WO2022180779A1 - 光受信モジュールおよび光トランシーバ - Google Patents

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Abstract

本開示の光受信モジュール(11)は、光ファイバ(111)と、光信号を受光し、電流信号に変換する光電素子(113)と、光ファイバ(111)から入力される光信号を光電素子(113)に集光するレンズ(112)と、電流信号を電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプ(114)と、光ファイバ(111)と光電素子(113)との間の光路上に配置されるフィルタ(115)と、を備える。フィルタ(115)は、光強度に応じて屈折率の変化する材料で構成される。

Description

光受信モジュールおよび光トランシーバ
 本開示は、光ファイバを用いた通信に適用される光トランシーバの受信部分に用いられる光受信モジュールおよび光トランシーバに関する。
 光ファイバを用いた加入者系有線通信では、経済性の観点からポイントトゥマルチポイント方式の受動光ネットワーク(Passive Optical Network:PON)システムが構築されている。複数のユーザが光合分波器を介して1台の局舎側装置である光回線終端装置(Optical Line Terminal:OLT)で通信を行うため、複数のユーザで装置を共有することによるネットワーク構築費用、装置設置スペースの削減などにより、安価にサービスを受けることが可能である。
 このPONシステムでは、局舎とユーザとの間の距離が利用するユーザによって異なるため、OLTに入力されるバースト光信号の光信号強度はユーザ毎に異なる。つまり、OLTは、光信号強度の小さいバースト光信号と光信号強度の大きなバースト光信号とを受けることになる。よって、OLTには異なる光信号強度のバースト光信号を一定の振幅を持つ電気信号に変換する光トランシーバが必要となる。
 光トランシーバの受信部には、光信号を電流信号に変換するアバランシェフォトダイオード(Avalanche Photo Diode:APD)などの光電素子と、電流信号を電圧信号に変換し、さらに増幅して出力するトランスインピーダンスアンプと、が実装されている。トランスインピーダンスアンプは、光信号強度の小さい信号から光信号強度の大きな信号までを増幅するため、光信号強度に応じて増幅器の利得を可変にする自動利得制御(Automatic Gain Control:AGC)機能を有する。これによって、トランスインピーダンスアンプは、広い入力される光信号の光信号強度範囲、すなわちダイナミックレンジを確保することができるように設計される。しかし、このようなトランスインピーダンスアンプは、光信号強度の小さい信号を再生するために高い利得を持つため、AGC機能を用いた場合でも光信号強度の大きな信号を再生できる範囲は限定的であった。
 特許文献1に記載の技術では、トランスインピーダンスアンプの出力信号を基に入力される光信号強度のレベルを検出し、APDに入力される光信号強度の減衰量を制御する減衰量制御回路を用いて、APDに入射される光信号を可変光減衰器で減衰させる技術が開示されている。これによって、光信号強度の大きな信号も、トランスインピーダンスアンプが再生できるレベルに減衰される。この結果、トランスインピーダンスアンプのダイナミックレンジが拡大される。
特許第4698576号公報
 しかしながら、特許文献1に記載の技術では、光信号強度のレベルを検出する回路および減衰量を制御する回路が必要であり、かつAPDの入力部に可変光減衰器が必要である。このため、回路規模の増大による光トランシーバのサイズおよび消費電力が増大してしまうという課題があった。
 本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、従来に比して回路規模および消費電力を増大させることなくダイナミックレンジを拡大することができる光受信モジュールを得ることを目的とする。
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の光受信モジュールは、光ファイバと、光信号を受光し、電流信号に変換する光電素子と、光ファイバから入力される光信号を光電素子に集光するレンズと、電流信号を電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプと、光ファイバと光電素子との間の光路上に配置されるフィルタと、を備える。フィルタは、光強度に応じて屈折率の変化する材料で構成される。
