JP2007260321A - スナップホックとその構成部材 - Google Patents

スナップホックとその構成部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2007260321A
JP2007260321A JP2006092859A JP2006092859A JP2007260321A JP 2007260321 A JP2007260321 A JP 2007260321A JP 2006092859 A JP2006092859 A JP 2006092859A JP 2006092859 A JP2006092859 A JP 2006092859A JP 2007260321 A JP2007260321 A JP 2007260321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snap hook
caulking leg
caulking
leg
view
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006092859A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Arata
耕造 荒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morito Co Ltd
Original Assignee
Morito Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Morito Co Ltd filed Critical Morito Co Ltd
Priority to JP2006092859A priority Critical patent/JP2007260321A/ja
Publication of JP2007260321A publication Critical patent/JP2007260321A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)

Abstract

【課題】取付対象生地の不用意な引張りがなされても、スナップホックの外れや、カシメ脚体の歪みや、係合部の変形を生じないスナップホックの提供。
【解決手段】スナップホック基体とカシメ脚体とを備えるスナップホックにおいて、カシメ脚体は、円形基板の内面周縁に複数の先尖爪脚を備え、円形基板の内面中央には、前記先尖爪よりも嵩高い、先端の尖った中実若しくは中空のカシメ脚を備え、スナップホック基体は、係合部の内側に、係合部より嵩の低いカシメ脚嵌合部を形成し、取付対象生地に対する固着状態において、カシメ脚の先端がカシメ脚嵌合部内で変形して、カシメ脚がカシメ脚嵌合部内から離脱不能となり、先尖爪が取付対象生地に食込み、係合部はカシメ脚と接触しない構成のスナップホック。
【選択図】 図13

Description

本発明は、衣類やカバン、服飾品等に取着される、スナップホックと、その構成部材であるカシメ脚体及びスナップホック基体に関する。
雄スナップホックと雌スナップホックで一組として構成されるスナップボタンは、衣類において前身ごろの前打合せ等で、二枚の生地を相互に係脱する手段の一つとして広く普及している。
雄スナップホックと雌スナップホックで一組として構成されるスナップボタンとしては、例えば、筒形状のカシメ脚を有し、このカシメ脚を生地等に貫通させて、貫出部をホック本体における取付部にカシメ止めることによってホック本体に結合する構成とし、当該カシメ脚の先端側部分を基端側部分よりも肉薄とし、薄肉先端側部分の側面に凹み部を設けてなるホックの装飾体(脚体)と、基体とを備える雄スナップホック(例えば、特許文献1参照。)が公知である。
また、スナップボタンの構成部材であるカシメ脚体としては、例えば、環体の内縁の複数の箇所から等間隔で爪を起立させてなるカシメ脚体(プロングリング)で、爪間に形成された外方および内方に斜めに降下する外縁部及び内縁部を連結する上面を、略水平な平坦部に形成することにより、上記平坦部と外縁部とのなす角度、及び前記平坦部と内縁部とのなす角度を夫々鈍角に形成したことを特徴とするものが公知である(例えば、特許文献2参照。)
