WO2023209794A1

WO2023209794A1 - 作業機

Info

Publication number: WO2023209794A1
Application number: PCT/JP2022/018853
Authority: WO
Inventors: 達松本
Original assignee: 株式会社Fuji
Priority date: 2022-04-26
Filing date: 2022-04-26
Publication date: 2023-11-02

Abstract

作業機本体と、作業機本体の一側面に着脱可能に連結される連結装置と、連結装置が着脱可能に連結される作業機本体の一側面に位置する表示位置と、一側面から退避する退避位置との間で移動可能に配設される第１表示装置と、連結装置に配設される第２表示装置とを備え、第１表示装置を表示位置から退避位置に移動させた後に、連結装置が作業機本体に連結される作業機。

Description

作業機

　本発明は、表示装置を備えた作業機に関するものである。

　多くの作業機が表示装置を備えている。下記特許文献には、表示装置を備えた作業機の一例が記載されている。

特開２００９－１７０４４２号公報特開２００９－１８２０２５号公報

　表示装置を備えた作業機の実用性を向上させることを課題とする。

　上記課題を解決するために、本明細書は、作業機本体と、前記作業機本体の一側面に着脱可能に連結される連結装置と、前記連結装置が着脱可能に連結される前記作業機本体の一側面に位置する表示位置と、当該一側面から退避する退避位置との間で移動可能に配設される第１表示装置と、前記連結装置に配設される第２表示装置とを備え、前記第１表示装置を前記表示位置から前記退避位置に移動させた後に、前記連結装置が前記作業機本体に連結される作業機を開示する。

　本開示によれば、第１表示装置を表示位置から退避位置に移動させた後に、連結装置が作業機本体に連結されることで、連結装置を適切に作業機本体に連結することができる。また、連結装置に第２表示装置が配設されることで、退避位置に移動した第１表示装置の代わりに、作業者は第２表示装置を見ることができる。これにより、表示装置を備えた作業機の実用性が向上する。

部品実装機を示す斜視図である。部品実装機の部品装着装置を示す斜視図である。制御装置を示すブロック図である。幅狭のばら部品供給装置が連結された装置本体を示す平面図である。幅広のばら部品供給装置が連結された装置本体を示す平面図である。装置本体を示す斜視図である。表示装置を示す斜視図である。表示位置に位置する表示装置を示す側面図である。表示位置から退避位置に向って移動する表示装置を示す側面図である。退避位置に位置する表示装置を示す側面図である。ばら部品供給装置が連結された装置本体を示す斜視図である。表示装置に表示される画像を示す図である。表示装置に表示される画像を示す図である。表示装置に表示される画像を示す図である。表示装置に表示される画像を示す図である。表示装置に表示される画像を示す図である。第１ヒンジ及び第２ヒンジを示す概略図である。装置本体を示す斜視図である。

　以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。

　図１に、部品実装機１０を示す。部品実装機１０は、回路基材１２に対する部品の実装作業を実行するための装置である。部品実装機１０は、装置本体２０、基材搬送保持装置２２、部品装着装置２４、マークカメラ２６、パーツカメラ２８、ばら部品供給装置３０、部品供給装置３２、制御装置（図３参照）３６を備えている。なお、回路基材１２として、回路基板、三次元構造の基材等が挙げられ、回路基板として、プリント配線板、プリント回路板等が挙げられる。

　装置本体２０は、フレーム４０と、そのフレーム４０に上架されたビーム４２とによって構成されている。基材搬送保持装置２２は、フレーム４０の前後方向の中央に配設されており、搬送装置５０とクランプ装置５２とを有している。搬送装置５０は、回路基材１２を搬送する装置であり、クランプ装置５２は、回路基材１２を保持する装置である。これにより、基材搬送保持装置２２は、回路基材１２を搬送するとともに、所定の位置において、回路基材１２を固定的に保持する。なお、以下の説明において、回路基材１２の搬送方向をＸ方向と称し、その方向に直角な水平の方向をＹ方向と称し、鉛直方向をＺ方向と称する。つまり、部品実装機１０の幅方向は、Ｘ方向であり、前後方向は、Ｙ方向である。

