WO2021157081A1

WO2021157081A1 - リモートコントローラ

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Publication number: WO2021157081A1
Application number: PCT/JP2020/004921
Authority: WO
Inventors: 英樹高原
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2020-02-07
Filing date: 2020-02-07
Publication date: 2021-08-12
Also published as: JP7357701B2; JPWO2021157081A1

Abstract

リモートコントローラは、操作部と設定部とを備える。操作部は、設定時間が経過した際に空気調和機の運転を停止させるための切タイマーの設定指示、および、設定時間が経過した際に空気調和機の運転を開始させるための入タイマーの設定指示を受け付ける。設定部は、操作部が受け付けた切タイマーの設定指示に基づいて切タイマーを設定する。また、設定部は、操作部が受け付けた入タイマーの設定指示に基づいて入タイマーを設定する。設定部は、切タイマーと入タイマーのうちのいずれか一方である第１のタイマーが設定されている場合において、切タイマーと入タイマーのうちのいずれか他方である第２のタイマーの設定指示を操作部が受け付けた場合には、第２のタイマーが第１のタイマーより後に作動するよう設定する。

Description

リモートコントローラ

　本開示は、空気調和機の動作を制御するリモートコントローラに関するものである。

　従来から、空気調和機に、所望の時間において所望の動作をさせるためのリモートコントローラが用いられている。例えば、特許文献１には、空気調和機の運転を所望の時間において開始させるための入りタイマースイッチと、当該空気調和機の運転を所望の時間において停止させるための切りタイマースイッチとを備えるリモートコントローラについて記載されている。

特開平９－１９６４３３号公報

　しかし、従来のリモートコントローラの入タイマーと切タイマーの各設定方法には制限が設けられているわけではなく、このため、以下のような問題が起こりうる。例えば、６時間の切タイマーと、４時間の入タイマーとが設定されている場合において当該設定が、６時間後に空気調和機に運転を停止させ、更に４時間後に当該空気調和機に運転を再開させるものなのか、４時間後に当該空気調和機に運転を再開させ、更に２時間後の実質６時間後に当該空気調和機に運転を停止させるものなのか、空気調和機のユーザには判断できない場合がある。また、切タイマーは空気調和機が動作しているときにおいて作動し、入タイマーは空気調和機が運転を停止しているときに作動するものであるが、例えば、空気調和機が運転中であって、切タイマーが設定されている状態において、ユーザが、切タイマーの作動時点よりも先に作動する入タイマーを意図せずに設定するなどにより、切タイマーの作動時点と入タイマーの作動時点の順番が逆転してしまうと、空気調和機の運転の開始時点と停止時点とが入れ替わってしまう。そして、これに伴って、空気調和機が、ユーザの意図しない時点において停止したり、運転を開始したりしてしまうことになり、ユーザは、操作に不安を感じてしまう。このように、従来の空気調和機およびリモートコントローラにおけるタイマーの設定においては、空気調和機がユーザの予期しなかった動作を実行してしまう虞があり、利便性と快適性とが損なわれる場合があった。

　本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、空気調和機に、所望の動作を、所望の順序で実行させて、利便性と快適性とをより向上させるリモートコントローラを提供することを目的とする。

　本開示に係るリモートコントローラは、設定時間が経過した際に空気調和機の運転を停止させるための切タイマーの設定指示、および、設定時間が経過した際に前記空気調和機の運転を開始させるための入タイマーの設定指示を受け付ける操作部と、前記操作部が受け付けた前記切タイマーの設定指示に基づいて前記切タイマーを設定し、前記操作部が受け付けた前記入タイマーの設定指示に基づいて前記入タイマーを設定する設定部と、を備え、前記設定部は、前記切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれか一方である第１のタイマーが設定されている場合において、前記切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれか他方である第２のタイマーの前記設定指示を前記操作部が受け付けた場合には、該第２のタイマーを、該第１のタイマーより後に作動するよう設定するものである。

　本開示に係るリモートコントローラによれば、第１のタイマーが設定されている場合において、第２のタイマーの設定指示がされた場合には、設定部は、後から設定の指示がされた第２のタイマーが第１のタイマーより後に作動するよう設定する。このため、各タイマーの作動順序が明確になり、空気調和機は、ユーザの所望の動作を、ユーザの所望の順序で実行できるようになる。これにより、ユーザにとっての不測の空気調和機の動作を抑制することができるようになり、利便性と快適性とをより向上させることができる。

実施の形態１に係るリモートコントローラの機能ブロックを例示する図である。実施の形態１における設定時間を例示する図である。実施の形態１に係るリモートコントローラの外観と、当該リモートコントローラに表示される表示情報とを例示する図である。切タイマーボタンまたは入タイマーボタンが押下された際における、実施の形態１に係るリモートコントローラによる処理の一例を示すフローチャートである。入タイマーのみが設定されている場合における、実施の形態１に係るリモートコントローラの処理の一例を示すフローチャートである。切タイマーのみが設定されている場合における、実施の形態１に係るリモートコントローラの処理の一例を示すフローチャートである。第１のタイマーとして切タイマー、第２のタイマーとして入タイマーが設定されている場合における、実施の形態１に係るリモートコントローラによる処理の一例を示すフローチャートである。第１のタイマーとして入タイマー、第２のタイマーとして切タイマーが設定されている場合における、実施の形態１に係るリモートコントローラによる処理の一例を示すフローチャートである。第１のタイマーとして切タイマー、第２のタイマーとして入タイマーが設定されている場合における、実施の形態２に係るリモートコントローラによる処理の一例を示すフローチャートである。第１のタイマーとして入タイマー、第２のタイマーとして切タイマーが設定されている場合における、実施の形態２に係るリモートコントローラによる処理の一例を示すフローチャートである。

　以下、実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。

　実施の形態１．
　図１は、実施の形態１に係るリモートコントローラの機能ブロックを例示する図である。実施の形態１のリモートコントローラ１は、空気調和機２と通信する機能を有し、ユーザからの指示の入力を受け付け、当該空気調和機２に対して当該指示に対応する信号を送信することによって当該空気調和機２を制御する。当該指示としては、空気調和機２の運転開始、運転停止、および運転内容の変更等が挙げられる。実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、空気調和機２と通信を行う通信部１０と、空気調和機２の設定内容などをユーザに対して表示する表示部１１と、ユーザが上記指示を入力するための操作部１２と、通信部１０および表示部１１等を制御する制御部１３等とを備える。

　操作部１２は、ユーザが指示を入力するための複数のボタンを有する。各ボタンは、ユーザからの各種指示と対応付けられており、リモートコントローラ１は、ユーザが各ボタンを押下することによって、当該各ボタンに対応付けられている各種指示を受け付ける。複数のボタンは、切タイマーボタン１２０と入タイマーボタン１２１とを含む。

　切タイマーボタン１２０は、ユーザが当該切タイマーボタン１２０を押下してから、予め定められた時間が経過した時点において、空気調和機２の運転を停止させるためのボタンである。換言すると切タイマーボタン１２０は、当該予め定められた時間の経過時点において、空気調和機２の運転を停止させるためのタイマーを設定するためのボタンである。以下では、このような、予め定められた時間の経過時点において、空気調和機２の運転を停止させるためのタイマーを切タイマーと記載する。

　入タイマーボタン１２１は、ユーザが当該入タイマーボタン１２１を押下してから、予め定められた時間が経過した時点において、空気調和機２の運転の開始をさせるためのボタンである。換言すると入タイマーボタン１２１は、当該予め定められた時間の経過時点において、空気調和機２の運転を開始させるためのタイマーを設定するためのボタンである。以下では、このような、予め定められた時間の経過時点において、空気調和機２の運転を開始させるためのタイマーを入タイマーと記載する。

　上記予め定められた時間の長さは、ユーザにより設定される。以下では当該予め定められた時間を設定時間と記載する。設定時間は、ユーザによって、その長さが任意に定められるものであってもよいが、実施の形態１におけるリモートコントローラ１は、予め定められている複数の設定時間の候補（３０分、１時間、２時間、および３時間等）のうちから、設定時間を選択するものであるとする。なお、複数の設定時間の候補には、上限と下限とが存在する。

　図２は、実施の形態１における設定時間を例示する図である。切タイマーの設定時間は、３０分、１時間、２時間、３時間、６時間、９時間、および１２時間のうちから選択可能である。同様に、入タイマーの設定時間は、３０分、１時間、２時間、３時間、６時間、９時間、および１２時間のうちから選択可能である。この場合の切タイマーおよび入タイマーの各設定時間の上限は１２時間であり、下限は３０分である。

　なお、複数の設定時間の候補は、図２に示されるものに限定されず、ユーザによる空気調和機２の使用方法および使用頻度等の想定結果に基づいて、ユーザが設定すると考えられる１以上の設定時間を包含するものであればよく、候補の数も図２で示す７に限られない。例えば、複数の設定時間の候補は、３０分から１２時間の、３０分刻みの時間であってもよく、候補の数を２４としてもよい。また、図２に示す例においては、切タイマーにおける複数の設定時間の候補の各々と、入タイマーにおける複数の設定時間の候補の各々とは、同一時間としているが、異なるものとしてもよい。

　実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、切タイマーと入タイマーとを同時に設定可能のものである。すなわち、切タイマーが設定されている状況において、入タイマーの設定が可能であり、入タイマーが設定されている状況において、切タイマーの設定が可能である。ただし、切タイマーによって空気調和機２が運転停止となる時点と、入タイマーによって当該空気調和機２が運転開始となる時点とが一致するようなタイマーの設定はできない。

　図１を再度参照すると、制御部１３は、判定制御部１３０、設定部１３１、時間計測部１３２、および記憶部１３３を有する。判定制御部１３０は、操作部１２への入力内容および空気調和機２の運転状態等についての各種判定を行う。例えば、判定制御部１３０は、操作部１２における複数のボタンのうち、どのボタンが押下されたかを判定する。また、判定制御部１３０は、通信部１０および表示部１１等を制御する。

　設定部１３１は、判定制御部１３０が、切タイマーボタン１２０が押下されたと判定した場合には切タイマーを設定し、入タイマーボタン１２１が押下されたと判定した場合には、入タイマーを設定する。なお、設定部１３１は、空気調和機２が運転を停止中の場合において切タイマーボタン１２０が押下された場合には、切タイマーを設定しなくともよい。また、設定部１３１は、空気調和機２が運転中の場合において入タイマーボタン１２１が押下された場合には、入タイマーを設定しなくともよい。

　設定部１３１による切タイマーの設定後において判定制御部１３０が、入タイマーボタン１２１が押下されたと判定した場合には、設定部１３１は、入タイマーを更に設定する。同様に、設定部１３１による入タイマーの設定後において判定制御部１３０が、切タイマーボタン１２０が押下されたと判定した場合には、設定部１３１は、切タイマーを更に設定する。

　時間計測部１３２は、上記切タイマーまたは入タイマーなどのタイマーが設定された場合において、設定時間を上限として経過時間を計測することによって、設定時間をカウントダウンする。なお、設定時間から経過時間を差し引いた時間を、以下では残り時間と記載する。残り時間は、現時点から、タイマーによって空気調和機２が運転を停止または開始する時点までの時間に相当する。

　記憶部１３３は、設定されているタイマーの種類と、タイマーの設定時間とを示す設定情報を記憶する。設定情報は、切タイマーと入タイマーとが設定されている場合には、これらの各タイマーの設定順を示す。設定情報には、タイマーが解除されたことを示す情報が含まれてもよい。

　判定制御部１３０は、設定情報における設定時間が経過した際に、空気調和機２が当該設定情報におけるタイマーの種類に応じた動作を行うよう、通信部１０を介して空気調和機２を制御する。このため、判定制御部１３０は、当該設定情報に対応する情報であって、空気調和機２を制御するための指示情報を生成する。通信部１０は、判定制御部１３０からの指示に従い、空気調和機２へ指示情報を送信する。判定制御部１３０は、設定部１３１がタイマーを解除した場合には、タイマーを解除するよう空気調和機２に指示するための指示情報を送信するよう通信部１０を制御する。

