JP4461192B1 - 電子機器および通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】近接無線通信を用いて外部デバイスとの通信を実行するアプリケーションを容易に切り換えることができる電子機器を実現する。
【解決手段】セッション制御部302は、セッションAが確立されている状態で別の通信プログラムBからセッション開始要求を受信した場合、通信プログラムAにセッションAの切断を知らせることなく通信アダプタモジュールAを停止することによって、セッションAを一時的に切断すると共に、通信アダプタモジュールAを示すセッション情報を保存する。次にセッション制御部302は、通信アダプタモジュールBを起動することによって、通信プログラムBと外部デバイスとの間のセッションBを確立する。セッションBが終了した時、セッション復元部303は、保存されたセッション情報に基づいて通信アダプタモジュールAを起動してセッションAを自動的に復元する。
【選択図】図4

Description

本発明は近接無線通信を実行する電子機器および同機器に適用される通信制御方法に関する。
近年、ICカード、携帯電話機等においては、NFCのような無線通信が利用され始めている。ユーザは、ICカードまたは携帯電話をホスト装置のリーダ/ライタ部にかざすといった操作を行うだけで、認証処理、課金等のための通信を容易に行うことが出来る。
最近では、より高速の通信が可能な新たな近接無線通信技術が開発され始めている。この新たな近接無線通信技術は、デバイス同士を近づけるだけで、認証、課金サービスのみならず、文書データ、画像データ、オーディオデータといったデータファイルをそれらデバイス間で交換することを可能にする。
特許文献1には、分散型コンピュータネットワーク内の仮想チェインを確立するシステムが開示されている。このシステムは、2つのサーバ間で通信を行う場合に、それらサーバ間の各中間ノードの制御ブロック資源を用いて仮想チェインを確立する。この仮想チェインの確立により、各中間ノードで必要とされる情報量を削減することができる。
特許第2505063号公報
しかしながら、特許文献1のシステムは分散型コンピュータネットワークに関するものであり、近接状態に設定された2つのデバイス間でデータ転送を行う近接無線通信については何ら考慮されていない。
近接無線通信システムでは、近接状態に設定された2つのデバイス間で直接的に通信が実行される。一方のデバイスのアプリケーション(通信プログラム)と他方のデバイスのアプリケーション(通信プログラム)との間にはセッションが確立され、このセッションを介してアプリケーション間の通信が実行される。
しかし、通常、近接無線通信システムでは、同時に使用可能なセッションは1つのみに限られている。このため、あるアプリケーション(A)が通信を実行している期間中に別のアプリケーション(B)を用いて通信を行うためには、通信中のセッションを一旦切断しなければなららない。この場合、ユーザは、例えば、アプリケーション(A)を一旦終了するといった操作を行うことが必要となる。また、アプリケーション(A)を用いて再度通信を行う場合には、アプリケーション(A)によって使用されるセッションを再度確立することが必要となる。この場合、ユーザは、例えば、アプリケーション(B)を終了し、アプリケーション(A)を起動するといった操作を行うことが必要となる。
したがって、近接無線通信システムでは、通信に使用するアプリケーションの切り替えには、多くのユーザ操作が必要となる。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、近接無線通信を用いて外部デバイスとの通信を実行するアプリケーションを容易に切り換えることができる電子機器および通信制御方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の電子機器は、近接状態の外部デバイスとの接続を確立し前記外部デバイスとの近接無線通信を実行する通信モジュールと、複数のアプリケーションプロトコルそれぞれに対応する複数種のデータを特定の伝送用データ形式に変換する複数の変換モジュールを含む通信アダプタ手段と、アプリケーション層の第1の通信プログラムから送信されるセッション開始要求に応答して、前記第1の通信プログラムのアプリケーションプロトコルに対応する、前記複数の変換モジュール内の第1の変換モジュールを起動することによって、前記第1の通信プログラムと前記外部デバイスとの間の第1のセッションを確立するセッション確立手段と、前記第1のセッションが確立されている状態で前記アプリケーション層の第2の通信プログラムからセッション開始要求を受信した場合、前記第1のセッションの切断を前記第1の通信プログラムに通知することなく前記第1の変換モジュールを停止することによって、前記第1のセッションを一時的に切断する処理と、前記第1の変換モジュールを示すセッション情報を保存する処理と、前記第2の通信プログラムのアプリケーションプロトコルに対応する、前記複数の変換モジュール内の第2の変換モジュールを起動することによって、前記第2の通信プログラムと前記外部デバイスとの間の第2のセッションを確立する処理とを実行するセッション制御手段と、前記第2のセッションが終了した場合、前記保存されたセッション情報に基づいて前記第1の変換モジュールを起動することによって、前記第1のセッションをデータ伝送可能な状態に復元するセッション復元手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、近接無線通信を用いて外部デバイスとの通信を実行するアプリケーションを容易に切り換えることができる。
