JP4897698B2 - 以前に放送されたコンテンツを安全に転送する方法および装置 - Google Patents

Description

本発明は、ネットワークを介してのデバイス間でのコンテンツの安全な転送に関する。具体的には、本発明は、以前に放送されたコンテンツを取得する方法および装置と、コンテンツの安全な転送とに関する。

本セクションに説明されている方法は、達成を試みることのできる方法であるが、必ずしも以前に着想あるいは達成が試みられた方法ではない。従って、特に明記されていない限りは、本セクションで説明されている方法は、本出願における請求項に対する先行技術でないことがあり、本セクションに含まれてはいても先行技術として認められるものではない。

テレビの視聴者は、ビデオカセットレコーダー（VCR）を使用して放送されるテレビ番組を録画することができる。従って、VCRのユーザは、特定のテレビ番組を、それが放送される時間に録画しておき、録画されたそのテレビ番組を後から再生することができる。これを達成するため、VCRは、テレビ番組を表す電気信号を磁気信号に変換し、その磁気信号を磁気テープに格納する。磁気テープは、通常では、VCRのユーザによってVCRに挿入されるビデオカセットテープの形式である。VCRのユーザがテレビ番組を再生することを決めると、このプロセスが逆に行われ、VCRは、ビデオカセットテープに格納されている磁気信号を電気信号に変換し、その電気信号をテレビ受像機に送る。

デジタル技術の進歩によって、VCRはデジタルビデオレコーダー（DVR）に置き換わりつつある。DVRは、VCRと同様に、テレビ番組の電気信号をデジタル情報に変換してそのデジタル情報をメモリデバイスに格納することによって、放送されるテレビ番組を、あとから再生できるように録画する。録画されたテレビ番組をユーザが再生するときには、DVRは、デジタル情報を元のアナログ信号に変換し、その信号をテレビ受像機に送り、テレビ受像機がそのテレビ番組を視聴者に表示する。

DVRは、ますます普及しており、放送されるテレビ番組を録画するために広く使用されるようになっている。しかしながら、DVRのユーザは、特定のテレビ番組を録画すること、または録画を予約することをしばしば忘れる。さらには、ユーザは、番組が放送されたことに気がつかなかったり、あるいは、単にその時点では番組の録画を望まないことがある。その番組がDVRによって録画されなかったため、DVRのユーザは、その番組が再放送されない限りは、その番組を見ることができない。さらに、DVRは、録画するようにユーザが予約した番組を、重複あるいはその他の理由によって録画しないことがある。従って、従来のDVRの欠点は、DVRによって以前に録画されなかったコンテンツを再生できないことである。

以前に放送されたコンテンツを1つ以上のDVRからネットワークを介してDVRが受信することのできる通信システムを確立することが望まれている。

米国特許第6,233,389号

本発明は、添付の図面の図に一例として図解されており、これらは本発明を制限するものではない。図面において、同一・相当の参照数字は同一・相当の要素を表している。

以前に放送されたコンテンツの安全な転送を提供する方法および装置が説明されている。以下の記述においては、説明を目的として、本発明の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が記載されている。しかしながら、本発明は、これらの特定の詳細を使用せずに実施できることが明らかであろう。別の例においては、本発明が不必要に曖昧になることを避けるため、周知の構造およびデバイスはブロック図の形式において示されている。

本明細書では、実施形態は以下の構成に従って説明されている。

1.0 全般的な概要
2.0 構造的な概要
3.0 以前に放送されたコンテンツを安全に転送する方法
3.1 以前に放送されたコンテンツの要求
3.2 正当性確認および認可
3.3 DVRプールの作成
3.4 以前に放送されたコンテンツの転送の開始
4.0 実施形態のメカニズム − ハードウェアの概要
5.0 拡張および代替形態

1.0 全般的な概要
本発明においては、上述の背景技術に識別されているニーズと、以下の説明から明らかになるその他のニーズおよび目的が達成され、本発明は、1つの観点においては、以前に放送されたコンテンツを安全に転送する方法、を含んでいる。ユーザのDVRに録画または格納されていない以前に放送されたコンテンツを要求して受信することのできる手段が、DVRのユーザに提供される。

以前に放送されたが録画されなかったコンテンツを取得することを望むDVRユーザに、以前に放送されたコンテンツを要求するためのユーザインタフェースが提示される。以前に放送されたコンテンツをユーザが選択すると、その要求がサービスプロバイダに送られ、サービスプロバイダは、その要求の正当性を確認して認可する。サービスプロバイダは、ユーザに関連付けられるデータを調べて、以前に放送されたそのコンテンツの取得がそのユーザに許可されるべきであるかを判定することによって、要求の正当性を確認する。サービスプロバイダは、以前に放送されたコンテンツに関連付けられるデータを調べて、以前に放送されたそのコンテンツの取得が許可されるべきであるかを判定することによって、要求を認可する。サービスプロバイダは、要求の正当性を確認して認可すると、コンピュータネットワーク上のDVRのうち、以前に放送されたそのコンテンツがそれぞれの記憶装置に現在格納されている1つ以上のDVRを識別する。サービスプロバイダは、帯域幅などの複数の要因に従って1つ以上のDVRをフィルタリングし、以前に放送されたそのコンテンツを転送するためのDVRのプールを作成する。

サービスプロバイダは、DVRのプールの中の各DVRに、以前に放送されたそのコンテンツの要求側DVRへの転送を開始するように要求することによって、または、DVRのプールからそのコンテンツを取得するようにDVRに直接要求することによって、転送を開始する。以前に放送されたコンテンツは部分単位で要求側DVRに送られ、それらの部分がDVRにおいて再び組み立てられて、あとから再生できるように格納される。

その他の観点においては、本発明は、上記のステップを実行するように構成されているコンピュータ装置およびコンピュータ可読媒体を包含している。

2.0 構造的な概要
図1Aを参照すると、1つの実施形態による、ネットワークを介してDVR間でコンテンツを配信する通信システムが示されている。この通信システムは、DVR 101、102、103、104、および105を含んでいる。DVR 101〜105は、任意の適切な通信インタフェース（例：イーサネット（登録商標）、無線通信ポート）を介して、インターネット107に通信可能な状態に結合されている。さらに、DVR 101〜105は、インターネットサービスプロバイダ（ISP）のローカルアクセス電話番号をコールすることによって、インターネット107との接続を開始することができる。DVRのこれらの機能については、本出願人の出願に係る特許文献1に代表的な機能が記載されており、この文書は本文書に参照文献として組み込まれているものとする。

コンテンツサーバ109は、他のネットワークデバイスによって取得できるように番組コンテンツを格納しているネットワークデバイスとすることができる。例えば、コンテンツサーバ109は、ダウンロード用のマルチメディアコンテンツから成るWebサーバとすることができる。さらなるコンテンツサーバ109は、インターネット107に接続されているパーソナルコンピュータ（PC）とすることができる。

1つの実施形態においては、コンテンツプロバイダ108は、オリジナルの放送番組コンテンツをDVRのユーザに提供する。従って、コンテンツプロバイダ108は、サービスプロバイダ106と通信することによって、自身の番組コンテンツへのアクセスを制御し、DVRトランザクションを認可する。サービスプロバイダ106は、コンテンツプロバイダ108と通信してDVRの転送を認可し、番組コンテンツの制約を認識する。