 本開示にかかる光受信モジュールは、従来に比して回路規模および消費電力を増大させることなくダイナミックレンジを拡大することができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る光トランシーバの構成の一例を模式的に示す図 実施の形態1に係る光トランシーバに含まれる光受信モジュールの構成の一例を模式的に示す断面図 実施の形態1に係る光受信モジュールにおいて光信号強度に応じてAPDの受光面と光信号との結合が変化する様子を模式的に示す図 実施の形態2に係る光受信モジュールにおいて光信号強度に応じてAPDの受光面と光信号との結合が変化する様子を模式的に示す図
 以下に、本開示の実施の形態にかかる光受信モジュールおよび光トランシーバを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
 以下では、局舎側装置であるOLTに設けられる光トランシーバの受信部について説明する。光トランシーバは、光ファイバで接続されるユーザ側装置である光ネットワーク装置(Optical Network Unit:ONU)と、電気的に信号を送受信するネットワークで接続される装置と、の間でやり取りされる光信号および電気信号を互いに変換する装置である。以下の実施の形態では、ONUから光ファイバを介して入力される光信号を電気信号に変換する光受信モジュールを含む光トランシーバの受信部について説明を行う。そのため、光トランシーバの受信部以外の構成については省略している。
 図1は、実施の形態1に係る光トランシーバの構成の一例を模式的に示す図である。上記したように、図1では、光トランシーバ10の受信部の構成の一例を示している。光トランシーバ10は、光受信モジュール11と、バイアス電源であるAPDバイアス電源12と、リミッティングアンプ13と、を備える。
 光受信モジュール11は、ユーザ側からの光信号を電流信号に変換し、さらに電流信号を電圧信号に変換して出力する。光受信モジュール11は、光ファイバ111と、レンズ112と、APD113と、トランスインピーダンスアンプ114と、を有する。光ファイバ111は、光信号を光受信モジュール11内に入射させる。レンズ112は、光ファイバ111から入射された光信号をAPD113の受光面に集光する。APD113は、集光された光信号を受光して電流信号に変換する光電素子である。APD113ではなく、フォトダイオードが使用されてもよい。トランスインピーダンスアンプ114は、APD113で変換された電流信号を電気信号に変換し、増幅してリミッティングアンプ13に出力する。
 実施の形態1では、光受信モジュール11は、光ファイバ111とAPD113との間の光路上に配置されるフィルタ115をさらに有する。フィルタ115は、光信号の強度の変化に応じて屈折率が変化する電気光学材料によって構成される。より具体的には、フィルタ115は、フォトリフラクティブ効果を有する材料によって構成される。あるいは、フィルタ115は、フォトリフラクティブ効果を示す構造を有する。フォトリフラクティブ効果とは、光伝導性の電気光学材料に光を入射したときに、電気光学材料の内部で光誘起された電荷が移動し、その結果光強度に応じて屈折率が変化する現象のことをいう。フォトリフラクティブ効果は、材料および構造によって屈折率の変化量および変化の応答速度が異なる。フォトリフラクティブ効果を示す材料の一例は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)である。
 APDバイアス電源12は、光受信モジュール11内のAPD113のカソードに電圧を印加する。APDバイアス電源12は、APD113でアバランシェ増幅を起こさせるのに必要な大きさの逆電圧をAPD113に印加する。リミッティングアンプ13は、光受信モジュール11から出力された電気信号を、伝送装置が受信できる振幅までさらに増幅する。
 図2は、実施の形態1に係る光トランシーバに含まれる光受信モジュールの構成の一例を模式的に示す断面図である。なお、図1と同一の構成要素には、同一の符号を付している。図2の例では、光受信モジュール11が、CANパッケージ型である場合を示すが、より高周波特性に優れたセラミックパッケージ型でも各部品同士は同じ位置関係となる。
