WO2019186665A1 - バックル - Google Patents

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Abstract

着脱操作の自由度を高めたバックルを提供する。突起部を有する雄部材及び該雄部材に係合可能な窪み部を有する雌部材を備え、前記雌部材は、第二板状基部の表面及び窪み部を連結し、前記突起部を窪み部へと誘導するための傾斜面を有し、前記突起部は爪部を有し、前記窪み部は、前記爪部に係合可能な爪受部を有し、前記雌部材を表面側から観察したときに視認される爪受部の輪郭は、第二ベルト装着部とは反対側に向かって凸となる多角線状又は湾曲線状であり、前記突起部及び前記窪み部の一方には磁石が埋設されており、他方には前記磁石に引き付けられるように磁極を向けた磁石又は前記磁石に引き付けられる金属が埋設されている、バックル。

Description

バックル
 本発明は、磁石を利用したバックルに関する。
 従来、ベルトの他、鞄、リュックサック、衣服、靴、ヘルメット、スポーツ用品及び包装具など様々な物品に付属するベルトの端部同士を連結するために、雄部材と雌部材とを着脱自在に係合させるバックルが用いられている。このようなバックルでは、着脱のための操作が簡単であり、一方で意図しないときに不用意に外れないことが要求される。従来、このような要求特性を満たすため、種々のバックル構造が提案されている。
 実開昭62-119815号公報(特許文献1)には、第1連結部材及びこれに係脱可能な第2連結部材とからなり、かつ、それらの後端にベルトの取付部を備えるバックルにおいて、前記第1及び第2連結部材は互いに重合する対向面を有し、該対向面は磁力で吸着するように形成し、しかも該対向面には前記第1及び第2連結部材が前記ベルトの引張りにより互いに離れる方向へ摺動するのを阻止するための係合手段を設けてあることを特徴とするバックルが記載されている。該文献には、係合手段として前記対向面の一方に形成した係止孔とこれに挿入する係止突起が記載されている。
 上記のバックル構造と類似するバックル構造が、米国特許第7,506,419号明細書(特許文献2)、中国実用新案第205795061号明細書(特許文献3)及び中国実用新案第205214395号明細書(特許文献4)にも記載されている。
実開昭62-119815号公報 米国特許第7,506,419号明細書 中国実用新案第205795061号明細書 中国実用新案第205214395号明細書
 しかしながら、従来のバックル構造では、雄部材と雌部材を係合及び脱離させるための操作に自由度がなく、予め定められた一通りの方法で相対的に両者を動かす必要があった。このため、バックルの着脱操作には正確性が要求されており、ユーザはバックルの着脱操作に神経を使う必要があった。バックルには用途に応じて種々のニーズがあると考えられるが、着脱操作の容易化に重点を置いたバックルは従来なかった。
 本発明は上記事情に鑑みて創作されたものであり、着脱操作の自由度を高めたバックルを提供することを課題の一つとする。
 本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討した結果、磁石の特性を上手く利用した、以下に例示される本発明を創作した。
[1]
 雄部材及び該雄部材に係合可能な雌部材を備えたバックルであって、
 前記雄部材は、表面及び裏面を有する第一板状基部と、第一板状基部の裏面に凸設された突起部と、第一板状基部の一端から延設され、ベルト幅方向に延びた少なくとも一つの開口を有する第一ベルト装着部とを有し、
 前記雌部材は、表面及び裏面を有する第二板状基部と、第二板状基部の表面に凹設され、前記突起部に係合可能な窪み部と、第二板状基部の一端から延設され、ベルト幅方向に延びた少なくとも一つの開口を有する第二ベルト装着部と、第二板状基部の表面及び窪み部を連結し、前記突起部を窪み部へと誘導するための傾斜面とを有し、
 前記突起部は、少なくとも第一ベルト装着部側に突出した爪部を有し、
 前記窪み部は、前記爪部に係合可能な爪受部を有し、
 前記雌部材を表面側から観察したときに視認される爪受部の輪郭は、第二ベルト装着部とは反対側に向かって凸となる多角線状又は湾曲線状であり、
 前記突起部及び前記窪み部の一方には磁石が埋設されており、他方には前記磁石に引き付けられるように磁極を向けた磁石又は前記磁石に引き付けられる金属が埋設されている、
 バックル。
[2]
 前記雌部材を表面側から観察したときに視認される前記爪受部の輪郭は、第二ベルト装着部側が開いた略コの字状又は略U字状である[1]に記載のバックル。
[3]
 前記爪部と前記爪受部の係合状態を維持したまま、前記突起部を回動軸として前記雄部材が回動可能である[1]又は[2]に記載のバックル。
[4]
 第一ベルト装着部と第二ベルト装着部が互いに反対側に位置するように雄部材と雌部材が係合する状態を中央位置とすると、雄部材は、爪部と爪受部の係合状態を維持したまま、突起部の突出方向を回転軸として、当該中央位置から両方向に90°以下の制限された角度範囲内で回動可能である[3]に記載のバックル。
[5]
 前記雌部材を表面側から観察したときに視認される前記窪み部のベルト幅方向の長さは、第二ベルト装着部に近づくにつれて漸次長くなるか、又は、第二ベルト装着部に向かって途中まで一定であり、更に第二ベルト装着部に近づくと漸次長くなる[1]~[4]の何れか一項に記載のバックル。
