JP2024056536A - 包装容器の製造方法、包装容器、及び天面部 - Google Patents

包装容器の製造方法、包装容器、及び天面部 Download PDF

Info

Publication number
JP2024056536A
JP2024056536A JP2022163499A JP2022163499A JP2024056536A JP 2024056536 A JP2024056536 A JP 2024056536A JP 2022163499 A JP2022163499 A JP 2022163499A JP 2022163499 A JP2022163499 A JP 2022163499A JP 2024056536 A JP2024056536 A JP 2024056536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top surface
surface portion
container
discharge
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022163499A
Other languages
English (en)
Inventor
義則 稲川
Yoshinori Inagawa
真弓 綿世
Mayumi Watase
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seal International Inc
Original Assignee
Fuji Seal International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seal International Inc filed Critical Fuji Seal International Inc
Priority to JP2022163499A priority Critical patent/JP2024056536A/ja
Publication of JP2024056536A publication Critical patent/JP2024056536A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】製造自動化をも可能とする包装容器の製造方法を提供する。【解決手段】本開示に係る包装容器(100)の製造方法は、排出部(12)に対して天面部(3)を配置する配置工程と、配置工程の後、排出部(12)を挿入部(31)に挿入して、天面部(3)を排出部(12)に装着する第1装着工程と、第1装着工程の後、天面部(3)を開口部(42)の内側に装着する第2装着工程と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、容器ホルダーに収容される包装容器の製造方法等に関する。
収納容器を装着して用いる容器ホルダーが知られている。
特許文献1は、袋容器ホルダーを開示する。該袋容器ホルダーは、載置部と、載置部から立設する立設部と、立設部の第1端部から載置部の直上部分に張り出して設けられた、U字状切欠き部を備える張出し係止部とを含む。張出し係止部の下方の部分が、袋容器の着脱空間部となっている。載置部から立設して、下端部邪魔板部が設けられており、下端部邪魔板部の裏面側に、袋容器の下端部を装着させる下端部装着部が形成されている。
特開2018-047928号公報(2018年3月29日公開)
特許文献1に記載の容器ホルダーは、当該容器ホルダーを購入したユーザが自分で袋容器を当該容器ホルダーに装着することを前提として設計されている。
本開示は、製造自動化をも可能とする、包装容器の製造方法等を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る包装容器の製造方法は、排出部を有する収納容器の前記排出部に部材を装着し、該収納容器が容器ホルダーに収容された包装容器の製造方法であって、前記収納容器は、本体と、前記本体から上方に突出するシール部とを備え、前記排出部は、前記本体の上側に位置しており、前記部材は、前記収納容器を収容する容器ホルダーの開口部に装着される天面部であり、前記天面部は、前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、を備え、前記排出部に対して前記天面部を配置する配置工程と、前記配置工程の後、前記排出部を前記挿入部に挿入して、前記天面部を前記排出部に装着する第1装着工程と、前記第1装着工程の後、前記天面部を前記開口部の内側に装着する第2装着工程と、を含む、包装容器の製造方法。
本発明の一態様に係る包装容器は、本体と、前記本体の上側に位置する排出部と、前記本体から上方に突出するシール部とを有する収納容器と、前記収納容器を収容する収容部と、前記収容部が有する開口部に装着される天面部と、を有する容器ホルダーとを備え、前記天面部は、前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、を備え、前記排出部に対して装着されており、前記収納容器は、前記容器ホルダーに収容されており、前記天面部は、前記開口部の内側に装着されている。
本発明の一態様に係る天面部は、排出部を有する収納容器の前記排出部に装着される天面部であって、前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、前記収納容器を収容する容器ホルダーの開口部に挿入される側壁と、を備え、前記側壁の少なくとも一部は、前記挿入部が位置する基準位置から上方へ延在する。
本発明の一態様によれば、製造自動化をも可能とする、包装容器の製造方法等を提供することができる。
本開示に係る、収納容器の排出部に天面部を装着する方法を説明するための図である。 本開示に係る、天面部を容器ホルダーの開口部の内側に装着する第2装着工程、および収納容器を容器ホルダーに収容する収容工程を説明するための図である。 本開示に係る天面部を説明するための図である。 本開示に係る天面部を説明するための図である。 本開示に係る天面部を説明するための図である。 収納容器の排出部に天面部が装着された様子を示す図である。 収納容器の保持具として天面部と共に用いられる容器ホルダーの構成と、容器ホルダーの製造方法を説明するための図である。 本開示に係る包装容器の製造方法を説明するためのフロー図である。
〔実施形態〕
以下、本開示の一実施形態について、模式的に示した図1等を参照しながら詳細に説明する。以下の説明において、「上」、「下」は、重力方向を下側、重力方向と反対側を上側とする。「横方向」は、上下方向と垂直な方向とする。
(概要)
排出部を有する収納容器の該排出部に天面部を装着し、該収納容器が容器ホルダーに収容された包装容器の製造方法を図1、図2により説明する。図1は、本開示に係る、収納容器1の排出部12に天面部3を装着する方法を説明するための図である。
図1の参照番号100に示す図を参照して、最初に収納容器1を準備する。収納容器1は、一般的な収納容器であってよく、収納物を排出するための排出部12を有する。また、収納容器1は、容器本体11と、容器本体11から上方に突出するシール部13と、を備える。排出部12は、容器本体11の上側に位置する。シール部13は、図1の例では、容器本体11の側方にも延在し、サイドシールとしても機能する。
