WO2021117241A1

WO2021117241A1 - ボタン用取付具

Info

Publication number: WO2021117241A1
Application number: PCT/JP2019/049041
Authority: WO
Inventors: 勝志北野; 良平中渡瀬; 雄介齋藤; 惇小淵
Original assignee: Ykk株式会社
Priority date: 2019-12-13
Filing date: 2019-12-13
Publication date: 2021-06-17
Also published as: US20220408885A1; JPWO2021117241A1; CN114641218B; CN114641218A; DE112019007967T5; JP7198372B2; US11700919B2

Abstract

取付具本体に対するキャップの回動をなくすか低減することができるボタン用取付具を提供する。ボタン用取付具（１）は、金属製の取付具本体（１０）と、前記取付具本体（１０）が連結される合成樹脂製のキャップ（２０）とからなる。前記取付具本体（１０）は、筒部（１１）と、前記筒部（１１）の軸方向一端から半径方向外側に広がるフランジ部（１２）とを備える。前記フランジ部（１２）は、前記フランジ部（１２）の周縁（１２ａ）から半径方向内側に窪む複数の切欠部（１３）を含む。前記キャップ（２０）は、前記フランジ部（１２）の、前記複数の切欠部（１３）を含む半径方向外側部分に対して加締めた加締部（２７）を含む。

Description

ボタン用取付具

　本発明はボタン用取付具、特に、スナップボタン、タックボタン、ボタン穴に出し入れするタイプのボタン等を衣服や鞄の生地に取り付けるためのボタン用取付具に関する。

　ボタン用取付具として、金属製の取付具本体と合成樹脂製のキャップとを一体的に組み合わせてなるものが知られている。このようなボタン用取付具は、例えば、特許第３３８３９００号公報、実開平２－４３５０８号公報等に開示されている。取付具本体は、筒部と、筒部の軸方向一端から半径方向外側に広がるフランジ部とを備える。組立て前のキャップの裏面には環状の突起部があり、この環状の突起部の半径方向内側に取付具本体のフランジ部が配置される。次いで、環状の突起部の突端側部分を半径方向内側に塑性変形させるようにフランジ部の半径方向外側部分に対して加締めることにより、取付具本体がキャップに連結される。

　衣服等の生地にボタンを取り付ける場合、ボタン用取付具における取付具本体の筒部を、生地の裏側から表側に貫通させた後、筒部の軸方向他端側（フランジ部とは反対側）部分をボタンに対して加締めることにより行われる。

　衣服等にボタンと共に取り付けられたボタン用取付具は、衣服等の裏側においてキャップの表面がユーザから見える場合が多い。そのため、キャップの表面にはロゴや文字等が付される場合がある。しかしながら、従来のボタン用取付具では、経時的にキャップの取付具本体に対する連結が弱まり、キャップが取付具本体に対して回動するような事態が生じるおそれがあった。この場合、キャップの表面のロゴや文字が上下逆になったり、デザインの統一性が損なわれる。また、取付具本体に対するキャップの回動は、取付具本体とキャップを分離させたり、生地からボタンが外れやすくなるおそれがある。

特許第３３８３９００号公報実開平２－４３５０８号公報

　上記のような点に鑑み、本発明は、取付具本体に対するキャップの回動をなくすか低減することができるボタン用取付具を提供することを目的とする。

　上記課題を解決するため、本発明の一側面によれば、金属製の取付具本体と、前記取付具本体が連結される合成樹脂製のキャップとからなるボタン用取付具であって、前記取付具本体は、筒部と、前記筒部の軸方向一端から半径方向外側に広がるフランジ部とを備え、前記フランジ部は、前記フランジ部の周縁から半径方向内側に窪む複数の切欠部を含み、前記キャップは、前記フランジ部の、前記複数の切欠部を含む半径方向外側部分に対して加締めた加締部を含むことを特徴とするボタン用取付具が提供される。

　本発明によれば、取付具本体のフランジ部に、その周縁から半径方向内側に窪む複数の切欠部を設けた。これにより、キャップの加締部を、フランジ部の、複数の切欠部を含む半径方向外側部分に対して加締めることで、加締部がフランジ部の半径方向外側部分をキャップの裏面に対して挟み付けると共に、加締部の樹脂材料が各切欠部を埋めるように各切欠部に入り込む。これにより、取付具本体に対するキャップの回動をなくすか低減することができる。

　本発明において、取付具本体を形成する金属として、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、亜鉛、亜鉛合金、鉄、ステンレス鋼等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、キャップを形成する合成樹脂としては、ポリアセタール、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。