サービスプロバイダ106、コンテンツプロバイダ108、およびコンテンツサーバ109も、任意の適切なインタフェースを介してインターネット107に通信可能な状態に結合されている。従って、DVR 101〜105のそれぞれは、サービスプロバイダ106、コンテンツプロバイダ108、またはコンテンツサーバ109との接続を、任意の使用可能な通信プロトコルを使用してインターネット107を介して確立することができる。これに代えて、DVR 101〜105のそれぞれは、サービスプロバイダ106に配置されている着信呼モデムバンク(incoming call modem bank)に内部の電話モデムを使用してダイヤルすることによって、サービスプロバイダ106に直接的に接続することができる。

1つの実施形態においては、DVR 101は、サービスプロバイダ106と通信し、サービスプロバイダ106は、番組ガイドデータ、グラフィックリソース（例：フォント、写真）、サービス情報、ソフトウェアプログラム、広告のほか、DVR 101がサービスプロバイダ106とは独立して動作して視聴者の興味を満たすことのできるその他の形式のデータを提供する。

さらに、DVRのそれぞれは、インターネット107を使用して他のDVRとの通信を確立することができる。例えば、DVR 101は、インターネット107を使用してDVR 102〜105との通信チャネルを確立することができ、この逆も可能である。1つのDVR 101が別のDVR 102との通信チャネルを確立することを望むと、各DVRは、DVR 101とDVR 102との間のいかなるメッセージも第三者によって不正に取得されることがないように、暗号鍵の使用によって安全な通信経路を利用することができる。

図1Bを参照して、1つの実施形態においては、DVR 101は、一般的には、アナログのテレビ信号をデジタル化してそれをデジタルデータストリームに変換する、またはデジタルデータストリームを受け取るために必要である複数のコンポーネント（信号変換器154によって表されている）を備えている。DVR 101は、アンテナ、ケーブルテレビシステム、または衛星受信器などから、入力部152Aを介して放送信号を受信する。入力部152Aは、複数の信号を同時に受信および記録することを可能にする複数の同調モジュールを備えていることができる。

記録モジュール160は、デジタルデータストリームのセグメントを保持するように設計されている少なくとも1つの記憶装置（記憶装置164によって表されている）にデジタルデータストリームを格納することによって、入力されるデータストリームを記録する。信号変換器154は、データストリームのセグメントを取得し、データストリームをアナログ信号に変換し、次いで、その信号を出力部152Bを介してRF搬送波に変調し、信号は出力部152Bを介して標準のテレビ受像機に配信される。これに代えて、出力部152Bは、デジタル信号をテレビ受像機またはビデオモニターに配信することができる。例えば、DVR 101は、デジタルビジュアルインタフェースポート（DVI）を利用してデジタル信号をDVIケーブルを介してテレビに送ることができる。

DVR 101は、通信インタフェース162も含んでおり、DVR 101は、この通信インタフェース162を介して、イーサネット（登録商標）、無線ネットワーク、モデム、またはその他の通信規格を介してネットワーク105と通信する。

別の実施形態においては、DVR 101は、一般的には、複数のデータソース（例：パーソナルコンピュータ、DVR、サービスプロバイダ、コンテンツサーバ）からのデジタルデータ信号を受信、記録、格納、転送、および再生するために必要な複数のコンポーネントを備えている。DVR 101は、デジタルデータ信号を別のDVRまたはパーソナルコンピュータに転送することができる。DVR 101は、符号器156Aおよび復号器156Bによって、デジタル信号を、再生、格納、または転送するための複数の形式に符号化または復号化することができる。また、DVR 101は、デジタルデータ信号を格納、転送、または再生するために、暗号器/暗号解読器158を使用してデジタルデータ信号を暗号化または暗号解読することもできる。さらに、上述されているコンポーネントがテレビ受像機に格納されてテレビ受像機がDVR 101の各コンポーネントの機能を実行することができるように、DVR 101をテレビシステムに統合することができる。

以下の説明においては、DVR 101が頻繁に言及されている。しかしながら、留意すべき点として、DVR 101は、パーソナルコンピュータ、携帯型デバイス（例：携帯情報端末（PDA）、携帯電話）、あるいはDVR 101の機能を実行できるその他の任意のデバイスとすることもできる。

3.0 以前に放送されたコンテンツを安全に転送する方法
3.1 以前に放送されたコンテンツの要求
1つの実施形態において、いま、DVR 101のユーザが、以前に放送されたがDVR 101が録画しなかった番組コンテンツを取得することを望むとする。従って、この番組コンテンツはDVR 101に格納されておらず、再生するために利用できない。

ユーザは、DVR 101の制御インタフェースを介して、このDVRが以前に録画した番組のリストを見ることができる。1つの実施形態においては、DVR 101は、録画するようにユーザがDVRに要求したが何らかの特定の理由のために録画しなかった番組のリストを表示することができる。そのような理由の1つとして、例えば、その録画と、録画するようにDVRに予約されている別の番組とが衝突することが挙げられる。さらに、DVR 101は、ユーザが興味を持ったかもしれないが録画しなかった番組を表示することができる。例えば、DVR 101は、特定のユーザの視聴傾向を追跡して、ユーザが興味を持ちうる類似する番組を識別することができる。さらに、視聴者は、ある番組を特別な理由なしに録画せず、その番組を録画しておくべきだったと後から考えることがある。いずれにしても、DVR 101は、以前に放送された任意の番組をDVR 101のユーザインタフェースを介して要求するためのインタフェースを提供する。例えば、DVR 101は、以前に放送された番組コンテンツの番組ガイドをユーザに提供することができる。従って、ユーザは、番組ガイドの中の任意の番組を選択して、以前に放送されたそのコンテンツのダウンロードを要求することができる。一般には、DVRは、数週間分の電子番組ガイドを有し、ユーザは、数日前の放映日にアクセスする。

ユーザは、以前に放送されたコンテンツを取得することを決めると、適切な制御インタフェース（例：リモートコントロール）を使用して特定の番組コンテンツを選択し、要求を開始することができる。これに代えて、DVRのインタフェースを使用する代わりに、ユーザは、以前に録画されたコンテンツの要求をサービスプロバイダ106のWebサイトを介して送信することができる。例えば、ユーザは、サービスプロバイダ106のWebサイトにログオンし、以前に放送された番組に関する情報を提供することができる。これに代えて、サービスプロバイダ106は、DVR 101によって提供される番組ガイドに類似する番組ガイドを、番組コンテンツを選択できるようにユーザに提供することができる。

図2を参照すると、1つの実施形態による、以前に放送されたコンテンツを要求するためのユーザインタフェースが示されている。DVR 101は、DVR 101に接続されている標準のテレビ受像機またはモニターを介して、DVR 101のユーザに画面201を提示する。画面201は、選択可能なオプションを含んでおり、そのうちの1つは、以前に放送されたコンテンツを要求するための「ビデオ接続（Video Connect）」オプションである。これに代えて、画面201は、録画するようにユーザが要求したがDVR 101が録画できなかった放送済みコンテンツのリストを含んでいることができる。さらに、画面201は、単純に、ユーザが選択できる以前に放送された番組のテレビ番組ガイドとすることができる。

DVR 101のユーザは、任意の適切な制御インタフェース（例：DVR 101に関連付けられているリモートコントロール）を利用することによって、画面201に表示されているオプションを選択することができる。ユーザが「ビデオ接続（Video Connect）」オプションを選択すると、DVR 101によって画面202が提示される。画面202は、以前に放送された番組に関する情報を表示する。1つの実施形態においては、そのような情報は、マルチメディアコンテンツのタイトル、時間長、説明とすることができる。さらに、画面202は、追加の情報、例えば、コンテンツが利用可能であるかと、以前に放送されたコンテンツを取得するのにかかる推定時間を含んでいることができる。さらに、画面202は、追加の情報（例：選択された番組に対するDVRプールの中のDVRの数）を提示することができる。DVR 101は、そのような情報を、自身がインターネット107または標準の電話回線を介してサービスプロバイダ106と通信したときに取得することができる。ユーザが特定のマルチメディアコンテンツを選択すると、DVR 101によって画面203がユーザに提示される。1つの実施形態によると、画面203は、以前に放送されたコンテンツの選択をDVRのユーザが確認することを要求する確認画面である。