排出部12は、排出口を有する。排出部12は、筒状であり、その外壁面にはキャップ2を取り付けるための溝が形成されてもよい。例えば、収納容器1は、洗剤、シャンプー、リンス、食品類などを収納する。収納容器1は、排出口を有するキャップ2を用いて収納物を排出でき、また、該キャップ2を用いることなく、収納物を排出できる。以下の説明では、排出口を有するキャップ2を用いて収納物を排出するものとする。
図1に示す例では、収納容器1は、軟包材容器であって、天マチ及び底マチを有しており、天マチの面内中央に排出部12が取り付けられている。収納容器1は、底マチを有している必要はなく、チューブのような底マチを有していない収納容器であってもよい。排出部12は、スパウトである。排出部12は、スパウトのような樹脂成型品であってよいし、軟包材容器の包材の一部から形成されていてもよい。図1の例では、収納容器1は、シャンプー又はリンスなどの容器として使用される、ポンプ機能を有するシャンプーディスペンサー(シャンプーボトル)である。
図1に示す例では、シール部13は、天マチと容器本体11を構成する表フィルム及び裏フィルムとをそれぞれ溶着することで形成されている。
収納容器1に収納物(シャンプー等)を充填したうえで、排出部12にキャップ2を装着する。キャップ2は、プッシュ付きキャップ、スプレー用キャップ、ヒンジ付きキャップ、又はディスペンサー付きキャップなどであってよい。
次に、図1の参照番号110に示す図を参照して、キャップ2を排出部12に装着する。このとき、排出部12は、容器本体11に接合された部分とキャップ2が装着された部分との間の部分が露出する。この露出した部分に、収納容器1を収容する容器ホルダー4(後述)の開口部42に装着される部材である天面部3が装着される。詳細は後述するが、天面部3は、排出部12を挿入可能に構成された挿入部31と、排出部12を挿入部31に導くように天面部3の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部32と、を備える。
続いて、図1の参照番号120に示す図を参照して、排出部12に対して天面部3を配置する(配置工程)。該配置工程では、天面部3の下端3aがシール部13と接触することにより排出部12の挿入部31への挿入が妨げられないように排出部12に対して天面部3を配置する。排出部12の挿入部31への挿入が妨げられないとは、(i)天面部3の下端3aがシール部13と接触しないか、または、(ii)接触したとしても、シール部13がわずかに撓む程度であり、排出部12の挿入部31への挿入に支障を来たさない状態を意味する。例えば、配置工程において、天面部3の下端3aはシール部13の上端13aよりも高い位置に位置決めされる。
そして、図1の参照番号130に示す図を参照して、排出部12に対して天面部3を配置した後、排出部12(不図示)を天面部3の挿入部31に挿入して、天面部3を排出部12に装着する(第1装着工程)。
次に、図2は、本開示に係る、天面部3を容器ホルダー4の開口部42の内側に装着する第2装着工程、および収納容器1を容器ホルダー4に収容する収容工程を説明するための図である。
図2の参照番号200に示す図を参照して、天面部3が排出部12に装着された収納容器1を容器ホルダー4のホルダー本体41に収容していく。ホルダー本体41の開口が開口部42である。容器ホルダー4は、その下端に、収納容器1を載置可能な底面部43を有してよい。
次に、図2の参照番号210に示す図を参照して、天面部3を開口部42の内側に装着して(第2装着工程)、収納容器1を容器ホルダー4に収容する(収容工程)。以上により、包装容器100が製造される。
ここで、前述の説明では、天面部3と容器ホルダー4とは別個の物品であるとして説明したが、天面部3は、容器ホルダー4が備える筒状部の蓋体として機能する、容器ホルダー4の部品(一部)であるともいえる。
以上、配置工程、第1装着工程、第2装着工程、及び収容工程を経て包装容器100が製造される方法を説明したが、包装容器100を製造する方法はこれに限定されない。例えば、収納容器1が容器ホルダー4にある程度収容された状態において、天面部3を収納容器1の排出部12に装着し、続いて、天面部3を容器ホルダー4の開口部42の内側に装着してもよい。収納容器1が容器ホルダー4にある程度収容された状態としては、例えば、収納容器1の下半分が容器ホルダー4内に挿入された状態、又は、収納容器1が容器ホルダー4に完全に収容された状態において、収納容器1を底面側から上方向に押し上げて収納容器1の上側を容器ホルダー4から露出させた状態、などが考えられる。
次に、図2の参照番号220を参照して、本開示に係る包装容器110は、収納容器1、天面部5、及び容器ホルダー6を備える。天面部5は、天面部3と異なる構造又は形状等を有する。また、容器ホルダー6は、胴体部が曲面を有していない直胴形状であり、胴体部が曲面を有する容器ホルダー4とは形状が異なる。このように、本開示の対象となる容器ホルダーは、収容部に収納容器1を収容し、開口部の内側に天面部を装着できるのであれば、特定の形状、構造、材質、又はサイズ等に限定されない。
図2の参照番号230を参照して、包装容器セット150は、包装容器100及び包装容器110をセットにして販売する商品の一例である。例えば、包装容器100はシャンプー、包装容器110はコンディショナーを収納する。包装容器セット150は、任意の数量の包装容器をセットにしてよい。
以上、図1及び図2を参照して、本開示に係る、排出部を有する収納容器の該排出部に部材を装着し、該収納容器が容器ホルダーに収容された包装容器の製造方法を説明した。本製造方法は、自動化設備により自動的に行われてもよいし、人手により行われてもよい。特に、包装容器の製造方法が自動化設備において自動的に行われる場合、収納容器1への収容物の充填から包装容器セット150の完成まで、一連の工程をすべて自動化できる。以下、各部の詳細を説明する。
(天面部)
次に、本開示に係る種々の天面部を図3~5により説明する。最初に、本開示に係る天面部300を図3により説明する。図3は、天面部300を説明するための図である。参照番号3000は天面部300の斜視図を示し、参照番号3100は天面部300の平面図を示す。
図3の参照番号3000、3100に示す図を参照して、天面部300は、側壁310、切欠き320、挿入部321、及び補強部325を備える。天面部300は、天板(上面)を備えていない。すなわち、側壁310および後述する内側壁324によって囲まれる空間は、上下方向において開放されている。天面部300は、射出成型により一体成型されてよい。
側壁310は、容器ホルダー4の開口部42に装着され、弾性変形が可能である。側壁310は、側壁上端部312、側壁中央部313、側壁ストレート部314、及び側壁傾斜部315を有する。
側壁中央部313は、容器ホルダー4の開口部42の内面に当接する。側壁中央部313は、例えば、5m~20mmの長さであってよい。
側壁上端部312は、側壁310の上端に位置する。天面部300が開口部42に装着されたとき、側壁上端部312は、その下面が容器ホルダー4の開口部42の上端部に係止され、天面部300の開口部42内への落下を防止する。ただし、容器ホルダー4の開口部42の内側に天面部300が装着されている状態であれば、天面部300が開口部42内へ落下しない場合も想定される。そのため、側壁上端部312は、必ずしも設けられていなくてよい。天面部300は、天板(上面)を有しておらず、これにより使用する樹脂量を大幅に削減できる。
