JP2023129058A - 容器ホルダー - Google Patents

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義則 稲川
Yoshinori Inagawa
隼也 西田
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Abstract

【課題】積み重ね可能な容器ホルダーを提供する。【解決手段】容器ホルダー1は、収納容器20を収容するための収容空間7を有する、筒状またはその一部をなすシート部材2と、シート部材2の外壁面に装着された、筒状の、伸縮性を有するか又は熱収縮したフィルム部材5と、を備え、シート部材2の軸方向における一対の端部2a・2bが有する径寸法は互いに異なる。【選択図】図3

Description

本開示は、容器を収容する容器ホルダーに関する。
収納容器を装着して用いる容器ホルダーが知られている。
特許文献1は、袋容器ホルダーを開示する。該袋容器ホルダーは、載置部と、載置部から立設する立設部と、立設部の第1端部から載置部の直上部分に張り出して設けられた、U字状切欠き部を備える張出し係止部とを含む。張出し係止部の下方の部分が、袋容器の着脱空間部となっている。載置部から立設して、下端部邪魔板部が設けられており、下端部邪魔板部の裏面側に、袋容器の下端部を装着させる下端部装着部が形成されている。
特開2018-047928号公報(2018年3月29日公開)
特許文献1の袋容器ホルダーは、複数の該袋容器ホルダーを互いに積み重ねることができない形状であるため、該容器ホルダーを複数収納するときの収納効率、あるいは、該容器ホルダーを複数運搬するときの運搬効率に改善の余地を残す。
本開示は、前記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、積み重ね可能な容器ホルダーを提供することにある。
本開示の一態様に係る容器ホルダーは、収納容器を収容するための収容空間を有する、筒状またはその一部をなすシート部材と、前記シート部材の外壁面に装着された、筒状の、伸縮性を有するか又は熱収縮したフィルム部材と、を備え、前記シート部材の軸方向における一対の端部が有する径寸法は互いに異なる。
本開示の一態様によれば、積み重ね可能な容器ホルダーを提供することができる。
本開示の一態様に係る容器ホルダーの使用例を説明するための図である。 本開示の一態様に係る、容器ホルダーの構成と、該容器ホルダーの製造方法を説明するための図である。 。複数の容器ホルダーが積み重ねられた様子を示す。 フィルム部材の収縮力によってマンドレルの方向に傾斜したシート部材を上面視した様子を示す。 本開示の一態様に係る容器ホルダーの断面図を示す。 本開示の一態様に係る他の容器ホルダーの概略構成図である。 本開示の一態様に係るシート部材の変形例を示す図である。 本開示の一態様に係る容器ホルダーの上面図である。 シート部材の上側の端部に位置する、排出部を係止する係止部を説明する図である。 本開示の一態様に係る他の容器ホルダーを説明するための図である。 タックラベルが装着された、本開示に係る容器ホルダーを説明する図である。
〔実施形態〕
以下、本開示の一実施形態について、模式的に示した図1、図2等を参照しながら詳細に説明する。図1は、本開示に係る容器ホルダー1の使用例を説明するための図である。図2は、容器ホルダー1の構成と、容器ホルダー1の製造方法を説明するための図である。
なお、本開示の一実施形態について説明するうえで、以下について付言する。「下限値XXX~上限値YYY」で表される数値範囲は、下限値XXX以上上限値YYY以下を意味する。「上」、「下」は、重力方向を下側、重力方向と反対側を上側とする。
(適用例)
理解の容易のため、最初に図1を参照しつつ、本開示に係る容器ホルダー1の使用例を説明する。
参照番号100に示す図を参照して、容器ホルダー1は、内部が中空の筒状に形成されており、その内部に収納容器を収容するための収容空間7を有する。詳細は後述するが、容器ホルダー1は、筒状の容器ホルダー1の軸方向における一対の端部が有する径寸法は互いに異なる。
収納容器20は、一般的な収納容器であってよく、収納物を排出するための排出部21を有する。排出部21は、排出口を有する。排出部21は、筒状であり、その外壁面にはキャップを取り付けるための溝が形成されてもよい。例えば、収納容器20は、洗剤、シャンプー、リンス、食品類などを収納する。収納容器20は、排出口を有する専用のキャップ25を用いて収納物を排出してもよいし、キャップ25を用いることなく、収納物を排出してもよい。
図1に示す例では、収納容器20は、軟包材容器であって、天マチ及び底マチを有しており、天マチの面内中央に排出部21が取り付けられている。排出部21は、スパウトである。排出部21は、スパウトのような樹脂成型品であってよいし、軟包材容器の包材の一部から形成されていてもよい。
参照番号110に示す図を参照して、収納容器20は、図中の(A)に示す方向から容器ホルダー1を被せられる。収納容器20は、排出部21において容器ホルダー1に係止される。続いて、収納容器20は、図中の(B)に示す方向からキャップ25を取り付けられる。
参照番号120に示す図を参照して、容器ホルダー1は、キャップ25を下方に向けて把持される。これにより、収納容器20から収納物が排出される。
不図示であるが、参照番号110に示す(A)と反対側に容器ホルダー1を移動させることにより、容器ホルダー1は、収納容器20の排出部21における係止を解除し、収納容器20を取り外すことができる。容器ホルダー1から収納容器20を着脱する構成は後述する。
以下、容器ホルダー1の詳細を、図2を参照して説明する。
(容器ホルダーとその製造方法)
次に、図2を参照しつつ、容器ホルダー1の製造方法と、容器ホルダー1の構成を説明する。最初に概略を説明すれば、容器ホルダー1は、収納容器20を収容するための収容空間7を有する、筒状またはその一部をなすシート部材2と、シート部材2の外壁面に装着された、筒状の、伸縮性を有するか又は熱収縮したフィルム部材5と、を備える。筒状に形成されたシート部材2の軸方向における一対の端部2a・2bが有する径寸法は互いに異なる。
(シート部材)