本発明の一実施形態に係る電子機器のシステム構成を示すブロック図である。 同実施形態の電子機器と外部デバイスとの間で実行される近接無線通信の例を示す図。 同実施形態の電子機器に適用される、近接無線通信を制御するためのソフトエアアーキテクチャの例を示す図。 図3のソフトウェァアーキテクチャ内に含まれるPCLの構成例を示すブロック図。 同実施形態の電子機器によってセッション開始時に実行される処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の電子機器によってセッション終了時に実行される処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の電子機器によって実行される通常セッション開始処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の電子機器によって実行される疑似セッション開始処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の電子機器によって実行される、疑似セッションを通常セッションに復元する処理の手順の例を示すフローチャート。 同実施形態の電子機器によって実行される疑似セッション開始処理のシーケンスの例を示す図。 同実施形態の電子機器によって実行される、疑似セッションを通常セッションに復元する処理のシーケンスの例を示す図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器の構成を示している。この電子機器10は、例えば、携帯機器(例えば、携帯電話機、PDA、オーディオプレーヤ等)、パーソナルコンピュータ、またはコンシューマ機器(例えば、TV、ビデオレコーダ等)として実現される。この電子機器10は、システム制御部101、ROM102、RAM103、近接無線通信デバイス104、電源制御部105、ACアダプタ106、およびバッテリ107を備える。
システム制御部101は、電子機器10内の各部の動作を制御する。システム制御部101は、CPU101aを備え、ROM102、RAM103、近接無線通信デバイス104、および電源制御部105に接続される。
CPU101aは、ROM102に格納された命令群およびデータをRAM103へロードし、必要な処理を実行するプロセッサである。RAM103には、近接無線通信を制御するための近接無線通信制御プログラム103aがロードされている。CPU101aは、RAM103にロードされた近接無線通信制御プログラム103aを実行して、近接無線通信デバイス104を制御する。
近接無線通信デバイス104は、近接無線通信を実行する通信モジュールである。近接無線通信デバイス104は、近接無線通信デバイス104から所定の距離内に存在する、近接無線通信機能を有する他のデバイス(外部デバイス)との無線接続を確立し、そしてファイルのようなデータの伝送を開始する。近接無線通信デバイス104と外部デバイスとの間の近接無線通信は、ピアツーピア形式で実行される。通信可能距離は例えば3cmである。近接無線通信デバイス104と外部デバイスとの間の無線接続は、近接無線通信デバイス104と外部デバイスとが近接状態である場合、つまり近接無線通信デバイス104と外部デバイスとの間の距離が通信可能距離(例えば3cm)以内に接近した場合にのみ可能となる。近接無線通信デバイス104と外部デバイスとが通信可能距離以内に接近した時、近接無線通信デバイス104と外部デバイスとの間の無線接続が確立される。そして、例えば、ユーザによって明示的に指定されたデータファイル、または予め決められた同期対象データファイル等のデータの伝送が近接無線通信デバイス104と外部デバイスとの間で実行される。
近接無線通信においては、誘導電界が用いられる。近接無線通信方式としては、例えばTransferJetを使用し得る。TransferJetは、UWBを利用した近接無線通信方式であり、高速データ転送を実現することができる。
近接無線通信デバイス104はアンテナ104bに接続されている。アンテナ104bはカプラと称される電極であり、誘導電界を用いた無線信号により、外部デバイスに対するデータの送受信を行う。外部デバイスがアンテナ104bから通信可能距離(例えば3cm)以内の範囲内に接近した場合、近接無線通信デバイス104および外部デバイスそれぞれのアンテナ(カプラ)間が誘導電界によって結合され、これによって近接無線通信デバイス104と外部デバイスとの間の無線通信が実行可能となる。なお、近接無線通信デバイス104およびアンテナ104bは、一つのモジュールとして実現し得る。
電源制御部105は、ACアダプタ106を介して外部から供給される電力、またはバッテリ107から供給される電力を用いて、電子機器10内の各部に電力を供給する。換言すれば、電子機器10は、AC商用電源のような外部電源、またはバッテリ107によって駆動される。ACアダプタ106は電子機器10内に設けることも出来る。
図2には、2つのデバイス間で実行される近接無線通信の様子が示されている。
ここでは、デバイスAが携帯電話から構成され、デバイスBがポータブルコンピュータから構成されている場合を想定する。ユーザは、例えば、デバイスAをデバイスBに近接させるという操作(タッチ操作とも云う)を行うことにより、デバイスA,B間のデータ転送を開始させることができる。デバイスA,B間のデータ転送は、デバイスA,Bが互いに近接したことをトリガに実行される。
ところで、TransferJetのような近接無線通信技術においては、同時に使用可能なセッションは1つのみに限られている。同時に使用可能なセッションを1つのみに制限することにより、通信に必要なリソースを制約でき、またセッション制御に必要な構成を簡単化することが出来る。
セッション(通信セッションとも云う)は、一方のデバイスAのアプリケーション(通信プログラム)と他方のデバイスBのアプリケーション(通信プログラム)との間の通信に使用される(仮想的な)通信路に相当するものである。あるアプリケーションの通信中に他のアプリケーションに対応するセッションを確立するためには、通信中のアプリケーションに対応するセッションを一旦切断することが必要である。また、セッションが一旦切断されたアプリケーションを用いた通信を再開したい場合には、このアプリケーションに対応するセッションを再確立するための処理を実行しなければならい。