側壁ストレート部314は、側壁中央部313の一部であってよく、収納容器1の排出部12が挿入部321(後述)に挿入される挿入方向と平行(又は略平行)な平坦面を有する。図3の参照番号3100に示す図を参照して、収納容器1の排出部12(不図示)が挿入部321に挿入される挿入方向は図面上下方向で規定される。側壁ストレート部314は、その挿入方向と垂直な方向(図面左右方向)であって、かつ、天面部300の中心である点Cを通る線分と側壁310とが交わる位置(計2箇所)に設けられる。
側壁ストレート部314による効果は次のとおりである。天面部300を収納容器1の排出部12に装着する動作を効率的に行うためには、その装着を自動化(機械化)する方法が考えられる。そこで、天面部300は、最初に、側壁ストレート部314を自動装着機械のアーム(不図示)に把持させる。次に、天面部300は、上記アームに側壁ストレート部314を把持させつつ、収納容器1の排出部12を挿入部321に挿入させる。このとき、側壁ストレート部314は、収納容器1の排出部12が挿入部321に挿入される挿入方向と平行な平坦面を有する。これにより、天面部300は、側壁ストレート部314をアームに把持させた状態で、収納容器1の排出部12を挿入部321に挿入させやすくしている。
このように、側壁ストレート部314は、容器ホルダー4の開口部42への天面部300の装着を自動化しやすくする効果を有する。但し、天面部300の開口部42への装着の自動化を行わない場合などには、天面部300は、側壁ストレート部314を有していなくてもよい。また、天面部300の開口部42への装着の自動化を行う場合であっても、天面部300は、側壁ストレート部314を必ずしも有していなくてもよい。
側壁傾斜部315は、天面部300の開口部42への装着を容易にするため、口径が小さくなるように開口部42の中心方向に傾斜する。側壁傾斜部315は、例えば、側壁中央部313の外周径よりも約10mm小さい外周径を有してよい。側壁傾斜部315を省略し、その分だけ側壁中央部313の長さを長くしてもよい。また、側壁傾斜部315は、少なくともその一部が、容器ホルダー4の開口部42に天面部300を装着した状態において、開口部42の中心方向に向かって傾斜していればよい。
次に切欠き320について説明する。切欠き320は、平面視で円形である側壁310の一部が切り欠かれた部分である。切欠き320は、その内側に挿入部321を含む。挿入部321は、側壁310とともに、平面視で天面部300の外形を規定する。
挿入部321は、平面視で円形である側壁310の一部が切り欠かれた切欠きを構成し、収納容器1の排出部12を挿入可能に構成されている。挿入部321は、第一挿入部322、第二挿入部323、及び内側壁324により構成される。
第一挿入部322は、側壁310から天面部300の中心に向かって排出部12の挿入幅を狭くする。第一挿入部322は、天面部300において必須ではないものの、収納容器1の排出部12を挿入部321に挿入しやすくする。第二挿入部323は、排出部12の外径よりも僅かに大きく形成されており、挿入された排出部12を係止する。第二挿入部323は、天面部300の中心である点Cを囲むように設けられており、天面部300を排出部12に対して係止する係止部として機能する。
内側壁324は、第一挿入部322及び第二挿入部323を構成する板状部材に対して立設された湾曲壁であり、第一挿入部322及び第二挿入部323の周囲の一部を囲むように立設されている。
補強部325は、側壁310と内側壁324とを連結し、天面部300の強度を高める補強材として機能する。但し、補強部325は、天面部300に設けられていなくてもよい。図3に示す例では、補強部325は、内側壁324の凸形状の頂点と側壁310とを連結しているが、補強部325による連結位置は特に限定されない。また、補強部325の数は、複数であってもよい。
天面部300は、上記の構成を備えることにより、以下の効果を奏する。
上述したように、側壁310は、弾性変形が可能であり、挿入部321を拡げる方向に天面部300に圧力を加えると、側壁310は、挿入部321を狭める方向に反発力を生じさせる。また、挿入部321を狭める方向に天面部300に圧力を加えると、側壁310は、挿入部321を拡げる方向に反発力を生じさせる。そこで、天面部300に排出部12を挿入した状態で、第一挿入部322の端部間の距離を狭める方向に天面部300に圧力を加えつつ、天面部300を開口部42に装着させる。すると、天面部300に排出部12を挿入したときに、前記圧力がかからない状態では側壁310が開口部42に装着できない大きさに設計されている場合には、側壁310は、開口部42を拡げる方向に開口部42に対して弾性力を付与する。これにより、天面部300は、より強く開口部42に装着され、開口部42から外れにくくなる。
また、天面部300に排出部12を挿入することにより側壁310の外径が大きくなるように設計されていてもよい。このように設計されていることで、天面部300が開口部42に装着された状態において挿入部321を拡げる方向の反発力を大きくすることができ、天面部300を開口部42から外れにくくできる。
さらに、天面部300は側壁傾斜部315を含み、側壁傾斜部315は、天面部300の開口部42への装着を容易にする。つまり、天面部300に排出部12が挿入された状態で、開口部42に側壁傾斜部315を当接させて天面部300を開口部42に装着させていくことによって、よりスムーズに天面部300を開口部42に装着できる。
また、天面部300は、側壁310が弾性変形可能であって、側壁310全体で開口部42に対して弾性力を付与できることから、より長期にわたって弾性力(付勢力)を維持しやすくなる。
側壁310と挿入部321との関係について、次のように表現することもできる。図3に示すように、天面部300において、側壁310の少なくとも一部は、第一挿入部322及び第二挿入部323を構成する板状部材が位置する基準位置から上方へ延在する構成であってよい。また、側壁310は、前記板状部材が位置する基準位置から上方へ延在する側壁中央部313(第1側壁)と、基準位置から下方に延在する側壁傾斜部315(第2側壁)と、を含み、該基準位置を基準として、側壁傾斜部315は、側壁中央部313よりも上下方向への突出長が短い構成であってよい。具体的には、側壁傾斜部315は、側壁傾斜部315の下端がシール部13と接触することにより排出部12の挿入部321への挿入が妨げられない突出長を有する構成であってよい。
これらの構成によると、該基準位置から下方へ延在する側壁310の突出長を短くできる。従って、天面部300は、収納容器1の排出部12に装着されたときに、天面部300の側壁310と収納容器1のシール部13との接触を抑えることができる。これにより、天面部300は、製造自動化に適した包装容器に好適に適用できる。
以上の構成によれば、天面部300は、図1、2を参照して説明した、収納容器1への収容物の充填から包装容器セット150の完成まで、一連の工程をすべて自動化させやすくできる。また、前述のように、天面部300は、開口部42から外れにくい構成で実現でき、包装容器100の使い易さを高めることができる。
(天面部)
本開示に係る天面部400を図4により説明する。図4は、天面部400を説明するための図である。参照番号4000は天面部400の斜視図を示し、参照番号4100は天面部400の平面図を示す。