これに代えて、画面203は、必要な場合に以前に放送されたコンテンツを購入し、DVRプール110からのそのコンテンツの転送を要求するためのオプションを含んでいる。ユーザがマルチメディアコンテンツを購入およびダウンロードすることを選択すると、DVR 101は、DVR 101へのそのマルチメディアコンテンツの転送を開始するようにコンテンツサーバ106Bに要求を送る。別の実施形態においては、ユーザは、以前に放送されたコンテンツを無料で受信することができる。例えば、ユーザは、そのマルチメディアコンテンツに対して以前に料金を支払っている、または、そのマルチメディアコンテンツが無料である。

別の実施形態においては、ユーザは、サービスプロバイダ106のWebサイトにログオンすることによって、以前に放送されたコンテンツを要求することができる。従って、画面201、202、および203は、インターネット107を介してサービスプロバイダ106にアクセスするユーザに提示されるWebページとすることができる。以前に放送されたコンテンツをDVR 101に転送するように要求するため、ユーザは、以前に放送されたそのコンテンツを識別する情報と、DVR 101の一意の識別子とを入力する。サービスプロバイダ106は、これらの情報を使用してDVR 101およびコンテンツを特定し、トランザクションに進む。

別の実施形態においては、以前に放送された番組コンテンツがDVR 101によって受信されるたびにユーザに請求されるように、DVRのインタフェースを介して、またはサービスプロバイダ106のWebサイトを介して、支払構造をシステムに組み込むことができる。従って、請求情報または支払情報を要求して適切な情報を入力させるための追加の画面をユーザに表示することができる。次いで、この情報を、コンテンツの要求の一部としてサービスプロバイダ106に供給する。これに代えて、請求情報または支払情報は、あらかじめ供給されてサービスプロバイダ106によって格納しておくことができ、従って、以前に放送された番組コンテンツの以降の要求は、別の画面をDVRのユーザに提示することなく自動的に処理される。

次いで、要求メッセージと任意の追加のデータとが、サービスプロバイダ106に送られる。このメッセージは、DVRの通信インタフェースを介してインターネット107を介して送ることができる。これに代えて、要求をDVRに格納しておき、DVRがサービスプロバイダ106との接続を内蔵モデムを使用して電話回線を介して直接的に確立したときに、サービスプロバイダ106に送ることができる。

3.2 正当性確認および認可
サービスプロバイダ106は、要求を受信すると、ユーザまたはDVR 101の正当性を確認し、以前に放送された番組コンテンツの転送を認可し、ソースDVRのプールを作成し、ソースDVRとDVR 101との間での転送を開始することによって、その要求を処理する。

図1Cを参照し、1つの実施形態によると、サービスプロバイダ106は、サービスプロバイダ106に関連付けられている各ユーザおよび/またはDVRの情報を含んでいるデータベースに通信可能な状態に結合されている。このデータベースは、サービスプロバイダ106がDVRとの接続を確立したときにサービスプロバイダ106によって集められたデータから成る。従って、DVR 101〜105のそれぞれがインターネット107を介して、または電話回線を介してサービスプロバイダ106に接続するたびに、サービスプロバイダ106は、各DVRから、さまざまなデータ（例：そのDVRに格納されているコンテンツ、まもなく行われる録画の予約、請求情報、ユーザ情報、暗号鍵、その他の任意の適切な情報）を集める。DVR 101〜105からサービスプロバイダ106へのそのような情報の転送は、機密性の情報が第三者によって不正に取得されないように、安全な配信アーキテクチャを介して実施される。サービスプロバイダ106は、この情報を受信すると、それをデータベース140に格納する。データベース140は、サービスプロバイダ106から通信可能な状態に結合されている。1つの実施形態においては、データベース140は、サービスプロバイダ106の記憶装置に配置されている。別の実施形態においては、データベース140は、ローカルネットワーク上に配置することができる。

特定のDVRまたはユーザが以前に放送されたコンテンツの受信を許可されるかを判定するため、サービスプロバイダ106は、データベースを調べて、そのユーザの加入契約(subscription)タイプが以前に放送されたコンテンツを許可するかを判定することができる。1つの実施形態においては、サービスプロバイダ106は、以前に録画されたすべてのコンテンツにアクセスするための特定の加入契約料金を支払うようにユーザに要求することができる。これに代えて、サービスプロバイダ106は、以前に録画されたコンテンツがユーザのDVRに送られるたびにユーザが請求されるように、番組ごとの支払構造(pay−per−program structure)を提供することができる。これに代えて、サービスプロバイダ106は、以前に録画されたコンテンツが視聴されるたびにユーザが請求されるように、番組ごとの支払構造を提供することができる。

サービスプロバイダ106が以前に放送されたコンテンツの要求を受信すると、1つの実施形態においては、サービスプロバイダ106は、最初に、その要求の正当性確認を実行して、以前に放送されたそのコンテンツの受信をユーザが認可されるかを判定する。例えば、これを達成するため、サービスプロバイダ106は、データベース140に対する照会動作を実行してテーブル150を取得する。1つの実施形態においては、テーブル150はN個の行を含んでおり、各行が特定のDVRユーザの情報を含んでいる。テーブル150は、N個のDVRまたはN人のDVRユーザについての、ユーザIDフィールド152と、DVRフィールド154と、加入契約タイプフィールド156と、請求情報フィールド158とを表す列で構成することができる。ユーザIDフィールド152は、DVRの各ユーザの一意のユーザIDに対応する。ユーザ情報は、DVRのユーザがサービスプロバイダ106に登録してDVR 101を有効にしたときにサービスプロバイダ106に供給されるユーザ名とすることができる。DVRフィールド154は、152の各ユーザIDに関連付けられる特定のDVRを表す。DVRフィールドは、各DVRに一意な数（例：DVRのシリアル番号、MACアドレス）によってDVRを識別することができる。留意すべき点として、特定のユーザ、例えばユーザ2が、複数のDVRを所有することができる。従って、テーブル150は、DVR 102とDVR 103がユーザ2によって所有されていることを示している。

この特定の例においては、サービスプロバイダ106は、以前に放送されたコンテンツの要求をDVR 101から受信する。サービスプロバイダ106がデータベース140を照会すると、戻される情報は、DVR 101がユーザ1によって所有されていることを示している。さらに、この情報は、DVR 101の加入契約タイプ156が制限のない加入契約であり、従って、DVR 101は、以前に放送された番組コンテンツを無制限にダウンロードすることが認可される。

いま、サービスプロバイダ106が、以前に放送されたコンテンツの要求をDVR 102から受信するとする。このシナリオにおいては、サービスプロバイダ106がデータベース140を照会すると、そのデータは、DVR 102の加入契約タイプがペイパービュータイプの加入契約であることを示している。従って、DVR 102が以前に放送された番組コンテンツを受信するたびに、サービスプロバイダ106は、ユーザ2の請求トランザクションを、フィールド158に提供されている請求情報を使用してデータベース140に入力する。これに代えて、料金トランザクションの格納および処理専用の個別の請求データベースに請求トランザクションを入力することができる。