[6]
 前記雌部材を表面側から観察したときに視認される前記窪み部のベルト幅方向の最大長さは、前記雄部材を裏面側から観察したときに視認される前記突起部のベルト幅方向の最大長さに比べて2mm以上長い[1]~[5]の何れか一項に記載のバックル。
[7]
 前記窪み部は、第二ベルト装着部側に開放された溝状端部を有する[1]~[6]の何れか一項に記載のバックル。
[8]
 前記窪み部は、前記雌部材を表面側から観察したときに視認される爪受部の多角線状又は湾曲線状の輪郭と、当該多角線又は湾曲線の両端を結ぶ直線とで形成される領域の内側に配設された第一底面と、第一底面に連結し、第二ベルト装着部に向かって上昇するスロープとを有する[1]~[7]の何れか一項に記載のバックル。
[9]
 前記窪み部は、前記スロープの第二ベルト装着部側の端部から前記溝状端部まで延設された第二底面を有する[7]に従属する[8]に記載のバックル。
[10]
 前記突起部は、頂面と、当該頂面に連結し、第一ベルト装着部とは反対側に向かって下降するスロープとを有する[1]~[9]の何れか一項に記載のバックル。
[11]
 前記傾斜面が、前記雌部材を表面側から観察したときに視認される前記爪受部の輪郭に沿って形成されている[1]~[10]の何れか一項に記載のバックル。
[12]
 傾斜面の長さが0.5mm以上である[1]~[11]の何れか一項に記載のバックル。
[13]
 前記突起部は、第一ベルト装着部側にのみ突出した爪部を有する[1]~[12]の何れか一項に記載のバックル。
[14]
 [1]~[13]の何れか一項に記載のバックルを備えた物品。
 本発明に係るバックルの一実施形態によれば、雌部材(150)において、第二板状基部(160)の表面(161)及び窪み部(170)を連結し、前記突起部(120)を窪み部(170)へと誘導するための傾斜面(180)が存在し、しかも、突起部(120)及び窪み部(170)には互いに引き付けられるように磁石が埋設されている。このため、精度の高い位置合わせを要することなく、ユーザが突起部(120)と窪み部(170)を近づけると、自動的に適切な位置で雄部材(100)と雌部材(150)が係合されやすい。このため、ユーザはバックルの係合操作に多くの神経を使う必要がなくなる。
 本発明に係るバックルの一実施形態によれば、突起部(120)は、少なくとも第一ベルト装着部(130)側に突出した爪部(126)を有し、雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される爪受部(176)の輪郭は、第二ベルト装着部(190)とは反対側に向かって凸となる多角線状又は湾曲線状である。このため、雄部材(100)と雌部材(150)が係合している状態から、爪受部(176)を支点として、第一板状基部(110)の裏面が第二板状基部(160)の表面から離れる方向に雄部材(100)を相対的に回動させることで、雄部材(100)をめくるように脱係合するという操作が可能である。逆に、雄部材(100)と雌部材(150)が離れた状態から、雄部材(100)を雌部材(150)に対して傾けながら爪部(126)と爪受部(176)を接触させ、爪受部(176)を支点として、雄部材(100)の第一板状基部(110)の裏面を雌部材(150)の第二板状基部(160)の表面に近づける方向に雄部材(100)を回動させることで、雄部材(100)と雌部材(150)を係合するという操作も可能になる。
 本発明に係るバックルの一実施形態によれば、雄部材の爪部と雌部材の爪受部の係合状態を維持したまま、雄部材が雌部材に対して回動可能である。従来のバックル構造では一度係合したら可動しないため、バックルに物が衝突すると割れたりするおそれがある。しかしながら、係合状態で回転可能であることにより、アウトドアのような過酷な環境において、物が衝突しても力を逃がすことが出来るため、壊れにくくなるという格別の効果が得られる。
 このように、本発明に係るバックルの一実施形態によれば、雄部材と雌部材を係合及び分離するのに必要な、両者の相対的な動かし方に自由度が生まれるため、バックルの着脱操作がより簡単になる。従って、バックル操作に多くの神経を割く必要がないため、歩行中や自転車を運転中などの他の動作を行っている最中においても、ユーザはバックルの着脱操作を気楽に行うことができる。
 また、本発明に係るバックルの一実施形態によれば、磁力によって雄部材及び雌部材が互いに所定の係合位置に誘導されると共に、不用意に脱係合し難くいという効果が得られる。従って、本発明に係るバックルの一実施形態によれば、例えば、不用意に雄部材及び雌部材が脱係合しないというバックル基本性能を磁力によって担保しつつ、簡単にバックルの着脱操作を行うことが可能となる。
