WO2020179221A1 - コイン保留ユニットおよびそれを用いたコイン処理装置 - Google Patents

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Abstract

本発明に係るコイン保留ユニット(400)は、コインを保留する保留部(410)と、保留部(410)の排出口(412)を閉塞するように配置されるシャッタ部材(411)と、保留部(410)に保留されているコインを返却通路または収納通路に送出するように、シャッタ部材(411)を回動軸(420)を中心に回動させるシャッタ部材回動手段と、2つのセンサ(430,431)と、シャッタ部材(411)の回動に伴って回動し、2つのセンサ(430,431)における発光を遮断可能な2つの凸形状を有する遮光部材(440)と、2つのセンサ(430,431)における発光の遮断の有無に基づいて、シャッタ部材(411)の位置を判断するシャッタ部材位置判断手段とを備える。

Description

コイン保留ユニットおよびそれを用いたコイン処理装置
 本発明は、投入されたコインを一時的に保留するコイン保留ユニットに関し、より特定的には、投入されたコインを一時的に保留し、投入されたコインを収納または返却するかを振り分けるコイン保留ユニットおよびそれを用いたコイン処理装置に関する。
 一般的に、自動券売機、自動販売機、硬貨識別(選別)機、および金融機関等に設置されている現金自動預け払い機(ATM)等、コインを投入し、それらを蓄蔵したり、返却したりするコイン処理装置がある。
 このようなコイン処理装置では、コインを投入した後に、その後の処理を中止する場合(例えば、商品の購入を中止する場合など)、投入されたコインを返却しなければならない。そのため、コインを一時的に保留するコイン保留ユニットを備えた装置が採用されている(例えば、特許文献1)
 具体的には、特許文献1の装置は、硬貨通路上に硬貨を一時保留する保留部を備え、保留された硬貨を装置内に収納するか、または返却口に返却するかが決定された後、振分シャッタを回動させることによって当該硬貨を収納側または返却側に誘導できる構造となっている。
特開2001-236553号公報
 しかしながら、特許文献1に開示されている装置では、複数の振分シャッタを切り替えることによって一時保留された硬貨を1枚ずつ誘導するため、当該振分シャッタの制御が複雑化していた。また、各々の振分シャッタが、硬貨を収納側に誘導する場所に位置しているか、硬貨を返却側に誘導する場所に位置しているか正確に把握する手段を備えていないため、硬貨を所望する側に確実に誘導できない可能性もある。
 それ故に、本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的の1つは、シャッタ部材の位置を正確に把握し、コインを所望する側に確実に誘導できるコイン保留ユニットおよびそれを用いたコイン処理装置を提供することである。
 上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも以下のような構成を備え、もしくは手順を実行する。なお、以下の説明において、本発明の理解を容易にするために図面に示されている符号等を付記する場合があるが、本発明の各構成要素は、図面に示されているものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
 本発明の一局面に係るコイン保留ユニットは、投入されたコインを保留するコイン保留ユニットであって、前記コインを保留する保留部と、前記保留部の排出口を閉塞するように配置されるシャッタ部材と、前記シャッタ部材を軸支する回動軸と、前記保留部に保留されているコインを、コイン返却部に導く返却通路またはコイン収納部に導く収納通路に送出するように、前記シャッタ部材を前記回動軸を中心に回動させるシャッタ部材回動手段と、前記シャッタ部材の位置を把握するために配置される2つのセンサと、前記シャッタ部材の回動に伴って回動し、前記2つのセンサにおける発光を遮断可能な2つの凸形状を有する遮光部材と、前記遮光部材による前記2つのセンサにおける発光の遮断の有無に基づいて、前記シャッタ部材の位置を判断するシャッタ部材位置判断手段とを備える。
 かかる構成により、本発明の一局面に係るコイン保留ユニットは、投入されたコインが保留される保留部の排出口を閉塞するように配置されるシャッタ部材の位置を2つのセンサによって正確に把握するため、コインを所望する側に確実に誘導することができる。
 また、好ましくは、前記シャッタ部材位置判断手段は、前記シャッタ部材が、前記排出口を閉塞するコイン保留位置か、前記排出口を開放して前記収納通路を閉塞するコイン返却位置か、前記排出口を開放して前記返却通路を閉塞するコイン収納位置かのいずれかを判断することを特徴とする。
 かかる構成により、本発明の一局面に係るコイン保留ユニットは、シャッタ部材が、コイン保留位置か、コイン返却位置か、コイン収納位置かのいずれかを判断することによって、シャッタ部材の位置を正確に把握するため、コインを所望する側に確実に誘導することができる。
 また、好ましくは、前記シャッタ部材が前記コイン保留位置に位置する場合、前記2つの凸形状が前記2つのセンサからの発光をそれぞれ遮断し、前記シャッタ部材が前記コイン返却位置または前記コイン収納位置に位置する場合、前記2つの凸形状のうち一方が前記2つのセンサからの発光のいずれか1つを遮断するように構成されることを特徴とする。
 かかる構成により、本発明の一局面に係るコイン保留ユニットは、2つのセンサに対応する2つの凸形状を有する遮光部材を備えるため、より簡易な構成でシャッタ部材の位置を正確に把握することができる。