さらに、加入契約タイプは、例えば、チャンネルがプレミアムチャンネルであるために、特定のユーザがそのチャンネルを加入契約していないことを示すことができる。従って、サービスプロバイダ106は、その要求を拒否することができる。これに代えて、サービスプロバイダ106は、そのプレミアムチャンネルを有料で加入契約する機会、あるいは以前に録画されたコンテンツを有料で受信する機会をDVRユーザに提示することができる。

この時点で、サービスプロバイダ106は、第3.3節に説明されているように、1つ以上のDVRを選択してDVRプールの作成に進むことができる。しかしながら、別の実施形態においては、放送されるコンテンツの提供元であるコンテンツプロバイダが、以前に放送されたコンテンツにアクセスするための規則を提供することができる。例えば、コンテンツプロバイダによっては、以前に放送されたいかなるコンテンツも、放送されたコンテンツを録画しなかったユーザに送ることを許可しない。従って、サービスプロバイダ106は、以前に放送されたコンテンツの要求の正当性を確認した後、オプションとして、要求されている番組コンテンツの転送が認可されるかをコンテンツプロバイダから判定することができる。

図1Dを参照し、1つのオプションの実施形態によると、データベース140は、コンテンツプロバイダ108から供給されるデータを含んでいる。テーブル160は、複数のコンテンツプロバイダから供給されるデータを表している。サービスプロバイダ106は、コンテンツプロバイダからのデータを複数の方法を使用して取得することができる。例えば、サービスプロバイダ106は、インターネット107を介してコンテンツプロバイダ108と直接的に通信してデータを提供することができる。

この特定の実施形態においては、テーブル160は、N個の行を含んでおり、各行は、コンテンツプロバイダフィールド162と、番組フィールド164と、アクセスフィールド166と、料金フィールド168とを表す4つの列を含んでいる。コンテンツプロバイダフィールド162は、コンテンツプロバイダのIDを表している。例えば、コンテンツプロバイダAは、コンテンツプロバイダBとは異なる番組を供給する。番組フィールド164は、特定のコンテンツプロバイダによって供給される、および/または放送される特定の番組を表す。この実施形態においては、コンテンツプロバイダAは番組AおよびBを放送し、その一方で、コンテンツプロバイダBは番組XおよびYを放送する。さらに、アクセスフィールド166は、各番組の特定のアクセス規則を指定する。番組へのアクセスは、誰もがいつでもそのコンテンツを取得できるように無制限（Unlimited）とする、あるいは、そのコンテンツが取得できないように禁止（Prohibited）とすることができる。さらに、番組コンテンツが有料でのみ取得できるように、番組を有料(Pay only)、またはペイパービューとして分類することができる。

いま、例えば、DVR 101が以前に放送された番組Aを要求するとする。サービスプロバイダ106は、この要求を承認するため、データベース140を照会してテーブル160における情報を取得する。テーブル160によると、番組Aは、無制限アクセスの番組として分類されている。従って、サービスプロバイダ106は、この要求を承認し、DVR 101への番組Aの転送を開始する。1つの実施形態においては、サービスプロバイダ106は、要求が承認されたことをDVR 101に通知することができる。

しかしながら、いま、DVR 101が以前に放送された番組Bを要求するとする。テーブル160によると、番組Bの取得は禁止されている。従って、サービスプロバイダ106は、その要求を拒否し、番組Bの取得が現在許可されないことをDVR 101に通知する。

これに代えて、DVR 101が番組Xを要求する場合、サービスプロバイダ106は、番組Xの取得には料金が必要であることを認識する。料金の額を調べるため、1つの実施形態においては、サービスプロバイダ106は、テーブル160の料金フィールド168を調べることができる。その結果、番組Xの料金は、2クレジットとしてリストされている。サービスプロバイダ106は、番組を取得するのに料金が必要であることを認識すると、そのことを示すメッセージをDVR 101に送ることができる。DVR 101は、そのメッセージを受信すると、支払の承認を要求する画面を、DVR 101のユーザに表示する。これに代えて、サービスプロバイダ106は、データベース140を照会してテーブル150の請求フィールド158からの請求情報によって、番組Xに対する支払を自動的に認可する。

3.3 プールの選択
サービスプロバイダ106は、コンテンツの受信をユーザが認可されることと、そのコンテンツが転送目的に利用可能であることとを認識すると、選択されるDVRのプールの形成に進む。

図3を参照し、1つの実施形態によると、DVR 102〜105のそれぞれは、自身が録画した以前に放送されたコンテンツを限られた時間だけ格納しており、なぜなら、一般には、DVRごとにメモリ需要が異なり、新しいコンテンツのためのスペースをつくるために古いコンテンツを削除しなければならないためである。DVR 102〜105のそれぞれは、格納されているコンテンツと、そのコンテンツが格納されていると予測される時間のリストを、定期的にサービスプロバイダ106に供給することができ、サービスプロバイダ106は、その情報をデータベース140に格納する。サービスプロバイダ106は、以前に放送された番組の要求をDVR 101から受信して正当性を確認すると、データベース140を照会して、現時点でそのコンテンツが転送目的に利用可能であるDVRを認識する。

いま、例えば、DVR 101が、以前に放送された番組Xを要求するとする。サービスプロバイダ106は、この要求を受信し、データベース140を照会してテーブル310〜313を取得する。1つの実施形態においては、テーブル310〜313のそれぞれは、N個の行を含んでおり、各行は、対応するDVRの記憶装置に格納されている特定のコンテンツに対応する。テーブル310〜313のそれぞれは、2つの列を含んでいることができ、1つは、コンテンツのタイトルまたは識別子を表す列、もう1つは、記憶装置からコンテンツが削除されるまでの残り時間を表す列である。

1つの実施形態においては、サービスプロバイダ106は、DVR 102、103、および104が番組Xを録画して格納していることを認識する。さらに、別の実施形態においては、サービスプロバイダ106は、DVR 105は番組Xを録画して格納しているが、まもなく削除される予定であることを認識する。従って、サービスプロバイダ106は、DVRプールリスト300に含めるDVRとして、DVR 102、103、および104を最初に選択する。

さらに、サービスプロバイダ106は、DVRプールリスト300のDVRをフィルタリングするための追加の基準を指定することができる。例えば、DVR 102〜105のそれぞれは、そのDVRに関連付けられる帯域幅を識別する情報を含んでいることができる。DVRプールリスト300は、DVRフィールド302と、帯域幅フィールド304と、プールステータスフィールド306とを含んでいることができる。帯域幅フィールド304においては、高い帯域幅は、DVRが平均速度より高速で番組コンテンツを転送できることを示し、中程度の帯域幅は平均速度を示し、低い帯域幅は平均速度より低いことを示す。1つの実施形態においては、サービスプロバイダ106は、より高い帯域幅を有するDVRを優先させることができ、従って、低い帯域幅を有するDVRがDVRプールから排除される。DVRプールリスト300によると、DVR 103は低い帯域幅を有し、従って、1つの実施形態においては、サービスプロバイダ106は、DVR 103をDVRプールリスト300から削除する。これに代えて、サービスプロバイダ106は、DVR 103をDVRプールリスト300に残すが、転送にDVR 102および104を優先させることを決定することができる。従って、DVR 103は、DVR 102または104のいずれかにおいて転送中にエラーが発生した場合に、バックアップDVRとしての役割を果たすことができる。

さらに、サービスプロバイダ106は、番組コンテンツを転送するDVRとして、別のDVRプールにまだ属していないDVRを優先させることができる。例えば、プールステータスフィールド306によると、DVR 103はプールYにすでに割り当てられている。従って、サービスプロバイダ106は、DVRプールリスト300からDVR 103を削除する、または、現在のプールリスト300においてDVR 103に転送に対する低い優先度を与えることができる。

