WO2021125111A1 - 電力増幅回路、高周波回路及び通信装置 - Google Patents

電力増幅回路、高周波回路及び通信装置 Download PDF

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Abstract

出力電力を小型かつ低損失で検出する。電力増幅回路(1)は、増幅器と、電圧検出回路(5)と、電流検出回路(6)と、演算回路とを備える。上記増幅器は、電力を増幅する。電圧検出回路(5)は、上記増幅器の出力端の電圧を検出する。電流検出回路(6)は、上記増幅器の出力端の電流を検出する。上記演算回路は、電圧検出回路(5)及び電流検出回路(6)の検出結果を演算して上記増幅器から出力される出力電力を求める。

Description

電力増幅回路、高周波回路及び通信装置
 本発明は、一般に電力増幅回路、高周波回路及び通信装置に関し、より詳細には、電力を増幅する増幅器を備える電力増幅回路、電力増幅回路を備える高周波回路、及び、高周波回路を備える通信装置に関する。
 従来、電力増幅器からの電力をモニタするRF電力増幅器(電力増幅回路)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
 特許文献1に記載されたRF電力増幅器は、初段増幅素子と、最終段増幅素子と、出力整合回路と、方向性結合器とを備える。方向性結合器は、出力整合回路に接続されている。特許文献1に記載されたRF電力増幅器は、最終増幅素子と出力整合回路との間でRF電圧を検出する。特許文献1に記載されたRF電力増幅器は、方向性結合器でRF電力増幅器の電力をモニタすると同時にRF電圧振幅をモニタする。これにより、RF電力増幅器から出力されるRF電力の過多と、RF電力増幅器の出力側のRF電圧の過多による歪みを低減させる。
特許第4750463号公報
 しかしながら、特許文献1に記載された従来の電力増幅回路では、出力電力の検出に方向性結合器が用いられているため、出力電力を精度よく検出するためには方向性結合器において高い方向性を有する必要がある。このため、方向性結合器のサイズが大きくなる傾向にある。また、電力の一部を取り出すため、電力損失が生じるという問題があった。
 本発明は上記の点に鑑みてなされた発明であり、本発明の目的は、出力電力を小型かつ低損失で検出することができる電力増幅回路、高周波回路及び通信装置を提供することにある。
 本発明の一態様に係る電力増幅回路は、増幅器と、電圧検出回路と、電流検出回路と、演算回路とを備える。前記増幅器は、電力を増幅する。前記電圧検出回路は、前記増幅器の出力端の電圧を検出する。前記電流検出回路は、前記増幅器の出力端の電流を検出する。前記演算回路は、前記電圧検出回路及び前記電流検出回路の検出結果を演算して前記増幅器から出力される出力電力を求める。
 本発明の一態様に係る高周波回路は、前記電力増幅回路と、フィルタとを備える。前記フィルタは、前記電力増幅回路の前記増幅器にて電力が増幅される送信信号を通す。
 本発明の一態様に係る通信装置は、前記高周波回路と、信号処理回路とを備える。前記信号処理回路は、前記高周波回路に入力される前記送信信号を処理する。
 本発明の上記態様に係る電力増幅回路、高周波回路及び通信装置によれば、電力増幅回路からの出力電力を小型かつ低損失で検出することができる。
図1は、実施形態1に係る電力増幅回路の回路図である。 図2は、同上の電力増幅回路の要部の回路図である。 図3は、同上の電力増幅回路における増幅器からの出力電流を検出する部分の平面図である。 図4は、同上の電力増幅回路における出力電力とRF電流検出値との関係を示すグラフである。 図5は、同上の電力増幅回路における出力電力とRF電圧検出値との関係を示すグラフである。 図6は、同上の電力増幅回路における出力電力とRF電力検出値との関係を示すグラフである。 図7は、実施形態1の変形例に係る電力増幅回路の要部の回路図である。 図8は、実施形態2に係る電力増幅回路の回路図である。 図9は、実施形態3に係る電力増幅回路の回路図である。 図10は、実施形態4に係る電力増幅回路の回路図である。 図11は、実施形態5に係る電力増幅回路の要部の回路図である。 図12は、同上の電力増幅回路の制御回路の要部のブロック図である。 図13は、同上の電力増幅回路の制御回路の電力範囲コントローラのブロック図である。 図14は、同上の制御回路のカウンタの動作を説明するためのタイムチャートである。 図15は、実施形態6に係る通信装置のブロック図である。
 以下、実施形態1~5に係る電力増幅回路及び実施形態6に係る通信装置について、図面を参照して説明する。下記の実施形態等において参照する図3は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比は、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
 (実施形態1)
 (1)電力増幅回路
 実施形態1に係る電力増幅回路1は、図1に示すように、第1増幅回路2と、第2増幅回路3と、複数(図示例では3つ)の整合回路41~43とを備える。また、電力増幅回路1は、電圧検出回路5と、電流検出回路6と、制御回路7とを備える。第1増幅回路2、第2増幅回路3、整合回路41,42、電圧検出回路5及び電流検出回路6は、PAIC(Power Amplifier Integrated Circuit)として、1つのチップC1で構成されている。制御回路7は、制御ICとして、1つのチップC2で構成されている。
