JP4669024B2 - ハトメ金具およびその取付方法 - Google Patents

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本発明は、ハトメ金具およびその取付方法に関し、特にハトメ孔として小判形ないし長円形の長孔を形成したものに関するものである。
一般にハトメ金具は、金具本体の中央に形成した円筒形突起を布地などの孔の開いた被取付物に挿通し、裏面側から円筒形突起にリング状の座板を嵌め付け、裏面側より円筒形突起の先端をカシメ加工することによって被取付物を狭持した状態に固定され、主として丸紐などをハトメ金具に挿通するために用いられる。
ところで、平紐などを挿通するための従来のハトメ金具の場合には、図4(a)に示すように金具本体aおよび座板bともに小判形に形成し、金具本体aの中央部にはこれと同じ縦横比の長孔円筒状の突起Cをプレス成形により形成するとともに、その突起Cの長手方向両側部に折曲げしろC1を延設し、金具本体aを座板bに嵌め付けた後、同図(b)のごとく、折曲げしろC1をカール加工することによって、被取付物dの表裏に狭持状態に固定するようになっている。
この構造においては、金具本体a、座板bとも、真鍮薄板などから構成され、また小型部品であることから、プレス成型時には真鍮薄板からなるブランクをワンショットで打抜き、絞り成形を一度で行うため、成形歪みを生じやすく、特に金具本体aの場合には、図5に示すごとく、直線部と曲面部などの曲率が急に変る箇所に成形割れが発生しやすい。また、成型時に割れがなくても、取付金具bに対する組付け時に割れが発生したり、残留応力による経時割れなどが発生し、製品歩留りが低下し、製品寿命が低下しやいほか、専用のカシメ治具を必要とするため、加工も面倒であった。
本発明は、以上の課題を解決するものであり、その目的とするところは、平紐挿通用の該種小判形の孔を形成した場合における成形割れや、経時割れを未然に防止するようにしたハトメ金具およびその取付方法を提供するものである。
前記目的を達成するため本発明のハトメ金具は、円形上面部2bの外周縁に円形側壁2aを一体に形成した浅底容器状に形成され、上面部2bの中央に長孔5を形成したキャップ部2と、キャップ部2の内周部にリング状フランジ部6周縁がカシメ付け固定され、フランジ部6のリング中央に前記長孔5の短径部よりも長寸で長孔5の長径部にほぼ等しい形状の円筒部7を一体に突設した本体金具3と、本体金具3の円筒部7を嵌合する円孔9を中央に形成したリング状座板4との3部品から構成されていることを特徴とする。
前記長孔5は、略小判形乃至略長円形長孔若しくは角部をアール状とした長方形孔であることを特徴とする。
前記キャップ部2の前記長孔5の内側には下向き湾曲状に内側フランジ5aが一体に形成されているとともに、該内側フランジ5aと連続する前記円形上面部2bの下面と、対向する前記本体金具3の前記フランジ部6の上面との間には周方向に連続して上下方向の間隔が形成されていることを特徴とする。
前記キャップ部2の前記円形上面部2bは、上方に膨出状に湾曲していることが望ましい。尚、前記円形上面部2bは、平坦な形状とすることもできる。
これにより、本発明のハトメ金具を取り付け、長孔5に平紐を通して使用する時に、ハトメ金具にクッション性があり、平紐の挿通締め付けが確実となる。また、平紐が長孔5の内側フランジ5aに沿って挿入され、損傷することがなく、長持する。
前記座板4における前記円孔9の周囲に、切り起こしなどによる複数の突起部10を等間隔で突出形成させることが望ましい。
このような構成とすることにより、突起が被取付物に食込むため、強固な取付ができる。
本発明に係るハトメ金具の取付方法は、前記長孔を形成した前記キャップ部に予め前記本体金具を一体に組付けておくとともに、前記本体金具の前記円筒部に相当する取付孔を開口した被取付物に該円筒部を挿通し、被取付物の裏面側より該円筒部に前記座板の前記円孔を嵌合し、円筒部の裏面突出端を座板にカシメ付け固定することにより、被取付物の表裏を狭持した状態に一体化することを特徴とする。