一方、本出願人が先にした考案として、雌片の結合用孔に抑片の円筒を挿通し、この円筒の先端をかしめる金属製雌ホックにおいて、雌片の底部隅角部をなだらかな曲面とするとともに前記結合用孔の周囲を椀形内部へ隆起する盃状のテーパとし、前記抑片の円筒の先端部には、該先端部を僅かに拡開し外径が前記結合用孔の内径よりも僅かに大きくなるように剪断刃を削成したことを特徴とする金属製雌ホックが公知である(例えば、特許文献3参照。)
更に、合成樹脂を利用したものの例として、中央に貫通孔が形成された円形の基板と、該基板の外周部から立ち上がった周壁とを有し、かつ、前記周縁の内面上部側には、雄型部材の突起を離脱可能に嵌合する雌型の膨出部を設けたスナップファスナー用の合成樹脂製雌型部材であって、前記周壁の上部に貫通孔と同芯状の環状溝を形成するとともに、この環状溝で囲まれた雌型膨出部を含む周壁部分に、周方向適当間隔おきに切れ目を形成して、この周壁部分の切れ目相互間に、雄型部材の突起を弾性的に嵌合する突起嵌合部を構成したスナップファスナー用の合成樹脂製雌型部材(例えば、特許文献4参照。)が公知である。
特開2003−310309号公報 平成6年実用新案公告第37696号公報 平成4年実用新案公告第37448号公報 平成7年実用新案公告第3924号公報
上記特許文献1に係る発明は、当該特許文献1に開示される先行技術(特許文献1の図5)の構成、即ち、所謂アメリカン脚部材のカシメ脚である三角脚で生ずる皺や、生地厚さの増加によってカシメ脚として機能しなくなる不具合を解消しようとするものである。
同特許文献1によれば、上記構成の雄スナップホックを取付対象生地へ取付ける際には、下穴を形成してから取付けるため、生地に皺を生じにくいこと、そして、カシメ脚の先端側部分を基端側部分よりも肉薄とし、薄肉先端側部分の側面に凹み部を設けた構成によって、弱い力でカシメ脚を潰せることで、装飾体の破損を防止する効果を得ようとするものである。
しかしながら、上記特許文献1に係るスナップボタンは、取付対象生地の伸縮性が高いと、取付対象生地が不用意に引っ張られることで下穴が大きく拡げられて、特許文献1における座板部から取付対象生地が外れて、スナップホック自体が外れる可能性がある。
また、基本的に中央でのみ強く生地を固着する構成であるので、取付対象生地が不用意に引っ張られることで、装飾体(脚体)が回転して歪みやすい欠点があった。
更に、特許文献1に係る雄スナップホックは、雄係合部自体が直接カシメ脚と衝突してカシメ脚を変形させるため、カシメ脚の変形の具合によっては雄係合部の一部が突出する等の不慮の変形を招来する虞があった。
これに加え、下穴を予め形成する必要があるため、製造工程における工数が増加し、生産効率が低下する欠点があった。
次に、上記特許文献2に係る考案は、上記構成によって、従前のカシメ脚の鋭いエッジによる衝撃的強圧をなくし、平坦部、鈍角部が取付対象生地(シート類)にわずかに凹入するとともに広い面積で前記取付対象生地を押圧支持し、取付対象生地の切断や皺の発生を防止する効果を得ようとするものである。しかしながら、特許文献1と同様に、雄係合部自体が直接カシメ脚(起立爪)と衝突してカシメ脚を変形させるため、カシメ脚の変形の具合によっては雄係合部の一部が突出する等の不慮の変形を招来する虞があった。
また、上記特許文献3に係る考案は、上記した構成によって、円筒先端部の剪断刃によって取付生地が確実に剪断されて結合用孔内に引き込まれることがなくなり、雌片の底部隅角部で抑片の円筒基部周囲の凹み内へ取付対象生地(取付生地)が押し込まれても、なだらかな曲面に沿い、取付対象生地に皺が形成されない効果を得ることができる。しかしながら、中央近傍のみで生地を曲面で挟着する構成であるため、取付対象生地を挟持する力が弱く、取付対象生地が不用意に引っ張られることで、装飾体(脚体)が回転して歪みやすい欠点があった。
次に、特許文献4に係る発明は、上記構成によって、取付対象生地(可撓性シート)の厚みが大きいという条件の下で、周壁外周部の下面が取付対象生地で突き上げられても、環状溝があるため、突き上げの応力を環状溝で吸収して好適な弾性嵌合力を得ようとするものである。
しかしながら、合成樹脂製雌型部材は、常に弾性変形を許容するため、係着操作は行い難く、また、強い外力によって外れやすい欠点がある。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、取付対象生地の不用意な引張りがなされた際にも、スナップホックの外れや、装飾体(脚体)の歪みや係合部の変形を生じず、生産効率の低下を招来せず、生地に皺を生じることもなく、係着作業性にも優れるスナップホックを提供することを、発明が解決しようとする課題とする。
