WO2022030046A1 - カテーテルおよびカテーテルの係合方法 - Google Patents

カテーテルおよびカテーテルの係合方法 Download PDF

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  • wire 34 used for the reinforcing body 33 stainless steel, metal wire such as platinum (Pt) / tungsten (W), resin fiber, carbon fiber, glass fiber, etc. can be applied, or a plurality of these wires 34 are used in combination. May be.
  • the axis passing through the center line of the main body 23 is referred to as the first axis A.
  • the tangent or straight line of the center line of the tubular body 2 at the second intermediate point P2 is defined as the second axis B.
  • the tangent line of the center line of the tubular body 2 at the third intermediate point P3 is defined as the third axis C.
  • the axis passing through the center line of the most advanced portion 28 is referred to as the fourth axis D.
  • the second flexion portion 26 of the catheter 1 is engaged with the celiac artery 104.
  • the third bent portion 27 is bent to the opposite side of the first bent portion 25 and the second bent portion 26. Therefore, the tip of the catheter 1 tends to face the common hepatic artery 105 extending from the celiac artery 104 to the inferior X.
  • the third flexion 27 and / or the cutting edge 28 may or may not contact the vessel wall of the common hepatic artery 105.

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Abstract

【課題】操作性に優れたカテーテルおよびカテーテルの係合方法を提供する。 【解決手段】患者の腕から導入される肝動脈用のカテーテル(1)であって、管状体(2)を有し、管状体(2)は、内層(31)、外層(32)および管状体(2)に埋め込まれた補強体(33)を有し、管状体(2)は、略直線状の本体部(23)と、実質的に同じ平面で屈曲して形状付けられた形状部(24)と、を有し、形状部(24)は、本体部(23)よりも先端側で第1の角(θ4)を規定する第1屈曲部(25)と、第1屈曲部(25)よりも先端側で第2の角(θ5)を規定し、第1屈曲部(25)と同じ側へ曲がる第2屈曲部(26)と、第2屈曲部(26)よりも先端側で第3の角(θ3)を規定し、第2屈曲部(26)と反対側へ曲がる第3屈曲部(27)と、第3屈曲部(27)よりも先端側に配置される最先端部(28)と、を有し、第1屈曲部(25)の基端側の端部(25A)と第2屈曲部(26)の先端側の端部(26A)の間に物性変化点を有する。

Description

カテーテルおよびカテーテルの係合方法
 本発明は、生体管腔内へ挿入されるカテーテルおよび、カテーテルを血管に係合する方法に関する。
 現在、心臓、血管、肝臓、脳、消化器、泌尿器などの病変部の治療を、皮膚に開けた穴から血管に挿入した長尺なカテーテルにより行うインターベンションが行われている。
 近年、TRI(Trans Radial Intervention)を用いて、手首の橈骨動脈からカテーテルを挿入して治療を行う手技が広く行われている(例えば、特許文献1、2を参照)。腕の動脈からカテーテルを導入することは、患者の身体的負担を小さくし、退院を早める等の効果がある。
 肝臓に病変部がある場合、肝動脈の近傍まで挿入した治療用カテーテルにより、病変部へ塞栓剤や薬を供給する治療が行われることがある。このような治療に際し、治療用カテーテルが目的の位置で十分に機能を発揮できるように、ガイディングカテーテルを使用することが望ましい。
欧州特許第3013404号明細書 国際公開第2015/146408号公報
 腕の動脈から導入する肝動脈用のガイディングカテーテルは、例えば冠状動脈用のガイディングカテーテル等を利用することがある。しかしながら、冠状動脈と肝動脈は、形状が異なるため、操作が困難である。また、肝動脈以外に利用する場合においても、同様である。
 腕の動脈から導入するガイディングカテーテルは、鎖骨下動脈から下行大動脈へのアクセスが容易であることが好ましい。さらに、ガイディングカテーテルは、治療用カテーテルやガイドワイヤ等の挿入によって生じる反作用を緩和し、かつ治療用カテーテルを望ましい位置に保持するように、治療用カテーテルやガイドワイヤ等の医療デバイスにバックアップ力を与えることが好ましい。
 本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、操作性に優れたカテーテルおよびカテーテルの係合方法を提供することを目的とする。