3.4 以前に放送されたコンテンツの転送の開始
サービスプロバイダ106は、特定の要求に対するDVRプールを作成すると、そのDVRプールと要求側DVRとの間の転送を開始する。DVRプールと要求側DVRとの間の転送を開始するため、サービスプロバイダ106は、DVRプールリスト300の中のDVR 102〜104のそれぞれと通信して、番組コンテンツを要求側DVRに送るようにDVR 102〜104のそれぞれに要求することができる。1つの実施形態においては、要求側DVRはDVR 101である。しかしながら、DVR 101は、パーソナルコンピュータ、携帯型デバイス（例：PDA、携帯電話）、あるいは、1つ以上のDVRからコンテンツを受信できるその他の任意のデバイスとすることができることに留意されたい。

図4Aを参照し、1つの実施形態によると、サービスプロバイダ106は、DVRプールの中のDVR 102、103、および104のそれぞれに転送要求を送る。この要求は、以前に放送されたコンテンツの一部を要求側DVR 101に送信するように各DVRに命令する。これに代えて、この要求は、以前に放送されたコンテンツの全体を要求側DVR 101に送信するように特定のDVRに命令することができる。

DVR 102、103、および104のそれぞれが要求を受信すると、これらのDVRは、インターネット107を介してDVR 101へのコンテンツの転送を開始する。1つの実施形態においては、各DVRには、コンテンツのうち送るべき部分が指定される。図5を参照し、1つの実施形態によると、以前に放送されたコンテンツは4つの部分A、B、C、およびDに分割される。部分A、B、C、Dのそれぞれは、サブ部分(sub-portion)を含んでいる。例えば、部分Aはサブ部分A1、A2、およびA3から成り、部分Bはサブ部分B1、B2、およびB3から成り、部分Cはサブ部分C1およびC2から成り、部分Dはサブ部分D1から成る。

このようにして、サービスプロバイダ106は、DVRプールの中のDVR 102〜104のそれぞれに、1つ以上の部分またはサブ部分を転送するように命令することができる。例えば、サービスプロバイダ106は、DVR 102に部分Aを転送するように、DVR 103に部分Bを転送するように、DVR 104に部分CおよびDを転送するように命令することができる。別の実施形態においては、番組コンテンツは、任意の数の部分に分割することができ、それらの部分を1つ以上のDVRに割り当てることができる。さらに、各DVRに、送るべき複数の部分を割り当てることができる。例えば、サービスプロバイダ106は、DVR 102がDVR 103または104よりも高い帯域幅を有することを認識すると、DVR 102に部分AおよびBを送るように命令することができる。

1つの実施形態においては、DVR 102、103、および104のそれぞれは、図5のコンテンツセグメント502において番組サブ部分のそれぞれを送る。コンテンツセグメント502は、コンテンツデータ503と配置データ505とを含んでいる。さらに、DVRプールの中の各DVRは、インターネット107を介して安全に転送するため、各コンテンツセグメントのデータを暗号化することもできる。1つの実施形態においては、各DVRは、そのMACアドレスのメッセージダイジェスト−5（MD5）暗号化を使用する。別の実施形態においては、各DVRは、公開鍵あるいはセキュアハッシュアルゴリズム−1（SHA−1）暗号化などの任意の適切な暗号化方式を使用することができる。

さらに、サービスプロバイダ106は、負荷バランシング回路407を含んでいることができる。負荷バランシング回路407は、DVRプールの中のDVR 102〜104のそれぞれと通信して、番組の部分およびサブ部分を転送するための、DVRの間での最適な分割を決定する。従って、負荷バランシング回路407は、番組コンテンツの配信をDVR 102、103、および104の間で動的に調整することができる。例えば、転送中にDVR 102がオフラインになる、またはDVR 102の帯域幅が極めて低下すると、負荷バランシング回路207は、DVR 102に転送が割り当てられているコンテンツ全体、またはコンテンツの残りの部分のみを転送するように、DVR 103または104に命令することができる。従って、いま、DVR 102がDVR 101に部分Aを転送するように最初に割り当てられていたとすると、負荷バランシング回路207は、Aのうち転送されていないサブ部分を、DVR 103またはDVR 104、あるいはその両方に割り当てる。これに代えて、負荷バランシング回路207は、DVR 102の障害に起因してサブ部分が消失することがないように、Aのサブ部分すべてをDVR 103またはDVR 104、あるいはその両方に割り当てることができる。

DVR 101は、DVR 102、103、および104のそれぞれからサブ部分を受信すると、DVR 101における結合モジュール402を使用して、コンテンツのサブ部分を互いに結合する。結合モジュール402においては、各サブ部分が受信されるにつれて部分A、B、C、およびDが互いに組み立てられて1つの番組データストリームが作成される。これを達成するため、1つの実施形態においては、結合モジュール402は、コンテンツセグメント502の配置データ505を読み取って、番組コンテンツ全体における部分の正しい配置を認識する。例えば、部分Aは、部分Cの前に配置される必要があることを示すことができ、部分B2は部分B3の前に配置される必要があることを示すことができる。次いで、1つの実施形態によると、DVR 101は、以前に放送された番組コンテンツ500のすべての部分およびサブ部分を結合してデジタルデータストリームを作成する。次いで、そのデジタルデータストリームは、格納して後から再生できるように、記憶装置モジュール406の中に配置される。

これに代えて、DVR 101は、サブ部分におけるタイムスタンプを使用してデジタルデータストリームを組み立てることができる。

番組コンテンツが結合されて格納されるとき、1つの実施形態においては、DVR 101は、さらに、結合モジュール402を使用して、コンテンツ全体の整合性チェックを実行することができる。整合性チェックは、DVR 101が番組コンテンツ全体をエラーなしに受信したことを確認する。DVR 101は、自身が番組コンテンツをエラーなしに受信したことを認識すると、ファイルを受信したことを示すメッセージをサービスプロバイダ106に送ることができる。これに代えて、DVR 101は、そのことを示すメッセージを、DVRプールの中のDVR 102、103、および104のそれぞれに送ることができる。

さらに、DVRプールの中のDVR 102、103、および104のそれぞれは、各転送の進行を追跡するモジュールを含んでいることができる。DVRのそれぞれは、自身の部分の転送を完了したことを検出すると、転送の完了を示すメッセージをサービスプロバイダ106に送る。従って、サービスプロバイダ106は、転送が完了したことを示すメッセージをDVRプールの中の各DVRから受信すると、その転送をデータベース140に記録する。この時点で、以前に放送されたそのコンテンツが転送に対する料金を必要とする場合、サービスプロバイダ106は、ユーザの口座から料金を差し引いて、その料金をサービスプロバイダの口座に振り込むことによって、支払トランザクションを完了することができる。これに代えて、サービスプロバイダ106は、コンテンツプロバイダの口座に入金する前に自身の料金を差し引くことができる。

これに代えて、DVR 101は、ダウンロードが完了したときにサービスプロバイダ106に報告することができる。ユーザがDVR 101に不正侵入してダウンロードの完了が報告されないようにすることを回避するため、DVR 101は、コンテンツをユーザにリリースできることをサービスプロバイダ106がDVR 101に通知するまで、コンテンツを隠すことができる。サービスプロバイダ106は、コンテンツをリリースできることをDVR 101に通知する前に支払トランザクションを完了することができる。