本発明の第一実施形態に係るバックルの雄部材を表面側から観察したときの斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るバックルの雄部材を裏面側から観察したときの斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るバックルの雌部材を表面側から観察したときの斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るバックルの雌部材を裏面側から観察したときの斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るバックルの雄部材と雌部材を係合させたときの斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るバックルの雄部材と雌部材を係合させる途中状態の一例を示す、側面図(a)及びその内部構造を示す断面図(b)である。 本発明の第一実施形態に係るバックルの雄部材と雌部材を係合させる途中状態の別の一例を示す、側面図(a)及びその内部構造を示す断面図(b)である。 本発明の第二実施形態に係るバックルの雄部材(100)を裏面側から観察したときの斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るバックルの雌部材(150)を表面側から観察したときの斜視図である。 本発明の第三実施形態に係るバックルの雌部材を表面側から観察したときの斜視図である。
 以下に本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳しく説明する。但し、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
<1.第一実施形態>
 図1-1には、本発明の第一実施形態に係るバックル(10)の雄部材(100)を表面(111)側から観察したときの斜視図が示されている。図1-2には、本発明の第一実施形態に係るバックル(10)の雄部材(100)を裏面(112)側から観察したときの斜視図が示されている。図2-1には、本発明の第一実施形態に係るバックル(10)の雌部材(150)を表面(161)側から観察したときの斜視図が示されている。図2-2には、本発明の第一実施形態に係るバックル(10)の雌部材(150)を裏面(162)側から観察したときの斜視図が示されている。図3には、本発明の第一実施形態に係るバックル(10)の雄部材(100)と雌部材(150)を係合させたときの斜視図が示されている。
(1-1.全体構成)
 本実施形態に係るバックル(10)の雄部材(100)は、表面(111)及び裏面(112)を有する第一板状基部(110)と、第一板状基部(110)の裏面(112)に凸設された突起部(120)と、第一板状基部(110)の一端から延設され、ベルト幅方向に延びた少なくとも一つの開口(131)を有する第一ベルト装着部(130)とを有する。
 本実施形態に係るバックル(10)の雌部材(150)は、表面(161)及び裏面(162)を有する第二板状基部(160)と、第二板状基部(160)の表面(161)に凹設され、前記突起部(120)に係合可能な窪み部(170)と、第二板状基部(160)の一端から延設され、ベルト幅方向に延びた少なくとも一つの開口(191)を有する第二ベルト装着部(190)と、第二板状基部(160)の表面(161)及び窪み部(170)を連結し、突起部(120)を窪み部(170)へと誘導するための傾斜面(180)とを有する。
 本実施形態に係るバックル(10)の雌部材(150)においては、突起部(120)及び窪み部(170)の一方には磁石(128)が埋設されており、他方には前記磁石に引き付けられるように磁極を向けた磁石又は前記磁石に引き付けられる金属(128)が埋設されている。本実施形態に係るバックル(10)によれば、雄部材(100)に埋設された磁石又は前記磁石に引き付けられる金属(128)と、雌部材(150)に埋設された磁石又は前記磁石に引き付けられる金属(128)とは、雌部材(150)の窪み部(170)の第一底面(172)を挟んで吸着し合うことができる。
 雄部材(100)及び雌部材(150)の材質は、特に制限はないが、例えば、金属の他、ポリアセタール(POM)、ナイロン及びポリブチレンテレフタレート(PBT)等の合成樹脂とすることができる。雄部材(100)及び雌部材(150)はそれぞれ射出成形、ダイカスト法等の方法で製造可能である。
 本実施形態において、雄部材(100)の突起部(120)は、少なくとも第一ベルト装着部(130)側に突出した爪部(126)を有する。雄部材(100)の動きの自由度を高める観点からは、爪部(126)は第一ベルト装着部(130)側にのみ突出しているのが好ましい。一方、突起部(120)の第一ベルト装着部(130)とは反対側の側部には、頂面(122)から裏面(112)に向かって垂直に降下する直立壁(129)が形成されている。
 雌部材(150)の窪み部(170)は、爪部(126)に係合可能な爪受部(176)を有する。雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される爪受部(176)の輪郭は、第二ベルト装着部(190)とは反対側に向かって凸となる多角線状又は湾曲線状とすることができる。本実施形態においては、爪受部(176)の輪郭は多角線状であり、三本の線分と二箇所の角部で形成される略コの字状となっている。爪受部(176)の輪郭は、本実施形態よりも多くの角部及び線分で形成される多角線状でもよい。