 上記課題を解決するために、本発明の一態様は、患者の腕から導入される肝動脈用のカテーテルであって、基端から先端まで連通する管状体を有し、前記管状体は、内層、外層および前記管状体に埋め込まれた補強体を有し、前記管状体は、略直線状の本体部と、実質的に同じ平面で屈曲して形状付けられた形状部と、を有し、前記形状部は、前記本体部よりも先端側で第1の角を規定する第1屈曲部と、前記第1屈曲部よりも先端側で第2の角を規定し、前記第1屈曲部と同じ側へ曲がる第2屈曲部と、前記第2屈曲部よりも先端側で第3の角を規定し、前記第2屈曲部と反対側へ曲がる第3屈曲部と、前記第3屈曲部よりも先端側に配置される最先端部と、を有し、前記第1屈曲部の基端側の端部と前記第2屈曲部の先端側の端部の間に物性変化点を有することを特徴とする。
 上記のように構成したカテーテルは、物性変化点が、第1屈曲部の基端側の端部と第2屈曲部の先端側の端部の間に配置されるため、強度の高い第1屈曲部が下行大動脈に接触することでカテーテルの形状部の位置が安定する。そして、少なくとも一部が柔軟な第2屈曲部が腹腔動脈に良好に係合し、物性変化点よりも先端側に配置されて柔軟な第3屈曲部が第2屈曲部と反対側へ曲がっていることで、最先端部が、総肝動脈へ向きやすい。したがって、本カテーテルは、内部に挿入される他の医療デバイスに良好なバックアップ力を与えることができる。また、物性変化点が設けられる形状部が、物性変化点よりも基端側の形状を強固に維持しやすくなるため、カテーテルの下行大動脈へのアクセスが容易となる。したがって、カテーテルの操作性が向上する。
 前記物性変化点は、前記第1屈曲部に配置されてもよい。これにより、強度の高い第1屈曲部の屈曲によってカテーテルの先端側を安定して腹腔動脈へ向け、物性変化点よりも先端側に配置される柔軟な第2屈曲部を腹腔動脈に合わせて変形させて、深く係合(ディープエンゲージ)させることができる。したがって、本カテーテルは、内部に挿入される他の医療デバイスに良好なバックアップ力を与えることができる。また、第2屈曲部が柔軟であるため、接触する血管壁の負担を低減できる。
 前記物性変化点は、前記第2屈曲部に配置されてもよい。これにより、第1屈曲部および第2屈曲部の強度が向上するため、形状部の形状を強固に維持できる範囲が広くなり、カテーテルの鎖骨下動脈から下行大動脈へのアクセスが容易となる。
 前記物性変化点は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部の間に配置されてもよい。これにより、強度の高い第1屈曲部の屈曲によってカテーテルの先端側を安定して腹腔動脈へ向け、物性変化点よりも先端側に配置される柔軟な第2屈曲部を腹腔動脈に合わせて変形させて、深く係合させることができる。したがって、本カテーテルは、内部に挿入される他の医療デバイスに良好なバックアップ力を与えることができる。また、第2屈曲部が柔軟であるため、接触する血管壁の負担を低減できる。さらに、第1屈曲部の全体の強度が向上するため、形状部の形状を強固に維持できる範囲が広く、カテーテルの鎖骨下動脈から下行大動脈へのアクセスが容易となる。
 前記物性変化点は、前記補強体の端部であってもよい。補強体がある方が硬くなるので、内層や外層の樹脂を変えることなく、容易に物性変化点を設けることができる。
 前記第2屈曲部が腹腔動脈の血管壁に接触して配置された時に、前記最先端部が総肝動脈を向き、前記第1屈曲部が、腹腔動脈と反対側の下行大動脈の壁面に接触してもよい。これにより、下行大動脈の腹腔動脈と反対側の血管壁に強度の高い第1屈曲部を安定して接触させた状態で、第2屈曲部を、腹腔動脈に良好に係合させることができる。
 上記課題を解決するために、本発明のさらに他の態様は、カテーテルの係合方法であって、基端から先端まで連通する管状体を有し、前記管状体は、内層、外層および前記管状体に埋め込まれた補強体を有し、前記管状体は、略直線状の本体部と、実質的に同じ平面で屈曲して形状付けられた形状部と、を有し、前記形状部は、前記本体部よりも先端側に配置される第1屈曲部と、前記第1屈曲部よりも先端側に配置され、前記第1屈曲部と同じ側へ曲がる第2屈曲部と、前記第2屈曲部よりも先端側に配置され、前記第2屈曲部と反対側へ曲がる第3屈曲部と、前記第3屈曲部よりも先端側に配置される最先端部と、を有し、前記第1屈曲部の基端側の端部と前記第2屈曲部の先端側の端部の間に物性変化点を有するカテーテルを、患者の腕の動脈に挿入するステップと、前記カテーテルの形状部を前記腕の動脈からアクセス可能な主動脈に進めるステップと、前記形状部を前記主動脈の長軸と交差する方向に連結した第1の血管に進めるステップと、前記第1の血管の血管壁に前記第2屈曲部を接触させるともに、前記第1屈曲部を、前記第1の血管と反対側の主動脈の血管壁に当接させて、前記最先端部を、前記第1の血管の末梢側で少なくとも2本に分岐する血管のうちの選択した第2の血管へ向けるステップと、を有する、ことを特徴とする。
 上記のように構成したカテーテルの係合方法は、強度の高い第1屈曲部を下行大動脈に接触させることでカテーテルの形状部の位置を安定させることができる。そして、少なくとも一部が柔軟な第2屈曲部を第1の血管に良好に係合させて、最先端部を、第2の血管へ向けることができる。このため、術者は、カテーテルをガイドとして、他の医療デバイスを第2の血管へ容易に挿入できる。
血管内のカテーテルの配置を示す概略図である。 実施形態に係るカテーテルの先端部を示す平面図である。 実施形態に係るカテーテルの先端部を示す平面図である。 実施形態に係るカテーテルの一部を示す断面図である。 3点曲げ試験機を示す平面図である。 カテーテルを下行大動脈へ挿入した状態を示す概略図である。 カテーテルを腹腔動脈へ挿入した状態を示す概略図である。 物性変化点である補強体の端部の位置を示す平面図であり、(A)は変形例1、(B)は変形例2である。 実施例1の長さ方向を一部省略したカテーテルの全体図である。 実施例2の長さ方向を一部省略したカテーテルの全体図である。
 以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法は、説明の都合上、誇張されて実際の寸法とは異なる場合がある。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。本明細書では、管腔に挿入する側を「先端側」、操作する側を「基端側」と称することとする。
