WO2022176321A1 - 電極付きハニカム基材 - Google Patents

電極付きハニカム基材 Download PDF

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Abstract

電極付きハニカム基材(1)は、ハニカム基材(2)と、一対の電極(3)と、を有する。ハニカム基材(2)は、複数のセル(211)と複数のセル(211)を区画形成する隔壁(212)とを備える基材本体部(21)と、基材本体部(21)の外周に形成された基材スキン部(22)と、を備える。一対の電極(3)は、基材スキン部(22)の外表面に対向して配置されている。電極付きハニカム基材(1)では、電極(3)が配置された位置における基材スキン部(22)に、切り欠き(4)が設けられている。

Description

電極付きハニカム基材 関連出願の相互参照
 本出願は、2021年2月16日に出願された日本出願番号2021-22499号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。
 本開示は、電極付きハニカム基材に関する。
 従来、内燃機関等で生じた排ガスを浄化するための触媒装置には、触媒を担持させたハニカム基材が組み込まれている。ハニカム基材の材質としては、一般に、コーディエライトが広く用いられている。近年、SiCやホウ化物/シリコン系材料等を含む導電性セラミックスを用いてハニカム基材を構成し、基材外周面に設けた一対の電極を通じてハニカム基材を通電により発熱させる電気加熱式触媒装置が提案されている。
 なお、本願に先行する特許文献1には、セラミックス繊維を含む複数のハニカムユニットを結束して構成したハニカムブロックの外周面をコート層で強化したハニカム基材が開示されている。同文献には、上記構成を採用することにより、熱衝撃や振動に対して強く、高い強度を有し、熱応力が発生してもクラックが生じることがなく、その外周面から高い圧力が加えられた場合であっても、容易にクラックが生じたり破壊されたりすることがないと記載されている。
特許第4753784号公報
 導電性セラミックスは、コーディエライトに比較して、熱膨張率が高い。そのため、電気加熱式触媒装置に用いられるハニカム基材等のような、通電による急速昇温や急冷を伴うハニカム基材では、大きな熱応力が生じてクラックが発生しやすく、強度信頼性の向上が必要になる。
 本開示は、ハニカム基材にかかる熱応力を低減し、強度信頼性を向上させることが可能な電極付きハニカム基材を提供することを目的とする。
 本開示の一態様は、複数のセルと上記複数のセルを区画形成する隔壁とを備える基材本体部と、上記基材本体部の外周に形成された基材スキン部と、を備えるハニカム基材と、
 上記基材スキン部の外表面に対向して配置された一対の電極と、を有する電極付きハニカム基材であって、
 上記電極が配置された位置における上記基材スキン部に、切り欠きが設けられている、
 電極付きハニカム基材にある。
 上記電極付きハニカム基材は、上記構成を有する。そのため、上記電極付きハニカム基材では、電極が配置された位置における基材スキン部に設けられた切り欠きの先端部に応力が集中し、切り欠きの周囲では応力が緩和される。そのため、上記電極付きハニカム基材によれば、ハニカム基材にかかる熱応力が低減され、強度信頼性を向上させることができる。
 なお、請求の範囲に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。その図面は、
図1は、実施形態1に係る電極付きハニカム基材を模式的に示した斜視図であり、 図2は、実施形態1に係る電極付きハニカム基材を適用した電気加熱式触媒装置の一例を模式的に示した図であり、 図3は、切り欠きによる応力緩和について説明するための説明図であり、 図4は、電極の端部位置における基材スキン部に設けられた切り欠きの一例を模式的に示した図であり、(a)は、切り欠きが一つ導入されている例、(b)は、切り欠きが複数導入されている例を示した図であり、 図5は、基材スキン部に設けられた切り欠きの断面形状の一例を模式的に示した図であり、(a)は、断面V字状の切り欠きの例、(b)は、半楕円状の切り欠きの例、(c)は、断面U字状の切り欠きの例、(d)は、断面凹状の切り欠きの例、(e)は、クラックからなる切り欠きの例を示した図であり、 図6は、実施形態2に係る電極付きハニカム基材を模式的に示した斜視図であり、 図7は、実験例1において、比較例1の電極付きハニカム基材における基材中心部の温度が500℃に達した時点での温度分布を求める場合の条件について説明するための説明図であり、(a)は、電極付きハニカム基材の8分の1を示した図であり、(b)は、(a)における四角で囲った部分を拡大した図であり、 