参照番号200に示す図は、容器ホルダー1の構成部材であるシート部材2を示す。シート部材2は、収納容器20を収容するための収容空間7を有し、筒状に形成される。シート部材2は、合成樹脂、紙、合成紙、又は、それらの積層体であってよい。シート部材2は、後述するフィルム部材5の応力によって変形可能な程度の剛性を有しておればよい。一例として、シート部材2は、ポリエチレンテレフタレート(PET)である。シート部材2は、肉厚があるほど容器ホルダー1の強度を高めることができる。シート部材2は、例えば、肉厚が100μm~300μmであってよい。好ましくは、シート部材2は、肉厚が200μm~250μmである。シート部材2は、収納容器の排出部を係止するための係止部3(係止部の詳細は後述。)を有してもよい。
シート部材2は、筒状形状の長軸方向(筒状のシート部材2の軸方向)における、収納容器20の排出部21が位置する側の端部(以下、「端部2a」と称し、端部2aと反対側の端部を「2b」と称する。)に、収納容器20の排出部21を係止するための係止部3を有してもよい。図示の例では、シート部材2の端部2aは、円形の係止部3と略同径の円形となるように形成されている。係止部3は、シート部材2と一体となって、シート部材2から延在して形成されている。シート部材2と係止部3との境界位置に折罫線又はハーフカット線が形成されてよい。これにより、係止部3は、折り曲がりやすくなり、筒状のシート部材2の端部2aに被さりやすくなる。
シート部材2の端部2aには、端部2aから下方に向かって延びる切込み部4が形成されている。切込み部4は、1箇所でもよいが、好ましくは、筒状となるシート部材2の周方向に間隔を開けて複数形成されている。シート部材2のうち、切込み部4が形成された領域(シート部材2の上側の端部2aから切込み部4の下端までの領域。以下、「可変領域」と称する。)が、フィルム部材5の収縮力によってシート部材2の内側の方向に傾斜する領域である。以下の説明では、切込み部4は、複数形成されているものとする。
切込み部4は、シート部材2の端部2aから下方に向かって延びていればよい。切込み部4は、端部2aから上下方向に対して傾斜しつつ下方に延びて形成されていてよい。切込み部4は、直線状、弧状、又はジグザグ状などの非直線状に延びて形成されていてもよい。図示の例では、切込み部4は、切込み部4の下端に向かって切込み部4の幅が漸減する、細長い略V字状に形成されている。V字形状を構成する2つの稜線について、互いのなす角度は特定の角度に限定されない。例えば、互いのなす角度を2~3度に設定した場合には、容器ホルダー1が平面(床、テーブルなど)に対して垂直に立設して見えるなどの視覚的効果が得られる。収納容器20の形状に応じて端部2aの径寸法を設定することもできる。これにより、容器ホルダー1は、縮径部6(詳細は後述)における縮径の割合(縮径率)を調整することができる。
切込み部4の先端部は、図示するように鋭角に形成されていてもよいが、円弧状のような丸みを帯びた形状で形成されてもよく、それにより、切込み部4の先端からシート部材2が不用意に裂けるといった事態を低減することができる。
複数の切込み部4は周方向において均等な間隔で形成されていてもよく、あるいは、不均等な間隔で形成されていてもよい。可変領域が略均一に傾斜することから、複数の切込み部4は、図示例のように、周方向において均等な間隔で形成されていることが好ましい。
切込み部4の上下方向の長さは、特に限定されず、適宜設定できる。例えば、切込み部4の上下方向の長さは、シート部材2の上下方向の長さ×1/10~シート部材2の上下方向の長さ×4/5であり、好ましくは、シート部材2の上下方向の長さ×1/8~シート部材2の上下方向の長さ×2/3である。なお、シート部材2の上下方向の長さは、端部2aから端部2bまでの長さをいう。切込み部4の長さは、端部2aから切込み部4の下端までの、上下方向と平行な直線長さをいう。
複数の切込み部4の形成数は、特に限定されず、適宜設定できる。切込み部4の数を多くするほど、フィルム部材5の収縮力によって内側に撓みやすくなる。一方で、切込み部4の数が余りに多いと、シート部材2の取り扱い性が悪くなる。
参照番号210に示す図は、シート部材2が、その両端同士を接合され、筒状に形成された後の様子を示す。具体的には、シート部材2は、その一端の内面と他端の外面とが、接着剤又は溶着によって接合(センターシール)されている。溶着によるセンターシールとしては、例えば、溶剤による溶着、超音波による溶着等が挙げられる(センターシールされている様子を、図中の参照番号9で示す)。
シート部材2は、端部2aに係止部3を有してもよい。図示の例では、シート部材2の端部2aは、円形の係止部3と略同径の円形となるように形成されている。係止部3は、シート部材2と一体となって、シート部材2から延在して形成されている。シート部材2と係止部3との境界位置に折罫線又はハーフカット線が形成されてよい。これにより、係止部3は、折り曲がりやすくなり、筒状のシート部材2の端部2aに被さりやすくなる。
参照番号220に示す図は、筒状に形成されたシート部材2が挿入されるマンドレル10(芯)を示す。マンドレル10は、マンドレル10の長軸方向における一対の端部が有する径寸法が互いに異なる。具体的には、マンドレル10は、上側の端部は下側の端部よりも径寸法が小さく、テーパ状に形成されている。
参照番号230に示す図は、筒状に形成されたシート部材2の収容空間7にマンドレル10が挿入される様子を示す。
(フィルム部材)
参照番号240に示す図は、フィルム部材5が、マンドレル10に挿入されたシート部材2に被せられる様子を示す。上述したように、フィルム部材5は、シート部材2の外壁面(側面)に装着される、筒状の、伸縮性を有するか又は熱収縮した部材である。フィルム部材5は、シュリンクラベル、又は、ストレッチラベルであってよい。フィルム部材5は、筒状のシート部材2に巻き付けられて筒状に形成されてもよい。
筒状のフィルム部材5は、シート部材2と同様に、その一端の内面と他端の外面とが接着剤又は溶着によって接合(センターシール)されている。フィルム部材5は、その厚みが、特に限定されないが、一例として10~120μmであってよい。フィルム部材5がシュリンクラベルの場合、フィルム部材5の厚みは、例えば、12~60μmが好ましい。
