WO2021044813A1 - 構造物ユニット - Google Patents

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靖生 市川
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Abstract

構造物への連結部の取付位置に関する寸法管理の必要箇所を削減する。第1連結部(40)は、連結ピン(70)を差し込み可能な第1ピン受入部(43)と、第1ピン受入部(43)と一体的に設けられている荷重伝達部(45a)と、を有する。第2連結部(60)は、連結ピン(70)を差し込み可能な第2ピン受入部(63)と、第2ピン受入部(63)と一体的に設けられている荷重受け部(65a)と、を有する。第1ピン受入部(43)および第2ピン受入部(63)は、荷重伝達部(45a)と荷重受け部(65a)とが接触した状態のときに、連結ピン(70)を着脱可能なように互いに合致する。

Description

構造物ユニット
 本発明は、複数の構造物同士が互いに連結されることで構成される構造物ユニットに関する。
 例えば特許文献1などに、長手方向に延びる形状を有する構造物同士を重ねた状態で連結する装置が記載されている。この装置は、下側の構造物に装着され上側の構造物の荷重を受ける第1ブラケット(同文献における位置合わせ具)と、上下の構造物にそれぞれ配置され、構造物同士を接続するための接続ピンが差し込まれるピン孔がそれぞれ形成された一対の第2ブラケット(同文献における連結器具)と、を有する。荷重を受ける第1ブラケットにより構造物の荷重が受けられた状態で、構造物同士を接続するための第2ブラケットに接続ピンが差し込まれることで、構造物同士が互いに連結される。
特開2017-24813号公報
 上記の技術では、上側の構造物の荷重を受ける第1ブラケット(同文献の図4参照)と、ピンが差し込まれる一対の第2ブラケット(同文献の図3参照)と、が互いに独立して設けられる。このため、一対の第2ブラケットのピン孔同士の位置が合うように、第1ブラケットに対して第2ブラケットが精度良く配置されるように各ブラケットの取付位置を管理する必要がある。このように構造物への各ブラケット(連結部)の取付位置に関する寸法管理を行う必要のある箇所が多いと、構造物へのブラケットの取付作業に手間がかかる。
 本発明の目的は、構造物への連結部の取付位置に関する寸法管理の必要箇所を低減することが可能な構造物ユニットを提供することにある。
 本発明によって提供されるのは、構造物ユニットであって、当該構造物ユニットは、第1方向に細長く延びる形状を有する第1構造物と、第2方向に細長く延びる形状を有する第2構造物と、前記第1方向および前記第2方向が水平な基準方向にそれぞれ延びるとともに前記第2構造物の上に前記第1構造物が配置された状態である連結可能状態で、前記第1構造物と前記第2構造物とを着脱可能に互いに連結することが可能な構造物連結部と、を備える。前記構造物連結部は、前記第1構造物に装着される第1連結部と、前記第2構造物に装着される第2連結部と、前記第1連結部と前記第2連結部とを互いに連結する連結ピンと、を有する。前記第1連結部は、前記連結ピンを前記基準方向と交差する方向である挿入方向に沿って受入可能な第1孔部が形成されている第1ピン受入部と、前記第1ピン受入部と一体で前記第1構造物に装着可能とされ、前記第1構造物の自重を前記第2連結部に伝達する荷重伝達部と、を有する。前記第2連結部は、前記連結可能状態において前記第1孔部に挿入された前記連結ピンを前記挿入方向に沿って受入可能な第2孔部が形成されている第2ピン受入部と、前記第2ピン受入部と一体で前記第2構造物に装着可能とされ、前記第1構造物の自重を受けるように前記荷重伝達部を支持する荷重受け部と、前記荷重受け部が前記荷重伝達部を支持した状態で、前記第1孔部と前記第2孔部とが前記挿入方向において合致するように、前記第1連結部を前記基準方向において拘束する拘束部と、を有する。
本発明の一実施形態に係る作業機械の側面図である。 図1に示す作業機械の第1構造物および第2構造物を含む構造物ユニットの側面図である。 図2に示す構造物ユニットの前側装置の斜視図である。 図3に示す第1連結部と第2連結部とが離れた状態を示す前側装置の斜視図である。 図3に示す第2連結部を上方から平面図である。 図3に示す前側装置を横方向外側から見た図であり、図5の矢印VI-VIに沿って見た断面図である。 図3に示す前側装置を後方から見た図であり、図5の矢印VII-VIIに沿って見た断面図である。 図2に示す後側装置の斜視図である。 図8に示す第1連結部と第2連結部とが離れた状態を示す後側装置の斜視図である。 図2に示す第1構造物が吊り上げられた状態を横方向から見た側面図である。
 図1~図10を参照して、本実施形態に係る構造物ユニット10を備えるクレーン1について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るクレーン1を横から見た側面図である。
 クレーン1は、作業を行う作業機械であり、例えば建設作業を行う建設機械であり、例えばブーム13などを用いて作業を行う機械である。クレーン1は、下部走行体11と、上部旋回体12と、ブーム13と、ブーム起伏装置14と、ジブ15と、ジブ起伏装置16と、構造物保持装置20(構造物連結部)と、を備える。
 下部走行体11は、地面を走行することでクレーン1を走行させる。下部走行体11は、クローラを備えてもよく、ホイールを備えてもよい。クレーン1は、クローラクレーンでもよく、ホイールクレーンでもよい。上部旋回体12は、下部走行体11に上下方向に延びる旋回中心軸周りに旋回可能に搭載される。
 ブーム13は、上部旋回体12に起伏可能に取り付けられる。ブーム13は、下部ブーム13aと、中間ブーム13bと、上部ブーム13cと、を備える。下部ブーム13aは、ブーム13の基端部(上部旋回体12側の端部)に配置される。中間ブーム13bは、下部ブーム13aの先端部(上部旋回体12側とは反対側の端部)に連結される。下部ブーム13aには複数の中間ブーム13bが連結されてもよく、1つのみの中間ブーム13bが連結されてもよい。上部ブーム13cは、中間ブーム13bの先端部に連結され、ブーム13の先端部に配置される。
 ブーム起伏装置14は、上部旋回体12に対してブーム13を起伏させる装置である。ブーム起伏装置14は、マスト14aを備える。マスト14aは、上部旋回体12に起伏可能に取り付けられる。マスト14aが上部旋回体12に対して起伏すると、ブーム13が上部旋回体12に対して起伏する。
 ジブ15は、ブーム13に起伏可能に取り付けられる。ジブ15は、ジブ15の長手方向に分解可能である。ジブ15は、下部ジブ15aと、中間ジブ15bと、上部ジブ15cと、を備える。下部ジブ15aは、ジブ15の基端部(ブーム13側の端部)に配置される。中間ジブ15bは、下部ジブ15aの先端部(ブーム13側とは反対側の端部)に連結される。上部ジブ15cは、中間ジブ15bの先端部に連結され、ジブ15の先端部に配置される。
 ジブ起伏装置16は、ブーム13に対してジブ15を起伏させる装置である。ジブ起伏装置16は、リアストラット21(第1構造物)と、フロントストラット22(第2構造物)と、ストラットガイライン16cと、ジブガイライン16dと、ジブ起伏ロープ16eと、を備える。リアストラット21およびフロントストラット22は、ジブ起伏装置16の構成要素であり、構造物保持装置20とともに構造物ユニット10の構成要素でもある。リアストラット21およびフロントストラット22の詳細は後述する。ストラットガイライン16cは、リアストラット21の先端部とブーム13とを互いに接続する。ジブガイライン16dは、フロントストラット22の先端部とジブ15の先端部とを互いに接続する。ジブ起伏ロープ16eは、リアストラット21の先端部に設けられたシーブ21sと、フロントストラット22の先端部に設けられたシーブ22sとの間に掛けられる。ジブ起伏ロープ16eが、図示しないウインチにより巻き取りおよび繰り出しされると、リアストラット21とフロントストラット22との間隔が変わり、ブーム13に対してフロントストラット22が起伏する。フロントストラット22の先端部とジブ15の先端部とがジブガイライン16dで互いに接続されているので、フロントストラット22がブーム13に対して起伏すると、ジブ15がブーム13に対して起伏する。