図8は、実験例1における、比較例1の電極付きハニカム基材の電極端部位置を拡大して示した図であり、 図9は、実験例1において、実施例1~実施例5の電極付きハニカム基材に導入する切り欠きの形状、大きさを説明するための図であり、 図10は、実施例1~実施例3の電極付きハニカム基材の電極端部位置を拡大して示した図であり、(a)は実施例1、(b)は実施例2、(c)は実施例3の電極付きハニカム基材の電極端部位置を拡大して示した図であり、 図11は、実施例4、5の電極付きハニカム基材における切り欠き位置を説明するための図であり、(a)は実施例4、(b)は実施例5の電極付きハニカム基材における切り欠き位置を説明するための図である。
(実施形態1)
 実施形態1の電極付きハニカム基材について、図1~図5を用いて説明する。図1に例示されるように、本実施形態の電極付きハニカム基材1は、ハニカム基材2と、一対の電極3と、を有している。
 電極付きハニカム基材1は、例えば、触媒(白金、パラジウム、ロジウム等)が担持された状態で、図2に例示されるように、内燃機関(不図示)等で生じた排ガスFを浄化するために排気管91に設けられた電気加熱式触媒装置9に好適に用いることができる。電気加熱式触媒装置9では、通電によりハニカム基材2が急速昇温されたり急冷されたりするため、大きな熱応力が生じやすい。電気加熱式触媒装置9は、熱応力に対する強度信頼性の高い電極付きハニカム基材1を用いることにより、排ガスFの浄化の信頼性を高めることができる。なお、図2中、矢印Gの方向が、電極付きハニカム基材1におけるガス流れ方向Gである。
 具体的には、図2では、排気管91の途中にケース筒体92が取り付けられ、ケース筒体92内に電極付きハニカム基材1が収容されている例が示されている。また、図2では、電極付きハニカム基材1とケース筒体92との間に、絶縁性を有する保持部材93が配置されている例が示されている。電極付きハニカム基材1の各電極3には、それぞれ電極端子31が電気的に接続され、一対の電極端子31を介して一対の電極3間に電圧を印加することにより、ハニカム基材2を通電発熱させることが可能とされている。なお、図2では、バッテリー等の電源94からの電力が、スイッチング回路95、遮断回路96を介して一対の電極端子31に給電されるように構成されている例が示されているが、これに限定されない。電圧の印加方式も、直流方式、交流方式、パルス方式等、いずれの方式であってもよい。
 ハニカム基材2は、図1に例示されるように、複数のセル211と複数のセル211を区画形成する隔壁212とを備える基材本体部21と、基材本体部21の外周に形成された基材スキン部22と、を備えている。セル211は、排ガスFが流される流路である。例えば、図1では、隔壁212が、ハニカム基材2の基材軸と直交する直交断面(以下、単に「直交断面」ということがある。)で見て、正方形状の複数のセル211を区画形成する例が示されている。つまり、図1では、隔壁212は、格子状に形成されている。隔壁212は、他にも、六角形状の複数のセル等、公知の形状の複数のセル211を区画形成するように構成されることもできる。なお、図1において、隔壁212、基材スキン部22は、便宜上、線によって表されており、厚み等は省略されている。本実施形態において、排ガスFは、具体的には、ハニカム基材2の上流側端面より各セル211に流入し、ガス流れ方向Gに沿ってセル211内を流れた後、ハニカム基材2の下流側端面より排出される。ハニカム基材2の基材軸は、図2に示されるガス流れ方向Gと同方向である。
 直交断面で見たハニカム基材2の断面形状は特に限定されない。本実施形態では、図1に例示されるように、ハニカム基材2が、直交断面で見て、レーストラック形状の断面形状を有する例が示されている。レーストラック形状の断面形状を有するハニカム基材2では、基材スキン部22が、互いに離間された状態で平行に配置された一対の側面部221と、一対の側面部221における同じ側にある端縁間をそれぞれ連結する一対の曲面部222とを有している。曲面部222は、直交断面で見て、外方に凸となるように円弧状に湾曲している。そしてこの基材スキン部22によって取り囲まれた内部が基材本体部21とされている。基材本体部21の外周は、基材スキン部22の内面に接続されている。なお、平行に配置された一対の側面部221は、一対の側面部221が幾何学的に厳密な意味で平行とされていることを意味するものではなく、平行とみなされる範囲で幅を持つ意味である。