　部品装着装置２４は、ビーム４２に配設されており、２台の作業ヘッド６０，６２と作業ヘッド移動装置６４とを有している。各作業ヘッド６０，６２は、吸着ノズル（図２参照）６６を有しており、吸着ノズル６６によって部品を保持する。作業ヘッド移動装置６４は、図２に示すように、Ｘ方向移動装置６８とＹ方向移動装置７０とＺ方向移動装置７２とを有している。そして、Ｘ方向移動装置６８とＹ方向移動装置７０とによって、２台の作業ヘッド６０，６２は、一体的にフレーム４０上の任意の位置に移動させられる。また、各作業ヘッド６０，６２は、スライダ７４，７６に着脱可能に装着されており、Ｚ方向移動装置７２は、スライダ７４，７６を個別に上下方向に移動させる。つまり、作業ヘッド６０，６２は、Ｚ方向移動装置７２によって、個別に上下方向に移動させられる。

　マークカメラ２６は、図２に示すように、下方を向いた状態でスライダ７４に取り付けられており、作業ヘッド６０とともに、Ｘ方向，Ｙ方向およびＺ方向に移動させられる。これにより、マークカメラ２６は、フレーム４０上の任意の位置を撮像する。また、パーツカメラ２８は、図１に示すように、フレーム４０上の基材搬送保持装置２２と部品供給装置３２との間に、上を向いた状態で配設されている。これにより、パーツカメラ２８は、作業ヘッド６０，６２の吸着ノズル６６に保持された部品を撮像する。

　ばら部品供給装置３０は、装置本体２０の前後方向での一方側の側面に配設されている。なお、ばら部品供給装置３０は、装置本体２０の前後方向での一方側の側面に着脱可能に連結されている。ばら部品供給装置３０は、ばらばらに散在された状態の複数の部品を整列させて、整列させた状態で部品を供給する装置である。つまり、任意の姿勢の複数の部品を、所定の姿勢に整列させて、所定の姿勢の部品を供給する装置である。

　部品供給装置３２は、装置本体２０の前後方向での他方側の側面に配設されている。なお、部品供給装置３２は、装置本体２０の前後方向での他方側の側面に着脱可能に連結されている。部品供給装置３２は、フィーダ型部品供給装置８６とトレイ型部品供給装置８８とを有している。フィーダ型部品供給装置８６は、テープフィーダ９０によって部品を供給する装置である。また、トレイ型部品供給装置８８は、トレイ（図示省略）の上に載置された状態の部品を供給する装置である。

　制御装置３６は、図３に示すように、コントローラ１００と複数の駆動回路１０２と画像処理装置１０４とを備えている。複数の駆動回路１０２は、搬送装置５０、クランプ装置５２、作業ヘッド６０，６２、作業ヘッド移動装置６４、フィーダ型部品供給装置８６、トレイ型部品供給装置８８、ばら部品供給装置３０に接続されている。コントローラ１００は、ＣＰＵ，ＲＯＭ，ＲＡＭ等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路１０２に接続されている。これにより、基材搬送保持装置２２、部品装着装置２４等の作動が、コントローラ１００によって制御される。また、コントローラ１００は、画像処理装置１０４に接続されている。画像処理装置１０４は、マークカメラ２６およびパーツカメラ２８によって得られた画像データを処理するものであり、コントローラ１００は、画像データから各種情報を取得する。

　部品実装機１０は、上述した構成によって、基材搬送保持装置２２に保持された回路基材１２に対して部品の装着作業が行われる。具体的には、回路基材１２が、搬送装置５０によって所定の作業位置に搬入され、その位置において、クランプ装置５２によって固定的に保持される。次に、マークカメラ２６が、回路基材１２の上方に移動し、回路基材１２を撮像する。これにより、回路基材１２の保持位置の誤差に関する情報が得られる。また、ばら部品供給装置３０若しくは、部品供給装置３２は、所定の供給位置において、部品を供給する。そして、作業ヘッド６０，６２の何れかが、部品の供給位置の上方に移動し、吸着ノズル６６によって部品を保持する。続いて、部品を保持した作業ヘッド６０，６２が、パーツカメラ２８の上方に移動し、パーツカメラ２８によって、吸着ノズル６６に保持された部品が撮像される。これにより、部品の保持位置の誤差に関する情報が得られる。そして、部品を保持した作業ヘッド６０，６２が、回路基材１２の上方に移動し、保持している部品を、回路基材１２の保持位置の誤差，部品の保持位置の誤差等を補正し、回路基材１２上に装着する。

