JP2000001604A - ポリエステル樹脂組成物及び成型物の製造法 - Google Patents
ポリエステル樹脂組成物及び成型物の製造法Info
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Abstract
ボネートの透明性を損なわずに、ポリカーボネートの耐
熱性、表面硬度を改良したポリエステル樹脂組成物及び
該組成物から成る成型物の製造法を提供することにあ
る。 【解決手段】 ジカルボン酸成分として、イソフタル酸
単位(A1)と、テレフタル酸単位(A2)とを含み、ジ
オール成分として、3,3’,5,5’−テトラメチル
−4,4’−ビフェノール単位(A3)と、1,1’−
ビナフタレン−2,2’−ジオール単位(A4)とを含
む芳香族ポリエステル(A)とポリカーボネート(B)
とから成るポリエステル樹脂組成物。
Description
優れ、耐熱性と耐摩耗性が改良された樹脂組成物に関す
るものである。
優れ、高い破断伸度を有する透明樹脂として知られてお
り、光学材料、電子・電気材料、記録材料などとして広
く用いられている。しかし、高い破断伸度を有する反
面、表面硬度が小さく(鉛筆硬度で3B〜B)、傷つき
やすいという欠点がある。更に、ガラス転移温度は15
0℃程度であり、より高い耐熱性が求められている。
用途では、より高い耐摩耗性が求められており、ガラス
繊維やシリカ粒子などの無機物を充填して、表面硬度、
耐熱性、耐摩耗性を向上させる方法が検討されている
が、この方法ではポリカーボネートの最も重要な性質で
ある透明性が損なわれるという欠点がある。
ンドする試みは広く行われている。しかし、その多くは
ポリカーボネートの優れた耐衝撃性や靱性を他ポリマー
に付与することを目的としたもの(例えば、ポリカーボ
ネートとABS樹脂系、ポリカーボネートとポリフェニ
レンスルフィド系など)やポリカーボネートの耐薬品性
を向上させることを目的としたもの(例えば、ポリカー
ボネートとポリエチレンテレフタレート系、ポリカーボ
ネートとポリブチレンテレフタレート系など)であり、
ポリカーボネートの耐熱性を向上させる発明は多くな
い。
レンドは溶融混練時のエステル交換により相溶ブレンド
系となり、ブレンド組成を変化させることによって、ポ
リカーボネートのTg(150℃)からポリアリレート
のTg(200℃)の範囲でポリカーボネートの耐熱性
が改良されることが知られている(プラステックス、4
9巻、(1)98頁、1998年)。しかし、ポリアリ
レートの表面硬度は鉛筆硬度でFと低く、この方法では
表面硬度は十分に改良されなかった。
は、3,3’,5,5’−テトラメチルビスフェノール
FとビスフェノールAを構成成分とする芳香族ポリエス
テルとポリカーボネートとの光学的等方性に優れた樹脂
組成物フィルムについて開示されている。この芳香族ポ
リエステルの市販品に該当するエルメック(A1F、鐘
淵化学工業株式会社製)の表面硬度はF(カタログ値)
であって、ポリカーボネート(ユーピロン S200
0、三菱瓦斯化学株式会社製)とのブレンドフィルム
(混合重量比=1/1)を作成したところ、表面硬度は
HBであり十分なものではない。
度、成型加工性向上のために、特定の構造を有する共重
合ポリエステルとポリカーボネートとの樹脂組成物が開
示されており、該樹脂組成物は既存のポリカーボネート
より高い耐熱性を有することが報告されている。しか
し、その熱変形温度は170℃であり、用途によって
は、なお十分なものとは言えなかった。
する課題は、ポリカーボネートの透明性を損なわずに、
ポリカーボネートの耐熱性、表面硬度を改良したポリエ
ステル樹脂組成物及び該組成物から成る成型物の製造法
を提供することにある。
した結果、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,
4’−ビフェノール単位と1,1’−ビナフタレン−
2,2’−ジオール単位とを持つ特定の芳香族ポリエス
テルとポリカーボネートとは相溶ブレンド系となり、ポ
リカーボネートの透明性を損なわないでポリカーボネー
トの耐熱性、表面硬度を大きく向上させることを見いだ
し本発明を完成するに至った。
1)と、テレフタル酸単位(A2)とを含み、ジオール成
分として、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,