　判定制御部１３０は、表示部１１を制御して、ユーザにとっての必要な情報を表示させる。以下、判定制御部１３０からの指示に応じて表示部１１が表示する情報を表示情報と記載する。表示情報には、設定部１３１によって設定されたタイマーの種類と、残り時間とが含まれる。実施の形態１においては、表示部１１は、判定制御部１３０からの指示に従って、単位時間毎に、表示されている残り時間を切り替える。なお、実施の形態１においては、当該単位時間を３０分とするが、これに限定されず、例えば、１分であっても、１５分であってもよい。

　判定制御部１３０は、時間計測部１３２が計測した時間に基づいて、単位時間が経過したと判定した場合には、残り時間の表示を切り替えるよう表示部１１を制御する。これにより、表示部１１は、単位時間の経過毎にタイマーの残り時間を切り替える。例えば、２時間のタイマーが設定されている場合において表示部１１は、単位時間の３０分の経過時点において、判定制御部１３０からの指示に従って、残り時間として表示されている２時間を１時間３０分へと切り替える。

　図３は、実施の形態１に係るリモートコントローラの外観と、当該リモートコントローラに表示される表示情報とを例示する図である。リモートコントローラ１Ａは、図１に示されるリモートコントローラ１の一例である。操作部１２Ａは、図１に示される操作部１２の一例である。切タイマーボタン１２０Ａは、図１に示される切タイマーボタン１２０の一例である。入タイマーボタン１２１Ａは、図１に示される入タイマーボタン１２１の一例である。表示部１１Ａは、図１に示される表示部１１の一例である。表示部１１Ａには、表示情報として「２時間後切→６時間後入」、「冷房」、「風速：自動」、「風向：自動」、および「２６．５℃」が表示されている。

　図３に示される表示情報において、「冷房」とは、空気調和機２が冷房運転を行っていることを示す情報であり、「風速：自動」とは、空気調和機２の風速が自動調整されていることを示す情報であり、「風向：自動」とは、空気調和機２の風向が自動調整されていることを示す情報であり、「２６．５℃」とは、空気調和機２の設定温度を示す情報である。

　図３に例示される表示情報における「２時間後切→６時間後入」とは、残り時間が約２時間の切タイマーと、残り時間が約６時間の入タイマーとが設定されていることを示す情報である。ここで、「約２時間」などの「約Ｘ時間」（Ｘは整数）とは、Ｘ時間から、３０分などの単位時間を差し引いた時間より長い時間であって、Ｘ時間以下の長さの時間を意味するものとする。以下においても「約Ｘ時間」との表記は同様の意味であるとする。

　実施の形態では、切タイマーと入タイマーとが設定されている場合において、先に設定されたタイマーが先に作動するものとする。なお、タイマーが作動する、とは、リモートコントローラ１および空気調和機２が、タイマーに応じた動作を実行することを意味する。図３に示す場合では、切タイマーが入タイマーよりも早く作動するが、当該切タイマーは入タイマーよりも先に設定されている。

　ここで、従来のリモートコントローラでは、先に設定されているタイマーが先に作動するという制約が設けられていなかった。このため、ユーザが従来のリモートコントローラに対して、例えば、先に切タイマーを設定した状態において、当該切タイマーの残り時間よりも短い設定時間の入タイマーを設定することによって、以下の問題が生じる可能性があった。例えば、ユーザが、切タイマーの作動後に入タイマーの設定時間のカウントダウンが開始されることによって、切タイマーの作動後に入タイマーが作動することを期待していたにも関わらず、入タイマーが先に作動したり、あるいは、ユーザが、入タイマーが切タイマーよりも先に作動することを期待していたにも関わらず、切タイマーの残り時間の経過後に入タイマーの設定時間のカウントダウンが開始されて、切タイマーの作動後に入タイマーが作動したりするなど、ユーザにとって空気調和機の動作が予想しないものになる可能性があった。

　また、ユーザによるタイマーの設定方法によって、切タイマーと入タイマーの作動順が逆になることにより、空気調和機は、例えば、運転中であるにも関わらず、後に設定された入タイマーによる運転開始動作のために停止処理を行うものであった。また、切タイマーと入タイマーの各作動時点が重なってしまうことにより、空気調和機は、ユーザの意図とは異なる動作を行ってしまう場合もあり、ユーザの快適性を損なう虞もあった。しかし、実施の形態１に係るリモートコントローラ１および空気調和機２は、タイマーの作動の順番を、タイマー設定順とすることによって、ユーザの意図しない動作の発生を抑制させるものである。

　このため、実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、２種類のタイマーのうち、一方のタイマーが先に設定されている場合において、操作部１２がユーザから他方のタイマーの設定指示を受け付けた場合には、当該他方のタイマーの設定時間を、当該一方のタイマーの残り時間よりも長いものへと設定する。なお、実施の形態１において、各タイマーの設定時間の開始時点、すなわち時間計測部１３２による設定時間のカウントダウンの開始時点は、各タイマーが設定された時点であるとする。

　図２を参照して具体的に説明すると、先に設定されている切タイマーの残り時間が２時間である場合において、ユーザが操作部１２を介して入タイマーの設定指示を行った場合には、設定部１３１は、設定時間を３時間、６時間、９時間、または１２時間として入タイマーを設定する。

　なお、以下では、２種類のタイマーのうち、先に設定されているタイマーを第１のタイマーと記載し、後に設定されるタイマー、または後に設定されたタイマーを第２のタイマーと記載する。そして第１のタイマーの設定時間を第１の設定時間と記載し、第２のタイマーの設定時間を第２の設定時間と記載する。また第１のタイマーの残り時間を第１の残り時間と記載し、第２のタイマーの残り時間を第２の残り時間と記載する。

　以下、設定部１３１による設定時間の定め方について説明する。設定部１３１は、タイマーが設定されていない状態で、第１のタイマーを設定する場合において、既に同種のタイマーの設定時間を含む設定情報が記憶部１３３に記憶されている場合には、当該設定時間を当該第１のタイマーの設定時間とする。具体的には、タイマーが設定されていない状態において、切タイマーボタン１２０が押下されると、設定部１３１は、記憶部１３３を参照し、切タイマーの設定時間を含む設定情報を探索する。当該設定情報が既に記憶されている場合には、設定部１３１は、当該設定情報に含まれる設定時間の切タイマーを設定する。例えば、記憶部１３３において、２時間を設定時間とする切タイマーに関する設定情報が記憶されている場合において、タイマーが設定されていない状態において切タイマーボタン１２０が押下されると、設定部１３１は、当該２時間を設定時間とする切タイマーを設定する。

　一方、当該設定情報が記憶されていない場合には、設定部１３１は、上述した複数の設定時間の候補のうち、最短の設定時間の切タイマーを設定する。この場合において、図２の場合には、設定部１３１は、設定時間を３０分として切タイマーを設定する。設定部１３１は、当該切タイマーの設定時間を記憶部１３３に記憶する。入タイマーの場合も同様である。

　設定部１３１は、第２のタイマーを設定する場合には、既に当該第２のタイマーと同種のタイマーの設定時間を含む設定情報が記憶部１３３に記憶されている場合であって、当該設定時間が、既に設定されている第１のタイマーの第１の残り時間よりも長い場合には、当該設定情報に含まれる設定時間の第２のタイマーを設定する。一方、第２のタイマーと同種のタイマーの設定時間を含む設定情報が記憶部１３３に記憶されていない場合には、設定部１３１は、複数の設定時間の候補のうち、第１の残り時間よりも長い設定時間のうち最短の設定時間を第２の設定時間とする。そして設定部１３１は、当該第２のタイマーの種類と当該第２の設定時間とを示す設定情報を記憶部１３３に記憶する。なお、第１の残り時間よりも長い設定時間とは、表示部１１に表示された第１の残り時間よりも長い時間である。

　設定部１３１は、第２のタイマーの設定の際に、第１の残り時間以下の、第２のタイマーと同種のタイマーの設定時間を含む設定情報が記憶部１３３に記憶されている場合には、複数の設定時間の候補のうち、第１の残り時間よりも長い設定時間のうち最短の設定時間を第２の設定時間とする。そして設定部１３１は、当該設定情報に含まれる設定時間を当該第２の設定時間へと更新する。なお、第１の残り時間以下の設定時間とは、表示部１１に表示された第１の残り時間以下の設定時間である。

　以下、図２を参照して、第２の設定時間の決定処理について具体的に説明する。例えば、第１のタイマーの第１の残り時間が２時間３０分である場合において、第２のタイマーの設定の際に、当該第２のタイマーと同種のタイマーの設定時間を含む設定情報が記憶部１３３に記憶され、当該設定情報における設定時間が６時間である場合には、設定部１３１は当該６時間を第２の設定時間とする。一方、第２のタイマーの設定の際に、第２のタイマーと同種のタイマーの設定時間を含む設定情報が記憶部１３３に記憶されていない場合には、設定部１３１は、３時間を第２の設定時間とする。そして設定部１３１は、当該第２のタイマーの種類と、３時間の設定時間とを示す設定情報を記憶部１３３に記憶する。あるいは、第２のタイマーと同種のタイマーの設定時間を示す設定情報が記憶されていても、当該設定情報に含まれる設定時間が２時間３０分以下である場合には、設定部１３１は、３時間を第２の設定時間とする。そして設定部１３１は、当該設定情報に含まれる設定時間を３時間へと更新する。

　リモートコントローラ１は、切タイマーの残り時間の延長を切タイマーボタン１２０の押下によって可能とし、入タイマーの残り時間の延長を、入タイマーボタン１２１の押下によって可能とする。設定部１３１は、切タイマーのみが設定されている状況下で、切タイマーボタン１２０が押下された場合には、その残り時間を、複数の設定時間の候補のうち、当該残り時間より長い時間であって最短の設定時間へと延長する。なお、実施の形態１では、設定部１３１は、時間計測部１３２が計測した残り時間を、表示部１１が表示する残り時間よりも長い候補の設定時間へ延長するものとする。設定部１３１は、当該候補の設定時間を、切タイマーの設定時間とする。これに伴い設定部１３１は、記憶部１３３に記憶されている設定情報中の設定時間を、当該候補の設定時間へ変更する。なお、残り時間が延長された場合における当該設定時間の開始時点、すなわち時間計測部１３２による当該設定時間のカウントダウンの開始時点は、当該残り時間が延長された時点であるとする。

　リモートコントローラ１は、切タイマーの解除を切タイマーボタン１２０の押下によって可能とし、入タイマーの解除を入タイマーボタン１２１の押下によって可能とする。実施の形態１における設定部１３１は、表示部１１に表示されている切タイマーの残り時間が、複数の設定時間の候補のうちの上限である場合において、切タイマーボタン１２０が押下された場合には切タイマーを解除するものとする。

