WO2023210277A1

WO2023210277A1 - 天面部、収納容器、及び包装容器

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Publication number: WO2023210277A1
Application number: PCT/JP2023/013923
Authority: WO
Inventors: 真弓綿世; 義則稲川
Original assignee: 株式会社フジシールインターナショナル
Priority date: 2022-04-28
Filing date: 2023-04-04
Publication date: 2023-11-02

Abstract

収納容器の保持具として容器ホルダーと共に用いられることにより、保持具全体として使用する樹脂量を軽減することが可能な天面部を提供する。　収納容器２０を収容する容器ホルダー１１が備える筒状部の開口部９に装着される天面部１０は、第１部材１１ａと、第２部材１１ｂと、第１部材１１ａと第２部材１１ｂとを連結する連結部材１８と、を備え、開口部９に装着されたときに、第１部材１１ａと第２部材１１ｂとの距離が大きくなる方向の反発力を生じる。

Description

天面部、収納容器、及び包装容器

　本開示は、収納容器の保持具として容器ホルダーと共に用いられる天面部、容器ホルダー及び天面部に保持される収納容器、及び包装容器に関する。

　収納容器を装着して用いる容器ホルダーが知られている。

　特許文献１は、袋容器ホルダーを開示する。該袋容器ホルダーは、載置部と、載置部から立設する立設部と、立設部の第１端部から載置部の直上部分に張り出して設けられた、Ｕ字状切欠き部を備える張出し係止部とを含む。張出し係止部の下方の部分が、袋容器の着脱空間部となっている。載置部から立設して、下端部邪魔板部が設けられており、下端部邪魔板部の裏面側に、袋容器の下端部を装着させる下端部装着部が形成されている。

特開２０１８－０４７９２８号公報（２０１８年３月２９日公開）

　しかしながら、射出成型により形成された特許文献１の袋容器ホルダーは、ユーザがノズルヘッドを押圧する押圧力に抗する強度を持たせるために肉厚に形成されており、製造時に使用する樹脂量が多くなる。

　本開示は、前記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、収納容器の保持具として容器ホルダーと共に用いられることにより、保持具全体として使用する樹脂量を軽減することが可能な天面部等を提供することにある。

　前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る天面部は、収納容器を収容する容器ホルダーが備える筒状部の開口部に装着される天面部であって、第１天板と、前記第１天板に接続されており、前記開口部に挿入される第１挿入部と、を有する第１部材と、第２天板と、前記第２天板に接続されており、前記開口部に挿入される第２挿入部と、を有する第２部材と、前記第１部材と前記第２部材とを連結する第１連結部材と、を備え、前記開口部に装着されたときに、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる。

　前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る収納容器は、天面部を筒状の開口部に装着する容器ホルダーに収容される収納容器であって、前記天面部は、第１部材と、該第１部材に連結された第２部材とを有しており、前記収納容器は、容器本体と、前記容器本体に設けられ、前記第１部材と前記第２部材との間に挟持される排出部と、前記排出部に設けられた突起部と、を備え、前記天面部が前記開口部に装着されたときに、前記突起部は、前記第１部材と前記排出部との間、または前記第２部材と前記排出部との間に挟持され、かつ、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる。

　前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る天面部は、収納容器を収容する容器ホルダーが備える筒状部の開口部に装着される天面部であって、前記開口部に装着される、弾性変形可能な側壁と、
　前記側壁の一部が切り欠かれた切欠きを構成し、前記収納容器の排出部を挿入可能に構成された排出部挿入部と、を備え、
　前記側壁は、前記排出部挿入部に前記排出部が挿入された状態で前記開口部に装着されたときに、前記開口部を拡げる方向に該開口部に対して弾性力を付与する。

　前記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る包装容器は、排出部を有する収納容器と、前記収納容器を収容する容器ホルダーと、前記排出部が挿入され、かつ、前記容器ホルダーの開口部に装着される天面部と、を備え、前記天面部は、前記排出部が挿入された状態で前記開口部に装着されたときに、前記開口部を拡げる方向に該開口部に対して弾性力を付与する。

　本開示の一態様によれば、収納容器の保持具として容器ホルダーと共に用いられることにより、保持具全体として使用する樹脂量を軽減することが可能な天面部等を提供することができる。

本開示に係る天面部の使用例を説明するための図である。本開示に係る天面部を説明するための図である。本開示に係る他の天面部の斜視図である。本開示に係る他の天面部の側面図である。収納容器の保持具として天面部と共に用いられる容器ホルダーの構成と、容器ホルダーの製造方法を説明するための図である。容器ホルダーの断面図である。底面部の補強構造の一例を説明するための図である。容器ホルダー及び天面部が収納容器を着脱可能に係止する方法を説明するための図である。本開示に係る天面部の一変形例を説明するための平面図である。本開示に係る天面部の一変形例を説明するための平面図である。本開示に係る収納容器の一変形例を説明するための平面図である。本開示に係る天面部を説明するための図である。第１ロック部と第２ロック部とが遊びを有するように互いに係合された構成を説明するための、本開示に係る天面部の要部詳細図である。本開示に係る天面部を説明するための図である。本開示に係る天面部を説明するための図である。本開示に係る天面部を説明するための図である。本開示に係る天面部を説明するための図である。本開示に係る包装容器を説明するための図である。

　〔実施形態〕
　以下、本開示の一実施形態について、模式的に示した図１等を参照しながら詳細に説明する。図１は、本開示に係る天面部１０の使用例を説明するための図である。

　なお、本開示の一実施形態について説明するうえで、以下について付言する。「下限値ＸＸＸ～上限値ＹＹＹ」で表される数値範囲は、下限値ＸＸＸ以上上限値ＹＹＹ以下を意味する。「上」、「下」は、重力方向を下側、重力方向と反対側を上側とする。

　（適用例）
　理解の容易のため、最初に図１を参照しつつ、本開示に係る天面部１０の使用例を説明する。

　図１の参照番号１００に示す図を参照して、天面部１０は、収納容器２０を収容する容器ホルダー１が備える筒状部の開口部９に装着されると共に、収納容器２０の排出部２１を係止することができる。

　以下の説明では、容器ホルダー１と天面部１０とは別個の物品であるとして説明する。しかしながら、天面部１０は、容器ホルダー１が備える筒状部の蓋体として機能する、容器ホルダー１の部品であるともいえる。このように考えれば、本開示の対象は、筒状部を有する容器ホルダー１の本体と、前記筒状部に装着される天面部１０とを備える容器ホルダー１であるとも表現できる。

　容器ホルダー１は、内部が中空の筒状に形成されており、その内部に収納容器２０を収容するための収容空間７を有する。容器ホルダー１は、下端に、収納容器２０を載置可能な底面部８を有してよい。

　収納容器２０は、一般的な収納容器であってよく、収納物を排出するための排出部２１を有する。排出部２１は、排出口を有する。排出部２１は、筒状であり、その外壁面にはキャップを取り付けるための溝が形成されてもよい。例えば、収納容器２０は、洗剤、シャンプー、リンス、食品類などを収納する。収納容器２０は、排出口を有する専用のキャップを用いて収納物を排出してもよいし、該キャップを用いることなく、収納物を排出してもよい。

　図１に示す例では、収納容器２０は、軟包材容器であって、天マチ及び底マチを有しており、天マチの面内中央に排出部２１が取り付けられている。排出部２１は、スパウトである。排出部２１は、スパウトのような樹脂成型品であってよいし、軟包材容器の包材の一部から形成されていてもよい。図１の例では、収納容器２０は、シャンプー又はリンスなどの容器として使用される、ポンプ機能を有するシャンプーディスペンサー（シャンプーボトル）である。

　図１の参照番号１１０に示す図を参照して、天面部１０が収納容器２０の排出部２１を係止する（詳細は後述）。

　次に、図１の参照番号１２０に示す図を参照して、天面部１０により排出部２１が係止された状態で、図中の（Ａ）に示す方向から収納容器２０が容器ホルダー１の収容空間７に挿入される。容器ホルダー１は、収納容器２０を収容可能な形状（高さ、幅、又は開口形状等）を有しておればよい。

　そして、図１の参照番号１３０に示す図を参照して、天面部１０が容器ホルダー１に装着される。これにより、収納容器２０が容器ホルダー１及び天面部１０により保持された状態が完了する。このとき、天面部１０は、容器ホルダー１の筒状部の開口部９の内面に強固に装着される。そのため、例えば、収納容器２０のポンプヘッドのみを把持して容器ホルダー１、天面部１０、及び収納容器２０を上方へ持ち上げた場合においても、天面部１０及び収納容器２０の容器ホルダー１からの脱落を防止できる。あるいは、容器ホルダー１の胴部を把持した状態で容器ホルダー１の上下を反転させた場合においても、天面部１０及び収納容器２０の容器ホルダー１からの脱落を防止できる。

　このように、天面部１０は、収納容器２０の保持具として容器ホルダー１と共に用いられる。

　（天面部）
　本開示に係る天面部１０を図２により説明する。図２は、天面部１０を説明するための図である。参照番号２００は天面部１０の斜視図を示し、参照番号２１０は天面部１０の平面図を示す。

　図２の参照番号２００、２１０に示す図を参照して、天面部１０は、第１部材１１ａ、第２部材１１ｂ、及び、第１部材１１ａと第２部材１１ｂとを連結する連結部材１８を備える。

　第１部材１１ａは、第１天板１２ａと、第１天板１２ａに接続されており、容器ホルダー１の開口部９に挿入される挿入部（第１挿入部）１３ａと、を有する。第１挿入部１３ａは、第１天板１２ａから下方に延在する第１側壁１４ａと、第１側壁１４ａから容器ホルダー１の開口部９の中心方向に傾斜する第１傾斜面１５ａと、を含む。ここで、下方とは、天面部１０が容器ホルダー１の開口部９に装着されたときに、筒状の容器ホルダー１の長軸方向に沿う方向であって、容器ホルダー１側の方向（底面部８が位置する方向）をいう。上方とは、下方の反対方向をいう。

　第１部材１１ａは、連結部材１８によって第２部材１１ｂと連結されている。第１部材１１ａは、連結部材１８によって第２部材１１ｂと互いに連結されている第１端部１７ａと、連結されていない第２端部１６ａとを有する。

　第２部材１１ｂは、第２天板１２ｂと、第２天板１２ｂに接続されており、容器ホルダー１の開口部９に挿入される第２挿入部１３ｂと、を有する。第２挿入部１３ｂは、第２天板１２ｂから下方に延在する第２側壁１４ｂと、第２側壁１４ｂから容器ホルダー１の開口部９の中心方向に傾斜する第２傾斜面１５ｂと、を含む。

　第２部材１１ｂは、連結部材１８によって第１部材１１ａと連結されている。第２部材１１ｂは、連結部材１８によって第１部材１１ａと互いに連結されている第１端部１７ｂと、連結されていない第２端部１６ｂとを有する。

　第１側壁１４ａ及び第２側壁１４ｂは、容器ホルダー１の開口部９の内面に当接する。第１側壁１４ａ及び第２側壁１４ｂは、例えば、５ｍｍ～２０ｍｍの長さであってよい。

　第１傾斜面１５ａ及び第２傾斜面１５ｂは、天面部１０の開口部９への装着を容易にするため、口径が小さくなるように開口部９の中心方向に傾斜する。第１傾斜面１５ａ及び第２傾斜面１５ｂは、例えば、第１部材１１ａ及び第２部材１１ｂの外周径よりも約１０ｍｍ小さい外周径を有してよい。第１傾斜面１５ａ及び第２傾斜面１５ｂを省略し、その分だけ第１側壁１４ａ及び第２側壁１４ｂの長さを長くしてもよい。

　第１部材１１ａの第１天板１２ａ及び第２部材１１ｂの第２天板１２ｂは、上面全体が平坦でもよいし、外側に凸に湾曲する湾曲部を有してもよい。図２に示す例では、第１天板１２ａ及び第２天板１２ｂそれぞれ、上方に湾曲している。第１天板１２ａ及び第２天板１２ｂは、それぞれドーム形状の半分の形状を有していてもよいし、当該ドーム形状の頂上部分が平坦面である形状を有していてもよい。第１天板１２ａ及び第２天板１２ｂの一部が外側に向けて凸に湾曲していればよい。第１天板１２ａ及び第２天板１２ｂが湾曲形状を有することにより、天面部１０は、上方から印加される圧力に対する強度を高めることができ、座屈しにくくなる。

　第１部材１１ａ及び第２部材１１ｂは、上面周縁が円形の一部に相当する形状であってもよい。第１部材１１ａおよび第２部材１１ｂを平面視した場合、第１天板１２ａおよび第２天板１２ｂの外縁部１１ｃは、同一の円の円弧の一部に相当する形状を有している。これは、天面部１０が装着される、容器ホルダー１の筒状部が有する開口部９が略円形であることに対応している。また、第１部材１１ａおよび第２部材１１ｂを平面視した場合、第１天板１２ａおよび第２天板１２ｂの内縁部１１ｄも、同一の円の円弧の一部に相当する形状を有している。これは、第１天板１２ａおよび第２天板１２ｂの内縁部１１ｄによって狭持される、収納容器２０の排出部２１が略円筒形状を有していることに対応している。

　第１挿入部１３ａ及び第２挿入部１３ｂは、容器ホルダー１の開口部９に装着されることから、開口部９の形状に対応する形状を有する。図２の例では、第１挿入部１３ａ及び第２挿入部１３ｂは、容器ホルダー１の開口部９の形状に対応して、上面視で円形の一部に相当する形状を有する。