 光受信モジュール11は、ステム151と、ステム151に被せられるレンズホルダ152と、レンズホルダ152に固定されるファイバホルダ153と、を備える。ステム151は、CANパッケージの土台である。ステム151の形状は、一例では、平板状、円盤状である。ステム151の一方の面は、フレキシブルプリント基板161と接続される。ステム151の他方の面であって、レンズホルダ152によって覆われる面には、トランスインピーダンスアンプ114と、サブマウント155と、が配置され、サブマウント155上にAPD113が配置される。サブマウント155は、配線パターンを備える基板である。APD113とトランスインピーダンスアンプ114とは、リード線によって接続されている。トランスインピーダンスアンプ114およびサブマウント155は、はんだまたは接着剤でステム151に固定され、APD113は、はんだまたは接着剤でサブマウント155に固定される。
 レンズホルダ152は、金属製の筒状の部材であり、トランスインピーダンスアンプ114およびAPD113が配置されるステム151の面を覆うように、ステム151に固定される。ステム151と対向する面152aに、レンズ112が保持される。一例では、レンズホルダ152は、溶接によってステム151に固定される。
 ファイバホルダ153は、金属製の筒状の部材であり、レンズホルダ152のレンズ112が配置される面152aを覆うように、レンズホルダ152に固定される。レンズホルダ152のレンズ112が配置される面152aと対向する面153aに、光ファイバ111が保持される。一例では、ファイバホルダ153は、溶接によってレンズホルダ152に固定される。
 レンズ112の光軸上に、光ファイバ111の端部およびAPD113が位置するように、光ファイバ111、レンズ112およびAPD113は配置されている。より具体的には、レンズ112の光軸と光ファイバ111のコアを通る軸とが同一直線上にあり、この同一直線上、すなわちレンズ112の光軸の延長上にAPD113が存在する。以上のように、APD113は、ステム151にサブマウント155を介して固定され、レンズ112は、レンズホルダ152に固定され、光ファイバ111は、ファイバホルダ153に固定されている。また、ファイバホルダ153は、レンズホルダ152に固定され、レンズホルダ152は、ステム151に固定されている。このため、光受信モジュール11において、光ファイバ111とレンズ112とAPD113との位置関係は固定されている。
 フィルタ115は、APD113と光ファイバ111との間に配置される。図2の例では、フィルタ115は、ステム151とレンズホルダ152とで囲まれる空間内で、APD113とレンズ112との間に配置される。フィルタ115は、レンズ112に接着されてもよいし、別の固定部材を用いてAPD113とレンズ112との間に配置されてもよい。なお、フィルタ115は、ファイバホルダ153とレンズホルダ152のレンズ112が設けられる面152aとで囲まれる空間内で、光ファイバ111とレンズ112との間に配置されてもよい。この場合にも、フィルタ115は、レンズ112に接着されてもよいし、別の固定部材を用いて光ファイバ111とレンズ112との間に配置されてもよい。
 つぎに、光受信モジュール11の受信部における動作について、図2の配置の場合を例に挙げて説明する。トランスインピーダンスアンプ114の出力信号は、ステム151に配置されたリードピンを通って伝送し、フレキシブルプリント基板161の図示しない信号線路を通って、図示しない光トランシーバ10の本体の基板に接続され、後段のリミッティングアンプ13に入力される構造が一般的である。
 光ファイバ111からの光信号は、光ファイバ111の端部から空間に出た瞬間に広がる。レンズ112は、光ファイバ111からの光信号をAPD113の受光面113aに集光する。集光された光信号がAPD113に入射すると、APD113は、集光された光信号を電流に変換する。このとき、光信号の強度である光信号強度が大きいほど電流も大きくなる。APD113の電流変換効率ρは[A/W]の単位で示され、通常0.8[A/W]程度の値となる。また、APD113に電圧を印加すると増倍率Mで示される倍率で変換された電流が増倍される。ここで、光受信モジュール11に入力される光信号強度をP[W]とすると、次式(1)で示される電流I[A]がAPD113に流れることとなる。
ρ[A/W]×M×P[W]=I[A] ・・・・(1)
 電流Iが大きくなりすぎるとトランスインピーダンスアンプ114の回路が飽和し、正常に動作しなくなり受信特性が劣化する。バースト受信動作を行う場合、増倍率Mは通常一定であり、光信号強度Pはユーザ側との距離で決まる。電流Iを動的に変化させるためには、電流変換効率ρを変化させる必要がある。