4’−ビフェノール単位(A3)と、1,1’−ビナフ
タレン−2,2’−ジオール単位(A4)とを含む芳香
族ポリエステル(A)とポリカーボネート(B)とから
成るポリエステル樹脂組成物、
が、A1+A2=50モル%、A3+A4=50モル%で、
且つA1が0〜50モル%、A2は50〜0モル%、A4
は3〜50モル%、A3は47〜0モル%であり、芳香
族ポリエステル(A)とポリカーボネート(B)の組成
比が、2:98〜98:2である(1)に記載のポリエ
ステル樹脂組成物、
0モル%である(2)に記載のポリエステル樹脂組成
物、
40モル%である(2)に記載のポリエステル樹脂組成
物、
〜35モル%である(2)に記載のポリエステル樹脂組
成物、
〜30モル%である(2)に記載のポリエステル樹脂組
成物、
ル酸単位(A1)と、テレフタル酸単位(A2)とを含
み、ジオール成分として、3,3’,5,5’−テトラ
メチル−4,4’−ビフェノール単位(A3)と、1,
1’−ビナフタレン−2,2’−ジオール単位(A4)
とを含む芳香族ポリエステル(A)と、ポリカーボネー
ト(B)とを非塩素系溶媒に溶解させて均質溶液とした
後、該溶媒を除去することを特徴とする上述の(1)〜
(6)のいずれか一つに記載のポリエステル樹脂組成物
から成る成型物の製造法、及び
香族炭化水素、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒から選ば
れる溶媒であることを特徴とする(7)に記載の成型物
の製造法をも含むものである。
族ポリエステル(A)とポリカーボネート(B)との透
明性を有する相溶的な樹脂組成物に関する。本発明にお
ける芳香族ポリエステル(A)はジカルボン酸成分とし
て、イソフタル酸単位(A1)と、テレフタル酸単位
(A2)とを有し、ジオール成分として、3,3’,
5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール単位
(A3)と、1,1’−ビナフタレン−2,2’−ジオ
ール単位(A4)とを有する芳香族ポリエステル共重合
体である。
フタル酸単位(A1)の量により異なる。即ち、本発明
に用いる芳香族ポリエステルの共重合組成は、A1+A2
=50モル%、A3+A4=50モル%であり、且つA1
が0〜50モル%、A4は3〜50モル%、A3は47〜
0モル%で、芳香族ポリエステル(A)とポリカーボネ
ート(B)の組成比は、2:98〜98:2である。
A1が0〜5モル%(A1+A2=50モル%)の場合、
A4が15〜50モル%、好ましくは20〜45モル%
(A3+A4=50モル%)、A1が5〜20モル%(A1
+A2=50モル%)の場合、A4が10〜40モル%、
好ましくは12〜37モル%(A3+A4=50モル
%)、A1が20〜30モル%(A1+A2=50モル
%)の場合、A4が5〜35モル%、好ましくは10〜
32モル%(A3+A4=50モル%)、A1が30〜5
0モル%(A1+A2=50モル%)の場合、A4が3〜
30モル%、好ましくは5〜27モル%(A3+A4=5
0モル%)の範囲である。これらの樹脂組成物は、ポリ
カーボネートとの良好な相溶性を有すると共に、塩素系
溶媒、又は塩素系溶媒以外の溶媒に溶解する。
ステルとポリカーボネートとのブレンド物であり、その
組成が重量比で、芳香族ポリエステル:ポリカーボネー
ト=2:98〜98:2、好ましくは5:95〜95:
5である。この範囲以外では耐熱性や表面硬度などが十
分に改良されないため好ましくない。
性がなくなり、本発明が目的とする効果が得られなかっ
たり、分子量が著しく低下して良好な強度を持つ樹脂組
成物が得られないとか、溶媒溶解性が著しく低下してブ
レンド処理を行うことができない、或いは熱安定性が低
下し着色するなどの問題があり好ましくない。
ルム(濃度=0.1g/dL、温度=30℃)中でのイ
ンヘレント粘度は0.2dL/g以上、特に0.4dL
/g以上が好ましい。インヘレント粘度が0.2dL/
g未満の重合物では十分な強度を持つ良好な樹脂組成物
が得られないため好ましくない。なお、クロロホルムに
不溶な場合には、1,1,2,2−テトラクロロエタン
(濃度=0.1g/dL、温度=30℃)中で測定され
る。
とポリカーボネート(B)を非塩素系溶媒に溶解させ均
質溶液とした後、溶媒を取り除くことによって得られる