　容器ホルダー１の開口部９の形状が正方形である場合には、第１挿入部１３ａ及び第２挿入部１３ｂの外縁形状が正方形であれば、第１天板１２ａおよび第２天板１２ｂの外縁形状が正方形である必要はない。ただし、この場合、容器ホルダー１及び天面部１０の一体的なデザイン性を高めるために、第１天板１２ａおよび第２天板１２ｂの外縁形状は、正方形の一部に相当する形状であってよい。このように、第１部材１１ａ及び第２部材１１ｂは、その形状が適宜に変更されてよい。

　天面部１０が第１傾斜面１５ａ及び第２傾斜面１５ｂを有する場合には、第１傾斜面１５ａ及び第２傾斜面１５ｂは、第１挿入部１３ａ及び第２挿入部１３ｂの形状に対応する形状を有してよい。図２の例では、第１傾斜面１５ａ及び第２傾斜面１５ｂは、第１挿入部１３ａ及び第２挿入部１３ｂの形状に対応して、上面視で円形の一部に相当する形状を有する。

　参照番号２１０に示す図において、第２端部１６ａと第２端部１６ｂとの間の距離をＬ、第２端部１６ａと第２端部１６ｂとの間の、収納容器２０の排出部２１が挿入される領域をＲ１、排出部２１を係止する領域をＲ２でそれぞれ示す。

　連結部材１８は、第１部材１１ａと第２部材１１ｂとを連結し、かつ、第１部材１１ａ及び第２部材１１ｂに対して弾性作用を及ぼす部材である。一般に、弾性とは、応力を加えるとひずみが生じるが、除荷すると元の寸法に戻る性質をいう。以下、具体的に説明する。

　第２端部１６ａと第２端部１６ｂとの間の距離Ｌが小さくなる方向に外部からの圧力が第１部材１１ａおよび第２部材１１ｂに加わったとき、第２端部１６ａと第２端部１６ｂとの間の距離Ｌが小さくなる。このとき、連結部材１８は、第１部材１１ａと第２部材１１ｂとの間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる。また、第２端部１６ａと第２端部１６ｂとの間の距離Ｌが大きくなる方向に外部からの圧力が第１部材１１ａおよび第２部材１１ｂに加わったとき、第２端部１６ａと第２端部１６ｂとの間の距離Ｌが大きくなる。このとき、連結部材１８は、第１部材１１ａと第２部材１１ｂとの間の距離が小さくなる方向の反発力を生じさせる。

　連結部材１８は、第１天板１２ａと第２天板１２ｂとの間、第１側壁１４ａと第２側壁１４ｂとの間、又は、第１傾斜面１５ａと第２傾斜面１５ｂとの間を連結してよい。

　連結部材１８は、前述した弾性作用を第１部材１１ａ及び第２部材１１ｂに及ぼすことができるのであれば、特定の材質又は形状等に限定されない。図２の例では、連結部材１８は、上面視で略Ｕ字状である。図２の参照番号２１０に示す図において、第１端部１７ａと第１端部１７ｂとのなす角度がθで示される。連結部材１８は、例えば、θが１０°～３０°の角度となるように構成されてよい。

　天面部１０は、射出成型により一体成型されてよい。天面部１０は、第１部材１１ａ及び第２部材１１ｂが射出成型品で構成され、連結部材１８が、プラスチック、ゴム、又は金属等の弾性材料により構成されてよい。

　（リブ構造）
　次に、天面部１０の変形例である、本開示に係る天面部３０を図３により説明する。図３は、本開示に係る天面部３０の斜視図である。なお、図２を参照して前述した内容についてはその説明を省略する。

　天面部３０は、収納容器２０を収容する容器ホルダー１が備える筒状部の開口部９に装着される保持具であって、第１部材３１ａ、第２部材３１ｂ、及び、第１部材３１ａと第２部材３１ｂとを連結する連結部材３８を備える。第１部材３１ａ、第２部材３１ｂ、及び連結部材３８は、図２を参照して説明した、第１部材１１ａ、第２部材１１ｂ、及び連結部材１８と同様の部材と考えてよい。

　図３に示すように、天面部３０は、第１部材３１ａ（第１天板３２ａ、第１側壁３４ａ、及び／又は、第１傾斜面３５ａ）及び第２部材３１ｂ（第２天板３２ｂ、第２側壁３４ｂ、及び／又は、第２傾斜面３５ｂ）の外表面に薄肉部３７を有する。薄肉部３７は、他の領域と比べて肉厚が薄い部分である。図３の例では、天面部３０は、上下方向に一定の間隔を設けて複数の薄肉部３７を有する。天面部３０は、いわゆるリブ構造となる薄肉部３７を有することにより、外部衝撃又は歪みに対する耐久性を高めることができる。そして、天面部３０は、強度を保ちつつ、さらに使用する樹脂量を軽減できる。

　薄肉部３７は、第１部材３１ａ及び第２部材３１ｂの内表面に設けられてもよい。薄肉部３７は、第１部材３１ａ又は第２部材３１ｂに設けられてもよい。薄肉部３７は、上下方向ではなく、横方向又は斜め方向に設けられてもよい。

　（天面部の変形例）
　次に、天面部１０の変形例である、本開示に係る天面部４０を図４により説明する。図４は、本開示に係る天面部４０の側面図である（第１部材側の側面図）。なお、図２を参照して前述した内容についてはその説明を省略する。

　天面部４０は、収納容器２０を収容する容器ホルダー１が備える筒状部の開口部９に装着される保持具であって、第１部材４１、第２部材（不図示）、及び弾性部材（不図示）を備える。第１部材４１は、第１天板４２及び第１挿入部４３を備える。第１挿入部４３は、第１側壁４４を備え、第１傾斜面４５を備えてもよい。第１傾斜面４５は、内側に（すなわち、容器ホルダー１の開口部９の中心側に凸に）わずかに湾曲した形状を有していてもよい。第１傾斜面４５が湾曲形状を有することにより、天面部４０の容器ホルダー１への装着時において、天面部４０は、下方から印加される圧力に対する強度を高めることができ、座屈しにくくなる。その他の構成については、第１部材４１は、図２を参照して説明した第１部材１１ａと同様の部材と考えてよい。また、図４には、第１部材４１が図示されており、対応する第２部材が図示されていない都合上、第１部材４１についてのみ説明するが、同様の構成が天面部４０の第２部材にも備わっている。

　次に、収納容器２０の保持具として天面部１０と共に用いられる容器ホルダー１を、図５～７を参照して説明する。その後、容器ホルダー１に天面部１０を装着する方法を、図８を参照して後述する。

　（容器ホルダー）
　収納容器２０の保持具として本開示に係る天面部と共に用いられる容器ホルダー１の一例を図５により説明する。図５は、収納容器２０の保持具として本開示に係る天面部と共に用いられる容器ホルダー１の構成と、容器ホルダー１の製造方法を説明するための図である。

　（シート部材）
　参照番号５００に示す図は、容器ホルダー１の構成部材であるシート部材２を示す。シート部材２は、収納容器２０を収容するための収容空間７を有し、筒状に形成される。シート部材２は、合成樹脂、紙、合成紙、又は、それらの積層体であってよい。シート部材２は、後述するフィルム部材５の応力によって変形可能な程度の剛性を有しておればよい。一例として、シート部材２は、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）である。シート部材２は、肉厚があるほど容器ホルダー１の強度を高めることができる。シート部材２は、例えば、肉厚が１００μｍ～３００μｍであってよい。好ましくは、シート部材２は、肉厚が２００μｍ～２５０μｍである。シート部材２は、収納容器の排出部を係止するためのロックプレート３（詳細は後述）を有してもよい。

　シート部材２は、筒状に形成される前の状態においては、正方形、矩形、台形、又は扇形等の形状を有してよい。シート部材２は、筒状に形成されたときに、多角柱、円柱形又は円錐台形等の形状を有してよい。以下の説明では、シート部材２は、筒状に形成される前の状態では扇形であり、筒状に形成された後では円錐台形であるものとする。

　なお、扇形とは、一組の円弧とその両端に引いた半径とで囲まれた図形をいうものとする。また、本明細書では、扇形というときは、略扇形の形状を含むものとする。このことは、シート部材２が、筒状に形成される前の状態においては、正方形、矩形、又は台形等の形状を有する場合、及び、筒状に形成されたときに、円柱形又は円錐台形等の形状を有する場合についても同様である。

　以下、シート部材２について具体的に説明する。

　参照番号５００に示す図を参照して、シート部材２は、第１端部２ａ及び第２端部２ｂを有する。第１端部２ａ及び第２端部２ｂは何れも円弧の一部に相当する形状であり、第１端部２ａは第２端部２ｂよりも短い。

　シート部材２は、第１端部２ａから第２端部２ｂに至る、折罫線又はハーフカット線等により構成される折れ曲がり線２ｃを有してもよい。シート部材２は、折れ曲がり線２ｃを１以上有してよい。図２の例では、シート部材２は、折れ曲がり線２ｃを１つ有する。シート部材２は、折れ曲がり線２ｃを有することにより、シート部材２を折り畳みやすくできる。これにより、シート部材２の運搬又は梱包等、及び、容器ホルダー１の製造等が効率的に行える。

　シート部材２は、側端２ｄ及び側端２ｅを有する。側端２ｄ及び側端２ｅは、シート部材２が折れ曲がり線２ｃで折り畳まれたときに互いに重なり合ってよい。

　シート部材２は、側端２ｄ（又は、側端２ｅ）の中央付近に接着片４を有してよい。接着片４は、シート部材２と一体となってシート部材２の側端２ｄ（又は、側端２ｅ）から延在し、その延在部の少なくとも一部に接着部が設けられることによって形成されてよい。接着片４は、折れ曲がり線２ｃにおいて折り畳まれた側端２ｄ及び側端２ｅを互いに接着する。接着片４の接着部は、ホットメルト接着剤、接着テープ、又は糊等であってよい。

　参照番号５１０に示す図は、側端２ｄ及び側端２ｅが接着片４によって互いに接着され、シート部材２が筒状に形成された後の様子を示す。接着片４は、第１端部２ａと第２端部２ｂとの中央付近に位置し、第１端部２ａ及び第２端部２ｂに至るまでは延在していなくてよい。

　参照番号５２０に示す図は、筒状に形成されたシート部材２が収容空間７（不図示）を内部に有し、その収容空間７にマンドレル５０（芯）が挿入される様子を示す。一例として、マンドレル５０は、上方に向かうにつれ縮径する。シート部材２は、第２端部２ｂ側からマンドレル５０に挿入される。

　（フィルム部材）
　参照番号５３０に示す図は、フィルム部材５が、マンドレル５０に挿入されたシート部材２に被せられる様子を示す。上述したように、フィルム部材５は、シート部材２の外壁面（側面）に装着される、筒状の、伸縮性を有するか又は熱収縮した部材である。フィルム部材５は、シュリンクラベル、又は、ストレッチラベルであってよい。フィルム部材５は、筒状のシート部材２に巻き付けられて筒状に形成されてもよい。

　筒状のフィルム部材５は、その一端の内面と他端の外面とが接着剤又は溶着によって接合（センターシール）されてよい。フィルム部材５は、その厚みが、特に限定されないが、一例として１０～１２０μｍであってよい。フィルム部材５がシュリンクラベルの場合、フィルム部材５の厚みは、例えば、１２～６０μｍが好ましい。

　シュリンクラベルは、少なくとも第１方向に熱収縮するフィルムである。熱収縮するフィルムとは、室温下（例えば、２３℃）では収縮しないが、熱収縮温度（例えば、８０℃～１００℃）に加熱されると所定方向において収縮する性質を有するフィルムをいう。少なくとも第１方向に熱収縮するフィルムとは、少なくとも第１方向において、熱収縮性を有するフィルムである。加熱は、熱風、スチーム、過熱水蒸気又はＬＥＤ照射等の適宜の方法を採用することができる。フィルム部材５の収縮率は、シュリンクフィルムの第１方向の、９０℃、１０秒における熱収縮率が、例えば１５～９０％であり、好ましくは２０～８５％である。また、シュリンクフィルムの第２方向の、９０℃、１０秒における熱収縮率は、－３～１５％であり、好ましくは－１～１０％である。

　第１方向とは、フィルムの面内における１つの方向を意味し、第２方向は、フィルムの面内において第１方向と直交する方向である。例えば、筒状のフィルム部材５では、筒状形状の長軸方向（筒状のフィルム部材５の軸方向）を第２方向、その第２方向に直交する方向（周方向）を第１方向と規定することができる。

　フィルム部材５は、上述の熱的性質を有することを条件として、様々なフィルムを用いることができる。フィルム部材５の材料としては、例えば、合成樹脂フィルム、不織布フィルム、又は発泡樹脂フィルムなどが挙げられる。フィルム部材５は、前述した材料から選ばれる少なくとも１つを含む積層フィルムであってもよい。積層フィルムは、その積層物全体として熱収縮性を有することを条件として、実質的に熱収縮性を有さないフィルムと熱収縮性を有するフィルムの積層物であってもよいが、その全てが熱収縮性を有するフィルムからなる積層物が好ましい。

　好ましくは、フィルム部材５として、合成樹脂フィルム又は合成樹脂層を有する積層フィルムが用いられ、さらに好ましくは、単層の合成樹脂フィルム又は複層の合成樹脂フィルムが用いられる。単層の合成樹脂フィルムは、単一の合成樹脂層からなるフィルムであり、複層の合成樹脂フィルムは、２つ以上の合成樹脂層が積層された積層フィルムである。