そこで、本実施形態の電子機器10においては、近接無線通信を用いて外部デバイスとの通信を実行するアプリケーションを容易に切り替えできるようにするために、同時に複数のセッションを擬似的に維持する擬似セッション管理機能が設けられている。この擬似セッション管理機能は、たとえば、あるプロトコルを用いてデバイスA,B間のデータ転送を実行するアプリケーション(通信プログラム)による通信処理中に、このアプリケーション(通信プログラム)に対応するセッションを擬似的に維持したまま、別のプロトコルを用いてデバイスA,B間のデータ転送を実行する別のアプリケーション(別の通信プログラム)による通信を実行することを可能にする。
次に、図3を参照して、近接無線通信デバイス104を用いて実行される近接無線通信を制御するためのソフトウェアアーキテクチャを説明する。
図3のソフトウェアアーキテクチャは近接無線通信を制御するためのプロトコルスタックの階層構造を示している。プロトコルスタックは、物理層(PHY)、コネクション層(CNL)、プロトコル変換層(PCL)、アプリケーション層から構成されている。例えば、コネクション層(CNL)、プロトコル変換層(PCL)、アプリケーション層は通信制御プログラム103aによって実現し得る。
物理層(PHY)は物理的なデータ転送を制御する層であり、OSI参照モデル内の物理層に対応する。物理層(PHY)の一部の機能または全ての機能は、近接無線通信デバイス104内のハードウェアを用いて実現することもできる。
物理層(PHY)はコネクション層(CNL)からのデータを無線信号に変換する。コネクション層(CNL)はOSI参照モデル内のデータリンク層およびトランスポート層に対応しており、物理層(PHY)を制御してデータ通信を実行する。コネクション層(CNL)は、プロトコル変換層(PCL)から接続要求、または外部デバイスからの接続要求に応じて、近接状態に設定されている近接無線通信デバイス104と外部デバイスとの間の接続(CNL接続)を確立する処理を実行する。
プロトコル変換層(PCL)は、OSI参照モデル内のセッション層およびプレゼンテーション層に対応しており、アプリケーション層と、デバイスA,B間の接続の確立および解除を制御するためのコネクション層(CNL)との間に位置する。プロトコル変換層(PCL)は、アプリケーション層内の各アプリケーション(通信プログラム)の制御とコネクション層(CNL)の制御を行う。
より具体的には、プロトコル変換層(PCL)は、アプリケーション層の各通信プログラムが扱うアプリケーションプロトコル(例えば、SCSI、OBEX、他の汎用プロトコル等)に対応したデータ(ユーザデータ)を特定の伝送用データ形式に変換するための変換処理を実行する。この変換処理により、どの通信プログラムによって送受信されるデータも、コネクション層(CNL)が扱うことが可能なパケット(特定の伝送用データ形式のデータ)に変換される。このプロトコル変換層(PCL)は、様々なアプリケーションプロトコルを近接無線通信で利用することを可能にする。
また、プロトコル変換層(PCL)は、通信相手のデバイスとの間でサービス情報(各デバイスが提供可能なサービスを示す情報)およびセッション情報(確立/切断対象のセッションに関する情報)を交換する処理、さらに、アプリケーションの起動、コネクションの管理、およびセッションの管理等を行う。ユーザアプリケーション層は、SCSI、OBEX、他の汎用プロトコル等の幾つかのアプリケーションプロトコルにそれぞれ対応した複数の通信プログラム(アプリケーション)を含んでいる。各アプリケーションは、プロトコル変換層(PCL)に対してセッションの開始/終了を要求する処理、およびプロトコル変換層(PCL)を介してデータを送受信する処理を実行する。
上述の疑似セッション管理機能は、例えば、プロトコル変換層(PCL)内に実装することができる。
次に、図4を参照して、プロトコル変換層(PCL)の機能構成について説明する。
図4に示されているように、プロトコル変換層(PCL)は、アプリケーション管理部201、通信制御部202、通信アダプタ203、およびセッション管理部204を備える。
アプリケーション管理部201は、近接無線通信を用いてデータ送受信を実行する複数のアプリケーション(通信プログラム)を管理する。アプリケーション管理部201はアプリケーションからのセッションの開始/終了の要求をセッション管理部204に通知する処理、および通信制御部202を制御する処理を実行する。
通信制御部202は、セッション管理部204と協同して、アプリケーション管理部201からの要求またはセッション管理部204からの要求に応じて、通信(セッション)の開始および終了、通信アダプタの起動および停止を制御する。通信アダプタ203は、上述したように、アプリケーションが扱うプロトコルに対応したデータを所定の伝送用データ形式に変換するための変換処理を実行する。通信アダプタ203は、複数のアプリケーションプロトコルそれぞれに対応する複数種のデータを特定の伝送用データ形式に変換する複数の変換モジュール(通信アダプタモジュール)を備えている。具体的には、SCSIに対応するアプリケーションによって送受信されるデータをコネクション層のデータ通信部205が扱うことが可能な伝送用データ形式に変換する通信アダプタモジュール、OBEXに対応するアプリケーションによって送受信されるデータをコネクション層のデータ通信部205が扱うことが可能な伝送用データ形式に変換する通信アダプタモジュール、他の汎用プロトコルに対応するアプリケーションによって送受信されるデータをコネクション層のデータ通信部205が扱うことが可能な伝送用データ形式に変換する通信アダプタモジュール等が、通信アダプタ203内に含まれている。