 実施形態1に係る電力増幅回路1において、第1増幅回路2は、電力を増幅する回路である。第1増幅回路2は、第2増幅回路3の入力側に設けられている。第2増幅回路3は、電力を増幅する回路である。言い換えると、電力増幅回路1は、二段の増幅回路で構成されている。
 (2)電力増幅回路の各構成要素
 以下、実施形態1に係る電力増幅回路1の各構成要素について、図面を参照して説明する。
 (2.1)第1増幅回路
 第1増幅回路2は、図1に示すように、トランジスタ21と、バイアス回路22とを備える。
 トランジスタ21は、例えばNPNトランジスタである。トランジスタ21のベースは、キャパシタ11を介して整合回路41の出力端に電気的に接続されている。トランジスタ21のコレクタは、インダクタ13に電気的に接続されている。トランジスタ21のエミッタは、接地されている。
 インダクタ13は、トランジスタ21のコレクタ及びキャパシタ14に電気的に接続されている。
 第1増幅回路2では、トランジスタ21とインダクタ13とで、エミッタ接地回路を構成する。トランジスタ21とインダクタ13とで構成されるエミッタ接地回路には、電源電圧Vcc1が印加される。
 バイアス回路22は、整合回路41の出力端とトランジスタ21のベースとの間に接続されている出力端を有する。そして、バイアス回路22は、トランジスタ21のベースにバイアス(バイアス電流)を供給するように構成されている。
 第1増幅回路2は、第1増幅回路2の入力端から入力された入力信号の電力を増幅し、増幅された電力を第1増幅回路2の出力端から出力する。
 (2.2)第2増幅回路
 第2増幅回路3は、図1に示すように、トランジスタ31と、バイアス回路32とを備える。
 トランジスタ31は、例えばNPNトランジスタである。トランジスタ31のベースは、キャパシタ12を介して整合回路42の出力端に電気的に接続されている。トランジスタ31のコレクタは、インダクタ15に電気的に接続されている。トランジスタ31のエミッタは、接地されている。
 インダクタ15は、トランジスタ31のコレクタ及びキャパシタ16に電気的に接続されている。
 第2増幅回路3では、トランジスタ31とインダクタ15とで、エミッタ接地回路を構成する。トランジスタ31とインダクタ15とで構成されるエミッタ接地回路には、電源電圧Vcc2が印加される。
 バイアス回路32は、整合回路42の出力端とトランジスタ31のベースとの間に接続されている出力端を有する。そして、バイアス回路32は、トランジスタ31のベースにバイアス(バイアス電流)を供給するように構成されている。
 第2増幅回路3は、第2増幅回路3の入力端から入力された入力信号の電力を増幅し、増幅された電力を第2増幅回路3の出力端から出力する。
 (2.3)整合回路
 整合回路41は、図1に示すように、第1増幅回路2の入力端に接続されており、第1増幅回路2の入力側の回路(例えばRF信号処理回路94)と第1増幅回路2との間のインピーダンスを整合させるための入力整合回路である。
 整合回路41は、例えば、インダクタ、キャパシタ及び抵抗器のうちの少なくとも1つで構成されている。
 整合回路42は、図1に示すように、第1増幅回路2の出力端と第2増幅回路3の入力端との間に接続されており、第1増幅回路2と第2増幅回路3との間のインピーダンスを整合させるための回路である。
 整合回路42は、例えば、インダクタ、キャパシタ及び抵抗器のうちの少なくとも1つで構成されている。
 整合回路43は、図1に示すように、第2増幅回路3の出力端に接続されており、第2増幅回路3と第2増幅回路3の出力側の回路(例えばフィルタ82)との間のインピーダンスを整合させるための出力整合回路である。
 整合回路43は、例えば、インダクタ、キャパシタ及び抵抗器のうちの少なくとも1つで構成されている。
 (2.4)電圧検出回路
 電圧検出回路5は、図1及び図2に示すように、2つの抵抗51,52と、キャパシタ53,55と、第1検波回路54とを備える。
 2つの抵抗51,52は、直列に接続されている。2つの抵抗51,52の直列回路の一端は、第2増幅回路3の出力端に接続されており、2つの抵抗51,52の直列回路の他端は、接地されている。これにより、2つの抵抗51,52の両端には、第2増幅回路3の出力端における出力電圧が印加される。
 キャパシタ53は、抵抗51と抵抗52との間のノードに接続されている。さらに、第1検波回路54は、キャパシタ53に接続されている。第1検波回路54は、例えば、トランジスタを用いた回路又はダイオードを用いた回路で構成されている。キャパシタ55は、抵抗51と直列に接続されており、かつ、抵抗52と並列に接続されている。
 上記のような回路構成の電圧検出回路5は、第2増幅回路3の出力端の出力電圧を検出することが可能である。
 (2.5)電流検出回路
 電流検出回路6は、図1及び図2に示すように、インダクタ61と、第2検波回路62と、抵抗63と、キャパシタ64,65と、バッファ66とを備える。
 インダクタ61は、図1及び図2に示すように、第2増幅回路3の出力側に隣接して設けられている。より詳細には、図3に示すように、インダクタ61は、配線18に隣接して設けられている。インダクタ61の一端は、抵抗63及びキャパシタ64が接続されており、インダクタ61の他端は、接地されている。第2検波回路62は、例えば、トランジスタを用いた回路又はダイオードを用いた回路で構成されている。抵抗63は、インダクタ61と第2検波回路62との間に設けられている。キャパシタ64の一端は、インダクタ61及び抵抗63に接続されており、キャパシタ64の他端は、接地されている。キャパシタ65の一端は、抵抗63及びバッファ66に接続されており、キャパシタ65の他端は、接地されている。