図4の参照番号4000、4100に示す図を参照して、天面部400は、天板401、側壁上端部402、側壁中央部403、側壁傾斜部404、切欠き405、挿入部406、及び離型部407を備える。天面部400は、射出成型により一体成型されてよい。
以下、天面部400について説明する。なお、側壁上端部402、側壁中央部403、側壁傾斜部404は、図3を参照して説明した、側壁上端部312、側壁中央部313、及び側壁傾斜部315と同様の構成であってよいため、ここでの説明は省略する。また、図4では、側壁中央部403は、図3を参照して説明した側壁ストレート部314に対応する構成を有していないが、該構成を有してもよい。
ただし、天面部400においても、側壁中央部403及び側壁傾斜部404と挿入部406との関係について、次のように表現することができる。天面部400において、側壁中央部403及び側壁傾斜部404の少なくとも一部は、挿入部406を構成する板状部材が位置する基準位置から上方へ延在する構成であってよい。また、天面部400は、前記板状部材が位置する基準位置から上方へ延在する側壁中央部403(第1側壁)と、基準位置から下方に延在する側壁傾斜部404(第2側壁)と、を含み、該基準位置を基準として、側壁傾斜部404は、側壁中央部403よりも上下方向への突出長が短い構成であってよい。具体的には、側壁傾斜部404は、側壁傾斜部404の下端がシール部13と接触することにより排出部12の挿入部406への挿入が妨げられない突出長を有する構成であってよい。
天板401は、天面部400を平面視したときに天面部400の天面を覆う部材である。天板401は、側壁上端部402と一体に形成されてよい。天板401は、上面全体が平坦でもよいし、外側に凸に湾曲する湾曲部を有してもよい。天板401が湾曲形状を有することにより、天面部400は、上方から印加される圧力に対する強度を高めることができ、座屈しにくくなる。
切欠き405は、平面視で円形である天面部400の一部が切り欠かれた部分である。切欠き405は、平面視で天面部400の外形の一部を規定する。切欠き405は、その内側に挿入部406を含む。
挿入部406は、収納容器1の排出部12を切欠き405に挿入可能に構成されており、天面部400を排出部12に対して係止する係止部として機能する。図3を参照して説明した天面部300と比較して、挿入部406は、天面部300の第二挿入部323に対応する一方で、天面部300の第一挿入部322に対応する構成を有していない。
天面部400では、天面部300の第一挿入部322に対応する位置に離型部407が形成されている。離型部407は、挿入部406から立設する側壁も切り欠いている。天面部400が射出成型により製造される場合、離型部407は、天面部400を型から取り出すために形成された部分であり、その大きさ又は位置等は適宜に決められうる。
天面部400は、上記構成を備えることによっても、図3を参照して説明した天面部300と同様の効果を奏することができる。
(天面部)
次に、本開示に係る天面部500を図5により説明する。図5は、天面部500を説明するための図である。参照番号5000は天面部500の斜視図を示し、参照番号5100は天面部500の平面図を示す。
図5の参照番号5000、5100に示す図を参照して、天面部500は、天板501、側壁上端部502、側壁中央部503、側壁傾斜部504、切欠き505、挿入部506、及び離型部507を備える。天面部500は、射出成型により一体成型されてよい。
以下、天面部500について説明する。以下の説明では、図4を参照して説明した天面部400との差異に絞って説明し、天面部400と同様の構成については説明を省略する。
ただし、天面部500においても、側壁中央部503及び側壁傾斜部504と挿入部506との関係について、次のように表現することができる。天面部500において、側壁中央部503及び側壁傾斜部504の少なくとも一部は、挿入部506を構成する板状部材が位置する基準位置から上方へ延在する構成であってよい。また、天面部500は、前記板状部材が位置する基準位置から上方へ延在する側壁中央部503(第1側壁)と、基準位置から下方に延在する側壁傾斜部504(第2側壁)と、を含み、該基準位置を基準として、側壁傾斜部504は、側壁中央部503よりも上下方向への突出長が短い構成であってよい。具体的には、側壁傾斜部504は、側壁傾斜部504の下端がシール部13と接触することにより排出部12の挿入部506への挿入が妨げられない突出長を有する構成であってよい。
最初に挿入部506について説明する。図4を参照して説明した天面部400では、挿入部406は、天面部400の中心付近にのみ形成され、離型部407が設けられた位置には形成されていない。これに対して、天面部500では、挿入部506は、天面部500の中心から天面部500の外縁に至るまで形成されている。図5では、挿入部506は、同じ幅で形成されているが、図3を参照して説明した第一挿入部322のように、収納容器1の排出部12を挿入しやすくするために、天面部500の中心に向かうほど幅狭に形成されてもよい。
次に離型部507について説明する。天面部500では、離型のための離型部507が、図4を参照して説明した天面部400とは異なり、切欠き505及び挿入部506近くの側壁傾斜部504に形成されており、挿入部506には形成されていない。離型部507は、切欠き505及び挿入部506近くの側壁傾斜部504ではなく、切欠き505及び挿入部506から離れた側壁傾斜部504に形成されてもよい。
このように、本開示に係る天面部は、種々の構成により実現することができ、かつ、図3を参照して説明した天面部300と同様の効果を奏することができる。
(収納容器の排出部への天面部の装着)
次に、収納容器1の排出部12への天面部300の装着方法を図6により説明する。図6は、収納容器1の排出部12に天面部300が装着された様子を示す図である。なお、図1等を参照して説明した内容についてはその説明を省略する。また、天面部300ではなく、図4の天面部400、又は図5の天面部500が用いられてもよい。
天面部300は、排出部12を挿入可能に構成された挿入部321と、排出部12を挿入部321に導くように天面部300の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部320とを備える。そして、図6では、天面部300の下端3aがシール部13と接触することにより排出部12の挿入部321への挿入が妨げられないように排出部12に対して天面部300が配置され、かつ天面部300が排出部12に装着された構成が示されている。
前記構成によれば、天面部300と排出部12との間にシール部13が挟まれることもなく、天面部300が排出部12に対して垂直に装着される。これにより、天面部300を排出部12に対して安定させることができる。
続いて、図6を参照しつつ、天面部300の下端3aとシール部13の上端13aとの距離Dについて説明する。
天面部300を排出部12に対して安定して装着させるために、例えば、天面部300の下端3aはシール部13の上端よりも高い位置に位置決めされる。そのうえで、天面部300が排出部12に装着される。このとき、距離Dは0よりも大きい数値となる。