同時に起動可能な通信アダプタモジュールのタイプは一つのみである。あるアプリケーションが外部デバイスとの通信を実行する為のセッションを確立する時には、そのアプリケーションによって送受信されるデータタイプに対応した通信アダプタモジュール(つまり、そのアプリケーションのアプリケーションプロトコルに対応する通信アダプタモジュール)がセッション管理部204によって起動される。これにより、通信に使用するアプリケーションが扱うデータタイプに適したセッションを確立することができる。
セッション管理部204は、アプリケーションからのセッション開始要求/セッション終了要求をアプリケーション管理部201を介して受信する。そして、セッション管理部204は、受信したセッション開始要求/セッション終了要求に従って、セッションを確立する処理またはセッションを切断(解除)する処理を実行する。
さらに、このセッション管理部204は疑似セッション管理機能を有しており、通信中のアプリケーションのデータタイプ(プロトコル)に対応したセッションを擬似的に維持しながら、別のアプリケーションのデータタイプ(プロトコル)に対応する新たなセッションを確立することができる。通信中のセッションが終了した時、セッション管理部204は、擬似的に維持されているセッションを自動的にデータ伝送可能な状態に復元することができる。
このセッション管理部204は、セッション確立部301、セッション制御部302、およびセッション復元部303を備えている。
例えば、ユーザ操作によってあるデータファイルの転送のような通信の実行が指示されたアプリケーション(通信プログラムA)はセッション開始要求(通信開始要求)を発行する。通信プログラムAからのセッション開始要求を受信した場合、セッション管理部204のセッション確立部301は、通信プログラムAのアプリケーションプロトコルに対応した通信アダプタモジュール(通信アダプタモジュールA)を起動することによって、通信プログラムAと外部デバイスとの間のセッションAを確立する。このセッションAは、通信プログラムAのアプリケーションプロトコルに対応したデータを、近接無線通信デバイス104を介して電子機器10の通信プログラムAと外部デバイスの通信プログラムとの間で伝送するために使用される。セッションAで使用される通信アダプタモジュールAを示す情報およびセッションAを介して伝送されるデータの種類を示す情報とを含むセッション情報はセッション管理部204によって外部デバイスに通知される。外部デバイスにおいては、電子機器10からのセッション情報に基づいて、通信アダプタモジュールAが起動される。外部デバイスにおいては、さらに、通信プログラムAと同一のアプリケーションプロトコルに対応した通信プログラムが起動される。
セッションAが確立されている状態でアプリケーション層の別の通信プログラムBからセッション開始要求を受信した場合、セッション管理部204のセッション制御部302は、セッションAの状態を疑似セッション状態に変更する処理を実行する。具体的には、セッション制御部302は、通信プログラムAにセッションAの切断を知らせることなく通信アダプタモジュールAを停止することによって、セッションAを一時的に切断する。このように通信プログラムAにセッションAの切断を知らせることなく通信アダプタモジュールAのみを停止した状態が、セッションAの疑似セッション状態と云う。セッションAを疑似セッション状態に変更することにより、通信プログラムAには、あたかもセッションAが維持されているかのように認識させることができ、且つ通信プログラムAによって使用されていたリソース(通信アダプタモジュール)を解放することができる。
次いで、セッション制御部302は、セッションAで使用される通信アダプタモジュールAを示すセッション情報を、疑似セッション状態に変更されたセッションAに関するセッション情報として電子機器10内の所定のメモリに保存する。そして、セッション制御部301は、セッション確立部301と協同して、通信プログラムBと外部デバイスとの間のセッションBを確立する。このセッションBは、通信プログラムのアプリケーションプロトコルに対応したデータを、近接無線通信デバイス104を介して電子機器10の通信プログラムBと外部デバイスの通信プログラムとの間で伝送するために使用される。
セッションBを確立する処理においては、通信プログラムBのアプリケーションプロトコルに対応したデータを伝送用データ形式に変換するための通信アダプタモジュール(通信アダプタモジュールB)が起動され、これによって通信プログラムBと外部デバイスとの間でデータ伝送を実行するためのセッションBが確立される。通信アダプタモジュールBを示す情報およびセッションBを介して伝送されるデータの種類を示す情報とを含むセッション情報はセッション管理部204によって外部デバイスに通知される。外部デバイスにおいては、電子機器10からのセッション情報に基づいて、通信アダプタモジュールBが起動される。外部デバイスにおいては、さらに、通信プログラムBと同一のアプリケーションプロトコルに対応した通信プログラムが起動される。
通常、あるセッションが確立されている状態においては、他のアプリケーションからのセッション開始要求はPCL層によって拒絶される。
しかし、本実施形態のPCL層は、セッション開始要求を受信した時に既に確立されているセッションが存在しているか否かを判定し、既に確立されているセッションが存在している場合には、そのセッションを疑似セッション状態に変更することにより、既に確立されているセッションを擬似的に維持したまま、新たなセッションを確立することができる。
セッション復元部303は、セッションBが終了した場合、つまり、セッションBを介した通信プログラムBと外部デバイスとの間のデータ伝送が終了した場合、保存されているセッション情報に基づいて、セッションAで使用されていた通信アダプタモジュールAを起動することによって、セッションAをデータ伝送可能な状態(通常のセッション状態)に自動的に復元する。これにより、通信プログラムAと外部デバイスとの間のデータ伝送を再開することができる。