 上記のような回路構成の電流検出回路6は、第2増幅回路3の出力端の出力電流を検出することが可能である。なお、電流検出回路6は、バッファ66に代えて、電圧増幅器を備えてもよい。電圧増幅器は、インダクタ61で検出された出力電流の検出値(検出電圧)を増幅することが可能である。
 (2.6)制御回路
 制御回路7は、図1に示すように、第1バッファ71と、第2バッファ72と、差動増幅回路73とを備える。また、制御回路7は、リミッタ回路74と、バイアス制御回路75とを備える。さらに、制御回路7は、図2に示すように、2つの減算回路(第1減算回路76及び第2減算回路77)を備える。
 第1バッファ71は、電圧検出回路5の検出結果をリミッタ回路74へ出力する。すなわち、第1バッファ71は、第2増幅回路3のRF電圧の検出値であるRF電圧検出信号をリミッタ回路74へ出力する。
 第2バッファ72は、電流検出回路6の検出結果をリミッタ回路74へ出力する。すなわち、第2バッファ72は、第2増幅回路3のRF電流の検出値であるRF電流検出信号をリミッタ回路74へ出力する。
 ここで、RF電圧検出信号としてのアナログ電圧信号における第1検波回路54のオフセットを除去するために、第1減算回路76が設けられている。第1減算回路76は、RF電圧検出信号から検波回路17の出力信号(オフセット)を差し引いた値を出力する。また、RF電流検出信号としてのアナログ電流信号における第2検波回路62のオフセットを除去するために、第2減算回路77が設けられている。第2減算回路77は、RF電流検出信号から検波回路17の出力信号(オフセット)を差し引いた値を出力する。検波回路17は、第1検波回路54及び第2検波回路62と同じ構成であることが好ましい。
 差動増幅回路73は、オペアンプ731と、4つの抵抗732~735とを備える。オペアンプ731の反転入力端子には、電圧検出回路5の検出値が入力され、オペアンプ731の非反転入力端子には、電流検出回路6の検出値が入力される。抵抗732は、オペアンプ731の反転入力端子と出力端子とに接続されている。抵抗733は、オペアンプ731の反転入力端子と電圧検出回路5との間に接続されている。抵抗734は、オペアンプ731の非反転入力端子と電流検出回路6との間に接続されている。抵抗735は、オペアンプ731の非反転入力端子に接続されている。
 ここで、電力増幅回路1の出力電力は、一般的には、電力増幅回路1の出力電圧と電力増幅回路1の出力電流との積を求めることによって得られる。
 ただし、第1検波回路54において、入力と出力との関係が線形の関係ではなく対数の関係となっている。同様に、第2検波回路62においても、入力と出力との関係が線形の関係ではなく対数の関係となっている。したがって、制御回路7では、差動増幅回路73における電圧検出回路5の検出値と電流検出回路6の検出値との和によって、電力増幅回路1の出力電力を求めることができる。
 リミッタ回路74は、第2増幅回路3の出力電力を制限するように構成されている。より詳細には、リミッタ回路74は、第1増幅回路2のバイアス及び第2増幅回路3のバイアスを制御することによって、上記出力電力が上限値を超えないように、上記出力電力を制限する。リミッタ回路74は、第1バッファ71の出力値、第2バッファ72の出力値、及び差動増幅回路73の出力値を用いて制御値を生成し、上記制御値をバイアス制御回路75に出力する。
 バイアス制御回路75は、第1増幅回路2のバイアス回路22及び第2増幅回路3のバイアス回路32を制御するように構成されている。バイアス制御回路75は、リミッタ回路74からの制御値に基づいて、バイアス回路22及びバイアス回路32を制御する。つまり、バイアス制御回路75は、第2増幅回路3の出力電力が上限値を超えないように、バイアス回路22及びバイアス回路32を制御する。
 (3)計測特性
 次に、電力増幅回路1の出力電力と検出値との関係について、図4~図6を参照して説明する。図4は、電流検出回路6の検出値と電力増幅回路1の出力電力との関係を示す。図5は、電圧検出回路5の検出値と電力増幅回路1の出力電力との関係を示す。図6は、電圧検出回路5の検出値と電流検出回路6の検出値とから求められた出力電力の検出値と電力増幅回路1の出力電力との関係を示す。図4~図6において、特性A1は、負荷インピーダンスが25Ωのときの特性、特性A2は、負荷インピーダンスが50Ωのときの特性、特性A3は、負荷インピーダンスが75Ωのときの特性である。
 図4に示すように、負荷インピーダンスが変動したときの電流検出回路6の検出値の変動が大きい。具体的には、負荷インピーダンスが大きくなるほど、同じ出力電力における電流検出回路6の検出値は大きくなる。
 図5に示すように、負荷インピーダンスが変動したときの電圧検出回路5の検出値の変動が大きい。具体的には、負荷インピーダンスが大きくなるほど、同じ出力電力における電圧検出回路5の検出値は小さくなる。
 一方、出力電力の検出値の変動は、図6に示すように、負荷インピーダンスが変動したときであっても小さい。負荷インピーダンスが大きくなると、電流検出回路6の検出値は大きくなるが、電圧検出回路5の検出値は小さくなる。これにより、出力電力の検出値の変動は小さい。上記より、負荷インピーダンスの変動があっても、出力電力を精度よく検出することができる。
 (4)効果
 実施形態1に係る電力増幅回路1では、電圧検出回路5によって検出された第2増幅回路3(増幅器)の出力端の電圧と、電流検出回路6によって検出された第2増幅回路3の出力端の電流とを演算して、第2増幅回路3から出力される出力電力を求める。これにより、方向性結合器を用いて出力電力を求める場合に比べて、第2増幅回路3からの出力電力を小型かつ低損失で検出することができる。