 図2は、図1に示すクレーン1のリアストラット21およびフロントストラット22を含む構造物ユニット10の側面図である。図3は、図2に示す構造物ユニット10の構造物保持装置20の前側装置30の斜視図である。図4は、図3に示す第1ブラケット40と第2ブラケット60とが離れた状態を示す前側装置30の斜視図である。図5は、図3に示す第2ブラケット60を上方から平面図である。図6は、図3に示す前側装置30を横方向外側から見た図であり、図5の矢印VI-VIに沿って見た断面図である。図7は、図3に示す前側装置30を後方から見た図であり、図5の矢印VII-VIIに沿って見た断面図である。
 構造物保持装置20は、図2に示すように、クレーン1が分解された際に、フロントストラット22に対してリアストラット21を保持する、換言すれば、フロントストラット22とリアストラット21とを互いに連結する装置である。前述のように、フロントストラット22と、リアストラット21と、構造物保持装置20とは、本発明の構造物ユニット10(ストラットユニット、起伏部材ユニット)を構成する。構造物ユニット10は、一体で輸送車両などに搭載可能とされる。構造物保持装置20は、前側装置30と、後側装置130と、を備える。
 リアストラット21(第1構造物)は、ブーム13(図1参照)の先端部に回転可能に取り付けられる。リアストラット21は、長手方向(第1方向)に長く延びる形状を有する構造物である。リアストラット21は、パイプを組み合わせたラチス構造を有してもよく、板状部材を備えてもよく、箱型構造を有してもよい(フロントストラット22も同様)。
 フロントストラット22(第2構造物)は、ブーム13の先端部に回転可能に取り付けられてもよく、ジブ15の基端部に回転可能に取り付けられてもよい。フロントストラット22は、長手方向(第2方向)に長く延びる形状を有する構造物である。図1に示すように、フロントストラット22は、クレーン1が作業可能な姿勢(作業姿勢)のときに、ジブ15とリアストラット21との間に配置される。クレーン1が分解されて輸送されるときに、図2に示すように、リアストラット21とフロントストラット22とは、一体的に輸送される。以下では、主に、リアストラット21とフロントストラット22とが一体的に輸送される姿勢(輸送姿勢)について説明する。リアストラット21とフロントストラット22とは、上下方向(方向の詳細は後述)に重ねられる(積み重ねられる、重ね置きされる)。フロントストラット22は、リアストラット21の下方に配置される。フロントストラット22は、リアストラット21の長手方向に延びるように配置され、リアストラット21と平行または略平行に延びるように配置される。すなわち、図2に示される状態は、前記第1方向および前記第2方向が水平または略水平な基準方向にそれぞれ延びるとともにフロントストラット22の上にリアストラット21が間隔をおいて配置された状態である連結可能状態に相当する。構造物保持装置20は、この連結可能状態において、フロントストラット22とリアストラット21とを着脱可能に互いに連結することが可能である。なお、リアストラット21と、フロントストラット22と、下部ジブ15a(図1参照)と、が一体的に輸送されてもよい。この場合は、下部ジブ15aにフロントストラット22が載せられ、フロントストラット22にリアストラット21が載せられる。
 (方向)
 輸送姿勢(連結可能状態)のときのリアストラット21の長手方向(第1方向)が、前後方向X(基準方向)と定義される。輸送姿勢のとき、リアストラット21とフロントストラット22とが平行または略平行であるため、フロントストラット22の長手方向(第2方向)は、前後方向Xと一致または略一致する。前後方向Xにおいて、リアストラット21の基端部(ブーム13(図1参照)に取り付けられる側)から先端部に向かう方向が前方向X1と定義され、その逆方向が後方向X2と定義される。輸送姿勢のときにリアストラット21とフロントストラット22とが対向する方向が上下方向Zと定義される。上下方向Zにおいて、フロントストラット22からリアストラット21に向かう方向が上方向Z1と定義され、その逆方向が下方向Z2と定義される。輸送姿勢のときには、上下方向Zは、鉛直方向または略鉛直方向と一致する。前後方向Xおよび上下方向Zのそれぞれに直交する方向が、横方向Y(左右方向)と定義される。横方向Yにおいて、リアストラット21の横方向Yにおける中央部に近づく向きが横方向内向きY1(図3参照)と定義され、リアストラット21の横方向Yにおける中央部から離れる向きが横方向外向きY2(図3参照)と定義される。なお、上記の各方向は、本実施形態に係るクレーン1を説明するためのものであり、本発明に係る構造物ユニットの使用態様などを限定するものではない。
 前側装置30は、リアストラット21およびフロントストラット22の前側部分(さらに詳しくは、前後方向における中央部よりも前側部分)に配置される。前側装置30は、リアストラット21およびフロントストラット22の、例えば前側端部の近傍に配置される。前側装置30は、リアストラット21およびフロントストラット22の、横方向における両側(左右)にそれぞれ配置される(後側装置130も同様)。以下では、横方向の片側(例えば右側)の前側装置30について説明する(後側装置130も同様)。図3に示すように、前側装置30は、リアストラット21に装着される第1ブラケット40(第1連結部)と、締結部材50と、フロントストラット22に装着される第2ブラケット60(第2連結部)と、第1ブラケット40と第2ブラケット60とを互いに接続する(連結する)接続ピン70(連結ピン)と、を備える。
 第1ブラケット40は、図2に示すように、リアストラット21に設けられ(装着され)、例えばリアストラット21の下側部分に設けられる。図4に示すように、第1ブラケット40は、例えば1枚の板状部などからなる。第1ブラケット40は、第1板部41と、第1抜止部43(第1ピン受入部)と、凹部45と、締結部材取付部47と、第1前後方向ガイド部45b(前後方向ガイド部、ガイド部)と、第1横方向ガイド部49と、を備える。
 第1板部41は、板状の部材である。第1板部41は、リアストラット21の前側部分に固定される(図2参照)。第1板部41は、リアストラット21の、横方向外側部分(側面部分)に固定されてもよく、下側部分(底面部分)に固定されてもよい。本実施形態では、第1板部41は、締結部材50によってリアストラット21に固定されるが、溶接などによってリアストラット21に固定されてもよい。第1板部41は、リアストラット21の下側部分よりも下方に突出する。第1板部41は、上下方向および前後方向に延びるように配置される。
 第1抜止部43は、接続ピン70(図3参照)を介して第2抜止部63に接続される。第1抜止部43には、接続ピン70を差し込み可能な孔部43a(ピン孔、第1孔部)が形成されている。孔部43aは、第1板部41に形成された孔(さらに詳しくは孔の内面)である。孔部43aは、上下方向に直交する方向(例えば横方向)に第1板部41を貫通する。換言すれば、孔部43aは、接続ピン70を前後方向と交差する方向である挿入方向に沿って受入可能である。孔部43aは、リアストラット21の下側の面よりも更に下側に配置される。孔部43aは、前後方向に長く延びる長孔である。これにより、孔部43aの中心位置(横方向から見た孔部43aの図心)に対して、第2抜止部63の孔部63a(後述)の中心位置が前後方向にずれていても、孔部43aおよび孔部63aに接続ピン70(図3参照)を差し込むことができる。
 凹部45は、後述する荷重受け部材65が差し込まれる(入り込む)部分である。凹部45は、第1板部41の下側端部から上側に凹む形状を有する。凹部45は、例えば、横方向から見て、U字状、略U字状、V字状、または略V字状などである。凹部45は、第1荷重受け部45a(荷重伝達部)と、第1前後方向ガイド部45b(ガイド部)と、を備える。