なお、セッションAが疑似セッション状態である期間中に通信プログラムAからの送信データを受信した場合、セッション制御部302または通信制御部202は、その受信したデータをバッファに格納することができる。そして、セッションAが元の状態に復元された時、セッション制御部302または通信制御部202は、バッファに格納されているデータ、を起動された通信アダプタモジュールAに出力する。外部デバイスにおいても、同様の処理が実行される。この結果、セッションAが疑似セッション状態である期間中は、セッションAを介した近接無線通信デバイス104と外部デバイスとの間の通信は待機状態に設定され、セッションAのアプリケーションプロトコルのデータは近接無線通信デバイス104と外部デバイスとの間で伝送されない。しかも、バッファがフルになるまでは、セッションAのアプリケーションプロトコルに対応する送受信データのロストを招くこともない。セッションAが復元された時、バッファに格納されているデータの伝送を実行することができる。
なお、セッションAが疑似セッション状態である期間中においては、通信プログラムAにデータ伝送の実行自体を待機させるようにして、通信プログラムAから送信データがPCL装置に送られないようにしてもよい。セッションAが疑似セッション状態に設定された後は、通信制御部202は、通信プログラムAからデータ送信要求またはデータ受信要求を受信しても、通信プログラムAに何等応答を返さない。これにより、通信プログラムAにデータ伝送の実行を待機させることができる。
通信プログラムBに対応するセッションBが確立されている状態で別の通信プログラムCからのセッション開始要求を受信した場合には、セッション制御部302は、(1)現在確立されているセッションBの状態を疑似セッション状態に設定する処理と、(2)セッションBで使用されていた通信アダプタモジュールBを示すセッション情報を保存する処理と、(3)通信プログラムCのアプリケーションプロトコルに対応したデータを伝送用データ形式に変換するための通信アダプタモジュール(通信アダプタモジュールC)を起動することによって、通信プログラムCと外部デバイスとの間でデータ伝送を実行するためのセッションCを確立する処理とを実行する。これにより、通信プログラムCと外部デバイスとの間のデータ伝送が可能となる。
このように、本実施形態の疑似セッション管理機能は、ユーザによって後から操作されたアプリケーションの通信を、先行して実行されているアプリケーションの通信よりも優先して実行することを可能にする。
セッションCの終了時に、つまり、セッションCを介した通信プログラムCと外部デバイスとの間のデータ伝送が終了した場合、セッション復元部303は、疑似セッション状態に設定されている2つのセッション(セッションA、セッションB)の中から復元対象セッションを選択し、選択したセッションをデータ伝送可能な通常セッション状態に復元する。例えば、疑似セッション状態に設定された直近のセッション、つまり最後に疑似セッション状態に設定されたセッション(ここでは、セッションB)が、復元対象セッションとして優先的に選択および復元される。
また、セッション管理部204は、疑似セッション状態に設定されるセッションおよび通常セッションに復元されるセッションを、通信相手の外部デバイスに通知する処理も実行する。
次に、図5のフローチャートを参照して、新規セッションの確立時に実行されるセッション確立制御処理の手順の例を説明する。
アプリケーションからの新規セッション開始要求をアプリケーション管理部201を介して受信した時(ステップS11)、セッション管理部204は、セッション確立制御処理を開始する。この場合、まず、セッション管理部204は、既に確立済みのセッションが存在するか否かを判定する(ステップS12)。確立済みのセッションがなければ、セッション管理部204は、通常の新規セッション確立処理を実行する(ステップS14,S15)。一方、確立済みのセッションがあるならば、セッション管理部204は、そのセッションの状態を擬似セッション状態へと変更する処理を実行し(ステップS13)、この後、通常の新規セッション確立処理を実行する(ステップS14,S15)。
新規セッション確立処理では、セッション管理部204は、新規セッションを確立するためのネゴシエーションを通信相手の外部デバイスと実行して、新規セッションを確立することが通信相手の外部デバイスによって許可されるか否かを判定する(ステップS14)。ネゴシエーション処理では、セッション管理部204は、確立すべき新規セッションに関するセッション情報(使用する通信アダプタモジュールを示す情報、伝送対象のデータタイプを示す情報等)を外部デバイスに通知する処理を実行する。もし新規セッションの確立が通信相手の外部デバイスによって許可されなかった場合には、セッション管理部204は、擬似セッション状態のセッションが存在するか否かを判定し(ステップS17)、存在するならば、直近に擬似セッション状態に変更されたセッションを、通常のセッション状態(元の状態)に復元する処理を実行する(ステップS17)。
次に、図6のフローチャートを参照して、セッション終了時に実行される処理の手順の例を説明する。
現在確立されているセッションを用いた通信が終了した時、つまりセッションが終了した時(ステップS21)、セッション管理部204は、そのセッションを切断(解除)すると共に、疑似セッション状態のセッションを復元する処理を実行する。すなわち、セッション管理部204は、擬似セッション状態のセッションが存在するか否かを判定し(ステップS22)、存在するならば、直近に擬似セッション状態に変更されたセッションをデータ伝送可能な元の状態に復元する処理を実行する(ステップS23)。
次に、図7のフローチャートを参照して、通常セッション確立処理の具体的な手順の例を説明する。
