JP5955096B2 - スナップファスナー - Google Patents

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Description

本発明は、衣服等の物品に取り付けられるスナップファスナーに関するものである。
従来から、前開きの衣服の合わせ目部分等を留めるために、雄型スナップ及び雌型スナップからなるスナップファスナーが広く用いられている。また近年、例えばレインコート等のリバーシブルな衣服に対応可能なスナップファスナーが知られている(特許文献1)。この特許文献1のスナップファスナー100は、図6に示すように、衣服の合わせ目部分の一方132に取り付けられる第1嵌合部材110と、衣服の合わせ目部分の他方134に取り付けられる第2嵌合部材120とからなり、これら第1嵌合部材110及び第2嵌合部材120の双方が、雄型嵌合部112、122及び雌型嵌合部114、124を備えるものである。このような特許文献1のスナップファスナー100によれば、例えばリバーシブルな衣服を表向きに着用する場合には、第1嵌合部材110の雄型嵌合部112を第2嵌合部材120の雌型嵌合部124に嵌入させることにより衣服の合わせ目部分132、134を留めることができ、また、衣服を裏返して着用する場合には、第2嵌合部材120の雄型嵌合部122を第1嵌合部材110の雌型嵌合部114に嵌入させることにより衣服の合わせ目部分132、134を留めることができる。
実用新案登録第2597061号公報
しかしながら、特許文献1のスナップファスナー100では、例えば第1嵌合部材110の雄型嵌合部112を第2嵌合部材120の雌型嵌合部124に嵌入させた場合には、衣服の合わせ目部分の一方132の表面側に突出する第1嵌合部材110の雌型嵌合部114の厚みTと、第1嵌合部材110の雄型嵌合部112及び第2嵌合部材120の雌型嵌合部124が係合した部分の厚み(衣服の合わせ目部分の一方132の裏面及び他方134の表面の間の厚み)Tと、衣服の合わせ目部分の他方134の裏面側に突出する第2嵌合部材120の雄型嵌合部122の厚みTと、衣服の合わせ目部分132、134自体の厚みT、Tとが生じるため、厚みが非常に厚いという問題がある。また、このような厚みの問題は、第2嵌合部材120の雄型嵌合部122を第1嵌合部材110の雌型嵌合部114に嵌入させた場合も同様に生じるものである。
そこで、本発明は、リバーシブルな衣服や男女兼用の衣服等に用いることができる厚みの薄いスナップファスナーを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るスナップファスナーは、表面側に突出する第1突部及び裏面側に突出する第2突部を有する第1結合部材と、前記第1突部及び前記第2突部がそれぞれ嵌入可能な嵌入孔を有する第2結合部材とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るスナップファスナーにおいて、前記第2結合部材は、表面から裏面に亘って貫通した貫通孔を有し、該貫通孔の少なくとも一部が前記嵌入孔を構成しており、前記第1突部及び前記第2突部は、それぞれ、前記第2結合部材の表面及び裏面のいずれか一方側から前記嵌入孔に嵌入された際に、前記第2結合部材の表面及び裏面のいずれか他方側に突出しない高さを有していることが好ましい。
本発明によれば、リバーシブルな衣服や男女兼用の衣服等に用いることができる厚みの薄いスナップファスナーを提供することができる。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るスナップファスナーの第1結合部材の概略構成を示す断面図であり、図1(b)は、本実施形態に係るスナップファスナーの第2結合部材の概略構成を示す断面図である。 図2(a)は、第1結合部材を第2結合部材の裏面側から嵌入させる過程を示す断面図であり、図2(b)は、第1結合部材及び第2結合部材を係合させた第1の状態を示す断面図である。 図3(a)は、第1結合部材を第2結合部材の表面側から嵌入させる過程を示す断面図であり、図3(b)は、第1結合部材及び第2結合部材を係合させた第2の状態を示す断面図である。 他の実施形態に係る第1結合部材の概略構成を示す断面図である。 更に他の実施形態に係る第1結合部材の概略構成を示す断面図である。 従来のリバーシブルスナップファスナーの概略構成を示す断面図である。