 また、好ましくは、前記シャッタ部材回動手段は、モータによってモータ軸を中心に回動する第1回転板と、前記第1回転板の回動に基づいて前記回動軸を中心に回動する第2回転板とを含み、前記第2回転板が回動することにより一体的に前記シャッタ部材を回動させることを特徴とする。
 かかる構成により、本発明の一局面に係るコイン保留ユニットは、モータによる動力で直接的にシャッタ部材を回動させていないため、モータによる過動力に対するシャッタ部材への衝撃を軽減させることができる。
 また、好ましくは、前記第2回転板の回動を補助する回転補助具を、さらに備えることを特徴とする。
 かかる構成により、本発明の一局面に係るコイン保留ユニットは、シャッタ部材を適切な停止位置に安定させることがきる。
 また、好ましくは、前記第2回転板は、前記シャッタ部材が、前記コイン保留位置に位置する場合、前記コイン返却位置に位置する場合、および前記コイン収納位置に位置する場合それぞれにおいて、前記回転補助具に嵌合するように形成された3つの凹部を有することを特徴とする。
 かかる構成により、本発明の一局面に係るコイン保留ユニットは、凹部が回転補助具に嵌合するため、シャッタ部材を、コイン保留位置、コイン返却位置、コイン収納位置のいずれかに適切に安定して停止させることができる。
 また、好ましくは、前記回転補助具は、引張部材によって前記回動軸方向に引っ張られていることを特徴とする。
 かかる構成により、本発明の一局面に係るコイン保留ユニットは、凹部が回転補助具により確実に嵌合するため、シャッタ部材を、コイン保留位置、コイン返却位置、コイン収納位置のいずれかに適切に安定して停止させ、さらにそれを維持することができる。
 また、本発明の一局面に係るコイン処理装置は、コインの投入および返却可能なコイン処理装置であって、コインを受け入れるコイン受入部と、前記受入部によって受け入れられたコインを保留するコイン保留ユニットと、コイン保留ユニットから送出されたコインを収納するコイン収納部と、前記収納部に収納されたコインを送出するコイン送出部と、前記コイン送出部によって送出されたコインを返却するコイン返却部と、を備え、前記保留ユニットは、前記コインを保留する保留部と、前記保留部の排出口を閉塞するように配置されるシャッタ部材と、前記シャッタ部材を軸支する回動軸と、前記保留部に保留されているコインを、コイン返却部に導く返却通路またはコイン収納部に導く収納通路に送出するように、前記シャッタ部材を前記回動軸を中心に回動させるシャッタ部材回動手段と、前記シャッタ部材の位置を把握するために配置される2つのセンサと、前記シャッタ部材の回動に伴って回動し、前記2つのセンサにおける発光を遮断可能な2つの凸形状を有する遮光部材と、前記遮光部材による前記2つのセンサにおける発光の遮断の有無に基づいて、前記シャッタ部材の位置を判断するシャッタ部材位置判断手段とを備える。
 かかる構成により、本発明の一局面に係るコイン処理装置は、投入されたコインが保留される保留部の排出口を閉塞するように配置されるシャッタ部材の位置を2つのセンサによって正確に把握し、コインを所望する側に確実に誘導することが可能なコイン保留ユニットを搭載することができる。
 さらに、上述した本発明の一局面に係るコイン保留ユニットおよびコイン処理装置が行うそれぞれの処理は、一連の処理手順を与えるコイン保留方法およびコイン処理方法として捉えることができる。この方法は、一連の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムの形式で提供される。このプログラムは、所定のサーバからダウンロードする形態で、プログラムが格納された所定のサーバにインターネット経由でアクセスする形態で、もしくはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録された形態で、コンピュータに導入されてもよい。また、上述した本発明の一局面に係るコイン保留ユニットおよびコイン処理装置を構成する一部または全部の機能ブロックは、集積回路であるLSI(Large-Scale Integration)等として実現されてもよい。
 以上のように、本発明によれば、シャッタ部材の位置を正確に把握し、コインを所望する側に確実に誘導できる。
本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10の概要を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10の内部構造を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10のコイン保留部(コイン保留ユニット)400を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるシャッタ部材411が切り替わる様子を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10のコイン保留部(コイン保留ユニット)400の内部構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10のコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるモータ軸451を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるシャッタ部材411がコイン保留位置からコイン収納位置に移動する様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるシャッタ部材411がコイン保留位置からコイン返却位置に移動する様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるシャッタ部材411がコイン保留位置からコイン収納位置に移動する際の、2つのセンサ(第1センサ430および第2センサ431)と遮光部材440との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるシャッタ部材411がコイン保留位置からコイン返却位置に移動する際の、2つのセンサ(第1センサ430および第2センサ431)と遮光部材440との関係を示す図である。