 実施形態1に係る電力増幅回路1では、リミッタ回路74(制限部)において、差動増幅回路73(演算回路)の演算結果を用いて第2増幅回路3(増幅器)の出力電力の大きさを制限する。これにより、上記増幅器の出力電力が上限値を超えないように、フィードバック制御を行うことができる。
 (5)変形例
 実施形態1の変形例として、図7に示すように、電力増幅回路1の制御回路7は、複数のA/Dコンバータ781~783を備えてもよい。A/Dコンバータ781は、電圧検出回路5からのRF電圧検出信号としてのアナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換し、上記デジタル電圧信号をリミッタ回路74(図1参照)に出力する。A/Dコンバータ782は、電流検出回路6からのRF電流検出信号としてのアナログ電流信号をデジタル電流信号に変換し、上記デジタル電流信号をリミッタ回路74に出力する。A/Dコンバータ783は、検波回路17からのアナログ基準信号をデジタル基準信号に変換し、上記デジタル基準信号をリミッタ回路74に出力する。
 (実施形態2)
 実施形態2に係る電力増幅回路1は、図8に示すように、電力増幅回路1に出力される入力電力を制御する点で、実施形態1に係る電力増幅回路1(図1参照)と相違する。
 (1)構成
 実施形態2に係る電力増幅回路1は、実施形態1に係る電力増幅回路1と同様、図8に示すように、第1増幅回路2と、第2増幅回路3と、複数(図示例では3つ)の整合回路41~43とを備える。また、電力増幅回路1は、電圧検出回路5と、電流検出回路6と、制御回路7とを備える。なお、実施形態2に係る電力増幅回路1に関し、実施形態1に係る電力増幅回路1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
 実施形態2の制御回路7は、実施形態1の制御回路7(図1参照)と同様、図8に示すように、第1バッファ71と、第2バッファ72と、差動増幅回路73とを備える。また、制御回路7は、リミッタ回路74を備える。一方、実施形態2の制御回路7は、バイアス制御回路75(図1参照)を備えていない。
 リミッタ回路74は、電力増幅回路1の出力電力を制限するように構成されている。より詳細には、実施形態2のリミッタ回路74は、電力増幅回路1の入力電力を制御することによって、上記出力電力が上限値を超えないように、上記出力電力を制限する。リミッタ回路74は、第1バッファ71の出力値、第2バッファ72の出力値、及び差動増幅回路73の出力値を用いて制御値を生成し、上記制御値をAGC(Auto Gain Control:自動利得制御)81に出力する。
 AGC81は、電力増幅回路1の入力側に設けられており、電力増幅回路1の入力電力の大きさを調整する。より詳細には、AGC81は、電圧検出回路5、電流検出回路6及び制御回路7によって電力増幅回路1の出力電力をフィードバックすることで、入力電力の大きさを調整する。
 (2)効果
 実施形態2に係る電力増幅回路1においても、実施形態1に係る電力増幅回路1(図1参照)と同様、リミッタ回路74(制限部)において、差動増幅回路73(演算回路)の演算結果を用いて第2増幅回路3(増幅器)の出力電力の大きさを制限する。これにより、上記増幅器の出力電力が上限値を超えないように、フィードバック制御を行うことができる。
 (実施形態3)
 実施形態3に係る電力増幅回路1は、図9に示すような電力制御回路79が設けられている点で、実施形態1に係る電力増幅回路1(図1参照)と相違する。
 (1)構成
 実施形態3に係る電力増幅回路1は、実施形態1に係る電力増幅回路1と同様、図9に示すように、第1増幅回路2と、第2増幅回路3と、複数(図示例では3つ)の整合回路41~43とを備える。また、電力増幅回路1は、電圧検出回路5と、電流検出回路6と、制御回路7とを備える。なお、実施形態3に係る電力増幅回路1に関し、実施形態1に係る電力増幅回路1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
 実施形態3の制御回路7は、実施形態1の制御回路7(図1参照)と同様、図9に示すように、差動増幅回路73を備える。一方、制御回路7は、リミッタ回路74及びバイアス制御回路75に代えて、電力制御回路79を備える。
 電力制御回路79は、コンパレータ791を備える。コンパレータ791は、差動増幅回路73の出力値と制御電圧とを比較する。制御電圧は、外部から入力される電圧であり、電力増幅回路1の出力電力の大きさを規定するための電圧である。電力制御回路79は、差動増幅回路73の出力値が制御電圧になるように、第1増幅回路2のバイアス回路22及び第2増幅回路3のバイアス回路32を制御する。
 (2)効果
 実施形態3に係る電力増幅回路1では、電力制御回路79(制御部)において、差動増幅回路73(演算回路)の演算結果を用いて第2増幅回路3(増幅器)の出力電力の大きさを制御する。これにより、第2増幅回路3の出力電力を所望の大きさにすることができる。
 (実施形態4)
 実施形態4に係る電力増幅回路1は、図10に示すように、電力増幅回路1の入力電力を調整することによって電力増幅回路1の出力電力を制御する点で、実施形態3に係る電力増幅回路1(図9参照)と相違する。
 (1)構成
 実施形態4に係る電力増幅回路1は、実施形態3に係る電力増幅回路1と同様、図10に示すように、第1増幅回路2と、第2増幅回路3と、複数(図示例では3つ)の整合回路41~43とを備える。また、電力増幅回路1は、電圧検出回路5と、電流検出回路6と、制御回路7とを備える。なお、実施形態3に係る電力増幅回路1に関し、実施形態1に係る電力増幅回路1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