 本実施形態に係るカテーテル1は、図1、7に示すように、総肝動脈105へ到達させるためのカテーテルである。カテーテル1は、患者の腕の動脈100(例えば、橈骨動脈)から血管内に導入されて、肝動脈の近傍に向けられる。カテーテル1は、いわゆるガイディングカテーテル、血管造影カテーテル、ガイドワイヤーサポートカテーテルあるいはマイクロカテーテルであってもよい。また、カテーテル1は、ガイディングカテーテルと、ガイディングカテーテルの内管に挿入する、ガイディングカテーテルよりも長いマイクロカテーテルとの組み合わせであってもよい。
 カテーテル1は、図1~3に示すように、管状体2と、管状体2の基端側に配置されたハブ5と、耐キンクプロテクタ4とを有している。
 管状体2は、長尺であり、可撓性を有している。管状体2は、そのほぼ中心部に、基端から先端まで延在するルーメン21が形成されている。
 ハブ5は、ルーメン21と連通する通路が形成されている。ハブ5は、例えば、ガイドワイヤ6や治療用カテーテル7等を挿入または抜去するために使用可能である。また、ハブ5は、X線造影剤、薬液、生理食塩水等の各種液体を注入するために使用可能である。
 耐キンクプロテクタ4は、弾性材料により形成される。耐キンクプロテクタ4は、管状体2とハブ5が連結されている部分を覆う。これにより、耐キンクプロテクタ4は、当該部分の付近での管状体2の折れ曲がりやキンクを防止する。さらに、耐キンクプロテクタ4と管状体2の間に、管状体2の基端側を挿入しハブ5に固定した、管状体2より外径が大きい、柔軟な耐キンクチューブ8を設けてもよく、耐キンクプロテクタ4を省略して耐キンクチューブ8のみでもよい。
 管状体2について詳述する。管状体2は、図4に示すように、複数の層で構成されており、ルーメン21の内表面を形成する内層31と、内層31の外側に形成される外層32と、管状体2に埋設される補強体33と、を備えている。なお、内層31と外層32の樹脂は同じものでもよく、色、硬さ、造影剤などが異なるものでもよい。
 内層31は、内部にルーメン21が形成されている。内層31の構成材料は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等を適用でき、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系樹脂、高密度ポリエチレン(HDPE)等の低摩擦材料等が好ましく、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーであってもよい。
 外層32は、内層31の外周囲を覆う管状の部材である。外層32は、管状体2の径方向外側の外表面を形成する。外層32の構成材料は、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、ポリエーテルケトン、ポリイミド系等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)を用いることができる。外層32は、X線造影性の材料を含んでもよい。
 補強体33は、管状体2に埋設されている。すなわち、補強体33は、管状体2の内表面と外表面の間に配置される。補強体33は、複数の線材34を、隙間を有するように管状に編組して形成される。補強体33は、同一方向の横巻きや、右巻き・左巻き等、巻き方向を変えながら線材34を巻きつけてもよく、また、巻きピッチ、格子間距離、周方向に対する傾斜角度等を位置によって変更してもよく、構成は特に限定されない。
 補強体33の線材34の線径(直径)は、特に限定されないが、例えば0.04~0.05mmである。線材34の断面形状は、特に限定されないが、例えば円形、楕円形、四角形等である。
 補強体33に用いられる線材34は、ステンレス鋼、白金(Pt)・タングステン(W)等の金属線、樹脂繊維、炭素繊維、ガラス繊維等を適用でき、または、これらの線材34を複数併用してもよい。
 内層31、外層32および補強体33を備える管状体2は、図2および3に示すように、略直線状の本体部23と、形状付けられた形状部24とを有している。形状部24は、実質的に同一の平面で湾曲している。形状部24は、直線的な部位を含んでもよい。形状部24は、第1屈曲部25と、第2屈曲部26と、第3屈曲部27と、最先端部28とを有している。第1屈曲部25は、本体部23の先端に位置する第1中間点P1から先端方向へ延在しつつ、平面内で曲がっている。第2屈曲部26は、第1屈曲部25の先端に位置する第2中間点P2から先端方向へ延在しつつ、平面内で第1屈曲部25と同方向へ曲がっている。第2中間点P2は、第1屈曲部25と第2屈曲部26の間の、曲率半径が最も大きい部位である。第1屈曲部25と第2屈曲部26の間において、曲率半径が最も大きい部位が、管状体2の中心線に沿って所定の範囲を有している場合、第2中間点P2は、例えば、その範囲の中心線に沿う中央と定義できる。第1屈曲部25と第2屈曲部26の間に、直線的な部位が所定の範囲(長さ)で設けられてもよい。第3屈曲部27は、第2屈曲部26の先端に位置する第3中間点P3から先端方向へ延在しつつ、平面内で第2屈曲部26と逆方向へ曲がっている。第3中間点P3は、第2屈曲部26と第3屈曲部27の間の、曲率半径が最も大きい部位である。第2屈曲部26と第3屈曲部27の間において、曲率半径が最も大きい部位が、管状体2の中心線に沿って所定の範囲を有している場合、第3中間点P3は、例えば、その範囲の中心線に沿う中央と定義できる。第2屈曲部26と第3屈曲部27の間に、直線的な部位が所定の範囲(長さ)で設けられてもよい。最先端部28は、第3屈曲部27の先端に位置する第4中間点P4から先端方向へ直線的に延在している。第4中間点P4は、略直線状の最先端部28の基端に位置する。なお、実質的に同一の平面で湾曲しているとは、同一平面内で湾曲しているほか、実用的に同一効果を発揮できる程度にカテーテル1の先端部がわずかに平面から突出した場合も含んでもよい。