　合成樹脂フィルム（合成樹脂層）の材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂；ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂；ポリスチレン、スチレン－ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂；ポリアミド系樹脂；塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる１種、又は２種以上の混合物などが挙げられる。不織布フィルム及び発泡樹脂フィルムの材質も特に限定されず、従来公知の合成樹脂を用いたものが挙げられる。不織布フィルム及び発泡樹脂フィルムは、それ自体、断熱効果を期待できる。

　フィルム部材５は、シュリンクラベルではなく、熱を必要としない、自己伸縮性のあるストレッチラベルであってもよい。フィルム部材５は、シュリンクラベル又はストレッチラベルの機能により、シート部材２の外形を保持することができる。

　フィルム部材５は、分断線（ミシン目等）を有してもよい。容器ホルダー１は、フィルム部材５の分断線が分断されることで、シート部材２の形状を、筒状から扁平状に変形可能である、言い換えると、元の形状に戻すように構成することもできる。シート部材２は、人又は機械の手を介して元の形状に戻る構成であってもよいし、自然と元の形状に戻る構成であってもよい。

　フィルム部材５は、シート部材２と接着部を介して互いに接着されてもよい。この場合、フィルム部材５は、シート部材２と一体化される。

　フィルム部材５は、デザイン印刷を施されることで、容器ホルダー１の加飾性を向上させることができる。具体的に、フィルム部材５は、グラビア印刷、フレキソ印刷、インクジェット印刷、又はスクリーン印刷等を施されることにより、樹脂成型品に直接印刷する場合と比較して容器ホルダー１の加飾性を向上させることができる。

　上述したように、フィルム部材５は、シュリンクラベル及びストレッチラベルの何れでもよいが、以下の説明では、シュリンクラベルであるものとして説明する。

　（容器ホルダー）
　参照番号５４０に示す図は、フィルム部材５がシート部材２に被せられた後の様子を示す。図示の例では、マンドレル５０の軸心方向において、フィルム部材５は、シート部材２よりも長く、シート部材２の第１端部２ａ（不図示）から突き出ている。

　参照番号５５０に示す図は、熱風、スチーム、過熱水蒸気又はＬＥＤ照射等の適宜の方法によってフィルム部材５を熱収縮させた後の、容器ホルダー１が完成した様子を示す。図示の例において、容器ホルダー１は、熱収縮したフィルム部材５がシート部材２の外壁面に装着されるとともに、フィルム部材５が容器ホルダー１の底面部８の一部を形成している。容器ホルダー１は、フィルム部材５を熱収縮させることにより、シート部材２の外形を保持することができる。

　容器ホルダー１は、シート部材２の軸方向における一対の端部間において、底面部８に向けて径寸法が漸次縮径する縮径部６を有してもよい。これにより、容器ホルダー１は、縦（高さ）方向に複数スタッキングできる。この構成によれば、容器ホルダー１は、複数の容器ホルダー１を縦（高さ）方向にスタッキングして収納及び運搬でき、重ねた容器ホルダーの数量だけ収納効率及び運搬効率を高めることができる。

　なお、容器ホルダー１は、必ずしも底面部８を有している必要はない。すなわち、天面部１０は、底面部８を有さない筒状の容器ホルダー１の開口部に装着され、容器ホルダー１の天面を構成する部品であってもよい。容器ホルダー１が底面部８を有していない場合には、参照番号５４０に示す工程にて、シート部材２及びフィルム部材５は、マンドレル５０の軸心方向において、マンドレル５０の上面から突き出る必要はない。

　また、天面部１０が装着される容器ホルダー１の本体は、上述のシート部材２およびフィルム部材５以外の構成を有するものであってもよい。当該本体は、開口部を有する筒状部を備えたものであれば、特に限定されない。

　以上によれば、容器ホルダー１は、射出成型により製造される従来の容器ホルダーに比べて、使用する樹脂量を軽減することができる。

　さらに、容器ホルダー１は、以下の効果を奏する。

　同じ形状で異なるフレーバー又は期間限定品のような多種多様な収納容器に使用する容器ホルダーを考える。樹脂成型により製造された従来の容器ホルダーの場合、その容器ホルダーに対して収納容器の収納物に関連する情報を直接印刷すると、収納容器の売れ行きが低下すると容器ホルダーの在庫が増える。

　これに対して容器ホルダー１では、収納容器の収納物に関連する情報をフィルム部材５に印刷できる。つまり、収納容器の収納物に応じてフィルム部材５のラベルデザインを変更し、そのフィルム部材５をシート部材２に装着すればよい。これにより、容器ホルダー１自体の在庫を従来よりも大幅に軽減できる。

　さらに、従来の容器ホルダーは、樹脂成型のための金型を必要とするが、容器ホルダー１は、シート部材２とフィルム部材５とで簡単に製造できるため、従来必要であった金型が不要となる。

　このように、容器ホルダーは、種々の効果を奏することができる。

　（底面部）
　次に、底面部８の詳細を図６により説明する。図６は、容器ホルダー１の断面図である。

　参照番号６００に示す図は、フィルム部材５を熱収縮させた直後の、マンドレル５０に挿入された容器ホルダー１の様子を示す。参照番号６１０に示す図は、フィルム部材５を熱収縮させ、かつ、マンドレル５０を取り出した後の容器ホルダー１の様子を示す。

　マンドレル５０は、上方に向かうにつれ縮径する縮径部を少なくとも一部に有する。また、マンドレル５０は、マンドレル５０の頂部であるマンドレル上面５０ａとマンドレル５０の側面部との間に湾曲部５０ｂを有してよい。マンドレル５０に湾曲部５０ｂを設けることにより、容器ホルダー１の底面側にも同様の形状である湾曲部６９を形成することができる。

　フィルム部材５が熱収縮する前の時点において、シート部材２及びフィルム部材５は、マンドレル上面５０ａよりも上方に突き出ている。参照番号６００に示す図は、この状態でフィルム部材５を熱収縮させた後の様子を示す。

　容器ホルダー１の製造過程において、フィルム部材５を熱収縮させると、その収縮力によってシート部材２がマンドレル５０の形状に沿って成形される。これにより、マンドレル上面５０ａ上には、シート部材２の端部からシート部材２の径方向に延びるシート延在部２ｆと、シート部材２の径方向に延び、シート延在部２ｆに重畳するフィルム延在部５ａとを含む底面部８が形成される。前述したマンドレル５０の湾曲部に対応する位置においては、容器ホルダー１にも湾曲部６９が形成される。なお、フィルム延在部５ａは、シート延在部２ｆを完全に覆っていてもよいし、シート延在部２ｆの一部のみを覆っていてもよい。また、底面部８は、フィルム延在部５ａのみから形成されてもよい。

　容器ホルダー１は、底面部８を有し、その底面部８に収納容器２０を載置させることができる。これにより、容器ホルダー１は、天面部１０により収納容器２０の排出部２１を係止し、かつ、容器ホルダー１及び底面部８により収納容器２０を安定的に収容できる。また、容器ホルダー１は、底面部８に収納容器２０を載置させることで、収納容器２０の排出部２１を係止する天面部１０による力（係止力）を低減させたとしても収納容器２０を容器ホルダー１に対して係止することが可能となる。

　また、容器ホルダー１は、シート部材２及びフィルム部材５以外の別部材を用いることなく、底面部８上に収納容器２０を載置できるため、製造のしやすさ、コスト、及び原材料の低減といった点でも有利である。さらには、容器ホルダー１は、フィルム延在部５ａを有することにより、筒状またはその一部をなすシート部材２の外形を良好に保持することができる。

　さらに、容器ホルダー１は、湾曲部６９を有することにより、容器ホルダー１を従来のボトルに類似した形状にできる。加えて、容器ホルダー１は、湾曲部６９を有することにより、容器ホルダー１のデザイン性を高める、複数の容器ホルダー１を上下にスタッキングしやすくなる、又は、容器ホルダー１の強度を高める、といった効果も得られる。

　ここで、参照番号５１０に示す図を参照して、接着片４は、第２端部２ｂと第１端部２ａとの中央付近に位置し、第１端部２ａ及び第２端部２ｂに至るまでは延在していない構成を説明した。この構成によれば、フィルム部材５の収縮力によってシート部材２を成形するときに、湾曲部６９の成形時にシート部材２に皺が発生しにくく、湾曲部６９を綺麗に仕上げることができる。加えて、前記の構成によれば、シート部材２における応力集中の発生を防止できる、又は、フィルム部材５の収縮にシート部材２を追従させやすい、といった効果も得られる。

　（底面部の補強構造）
　次に、底面部８の補強構造を図７により説明する。図７は、底面部８の補強構造の一例を説明するための図である。

　容器ホルダー７０は、底面部７１を有する。底面部７１は、前述した底面部８と同様に、シート延在部２ｆ及びフィルム延在部５ａで構成されている。容器ホルダー７０では、フィルム部材５を熱収縮させる前の時点で、シート部材２の先端に、切込み、又は切欠き等を入れておく。シート部材２の先端の折れ曲り位置に罫線を入れてもよい。この構成によれば、フィルム部材５を熱収縮させることにより、フィルム部材５の熱収縮によって、切込み等によって分割されたシート部材２の先端の隣り合う部分同士が互いに重畳したシート重畳部７６が形成される。

　容器ホルダー７０は、底面部７１がシート重畳部７６を有することによって、底面部７１の強度をさらに高めることができる。その結果、底面部７１を床面に衝突させた場合などにおいても、シート部材２における裂け等の発生を軽減できる。

　（収納容器の係止方法）
　次に、容器ホルダー及び天面部が収納容器を着脱可能に係止する構成を図８により説明する。図８は、容器ホルダー及び天面部が収納容器を着脱可能に係止する方法を説明するための図である。

　図８の参照番号８００及び８１０に示す図を参照して、天面部８０は、第１部材８１ａ、第２部材８１ｂ、側壁８４、傾斜面８５、連結部材８８、及び領域Ｒ２を有する。天面部８０は、容器ホルダー１の開口部９に装着されたときに、第１部材８１ａと第２部材８１ｂとの間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる。

　天面部８０は、第１部材８１ａ及び第２部材８１ｂ（以下、両者を区別しないときは、単に「部材８１」と称する。）を含む。部材８１は、上面視において、略円形の外周縁を有してよい。部材８１の外径は、容器ホルダー１の開口部の外径よりも大きく設定されてよい。

　第１部材８１ａ及び第２部材８１ｂは、一端においては連結部材８８を介して連結し、他端においては、第１部材８１ａと第２部材８１ｂとの間に収納容器２０の排出部２１を通すための空隙が形成されている。第１部材８１ａと第２部材８１ｂとのなす角度は、連結部材８８を起点として、１０°～３０°に設定されてよい。第１部材８１ａと第２部材８１ｂとの間には領域Ｒ２が形成されている。領域Ｒ２は、天面部８０を上面視したときに、第１部材８１ａの内周縁と、第２部材８１ｂの内周縁とによって部分的に囲まれる略円形の領域である。この領域Ｒ２において収納容器２０の排出部２１を挟持（係止）することができる。

　前述したように、連結部材８８は、第１部材８１ａと第２部材８１ｂとを連結し、かつ、第１部材８１ａ及び第２部材８１ｂに対して弾性作用を及ぼす部材である。

　具体的に、領域Ｒ２が小さくなる方向に外部からの圧力が第１部材８１ａ及び第２部材８１ｂに加わったとき、領域Ｒ２は小さくなる。このとき、連結部材８８は、領域Ｒ２が大きくなる方向の反発力を生じさせる。また、領域Ｒ２が大きくなる方向に外部からの圧力が第１部材８１ａ及び第２部材８１ｂに加わったとき、領域Ｒ２は大きくなる。このとき、連結部材８８は、領域Ｒ２が小さくなる方向の反発力を生じさせる。

　領域Ｒ２は、例えば、上面視において略Ｕ字状に切り欠かかれており、収納容器２０の排出部２１を係止する。領域Ｒ２は、収納容器２０の排出部２１を係止することができるのであれば、特定の形状に限定されず、他の形状が採用されてよい。

　天面部８０は、部材８１に接続された、収納容器２０の開口部に挿入される側壁８４を備える。天面部８０は、側壁８４から延在する傾斜面８５を有してもよい。

　側壁８４は、容器ホルダー１の長軸方向に沿って、部材８１から下方に延在する。側壁８４は、収納容器２０の開口部の内面に当接する。側壁８４は、例えば、５ｍｍ～２０ｍｍの長さであってよい。

　傾斜面８５は、側壁８４に接続しており、容器ホルダー１の開口部９への天面部８０の装着を容易にするため、口径が小さくなるように天面部８０の中心方向に傾斜する。傾斜面８５は、例えば、部材８１の外周径よりも約１０ｍｍ小さい外周径を有してよい。

　次に、参照番号８２０～８４０に示す図を参照して、容器ホルダー１に収納容器２０を収容し、天面部８０により収納容器２０の排出部２１を係止する方法を説明する。

　最初に、参照番号８２０示す図を参照して、収納容器２０の排出部２１を天面部８０の領域Ｒ２に係止する。このとき、領域Ｒ２を広げる方向に第１部材８１ａ及び第２部材８１ｂに力を加えて、排出部２１を領域Ｒ２に挿入しやすくしてよい。

　次に、参照番号８３０に示す図を参照して、排出部２１が領域Ｒ２において係止された状態で、収納容器２０を容器ホルダー１の内部に挿入する。

　最後に、参照番号８４０に示す図を参照して、収納容器２０は、排出部２１が領域Ｒ２において係止された状態を保ちつつ、底面部８上に載置される。そして、天面部８０が容器ホルダー１の開口部９に装着される。