　本発明の一実施形態において、前記複数の切欠部は、前記所定角度間隔で形成される。例えば、切欠部が３つの場合、切欠部はフランジ部の周方向において１２０度間隔で形成され、切欠部が５つの場合、切欠部はフランジ部の周方向において７２度間隔で形成される。

　本発明の一実施形態において、各前記切欠部は、前記フランジ部の周縁に対して鈍角にて交差する。各切欠部は、フランジ部の周縁から半径方向内側に窪むようにフランジ部の一部を除去した部分であり、１つの切欠部はフランジの周縁に対して２箇所で交差する。この周縁に対して各切欠部が交差する２つの角をそれぞれ鈍角とすることにより、切欠部と周縁の角がキャップの対応部分を長期的に傷付けるようなことがなくなる。

　本発明の一実施形態において、前記キャップは、前記取付具本体の前記フランジ部に対面する裏面において、前記フランジ部を受け入れる収容部を半径方向内側に規定する環状隆起部を含み、前記加締部は、前記環状隆起部から半径方向内側に延び、前記キャップは、前記加締部の、前記フランジ部の前記半径方向外側部分に対面する内側とは反対側において、前記環状隆起部の隆起側端に対して前記裏面側に窪む環状の微小凹部を含む。キャップに取付具本体を連結する際、まず、キャップの裏面における環状隆起部の半径方向内側の空間である収容部に取付具本体のフランジ部を配置する。次いで、元々は環状隆起部の隆起側延長部分であった加締部をフランジ部の半径方向外側部分に対して加締める。これにより、フランジ部の半径方向外側部分がキャップの裏面と加締部との間で挟み付けられ、取付具本体とキャップに連結される。一般に加締部の加締めは加熱を伴う熱加締により行われるが、加熱を伴わない冷間加工により加締部を加締めることにより、電気代等を含む製造コストをより削減することができる。このような冷間加工により、フランジ部の切欠部に対して十分な樹脂を入り込ませることができ、加締め時に微小凹部が生じる。この微小凹部の存在により、加締部がフランジ部の半径方向外側部分をキャップの裏面との間でしっかりと挟み付けていることが分かる。

　本発明の一実施形態において、前記キャップは、前記裏面の中央において隆起する中央隆起部を含む。中央隆起部により、筒部の加締め時に取付具本体の筒部の基端側を支持させることができる。ボタン用取付具を用いてボタンを生地に取り付ける際、取付具本体の筒部を生地に貫通させ、次いでボタンに対して筒部を加締めることにより、ボタンがボタン用取付具と共に生地に固定される。この筒部の加締め時に、中央隆起部は、筒部の基端側すなわち取付具本体の後述する湾曲部を支持することができ、これにより、筒部の座屈を防ぐことができる。また、ボタンを生地に取り付ける際の筒部の加締め時において、キャップが加締めの荷重を受けるため、キャップの、裏面とは反対側の表面に打痕が残ったり、表面のロゴ等がつぶれる不良が生じ得る。本形態では、キャップの裏面の中央に設けた中央隆起部によりキャップの中央部が肉厚となり、筒部の加締め時にキャップに作用する加締めの荷重の一部を肉厚な中央隆起部で受けことで、上記した不良を回避したり、低減することが可能となる。なお、筒部の基端側にはフランジ部における筒部付近が含まれる。

　本発明の一実施形態において、前記取付具本体は、筒部とフランジ部との間を湾曲状に繋ぐ湾曲部を含み、前記中央隆起部は前記湾曲部の前記筒部側の端まで隆起する。筒部とフランジ部との間の湾曲部は、筒部の加締め時に取付具本体において加締めの荷重が最もかかる部分である。本形態では、中央隆起部の軸方向における厚さ、すなわちキャップの裏面からの高さを、取付具本体の湾曲部の筒部側の端まで延ばすことにより、筒部の加締め時に荷重が最もかかる取付具本体の湾曲部を中央隆起部により確実に支持することができ、これにより筒部の座屈等を防ぐことができる。

　本発明では、取付具本体のフランジ部に、その周縁から半径方向内側に窪む複数の切欠部を設けた。これにより、キャップの加締部を、フランジ部の、複数の切欠部を含む半径方向外側部分に対して加締めることで、加締部がフランジ部の半径方向外側部分をキャップの裏面に対して挟み付けると共に、加締部の樹脂材料が各切欠部を埋めるように各切欠部に入り込む。これにより、取付具本体に対するキャップの回動をなくすか低減することができる。