 本体部23の中心線を通る軸を、第1軸Aとする。第2中間点P2における管状体2の中心線の接線または直線を、第2軸Bとする。第3中間点P3における管状体2の中心線の接線を、第3軸Cとする。最先端部28の中心線を通る軸を、第4軸Dとする。
 第2軸Bが第1軸Aに対して、先端側においてなす角度を、第1の角θ4と定義する。第1の角θ4は、第1屈曲部25における、管状体2の中心線の方向の変化量である。すなわち、第1屈曲部25は、第1の角θ4を規定する。第1屈曲部25の曲率半径は、第1屈曲部25において一定であってもよいが、変化してもよい。第1屈曲部25において、曲率半径が最も小さい部位(最も急に屈曲する部位)の第1最少曲率半径R1は、好ましくは10~80mmであり、より好ましくは15~60mmであり、さらに好ましくは20~55mmである。図2の例では、第1最少曲率半径R1は、30mmである。また第2中間点P2の曲率半径は50mmである。第1の角θ4は、好ましくは10~120°であり、より好ましくは45~90°であり、さらに好ましくは60~80°である。図2の例では、第1の角θ4は、70°である。
 第3軸Cが第2軸Bに対して、先端側においてなす角度を、第2の角θ5と定義する。第2の角θ5は、第2屈曲部26における、管状体2の中心線の方向の変化量である。すなわち、第2屈曲部26は、第2の角θ5を規定する。第2屈曲部26の曲率半径は、第2屈曲部26において一定であってもよいが、変化してもよい。第2屈曲部26において、曲率半径が最も小さい部位(最も急に屈曲する部位)の第2最少曲率半径R2は、好ましくは5~15mmであり、より好ましくは7~12mmであり、さらに好ましくは8~11mmである。図2の例では、第2最少曲率半径R2は、9mmである。第2の角θ5は、好ましくは10~170°であり、より好ましくは55~100°であり、さらに好ましくは70~90°である。図2の例では、第2の角θ5は、80°である。第2最少曲率半径R2は、第1最少曲率半径R1よりも小さい。
 第4軸Dが第3軸Cに対して、先端側においてなす角度を、第3の角θ3と定義する。第3の角θ3は、第3屈曲部27における、管状体2の中心線の方向の変化量である。すなわち、第3屈曲部27は、第3の角θ3を規定する。第3屈曲部27の曲率半径は、第3屈曲部27において一定であってもよいが、変化してもよい。第3屈曲部27において、曲率半径が最も小さい部位(最も急に屈曲する部位)の第3最少曲率半径R3は、好ましくは1~9mmであり、より好ましくは2~8mmであり、さらに好ましくは4~7mmである。図2の例では、第3最少曲率半径R3は、5mmである。第3の角θ3は、好ましくは0°を超えて90°以下であり、より好ましくは20~70°であり、さらに好ましくは30~60°である。図2の例では、第3の角θ3は、45°である。
 第1軸Aと第2軸Bの交点を第1交点E1、第2軸Bと第3軸Cの交点を第2交点E2、第3軸Cと第4軸Dの交点を第3交点E3と定義する。
 第1交点E1と第2交点E2の間の距離L1は、好ましくは5~100mmであり、より好ましくは20~60mmであり、さらに好ましくは30~50mmである。図2の例では、距離L1は、34mmである。
 第2交点E2と第3交点E3の間の距離L2は、好ましくは1~80mmであり、より好ましくは5~50mmであり、さらに好ましくは10~2mmである。図2の例では、距離L2は、12mmである。
 第3交点E3と最先端部28の最先端の間の距離L3は、好ましくは0.1~60mmであり、より好ましくは1~40mmであり、さらに好ましくは2~30mmである。図2の例では、距離L3は、3.5mmである。
 最先端部28の中心線に沿う長さL4は、好ましくは0.1~50mmであり、より好ましくは0.5~30mmであり、さらに好ましくは1~20mmである。図2の例では、長さL4は、1.4mmである。
 第2屈曲部26において、曲率半径が最も小さい部位(最も急に屈曲する部位)を第2屈曲点P5と定義する。第2屈曲部26において、曲率半径が最も小さい部位が、管状体2の中心線に沿って所定の範囲を有している場合、第2屈曲点P5は、例えば、その範囲の中心線に沿う中央と定義できる。第2屈曲点P5と、本体部23の先端に位置する第1中間点P1とを通る軸を、第5軸Fと定義する。第5軸Fが、第1軸Aに対して、先端側においてなす角を、第1傾斜角θ1と定義する。第1傾斜角は、好ましくは10~110°であり、より好ましくは34~63°であり、さらに好ましくは40~50°である。図2の例では、第1傾斜角θ1は、46°である。第1傾斜角θ1が大きいほど、管状体2の曲がりが大きくなる。
 第2傾斜角θ2は、第2屈曲部26において、第2最少曲率半径R2を有している角度範囲である。すなわち、第2屈曲部26は、第2傾斜角θ2の範囲に、第2最少曲率半径R2を有している。第2傾斜角θ2は、好ましくは5~120°であり、より好ましくは10~90°であり、さらに好ましくは38~80°である。図2の例では、第2傾斜角θ2は、73°である。
 第4軸Dが第1軸Aに対して、先端側においてなす角度を、第3傾斜角θ6と定義する。第3傾斜角θ6は最先端部28が、本体部23に対してなす角度である。第3傾斜角θ6は、好ましくは0~240°以下であり、より好ましくは80~150°であり、さらに好ましくは90~120°である。図2の例では、第3傾斜角θ6は、105°である。
 あるいは、第2中間点P2の曲率半径は、40mm以上あればよく、より好ましくは50mm以上であり、さらに好ましくは、第2中間点P2は略直線でもよい。さらに、第2中間点P2と第2屈曲点P5を結ぶ直線Gが第2中間点P2から第2の屈曲点P5へ向かう方向は、本体部23から離れる方向であり、かつ本体部23の延在方向においてハブ3から離れる方向である。言い換えると、第2中間点P2、直線Gと第1中心軸Aとの交点E4および第1中間点P1で形成される角度θ7が鈍角である。この場合、カテーテル1は、左胃動脈106または脾動脈107への迷入を抑制することができる。図2の例では、θ7は102°である。
 管状体2は、基端から先端方向へ所定の位置までの範囲に、補強体33が埋設されている。補強体33の先端側の端部35は、第1屈曲部25の基端側の端部25Aと、第2屈曲部26の先端側の端部26Aの間に配置される。本実施形態では、補強体33の先端側の端部35は、第1屈曲部25と第2屈曲部26の間に配置される。