図4Bを参照し、別の実施形態によると、サービスプロバイダ106は、転送要求メッセージをDVR 102〜104に送る代わりに、転送要求メッセージをDVR 101に直接送ることによって転送を開始することができる。サービスプロバイダ106は、転送要求を送るときに、DVRプールリスト300をDVR 101に提供することもできる。DVR 101は、要求を受信すると、DVRプールリスト300を読み取ることによって、通信すべきDVRを認識する。1つの実施形態においては、DVRプールリストは、DVR 102〜104のそれぞれのIPアドレスを含んでいることができる。従って、DVR 101は、通信インタフェース404を使用して、DVR 102〜104のそれぞれによる転送を、インターネット107を介して対応するIPアドレスを使用して開始する。さらに、DVR 101は、番組コンテンツ500のうちの転送すべき部分をDVR 102〜104のそれぞれに示すことができる。これに代えて、DVR 102〜104は、DVR 101からの要求を受信すると、サービスプロバイダ106と通信して、DVR 102〜104のそれぞれに割り当てられる番組コンテンツの部分およびサブ部分を認識することができる。DVR 102〜104は、送るべき部分を認識すると、DVR 101へのその部分の転送を開始する。この時点で、以前に放送されたコンテンツを安全に転送する方法は、図4Aを参照して説明されているように進行する。

4.0 ハードウェアの概要
図6は、本発明の実施形態を実施することのできるコンピュータシステム600を示しているブロック図である。コンピュータシステム600は、情報を伝達するためのバス602またはその他の通信機構と、バス602に結合されている、情報を処理するプロセッサ604とを含んでいる。コンピュータシステム600は、情報と、プロセッサ604によって実行される命令とを格納するためのメインメモリ606（例：ランダムアクセスメモリ（RAM）またはその他の動的記憶装置）も含んでいる。メインメモリ606は、プロセッサ604によって実行される命令の実行時に一時変数またはその他の中間情報を格納するためにも使用することができる。コンピュータシステム600は、静的情報と、プロセッサ604の命令とを格納するための、バス602に結合されている読取専用メモリ（ROM）608またはその他の静的記憶装置をさらに含んでいる。情報および命令を格納するための記憶装置610（例：磁気ディスク、光ディスク）が設けられており、バス602に結合されている。

コンピュータシステム600は、コンピュータのユーザに情報を表示するためのディスプレイ612（例：ブラウン管（CRT））に、バス602を介して結合することができる。英数字およびその他のキーを含んでいる入力デバイス614は、情報およびコマンド選択をプロセッサ604に伝達するためにバス602に結合されている。別のタイプのユーザ入力デバイスは、カーソルコントロール616（例：マウス、トラックボール、カーソル方向キー）であり、方向情報およびコマンド選択をプロセッサ604に伝達し、ディスプレイ612上のカーソルの動きを制御する。この入力デバイスは、一般には、2本の軸（第一軸（例：x）と第二軸（例：y））における2つの自由度を持ち、平面内のポジションを指定できる。

本発明は、本文書に記載されている手法を実施する目的でコンピュータシステム600を使用することに関する。本発明の1つの実施形態によると、これらの手法は、メインメモリ606に含まれている1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスをプロセッサ604が実行することに応答して、コンピュータシステム600によって実行される。そのような命令は、別の機械可読媒体（例：記憶装置610）からメインメモリ606に読み込むことができる。メインメモリ606に含まれている命令のシーケンスが実行されることにより、プロセッサ604は、本文書に記載されているプロセスステップを実行する。代替実施形態においては、本発明を実施するためのソフトウェア命令に代えて、またはソフトウェア命令と組み合わせて、ハードウェアに組み込まれている回路(hard−wired circuitry)を使用することができる。従って、本発明の実施形態は、ハードウェア回路およびソフトウェアの特定の組合せに制限されない。

本文書において使用されている用語「機械可読媒体」は、特定の方式で機械を動作させるデータを提供する役割を果たす任意の媒体を指す。コンピュータシステム600を使用して実施される実施形態においては、例えば、実行のため命令をプロセッサ604に提供する目的には、さまざまな機械可読媒体が関与する。そのような媒体は数多くの形式をとることができ、例えば、不揮発性媒体、揮発性媒体、伝送媒体が挙げられる（ただしこれらに限定されない）。不揮発性媒体としては、例えば、光ディスクまたは磁気ディスク（例：記憶装置610）が挙げられる。揮発性媒体としては、動的メモリ（例：メインメモリ606）が挙げられる。伝送媒体としては、同軸ケーブル、銅線、光ファイバが挙げられる（例：バス602を有するワイヤ）。伝送媒体は、音波または光波（例：電波によるデータ通信または赤外線データ通信時に生成される波）の形式をとることもできる。そのような媒体は、いずれも、媒体によって運ばれる命令が、命令を機械に読み込む物理的機構によって検出されるものでなければならない。

機械可読媒体の一般的な形式としては、例えば、フロッピー（登録商標）ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープまたはその他の任意の磁気媒体、CD−ROMまたはその他の任意の光媒体、パンチカード、紙テープ、または穴のパターンを有するその他の任意の物理媒体、RAM、PROMおよびEPROM、FLACH−EPROM、またはその他の任意のメモリチップまたはカートリッジ、搬送波（後述されている）、またはコンピュータが読み取ることのできるその他の任意の媒体が挙げられる。

1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスが実行されるようにプロセッサ604に伝えるためには、さまざまな形式の機械可読媒体を使用することができる。例えば、最初に遠隔コンピュータの磁気ディスクに命令を格納しておくことができる。遠隔コンピュータは、その命令を自身の動的メモリにロードし、その命令をモデムを使用して電話回線を介して送ることができる。コンピュータシステム600にローカルなモデムは、電話回線を介してデータを受信し、赤外線送信器を使用してデータを赤外線信号に変換することができる。赤外線検出器は、赤外線信号において運ばれるデータを受信し、適切な回路がそのデータをバス602に乗せることができる。バス602は、そのデータをメインメモリ606に運び、プロセッサ604がメインメモリ606から命令を取得して実行する。オプションとして、メインメモリ606によって受け取られる命令は、プロセッサ604によって実行される前または後に、記憶装置610に格納することができる。

コンピュータシステム600は、バス602に結合されている通信インタフェース618も含んでいる。通信インタフェース618は、ローカルネットワーク622に結合されているネットワークリンク620に結合している双方向データ通信を提供する。通信インタフェース618は、例えば、対応するタイプの電話回線とのデータ通信接続を提供するISDN（統合サービスデジタル網）カードまたはモデムとすることができる。別の例として、通信インタフェース618は、使用可能なLANとのデータ通信接続を提供するLAN（ローカルエリアネットワーク）カードとすることができる。無線リンクを実施することもできる。そのようないずれの実施形態においても、通信インタフェース618は、さまざまなタイプの情報を表すデジタルデータストリームを運ぶ電気信号、電磁信号、または光信号を送信および受信する。

ネットワークリンク620は、一般には、1つ以上のネットワークを介しての別のデータデバイスとのデータ通信を提供する。例えば、ネットワークリンク620は、ローカルネットワーク622を介して、ホストコンピュータ624との接続、または、インターネットサービスプロバイダ（ISP）626によって運用されているデータ機器との接続を提供することができる。この場合、ISP 626は、世界規模のパケットデータ通信網（現在では一般に「インターネット」628と称されている）を介してのデータ通信サービスを提供する。ローカルネットワーク622およびインターネット628は、いずれも、デジタルデータストリームを運ぶ電気信号、電磁信号、または光信号を使用する。これらのさまざまなネットワークを介しての信号と、ネットワークリンク620および通信インタフェース618を通過する信号は、コンピュータシステム600への、およびコンピュータシステム600からのデジタルデータを運ぶものであり、情報を伝播する搬送波の例示的な形態である。