 実施形態3の制御回路7は、実施形態3の制御回路7(図9参照)と同様、図10に示すように、差動増幅回路73を備える。また、制御回路7は、コンパレータ791を備える。
 コンパレータ791は、差動増幅回路73の出力値と制御電圧とを比較する。制御電圧は、外部から入力される電圧であり、電力増幅回路1の出力電力の大きさを規定するための電圧である。コンパレータ791の出力値は、AGC81に出力される。
 (2)効果
 実施形態4に係る電力増幅回路1においても、実施形態3に係る電力増幅回路1(図9参照)と同様、電力制御回路79(制御部)において、差動増幅回路73(演算回路)の演算結果を用いて第2増幅回路3(増幅器)の出力電力の大きさを制御する。これにより、第2増幅回路3の出力電力を所望の大きさにすることができる。
 (実施形態5)
 (1)構成
 実施形態5に係る電力増幅回路1は、図11に示すような電圧検出回路5、電流検出回路6及び制御回路7を備える点で、実施形態1に係る電力増幅回路1(図2参照)と相違する。
 (1.1)電圧検出回路
 電圧検出回路5は、図11に示すように、2つの抵抗51,52と、キャパシタ53,55と、第1検波回路54と、第1プリアンプ56とを備える。
 第1プリアンプ56は、第1検波回路54に入力されるアナログ電圧信号を増幅する。第1プリアンプ56は、制御回路7からの電力範囲信号に応じて、第1検波回路54に入力されるアナログ電圧信号の増幅率を調整する。
 (1.2)電流検出回路
 電流検出回路6は、図11に示すように、インダクタ61と、第2検波回路62と、抵抗63と、キャパシタ64,65と、第2プリアンプ67とを備える。
 第2プリアンプ67は、第2検波回路62に入力されるアナログ電流信号を増幅する。第2プリアンプ67は、制御回路7からの電力範囲信号に応じて、第2検波回路62に入力されるアナログ電流信号の増幅率を調整する。
 (1.3)制御回路
 制御回路7は、図11に示すように、第1フィルタ7aと、第2フィルタ7bと、第1減算回路76と、第2減算回路77と、第1A/Dコンバータ784と、第2A/Dコンバータ785と、デジタル加算平均処理回路700と、電力範囲コントローラ708と、電力範囲レジスタ709とを備える。
 第1フィルタ7aは、図11に示すように、第1検波回路54から出力されるRF電圧検出信号としてのアナログ電圧信号を通過させるローパスフィルタである。第1フィルタ7aは、例えば抵抗とキャパシタとで構成されるRCフィルタである。RF電圧検出信号としてのアナログ電圧信号がAM変調波であるため、アナログ電圧信号の振幅が大きく変動する。第1A/Dコンバータ784のサンプリング周波数と第1A/Dコンバータ784に入力されるアナログ電圧信号の振幅とを抑えるために、第1フィルタ7aが設けられている。
 第2フィルタ7bは、図11に示すように、第2検波回路62から出力されるRF電流検出信号としてのアナログ電流信号を通過させるローパスフィルタである。第2フィルタ7bは、例えば抵抗とキャパシタとで構成されるRCフィルタである。RF電流検出信号としてのアナログ電流信号がAM変調波であるため、アナログ電流信号の振幅が大きく変動する。第2A/Dコンバータ785のサンプリング周波数と第2A/Dコンバータ785に入力されるアナログ電流信号の振幅とを抑えるために、第2フィルタ7bが設けられている。
 第1減算回路76は、図11に示すように、RF電圧検出信号としてのアナログ電圧信号における第1検波回路54のオフセットを除去するために設けられている。第1減算回路76は、RF電圧検出信号としてのアナログ電圧信号から検波回路17から出力される基準信号(オフセット)を差し引いた値を出力する。
 第2減算回路77は、図11に示すように、RF電流検出信号としてのアナログ電流信号における第2検波回路62のオフセットを除去するために設けられている。第2減算回路77は、RF電流検出信号としてのアナログ電流信号から検波回路17から出力される基準信号(オフセット)を差し引いた値を出力する。
 図11及び図12に示す第1A/Dコンバータ784は、RF電圧検出信号と基準信号との差分であるアナログ電圧信号をデジタル電圧信号に変換する。デジタル電圧信号は、2進数かつnビットのデジタル信号である。図12の例では、デジタル電圧信号は、2進数かつ8ビットのデジタル信号である。
 図11及び図12に示す第2A/Dコンバータ785は、RF電流検出信号と基準信号との差分であるアナログ電流信号をデジタル電流信号に変換する。デジタル電流信号は、2進数かつnビットのデジタル信号である。図12の例では、デジタル電流信号は、2進数かつ8ビットのデジタル信号である。
 デジタル加算平均処理回路700は、図12に示すように、第1加算器701と、第2加算器702と、レジスタ703と、シフト演算器704と、出力レジスタ705と、カウンタ706と、カウントレジスタ707とを備える。
 第1加算器701は、図12に示すように、第1A/Dコンバータ784から出力されるデジタル電圧信号の入力と、第2A/Dコンバータ785から出力されるデジタル電流信号の入力とを受け付ける。
 第1加算器701は、デジタル電圧信号のデジタル値(デジタル電圧値)とデジタル電流信号のデジタル値(デジタル電流値)との和であるデジタル電力値を第2加算器702に出力する。デジタル電力値は、2進数かつnビットのデジタル値である。図12の例では、デジタル電力値は、2進数かつ8ビットのデジタル値である。また、第1加算器701は、オーバーフローが発生した場合、オーバーフロー信号を出力する。