シュリンクラベルは、少なくとも第1方向に熱収縮するフィルムである。熱収縮するフィルムとは、室温下(例えば、23℃)では収縮しないが、熱収縮温度(例えば、80℃~100℃)に加熱されると所定方向において収縮する性質を有するフィルムをいう。少なくとも第1方向に熱収縮するフィルムとは、少なくとも第1方向において、熱収縮性を有するフィルムである。加熱は、熱風、スチーム、過熱水蒸気又はLED照射等の適宜の方法を採用することができる。フィルム部材5の収縮率は、シュリンクフィルムの第1方向の、90℃、10秒における熱収縮率が、例えば15~90%であり、好ましくは20~85%である。また、シュリンクフィルムの第2方向の、90℃、10秒における熱収縮率は、-3~15%であり、好ましくは-1~10%である。
第1方向とは、フィルムの面内における1つの方向を意味し、第2方向は、フィルムの面内において第1方向と直交する方向である。例えば、筒状のフィルム部材5では、筒状形状の長軸方向(筒状のフィルム部材5の軸方向)を第2方向、その第2方向に直交する方向(周方向)を第1方向と規定することができる。
フィルム部材5は、上述の熱的性質を有することを条件として、様々なフィルムを用いることができる。フィルム部材5の材料としては、例えば、合成樹脂フィルム、不織布フィルム、又は発泡樹脂フィルムなどが挙げられる。フィルム部材5は、前述した材料から選ばれる少なくとも1つを含む積層フィルムであってもよい。積層フィルムは、その積層物全体として熱収縮性を有することを条件として、実質的に熱収縮性を有さないフィルムと熱収縮性を有するフィルムの積層物であってもよいが、その全てが熱収縮性を有するフィルムからなる積層物が好ましい。
好ましくは、フィルム部材5として、合成樹脂フィルム又は合成樹脂層を有する積層フィルムが用いられ、さらに好ましくは、単層の合成樹脂フィルム又は複層の合成樹脂フィルムが用いられる。単層の合成樹脂フィルムは、単一の合成樹脂層からなるフィルムであり、複層の合成樹脂フィルムは、2つ以上の合成樹脂層が積層された積層フィルムである。
合成樹脂フィルム(合成樹脂層)の材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン-ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などが挙げられる。不織布フィルム及び発泡樹脂フィルムの材質も特に限定されず、従来公知の合成樹脂を用いたものが挙げられる。不織布フィルム及び発泡樹脂フィルムは、それ自体、断熱効果を期待できる。
フィルム部材5は、シュリンクラベルではなく、熱を必要としない、自己伸縮性のあるストレッチラベルであってもよい。フィルム部材5は、シュリンクラベル又はストレッチラベルの機能により、シート部材2の外形を保持することができる。
フィルム部材5は、分断線(ミシン目等)を有してもよい。容器ホルダー1は、フィルム部材5の分断線が分断されることで、シート部材2の形状を、筒状から扁平状に変形可能である、言い換えると、元の形状に戻すように構成することもできる。シート部材2は、人又は機械の手を介して元の形状に戻る構成であってもよいし、自然と元の形状に戻る構成であってもよい。
フィルム部材5は、シート部材2と接着部を介して互いに接着されてもよい。この場合、フィルム部材5は、シート部材2と一体化される。
フィルム部材5は、デザイン印刷を施されることで、容器ホルダー1の加飾性を向上させることができる。具体的に、フィルム部材5は、グラビア印刷、フレキソ印刷、インクジェット印刷、又はスクリーン印刷等を施されることにより、樹脂成型品に直接印刷する場合と比較して容器ホルダー1の加飾性を向上させることができる。
上述したように、フィルム部材5は、シュリンクラベル及びストレッチラベルの何れでもよいが、以下の説明では、シュリンクラベルであるものとして説明する。
(容器ホルダー)
参照番号250に示す図は、熱風、スチーム、過熱水蒸気又はLED照射等の適宜の方法によってフィルム部材5を熱収縮させた後の、容器ホルダー1が完成した様子を示す。図示の例において、容器ホルダー1は、熱収縮したフィルム部材5がシート部材2の外壁面に装着されるとともに、フィルム部材5が容器ホルダー1の上面(天面)の一部を形成している。容器ホルダー1は、フィルム部材5を熱収縮させることにより、シート部材2の外形を保持することができる。
図2に示すように、容器ホルダー1は、筒状の容器ホルダー1(又は、シート部材2)の軸方向における一対の端部が有する径寸法は互いに異なる。これは、シート部材2の上側の端部2aから切込み部4の下端までの可変領域がフィルム部材5の収縮力によってシート部材2の内側方向に傾斜したことによる。図中の縮径部6は、筒状の容器ホルダー1(又は、シート部材2)の軸方向における、容器ホルダー1の一対の端部間において径寸法が漸次縮径する領域を示す。なお、縮径部6は、必ずしも漸次縮径する必要はなく、段階的に縮径してもよい。その構成については図6を参照して後述する。
容器ホルダー1の下面は、シート部材2及びフィルム部材5が存在しておらず、収納容器20を収容するために開口している。但し、容器ホルダー1に収納容器20を着脱可能とする限りにおいて、容器ホルダー1の下面は、シート部材2又はフィルム部材5が折れ曲がってなる折れ曲り部を有していてもよい。
(容器ホルダーの積み重ね)
次に、容器ホルダー1が積み重ねされる様子を図3により説明する。図3は、複数の容器ホルダー1が積み重ねられた様子を示す。
上述したように、容器ホルダー1は、容器ホルダー1の軸方向における、容器ホルダー1の一対の端部間において径寸法が漸次縮径する縮径部6を有する。つまり、容器ホルダー1の内部に形成された収容空間7は、上部側が下部側よりも径寸法が小さく形成されている。従って、2つの容器ホルダー1を上下方向に積み重ねた場合、下側の容器ホルダー1の外径と上側の容器ホルダー1の内径が一致するまで、下側の容器ホルダー1を上側の容器ホルダー1の収容空間7の内部に挿入することができる。図示の例では、8つの容器ホルダー1が積み重ねられているが、当然に、さらに複数の容器ホルダー1を積み重ねることができる。
前記の構成によれば、容器ホルダー1は以下の効果を奏する。具体的に、従来の容器ホルダーは積み重ねができなかったため、複数の容器ホルダーを収納又は運搬するときに、横に並べて収納又は運搬する必要があった。このため、従来の容器ホルダーは、収納効率及び運搬効率に改善の余地があった。