 以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、あくまで、本発明を実施するための具体的な一例を挙げるものであって、本発明を限定的に解釈させるものではない。
<コイン処理装置の概要>
 図1は、本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10の概要を示す図であり、図2は、本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10の内部構造を示す図である。図2において、コイン処理装置10は、コイン受入部100と、コイン識別部200と、コイン選別部300と、コイン保留部(コイン保留ユニット)400と、コイン収納部500と、コイン送出部600と、コイン搬送部700と、コイン返却部800とを備える。
 本実施形態では、コイン処理装置10は、2種の硬貨(例えば、10円硬貨および100円硬貨)を処理対象とするが、処理対象の硬貨は2種に限定されるものではなく、例えば、1種でも3種以上であっても構わないし、日本国硬貨でなく中国硬貨またはユーロ硬貨であっても構わない。
 コイン受入部100は、利用者が投入するコインを受け入れる。例えば、駅で切符を購入する場合等を想定すれば、利用者は、種々の硬貨を複数枚投入するが、コイン受入部100は、それらの硬貨を一括して受け入れ可能な構成であっても構わないし、1枚ずつ順に受け入れ可能な構成であっても構わない。
 コイン受入部100に受け入れられたコインは、典型的には、立直状態を維持しながら、搬送ベルト等によって順に1枚ずつ搬送される。
 コイン識別部200は、利用者によって投入されて搬送されてくるコインについて、当該コイン処理装置10において利用可能なコインか否かを識別する。例えば、当該コイン処理装置10が駅に設置された自動券売機であって、10円硬貨および100円硬貨のみを利用可能としている場合、コイン識別部200は、コイン受入部100に受け入れられたコインが10円硬貨か、100円硬貨か、またはそれ以外かを識別する。
 コイン識別部200には、例えば、光学センサ、赤外線センサ、または磁気センサの少なくとも1種またはこれらの組み合わせによって構成される硬貨識別センサが用いられる。コイン識別部200は、コインの大きさ、形状、重さ、孔の有無、および磁気的性質等を分析することによって、硬貨の真偽および種類などを識別する。
 ここでは、コイン識別部200によって、コインが10円硬貨および100円硬貨であると識別された場合、コイン選別部300へ搬送され、それ以外であると識別された場合、例えば、ダクト等(図示せず)またはコイン搬送部700を介してコイン返却部800へ送られて、利用者へ返却される。
 換言すれば、利用者によって投入されたコインが、当該コイン処理装置10において利用不可能な場合、コイン返却部800を介して利用者の元にそのまま返却される。当該コイン処理装置10において利用不可能なコインとは、典型的には、他国の硬貨、偽硬貨、真正硬貨であっても取り扱い対象としていない硬貨、その他何らかの原因でコイン識別部200によって利用不可能と識別されたコイン等である。
 コイン選別部300は、コイン識別部200によって利用可能と識別されたコインについて、さらに種類毎に選別する。コイン選別部300は、典型的には、コインの大きさに応じて通過可否な孔を備えていたり、シャッタを開閉したりすることにより、コインを種類毎に選別する。
 具体的には、コイン処理装置10において利用可能とされているコインが10円硬貨および100円硬貨である場合、100円硬貨よりも大きく10円硬貨よりも小さい孔を配置すればよいが、選別手段はこれに限定されるものではない。例えば、コインの大きさ、形状、重さ、孔の有無、および磁気的性質等に基づいて、さらには、上述したコイン識別部200での分析結果との組み合わせよって、選別しても構わない。
 コイン保留部(コイン保留ユニット)400は、コイン選別部300によって選別されたコインを一時的に保留する。
 例えば、当該コイン処理装置10が駅に設置された自動券売機で、利用者が切符を購入しようとする場合、利用者は、所望の切符を購入するために必要な分だけ硬貨を投入した後に、購入ボタンを押下することにより、切符の購入を決定する。一方、利用者は、硬貨を投入した後に切符の購入を中断する場合、返却ボタンを押下することにより、既に投入した硬貨の返却を要求する。
 利用者によって投入されたコインは、コイン受入部100によって受け入れられ、順に、コイン識別部200およびコイン選別部300を介してコイン保留部(コイン保留ユニット)400まで送られてくる。それらのコインは、コイン収納部500に即時に収納されず、コイン収納部500の前段に配置されているコイン保留部(コイン保留ユニット)400によって、利用者が最初の硬貨の投入を開始してから、購入するかまたは中断するかが決定されるまで、保留される。
 購入が決定された場合、コイン保留部(コイン保留ユニット)400によって保留されていたコインは、コイン収納部500に収納され、中断(返却)が決定された場合、例えば、ダクト等(図示せず)またはコイン搬送部700を介してコイン返却部800へ送られて、利用者へ返却される。コイン保留部(コイン保留ユニット)400は、センサを用いてシャッタの位置を把握しながら切り替えることによって、保留されているコインを確実にコイン収納部500またはコイン返却部800に誘導するようにコイン保留ユニットとして構成されている。コイン保留部(コイン保留ユニット)400の詳細な構成については後述する。