　容器ホルダー１の開口部に天面部８０を装着する方法は次のとおりである。最初に、領域Ｒ２が小さくなる方向に第１部材８１ａ及び第２部材８１ｂに対して圧力を加えて、側壁８４の外径を容器ホルダー１の開口部９の内径よりも小さくする。その状態で、側壁８４及び傾斜面８５を容器ホルダー１の開口部の内側に挿入する。なお、外部からの圧力が第１部材８１ａ及び第２部材８１ｂに加わらない状態においては、側壁８４の外径は容器ホルダー１の開口部９の内径よりも大きい。次に、第１部材８１ａ及び第２部材８１ｂに対する圧力の印加を停止する。これにより、連結部材８８は、領域Ｒ２が大きくなる方向の反発力を生じさせて、側壁８４の外面を容器ホルダー１の開口部の内面に当接させる。この連結部材８８の弾性作用によって、接着剤などを用いることなく、側壁８４の外面が容器ホルダー１の開口部の内面に当接する状態を維持できる。

　容器ホルダー１の開口部９から天面部８０を取り外す方法は、まず、領域Ｒ２が小さくなる方向に第１部材８１ａ及び第２部材８１ｂに対して圧力を加える。次に、側壁８４の外径を容器ホルダー１の開口部の内径よりも小さくし、その状態で、側壁８４及び傾斜面８５を容器ホルダー１の開口部の外側に移動する。以上により、容器ホルダー１の開口部から天面部８０を取り外すことができる。

　このように、容器ホルダー１は、底面部８及び天面部８０によって収納容器２０を保持することにより、容器ホルダー１からの収納容器２０の脱落を容易に防止できる。特に、天面部８０は、シート部材２及びフィルム部材５によって構成され、開口部の形状が柔軟に変化しやすい本開示の容器ホルダーに好適に適用できる。

　以上、本開示に係る天面部がシート部材２及びフィルム部材５により構成される容器ホルダー１等に適用される例を説明した。本開示に係る天面部は、例えば、樹脂材料を用いた射出成型により製造でき、フィルム部材５を含む容器ホルダー１等と共に収納容器の保持具として用いられる。この保持具は、全体として使用する樹脂量が従来の保持具よりも少ない。それゆえ、本開示に係る天面部は、世界的な潮流であるＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）が求める持続循環経済に沿うものであり、プラスチックごみの削減に大きく貢献することもできる。

　なお、本開示に係る天面部は、プラスチック、金属、木材、及び／又はガラス等から構成された、他の容器ホルダーにも好適に適用できる。

　（天面部の変形例）
　次に、本開示に係る天面部の一変形例を図９により説明する。図９は、本開示に係る天面部の一変形例を説明するための平面図である。なお、前述した内容についてはその説明を省略する。

　天面部９０は、収納容器２０を収容する容器ホルダー１が備える筒状部の開口部９に装着される保持具であって、第１部材９１ａ、第２部材９１ｂ、及び、第１部材９１ａと第２部材９１ｂとを連結する、第１連結部材９８ａ及び第２連結部材９８ｂを備える。

　第１連結部材９８ａ及び第２連結部材９８ｂは、第１部材９１ａと第２部材９１ｂとを連結する。具体的に、第１連結部材９８ａは、第１部材９１ａの第１端面９６ａと第２部材９１ｂの第１端面９６ｂとを連結する。第２連結部材９８ｂは、第１部材９１ａの第２端面９７ａと第２部材９１ｂの第２端面９７ｂとを連結する。第１部材９１ａと第２部材９１ｂとが対向する端面のそれぞれには段差が形成されており、第１連結部材９８ａ及び第２連結部材９８ｂは、当該段差を形成する段差面のうち、前記対向する段差面同士の距離が遠い方の段差面に設けられている。第１連結部材９８ａ及び第２連結部材９８ｂは、第１部材９１ａ及び第２部材９１ｂに対して弾性作用を及ぼす部材であり、天面部１０の連結部材１８と同様の部材と考えてよい。つまり、天面部９０が容器ホルダー１の開口部９に装着されたときに、第１連結部材９８ａ及び第２連結部材９８ｂは、第１部材９１ａと第２部材９１ｂとの間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせうる。

　第１端面９６ａと第１端面９６ｂとの間の距離が小さくなる方向に外部からの圧力が第１部材９１ａおよび第２部材９１ｂに加わったとき、第１端面９６ａと第１端面９６ｂとの間の距離が小さくなる。このとき、第１連結部材９８ａは、第１部材９１ａと第２部材９１ｂとの間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる。また、第１端面９６ａと第１端面９６ｂとの間の距離が大きくなる方向に外部からの圧力が第１部材９１ａおよび第２部材９１ｂに加わったとき、第１端面９６ａと第１端面９６ｂとの間の距離が大きくなる。このとき、第１連結部材９８ａは、第１部材９１ａと第２部材９１ｂとの間の距離が小さくなる方向の反発力を生じさせる。

　同様に、第２端面９７ａと第２端面９７ｂとの間の距離が小さくなる方向に外部からの圧力が第１部材９１ａおよび第２部材９１ｂに加わったとき、第２端面９７ａと第２端面９７ｂとの間の距離が小さくなる。このとき、第２連結部材９８ｂは、第１部材９１ａと第２部材９１ｂとの間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる。また、第２端面９７ａと第２端面９７ｂとの間の距離が大きくなる方向に外部からの圧力が第１部材９１ａおよび第２部材９１ｂに加わったとき、第２端面９７ａと第２端面９７ｂとの間の距離が大きくなる。このとき、第２連結部材９８ｂは、第１部材９１ａと第２部材９１ｂとの間の距離が小さくなる方向の反発力を生じさせる。

　前記の構成によれば、図８を参照して説明したのと同様の方法により、第１連結部材９８ａ及び第２連結部材９８ｂの弾性作用によって、接着剤などを用いることなく、容器ホルダー１の開口部９の内面に天面部９０を当接する状態を維持できる。また、このとき、天面部９０は、第１部材９１ａと第２部材９１ｂとの間に収納容器２０の排出部２１を係止できる。

　以上の構成を有する天面部９０も、容器ホルダー１と共に収納容器２０の保護具として好適に用いることができる。

　（天面部の変形例）
　次に、本開示に係る天面部の一変形例を図１０により説明する。図１０は、本開示に係る天面部の一変形例を説明するための平面図である。なお、図２等を参照して説明した内容についてはその説明を省略する。

　参照番号１０００に示す図を参照して、本開示に係る天面部１００は、収納容器２０を収容する容器ホルダー１が備える筒状部の開口部９に装着される保持具であって、第１部材１０１ａ、第２部材１０１ｂ、連結部材１０８、及び突起部１０９を備える。

　第１部材１０１ａ及び第２部材１０１ｂは、天面部１０の第１部材１１ａ及び第２部材１１ｂと同じであってよい。ただし、第１部材１０１ａは、連結部材１０８と連結する面であって、第２部材１０１ｂと対向する対向面である第１端面１０７ｂに突起部１０９を有する。

　連結部材１０８は、第１部材１０１ａと第２部材１０１ｂとを連結する。連結部材１０８は、天面部１０の連結部材１８と同様に第１部材１０１ａ及び第２部材１０１ｂに対して弾性作用を及ぼす部材であってもよいし、単に連結部材として機能するヒンジ等であってもよい。

　突起部１０９は、第２部材１０１ｂの第１端面１０７ｂに対向する、第１部材１０１ａの第１端面１０７ａ（対向面）に設けられた突起である。突起部１０９は、第１部材１０１ａの第１端面１０７ａに対向する、第２部材１０１ｂの第１端面１０７ｂに設けられた突起であってもよい。突起部１０９は、第１端面１０７ａ（又は、第１端面１０７ｂ）と一体成型されていてよい。突起部１０９は、一般的な弾性材料（ゴム、スポンジなど）で形成されていてもよい。

　天面部１００は、突起部１０９を有することにより、以下の効果を有する。具体的に、天面部１００を容器ホルダー１の開口部９に挿入するときには、第１部材１０１ａの第２端面１０６ａと第２部材１０１ｂの第２端面１０６ｂとの間の距離を縮める。そして、天面部１００が容器ホルダー１の開口部９に挿入された状態では、突起部１０９によって、第１部材１０１ａ及び第２部材１０１ｂは互いの距離が大きくなる方向に付勢される。これにより、容器ホルダー１の開口部９の内面に天面部１００を当接する状態を維持できる。また、このとき、天面部１００は、第１部材１０１ａと第２部材１０１ｂとの間に収納容器２０の排出部２１を係止できる。

　第１端面１０７ａ（又は、第１端面１０７ｂ）における突起部１０９の位置は、特定の位置に限定されない。しかしながら、連結部材１０８に近い位置に突起部１０９を設けることにより、第１部材１０１ａと第２部材１０１ｂとの間の距離を大きくする方向に付勢する力を大きくする効果がより期待できる。

　次に、参照番号１０１０に示す図を参照して、本開示に係る天面部１１０は、収納容器２０を収容する容器ホルダー１が備える筒状部の開口部９に装着される保持具である。天面部１１０は、第１部材１１ａ、第２部材１１ｂ、連結部材１１８、及び突起部１１９を備える。連結部材１１８の構成及び機能は、天面部１００の連結部材１０８と同様と考えてよい。

　天面部１１０では、突起部１１９が、第１部材１１１ａの第１端面１１７ａ（又は、第２部材１１１ｂの第２端面１１７ｂ）ではなく、第１部材１１１ａの第２端面１１６ａ（又は、第２部材１１１ｂの第２端面１１６ｂ）に設けられている。突起部１１９は、一般的な弾性材料（ゴム、スポンジなど）で形成されていてもよい。

　天面部１１０は、突起部１１９を有することにより、以下の効果を有する。具体的に、天面部１１０を容器ホルダー１の開口部９に挿入するときには、第１部材１１１ａの第２端面１１６ａと第２部材１１１ｂの第２端面１１６ｂとの間の距離を縮める。このとき、突起部１１９は、第２端面１１６ａ及び第２端面１１６ｂに対して弾性作用を及ぼす部材であることが好ましい。そして、天面部１００が容器ホルダー１の開口部９に挿入された状態では、突起部１１９によって、第１部材１１１ａ及び第２部材１１１ｂは互いの距離が大きくなる方向に付勢される。これにより、接着剤などを用いることなく、容器ホルダー１の開口部の内面に天面部１１０を当接する状態を維持できる。また、このとき、天面部１１０は、第１部材１１１ａと第２部材１１１ｂとの間に収納容器２０の排出部２１を係止できる。

　以上の構成を有する天面部１００及び天面部１１０も、容器ホルダー１と共に収納容器２０の保護具として好適に用いることができる。

　天面部１００の連結部材１０８及び天面部１１０の連結部材１１８が弾性作用を及ぼす部材である場合がありうる。この場合には、突起部１０９及び突起部１１９は、連結部材１０８及び連結部材１１８による弾性作用による効果と相まって、容器ホルダー１の開口部の内面に天面部１００及び天面部１１０をより強く当接する状態を維持できる。

　このように、図１～４、８～１０を参照して説明したように、本開示に係る天面部は、第１部材および第２部材がそれぞれ、第１連結部材によって互いに連結されている第１端部と、該第１端部とは異なる第２端部とを有する。そして、本開示に係る天面部は、容器ホルダー１の開口部９に装着されたときに、第１部材および第２部材の第１端部間及び第２端部間の少なくとも一方の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせることができる。これにより、本開示に係る天面部は、容器ホルダー１の開口部９の内面に当接する状態を維持でき、容器ホルダー１からの収納容器２０の脱落を防止できる。

　（収納容器）
　次に、本開示に係る収納容器の一変形例を図１１により説明する。図１１は、本開示に係る収納容器の一変形例を説明するための平面図である。なお、図２等を参照して説明した内容についてはその説明を省略する。

　本開示に係る天面部１２０は、収納容器１３０を収容する容器ホルダー１が備える筒状部の開口部９に装着される保持具であって、第１部材１２１ａ、第２部材１２１ｂ、及び、第１部材１２１ａと第２部材１２１ｂとを連結する連結部材１２８を備える。第１部材１２１ａと第２部材１２１ｂとが対向する端面のそれぞれには段差が形成されており、連結部材１２８は、当該段差を形成する段差面のうち、前記対向する段差面同士の距離が遠い方の段差面に設けられている。

　第１部材１２１ａ及び第２部材１２１ｂは、天面部１０の第１部材１１ａ及び第２部材１１ｂと同様と考えてよい。連結部材１２８は、第１部材１２１ａ及び第２部材１２１ｂに対して弾性作用を及ぼす部材であってもよいし、単に連結部材として機能するヒンジ等であってもよい。

　収納容器１３０は、容器本体（不図示）、排出部１３２、及び少なくとも１つの突起部１３４を有する。容器本体とは、図１に示す収納容器２０について説明すれば、排出部２１以外の部分であり、収納物を収納するための主たる空間を形成する部分である。排出部１３２は、容器本体に設けられ、天面部１２０が排出部１３２に装着されたときに、第１部材１２１ａと第２部材１２１ｂとの間に挟持される。突起部１３４は、一般的な弾性材料（ゴム、スポンジなど）で形成されていてもよい。少なくとも１つの突起部１３４が、排出部１３２に設けられる。図１１に示す例では、収納容器１３０は、第１部材１２１ａ及び第２部材１２１ｂの側にそれぞれ１つずつ突起部１３４を有する。突起部１３４は、排出部１３２と一体成型されていてもよい。