 第一ベルト装着部(130)は、ベルト幅方向に延びた少なくとも一つの開口(131)、好ましくは二つの開口(131)を有する。当該開口にベルトを挿入して、ベルト(図示せず)を第一ベルト装着部(130)に巻き付けることにより、ベルトの長さ調節が可能となっている。第二ベルト装着部(190)も、ベルト幅方向に延びた少なくとも一つの開口(191)、好ましくは二つの開口(191)を有する。当該開口にベルトを挿入して、ベルト(図示せず)を第二ベルト装着部(190)に巻き付けることにより、ベルトの長さ調節が可能となっている。
(1-2.傾斜面)
 本実施形態に係るバックル(10)の雌部材(150)は、第二板状基部(160)の表面(161)及び窪み部(170)を連結し、突起部(120)を窪み部(170)へと誘導するための傾斜面(180)を有する。突起部(120)を窪み部(170)を近づけて両者を係合しようとする際、突起部(120)の位置が窪み部(170)の位置から多少ずれていたとしても、傾斜面(180)が存在することで、突起部(120)が窪み部(170)へと誘導される。このため、突起部(120)と窪み部(170)を係合する操作の自由度が高まる。
 例えば、図4-1に示すように、雄部材(100)の突起部(120)の位置が少しずれて、爪部(126)が雌部材(150)の傾斜面(180)に接触したとしても、雄部材(100)は、傾斜面(180)をスライドしながら窪み部(170)へと誘導されることが理解できる。
 好ましくは、傾斜面(180)は、雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される爪受部(176)の輪郭に沿って形成されている。より好ましくは、傾斜面(180)は、雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される爪受部(176)の輪郭全体に沿って形成されている。これによって、突起部(120)を窪み部(170)へ誘導する領域が大きくなるので、突起部(120)と窪み部(170)を係合する操作の自由度が更に高まる。
 本発明において規定する傾斜面は、突起部を窪み部へと誘導する機能を有する点で、面取りとは異なる。従来、面取りは肌触り等の改善のために形成されることがあったが、突起部の誘導を目的とするものではなく、突起部を窪み部へと誘導する機能は有するものではない。
 傾斜面(180)の長さは、長い方が雄部材(100)を滑らかに誘導しやすい。従って、傾斜面(180)の長さは、0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることがより好ましく、1.5mm以上であることが更に好ましい。但し、傾斜面(180)が過度に長くなると、傾斜角が小さくなりやすいため、突起部(120)の誘導効果が弱まる。このため、傾斜面(180)の長さは、10mm以下であることが好ましく、9mm以下であることがより好ましく、8mm以下であることが更に好ましい。
 本明細書において、傾斜面(180)の長さは、雌部材(150)の第二板状基部(160)の表面(161)と傾斜面(180)との境界線の接線に対する法線方向の長さに測定する。傾斜面(180)の始点は、第二板状基部(160)の表面(161)に対して窪み部(170)に向かって傾斜が始まる地点である。傾斜面(180)の終点は、傾斜面(180)の傾斜角が第二板状基部(160)の表面(161)に対して90°になる地点である。傾斜面(180)の傾斜角が第二板状基部(160)の表面(161)に対して90°になる前に、傾斜面(180)が窪み部(170)の底面(172、173)又はスロープ(174)に到達するときは、傾斜面(180)の終点は底面又はスロープに到達する地点である。傾斜面(180)の傾斜角度が第二板状基部(160)の表面(161)に対して90°になる前に、傾斜面(180)が爪受部(176)に到達するときは、傾斜面(180)の終点は爪受部(176)に到達する地点である。
 第二板状基部(160)の表面(161)に対する傾斜面(180)の平均傾斜角は、雄部材(100)の突起部(120)を窪み部(170)へ誘導しやすくするために、10°~80°であることが好ましく、20°~70°であることがより好ましく、30°~60°であることが更により好ましい。傾斜面(180)の平均傾斜角は、傾斜面(180)の始点と、傾斜面(180)の終点を結ぶ直線が、第二板状基部(160)の表面(161)となす角度を指す。
(1-3.着脱操作)
 本実施形態に係るバックル(10)の着脱操作について説明する。
 第一に、突起部(120)をその突出方向に移動させて窪み部(170)に差し込み、突起部(120)の爪部(126)と窪み部(170)の爪受部(176)を係合させるという操作が可能である。この操作を逆に行うことで、脱係合するという操作が可能である。