　図２を参照して、リモートコントローラ１による、残り時間の延長処理、タイマーの解除処理、および設定情報の更新処理等について具体的に説明する。切タイマーのみが設定され、その残り時間が１時間３０分の場合において、切タイマーボタン１２０が押下された場合には、設定部１３１は、切タイマーの残り時間を当該１時間３０分より長い設定時間である２時間に延長する。そして設定部１３１は、当該切タイマーの設定時間を２時間に設定し、記憶部１３３における切タイマーの設定時間を２時間へと更新する。切タイマーのみが設定され、その残り時間が２時間である場合において、切タイマーボタン１２０が押下された場合には、設定部１３１は、切タイマーの残り時間を当該２時間より長い設定時間である３時間に延長する。そして設定部１３１は、当該切タイマーの設定時間を３時間に設定し、記憶部１３３における切タイマーの設定時間を３時間へと更新する。切タイマーのみが設定され、その残り時間が３時間である場合において、切タイマーボタン１２０が押下された場合には、設定部１３１は、切タイマーの残り時間を当該３時間より長い設定時間である６時間に延長する。そして設定部１３１は、当該切タイマーの設定時間を６時間に設定し、記憶部１３３における切タイマーの設定時間を６時間へと更新する。切タイマーのみが設定され、その残り時間が６時間である場合において、切タイマーボタン１２０が押下された場合には、設定部１３１は、切タイマーの残り時間を当該６時間より長い設定時間である９時間に延長する。そして設定部１３１は、当該切タイマーの設定時間を９時間に設定し、記憶部１３３における切タイマーの設定時間を９時間へと更新する。切タイマーのみが設定され、その残り時間が９時間である場合において、切タイマーボタン１２０が押下された場合には、設定部１３１は、切タイマーの残り時間を当該９時間より長い設定時間である１２時間に延長する。そして設定部１３１は、当該切タイマーの設定時間を１２時間に設定し、記憶部１３３における切タイマーの設定時間を１２時間へと更新する。

　図２において、切タイマーのみが設定され、表示部１１に表示されている残り時間が、最長の設定時間の１２時間と等しい場合、すなわち、当該残り時間をこれ以上延長すると当該最長の設定時間より長くなる場合において、切タイマーボタン１２０が押下された場合には、設定部１３１は切タイマーを解除する。そして設定部１３１は、切タイマーの解除を設定情報に反映させる。なお、実施の形態１においては、タイマーが解除された場合には、当該タイマーの設定時間が設定情報から削除、あるいは当該設定情報が削除されるものとする。入タイマーの残り時間の延長、設定情報中の設定時間の更新、および解除についても、上述した切タイマーの場合と同様である。

　次に切タイマーと入タイマーとが設定されている場合における、第１の残り時間の延長処理について説明する。ここでは、第１のタイマーを切タイマー、第２のタイマーを入タイマーとして具体的に説明する。このような状態において切タイマーボタン１２０が押下された場合には、設定部１３１は、第１の残り時間を、切タイマーの複数の設定時間の候補のうち、表示されている第１の残り時間よりも長い設定時間であって、最短の当該設定時間へ、上述したように延長すると、延長後の第１の残り時間が入タイマーの第２の残り時間以上となるか否かを判定する。なお、この判定処理は、判定制御部１３０によって行われてもよい。延長後の第１の残り時間が入タイマーの第２の残り時間よりも短くなる場合には、設定部１３１は、第１の残り時間を上述のように延長する。そして、設定部１３１は、第１の設定時間を上述のように設定し、記憶部１３３における設定情報に反映させる。

　一方、延長後の第１の残り時間が入タイマーの第２の残り時間以上となる場合には、設定部１３１は、第１の残り時間を延長せずに、設定されている第１のタイマーと第２のタイマーとを全て解除する。そして、設定部１３１は、記憶部１３３における切タイマーを示す設定情報を消去、または当該設定情報における切タイマーの設定時間を消去する。

　延長後の第１の残り時間が第２の残り時間以上となる場合において、設定部１３１が第１の残り時間を延長しない理由は、先に設定されたタイマーが先に作動するという規則を維持して、ユーザにとっての予想外の処理とを抑制するためである。また、延長後の第１の残り時間が第２の残り時間以上となる場合において設定部１３１が、第１のタイマーのみならず第２のタイマーも解除する理由は、以下のようになる。例えば、第１のタイマーが切タイマーであって、第２のタイマーが入タイマーである場合において、切タイマーのみが解除され、入タイマーが解除されないと、空気調和機２は、運転を停止しないまま、入タイマーによる運転開始のための処理を行う必要が生じてしまう。この場合、空気調和機２は、運転中であるにも関わらず、運転開始のために停止処理を行うなどし、ユーザにとって意図しない動作を実行する虞がある。また、運転の停止の後の再度の運転の開始には、空気調和機２に含まれる不図示の圧縮器などの保護のため、余分に時間がかかってしまい、ユーザにとっては不便となる。このような事態の抑制のために、設定部１３１は、延長後の第１の残り時間が第２の残り時間以上となる場合には、全てのタイマーを解除するものとする。

　図２を参照し、切タイマーと入タイマーとが設定されている場合における、第１の残り時間の延長処理について、第２のタイマーである入タイマーの第２の残り時間が２時間３０分である場合を例示して具体的に説明する。この場合において切タイマーボタン１２０が押下された場合には、設定部１３１は、複数の設定時間の候補のうち、当該第１の残り時間よりも長く、当該第１の残り時間に最も近い設定時間が第２の残り時間以上か否かを判定する。切タイマーの第１の残り時間が例えば３０分である場合には、第１の残り時間よりも長く、当該第１の残り時間に最も近い設定時間は１時間となる。これは、第２の残り時間の２時間３０分よりも短いため、設定部１３１は、第１の残り時間を１時間に延長し、第１の設定時間を１時間とし、設定情報へ反映させる。

　一方、切タイマーの第１の残り時間が例えば２時間である場合には、第１の残り時間よりも長く、当該第１の残り時間に最も近い設定時間は３時間となる。これは、第２の残り時間の２時間３０分よりも長いため、設定部１３１は、第１のタイマーと第２のタイマーとを解除する。第１のタイマーが入タイマーで、第２のタイマーが切タイマーの場合も同様である。

　設定部１３１は、上述したような全てのタイマーの解除処理に代え、操作部１２を介して受け付けた、ユーザからの第１の残り時間の延長指示を無効にするものであってもよい。あるいは、設定部１３１は、上述したような全てのタイマーの解除処理に代え、第１の残り時間を、例えば図２に示す３０分など、複数の設定時間の候補のうちの最短の設定時間へと変更するものでもよい。なお、この場合には、第２の残り時間は、複数の設定時間のうちの最短の設定時間よりも長いものとする。設定部１３１は、当該第１の残り時間の変更を設定情報へ反映させる。

　全タイマーの解除後におけるタイマーの再設定処理は、上述したタイマーの設定処理と同様である。また、第２のタイマーの解除後の当該第２のタイマーの設定処理は、上述した第２のタイマーの設定処理と同様である。

　判定制御部１３０は、残り時間が延長された際には、表示部１１を制御して、画面上に表示されていた残り時間を、延長後の残り時間へ更新させる。以降、判定制御部１３０は、上述したように、単位時間毎に残り時間を切り替えるよう表示部１１を制御する。

　設定部１３１は、切タイマーボタン１２０への長押し操作を、切タイマーボタン１２０への連続した押下操作と同等として扱ってもよい。同様に、設定部１３１は、入タイマーボタン１２１への長押し操作を、入タイマーボタン１２１への連続した押下操作と同等として扱ってもよい。ここで、長押し操作とは、例えば１秒などの予め定められた時間以上、ボタンを押下したままの状態をトリガとして、その押下状態が続く限り、例えば０．２５秒などの予め定められた第２の時間毎にボタンが押下されたと判定される操作を指す。また、例えば、複数の設定時間の候補は、図２に例示されるように７つである必要はなく、これ以下でも以上であってもよい。設定時間の候補の数が、例えば１０以上など、多い場合において、切タイマーボタン１２０への長押し操作が当該切タイマーボタン１２０への連続した押下操作と同等として扱われることによって、ユーザはより迅速に残り時間を目的の時間へと変更することができるようになる。同様に、入タイマーボタン１２１への長押し操作が当該入タイマーボタン１２１への連続した押下操作と同等として扱われることによって、ユーザはより迅速に残り時間を目的の時間へと変更することができるようになる。なお、設定時間の候補の数が１０未満であっても、設定部１３１は、長押し操作を、連続した押下操作と同等とするものであってもよい。ここで、切タイマーボタン１２０または入タイマーボタン１２１の長押し操作が続けられることによって、タイマーが解除された際には、設定部１３１は、上述した長押し操作として認められるために押下し続けるのに必要な第２の時間よりも長い、例えば１秒以上の時間などの第３の時間の間、長押し操作されていた切タイマーボタン１２０または入タイマーボタン１２１の押下操作を無効化してもよい。あるいは、設定部１３１は、第３の時間の間に限らず、当該長押し操作の続行による設定指示を無効化してもよい。

　判定制御部１３０は、長押し操作によって、残り時間が延長される毎に、延長後の残り時間を表示するよう表示部１１を制御する。また判定制御部１３０は、長押し操作によりタイマーが解除された場合には、当該タイマーの残り時間および当該タイマーの種類等の、当該タイマーを示す情報を、画面上から消去して、表示しないよう表示部１１を制御する。なお、判定制御部１３０は、表示部１１を制御して、上記第３の時間の間、または、長押し操作が続行されている間、当該タイマーを示す情報を表示させない。あるいは、判定制御部１３０は、タイマーを解除したことを示す情報を表示するよう表示部１１を制御してもよい。上述したように判定制御部１３０が表示部１１を制御する理由は、タイマーの残り時間の延長と解除の確認をユーザに容易に行わせるためである。

　実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）またはＭＰＵ（Micro Processing Unit）等のプロセッサ、ＲＯＭ（Read Only Memory）またはＲＡＭ（Random Access memory）等のメモリ、通信インターフェース回路、液晶ディスプレイまたはＥＬ（Electroluminescence）ディスプレイ等の表示装置、および、複数のボタンを含む入力装置等によって構成可能である。通信部１０の機能は、通信インターフェース回路によって実現できる。表示部１１の機能は、表示装置により実現できる。操作部１２の機能は、入力装置によって実現できる。記憶部１３３の機能は、メモリによって実現できる。判定制御部１３０および設定部１３１の各機能は、プロセッサが、メモリに記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより実現できる。また時間計測部１３２による機能は、プロセッサが、例えばクロック等の動作を行って、時間計測装置として機能することによって実現可能である。リモートコントローラ１は、その全部または一部を専用のハードウェアとしてもよい。

　以下、実施の形態１に係るリモートコントローラ１の動作について図４～図８を参照しながら説明する。図４は、切タイマーボタンまたは入タイマーボタンが押下された際における、実施の形態１に係るリモートコントローラによる処理の一例を示すフローチャートである。図５は、入タイマーのみが設定されている場合における、実施の形態１に係るリモートコントローラの処理の一例を示すフローチャートである。図６は、切タイマーのみが設定されている場合における、実施の形態１に係るリモートコントローラの処理の一例を示すフローチャートである。図７は、第１のタイマーとして切タイマー、第２のタイマーとして入タイマーが設定されている場合における、実施の形態１に係るリモートコントローラによる処理の一例を示すフローチャートである。図８は、第１のタイマーとして入タイマー、第２のタイマーとして切タイマーが設定されている場合における、実施の形態１に係るリモートコントローラによる処理の一例を示すフローチャートである。

　図４のステップＳ１において切タイマーボタン１２０または入タイマーボタン１２１が押下されると、制御部１３は処理をステップＳ２に移す。ステップＳ２において判定制御部１３０は、タイマーが設定されているか否かを判定する。このとき判定制御部１３０は、記憶部１３３を参照し、切タイマーまたは入タイマーのうちの少なくとも一方が設定されていることを示す設定情報が記憶されているかを判定する。

　タイマーが設定されていない場合には（ステップＳ２：ＮＯ）、ステップＳ３において判定制御部１３０は、空気調和機２が運転中であるか否かを判定する。空気調和機２が運転中である場合には（ステップＳ３：ＹＥＳ）、ステップＳ４において判定制御部１３０は、ステップＳ１において押下されたボタンが入タイマーボタン１２１か否かを判定する。ステップＳ１において押下されたボタンが入タイマーボタン１２１である場合には（ステップＳ４：ＹＥＳ）、ステップＳ５において設定部１３１は、ステップＳ１におけるユーザからの入タイマーボタン１２１の押下操作を無効にし、制御部１３は処理を終了する。この場合において設定部１３１は、入タイマーの設定を行わない。このため、記憶部１３３には、入タイマーの設定を示す設定情報が記憶されない。また、この場合において判定制御部１３０は、通信部１０を介して空気調和機２に指示情報を送信しない。この場合において、判定制御部１３０は、表示部１１に対して、表示内容を変更するよう特に指示する必要はないが、ステップＳ１における入タイマーボタン１２１の押下操作が無効であることを示す表示を行うよう指示してもよい。