スナップホック基体とカシメ脚体とを備えるスナップホックにおいて、
カシメ脚体は、円形基板の内面周縁に複数の先尖爪脚を備え、円形基板の内面中央には、前記先尖爪よりも嵩高い、先端の尖った中実若しくは中空のカシメ脚を備え、スナップホック基体は、雌雄いずれかの係合部の内側に、カシメ脚嵌合部を形成し、取付対象生地に対する固着状態において、カシメ脚の先端がカシメ脚嵌合部内で変形して、カシメ脚がカシメ脚嵌合部内から離脱不能となり、先尖爪が取付対象生地に食い込み、係合部はカシメ脚と接触しない構成となることを特徴とするスナップホックを、課題を解決するための手段とする。
本発明によれば、カシメ脚体は、円形基板の内面周縁に複数の先尖爪を備え、円形基板の内面中央には、前記先尖爪よりも嵩高い、先端が円錐形となる中実若しくは中空のカシメ脚を備えた構成とし、下穴を形成しなくても、容易に先端が円錐形のカシメ脚が生地を貫き、カシメ脚係合部に嵌合する。このため、下穴を開ける必要がなく、容易に取付けを行うことができる。
そして、複数の先尖爪は、カシメ脚としては機能せず、略垂直に取付対象生地に突き刺さり、スナップホックの回動を阻止する。また、取付対象生地が伸縮性を有するものであり、不慮に取付対象生地を引っ張ることがあっても、前記複数の先尖爪が取付対象生地を貫いて押えているため、カシメ脚の貫通によって形成された穴が大きく広がることがなく、不慮のスナップホックの外れを防止することができる。更に、上記先尖爪は、カシメ脚のような変形を伴わず取付対象生地に対して略垂直に突き刺さるので、取付対象生地に皺を形成しない点で優れている。
また、前記カシメ脚係合部に嵌合したカシメ脚の先端は潰れて、カシメ脚係合部から離脱不能となり、強固にスナップホックを取付対象生地に取付けることができる。ここで、スナップホック基体は、係合部の内側に、カシメ脚嵌合部を形成しているため、カシメ脚嵌合部が仮に歪みを生じたとしても、係合部は、カシメ脚嵌合部とは別個独立しているため、スナップホックの係合に狂いを生じることがない。
そして、本発明の構成は、スナップホックの雄体、雌体の両方に適用することができるため、スナップボタンの装着対象物夫々に適した用途に利用することができる。スナップホックの雄体と雌体の双方に本発明の構成を適用することで、例えば、袋物やフード等の開口部の係脱手段とすることができる。
また、特に、本発明の請求項2に係る発明のように、円形基板の外面に別個独立の装飾部材を備える構成とすると、複雑な構成のカシメ脚体に直接装飾を形成する必要がなく、装飾品質の向上を容易とすることができる。
更に、本発明の請求項5に係る発明のように、スナップホックを構成し、係合部を有するスナップホック基体において、係合部の内側にカシメ脚嵌合部を形成したスナップホック基体における前記係合部は、雌係合部として、外縁を内側へ巻き込み、平面視円周上の複数箇所に切込部を形成することによって、雌係合部のバネ弾性を向上させることができ、雌雄係合部相互の係脱操作をより一層良好とすることができる。
そして、当該構成に代えて、本発明の請求項6に係る発明のように、係合部は、雌係合部として、環状のバネを備えることによって、雌係合部のバネ弾性を向上させることができ、雌雄係合部相互の係着力を向上させることができる。また、離脱時には雄係合部の引抜き操作によって環状のバネは外方へ膨らむことで少しずつ係合が解除されるから、離脱操作も好適に行うことができ、これによって、好適な係脱操作を発揮することができる。
本発明は、スナップホック基体とカシメ脚体とを備えるスナップホックにおいて、カシメ脚体は、円形基板の外面に別個独立の装飾部材を被冠し、前記円形基板の内面周縁には複数の先尖爪を備え、円形基板の内面中央には、前記先尖爪よりも嵩高い、先端が円錐形となる中実若しくは中空のカシメ脚を備え、スナップホック基体は、係合部の内側にカシメ脚嵌合部を形成したことによって、取付対象生地に対する固着状態で、先端が円錐形のカシメ脚が生地を貫き、カシメ脚の先端がカシメ脚嵌合部内で変形してカシメ脚がカシメ脚嵌合部内から離脱不能となり、先尖爪が取付対象生地に食い込むことからカシメ脚の貫通によって形成された穴が大きく広がることがなく不慮のスナップホックの外れを防止でき、係合部はカシメ脚と接触しないから、下穴を開ける必要がなく生産効率の低下を招来せず、係合部はカシメ脚嵌合部とは別個独立しているためスナップホックの係合に狂いを生じることがなく、雄スナップ、雌スナップを問わず適用することができるため、取付対象物に応じた種々の装飾性、利便性を発揮できるスナップホックを実現した。