　このように、部品実装機１０では、回路基材１２への部品の装着作業が実行される。また、部品実装機１０には、例えば、図４に示すように、装置本体２０の前後方向、つまり、Ｙ方向における一方側の側面に、表示装置１１０が配設されており、その表示装置１１０の表示パネル（図示省略）に、部品実装機１０が実行する装着作業に応じた情報が表示される。これにより、作業者が表示パネルを視認することで、部品実装機１０が実行する装着作業を監視することができる。また、表示装置１１０には、複数の操作スイッチ（図示省略）が配設されており、作業者が各操作スイッチを操作することで、部品実装機１０の作動などが制御される。このため、表示パネルの視認性，操作スイッチの操作性等を担保するべく、表示装置１１０の前方側にスペースを確保する必要がある。また、表示装置１１０が配設される装置本体２０の一側面には、ばら部品供給装置３０ａが着脱可能に連結される。ただし、表示装置１１０が配設される装置本体２０の一側面において、表示装置１１０とばら部品供給装置３０ａとが重ならないように、ばら部品供給装置３０ａの幅寸法は、装置本体２０の幅寸法から表示装置１１０の幅寸法を減じた寸法よりも小さくされている。このように、ばら部品供給装置３０ａの幅寸法を小さくすることで、装置本体の一側面にばら部品供給装置が連結されたときの表示装置１１０における表示パネルの視認性，操作スイッチの操作性等が担保される。

　ただし、ばら部品供給装置３０ａの幅寸法を小さくすることで、ばら部品供給装置３０ａの容積が減少し、ばら部品供給装置３０ａにより供給される部品の供給量が低下する恐れがある。このため、部品供給量を増大させるべく、図５に示すように、ばら部品供給装置３０ａより幅広のばら部品供給装置３０ｂを採用することが考えられる。つまり、例えば、装置本体２０の幅寸法と同じ幅寸法のばら部品供給装置３０ｂを採用することが考えられる。ただし、ばら部品供給装置３０ｂを採用した場合には、表示装置１１０が備える表示パネルの視認性，操作スイッチの操作性等を良好な状態に担保することができない。また、表示パネルの視認性や操作スイッチの操作性等を何らかの手法で良好な状態に担保できたとしても、装置本体２０とばら部品供給装置３０ｂとの間に表示装置１１０の厚さ寸法に相当する距離のデッドスペース１１６が生じるため、ばら部品供給装置３０ｂの配設位置がＹ方向において前方側に延び出す。このため、部品実装機１０の設置面積が増大し、部品実装機１０の配設スペースに問題が生じたり、作業者の表示装置１１０へのアクセスが悪くなる。また、ばら部品供給装置３０ｂによる部品の供給位置が装置本体２０から離れるため、部品供給時のサイクルタイムが増大するという問題も生じる。

　このようなことを鑑みて、部品実装機１０では、ばら部品供給装置３０ｂが連結される装置本体２０の一側面に位置する表示位置と、その表示位置から退避する退避位置との間で移動可能に配設される表示装置（図６参照）１２０が採用されている。図６には、表示位置に位置する表示装置１２０が図示されている。表示装置１２０は、１対の第１ヒンジ１２６と１対の第２ヒンジ１２８とにより、装置本体２０に表示位置と退避位置との間で移動可能である。