　前記の構成によれば、天面部１２０が排出部１３２を挟んだ状態で容器ホルダー１の開口部９に装着されたときに、突起部１３４は、第１部材１２１ａと排出部１３２との間、及び／又は第２部材１２１ｂと排出部１３２との間の間に挟持され、かつ、第１部材１２１ａと第２部材１２１ｂとの間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる。これにより、容器ホルダー１の開口部９の内面に天面部１２０を当接する状態を維持できる。

　突起部１３４は、排出部１３２、第１部材１２１ａ、又は第２部材１２１ｂの形状等に応じて、排出部１３２に適宜の数が設けられてよい。

　前記の構成によれば、容器ホルダー１と天面部１２０との組み合わせによって、突起部１３４を有する収納容器１３０をより安定的に容器ホルダー１内に収容できる。

　（天面部）
　本開示に係る天面部２００を図１２により説明する。図１２は、天面部２００を説明するための図である。参照番号１２００は天面部２００の斜視図を示し、参照番号１２１０は天面部２００の平面図を示す。

　図１２の参照番号１２００、１２１０に示す図を参照して、天面部２００は、第１部材２１１ａ、第２部材２１１ｂ、及び、第１部材２１１ａと第２部材２１１ｂとを連結する連結部材２１８を備える。

　第１部材２１１ａは、第１天板２１２ａと、第１天板２１２ａに接続されており、容器ホルダー１の開口部９に挿入される挿入部（第１挿入部）２１３ａと、を有する。第１挿入部２１３ａは、第１天板２１２ａから下方に延在する第１側壁２１４ａと、第１側壁２１４ａから容器ホルダー１の開口部９の中心方向に傾斜する第１傾斜面２１５ａと、を含む。ここで、下方とは、天面部２００が容器ホルダー１の開口部９に装着されたときに、筒状の容器ホルダー１の長軸方向に沿う方向であって、容器ホルダー１側の方向（底面部８が位置する方向）をいう。上方とは、下方の反対方向をいう。

　第１部材２１１ａは、連結部材２１８によって第２部材２１１ｂと連結されている。第１部材２１１ａは、連結部材２１８によって第２部材２１１ｂと互いに連結されていない側の端部であって、第２部材２１１ｂと対向する第１端部２１６ａを有する。

　第２部材２１１ｂは、第２天板２１２ｂと、第２天板２１２ｂに接続されており、容器ホルダー１の開口部９に挿入される第２挿入部２１３ｂと、を有する。第２挿入部２１３ｂは、第２天板２１２ｂから下方に延在する第２側壁２１４ｂと、第２側壁２１４ｂから容器ホルダー１の開口部９の中心方向に傾斜する第２傾斜面２１５ｂと、を含む。

　第２部材２１１ｂは、連結部材２１８によって第１部材２１１ａと連結されている。第２部材２１１ｂは、連結部材２１８によって第１部材２１１ａと互いに連結されていない側の端部であって、第１部材２１１ａと対向する第２端部２１６ｂを有する。

　第１側壁２１４ａ及び第２側壁２１４ｂは、容器ホルダー１の開口部９の内面に当接する。第１側壁２１４ａ及び第２側壁２１４ｂの下方への突出長は、例えば、５ｍｍ～２０ｍｍであってよい。

　第１傾斜面２１５ａ及び第２傾斜面２１５ｂは、天面部２００の開口部９への装着を容易にするため、口径が小さくなるように開口部９の中心方向に傾斜する。第１傾斜面２１５ａ及び第２傾斜面２１５ｂは、例えば、第１部材２１１ａ及び第２部材２１１ｂの外周径よりも約１０ｍｍ小さい外周径を有してよい。第１傾斜面２１５ａ及び第２傾斜面２１５ｂを省略し、その分だけ第１側壁２１４ａ及び第２側壁２１４ｂの長さを長くしてもよい。

　第１部材２１１ａの第１天板２１２ａ及び第２部材２１１ｂの第２天板２１２ｂは、上面全体が平坦でもよいし、外側に凸に湾曲する湾曲部を有してもよい。図１２に示す例では、第１天板２１２ａ及び第２天板２１２ｂそれぞれ、上方に湾曲している。第１天板２１２ａ及び第２天板２１２ｂは、それぞれドーム形状の半分の形状を有していてもよいし、当該ドーム形状の頂上部分が平坦面である形状を有していてもよい。第１天板２１２ａ及び第２天板２１２ｂの一部が外側に向けて凸に湾曲していればよい。第１天板２１２ａ及び第２天板２１２ｂが湾曲形状を有することにより、天面部２００は、上方から印加される圧力に対する強度を高めることができ、座屈しにくくなる。

　第１部材２１１ａ及び第２部材２１１ｂは、上面周縁が円形の一部に相当する形状であってもよい。図１２の参照番号１２１０に示す図を参照して、第１部材２１１ａおよび第２部材２１１ｂを平面視した場合、第１天板２１２ａおよび第２天板２１２ｂの外縁部２１１ｃは、同一の円の円弧の一部に相当する形状を有している。これは、天面部２００が装着される、容器ホルダー１の筒状部が有する開口部９が略円形であることに対応している。また、第１部材２１１ａおよび第２部材２１１ｂを平面視した場合、第１天板２１２ａおよび第２天板２１２ｂの内縁部２１１ｄも、同一の円の円弧の一部に相当する形状を有している。これは、第１天板２１２ａおよび第２天板２１２ｂの内縁部２１１ｄによって狭持される、収納容器２０の排出部２１が略円筒形状を有していることに対応している。

　第１挿入部２１３ａ及び第２挿入部２１３ｂは、容器ホルダー１の開口部９に装着されることから、開口部９の形状に対応する形状を有する。図１２の例では、第１挿入部２１３ａ及び第２挿入部２１３ｂは、容器ホルダー１の開口部９の形状に対応して、上面視で円形の一部に相当する形状を有する。

　容器ホルダー１の開口部９の形状が正方形である場合には、第１挿入部２１３ａ及び第２挿入部２１３ｂの外縁形状が正方形であれば、第１天板２１２ａおよび第２天板２１２ｂの外縁形状が正方形である必要はない。ただし、この場合、容器ホルダー１及び天面部２００の一体的なデザイン性を高めるために、第１天板２１２ａおよび第２天板２１２ｂの外縁形状は、正方形の一部に相当する形状であってよい。このように、第１部材２１１ａ及び第２部材２１１ｂは、その形状が適宜に変更されてよい。

　天面部２００が第１傾斜面２１５ａ及び第２傾斜面２１５ｂを有する場合には、第１傾斜面２１５ａ及び第２傾斜面２１５ｂは、第１挿入部２１３ａ及び第２挿入部２１３ｂの形状に対応する形状を有してよい。図１２の例では、第１傾斜面２１５ａ及び第２傾斜面２１５ｂは、第１挿入部２１３ａ及び第２挿入部２１３ｂの形状に対応して、上面視で円形の一部に相当する形状を有する。

　参照番号１２１０に示す図において、第１端部２１６ａと第２端部２１６ｂとの間の距離をＬ、収納容器２０の排出部２１を係止する領域をＲ２、排出部２１を領域Ｒ２に挿入するときに排出部２１が通過する、第１端部２１６ａと第２端部２１６ｂとの間の領域をＲ１でそれぞれ示す。

　連結部材２１８は、第１部材２１１ａと第２部材２１１ｂとを連結し、かつ、第１部材２１１ａ及び第２部材２１１ｂに対して弾性作用を及ぼす部材である。一般に、弾性とは、応力を加えるとひずみが生じるが、除荷すると元の寸法に戻る性質をいう。以下、具体的に説明する。

　第１端部２１６ａと第２端部２１６ｂとの間の距離Ｌが小さくなる方向に外部からの圧力が第１部材２１１ａおよび第２部材２１１ｂに加わったとき、第１端部２１６ａと第２端部２１６ｂとの間の距離Ｌが小さくなる。このとき、連結部材２１８は、第１部材２１１ａと第２部材２１１ｂとの間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる。また、第１端部２１６ａと第２端部２１６ｂとの間の距離Ｌが大きくなる方向に外部からの圧力が第１部材２１１ａおよび第２部材２１１ｂに加わったとき、第１端部２１６ａと第２端部２１６ｂとの間の距離Ｌが大きくなる。このとき、連結部材２１８は、第１部材２１１ａと第２部材２１１ｂとの間の距離が小さくなる方向の反発力を生じさせる。

　連結部材２１８は、第１天板２１２ａと第２天板２１２ｂとの間、第１側壁２１４ａと第２側壁２１４ｂとの間、又は、第１傾斜面２１５ａと第２傾斜面２１５ｂとの間を連結してよい。

　連結部材２１８は、前述した弾性作用を第１部材２１１ａ及び第２部材２１１ｂに及ぼすことができるのであれば、特定の材質又は形状等に限定されない。図１２の例では、連結部材２１８は、上面視で略Ｕ字状である。図１２の参照番号１２１０に示す図において、第１端部２１６ａと第１端部２１６ｂとのなす角度は、例えば、１０°～３０°の角度となるように構成されてよい。

　天面部２００は、射出成型により一体成型されてよい。天面部２００は、第１部材２１１ａ及び第２部材２１１ｂが射出成型品で構成され、連結部材２１８が、プラスチック、ゴム、又は金属等の弾性材料により構成されてよい。

　　（ロック部）
　図１２の参照番号１２００及び１２１０に示す図を参照して、第１部材２１１ａは、連結部材２１８と連結しない側の端部であって、第２部材２１１ｂと対向する第１端部２１６ａに第１ロック部２１７を有する。また、第２部材２１１ｂは、連結部材２１８と連結しない側の端部であって、第１部材２１１ａと対向する第２端部２１６ｂに第２ロック部２１９を有する。第１ロック部２１７と第２ロック部２１９は、互いに係合する。第１ロック部２１７と第２ロック部２１９は、遊びを有するように互いに係合してもよい。以下、具体的に説明する。

　第１ロック部２１７は、突起部２１７ａと挿入部（突起挿入部）２１７ｂとから構成される。突起部２１７ａは、第２端部２１６ｂの方向に向かって第１端部２１６ａから突起した部材である。突起部２１７ａは、第１端部２１６ａと一体に形成されてよい。突起挿入部２１７ｂは、突起部２１７ａと第１端部２１６ａとの間に形成された空隙であって、後述する突起部２１９ｂが挿入される。

　第２ロック部２１９は、突起部２１９ａと突起部２１９ｂとから構成される。突起部２１９ａは、第１端部２１６ａの方向に向かって第２端部２１６ｂから突起した部材である。突起部２１９ａは、第２端部２１６ｂと一体に形成されてよい。突起部２１９ｂは、突起部２１９ａの下面から下方に向かって設けられた突起である。突起部２１９ｂは、突起部２１９ａと一体に形成されていてよい。突起部２１９ｂは、突起挿入部２１７ｂに挿入可能な形状に形成されている。突起部２１９ｂ及び突起挿入部２１７ｂは、突起部２１９ｂが突起挿入部２１７ｂに挿入可能な形状に構成されているのであれば、それぞれ任意の形状を有してよい。

　前記の構成によれば、天面部２００は、収納容器２０の排出部２１を係止した状態で、突起部２１９ｂを突起挿入部２１７ｂに挿入することにより、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが互いに係合され、天面部２００を排出部２１に対して安定的に装着できる。

　第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが遊びを有するとともに、連結部材２１８は、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが互いに係合された状態において、第１部材２１１ａと第２部材２１１ｂとの間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせることができる。これらにより、容器ホルダー１の開口部９に装着されたときに、天面部２００は開口部９から外れにくくなる。

　第１端部２１６ａが第２ロック部２１９に対応する構造を有し、第２端部２１６ｂが第１ロック部２１７に対応する構造を有してもよい。第１ロック部２１７及び第２ロック部２１９の位置、形状、又は大きさ等は、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが互いに係合されるのであれば、特定の、位置、形状、又は大きさ等に限定されない。変形例の一例として、本開示に係る天面部は、突起部２１９ｂが下方から上方に向かって突起挿入部２１７ｂに挿入されるように構成されてもよい。この構成によっても、連結部材２１８は、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが互いに係合された状態において、第１部材２１１ａと第２部材２１１ｂとの間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせることができる。

　容器ホルダー１の開口部９に装着されるときに、天面部２００は、天面部１０と比較して、以下の点でさらなる効果を奏する。

　最初に天面部１０について説明する。容器ホルダー１の開口部９に天面部１０を装着するとき、ユーザは、基本的に、天面部１０の第１部材１１ａと第２部材１１ｂとが開かないように片手で把持しつつ、他方の手で容器ホルダー１を把持して開口部９に天面部１０を装着する。

　一方、容器ホルダー１の開口部９に天面部２００を装着するとき、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが互いに係合している。そのため、ユーザは、第１部材２１１ａ及び第２部材２１１ｂを把持することなく、例えば収納容器２０のヘッド部などを把持しつつ、容器ホルダー１の開口部９に天面部２００を装着できる。これにより、ユーザは、収納容器２０を容器ホルダー１に容易に挿入できる。本開示において、第１部材２１１ａ及び第２部材２１１ｂの大きさは特に限定されない。そのため、第１部材２１１ａ及び第２部材２１１ｂが大きいときなど、天面部２００の上記効果は特に顕著になる。