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の雄スナップホックと雌スナップホックの分解状態を示す正面図、図2は同実施例1の雄スナップホックと雌スナップホックの分解状態を示すA−A断面図、図3は同実施例1に係るカシメ脚体の(a)正面図、(b)平面図及び(c)底面図、図4は同実施例1に係るカシメ脚体の(a)背面図、(b)右側面図及び(c)B−B断面図(左側面図は右側面図と対称につき省略)、図5は同実施例1に係る雌スナップホック基体の(a)平面図、(b)正面図(背面図、右側面図、左側面図は正面図と同一につき省略)、(c)底面図及び(d)C−C断面図、図6は同実施例1に係る雄スナップホック基体の(a)平面図、(b)正面図(背面図、右側面図、左側面図は正面図と同一につき省略)、(c)底面図、(d)D−D断面図、図7は同実施例1に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着した状態を示す断面図、図8は同実施例1に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着し、係合子相互を係着した状態を示す断面図である。
本発明の実施例1に係るスナップホックは真鍮製であり、基本構成は図1及び図2に示すように、雄スナップホック1bと雌スナップホック1aからなる。これら一対の雌雄スナップホック1a、1bは、いずれも本発明の特徴となる構成を備えている。
先ず、実施例1に係る雄スナップホック1bについて説明する。本発明の実施例1に係る雄スナップホック1bは、図6に示す雄スナップホック基体11bと、図3及び図4に示すカシメ脚体10とからなる。
実施例1に係る雄スナップホック1bのカシメ脚体10は、円形基板101の外面100を曲面状とし、円形基板101の内面周縁に複数の先尖爪102を立設し、円形基板101の内面中央には、前記先尖爪102よりも嵩高い、先端が円錐形となる中実のカシメ脚103を立設した構成である。
また、実施例1における雄スナップホック1bの雄スナップホック基体11bは、雌スナップホック1aとの係脱手段となる係合部110(雄係合部110b)と、該雄係合部110bの内側に、係合部110bよりも嵩の高く、且つ係合部110bとは別個独立したカシメ脚嵌合部111bを備えている。
前記雄係合部110bは、上端が拡径された円筒状の雄係合子である。一方前記カシメ脚嵌合部111bは、カシメ脚103が進入するための進入口112(112b)を備えた閉塞空間114(114b)を形成する。進入口112(112b)近傍の幅寸法を、閉塞空間114(114b)の内側幅寸法よりも小さく形成している。
雄スナップホック1bは、以上に示した構成のカシメ脚体10と雄スナップホック基体11bで、取付対象生地2を挟み込んで固着するものである。図8に示すように、固着に際しては、カシメ脚体10の中実のカシメ脚103の尖った先端103aが、先ず取付対象生地2を貫く。そして、カシメ脚体10の中実のカシメ脚103の尖った先端103aは、雄スナップホック基体11bのカシメ脚嵌合部111bに嵌り込み、カシメ脚嵌合部111b内で変形する。前記進入口112(112b)近傍が狭幅となっており、カシメ脚103の先端が潰れることで、カシメ脚103がカシメ脚嵌合部111b内から離脱不能となる。
また、カシメ脚体10の中実のカシメ脚103の尖った先端103aがカシメ脚嵌合部111bに嵌り込むのと同時に、先尖爪102は取付対象生地2に突き刺さって食い込む。
以上の構成によって、取付対象生地2に予め下穴を形成しなくても、容易に先端103aの尖ったカシメ脚103が取付対象生地2を貫き、カシメ脚係合部111bに嵌合するため、容易にカシメ脚体付きスナップホックの取付けを行うことができる。
そして、カシメ脚103はカシメ脚嵌合部111bと嵌合するため、雄スナップホック1bの雄係合部110bはカシメ脚103と接触することがなく、雄係合部110bが変形する虞が全くない。従って、カシメ脚体付きスナップホックの係合に狂いを生じることがなく、品質の安定したカシメ脚体付きスナップホックを提供することができる。