次に、本発明の一実施形態に係るスナップファスナーについて、図面に基づいて説明する。本実施形態に係るスナップファスナー(点ファスナー)は、表面側(図1(a)中、上方側)に突出する第1突部22b及び裏面側(図1(a)中、下方側)に突出する第2突部30cを有する第1結合部材10と、第1突部22b及び第2突部30cがそれぞれ嵌入可能な嵌入孔42を有する第2結合部材40とを備えており、これら第1結合部材10及び第2結合部材40によって、一物品における異なる2つの部位や異なる2つの物品等を結合するように構成されている。以下、本実施形態においては、衣服の右前身ごろの合わせ目縁部2(以下、「右側合わせ目縁部2」という)に、右側合わせ目縁部2の表面に第1突出部22bが突出し、裏面側に第2突出部30cが突出するように第1結合部材10が取り付けられると共に、衣服の左前身ごろの合わせ目縁部4(以下、「左側合わせ目縁部4」という)に第2結合部材40が取り付けられ、これら第1結合部材10及び第2結合部材40の締結によって前開きの衣服の合わせ目部分2、4を結合させる態様を例に挙げて説明するが、この態様に限定されるものではない。
第1結合部材10は、図1(a)に示すように、右側合わせ目縁部2の表面側に設けられた表面側雄型嵌合部材20と、右側合わせ目縁部2の裏面側に設けられた裏面側雄型嵌合部材30とから構成されており、これら表面側雄型嵌合部材20及び裏面側雄型嵌合部材30が右側合わせ目縁部2の所望の位置に形成された貫通孔3を介して連結された状態で衣服の生地を狭持することにより取り付けられている。この右側合わせ目縁部2の貫通孔3は、第1結合部材10を取り付けるための孔であり、表面側雄型嵌合部材20及び裏面側雄型嵌合部材30が離脱不能な形状及び大きさであれば良く、使用する第1結合部材10の形状等に応じて適宜決定することができる。
表面側雄型嵌合部材20は、上方に突出する第1突出部22bを有する突出部材22と、下方に突出するカシメ用の脚部24bを有する脚部材24とから構成されている。
突出部材22は、上面及び周面からなる有上面円筒状に形成された第1突出部22bと、その底面開口から、全周に亘って径方向外側に突出するフランジ22aとから形成されている。第1突部22bの周面の上端部23aは、周方向全域に亘って径方向外側に突出し断面R状を形成しており、これにより、第1突部22bの周面には、第2結合部材40の後述する係止部材44と機械的に係合するためのアンダーカット部23bが形成されている。この第1突部22bの上端部23aは、第2結合部材40の後述する嵌入孔42に挿入された際に、係止部材44を押し広げながら係止部材44を通過することが可能な径を有している。第1突部22bのアンダーカット部23bは、上端部23aよりも小径に形成されており、上端部23aが通過した係止部材44が復元することにより、係止部材44と機械的に係合することが可能な径を有している。具体的には、例えば、係止部材(リングばね)44の通常時の内径が5.9mmであり、弾性変形によりその内径が少なくとも6.2mmまで変化可能であるとした場合には、第1突部22bの上端部23aの外径を6.2mmとし、第1突部22bのアンダーカット部23bの外径を5.9mmとすることができる。第1突部22bは、第2結合部材40の後述する嵌入孔42に嵌入された際に、その上面が第2結合部材40の表面から突出しない程度の高さを有しており、本実施形態においては、第2結合部材40の後述する嵌入孔42に第1突部22bが嵌入された際に、第1突部22bの上面と第2結合部材40の表面とが面一となるような高さを有している(図2(b)参照)。フランジ22aの外周縁は、周方向全域に亘って下方かつ内側に折り曲げられており、脚部材24の後述するフランジ24aの外周縁を狭持するように形成されている。このような突出部材22は、例えば鉄、ステンレス及び真鍮等の金属等からなる円盤状の金属板材の中央部をプレス加工等によって上方側に隆起させると共に、その外周縁部を周方向全域に亘って下方かつ内側に折り曲げ加工することにより形成することができる。