 一対の電極3は、基材スキン部22の外表面に対向して配置されている。したがって、基材スキン部22の外表面には、電極3にて覆われた領域と、電極3にて覆われていない領域とが存在している。なお、上述したレーストラック形状の断面形状を有するハニカム基材2では、基材スキン部22を構成する各曲面部222の外表面にそれぞれ電極3を設けることができる。図1では、各電極3が、各曲面部222の外表面の全体をそれぞれ覆っている例が示されている。つまり、図1では、電極3が、直交断面で見て、曲面部222の両端部まで形成されている例が示されている。なお、図示はしないが、電極付きハニカム基材1では、電極3が、直交断面で見て、曲面部222の両端部まで形成されていない構成とされていてもよい。
 電極3は、基材スキン部22の外表面に接合されることができる。なお、上述した電極端子31は、電極3に接合されてもよいし、接合されなくてもよい。電極端子31は、電極3の表面における中心に配置されることができる。電極端子31は、例えば、棒状等の形状に形成されることができる。
 ここで、電極付きハニカム基材1では、図3~図5に例示されるように、電極3が配置された位置における基材スキン部22に、切り欠き4が設けられている。つまり、電極3がのっている部分(電極3が接している部分)に対応する基材スキン部22に、切り欠き4が設けられている。切り欠き4を有することにより、図3に例示されるように、切り欠き4の先端部に応力が集中し(図3中の符号Kが応力集中部)、切り欠き4の周囲では応力が緩和される。そのため、電極付きハニカム基材1によれば、ハニカム基材2にかかる熱応力が低減され、強度信頼性を向上させることができる。なお、図3の矢印Yは、引張モードの荷重が切り欠き4にかかっていることを示したものである。
 切り欠き4は、各電極3が配置された位置における基材スキン部22に、それぞれ設けられていてもよいし、いずれか一方の電極3が配置された位置における基材スキン部22に、設けられていてもよい。好ましくは、前者であるとよい。前者の構成によれば、両電極3側においてハニカム基材2にかかる熱応力を低減することができるので、強度信頼性の向上を図りやすくなる。
 切り欠き4は、電極3が配置された位置における基材スキン部22のいずれの位置に設けられていてもよい。つまり、直交断面で見て、切り欠き4は、図4に例示されるように、電極3の端部位置における基材スキン部22に設けられることができる。また、直交断面で見て、切り欠き4は、電極3の中央部位置における基材スキン部22に設けられていてもよいし、電極3の端部位置と電極3の中央部位置との間における基材スキン部22に設けられていてもよい。また、電極3が配置された位置における基材スキン部22には、図4(a)に例示されるように、切り欠き4が1つ形成されていてもよいし、図4(b)に例示されるように、切り欠き4が複数形成されていてもよい。
 電極3の端部位置における基材スキン部22とは、直交断面で見て、電極3が配置された位置における基材スキン部22に接するセル211(セル211は、完全な形状のセルだけでなく、不完全な形状のセルも含む、以下同様)のうち、電極3の端面側から電極3の形成側に数えて5つ目までのセル211に接する基材スキン部22の部分である。また、電極3の中央部位置における基材スキン部22とは、直交断面で見て、電極3が配置された位置における基材スキン部22に接するセル211のうち、中央に位置するセル211(中央に隔壁212が位置する場合には、その隔壁212の両隣のセル211)に接する基材スキン部22の部分である。
 切り欠き4が、電極3の端部位置における基材スキン部22に設けられている場合には、次の利点がある。電気加熱式触媒装置9においては、電極付きハニカム基材1の電極3の端部に最大応力が発生することが多い。さらに、電気加熱式触媒装置9においては、ハニカム基材2が破断(隔壁212が破断)すると、通電機能が損なわれるため、加熱により触媒を早期に活性化させるという電気加熱式触媒装置9の基本機能が損なわれる。上記の場合には、電極3の端部位置以外における基材スキン部22に切り欠き4が設けられている場合に比べ、電極3の端部位置に集中する熱応力を低減させることができ、高い応力緩和効果が得られる。そのため、上記の場合には、ハニカム基材2の強度信頼性をより向上させることが可能になる。
 図1では、各電極3の両端部位置(図1中、直方体状の枠Tで囲った部分)における基材スキン部22に切り欠き4が設けられている例が示されている。この場合には、各電極3の両端部位置に集中する応力を低減させることができ、より高い応力緩和効果が得られる。その他にも、図示はしないが、例えば、一方の電極3の両端部位置における基材スキン部22に切り欠き4が設けられていてもよいし、一方または両方の電極3の片側端部位置における基材スキン部22に切り欠き4が設けられていてもよい。