 第二に、本実施形態に係るバックル(10)によれば、雌部材(150)を表面(161)側から観察したとき、爪受部(176)が第二ベルト装着部(190)とは反対側に向かって凸となる多角線状(湾曲線状でも同様の効果が得られる。)に広がっているので、第二ベルト装着部(190)側には爪受部(176)は存在しない。このため、雄部材(100)と雌部材(150)が係合している状態から、爪受部(176)を支点として、第一板状基部(110)の裏面が第二板状基部(160)の表面から離れる方向に雄部材(100)を相対的に回動させることで、雄部材(100)をめくるように脱係合するという操作が容易に可能である。また、雄部材(100)を雌部材(150)に対して傾けた状態で、爪部(126)と爪受部(176)を接触させ、爪受部(176)を支点として、雄部材(100)の第一板状基部(110)の裏面を雌部材(150)の第二板状基部(160)の表面に近づける方向に雄部材(100)を相対的に回動させることで、雄部材(100)と雌部材(150)を係合するという操作も可能になる。
 雄部材(100)をめくる操作を手で行う際に、第一板状基部(110)の第一ベルト装着部(130)側とは反対側の端部の裏面(112)側に指が入りやすいように、当該端部には雄部材(100)の表面(111)側に向かって凸となる湾曲部(114)が設けられていることが好ましい。
 更に、本実施形態においては、窪み部(170)は、第二ベルト装着部(190)側に開放された溝状端部(178)を有する。これにより、窪み部(170)と係合している突起部(120)を、第二ベルト装着部(190)の方向にスライドさせることで、窪み部(170)から脱係合させ、溝状端部(178)を通って、突起部(120)を窪み部(170)から出すという操作が可能になる。また、突起部(120)を溝状端部(178)から、第二ベルト装着部(190)とは反対方向にスライドさせて窪み部(170)内へと移動させ、窪み部(170)と係合させるという操作も可能になる。
(1-4.係合状態での可動性)
 本実施形態に係るバックル(10)においては、爪部(126)と爪受部(176)の係合状態を維持したまま、突起部(120)を回動軸として制限された角度範囲内で雄部材(100)が回動可能である。具体的には、本実施形態に係るバックル(10)によれば、爪部(126)は第一ベルト装着部(130)側に突出している一方で、爪受部(176)は第二ベルト装着部(190)とは反対側に向かって凸となる多角線状に広がっている。これにより、第一ベルト装着部(130)と第二ベルト装着部(190)が互いに最も遠く、換言すれば両者が互いに反対側に位置するように雄部材(100)と雌部材(150)が係合する状態を中央位置とすると、雄部材(100)は、爪部(126)と爪受部(176)の係合状態を維持したまま、突起部(120)の突出方向を回転軸として、爪受部(176)の延びる範囲で両方向に回動可能となっている。
 雄部材(100)が回動可能な角度は当該中央位置から両方向に30°以上であることが好ましく、45°以上であることがより好ましく、60°以上であることが更により好ましい。また、雄部材(100)が回動可能な角度は当該中央位置から両方向に90°以下であることが好ましい。この観点から、雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される爪受部(176)の輪郭は、第二ベルト装着部(190)側が開いた略コの字状又は略U字状であることが好ましい。これにより、爪部(126)の回動可能な角度範囲が大きくなり、中央位置から両方向に90°近く回動可能となる。
(1-5.操作性)
 本実施形態に係るバックル(10)において、雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される窪み部(170)のベルト幅方向の長さは、第二ベルト装着部(190)に向かって途中まで一定であり、更に第二ベルト装着部(190)に近づくと漸次長くなる。換言すれば、窪み部(170)のベルト幅方向の長さは第二ベルト装着部から離れるにつれて短くなり、途中からは一定となる。これにより、突起部(120)を窪み部(170)に差し込みやすくなる。そして、突起部(120)が窪み部(170)に差し込まれた後は、雄部材(100)及び雌部材(150)を互いに引き離す方向に動かすことで、突起部(120)を窪み部(170)の適切な係合位置に容易に誘導することができる。
 好ましい実施形態において、雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される窪み部(170)のベルト幅方向の最大長さは、雄部材(100)を裏面(112)側から観察したときに視認される突起部(120)のベルト幅方向の最大長さに比べて2mm以上長い。窪み部(170)のベルト幅方向の最大長さと、突起部(120)のベルト幅方向の最大長さの差は、大きい方が突起部(120)を窪み部(170)に差し込みやすくなる。但し、当該長さの差が過度に大きくなると突起部(120)が窪み部(170)から脱係合しやすくなる。当該長さの差の最適な値は、バックルの大きさに応じて変動するが、一般的な大きさのバックル(ベルト幅方向の長さが200~500mm程度)の場合には2~300mmとするのが好ましく、10~200mmとするのがより好ましい。
 本実施形態に係るバックル(10)において、窪み部(170)は、雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される爪受部(176)の多角線状(湾曲線状でも同様の効果が得られる。)の輪郭と、当該多角線の両端を結ぶ直線とで形成される領域の内側に配設された第一底面(172)と、第一底面(172)に連結し、第二ベルト装着部(190)に向かって上昇するスロープ(174)とを有する。図4-2に示すように、雄部材(100)の突起部(120)をスロープ(174)に接触させると、雄部材(100)は、スロープ(174)をスライドしながら窪み部(170)へと誘導される。従って、当該構成は、突起部(120)の爪部(126)を、第二ベルト装着部(190)とは反対方向にスライドさせながら、窪み部(170)の爪受部(176)の方へ円滑に移動させることに寄与する。
