WO2019176747A1 - 電波環境表示装置および電波環境表示方法 - Google Patents

電波環境表示装置および電波環境表示方法 Download PDF

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Abstract

電波環境解析装置は、複数の観測点を有するエリア内に配置される少なくとも1つの無線送信機からの電波送信に応じた電波環境の解析処理に基づく解析結果をエリア内の位置情報と対応付けた電波環境データを取得するプロセッサと、電波環境データを保持するメモリと、を備える。プロセッサは、エリア内の一部分の領域を選択し、その選択された一部分に対応する部分的電波環境データを抽出し、その抽出された部分的電波環境データに基づいて所定の電波環境分布データを表示部に出力する。

Description

電波環境表示装置および電波環境表示方法
 本開示は、電波環境表示装置および電波環境表示方法に関する。
 特許文献1は、推定対象のエリアを微小区間に区切って、各微小区間において、複数の設置基地局からの受信品質をそれぞれ把握する方法を開示している。また、この特許文献1は、各微小区間における受信品質と当該微小区間と隣接微小区間との受信品質の差を参照してハンドオーバ条件を検出することによって、ハンドオーバが発生するエリアを推定する方法を開示している。
日本国特開2006-352385号公報
今井哲朗,「レイトレーシング法による移動伝搬シミュレーション」,電子情報通信学会論文誌B,Vol.J92-B,No.9,pp.1333-1347,2009年9月
 本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、広域なエリアを対象として実行された電波環境の解析処理を表示する際に、ユーザの観測したい領域または動線上の解析結果を効率的に抽出して可視化することを支援する電波環境表示装置および電波環境表示方法を提供することを目的とする。
 本開示は、複数の観測点を有するエリア内に配置される少なくとも1つの無線送信機からの電波送信に応じた電波環境の解析処理に基づく解析結果を前記エリア内の位置情報と対応付けた電波環境データを取得するプロセッサと、前記電波環境データを保持するメモリと、を備え、前記プロセッサは、前記エリア内の一部分の領域を選択し、その選択された前記一部分に対応する部分的電波環境データを抽出し、その抽出された前記部分的電波環境データに基づいて所定の電波環境分布データを表示部に出力する、電波環境表示装置を提供する。
 また、本開示は、電波環境表示装置における電波環境表示方法であって、複数の観測点を有するエリア内に配置される少なくとも1つの無線送信機からの電波送信に応じた電波環境の解析処理に基づく解析結果を前記エリア内の位置情報と対応付けた電波環境データを取得するステップと、前記電波環境データをメモリに保持するステップと、前記エリア内の一部分の領域を選択し、その選択された前記一部分に対応する部分的電波環境データを抽出するステップと、抽出された前記部分的電波環境データに基づいて所定の電波環境分布データを表示部に出力するステップと、を有する、電波環境表示方法を提供する。
 本開示によれば、広域なエリアを対象として実行された電波環境の解析処理を表示する際に、ユーザの観測したい領域または動線上の解析結果を効率的に抽出して可視化することを支援できる。
実施の形態1に係る電波環境表示装置のハードウェア構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る電波環境表示装置によるシミュレーションのモデルエリアの一例を示す図 図2に示すモデルエリア内の地点における電波環境の解析処理の動作手順の第1例を説明するフローチャート 実施の形態1に係る電波環境表示装置によるシミュレーションのモデルエリアの一例を示す図 図2に示すモデルエリア内の地点における電波環境の解析処理の動作手順の第2例を説明するフローチャート 実施の形態1に係る電波環境表示装置によるシミュレーションのモデルエリアの一例を示す図 図2に示すモデルエリア内の地点における電波環境の解析処理の動作手順の第2例の変形例を説明するフローチャート 実施の形態1に係る電波環境表示装置によるシミュレーションのモデルエリアの一例を示す図 