更に、先尖爪102は取付対象生地2に突き刺さって食い込む構成となることで、取付対象生地2に大きな皺を生ずることがなく、カシメ脚体付きスナップホックの不用意な回動や、取付対象生地2の引張りによるスナップホックの外れを、確実に防止することができる。
本発明の実施例1に係る雌スナップホックは、図5に示す雌スナップホック基体11aと、カシメ脚体10とからなる。このうち、カシメ脚体10については、雄スナップホック1bを構成するものと共通部品(同一形状の部品)を使用している。
雌スナップホック基体11aは、雄スナップホック1bの雄係合部110bとの係脱手段となる係合部110(雌係合部110a)と、該雌係合部110aの内側に、雌係合部110aよりも嵩の低いカシメ脚嵌合部111aを備えている。前記雌係合部110aは、外縁を内側へ巻き込み、平面視円周上の六箇所に切込部115を形成してある。該切込部115を形成することによって、雌係合部110aは径方向に拡縮可能となり、バネ弾性力を発揮する。一方前記カシメ脚嵌合部111aは、カシメ脚103が進入するための進入口112(112a)を備えた閉塞空間114(114a)を形成する。進入口112(112a)近傍の幅寸法を、閉塞空間114(114a)の内側幅寸法よりも小さく形成している。
雌スナップホック11aについても、雄スナップホック11bと同様に、取付対象生地2を挟み込んで固着するものである。同図8に示すように、固着に際しては、カシメ脚体10の中実のカシメ脚103の尖った先端103aが、先ず取付対象生地2を貫く。そして、カシメ脚体10の中実のカシメ脚103の尖った先端103aは、雌スナップホック基体11aのカシメ脚嵌合部111aに嵌り込み、カシメ脚嵌合部111a内で変形する。前記進入口112(112a)近傍が狭幅となっており、カシメ脚103の先端が潰れることで、カシメ脚103がカシメ脚嵌合部111a内から離脱不能となる。
また、カシメ脚体10の中実のカシメ脚103の尖った先端103aがカシメ脚嵌合部111aに嵌り込むのと同時に、先尖爪102は取付対象生地2に突き刺さって食い込む。
以上の構成によってなる実施例1に係る雄スナップホック1bと雌スナップホックは、相互の係合部によって係脱自在となる。本実施例のように、雄スナップホックと雌スナップホックの双方にカシメ脚体を形成することで、例えば、衣服の飾りボタンのみでなく、手提げかばんの上部開口部の係脱具等にも利用することができる。
尚、本実施例1におけるカシメ脚体の円形基板の外面は、固有のデザイン等を設けるものではなく前記したように曲面として形成しているが、外観体裁において装飾性を発揮することができる。
(実施例2)
次に本発明の実施例2に係るスナップホックを示す。図9は本発明の実施例2の雄スナップホックと雌スナップホックの分解状態を示す正面図、図10は同実施例2の雄スナップホックと雌スナップホックの分解状態を示すE−E断面図、図11は同実施例2に係るカシメ脚体の(a)平面図、(b)正面図(背面図、右側面図、左側面図は正面図と同一につき省略)、(c)底面図、及び(d)F−F断面図、図12は同実施例2に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着した状態を示す断面図、図13は同実施例2に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着し、係合子相互を係着した状態を示す断面図である。
実施例2に係るスナップホックは、基本的に実施例1のスナップホックの構成と略一致するものであり、雄スナップホック基体11b、雌スナップホック基体11aは、実施例1と共通部品である。雄スナップホック基体11b、雌スナップホック基体11aの細部形状は前記図5及び図6を参照されたい。また、実施例2に係るカシメ脚体10の構成は、実施例1のカシメ脚体10と細部において相違するものである。
本発明の実施例2に係る雌スナップホック1a及び雄スナップホック1bの双方に夫々使用するカシメ脚体10は、図11に正面図を示すように、別個独立した装飾部材12を設けている。そして、先端が尖ったカシメ脚を、中実ではなく、中空として形成している。またカシメ脚103の円錐形の傾斜面をやや膨らんだ形状としている。