 また、図4(a)では、電極3が配置された位置における基材スキン部22に接するセル211のうち、電極3の端面側から電極3の形成側に数えて1つ目のセル211に接する基材スキン部22の部分に、切り欠き4が1つ形成されている例が示されている。また、図4(b)では、電極3が配置された位置における基材スキン部22に接するセル211のうち、電極3の端面側から電極3の形成側に数えて1つ目のセル211に接する基材スキン部22の部分に、切り欠き4が複数形成されている例が示されている。このように、電極3が配置された位置における基材スキン部22に接するセル211のうち、電極3の端面側から電極3の形成側に数えて少なくとも1つ目のセル211に接する基材スキン部22の部分に、切り欠き4が形成されている場合には、電極3の端部位置に集中する熱応力を効果的に低減させることができる。
 切り欠き4の形状は、熱応力を集中させることが可能な形状であれば特に限定されない。切り欠き4の形状は、例えば、図3、図4、図5(a)に例示されるように、直交断面で見て、V字状とすることができる。それ以外にも、図5(b)~図5(d)に例示されるように、切り欠き4の形状は、例えば、直交断面で見て、半楕円状、U字状、凹状などとすることもできる。また、切り欠き4は、図5(e)に例示されるようにクラックであってもよい。さらには、切り欠き4は、上記断面形状を有する切り欠き4の先端からクラックが伸びたものであってもよい。
 切り欠き4は、図3および図4等に例示されるように、基材スキン部22の内表面側から外方に向かって延びる構成とされることができる。つまり、切り欠き4は、基材スキン部22の内表面側から外側に向かって導入されることができる。この構成によれば、熱応力によって切り欠き4の先端からクラックが進展した場合でも、基材スキン部22の内側に位置する基材本体部21に割れが生じるのを抑制することができる。図3および図4では、直交断面で見て、両電極3の中央部間を結ぶ線と同方向となるように、切り欠き4が、基材スキン部22の内表面側から外方に向かって延びている例が示されている。つまり、図3および図4では、直交断面で見て、両電極3の中央部間を結ぶ線と同方向にある隔壁212の壁面に沿うように、切り欠き4が、基材スキン部22の内表面側から外方に向かって延びている例が示されている。このような方向に延びる切り欠き4は、ハニカム基材2の押出成時に形成しやすい利点がある。
 切り欠き4は、ハニカム基材2の一方端面から他方端面にわたって延びる構成とされることができる。つまり、切り欠き4は、ハニカム基材2の一方端面から他方端面にわたって連続的に形成されることができる。上記構成によれば、ハニカム基材2の押出成形時に押出成形型に切り欠き4を形成可能な形状の突起を設けることより、基材スキン部22に切り欠き4を比較的容易に導入することができる。そのため、上記構成によれば、切り欠き4を有していても生産性の良好な電極付きハニカム基材1が得られる。また、上記構成によれば、ハニカム基材2の一方端面から他方端面にわたって基材スキン部22に設けられた切り欠き4の周囲の熱応力を緩和させることができる。そのため、この構成によれば、強度信頼性の向上を確実なものとすることができる。
 切り欠き4の先端は、図3に例示されるように、基材スキン部22の内部に存在していてもよいし、基材スキン部22に接する電極3の内部に存在していてもよい。切り欠き4の先端部に熱応力が集中し、その周囲にて応力が低減されるため、後者の場合には、前者の場合に比べ、ハニカム基材2の強度信頼性を向上させやすくなる。なお、後者の場合において、上述したように切り欠き4が基材スキン部22の内側表面から外方に導入されている場合には、切り欠き4は、基材スキン部22を貫通することになる。また、後者の場合において、切り欠き4の先端は、電極3の表面には達していない。そのため、切り欠き4は、電極3の表面からは見えない。切り欠き4が電極3を貫通してしまうと、切り欠き4の先端部に応力を集中させることができなくなる。
 切り欠き4の先端の幅は、基材本体部21におけるセルピッチの半分未満とすることができる。切り欠き4の先端の幅は、応力集中の程度に及ぼす影響が大きい。この点は、材料強度学上、切り欠きの先端における応力の式においては切り欠き先端部の形状を除いて切り欠き形状のパラメータがないことから理解される。上記構成によれば、切り欠き4の先端にて応力集中を効果的に生じさせて、切り欠き4の周囲における応力低減を図ることができる。また、基材スキン部22の内表面側から切り欠き4を導入しやすい。なお、セルピッチpは、図4(a)に例示されるように、セル211の隔壁212の表面から、隣接するセル211の隔壁212の表面までの距離である。