図１は、本発明の一実施形態に係るボタン用取付具を裏側から見た斜視図である。図２は、図１のボタン用取付具の断面図である。図３は、図１のボタン用取付具の底面図である。図４は、図２の囲みＣ部分の拡大図である。図５は、取付具本体の断面図である。図６は、取付具本体の底面図である。図７は、図６の囲みＤ部分の拡大図である。図８は、組立て前のキャップの断面図である。図９は、ボタン用取付具によりボタンを生地に取り付けた状態を示す断面図である。図１０は、中央隆起部の変形例を示す図２と同様の断面図である。

　以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。図１は、本発明の一実施形態に係るボタン用取付具１を裏側から見た斜視図である。図２は、ボタン用取付具１の断面図である。図３は、ボタン用取付具１の底面図である。図４は、図２の囲みＣ部分の拡大図である。ボタン用取付具１は、金属製の取付具本体１０と合成樹脂製のキャップ２０とを一体的に組み合わせて構成される。図５は、取付具本体１０の断面図である。図６は、取付具本体１０の底面図である。図７は、図６の囲みＤ部分の拡大図である。図８は、組立て前のキャップ２０の断面図である。以下の説明において、上下方向は図２、５、８等の紙面に基づくものとする。

　図５、図６等を参照して、取付具本体１０は、筒部１１と、筒部１１の軸方向上端（１１ａ）から半径方向外側に円板状に広がるフランジ部１２とを備える。本明細書において、筒部１１の軸方向は上下方向に沿う。また、本実施形態において、筒部１１の軸方向における上端（基端）は、図５における参照番号１１ａを付した位置を言うものとするが、これは便宜的なものである。取付具本体１０は、筒部１１とフランジ部１２との間を湾曲状に繋ぐ湾曲部１１ｃを含む。筒部１１の上端１１ａは、湾曲部１１ｃの筒部１１側の端でもある。取付具本体１０の湾曲部１１ｃは、ボタンを取付具本体１０を用いて取り付ける際の筒部１１の加締め時において加締めの荷重が最もかかる部分である。筒部１１の上端１１ａ及び下端１１ｂは外部に開口する。本実施形態において、筒部１１は、内外径がほぼ一定の円筒である。湾曲部１１ｃの内外径は筒部１１の上端１１ａから半径方向外側かつ上方へと次第に拡大しつつフランジ部１２へとなだらかに繋がる。筒部１１の半径方向に沿う厚さは下端１１ｂへとわずかに薄くなる。フランジ部１２の半径方向外側半部は、半径方向外側端へとわずかに下方に低下する。そのため、湾曲部１１ｃ及びフランジ部１２の断面は上方にわずかに凸となるようにわずかに湾曲する。

　図６を参照して、取付具本体１０のフランジ部１２は、半径方向外側端である円形の周縁１２ａから半径方向内側に窪む複数の切欠部１３を有する。本実施形態において、フランジ部１２には５つの切欠部１３が７２度間隔で設けられる。なお、切欠部１３の数は、少なくとも２つあればよく、６つ以上であってもよい。ただし、フランジ部１２の周縁１２ａに多数の切欠部１３を連続的に設けるような態様は、周方向において隣り合う２つの切欠部１３、１３が接する形となり、この２つの切欠部１３、１３間に鋭角な部分が形成され得るため、好ましくない。そのため、周方向において隣り合う２つの切欠部１３、１３は互いに接することなく間隔をおいて設けられることが好ましい。

　図６の囲みＤ部分の拡大図である図７を参照して、各切欠部１３は、周縁１２ａに対して鈍角αにて交差する２つの切欠辺１３ａ、１３ｂと、両切欠辺１３ａ、１３ｂの半径方向内側を、半径方向内側に窪む丸みを付けてなだらかに連結する連結辺１３ｃとにより規定される。２つの切欠辺１３ａ、１３ｂ及び連結辺１３ｃは、フランジ部１２における切欠部１３を規定する縁であるとも言える。本実施形態において、鈍角αは約１２０度であるが、これに限定されるものではない。切欠部１３と周縁１２ａとの間に鋭角が生じないようにすることで、樹脂製のキャップ２０に対して切欠部１３が長期的に損傷を与えるようなことを防ぐことができる。