上記実施例2のように、円形基板の外面に、別個独立した装飾部材12を被冠したことによって、装飾部材12には高度な装飾を容易に形成することができ、スナップホックの品質を向上させることができる。そして、カシメ脚を中空とすることで、より変形に要する加圧力を低減させることができ、作業安全性及び効率性を向上させることができる。
また、カシメ脚103の形状を円錐形の傾斜をやや湾曲させた形状とすることによって、カシメ脚103の強度を向上させ、カシメ後の形状をより均一なものとすることができる。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3に係るスナップホックを示す。図14は本発明の実施例3に係る雌スナップホック1aと雄スナップホック1bの分解状態を示す正面図、図15は同実施例3に係る雌スナップホック1aと雄スナップホック1bの分解状態を示すG−G断面図、図16は同実施例3に係る雌スナップホック基体の(a)平面図、(b)正面図(背面図、右側面図、左側面図は正面図と同一につき省略)、(c)底面図、(d)H−H断面図、図17は同実施例3に係る雄スナップホック基体の(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)I−I断面図、図18は同実施例3に係る雄スナップホック基体の(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)J−J断面図、図19は同実施例3に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着した状態を示す断面図、図20は同実施例3に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着し、係合子相互を係着した状態を示す断面図である。
本発明の実施例3に係る発明は、実施例1及び実施例2と略同様の構成を有するものであるが、図14乃至図20に示すように、各部に形状の微差を有する。
雄係合部は実施例1及び実施例2と比較して長く形成してある。また、実施例3に係る発明の構成中、雌スナップホック1aの雌スナップホック基体11bは、内部の雌係合部に環状のバネ113を備えている。
当該環状のバネ113を設けることによって、雄係合部と雌係合部の係合時には、雄系合部の周縁に対して前記環状のバネ113が弾性によって押圧するため、十分な係着力を得ることができる。
以上のように、本発明によれば、スナップホックのカシメ脚体の有する先端が尖ったカシメ脚と、その周囲に、取付対象生地へ食い込む複数の先尖爪を備え、スナップホック基体が係合部とは別にカシメ脚を嵌合するカシメ脚嵌合部を備えることによって、取付対象生地に対する固着状態で、先端が円錐形のカシメ脚が生地を貫き、カシメ脚の先端がカシメ脚嵌合部内で変形してカシメ脚がカシメ脚嵌合部内から離脱不能となり、先尖爪が取付対象生地に食い込むことからカシメ脚の貫通によって形成された穴が大きく広がることがなく、生地に皺が生じることもなく、不慮のスナップホックの外れを防止できる。
そして、係合部はカシメ脚と接触しない構成としたから、下穴を開ける必要がなく生産効率の低下を招来せず、係合部はカシメ脚嵌合部とは別個独立しているためスナップホックの係合に狂いを生じることがなく、雄スナップ、雌スナップを問わず適用できる非常に優れたスナップホックを提供することができるのである。
本発明の実施例1の雄スナップホックと雌スナップホックの分解状態を示す正面図である。 本発明の実施例1の雄スナップホックと雌スナップホックの分解状態を示すA−A断面図である。 本発明の実施例1に係るカシメ脚体の(a)正面図、(b)平面図及び(c)底面図である。 本発明の実施例1に係るカシメ脚体の(a)背面図、(b)右側面図及び(c)B−B断面図(左側面図は右側面図と対称につき省略)である。 本発明の実施例1に係る雌スナップホック基体の(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図及び(d)C−C断面図である。 本発明の実施例1に係る雄スナップホック基体の(a)平面図、(b)正面図(背面図、右側面図、左側面図は正面図と同一につき省略)、(c)底面図、(d)D−D断面図である。 