 第1荷重受け部45aは、第2荷重受け部65a(後述)に接触することで、リアストラット21の荷重(質量による荷重)を受ける。換言すれば、第1荷重受け部45aは、リアストラット21の自重を第2ブラケット60に伝達する。第1荷重受け部45aおよび第2荷重受け部65aがリアストラット21の荷重を受けることで、リアストラット21の荷重が接続ピン70(図3参照)に作用せず、孔部43aおよび孔部63aに対して接続ピン70を着脱することが可能になる。第1荷重受け部45aと第1抜止部43とは、一体的に設けられる。すなわち、第1荷重受け部45a(凹部45)は、第1抜止部43と一体でリアストラット21に装着可能とされている。第1ブラケット40は、第1荷重受け部45aと第1抜止部43とを一体化したブラケット(一体化ブラケット)である。第1荷重受け部45aと第1抜止部43とは、共通の第1ブラケット40に設けられ、共通の第1板部41に設けられる。第1抜止部43と一体的に設けられる点については、第1前後方向ガイド部45b、締結部材取付部47、および第1横方向ガイド部49も同様である。第1荷重受け部45aは、後述のとおり、第1抜止部43よりも後側に配置されることが好ましいが、第1抜止部43よりも前側に配置されてもよい。第1荷重受け部45aは、リアストラット21の下側の面(下面部)よりも下方に配置される。第1荷重受け部45aは、凹部45の上側部分(上面部)に配置される。第1荷重受け部45aは、下方を向いた面であり、前後方向および横方向に延びるように配置される面(例えば平面)である。
 第1前後方向ガイド部45b(ガイド部、前後方向ガイド部)は、第2ブラケット60の一部に接触することで、凹部45(第1荷重受け部45a)に対する荷重受け部材65(第2荷重受け部65a)の前後方向の位置をガイドする。第1前後方向ガイド部45bは、第1抜止部43に対する第2抜止部63の、前後方向の位置のずれを減らす向きに荷重受け部材65をガイドする。第1前後方向ガイド部45bは、凹部45の前側部分および後側部分にそれぞれ配置される。第1前後方向ガイド部45bは、第1荷重受け部45aよりも前側および後側に配置される。第1前後方向ガイド部45bは、2か所の傾斜部45b1を有する。2か所の傾斜部45b1同士の前後方向における間隔は、上側に行くほど狭い。さらに詳しくは、図6に示すように、前側の傾斜部45b1は、上側に行くほど後側に配置されるように上下方向に対して傾斜している。前側の傾斜部45b1は、横方向から見たとき、例えば直線状に延びているが、曲線状に延びてもよい(後側の傾斜部45b1も同様)。後側の傾斜部45b1は、上側に行くほど前側に配置されるように上下方向に対して傾斜している。なお、第1前後方向ガイド部45bは、第1荷重受け部45aよりも前側および後側のうち、一方側にのみ設けられてもよい。
 締結部材取付部47は、図4に示すように、締結部材50が取り付けられる部分である。締結部材取付部47は、第1板部41に設けられ、第1板部41のうちリアストラット21と横方向において対向する部分に配置される。例えば図6に示すように、締結部材50がボルト50b(後述)である場合は、締結部材取付部47には、ボルト50bを差し込み可能な孔47aが形成されている。孔47aは、第1板部41を横方向に貫通する。孔47aは、前後方向に長く延びる形状を有する長孔である。
 第1横方向ガイド部49は、図4に示すように、第2ブラケット60に対する第1ブラケット40の横方向における位置(横方向位置)をガイドする。第1横方向ガイド部49は、次のように構成される。第1ブラケット40の下側端部が、第2ブラケット60の上側端部に近づき接触したときに、2枚の第2板部61の間に第1板部41が差し込まれるように、第1横方向ガイド部49が、ガイドを行う。第1横方向ガイド部49は、第1ブラケット40の(第1板部41の)下側端部に配置される。例えば、図7に示すように、第1横方向ガイド部49は、前後方向から見て、U字状、略U字状、V字状、または略V字状などである。具体的には例えば、第1横方向ガイド部49は、2か所の傾斜部49aを有する。2か所の傾斜部49a同士の左右方向における間隔は、下側に行くほど狭い。傾斜部49aは、前後方向から見て直線状に延びてもよく、曲線状に延びてもよい。
 締結部材50は、図6に示すように、リアストラット21に対して第1ブラケット40を前後方向において位置調整可能に締結する。締結部材50は、例えば複数(図6に示す例では6本)のボルト50bを備える。締結部材50による締結が緩められた状態では、第1ブラケット40がリアストラット21に対して前後方向に移動可能である。締結部材取付部47の孔47aが長孔であるため、締結部材50による締結が緩められた状態では、第1ブラケット40は、リアストラット21に対して前後方向に移動可能である(位置を調整可能である)。この結果、第1抜止部43の孔部43aおよび第2抜止部63の孔部63aに接続ピン70を差し込むことができるように、リアストラット21に対する第1ブラケット40の位置が調整される。図4に示す締結部材50が締結された状態では、リアストラット21に対して第1ブラケット40が固定される。
 第2ブラケット60は、図2に示すように、フロントストラット22に設けられ(装着され)、例えばフロントストラット22の上側部分に設けられる。図4に示すように、第2ブラケット60は、例えば2枚の板状部などからなる。第2ブラケット60は、2枚の第2板部61と、第2抜止部63(第2ピン受入部)と、荷重受け部材65と、第2横方向ガイド部69と、を備える。
 2枚の第2板部61は、板状の部材である。2枚の第2板部61(メス板)の間に、1枚の第1ブラケット40(第1板部41)(オス板)が配置可能となるように(図3参照)、2枚の第2板部61は、互いに横方向に間隔をあけて配置される。第2板部61は、フロントストラット22の上側部分(具体的には例えばパイプなど)に固定されてもよく、フロントストラット22の横方向の外側部分(側面部分)に固定されてもよい。第2板部61は、フロントストラット22の上側の面よりも上方に突出する。第2板部61は、上下方向および前後方向に延びるように配置される。第2板部61は、溶接によりフロントストラット22に固定されてもよく、締結部材50と同様の部材によりフロントストラット22に固定されてもよい。
 第2抜止部63は、接続ピン70(図3参照)を介して第1抜止部43に接続される。第2抜止部63は、筒部63bを有するとともに、第2抜止部63には、孔部63a(第2孔部、ピン孔)が形成されている。孔部63aは、接続ピン70(図3参照)を差し込み可能な孔(さらに詳しくは孔の内面)である。図5に示すように、孔部63aは、2枚の第2板部61のそれぞれに設けられる。図4に示すように、孔部63aは、上下方向に直交する方向(例えば横方向)に第2板部61を貫通する。孔部63aは、例えば横方向から見て円形である。孔部63aは、前後方向に長く延びる形状を有する長孔(孔部43aを参照)でもよい。孔部63aは、フロントストラット22の上側の面(上面部)よりも上方に配置される。各第2板部61に形成された一対の孔部63aは、輸送姿勢(連結可能状態)において孔部43a(第1孔部)に挿入された接続ピン70を前記挿入方向(横方向)に沿って受入可能とされている。
 筒部63bは、接続ピン70(図3参照)を差し込み可能な筒状部分である。筒部63bの内部は、孔部63aの内部と横方向に連通する。筒部63bは、横方向外側の第2板部61から、横方向外側に突出する。筒部63bには、一対の取付ピン孔63cが形成されている。一対の取付ピン孔63cは、第2ブラケット60から接続ピン70が抜けることを防ぐ取付ピン(図示なし)が差し込まれる孔である。一対の取付ピン孔63cは、筒部63bの径方向において互いに対向するように筒部63bにそれぞれ形成され、筒部63bの径方向に筒部63bを貫通する。一対の取付ピン孔63cに前記取付ピンが差し込まれると、筒部63bの円筒内部に取付ピンの一部が配置されるため、接続ピン70の抜けが防止される。
 荷重受け部材65は、凹部45に差し込まれる(進入する、嵌合する)部材である。図5に示すように、荷重受け部材65は、2枚の第2板部61に固定され、例えば溶接により固定される(常設される)。荷重受け部材65は、2枚の第2板部61同士をつなぐように配置され、横方向に延びるように配置される。荷重受け部材65は、フロントストラット22の上側の面よりも上方に配置される。荷重受け部材65は、柱状であり、例えば円柱状(ピン)でもよく、多角柱状(四角柱状など)でもよい。荷重受け部材65は、第2荷重受け部65a(荷重受け部)と、第2前後方向ガイド部65b(前後方向ガイド部)と、を有する。