 スロープ(174)の第一底面(172)に対する傾斜角は、小さい方が雄部材と雌部材の相対的なスライド操作を円滑に行うことができるため、70°以下であることが好ましく、60°以下であることがより好ましい。但し、スロープ(174)の第一底面(172)に対する傾斜角は、小さすぎると雄部材と雌部材が不用意に脱係合しやすくなることから、20°以上であることが好ましく、30°以上であることがより好ましい。
 本実施形態に係るバックル(10)において、窪み部(170)は、スロープ(174)の第二ベルト装着部(190)側の端部から溝状端部(178)まで延設された第二底面(173)を有する。第二底面(173)が存在することにより、突起部(120)を溝状端部(178)を経由してスライドさせ、窪み部(170)と係合又は脱係合する操作を円滑に行うことが可能となる。
(1-6.磁石)
 本実施形態に係るバックル(10)において、突起部(120)及び窪み部(170)の一方には磁石(128)が埋設されており、他方には当該磁石に引き付けられるように磁極を向けた磁石又は磁石に引き付けられる金属(128)が埋設されている。図中、磁石又は前記磁石に引き付けられる金属(128)は、点線で示している。当該構成により、雄部材(100)と雌部材(150)がある互いに近づいてきた場合、位置関係が多少ずれていたとしても、磁力によって適切な係合位置へ両者を自動的に誘導することができる。また、磁力が雄部材(100)と雌部材(150)を引き付けるため、不用意に脱係合し難くなるという効果が得られる。
 このように、本実施形態に係るバックル(10)は、バックルの着脱操作に自由度があり、また、その操作に高度な正確性を要求しない。しかも、磁石を利用したことで、不用意に雄部材及び雌部材が脱係合し難くなり、また、雄部材及び雌部材が自動的に適切な係合位置に誘導される。
 雄部材(100)の突起部(120)に、磁石又は磁石に引き付けられる金属(128)(以下、簡単のため、両者をまとめて「磁石等」と呼ぶ。)を埋設する方法には、特に制限はない。図1-1を参照すると、本実施形態においては、磁石等を埋め込む前、突起部(120)の頂面(122)から突起部(120)の根元方向に延びる円筒状の有底穴が形成されている。また、磁石等を埋め込む前、突起部(120)の側部には有底穴と連通する開口(123)が形成されている。この有底穴に円筒状の磁石等を配置した状態で、突起部(120)の頂面(122)側から溶出した樹脂を有底穴に流し込むと、当該樹脂によって磁石等と有底穴の隙間が埋まる。また、突起部(120)の側部に開口(123)があることで、樹脂が開口(123)に到達する。この状態で樹脂が固化すると、樹脂が開口(123)に掛け金のように引っかかるので、固化した樹脂から突起部(120)が外れにくくなり、ひいては磁石(128)が抜けにくくなるという効果が得られる。
 雌部材(150)の窪み部(170)に磁石等を埋設する方法にも、特に制限はない。図2-2を参照すると、本実施形態において、雌部材(150)の裏面(162)には、窪み部(170)の第一底面(172)に対応する位置に膨出部(164)が形成されている。磁石等を埋め込む前、膨出部(164)の頂面(165)には有底穴が形成されている。磁石等を埋め込む前、膨出部(164)の側部には有底穴と連通する開口(163)が形成されている。この有底穴に円筒状の磁石等を配置した状態で、膨出部(164)の頂面(165)側から溶出した樹脂を有底穴に流し込むと、当該樹脂によって磁石等と有底穴の隙間が埋まる。また、膨出部(164)の側部に開口(163)があることで、樹脂が開口(163)に到達する。この状態で樹脂を固化すると、樹脂が開口(163)に掛け金のように引っかかるので、固化した樹脂が膨出部(164)から外れにくくなり、ひいては磁石(128)が抜けにくくなるという効果が得られる。
 磁石等の埋設に適した樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
<2.第二実施形態>
 図5には、本発明の第二実施形態に係るバックルの雄部材(100)を裏面側から観察したときの斜視図が示されている。図6には、本発明の第二実施形態に係るバックルの雌部材(150)を表面側から観察したときの斜視図が示されている。図5及び図6中、第一実施形態と同一符号で表された構成要素は、第一実施形態と同一の構成要素を表しており、詳細な説明を省略する。以下、第二実施形態が第一実施形態と異なる点について述べる。
 本実施形態に係るバックル(10)において、突起部(120)は、頂面(122)と、当該頂面(122)に連結し、第一ベルト装着部(130)とは反対側に向かって下降するスロープ(124)とを有する。第一実施形態で説明した窪み部(170)のスロープ(174)と同様に、当該スロープ(124)も、突起部(120)の爪部(126)を、第二ベルト装着部(190)とは反対方向にスライドさせながら、窪み部(170)の爪受部(176)の方へ円滑に移動させることに寄与する。また、窪み部(170)と係合している突起部(120)を、第二ベルト装着部(190)の方向にスライドさせて脱係合するという操作の円滑化に寄与する。