あるいは、天面部300を排出部12に対して安定して装着させるために、天面部300の下端3aとシール部13の上端13aとを所定の範囲内で重ね、そのうえで天面部300が排出部12に装着される。このとき、距離Dは0よりも小さい数値となる。ここで、「所定の範囲内」とは、10Nの力で天面部300を排出部12に挿入したときに、天面部300の下端3aが排出部12と接触することにより排出部12の挿入部321への挿入が妨げられることのない、下端3aと上端13aとの重なり合いの程度をいう。
なお、その重なり合いの程度は、シール部13の材質又は形状等によって収納容器ごとに変化する。また、10Nの力で排出部12の挿入部321への挿入が妨げられなければ、排出部12の天面部300への自動装着が十分に可能となる。
以上の構成によれば、天面部300の下端3aがシール部13と接触することにより排出部12の挿入部321への挿入が妨げられない位置において、排出部12に対して天面部300を装着できる。これにより、本開示に係る包装容器の製造自動化を促進できる。
(容器ホルダー)
本開示の対象となる容器ホルダーは、収容容器を収容し、開口部に天面部を装着できる限り、特定の形状、構造、材質、又はサイズ等に限定されない。従って、例えば、容器ホルダーは、樹脂製、金属製、又は木製などであってよい。以下、限定されないが、容器ホルダーの一例を説明する。
次に、収納容器1の保持具として天面部300(又は、天面部400、天面部500)と共に用いられる容器ホルダー4を、図7を参照して説明する。
(容器ホルダー)
収納容器1の保持具として本開示に係る天面部と共に用いられる容器ホルダー4の一例を図7により説明する。図7は、収納容器1の保持具として本開示に係る天面部300等」と共に用いられる容器ホルダー4の構成と、容器ホルダー4の製造方法を説明するための図である。
(シート部材)
参照番号700に示す図は、容器ホルダー4の構成部材であるシート部材70を示す。シート部材70は、収納容器1を収容するための収容空間77(後述)を有し、筒状に形成される。シート部材70は、合成樹脂、紙、合成紙、又は、それらの積層体であってよい。シート部材70は、後述するフィルム部材80の応力によって変形可能な程度の剛性を有しておればよい。一例として、シート部材70は、ポリエチレンテレフタレート(PET)である。シート部材70は、肉厚があるほど容器ホルダー4の強度を高めることができる。シート部材70は、例えば、肉厚が100μm~300μmであってよい。好ましくは、シート部材70は、肉厚が200μm~250μmである。
シート部材70は、筒状に形成される前の状態においては、正方形、矩形、台形、又は扇形等の形状を有してよい。シート部材70は、筒状に形成されたときに、多角柱、円柱形又は円錐台形等の形状を有してよい。以下の説明では、シート部材70は、筒状に形成される前の状態では扇形であり、筒状に形成された後では円錐台形であるものとする。
なお、扇形とは、一組の円弧とその両端に引いた半径とで囲まれた図形をいうものとする。また、本明細書では、扇形というときは、略扇形の形状を含むものとする。このことは、シート部材70が、筒状に形成される前の状態においては、正方形、矩形、又は台形等の形状を有する場合、及び、筒状に形成されたときに、円柱形又は円錐台形等の形状を有する場合についても同様である。
以下、シート部材70について具体的に説明する。
参照番号700に示す図を参照して、シート部材70は、第1端部72a及び第2端部72bを有する。第1端部72a及び第2端部72bは何れも円弧の一部に相当する形状であり、第1端部72aは第2端部72bよりも短い。
シート部材70は、第1端部72aから第2端部72bに至る、折罫線又はハーフカット線等により構成される折れ曲がり線72cを有してもよい。シート部材70は、折れ曲がり線72cを1以上有してよい。図2の例では、シート部材70は、折れ曲がり線72cを1つ有する。シート部材70は、折れ曲がり線72cを有することにより、シート部材70を折り畳みやすくできる。これにより、シート部材70の運搬又は梱包等、及び、容器ホルダー4の製造等が効率的に行える。
シート部材70は、側端72d及び側端72eを有する。側端72d及び側端72eは、シート部材70が折れ曲がり線72cで折り畳まれたときに互いに重なり合ってよい。
シート部材70は、側端72d(又は、側端72e)の中央付近に接着片74を有してよい。接着片74は、シート部材70と一体となってシート部材70の側端72d(又は、側端72e)から延在し、その延在部の少なくとも一部に接着部が設けられることによって形成されてよい。接着片74は、折れ曲がり線72cにおいて折り畳まれた側端72d及び側端72eを互いに接着する。接着片74の接着部は、ホットメルト接着剤、接着テープ、又は糊等であってよい。
参照番号710に示す図は、側端72d及び側端72eが接着片74によって互いに接着され、シート部材70が筒状に形成された後の様子を示す。接着片74は、第1端部72aと第2端部72bとの中央付近に位置し、第1端部72a及び第2端部72bに至るまでは延在していなくてよい。
参照番号720に示す図は、筒状に形成されたシート部材70が収容空間77を内部に有し、その収容空間77にマンドレル50(芯)が挿入される様子を示す。一例として、マンドレル50は、上方に向かうにつれ縮径する。シート部材70は、第2端部72b側からマンドレル50に挿入される。
(フィルム部材)
参照番号730に示す図は、フィルム部材80が、マンドレル50に挿入されたシート部材70に被せられる様子を示す。上述したように、フィルム部材80は、シート部材70の外壁面(側面)に装着される、筒状の、伸縮性を有するか又は熱収縮した部材である。フィルム部材80は、シュリンクラベル、又は、ストレッチラベルであってよい。フィルム部材80は、筒状のシート部材70に巻き付けられて筒状に形成されてもよい。
筒状のフィルム部材80は、その一端の内面と他端の外面とが接着剤又は溶着によって接合(センターシール)されてよい。フィルム部材80は、その厚みが、特に限定されないが、一例として10~120μmであってよい。フィルム部材80がシュリンクラベルの場合、フィルム部材80の厚みは、例えば、12~60μmが好ましい。
シュリンクラベルは、少なくとも第1方向に熱収縮するフィルムである。熱収縮するフィルムとは、室温下(例えば、23℃)では収縮しないが、熱収縮温度(例えば、80℃~100℃)に加熱されると所定方向において収縮する性質を有するフィルムをいう。少なくとも第1方向に熱収縮するフィルムとは、少なくとも第1方向において、熱収縮性を有するフィルムである。加熱は、熱風、スチーム、過熱水蒸気又はLED照射等の適宜の方法を採用することができる。フィルム部材80の収縮率は、シュリンクフィルムの第1方向の、90℃、10秒における熱収縮率が、例えば15~90%であり、好ましくは20~85%である。また、シュリンクフィルムの第2方向の、90℃、10秒における熱収縮率は、-3~15%であり、好ましくは-1~10%である。
第1方向とは、フィルムの面内における1つの方向を意味し、第2方向は、フィルムの面内において第1方向と直交する方向である。例えば、筒状のフィルム部材80では、筒状形状の長軸方向(筒状のフィルム部材80の軸方向)を第2方向、その第2方向に直交する方向(周方向)を第1方向と規定することができる。