 カテーテル1は、先端開口部22から軸心に沿って基端方向へ、潤滑性コートが被覆されてもよい。潤滑性コートは、全長でもよく、例えば、先端開口部22から軸心に沿って基端方向へ少なくとも、400mm以下、より好ましくは200mm以下までの範囲に被覆される。このため、術者は、カテーテル1を総肝動脈105へ深く挿入することも可能である。潤滑性コートの構成材料は、例えば、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、3,4-エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート、3,4-エポキシシクロヘキシルメチルメタクリレート、β-メチルグリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有単量体と、N-メチルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、アクリルアミド等の親水性単量体との共重合体;上記親水性単量体から構成される(共)重合体;ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系高分子物質;多糖類、ポリビニルアルコール、メチルビニルエーテル-無水マレイン酸共重合体、水溶性ポリアミド、ポリ(2-ヒドロキシエチル(メタ)クリレート)、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
 管状体2の外径は、好ましくは1mm(3Fr)~2.5mm(6Fr)であり、より好ましくは1.3mm(4Fr)~1.8mm(5Fr)である。管状体2の有効長は、好ましくは800~1800mmであり、より好ましくは1000~1800mm、さらに好ましくは1000~1500mmであり、さらに好ましくは体格に応じて、あるいは遠位橈骨動脈またはスナッフボックス橈骨動脈から挿入させるための理由により、1100mm、1200mm、1250mm、1300mmから選ばれてもよい。管状体2は、患者や、導入する血管等によって、適宜選択できることが好ましい。例えば、カテーテル1が小柄な女性の上腕動脈から導入される場合、管状体2の有効長は、比較的短いことが好ましい。カテーテル1が大柄な男性の遠位橈骨動脈から導入される場合、管状体2の有効長は、比較的長いことが好ましい。有効長は、血管やシース等内へ挿入可能な部位の長さである。本実施形態において、有効長は、耐キンクプロテクタ4の最先端から管状体2の最先端までの長さである。
 管状体2の第1屈曲部25の基端側の端部25Aから補強体33の先端側の端部35までの、管状体2の中心軸に沿う長さL5は、好ましくは1~75mmであり、より好ましくは20~45mmである。管状体2の補強体33の先端側の端部35から管状体2の先端までの、管状体2の中心軸に沿う長さL6は、好ましくは1~50mmであり、より好ましくは20~30mmである。なお、管状体2の中心軸に沿う長さとは、管状体2を直線状に変形させた際の長さと一致する。管状体2の第1屈曲部25の基端側の端部25Aから管状体2の先端までの長さL7は、上述の長さL5とL6の合計であり、好ましくは40~75mmであり、より好ましくは50~75mmである。
 L6/L7の比率は、好ましくは1~100%であり、より好ましくは10~60%であり、さらに好ましくは10~40%である。あるいは、L6/L5の比率は、好ましくは1~200%であり、より好ましくは10%以上70%未満である。一例として、L5は37mm、L6は23mm、L7は60mm、L6/L7は38%、L6/L5は62%である。
 管状体2は、補強体33が埋設された部位よりも先端側に、補強体33が設けられない柔軟部36を有している。カテーテル1は、柔軟部36を備えることより、屈曲または分岐した血管内でも、血管を傷つけずに移動可能である。柔軟部36の長さは、前述の長さL6と一致する。4Frのカテーテル1の場合、柔軟部36の長さL6は23mmである。5Frのカテーテル1の場合、柔軟部36の長さL6は23mmである。柔軟部36は、補強体33が設けられる部位よりも低い曲げ特性を有する。曲げ特性とは、曲げ弾性率や、3点曲げ試験による荷重や応力の実測値等であり得る。管状体2の少なくとも一部の曲げ弾性率は、好ましくは2~25MPa、より好ましくは4~20MPa、さらに好ましくは7~13MPa、さらに好ましくは9~10MPaである。管状体2の補強体33が設けられる部位の3点曲げ試験による荷重は、好ましくは20~250gf、より好ましくは40~120gfである。カテーテル1の外径が4Frの場合、曲げ特性(荷重)は40gf以上が好ましい。カテーテル1の外径が5Frの場合、曲げ特性(荷重)は80gf以上が好ましい。
 3点曲げ試験による曲げ特性の計測例を、図5に示す。計測条件として、例えば、室温は25℃、支持台71の支点間距離Sは25.4mm(1インチ)、支点間の中心位置を反対側から押す圧子72の試験速度は5mm/min、圧子72の押し込み量Tは2mmである。圧子幅W1は1.0mm、圧子の曲率半径r1は0.5mmである。支持台71の各支点73の支点幅W2は4.0mm、各支点73の曲率半径r2は0.5mmである。この条件において計測される押し込み荷重を、曲げ特性として利用できる。
 管状体2は、先端部に、基端側よりも柔軟な先端チップが配置されてもよい。先端チップは、ゴム材料等の柔軟性に富む材料で構成される。
 管状体2を構成する層の数や各層の構成材料、補強体の有無等は、管状体2の長手方向に沿って異なっていてもよい。
 次に、本実施形態に係るカテーテル1の使用方法を説明する。
 カテーテル1は、図1に示すように、腕の動脈100から血管内へ挿入され、腹腔動脈104(Celiac artery)に係合(engage)される。カテーテル1が導入される腕の動脈100は、例えば遠位橈骨動脈 (Distal radial Artery)、通常の橈骨動脈(Conventional Radial Artery)、尺骨動脈(Ulnar Artery)、遠位尺骨動脈(Distal Ulnar Artery)、上腕動脈(Brachial Artery)、スナッフボックス-橈骨動脈(Snuff Box Radial Artery)等である。ここでは、左腕の動脈にカテーテル1を挿入する場合を例として説明する。なお、カテーテル1は、右腕の動脈から挿入されてもよい。