 第2加算器702は、図12に示すように、第1加算器701から出力されるデジタル電力値の入力と、レジスタ703から出力されるデジタル総和電力値の入力とを受け付ける。
 第2加算器702は、デジタル電力値とデジタル総和電力値との和を新たなデジタル総和電力値としてレジスタ703に出力する。デジタル総和電力値は、2進数かつmビットのデジタル値である。図12の例では、デジタル総和電力値は、2進数かつ12ビットのデジタル値である。第2加算器702は、オーバーフローが発生した場合、オーバーフロー信号を出力する。
 レジスタ703は、図12に示すように、第2加算器702から出力されたデジタル総和電力値を格納する。カウンタ706から出力される動作信号(図12の「OP」)が入力されると、レジスタ703は、デジタル総和電力値を格納し、かつ、デジタル総和電力値を第2加算器702及びシフト演算器704に出力する。一方、カウンタ706から出力される開始信号(図12の「START」)が入力されると、レジスタ703は、デジタル総和電力値の格納をリセットする。
 シフト演算器704は、図12に示すように、レジスタ703から出力されるデジタル総和電力値に対してビットシフトを行う。つまり、シフト演算器704は、デジタル総和電力値に対して割り算を行う。より詳細には、シフト演算器704は、カウントレジスタ707からビット信号が入力される。ビット信号に含まれているビット情報に応じて、デジタル総和電力値に対してビットシフトを行う。言い換えると、ビット情報がNビットである場合、シフト演算器704は、デジタル総和電力値に対してNビットのビットシフトを行う。例えば、デジタル総和電力値が16個のデジタル電力値の総和である場合、ビット情報が4ビットとなるから、シフト演算器704は、デジタル総和電力値に対して4ビットのビットシフトを行うことによって、デジタル電力値の平均値を算出することができる。シフト演算器704は、デジタル電力値の平均値であるデジタル平均電力値を出力レジスタ705に出力する。
 出力レジスタ705は、図12に示すように、カウンタ706からエンド信号(図12の「END」)が入力されると、シフト演算器704から出力されたデジタル平均電力値を格納し、かつ出力する。出力レジスタ705は、電力範囲コントローラ708及びリミッタ回路74(図11参照)にデジタル平均電力値を出力する。
 カウンタ706は、クロック信号をカウントし、所定のタイミングで動作信号(図12の「OP」)又は開始信号(図12の「START」)をレジスタ703に出力する。また、カウンタ706は、エンド信号(図12の「END」)を出力レジスタ705に出力する。さらに、カウンタ706は、動作信号又はエンド信号を出力したとき、電力範囲コントローラ708に信号(図12の「OR(OP,END)」)を出力する。
 一方、カウンタ706は、カウントレジスタ707から平均回数の情報(図12の「CNT」)を取得する。さらに、カウンタ706は、電力範囲コントローラ708から再スタート信号(図12の「RESTART」)を取得する。
 図12に示すカウントレジスタ707は、デジタル総和電力値を算出する演算の平均回数に応じたビット数をビット情報として格納する。例えば、平均回数が16回である場合、カウントレジスタ707は、ビット情報として4ビットを格納する。平均回数が2回である場合、ビット情報は1ビットであり、平均回数が4回である場合、ビット情報は2ビットであり、平均回数が8回である場合、ビット情報は3ビットである。
 図12及び図13に示す電力範囲コントローラ708は、電力範囲を制御する。電力範囲コントローラ708は、図13に示すように、AND回路7081と、範囲検出部7082と、比較部7083と、範囲調整部7084とを備える。
 図13に示すAND回路7081は、第1加算器701(図12参照)及び第2加算器702(図12参照)の少なくとも一方からオーバーフローが入力され、かつ、カウンタ706(図12参照)から操作信号(図13の「OP」)又はエンド信号(図13の「END」)が入力された場合、論理積信号を出力する。
 範囲検出部7082は、図13に示すように、電力範囲レジスタ709から電力範囲情報が入力されると、電力範囲の最大値及び最小値を出力する。
 図13に示す比較部7083は、カウンタ706(図12参照)から操作信号(図13の「OP」)及びエンド信号(図13の「END」)のいずれも入力されていない場合に動作し、出力レジスタ705から出力されるデジタル平均電力値(図13の「OUT」)と電力範囲の最大値及び最小値とを比較する。デジタル平均電力値が電力範囲の最大値よりも大きい場合、比較部7083は、オーバーフロー信号(図13の「Over Flow」)を出力する。一方、デジタル平均電力値が電力範囲の最小値よりも小さい場合、比較部7083は、アンダーフロー信号(図13の「Under Flow」)を出力する。
 図13に示す範囲調整部7084は、電力範囲を調整する。比較部7083からオーバーフロー信号又はアンダーフロー信号が入力されると、範囲調整部7084は、新しい電力範囲を設定する。電力範囲レジスタ709が格納する電力範囲を更新させるため、範囲調整部7084は、新しい電力範囲を電力範囲レジスタ709に出力する。また、新しい電力範囲が設定された場合、範囲調整部7084は、再スタート信号(図13の「RESTART」)をカウンタ706(図12参照)に出力する。
 図12に示す電力範囲レジスタ709は、電力範囲を格納する。電力範囲コントローラ708の範囲調整部7084から新しい電力範囲を受け取ると、電力範囲レジスタ709は、新しい電力範囲を格納する。