フィルム部材80は、上述の熱的性質を有することを条件として、様々なフィルムを用いることができる。フィルム部材80の材料としては、例えば、合成樹脂フィルム、不織布フィルム、又は発泡樹脂フィルムなどが挙げられる。フィルム部材80は、前述した材料から選ばれる少なくとも1つを含む積層フィルムであってもよい。積層フィルムは、その積層物全体として熱収縮性を有することを条件として、実質的に熱収縮性を有さないフィルムと熱収縮性を有するフィルムの積層物であってもよいが、その全てが熱収縮性を有するフィルムからなる積層物が好ましい。
好ましくは、フィルム部材80として、合成樹脂フィルム又は合成樹脂層を有する積層フィルムが用いられ、さらに好ましくは、単層の合成樹脂フィルム又は複層の合成樹脂フィルムが用いられる。単層の合成樹脂フィルムは、単一の合成樹脂層からなるフィルムであり、複層の合成樹脂フィルムは、2つ以上の合成樹脂層が積層された積層フィルムである。
合成樹脂フィルム(合成樹脂層)の材質は、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン-ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリアミド系樹脂;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種、又は2種以上の混合物などが挙げられる。不織布フィルム及び発泡樹脂フィルムの材質も特に限定されず、従来公知の合成樹脂を用いたものが挙げられる。不織布フィルム及び発泡樹脂フィルムは、それ自体、断熱効果を期待できる。
フィルム部材80は、シュリンクラベルではなく、熱を必要としない、自己伸縮性のあるストレッチラベルであってもよい。フィルム部材80は、シュリンクラベル又はストレッチラベルの機能により、シート部材70の外形を保持することができる。
フィルム部材80は、分断線(ミシン目等)を有してもよい。容器ホルダー4は、フィルム部材80の分断線が分断されることで、シート部材70の形状を、筒状から扁平状に変形可能である、言い換えると、元の形状に戻すように構成することもできる。シート部材70は、人又は機械の手を介して元の形状に戻る構成であってもよいし、自然と元の形状に戻る構成であってもよい。
フィルム部材80は、シート部材70と接着部を介して互いに接着されてもよい。この場合、フィルム部材80は、シート部材70と一体化される。
フィルム部材80は、デザイン印刷を施されることで、容器ホルダー4の加飾性を向上させることができる。具体的に、フィルム部材80は、グラビア印刷、フレキソ印刷、インクジェット印刷、又はスクリーン印刷等を施されることにより、樹脂成型品に直接印刷する場合と比較して容器ホルダー4の加飾性を向上させることができる。
上述したように、フィルム部材80は、シュリンクラベル及びストレッチラベルの何れでもよいが、以下の説明では、シュリンクラベルであるものとして説明する。
参照番号740に示す図は、フィルム部材80がシート部材70に被せられた後の様子を示す。図示の例では、マンドレル50の軸心方向において、フィルム部材80は、シート部材70よりも長く、シート部材70の第1端部72a(不図示)から突き出ている。
参照番号750に示す図は、熱風、スチーム、過熱水蒸気又はLED照射等の適宜の方法によってフィルム部材80を熱収縮させた後の、容器ホルダー4が完成した様子を示す。図示の例において、容器ホルダー4は、熱収縮したフィルム部材80がシート部材70の外壁面に装着されるとともに、フィルム部材80が容器ホルダー4の底面部88の一部を形成している。容器ホルダー4は、フィルム部材80を熱収縮させることにより、シート部材70の外形を保持することができる。
容器ホルダー4は、シート部材70の軸方向における一対の端部間において、底面部88に向けて径寸法が漸次縮径する縮径部86を有してもよい。これにより、容器ホルダー4は、縦(高さ)方向に複数スタッキングできる。この構成によれば、容器ホルダー4は、複数の容器ホルダー4を縦(高さ)方向にスタッキングして収納及び運搬でき、重ねた容器ホルダーの数量だけ収納効率及び運搬効率を高めることができる。
なお、容器ホルダー4は、必ずしも底面部88を有している必要はない。すなわち、天面部300は、底面部88を有さない筒状の容器ホルダー4の開口部に装着され、容器ホルダー4の天面を構成する部品であってもよい。容器ホルダー4が底面部88を有していない場合には、参照番号740に示す工程にて、シート部材70及びフィルム部材80は、マンドレル50の軸心方向において、マンドレル50の上面から突き出る必要はない。
また、天面部300が装着される容器ホルダー4の本体は、上述のシート部材70およびフィルム部材80以外の構成を有するものであってもよい。当該本体は、開口部を有する筒状部を備えたものであれば、特に限定されない。
以上によれば、容器ホルダー4は、射出成型により製造される従来の容器ホルダーに比べて、使用する樹脂量を軽減することができる。
さらに、容器ホルダー4は、以下の効果を奏する。
同じ形状で異なるフレーバー又は期間限定品のような多種多様な収納容器に使用する容器ホルダーを考える。樹脂成型により製造された従来の容器ホルダーの場合、その容器ホルダーに対して収納容器の収納物に関連する情報を直接印刷すると、収納容器の売れ行きが低下すると容器ホルダーの在庫が増える。
これに対して容器ホルダー4では、収納容器の収納物に関連する情報をフィルム部材80に印刷できる。つまり、収納容器の収納物に応じてフィルム部材80のラベルデザインを変更し、そのフィルム部材80をシート部材70に装着すればよい。これにより、容器ホルダー4自体の在庫を従来よりも大幅に軽減できる。
さらに、従来の容器ホルダーは、樹脂成型のための金型を必要とするが、容器ホルダー4は、シート部材70とフィルム部材80とで簡単に製造できるため、従来必要であった金型が不要となる。
このように、容器ホルダーは、種々の効果を奏することができる。
(包装容器の製造方法)
図1等を参照して説明したが、本開示に係る包装容器の製造方法を図8により改めて説明する。図8は、本開示に係る包装容器の製造方法を説明するためのフロー図である。
最初に、本開示に係る包装容器は、排出部を有する収納容器の前記排出部に部材を装着し、該収納容器が容器ホルダーに収容されている。前記収納容器は、本体と、前記本体から上方に突出するシール部とを備え、前記排出部は、前記本体の上側に位置している。前記部材は、前記収納容器を収容する容器ホルダーの開口部に装着される天面部である。前記天面部は、前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、を備える。
最初に、S10にて、前記排出部に対して前記天面部を配置する(配置工程)。続いて、S20にて、前記配置工程の後、前記排出部を前記挿入部に挿入して、前記天面部を前記排出部に装着する(第1装着工程)。そして、S30にて、前記装着工程の後、前記天面部を前記開口部の内側に装着する(第2装着工程)。
以上の工程を経て、例えば、図2に示す、本開示に係る包装容器100が製造される。
〔まとめ〕
本開示の態様1に係る包装容器の製造方法は、排出部を有する収納容器の前記排出部に部材を装着し、該収納容器が容器ホルダーに収容された包装容器の製造方法であって、前記収納容器は、本体と、前記本体から上方に突出するシール部とを備え、前記排出部は、前記本体の上側に位置しており、前記部材は、前記収納容器を収容する容器ホルダーの開口部に装着される天面部であり、前記天面部は、前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、を備え、前記排出部に対して前記天面部を配置する配置工程と、前記配置工程の後、前記排出部を前記挿入部に挿入して、前記天面部を前記排出部に装着する第1装着工程と、前記第1装着工程の後、前記天面部を前記開口部の内側に装着する第2装着工程と、を含む。