これに対して、本開示に係る容器ホルダー1は、縦(高さ)方向に積み重ねることができる。これにより、容器ホルダー1は、複数の容器ホルダー1を縦(高さ)方向に積み重ねて収納及び運搬できるため、重ねた容器ホルダーの数量だけ収納効率及び運搬効率を高めることができる。
さらに、容器ホルダー1は、以下の効果を奏する。
容器ホルダー1は、シート部材2及びフィルム部材5により製造されるため、射出成型により製造される従来の容器ホルダーに比べて、使用する樹脂量を軽減することができる。
また、同じ形状で異なるフレーバー又は期間限定品のような多種多様な収納容器に使用する容器ホルダーを考える。樹脂成型により製造された従来の容器ホルダーの場合、その容器ホルダーに対して収納容器の収納物に関連する情報を直接印刷すると、収容容器の売れ行きが低下すると容器ホルダーの在庫が増える。
これに対して、容器ホルダー1では、収納容器の収納物に関連する情報をフィルム部材5に印刷できる。つまり、収納容器の収納物に応じてフィルム部材5のラベルデザインを変更し、そのフィルム部材5をシート部材2に装着すればよい。これにより、容器ホルダー1自体の在庫を従来よりも大幅に軽減できる。
さらに、従来の容器ホルダーは、樹脂成型のための金型を必要とするが、本開示に係る容器ホルダー1は、シート部材2とフィルム部材5とで簡単に製造できるため、従来必要であった金型が不要となる。
このように、本開示に係る容器ホルダーは、種々の効果を奏することができる。
(熱収縮後の切込み部)
次に、熱収縮後の切込み部4の様子を図4により説明する。図4は、フィルム部材5の収縮力によってマンドレル10の方向に傾斜したシート部材2を上面視した様子を示す。説明の便宜のため、フィルム部材5は図示せず、また、切込み部4は、切込み部4の下端に向かって切込み部4の幅が漸減する、細長いV字形状に形成されているものとして説明する。
参照番号400に示す図を参照して、フィルム部材5の収縮力によってマンドレル10の方向にシート部材2が傾斜したときに、切込み部4のV字形状を構成する2つの縁部は互いに当接する。
参照番号410に示す図を参照して、フィルム部材5の収縮力によってマンドレル10の方向にシート部材2が傾斜したときに、切込み部4のV字形状を構成する2つの縁部は互いに当接することなく離間し、離間部41が形成されている。
参照番号420に示す図を参照して、フィルム部材5の収縮力によってマンドレル10の方向にシート部材2が傾斜したときに、切込み部4のV字形状を構成する2つの縁部は交差し、シート部材2が重畳する重畳部42が形成されている。
前記の各構成によれば、切込み部4は、細長いV字形状を構成していた2つの縁部が互いに当接するような高い精度で形成される必要はなく、離間部41又は重畳部42が形成される精度で形成されてよい。いずれの構成においても、容器ホルダー1は、上記の種々の効果を奏することができる。このことは、切込み部4が直線状、弧状、又はジグザグ状などの非直線状に延びて形成されている場合も同様である。
(縮径率の変化)
次に、本開示に係る容器ホルダーが2段階で傾斜する構成について図5を参照して説明する。図5は、本開示に係る容器ホルダー50の断面図を示す。
図5において、端部52aは、容器ホルダー50の上端を示す。端部52bは、容器ホルダー50の下端を示す。中間部52cは、容器ホルダー50における、切込み部4(不図示)の下端に対応する位置を示す。L1は、容器ホルダー50の端部52aに対応する上辺を示す。L2は、容器ホルダー50の端部52bに対応する下辺を示す。L3は、容器ホルダー50の中間部52cに対応する中間辺を示す。L4は、端部52aと中間部52cとを結ぶ側面に対応する一辺を示す。L5は、端部52bと中間部52cとを結ぶ側面に対応する一辺を示す。θ1は、L1とL4とのなす角度を示す。θ2は、L3とL5とのなす角度を示す。
このとき、θ1>θ2、θ1>91°、θ2<91°、θ2=90.5°~91°という角度で設定されてよい。θ1>θ2は、容器ホルダー50が、端部52aと端部52bとの間において径寸法が縮径すると共に、その径寸法の縮径する割合(縮径率)が変化する構成を備えることを示す。θ1は、収納容器20の形状に応じて端部52aの径寸法を設定することにより、適宜の角度に設定することができる。θ2は90°より僅かに大きく設定されてよく、それにより、複数の容器ホルダー50を積み重ねることができる。また、θ2が90°より僅かに大きく設定されることにより、容器ホルダー50は略直胴に形成され、複数の容器ホルダー50をコンパクトに積み重ねることができる。
シート部材2の切込み部4(不図示)は、シート部材2の端部2aから端部2bに至るまで形成する必要はない。切込み部4は、例えば、シート部材2の端部2aから、シート部材2がマンドレル10に挿入されたときに、マンドレル10の中間径に対応するシート部材2の位置に至るまでの領域において形成されればよい。このように切込み部4を形成することにより、シート部材2の取り扱い時(例えば、搬送時)にシート部材2の破損(ちぎれ、など)を軽減することができる。
さらに、容器ホルダー50は、上方側と下方側とで形状が相違してもよい。例えば、容器ホルダー50は、端部52aにおける径形状を多角形(例えば、六角形)、端部52bにおける径形状を円形とすることができる。収納容器20の形状に応じて切込み部4の形状を変化させることにより、上方側の形状を所望の形状とすることができる。一例として、端部52aにおける径形状を六角形とする場合には、切欠き部4は、六角形の頂点の数6に合わせて6つ形成される。あるいは、予めシート部材2に折り罫線等を入れておくことにより、切欠き部4の数を例えば2つにしたうえで、端部52aにおける径形状を六角形とすることもできる。
以上のように、容器ホルダー50(又は、縮径部6)は、一対の端部間において径寸法が縮径すると共に、その径寸法の縮径する割合(縮径率)が変化する構成を備えることができる。さらに、容器ホルダー50は、切込み部4の形状を適宜調整することにより、縮径率を、2段階ではなく、多段階(3段階以上)で変化させることもできる。
また、容器ホルダー50は、上方側と下方側とで形状を変化させることもできるため、収納容器20の形状に応じて、バラエティ豊かな容器デザインを提供することができる。