ポリエステル樹脂組成物の調製方法に関するものであ
る。即ち、本発明のポリエステル樹脂組成物は、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノー
ル単位と1,1’−ビナフタレン−2,2’−ジオール
単位とを共に含むことにより溶媒溶解性が向上し、トル
エン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド、シク
ロヘキサノンなどの非塩素系溶媒にも溶解可能なことか
ら、環境衛生上、好ましくない塩素系溶媒を用いずに、
目的とする樹脂組成物を調製することが可能である。
方法について説明する。本発明の芳香族ポリエステルの
製造法としては、溶液重縮合法、界面重縮合法、溶融重
縮合法等があるが、好ましくは溶液重縮合法又は界面重
縮合法が用いられる。中でも、重合度が向上しやすく、
また、製品の着色が少ないことから溶液重縮合法が特に
好ましい。
てはジカルボン酸クロリド化合物を用い、ジオール化合
物とジカルボン酸クロリド化合物のモル比は1:1〜
1:1.03が好ましい。また、重合は溶液中で行い、
生成する酸を中和するため、塩基を共存させて行うこと
が好ましい。塩基としてはピリジン、トリエチルアミン
等の窒素系の塩基が好ましい。
1,2,2−テトラクロロエタン、N−メチル−2−ピ
ロリドン、テトラヒドロフラン等の溶解性の強い溶媒
で、生成するポリマーを溶解させるものが好ましい。重
合開始時点でのモノマー濃度は0.3〜3モル/Lが良
く、0.5〜1.5モル/Lが特に好ましい。モノマー
濃度が高すぎる場合には重合持に系の粘度が高くなり過
ぎて、取り扱いが困難になる。
性ガス雰囲気下、溶媒の沸点以下、好ましくは−20〜
50℃の範囲で行われ、より好ましくは0〜30℃の温
度で行うのが良い。重合温度が高すぎると、重合度の高
いポリマーが得られ難くなる。重合時間は特に限定され
ないが、通常24時間以内、好ましくは12時間以内で
ある。
を上記範囲内で変化させることは有効に用いられる。ま
た、ポリマーの精製はポリマー溶液をメタノールやアセ
トンなどの貧溶媒中に滴下して沈殿させる方法、及び、
メタノール、アセトン、水などから選ばれる一つ又は複
数の貧溶媒で室温若しくは加熱下で洗浄し、乾燥する方
法により得られる。
二価フェノール単位と炭酸単位から得られる重合物であ
り、特に、ビスフェノール−A単位と炭酸単位、ジヒド
ロキシ−ジフェニル−シクロヘキサン単位と炭酸単位か
ら成る重合物が好ましく用いられ、一般的な市販ポリカ
ーボネートを用いることができる。
法、又は溶融ブレンド法によって得ることができ、特に
好ましくは非塩素系溶媒を用いた溶液ブレンド法であ
る。溶融ブレンド法はブレンドするポリマーを溶融状態
で混練して混合する方法である。成形温度は樹脂の種
類、組成比により異なるが、通常、250〜350℃で
行われる。芳香族ポリエステルは1,1’−ビナフタレ
ン−2,2’−ジオール単位(A4)を有するために熱
安定性に優れるものの、溶融流動性が劣るため、溶融ブ
レンド法は、芳香族ポリエステルが60モル%以下、好
ましくは50モル%以下の組成に限るほうがよい。
香族ポリエステルとが溶解する共通溶媒に2つの樹脂を
溶解させて、均質混合させた後、基板上に塗布し溶媒キ
ャストを行うことでフィルム、シート、塗膜を得ること
ができる。基板としてはアルミ、鉄、ステンレス、銅な
どの金属板、ポリエチレンテレフタレートやポリイミド
などのプラステック板やフィルム、ガラス板などが使用
される。塗布はバーコードコート法、ディップコート
法、スピンコート法などの方法で行われる。溶媒キャス
トは通常の湿潤空気雰囲気下、窒素雰囲気下、乾湿空気
雰囲気下などで、250℃以下の温度で行われる。
トンなどの貧溶媒で沈殿させることによって粉末状の樹
脂組成物を得ることができる。溶媒としてはクロロホル
ム、塩化メチレン、1,1,2,2−テトラクロロエタ
ンなどの塩素系溶媒の他、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−
ピロリドンなどのアミド系溶媒、トルエン、キシレン、
m−クレゾールなどの芳香族炭化水素系溶媒、テトラヒ
ドロフラン、アニソールなどのエーテル系溶媒、シクロ
ヘキサノンなどのケトン系溶媒、及びこれらの混合溶媒