 スロープ(124)の頂面(122)に対する傾斜角は、小さい方が雄部材と雌部材の相対的なスライド操作を円滑に行うことができるため、70°以下であることが好ましく、60°以下であることがより好ましい。但し、スロープ(124)の頂面(122)に対する傾斜角は、小さすぎると雄部材と雌部材が不用意に脱係合しやすくなることから、20°以上であることが好ましく、30°以上であることがより好ましい。
 上記スロープは突起部(120)及び窪み部(170)の何れか一方のみに形成してもよいが、突起部(120)と窪み部(170)の両方に形成することが好ましい。
 本実施形態に係るバックル(10)において、雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される爪受部(176)の輪郭は、第二ベルト装着部(190)とは反対側に向かって凸となる湾曲線状である。湾曲線状としては、例えば略U字状が挙げられる。
 本実施形態に係るバックル(10)においても、爪部(126)と爪受部(176)の係合状態を維持したまま、突起部(120)を回動軸として制限された角度範囲内で雄部材(100)が回動可能である。爪受部(176)の輪郭が湾曲線状であるため、雄部材(100)はより滑らかに回動することができる。
 本実施形態に係るバックル(10)において、雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される窪み部(170)のベルト幅方向の長さは、第二ベルト装着部(190)に近づくと漸次長くなる。換言すれば、窪み部(170)のベルト幅方向の長さは第二ベルト装着部から離れるにつれて短くなる。当該構成によっても、第一実施形態と同様に、突起部(120)を窪み部(170)に差し込みやすくなる。そして、突起部(120)が窪み部(170)に差し込まれた後は、雄部材(100)及び雌部材(150)を互いに引き離す方向に動かすことで、突起部(120)を窪み部(170)の適切な係合位置に容易に誘導することができる。
<3.第三実施形態>
 図7には、本発明の第三実施形態に係るバックルの雌部材(150)を表面側から観察したときの斜視図が示されている。図7中、第一実施形態と同一符号で表された構成要素は、第一実施形態と同一の構成要素を表しており、詳細な説明を省略する。また、第三実施形態に係るバックルの雄部材(100)は第一実施形態と同じであるので説明を省略する。
 第三実施形態の雌部材(150)は、第二実施形態の雌部材とは、スロープ(124、174)が存在しない点で異なり、他の構成は第二実施形態の雌部材と同様である。第三実施形態に係るバックルの雌部材(150)においては、第一底面(172)の第二ベルト装着部(190)側の端部に、スロープ(174)に代えて、第一底面(172)に対して垂直に起立する直立壁(175)が連結している。直立壁(175)の上端は第二底面(173)に連結している。
 本実施形態に係るバックルによれば、雄部材(100)と雌部材(150)を近づける方向に相対移動させようとしても、雄部材(100)の突起部(120)に形成された直立壁(129)及び雌部材(150)の窪み部(170)に形成された直立壁(175)が当接してその動きが妨げられる。本実施形態に係るバックルにおいて、窪み部(170)と係合している突起部(120)を、第二ベルト装着部(190)の方向にスライドさせて脱係合するという操作を行うためには、雄部材(100)の突起部(120)の頂面(122)が、雌部材(150)の直立壁(175)を乗り越える必要がある。このように、本実施形態においては、雄部材(100)と雌部材(150)を近づける方向にスライドさせにくく、両者が不用意に脱係合するのを防止する効果が高い。
 本発明に係るバックルは、ベルトの端部同士を結合したり分離したりする操作を必要とする種々の物品に適用可能である。例えば、鞄、リュックサック、キーホルダー、包装具、腰ベルト、肩ベルト、コンバットベルト(ウォーリアーベルト)といったベルト製品の他、衣服、PFD(ライフジャケット)、ヘルメット、スポーツ用品、靴などの様々な物品のベルト部分に適用可能である。
10 バックル
100 雄部材
110 第一板状基部
111 第一板状基部の表面
112 第一板状基部の裏面
114 湾曲部
120 突起部
122 頂面
123 開口
124 スロープ
126 爪部
128 磁石又は磁石に引き付けられる金属
129 直立壁
130 第一ベルト装着部
131 開口
150 雌部材
160 第二板状基部
161 第二板状基部の表面
162 第二板状基部の裏面
163 開口
164 膨出部
165 頂面
170 窪み部
172 第一底面
173 第二底面
174 スロープ
175 直立壁
176 爪受部
178 溝状端部
180 傾斜面
190 第二ベルト装着部
191 開口

Claims (14)

  1.  雄部材(100)及び該雄部材に係合可能な雌部材(150)を備えたバックルであって、