(容器ホルダーの変形例)
本開示に係る容器ホルダーは、上述した容器ホルダー1と異なる形状を有してもよく、そのことを図6により説明する。図6は、本開示に係る他の容器ホルダー60の概略構成図である。
図6を参照して、容器ホルダー60は、収納容器20を収容するための収容空間7を有する、筒状をなすシート部材62と、シート部材62の外壁面に装着された、筒状の、伸縮性を有するか又は熱収縮したフィルム部材65と、を備える。また、容器ホルダー60では、シート部材62の軸方向における一対の端部(上側の端部68a、下側の端部68b)が有する径寸法は互いに異なる。上側の端部68aは、下側の端部68bよりも径寸法が小さい。容器ホルダー60は、限定されないが、図2を参照して説明した係止部3を備えてよい。
容器ホルダー60は、端部68aと端部68bとの間において径寸法が、漸次的ではなく、段階的に縮径する、小径部66a及び大径部66bを有する。具体的に、小径部66a及び大径部66bは、段階部69において径寸法が段階的に縮径する。小径部66aは端部68aと略同径の筒状であり、大径部66bは端部68bと略同径の筒状である。
シート部材62は、小径部66aに対応するシート部材62aと、大径部66bに対応するシート部材62bとで構成される。フィルム部材65は、シート部材62aの外壁面に装着される。
容器ホルダー60は、前記の構成を備えることにより、筒状に形成されたときに、端部68aと端部68bとの間において径寸法が段階的に縮径する、小径部66a及び大径部66bを有する。これにより、容器ホルダー60の内部に形成された収容空間7は、小径部66a側が大径部66b側よりも径寸法が小さくなる。従って、2つの容器ホルダー60を上下方向に積み重ねたときに、下側の容器ホルダー60の上部部分を、上側の容器ホルダー60の大径部66bに対応する収容空間7内に挿入することができる。
前記の構成によれば、容器ホルダー60は以下の効果を奏する。具体的に、従来の容器ホルダーは積み重ねができなかったため、複数の容器ホルダーを収納又は運搬するときに、横に並べて収納又は運搬する必要があった。このため、従来の容器ホルダーは、収納効率及び運搬効率に改善の余地があった。
これに対して、本開示に係る容器ホルダー60は、縦(高さ)方向に積み重ねることができる。これにより、本開示に係る容器ホルダー60は、複数の容器ホルダー60を縦(高さ)方向に積み重ねて収納及び運搬でき、重ねた容器ホルダーの数量だけ収納効率及び運搬効率を高めることができる。
(シート部材の変形例)
シート部材2は、上面視で、図1等に示す円筒状のほか、多角形(三角形、四角形、五角形等)、又は楕円形等からなる筒状で構成されてよい。シート部材2は、マンドレル10を所望の形状に変更することで、マンドレル10の形状に応じて所望の形状とすることができる。また、シート部材2は、図7に示す形状とすることもできる。図7は、本開示に係るシート部材2の変形例を示す図である。
参照番号700に示す図において、本開示に係るシート部材70は、上面視で、C字状である。具体的に、シート部材70は、シート部材70の両端同士が接合しておらず、端部間に隙間を有し、筒状の一部をなしている。シート部材70は、シート部材70の外壁面に密着する筒状のフィルム部材5の応力によって湾曲形状を保持することができる。
参照番号710に示す図において、本開示に係るシート部材71は、扁平状のシートの一端に差込み片72を有し、シートの他端に差込み口73を有する。差込み片72は、差込み口73に差込まれることにより、シート部材71の湾曲形状を保持することができる。差込み片72及び差込み口73の形状は、同様の機能を発揮するならば、図示した形状に限定されず、他の形状を採用することも当然に可能である。
参照番号720に示す図において、本開示に係るシート部材74は、上面視で、筒状である。具体的に、シート部材74は、シート部材74の両端同士が突き合わされており、端部間に隙間がないか、ほぼ隙間がない。フィルム部材5は、そのシート部材74の外壁面に密着する。シート部材74の両端部間の隙間が無くなることにより、本開示に係る容器ホルダーは、大量生産されたときにロットごとの径がさらに安定する。
このように、本開示に係るシート部材は、様々な形状を採用することができる。
[収納容器の係止方法]
次に、容器ホルダー1が収納容器を着脱可能に係止する構成を図8等により説明する。図8は、容器ホルダー1の上面図である。容器ホルダー1が係止する収納容器は、特に限定されないが、例えば、底マチを有する自立型の軟包材容器であって、収納物を排出するための排出部21を有するものとする。排出部21は、排出口を有する。排出部21は、筒状であり、その外壁面にはキャップ25を取り付けるための溝が形成されてもよい。排出部21は、収納容器内の液体を排出するためのポンプが装着されてもよい。
筒状のシート部材2の長手方向(軸方向)において、フィルム部材5がシート部材2の端部2a(不図示)から突き出た状態でフィルム部材5を熱収縮させる。これにより、図8の参照番号800の図に示すように、フィルム部材5は、シート部材2の端部2aからシート部材2の径方向に延在する。この延在した部分をフィルム延在部80と称する。図示の例では、容器ホルダー1の上面は、開口80aで示す領域を除き、フィルム延在部80が占める。
図8の参照番号800に示す図を参照して、開口80aは略円形に形成される。開口80aは、フィルム部材5がシート部材2の端部2aから突き出る長さに応じて大きさを決めることができる。開口80aの大きさを収納容器20の排出部21の口径に合わせて調整することにより、開口80aは、収納容器20の排出部21が挿入された状態で、排出部21を係止することができる。つまり、フィルム延在部80は、収納容器20の排出部21を容器ホルダーに係止する係止部として機能することができる。
次に、図8の参照番号810に示す図を参照して、シート部材2は、シート部材2の端部2aにおいて、半月状の係止部81a及び係止部81bを有してよい。係止部81a及び係止部81bは、参照番号810の右側の図に示すように、シート部材2の上面(天面)の一部を構成する。このような構成となるように、係止部81a及び係止部81bは、シート部材2の端部2aからシート部材2の径方向に方向付けられる。