脚部材24は、底面及び周面からなる有底円筒状に形成された脚部24bと、その上面開口から、全周に亘って径方向外側に突出するフランジ24aとから形成されている。脚部24bは、大径部25aと、その上方に位置する小径部25bとからなる逆T字状の外見を有している。大径部25aは、右側合わせ目縁部2の貫通孔3の径よりも大径に形成され、小径部25bは、貫通孔3の径と同一若しくはこれよりも小径に形成されている。また、脚部24bは、その底面が裏面側雄型嵌合部材30の後述する第2突部30cの下面32cから突出しない程度の長さ(高さ)を有している。このような脚部材24は、例えば鉄、ステンレス及び真鍮等の金属等からなる金属板材の中央部をプレス加工等によって下方側に隆起させると共に、その隆起部の下端部を例えばカシメ具等によって押し潰して変形させることにより形成することができる。
これら突出部材22と、脚部材24とは、突出部材22のフランジ22aの外周縁を下方及び内側に折り曲げ加工して脚部材24のフランジ24aの外周縁を狭持させることにより、組み立てられている。
裏面側雄型嵌合部材30は、右側合わせ目縁部2の裏面から下方に向けて突出するドーナッツ状の第2突出部30cと、その上端部から、全周に亘って径方向内側及び径方向外側にそれぞれ突出する内側フランジ30a及び外側フランジ30bとから形成されている。第2突出部30cは、環状の下面32c並びに下面32cの内周縁及び外周縁のそれぞれから上方に向けて立設された円筒状の内周壁32a及び外周壁32bから形成されている。内側フランジ30aは、その内周縁によって、表面側雄型嵌合部材20の変形前の脚部24bが貫通可能で、かつ、変形後の脚部24bの大径部25aの脱離を規制可能な径を有する貫通孔33を規定している。外側フランジ30bの外周縁部は、上方に折り曲げられており、衣服の生地に食い込むように形成されている。第2突出部30cの外周壁32bの下端部34aは、周方向全域に亘って径方向外側に突出し断面R状を形成しており、これにより、外壁32bの周面には、第2結合部材40の後述する係止部材44と機械的に係合するためのアンダーカット部34bが形成されている。これら第2突出部30cの外周壁32bの下端部34a及びアンダーカット部34bは、それぞれ、表面側雄型嵌合部材20の第1突部22bの上端部23a及びアンダーカット部23bと同一の径を有している。また、第2突出部30cは、表面側雄型嵌合部材20の第1突部22bと同様に、第2結合部材40の後述する嵌入孔42に嵌入された際に、その下面32cが第2結合部材40の裏面から突出しない程度の高さを有している(図3(b)参照)。このような裏面側雄型嵌合部材30は、例えば鉄、ステンレス及び真鍮等の金属等からなる円盤状の金属板材の中央部を打ち抜き加工等によって除去して孔を形成すると共に、この孔よりも径方向外側の部分をプレス加工等によって下方側にドーナッツ状に隆起させ、さらに、その外周縁部を周方向全域に亘って上方に折り曲げ加工することにより形成することができる。
このように構成された第1結合部材10は、まず、右側合わせ目縁部2の所望の位置に表面側雄型嵌合部材20の脚部24bが貫通可能な貫通孔3を形成し、次に、表面側雄型嵌合部材20の脚部24bを生地の表面側から貫通孔3を介して裏面側雄型嵌合部材30の貫通孔33に挿通させた後、脚部24bの下端部を打撃により押し潰してカシメ止めすること(大径部25aを形成すること)により、右側合わせ目縁部2に取り付けられている。
第2結合部材40は、図1(b)に示すように、第1結合部材10の第1突部22b及び第2突出部30cがそれぞれ嵌入可能な嵌入孔42を規定する係止部材44と、左側合わせ目縁部4の所望の位置に形成された貫通孔5の縁に設けられ、貫通孔5内において係止部材44を保持する保持部材45とから構成されている。この左側合わせ目縁部4の貫通孔5は、第2結合部材40を取り付けるための孔であり、貫通孔5内に第2結合部材40を取り付けた状態において、第1結合部材10の第1突部22b及び第2突出部30cが第2結合部材40内に挿脱可能な形状及び大きさであれば良く、使用する第1結合部材10及び第2結合部材40の形状等に応じて適宜決定することができる。