 なお、コイン保留部(コイン保留ユニット)400は、コイン選別部300によって選別されたコインが混在しないように保留しており、具体的には、選別されたコイン種類毎の領域を備えている。
 コイン収納部500は、コイン種類毎にコイン収納部500を備えており、コイン保留部(コイン保留ユニット)400から送られてくるコインを、コイン種類毎に収納する。ここでは、10円硬貨と100円硬貨をそれぞれの収納部において収納している。
 なお、自動販売機などにおいては、利用者へお釣りを返却する場合があるため、コイン収納部500にお釣り用の硬貨を事前に収納していても構わない。
 コイン送出部600は、コイン収納部500に収納されているコインを取り込んで送出する。典型的には、自動販売機などにおいて、利用者へお釣りを返却する場合、CPU等の制御部(図示せず)からの指示に基づいて、コイン収納部500に収納されている各硬貨について、それぞれ必要な枚数分だけ送出する。
 なお、コイン送出部600は、コイン収納部500に多数収納されているコインを、回転板を用いて1枚ずつ取り込みながら、確実に1枚ずつ送出するように構成されている。
 コイン搬送部700は、コイン収納部500に収納されているコインをコイン返却部800まで搬送する。例えば、当該コイン処理装置10が駅に設置された自動券売機で、利用者が所望の切符を購入した際に、利用者の投入金額に対してお釣りを返却する場合がある。この場合、コイン収納部500に収納されている各硬貨について、それぞれ必要な枚数分(お釣り額)だけコイン送出部600を介して送出し、コイン搬送部700は、当該コインをコイン返却部800まで搬送する。
 お釣りについては、例えば、CPU等の制御部(図示せず)が投入金額および購入金額に基づいて金額を算出し、コイン収納部500に収納されている各硬貨のうち、それぞれ必要な枚数を判断する。そして、制御部は、各硬貨について必要な枚数を送出するようにコイン送出部600を動作させ、さらには、各種センサ等を配置することによって、送出されるコインを管理および確認しても構わない。
 コイン返却部800は、典型的には、利用者がコインを取り出すための取出口として構成されている。ここで、コイン返却部800は、1つの取出口であっても構わないし、複数の取出口を設けていても構わない。
 例えば、投入されたコインがコイン識別部200によって利用不可能であると識別された場合、およびコイン保留部(コイン保留ユニット)400によって保留されていたコインが返却される場合は、利用者が投入したコインをそのまま返却するため、1つの取出口とする。利用者にお釣りを返却する必要が生じてコイン収納部500に収納されているコインが返却される場合には、別途、異なる取出口を設けるようにしても構わない。
<コイン保留部(コイン保留ユニット)400の詳細について>
 次に、本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10におけるコイン保留部(コイン保留ユニット)400について、より詳しく具体的に説明する。
 図3は、本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10のコイン保留部(コイン保留ユニット)400を示す図である。図3において、コイン保留部(コイン保留ユニット)400は、コイン選別部300から送出されるコインを一時的に保留する保留部410を備える。
 保留部410には、コイン選別部300によって種類毎に選別されたコインがそれぞれ混入しないように保留されるために、複数の領域が設けられている。1つの領域に保留することができるコインは、例えば、20枚程度としている。
 本実施形態では、コイン処理装置10は、2種の硬貨(例えば、10円硬貨および100円硬貨)を処理対象としているため、保留部410は2つの領域を備えていればよいが、さらに予備の領域を備えている。例えば、保留部410の各領域に保留することができるコインの数が上限に達した場合、または、コイン収納部500が満杯になった場合には、当該予備の領域にコインを保留する。これによって、仮に、大量のコインが投入された場合であっても対応することができる。
 図4は、本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるシャッタ部材411が切り替わる様子を示す断面図である。
 図4(A)において、シャッタ部材411は、保留部410の排出口412を閉塞するように配置されており、コイン選別部300から送出されるコインを保留可能な状態になっている(コイン保留位置)。
 シャッタ部材411は、コインを種類毎に保留するために設けられる保留部410の複数の領域全体に亘って配置される。より具体的には、シャッタ部材411は、保留部410の排出口412を塞いで底を形成しているため、保留部410に送られてくるコインは、シャッタ部材411の上面に載置されて、保留部410内に保留されることになる。
 例えば、コイン処理装置10が駅に設置された自動券売機で、利用者が切符を購入しようとする場合、利用者が最初の硬貨の投入を開始してから、購入するかまたは中断するかが決定されるまで、シャッタ部材411は、保留部410の排出口412を閉塞するように配置された状態を維持して、利用者によって投入される硬貨は、保留部410内に保留される。
 その後、保留部410内に保留されている硬貨は、購入が決定された場合、コイン収納部500へ導く収納通路側に送出され、中断(返却)が決定された場合、コイン返却部800へ導く返却通路側に送出されるように、シャッタ部材回動手段(図示せず)によってシャッタ部材411の切り替え制御が行われる。当該シャッタ部材回動手段は、例えば、CPU等の制御部である。