 手技において、術者は、腕の動脈100へガイドワイヤ6を挿入する。次に、術者は、ガイドワイヤ6をルーメン21に収容したカテーテル1を、ガイドワイヤ6に沿って押し進める。通常、ガイドワイヤ6の先端は、カテーテル1の先端よりも先行する。したがって、カテーテル1の形状部24は、ルーメン21内のガイドワイヤ6によって、直線に近い形状に変形されている。
 ガイドワイヤ6およびカテーテル1は、図6に示すように、鎖骨下動脈101を通り、大動脈弓102へ進行する。鎖骨下動脈101が大動脈弓102に繋がる部位において、カテーテル1は、下行大動脈103へ向かうために、大きく曲がる必要がある。これに対応するために、例えば、術者は、一旦、ガイドワイヤ6を後退させて、ガイドワイヤ6をカテーテル1のルーメン21に収容することができる。これにより、カテーテル1の形状部24は、本来の屈曲した形状に復元する。術者は、形状部24の屈曲を利用して、カテーテル1の先端を、大動脈弓102から下行大動脈103へ向けて進めることができる。形状部24は、補強体33が設けられるために形状を維持しやすいため、カテーテル1は、鎖骨下動脈101から下行大動脈103へ容易にアクセスできる。この後、術者は、ガイドワイヤ6をカテーテル1から突出させる。これにより、ガイドワイヤ6は、下行大動脈103へ容易に進行できる。続いて、術者は、ガイドワイヤ6に沿ってカテーテル1を押し進める。これにより、カテーテル1は、大動脈弓102から下行大動脈103へ容易に進行できる。カテーテル1は、下行大動脈103を下側X(下肢に近い側)へ移動し、腹腔動脈104の近傍に到達する。
 ガイドワイヤ6およびカテーテル1が腹腔動脈104の入口の近傍に到達した後、術者は、ガイドワイヤ6を後退させて、ガイドワイヤ6をカテーテル1のルーメン21に収容する。これにより、図7に示すように、カテーテル1の形状部24は、本来の屈曲した形状に復元する。術者は、形状部24の屈曲を利用して、カテーテル1の先端を、腹腔動脈104に挿入することができる。腹腔動脈104は、下行大動脈103から、概して前側Z(腹側)へ延在する。腹腔動脈104からは、総肝動脈105、左胃動脈106および脾動脈107が分岐している。総肝動脈105は、概して、腹腔動脈104から下側X(下肢に近い側)へ延在する。左胃動脈106および脾動脈107は、概して、腹腔動脈104から上側Y(頭に近い側)へ延在する。カテーテル1の第2屈曲部26は、腹腔動脈104の血管壁に接触し、第1屈曲部25は、下行大動脈103の腹腔動脈104の入口と反対側の血管壁に接触する。第2屈曲部26は、腹腔動脈104の、下側Xの血管壁に接触する。これにより、カテーテル1の第2屈曲部26が、腹腔動脈104に係合される。この状態において、第3屈曲部27は、第1屈曲部25および第2屈曲部26と逆側に屈曲している。このため、カテーテル1の最先端は、腹腔動脈104から下側Xへ延在する総肝動脈105へ向きやすい。第3屈曲部27および/または最先端部28は、総肝動脈105の血管壁に接触してもよいが、しなくてもよい。
 カテーテル1は、先端から所定の距離(例えば、20~30mm)に物性変化点である補強体33の先端側の端部35が配置されるため、補強体33よりも先端側の柔軟部36が腹腔動脈104の壁面に接することで位置が安定する。さらに、柔軟部36に補強体35が設けられないため、分岐と屈曲が多い腹腔動脈104での血管選択の自由度が増す、あるいはガイドワイヤ6による血管選択が容易となる。なお、冠状動脈用のガイディングカテーテルは、冠動脈口に引っ掛けるための先端側屈曲部が大動脈側に配置されるため、先端の2~3mmに配置されるソフトチップの近くまで、すなわち先端側屈曲部まで補強体が設けられることが一般的である。これに対し、本実施形態に係るカテーテル1は、肝動脈用であり、少なくとも腹腔動脈104に第2屈曲部26が挿入されるため、構造およびエンゲージの仕方が、冠状動脈用のガイディングカテーテルと異なる。また、第1屈曲部25は、屈曲部が急激に曲がることで突出するJacky型やSarah型のカテーテルと異なり、滑らかに湾曲するため、血管壁に滑らかに接触でき、血管の負担を低減できる。
 また、従来の、大腿動脈から挿入して腹腔動脈104に係合するカテーテルは、大腿動脈から腹腔動脈104まで略直線的に配置されるため、形状部に補強体33がなくてもバックアップ力を発揮できる。しかしながら、この従来のカテーテルを腕の動脈から導入すると、造影剤の噴射やマイクロカテーテルの操作により、カテーテルの一部が下行大動脈103と反対の上行大動脈の方へ撓んでしまう”プロラプス”を生じるおそれがある。
 プロラプスを防止するためにも、カテーテル1の補強体33の端部35(物性変化点)は第1屈曲部25の基端側の端部25Aと第2屈曲部26の先端側の端部26Aの間にあることが好ましい。カテーテル1の曲げ剛性は、物性変化点で大きく変化し、先端側に向かって低くなる。また、物性変化点は、補強線33の端部35以外に、外層32および/または内層31の樹脂の硬さを先端側へ向かって柔軟となるように変えたり、カテーテル1を先端側へ向かって細くして設けてもよい。
 さらに、カテーテル1の反発力をより大きくするために、補強線33の端部35を曲率半径が最大となる第2中間点P2近傍に設けてもよく、あるいは一致させてもよい。
 この後、ハブ5からカテーテル1のルーメン21に、カテーテル1よりも長い治療用カテーテル7を挿入する。術者は、治療用カテーテル7を、カテーテル1の先端から突出させ、総肝動脈105へ容易に挿入できる。このとき、カテーテル1の最先端は、腹腔動脈104から下側Xへ向いているため、治療用カテーテル7が、上側Yへ向いている左胃動脈106や脾動脈107への誤挿入されることを抑制できる。この後、術者は、治療用カテーテル7を総肝動脈105へ挿入し、治療用カテーテル7を介して、塞栓剤や薬液を放出できる。カテーテル1は、治療用カテーテル7やガイドワイヤ6の挿入によって生じる反作用を緩和する。さらに、カテーテル1は、治療用カテーテル7を望ましい位置に保持するように、治療用カテーテル7にバックアップ力を与えることができる。なお、カテーテル1に挿入される医療デバイスは、治療用カテーテル7でなくてもよい。