係止部材44は、第2結合部材40を第1結合部材10の第1突部22b及び第2突出部30cのいずれか一方に係止させるための部材であり、例えば、線ばねを環状(リング状)に湾曲させたリングばねを用いることができる。この係止部材44は、通常時において、第1結合部材10の第1突部22bの上端部23a及び第2突出部30cの下端部34aよりも小さい内径を有しているが、第1結合部材10の第1突部22bの上端部23a及び第2突出部30cの下端部34aのいずれかによって内側から押圧されると弾性変形により径方向外側に広がり、この第1結合部材10の第1突部22bの上端部23a又は第2突出部30cの下端部34aの通過を許容するように構成されている。また、係止部材44は、第1突部22bの上端部23a又は第2突出部30cの下端部34aが通過した後に径方向内側に復元し、これにより、第1突部22bのアンダーカット部23b又は第2突出部30cのアンダーカット部34bを径方向内側に付勢した状態で機械的に係合するように構成されている。
保持部材45は、左側合わせ目縁部4の貫通孔5の縁全域を狭持可能な外周縁部46と、係止部材44を保持可能な保持溝49を規定する内周縁部48とを有するドーナッツ状の部材であり、貫通孔5内において係止部材44を保持するように構成されている。内周縁部48は、第1結合部材10の第1突部22bの上端部23a及び第2突出部30cの下端部34aよりも大きな径を有しており、左側合わせ目縁部4の表面側(図1(b)中、上方側)及び左側合わせ目縁部4の裏面側(図1(b)中、下方側)のいずれからでも第1結合部材10の第1突部22b及び第2突出部30cを挿入可能に構成されている。保持溝49は、左側合わせ目縁部4の貫通孔5の中心に向かって開口する周方向全域に亘って形成された環状の溝であり、通常状態の係止部材44(すなわち、第1結合部材10の第1突部22bの上端部23a又は第2突出部30cの下端部34aの通過によって径方向外側へ弾性変形していない状態の係止部材44)を保持溝49内に設けた際に、係止部材44の内周面部分が保持溝49の開口から突出して露出するような形状及び大きさを有している。また、保持溝49は、第1結合部材10の第1突部22b又は第2突出部30cの通過時における係止部材44の径方向外側への弾性変形を許容する水平方向(図1(b)中、左右方向)の深さを有している。
このような保持部材45は、例えば鉄、ステンレス及び真鍮等の金属等からなる複数の円盤状の金属板材をプレス加工等により所定の形状に加工し、これらの部材を組み立てることにより形成することができる。具体的には、保持部材45は、例えば図1(b)に示すように、左側合わせ目縁部4の表面側に設けられる表面側環状板部材50と、表面側環状板部材50と共に保持溝49を規定する保持溝形成部材52と、左側合わせ目縁部4の裏面側に設けられる裏面側環状板部材54と、裏面側環状板部材54と共に左側合わせ目縁部4の貫通孔5の縁全域を狭持する狭持部材56とを組み立てることにより形成することができる。
表面側環状板部材50は、環状に形成された金属板材からなり、左側合わせ目縁部4の貫通孔5の径よりも大きい外径と、左側合わせ目縁部4の貫通孔5の径よりも小さく、かつ、第1結合部材10の第1突部22bの上端部23a及び第2突出部30cの下端部34aの径よりも大きな内径とを有している。この表面側環状板部材50は、その中心が左側合わせ目縁部4の貫通孔5の中心と一致するように左側合わせ目縁部4上に設けられた際に、その内周縁部によって、第1結合部材10の第1突部22b及び第2突出部30cが通過可能な表面側の挿入孔を規定するように構成されている。表面側環状板部材50の外周縁部は、衣服の生地に食い込むように、下方に折り曲げられている。このような表面側環状板部材50は、円盤状の金属板材の中央部を打ち抜き加工等によって除去して孔を形成すると共に、その外周縁部を周方向全域に亘って下方に折り曲げ加工することにより形成することができる。