の内、所定の割合の両ポリマーを溶解できるものが用い
られる。
1,1’−ビナフタレン−2,2’−ジオール単位(A
4)を有する為に、N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリド
ン等のアミド系溶媒や、トルエン、キシレン、m−クレ
ゾール等の芳香族炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン
やアニソールなどのエーテル系溶媒、シクロヘキサノン
等のケトン系溶媒等の非塩素系溶媒に可溶であり、これ
ら溶媒を用いたキャステイングが可能である。
樹脂組成物が相溶的なポリマーブレンド物である点であ
る。ここで言う相溶的なポリマーブレンド物とは、上述
した方法によって得られる樹脂組成物のガラス転移温度
が各々単独樹脂のガラス転移温度の中間温度域に発現
し、ブレンドする単独樹脂のガラス転移温度域には発現
しない樹脂組成物として定義される。
モル%、テレフタル酸単位(A2)=25モル%、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノー
ル単位(A3)=25モル%、1,1’−ビナフタレン
−2,2’−ジオール単位(A4)=25モル%の芳香
族ポリエステルとポリカーボネート(ユーピロン S−
2000、三菱瓦斯化学株式会社製)とのブレンド系
(混合重量比=1/1)の場合、ポリカーボネートのガ
ラス転移温度(Tg:1Hzのtanδピーク温度)は
約150℃、芳香族ポリエステルのTgは256℃、樹
脂組成物のTgは195℃である。
いるポリエステルとポリカーボネートが分子レベルで混
合していると考えられ、このような相溶系ポリマーブレ
ンドは極めて特殊な系である。通常、2つの高分子をブ
レンドするとそれぞれの高分子は別々の相を形成し凝集
する(海島構造)。ナイロン6とナイロン66や、ポリ
エチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレート
や、ポリエチレンとポリプロピレン、ポリサルホンとポ
リエーテルサルホンなどのように分子構造が極めて類似
したものでも、殆どの場合、相溶系と成ることはなく相
分離する。このことからも相溶系ポリマーブレンドは極
めて特殊な系であり、2つのポリマーが相溶するかどう
かは実際にブレンドを行うことによってのみ判明する。
3,3’,5,5’−テトラメチルビスフェノールFと
ビスフェノールAを持つ芳香族ポリエステルとポリカー
ボネートとの光学的等方性に優れた樹脂組成物フィルム
について開示されている。この芳香族ポリエステルに該
当する市販品エルメック(A1F、鐘淵化学工業製)は
ポリカーボネートと相溶的にブレンドされるが、この芳
香族ポリエステルはポリカーボネートと相溶することが
既に公知であるビスフェノールAとテレフタル酸、イソ
フタル酸から成るポリアリレート単位を半分以上含むも
のである。
溶系のポリマーブレンド系とは大きく異なり、分子レベ
ルで均質に混合しており、両樹脂単体の性質とは異なる
新しい性質を有する新規樹脂系を形成するものと考えら
れる。そのため、本発明の樹脂組成物は透明性に優れ、
ポリカーボネートの耐熱性を向上させるだけでなく、表
面硬度や耐摩耗性をも向上させる。特に興味深いこと
は、実施例でも示されるように、該樹脂組成物の耐摩耗
性がポリカーボネート単独物及び芳香族ポリエステル単
独物の摩耗性より優れているものが含まれることであ
る。
が、もとより本発明はこれらの実施例に限られるもので
はない。また実施例中の各種特性値は次の方法で測定し
た。
m、長さ20mmのフィルムを用いて、複素弾性率の温
度変化を測定して求めた。複素弾性率の温度変化測定は
セイコー電子工業株式会社製の固体粘弾性測定装置DM
S−200を用い、2℃/分で昇温し1Hzでのtan
δのピーク温度をガラス転移温度とした。
装置MMP−1001DPで行った。厚さ約80μmの
フィルムを用いて、可視光の波長領域の光透過率を測定
した。
して行った。摩耗輪はCS−10Fを用い、1Kg荷重
負荷での摩耗量を測定した。
=30℃で測定した。但し、クロロホルムに不溶な重合
物の場合は、1,1,2,2−テトラクロロエタン中(濃
度=0.1g/dL、温度=30℃)で測定した。
溶か否かで評価した。
却管を備えた重合装置にイソフタル酸クロリド135.