　詳しくは、表示装置１２０は、図７に示すように、概して直方体形状の表示装置本体１３０と、表示装置本体１３０の表側の面に配設された表示パネル１３２と、その表示パネル１３２の下方に配設された複数の操作スイッチ１３４とを備えている。そして、表示パネル１３２，複数の操作スイッチ１３４を表側に露出させた状態で、表示装置１２０が装置本体２０に１対の第１ヒンジ１２６及び１対の第２ヒンジ１２８を介して固定されている。第１ヒンジ１２６は、１対の羽根１４０，１４２と、それら１対の羽根１４０，１４２を互いに揺動可能に連結するピン１４６とにより構成されている。また、第２ヒンジ１２８は、１対の羽根１５０，１５２と、それら１対の羽根１５０，１５２を互いに揺動可能に連結するピン１５６とにより構成されている。

　１対の第１ヒンジ１２６は、Ｘ方向に並んで配設されており、各第１ヒンジ１２６のピン１４６がＸ方向に延びる姿勢で、各第１ヒンジ１２６の１対の羽根１４０，１４２の一方の羽根１４０が装置本体２０の一側面１５８の上端に固定されている。また、各第１ヒンジ１２６の１対の羽根１４０，１４２の他方の羽根１４２が連結プレート１６０に固定されている。なお、連結プレート１６０は、表示装置１２０が表示位置に位置している状態で表示装置１２０の上端面に密着しているが、連結プレート１６０と表示装置１２０とは固定されていない。また、１対の第２ヒンジ１２８は、１対の第１ヒンジ１２６の前方側においてＸ方向に並んで配設されている。そして、各第２ヒンジ１２８のピン１５６がＸ方向に延びる姿勢で、各第２ヒンジ１２８の１対の羽根１５０，１５２の一方の羽根１５０が連結プレート１６０に固定されている。また、各第２ヒンジ１２８の１対の羽根１５０，１５２の他方の羽根１５２が表示装置本体１３０の上端面に固定されている。

　このように、表示装置１２０が装置本体２０に第１ヒンジ１２６及び第２ヒンジ１２８を介して固定されることで、表示装置１２０は表示位置と退避位置との間で移動する。詳しくは、図８に示すように、第１ヒンジ１２６及び第２ヒンジ１２８が開いた状態、つまり、第１ヒンジ１２６の１対の羽根１４０，１４２が離間して１直線上に位置し、第２ヒンジ１２８の１対の羽根１５０，１５２も離間して１直線上に位置した状態において、表示装置１２０の背面が装置本体２０の一側面１５８に密着する。このため、表示装置１２０の表示パネル１３２，操作スイッチ１３４が前方側を向いた姿勢であって、表示装置１２０が装置本体２０の一側面１５８の前方である表示位置に位置する。

　このように表示位置に位置している表示装置１２０が上方に向って持ち上げられると、図９に示すように、表示装置１２０が第１ヒンジ１２６のピン１４６を中心に約１８０度、回動し、第１ヒンジ１２６が閉じる、つまり、第１ヒンジ１２６の１対の羽根１４０，１４２が接近する。なお、第１ヒンジ１２６の羽根１４０の上面には、ストッパ１４４が配設されており、１対の羽根１４０，１４２の接近がストッパ１４４により規制される。このため、表示装置１２０の回動がストッパ１４４により規制される。

　そして、表示装置１２０の第１ヒンジ１２６のピン１４６を中心とした回動がストッパ１４４により規制された後に、表示装置１２０が後方に向って付勢されると、図１０に示すように、表示装置１２０が第２ヒンジ１２８のピン１５６を中心に更に約９０度、回動し、第２ヒンジ１２８が閉じる、つまり、第２ヒンジ１２８の１対の羽根１５０，１５２が接近する。そして、表示装置１２０が、装置本体２０の上面に接触することで、表示装置１２０の第２ヒンジ１２８のピン１５６を中心とした回動が規制される。これにより、表示装置１２０が退避位置まで移動する。つまり、表示装置１２０が、表示位置から第１ヒンジ１２６のピン１４６を中心として回動した後に、第２ヒンジ１２８のピン１５６を中心として回動することで、退避位置まで移動する。なお、図１０には、表示装置１２０が第２ヒンジ１２８のピン１５６を中心として回動し、装置本体２０の上面に接触する直前の表示装置１２０が図示されている。