 第2荷重受け部65aは、図6に示すように、第1荷重受け部45aに接触することで、リアストラット21の荷重(自重)を受ける。第2荷重受け部65aは、第1荷重受け部45aを下方から支持する。図4に示すように、第2荷重受け部65aと第2抜止部63とは、一体的に設けられる。すなわち、第2荷重受け部65a(荷重受け部材65)は、第2抜止部63と一体でフロントストラット22に装着可能とされる。第2ブラケット60は、第2荷重受け部65aと第2抜止部63とを一体化したブラケット(一体化ブラケット)である。第2荷重受け部65aと第2抜止部63とは、共通の第2ブラケット60に設けられる。第2抜止部63と一体的に設けられる点については、第2前後方向ガイド部65b、および第2横方向ガイド部69も同様である。第2荷重受け部65aは、後述のように、第2抜止部63よりも後側に配置されることが好ましいが、第2抜止部63よりも前側に配置されてもよい。第2荷重受け部65aは、フロントストラット22の上側の面(上面部)よりも上方に配置される。第2荷重受け部65aは、荷重受け部材65の上側部分に配置される。荷重受け部材65が円柱状の場合は、第2荷重受け部65aは、荷重受け部材65の外周面の上側端部(上端部、頂部)である。第2荷重受け部65aは、上方を向いた平面などでもよい。
 第2前後方向ガイド部65b(前後方向ガイド部)は、第1ブラケット40の一部に接触することで、荷重受け部材65に対する凹部45の前後方向の位置をガイドする。第2前後方向ガイド部65bは、第1抜止部43に対する第2抜止部63の、前後方向の位置のずれを減らす向きに凹部45をガイドする。第2前後方向ガイド部65bは、荷重受け部材65の上側部分の、前側部分および後側部分にそれぞれ配置される。第2前後方向ガイド部65bは、第2荷重受け部65aよりも前側および後側に配置される。具体的には例えば、図6に示すように、第2前後方向ガイド部65bは、2か所の傾斜部65b1を備える。2か所の傾斜部65b1同士の前後方向における幅は、上方に行くほど狭い。さらに詳しくは、前側の傾斜部65b1は、上方に行くほど後方に配置されるように上下方向に対して傾斜している。前側の傾斜部45b1は、横方向から見たとき、曲線状(図6に示す例では円弧状、荷重受け部材65の外周面)に延び、直線状に延びてもよい(後側の傾斜部65b1も同様)。後側の傾斜部65b1は、上方に行くほど前方に配置されるように上下方向に対して傾斜している。上記の一対の傾斜部65b1は、本発明の拘束部としても機能する。すなわち、一対の傾斜部65b1は、第2荷重受け部65aが第1荷重受け部45aを支持した状態で、孔部43aと孔部63aとが前記挿入方向(横方向)において合致するように、前記第1ブラケット40を前後方向(基準方向)において拘束する。この際、前述の一対の傾斜部45b1(図4)の上側部分が、本発明の被拘束部として機能する。すなわち、一対の傾斜部45b1の上側部分は、一対の傾斜部65b1によって前後方向(基準方向)において拘束される。この結果、上記のように、孔部43aと孔部63aとが前記挿入方向(横方向)において合致する。更に、一対の傾斜部45b1の下側部分および一対の傾斜部65b1は、本発明のガイド部として機能する。すなわち、一対の傾斜部45b1の下側部分および一対の傾斜部65b1は、第1荷重受け部45aを第2荷重受け部65aに向かって下方向および前後方向に沿ってガイドする。なお、第1前後方向ガイド部45bおよび第2前後方向ガイド部65bのうち一方のみが、傾斜部(傾斜部45b1または傾斜部65b1)を備えてもよい。
 第2横方向ガイド部69は、図7に示すように、第2ブラケット60に対する第1ブラケット40の横方向における位置(横方向位置)をガイドする。第2横方向ガイド部69は、次のように構成される。第1ブラケット40の下側端部が、第2ブラケット60の上側端部に近づき、接触したときに、2枚の第2板部61の間に第1板部41が差し込まれるように、第2横方向ガイド部69がガイドを行う。第2横方向ガイド部69は、第2ブラケット60の上側端部に配置され、2枚の第2板部61の上側端部にそれぞれ設けられる。具体的には例えば、第2横方向ガイド部69は、2か所の傾斜部69aを備える。2か所の傾斜部69a同士の横方向における間隔は、下方に行くほど狭い。さらに詳しくは、横方向外側(右側)の傾斜部69aは、下方に行くほど横方向内側(左側)に配置されるように、上下方向に対して傾斜している。横方向内側(左側)の傾斜部69aは、下方に行くほどほど横方向外側(右側)に配置されるように、上下方向に対して傾斜している。傾斜部69aは、前後方向から見て直線状に延びても、曲線状に延びてもよい。なお、第1横方向ガイド部49および第2ブラケット60のうち一方のみが、傾斜部(傾斜部49aまたは傾斜部69a)を備えてもよい。
 接続ピン70は、第1ブラケット40と第2ブラケット60とを接続することで、フロントストラット22とリアストラット21(図2参照)とを互いに接続する。接続ピン70は、第1抜止部43の孔部43a、ならびに、第2抜止部63の孔部63aおよび筒部63bに差し込まれる。このように接続ピン70を差し込むことが可能となるように、第1ブラケット40および第2ブラケット60が構成される。さらに詳しくは、図6に示すように、第1荷重受け部45aと第2荷重受け部65aとが接触した状態のときに、第1抜止部43と第2抜止部63とに接続ピン70を着脱可能(差込可能、引抜可能)となるような位置に、第1抜止部43と第2抜止部63とが配置される。このとき、第1抜止部43の孔部43aの位置と、第2抜止部63の孔部63aの位置とが合う。このとき、第1抜止部43の孔部43aの中心位置(横方向から見た図心)と、第2抜止部63の孔部63aの中心位置と、が一致する(芯が合う)、または略一致する。孔部43aが長孔の場合は、横方向から見た孔部63aの内側の領域の全体が、横方向から見た孔部43aの内側の領域に含まれる。
 図8は、図2に示す後側装置130の斜視図である。図9は、図8に示す第1ブラケット140と第2ブラケット160とが離れた状態を示す後側装置130の斜視図である。
 後側装置130は、図2に示すように、前側装置30よりも後方に配置され、リアストラット21およびフロントストラット22の後側部分(前後方向における中央部よりも後側の部分)に配置される。後側装置130は、例えばリアストラット21の後側の端部の近傍に配置され、フロントストラット22の前後方向における中央部と後側端部との間の部分に配置される。後側装置130は、図8および図9に示す例では前側装置30(図3および図4参照)に対して、上下方向においてほぼ逆に設けられ、前後方向においてほぼ逆に設けられる(上下方向および前後方向において反転したように設けられる)。図9に示すように、後側装置130は、第1ブラケット140(第1連結部)と、第2ブラケット160(第2連結部)と、接続ピン170(連結ピン)と、を備える。
 第1ブラケット140は、図4に示す前側装置30の第2ブラケット60を、上下方向および前後方向においてそれぞれ逆にしたような構成を有する。具体的には例えば、図9に示すように、第1ブラケット140は、2枚の第1板部141と、第2抜止部63(図4参照)と同様の第1抜止部143(第1ピン受入部)と、荷重受け部材65(図4参照)と同様の荷重受け部材145と、を備える。荷重受け部材145は、荷重受け部材65(図4参照)と同様(但し上下方向において逆の構造)の、第1荷重受け部145a(荷重伝達部)と、第1前後方向ガイド部145b(被拘束部)と、を備える。第1抜止部143には、2枚の第1板部141をそれぞれ貫通する一対の孔部143a(第1孔部、ピン孔)が形成されている。第1ブラケット140は、第2横方向ガイド部69(図4参照)と同様(但し上下方向において逆の構造)の第1横方向ガイド部149を備える。