 切り欠き4の先端の幅は、ハニカム基材2を導電性セラミックスにて構成する場合におけるセラミックス粒子サイズなどを考慮して、好ましくは、0.01mm以上、より好ましくは、0.02mm以上、さらに好ましくは、0.03mm以上とすることができる。また、切り欠き4の先端の幅は、押出成形時に押出成形金型にて形成しやすいなどの観点から、例えば、好ましくは、0.3mm以下、より好ましくは、0.25mm以下、さらに好ましくは、0.2mm以下とすることができる。
 電極付きハニカム基材1では、通常、基材スキン部22の外表面に、電極3にて覆われていない部分が生じる。この電極3にて覆われていない部分、つまり、基材スキン部22の外表面が露出した部分は、図4(b)に例示されるように、絶縁膜5により被覆されることができる。例えば、図1に例示される形状の電極付きハニカム基材1では、図4(b)に例示されるように、側面部221の表面と、側面部221と面一にされた電極3の端面とを絶縁膜5が覆う構成とすることができる。なお、図示はしないが、電極3の外表面が、さらに絶縁膜5によって覆われていてもよい。電気加熱式触媒装置9では、排ガスF中に含まれる水蒸気が冷却されて生じた凝縮水により保持部材93が吸水する場合がある。上記構成によれば、吸水によって保持部材93の絶縁性が低下した場合でも、絶縁膜5によって絶縁性を確保することができる。そのため、上記構成によれば、電流漏洩が抑制され、ハニカム基材2の通電加熱性を担保しやすい電極付きハニカム基材1が得られる。また、上記構成によれば、切り欠き4の先端からクラックが生じ、基材スキン部22を貫通した場合でも、絶縁膜5を有することにより、絶縁膜5内で応力集中させることが可能になるため、熱応力の低減に寄与することができる。
 電極付きハニカム基材1が絶縁膜5を有する場合、電極3が配置されていない位置における基材スキン部22に、切り欠き4と同様の外側切り欠き(不図示)が設けられていてもよい。具体的には、例えば、直交断面で見て、基材スキン部22に接するセル211のうち、電極3の端面側から電極3の形成側とは反対側に数えて5つ目のセル211までに対応する基材スキン部22の部分に、外側切り欠きを設けることができる。この構成によれば、切り欠き4だけでなく、外側切り欠きによっても電極3の端部位置に集中する熱応力を低減しやすくなる。なお、この場合、外側切り欠きの構成は、上述した切り欠き4と同様とすることができる。また、外側切り欠きの先端は、基材スキン部22の内部に存在していてもよいし、絶縁膜5の内部に存在していてもよい。
 電極付きハニカム基材1において、ハニカム基材2および電極3は、いずれも導電材と絶縁材とを含む構成とすることができる。具体的には、ハニカム基材2および電極3は、導電材と絶縁材とを含む導電性セラミックスより構成されることができる。一方、絶縁膜5は、絶縁材より構成されることができる。具体的には、絶縁膜5は、絶縁性セラミックスより構成されることができる。
 ハニカム基材2、電極3に含まれる導電材としては、例えば、シリコン(Si)、シリコンとホウ素(B)とを含む酸化物、Si等の導電性元素がドープされた炭化ケイ素(SiC)、金属シリサイド等のシリサイド化合物、ニッケルクロム合金などを例示することができる。これらは1種または2種以上含まれていてもよい。ハニカム基材2、電極3に含まれる絶縁材としては、例えば、アルミナ(Al)、チタニア(TiO)、シリカ(SiO、溶融シリカも含む)、コーディエライト、マグネシア(MgO)、ジルコニア(ZrO)、ムライト、炭化ケイ素(SiC)などを例示することができる。これらは1種または2種以上含まれていてもよい。なお、ハニカム基材2と電極3とは、同じ材料から形成されていてもよいし、異なる材料から形成されていてもよい。絶縁膜5を構成する絶縁性セラミックスとしては、例えば、アルミナ(Al)、チタニア(TiO)、シリカ(SiO、溶融シリカも含む)、コーディエライト、マグネシア(MgO)、ジルコニア(ZrO)、炭化ケイ素(SiC)などを例示することができる。これらは1種または2種以上含まれていてもよい。
 電極3は、セラミックス繊維を含有していることが好ましい。切り欠き4の先端からクラックが生じた場合に、クラックが進展して電極3を貫通すると、クラック先端部に集中していた応力が解放される。上記構成によれば、電極3内でのクラックの進展が抑制され、電極3を貫通するクラックの発生を抑制することができる。したがって、上記構成によれば、比較的長期にわたって強度信頼性を向上させることが可能な電極付きハニカム基材1が得られる。なお、電極3は、セラミックス繊維に代えて、セラミック粒子を含有していてもよい。この場合には、セラミック粒子の分散により電極3が強化される。