　ステップＳ４において判定制御部１３０が、ステップＳ１において押下されたボタンが切タイマーボタン１２０であると判定した場合には（ステップＳ４：ＮＯ）、ステップＳ６において設定部１３１は、切タイマーを設定する。当該切タイマーの設定に際し、記憶部１３３に、切タイマーの設定時間を含む設定情報が記憶されている場合には、設定部１３１は、当該設定情報に含まれる当該設定時間の切タイマーを設定する。一方、ステップＳ６において記憶部１３３に、切タイマーの設定時間を含む設定情報が記憶されていない場合には、設定部１３１は、複数の設定時間のうち最短の設定時間の切タイマーを設定する。そして、設定部１３１は、当該切タイマーの種類と、当該最短の設定時間とを示す設定情報を記憶部１３３に記憶させる。ステップＳ６において時間計測部１３２は、設定部１３１が設定した当該設定時間のカウントダウンを開始する。

　ステップＳ６において判定制御部１３０は、記憶部１３３における設定情報を表示部１１に反映させる。すなわち、判定制御部１３０は、当該設定情報に対応する内容を表示するよう表示部１１を制御する。また判定制御部１３０は、設定情報に基づく指示情報を空気調和機２に送信するよう通信部１０を制御する。ステップＳ６における処理後、設定時間が経過した時点において空気調和機２は、リモートコントローラ１からの指示により、運転を停止する。そして、リモートコントローラ１は、図４に示す処理を終了する。

　ステップＳ３において空気調和機２が停止中である場合には（ステップＳ３：ＮＯ）、ステップＳ７において判定制御部１３０は、ステップＳ１において押下されたボタンが切タイマーボタン１２０か否かを判定する。ステップＳ１において押下されたボタンが切タイマーボタン１２０である場合には（ステップＳ７：ＹＥＳ）、ステップＳ８において設定部１３１は、ステップＳ１における切タイマーボタン１２０の押下の操作を無効にし、制御部１３は処理を終了する。この場合において設定部１３１は、切タイマーの設定を行わず、記憶部１３３に切タイマーの設定を示す設定情報を記憶しない。また、この場合において判定制御部１３０は、通信部１０を介して空気調和機２に指示情報を送信しない。この場合において、判定制御部１３０は、表示部１１に対して、表示内容を変更するよう特に指示する必要はないが、ステップＳ１における切タイマーボタン１２０の押下操作が無効であることを示す表示を行うよう指示してもよい。

　ステップＳ７において判定制御部１３０が、ステップＳ１において押下されたボタンが入タイマーボタン１２１であると判定した場合には（ステップＳ７：ＮＯ）、ステップＳ９において設定部１３１は、入タイマーを設定する。当該入タイマーの設定に際し、記憶部１３３に、入タイマーの設定時間を含む設定情報が記憶されている場合には、設定部１３１は、当該設定情報に含まれる当該設定時間の入タイマーを設定する。一方、ステップＳ９において記憶部１３３に、入タイマーの設定時間を含む設定情報が記憶されていない場合には、設定部１３１は、複数の設定時間のうち最短の設定時間の入タイマーを設定する。そして、設定部１３１は、当該入タイマーの種類と、当該最短の設定時間とを示す設定情報を記憶部１３３に記憶させる。ステップＳ９において時間計測部１３２は、設定部１３１が設定した当該設定時間のカウントダウンを開始する。

　ステップＳ９において判定制御部１３０は、記憶部１３３における設定情報に対応する内容を表示するよう表示部１１を制御する。また判定制御部１３０は、設定情報に基づく指示情報を空気調和機２に送信するよう通信部１０を制御する。ステップＳ９における処理後、設定時間が経過した時点において空気調和機２は、リモートコントローラ１からの指示により運転を開始する。そして、リモートコントローラ１は、図４に示す処理を終了する。

　ステップＳ２において判定制御部１３０が、タイマーが設定されていると判定した場合には（ステップＳ２：ＹＥＳ）、ステップＳ１０において判定制御部１３０は、切タイマーが設定されているか否かを判定する。切タイマーが設定されていない場合、すなわち入タイマーのみが設定されている場合には（ステップＳ１０：ＮＯ）、制御部１３は、図５におけるステップＳ２０に処理を移す。

　ステップＳ１０において判定制御部１３０が、切タイマーが設定されていると判定した場合には（ステップＳ１０：ＹＥＳ）、ステップＳ１１において判定制御部１３０は、切タイマーのみが設定されているのか否かを判定する。切タイマーのみが設定されている場合には（ステップＳ１１：ＹＥＳ）、制御部１３は、図６におけるステップＳ３０に処理を移す。ステップＳ１１において判定制御部１３０が、切タイマーと入タイマーとが設定されていると判定した場合には（ステップＳ１１：ＮＯ）、ステップＳ１２において判定制御部１３０は、当該切タイマーが、当該入タイマーより先に設定されたものであるか否か、すなわち、切タイマーが第１のタイマーであるか否かを、記憶部１３３における設定情報を参照して判定する。

　ステップＳ１２において判定制御部１３０が、切タイマーが第１のタイマーであると判定した場合には（ステップＳ１２：ＹＥＳ）、制御部１３は、図７におけるステップＳ４０に処理を移す。ステップＳ１２において判定制御部１３０が、入タイマーが第１のタイマーであると判定した場合、すなわち切タイマーが第２のタイマーであると判定した場合には（ステップＳ１２：ＮＯ）、制御部１３は、図８におけるステップＳ５０に処理を移す。

　図５は、入タイマーのみが設定されている場合における、実施の形態１に係るリモートコントローラの処理の一例を示すフローチャートである。以下、ステップＳ１０において入タイマーのみが設定されていると判定された場合における処理について、図５を参照しながら説明する。

　ステップＳ２０において判定制御部１３０は、ステップＳ１において押下されたボタンが入タイマーボタン１２１か否かを判定する。ステップＳ１において押下されたボタンが入タイマーボタン１２１である場合には（ステップＳ２０：ＹＥＳ）、ステップＳ２１において設定部１３１は、入タイマーの残り時間が、複数の設定時間の候補のうちの最長の設定時間か否かを判定する。なお、当該残り時間は、表示部１１に表示されている残り時間である。この判定処理は、当該残り時間を延長すると当該最長の設定時間より長くなるか否かの判定に相当する。この判定は、判定制御部１３０によって行われてもよい。

　入タイマーの残り時間が、最長の設定時間と等しい場合には（ステップＳ２１：ＹＥＳ）、ステップＳ２２において設定部１３１は入タイマーを解除する。設定部１３１は、入タイマーが設定されていることを示す設定情報を消去する。あるいは、設定部１３１は、入タイマーが設定されていることと、その設定時間とを示す設定情報から、当該設定時間を消去する。判定制御部１３０は、入タイマーが解除されたことを示す情報を表示部１１へ反映させる。この場合において判定制御部１３０は、表示部１１に表示されている、入タイマーに関する情報を消去したり、入タイマーが解除されたことを示す情報を表示したりするよう、表示部１１を制御してもよい。また、判定制御部１３０は、入タイマーが解除されたことを示す指示情報を空気調和機２へ送信するよう通信部１０を制御する。そして制御部１３は、入タイマーが設定されている場合の処理を終了する。

　ステップＳ２１において設定部１３１が、入タイマーの残り時間が最長の設定時間より短いと判定した場合には（ステップＳ２１：ＮＯ）、ステップＳ２３において設定部１３１は、入タイマーの残り時間を、複数の設定時間の候補のうち、当該残り時間よりも長い設定時間であって、最短の設定時間へと延長する。これに伴い、設定部１３１は、記憶部１３３における入タイマーに関する設定情報中の設定時間を、複数の設定時間の候補のうちの、延長前の残り時間よりも長い設定時間であって、最短の設定時間へと更新する。判定制御部１３０は、入タイマーが延長されたことを示す情報を表示部１１へ反映させる。この場合において判定制御部１３０は、入タイマーの残り時間を延長後のものへ変更するよう表示部１１を制御する。また、判定制御部１３０は、入タイマーが延長されたことを示す指示情報を空気調和機２へ送信するよう通信部１０を制御する。そして制御部１３は、入タイマーが設定されている場合の処理を終了する。

　ステップＳ２０において判定制御部１３０が、ステップＳ１において押下されたボタンが切タイマーボタン１２０であると判定した場合には（ステップＳ２０：ＮＯ）、ステップＳ２４において設定部１３１は、切タイマーを設定する。ステップＳ１０で判定したように既に入タイマーが設定されているため、設定部１３１は、当該入タイマーによる空気調和機２の運転開始の動作の後に、当該切タイマーによる空気調和機２の停止処理が行われるよう、切タイマーを設定する。すなわち設定部１３１は、当該入タイマーの第１の残り時間より長い第２の設定時間の切タイマーを設定する。なお、当該第１の残り時間は、表示部１１が表示する、入タイマーの残り時間である。

　図６は、切タイマーのみが設定されている場合における、実施の形態１に係るリモートコントローラの処理の一例を示すフローチャートである。なお、図６におけるステップＳ３０～ステップＳ３４の各処理は、上述した図５におけるステップＳ２０～ステップＳ２４の各処理において、入タイマーボタン１２１を切タイマーボタン１２０、入タイマーを切タイマー、切タイマーボタン１２０を入タイマーボタン１２１、切タイマーを入タイマーと読み替えた場合における処理に相当するため、説明を省略する。

　図４におけるステップＳ１２において、第１のタイマーとして切タイマーが設定され、第２のタイマーとして入タイマーが設定されていると判定された場合（ステップＳ１２：ＹＥＳ）について、図７を参照して説明する。ステップＳ４０において判定制御部１３０は、ステップＳ１において押下されたボタンが切タイマーボタン１２０か否かを判定する。

　ステップＳ１において押下されたボタンが切タイマーボタン１２０である場合には（ステップＳ４０：ＹＥＳ）、ステップＳ４１において設定部１３１は、第１のタイマーである切タイマーの第１の残り時間を、複数の設定時間の候補のうち、当該第１の残り時間よりも長い設定時間であって、最短の設定時間へと延長すると、延長後の第１の残り時間が第２の残り時間以上かを判定する。この判定処理は、判定制御部１３０により行われてもよい。なお、延長前の当該第１の残り時間は、表示部１１が表示するものであっても、時間計測部１３２が計測したものであってもよい。延長後の第１の残り時間が、第２の残り時間以上となる場合には（ステップＳ４１：ＹＥＳ）、ステップＳ４２において設定部１３１は、全てのタイマーを解除する。設定部１３１は、切タイマーと入タイマーが設定されていることを示す設定情報を消去する。あるいは、設定部１３１は、設定情報から、全てのタイマーの各設定時間を消去する。判定制御部１３０は、全てのタイマーが解除されたことを示す情報を表示部１１へ反映させる。この場合において判定制御部１３０は、表示部１１に表示されている、全てのタイマーに関する情報を消去したり、全てのタイマーが解除されたことを示す情報を表示したりするよう、表示部１１を制御してもよい。また、判定制御部１３０は、全てのタイマーが解除されたことを示す指示情報を空気調和機２へ送信するよう通信部１０を制御する。そして制御部１３は、入タイマーが設定されている場合の処理を終了する。