 第2ブラケット160は、図4に示す前側装置30の第1ブラケット40を上下方向および前後方向においてそれぞれ逆にしたような構成を有する。具体的には例えば、図9に示すように、第2ブラケット160は、1枚の第2板部161と、第1抜止部43(図4参照)と同様の第2抜止部163(第2ピン受入部)と、凹部45(図4参照)と同様(但し上下方向において逆の構造)の凹部165と、を備える。第2抜止部163には、孔部163a(第2孔部、ピン孔)が形成されている。凹部165は、凹部45(図4参照)と同様(但し上下方向において逆の構造)の、第2荷重受け部165a(荷重受け部)と、第2前後方向ガイド部165b(ガイド部)と、を有する。第2ブラケット160は、第1横方向ガイド部49と同様(但し上下方向において逆の構造)の第2横方向ガイド部169を備える。
 接続ピン170は、図3に示す接続ピン70と同様に、図8に示す第1ブラケット140と第2ブラケット160とを互いに接続する(連結する)。接続ピン170は、第1抜止部143の孔部143aと第2抜止部163の孔部163a(図9参照)とにそれぞれ差し込まれる。
 孔部143aは、前後方向と交差する方向(横方向)である挿入方向に沿って接続ピン170を受入可能とされており、孔部163aは、前記連結可能状態において孔部143aに挿入された接続ピン170を前記挿入方向に沿って受入可能とされている。第1荷重受け部145aは、第1抜止部143と一体でリアストラット21に装着可能とされ、リアストラット21の自重を第2ブラケット160に伝達する。第2荷重受け部165aは、第2抜止部163と一体でフロントストラット22に装着可能とされ、リアストラット21の自重を受けるように第1荷重受け部145aを支持する。また、図9の第2前後方向ガイド部165bの一対の傾斜部の下側部分(拘束部)は、第2荷重受け部165aが第1荷重受け部145aを支持した状態で、孔部143aと孔部163aとが前記挿入方向において合致するように、第1ブラケット140の第1前後方向ガイド部145b(被拘束部)を前後方向(基準方向)において拘束する。また、第2前後方向ガイド部165bの一対の傾斜部の上側部分(ガイド部)は、第1荷重受け部145aを第2荷重受け部165aに向かって下方向および前後方向に沿ってガイドする。
 (作動)
 図1に示すクレーン1は、以下のように作動するように構成される。
 (リアストラット21とフロントストラット22との接続)
 図2に示すリアストラット21とフロントストラット22との接続(連結)は、次のように行われる。以下では、作業の手順に沿って説明する。なお、作業の手順は、変更されてもよい。
 フロントストラット22の長手方向(第2方向)が水平方向または略水平方向となるように、フロントストラット22が地面または輸送車両上に配置される。リアストラット21が、例えば補助クレーン(クレーン1の組立分解用の機械)により吊り上げられた状態で、フロントストラット22の上側の面に近づくように下ろされる。そして、前側装置30の第1ブラケット40と第2ブラケット60とが互いに近づけられ、また、後側装置130の第1ブラケット140と第2ブラケット160とが互いに近づけられる。以下では、前側装置30について更に説明する。
 図4に示すように、第1ブラケット40と第2ブラケット60とが互いに近づけられたとき、第1板部41の下側端部と、第2板部61の上側端部と、が接触する場合がある。このとき、第1横方向ガイド部49の傾斜部49a(図7参照)と、第2横方向ガイド部69の傾斜部69aと、が接触する。この状態で、リアストラット21が更に下げられると、2枚の第2板部61の間に第1板部41が差し込まれるように、第1板部41が、各横方向ガイド部によって横方向にガイドされる。
 また、凹部45と荷重受け部材65とが互いに近づけられたとき、凹部45の下側端部(入口部分)と、荷重受け部材65の上側部分と、が接触する場合がある。このとき、凹部45の後側の下側端部と、第2前後方向ガイド部65bの後側の傾斜部65b1と、が接触する、または、凹部45の前側の下側端部と、第2前後方向ガイド部65bの前側の傾斜部65b1と、が接触する。この状態で、リアストラット21が更に下げられると、凹部45の内側に荷重受け部材65が差し込まれるように、凹部45が、各前後方向ガイド部によって前後方向にガイドされる。
 凹部45と荷重受け部材65とが近づけられたとき、凹部45の第1前後方向ガイド部45bの傾斜部45b1と、荷重受け部材65と、が接触する場合がある。この状態で、リアストラット21が下げられると、第1荷重受け部45aに対する第2荷重受け部65aの前後方向のずれが減るように、凹部45が、第1前後方向ガイド部45bによって前後方向にガイドされる。
 リアストラット21が下げられると、第1荷重受け部45aが、第2荷重受け部65aに接触する。すると、リアストラット21の荷重(自重)が、荷重受け部材65によって受けられる。このとき、第1抜止部43の孔部43aと第2抜止部63の孔部63aとに接続ピン70(図6参照)を着脱可能となるように、第1抜止部43と第2抜止部63との位置が合う。この状態で、図6に示すように、接続ピン70が、第1抜止部43と第2抜止部63とに差し込まれる。このとき、作業者は、リアストラット21を補助クレーンで吊り上げながら、第1抜止部43と第2抜止部63との位置を合わせる必要がない。よって、第1抜止部43と第2抜止部63との位置合わせの作業、および接続ピン70の差し込みの作業を容易に行うことができる。
 第1抜止部43と第2抜止部63とに接続ピン70が差し込まれた状態で、取付ピン(図示なし)が、一対の取付ピン孔63c(図5参照)に取り付けられる。すると、図3に示す接続ピン70が、第1ブラケット40と第2ブラケット60とに固定される。図2に示す前側装置30と同様に、後側装置130でも、第1ブラケット140と第2ブラケット160とが、接続ピン170(図8参照)により接続される。この結果、リアストラット21が、フロントストラット22に対して接続(連結)され、保持される。
 (リアストラット21とフロントストラット22との切り離し)
 上記のリアストラット21とフロントストラット22との接続の手順とは逆の手順、または略逆の手順により、リアストラット21とフロントストラット22との切り離しが行われる。
 (リアストラット21とフロントストラット22との接続および切り離しの例)
 クレーン1(図1参照)の輸送時には、リアストラット21とフロントストラット22とが、互いに接続された状態で(一体的に)輸送される。次に、一体となったリアストラット21とフロントストラット22とが、図示しない輸送車両(トレーラなど)から降ろされる。このとき、補助クレーンが、一体となったリアストラット21とフロントストラット22とを吊り上げる。このとき、リアストラット21とフロントストラット22とが互いに接続されているので、補助クレーンがリアストラット21を吊り上げると、フロントストラット22も吊り上げられる。次に、フロントストラット22が、ブーム13(図1参照)の先端部に取り付けられる。なお、輸送時に図1に示すようにフロントストラット22が下部ジブ15aに直接接続されている場合は、下部ジブ15aがブーム13に取り付けられる結果、フロントストラット22が下部ジブ15aを介してブーム13に取り付けられてもよい。次に、図2に示すリアストラット21が、フロントストラット22から切り離される。次に、リアストラット21が、補助クレーンで吊り上げられ、ブーム13(図1参照)の先端部に取り付けられる。この手順とは逆の手順により、リアストラット21およびフロントストラット22が、ブーム13(図1参照)から取り外され、輸送される。
 (リアストラット21が単独で吊り上げられた状態について)
 図10は、図2に示すリアストラット21が吊り上げられた状態を横方向から見た側面図である。図10に示すように、第1荷重受け部45aおよび第1前後方向ガイド部45bは、第1抜止部43よりも、リアストラット21の長手方向(前後方向)の内側、すなわち、前後方向におけるリアストラット21の中央部に近い部分に配置されることが好ましい。その理由は次の通りである。
 リアストラット21とフロントストラット22とが互いに切り離された状態で、リアストラット21の前後方向の中央部が補助クレーンなどによって吊り上げられる場合がある。この場合、リアストラット21は、リアストラット21の自重によって、上側に凸となるようにたわむ。さらに詳しくは、リアストラット21の前後方向の中央部に対して、リアストラット21の前後方向の外側部分(前側部分および後側部分)が、下側にたわむ。すると、リアストラット21の前後方向の中央部を基準とした、第1ブラケット40の位置(さらに詳しくは、前後方向の位置、および前後方向に対する角度)が変化する。以下、この変化を単に「第1ブラケット40の位置の変化」などという(第1前後方向ガイド部45bについても同様)。ここで、リアストラット21の下側へのたわみの量(変位量)は、リアストラット21の前後方向の中央部から外側(前側、後側)に離れるほど大きい。このため、第1ブラケット40が、リアストラット21の前後方向の内側(前後方向の中央部に近い側)に配置されるほど、リアストラット21がたわんだときの第1ブラケット40の位置の変化を小さくすることができる。
