、従来のインクに比しよシ多くの
種類の基材に有効に作用し、加えて架橋剤によるバイン
ダーの架橋により耐水性、耐摩耗性、耐光性に優れた記
録が得られる。

さらに布帛に使用した場合、滲み防止効果に優れ、架橋
バインダーの被膜形成により染色堅牢度、耐久性の点で
も特に優れた高品質の記録が得られる。

また本発明のインク組成物は物性変化が少ないため、吐
出安定性、再吐出性、応答性、均一性にも優れた性能を
持ち且つその性能を長期間安定に保持できる。

本発明は、上記のごとく、バインダー成分、架橋剤成分
を基本構成成分とするインク組成物であるが、架橋反応
を促進させる触媒が添加されていても良い。ま喪、さら
に良好なインク特性を付与するために種々の添加剤を加
えることも好ましい。具体的には、潤潤剤としてのグリ
コール類、好ましくはエチレングリコール、プロピレン
グリコール、１．３−ブタンジオール、１，４−ブタン
ジオール、グリセリンなどがある。さらに物性調整剤（
粘度、ｐＨ，表面張力、電導度）、防腐剤、殺菌剤、キ
レート化剤等を適宜添加してもよい。

本発明でいうインクジェット法とは非接触の記録を行な
うため通常３０〜５００μのノズルから液滴を飛翔させ
るものであシ、公知のいずれの方式でも適用しうる。

本発明のインクジェット用インク組成物は被記録材とし
て、どのようなものにも適用可能であるが、滲み防止の
点から、カチオン化合物又は／および金属塩で記録基材
を前処理しておくことが好ましい。これによシ、バイン
ダー成分として用いた水溶性もしくは水分散性ポリエス
テル又はポリアミドが凝集し、よシ一層効果的にインク
の滲み防止を達成することができる。

記録基材への記録後、加熱処理による固着工程を組み入
れてもい。特に布帛に適応する場合、熱固着、必要に応
じ洗浄工程を組み入れるのが好ましい。また、布帛に図
柄形成後、インクをマイグレーションさせることなく水
分の存在下でスチーミングしたシ、マイクロ波や電子線
照射により架橋させることにより、従来の顔料プリント
では得られないほどの風合い変化の極めてタカいプリン
ト品を得ることができろう 〔実施例〕 以下、実施例において詳細に説明するが、本発明はこれ
に限定されるものでない。以下に示される「チ」は特に
断りのない限り重量基準である。

実施例　１ 第１表に示すインク組成および第２表に示す記録基材を
用い、下記に示すインクジット方法で図柄を付与し、次
いで布帛は乾熱下（１５０℃）で３分の固着処理を施し
た。

第２表には顕微鏡観察から求めたドツト径（μ）を各々
示したが、ドツト径が小さいほど、滲みが小さいことを
示す。

また第３表には染色堅牢度および発色性を示しｆｃ、。

第１表のインク組成において顔料８）　（Ｂｌｕｅ　Ｆ
ＬＧＢ原体）は下記の方法で分散化処理した。顔料２０
％、分散剤（）リスチレン化フェノールＥＯ付加物のス
ルホン酸ソーダ）６％、イオン交換水を加え全量を１０
０ＣＣにし、カラスビーズ（１ｍφ）１００ＣＣを加え
て、サンドグラインダーで２００　Ｏｒｐｍで４０時間
処理したものである。他の顔料はいずれも市販されてい
るリキッド顔料である。

（インクジェット方法） 方　　式：オンデマンド ノズル径ニア５（μ） 印加電圧：　Ｓ　Ｏ（Ｖ） ノズルと基材間距離：　１　（＋＋ｗ＋）解像度＝８シ
ト、ｉ インクはいずれも１μのフィルターで濾過後、減圧下で
脱気して用いた。

第２表、第３表の結果より、本発明のインク組成物を用
いたものは、インクの滲みが少なく、特に前処理（金属
塩およびカチオン化合物）布において題著である。また
、第３表に示した通り、架橋剤を混入することによム堅
牢度が著しく優れかつ、発色性も優れている。

一方比較例は現行法であり、特に堅牢性に乏しく、耐久
性がないことを示している。

また、本発明のインクは機上で６０分放置後も安定にイ
ンクが飛翔でき、しかも、２４時間連続運転せしめても
、印字乱れはなかった。

〔発明の効果〕

本発明の効果は前記したが、要約すると次のとおりであ
る０ １）本発明のインク組成物は安定であり、吐出性能も優
れている。

２）特に布帛に対して、優れた滲み防止効果を有し、金
属塩又は／およびカチオン化合物前処理布帛に対して極
めて優れた滲み防止、および前処理条件による滲みのコ
ントロールが可能である。これにより従来のプリント品
以上に細かなシャープか図柄が得られる。

３）水溶性もしくは水分数件ポリエステル等を使用して
いるにもかかわらず、風合い変化が著しく少なく、かつ
優れた染色堅牢度を有した染色布帛を得ることができる
。

４）バインダーを架橋させるために、洗濯、ドライクリ
ーニング、摩擦堅牢度に優れ、高耐久性である０また耐
光性においても優れている。

５）極めて発色性の高い着色布帛が得られる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. インク成分として、Ａ）顔料、Ｂ）水溶性もしくは水分
   散性ポリエステル又はポリアミドからなるバインダー成
   分、Ｃ）トリアジン環含有化合物又はエポキシ化合物か
   らなる架橋剤成分、及びＤ）水を含有することを特徴と
   するインクジェット用インク組成物。