　一方、延長後の第１の残り時間が、第２の残り時間未満となる場合には（ステップＳ４１：ＮＯ）、ステップＳ４３において設定部１３１は、第１の残り時間を、複数の設定時間の候補のうち、当該第１の残り時間以上の設定時間であって、最短の設定時間へと延長する。判定制御部１３０は、延長後における第１の残り時間を表示するよう表示部１１を制御する。また、判定制御部１３０は、第１の設定時間が延長されたことを示す指示情報を、空気調和機２へ送信するよう通信部１０を制御する。そして制御部１３は、切タイマーと入タイマーとが設定されている場合の処理を終了する。

　ステップＳ４０において判定制御部１３０が、ステップＳ１において押下されたボタンが入タイマーボタン１２１であると判定した場合には（ステップＳ４０：ＮＯ）、ステップＳ４４において設定部１３１は、入タイマーの第２の残り時間が、複数の設定時間の候補のうちの最長の設定時間か否かを判定する。なお、当該第２の残り時間は、表示部１１に表示されているものである。この判定処理は、当該第２の残り時間を延長すると当該最長の設定時間より長くなるか否かの判定に相当する。この判定処理は、判定制御部１３０によって行われてもよい。

　入タイマーの第２の残り時間が、最長の設定時間と等しい場合には（ステップＳ４４：ＹＥＳ）、ステップＳ４５において設定部１３１は入タイマーを解除する。設定部１３１は、入タイマーが設定されていることを示す設定情報を消去する。あるいは、設定部１３１は、入タイマーが設定されていることと、その設定時間とを示す設定情報から、当該設定時間を消去する。判定制御部１３０は、入タイマーが解除されたことを示す情報を表示部１１へ反映させる。また判定制御部１３０は、入タイマーが解除されたことを示す指示情報を空気調和機２へ送信するよう通信部１０を制御する。そして制御部１３は、入タイマーが設定されている場合の処理を終了する。

　一方、ステップＳ４４において設定部１３１が、表示されている入タイマーの第２の残り時間が最長の設定時間より短いと判定した場合には（ステップＳ４４：ＮＯ）、ステップＳ４６において設定部１３１は、入タイマーの第２の残り時間を、複数の設定時間の候補のうち、当該第２の残り時間よりも長い設定時間であって、最短の設定時間と等しいものへと延長する。これに伴い、設定部１３１は、記憶部１３３における入タイマーに関する設定情報中の設定時間を、複数の設定時間の候補のうちの、延長前の第２の残り時間よりも長い設定時間であって、最短の設定時間へと更新する。判定制御部１３０は、入タイマーが延長されたことを示す情報を表示部１１へ反映させる。この場合において判定制御部１３０は、入タイマーの第２の残り時間を延長後のものへ変更するよう表示部１１を制御する。また、判定制御部１３０は、入タイマーが延長されたことを示す指示情報を空気調和機２へ送信するよう通信部１０を制御する。そして制御部１３は、入タイマーが設定されている場合の処理を終了する。

　図４におけるステップＳ１２において、第１のタイマーとして入タイマーが設定され、第２のタイマーとして切タイマーが設定されていると判定された場合（ステップＳ１２：ＮＯ）についての処理は、図８により例示される。図８におけるステップＳ５０～ステップＳ５６の各処理は、図７におけるステップＳ４０～ステップＳ４６の各処理において、切タイマーボタン１２０を入タイマーボタン１２１、切タイマーを入タイマー、入タイマーボタン１２１を切タイマーボタン１２０、入タイマーを切タイマーと読み替えた場合における処理に相当するため、説明を省略する。

　以下、実施の形態１に係るリモートコントローラ１による効果について説明する。実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、操作部１２と設定部１３１とを備える。操作部１２は、設定時間が経過した際に空気調和機２の運転を停止させるための切タイマーの設定指示、および、設定時間が経過した際に空気調和機２の運転を開始させるための入タイマーの設定指示を受け付ける。設定部１３１は、操作部１２が受け付けた切タイマーの設定指示に基づいて切タイマーを設定する。また、設定部１３１は、操作部１２が受け付けた入タイマーの設定指示に基づいて入タイマーを設定する。設定部１３１は、切タイマーと入タイマーのうちのいずれか一方である第１のタイマーが設定されている場合において、切タイマーと入タイマーのうちのいずれか他方である第２のタイマーの設定指示を操作部１２が受け付けた場合には、第２のタイマーを、第１のタイマーより後に作動するよう設定する。これにより、タイマーの設定順とタイマーの作動順とを対応付けることができ、各タイマーの作動順序がユーザに明確になる。このため、ユーザの予期しない、空気調和機２の動作を抑制することができる。よって、リモートコントローラ１は、空気調和機２に、ユーザの所望の動作を、ユーザの所望の順序で実行させることができるようになり、利便性と快適性とが向上する。

　実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、設定時間のカウントダウンを行う時間計測部１３２を更に備える。上記実施の形態１における時間計測部１３２は、設定部１３１が第１のタイマーを設定した時点から、当該第１のタイマーの設定時間である第１の設定時間のカウントダウンを開始し、設定部１３１が第２のタイマーを設定した時点から、当該第２のタイマーの設定時間である第２の設定時間のカウントダウンを開始するものである。

　実施の形態１における設定部１３１は、第１のタイマーが設定されている場合において、操作部１２が第２のタイマーの設定指示を受け付けた場合には、第２の設定時間を、第１の設定時間の現時点における残り時間である第１の残り時間よりも長いものに設定する。これにより、第２のタイマーの作動時点を第１のタイマーの作動時点より後にすることができる。従って、タイマーの設定順とタイマーの作動順とを対応付けることができ、各タイマーの作動順序がユーザにとって明確になる。このため、ユーザの予期しない、空気調和機２の動作を抑制することができる。

　実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定された場合において当該タイマーの設定時間を記憶する記憶部１３３を更に備える。設定部１３１は、当該タイマーを解除する場合には、記憶部１３３から当該タイマーの設定時間を消去する。設定部１３１は、第１のタイマーのみを設定する場合であって、記憶部１３３に当該第１のタイマーと同じ種類のタイマーの設定時間が記憶されている場合には、記憶されている当該設定時間を、当該第１のタイマーの第１の設定時間とし、第１のタイマーが設定されている状態において第２のタイマーを設定する場合であって、記憶部１３３に当該第２のタイマーと同じ種類のタイマーの設定時間が記憶され、且つ、当該設定時間が第１の残り時間よりも長い場合には、記憶されている当該設定時間を、当該第２のタイマーの第２の設定時間とする。これにより、リモートコントローラ１は、ユーザが前回設定したタイマーの設定時間を、今回設定する当該タイマーの設定時間とすることができ、タイマーの設定が効率よく行われ、利便性が向上する。

　実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、更に表示部１１を備える。表示部１１は、切タイマーと入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定されている場合において、当該タイマーの設定時間の現時点における残り時間を、単位時間毎に切り替えて表示する。設定部１３１は、第１のタイマーが設定されている場合において、第２のタイマーの設定指示を操作部１２が受け付けた場合には、第２の設定時間を、表示部１１が表示する第１の残り時間よりも長く設定する。これにより、リモートコントローラ１は、第１のタイマーを第２のタイマーよりも先に作動させて、ユーザの所望の順序でタイマーを作動させることができると共に、ユーザは、設定されたタイマーの残り時間を単位時間毎に認識することができるようになり、利便性が向上する。

　実施の形態１に係る設定部１３１は、第１のタイマーのみが設定されている場合において、操作部１２が第１のタイマーの設定指示を更に受け付けた場合には、第１の残り時間を、第１の設定時間の上限以下の範囲において延長し、第１のタイマーと第２のタイマーとが設定されている場合において、操作部１２が第２のタイマーの設定指示を更に受け付けた場合には、第２の設定時間を、当該第２の設定時間の上限以下の範囲において延長する。これにより、ユーザは、タイマーの残り時間を延長することができるようになり、利便性が向上する。

　実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、切タイマーと入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定された場合において当該タイマーの設定時間を記憶する記憶部１３３を更に備える。設定部１３１は、タイマーの設定時間の現時点における残り時間を延長する場合には、当該残り時間よりも長い当該タイマーの設定時間へと延長し、延長後における当該設定時間を記憶部１３３に記憶する。設定部１３１は、タイマーを解除する場合には、記憶部１３３から当該タイマーの設定時間を消去する。設定部１３１は、第１のタイマーのみを設定する場合であって、記憶部１３３に当該第１のタイマーと同じ種類のタイマーの設定時間が記憶されている場合には、記憶されている当該設定時間を、当該第１のタイマーの第１の設定時間とする。設定部１３１は、第１のタイマーが設定されている状態において第２のタイマーを設定する場合であって、記憶部１３３に当該第２のタイマーと同じ種類のタイマーの設定時間が記憶され、且つ、当該設定時間が第１の残り時間よりも長い場合には、記憶されている当該設定時間を、当該第２のタイマーの第２の設定時間とする。これにより、リモートコントローラ１は、ユーザが前回設定または延長したタイマーの設定時間を、今回設定する当該タイマーの設定時間とすることができ、タイマーの設定が効率よく行われ、利便性が向上する。

　実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、表示部１１を更に備える。表示部１１は、切タイマーと入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定されている場合において、当該タイマーの設定時間の現時点における残り時間を、単位時間毎に切り替えて表示する。設定部１３１は、タイマーが設定されている場合において、更に当該タイマーの設定指示を操作部１２が受け付けた場合には、当該タイマーの残り時間を、当該タイマーの設定時間の上限以下であって、表示部１１が表示する当該タイマーの残り時間よりも長い、当該タイマーの設定時間に延長する。これにより、ユーザは、設定または延長されたタイマーの残り時間を単位時間毎に認識することができるようになり、利便性が向上する。

　実施の形態１における設定部１３１は、第１のタイマーと第２のタイマーとが設定されている場合において、操作部１２が第１のタイマーの設定指示を更に受け付けた場合には、第１の残り時間を、第１の設定時間の上限以下の範囲であって、第２の設定時間の現時点における残り時間である第２の残り時間より短い範囲において延長する。これにより、リモートコントローラ１は、タイマーの設定順とタイマーの作動順との関係性の維持を図りつつ、第１のタイマーの第１の残り時間の延長が可能になるため、利便性が向上する。

　実施の形態１における設定部１３１は、第１のタイマーと第２のタイマーとが設定されている場合において操作部１２が第１のタイマーの設定指示を更に受け付けた場合であって、第１の残り時間を延長すると第１の設定時間の上限より長くなる場合、または、第１の残り時間を延長すると第２の残り時間以上となる場合には、第１の残り時間を延長せずに、第１のタイマーと第２のタイマーとを解除する。これにより、リモートコントローラ１は、第１の残り時間が第２の残り時間以上とはならない範囲において第１の残り時間の延長が可能であると共に、第１の残り時間を延長すると第１の設定時間の上限より長くなる場合、または、延長後の第１の残り時間が第２の残り時間以上となる場合において、更なる第１の残り時間の延長に代えて、第１のタイマーを解除するため、ユーザは、第１のタイマーを設定し直すことができる。また、第２のタイマーも解除されることから、第２のタイマーのみが設定されているという状態がなくなり、例えば、第１のタイマーが切タイマーで第２のタイマーが入タイマーである場合における、当該切タイマーのみの解除によって残される入タイマーによる、運転中の空気調和機２の予期せぬ動作の抑制が図られる。

　実施の形態１における設定部１３１は、第１のタイマーと第２のタイマーとが設定されている場合において操作部１２が第１のタイマーの設定指示を更に受け付けた場合であって、第１の残り時間を延長すると第１の設定時間の上限より長くなる場合、または、第１の残り時間を延長すると第２の残り時間以上となる場合には、第１の残り時間を第１の設定時間の下限へ変更する。これにより、タイマーの設定順とタイマーの作動順との関係性の維持を図り、空気調和機２に、ユーザの所望の動作をユーザの所望の順序で実行させながら、第２のタイマーを解除することなく、第１のタイマーの第１の残り時間の変更が可能になる。よって、リモートコントローラ１は、ユーザによるタイマーの再設定の手間を省き、ユーザの設定時間の設定処理がより迅速になることを可能にし、利便性が更に向上する。