 第1ブラケット40のうち、リアストラット21が吊り上げられた状態で用いられる部分(機能する部分)は、第1前後方向ガイド部45bである。そこで、第1前後方向ガイド部45b(凹部45)は、リアストラット21のできるだけ前後方向の内側に配置されることが好ましい。これにより、リアストラット21がたわんでいない状態に対して、リアストラット21がたわんだときの第1前後方向ガイド部45bの位置の変化を小さくすることができる。よって、荷重受け部材65が、凹部45に入りやすくなり、第1前後方向ガイド部45bに接触しやすくなり、ガイドを適切に行える。また、荷重受け部材65が凹部45に入りやすくなるので、第1前後方向ガイド部45bを(凹部45を)小さくすることができる。さらに詳しくは、図4に示す傾斜部45b1同士の前後方向の間隔を狭くすることができる。この結果、第1ブラケット40を小型化することができる。
 リアストラット21がフロントストラット22に向かって下げられると、第1荷重受け部45aおよび第2荷重受け部65aによりリアストラット21の荷重が受けられる。すると、図10に示すリアストラット21の、上側に凸のたわみが、なくなる(図2参照)。この状態で、接続ピン70(図3参照)が、第1抜止部43に差し込まれる。このため、第1抜止部43は、リアストラット21の前後方向の内側に配置される必要はない。
 したがって、第1前後方向ガイド部45bは、第1抜止部43よりも、リアストラット21の長手方向の内側(具体的には後側)に配置されることが好ましい。前側装置30の第2ブラケット60では、第2前後方向ガイド部65bは、第2抜止部63よりもフロントストラット22の長手方向の内側(具体的には後側)に配置されることが好ましい。後側装置130の第1ブラケット140では、第1前後方向ガイド部145bは、第1抜止部143よりも前側に配置されることが好ましい。後側装置130の第2ブラケット160では、第2前後方向ガイド部165bは、第2抜止部163よりも前側に配置されることが好ましい。
 (寸法管理)
 荷重受け部(図4に示す第1荷重受け部45aを参照)と抜止部(図4に示す第1抜止部43を参照)とが別々のブラケット(以下、「個別ブラケット」という)に設けられる場合について検討する。これらの個別ブラケットが、図2に示すリアストラット21の前後方向の両側(前後)の、横方向の両側(左右)に、それぞれ溶接により固定される(製缶される)とする。この場合、個別ブラケットが、リアストラット21の前後4か所、左右合計で8か所に固定される。このため、個別ブラケットの取付位置の公差(製缶公差)の積み上げにより、各個別ブラケットの位置合わせが難しい。具体的には、フロントストラット22の荷重受け部(図4に示す第2荷重受け部65aを参照)に対する、リアストラット21の荷重受け部の、前後方向のずれが生じやすい。また、フロントストラット22の抜止部(図4に示す第2抜止部63を参照)に対する、リアストラット21の抜止部の、前後方向のずれが生じやすい。このため、リアストラット21への個別ブラケットの固定位置の寸法管理を厳密にする必要があり(公差の精度要求が高く)、個別ブラケットの取付作業が難しくなる。
 また、リアストラット21の荷重受け部とフロントストラット22の荷重受け部との前後方向のずれが大きい場合、リアストラット21(またはフロントストラット22)と荷重受け部との溶接部を切り離し、溶接をやり直す必要が生じ得る。また、リアストラット21の抜止部とフロントストラット22の抜止部との前後方向のずれが大きく、接続ピン70を着脱できない場合も、リアストラット21(またはフロントストラット22)と抜止部との溶接部を切り離し、溶接をやり直す必要が生じ得る。また、リアストラット21の抜止部とフロントストラット22の抜止部との前後方向のずれが大きくても接続ピン70を着脱できるようにするために、抜止部の長孔(図4に示す孔部43aを参照)を前後方向に長くすることが考えられる。しかし、この場合、リアストラット21とフロントストラット22とが互いに接続された状態のときに(例えば輸送時に)、フロントストラット22に対するリアストラット21のガタツキが大きくなるおそれがある。
 一方、本実施形態の構造物保持装置20では、図4に示すように、第1荷重受け部45aと第1抜止部43とが、一体の(共通の)第1ブラケット40に設けられる。このため、荷重受け部と抜け止め部とが別々の個別ブラケットに設けられる場合に比べ、ブラケット(第1ブラケット40など)の数を半分にできる。具体的には例えば、図2に示すように、リアストラット21の前側部分に第1ブラケット40が固定され、リアストラット21の後側部分に第1ブラケット140が固定される。この場合、リアストラット21の前後2か所、左右合計で4か所にブラケットが固定される。そのため、個別ブラケットが設けられる場合に比べ、ブラケットの取付位置の公差の精度要求が半分になる。よって、各ブラケット(第1ブラケット40など)の位置合わせが容易になる。具体的には、図4に示す第2荷重受け部65aに対する第1荷重受け部45aの位置が合いやすい。また、第2抜止部63に対する第1抜止部43の位置が合いやすい。よって、ブラケットの溶接をやり直す必要性を低減することができる。また、第2抜止部63に対する第1抜止部43の位置が合いやすいので、孔部43aの前後方向の長さを短くすることができる。よって、リアストラット21とフロントストラット22とが互いに接続された状態のときの(例えば輸送時の)、フロントストラット22に対するリアストラット21のガタツキを抑制することができる。なお、構造物保持装置20では、上記の作用の一部のみが得られてもよい。
 図2に示す構造物保持装置20による効果は次の通りである。
 構造物ユニット10は、構造物保持装置20と、リアストラット21(第1構造物)と、フロントストラット22(第2構造物)と、を有する。構造物保持装置20は、第1ブラケット40と、第2ブラケット60と、接続ピン70(図3参照)と、を有する。リアストラット21は、前後方向に延びるように配置される。フロントストラット22は、前後方向に延びるように配置され、フロントストラット22の上にリアストラット21が重ねられる。第1ブラケット40は、リアストラット21に設けられる。第2ブラケット60は、フロントストラット22に設けられる。図3に示すように、接続ピン70は、第1ブラケット40と第2ブラケット60とを接続するためのものである。
 図4に示すように、第1ブラケット40は、第1抜止部43と、第1荷重受け部45aと、を有する。第1抜止部43には、接続ピン70を差し込み可能な孔部43aが形成されている。第1荷重受け部45aは、第1抜止部43と一体的に設けられている。第2ブラケット60は、第2抜止部63と、第2荷重受け部65aと、を有する。第2抜止部63には、接続ピン70(図3参照)を差し込み可能な孔部63aが形成されている。第2荷重受け部65aは、第1荷重受け部45aに接触可能であり、第2抜止部63と一体的に設けられている。図6に示すように、第1抜止部43および第2抜止部63は、第1荷重受け部45aと第2荷重受け部65aとが接触した状態のときに、第1抜止部43と第2抜止部63とに接続ピン70を着脱可能なように配置される。