保持溝形成部材52は、上端から下端に向かって内窄み状に湾曲した円筒状の円筒部52aと、円筒部52aの上端から、全周に亘って径方向外側に水平に突出する上部フランジ52bと、円筒部52aの下端から、全周に亘って径方向内側にやや上方に向けて突出する下部フランジ52cとから形成されている。この保持溝形成部材52は、表面側環状板部材50、裏面側環状板部材54及び狭持部材56と共に左側合わせ目縁部4の貫通孔5内に取り付けられた際に、その下端が左側合わせ目縁部4の裏面から突出しない程度の高さに形成されている。円筒部52aは、左側合わせ目縁部4の貫通孔5の径よりも小さい径を有しており、左側合わせ目縁部4の貫通孔5内に挿入可能に構成されている。上部フランジ52bは、左側合わせ目縁部4の貫通孔5の径よりも大きい外径を有しており、円筒部52aが左側合わせ目縁部4の貫通孔5内に挿入された状態において、表面側環状板部材50の裏面と狭持部材56の上面との間において狭持されるように構成されている。下部フランジ52cは、表面側環状板部材50の内径と同一の内径、すなわち、第1結合部材10の第1突部22bの上端部23a及び第2突出部30cの下端部34aの径よりも大きな内径を有しており、その内周縁部によって、第1結合部材10の第1突部22b及び第2突出部30cが通過可能な裏面側の挿入孔を規定するように構成されている。このように構成された保持溝形成部材52は、下部フランジ52cの上面が表面側環状板部材50の下面と対向するように左側合わせ目縁部4の貫通孔5内に設けられており、円筒部52aの内面及び下部フランジ52cの上面と、表面側環状板部材50の下面とによって、係止部材44を保持可能な保持溝49を規定するように構成されている。このような保持溝形成部材52は、円盤状の金属板材の中央部を打ち抜き加工等によって除去して孔を形成すると共に、この孔よりも径方向外側の部分をプレス加工等によって下方側に隆起させることにより形成することができる。
裏面側環状板部材54は、環状に形成された金属板材からなり、左側合わせ目縁部4の貫通孔5の径よりも大きい外径と、左側合わせ目縁部4の貫通孔5の径と概ね同径の内径とを有している。裏面側環状板部材54の外周縁部は、衣服の生地に食い込むように、上方に折り曲げられている。このような裏面側環状板部材54は、円盤状の金属板材の中央部を打ち抜き加工等によって除去して孔を形成すると共に、その外周縁部を周方向全域に亘って上方に折り曲げ加工することにより形成することができる。
狭持部材56は、円筒状の円筒部56aと、円筒部56aの上端から、全周に亘って径方向外側に水平に突出する上部フランジ56bと、円筒部56aの下端から、全周に亘って径方向外側に水平に突出する下部フランジ56cとから形成されている。円筒部56aは、左側合わせ目縁部4の貫通孔5の径と概ね同径の外径を有し、かつ、左側合わせ目縁部4の生地の厚みと同程度の高さを有しており、左側合わせ目縁部4の貫通孔5内に挿入可能に構成されている。上部フランジ56bは、内周縁部近傍が外周縁部近傍よりも高さ方向に低い凹状に形成されており、この凹部上に、保持溝形成部材52の上部フランジ52bを載置させるように構成されている。このように構成された狭持部材56は、上部フランジ56b及び下部フランジ56cによって左側合わせ目縁部4の生地及び裏面側環状板部材54の内周縁部を狭持した状態で左側合わせ目縁部4の貫通孔5内に設けられ、上部フランジ56bの下面と、裏面側環状板部材54の上面とによって、左側合わせ目縁部4の貫通孔5の縁全域を狭持するように構成されている。また、狭持部材56は、上部フランジ52bの凹部の上面と、表面側環状板部材50の下面とによって、保持溝形成部材52の上部フランジ52bを狭持するように構成されている。このような狭持部材56は、円盤状の金属板材の中央部をプレス加工等によって円筒状となるように下方側に隆起させると共に、この円筒状部分の下端を折り曲げ加工等によって径方向外側に屈曲させる(カシメ止めさせる)ことにより形成することができる。