　このように、表示装置１２０は表示位置と退避位置との間で移動可能とされている。そして、部品実装機１０において上述した幅狭のばら部品供給装置３０ａにより部品が供給される際には、表示装置１２０が表示位置に位置した状態で、ばら部品供給装置３０ａが装置本体２０に連結される。表示装置１２０が表示装置に位置している状態では、図８に示すように、表示パネル１３２及び操作スイッチ１３４は前方側を向いている。また、表示装置１２０が表示位置に位置した状態で、幅狭のばら部品供給装置３０ａが装置本体２０に連結される場合には、図４に示すように、表示装置１２０の前方側は、幅狭のばら部品供給装置３０ａにより塞がれない。したがって、幅狭のばら部品供給装置３０ａが装置本体２０に連結された場合においては、表示装置１１０の表示パネル１３２の視認性や操作スイッチ１３４の操作性等は担保される。

　一方、部品実装機１０において上述した幅広のばら部品供給装置３０ｂにより部品が供給される際には、図１１に示すように、表示装置１２０が退避位置に位置した状態で、ばら部品供給装置３０ｂが装置本体２０に連結される。つまり、表示装置１２０を表示位置から退避位置に移動させた後に、ばら部品供給装置３０ｂが装置本体２０に連結される。このように、表示装置１２０を装置本体２０の一側面１５８から退避させた後に、ばら部品供給装置３０ｂが装置本体２０に連結されることで、表示装置の破損を防止することに加えて、装置本体２０とばら部品供給装置３０ｂとの間のデッドスペースを無くすことが可能となる。これにより、部品実装機１０の設置面積の増大および、部品供給時のサイクルタイムの増大を防止することが可能となる。

　ただし、表示装置１２０が退避装置に位置している状態では、図１０に示すように、表示パネル１３２及び操作スイッチ１３４は装置本体２０の上面を向いているため、作業者は表示パネル１３２を視認することができず、操作スイッチ１３４を操作することもできない。このようなことに鑑みて、ばら部品供給装置３０ｂの装置本体２０に連結される側面とは反対側の側面には表示装置１８０が配設されている。表示装置１８０は表示パネル１８２を有しており、その表示パネル１８２には、表示装置１２０の表示パネル１３２に表示される画像と同じ画像が表示される。

　詳しくは、ばら部品供給装置３０ｂが装置本体２０に連結されていない状態では、部品実装機１０のコントローラ１００が表示装置１２０に表示画像の画像データを出力する。これにより、表示装置１２０の表示パネル１３２には任意の表示画像が表示される。一方、ばら部品供給装置３０ｂが装置本体２０に連結されることで、ばら部品供給装置３０ｂとコントローラ１００とが電気的に接続される。このため、ばら部品供給装置３０ｂが装置本体２０に連結されている状態では、部品実装機１０のコントローラ１００が表示装置１２０だけではなく、ばら部品供給装置３０ｂの表示装置１８０にも表示画像の画像データを出力する。これにより、ばら部品供給装置３０ｂが備える表示装置１８０の表示パネル１８２に、装置本体が備える表示装置１２０の表示パネル１３２に表示される画像と全く同じ画像が表示される。つまり、ばら部品供給装置３０ｂの装置本体２０への連結作業に伴って、ばら部品供給装置３０ｂが備える表示装置１８０は、装置本体が備える表示装置１２０に表示される画像と全く同じ画像を表示する。

　なお、ばら部品供給装置３０ｂが装置本体２０に連結されている状態では、退避位置に位置している表示装置１２０の表示パネル１３２は上面を向いている。このため、表示装置１２０の表示パネル１３２に表示された画像を作業者は視認することはできない。これらを考慮すると、退避位置に位置している表示装置１２０の表示パネル１３２は画像を非表示とすることが好ましい。つまり、表示装置１２０が表示位置に位置している状態では、表示パネル１３２に画像を表示し、表示装置１２０が退避位置に位置している状態では、表示パネル１３２は画像を非表示とすることが好ましい。しかしながら、表示装置１２０の位置に応じて表示パネル１３２の画像の表示と非表示とを切り替えることは、制御的に煩雑である。このため、表示装置１２０の位置に関わらず、つまり、表示装置が表示位置に位置している場合であっても、表示装置が退避位置に位置している場合であっても、表示装置１２０の表示パネル１３２には画像が表示される。