　図８を参照して、キャップ２０は表面２１と裏面２２とを有する。キャップ２０の表面２１は、組立て後のボタン用取付具１の表面２１となる（図２等参照）。キャップ２０の裏面２２側には、半径方向外側端部にて下方に延びる周側部２３と、周側部２３の半径方向内側にて裏面２２から下方に円環状に突出する環状隆起部２４と、裏面２２の中央において裏面２２から下方に隆起する中央隆起部２５とが設けられる。環状隆起部２４の下端部は、後述するように取付具本体１０との組合せ時にフランジ部１２に対して加締められて加締部２７（図２等参照）となる。加締め前の環状隆起部２４の下端は周側部２３の下端よりも下方に突出する。周側部２３の下端は中央隆起部２５の下端（水平面２５ａ）よりも下方に位置する。キャップ２０の裏面２２上でかつ環状隆起部２４の半径方向内側には、取付具本体１０のフランジ部１２を配置するための空間である収容部２６が規定される。環状隆起部２４の内径は、フランジ部１２の外径と同じかわずかに大きくなるように設定される。環状隆起部２４の外径は、裏面２２に沿う上端（基端）から下端へと次第に縮小する。そのため、環状隆起部２４の半径方向に沿う厚さは上端から下端へと次第に薄くなる。

　中央隆起部２５は、下端面である、軸方向に垂直な中央の水平面２５ａと、水平面２５ａの半径方向外側端から外径を次第に拡大しながら裏面２２になだらかに繋がる湾曲部支持面２５ｂとを有する。水平面２５ａの上下方向における位置は、取付具本体１０の筒部１１の上端１１ａと同じである。本実施形態において、湾曲部支持面２５ｂは、取付具本体１０の湾曲部１１ｃにほぼ適合するように湾曲する。更に詳しくは、湾曲部支持面２５ｂの湾曲の程度が取付具本体１０の湾曲部１１ｃよりも小さくなるように、湾曲部支持面２５ｂのＲ（半径）≧取付具本体１０の湾曲部１１ｃのＲとなるように設定される。これにより、筒部１１の加締め時に湾曲部１１ｃを中央隆起部２５の湾曲部支持面２５ｂで確実に支持することができる。なお、図１０に示す後述する断面直線状に傾斜する湾曲部支持面２５ｃも湾曲の程度が取付具本体１０の湾曲部１１ｃより小さいと言える。湾曲部支持面２５ｃのＲは無限大であるとも言え、本明細書において湾曲部支持面２５ｃのＲ≧取付具本体１０の湾曲部１１ｃのＲを満たすものとする。

　取付具本体１０をキャップ２０に連結する場合、まず、取付具本体１０のフランジ部１２をキャップ２０の収容部２６に配置し、次いで、キャップ２０の環状隆起部２４の下端部を、フランジ部１２の、切欠部１３を含む半径方向外側部分に対して加締める。これにより、環状隆起部２４の下端部が半径方向内側に塑性変形して加締部２７となり、フランジ部１２の半径方向外側端部をキャップ２０の裏面２２との間で挟み付ける。この際、加締部２７の樹脂がフランジ部１２の各切欠部１３を埋めるように各切欠部１３に入り込む。これにより、経時的にキャップ２０が取付具本体１０に対して回動するような事態をなくすか低減することができる。

　図２の囲いＣ部分を拡大した図４を参照して、取付具本体１０のフランジ部１２に対して加締められた加締部２７の下端には、環状隆起部２４の下端２４ａに対して上方にわずかに窪む環状の微小凹部２８が形成される。本実施形態では、取付具本体１０のフランジ部１２の半径方向外側部分に対するキャップ２０の加締部２７の加締め加工を、加熱を伴わない冷間加工で行った。これにより、熱加締に比べて製造コストを削減することができた。また、微小凹部２８の存在により、冷間加工によって加締めた加締部２７がフランジ部１２の半径方向外側部分をキャップ２０の裏面２２との間でしっかりと挟み付けていることが分かる。図２を参照して、中央隆起部２５の下端である水平面２５ａの軸方向における位置は、微小凹部２８と実質的に同じとなる。