図8の参照番号820に示す図を参照して、係止部81aと係止部81bとの間には空隙82が形成される。空隙82には収納容器20の排出部21が挿入され、係止部81aと係止部81bとの押圧力により、空隙82において排出部21を係止することができる。
さらに、図8の参照番号820に示す図を参照して、容器ホルダー1は、シート部材2の端部2aからシート部材2の径方向に延びる、係止部81a及び係止部81bと重畳し、係止部81a及び係止部81bを固定するフィルム延在部80を有してよい。この構成によれば、容器ホルダー1は、空隙82において排出部21を係止するとともに、さらに、フィルム延在部80が係止部81a及び係止部81bを固定することにより、収納容器20をより強固に係止することができる。
図8の参照番号810、820に示す図においては、シート部材2は、半月状の係止部81a及び係止部81bを有するものとして説明した。しかしながら、係止部81aと係止部81bとの間で排出部21を係止する構成であるならば、係止部81a及び係止部81bは、半月状に限られず、様々な形状により構成されてよい。
また、係止部81a及び係止部81bという2つの部材を用いて説明したが、3つ以上の部材を用いて、排出部21を係止する構成が実現されてもよい。さらに、図2の参照番号200を参照して説明したように、シート部材2は、係止部3を1つのみ有してもよい。係止部3は開口3aを有し、開口3aに収納容器20の排出部21が挿入される。これにより、容器ホルダー1は、開口3aにおいて収納容器20の排出部21を係止することができる。また、図2に記載するように、係止部3は、円形の周縁から円の中心方向と反対方向に突起する小突起部を有してよく、その小突起部をシート部材2の端部2aに載置する(留める)ことにより、係止部3をシート部材2に強固に固定することができる。図示の例では、小突起部は3つ存在するが、1つでもよいし、3以外の複数個であってもよい。
続いて、容器ホルダー1が収納容器を係止する他の構成を図9により説明する。図9は、シート部材2の端部2aに位置する、排出部21を係止する係止部を説明する図である。
参照番号900、910に示す図を参照して、係止部90は、シート部材2の端部2aに載置される。係止部90は、シート部材2と一体に形成されているのではなく、別体で形成されている。係止部90は、シート部材2の端部2aに対応する形状を有する。係止部90の形状は、シート部材2の形状に応じて適宜設計されるが、図示の例では、係止部90は円形である。係止部90は、シート部材2の内部の収容空間を画定する上面(天面)の一部となる。係止部90は、シート部材2の端部2aに単に載置されるだけでもよいが、シート部材2の端部2aと嵌合し、シート部材2の長手方向に延びる嵌合部91を周縁に有してもよい。係止部90は、嵌合部91を有することにより、シート部材2の端部2aから脱落しにくくなる。
係止部90は、その中心に、収納容器20の排出部21が挿入される開口90aを有する。開口90aは、その形状は限定されないが、1以上の延伸部90bを周縁に有することが好ましい。
延伸部90bは、開口90aの中央に向かって延伸し、屈曲可能である。そのため、延伸部90bは、開口90aに挿入された排出部21に密着し、排出部21をより強固に係止する。延伸部90bは、排出部21のサイズ又は形状等に応じて、そのサイズ又は形状等が決められてよい。
次に、係止部90をシート部材2の端部2aに載置したときの上面図である参照番号920に示す図を参照して、フィルム部材5は、フィルム延在部92を有してよい。フィルム延在部92は、シート部材2の端部2aからシート部材2の径方向に延びることにより、係止部90を固定する。
以上の構成によれば、容器ホルダー1は、開口90aにおいて排出部21を係止する。このとき、容器ホルダー1は、排出部21を延伸部90bで係止するため、排出部21をより強固に係止することができる。さらに、フィルム延在部92が係止部90と重畳し、係止部90を固定することから、容器ホルダー1は、収納容器20をさらに強固に係止することができる。
次に、参照番号930に示す図を参照して、容器ホルダー1は、係止部90に代えて、係止部93を用いることもできる。係止部93は、上面視でU字状に切り欠かかれた切欠部を有し、その切欠部の先端に位置する係止位置93aにおいて収納容器20の排出部21を係止する。係止位置93aは、特定の形状に限定されず、収納容器20の排出部21の形状に応じた形状を採用することができる。係止位置93aは、排出部21に密着し、収納容器20を強固に係止することができる。
係止部90及び係止部93は、例えば、合成樹脂、紙、合成紙などにより構成されてよい。また、係止部93は、参照番号910に示す図で参照した、嵌合部91を周縁に有してよい。
図9に示す係止部90の開口90a及び延伸部90bの構成、並びに係止部93のU字状の切欠部の構成は、図2を参照して説明した係止部3にも適用することができる。
また、本開示に係る係止部は、図9に示す構成に限らず、排出部21(スパウト等)の口径よりも小さい開口径を有する構成、又は、ローマ字のX字状若しくはU字状の切込み線等を有する構成で実現されてもよい。また、それらの構成は、図2を参照して説明した係止部3にも適用できる。
さらに、本開示に係る係止部は、図9に記載する平板状に限定されず、錐台形状などの種々の形状を有してもよい。
以上、図8、図9を参照して、容器ホルダー1が収納容器20を係止する構成を説明した。ここで、「係止」とは、係わり合って止まることをいう。そのため、容器ホルダー1が収納容器20の排出部21を係止するとは、容器ホルダー1が排出部21と密着し、排出部21を固定する場合、あるいは、容器ホルダー1が排出部21と完全には密着せず、排出部21と接触した状態にある場合の何れも含みうる。
次に、容器ホルダー1から収納容器20を取り外す方法を説明する。容器ホルダー1は、収納容器20を固定した状態で、図1の参照番号110に示す(A)と反対側に移動することにより、排出部21における係止を解除し、収納容器20を取り外すことができる。換言すれば、容器ホルダー1は、容器ホルダー1を固定した状態で、図1の参照番号110に示す(A)の方向に収納容器20を移動することにより、排出部21における係止を解除し、収納容器20を取り外すことができる。
(他の収納容器への適用)