　次に、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが遊びを有することの技術的意義について、本開示に係る天面部２００を示す図１３を用いて説明する。図１３の参照番号１３００に示す図は、天面部２００において、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが遊びを有するように互いに係合している様子を示す図である。図１３の参照番号１３１０に示す図は、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが遊びを有するように互いに係合されたときの、天面部２００の要部（参照番号２６０に示す領域）を示す図である。なお、図１２を参照して説明した内容は、その説明を省略する。

　天面部２００では、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが遊びを有するように互いに係合されてもよく、この構成により、容器ホルダー１の開口部９に装着されたときに上述の反発力が働くことにより、天面部２００は開口部９から外れにくくなる。

　図１３の参照番号１３１０に示す図を参照して、天面部２００は、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが遊びを有するように互いに係合されている。ここで、突起部２１９ｂが突起挿入部２１７ｂに挿入された状態において、第１端部２１６ａから第２端部２１６ｂに至る方向を端部間方向と称する。第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが遊びを有するとは、突起挿入部２１７ｂの端部間方向における幅が、突起部２１９ｂを上方から平面視したときの、突起部２１９ｂの端部間方向における幅よりも大きいことを意味する。そのため、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが互いに係合されたとき、第１端部２１６ａと第２端部２１６ｂとの間には隙間（外周上における互いの距離をＬ１とする）が形成される。距離Ｌ１は、例えば、１ｍｍ以下である。

　上記の構成による効果を説明する。最初に、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが、遊びを有することなく、互いに強固に固定されている場合を考える。この場合、連結部材２１８は、距離Ｌが大きくなる方向の反発力を生じさせるが、その反発力は、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９との強固な固定により打ち消されうる。

　一方、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが遊びを有するように互いに係合されている場合、連結部材２１８が生じさせる反発力により距離Ｌが大きくなる。すなわち、天面部２００が有する第１挿入部２１３ａ及び第２挿入部２１３ｂの外縁の径が大きくなる。その結果、天面部２００は、開口部９から外れにくくなる。

　図１３に示すように、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが遊びを有するように互いに係合された状態において、第１天板２１２ａ及び第２天板２１２ｂは、限定はされないが、互いに段差がなくフラットな天面を形成されることが好ましい。この構成によれば、天面部２００の上面部の見栄えを良くできる。このことは、第１ロック部２１７と第２ロック部２１９とが遊びなく互いに係合された状態においても同様である。

　（天面部）
　本開示に係る天面部３００Ａを図１４Ａにより説明する。図１４Ａは、天面部３００Ａを説明するための図である。参照番号１４００は天面部３００Ａの斜視図を示し、参照番号１４１０は天面部３００Ａの平面図を示す。

　図１４Ａの参照番号１４００、１４１０に示す図を参照して、天面部３００Ａは、側壁３１０、切欠き３２０、挿入部（排出部挿入部）３２１、及び補強部３２５を備える。天面部３００Ａは、天面部２００が備える第１天板２１２ａ及び第２天板２１２ｂに相当する上面を備えていない。天面部３００Ａは、射出成型により一体成型されてよい。

　側壁３１０は、容器ホルダー１の開口部９に装着され、弾性変形が可能である。側壁３１０は、側壁上端部３１２、側壁中央部３１３、側壁ストレート部３１４、及び側壁傾斜部３１５を有する。

　側壁中央部３１３は、図２を参照して説明した天面部１０の第１側壁１４ａと同様の構成を備えてよく、側壁傾斜部３１５は、第１傾斜面１５ａと同様の構成を備えてよいため、ここでの説明は省略する。

　側壁上端部３１２は、側壁３１０の上端に位置する。天面部３００Ａが開口部９に装着されたとき、側壁上端部３１２は、その下面が容器ホルダー１の開口部９の上端部に係止され、天面部３００Ａの開口部９内への落下を防止する。ただし、収納容器２０の排出部１３０に天面部３００Ａが装着されている状態であれば、天面部３００Ａが開口部９内へ落下しない場合も想定される。そのため、側壁上端部３１２は、必ずしも設けられていなくてよい。天面部３００Ａは、天面部２００が備える第１天板２１２ａ及び第２天板２１２ｂに相当する上面を有しておらず、これにより使用する樹脂量を大幅に削減できる。

　側壁ストレート部３１４は、側壁中央部３１３の一部であってよく、収納容器２０の排出部２１が排出部挿入部３２１（後述）に挿入される挿入方向と平行（又は略平行）な平坦面を有する。図１４Ａの参照番号１４１０に示す図を参照して、収納容器２０の排出部２１（不図示）が排出部挿入部３２１に挿入される挿入方向は図面上下方向で規定される。側壁ストレート部３１４は、その挿入方向と垂直な方向（図面左右方向）であって、かつ、天面部３００Ａの中心である点Ｃを通る線分と側壁３１０とが交わる位置（計２箇所）に設けられる。

　側壁ストレート部３１４による効果は次のとおりである。天面部３００Ａを容器ホルダー１の排出部２１に装着する動作を効率的に行うためには、その装着を自動化（機械化）する方法が考えられる。そこで、天面部３００Ａは、最初に、側壁ストレート部３１４を自動装着機械のアーム（不図示）に把持させる。次に、天面部３００Ａは、上記アームに側壁ストレート部３１４を把持させつつ、収納容器２０の排出部２１を排出部挿入部３２１に挿入させる。このとき、側壁ストレート部３１４は、収納容器２０の排出部２１が排出部挿入部３２１に挿入される挿入方向と平行な平坦面を有する。これにより、天面部３００Ａは、側壁ストレート部３１４をアームに把持させた状態で、収納容器２０の排出部２１を排出部挿入部３２１に挿入させやすくしている。

　このように、側壁ストレート部３１４は、容器ホルダー１の開口部９への天面部３００Ａの装着を自動化しやすくする効果を有する。但し、天面部３００Ａの開口部９への装着の自動化を行わない場合などには、天面部３００Ａは、側壁ストレート部３１４を有していなくてもよい。

　次に切欠き３２０について説明する。切欠き３２０は、平面視で円形である側壁３１０の一部が切り欠かれた部分である。切欠き３２０は、その内側に排出部挿入部３２１を含む。排出部挿入部３２１は、側壁３１０とともに、平面視で天面部３００Ａの外形を規定する。

　排出部挿入部３２１は、平面視で円形である側壁３１０の一部が切り欠かれた切欠き３２０を構成し、収納容器２０の排出部２１を挿入可能に構成されている。排出部挿入部３２１は、第一挿入部（第一排出部挿入部）３２２、第二挿入部（第二排出部挿入部）３２３、及び内側壁３２４により構成される。

　第一排出部挿入部３２２は、側壁３１０から天面部３００Ａの中心に向かって排出部２１の挿入幅を狭くする。第一排出部挿入部３２２は、天面部３００Ａにおいて必須ではないものの、収納容器２０の排出部２１を排出部挿入部３２１に挿入しやすくする。第二排出部挿入部３２３は、排出部２１の外径よりも僅かに大きく形成されており、挿入された排出部２１を係止する。第二排出部挿入部３２３は、天面部３００Ａの中心である点Ｃを囲むように設けられており、天面部３００Ａを排出部２１に対して係止する係止部として機能する。

　内側壁３２４は、第一排出部挿入部３２２及び第二排出部挿入部３２３を構成する板状部材に対して立設された湾曲壁であり、第一排出部挿入部３２２及び第二排出部挿入部３２３の周囲の一部を囲むように立設されている。

　補強部３２５は、側壁３１０と内側壁３２４とを連結し、天面部３００Ａの強度を高める補強材として機能する。但し、補強部３２５は、天面部３００Ａに設けられていなくてもよい。図１４Ａに示す例では、補強部３２５は、内側壁３２４の凸形状の頂点と側壁３１０とを連結しているが、補強部３２５による連結位置は特に限定されない。また、補強部３２５の数は、複数であってもよい。

　天面部３００Ａは、上記の構成を備えることにより、以下の効果を奏する。
　上述したように、側壁３１０は、弾性変形が可能であり、排出部挿入部３２１を拡げる方向に天面部３００Ａに圧力を加えると、側壁３１０は、排出部挿入部３２１を狭める方向に反発力を生じさせる。また、排出部挿入部３２１を狭める方向に天面部３００Ａに圧力を加えると、側壁３１０は、排出部挿入部３２１を拡げる方向に反発力を生じさせる。そこで、天面部３００Ａに排出部２１を挿入した状態で、第一排出部挿入部３２２の端部間の距離を狭める方向に天面部３００Ａに圧力を加えつつ、天面部３００Ａを開口部９に装着させる。すると、天面部３００Ａに排出部２１を挿入したときに、前記圧力がかからない状態では側壁３１０が開口部９に装着できない大きさに設計されている場合には、側壁３１０は、開口部９を拡げる方向に開口部９に対して弾性力を付与する。これにより、天面部３００Ａは、より強く開口部９に装着され、開口部９から外れにくくなる。
　また、天面部３００Ａに排出部２１を挿入することにより側壁３１０の外径が大きくなるように設計されていてもよい。このように設計されていることで、天面部３００Ａが開口部９に装着された状態において排出部挿入部３２１を拡げる方向の反発力を大きくすることができ、天面部３００Ａを開口部９から外れにくくできる。

　さらに、天面部３００Ａは側壁傾斜部３１５を含み、側壁傾斜部３１５は、天面部３００Ａの開口部９への装着を容易にする。つまり、天面部３００Ａに排出部２１が挿入された状態で、開口部９に側壁傾斜部３１５を当接させて天面部３００Ａを開口部９に装着させていくことによって、よりスムーズに天面部３００Ａを開口部９に装着できる。
　また、天面部３００Ａは、天面部１０と比較して、以下の点でさらなる効果を奏する。天面部１０では、連結部材１８が、第１部材１１ａと第２部材１１ｂとの間に反発力を生じさせていた。これに対して、天面部３００Ａは、連結部材１８に対応する構成を有していないものの、側壁３１０が弾性変形可能であって、側壁３１０全体で開口部９に対して弾性力を付与できることから、天面部１０よりも弾性力（付勢力）を大きくできる。また、天面部３００Ａは、その構造ゆえに、天面部１０の連結部材１８よりも、より長期にわたって弾性力（付勢力）を維持しやすくなる。

　（天面部）
　本開示に係る天面部３００Ｂを図１４Ｂにより説明する。図１４Ｂは、天面部３００Ｂを説明するための図である。参照番号１４２０は天面部３００Ｂの斜視図を示し、参照番号１４３０は天面部３００Ｂの平面図を示し、参照番号１４４０は天面部３００Ｂの平面図におけるＤ－Ｄ断面の部分断面図を示す。
　天面部３００Ｂは、挿入部（排出部挿入部）３３１が上述した天面部３００Ａの排出部挿入部３２１と構造が異なる。また、側壁３１０と内側壁３２４とを連結する補強部３２５が３つ設けられ天面部３００Ｂの強度を高めている点で相違する。その他の構造は天面部３００Ａと同様であり、同一符号を付して説明を省略し、以下では相違点のみを説明する。

　天面部３００Ｂの排出部挿入部３３１は、平面視で円形である側壁３１０の一部が切り欠かれた切欠き３２０を構成し、収納容器２０の排出部２１を挿入可能に構成されている。排出部挿入部３３１は、第一挿入部（第一排出部挿入部）３３２、第二挿入部（第二排出部挿入部）３３３、段差部３３４及び内側壁３２４により構成される。
　第一排出部挿入部３３２は、側壁３１０から天面部３００Ｂの中心Ｃに向かって排出部２１の挿入幅を狭くする。第一排出部挿入部３３２は、天面部３００Ｂにおいて必須ではないものの、収納容器２０の排出部２１を排出部挿入部３３１に挿入しやすくする。第二排出部挿入部３３３は、排出部２１の外径よりも僅かに大きく形成されており、挿入された排出部２１を係止する。第二排出部挿入部３３３は、天面部３００Ｂの中心である点Ｃを囲むように設けられており、天面部３００Ｂを排出部２１に対して係止する係止部として機能する。この第二排出部挿入部３３３は、第一排出部挿入部３３２と段差部３３４を介して連なり、第二排出部挿入部３３３の上面は、参照番号１４４０の部分断面図に示すように、段差部３３４を介して第一排出部挿入部３３２の上面より１ｍｍ～４ｍｍ程低い係止面になっている。また、段差部３３４の上面は挿入方向に対し下り傾斜面になっている。

　天面部３００Ｂの排出部挿入部３３１は、上述した天面部３００Ａと同一符号を付した部分における同様の作用効果に加え、上記の構成を備えることにより、収納容器２０の排出部２１を第一排出部挿入部３３２に挿入し中心Ｃ方向にスライドさせて嵌め込んだ後、更にスライドさせると排出部２１は段差部３３４の上面の下り傾斜面に沿って下に落ち込み、排出部２１は第二排出部挿入部３３３の係止面に当接し係止される。この状態では段差部３３４の段差により、下に落ち込み嵌め込まれた排出部２１は天面部３００Ｂから抜け難くなる。この抜け止め構造により天面部３００Ｂに排出部２１が挿入された状態で、開口部９に側壁傾斜部３１５を当接させて天面部３００Ｂを開口部９に装着させていくことによって、よりスムーズに天面部３００Ｂを開口部９に装着できる。

　（天面部）
　本開示に係る天面部４００を図１５により説明する。図１５は、天面部４００を説明するための図である。参照番号１５００は天面部４００の斜視図を示し、参照番号１５１０は天面部４００の平面図を示す。