     前記雄部材(100)は、表面(111)及び裏面(112)を有する第一板状基部(110)と、第一板状基部(110)の裏面(112)に凸設された突起部(120)と、第一板状基部(110)の一端から延設され、ベルト幅方向に延びた少なくとも一つの開口(131)を有する第一ベルト装着部(130)とを有し、
     前記雌部材(150)は、表面(161)及び裏面(162)を有する第二板状基部(160)と、第二板状基部(160)の表面(161)に凹設され、前記突起部(120)に係合可能な窪み部(170)と、第二板状基部(160)の一端から延設され、ベルト幅方向に延びた少なくとも一つの開口(191)を有する第二ベルト装着部(190)と、第二板状基部(160)の表面(161)及び窪み部(170)を連結し、前記突起部(120)を窪み部(170)へと誘導するための傾斜面(180)とを有し、
     前記突起部(120)は、少なくとも第一ベルト装着部(130)側に突出した爪部(126)を有し、
     前記窪み部(170)は、前記爪部(126)に係合可能な爪受部(176)を有し、
     前記雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される爪受部(176)の輪郭は、第二ベルト装着部(190)とは反対側に向かって凸となる多角線状又は湾曲線状であり、
     前記突起部(120)及び前記窪み部(170)の一方には磁石(128)が埋設されており、他方には前記磁石に引き付けられるように磁極を向けた磁石又は前記磁石に引き付けられる金属(128)が埋設されている、
     バックル。
  2.  前記雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される前記爪受部(176)の輪郭は、第二ベルト装着部(190)側が開いた略コの字状又は略U字状である請求項1に記載のバックル。
  3.  前記爪部(126)と前記爪受部(176)の係合状態を維持したまま、前記突起部(120)を回動軸として前記雄部材(100)が回動可能である請求項1又は2に記載のバックル。
  4.  第一ベルト装着部(130)と第二ベルト装着部(190)が互いに反対側に位置するように雄部材(100)と雌部材(150)が係合する状態を中央位置とすると、雄部材(100)は、爪部(126)と爪受部(176)の係合状態を維持したまま、突起部(120)の突出方向を回転軸として、当該中央位置から両方向に90°以下の制限された角度範囲内で回動可能である請求項3に記載のバックル。
  5.  前記雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される前記窪み部(170)のベルト幅方向の長さは、第二ベルト装着部(190)に近づくにつれて漸次長くなるか、又は、第二ベルト装着部(190)に向かって途中まで一定であり、更に第二ベルト装着部(190)に近づくと漸次長くなる請求項1~4の何れか一項に記載のバックル。
  6.  前記雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される前記窪み部(170)のベルト幅方向の最大長さは、前記雄部材(100)を裏面(112)側から観察したときに視認される前記突起部(120)のベルト幅方向の最大長さに比べて2mm以上長い請求項1~5の何れか一項に記載のバックル。
  7.  前記窪み部(170)は、第二ベルト装着部(190)側に開放された溝状端部(178)を有する請求項1~6の何れか一項に記載のバックル。
  8.  前記窪み部(170)は、前記雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される爪受部(176)の多角線状又は湾曲線状の輪郭と、当該多角線又は湾曲線の両端を結ぶ直線とで形成される領域の内側に配設された第一底面(172)と、第一底面(172)に連結し、第二ベルト装着部(190)に向かって上昇するスロープ(174)とを有する請求項1~7の何れか一項に記載のバックル。
  9.  前記窪み部(170)は、前記スロープ(174)の第二ベルト装着部(190)側の端部から前記溝状端部(178)まで延設された第二底面(173)を有する請求項7に従属する請求項8に記載のバックル。
  10.  前記突起部(120)は、頂面(122)と、当該頂面(122)に連結し、第一ベルト装着部(130)とは反対側に向かって下降するスロープ(124)とを有する請求項1~9の何れか一項に記載のバックル。
  11.  前記傾斜面(180)が、前記雌部材(150)を表面(161)側から観察したときに視認される前記爪受部(176)の輪郭に沿って形成されている請求項1~10の何れか一項に記載のバックル。
  12.  傾斜面(180)の長さが0.5mm以上である請求項1~11の何れか一項に記載のバックル。
  13.  前記突起部(120)は、第一ベルト装着部(130)側にのみ突出した爪部(126)を有する請求項1~12の何れか一項に記載のバックル。
  14.  請求項1~13の何れか一項に記載のバックルを備えた物品。
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