 上記の構成による効果は、次の通りである。荷重受け部と抜止部とが個別のブラケット(個別ブラケット)として、図2に示すリアストラット21にそれぞれ設けられる場合は、リアストラット21への荷重受け部の取付位置に対する、リアストラット21への抜止部の取付位置の寸法管理が必要である。フロントストラット22への個別ブラケットの取付位置についても同様である。一方、上記の構成では、図4に示すように、第1荷重受け部45aと第1抜止部43とが一体的に第1ブラケット40に設けられ、第2荷重受け部65aと第2抜止部63とが一体的に第2ブラケット60に設けられる。よって、リアストラット21への第1荷重受け部45aの取付位置に対する、リアストラット21への第1抜止部43の取付位置の寸法管理は不要である。また、フロントストラット22への第2荷重受け部65aの取付位置に対する、フロントストラット22への第2抜止部63の取付位置の寸法管理は不要である。よって、荷重受け部と抜止部とが個別ブラケットとして設けられる場合に比べ、次の効果が得られる。構造物保持装置20により、構造物(リアストラット21、フロントストラット22)へのブラケット(第1ブラケット40、第2ブラケット60)の取付位置に関する寸法管理の必要箇所を削減する(無くす、または減らす)ことができる。この結果、リアストラット21およびフロントストラット22を含む構造物ユニット10の製造を容易に行うことができる。
 また、上記の構成では、第1荷重受け部45aと第1抜止部43とが共通の第1ブラケット40に設けられるので、荷重受け部と抜止部とが個別ブラケットとされる場合に比べ、第1荷重受け部45aと第1抜止部43との相対位置の精度を高くすることができる。同様に、第2荷重受け部65aと第2抜止部63との相対位置の精度を高くすることができる。よって、第1荷重受け部45aと第2荷重受け部65aとが接触したときに、第1抜止部43と第2抜止部63との位置を容易に合わせることができる。よって、第1抜止部43と第2抜止部63とに接続ピン70(図3参照)を容易に差し込むことができる。
 上記の構成により、次の効果が得られてもよい。複数の荷重受け部、および複数の抜止部のそれぞれが個別ブラケットとしてリアストラット21に取り付けられる場合は、個別ブラケットの数が多いほど、寸法管理の必要箇所が増える。フロントストラット22に個別ブラケットが取り付けられる場合も同様である。一方、上記の構成の第1ブラケット40がリアストラット21に複数設けられ、第2ブラケット60がフロントストラット22に複数設けられる場合は、複数の第1ブラケット40同士の寸法、および複数の第2ブラケット60同士の寸法を管理すればよい。よって、複数の第1ブラケット40および複数の第2ブラケット60がそれぞれ設けられる場合でも、荷重受け部および抜止部のそれぞれが複数の個別ブラケットとして設けられる場合に比べ、寸法管理が必要な箇所を削減することができる。
 第1ブラケット40は、第1前後方向ガイド部45bを有する。第2ブラケット60は、第2前後方向ガイド部65bを有する。第1前後方向ガイド部45bおよび第2前後方向ガイド部65bは、第1荷重受け部45aと第2荷重受け部65aとが近づいたときに、第1抜止部43に対する第2抜止部63の、前後方向における位置のずれを減らす向きにガイドする。
 上記の構成により、第1荷重受け部45aと第2荷重受け部65aとを近づけたときに、第1抜止部43に対する第2抜止部63の、前後方向における位置のずれが減る。よって、第1抜止部43と第2抜止部63とに、より確実に接続ピン70(図3参照)を差し込むことができる。
 図10に示すように、第1前後方向ガイド部45bは、第1抜止部43よりも、前後方向におけるリアストラット21の中央部に近い位置に配置される。
 上記の構成により次の効果が得られる。リアストラット21が吊り上げられ上側に凸にたわむ場合がある。このとき、リアストラット21の前後方向の中央部を基準とした下方向へのたわみの量は、リアストラット21の前後方向の中央部に近い部分ほど小さい。そこで、上記の構成では、リアストラット21の下方向へのたわみができるだけ小さい位置に、第1前後方向ガイド部45bが配置される。よって、リアストラット21がたわんでいない状態に対する、リアストラット21がたわんだ状態のときの、第1前後方向ガイド部45bの位置の変化(変位)を抑制することができる。よって、リアストラット21が吊り上げられ、上側に凸にたわんだ場合でも、図4に示す第1前後方向ガイド部45bによるガイド機能が確実に実現される。
 構造物保持装置20は、締結部材50を備える。締結部材50は、リアストラット21に対して第1ブラケット40を前後方向に位置調整可能に締結する。
 上記の構成により、リアストラット21に対する第1ブラケット40の前後方向の位置を容易に調整することができる。この結果、第1抜止部43と第2抜止部63との相対位置を容易に調整することができる。よって、第1抜止部43と第2抜止部63とに、確実に接続ピン70(図3参照)を差し込むことができる。また、仮に第1抜止部43と第2抜止部63とに接続ピン70を差し込めない程度に、第1抜止部43と第2抜止部63とがずれていても、接続ピン70を差し込めるように、第1抜止部43と第2抜止部63との相対位置を容易に調整できる。
 なお、締結部材50は、フロントストラット22に対して第2ブラケット60を前後方向に位置調整可能に締結してもよい。この場合も、上記の構成によって得られる効果と同様の効果が得られる。
 図6に示すように、第1抜止部43の孔部43aは、前後方向に長く延びる形状を有する長孔である。
 上記の構成により、第1抜止部43の孔部43aの中心(横方向から見た図心)と第2抜止部63の孔部63aの中心とがずれていても、第1抜止部43と第2抜止部63とに接続ピン70を容易に差し込むことができる。
 ここで、上記の構成では、個別ブラケットが設けられる場合に比べ、第1抜止部43と第2抜止部63とに接続ピン70を容易に差し込むことができる。よって、個別ブラケットが設けられる場合に比べ、孔部43aの前後方向の長さを短くしても、第1抜止部43と第2抜止部63とに接続ピン70を容易に差し込むことができる。よって、孔部43aの前後方向の長さを短くした場合、第1ブラケット40と第2ブラケット60とが接続ピン70により接続された状態での、第1ブラケット40と第2ブラケット60とのガタツキを抑制できる。この結果、フロントストラット22とリアストラット21とが接続された状態での、フロントストラット22に対するリアストラット21のガタツキを抑制することができる。
 なお、第2抜止部63の孔部63aが、前後方向に長く延びる長孔でもよい。この場合も、上記の構成によって得られる効果と同様の効果が得られる。
 「第1構造物」および「第2構造物」の一方は、図1に示すクレーン1のフロントストラット22である。「第1構造物」および「第2構造物」のうちフロントストラット22とは異なる方は、クレーン1のリアストラット21である。すなわち、リアストラット21が本発明の第2構造物を構成し、フロントストラット22が本発明の第1構造物を構成してもよい。
 上記の構成により、リアストラット21およびフロントストラット22を製造するときに、ブラケット(第1ブラケット40、第2ブラケット60)の取付位置に関する寸法管理の必要箇所を削減することができる。
 (変形例)
 上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、上記実施形態の各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。例えば、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、構成要素同士の固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。例えば、互いに異なる複数の部材や部分として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。
 図2に示す構造物保持装置20が設けられる構造物は、図1に示すリアストラット21およびフロントストラット22以外の、クレーン1の起伏部材でもよい。構造物保持装置20が設けられる構造物は、ブーム13の少なくとも一部でもよく、ジブ15の少なくとも一部でもよく、マスト14aでもよく、ガントリ(図示なし)でもよい。具体的には例えば、構造物保持装置20が設けられる構造物は、複数の中間ブーム13bでもよく、複数の中間ジブ15bでもよい。例えば、ブーム13(またはジブ15)が分解された状態で保管されるときに、複数の中間ブーム13b(または中間ジブ15b)が上下に重ねられた状態とされる場合があるところ、この場合に構造物保持装置20を用いることができる。更に、構造物保持装置20が設けられる構造物は、クレーン1の起伏部材以外の構造物でもよく、クレーン1以外の作業機械の構造物でもよく、作業機械以外の構造物でもよい。