前記構成を備えることにより、本開示の態様1に係る包装容器の製造方法では、前記配置工程及び前記第1装着工程に続く、前記天面部を前記開口部の内側に装着する第2装着工程を経て、包装容器が製造される。前記配置工程及び前記第1装着工程に加え、前記第2装着工程も自動化可能な構成することにより、本開示の態様1に係る包装容器の製造方法は、自動化にも適した包装容器の製造方法を実現できる。
なお、本開示の態様1に係る包装容器の製造方法は、一変形例として、排出部を有する収納容器の前記排出部に部材を装着し、該収納容器が容器ホルダーに収容された包装容器の製造方法であって、
前記収納容器は、本体と、前記本体から上方に突出するシール部とを備え、前記排出部は、前記本体の上側に位置しており、
前記部材は、前記収納容器を収容する容器ホルダーの開口部に装着される天面部であり、
前記天面部は、前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、を備え、
前記収納容器を容器ホルダーに収容する収容工程と、
前記収容工程の後、前記排出部に対して前記天面部を配置する配置工程と、
前記配置工程の後、前記排出部を前記挿入部に挿入して、前記天面部を前記排出部に装着する装着工程と、
前記装着工程の後、前記天面部を前記開口部の内側に装着する第2装着工程と、を含んでもよい。
本開示の態様2に係る包装容器の製造方法は、前記の態様1において、前記配置工程では、前記天面部の下端が前記シール部と接触することにより前記排出部の前記挿入部への挿入が妨げられないように前記排出部に対して前記天面部を配置する。
前記構成を備えることにより、本開示の態様2に係る包装容器の製造方法では、配置工程において、前記排出部の前記挿入部への挿入が妨げられない。このため、前記排出部に対して前記天面部を円滑に配置でき、より自動化に適した包装容器の製造方法を実現できる。
本開示の態様3に係る包装容器の製造方法は、前記の態様1または2において、前記配置工程において、前記天面部の下端は前記シール部の上端よりも高い位置に位置決めされる。
前記構成を備えることにより、本開示の態様3に係る包装容器の製造方法は、前記天面部の下端と前記シール部の上端とが接触することもなく、さらに自動化に適した包装容器の製造方法を実現できる。
本開示の態様4に係る包装容器は、本体と、前記本体の上側に位置する排出部と、前記本体から上方に突出するシール部とを有する収納容器と、前記収納容器を収容する収容部と、前記収容部が有する開口部に装着される天面部と、を有する容器ホルダーとを備え、前記天面部は、前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、を備え、前記排出部に対して装着されており、前記収納容器は、前記容器ホルダーに収容されており、前記天面部は、前記開口部の内側に装着されている。
前記構成を備えることにより、本開示の態様4に係る包装容器では、製造自動化にも適した包装容器を実現することができる。
本開示の態様5に係る包装容器は、前記の態様4において、前記天面部の下端が前記シール部と接触することにより前記排出部の前記挿入部への挿入が妨げられない位置において前記排出部に対して装着されている。
前記構成を備えることにより、本開示の態様5に係る包装容器は、製造自動化により適した包装容器を実現することができる。
本開示の態様6に係る天面部は、排出部を有する収納容器の前記排出部に装着される天面部であって、前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、前記収納容器を収容する容器ホルダーの開口部に挿入される側壁と、を備え、前記側壁の少なくとも一部は、前記挿入部が位置する基準位置から上方へ延在する。
前記構成を備えることにより、本開示の態様6に係る天面部は、前記基準位置から下方へ延在する側壁の突出長を短くできる。従って、前記収納容器の前記排出部に装着されたときに、前記天面部の側壁と前記収納容器との接触を抑えることができる。これにより、本開示の態様6に係る天面部は、製造自動化に適した包装容器に好適に適用できる。
本開示の態様7に係る天面部は、前記の態様6において、前記側壁は、前記挿入部が位置する基準位置から上方へ延在する第1側壁と、前記基準位置から下方に延在する第2側壁と、を含み、前記基準位置を基準として、前記第2側壁は、前記第1側壁よりも突出長が短い。
前記構成を備えることにより、本開示の態様7に係る天面部は、前記第2側壁と前記収納容器との接触を抑えることができる。これにより、本開示の態様7に係る天面部は、製造自動化に適した包装容器にさらに好適に適用できる。
本開示の態様8に係る天面部は、前記の態様7において、前記収納容器は、本体と、前記本体から上方に突出するシール部とを備え、前記排出部は、前記本体の上側に位置しており、前記第2側壁は、前記第2側壁の下端が前記シール部と接触することにより前記排出部の前記挿入部への挿入が妨げられない突出長を有している。
前記構成を備えることにより、本開示の態様8に係る天面部は、前記第2側壁の下端が前記シール部と接触することによって前記排出部の前記挿入部への挿入を妨げる事態を防ぐことができる。これにより、本開示の態様8に係る天面部は、製造自動化に適した包装容器にさらに好適に適用できる。
本開示の態様9に係る天面部は、前記の態様7または8において、前記第1側壁は、前記挿入部に前記排出部が挿入される方向と略平行な一対の平坦面を含む。
前記構成を備えることにより、本開示の態様9に係る天面部は、前記一対の平坦面を自動装着機械のアームに把持させられる。このとき、前記一対の平坦面は、前記挿入部に前記排出部が挿入される方向と略平行である。それゆえ、本開示の態様9に係る天面部は、前記一対の平坦面をアームに把持させた状態で、前記収納容器の前記排出部を前記挿入部に挿入させやすくしている。
以上によれば、前記一対の平坦面は、前記容器ホルダーの前記開口部への前記天面部の装着を自動化しやすくする効果を有する。
本開示の態様10に係る天面部は、前記の態様7から9の何れかにおいて、前記第2側壁の少なくとも一部は、前記容器ホルダーの前記開口部に前記天面部を装着した状態において、前記開口部の中心方向に向かって傾斜している。
前記構成を備えることにより、本開示の態様10に係る天面部は、前記開口部により装着されやすくなる。これにより、本開示の態様10に係る天面部は、製造自動化に適した包装容器にさらに好適に適用できる。
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。さらに、それぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 収納容器
2 キャップ
3、5、300、400、500 天面部
4、6 容器ホルダー
11 容器本体
12 排出部
13 シール部
13a 上端
31、321、406、506 挿入部
41 ホルダー本体
42 開口部
100、110 包装容器
150 包装容器セット
310 側壁
312、402、502 側壁上端部
313、403、503 側壁中央部
314 側壁ストレート部
315、404、504 側壁傾斜部
322 第一挿入部
323 第二挿入部