 セラミックス繊維は、平均短径が6μm以上20μm以下、平均長径が50μm以上であるとよい。セラミックス繊維の平均短径が6μm以上であると、生体への害を低減しやすく、生産性を確保しやすくなる。また、セラミックス繊維の平均短径が20μm以下であると、繊維の強度を確保しやすくなるので、電極3の繊維強化を図りやすくなる。また、セラミックス繊維の平均長径が50μm以上であると、繊維形状による強度向上効果を発揮させやすくなる。セラミックス繊維の平均短径は、好ましくは、6μm以上12μm以下、より好ましくは、7μm以上10μm以下とすることができる。また、セラミックス繊維の平均長径は、好ましくは、60μm以上、より好ましくは、70μm以上、さらに好ましくは、80μm以上とすることができる。なお、セラミックス繊維の平均長径の上限は、連続繊維を用いることが有効なため特に限定されないが、例えば、入手容易性などの観点から、200μm以下とすることができる。セラミックス繊維の平均短径は、走査型電子顕微鏡観察による電極3の断面写真において、任意の10個のセラミックス繊維について測定した短径の平均値である。また、セラミックス繊維の平均長径は、走査型電子顕微鏡観察による電極3の断面写真において、任意の10個のセラミックス繊維について測定した長径の平均値である。
 電極3におけるセラミックス繊維の体積比率は、15体積%以上80体積%以下とすることができる。セラミックス繊維の体積比率が15体積%以上であれば、セラミックス繊維による電極3の繊維強化を確実なものとすることができる。電極3におけるセラミックス繊維の体積比率は、電極3の繊維強化によるクラックの貫通抑制などの観点から、好ましくは、20体積%以上、より好ましくは、25体積%以上、さらに好ましくは、30体積%以上とすることができる。電極3がセラミックス繊維を含有する場合、電極3は複合材料より構成されることになるが、セラミックス繊維の体積比率が80体積%以下であれば、電極3中の導電材を確保して、電極3の導電性の確保を確実なものとすることができる。電極3におけるセラミックス繊維の体積比率は、電極3の導電性などの観点から、好ましくは、75体積%以下、より好ましくは、70体積%以下とすることができる。
 セラミックス繊維を構成するセラミックスとしては、例えば、アルミナ、SiCなどを例示することができる。セラミックス繊維は、1種または2種以上含まれていてもよい。
(実施形態2)
 実施形態2の電極付きハニカム基材について、図6を用いて説明する。なお、実施形態2以降において用いられる符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
 実施形態2の電極付きハニカム基材1は、図6に例示されるように、ハニカム基材2が、直交断面で見て、円形状の断面形状を有している例である。なお、図6では、各電極3の両端部位置(図6中、直方体状の枠Tで囲った部分)における基材スキン部22に切り欠き4が設けられている例が示されている。その他の構成および作用効果は、実施形態1の電極付きハニカム基材1と同様である。なお、ハニカム基材2は、図示はしないが、他にも、直交断面で見て、楕円状、矩形上などの形状とすることができる。
(実験例1)
 CAEを用い、切り欠きを導入した電極付きハニカム基材における切り欠き周囲の応力値の低減効果を検証した。具体的には、切り欠きが導入されていない点、側面部の表面と、側面部と面一にされた電極の端面とを絶縁膜が覆う点以外は、図1の断面形状に従う電極付きハニカム基材を、比較例1の電極付きハニカム基材とした。
 図7に示されるように、比較例1の電極付きハニカム基材における一対の電極3の外表面の中心部C1を、棒状の電極端子31の接触面に設定し、印加電圧:240V、初期雰囲気温度:25℃、熱伝達係数:3.5W/mK、放射率:0.5という条件にて通電発熱させた際の基材中心部C2(基材軸が通る部分)の温度が25℃(応力0)から500℃に達した時点での温度分布を求めた。なお、解析は、図1の形状を有する電極付きハニカム基材の8分の1の領域にて行った。また、図8に、比較例1の電極付きハニカム基材の電極端部位置を拡大して示す。
 なお、CAEの詳細条件は、次の通りとした。
<ハニカム基材>