 以上のように、本実施形態に係るカテーテル1は、患者の腕から導入される肝動脈用のカテーテル1であって、基端から先端まで連通する管状体2を有し、管状体2は、内層31、外層32および管状体2に埋め込まれた補強体33を有し、管状体2は、略直線状の本体部23と、実質的に同じ平面で屈曲して形状付けられた形状部24と、を有し、形状部24は、本体部23よりも先端側で第1の角θ4を規定する第1屈曲部25と、第1屈曲部25よりも先端側で第2の角θ5を規定し、第1屈曲部25と同じ側へ曲がる第2屈曲部26と、第2屈曲部26よりも先端側で第3の角θ3を規定し、第2屈曲部26と反対側へ曲がる第3屈曲部27と、第3屈曲部27よりも先端側に配置される最先端部28と、を有し、第1屈曲部25の基端側の端部25Aと第2屈曲部26の先端側の端部26Aの間に物性変化点を有する。
 上記のように構成したカテーテル1は、物性変化点が、第1屈曲部25の基端側の端部25Aと第2屈曲部26の先端側の端部26Aの間に配置されるため、強度の高い第1屈曲部25が下行大動脈103に接触することでカテーテル1の形状部24の位置が安定する。そして、少なくとも一部が柔軟な第2屈曲部26が腹腔動脈104に良好に係合し、物性変化点よりも先端側に配置されて柔軟な第3屈曲部27が第2屈曲部26と反対側へ曲がっていることで、最先端部28が、総肝動脈105へ向きやすい。したがって、本カテーテル1は、内部に挿入される治療用カテーテル7やガイドワイヤ6等の他の医療デバイスに良好なバックアップ力を与えることができる。また、物性変化点が設けられる形状部24が、物性変化点よりも基端側の形状を強固に維持しやすくなるため、カテーテル1の鎖骨下動脈101(左鎖骨下動脈または右鎖骨下動脈)から下行大動脈103へのアクセスが容易となる。したがって、カテーテル1の操作性が向上する。
 また、物性変化点は、第1屈曲部25と第2屈曲部26の間に配置される。これにより、強度の高い第1屈曲部25の屈曲によってカテーテル1の先端側を安定して腹腔動脈104へ向け、物性変化点よりも先端側に配置される柔軟な第2屈曲部26を腹腔動脈104に合わせて変形させて、深く係合(ディープエンゲージ)させることができる。したがって、本カテーテル1は、内部に挿入される治療用カテーテル7やガイドワイヤ6等の他の医療デバイスに良好なバックアップ力を与えることができる。また、第2屈曲部26が柔軟であるため、接触する血管壁の負担を低減できる。さらに、第1屈曲部25の全体の強度が向上するため、形状部24の形状を強固に維持できる範囲が広く、カテーテル1の鎖骨下動脈101から下行大動脈103へのアクセスが容易となる。
 また、物性変化点は、補強体33の端部35である。補強体33がある方が硬くなるので、内層31や外層32の樹脂を変えることなく、容易に物性変化点を設けることができる。
 また、第2屈曲部26が腹腔動脈104の血管壁に接触して配置された時に、最先端部28が総肝動脈105を向き、第1屈曲部25が、腹腔動脈104と反対側の下行大動脈103の壁面に接触する。これにより、下行大動脈103の腹腔動脈104と反対側の血管壁に強度の高い第1屈曲部25を安定して接触させた状態で、第2屈曲部26を、腹腔動脈104に良好に係合させることができる。
 また、本発明は、カテーテル1の係合方法をも含む。カテーテル1の係合方法は、第1屈曲部25の基端側の端部25Aと第2屈曲部26の先端側の端部26Aの間に物性変化点を有する前述のカテーテル1を、腕の動脈(例えば、橈骨動脈100)に挿入するステップと、カテーテル1の形状部24を腕の動脈からアクセス可能な主動脈(例えば、下行大動脈103)に進めるステップと、形状部24を主動脈の長軸と交差する方向に連結した第1の血管(例えば、腹腔動脈104)に進めるステップと、第1の血管の血管壁に第2屈曲部26を接触させるともに、第1屈曲部25を、第1の血管と反対側の主動脈の血管壁に当接させて、最先端部28を、第1の血管の末梢側で少なくとも2本に分岐する血管のうちの選択した第2の血管へ向けるステップと、を有する。
 上記のように構成したカテーテル1の係合方法は、補強体33によって強度の高い第1屈曲部25を主動脈に接触させることでカテーテル1の形状部24の位置を安定させることができる。そして、少なくとも一部が柔軟な第2屈曲部26を第1の血管に良好に係合させて、最先端部28を、第2の血管へ向けることができる。このため、術者は、カテーテル1をガイドとして、他の医療デバイスを第2の血管へ容易に挿入できる。
 なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、カテーテル1は、上述した各種角度、寸法等の範囲内で、適宜設計され得る。例えば、図8(A)に示す第1の変形例のように、物性変化点である補強体33の端部35は、第1屈曲部25に配置されてもよい。これにより、補強体33を有して強度の高い第1屈曲部25の屈曲によってカテーテル1の先端側を安定して腹腔動脈104へ向け、補強体33よりも先端側に配置される柔軟な第2屈曲部26を腹腔動脈104に合わせて変形させて、深く係合させることができる。したがって、本カテーテル1は、内部に挿入される他の医療デバイスに良好なバックアップ力を与えることができる。また、第2屈曲部26が柔軟であるため、接触する血管壁の負担を低減できる。
 また、図8(B)に示す第2の変形例のように、物性変化点である補強体33の端部35は、第2屈曲部26に配置されてもよい。これにより、第1屈曲部25および第2屈曲部26の強度が向上するため、形状部24の形状を強固に維持できる範囲が広くなり、カテーテル1の鎖骨下動脈101から下行大動脈103へのアクセスが容易となる。
 以下、本発明の具体的な実施例について詳細に説明する。 
 図9に示す耐キンクチューブ8を備えるカテーテル1を作製した。カテーテル1の各パラメータは、以下の通りであった。
  有効長:1250mm
  外径:1.4mm(4Fr)
  内径(ルーメン径):1.1mm