 そこで、次に、電流変換効率ρが変化する動作について説明する。図3は、実施の形態1に係る光受信モジュールにおいて光信号強度に応じてAPDの受光面と光信号との結合が変化する様子を模式的に示す図である。図3は、図2のレンズ112、APD113およびフィルタ115を拡大して示したものである。実施の形態1では、光ファイバ111からの光信号Lがそれぞれの部品に垂直に入射された場合を想定している。
 図3中の実線は、光ファイバ111から最小受信レベルの光信号強度の光信号が入射された場合の光信号Lの集光の様子を模式的に示している。光信号Lは、光ファイバ111の端部から出射された後、レンズ112に到達するまで広がるが、レンズ112で集光され、APD113の受光面113aに入射する。このとき、最小受信レベルの光信号強度で電流変換効率ρが最大となるように、すなわちAPD113の感度が最大となるように、光軸調芯を実施し、各部品を固定して、図2に示される光受信モジュール11が製造される。
 図3中の点線は、光ファイバ111から最大受信レベルの光信号強度の光信号が入射された場合の光信号Lの集光の様子を模式的に示している。光信号Lが、光ファイバ111の端部からレンズ112を通過し、フィルタ115に到達するまでは、最小受信レベルの場合と同じ軌跡となる。光信号強度が大きい場合、フォトリフラクティブ効果によってフィルタ115の屈折率が変化するため、最小受信レベルの場合に比べて光の屈折が変化する。図3では、フォトリフラクティブ効果によってフィルタ115の屈折率が高くなる場合を示している。広がった光信号Lの外側の部分を通過する光線は、フィルタ115を通過する際に、フィルタ115で屈折が大きくなり、外側に広がって空気中に出てくる。これによって、APD113の受光面113aでの光信号Lのスポットサイズは、最小受信レベルの場合に比べて広がり、電流変換効率ρが最大となる場合に比べてぼやけるため、電流変換効率ρが低下する。この結果、(1)式で示される電流変換効率ρが小さくなる結果、電流Iが小さくなり、トランスインピーダンスアンプ114で受け取る電流が低下する。
 同じ光信号強度の光信号Lが光受信モジュール11内に入力された場合でも、フィルタ115の屈折率変化によるAPD113へ照射されるスポットサイズの変化によって、トランスインピーダンスアンプ114が受け取る電流が小さくなる。このため、通常であればトランスインピーダンスアンプ114の回路が飽和して動作しなくなる光信号強度の光信号Lを受けた場合でも、トランスインピーダンスアンプ114の回路が正常に動作することで光信号Lの受信が可能となる。つまり、ダイナミックレンジが拡大する。
 実施の形態1では、光トランシーバ10の光受信モジュール11は、光ファイバ111とAPD113との間の光路に光信号強度によって屈折率が変化する結晶であるフォトリフラクティブ効果を有するフィルタ115を備える。最小受信感度レベルの光信号Lの入力時にAPD113の感度が最大となるように調芯固定を行う。これによって、光信号Lの光信号強度が大きくなると、APD113の受光面113aのスポットサイズが大きくなるように、フィルタ115の屈折率が変化する。つまり、APD113の受光面113aのスポットサイズが大きくなり、最小受信感度レベルの光信号Lの入力時に比して、APD113の感度が低下する。この結果、電流変換効率ρが低下し、APD113で変換される電流Iが小さくなり、トランスインピーダンスアンプ114で受け取る電流が低下する。また、パッシブ部品であるフィルタ115の追加のみで、APD113に入力される光信号強度を制御することができるので、光信号強度を制御するための周辺回路が不要となる。以上のように、回路規模および消費電力を増大させることなく、良好な最小受信感度および最大受信感度の拡大を両立できるため、光受信モジュール11のダイナミックレンジを拡大することができる。これによって、光トランシーバ10のサイズおよび消費電力の増大を抑制することができる。
 従来のように、光信号強度を検出する回路、減衰量を制御する回路、およびAPDの入力部に可変光減衰器を備える構造では、フィードバック制御または可変光減衰量の過渡応答速度によっては、光信号Lが入力されてから適切な光信号強度に制御されるまでに遅延が発生し、バースト受信特性の劣化を引き起こす可能性があった。しかし、実施の形態1では、回路による制御ではなく、フィルタ115を透過する光信号Lの光信号強度に応じて屈折率が変化し、その結果、APD113の受光面113aに照射される光信号Lのスポットサイズが変化することを利用するので、適切な光信号強度に制御されるまでの遅延が発生せず、バースト受信特性の劣化を引き起こすことがない。すなわち、従来に比して、良好なバースト受信特性を確保することができる。
実施の形態2.