　図１５の参照番号１５００、１５１０に示す図を参照して、天面部４００は、天板４０１、側壁上端部４０２、側壁中央部４０３、側壁傾斜部４０４、切欠き４０５、挿入部（排出部挿入部）４０６、及び離型部４０７を備える。天面部４００は、射出成型により一体成型されてよい。

　以下、天面部４００について説明する。なお、側壁上端部４０２、側壁中央部４０３、側壁傾斜部４０４は、図１４Ａを参照して説明した、側壁上端部３１２、側壁中央部３１３、及び側壁傾斜部３１５と同様の構成であってよいため、ここでの説明は省略する。また、図１５では、側壁中央部４０３は、図１４Ａを参照して説明した側壁ストレート部３１４に対応する構成を有していないが、該構成を有してもよい。

　天板４０１は、天面部４００を平面視したときに天面部４００の天面を覆う部材である。天板４０１は、側壁上端部４０２と一体に形成されてよい。天板４０１は、上面全体が平坦でもよいし、外側に凸に湾曲する湾曲部を有してもよい。天板４０１が湾曲形状を有することにより、天面部４００は、上方から印加される圧力に対する強度を高めることができ、座屈しにくくなる。

　切欠き４０５は、平面視で円形である天面部４００の一部が切り欠かれた部分である。切欠き４０５は、平面視で天面部４００の外形の一部を規定する。切欠き４０５は、その内側に排出部挿入部４０６を含む。

　排出部挿入部４０６は、収納容器２０の排出部２１を切欠き４０５に挿入可能に構成されており、天面部４００を排出部２１に対して係止する係止部として機能する。図１４を参照して説明した天面部３００と比較して、排出部挿入部４０６は、天面部３００の第二排出部挿入部３２３に対応する一方で、天面部３００の第一排出部挿入部３２２に対応する構成を有していない。

　天面部４００では、天面部３００の第一排出部挿入部３２２に対応する位置に離型部４０７が形成されている。離型部４０７は、排出部挿入部４０６から立設する側壁も切り欠いている。天面部４００が射出成型により製造される場合、離型部４０７は、天面部４００を型から取り出すために形成された部分であり、その大きさ又は位置等は適宜に決められうる。

　天面部４００は、上記構成を備えることによっても、図１４を参照して説明した天面部３００と同様の効果を奏することができる。

　（天面部）
　次に、本開示に係る天面部５００を図１６により説明する。図１６は、天面部５００を説明するための図である。参照番号１６００は天面部５００の斜視図を示し、参照番号１６１０は天面部５００の平面図を示す。

　図１６の参照番号１６００、１６１０に示す図を参照して、天面部５００は、天板５０１、側壁上端部５０２、側壁中央部５０３、側壁傾斜部５０４、切欠き５０５、挿入部（排出部挿入部）５０６、及び離型部５０７を備える。天面部５００は、射出成型により一体成型されてよい。

　以下、天面部５００について説明する。以下の説明では、図１５を参照して説明した天面部４００との差異に絞って説明し、天面部４００と同様の構成については説明を省略する。

　最初に排出部挿入部５０６について説明する。図１５を参照して説明した天面部４００では、排出部挿入部４０６は、天面部４００の中心付近にのみ形成され、離型部４０７が設けられた位置には形成されていない。これに対して、天面部５００では、排出部挿入部５０６は、天面部５００の中心から天面部５００の外縁に至るまで形成されている。図１６では、排出部挿入部５０６は、同じ幅で形成されているが、図１４を参照して説明した第一排出部挿入部３２２のように、収納容器２０の排出部２１を挿入しやすくするために、天面部５００の中心に向かうほど幅狭に形成されてもよい。

　次に離型部５０７について説明する。天面部５００では、離型のための離型部５０７が、図１５を参照して説明した天面部４００とは異なり、切欠き５０５及び排出部挿入部５０６近くの側壁傾斜部５０４に形成されており、排出部挿入部５０６には形成されていない。離型部５０７は、切欠き５０５及び排出部挿入部５０６近くの側壁傾斜部５０４ではなく、切欠き５０５及び排出部挿入部５０６から離れた側壁傾斜部５０４に形成されてもよい。離型部５０７は、樹脂の使用量を削減すべく、側壁傾斜部５０４から側壁中央部５０３にわたって形成されてもよい。

　このように、本開示に係る天面部は、種々の構成により実現することができ、かつ、図１４を参照して説明した天面部３００と同様の効果を奏することができる。

　（包装容器）
　次に、本開示に係る包装容器を図１７により説明する。図１７の参照番号１７００に示す図は、本開示に係る包装容器１０００を説明するための図である。図１７の参照番号１７１０に示す図は、本開示に係る包装容器１０１０を説明するための図である。

　図１７の参照番号１７００に示す図を参照して、包装容器１０００は、排出部２１を有する収納容器２０と、収納容器２０を収容する容器ホルダー１と、排出部２１が挿入され、かつ、容器ホルダー１の開口部９に装着される天面部２００と、を備える。包装容器１０００において、天面部２００は、排出部２１が挿入された状態で開口部９に装着されたときに、開口部９を拡げる方向に開口部９に対して弾性力を付与する。これにより、本開示に係る包装容器１０００は、容器ホルダー１から天面部２００が外れにくくできる。

　図１７の参照番号１７１０に示す図を参照して、包装容器１０１０は、天面部４００を使用する点において包装容器１０００と相違する。このように、本開示に係る包装容器は、上述した天面部２００等を任意に使用することができ、何れの包装容器も、容器ホルダー１から天面部２００等が外れにくいという効果を実現できる。

　さらに、本開示に係る包装容器では、天面部は、排出部２１が挿入された状態で開口部９に装着されたときに、開口部９を拡げる方向に開口部９に対して弾性力を付与するものであればよい。ここで、「弾性力」は、開口部に装着されたときに、第１部材と第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力も含む。そのため、本開示に係る包装容器は、前述した天面部１０、天面部３０、天面部４０、天面部９０、天面部１００、天面部１１０、天面部１２０、天面部３００、又は天面部５００を使用することもでき、何れの包装容器も、容器ホルダー１から天面部が外れにくいという効果を実現できる。

　〔まとめ〕
　本開示の態様１に係る、天面部は、収納容器を収容する容器ホルダーが備える筒状部の開口部に装着される天面部であって、第１天板と、前記第１天板に接続されており、前記開口部に挿入される第１挿入部と、を有する第１部材と、第２天板と、前記第２天板に接続されており、前記開口部に挿入される第２挿入部と、を有する第２部材と、前記第１部材と前記第２部材とを連結する第１連結部材と、を備え、前記開口部に装着されたときに、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる構成である。

　前記の構成によれば、本開示の態様１に係る天面部は、前記開口部に装着されたときに、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる。これにより、本開示の態様１に係る天面部は、接着剤などを用いることなく、容器ホルダーの開口部の内面に当接する状態を維持でき、容器ホルダーからの収納容器の脱落を防止できる。

　このように、本開示の態様１に係る天面部は、簡易な構成によって、容器ホルダーに収容された収納容器を保持する保持具として用いることができる。従って、本開示の態様１に係る天面部は、例えば射出成型により製造される場合には、使用する樹脂量を軽減できる。本開示の態様１に係る天面部は、使用する樹脂量の少ない容器ホルダーにも好適に適用できることから、収納容器の保持具として容器ホルダーと共に用いられることにより、保持具全体として使用する樹脂量を軽減できる。

　こういった効果は、世界的な潮流であるＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）が求める持続循環経済に沿うものであり、本開示の態様１に係る天面部は、プラスチックごみの削減に大きく貢献することもできる。

　本開示の態様２に係る天面部は、上記の態様１において、前記開口部に装着されたときに、前記第１連結部材が、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる構成としてもよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様２に係る天面部は、前記第１連結部材によってもたらされる、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力によって、容器ホルダーの開口部の内面に当接する状態を維持できる。

　本開示の態様３に係る天面部は、上記の態様１または２において、外部からの圧力が前記第１部材および前記第２部材に加わらない状態における前記距離は、前記第１挿入部及び前記第２挿入部が前記容器ホルダーの前記開口部内に位置する状態の前記距離よりも大きい構成としてもよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様３に係る天面部は、外部からの圧力が前記第１部材および前記第２部材に加わる前の前記第１挿入部及び前記第２挿入部の外径を前記開口部よりも大径にできる。このため、本開示の態様３に係る天面部は、前記第１部材および前記第２部材の前記第２端部間の距離が大きくなる方向の反発力によって、容器ホルダーの開口部の内面に当接する状態を維持できる。

　本開示の態様４に係る天面部は、上記の態様１から３の何れか１項において、外部からの圧力が前記第１部材および前記第２部材に加わった状態における前記距離は、前記第１挿入部及び前記第２挿入部が前記容器ホルダーの前記開口部内に位置する状態の前記距離よりも小さい構成としてもよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様４に係る天面部は、外部からの圧力が前記第１部材および前記第２部材に加わったときの前記第１挿入部及び前記第２挿入部の外径を前記開口部よりも小径にできる。このため、本開示の態様４に係る天面部は、前記第１挿入部及び前記第２挿入部が前記開口部内に挿入する状態を作り出すことができる。

　本開示の態様５に係る天面部は、上記の態様１から４の何れか１項において、前記第１部材と前記第２部材とを連結する第２連結部材を備え、前記開口部に装着されたときに、前記第２連結部材は、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる構成としてもよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様５に係る天面部は、第１連結部材及び第２連結部材を備えることにより、容器ホルダーの開口部の内面に当接する状態をより強力に維持できる。

　本開示の態様６に係る天面部は、上記の態様５において、前記第１部材は、前記第２部材と対向する位置に突起部を有し、前記開口部に装着されたときに、前記突起部は、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる構成としてもよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様６に係る天面部は、前記突起部を備えることにより、容器ホルダーに挿入された状態において、前記第１部材及び前記第２部材は互いの距離が大きくなる方向に付勢される。その結果、本開示の態様６に係る天面部は、容器ホルダーの開口部の内面に当接する状態を維持できる。

　本開示の態様７に係る天面部は、上記の態様６において、前記第１部材は、前記第１連結部材と連結する面であって、前記第２部材と対向する対向面に前記突起部を有する構成としてもよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様７に係る天面部は、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力をより効率的に生じさせることができる。

　本開示の態様８に係る天面部は、上記の態様１から７の何れか１項において、前記第１挿入部は、前記第１天板から下方に延在する第１側壁と、前記第１側壁から前記容器ホルダーの前記開口部の中心方向に傾斜する第１傾斜面と、を含み、前記第２挿入部は、前記第２天板から下方に延在する第２側壁と、前記第２側壁から前記容器ホルダーの前記開口部の中心方向に傾斜する第２傾斜面と、を含む構成としてもよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様８に係る天面部では、前記第１傾斜面及び前記第２傾斜面が前記容器ホルダーの前記開口部の中心方向に傾斜する。これにより、本開示の態様８に係る天面部は、容器ホルダーの開口部に挿入されやすくなり、開口部への装着が容易になる。

　本開示の態様９に係る天面部は、上記の態様１から８の何れか１項において、前記第１天板及び前記第２天板はそれぞれ、外側に湾曲する湾曲部を有する構成としてもよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様９に係る天面部は、上方から印加される圧力に対する強度を高めることができ、座屈しにくくなる。一例として、収納容器がポンプ機能を有する場合を考える。この場合、ポンピング動作によって上方から圧力が印加される。このとき、本開示の態様９に係る天面部が湾曲部を有することにより、天面部は座屈しにくくなる。この構成によれば、本開示の態様９に係る天面部は、は、収納容器がポンプ機能を有する場合に特に好適に適用される。

　本開示の態様１０に係る天面部は、上記の態様１から９の何れか１項において、前記第１天板、前記第２天板、前記第１挿入部、及び前記第２挿入部の少なくとも何れかは、肉厚の薄い薄肉部を有する構成としてもよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様１０に係る天面部は、いわゆるリブ構造となる薄肉部を有することにより、外部衝撃又は歪みに対する耐久性を高めることができる。そして、本開示の態様１０に係る天面部は、強度を保ちつつ、さらに使用する樹脂量を軽減できる。

　本開示の態様１１に係る天面部は、上記の態様１から１０の何れか１項において、前記第１部材と前記第２部材との間に前記収納容器を挟持する構成としてもよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様１１に係る天面部は、前記第１部材と前記第２部材との間で前記収納容器を挟持できることから、容器ホルダーと共に収納容器の保持具として適用できる。

　本開示の態様１２に係る天面部は、上記の態様１から１１の何れか１項において、前記第１部材および前記第２部材はそれぞれ、前記第１連結部材によって互いに連結されている第１端部と、該第１端部とは異なる第２端部とを有しており、前記開口部に装着されたときに、前記第１部材および前記第２部材の前記第１端部間及び前記第２端部間の少なくとも一方の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる構成としてよい。

　前記の構成によれば、本開示の態様１２に係る天面部は、前記開口部に装着されたときに、前記第１部材および前記第２部材の前記第１端部間及び前記第２端部間の少なくとも一方の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる。これにより、本開示の態様１２に係る天面部は、接着剤などを用いることなく、容器ホルダーの開口部の内面に当接する状態を維持でき、容器ホルダーからの収納容器の脱落を防止できる。

　本開示の態様１３に係る天面部は、上記の態様１から１２の何れか１項において、前記第１部材は、前記第１連結部材と連結しない側の端部であって、前記第２部材と対向する第１端部に第１ロック部を有し、前記第２部材は、前記第１連結部材と連結しない側の端部であって、前記第１部材と対向する第２端部に第２ロック部を有し、前記第１ロック部と前記第２ロック部とが遊びを有するように互いに係合する。