　図９は、上述したボタン用取付具１によりボタンの一例である金属製の雌スナップボタン３０を生地ｆに取り付けた状態を示す断面図である。雌スナップボタン３０は、図示しない雄スナップボタンを着脱自在に受け入れる空間である受入部３０ａと、受入部３０ａに受け入れた雄スナップボタンを弾性的に係止可能なばね３１とを備える。また、受入部３０ａの底部には、ボタン用取付具１の筒部１１を受け入れるための開口３２が設けられる。ボタン用取付具１を用いて雌スナップボタン３０を生地ｆに取り付ける際、取付具本体１０の筒部１１を生地ｆに貫通させ、次いで雌スナップボタン３０に対して筒部１１を湾曲状に加締めることにより、雌スナップボタン３０がボタン用取付具１と共に生地ｆに固定される。この筒部１１の加締め時に、中央隆起部２５は、筒部１１基端側である取付具本体１０の湾曲部１１ｃを支持することができる。これにより、筒部１１の座屈を防ぐことができる。また、上述したように中央隆起部２５の湾曲部支持面２５ｂのＲ（半径）≧取付具本体１０の湾曲部１１ｃのＲに設定したことで、筒部１１の加締め時に加締めの荷重が最もかかる湾曲部１１ｃを湾曲部支持面２５ｂで確実に支持することができる。これにより、筒部１１の座屈を防ぐのみならず、キャップ２０の表面２１に打痕が残ったり、表面２１のロゴ等がつぶれるといった不良を回避したり、低減することができる。

　以上の実施形態では、キャップ２０の中央隆起部２５の湾曲部支持面２５ｂが湾曲面である例を挙げたが、これに限定されるものではない。図１０は、キャップ２０の中央隆起部２５の変形例を示す図２と同様の断面図である。図１０の中央隆起部２５は、断面が直線状に傾斜する湾曲部支持面２５ｃを有する。図１０において、湾曲部支持面２５ｃ以外の構成は既述した実施形態と同じであるため、同じ参照番号を用いて説明を省略する。湾曲部支持面２５ｃは、水平面２５ａの半径方向外側端から外径を次第に拡大しながらキャップ２０の水平な裏面２２に繋がる。このような断面直線状の湾曲部支持面２５ｃであっても、筒部１１の加締め時に取付具本体１０の湾曲部１１ｃを支持することができ、筒部１１の座屈を防ぐことができる。

　１　ボタン用取付具
　１０　取付具本体
　１１　筒部
　１１ａ　筒部の上端（基端）
　１１ｃ　湾曲部
　１２　フランジ部
　１２ａ　フランジ部の周縁
　１３　切欠部
　２０　キャップ
　２２　キャップの裏面
　２４　環状隆起部
　２５　中央隆起部
　２５ｂ、２５ｃ　湾曲部支持面
　２６　収容部
　２７　加締部
　２８　微小凹部
　３０　雌スナップボタン（ボタン）
　ｆ　生地

Claims

　金属製の取付具本体（１０）と、前記取付具本体（１０）が連結される合成樹脂製のキャップ（２０）とからなるボタン用取付具（１）であって、
　前記取付具本体（１０）は、筒部（１１）と、前記筒部（１１）の軸方向一端から半径方向外側に広がるフランジ部（１２）とを備え、
　前記フランジ部（１２）は、前記フランジ部（１２）の周縁（１２ａ）から半径方向内側に窪む複数の切欠部（１３）を含み、
　前記キャップ（２０）は、前記フランジ部（１２）の、前記複数の切欠部（１３）を含む半径方向外側部分に対して加締めた加締部（２７）を含むことを特徴とするボタン用取付具。
　前記複数の切欠部（１３）は、前記フランジ部（１２）の周方向において所定角度間隔で形成される請求項１に記載のボタン用取付具。
　各前記切欠部（１３）は、前記フランジ部（１２）の周縁（１２ａ）に対して鈍角（α）にて交差する請求項１又は２に記載のボタン用取付具。
　前記キャップ（２０）は、前記取付具本体（１０）の前記フランジ部（１２）に対面する裏面（２２）において、前記フランジ部（１２）を受け入れる収容部（２６）を半径方向内側に規定する環状隆起部（２４）を含み、前記加締部（２７）は、前記環状隆起部（２４）から半径方向内側に延び、
　前記キャップ（２０）は、前記加締部（２７）の、前記フランジ部（１２）の前記半径方向外側部分に対面する内側とは反対側において、前記環状隆起部（２４）の隆起側端に対して前記裏面（２２）側に窪む環状の微小凹部（２８）を含む請求項１～３のいずれか１項に記載のボタン用取付具。
　前記キャップ（２０）は、前記取付具本体（１０）の前記フランジ部（１２）に対面する裏面（２２）の中央において隆起する中央隆起部（２５）を含む請求項１～４のいずれか１項に記載のボタン用取付具。
　前記取付具本体（１０）は、前記筒部（１１）と前記フランジ部（１２）との間を湾曲状に繋ぐ湾曲部（１１ｃ）を含み、前記中央隆起部（２５）は前記湾曲部（１１ｃ）の前記筒部（１１）側の端（１１ａ）まで隆起する請求項５に記載のボタン用取付具。