アプリケーションからの新規セッション開始要求をアプリケーション管理部201を介して受信した時(ステップS31)、セッション管理部204は、まず、CNL層を用いて、互いに近接状態にある、近接無線通信デバイス104と外部デバイスとの間の(物理的な)接続を確立する処理を実行する(ステップS32)。外部デバイスは近接無線通信デバイス104に対向しているデバイスである。次いで、セッション管理部204は、外部デバイスとのネゴシエーション処理を実行して、確立すべきセッションに関するセッション情報、例えば、使用される通信アダプタを示す情報、アプリケーションが伝送するデータの種類を示す情報、およびアプリケーションを識別する情報等を、外部デバイスに送信する(ステップS33)。ネゴシエーションが成功すると(ステップS34のYES)、セッション管理部204は、新規セッション開始要求を送信したアプリケーションのプロトコルに対応した通信アダプタを起動し(ステップS35)、アプリケーションが近接無線通信デバイス104を介して外部デバイスのアプリケーションと通信するために使用されるセッションを確立する(ステップS36)。
次に、図8のフローチャートを参照して、セッションの状態を擬似セッション状態に変更するための擬似セッション確立処理の手順を説明する。
現在使用されているセッションの状態を擬似セッション状態に変更すべきイベント(疑似セッション開始イベント)が発生した時(ステップS41)、セッション管理部204は、現在使用されているセッションを識別するためのセッション情報(使用中の通信アダプタモジュールを示す情報を含む)を保存すると共に、そのセッション情報を外部デバイスに送信して、外部デバイスに対して疑似セッションの開始を通知する(ステップS42)。ステップS42では、セッション管理部204は、通信中のセッションを一時的に切断する処理(現在使用されているセッションを疑似セッション状態に変更する処理)の実行を外部デバイスに要求する。ステップS42において、セッション管理部204から外部デバイスに送信されるセッション情報には、例えば、停止対象の通信アダプタを示す情報、データの種類を示す情報、そのセッションに対応するアプリケーションを識別する情報等を含み得る。
次いで、セッション管理部204は、通信中の通信プログラムに対して現在使用されているセッションの切断を通知することなく、現在使用されているセッションに対応する通信アダプタモジュールを停止することにより、現在使用されているセッションを一時的に切断する(ステップS43)。このステップS43の処理では、セッション管理部204は、一時的に切断されたセッションに対応する通信プログラムからの送信データを受信しても通信制御部202はデータ伝送を実行しない待機状態となるように通信制御部202を制御する。外部デバイスにおいても、ステップS43と同じ処理が実行される。すなわち、外部デバイスにおいても、通信中の通信プログラムに対して現在使用されているセッションの切断を通知することなく、現在使用されているセッションに対応する通信アダプタモジュールを停止することにより、現在使用されているセッションを一時的に切断する処理が実行される。
以上の処理により、確立されているセッションの状態を、疑似セッション状態に変更する処理が完了する(ステップS44)。
疑似セッション状態のセッションを元の状態に復元する処理は、例えば、現在確立されている通常セッションを使用したデータ伝送の終了時、つまり現在確立されている通常セッションの終了時に実行することができる。なお、あるアプリケーションに対応するセッションが疑似セッション状態に設定されてから所定期間経過した時に、疑似セッション状態のセッションを通常セッションに復元する処理を自動的に開始するようにしてもよい。これにより、バッファのオーバーフロー、またはアプリケーションのタイムアウトエラー等が発生する前に、そのアプリケーションに対応するセッションを元の状態に自動的に復元することができる。また、あるアプリケーションに対応するセッションが疑似セッション状態に設定されている期間中にそのアプリケーションから送信されるデータ伝送要求の受信回数が所定値を超えた時、またはバッファの空き容量が所定値よりも低下したことをトリガに、疑似セッション状態のセッションを通常セッションに復元する処理を自動的に開始してもよい。
次に、図9のフローチャートを参照して、セッション復元処理の具体的な手順を説明する。
現在確立されているセッションを用いたデータ伝送が終了した場合、例えば、通信中の通信プログラムからセッション終了要求を受信した場合、セッション管理部204は、疑似セッション状態に設定されているセッションの復元を開始する(ステップS51)。まず、セッション管理部204は、現在確立されているセッションを切断する。セッションを切断する処理においては、セッション管理部204は、そのセッションで使用されていた通信アダプタモジュールを停止することによってそのセッションを切断すると共に、そのセッションの切断を、セッション終了要求を送信した通信プログラムに対して通知する。次いで、セッション管理部204は、保存されているセッション情報に基づいて、データ送受信が待機中となっているセッション、つまり疑似セッション状態のセッション、の中から、復元対象のセッションを選択する(ステップS52)。ステップS52では、セッション管理部204は、直近に疑似セッション状態に設定されたセッション、つまり最後に保存されたセッション情報によって特定されるセッションを、復元対象のセッションとして選択する。そして、セッション管理部204は、選択した復元対象のセッションのセッション情報を外部デバイスに送信して、外部デバイスにセッション復元処理の実行を要求する(ステップS53)。セッション管理部204は、選択した復元対象のセッションに対応するセッション情報に基づいて、選択したセッションをデータ伝送可能な状態に復元する(ステップS54)。ステップS54では、セッション管理部204は、復元対象のセッションで使用されていた通信アダプタモジュールを起動すると共に、アプリケーション管理部201および通信制御部202と協同して、復元対象のセッションを使用したアプリケーションからの送信データを伝送せずにバッファに格納する処理の実行を解除する。バッファに格納されていたデータは、起動された通信アダプタモジュールに出力される。また、復元されたセッションを使用するアプリケーションからの送信データは、起動された通信アダプタモジュールに送られる。