本発明による平紐挿通用の略小判形長孔を有するハトメ金具によれば、ハトメ金具のカシメ付けされる略短円筒形主体部を、本体金具とキャップ部に分割形成し、キャップ部のみに略小判形になる長孔を形成するため、プレス加工時や取付加工時における成形歪みを最小に押えることができ、割れやクラックを未然に防止できる。
また、本発明において、キャップ部2の円形上面部2bと対向する前記本体金具3の前記フランジ部6の上面との間に周方向に連続して上下方向の間隔を形成するとともに、長孔5の内側に下向き湾曲状に内側フランジ5aを一体に形成することにより、ハトメ金具を取り付け、長孔5に平紐を通して使用する時に、ハトメ金具にクッション性があり、平紐の挿通締め付けが確実となる。また、平紐が長孔5の内側フランジ5aに沿って挿入され、損傷することがなく、長持する。キャップ部2の円形上面部2bを上方に膨出状に湾曲形成することにより、上記のクッション性がさらに向上する。
本発明において、座板4における円孔9の周囲に、切り起こしなどによる複数の突起部10を等間隔で突出形成させることにより、該突起部が被取付物に食込むため、強固な取付ができる。
本発明の取付方法によれば、本体金具とキャップを予め一体に組付けておくことにより、通常のハトメ金具と同様な取付手順により被取付物に取付できるため、通常の製作治具を用いて製作できる。
図1、2は本発明に係るハトメ金具をおよびその製造手順を示す。このハトメ金具1は、真鍮などの金属薄板単体または、そのメッキ製品をプレス成形したもので、キャップ部2と、本体金具3と、座板4の3部品から構成されている。
キャップ部2は、円形上面部2bが膨出状に湾曲し、かつ周縁に円形側壁2aを形成した略短円筒形状の浅底容器状をなし、その上面部2b中央には、所要の縦横比L1/L2(L1>L2)の略小判形長孔5を打抜き形成したものであり、長孔5の内側には下向き湾曲状の内側フランジ5aが形成されている。
本体金具3は、前記側壁2aの内周径にほぼ等しくかつ周縁がやや下向きに形成されたフランジ部6の中央に前記長孔5の長径寸法L1に等しく、短径寸法L2よりも長径の内径を有する円筒部7を下方に突設したものである。円筒部7の周囲には前記長孔5のフランジ5aに突き当てられる膨出部7aが突設されている。
座板4は、リング状をなし、前記キャップ部2の外形にほぼ等しく、かつ周縁がやや上向き傾斜したフランジ8の中央に円筒部7を嵌合する円孔9を打抜き形成するとともに、その周縁にリング状に膨出部9aを形成したもので、この膨出部9aの複数箇所には、図の一部に拡大して示すように打抜きなどにより突起部10が突出形成されている。
以上において、キャップ部2と本体金具3は個別に成形した後、予め一体に組合わされる。すなわち、各別に成形後に図2(a)に示すように、キャップ2の内側に本体金具3のフランジ6を嵌め付け、キャップ2の側壁2aを矢印のごとく、内側に向けてカシメ付ければ、同図(b)に示すように、フランジ6の周縁部との間にカール加工部2a’が形成され、両者を強固に一体化するとともに、長孔5の内側フランジ部5aの下縁が上部膨出部7aに付合わされ両者間が連通する。
一方、座板4は、この組立体とセットで販売され、同図(c),(d)に示すように、皮革、布地などの被取付物11への固定時にカシメ付けにより被取付物11の裏面に一体に連結される。すなわち、(d)に示すように、円筒部7の外径に応じてポンチングなどにより円孔11aを開口形成した被取付物11に円筒部7を挿通し、円筒部7の被取付物11からのの裏面突出端に座板4の円孔9を嵌め付け、次いで円筒部7の先端を矢印に示すように、外側に開いた状態でポンチ、受け金具などの組立用治具を用いてカシメ加工をすることにより、同図(d)に示すようにカール加工部7bが形成され、被取付物11を狭持した状態で被取付物11に固定されるものとなる。