　なお、装置本体が備える表示装置１２０の表示パネル１３２、及び、装置本体２０に連結されているばら部品供給装置３０ｂが備える表示装置１８０の表示パネル１８２には、例えば、図１２～図１６に示した画像が表示される。具体的には、図１２に示した画像は、メンテナンス対象の装置、例えば、作業ヘッド６０，６２、作業ヘッド移動装置６４等を選択するための画像である。また、図１３に示した画像は、装着作業を設定するための画像である。また、図１４に示した画像は、装着作業を実行する生産プログラムを選択するための画像である。また、図１５に示した画像は、マークカメラ２６若しくはパーツカメラ２８を設定するための画像である。また、図１６に示した画像は、エラーを報知するための画像である。

　また、ばら部品供給装置３０ｂは、上述したように、装置本体２０の表示装置１２０を表示位置から退避位置に移動させた後に連結される。つまり、表示装置１２０を装置本体２０の一側面１５８の前方側から退避させた後に、ばら部品供給装置３０ｂを装置本体２０に連結するべきである。しかしながら、作業者が手動で表示装置１２０を移動させる場合には、表示装置１２０を表示位置から移動させることを忘れてしまって、ばら部品供給装置３０ｂを装置本体２０に連結してしまう虞がある。また、作業者が表示装置１２０を表示位置から移動させたとしても、退避位置まで移動させる前、例えば、表示装置１２０が表示位置ではないものの、装置本体２０の一側面１５８の前方側に位置しているときに、ばら部品供給装置３０ｂを装置本体２０に連結してしまう虞がある。このような場合には、ばら部品供給装置３０ｂと表示装置１２０とが干渉することで、ばら部品供給装置３０ｂと表示装置１２０との少なくとも一方が破損する虞がある。

　このような場合を鑑みて、表示装置１２０には、移動機構（図７，図１７参照）１７０が配設されており、ばら部品供給装置３０ｂの装置本体２０への連結作業に伴って移動機構１７０が作動することで、表示装置１２０が表示位置から退避位置まで自動で移動する。詳しくは、移動機構１７０は、図１７に示すように、捩りばね１４８，１５９を有している。捩りばね１４８は、第１ヒンジ１２６のピン１４６に巻回して配設されており、１対の羽根１４０，１４２を閉じる方向、つまり、１対の羽根１４０，１４２を接近させる方向に弾性力を発揮している。一方、捩りばね１５９は、第２ヒンジ１２８のピン１５６に巻回して配設されており、１対の羽根１５０，１５２を閉じる方向、つまり、１対の羽根１５０，１５２を接近させる方向に弾性力を発揮している。このため、表示装置１２０は捩りばね１４８，１５９の弾性力により退避位置に向って付勢されている。つまり、表示装置１２０は、外力が加えられない限り、捩りばね１４８，１５９の弾性力により退避位置に位置する。

　そこで、移動機構１７０は、図７に示すように、ロック機構１７２と解除ハンドル１７４とを備えている。ロック機構１７２は、表示装置１２０を表示位置にロックするための機構であり、表示装置１２０の表示位置へのロックと、そのロックを解除可能な機構であれば、種々の構造のものを採用できる。例えば、表示装置１２０の背面に掛止部が配設され、その掛止部を掛け止めるための被掛止部が装置本体２０の一側面１５８に配設する。そして、表示装置１２０の掛止部が装置本体２０の被掛止部に掛け止められることで、表示装置１２０は捩りばね１４８，１５９の弾性力に抗して表示位置でロックされる。