5g(0.510モル)、テレフタル酸クロリド 10
3.5g(0.510モル)、3,3’,5,5’−テト
ラメチル−4,4’−ビフェノール(以後、TMBと略
称する)121.2g(0.50モル)、1,1’−ビナ
フタレン−2,2’−ジオール(以後、BNと略称す
る)143.2g(0.50モル)、ピリジン 316.4
g、クロロホルム 4Lを仕込み、20℃窒素雰囲気下
で8時間攪拌し重合させた。
にゆっくりと添加して沈殿させた。得られた沈殿物を濾
別し、アセトン洗浄、更に、メタノール洗浄を行い精製
した。得られたポリマー(以下、ポリエステル1と称す
る:イソフタル酸=25モル%、テレフタル酸=25モ
ル%、TMB=25モル%、BN=25モル%)は12
0℃真空下で12時間乾燥させた。ポリエステル1の固
有粘度は0.70dL/gであった。また、重合物1の
Tgは255℃、鉛筆硬度が2H、摩耗量が30mg/
kmであった。
テル1(5g)とポリカーボネート(ユーピロンS−2
000;三菱瓦斯化学株式会社製)(5g)とをアニソ
ールに溶解させ、攪拌し、相溶ブレンドしたポリエステ
ル樹脂組成物の均質溶液を得た。該溶液をガラス板上に
塗布しシャレー内でキャストしてフィルムを得た。フィ
ルムは150℃で十分に乾燥させた。得られたフィルム
は無色透明で光透過率は90%であった。フィルムのガ
ラス転移温度(Tg)は195℃、鉛筆硬度はH、摩耗
性は23mg/kmであった。
℃、鉛筆硬度は3B、摩耗量は28mg/kmであり、
得られた本発明のポリエステル樹脂組成物はポリカーボ
ネートに比べ、耐熱性と表面硬度が大きく向上してい
る。更に興味深いことに樹脂組成物の摩耗量はポリカー
ボネート単独品やポリエステル1単独品より優れてい
る。図1にはポリカーボネート、ポリエステル1、及び
実施例1で得られ本発明のポリエステル樹脂組成物の固
体粘弾性測定より得られたtanδの温度分散図を示
す。
リエステル1とポリカーボネートとの混合重量比を変え
て、実施例1と同様な方法でサンプルを作成し、同様な
検討を行った。ポリエステル1:ポリカーボネート=
3:7(混合重量比、実施例2)の場合、樹脂組成物フ
ィルムの光透過率は90%、Tgは180℃、鉛筆硬度
はFであり、ポリエステル1:ポリカーボネート=7:
3(混合重量比、実施例3)の場合、樹脂組成物フィル
ムの光透過率は90%、Tgは225℃、鉛筆硬度は2
Hであった。本発明のポリエステル樹脂組成物はポリカ
ーボネートに比べ、耐熱性と表面硬度が大きく向上して
いる。
フタル酸が50モル%、テレフタル酸が0%、TMBが
40モル%、BNが10モル%のポリエステル2を得
た。ポリエステル2の固有粘度は0.6dL/g、Tg
は255℃、鉛筆硬度は2Hであった。
ルム(ポリカーボネート:ポリエステル2の混合重量比
=1:1)を作成した。本発明のポリエステル樹脂組成
物フィルムの光透過率は90%、Tgは193℃、鉛筆
硬度はFであった。
フタル酸が40モル%、テレフタル酸が10%、TMB
が40モル%、BNが10モル%のポリエステル3を得
た。ポリエステル3の固有粘度は1.0dL/g、Tg
は264℃、鉛筆硬度は2Hであった。
ルム(ポリカーボネート:ポリエステル3の混合重量比
=1:1)を作成した。本発明のポリエステル樹脂組成
物フィルムの光透過率は90%、Tgは203℃、鉛筆
硬度はHであった。
フタル酸が40モル%、テレフタル酸が10%、TMB
が25モル%、BNが25モル%のポリエステル4を得
た。ポリエステル4の固有粘度は0.55dL/g、T
gは241℃、鉛筆硬度は2Hであった。
ルム(ポリカーボネート:ポリエステル4の混合重量比
=7:3)を作成した。本発明のポリエステル樹脂組成
物フィルムの光透過率は90%、Tgは178℃、鉛筆
硬度はFであった。
フタル酸が25モル%、テレフタル酸が25%、TMB
が35モル%、BNが15モル%のポリエステル5を得
た。ポリエステル5の固有粘度は1.05dL/g、T
gは272℃、鉛筆硬度は2Hであった。
ルム(ポリカーボネート:ポリエステル5の混合重量比
=1:1)を作成した。樹脂組成物フィルムの光透過率
は90%、Tgは197℃、鉛筆硬度はHであった。
フタル酸が15モル%、テレフタル酸が35%、TMB
が25モル%、BNが25モル%のポリエステル6を得
た。ポリエステル6の固有粘度は0.8dL/g、Tg
は263℃、鉛筆硬度は2Hであった。
ルム(ポリカーボネート:ポリエステル6の混合重量比
=1:1)を作成した。樹脂組成物フィルムの光透過率
は90%、Tgは198℃、鉛筆硬度はHであった。
フタル酸が50モル%、テレフタル酸が0%、TMBが
25モル%、BNが25モル%のポリエステル7を得
た。ポリエステル7の固有粘度は0.64dL/g、T
gは233℃、鉛筆硬度は2Hであった。
テル7(混合重量比=7:3)を280℃で溶融混練し
て成型物を得た。成型物は透明体であり、Tgは174
℃、鉛筆硬度はFであった。
フタル酸が12.5モル%、テレフタル酸が37.5
%、TMBが12.5モル%、BNが37.5モル%の