外部デバイスにおいても、ステップS54と同じ処理が実行される。すなわち、外部デバイスでは、セッション情報によって特定されるセッションが選択され、その選択されたセッションが元の状態に復元される。
以上の処理により、セッションの復元が完了する(ステップS55)。
図10は、近接状態である2つのデバイス間で実行される擬似セッション開始シーケンスを示している。
図10の近接無線通信装置1、2の各々は本実施形態の疑似セッション管理機能と同じ機能を有するデバイスである。近接無線通信装置1(デバイス1)と近接無線通信装置2(デバイス2)との間であるセッションAが確立している時に、デバイス1のPCL層が、通信中でないアプリケーションからの新規セッション開始要求を受信すると、セッションAを擬似セッション状態に変更する処理が開始される。
まず、デバイス1は、デバイス1とデバイス2との間の近接無線通信によって、デバイス2に擬似セッション開始を通知する。デバイス1、デバイス2の各々は、確立されているセッションAの状態を疑似セッション状態に変更する処理を開始する。デバイス1、デバイス2の各々は、疑似セッション状態に変更されたセッションAに関するセッション情報を保存する。デバイス1がデバイス2からの擬似セッション完了通知を受けると、セッションAの状態を疑似セッション状態に変更する処理が完了する。
その後、デバイス1は、新規セッションBに関するセッション情報を新規セッションB開始要求としてデバイス2に送信して、デバイス2に新規セッションBの確立を要求する。デバイス2が新規セッションBを確立することが可能な場合、デバイス2は、新規セッションBの確立を許可することを示すセッション許可通知をデバイス1に送信する。この後、デバイス1,2の各々は、新規セッションBを確立する処理を実行する。
図11は、近接状態である2つのデバイス間で実行されセッション復元処理のシーケンス図である。
ここでは、図10においてセッションBが確立された後に実行されるシーケンスを説明する。通信中のセッションBが終了すると、デバイス1は、デバイス1とデバイス2との間の近接無線通信によって、デバイス2にセッションAの復元開始を通知する。デバイス1、デバイス2の各々は、保存されているセッションAのセッション情報に基づいて、データ伝送が待機されているセッションAをデータ伝送が可能な通常セッション状態に復元する処理を開始する。デバイス1がデバイス2からのセッション復元完了通知を受けると、セッションAを復元する処理が完了する。
以上のように、本実施形態においては、ある通信プログラムAと外部デバイスとの間のセッションAが確立されている状態で通信プログラムBからのセッション開始要求を受信した場合、セッションAの切断を通信プログラムAに知らせることなくセッションAで使用されていた第1の通信アダプタモジュールを停止することによって、セッションAが一時的に切断される。この結果、通信プログラムAにはあたかもセッションAが維持されているかのように認識させることができ、且つ通信プログラムAによって使用されていたリソース(通信アダプタモジュール)を解放することができる。このため、通信プログラムBと外部デバイスとの間の新たなセッションBを確立する事ことが出来きる。また、例えば、通信中のセッションBが終了した時には、セッションAの切断時に保存したセッション情報に基づいて、セッションAを元の状態に復元する処理が自動的に実行される。
よって、ユーザはセッションの切断/再確立に関する操作を何等意識することなく、外部デバイスとの通信に使用するアプリケーションを容易に切り換えることが可能となり、あるアプリケーションによる通信が実行されている期間中に別のアプリケーションを用いた通信を容易に実行することが可能となる。
例えば、SCSIのようなストレージクラスプロトコルに対応したアプリケーションを利用している期間中においては、そのアプリケーションの通信を切断することなく、画像データのような小さいデータを伝送するためのOBEXのようなプロトコルに対応したアプリケーションを実行することが可能となり、ユーザはアプリケーションの通信切断を意識することなく、後から操作したアプリケーションの通信を優先して実行することができる。
なお、図4に示したPCL層内の各部はハードウェアモジュールとして実現することも可能である。
また本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…電子機器、11…システム制御部、101a…CPU、104…近接無線通信デバイス、201…アプリケーション管理部、202…通信制御部、203…通信アダプタ、204…セッション管理部、301…セッション確立制御部、302…セッション復元部。

Claims (8)

  1. 近接状態の外部デバイスとの接続を確立し前記外部デバイスとの近接無線通信を実行する通信モジュールと、
    複数のアプリケーションプロトコルそれぞれに対応する複数種のデータを特定の伝送用データ形式に変換する複数の変換モジュールを含む通信アダプタ手段と、
    アプリケーション層の第1の通信プログラムから送信されるセッション開始要求に応答して、前記第1の通信プログラムのアプリケーションプロトコルに対応する、前記複数の変換モジュール内の第1の変換モジュールを起動することによって、前記第1の通信プログラムと前記外部デバイスとの間の第1のセッションを確立するセッション確立手段と、
    前記第1のセッションが確立されている状態で前記アプリケーション層の第2の通信プログラムからセッション開始要求を受信した場合、前記第1のセッションの切断を前記第1の通信プログラムに通知することなく前記第1の変換モジュールを停止することによって、前記第1のセッションを一時的に切断する処理と、前記第1の変換モジュールを示すセッション情報を保存する処理と、前記第2の通信プログラムのアプリケーションプロトコルに対応する、前記複数の変換モジュール内の第2の変換モジュールを起動することによって、前記第2の通信プログラムと前記外部デバイスとの間の第2のセッションを確立する処理とを実行するセッション制御手段と、