 図4(B)において、シャッタ部材411は、当該シャッタ部材を軸支する回動軸420を中心にL方向に回動することによって、排出口412を開放して返却通路を閉塞し、保留部410に保留されているコインを収納通路へ送出する(コイン収納位置)。当該コインは、収納通路を介して、コイン収納部500へ送られる。
 図4(C)において、シャッタ部材411は、当該シャッタ部材を軸支する回動軸420を中心にR方向に回動することによって、排出口412を開放して収納通路を閉塞し、保留部410に保留されているコインを返却通路へ送出する(コイン返却位置)。当該コインは、返却通路を介して、最終的には、コイン返却部800へ送られて、利用者へ返却される。
 そして、コインが、コイン収納部500へ送られた後、またはコイン返却部800へ送られた後、シャッタ部材411は、回動軸420を中心に回動し、コイン保留位置に戻される。
 次に、シャッタ部材411が回動する仕組み、およびシャッタ部材411の位置を把握する仕組みについて説明する。
 図5は、本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10のコイン保留部(コイン保留ユニット)400の内部構造を示す斜視図であり、図6は、本発明の一実施形態に係るコイン処理装置10のコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるモータ軸451を示す図である。図5において、コイン保留部(コイン保留ユニット)400は、シャッタ部材411と、回動軸420と、2つのセンサ(第1センサ430および第2センサ431)と、遮光部材440と、モータ450と、第1回転板460と、第2回転板470と、回転支持具471と、回転補助具480とを含む。また、図6に示すように、モータ450によって駆動されるモータ軸451は、回動軸420とは分離されており、モータ450と回動軸420との間に配置されている。
 モータ450が駆動することによってモータ軸451が回転し、第1回転板460が、当該モータ軸451を中心に回動する。
 第1回転板460が所定角度回転した後、当該第1回転板460が回転支持具471に当接し、当該回転支持具471を押動することによって、第2回転板470を回動軸420を中心に回動させる。
 第2回転板470とシャッタ部材411とは一体的に回動するように構成されているため、第2回転板470が回動することによりシャッタ部材411も回動する仕組みとなっている。
 さらに、第2回転板470の回動を補助する回転補助具480が備えられている。第2回転板470には、3つの凹部が形成されており、当該回転補助具480が当該凹部に嵌合するように構成されている。第2回転板470の回動に伴って、当該第2回転板470の凹部に回転補助具480が差し掛かった際、当該回転補助具480は、当該凹部の傾斜部分に沿って第2回転板470を回動方向に押し込むようにして、当該凹部に嵌合する。換言すれば、その際、第2回転板470は、モータ450の駆動から離れて、回転補助具480によって回動軸420を中心に回動している。
 このように、シャッタ部材411が回動し、上述したように、シャッタ部材411は、コイン保留位置、コイン返却位置、およびコイン収納位置に位置することになるが、当該シャッタ部材411の位置は、2つのセンサを用いて把握する。
 2つのセンサ(第1センサ430および第2センサ431)は、典型的には、それぞれ発光素子と受光素子とで構成されており、シャッタ部材411の位置を把握するために配置されている。
 遮光部材440は、シャッタ部材411と一体的に回動し、2つのセンサ(第1センサ430および第2センサ431)における発光を遮断可能なように構成されている。典型的には、遮光部材440は、第1センサ430および第2センサ431に対応するように2つの凸形状を有する。
 図7は、本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるシャッタ部材411がコイン保留位置からコイン収納位置に移動する様子を示す図である。
 図7(A)において、シャッタ部材411は、コイン保留位置に位置しており、第2回転板470に形成されている3つの凹部のうち、中央の凹部が回転補助具480に嵌合している。第2回転板470に形成されている凹部が回転補助具480に嵌合することによって、第2回転板470の位置は安定し、さらには、シャッタ部材411もコイン保留位置で安定させることができる。また、回転補助具480は、引張部材490によって回動軸420方向へ引っ張られている。これにより、回転補助具480をより確実に凹部へと嵌合させている。
 図7(B)において、モータ450がL方向に駆動することによって、第1回転板460がモータ軸451を中心に回動し、第1回転板460が所定角度回転した時点で、第1回転板460が回転支持具471に当接している。
 図7(C)において、モータ450の駆動を継続することによって、第1回転板460の回動も継続するが、その際、第1回転板460が回転支持具471を押動することによって、第2回転板470が回動軸420を中心にL方向に回動している。ここで、第2回転板470は、回転補助具480に嵌合していた第2回転板470の中央の凹部が、当該凹部の傾斜部分によって回転補助具480を押し退けるようにして回動している。
 そして、第2回転板470とシャッタ部材411とは一体的に回動するように構成されているため、第2回転板470が回動することに伴ってシャッタ部材411も同様に回動している。
 図7(D)において、回転補助具480が右側の凹部の傾斜部分に差し掛かった際、当該回転補助具480は、当該凹部の傾斜部分に沿って第2回転板470を回動方向に押し込むようにして、右側の凹部に嵌る方向へ移動する。これにより、第2回転板470およびシャッタ部材411は、コイン収納位置の方向に回動する。