　実施の形態２．
　上記実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、第２の設定時間のカウントダウンの開始時点を、第２のタイマーの延長がない場合には、当該第２のタイマーの設定時点とし、第２のタイマーが延長された場合には、当該第２のタイマーが延長された時点とするものであった。この場合、第１のタイマーによる動作が第２のタイマーによる動作よりも先に実行されるという制約により、第１の残り時間は、どれだけ延長されても、上限が第２の残り時間未満に制限される。また、実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、第１のタイマーによる動作を第２のタイマーによる動作よりも先に実行するという制約から、第１の残り時間以下の第２の設定時間の第２のタイマーを設定できないものであった。実施の形態２に係るリモートコントローラ１は、第２の残り時間に関わらず、第１のタイマーの複数の設定時間の候補のうちの最長の設定時間までの第１の残り時間の延長を可能にするものである。また、実施の形態２に係るリモートコントローラ１は、第１の残り時間に関わらず、第２の設定時間を、第２のタイマーの複数の設定時間の候補において任意に選択可能とするものである。以下、実施の形態２に係るリモートコントローラ１の構成および動作等について説明する。なお、実施の形態２に係るリモートコントローラ１に含まれる各構成要素は、実施の形態１に係るリモートコントローラ１の各構成要素と同様であるため、同様の符号を付すものとする。また特に断りが無い限り、実施の形態２に係るリモートコントローラ１および空気調和機２は、それぞれ、実施の形態１に係るリモートコントローラ１および空気調和機２と同様の動作を実行するものであり、以下では、相違点について記載する。

　実施の形態１に係るリモートコントローラ１は、第２の設定時間のカウントダウンの開始時点を、第２のタイマーの設定時点、または第２の残り時間の延長時点とするものであった。実施の形態２に係るリモートコントローラ１は、第２の設定時間のカウントダウンの開始時点を、第１のタイマーの作動時点、すなわち、空気調和機２が第１のタイマーによって運転を開始または停止する時点とするものである。図２を参照して具体的に説明すると、実施の形態２における時間計測部１３２は、第１の残り時間が１時間である第１のタイマーが設定されている場合において、操作部１２が、第２の設定時間が３０分である第２のタイマーの設定指示をユーザから受け付けた場合には、当該第２のタイマーの設定時点でなく、当該第１の残り時間である１時間が経過した時点を、第２の設定時間である３０分のカウントダウンの開始時点とする。同様に、実施の形態２における時間計測部１３２は、第１の残り時間が１時間である第１のタイマーが設定されている場合において、操作部１２が、第２の設定時間が１時間である第２のタイマーの設定指示をユーザから受け付けた場合には、第１の残り時間である１時間が経過した時点を、第２の設定時間である１時間のカウントダウンの開始時点とする。また同様に、実施の形態２における時間計測部１３２は、第１の残り時間が１時間である第１のタイマーが設定されている場合において、操作部１２が、第２の設定時間が２時間である第２のタイマーの設定指示をユーザから受け付けた場合には、第１の残り時間である１時間が経過した時点を、第２の設定時間である２時間のカウントダウンの開始時点とする。第２の設定時間が３時間、６時間、９時間、および１２時間の場合においても同様である。このように、実施の形態２に係るリモートコントローラ１は、第２の設定時間のカウントダウンの開始時点を第１のタイマーの作動時点とすることにより、第１のタイマーの作動時点を第２のタイマー作動時点より先とする制約を維持しながら、第２の設定時間を、第１の残り時間に依らずに自由に選択可能とする上述の目的を達成する。また、実施の形態２に係るリモートコントローラ１は、第２の設定時間のカウントダウンの開始時点を第１の残り時間の終了時点とすることにより、第１のタイマーの作動時点を第２のタイマー作動時点より先とする制約を維持しながら、第２の設定時間によらず、第１のタイマーの第１の残り時間を柔軟に延長可能にする上述の目的を達成する。

　なお、実施の形態２においても設定部１３１は、第１のタイマーが設定されている場合であって、表示部１１が表示する第１の残り時間または時間計測部１３２が計測した第１の残り時間が、第１のタイマーの複数の設定時間の候補のうちの最長の設定時間と等しい場合において、ユーザから当該第１のタイマーの設定指示が行われた場合には、上記実施の形態１の場合と同様、全てのタイマーを解除するものとする。第１のタイマーを解除する理由は、上記実施の形態１における場合と同様に、第１のタイマーを最短の第１の設定時間で設定し直すことができるからである。また、第２のタイマーも解除する理由は、第２のタイマーのみが設定されているという状態がなくなり、例えば、第１のタイマーが切タイマーで第２のタイマーが入タイマーであった場合において、入タイマーのみが残されることによる、運転中の空気調和機２の当該入タイマーによる予期せぬ動作の抑制を図るなどのためである。

　上述した図３に例示した表示部１１が表示する「２時間後切→６時間後入」との内容は、実施の形態２においては、現時点から約２時間後に切タイマーにより空気調和機２は運転を停止し、当該切タイマーによる運転停止の時点から更に約６時間後に、空気調和機２は運転を再開することを示すものとなる。

　以下、実施の形態２に係るリモートコントローラ１の動作について図９および図１０を参照しながら説明する。なお、実施の形態２に係るリモートコントローラ１は、実施の形態１と同様に、切タイマーボタンまたは入タイマーボタンが押下された際において図４に例示される処理を実行し、入タイマーのみが設定されている場合には、図５に例示される処理を実行し、切タイマーのみが設定されている場合には、図６に例示される処理を実行する。実施の形態２に係るリモートコントローラ１は、図７に例示される処理に代えて図９に例示される処理を実行し、図８に例示される処理に代えて図１０に例示される処理を実行する。図９は、第１のタイマーとして切タイマー、第２のタイマーとして入タイマーが設定されている場合における、実施の形態２に係るリモートコントローラによる処理の一例を示すフローチャートである。図１０は、第１のタイマーとして入タイマー、第２のタイマーとして切タイマーが設定されている場合における、実施の形態２に係るリモートコントローラによる処理の一例を示すフローチャートである。

　なお、実施の形態２においては、図４のステップＳ１２において判定制御部１３０が、切タイマーが第１のタイマーであると判定した場合には（ステップＳ１２：ＹＥＳ）、制御部１３は、図９におけるステップＳ６０に処理を移す。また、実施の形態２においては、ステップＳ１２において判定制御部１３０が、入タイマーが第１のタイマーであると判定した場合には（ステップＳ１２：ＮＯ）、制御部１３は、図１０におけるステップＳ７０に処理を移す。以下、図９を参照して、切タイマーが第１のタイマー、入タイマーが第２のタイマーとして設定されている場合における、実施の形態２に係るリモートコントローラ１の動作について説明する。

　図９におけるステップＳ６０において判定制御部１３０は、ステップＳ１において押下されたボタンが切タイマーボタン１２０か否かを判定する。ステップＳ１において押下されたボタンが切タイマーボタン１２０である場合には（ステップＳ６０：ＹＥＳ）、ステップＳ６１において設定部１３１は、第１のタイマーである切タイマーの第１の残り時間が、複数の設定時間の候補のうちの最長の設定時間か否かを判定する。なお、当該第１の残り時間は、表示部１１に表示されているものである。この判定処理は、当該第１の残り時間を延長すると当該最長の設定時間より長くなるか否かの判定に相当する。この判定処理は、判定制御部１３０によって行われてもよい。第１の残り時間が最長の設定時間である場合には（ステップＳ６１：ＹＥＳ）、ステップＳ６２において設定部１３１は、全てのタイマーを解除する。全てのタイマーを解除する場合における制御部１３による処理は、上記実施の形態１における処理と同様のため、説明を省略する。

　一方、表示されている第１の残り時間が当該最長の設定時間ではない場合には（ステップＳ６１：ＮＯ）、ステップＳ６３において設定部１３１は、第１の残り時間を、複数の設定時間の候補のうち、当該第１の残り時間より長い時間であって、最短の設定時間へと延長する。第１の残り時間を延長した場合における制御部１３による処理は、上記実施の形態１における処理と同様のため、説明を省略する。

　ステップＳ６０において判定制御部１３０が、ステップＳ１において押下されたボタンが入タイマーボタン１２１であると判定した場合には（ステップＳ６０：ＮＯ）、ステップＳ６４において設定部１３１は、入タイマーの第２の設定時間が、複数の設定時間の候補のうち、最長の設定時間であるか否かを判定する。なお、当該判定処理は判定制御部１３０により行われるものでもよい。当該第２の設定時間が当該最長の設定時間である場合には（ステップＳ６４：ＹＥＳ）、ステップＳ６５において設定部１３１は、当該入タイマーを解除する。第２のタイマーが解除された場合における制御部１３による処理は、上記実施の形態１における処理と同様のため、説明を省略する。

　一方、入タイマーの設定時間が、当該最長の設定時間ではない場合には（ステップＳ６４：ＮＯ）、ステップＳ６６において設定部１３１は、入タイマーの第２の設定時間を、複数の設定時間の候補のうち、当該第２の設定時間よりも長い設定時間であって、最短の設定時間へ延長する。設定部１３１は、記憶部１３３に記憶されていた第２の設定時間を、延長後の第２の設定時間へと更新する。判定制御部１３０は、延長後における第２の設定時間を表示するよう、表示部１１を制御する。また、判定制御部１３０は、第２の設定時間が延長されたことを示す指示情報を、空気調和機２へ送信するよう通信部１０を制御する。そして制御部１３は、切タイマーと入タイマーとが設定されている場合の処理を終了する。

　図１０におけるステップＳ７０～ステップＳ７６の各処理は、図９におけるステップＳ６０～ステップＳ６６の各処理において、切タイマーボタン１２０を入タイマーボタン１２１、切タイマーを入タイマー、入タイマーボタン１２１を切タイマーボタン１２０、入タイマーを切タイマーと読み替えた場合における処理に相当するため、説明を省略する。

　以下、実施の形態２に係るリモートコントローラ１による効果について説明する。実施の形態２における設定部１３１は、上記実施の形態１の場合と同様に、第２のタイマーの設定指示を操作部１２が受け付けた場合には、当該第２のタイマーを第１のタイマーより後に作動するよう設定するものである。このため、実施の形態２におけるリモートコントローラ１によれば、上記実施の形態１と同様に、空気調和機２に、ユーザの所望の動作を、ユーザの所望の順序で実行させることができるようになり、利便性と快適性の向上を図ることができる。

　実施の形態２に係るリモートコントローラ１は、設定時間のカウントダウンを行う時間計測部１３２を更に備える。時間計測部１３２は、第１のタイマーと第２のタイマーとが設定されている場合において、設定部１３１が第１のタイマーを設定した時点から、当該第１のタイマーの設定時間である第１の設定時間のカウントダウンを開始し、第１のタイマーが作動した時点から第２のタイマーの設定時間である第２の設定時間のカウントダウンを開始する。これにより、リモートコントローラ１は、第１のタイマーの作動時点を第２のタイマーの作動時点よりも先として、ユーザの所望の順序でタイマーを作動させながらも、第２の設定時間の上限と下限の範囲において、第１の残り時間によって制限されることなく、第２の設定時間を自由に設定可能なものとなる。また、リモートコントローラ１は、ユーザの所望の順序でタイマーを作動させながらも、第１の設定時間の上限と下限の範囲において、第２の残り時間に制限されることなく、第１の残り時間を自由に変更可能なものとなる。従って、利便性が更に向上する。