  断面構造:内層、補強体、外層の積層体
  補強線径および構造:0.04mm、ダブルメッシュ線
  先端潤滑性コート長:150mm
  θ1:47°
  θ2:77°
  θ3:45°
  θ4:70°
  θ5:85°
  θ6:102°
  θ7:97°
  L1:34mm
  L2:12mm
  L3:3.5mm
  L4:1.4mm
  L5:37mm
  L6:23mm
  L7:60mm
  R1:30mm
  R1:30mm
  R2:9mm
  R3:5mm
  P2における曲率半径:50mm
 図10に示すカテーテル1を作製した。カテーテル1の各パラメータは、以下の通りであった。
  有効長:1250mm
  外径:1.7mm(5Fr)
  内径(ルーメン径):1.2mm
  断面構造:内層、補強体、外層の積層体
  補強線径および構造:0.05mm、ダブルメッシュ線
  先端潤滑性コート長:150mm
  θ1:44°
  θ2:76°
  θ3:20°
  θ4:70°
  θ5:81°
  θ6:129°
  θ7:99°
  L1:34mm
  L2:12mm
  L3:3.5mm
  L4:1.4mm
  L5:37mm
  L6:23mm
  L7:60mm
  R1:30mm
  R1:30mm
  R2:9mm
  R3:5mm
  P2における曲率半径:50mm
 なお、カテーテル1が係合する血管は、腹腔動脈104に限定されない。例えば、カテーテル1が係合する血管は、上腸間膜動脈、下腸間脈動脈、腎動脈、腰動脈、脾動脈、左胃動脈、精巣動脈、総腸骨動脈、内腸骨動脈、前立腺動脈、子宮動脈、外腸骨動脈、冠動脈等であってもよい。
 なお、本出願は、2020年8月3日に出願された日本特許出願2020-131419号および2020年11月30日に出願された日本特許出願2020-197871号に基づいており、それらの開示内容は、参照され、全体として、組み入れられている。
  1  カテーテル
  2  管状体
  6  ガイドワイヤ
  7  治療用カテーテル
  8  耐キンクチューブ
  21  ルーメン
  23  本体部
  24  形状部
  25  第1屈曲部
  26  第2屈曲部
  27  第3屈曲部
  28  最先端部
  31  内層
  32  外層
  33  補強体
  34  線材
  35  補強体
  36  柔軟部
  100  橈骨動脈
  101  鎖骨下動脈
  102  大動脈弓
  103  下行大動脈
  104  腹腔動脈
  105  総肝動脈
  106  左胃動脈
  107  脾動脈

Claims (8)

  1.  患者の腕から導入される肝動脈用のカテーテルであって、
     基端から先端まで連通する管状体を有し、
     前記管状体は、内層、外層および前記管状体に埋め込まれた補強体を有し、
     前記管状体は、略直線状の本体部と、実質的に同じ平面で屈曲して形状付けられた形状部と、を有し、
     前記形状部は、
     前記本体部よりも先端側で第1の角を規定する第1屈曲部と、
     前記第1屈曲部よりも先端側で第2の角を規定し、前記第1屈曲部と同じ側へ曲がる第2屈曲部と、
     前記第2屈曲部よりも先端側で第3の角を規定し、前記第2屈曲部と反対側へ曲がる第3屈曲部と、
     前記第3屈曲部よりも先端側に配置される最先端部と、を有し、
     前記第1屈曲部の基端側の端部と前記第2屈曲部の先端側の端部の間に物性変化点を有することを特徴とするカテーテル。
  2.  前記物性変化点は、前記第1屈曲部に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のカテーテル。
  3.  前記物性変化点は、前記第2屈曲部に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のカテーテル。
  4.  前記物性変化点は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部の間に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のカテーテル。
  5.  前記物性変化点は、前記補強体の端部である、請求項1~4のいずれか1項に記載のカテーテル。
  6.  前記第2屈曲部が腹腔動脈の血管壁に接触して配置された時に、前記最先端部が総肝動脈を向き、前記第1屈曲部が、腹腔動脈と反対側の下行大動脈の壁面に接触する、ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載のカテーテル。
  7.  カテーテルの係合方法であって、
     基端から先端まで連通する管状体を有し、前記管状体は、内層、外層および前記管状体に埋め込まれた補強体を有し、前記管状体は、略直線状の本体部と、実質的に同じ平面で屈曲して形状付けられた形状部と、を有し、前記形状部は、前記本体部よりも先端側に配置される第1屈曲部と、前記第1屈曲部よりも先端側に配置され、前記第1屈曲部と同じ側へ曲がる第2屈曲部と、前記第2屈曲部よりも先端側に配置され、前記第2屈曲部と反対側へ曲がる第3屈曲部と、前記第3屈曲部よりも先端側に配置される最先端部と、を有し、前記第1屈曲部の基端側の端部と前記第2屈曲部の先端側の端部の間に物性変化点を有するカテーテルを、患者の腕の動脈に挿入するステップと、
     前記カテーテルの形状部を前記腕の動脈からアクセス可能な主動脈に進めるステップと、
     前記形状部を前記主動脈の長軸と交差する方向に連結した第1の血管に進めるステップと、
    前記第1の血管の血管壁に前記第2屈曲部を接触させるともに、前記第1屈曲部を、前記第1の血管と反対側の主動脈の血管壁に当接させて、前記最先端部を、前記第1の血管の末梢側で少なくとも2本に分岐する血管のうちの選択した第2の血管へ向けるステップと、を有する、ことを特徴とするカテーテルの係合方法。
  8.  前記物性変化点は、前記補強体の端部である、請求項7に記載のカテーテルの係合方法。
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