 換言すれば、回転補助具480が右側の凹部の傾斜部分に位置した後は、モータ450の駆動ではなく、回転補助具480によって第2回転板470およびシャッタ部材411を回動軸420を中心に回転させている。
 図7(E)において、回転補助具480が右側の凹部に嵌合し、第2回転板470およびシャッタ部材411は、コイン収納位置に位置している。第2回転板470に形成されている右側の凹部に回転補助具480が嵌合することによって、第2回転板470の位置は安定し、さらには、シャッタ部材411もコイン収納位置で安定させることができる。
 なお、モータ450は、回転補助具480によって第2回転板470を回動させてからも駆動しているが、シャッタ部材411がコイン収納位置に達したことを第2センサ431が検出した時にモータ450の回転を停止する。この時、モータ450は慣性力で少し回転するが、モータ450によって回転する第1回転板460と、第2回転板470と一体の回転支持具471とは当接することはなく、第2回転板470を回転させる力は生じない。
 逆に、シャッタ部材411がコイン収納位置からコイン保留位置に移動する場合は、モータ450がR方向回転に駆動することによって、第1回転板460がモータ軸451を中心に回動する。第1回転板460が回転支持具471に当接して、第2回転板470とシャッタ部材411とが回動軸420を中心にR方向に回動する。そして、第2回転板470の中央の凹部が回転補助具480に嵌合するように誘導され、シャッタ部材411はコイン保留位置に戻る。
 図8は、本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるシャッタ部材411がコイン保留位置からコイン返却位置に移動する様子を示す図である。
 図8(A)において、シャッタ部材411は、コイン保留位置に位置しており、第2回転板470に形成されている3つの凹部のうち、中央の凹部が回転補助具480に嵌合している。第2回転板470に形成されている凹部が回転補助具480に嵌合することによって、第2回転板470の位置は安定し、さらには、シャッタ部材411もコイン保留位置で安定させることができる。また、回転補助具480は、引張部材490によって回動軸420方向へ引っ張られている。これにより、回転補助具480をより確実に凹部へと嵌合させている。
 図8(B)において、モータ450がR方向に駆動することによって、第1回転板460がモータ軸451を中心に回動し、第1回転板460が所定角度回転した時点で、第1回転板460が回転支持具471に当接している。
 図8(C)において、モータ450の駆動を継続することによって、第1回転板460の回動も継続するが、その際、第1回転板460が回転支持具471を押動することによって、第2回転板470が回動軸420を中心にR方向に回動している。ここで、第2回転板470は、回転補助具480に嵌合していた第2回転板470の中央の凹部が、当該凹部の傾斜部分によって回転補助具480を押し退けるようにして回動している。
 そして、第2回転板470とシャッタ部材411とは一体的に回動するように構成されているため、第2回転板470が回動することに伴ってシャッタ部材411も同様に回動している。
 図8(D)において、回転補助具480が左側の凹部の傾斜部分に差し掛かった際、当該回転補助具480は、当該凹部の傾斜部分に沿って第2回転板470を回動方向に押し込むようにして、左側の凹部に嵌る方向へ移動する。これにより、第2回転板470およびシャッタ部材411は、コイン返却位置の方向に回動する。
 換言すれば、回転補助具480が左側の凹部の傾斜部分に位置した後は、モータ450の駆動ではなく、回転補助具480によって第2回転板470およびシャッタ部材411を回動軸420を中心に回転させている。
 図8(E)において、回転補助具480が左側の凹部に嵌合し、第2回転板470およびシャッタ部材411は、コイン返却位置に位置している。第2回転板470に形成されている左側の凹部に回転補助具480が嵌合することによって、第2回転板470の位置は安定し、さらには、シャッタ部材411もコイン返却位置で安定させることができる。
 なお、モータ450は、回転補助具480によって第2回転板470を回動させてからも駆動しているが、シャッタ部材411がコイン返却位置に達したことを第1センサ430が検出した時にモータ450の回転を停止する。この時、モータ450は慣性力で少し回転するが、モータ450によって回転する第1回転板460と、第2回転板470と一体の回転支持具471とは当接することはなく、第2回転板470を回転させる力は生じない。
 逆に、シャッタ部材411がコイン返却位置からコイン保留位置に移動する場合は、モータ450がL方向回転に駆動することによって、第1回転板460がモータ軸451を中心に回動する。第1回転板460が回転支持具471に当接して、第2回転板470とシャッタ部材411とが回動軸420を中心にL方向に回動する。そして、第2回転板470の中央の凹部が回転補助具480に嵌合するように誘導され、シャッタ部材411はコイン保留位置に戻る。
 図9は、本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるシャッタ部材411がコイン保留位置からコイン収納位置に移動する際の、2つのセンサ(第1センサ430および第2センサ431)と遮光部材440との関係を示す図である。
 図9(A)において、シャッタ部材411は、コイン保留位置に位置しており、遮光部材440は、第1センサ430および第2センサ431における発光を遮断している(図7(A)(B)および図8(A)(B)の状態)。より具体的には、中央位置に配置された第1センサ430の発光素子と、L方向に約60度回転した位置に配置された第2センサ431の発光素子とからの発光を、それぞれ遮光部材440における2つの凸形状によって遮断している。