このように構成された第2結合部材40は、まず、左側合わせ目縁部4の所望の位置に貫通孔5を形成し、次に、狭持部材56の円筒部56aを生地の表面側から貫通孔5を介して裏面側環状板部材54の内周縁部内に挿通させた後、狭持部材56の円筒部56aの下端を径方向外側に屈曲させてカシメ止めすることにより、裏面側環状板部材54及び狭持部材56を貫通孔5の縁に取り付け、また、これと同時に又はこれと前後して、狭持部材56の上部フランジ56b上に保持溝形成部材52の上部フランジ52bを載置させると共に、保持溝形成部材52の下部フランジ52c上に係止部材44を載置させた後、左側合わせ目縁部4の表面側から表面側環状板部材50を被せて表面側環状板部材50及び保持溝形成部材52間において係止部材44を保持させることにより、左側合わせ目縁部4に取り付けられている。
本実施形態に係るスナップファスナーは、表面側に突出する第1突部22b及び裏面側に突出する第2突部30cを有する第1結合部材10と、第1突部22b及び第2突部30cがそれぞれ嵌入可能な嵌入孔42を有する第2結合部材40とを備えていることにより、リバーシブルな衣服や、男女兼用の衣服等に用いることができる。すなわち、本実施形態に係るスナップファスナーは、例えば図2(a)及び図2(b)に示すように、左側合わせ目縁部4の裏面側から第2結合部材40の嵌入孔42に第1結合部材10の第1突部22bを嵌入させた場合には、右側合わせ目縁部2の上(表面側)に左側合わせ目縁部4を合わせた状態で、前開きの衣服の合わせ目部分2、4を結合することができる。なお、このことは、左側合わせ目縁部4の裏面側から第2結合部材40の嵌入孔42に第1結合部材10の第2突部30cを嵌入させた場合も同様である。一方、本実施形態に係るスナップファスナーは、例えば図3(a)及び図3(b)に示すように、左側合わせ目縁部4の表面側から第2結合部材40の嵌入孔42に第1結合部材10の第2突部30cを嵌入させた場合には、左側合わせ目縁部4の上(表面側)に右側合わせ目縁部2を合わせた状態で、前開きの衣服の合わせ目部分2、4を結合することができる。なお、このことは、左側合わせ目縁部4の表面側から第2結合部材40の嵌入孔42に第1結合部材10の第1突部22bを嵌入させた場合も同様である。このように、本実施形態に係るスナップファスナーによれば、衣服を裏返して着用する場合であっても問題無く衣服の合わせ目部分2、4を結合することができるため、リバーシブルな衣服に用いることができ、また、衣服の合わせ目部分2、4のどちらを上(表面側)にするかを適宜選択することができるため、男女兼用の衣服にも用いることができる。
また、本実施形態に係るスナップファスナーは、第1結合部材10に、互いに反する方向に突出する突出部(第1突部22b及び第2突部30c)を設け、第2結合部材40に嵌入孔42を設ける構成としたため、その厚みを飛躍的に薄くすることができる。特に、本実施形態に係るスナップファスナーは、第1突部22b及び第2突部30cが、第2結合部材40の嵌入孔42に嵌入された際に第2結合部材40の表面又は裏面から突出しないように形成されているため、その厚みを最小限に抑えることができる。すなわち、本実施形態に係るスナップファスナーは、図2(b)に示すように、例えば第1結合部材10の第1突部22bを第2結合部材40の嵌入孔42に嵌入させた場合には、第1突部22b及び嵌入孔42が係合した部分の厚みTと、右側合わせ目縁部2の生地の厚みTと、右側合わせ目縁部2の裏面側に突出する第2突部30cの厚みTとが生じるのみである。なお、このことは、第1結合部材10の第2突部30cを第2結合部材40の嵌入孔42に嵌入させた場合も同様である(図3(b)参照)。これは、図6に示すような、衣服の合わせ目部分の一方132の表面側に突出する第1嵌合部材110の雌型嵌合部114の厚みTと、第1嵌合部材110の雄型嵌合部112及び第2嵌合部材120の雌型嵌合部124が係合した部分の厚み(衣服の合わせ目部分の一方132の裏面及び他方134の表面の間の厚み)Tと、衣服の合わせ目部分の他方134の裏面側に突出する第2嵌合部材120の雄型嵌合部122の厚みTと、衣服の合わせ目部分132、134自体の厚みT、Tとが生じる従来のスナップファスナー100と比べ、格段に薄いものである。