ポリエステル8を得た。ポリエステル8の固有粘度は
0.35dL/g、Tgは243℃、鉛筆硬度は2Hで
あった。
ステル8(混合重量比=7:3)を280℃で溶融混練
して成型物を得た。成型物は透明体であり、Tgは17
8℃、鉛筆硬度はFであった。
フタル酸が0モル%、テレフタル酸が50%、TMBが
5モル%、BNが45モル%のポリエステル9を得た。
ポリエステル9の固有粘度は0.4dL/g、Tgは2
38℃、鉛筆硬度は2Hであった。
ステル9(混合重量比=7:3)を280℃で溶融混練
して成型物を得た。成型物は透明体であり、Tgは17
2℃、鉛筆硬度はFであった。
ソフタル酸が0モル%、テレフタル酸が50%、TMB
が25モル%、BNが25モル%のポリエステル10を
得た。ポリエステル10の固有粘度は0.45dL/
g、Tgは267℃、鉛筆硬度は2Hであった。尚、ポ
リエステル10はクロロホルムに不溶であったため、固
有粘度は1,1,2,2−テトラクロロエタン中で測定
した。
レンドフィルム(ポリカーボネート:ポリエステル10
の混合重量比=1:1)を作成した。尚、ブレンド溶媒
はアニソールの代わりに1,1,2,2−テトラクロロ
エタンを使用した。樹脂組成物フィルムの光透過率は9
0%、Tgは205℃、鉛筆硬度は2Hであった。
ソフタル酸が12.5モル%、テレフタル酸が37.5
%、TMBが37.5モル%、BNが12.5モル%の
ポリエステル11を得た。ポリエステル11の固有粘度
は0.5dL/g、Tgは282℃、鉛筆硬度は2Hで
あった。尚、ポリエステル11はクロロホルムに不溶で
あったため、固有粘度は1,1,2,2−テトラクロロ
エタン中で測定した。
レンドフィルム(ポリカーボネート:ポリエステル11
の混合重量比=1:1)を作成した。尚、ブレンド溶媒
はアニソールの代わりに1,1,2,2−テトラクロロ
エタンを使用した。樹脂組成物フィルムの光透過率は9
0%、Tgは209℃、鉛筆硬度は2Hであった。樹脂
組成物フィルムは透明であり、ポリカーボネートに比
べ、耐熱性と表面硬度が大きく向上している。
ソフタル酸が25モル%、テレフタル酸が25%、TM
Bが20モル%、BNが30モル%のポリエステル12
を得た。ポリエステル12の固有粘度は0.6dL/
g、Tgは246℃、鉛筆硬度は2Hであった。
ィルム(ポリカーボネート:ポリエステル12の混合重
量比=7:3)を作成した。樹脂組成物フィルムの光透
過率は90%、Tgは175℃、鉛筆硬度はHであっ
た。樹脂組成物は透明であり、ポリカーボネートに比
べ、耐熱性と表面硬度が大きく向上している。
ソフタル酸が50モル%、テレフタル酸が0%、TMB
が15モル%、BNが35モル%のポリエステル13を
得た。ポリエステル13の固有粘度は0.45dL/
g、Tgは229℃であった。
ルム(ポリカーボネート:ポリエステル13の混合重量
比=1:1)を作成した。得られたフィルムは白濁化し
ており、光透過率は1%以下であった。また、実施例9
と同様な方法で溶融成形(ポリカーボネート:ポリエス
テル13の混合重量比=7:3)を行った。得られた成
型物は白濁していた。白濁フィルム及び白濁成形品のT
gを測定したところ、何れも155℃付近と228℃付
近に2つのTgが発現した。ポリエステル13とポリカ
ーボネートは相溶していないことが判る。
ソフタル酸が37.5モル%、テレフタル酸が12.5
%、TMBが12.5モル%、BNが37.5モル%の
ポリエステル14を得た。ポリエステル14の固有粘度
は0.33dL/g、Tgは228℃、鉛筆硬度はHで
あった。
ルム(ポリカーボネート:ポリエステル14の混合重量
比=1:1)を作成した。得られたフィルムは白濁化し
ており、光透過率は5%以下であった。更に、実施例9
と同様な方法で溶融成形(ポリカーボネート:重合物1
4の混合重量比=7:3)を行った。得られた成型物は
白濁していた。白濁フィルム及び白濁成形品のTgを測
定したところ、いずれも154℃付近と228℃付近に
2つのTgが発現した。ポリエステル14とポリカーボ
ネートは相溶していないことが判る。
ソフタル酸が12.5モル%、テレフタル酸が37.5
%、TMBが45モル%、BNが5モル%のポリエステ
ル15を得た。溶媒溶解性が無く、溶液粘度を測定でき
なかった。
施例9と同様な方法でブレンドしたが、得られた樹脂組
成物は非常に脆く良好な強度を有するものは得られなか
った。
ソフタル酸が12.5モル%、テレフタル酸が37.5
%、TMBが5モル%、BNが45モル%のポリエステ
ル16を得た。ポリエステル16の固有粘度は0.3d
L/g、Tgは210℃であった。
ルム(ポリカーボネート:ポリエステル16の混合重量
比=1:1)を作成した。得られたフィルムは白濁化し
ており、光透過率は5%以下であった。Tgを測定した
ところ、154℃付近と210℃付近に2つのTgが発
現した。ポリエステル16ポリカーボネートは相溶して
いないことが判る。
ソフタル酸が0モル%、テレフタル酸が50%、TMB
が40モル%、BNが10モル%のポリエステル17を