324 内側壁
325 補強部
401、501 天板
407、507 離型部

Claims (10)

  1. 排出部を有する収納容器の前記排出部に部材を装着し、該収納容器が容器ホルダーに収容された包装容器の製造方法であって、
    前記収納容器は、本体と、前記本体から上方に突出するシール部とを備え、前記排出部は、前記本体の上側に位置しており、
    前記部材は、前記収納容器を収容する容器ホルダーの開口部に装着される天面部であり、
    前記天面部は、前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、を備え、
    前記排出部に対して前記天面部を配置する配置工程と、
    前記配置工程の後、前記排出部を前記挿入部に挿入して、前記天面部を前記排出部に装着する第1装着工程と、
    前記第1装着工程の後、前記天面部を前記開口部の内側に装着する第2装着工程と、を含む、包装容器の製造方法。
  2. 前記配置工程では、前記天面部の下端が前記シール部と接触することにより前記排出部の前記挿入部への挿入が妨げられないように前記排出部に対して前記天面部を配置する、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記配置工程において、前記天面部の下端は前記シール部の上端よりも高い位置に位置決めされる、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 本体と、前記本体の上側に位置する排出部と、前記本体から上方に突出するシール部とを有する収納容器と、
    前記収納容器を収容する収容部と、前記収容部が有する開口部に装着される天面部と、を有する容器ホルダーとを備え、
    前記天面部は、前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、を備え、前記排出部に対して装着されており、
    前記収納容器は、前記容器ホルダーに収容されており、前記天面部は、前記開口部の内側に装着されている、容器ホルダーに収容された包装容器。
  5. 前記天面部の下端が前記シール部と接触することにより前記排出部の前記挿入部への挿入が妨げられない位置において前記排出部に対して装着されている、請求項4に記載の包装容器。
  6. 排出部を有する収納容器の前記排出部に装着される天面部であって、
    前記排出部を挿入可能に構成された挿入部と、
    前記排出部を前記挿入部に導くように前記天面部の外縁の一部が切り欠かれた切欠き部と、
    前記収納容器を収容する容器ホルダーの開口部に挿入される側壁と、を備え、
    前記側壁の少なくとも一部は、前記挿入部が位置する基準位置から上方へ延在する、天面部。
  7. 前記側壁は、前記挿入部が位置する基準位置から上方へ延在する第1側壁と、前記基準位置から下方に延在する第2側壁と、を含み、
    前記基準位置を基準として、前記第2側壁は、前記第1側壁よりも突出長が短い、請求項6に記載の天面部。
  8. 前記収納容器は、本体と、前記本体から上方に突出するシール部とを備え、前記排出部は、前記本体の上側に位置しており、
    前記第2側壁は、前記第2側壁の下端が前記シール部と接触することにより前記排出部の前記挿入部への挿入が妨げられない突出長を有している、請求項7に記載の天面部。
  9. 前記第1側壁は、前記挿入部に前記排出部が挿入される方向と略平行な一対の平坦面を含む、請求項7または8に記載の天面部。
  10. 前記第2側壁の少なくとも一部は、前記容器ホルダーの前記開口部に前記天面部を装着した状態において、前記開口部の中心方向に向かって傾斜している、請求項7または8に記載の天面部。
JP2022163499A 2022-10-11 2022-10-11 包装容器の製造方法、包装容器、及び天面部 Pending JP2024056536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022163499A JP2024056536A (ja) 2022-10-11 2022-10-11 包装容器の製造方法、包装容器、及び天面部

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022163499A JP2024056536A (ja) 2022-10-11 2022-10-11 包装容器の製造方法、包装容器、及び天面部

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024056536A true JP2024056536A (ja) 2024-04-23

Family

ID=90749086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022163499A Pending JP2024056536A (ja) 2022-10-11 2022-10-11 包装容器の製造方法、包装容器、及び天面部

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024056536A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2376336B1 (en) Environmentally friendly liquid container and method of manufacture
JP2013010568A (ja) 内部の袋を備える容器
JP2011519795A (ja) 予め位置決めされ固定された注ぎ口を有するバッグ・イン・ボックスコンテナ
US7882953B2 (en) Package with a locking sleeve
JP2004352325A (ja) 遮光容器、及び遮光容器の製造方法
CN117881602A (zh) 融合包装
JP5181177B2 (ja) 液状物包装体用組立て容器
JP2024056536A (ja) 包装容器の製造方法、包装容器、及び天面部
JP2011020735A (ja) 詰替え容器
JP5552672B2 (ja) 包装体
JP5795558B2 (ja) ケース組み立て用シート、包装ケース及び包装体
WO2023210277A1 (ja) 天面部、収納容器、及び包装容器
JP2023129058A (ja) 容器ホルダー
JP2023129056A (ja) 容器ホルダー
JP2023129057A (ja) 容器ホルダー、及び容器ホルダーセット
JP6813978B2 (ja) 物品包装用熱収縮性筒状フィルム、及び集合包装体
JP2023163996A (ja) 容器ホルダー
JP2024097625A (ja) 箱体及び包装体
JP2018008735A (ja) 2重容器
JP7297025B2 (ja) パウチ、該パウチを用いた包装体の製造方法、及び包装体
WO2023167178A1 (ja) 容器ホルダー
US20080142395A1 (en) Package with a locking sleeve
FR2772722A1 (fr) Cloisonnement pour emballage monocomposant en feuille
JP2003341651A (ja) 使い捨て包装用容器
JP2010241484A (ja) 二つ折りの包装容器