    前記第2のセッションが終了した場合、前記保存されたセッション情報に基づいて前記第1の変換モジュールを起動することによって、前記第1のセッションをデータ伝送可能な状態に復元するセッション復元手段とを具備することを特徴とする電子機器。
  2. 前記セッション制御手段は、前記第1のセッションが一時的に切断された後に前記第1の通信プログラムから送信されるデータを受信した場合、前記受信したデータをバッファに格納し、前記第1のセッションが復元された場合、前記バッファに格納されたデータを前記第1の変換モジュールに出力することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記セッション制御手段は、前記第2のセッションが確立されている状態で前記アプリケーション層の第3の通信プログラムからセッション開始要求を受信した場合、前記第2のセッションの切断を前記第2の通信プログラムに通知することなく、前記第2の変換モジュールを停止することによって前記第2のセッションを一時的に切断する処理と、前記第2の変換モジュールを示すセッション情報を保存する処理と、前記第3の通信プログラムのアプリケーションプロトコルに対応する、前記複数の変換モジュール内の第3の変換モジュールを起動することによって、前記第3の通信プログラムと前記外部デバイスとの間の第3のセッションを確立する処理とを実行し、
    前記セッション復元手段は、前記第3のセッションが終了した場合、前記保存された前記第2の変換モジュールを示すセッション情報に基づいて前記第2の変換モジュールを起動することによって、前記第2のセッションをデータ伝送可能な状態に復元することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  4. 前記セッション制御手段は、前記第1のセッションが確立されている状態で前記第2の通信プログラムからセッション開始要求を受信した場合、前記第1の変換モジュールを示すセッション情報を前記外部デバイスに通知して前記第1のセッションを一時的に切断する処理の実行を前記外部デバイスに要求することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  5. 前記セッション復元手段は、前記第2のセッションが終了した場合、前記第1の変換モジュールを示すセッション情報を前記外部デバイスに通知して前記第1のセッションを復元する処理の実行を前記外部デバイスに要求することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  6. 電子機器に設けられた通信モジュールと外部デバイスとの間で実行される近接無線通信を制御する通信制御方法であって、
    アプリケーション層の第1の通信プログラムから送信されるセッション開始要求に応答して、前記第1の通信プログラムのアプリケーションプロトコルに対応するデータを特定の伝送用データ形式に変換する第1の変換モジュールを起動することによって、前記第1の通信プログラムと前記外部デバイスとの間の第1のセッションを確立するセッション確立ステップと、
    前記第1のセッションが確立されている状態で前記アプリケーション層の第2の通信プログラムからセッション開始要求を受信した場合、前記第1のセッションの切断を前記第1の通信プログラムに通知することなく前記第1の変換モジュールを停止することによって、前記第1のセッションを一時的に切断する処理と、前記第1の変換モジュールを示すセッション情報を保存する処理と、前記第2の通信プログラムのアプリケーションプロトコルに対応するデータを前記特定の伝送用データ形式に変換する第2の変換モジュールを起動することによって、前記第2の通信プログラムと前記外部デバイスとの間の第2のセッションを確立する処理とを実行するセッション制御ステップと、
    前記第2のセッションが終了した場合、前記保存されたセッション情報に基づいて前記第1の変換モジュールを起動することによって、前記第1のセッションをデータ伝送可能な状態に復元するセッション復元ステップとを具備することを特徴とする通信制御方法。
  7. 前記第1のセッションが一時的に切断された後に前記第1の通信プログラムから送信されるデータを受信した場合、前記受信したデータをバッファに格納するステップと、
    前記第1のセッションが復元された場合、前記バッファに格納されたデータを前記第1の変換モジュールに出力するステップとをさらに具備することを特徴とする請求項6記載の通信制御方法。
  8. 前記第2のセッションが確立されている状態で前記アプリケーション層の第3の通信プログラムからセッション開始要求を受信した場合、前記第2のセッションの切断を前記第2の通信プログラムに通知することなく、前記第2の変換モジュールを停止することによって前記第2のセッションを一時的に切断する処理と、前記第2の変換モジュールを示すセッション情報を保存する処理と、前記第3の通信プログラムのアプリケーションプロトコルに対応する、前記複数の変換モジュール内の第3の変換モジュールを起動することによって、前記第3の通信プログラムと前記外部デバイスとの間の第3のセッションを確立する処理とを実行するステップと、
    前記第3のセッションが終了した場合、前記保存された前記第2の変換モジュールを示すセッション情報に基づいて前記第2の変換モジュールを起動することによって、前記第2のセッションをデータ伝送可能な状態に復元するステップとをさらに具備することを特徴とする請求項6記載の通信制御方法。
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