本開示に係る容器ホルダーは、様々な形状の収納容器に適用することができる。そのことを図10により説明する。図10は、本開示に係る他の容器ホルダーを説明するための図である。
参照番号1000に示す図において、収納容器100は、従来公知の収納容器の一例である。収納容器100は、軟包材容器であって、底マチを有しており、上端の角部に排出部100aが取り付けられている。排出部100aは、スパウトのような樹脂成型品であってよく、軟包材容器の包材の一部から形成されていてもよい。
参照番号1010に示す図において、本開示に係る容器ホルダー101は、図8の参照番号800を参照して説明したフィルム延在部80と同様のフィルム延在部102を有する。フィルム延在部102は、開口102aを有する。開口102aは、収納容器100の排出部100aに対応する位置に設けられている。例えば、開口102aは、フィルム延在部102を容器ホルダー101の全面に形成した後に、収納容器100の排出部100aに対応する位置に開孔することで得ることができる。
参照番号1020に示す図において、本開示に係る容器ホルダー104は、図9の参照番号900を参照して説明した係止部90と同様の係止部106を有する。係止部106は、フィルム延在部102により周縁が固定されている。係止部106は、開口106aを有し、その開口106aの周縁には延伸部106bが設けられている。係止部90と同様に、延伸部106bにおいて収納容器100の排出部100aを係止する。
また、本開示に係る容器ホルダーは、フィルム延在部102又は係止部106に代えて、図2を参照して説明した係止部3に係る構成を適用することもできる。
このように、本開示に係る容器ホルダーは、収納容器の形状に応じて製造できるため、様々な形状の収納容器に適用できる。例えば、本開示に係る容器ホルダーは、シャンプー、リンスなどの容器として使用されるシャンプーディスペンサー(シャンプーボトル)にも好適に適用することができる。
(タックラベルの装着)
本開示に係る容器ホルダー1は上面に上面部材が装着されてよく、その構成を図11により説明する。図11は、上面部材がタックラベルである場合の構成を説明する図であって、タックラベルが装着された、本開示に係る容器ホルダーを説明する図である。なお、図1を参照して説明した内容についてはその説明を省略する。
参照番号1100に示す図を参照して、容器ホルダー1は、タックラベル110を有してよい。タックラベル110は、予め原紙の裏面に接着剤が加工されたシール用ラベルである。タックラベル110は、表面に印刷することで簡単にラベリングすることができる。タックラベル110は、加熱し接着剤を活性化させてラベリングするタイプ、ラベルが2層になったタイプなど、適宜に選択されてよい。
タックラベル110は、収納容器20の排出部21が挿入される開口を有する。タックラベル110は、容器ホルダー1の上面と同形状・同サイズの外形を有してよい。
参照番号1110に示す図を参照して、容器ホルダー1の上面にはタックラベル110が装着されており、その状態で、図中の(B)に示す方向から収納容器20にキャップ25が取り付けられる。
以下、タックラベル110の種々の装着形態を説明する。
図8の参照番号800に示す図を参照して、容器ホルダー1が上面にフィルム延在部80を有する構成を説明した。このような構成においては、タックラベル110はフィルム延在部80に装着される。
図8の参照番号810に示す図を参照して、シート部材2が、シート部材2の端部2aにおいて、半月状の係止部81a及び係止部81bを有する構成を説明した。このような構成においては、タックラベル110は係止部81a及び係止部81bに装着される。
図8の参照番号820に示す図を参照して、容器ホルダー1は、シート部材2の端部2aからシート部材2の径方向に延びる、係止部81a及び係止部81bと重畳し、係止部81a及び係止部81bを固定するフィルム延在部80を有する構成を説明した。このような構成においては、タックラベル110は、フィルム延在部80、係止部81a、及び係止部81bに装着される。
このように、タックラベル110は、フィルム延在部80、係止部(係止部81a等)、又は、その両方に装着されてよい。そして、容器ホルダー1は、上面にタックラベル110を有することにより、以下の種々の効果を奏することができる。
例えば、図8の参照番号800に示す図を参照して説明した、本開示に係る容器ホルダー1がその上面にフィルム延在部80を有し、フィルム延在部80がPETフィルムである場合を考える。このとき、PETフィルムは硬質であるため、容器ホルダー1に収納容器20を着脱するときに収納容器20とPETフィルムとが擦れ、干渉音を発生させる。そこで、容器ホルダー1にタックラベル110を装着することにより、フィルム延在部80の材質に拘わらず、その干渉音を軽減することができる。この干渉音を軽減する効果は、係止部(係止部81a等)にタックラベル110を装着する場合も同様である。
さらに、別の効果として、容器ホルダー1がその上面にタックラベル110を有することにより、上面補強材としての機能をタックラベル110に持たせ、容器ホルダー1の強度を高めることができる。また、容器ホルダー1に物が落下したときにも、タックラベル110は、容器ホルダー1を保護することができる。
上記の説明では、上面部材がタックラベルである場合の構成を説明した。しかしながら、上面部材は、フィルム延在部及び/又は係止部に接着剤等を介して装着される天面部材であってよい。天面部材は、合成樹脂、紙、合成紙、又は、それらの積層体であってよい。天面部材は、肉厚が30μm~300μmであってよい。天面部材は、一方の主面に接着剤を塗工し、その接着剤の表面にフィルム延在部及び/又は係止部が貼り合わされる。あるいは、フィルム延在部及び/又は係止部に接着剤を塗工し、その接着剤の表面に天面部材の一方の主面が貼り合わされる。これらの構成においても、タックラベル110を装着したときと同様の効果を得ることができる。
以上のように、本開示に係る容器ホルダーは、その上面にタックラベル110を装着してもよく、それにより前述した種々の効果を奏することができる。
〔まとめ〕
本開示の態様1に係る容器ホルダーは、収納容器を収容するための収容空間を有する、筒状またはその一部をなすシート部材と、前記シート部材の外壁面に装着された、筒状の、伸縮性を有するか又は熱収縮したフィルム部材と、を備え、前記シート部材の軸方向における一対の端部が有する径寸法は互いに異なる。