本発明に係るスナップファスナーは、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内において種々の改変を行なうことができる。例えば、本実施形態に係るスナップファスナーにおいて、第1結合部材10の第1突出部22bは、上面及び周面からなる有上面円筒状に形成されているとしたが、これに限定されるものではなく、種々の形状及び構成を採用することができる。特に、本実施形態における第1結合部材10の第1突出部22bでは、脚部24bをカシメ具等によって変形させる際に第1突出部22bの上面がへこんでしまうおそれがあるため、例えば図4及び図5に示すような第1突出部を採用することが好ましい。
図4は、他の例に係る第1結合部材60を示す断面図である。他の例に係る第1結合部材60の第1突出部62は、図4に示すように、中央部に凹部64を有する、右側合わせ目縁部2の表面から上方に向けて突出するドーナッツ状に形成されている。すなわち、第1突出部62は、環状の上面62a並びに上面の内周縁及び外周縁のそれぞれから下方に向けて立設された円筒状の内周壁62b及び外周壁62cから形成されており、この内周壁62bによって凹部64が規定されている。凹部64は、その中心が、第1結合部材60の裏面側に突出する脚部24bの中心と一致する位置に形成されており、カシメ具等を受け入れることが可能な径を有している。なお、他の例に係る第1結合部材60において、突出部材以外の構成については上述した実施形態において説明した構成と同様であるため、その説明を省略する。このように第1突出部62がドーナッツ状に形成される場合には、カシメ具等を凹部64内に挿入して脚部24bの変形を行うことが可能となるため、カシメ具等によって第1突出部の上面がへこむおそれがなく、製品不良の発生を抑制することができる。
図5は、更に他の例に係る第1結合部材70を示す断面図である。更に他の例に係る第1結合部材70の第1突出部72は、図5に示すように、上面及び周面からなる有上面円筒状に形成されており、その内部には、例えば樹脂等の充填材74が充填されている。なお、他の例に係る第1結合部材70において、突出部材以外の構成については上述した実施形態において説明した構成と同様であるため、その説明を省略する。このように第1突出部72の内部に充填材74が充填される場合には、第1突出部72の強度を向上させることができるため、カシメ具等によって第1突出部72の上面がへこむおそれを低減することができ、製品不良の発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係るスナップファスナーにおいて、第1結合部材10及び第2結合部材40を構成する各部材は、それぞれ、金属板材を加工及び組み立てることにより形成されるとしたが、これに限定されず、合成樹脂を含むいかなる材料から形成されても良く、また、一体成形により形成されても良い。
さらに、本実施形態に係るスナップファスナーにおいて、脚部24bは、表面側雄型嵌合部材20に形成されるとしたが、これに限定されず、裏面側雄型嵌合部材30に形成されても良い。
またさらに、本実施形態に係るスナップファスナーにおいて、第2結合部材40は、係止部材44及び保持部材45を備えるとしたが、これに限定されず、第2結合部材は、第1結合部材の第1突部及び第2突部がそれぞれ嵌入可能な嵌入孔を有するものであればいかなる態様であっても良く、例えば円筒状の筒部材からなり、第1突部及び第2突部と摩擦係合により結合するものであっても良い。
10 第1結合部材、22b 第1突部、30c 第2突部、40 第2結合部材、42 嵌入孔

Claims (2)

  1. 表面側に突出する第1突部及び裏面側に突出する第2突部を有する第1結合部材と、
    前記第1突部及び前記第2突部がそれぞれ嵌入可能な単一の嵌入孔を有する第2結合部材と
    を備え
    前記第2結合部材は、表面から裏面に亘って貫通した貫通孔を有し、該貫通孔の少なくとも一部が前記嵌入孔を構成しており、
    前記嵌入孔は、前記第2結合部材の表面側及び裏面側のいずれからでも前記第1突部及び前記第2突部を嵌入可能に構成されている
    ことを特徴とするスナップファスナー。
  2. 前記第1結合部材及び前記第2結合部材は、金属板材により形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスナップファスナー。
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