本発明の実施例1に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着した状態を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着し、係合子相互を係着した状態を示す断面図である。 本発明の実施例2の雄スナップホックと雌スナップホックの分解状態を示す正面図である。 本発明の実施例2の雄スナップホックと雌スナップホックの分解状態を示すE−E断面図である。 本発明の実施例2に係るカシメ脚体の(a)平面図、(b)正面図(背面図、右側面図、左側面図は正面図と同一につき省略)、(c)底面図、及び(d)F−F断面図である。 本発明の実施例2に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着した状態を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着し、係合子相互を係着した状態を示す断面図である。 本発明の実施例3に係る雌スナップホック1aと雄スナップホック1bの分解状態を示す正面図である。 本発明の実施例3に係る雌スナップホック1aと雄スナップホック1bの分解状態を示すG−G断面図である。 本発明の実施例3に係る雌スナップホック基体の(a)平面図、(b)正面図(背面図、右側面図、左側面図は正面図と同一につき省略)、(c)底面図、(d)H−H断面図である。 本発明の実施例3に係る雄スナップホック基体の(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)I−I断面図である。 本発明の実施例3に係る雄スナップホック基体の(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)J−J断面図である。 本発明の実施例3に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着した状態を示す断面図である。 本発明の実施例3に係る雄スナップホック基体と雌スナップホック基体を夫々取付対象生地に取着し、係合子相互を係着した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 スナップホック
1a 雌スナップホック
1b 雄スナップホック
10 カシメ脚体
100 外面
101 円形基板
102 先尖爪
103 カシメ脚
103a 先端
11 スナップホック基体
11a 雌スナップホック基体
11b 雄スナップホック基体
110 係合部
110a 雌係合部
110b 雄係合部
111 カシメ脚嵌合部
111a カシメ脚嵌合部
111b カシメ脚嵌合部
112 進入口
112a 進入口
112b 進入口
113 環状のバネ
114 閉塞空間
114a 閉塞空間
114b 閉塞空間
115 切込部
12 装飾部材
2 取付対象生地

Claims (6)

  1. スナップホック基体とカシメ脚体とを備えるスナップホックにおいて、
    カシメ脚体は、円形基板の内面周縁に複数の先尖爪脚を備え、円形基板の内面中央には、前記先尖爪よりも嵩高い、先端の尖った中実若しくは中空のカシメ脚を備え、
    スナップホック基体は、雌雄いずれかの係合部の内側に、カシメ脚嵌合部を形成し、
    取付対象生地に対する固着状態において、カシメ脚の先端がカシメ脚嵌合部内で変形して、カシメ脚がカシメ脚嵌合部内から離脱不能となり、先尖爪が取付対象生地に食い込み、係合部はカシメ脚と接触しない構成となることを特徴とするスナップホック。
  2. 円形基板の外面を別個独立の装飾部材で被冠したことを特徴とする請求項1記載のスナップホック。
  3. スナップホックを構成するカシメ脚体において、円形基板の内面周縁に複数の先尖爪を備え、円形基板の内面中央には、前記先尖爪よりも嵩高い、先端の尖った中実若しくは中空のカシメ脚を備えたことを特徴とするカシメ脚体。
  4. スナップホックを構成し、係合部を有するスナップホック基体において、係合部の内側にカシメ脚嵌合部を形成したことを特徴とするスナップホック基体。
  5. 係合部は、雌係合部として、外縁を内側へ巻き込み、平面視円周上の複数箇所に切込部を形成したことを特徴とする請求項4記載のスナップホック基体。
  6. 係合部は、雌係合部として、環状のバネを備えたことを特徴とする請求項4記載のスナップホック基体。