 換言すれば、第1センサ430の発光素子と第2センサ431の発光素子とからの発光が遮光部材440によって全て遮断される場合は、シャッタ部材位置判断手段(図示せず)によって、シャッタ部材411はコイン保留位置に位置していると判断する。当該シャッタ部材位置判断手段は、例えば、CPU等の制御部である。
 図9(B)において、シャッタ部材411は回動軸420を中心にL方向に回動し、当該シャッタ部材411と一体的に遮光部材440もL方向に回動しているため、第1センサ430の発光素子と第2センサ431の発光素子とからの発光が遮断されていない。この場合、シャッタ部材位置判断手段は、シャッタ部材411は、コイン保留位置、コイン返却位置、コイン収納位置のいずれにも位置していないと判断する。
 図9(C)において、シャッタ部材411は回動軸420を中心にさらにL方向に回動し、当該シャッタ部材411と一体的に遮光部材440もさらにL方向に回動することによって、シャッタ部材411は、コイン収納位置に位置している(図7(E)状態)。ここで、遮光部材440は、第2センサ431における発光を遮断している。より具体的には、遮光部材440は、中央位置に配置された第1センサ430の発光素子からの発光を遮断せず、L方向に約60度回転した位置に配置された第2センサ431の発光素子からの発光を凸形状によって遮断している。
 換言すれば、第1センサ430の発光素子からの発光を遮断せず、第2センサ431の発光素子からの発光が遮断される場合は、シャッタ部材位置判断手段(図示せず)によって、シャッタ部材411はコイン収納位置に位置していると判断する。
 図10は、本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400におけるシャッタ部材411がコイン保留位置からコイン返却位置に移動する際の、2つのセンサ(第1センサ430および第2センサ431)と遮光部材440との関係を示す図である。
 図10(A)において、シャッタ部材411は、コイン保留位置に位置しており、遮光部材440は、第1センサ430および第2センサ431における発光を遮断している(図7(A)(B)および図8(A)(B)の状態)。より具体的には、中央位置に配置された第1センサ430の発光素子と、L方向に約60度回転した位置に配置された第2センサ431の発光素子とからの発光を、それぞれ遮光部材440における2つの凸形状によって遮断している。
 図10(B)において、シャッタ部材411は回動軸420を中心にR方向に回動し、当該シャッタ部材411と一体的に遮光部材440もR方向に回動しているため、第1センサ430の発光素子と第2センサ431の発光素子とからの発光が遮断されていない。この場合、シャッタ部材位置判断手段は、シャッタ部材411は、コイン保留位置、コイン返却位置、コイン収納位置のいずれにも位置していないと判断する。
 図10(C)において、シャッタ部材411は回動軸420を中心にさらにR方向に回動し、当該シャッタ部材411と一体的に遮光部材440もさらにR方向に回動することによって、シャッタ部材411は、コイン返却位置に位置している(図8(E)状態)。ここで、遮光部材440は、第1センサ430における発光を遮断している。より具体的には、遮光部材440は、L方向に約60度回転した位置に配置された第2センサ431の発光素子からの発光を遮断せず、中央位置に配置された第1センサ430の発光素子からの発光を凸形状によって遮断している。
 換言すれば、第2センサ431の発光素子からの発光を遮断せず、第1センサ430の発光素子からの発光を遮断される場合は、シャッタ部材位置判断手段(図示せず)によって、シャッタ部材411はコイン返却位置に位置していると判断する。
 本実施形態では、第1センサ430を中央位置に第2センサ431をL方向に約60度回転した位置に配置していたが、センサの位置は、これに限定されるものではなく、例えば、中央位置と当該中央位置からR方向に約60度回転した位置に配置しても構わない。また、2つのセンサの距離は、約60度に限定されるものではなく、シャッタ部材411の形状および/または回動距離、および遮光部材440の形状などに応じて、適宜、設定すればよい。
 以上のように、本発明の一実施形態に係るコイン保留部(コイン保留ユニット)400によれば、シャッタ部材411の位置を正確に把握し、コインを所望する側に確実に誘導することができる。
 さらに、2つのセンサ(第1センサ430および第2センサ431)を用いてシャッタ部材411の位置を確実に判断することができるため、コイン処理装置10の処理をより適切に実行することができる。
 例えば、自動券売機で利用者が切符を購入する場合を想定する。シャッタ部材411がコイン保留位置に位置していると判断された場合には、コイン処理装置10は、利用者からのコイン投入を受け付け可能なように制御される。シャッタ部材411がコイン収納位置に位置していると判断された場合には、コイン処理装置10は、利用者に切符を払い出す処理やお釣りを計算して払い出す処理等を行い、その際には、利用者からのコインの投入を受け付けないように制御される。シャッタ部材411がコイン返却位置に位置していると判断された場合には、コイン処理装置10は、利用者に硬貨を返却する処理等を行い、その際には、利用者からのコインの投入を受け付けないように制御される。
 なお、本実施形態では、処理対象として硬貨を例に挙げて説明したが、処理対象は硬貨に限定されるものではなく、例えば、スロットマシン等の遊技機で使用されるメダル、および、カジノで使用されるチップ等であっても構わない。