　また、解除ハンドル１７４は、概してコの字型であり、表示装置１２０の複数の操作スイッチ１３４の下方に配設されている。概してコの字型の解除ハンドル１７４の両端部は、表示装置１２０の表示装置本体１３０の内部に挿通されており、表示装置本体１３０によりスライド可能に保持されている。また、解除ハンドル１７４は、弾性体（図示省略）の弾性力により表示装置本体１３０から離れる方向に付勢されている。ただし、解除ハンドル１７４の表示装置本体１３０からの延出量は、ストッパ（図示省略）により規制されている。そして、解除ハンドル１７４が表示装置本体１３０に向って押されることで、解除ハンドル１７４の両端部は、弾性体の弾性力に抗して表示装置本体１３０の内部に向って進入する。この際、解除ハンドル１７４の両端部がロック機構１７２に接触することで、表示装置１２０の表示位置へのロックが解除される。具体的には、例えば、解除ハンドル１７４の両端部が装置本体２０の被掛止部に接触することで、表示装置１２０の表示位置へのロックが解除される。なお、解除ハンドル１７４は、図８に示すように、表示装置本体１３０に配設されている部材、例えば、操作スイッチ１３４等のうちで最も表示装置本体１３０から延び出している。

　このような構造により、ばら部品供給装置３０ｂの装置本体２０への連結作業に伴って移動機構１７０が作動することで、表示装置１２０が表示位置から退避位置まで自動で移動する。つまり、表示装置１２０がロック機構１７２により表示位置にロックされている際に、作業者がばら部品供給装置３０ｂを装置本体２０に連結するために、ばら部品供給装置３０ｂを装置本体２０に接近させると、ばら部品供給装置３０ｂは、まず、表示装置１２０の解除ハンドル１７４に接触する。そして、作業者がばら部品供給装置３０ｂを装置本体２０に更に接近させると、解除ハンドル１７４がばら部品供給装置３０ｂにより表示装置本体１３０に向って押されることで、ロック機構１７２による表示装置１２０の表示位置へのロックが解除される。このため、表示装置１２０は、捩りばね１４８，１５９の弾性力により、表示位置から退避位置まで移動する。そして、作業者がばら部品供給装置３０ｂを装置本体２０に更に接近させることで、ばら部品供給装置３０ｂが装置本体２０に連結される。このように、ばら部品供給装置３０ｂの装置本体２０への連結作業に伴って移動機構１７０が作動することで、表示装置１２０が表示位置から退避位置まで自動で移動する。つまり、ばら部品供給装置３０ｂの装置本体２０への連結作業に伴って自動で表示装置１２０が表示位置から退避位置まで移動した後に、ばら部品供給装置３０ｂが装置本体２０に連結される。これにより、ばら部品供給装置３０ｂの装置本体２０への連結作業時において、ばら部品供給装置３０ｂと表示装置１２０との干渉を確実に防止することができる。尚、ばら部品供給装置３０ｂの装置本体２０への連結作業前に、作業者が解除ハンドル１７４を表示装置本体１３０に向って押し込むことで、表示装置１２０を表示位置から退避位置まで移動させてもよい。また表示装置１２０を退避位置から表示位置に移動させる場合には、捩りばね１４８，１５９の弾性力に抗して、作業者が表示装置を退避位置から表示位置に移動させる必要がある。

　また、部品実装機１０の装置本体２０には、図１８に示すように、上述した表示装置１２０だけではなく、別の表示装置１９０も配設されている。表示装置１２０は、ばら部品供給装置３０が連結される装置本体２０の一側面１５８に配設されているが、表示装置１９０は、部品供給装置３２が連結される装置本体２０の別の一側面１９１に配設されている。また、表示装置１９０は、表示装置１２０と略同じ構造であり、表示パネル１９２と複数の操作スイッチ１９４とを有している。ただし、装置本体２０と部品供給装置３２とは干渉することなく連結される為、表示装置１９０は、表示装置１２０のように移動可能に配設されてはおらず、装置本体２０に固定的に配設されている。

　なお、部品実装機１０は、作業機の一例である。装置本体２０は、作業機本体の一例である。ばら部品供給装置３０は、連結装置の一例である。表示装置１２０は、第１表示装置の一例である。移動機構１７０は、移動機構の一例である。表示装置１８０は、第２表示装置の一例である。