 (2)動作
 図13に示すように、カウンタ706がレジスタ703に開始信号(図13の「START」)を出力すると、レジスタ703はデジタル総和電力値の格納をリセットする。
 時刻t1において、カウンタ706がレジスタ703に動作信号(図13の「OR」)を出力すると、レジスタ703はデジタル総和電力値を格納する。カウンタ706が動作信号を継続して出力している間、レジスタ703は、クロックごとに第2加算器702から入力されるデジタル総和電力値の格納を継続する。レジスタ703は、クロックごとに、デジタル総和電力値を第2加算器702及びシフト演算器704に出力する。シフト演算器4は、レジスタ703からのデジタル総和電力値に対してビットシフトを行い、デジタル平均電力値を出力レジスタ705に出力する。
 時刻t2において、カウンタ706が動作信号の出力を停止すると、レジスタ703はデジタル総和電力値の格納を停止する。さらに、カウンタ706が出力レジスタ705にエンド信号(図13の「END」)を出力すると、出力レジスタ705はデジタル平均電力値(図11の「RF電力」)を出力する。
 (3)効果
 実施形態5に係る電力増幅回路1によれば、高周波電力に対するダイナミックレンジを広げることができる。また、AM変調波に対して平均電力を検出することができる。
 (実施形態6)
 実施形態6では、実施形態1~5のいずれかの電力増幅回路1を用いた高周波回路8及び通信装置9について、図面を参照して説明する。
 高周波回路8は、図15に示すように、電力増幅回路1と、フィルタ82とを備える。フィルタ82は、電力増幅回路1と後述のアンテナ91との間に設けられており、電力増幅回路1からの送信信号に対して所定のフィルタ処理を行う。
 通信装置9は、図15に示すように、高周波回路8と、アンテナ91と、信号処理回路92とを備える。信号処理回路92は、ベースバンド信号処理回路93と、RF信号処理回路94とを備える。
 ベースバンド信号処理回路93は、例えばBBIC(Baseband Integrated Circuit)であり、外部からの送信信号に対する所定の信号処理を行う。
 RF信号処理回路94は、例えばRFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)であり、ベースバンド信号処理回路93からの送信信号に対して所定の信号処理を行う。より詳細には、RF信号処理回路94は、ベースバンド信号処理回路93から出力された送信信号をアップコンバートなどの信号処理を行い、信号処理が行われた送信信号を電力増幅回路1へ出力する。
 (態様)
 本明細書には、以下の態様が開示されている。
 第1の態様に係る電力増幅回路(1)は、増幅器(第1増幅回路2及び第2増幅回路3)と、電圧検出回路(5)と、電流検出回路(6)と、演算回路(差動増幅回路73;デジタル加算平均処理回路700)とを備える。上記増幅器は、電力を増幅する。電圧検出回路(5)は、上記増幅器の出力端の電圧を検出する。電流検出回路(6)は、上記増幅器の出力端の電流を検出する。上記演算回路は、電圧検出回路(5)及び電流検出回路(6)の検出結果を演算して上記増幅器から出力される出力電力を求める。
 第1の態様に係る電力増幅回路(1)では、電圧検出回路(5)によって検出された増幅器(第1増幅回路2及び第2増幅回路3)の出力端の電圧と、電流検出回路(6)によって検出された上記増幅器の出力端の電流とを演算して、上記増幅器から出力される出力電力を求める。これにより、方向性結合器を用いて出力電力を求める場合に比べて、上記増幅器からの出力電力を小型かつ低損失で検出することができる。
 第2の態様に係る電力増幅回路(1)は、第1の態様において、制限部(リミッタ回路74)を更に備える。上記制限部は、演算回路(差動増幅回路73;デジタル加算平均処理回路700)の演算結果を用いて増幅器(第1増幅回路2及び第2増幅回路3)から出力される出力電力の大きさを制限する。
 第2の態様に係る電力増幅回路(1)では、制限部(リミッタ回路74)において、演算回路(差動増幅回路73;デジタル加算平均処理回路700)の演算結果を用いて増幅器(第1増幅回路2及び第2増幅回路3)の出力電力の大きさを制限する。これにより、上記増幅器の出力電力が上限値を超えないように、フィードバック制御を行うことができる。
 第3の態様に係る電力増幅回路(1)は、第1の態様において、制御部(電力制御回路79)を更に備える。上記制御部は、演算回路(差動増幅回路73;デジタル加算平均処理回路700)の演算結果を用いて増幅器(第1増幅回路2及び第2増幅回路3)から出力される出力電力の大きさを制御する。
 第3の態様に係る電力増幅回路(1)では、制御部(電力制御回路79)において、演算回路(差動増幅回路73;デジタル加算平均処理回路700)の演算結果を用いて増幅器(第1増幅回路2及び第2増幅回路3)の出力電力の大きさを制御する。これにより、上記増幅器の出力電力を所望の大きさにすることができる。
 第4の態様に係る電力増幅回路(1)では、第1~3の態様のいずれか1つにおいて、電圧検出回路(5)は、第1検波回路(54)と、第1プリアンプ(56)とを有する。第1プリアンプ(56)は、第1検波回路(54)に入力される信号を増幅する。電流検出回路(6)は、第2検波回路(62)と、第2プリアンプ(67)とを有する。第2プリアンプ(67)は、第2検波回路(62)に入力される信号を増幅する。電力増幅回路(1)は、調整部(電力範囲コントローラ708)を更に備える。上記調整部は、第1プリアンプ(56)の増幅率及び第2プリアンプ(67)の増幅率を調整する。