コンピュータシステム600は、（1つ以上の）ネットワークと、ネットワークリンク620と、通信インタフェース618とを介して、メッセージを送信し、データ（例：プログラムコード）を受信することができる。インターネットの例においては、サーバ630は、アプリケーションプログラムのための要求されたコードを、インターネット628と、ISP 626と、ローカルネットワーク622と、通信インタフェース618とを介して転送することができる。

受信されるコードは、受信された時点でプロセッサ604によって実行する、あるいは、後から実行できるように記憶装置610またはその他の不揮発性記憶装置に格納しておくことができる。このようにして、コンピュータシステム600は、搬送波の形式においてアプリケーションコードを取得することができる。

上の明細書においては、本発明の実施形態は、実施形態ごとに変わりうる多数の特定の詳細を参照しながら説明されている。従って、本発明が何であるかと、本出願人が発明であると意図しているものを唯一かつ限定的に示すものは、そのような請求項が提出される特定の形式（以降の補正を含む）における、本出願において提出される一連の請求項である。そのような請求項に含まれている用語について本明細書に明示的に記載されている定義は、請求項において使用されているそのような用語の意味を決定するものとする。従って、請求項に明示的に記載されていない制限、要素、特性、特徴、利点、属性は、そのような請求項の範囲をどのようにも制限しないものとする。従って、本明細書および図面は、制限を目的とするのではなく例示的なものとみなされる。

本発明の1つの実施形態による、以前に放送されたコンテンツを安全に転送する通信システムを示しているブロック図である。 本発明の1つの実施形態による、デジタルビデオレコーダー（DVR）のコンポーネントの全般的な概要を示しているブロック図である。 本発明の1つの実施形態による、以前に放送されたコンテンツの要求の正当性を確認する通信システムを示しているブロック図である。 本発明の1つの実施形態による、以前に放送されたコンテンツの要求を認可する通信システムを示しているブロック図である。 本発明の1つの実施形態による、以前に放送されたコンテンツの転送を要求するための、DVRのユーザに提示されるユーザインタフェースを示しているブロック図である。 本発明の1つの実施形態による、DVRのプールを作成する通信システムを示しているブロック図である。 本発明の1つの実施形態による、以前に放送されたコンテンツの「プッシュ」転送を開始する方法を示しているブロック図である。 本発明の1つの実施形態による、以前に放送されたコンテンツの「プル」転送を開始する方法を示しているブロック図である。 本発明の1つの実施形態による、以前に放送されたコンテンツを転送するための部分を示しているブロック図である。 本発明の実施形態を実施することのできるシステムのブロック図である。

符号の説明

101〜105 DVR
106 サービスプロバイダ
107 インターネット
108 コンテンツプロバイダ
109 コンテンツサーバ
110 DVRプール
140 データベース
150 テーブル
152 ユーザID
154 DVR
156 タイプ
158 請求
152A 入力部
152B 出力部
154 信号変換器
156A 符号器
156B 復号器
158 暗号器/暗号解読器
160 記録モジュール
162 通信インタフェース
164 記憶装置
160 テーブル
162 コンテンツプロバイダ
164 番組
166 アクセス
168 料金
300 DVRプールリスト
302 DVR
304 帯域幅
306 プールステータス
402 結合モジュール
404 通信インタフェース
406 記憶装置モジュール
407 負荷バランシング回路
503 コンテンツ
505 配置データ
602 バス
604 プロセッサ
606 メインメモリ
608 ROM
610 記憶装置
612 ディスプレイ
614 入力デバイス
616 カーソル制御
618 通信インタフェース
620 ネットワークリンク
622 ローカルネットワーク
624 ホスト
626 ISP
628 インターネット
630 サーバ

Claims (37)