　また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記実施例では、作業機として、部品の装着作業を実行する部品実装機１０が採用されているが、種々の作業を行う作業機が採用されてもよい。例えば、組み立て作業，印刷作業，検査作業などを行う作業機が採用されてもよい。

　また、作業機に連結される連結装置として、ばら部品供給装置３０が採用されているが、部品供給装置３２が採用されてもよい。つまり、表示装置１９０が表示位置と退避位置との間で移動可能に配設されてもよい。このように、表示装置１９０が表示位置と退避位置との間で移動可能に配設される表示装置１８０と同様の表示装置であっても良い。また、連結装置は部品を供給する装置に限定されず、多関節型ロボットなどの部品を保持する装置や製品を組み立てる装置、あるいは部品を受け取る装置など、各種の作業を行う装置であっても良い。

　また、上記実施例では、表示装置１２０が表示位置から上方に向って退避位置に移動しているが、左右方向に向って退避位置に移動してもよい。また、表示装置１２０が装置本体２０の内部に向って退避位置に移動してもよい。また、表示装置１２０は、回動，揺動，スライド，旋回など種々の方法を用いて移動してもよい。

　また、上記実施例では、ばら部品供給装置３０ｂに配設された表示装置１８０は、装置本体２０に配設された表示装置１２０に表示される画像と全く同じ画像を表示するが、表示装置１２０に表示される画像のうちの一部の画像を表示してもよい。一方で、ばら部品供給装置３０ｂに配設された表示装置１８０は、装置本体２０に配設された表示装置１２０に表示される画像と異なる画像を表示してもよい。

　また、上記実施例では、ばら部品供給装置が装置本体に連結されることに伴って、ばら部品供給装置３０ｂが備える表示装置１８０の表示パネル１８２に、装置本体が備える表示装置１２０の表示パネル１３２に表示される画像と同じ画像が表示されるが、同じ画像が表示されるタイミングは装置が連結されると同時であっても良いし、装置が連結される前、あるいは連結された後であっても良い。

　また、上記実施例では、表示装置１２０の位置に関わらず、つまり、表示装置が表示位置に位置している場合であっても、表示装置が退避位置に位置している場合であっても、表示装置１２０の表示パネル１３２に画像が表示される。一方で、表示装置１２０が表示位置に位置している場合には、表示パネル１３２に画像を表示し、表示装置１２０が退避位置に位置している場合には、表示パネル１３２の画像を非表示としてもよい。

　また、上記実施例では、移動機構１７０は捩りばね１４８，１５９の弾性力により表示装置１２０を表示位置から退避位置に移動させているが、電磁モータなどの駆動装置の駆動力により表示装置１２０を表示位置から退避位置に自動で移動させてもよい。また、移動機構１７０等を用いずに、表示装置１２０を表示位置から退避位置に手動で移動させてもよい。

　１０：部品実装機（作業機）　　２０：装置本体（作業機本体）　　３０：ばら部品供給装置（連結装置）　　１２０：表示装置（第１表示装置）　　１７０：移動機構　　１８０：表示装置（第２表示装置）

Claims

　作業機本体と、
　前記作業機本体の一側面に着脱可能に連結される連結装置と、
　前記連結装置が着脱可能に連結される前記作業機本体の一側面に位置する表示位置と、当該一側面から退避する退避位置との間で移動可能に配設される第１表示装置と、
　前記連結装置に配設される第２表示装置と
　を備え、
　前記第１表示装置を前記表示位置から前記退避位置に移動させた後に、前記連結装置が前記作業機本体に連結される作業機。
　前記第２表示装置は、前記第１表示装置に表示される画像と同じ画像を表示する請求項１に記載の作業機。
　前記第１表示装置を前記表示位置から前記退避位置に移動させずに、前記連結装置の前記作業機本体への連結作業を行った場合に、前記第１表示装置と前記連結装置とが干渉する請求項１または請求項２に記載の作業機。
　前記連結装置の前記作業機本体への連結作業に伴って前記第１表示装置を前記表示位置から前記退避位置に移動させる移動機構を備える請求項１ないし請求項３のいずれか１つに記載の作業機。