　実施の形態２に係るリモートコントローラ１は、記憶部１３３を更に備える。記憶部１３３は、切タイマーと入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定された場合において、当該タイマーの設定時間を記憶する。設定部１３１は、タイマーを設定する場合において、記憶部１３３に当該タイマーと同じ種類のタイマーの設定時間が記憶されている場合には、当該設定時間の当該タイマーを設定する。

　実施の形態２における設定部１３１は、第１のタイマーと第２のタイマーのうちのいずれかのタイマーが設定されている場合において、操作部１２が当該タイマーの設定指示を更に受け付けた場合には、当該タイマーの設定時間の現時点における残り時間を、当該タイマーの設定時間の上限以下の範囲において延長する。これにより、ユーザは、操作部１２への操作を介してタイマーの残り時間を延長することができるようになり、利便性が向上する。

　実施の形態２におけるリモートコントローラ１は、更に記憶部１３３を備える。記憶部１３３は、タイマーが設定された場合において、当該タイマーの設定時間を記憶する。設定部１３１は、タイマーの設定時間の現時点における残り時間を延長する場合には、当該残り時間よりも長い当該タイマーの設定時間へと延長し、延長後における当該設定時間を記憶部１３３に記憶する。設定部１３１は、タイマーを解除する場合には、記憶部１３３から当該タイマーの設定時間を消去する。設定部１３１は、タイマーを設定する場合において、記憶部１３３に当該タイマーと同じ種類のタイマーの設定時間が記憶されている場合には、当該設定時間の当該タイマーを設定する。これにより、リモートコントローラ１は、ユーザが前回設定または延長したタイマーの設定時間を、今回設定する当該タイマーの設定時間とすることができ、タイマーの設定が効率よく行われ、利便性が向上する。

　実施の形態２に係るリモートコントローラ１は、更に表示部１１を備える。表示部１１は、タイマーが設定されている場合において、当該タイマーの設定時間の現時点における残り時間を、単位時間毎に切り替えて表示する。設定部１３１は、タイマーが設定されている場合において、更に当該タイマーの設定指示を操作部１２が受け付けた場合には、当該タイマーの残り時間を、当該タイマーの設定時間の上限以下の範囲において、表示部１１が表示する当該タイマーの残り時間よりも長い、当該タイマーの設定時間に延長する。これにより、ユーザは、設定または延長されたタイマーの残り時間を単位時間毎に認識することができるようになり、利便性が向上する。

　実施の形態２における設定部１３１は、第１のタイマーと第２のタイマーとが設定されている場合において操作部１２が第１のタイマーの設定指示を更に受け付けた場合であって、第１の残り時間を延長すると第１の設定時間の上限より長くなる場合には、第１の残り時間を延長せずに、第１のタイマーと第２のタイマーとを解除する。第１の残り時間を延長すると第１の設定時間の上限より長くなる場合において、設定部１３１は、更なる第１の残り時間の延長に代えて第１のタイマーを解除するため、ユーザは、第１のタイマーを設定し直すことができる。また、第２のタイマーも解除されることから、第２のタイマーのみが設定されているという状態がなくなり、例えば、第１のタイマーが切タイマーで第２のタイマーが入タイマーである場合における、当該切タイマーのみの解除によって残される入タイマーによる、運転中の空気調和機２の予期せぬ動作などの抑制が図られる。

　実施の形態２における設定部１３１は、第１のタイマーと第２のタイマーとが設定されている場合において操作部１２が第１のタイマーの設定指示を更に受け付けた場合であって、第１の残り時間を延長すると第１の設定時間の上限より長くなる場合には、第１の残り時間を第１の設定時間の下限へ変更する。これにより、タイマーの設定順とタイマーの作動順との関係性の維持を図り、空気調和機２に、ユーザの所望の動作をユーザの所望の順序で実行させながら、第２のタイマーを解除することなく、第１のタイマーの第１の残り時間の変更が可能になる。よって、リモートコントローラ１は、ユーザによるタイマーの再設定の手間を省き、ユーザの設定時間の設定処理がより迅速になることを可能にし、利便性が更に向上する。

　以下、実施の形態１および実施の形態２に係る各リモートコントローラ１による効果について述べる。

　設定部１３１は、第１のタイマーと第２のタイマーとが設定されている場合において、操作部１２が第１のタイマーの設定指示を更に受け付けた場合には、第１のタイマーの設定指示を無効にする。リモートコントローラ１が、第１のタイマーの設定指示を無効にすることによって、タイマーの設定順とタイマーの作動順との関係性の維持が図られ、空気調和機２に、ユーザの所望の動作を、ユーザの所望の順序で実行させることができるようになる。

　リモートコントローラ１は、更に判定制御部１３０を備える。判定制御部１３０は、操作部１２が受け付けた設定指示が、切タイマーの設定指示か、入タイマーの設定指示かを判定する。操作部１２は、切タイマーボタン１２０と入タイマーボタン１２１とを有する。切タイマーボタン１２０は、押下されることにより、切タイマーの設定指示を受け付ける。入タイマーボタン１２１は、押下されることにより、入タイマーの設定指示を受け付ける。判定制御部１３０は、切タイマーボタン１２０への第１の時間以上に亘る押下をトリガとして、当該第１の時間に続き、その押下状態が続く限り、０．２５秒毎に、切タイマーボタン１２０が押下されたと判定する。判定制御部１３０は、入タイマーボタン１２１への第１の時間以上に亘る押下をトリガとして、当該第１の時間に続き、その押下状態が続く限り、０．２５秒毎に、入タイマーボタン１２１が押下されたと判定する。これにより、操作部１２が切タイマーボタン１２０および入タイマーボタン１２１を有する簡易な構成であっても、これらのタイマーボタンの長押し操作によって、迅速に残り時間を延長することができる。従って、リモートコントローラ１は、簡易な構成でありつつ、利便性が更に向上する。

　リモートコントローラ１は、表示部１１を更に備える。表示部１１は、切タイマーと入タイマーのうち、設定されているタイマーを示す情報を表示する。設定部１３１は、第１のタイマーのみが設定され、且つ、操作部１２が該第１のタイマーの設定指示を受け付けた場合において、当該第１のタイマーの残り時間を延長すると、第１の設定時間の上限より長くなる場合には、当該第１のタイマーを解除する。設定部１３１は、第１のタイマーと第２のタイマーとが設定され、且つ、操作部１２が当該第２のタイマーの設定指示を受け付けた場合において、当該第２のタイマーの第２の設定時間を延長すると、当該第２の設定時間の上限より長くなる場合には、当該第２のタイマーを解除する。設定部１３１は、切タイマーボタン１２０の長押し操作による設定指示によって切タイマーを解除した場合には、当該切タイマーの解除前から引き続き切タイマーボタン１２０が押下されている間、または、第２の時間よりも長い第３の時間の間、切タイマーボタン１２０への押下による設定指示を無効とする。設定部１３１は、入タイマーボタン１２１の長押し操作による設定指示によって入タイマーを解除した場合には、当該入タイマーの解除前から引き続き入タイマーボタン１２１が押下されている間、または、第３の時間の間、入タイマーボタン１２１への押下による前記設定指示を無効とする。判定制御部１３０は、タイマーが解除された場合において、解除された当該タイマーを示す情報を表示しないよう表示部１１を制御する。長押し操作によってタイマーが解除された場合において、判定制御部１３０が、解除されたタイマーを示す情報を表示しないよう表示部１１を制御することによって、ユーザは、タイマーが解除されたことをより容易に認識可能となり、利便性が向上する。

　リモートコントローラ１は、切タイマーと入タイマーのうち、設定されているタイマーを示す情報を表示する表示部１１を更に備える。設定部１３１は、第１のタイマーのみが設定され、且つ、操作部１２が該第１のタイマーの設定指示を受け付けた場合において、当該第１のタイマーの残り時間を延長すると、第１の設定時間の上限より長くなる場合には、当該第１のタイマーを解除する。設定部１３１は、第１のタイマーと第２のタイマーとが設定され、且つ、操作部１２が当該第２のタイマーの設定指示を受け付けた場合において、当該第２のタイマーの第２の設定時間を延長すると、当該第２の設定時間の上限より長くなる場合には、当該第２のタイマーを解除する。設定部１３１は、切タイマーボタン１２０の長押し操作による設定指示によって切タイマーを解除した場合には、当該切タイマーの解除前から引き続き切タイマーボタン１２０が押下されている間、または、第２の時間よりも長い第３の時間の間、切タイマーボタン１２０への押下による設定指示を無効とする。設定部１３１は、入タイマーボタン１２１の長押し操作による設定指示によって入タイマーを解除した場合には、当該入タイマーの解除前から引き続き入タイマーボタン１２１が押下されている間、または、第２の時間よりも長い第３の時間の間、入タイマーボタン１２１への押下による設定指示を無効とする。判定制御部１３０は、タイマーが解除された場合において、当該タイマーが解除されたことを示す情報を表示するよう表示部１１を制御する。長押し操作によってタイマーが解除された場合において判定制御部１３０が、当該タイマーが解除されたことを示す情報を表示するよう表示部１１を制御することによって、ユーザは、タイマーが解除されたことをより容易に認識可能となり、利便性が向上する。

　実施の形態１および実施の形態２における表示部１１は、タイマーの作動順序をユーザが認識しやすいように、先に作動する第１のタイマーを示す情報を画面上において左に表示し、後に作動する第２のタイマーを示す情報を画面上において右に表示し、更に第１のタイマーを示す情報の表示箇所から第２のタイマーを示す情報の表示箇所へと向かう矢印を表示するものであった。しかし、これに限らず、表示部１１は、第１のタイマーを示す情報と第２のタイマーを示す情報とを、画面上において二段に分けて表示し、上の段には第１のタイマーを示す情報を表示し、下の段には第２のタイマーを示す情報を表示するものでもよい。この場合においても表示部１１は、第１のタイマーの表示箇所から第２のタイマーの表示箇所へと向かう矢印を表示してもよい。上述のように、表示部１１が、画面上において、第１のタイマーを示す情報と、第２のタイマーを示す情報とを、それぞれ定められた位置に表示することにより、ユーザは、設定されている第１のタイマーと第２のタイマーとについて正確に認識できるようになり、リモートコントローラ１の使い勝手が向上する。

　１、１Ａ　リモートコントローラ、２　空気調和機、１０　通信部、１１、１１Ａ　表示部、１２、１２Ａ　操作部、１３　制御部、１２０、１２０Ａ　切タイマーボタン、１２１、１２１Ａ　入タイマーボタン、１３０　判定制御部、１３１　設定部、１３２　時間計測部、１３３　記憶部。