JP2006092859A 2006-03-30 2006-03-30 スナップホックとその構成部材 Pending JP2007260321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006092859A JP2007260321A (ja) 2006-03-30 2006-03-30 スナップホックとその構成部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006092859A JP2007260321A (ja) 2006-03-30 2006-03-30 スナップホックとその構成部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007260321A true JP2007260321A (ja) 2007-10-11

Family

ID=38633881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006092859A Pending JP2007260321A (ja) 2006-03-30 2006-03-30 スナップホックとその構成部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007260321A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101490874B1 (ko) 2014-06-30 2015-02-09 김영환 2피스 트윈 스냅 버튼 조립체
WO2018012675A1 (ko) * 2016-07-12 2018-01-18 (주)아트하우스 트윈 스냅 버튼
KR102011047B1 (ko) * 2018-03-23 2019-08-14 홍성민 스냅단추 및 그 결합방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101490874B1 (ko) 2014-06-30 2015-02-09 김영환 2피스 트윈 스냅 버튼 조립체
WO2018012675A1 (ko) * 2016-07-12 2018-01-18 (주)아트하우스 트윈 스냅 버튼
KR102011047B1 (ko) * 2018-03-23 2019-08-14 홍성민 스냅단추 및 그 결합방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1132815A (ja) スナップボタンおよびその取付方法
CA3010350A1 (en) Interchangeable button system technology
JP2007260321A (ja) スナップホックとその構成部材
JP2006068388A (ja) 止め具およびボタン
JP5615848B2 (ja) ボタン
WO2010116501A1 (ja) ボタン取付部材
JP4445920B2 (ja) ボタン用キャップ、止め具およびボタン
JP2001078810A (ja) 合成樹脂製の開閉用押圧止具
JPS6241605Y2 (ja)
US4000547A (en) Snap fastener
US2723433A (en) Button assembly
JP2007068746A (ja) ホックの雄ホック
US9844245B1 (en) Two part button system with a snap-on decorative top piece
CN212630111U (zh) 一种磁性按扣
JP2016079520A (ja) 樹脂リベット
JP6049326B2 (ja) スナップファスナー
CN212630110U (zh) 一种便于拆解的按扣
JP3247003U (ja) 雌型係合部材および雌型スナップボタン並びにスナップファスナー
JP2000270906A (ja) 引き剥がしの方向性を有するスナップボタン
JP4401811B2 (ja) 装飾ボタン
CN209931661U (zh) 一种便于佩戴的手镯
CN210248662U (zh) 一种多扣位的四合扣母扣结构
CN215649547U (zh) 一种四合钮扣、服装、箱包
JP3037755U (ja) 生地部材への止具取付構造
JP3195546U (ja) 樹脂リベット