 また、本実施形態では、2つのセンサ(第1センサ430および第2センサ431)は、発光素子と受光素子とで構成されている例を挙げて説明したが、2つのセンサ(第1センサ430および第2センサ431)はこれに限らず、磁気検出素子などの公知の素子を使用したセンサであっても構わない。
 以上、本発明の各実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明は、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
 本発明は、自動券売機、自動販売機、硬貨識別(選別)機、および金融機関等に設置されている現金自動預け払い機(ATM)等、コインを投入し、それらを蓄蔵したり、返却したりするコイン処理装置に利用可能であって、特に、コインを一時的に保留するコイン保留ユニット等に有用である。
  10 コイン処理装置
  100 コイン受入部
  200 コイン識別部
  300 コイン選別部
  400 コイン保留部(コイン保留ユニット)
  410 保留部
  411 シャッタ部材
  412 排出口
  420 回動軸
  430 第1センサ
  431 第2センサ
  440 遮光部材
  450 モータ
  451 モータ軸
  460 第1回転板
  470 第2回転板
  471 回転支持具
  480 回転補助具
  490 引張部材
  500 コイン収納部
  600 コイン送出部
  700 コイン搬送部
  800 コイン返却部

 

Claims (8)

  1.  投入されたコインを保留するコイン保留ユニットであって、
     前記コインを保留する保留部と、
     前記保留部の排出口を閉塞するように配置されるシャッタ部材と、
     前記シャッタ部材を軸支する回動軸と、
     前記保留部に保留されているコインを、コイン返却部に導く返却通路またはコイン収納部に導く収納通路に送出するように、前記シャッタ部材を前記回動軸を中心に回動させるシャッタ部材回動手段と、
     前記シャッタ部材の位置を把握するために配置される2つのセンサと、
     前記シャッタ部材の回動に伴って回動し、前記2つのセンサにおける発光を遮断可能な2つの凸形状を有する遮光部材と、
     前記遮光部材による前記2つのセンサにおける発光の遮断の有無に基づいて、前記シャッタ部材の位置を判断するシャッタ部材位置判断手段とを備える、コイン保留ユニット。
  2.  前記シャッタ部材位置判断手段は、
     前記シャッタ部材が、前記排出口を閉塞するコイン保留位置か、前記排出口を開放して前記収納通路を閉塞するコイン返却位置か、前記排出口を開放して前記返却通路を閉塞するコイン収納位置かのいずれかを判断することを特徴とする、請求項1に記載のコイン保留ユニット。
  3.  前記シャッタ部材が前記コイン保留位置に位置する場合、前記2つの凸形状が前記2つのセンサからの発光をそれぞれ遮断し、
     前記シャッタ部材が前記コイン返却位置または前記コイン収納位置に位置する場合、前記2つの凸形状のうち一方が前記2つのセンサからの発光のいずれか1つを遮断するように構成されることを特徴とする、請求項2に記載のコイン保留ユニット。
  4.  前記シャッタ部材回動手段は、
     モータによってモータ軸を中心に回動する第1回転板と、
     前記第1回転板の回動に基づいて前記回動軸を中心に回動する第2回転板とを含み、
     前記第2回転板が回動することにより一体的に前記シャッタ部材を回動させることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコイン保留ユニット。
  5.  前記第2回転板の回動を補助する回転補助具を、さらに備えることを特徴とする、請求項4に記載のコイン保留ユニット。
  6.  前記第2回転板は、前記シャッタ部材が、前記コイン保留位置に位置する場合、前記コイン返却位置に位置する場合、および前記コイン収納位置に位置する場合それぞれにおいて、前記回転補助具に嵌合するように形成された3つの凹部を有することを特徴とする、請求項5に記載のコイン保留ユニット。
  7.  前記回転補助具は、引張部材によって前記回動軸方向に引っ張られていることを特徴とする、請求項6に記載のコイン保留ユニット。
  8.  コインの投入および返却可能なコイン処理装置であって、
     コインを受け入れるコイン受入部と、
     前記受入部によって受け入れられたコインを保留するコイン保留ユニットと、
     コイン保留ユニットから送出されたコインを収納するコイン収納部と、
     前記収納部に収納されたコインを送出するコイン送出部と、
     前記コイン送出部によって送出されたコインを返却するコイン返却部とを備え、
     前記保留ユニットは、
      前記コインを保留する保留部と、
      前記保留部の排出口を閉塞するように配置されるシャッタ部材と、
      前記シャッタ部材を軸支する回動軸と、
      前記保留部に保留されているコインを、コイン返却部に導く返却通路またはコイン収納部に導く収納通路に送出するように、前記シャッタ部材を前記回動軸を中心に回動させるシャッタ部材回動手段と、
      前記シャッタ部材の位置を把握するために配置される2つのセンサと、
      前記シャッタ部材の回動に伴って回動し、前記2つのセンサにおける発光を遮断可能な2つの凸形状を有する遮光部材と、
      前記遮光部材による前記2つのセンサにおける発光の遮断の有無に基づいて、前記シャッタ部材の位置を判断するシャッタ部材位置判断手段とを備える、コイン処理装置。

     
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