Claims

　設定時間が経過した際に空気調和機の運転を停止させるための切タイマーの設定指示、および、設定時間が経過した際に前記空気調和機の運転を開始させるための入タイマーの設定指示を受け付ける操作部と、
　前記操作部が受け付けた前記切タイマーの設定指示に基づいて前記切タイマーを設定し、前記操作部が受け付けた前記入タイマーの設定指示に基づいて前記入タイマーを設定する設定部と、
　を備え、
　前記設定部は、
　前記切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれか一方である第１のタイマーが設定されている場合において、前記切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれか他方である第２のタイマーの前記設定指示を前記操作部が受け付けた場合には、該第２のタイマーを、該第１のタイマーより後に作動するよう設定する、リモートコントローラ。
　前記設定時間のカウントダウンを行う時間計測部を更に備え、
　前記時間計測部は、
　前記設定部が前記第１のタイマーを設定した時点から、該第１のタイマーの前記設定時間である第１の設定時間のカウントダウンを開始し、前記設定部が前記第２のタイマーを設定した時点から、該第２のタイマーの前記設定時間である第２の設定時間のカウントダウンを開始する、請求項１に記載のリモートコントローラ。
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーが設定されている場合において、前記操作部が前記第２のタイマーの前記設定指示を受け付けた場合には、前記第２の設定時間を、前記第１の設定時間の現時点における残り時間である第１の残り時間よりも長いものに設定する、請求項２に記載のリモートコントローラ。
　前記切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定された場合において該タイマーの前記設定時間を記憶する記憶部を更に備え、
　前記設定部は、
　前記タイマーを解除する場合には、前記記憶部から該タイマーの前記設定時間を消去し、
　前記第１のタイマーのみを設定する場合であって、前記記憶部に該第１のタイマーと同じ種類の前記タイマーの前記設定時間が記憶されている場合には、記憶されている該設定時間を、該第１のタイマーの前記第１の設定時間とし、前記第１のタイマーが設定されている状態において前記第２のタイマーを設定する場合であって、前記記憶部に該第２のタイマーと同じ種類の前記タイマーの前記設定時間が記憶され、且つ、該設定時間が前記第１の残り時間よりも長い場合には、記憶されている該設定時間を、該第２のタイマーの前記第２の設定時間とする、請求項３に記載のリモートコントローラ。
　前記切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定されている場合において、該タイマーの前記設定時間の現時点における残り時間を、単位時間毎に切り替えて表示する表示部を更に備え、
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーが設定されている場合において、前記第２のタイマーの前記設定指示を前記操作部が受け付けた場合には、前記第２の設定時間を、前記表示部が表示する前記第１の残り時間よりも長く設定する、請求項３または請求項４に記載のリモートコントローラ。
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーのみが設定されている場合において、前記操作部が前記第１のタイマーの前記設定指示を更に受け付けた場合には、前記第１の残り時間を、前記第１の設定時間の上限以下の範囲において延長し、前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとが設定されている場合において、前記操作部が前記第２のタイマーの前記設定指示を更に受け付けた場合には、前記第２の設定時間を、該第２の設定時間の上限以下の範囲において延長する、請求項３～請求項５のいずれか一項に記載のリモートコントローラ。
　前記切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定された場合において該タイマーの前記設定時間を記憶する記憶部を更に備え、
　前記設定部は、
　前記タイマーの前記設定時間の現時点における残り時間を延長する場合には、該残り時間よりも長い該タイマーの前記設定時間へと延長し、延長後における該設定時間を前記記憶部に記憶し、前記タイマーを解除する場合には、前記記憶部から該タイマーの前記設定時間を消去し、
　前記第１のタイマーのみを設定する場合であって、前記記憶部に該第１のタイマーと同じ種類の前記タイマーの前記設定時間が記憶されている場合には、記憶されている該設定時間を、該第１のタイマーの前記第１の設定時間とし、前記第１のタイマーが設定されている状態において前記第２のタイマーを設定する場合であって、前記記憶部に該第２のタイマーと同じ種類の前記タイマーの前記設定時間が記憶され、且つ、該設定時間が前記第１の残り時間よりも長い場合には、記憶されている該設定時間を、該第２のタイマーの前記第２の設定時間とする、請求項６に記載のリモートコントローラ。
　前記切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定されている場合において、該タイマーの前記設定時間の現時点における残り時間を、単位時間毎に切り替えて表示する表示部を更に備え、
　前記設定部は、
　前記タイマーが設定されている場合において、更に該タイマーの前記設定指示を前記操作部が受け付けた場合には、該タイマーの前記残り時間を、該タイマーの前記設定時間の上限以下であって、前記表示部が表示する前記残り時間よりも長い、前記タイマーの前記設定時間に延長する、請求項６または請求項７に記載のリモートコントローラ。
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとが設定されている場合において、前記操作部が前記第１のタイマーの前記設定指示を更に受け付けた場合には、前記第１の残り時間を、前記第１の設定時間の上限以下の範囲であって、前記第２の設定時間の現時点における残り時間である第２の残り時間より短い範囲において延長する、請求項６～請求項８のいずれか一項に記載のリモートコントローラ。
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとが設定されている場合において、前記操作部が前記第１のタイマーの前記設定指示を更に受け付けた場合であって、前記第１の残り時間を延長すると前記第１の設定時間の上限より長くなる場合、または、前記第１の残り時間を延長すると前記第２の残り時間以上となる場合には、前記第１の残り時間を延長せずに、前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとを解除する、請求項９に記載のリモートコントローラ。
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとが設定されている場合において前記操作部が前記第１のタイマーの前記設定指示を更に受け付けた場合であって、前記第１の残り時間を延長すると前記第１の設定時間の上限より長くなる場合、または、前記第１の残り時間を延長すると前記第２の残り時間以上となる場合には、前記第１の残り時間を前記第１の設定時間の下限へ変更する、請求項９に記載のリモートコントローラ。
　前記設定時間のカウントダウンを行う時間計測部を更に備え、
　前記時間計測部は、
　前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとが設定されている場合において、前記設定部が前記第１のタイマーを設定した時点から、該第１のタイマーの前記設定時間である第１の設定時間のカウントダウンを開始し、前記第１のタイマーが作動した時点から前記第２のタイマーの前記設定時間である第２の設定時間のカウントダウンを開始する、請求項１に記載のリモートコントローラ。
　前記切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定された場合において、該タイマーの前記設定時間を記憶する記憶部を更に備え、
　前記設定部は、
　前記タイマーを設定する場合において、前記記憶部に該タイマーと同じ種類の前記タイマーの前記設定時間が記憶されている場合には、該設定時間の該タイマーを設定する、請求項１２に記載のリモートコントローラ。
　前記設定部は、
　前記切タイマーと前記入タイマーのうちのいずれかのタイマーが設定されている場合において、前記操作部が該タイマーの前記設定指示を更に受け付けた場合には、該タイマーの前記設定時間の現時点における残り時間を、該タイマーの前記設定時間の上限以下の範囲において延長する、請求項１２または請求項１３に記載のリモートコントローラ。
　前記タイマーが設定された場合において、該タイマーの前記設定時間を記憶する記憶部を更に備え、
　前記設定部は、
　前記タイマーの前記設定時間の現時点における残り時間を延長する場合には、該残り時間よりも長い該タイマーの前記設定時間へと延長し、延長後における該設定時間を前記記憶部に記憶し、前記タイマーを解除する場合には、前記記憶部から該タイマーの前記設定時間を消去し、
　前記タイマーを設定する場合において、前記記憶部に該タイマーと同じ種類の前記タイマーの前記設定時間が記憶されている場合には、該設定時間の該タイマーを設定する、請求項１４に記載のリモートコントローラ。
　前記タイマーが設定されている場合において、該タイマーの前記設定時間の現時点における残り時間を、単位時間毎に切り替えて表示する表示部を更に備え、
　前記設定部は、
　前記タイマーが設定されている場合において、更に該タイマーの前記設定指示を前記操作部が受け付けた場合には、該タイマーの前記残り時間を、該タイマーの前記設定時間の上限以下の範囲において、前記表示部が表示する該タイマーの前記残り時間よりも長い、該タイマーの前記設定時間に延長する、請求項１４または請求項１５に記載のリモートコントローラ。
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとが設定されている場合において前記操作部が前記第１のタイマーの前記設定指示を更に受け付けた場合であって、前記第１のタイマーの前記残り時間である第１の残り時間を延長すると前記第１の設定時間の上限より長くなる場合には、前記第１の残り時間を延長せずに、前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとを解除する、請求項１４～請求項１６のいずれか一項に記載のリモートコントローラ。
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとが設定されている場合において前記操作部が前記第１のタイマーの前記設定指示を更に受け付けた場合であって、前記第１のタイマーの前記残り時間である第１の残り時間を延長すると前記第１の設定時間の上限より長くなる場合には、前記第１の残り時間を前記第１の設定時間の下限へ変更する、請求項１４～請求項１６のいずれか一項に記載のリモートコントローラ。
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとが設定されている場合において、前記操作部が前記第１のタイマーの前記設定指示を更に受け付けた場合には、前記第１のタイマーの前記設定指示を無効にする、請求項１～請求項８のいずれか一項、または、請求項１２～請求項１６のいずれか一項に記載のリモートコントローラ。
　前記操作部が受け付けた前記設定指示が、前記切タイマーの前記設定指示か、前記入タイマーの前記設定指示かを判定する判定制御部を更に備え、
　前記操作部は、
　押下されることにより、前記切タイマーの前記設定指示を受け付ける切タイマーボタンと、
　押下されることにより、前記入タイマーの前記設定指示を受け付ける入タイマーボタンと、
　を有し、
　前記判定制御部は、
　前記切タイマーボタンへの第１の時間以上に亘る押下をトリガとして、該第１の時間に続く該切タイマーボタンへの押下の間、第２の時間毎に連続した該切タイマーボタンへの押下と判定し、前記入タイマーボタンへの前記第１の時間以上に亘る押下をトリガとして、該第１の時間に続く該入タイマーボタンへの押下の間、前記第２の時間毎に連続した該入タイマーボタンへの押下と判定する、請求項６～請求項１１のうちのいずれか一項、または、請求項１４～請求項１９のうちのいずれか一項に記載のリモートコントローラ。
　前記切タイマーと前記入タイマーのうち、設定されているタイマーを示す情報を表示する表示部を更に備え、
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーのみが設定され、且つ、前記操作部が該第１のタイマーの前記設定指示を受け付けた場合において、該第１のタイマーの前記残り時間を延長すると、該第１の設定時間の上限より長くなる場合には、該第１のタイマーを解除し、
　前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとが設定され、且つ、前記操作部が該第２のタイマーの前記設定指示を受け付けた場合において、該第２のタイマーの前記第２の設定時間を延長すると、該第２の設定時間の上限より長くなる場合には、該第２のタイマーを解除し、
　前記第２の時間以上に亘る前記切タイマーボタンの押下による前記設定指示によって前記切タイマーを解除した場合には、該切タイマーの解除前から引き続き前記切タイマーボタンが押下されている間、または、前記第２の時間よりも長い第３の時間の間、前記切タイマーボタンの押下による前記設定指示を無効とし、
　前記第２の時間以上に亘る前記入タイマーボタンの押下による前記設定指示によって前記入タイマーを解除した場合には、該入タイマーの解除前から引き続き前記入タイマーボタンが押下されている間、または、前記第３の時間の間、前記入タイマーボタンの押下による前記設定指示を無効とし、
　前記判定制御部は、
　前記タイマーが解除された場合において、解除された該タイマーを示す情報を表示しないよう前記表示部を制御する、請求項２０に記載のリモートコントローラ。
　前記切タイマーと前記入タイマーのうち、設定されているタイマーを示す情報を表示する表示部を更に備え、
　前記設定部は、
　前記第１のタイマーのみが設定され、且つ、前記操作部が該第１のタイマーの前記設定指示を受け付けた場合において、該第１のタイマーの前記残り時間を延長すると、該第１の設定時間の上限より長くなる場合には、該第１のタイマーを解除し、
　前記第１のタイマーと前記第２のタイマーとが設定され、且つ、前記操作部が該第２のタイマーの前記設定指示を受け付けた場合において、該第２のタイマーの前記第２の設定時間を延長すると、該第２の設定時間の上限より長くなる場合には、該第２のタイマーを解除し、
　前記第２の時間以上に亘る前記切タイマーボタンの押下による前記設定指示によって前記切タイマーを解除した場合には、該切タイマーの解除前から引き続き前記切タイマーボタンが押下されている間、または、前記第２の時間よりも長い第３の時間の間、前記切タイマーボタンへの押下による前記設定指示を無効とし、
　前記第２の時間以上に亘る前記入タイマーボタンの押下による前記設定指示によって前記入タイマーを解除した場合には、該入タイマーの解除前から引き続き前記入タイマーボタンが押下されている間、または、前記第３の時間の間、前記入タイマーボタンの押下による前記設定指示を無効とし、
　前記判定制御部は、
　前記タイマーが解除された場合において、該タイマーが解除されたことを示す情報を表示するよう前記表示部を制御する、請求項２０に記載のリモートコントローラ。