 隔壁厚み:0.132mm、セルピッチ:1.14mm、電気抵抗率(25℃):6.99Ω・cm、電気抵抗の温度依存性:0.1%/℃、密度:1.72g/ml、比熱:0.72J/(K・g)、熱膨張係数(CTE):2ppm・K、ヤング率:56GPa、ポアソン比:0.3、熱伝導率:3.5W/m・K、基材スキン部の厚み:0.3mm
<電極>
 膜厚:1.0mm、電気抵抗率(25℃):0.124Ω・cm、電気抵抗の温度依存性:0.1%/℃、密度:1.72g/ml、比熱:0.72J/(K・g)、熱伝導率:3.5W/m・K、熱膨張係数(CTE):2ppm・K、ヤング率:56GPa、ポアソン比:0.3
<絶縁膜>
 膜厚:1.0mm、電気抵抗率(25℃):1000000Ω・cm、電気抵抗の温度依存性:0.1%/℃、密度:1.72g/ml、比熱:0.72J/(K・g)、熱伝導率:3.5W/m・K、熱膨張係数(CTE):2ppm・K、ヤング率:56GPa、ポアソン比:0.3
 CAEにより比較例1の電極付きハニカム基材の通電時の温度分布を得た後、基材スキン部の所定位置に所定本数の切り欠きを設けた5つの水準に対して、上記と同じ温度分布を当てはめ、その温度分布における最大応力値を算出した。
 この際、図9に例示されるように、切り欠き4の形状は、断面V字状とし、切り欠き4の基端部の幅0.1mm、切り欠き4の基端部から先端部までの距離(切り欠き4の長さ)を0.3mmに設定した。また、図10(a)に示されるように、電極3が配置された位置における基材スキン部22に接するセル211のうち、電極3の端面側から電極3の形成側に数えて1つ目のセル211に接する基材スキン部22の部分に、セル211側から外側に向かうように切り欠き4を1つ導入したモデルを、実施例1の電極付きハニカム基材とした。また、図10(b)に示されるように、上記1つ目のセル211に接する基材スキン部22の部分に、上記切り欠き4を3つ導入したモデルを、実施例2の電極付きハニカム基材とした。また、図10(c)に示されるように、上記1つ目のセル211に接する基材スキン部22の部分に、上記切り欠き4を5つ導入したモデルを、実施例3の電極付きハニカム基材とした。
 また、図11(a)に示されるように、基材スキン部22に接する44セルのうち、最も左に位置する中央部のセル211に接する基材スキン部22の部分(図11(a)中の矢印41の位置)に、上記切り欠き4を1つ導入したモデルを、実施例4の電極付きハニカム基材とした。また、図11(b)に示されるように、基材スキン部22に接する44セルのうち、電極3の端面側から電極3の形成側に数えて22番目のセル(中央部のセルと端部のセルとの中間に位置するセル)に接する基材スキン部の部分(図11(a)中の矢印42の位置)に、上記切り欠き4を1つ導入したモデルを、実施例5の電極付きハニカム基材とした。
 上記CAEによる熱応力解析結果をまとめて表1に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1に示されるように、実施例1~5の電極付きハニカム基材は、比較例1の電極付きハニカム基材に比べ、いずれもハニカム基材にかかる熱応力を低減することができた。とりわけ、電極の端部位置における基材スキン部に切り欠きが設けられている実施例1~3の電極付きハニカム基材は、電極の端部位置以外における基材スキン部に切り欠きが設けられている実施例4、5の電極付きハニカム基材に場合に比べ、応力低減効果が大きかった。これは、最大応力が発生する電極の端部位置に切り欠きを設けたことにより、電極の端部位置から離れた位置に切り欠きを設けた場合に比べ、集中する熱応力を低減させやすかったためである。以上の結果によれば、本開示の電極付きハニカム基材は、切り欠きを有さない従来の電極付きハニカム基材に比べ、ハニカム基材にかかる熱応力が低減され、強度信頼性を向上させることができることがわかる。
(実験例2)
 導電材としてのシリコン粉末とホウ酸と、絶縁材としてのシリカ粉末とを、18:6:76の質量比で混合し、得られた混合物にバインダーとしてメチルセルロースを4質量%添加し、水を加え、十分に混練することにより坏土状のハニカム基材形成用材料を調製した。
 また、導電材としてのシリコン粉末とホウ酸と、絶縁材としてのシリカ粉末とを、40:10:50の質量比で混合し、得られた混合物にバインダーとしてメチルセルロースを1.87質量%と、セラミックス繊維としてアルミナ繊維(平均短径:8μm、平均長径:100μm)を体積比率で30体積%添加し、水を加え、十分に混合することによりペースト状の電極形成用材料を調製した。