 実施の形態1では、光ファイバ111からの光信号LがAPD113の受光面113aに垂直に入射する場合を示した。実施の形態2では、光信号LがAPD113の受光面113aに垂直ではない角度で入射する場合を説明する。以下では、APD113の受光面113aに垂直ではない角度で入射することを、斜め入射と称する。
 実施の形態2に係る光トランシーバ10の光受信モジュール11の断面構造は図2で示したものと同じである。ただし、例えば光ファイバ111が、レンズ112の光軸に対して傾いてファイバホルダ153に保持されたり、光ファイバ111の端部を斜めに研磨したりすることで、APD113の受光面113aに対して光信号Lを斜め入射させている。
 図4は、実施の形態2に係る光受信モジュールにおいて光信号強度に応じてAPDの受光面と光信号との結合が変化する様子を模式的に示す図である。図4中の実線は、光ファイバ111から最小受信レベルの光信号強度の光信号Lが入射された場合の光信号Lの集光の様子を模式的に示している。また、図4中の点線は、光ファイバ111から最大受信レベルの光信号強度の光信号Lが入射された場合の光信号Lの集光の様子を模式的に示している。光信号Lが斜めに入射する場合も、実施の形態1と同様にフィルタ115で光信号強度が大きい場合には光信号Lの屈折量が変化する。フィルタ115に斜めに入射した場合、光信号Lの中心も屈折で曲がるため、APD113の受光面113aでのスポットの中心が軸ずれする。このため、スポットサイズの変化とともに、軸ずれする効果で、実施の形態1よりもさらに電流変換効率ρが低下する。
 実施の形態2では、APD113の受光面113aに斜めに光信号Lが入射するようにした。最小受信レベルの光信号強度で電流変換効率ρが最大となるように調整している場合に、最大受信レベルの光信号強度の光信号Lが入力されると、スポットサイズが変化するとともに、軸ずれが生じるので、実施の形態1の場合に比してさらに電流変換効率ρが低下する。これによって、実施の形態1と同様に、ダイナミックレンジを拡大することができる。
 なお、実施の形態1,2では、光信号Lが照射されるとフィルタ115の屈折率が大きくなる場合を想定して説明を行った。しかし、光信号Lが照射されるとフィルタ115の屈折率が小さくなる場合でも、最小受信レベルで電流変換効率ρが最大となるように調整されていれば、最大受信レベルでは、電流変換効率ρが最大となる条件からずれるために電流変換効率ρは低下する。このため、光信号Lが照射されるとフィルタ115の屈折率が小さくなる場合でも、ダイナミックレンジの拡大の効果を得ることができる。
 以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
 10 光トランシーバ、11 光受信モジュール、12 APDバイアス電源、13 リミッティングアンプ、111 光ファイバ、112 レンズ、113 APD、113a 受光面、114 トランスインピーダンスアンプ、115 フィルタ、151 ステム、152 レンズホルダ、153 ファイバホルダ、155 サブマウント、161 フレキシブルプリント基板。

Claims (4)

  1.  光ファイバと、
     光信号を受光し、電流信号に変換する光電素子と、
     光ファイバから入力される前記光信号を前記光電素子に集光するレンズと、
     前記電流信号を電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプと、
     前記光ファイバと前記光電素子との間の光路上に配置されるフィルタと、
     を備え、
     前記フィルタは、光強度に応じて屈折率の変化する材料で構成されることを特徴とする光受信モジュール。
  2.  前記光ファイバの軸と前記レンズの光軸とが同一直線上にあり、前記光軸の延長上に前記光電素子が存在することを特徴とする請求項1に記載の光受信モジュール。
  3.  前記光ファイバからの前記光信号が前記光電素子の受光面に対して垂直ではない角度で入射するように、前記光ファイバが配置されることを特徴とする請求項1に記載の光受信モジュール。
  4.  請求項1から3のいずれか1つに記載の光受信モジュールと、
     前記光受信モジュールの光電素子に電圧を印加するバイアス電源と、
     前記トランスインピーダンスアンプからの出力を増幅して伝送装置に出力するリミッティングアンプと、
     を備えることを特徴とする光トランシーバ。
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