 本発明によって提供されるのは、構造物ユニットであって、当該構造物ユニットは、第1方向に細長く延びる形状を有する第1構造物と、第2方向に細長く延びる形状を有する第2構造物と、前記第1方向および前記第2方向が水平な基準方向にそれぞれ延びるとともに前記第2構造物の上に前記第1構造物が配置された状態である連結可能状態で、前記第1構造物と前記第2構造物とを着脱可能に互いに連結することが可能な構造物連結部と、を備える。前記構造物連結部は、前記第1構造物に装着される第1連結部と、前記第2構造物に装着される第2連結部と、前記第1連結部と前記第2連結部とを互いに連結する連結ピンと、を有する。前記第1連結部は、前記連結ピンを前記基準方向と交差する方向である挿入方向に沿って受入可能な第1孔部が形成されている第1ピン受入部と、前記第1ピン受入部と一体で前記第1構造物に装着可能とされ、前記第1構造物の自重を前記第2連結部に伝達する荷重伝達部と、を有する。前記第2連結部は、前記連結可能状態において前記第1孔部に挿入された前記連結ピンを前記挿入方向に沿って受入可能な第2孔部が形成されている第2ピン受入部と、前記第2ピン受入部と一体で前記第2構造物に装着可能とされ、前記第1構造物の自重を受けるように前記荷重伝達部を支持する荷重受け部と、前記荷重受け部が前記荷重伝達部を支持した状態で、前記第1孔部と前記第2孔部とが前記挿入方向において合致するように、前記第1連結部を前記基準方向において拘束する拘束部と、を有する。
 本構成によれば、第2構造物の上に前記第1構造物が配置された状態である連結可能状態で、構造物連結部が前記第1構造物と前記第2構造物とを着脱可能に互いに連結することできる。また、荷重伝達部が第1ピン受入部と一体で第1構造物に装着可能とされ、荷重受け部が第2ピン受入部と一体で第2構造物に装着可能とされているため、第1ピン受入部と荷重伝達部とが独立して第1構造物に装着され、第2ピン受入部と荷重受け部とが独立して第2構造物に装着される場合と比較して、寸法管理が要求される部分を少なくすることができる。
 上記の構成において、前記第1連結部は、前記拘束部によって前記基準方向において拘束される被拘束部を更に有し、前記第1連結部および前記第2連結部のうちの少なくとも一方は、前記荷重伝達部を前記荷重受け部に向かって下方向および前記基準方向に沿ってガイドするガイド部を更に有することが望ましい。
 本構成によれば、第1構造物が第2構造物に近づけられた際に、荷重伝達部を荷重受け部に向かって確実にガイドすることができる。
 上記の構成において、前記荷重伝達部および前記被拘束部は、前記第1ピン受入部よりも、前記基準方向における前記第1構造物の中央部に近い部分に配置されていることが望ましい。
 本構成によれば、長尺の第1構造物が吊り上げられた際に当該第1構造物にたわみが発生した場合でも、荷重伝達部および被拘束部を荷重受け部および拘束部に向かって確実にガイドすることができる。
 上記の構成において、前記第1構造物に対して前記第1連結部を前記基準方向において位置調整可能に締結する、または、前記第2構造物に対して前記第2連結部を前記基準方向において位置調整可能に締結する、締結部材を更に備えることが望ましい。
 本構成によれば、第1連結部または第2連結部を基準方向において位置調整することができるため、第1構造物および第2構造物の連結時に第1孔部と第2孔部とを更に容易に位置合わせすることができる。
 上記の構成において、前記第1ピン受入部の前記第1孔部および前記第2ピン受入部の前記第2孔部のうちの少なくとも一方の孔部は、前記基準方向に長く延びるように形成された長孔であることが望ましい。
 本構成によれば、荷重伝達部が荷重受け部によって支持された状態で、第1孔部の中心と第2孔部の中心とがずれている場合でも、第1孔部および第2孔部に対して連結ピンを容易に着脱することができる。
 上記の構成において、前記第1構造物および前記第2構造物のうちの一方の構造物は、クレーンのフロントストラットであり、前記第1構造物および前記第2構造物のうちの他方の構造物は、前記クレーンのリアストラットであることが望ましい。
 本構成によれば、フロントストラットおよびリアストラットのうちの一方の構造物の上に他方の構造物が配置された状態である連結可能状態で、構造物連結部がフロントストラットとリアストラットとを着脱可能に互いに連結することできる。また、荷重伝達部が第1ピン受入部と一体で前記一方の構造物に装着可能とされ、荷重受け部が第2ピン受入部と一体で前記他方の構造物に装着可能とされているため、第1ピン受入部と荷重伝達部とが独立して前記一方の構造物に装着され、第2ピン受入部と荷重受け部とが独立して前記他方の構造物に装着される場合と比較して、寸法管理が要求される部分を少なくすることができる。

 

Claims (6)

  1.  第1方向に細長く延びる形状を有する第1構造物と、
     第2方向に細長く延びる形状を有する第2構造物と、
     前記第1方向および前記第2方向が水平な基準方向にそれぞれ延びるとともに前記第2構造物の上に前記第1構造物が配置された状態である連結可能状態で、前記第1構造物と前記第2構造物とを着脱可能に互いに連結することが可能な構造物連結部と、
     を備え、
     前記構造物連結部は、
     前記第1構造物に装着される第1連結部と、
     前記第2構造物に装着される第2連結部と、
     前記第1連結部と前記第2連結部とを互いに連結する連結ピンと、
     を有し、
     前記第1連結部は、
     前記連結ピンを前記基準方向と交差する方向である挿入方向に沿って受入可能な第1孔部が形成されている第1ピン受入部と、
     前記第1ピン受入部と一体で前記第1構造物に装着可能とされ、前記第1構造物の自重を前記第2連結部に伝達する荷重伝達部と、
     を有し、
     前記第2連結部は、
     前記連結可能状態において前記第1孔部に挿入された前記連結ピンを前記挿入方向に沿って受入可能な第2孔部が形成されている第2ピン受入部と、
     前記第2ピン受入部と一体で前記第2構造物に装着可能とされ、前記第1構造物の自重を受けるように前記荷重伝達部を支持する荷重受け部と、
     前記荷重受け部が前記荷重伝達部を支持した状態で、前記第1孔部と前記第2孔部とが前記挿入方向において合致するように、前記第1連結部を前記基準方向において拘束する拘束部と、
     を有する、構造物ユニット。
  2.  請求項1に記載の構造物ユニットであって、
     前記第1連結部は、前記拘束部によって前記基準方向において拘束される被拘束部を更に有し、
     前記第1連結部および前記第2連結部のうちの少なくとも一方は、前記荷重伝達部を前記荷重受け部に向かって下方向および前記基準方向に沿ってガイドするガイド部を更に有する、構造物ユニット。
  3.  請求項2に記載の構造物ユニットであって、
     前記荷重伝達部および前記被拘束部は、前記第1ピン受入部よりも、前記基準方向における前記第1構造物の中央部に近い部分に配置されている、構造物ユニット。
  4.  請求項1~3のいずれか1項に記載の構造物ユニットであって、
     前記第1構造物に対して前記第1連結部を前記基準方向において位置調整可能に締結する、または、前記第2構造物に対して前記第2連結部を前記基準方向において位置調整可能に締結する、締結部材を更に備える、構造物ユニット。
  5.  請求項1~4のいずれか1項に記載の構造物ユニットであって、
     前記第1ピン受入部の前記第1孔部および前記第2ピン受入部の前記第2孔部のうちの少なくとも一方の孔部は、前記基準方向に長く延びるように形成された長孔である、構造物ユニット。
  6.  請求項1~5のいずれか1項に記載の構造物ユニットであって、
     前記第1構造物および前記第2構造物のうちの一方の構造物は、クレーンのフロントストラットであり、
     前記第1構造物および前記第2構造物のうちの他方の構造物は、前記クレーンのリアストラットである、構造物ユニット。

     
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