前記の構成によれば、本開示の態様1に係る容器ホルダーは、縦(高さ)方向に積み重ねることができるため、複数の容器ホルダーを縦(高さ)方向に積み重ねて収納及び運搬でき、その結果、収納効率及び運搬効率を格段に高めることができる。
本開示の態様2に係る容器ホルダーは、前記の態様1において、前記一対の端部間において径寸法が漸次縮径する縮径部を有する。
本開示の態様3に係る容器ホルダーでは、前記の態様2において、前記縮径部は、径寸法の縮径する割合が変化する。
本開示の態様4に係る容器ホルダーは、前記の態様1において、前記一対の端部間において径寸法が段階的に縮径する縮径部を有する。
前記の構成によれば、本開示の態様2~4に係る容器ホルダーは、縦(高さ)方向に積み重ねることができるため、複数の容器ホルダーを縦(高さ)方向に積み重ねて収納及び運搬でき、その結果、収納効率及び運搬効率を格段に高めることができる。
本開示の態様4に係る容器ホルダーは、前記の態様1から3の何れかにおいて、前記シート部材が、前記一対の端部をなす一方の端部から他方の端部に向かって伸びる切込み部を有する。
前記の構成によれば、本開示の態様5に係る容器ホルダーは、フィルム部材の収縮力(又は、伸縮力)によってシート部材を内側に傾斜させやすくなり、収納効率及び運搬効率の高い容器ホルダーを提供することができる。
本開示の態様6に係る容器ホルダーは、前記の態様5において、前記切込み部が、筒状またはその一部の前記シート部材の周方向に間隔を開けて複数設けられている。
前記の構成によれば、本開示の態様5に係る容器ホルダーは、シート部材を略均等にシート部材の内側の方向に傾斜させることができる。
本開示の態様7に係る容器ホルダーは、前記の態様1から6の何れかにおいて、前記収納容器を着脱可能に係止する。
前記の構成によれば、本開示の態様7に係る容器ホルダーは、収納容器の着脱によりシート部材又はフィルム部材を不可逆に破損する必要が無く、シート部材又はフィルム部材を繰り返し使用できる。なお、本開示の各態様に係る容器ホルダーは、シート部材及び/又はフィルム部材の部材として、再生材を使用することもできる。
これにより、本開示の態様7に係る容器ホルダーは、シート部材又はフィルム部材の使用量をさらに軽減できる。
本開示の態様8に係る容器ホルダーは、前記の態様7において、前記フィルム部材が、前記シート部材の一方の端部から該シート部材の径方向に延び、前記収納容器を係止する。
前記の構成によれば、本開示の態様8に係る容器ホルダーは、フィルム部材を熱収縮等させるという効率的かつ低コストの方法で収納容器を係止することができる。これにより、汎用性の高い容器ホルダーをさらに提供しやすくなる。また、本開示の態様8に係る容器ホルダーは、前記の構成を備えることにより、筒状またはその一部をなすシート部材の外形を良好に保持することができる。
本開示の態様9に係る容器ホルダーは、前記の態様7において、前記シート部材が、該シート部材の一方の端部から該シート部材の径方向に延び、前記収納容器を係止する。
前記の構成によれば、本開示の態様9に係る容器ホルダーは、シート部材の形状設計という効率的かつ低コストの方法で収納容器を係止することができる。
本開示の態様10に係る容器ホルダーは、前記の態様7において、前記シート部材の一方の端部に位置し、前記収容空間を画定する上面の一部となる、前記収納容器を係止する係止部を有する。
前記の構成によれば、本開示の態様10に係る容器ホルダーは、シート部材の一方の端部に係止部を位置決めするという簡易な方法で収納容器を係止することができる。
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、それぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1、50、60、101、104 容器ホルダー
2、62、62a、62b、70、71、74 シート部材
2a、2b、52a、52b、68a、68b 端部
3、81a、81b、90、93、106 係止部
3a、80a、90a、102a、106a 開口
5、65 フィルム部材
6 縮径部
7 収容空間
10 マンドレル
20、100 収納容器
21、100a 排出部
25 キャップ
41 離間部
42 重畳部
52c 中間部
66a 小径部
66b 大径部
69 段階部
80、92、102 フィルム延在部
82 空隙
90b、106b 延伸部
91 嵌合部
93a 係止位置
110 タックラベル

Claims (10)

  1. 収納容器を収容するための収容空間を有する、筒状またはその一部をなすシート部材と、
    前記シート部材の外壁面に装着された、筒状の、伸縮性を有するか又は熱収縮したフィルム部材と、を備え、
    前記シート部材の軸方向における一対の端部が有する径寸法は互いに異なる、容器ホルダー。
  2. 前記一対の端部間において径寸法が漸次縮径する縮径部を有する、請求項1に記載の容器ホルダー。
  3. 前記縮径部は、径寸法の縮径する割合が変化する、請求項2に記載の容器ホルダー。
  4. 前記一対の端部間において径寸法が段階的に縮径する縮径部を有する、請求項1に記載の容器ホルダー。
  5. 前記シート部材は、前記一対の端部をなす一方の端部から他方の端部に向かって伸びる切込み部を有する、請求項1から3の何れか1項に記載の容器ホルダー。
  6. 前記切込み部が、筒状またはその一部の前記シート部材の周方向に間隔を開けて複数設けられている、請求項5に記載の容器ホルダー。
  7. 前記収納容器を着脱可能に係止する、請求項1から6の何れか1項に記載の容器ホルダー。
  8. 前記フィルム部材は、前記シート部材の一方の端部から該シート部材の径方向に延び、前記収納容器を係止する、請求項7に記載の容器ホルダー。
  9. 前記シート部材は、該シート部材の一方の端部から該シート部材の径方向に延び、前記収納容器を係止する、請求項7に記載の容器ホルダー。
  10. 前記シート部材の一方の端部に位置し、前記収容空間を画定する上面の一部となる、前記収納容器を係止する係止部を有する、請求項7に記載の容器ホルダー。
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