この際各突起部10が被取付物11の円孔11aの外周縁に食込むことにより強固に一体化されるものとなる。なお、組立用治具は通常のハトメ用組立治具を用いれば良く、長孔の縦横を留意して取付作業を行うのみで、通常のポンチ作業により組付けを完了する。
図3(a),(b)は、以上のハトメ金具1の被取付物11に対する組付け完成状態を示すものであり、被取付物11の表面側においては、ボタン状のキャップ2の中央に長孔5が形成されている。これに対し、裏面側においては図示しないが通常のハトメ金具と同様な形態となっており、長孔5の縦横比に応じた幅の平紐12を挿通することができる。被取付物11としては、バッグ、鞄、ベルト、靴などの各種革製品や、厚手の布製品などが掲げられ、これら製品の平紐通し位置に以上のハトメ金具1を固定しておくことにより、挿通位置の補強と表面の見栄えの向上を図ることができるものとなる。
本発明に係るハトメ金具の部品構成を示す斜視図である。 (a)〜(d)は同ハトメ金具の成形手順と、被取付物に対する固定手順を示す断面図である。 (a),(b)は同ハトメ金具の完成状態とこれに平紐を通した状態を示す斜視図である。 (a)は従来の小判形ハトメ金具の斜視図、(b)は同ハトメ金具の取付状態を示す断面図である。 従来の小判形ハトメ金具の不具合を示す平面図である。
符号の説明
1 ハトメ金具
2 キャップ部
2a 側壁
2b 上面部
2a’ カール加工部
3 本体金具
4 座板
5 長孔
5a 内側フランジ
6 フランジ部
7 円筒部
7a 膨出部
7b カール加工部
8 フランジ
9 円孔
10 突起部
11 被固定物品
11a 円孔
12 平紐

Claims (6)

  1. 円形上面部(2b)の外周縁に円形側壁(2a)を一体に形成した浅底容器状に形成され、上面部(2b)の中央に長孔(5)を形成したキャップ部(2)と、キャップ部(2)の内周部にリング状フランジ部(6)周縁がカシメ付け固定され、フランジ部(6)のリング中央に前記長孔(5)の短径部よりも長寸で長孔(5)の長径部にほぼ等しい形状の円筒部(7)を一体に突設した本体金具(3)と、本体金具(3)の円筒部(7)を嵌合する円孔(9)を中央に形成したリング状座板(4)との3部品から構成されていることを特徴とするハトメ金具。
  2. 前記長孔(5)が、略小判形孔、略長円形孔若しくは角部をアール形状とした長方形孔であることを特徴とする請求項1に記載のハトメ金具。
  3. 前記キャップ部(2)の前記長孔(5)の内側には下向き湾曲状に内側フランジ(5a)が一体に形成されているとともに、該内側フランジ(5a)と連続する前記円形上面部(2b)の下面と、対向する前記本体金具(3)の前記フランジ部(6)の上面との間には周方向に連続して上下方向の間隔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のハトメ金具。
  4. 前記キャップ部(2)の前記円形上面部(2b)は上方に膨出状に湾曲しているとともに、前記長孔(5)の内側には下向き湾曲状に内側フランジ(5a)が一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のハトメ金具。
  5. 前記座板(4)における前記円孔(9)の周囲には、複数の突起部(10)が突出形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のハトメ金具。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載のハトメ金具の取付方法において、前記長孔を形成した前記キャップ部に予め前記本体金具を一体に組付けておくとともに、前記本体金具の前記円筒部に相当する取付孔を開口した被取付物に該円筒部を挿通し、被取付物の裏面側より該円筒部に前記座板の前記円孔を嵌合し、円筒部の裏面突出端を座板にカシメ付け固定することにより、被取付物の表裏を狭持した状態に一体化することを特徴とするハトメ金具の取付方法。
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