得た。溶媒溶解性が無く、溶液粘度を測定できなかっ
た。
実施例9と同様な方法でブレンドしたが、得られた樹脂
組成物は非常に脆く良好な強度を有するものでは無かっ
た。
ル3とポリカーボネートの(ポリカーボネート:ポリエ
ステル3の混合重量比=7:3)のキャストフィルムを
実施例5と同様な方法で得た。フィルムの光透過率は9
0%、Tgは180℃、鉛筆硬度はF、摩耗量は21m
g/kmであった。樹脂組成物は透明であり、ポリカー
ボネートに比べ、耐熱性、表面硬度、耐摩耗性が大きく
向上している。
イソフタル酸=50モル%、テレフタル酸=0%、TM
B=50モル%、BN=0%のポリエステル18を得
た。ポリエステル18の固有粘度は0.7dL/gであ
った。
テル7、ポリエステル18の溶媒溶解性を調べた。ポリ
エステル2とポリエステル7は何れもクロロホルム、塩
化メチレン、テトラヒドロフラン(THF)、トルエ
ン、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、N,N−
ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチル−2−ピ
ロリドン(NMP)、アニソールに可溶であった。一
方、ポリエステル18はクロロホルム、塩化メチレンに
は可溶であるが、THF、トルエン、DMA、DMF、
NMP、アノソールには不溶であった。本発明で用いる
ポリエステルは溶媒溶解性が向上しているのが判る。
イソフタル酸=40モル%、テレフタル酸=10%、T
MB=50モル%、BN=0%のポリエステル19を得
た。ポリエステル19の固有粘度は0.7dL/gであ
った。
テル4、及びポリエステル19の溶媒溶解性を調べた。
ポリエステル3とポリエステル4は何れもクロロホル
ム、塩化メチレン、THF、トルエン、DMA、DM
F、シクロヘキサノン、アニソールに可溶であった。一
方、ポリエステル19はクロロホルム、塩化メチレンは
可溶であるが、トルエン、DMFには不溶であった。本
発明で用いる重合物は溶媒溶解性が向上しているのが判
る。
イソフタル酸=25モル%、テレフタル酸=25%、T
MB=50モル%、BN=0%のポリエステル20を得
た。ポリエステル20の固有粘度は0.8dL/gであ
った。尚、ポリエステル20はクロロホルムに不溶であ
ったため、固有粘度は1,1,2,2−テトラクロロエ
タン中で測定した。
テル5、ポリエステル12、及びポリエステル20の溶
媒溶解性を調べた。ポリエステル1はTHF、アニソー
ル、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、DMF、
DMA、クロロホルム、塩化メチレンに可溶、ポリエス
テル5はTHF、アニソール、NMP、クロロホルム、
塩化メチレンに可溶、ポリエステル12はクロロホル
ム、塩化メチレン、THF、トルエン、DMA、DM
F、NMP、アニソールに可溶であった。一方、ポリエ
ステル20はこれら溶媒には不溶であった。
ソフタル酸が50モル%、テレフタル酸が0%、TMB
が45モル%、BNが5モル%のポリエステル21を得
た。ポリエステル21の固有粘度は1.0dL/g、T
gは270℃、鉛筆硬度は2Hであった。また、溶媒溶
解性を調べたところ、ポリエステル21はクロロホル
ム、塩化メチレンの他に、アニソール、THF、NMP
に可溶であり、ポリエステル18に比べて、非塩素系溶
媒に対する溶媒溶解性が向上している。
ィルム(ポリカーボネート:ポリエステル21の混合重
量比=1:1)を作成した。樹脂組成物フィルムの光透
過率は90%、Tgは206℃、鉛筆硬度はHであっ
た。透明であり、ポリカーボネートに比べ、耐熱性と表
面硬度が大きく向上している。
ソフタル酸が35モル%、テレフタル酸が15モル%、
TMBが45モル%、BNが5モル%のポリエステル2
2を得た。ポリエステル22の固有粘度は1.3dL/
g、Tgは270℃、鉛筆硬度は2Hであった。
ィルム(ポリカーボネート:ポリエステル22の混合重
量比=1:1)を作成した。樹脂組成物フィルムの光透
過率は90%、Tgは204℃、鉛筆硬度はHであっ
た。透明であり、ポリカーボネートに比べ、耐熱性と表
面硬度が大きく向上している。
例1と同様な方法でイソフタル酸が35モル%、テレフ
タル酸が15%、TMBが50モル%、BNが0%のポ
リエステル23を得た。ポリエステル23の固有粘度は
0.9dL/gであった。
ろ、ポリエステル22はクロロホルム、塩化メチレンの
他に、アニソール、THF、NMP、DMA、シクロヘ
キサノンに可溶であった。一方、ポリエステル23はク
ロロホルム、塩化メチレンに可溶であったが、DMAに
は不溶であった。ポリエステル22は非塩素系溶媒に対
する溶媒溶解性が向上しているのが判る。
族ポリエステルの(A)ジオール成分として、3,
3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノー
ル単位と、特に、1,1’−ビナフタレン−2,2’−
ジオール単位とを用いることにより、ポリカーボネート