1. 以前に放送されたテレビジョンコンテンツの安全な転送を提供する方法であって、
   放送信号によって放送された、デジタルビデオレコーダー（DVR）が録画しなかった以前に放送されたテレビジョンコンテンツを、前記デジタルビデオレコーダー（DVR）に転送するウェブサーバからの要求を、サービスプロバイダにおいて、受信するステップと、
   前記DVR自体が、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツを取得する権限を有していると判断することにより、前記サービスプロバイダにおいて、前記要求を有効化するステップと、
   前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツが、放送信号を受信しかつ放送コンテンツを録画することが出来る1つ以上のデバイスに位置していると、前記サービスプロバイダが、判断するステップと、
   前記サービスプロバイダが、前記1つ以上のデバイスに関する情報に基づいてデバイスのプールを作成するステップと、
   前記デバイスのプールの中の1つ以上のデバイスから前記DVRへの、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツの転送を、前記サービスプロバイダにおいて開始するステップと、
   を備える、方法。
2. 前記有効性を確認するステップが、
   前記DVRの所有者が、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツの取得権限を有していると判断するステップと、
   前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツの転送が許可されていると判断するステップと、
   をさらに備える、請求項１に記載の方法。
3. 前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツを転送することが、支払を必要とすると判断するステップと、
   前記支払を前記所有者の口座から引落すステップと、
   をさらに備える、請求項２に記載の方法。
4. 前記開始するステップが、
   前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツの少なくとも一部を前記DVRに転送することのメッセージを、前記デバイスのプールの中の1つ以上のデバイスに送るステップ、
   を備える、請求項１に記載の方法。
5. 前記デバイスのプールの中のデバイスのそれぞれが、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツのうち自身に割り当てられている部分を前記DVRに転送する前に、前記割り当てられている部分を暗号化する、請求項４に記載の方法。
6. 前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツの複数の部分を前記DVRにおいて受信するステップと、
   前記複数の部分を結合して、前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツを表すデジタルデータストリームを作成するステップと、
   前記デジタルデータストリームを前記DVRにおける記憶装置に格納するステップと、
   をさらに備える、請求項１に記載の方法。
7. 前記開始するステップが、
   前記デバイスのプールの中の1つ以上のデバイスからの、前記要求されたテレビジョンコンテンツの少なくとも一部、を要求するように前記DVRに命令する転送要求を前記DVRに送るステップ、
   をさらに備える、請求項１に記載の方法。
8. 前記転送要求が、前記デバイスのプールの中の各デバイスのリストを備える、請求項７に記載の方法。
9. 前記1つ以上のデバイスが、前記要求側DVRのローカルネットワークの外側に位置している1つ以上のDVRを備える、請求項１に記載の方法。
10. 前記1つ以上のデバイスが、前記要求側DVRのローカルネットワークの外側に位置している1つ以上のコンテンツサーバを備える、請求項９に記載の方法。
11. 前記作成するステップが、
    前記デバイスのプールに含めるデバイスとして、デバイスのプールにまだ入っていない1つ以上のデバイスを選択するステップ、
    をさらに備える、請求項１に記載の方法。
12. 前記作成するステップが、
    前記デバイスのプールに含めるデバイスとして、ネットワークを介してデータを転送するための帯域幅の最小しきい値を上回っている1つ以上のデバイスを選択するステップ、
    をさらに備える、請求項１に記載の方法。
13. 以前に放送されたテレビジョンコンテンツの安全な転送を提供するシステムであって、
    デジタルビデオレコーダー（DVR）と、
    サービスプロバイダと、
    前記DVRと前記サービスプロバイダとに結合されているコンピュータネットワークと、
    を備えていて、
    ウェブサーバが、前記サービスプロバイダと通信して、放送信号によって放送された、前記DVRが録画しなかった以前に放送されたテレビジョンコンテンツを前記DVRに転送することを要求し、
    前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツを取得する権限を前記DVR自体が有していると判断することにより、以前に放送されたテレビジョンコンテンツの前記DVRからの要求を、前記サービスプロバイダが、認可し、
    前記サービスプロバイダが、前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツをローカルに格納している、前記コンピュータネットワークに結合されている1つ以上のデバイスを備えるデバイスプールを生成し、かつ
    前記サービスプロバイダが、前記デバイスプールの中の1つ以上のデバイスから前記DVRへの、以前に放送されたテレビジョンコンテンツの転送を開始する、
    システム。
14. 以前に放送されたテレビジョンコンテンツの安全な転送を提供する装置であって、
    放送信号によって放送された、デジタルビデオレコーダー（DVR）が録画しなかった以前に放送されたテレビジョンコンテンツを前記DVRに転送するウェブサーバからの要求を、サービスプロバイダにおいて、受信するモジュールと、
    前記DVR自体が、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツを取得する権限を有していると判断することにより、前記サービスプロバイダにおいて、前記要求を有効化するモジュールと、
    前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツが、放送信号を受信しかつ放送コンテンツを録画することが出来る1つ以上のデバイスに位置していると判断するモジュールと、
    前記1つ以上のデバイスに関する情報に基づいてデバイスのプールを作成するモジュールと、
    前記デバイスのプールの中の1つ以上のデバイスから前記DVRへの、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツの転送を、前記サービスプロバイダにおいて開始するモジュールと、
    を備える、装置。
15. 前記要求の有効性を確認する前記モジュールが、
    前記DVRの所有者が、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツの取得権限を有していると判断するモジュールと、
    前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツの転送が許可されていると判断するモジュールと、
    をさらに備える、請求項１４に記載の装置。
16. 前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツを転送することが、支払を必要とすると判断するモジュールと、
    前記支払を前記所有者の口座から引落すモジュールと、
    をさらに備える、請求項１５に記載の装置。
17. 前記開始するモジュールが、
    前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツの少なくとも一部を前記DVRに転送することのメッセージを、前記デバイスのプールの中の1つ以上のデバイスに送るモジュール、
    を備える、請求項１４に記載の装置。
18. 前記デバイスのプールの中のデバイスのそれぞれが、前記割り当てられている部分を前記DVRに転送する前に、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツのうち自身に割り当てられている部分を暗号化する、請求項１７に記載の装置。
19. 前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツの複数の部分を前記DVRにおいて受信するモジュールと、
    前記複数の部分を結合して、前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツを表すデジタルデータストリームを作成するモジュールと、
    前記デジタルデータストリームを前記DVRにおける記憶装置に格納するモジュールと、
    をさらに備える、請求項１４に記載の装置。
20. 前記開始するモジュールが、
    前記デバイスのプールの中の1つ以上のデバイスからの、前記要求されたテレビジョンコンテンツの少なくとも一部、を要求するように前記DVRに命令する転送要求を前記DVRに送るモジュール、
    をさらに備える、請求項１４に記載の装置。
21. 前記転送要求が、前記デバイスのプールの中の各デバイスのリストを含む、請求項２０に記載の装置。
22. 前記1つ以上のデバイスが、前記要求側DVRのローカルネットワークの外側に位置している1つ以上のDVRを備える、請求項１４に記載の装置。
23. 前記1つ以上のデバイスが、前記要求側DVRのローカルネットワークの外側に位置している1つ以上のコンテンツサーバを備える、請求項２２に記載の装置。
24. 前記作成するモジュールが、
    前記デバイスのプールに含めるデバイスとして、デバイスのプールにまだ入っていない1つ以上のデバイスを選択するモジュール、
    をさらに備える、請求項１４に記載の装置。
25. 前記作成するモジュールが、
    前記デバイスのプールに含めるデバイスとして、ネットワークを介してデータを転送するための帯域幅の最小しきい値を上回っている1つ以上のデバイスを選択するモジュール、
    をさらに備える、請求項１４に記載の装置。
26. マルチメディアコンテンツの安全な転送および再生を提供する命令の1つ以上のシーケンスを担持するコンピュータ可読媒体であって、前記命令が、1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに以下のステップ：
    放送信号によって放送された、デジタルビデオレコーダー（DVR）が録画しなかった以前に放送されたテレビジョンコンテンツを前記DVRに転送するためのウェブサーバからの要求を、サービスプロバイダにおいて、受信するステップ、
    前記DVR自体が、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツを取得する権限を有していると判断することにより、前記サービスプロバイダにおいて前記要求を有効化するステップ、
    前記サービスプロバイダが、前記要求された以前に放送されたコンテンツが、放送信号を受信しかつ放送コンテンツを録画することが出来る1つ以上のデバイスに位置していると判断するステップ、
    前記サービスプロバイダが、前記1つ以上のデバイスに関する情報に基づいてデバイスのプールを作成するステップ、及び
    前記デバイスのプールの中の1つ以上のデバイスから前記DVRへの、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツの転送を、前記サービスプロバイダにおいて開始するステップ、
    を実行させる、コンピュータ可読媒体。
27. 前記有効性を確認するステップが、
    前記DVRの所有者が、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツの取得権限を有していると判断するステップと、
    前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツの転送が許可されていると判断するステップと、
    をさらに備える、請求項２６に記載のコンピュータ可読媒体。
28. 前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツを転送することが、支払を必要とすると判断するステップと、
    前記支払を前記所有者の口座から引落すステップ、
    のための命令、をさらに備える、請求項２７に記載のコンピュータ可読媒体。
29. 前記開始するステップが、
    前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツの少なくとも一部を前記DVRに転送することのメッセージを、前記デバイスのプールの中の1つ以上のデバイスに送るステップ、
    を備える、請求項２６に記載のコンピュータ可読媒体。
30. 前記デバイスのプールの中のデバイスのそれぞれが、前記以前に放送されたテレビジョンコンテンツのうち自身に割り当てられている部分を前記DVRに転送する前に、前記割り当てられている部分を暗号化する、請求項２９に記載のコンピュータ可読媒体。
31. 前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツの複数の部分を前記DVRにおいて受信するステップと、
    前記複数の部分を結合して、前記要求された以前に放送されたテレビジョンコンテンツを表すデジタルデータストリームを作成するステップと、
    前記デジタルデータストリームを前記DVRにおける記憶装置に格納するステップ、
    のための命令、をさらに備える、請求項２６に記載のコンピュータ可読媒体。
32. 前記開始するステップが、
    前記デバイスのプールの中の1つ以上のデバイスからの、前記要求されたテレビジョンコンテンツの少なくとも一部、を要求するように前記DVRに命令する転送要求を前記DVRに送るステップ、
    をさらに備える、請求項２６に記載のコンピュータ可読媒体。
33. 前記転送要求が、前記デバイスのプールの中の各デバイスのリストを備える、請求項３２に記載のコンピュータ可読媒体。
34. 前記1つ以上のデバイスが、前記要求側DVRのローカルネットワークの外側に位置している1つ以上のDVRを備える、請求項２６に記載のコンピュータ可読媒体。
35. 前記1つ以上のデバイスが、前記要求側DVRのローカルネットワークの外側に位置している1つ以上のコンテンツサーバを備える、請求項３４に記載のコンピュータ可読媒体。
36. 前記作成するステップが、
    前記デバイスのプールに含めるデバイスとして、デバイスのプールにまだ入っていない1つ以上のデバイスを選択するステップ、
    をさらに備える、請求項２６に記載のコンピュータ可読媒体。
37. 前記作成するステップが、
    前記デバイスのプールに含めるデバイスとして、ネットワークを介してデータを転送するための帯域幅の最小しきい値を上回っている1つ以上のデバイスを選択するステップ、
    をさらに備える、請求項２６に記載のコンピュータ可読媒体。

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