 第5の態様に係る電力増幅回路(1)は、第4の態様において、第1フィルタ(7a)と、第2フィルタ(7b)とを更に備える。第1フィルタ(7a)は、第1検波回路(54)から出力されるアナログ電圧信号を通過させる。第2フィルタ(7b)は、第2検波回路(62)から出力されるアナログ電流信号を通過させる。
 第6の態様に係る高周波回路(8)は、第1~5の態様のいずれか1つの電力増幅回路(1)と、フィルタ(82)とを備える。フィルタ(82)は、電力増幅回路(1)の増幅器(第1増幅回路2及び第2増幅回路3)にて電力が増幅される送信信号を通す。
 第6の態様に係る高周波回路(8)では、電力増幅回路(1)において、電圧検出回路(5)によって検出された増幅器(第1増幅回路2及び第2増幅回路3)の出力端の電圧と、電流検出回路(6)によって検出された上記増幅器の出力端の電流とを演算して、上記増幅器から出力される出力電力を求める。これにより、方向性結合器を用いて出力電力を求める場合に比べて、上記増幅器からの出力電力を小型かつ低損失で検出することができる。
 第7の態様に係る通信装置(9)は、第6の態様の高周波回路(8)と、信号処理回路(92)とを備える。信号処理回路(92)は、高周波回路(8)に入力される送信信号を処理する。
 第7の態様に係る通信装置(9)では、電力増幅回路(1)において、電圧検出回路(5)によって検出された増幅器(第1増幅回路2及び第2増幅回路3)の出力端の電圧と、電流検出回路(6)によって検出された上記増幅器の出力端の電流とを演算して、上記増幅器から出力される出力電力を求める。これにより、方向性結合器を用いて出力電力を求める場合に比べて、上記増幅器からの出力電力を小型かつ低損失で検出することができる。
 1 電力増幅回路
 11,12,14,16 キャパシタ
 13,15 インダクタ
 17 検波回路
 18 配線
 2 第1増幅回路(増幅器)
 21 トランジスタ
 22 バイアス回路
 3 第2増幅回路(増幅器)
 31 トランジスタ
 32 バイアス回路
 41,42,43 整合回路
 5 電圧検出回路
 51,52 抵抗
 53 キャパシタ
 54 第1検波回路
 55 キャパシタ
 56 第1プリアンプ
 6 電流検出回路
 61 インダクタ
 62 第2検波回路
 63 抵抗
 64,65 キャパシタ
 66 バッファ
 67 第2プリアンプ
 7 制御回路
 7a 第1フィルタ
 7b 第2フィルタ
 700 デジタル加算平均処理回路(演算回路)
 701 第1加算器
 702 第2加算器
 703 レジスタ
 704 シフト演算器
 705 出力レジスタ
 706 カウンタ
 707 カウントレジスタ
 708 電力範囲コントローラ(調整部)
 7081 AND回路
 7082 範囲検出部
 7083 比較部
 7084 範囲調整部
 709 電力範囲レジスタ
 71 第1バッファ
 72 第2バッファ
 73 差動増幅回路(演算回路)
 731 オペアンプ
 732,733,734,735 抵抗
 74 リミッタ回路(制限部)
 75 バイアス制御回路
 76 第1減算回路
 77 第2減算回路
 781,782,783 A/Dコンバータ
 784 第1A/Dコンバータ
 785 第2A/Dコンバータ
 79 電力制御回路(制御部)
 791 コンパレータ
 8 高周波回路
 81 AGC
 82 フィルタ
 9 通信装置
 91 アンテナ
 92 信号処理回路
 93 ベースバンド信号処理回路
 94 RF信号処理回路
 C1,C2 チップ
 A1,A2,A3 特性

Claims (7)

  1.  電力を増幅する増幅器と、
     前記増幅器の出力端の電圧を検出する電圧検出回路と、
     前記増幅器の出力端の電流を検出する電流検出回路と、
     前記電圧検出回路及び前記電流検出回路の検出結果を演算して前記増幅器から出力される出力電力を求める演算回路と、を備える、
     電力増幅回路。
  2.  前記演算回路の演算結果を用いて前記増幅器から出力される前記出力電力の大きさを制限する制限部を更に備える、
     請求項1に記載の電力増幅回路。
  3.  前記演算回路の演算結果を用いて前記増幅器から出力される前記出力電力の大きさを制御する制御部を更に備える、
     請求項1に記載の電力増幅回路。
  4.  前記電圧検出回路は、
      第1検波回路と、
      前記第1検波回路に入力される信号を増幅する第1プリアンプと、を有し、
     前記電流検出回路は、
      第2検波回路と、
      前記第2検波回路に入力される信号を増幅する第2プリアンプと、を有し、
     前記第1プリアンプの増幅率及び前記第2プリアンプの増幅率を調整する調整部を更に備える、
     請求項1~3のいずれか1項に記載の電力増幅回路。
  5.  前記第1検波回路から出力されるアナログ電圧信号を通過させる第1フィルタと、
     前記第2検波回路から出力されるアナログ電流信号を通過させる第2フィルタと、を更に備える、
     請求項4に記載の電力増幅回路。
  6.  請求項1~5のいずれか1項に記載の電力増幅回路と、
     前記電力増幅回路の前記増幅器にて電力が増幅される送信信号を通すフィルタと、を備える、
     高周波回路。
  7.  請求項6に記載の高周波回路と、
     前記高周波回路に入力される前記送信信号を処理する信号処理回路と、を備える、
     通信装置。
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