(B)との相溶ブレンド系を形成し、透明性、耐熱性、
表面硬度、耐摩耗性に優れる。
ボネートとの樹脂組成物は、優れた透明性、耐熱性、表
面硬度、耐摩耗性を有し、光学材料、電子・電気材料、
記録材料、自動車部品、建築材料など幅広い分野で有用
なフィルム、塗膜、シート等の各種成形物を提供でき
る。
施例1で得られ本発明のポリエステル樹脂組成物の固体
粘弾性測定より得られたtanδの温度分散図を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 ジカルボン酸成分として、イソフタル酸
単位(A1)と、テレフタル酸単位(A2)とを含み、ジ
オール成分として、3,3’,5,5’−テトラメチル
−4,4’−ビフェノール単位(A3)と、1,1’−
ビナフタレン−2,2’−ジオール単位(A4)とを含
む芳香族ポリエステル(A)とポリカーボネート(B)
とから成るポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項2】 芳香族ポリエステル(A)の組成比が、
A1+A2=50モル%、A3+A4=50モル%で、且つ
A1が0〜50モル%、A2は50〜0モル%、A4は3
〜50モル%、A3は47〜0モル%であり、芳香族ポ
リエステル(A)とポリカーボネート(B)の組成比
が、2:98〜98:2である請求項1に記載のポリエ
ステル樹脂組成物。 - 【請求項3】 A1が0〜5モル%、A4が15〜50モ
ル%である請求項2に記載のポリエステル樹脂組成物。 - 【請求項4】 A1が5〜20モル%、A4が10〜40
モル%である請求項2に記載のポリエステル樹脂組成
物。 - 【請求項5】 A1が20〜30モル%で、A4が5〜3
5モル%である請求項2に記載のポリエステル樹脂組成
物。 - 【請求項6】 A1が30〜50モル%で、A4が3〜3
0モル%である請求項2に記載のポリエステル樹脂組成
物。 - 【請求項7】 ジカルボン酸成分として、イソフタル酸
単位(A1)と、テレフタル酸単位(A2)とを含み、ジ
オール成分として、3,3’,5,5’−テトラメチル
−4,4’−ビフェノール単位(A3)と、1,1’−
ビナフタレン−2,2’−ジオール単位(A4)とを含
む芳香族ポリエステル(A)と、ポリカーボネート
(B)とを非塩素系溶媒に溶解させて均質溶液とした
後、該溶媒を除去することを特徴とする請求項1〜6の
いずれか一つに記載のポリエステル樹脂組成物から成る
成型物の製造法。 - 【請求項8】 非塩素系溶媒が、アミド系溶媒、芳香族
炭化水素、エーテル系溶媒、ケトン系溶媒から選ばれる
溶媒であることを特徴とする請求項7に記載の成型物の
製造法。
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---|---|---|---|
JP17008998A JP4214426B2 (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | ポリエステル樹脂組成物及び成型物の製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000001604A true JP2000001604A (ja) | 2000-01-07 |
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JP (1) | JP4214426B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1460106A4 (en) * | 2001-12-21 | 2005-04-20 | Mitsubishi Gas Chemical Co | THERMOPLAST RESIN COMPOSITION |
JP2018197312A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 |
-
1998
- 1998-06-17 JP JP17008998A patent/JP4214426B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US7067186B2 (en) | 2001-12-21 | 2006-06-27 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Thermoplastic resin composition |
KR100869619B1 (ko) * | 2001-12-21 | 2008-11-21 | 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 | 열가소성 수지 조성물 |
JP2018197312A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物および成形品 |
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