　前記の構成によれば、本開示の態様１３に係る天面部は、前記第１ロック部と前記第２ロック部とが互いに係合するため、前記収納容器に装着された状態において前記容器ホルダーの開口部への装着が容易になる。そして、本開示の態様１３に係る天面部は、前記第１ロック部と前記第２ロック部とが遊びを有するように互いに係合するため、前記容器ホルダーの開口部に装着されたときに、さらに前記開口部から外れにくくなる。

　本開示の態様１４に係る天面部は、収納容器を収容する容器ホルダーが備える筒状部の開口部に装着される天面部であって、前記開口部に装着される、弾性変形可能な側壁と、前記側壁の一部が切り欠かれた切欠きを構成し、前記収納容器の排出部を挿入可能に構成された排出部挿入部と、を備え、前記側壁は、前記排出部挿入部に前記排出部が挿入された状態で前記開口部に装着されたときに、前記開口部を拡げる方向に該開口部に対して弾性力を付与する。

　前記の構成によれば、本開示の態様１４に係る天面部は、前記側壁が弾性変形可能であって、該側壁全体で前記開口部に対して弾性力を付与できることから、弾性力（付勢力）を大きくできる。また、本開示の態様１４に係る天面部は、その構造ゆえに、長期にわたって弾性力（付勢力）を維持できる。

　本開示の態様１５に係る天面部は、上記の態様１４において、前記排出部が前記排出部挿入部に挿入されることにより、前記側壁の外径は大きくなる。

　前記の構成によれば、本開示の態様１５に係る天面部は、前記排出部挿入部に前記排出部が挿入された状態で前記開口部に装着されたときに、前記開口部を拡げる方向に該開口部に対して弾性力をより確実に付与することができる。

　本開示の態様１６に係る天面部は、上記の態様１４または１５において、前記側壁は、下方に延在する第１側壁と、前記第１側壁から前記容器ホルダーの前記開口部の中心方向に向かって傾斜する第２側壁と、を含む。

　前記の構成によれば、本開示の態様１６に係る天面部は、前記天面部に前記排出部が挿入された状態で、前記開口部に前記第２傾斜部を当接させて前記天面部を前記開口部に装着させていくことによって、よりスムーズに前記天面部を前記開口部に装着できる。

　本開示の態様１７に係る天面部は、上記の態様１４から１６の何れかにおいて、前記排出部挿入部は、前記側壁から前記天面部の中心に向かって前記排出部の挿入幅が狭くなる。
　前記の構成によれば、本開示の態様１７に係る天面部は、前記排出部挿入部に前記排出部を挿入しやすくできる。

　本開示の態様１８に係る天面部は、上記の態様１４または１５において、前記排出部挿入部は、挿入側にあり前記側壁から前記天面部の中心に向かって前記排出部の挿入幅が狭くなる第一排出部挿入部と、第一排出部挿入部と段差部を介して連なり、挿入された排出部を係止する第二排出部挿入部とを備え、第二排出部挿入部は段差部を介して第一排出部挿入部より低い係止面を有し、挿入された排出部を天面部から抜け難くする抜け止め構造をなす。
　前記の構成によれば、本開示の態様１８に係る天面部は、前記第一排出部挿入部に前記排出部を挿入しやすくできることに加え、段差部の段差により抜け止め構造をなすので、下に落ち込み嵌め込まれた排出部は天面部から抜け難くなる。

　本開示の態様１９に係る収納容器は、天面部を筒状の開口部に装着する容器ホルダーに収容される収納容器であって、前記天面部は、第１部材と、該第１部材に連結された第２部材とを有しており、前記収納容器は、容器本体と、前記容器本体に設けられ、前記第１部材と前記第２部材との間に挟持される排出部と、前記排出部に設けられた突起部と、を備え、前記天面部が前記排出部を挟んだ状態で前記開口部に装着されたときに、前記突起部は、前記第１部材と前記排出部との間、または前記第２部材と前記排出部との間に挟持され、かつ、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる構成である。

　前記の構成によれば、本開示の態様１９に係る収納容器は、前記突起部を有することにより、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせることができる。これにより、本開示の態様１９に係る収納容器は、容器ホルダーの開口部の内面に前記天面部を当接した状態を維持でき、それゆえ、容器ホルダーからの脱落を防止できる。

　本開示の態様２０に係る包装容器は、排出部を有する収納容器と、前記収納容器を収容する容器ホルダーと、前記排出部が挿入され、かつ、前記容器ホルダーの開口部に装着される天面部と、を備え、前記天面部は、前記排出部が挿入された状態で前記開口部に装着されたときに、前記開口部を拡げる方向に該開口部に対して弾性力を付与する。

　前記の構成によれば、本開示の態様２０に係る包装容器は、前記天面部を前記開口部に装着しやすく、かつ、前記天面部が前記開口部から外れにくいため、安定感に優れた包装容器を提供することができる。また、本開示の態様２０に係る包装容器では、上述した容器ホルダーに限定されず、前記天面部を装着できる開口部を有する任意の容器ホルダーを用いることができる。

　本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、それぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

１、１１、７０　容器ホルダー
２　シート部材
１０、３０、４０、８０、９０、１００、１１０、１２０、２００、３００Ａ、３００Ｂ、４００、５００　天面部
２ａ、１７ａ、１７ｂ、２１６ａ　第１端部
２ｂ、１６ａ、１６ｂ、２１６ｂ　第２端部
２ｄ、２ｅ　側端
２ｆ　シート延在部
３　ロックプレート
４　接着片
５　フィルム部材
５ａ　フィルム延在部
６　縮径部
７　収容空間
８、７１　底面部
９　開口部
１１ａ、３１ａ、４１、８１ａ、９１ａ、１０１ａ、１１１ａ、１２１ａ、２１１ａ　第１部材
１１ｂ、３１ｂ、８１ｂ、９１ｂ、１０１ｂ、１１１ｂ、１２１ｂ、２１１ｂ　第２部材
１１ｃ、２１１ｃ　外縁部
１１ｄ、２１１ｄ　内縁部
１２ａ、３２ａ、４２、２１２ａ　第１天板
１２ｂ、３２ｂ、２１２ｂ　第２天板
１３ａ、２１３ａ、４３　挿入部（第１挿入部）
１３ｂ、２１３ｂ　第２挿入部
１４ａ、３４ａ、４４、２１４ａ　第１側壁
１４ｂ、３４ｂ、２１４ｂ　第２側壁
１５ａ、３５ａ、４５、２１５ａ　第１傾斜面
１５ｂ、３５ｂ、２１５ｂ　第２傾斜面
１８、３８、８８、１０８、１１８、１２８、２１８　連結部材
２０、１３０　収納容器
２１、１３２　排出部
２１７ｂ　挿入部（突起挿入部）
３７　薄肉部
５０ｂ、６９　湾曲部
７６　シート重畳部
８４、３１０　側壁
８５　傾斜面
９６ａ、９６ｂ、１０７ａ、１０７ｂ、１１７ａ　第１端面
９７ａ、９７ｂ、１０６ａ、１０６ｂ、１１６ａ、１１６ｂ、１１７ｂ　第２端面
９８ａ　第１連結部材
９８ｂ　第２連結部材
１０９、１１９、１３４、２１７ａ、２１９ａ、２１９ｂ　突起部
２１７　第１ロック部
２１９　第２ロック部
３１３、４０３、５０３　側壁中央部
３１２、４０２、５０２　側壁上端部
３１４　側壁ストレート部
３１５、４０４、５０４　側壁傾斜部
３２０　切欠き
３２１、３３１、４０６、５０６　挿入部（排出部挿入部）
３２２、３３２　第一挿入部（第一排出部挿入部）
３２３、３３３　第二挿入部（第二排出部挿入部）
３２４　内壁
３２５　補強部
３３４　段差部
４０１、５０１　天板
４０７、５０７　離型部
１０００、１０１０　包装容器

Claims

　収納容器を収容する容器ホルダーが備える筒状部の開口部に装着される天面部であって、
　第１天板と、前記第１天板に接続されており、前記開口部に挿入される第１挿入部と、を有する第１部材と、
　第２天板と、前記第２天板に接続されており、前記開口部に挿入される第２挿入部と、を有する第２部材と、
　前記第１部材と前記第２部材とを連結する第１連結部材と、を備え、
　前記開口部に装着されたときに、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる、天面部。
　前記開口部に装着されたときに、前記第１連結部材が、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる、請求項１に記載の天面部。
　外部からの圧力が前記第１部材および前記第２部材に加わらない状態における前記距離は、前記第１挿入部及び前記第２挿入部が前記容器ホルダーの前記開口部内に位置する状態の前記距離よりも大きい、請求項１または２に記載の天面部。
　外部からの圧力が前記第１部材および前記第２部材に加わった状態における前記距離は、前記第１挿入部及び前記第２挿入部が前記容器ホルダーの前記開口部内に位置する状態の前記距離よりも小さい、請求項１または２に記載の天面部。
　前記第１部材と前記第２部材とを連結する第２連結部材を備え、
　前記開口部に装着されたときに、前記第２連結部材は、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる、請求項２に記載の天面部。
　前記第１部材は、前記第２部材と対向する位置に突起部を有し、
　前記開口部に装着されたときに、前記突起部は、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる、請求項１に記載の天面部。
　前記第１部材は、前記第１連結部材と連結する面であって、前記第２部材と対向する対向面に前記突起部を有する、請求項６に記載の天面部。
　前記第１挿入部は、前記第１天板から下方に延在する第１側壁と、前記第１側壁から前記容器ホルダーの前記開口部の中心方向に傾斜する第１傾斜面と、を含み、
　前記第２挿入部は、前記第２天板から下方に延在する第２側壁と、前記第２側壁から前記容器ホルダーの前記開口部の中心方向に傾斜する第２傾斜面と、を含む、請求項１または２に記載の天面部。
　前記第１天板及び前記第２天板はそれぞれ、外側に湾曲する湾曲部を有する、請求項１または２に記載の天面部。
　前記第１天板、前記第２天板、前記第１挿入部、及び前記第２挿入部の少なくとも何れかは、肉厚の薄い薄肉部を有する、請求項１または２に記載の天面部。
　前記第１部材と前記第２部材との間に前記収納容器を挟持する、請求項１または２に記載の天面部。
　前記第１部材および前記第２部材はそれぞれ、前記第１連結部材によって互いに連結されている第１端部と、該第１端部とは異なる第２端部とを有しており、
　前記開口部に装着されたときに、前記第１部材および前記第２部材の前記第１端部間及び前記第２端部間の少なくとも一方の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる、請求項１または２に記載の天面部。
　前記第１部材は、前記第１連結部材と連結しない側の端部であって、前記第２部材と対向する第１端部に第１ロック部を有し、
　前記第２部材は、前記第１連結部材と連結しない側の端部であって、前記第１部材と対向する第２端部に第２ロック部を有し、
　前記第１ロック部と前記第２ロック部とが遊びを有するように互いに係合する、請求項１または２に記載の天面部。
　収納容器を収容する容器ホルダーが備える筒状部の開口部に装着される天面部であって、
　前記開口部に装着される、弾性変形可能な側壁と、
　前記側壁の一部が切り欠かれた切欠きを構成し、前記収納容器の排出部を挿入可能に構成された排出部挿入部と、を備え、
　前記側壁は、前記排出部挿入部に前記排出部が挿入された状態で前記開口部に装着されたときに、前記開口部を拡げる方向に該開口部に対して弾性力を付与する、天面部。
　前記排出部が前記排出部挿入部に挿入されることにより、前記側壁の外径は大きくなる、請求項１４に記載の天面部。
　前記側壁は、下方に延在する第１側壁と、前記第１側壁から前記容器ホルダーの前記開口部の中心方向に向かって傾斜する第２側壁と、を含む、請求項１４または１５に記載の天面部。
　前記排出部挿入部は、前記側壁から前記天面部の中心に向かって前記排出部の挿入幅が狭くなる、請求項１４または１５に記載の天面部。
　前記排出部挿入部は、挿入側にあり前記側壁から前記天面部の中心に向かって前記排出部の挿入幅が狭くなる第一排出部挿入部と、第一排出部挿入部と段差部を介して連なり、挿入された排出部を係止する第二排出部挿入部とを備え、第二排出部挿入部は段差部を介して第一排出部挿入部より低い係止面を有し、挿入された排出部を天面部から抜け難くする抜け止め構造をなす、請求項１４または１５に記載の天面部。
　天面部を筒状の開口部に装着する容器ホルダーに収容される収納容器であって、
　前記天面部は、第１部材と、該第１部材に連結された第２部材とを有しており、
　前記収納容器は、
　　容器本体と、
　　前記容器本体に設けられ、前記第１部材と前記第２部材との間に挟持される排出部と、
　　前記排出部に設けられた突起部と、を備え、
　　前記天面部が前記排出部を挟んだ状態で前記開口部に装着されたときに、前記突起部は、前記第１部材と前記排出部との間、または前記第２部材と前記排出部との間に挟持され、かつ、前記第１部材と前記第２部材との間の距離が大きくなる方向の反発力を生じさせる、収納容器。
　排出部を有する収納容器と、
　前記収納容器を収容する容器ホルダーと、
　前記排出部が挿入され、かつ、前記容器ホルダーの開口部に装着される天面部と、を備え、
　前記天面部は、前記排出部が挿入された状態で前記開口部に装着されたときに、前記開口部を拡げる方向に該開口部に対して弾性力を付与する、包装容器。