 ハニカム基材形成用材料を図1に示されるハニカム基材形状となるように押出成形することによりハニカム成形体を得た。この際、押出成形型に、直交断面で見てV字状の切り欠きを形成可能な突起を設けることより、基材スキン部の曲面部となる部位のセル側の面に、押出方向に延びる溝を形成した。本実験例では、直交断面で見て、基材スキン部の曲面部となる部位に接するセルのうち、両端にある各セルに接する曲面部となる部位におけるセル側の面に、上記の溝を1つずつ形成した。つまり、直交断面で見て、ハニカム成形体の四つ角にある各セルに接する曲面部となる部位におけるセル側の面に、上記の溝を1つずつ形成した。
 次いで、このハニカム成形体を乾燥させた後、大気雰囲気下、600℃の温度にて脱脂焼成した。次いで、脱脂焼成したハニカム成形体を、アルゴン雰囲気下、1250℃の温度にて仮焼することにより、仮焼されたハニカム基材を得た。次いで、仮焼されたハニカム基材の各曲面部の表面全体にそれぞれ電極形成用材料を塗布した。次いで、この電極形成用材料が塗布された、仮焼されたハニカム基材を、大気雰囲気下、600℃の温度にて脱脂焼成した。次いで、脱脂焼成したハニカム基材を、アルゴン雰囲気下、1350℃の温度にて本焼成した。これにより、電極付きハニカム基材を得た。本実験例における電極付きハニカム基材では、直交断面で見て、各電極が表面に形成された各曲面部に接するセルのうち、各電極の両端面側から数えて1つ目のセルに接する曲面部の部分に、それぞれ切り欠きが1つずつ形成されている。つまり、ハニカム基材全体では切り欠きが4カ所形成されている。また、切り欠きの先端は、曲面部の内部にある。また、切り欠きの先端の幅は、セルピッチの半分未満であって、0.01mm以上0.3mm以下の範囲にある。
 本開示は、上記各実施形態、各実験例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、各実施形態、各実験例に示される各構成は、それぞれ任意に組み合わせることができる。すなわち、本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は、当該実施形態や構造等に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。

Claims (10)

  1.  複数のセル(211)と上記複数のセルを区画形成する隔壁(212)とを備える基材本体部(21)と、上記基材本体部の外周に形成された基材スキン部(22)と、を備えるハニカム基材(2)と、
     上記基材スキン部の外表面に対向して配置された一対の電極(3)と、を有する電極付きハニカム基材(1)であって、
     上記電極が配置された位置における上記基材スキン部に、切り欠き(4)が設けられている、
     電極付きハニカム基材(1)。
  2.  上記切り欠きは、上記電極の端部位置における上記基材スキン部に設けられている、請求項1に記載の電極付きハニカム基材。
  3.  上記切り欠きは、上記基材スキン部の内表面側から外方に向かって延びる構成とされている、請求項1または請求項2に記載の電極付きハニカム基材。
  4.  上記切り欠きは、上記ハニカム基材の一方端面から他方端面にわたって延びる構成とされている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電極付きハニカム基材。
  5.  上記切り欠きの先端が、上記電極の内部にある、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電極付きハニカム基材。
  6.  上記切り欠きの先端の幅が、上記基材本体部におけるセルピッチの半分未満である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電極付きハニカム基材。
  7.  上記切り欠きの先端の幅が、0.01mm以上0.3mm以下である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電極付きハニカム基材。
  8.  上記電極は、セラミックス繊維を含有している、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電極付きハニカム基材。
  9.  上記セラミックス繊維の平均短径が6μm以上20μm以下、上記セラミックス繊維の平均長径が50μm以上である、請求項8に記載の電極付きハニカム基材。
  10.  上記セラミックス繊維の体積比率が15体積%以上80体積%以下である、請求項8または請求項9に記載の電極付きハニカム基材。
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