送信点D0から電波が送信される1°の範囲内に位置する地点における電波の電波減衰量の算出概要例の説明図 図2に示すモデルエリア内の地点における電波環境の解析処理の動作手順の第3例を説明するフローチャート 実施の形態2に係る電波環境表示装置における、複数のアクセスポイントが配置されたショッピングモール内を対象とした電波環境の可視化結果の一例とユーザにより指定された抽出範囲の一例とを示す図 実施の形態2に係る電波環境表示装置における、複数のアクセスポイントが配置されたショッピングモール内を対象とした電波環境の可視化結果の一例とユーザにより指定された動線の一例とを示す図 図11に示すショッピングモール内に配置された複数のアクセスポイントのそれぞれのカバーエリアとユーザにより指定された動線の一例とを示す図 図13に示す動線に従ってそれぞれのアクセスポイントにおける端末接続数またはスループットの推移例を示すグラフ 図11に示すショッピングモール内に配置された複数のアクセスポイントのそれぞれのカバーエリアとユーザにより指定された抽出範囲の一例とを示す図 図15に示す抽出範囲に従ってそれぞれのアクセスポイントにおける端末接続数またはスループットの推移例を示すグラフ 実施の形態2の変形例に係る電波環境表示装置における、床面からの高さ毎に示した電波環境の可視化結果の一例を示す図 高さ毎に電波環境を可視化処理する動作概要例を示す図
(実施の形態1の内容に至る経緯)
 非特許文献1に示されるレイトレーシング法では、送信点から受信点に至るレイ(つまり、光線の一例としての電波線)を幾何学的にトレースすることで電波伝搬特性のシミュレーションが可能となる。ところが、レイトレーシング法において高精度な結果を得るためには、形状と材質(例えば電気的特性)を含む散乱体(構造物)のデータが必要となる。また、広範囲にわたる多くの散乱体を対象に反射、回折、透過等の相互作用回数の多いレイをトレースするので、シミュレーション演算(言い換えると、送信点からの電波送信に応じた電波環境の解析処理)に多くの時間を要する。特に、広域なエリア(例えば、ショッピングモール等の大施設内または広域な屋外等)を対象にした場合には、非特許文献1または特許文献1に記載の技術を用いても膨大なシミュレーション演算が必要となって電波環境の解析処理に時間を要するので、解析処理に基づいて生成される電波環境の可視化を行う際の弊害の一つとなっていた。
(実施の形態1)
 そこで、以下の実施の形態1では、広域なエリアを対象とした電波環境の解析処理を効率的に行い、電波環境の可視化をより高速に行うことを支援する電波環境表示装置および電波環境表示方法の例を説明する。
 以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る電波環境表示装置および電波環境表示方法を具体的に開示したそれぞれの実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
 以下の実施の形態では、電波環境の可視化を目的とする対象エリア(以下、「エリア」と略記する)には複数の観測点(言い換えると、受信点)と少なくとも1つの無線送信機が配置される地点(言い換えると、送信点)とが設けられ、このエリアとして屋外等の広域なエリアを例示して説明する。以下の説明において、電波環境とは、送信点(後述参照)に配置される無線送信機から電波が送信(放射)された場合に、電波環境表示装置によって実行される解析処理(シミュレーション)の中で計算されるエリア内の地点における受信品質である。受信品質は、例えば受信電力(言い換えると、受信電界強度)および到来方向である。
 図1は、実施の形態1に係る電波環境表示装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。電波環境解析装置の一例としての電波環境表示装置100は、送信点(例えば無線送信機)が配置されるエリアに関する解析基礎データ7bを用いて、電波環境の解析処理(言い換えると、送信点から送信される電波がエリア内のそれぞれの地点において受信される場合の電波環境のシミュレーション)を実行する(図3,図5,図7,図10参照)。電波環境表示装置100は、その解析処理に基づく解析結果のデータ(例えば、送信点から送信される電波が、エリア内のそれぞれの地点においてどのような受信電力にて受信されるかを示す受信電力分布図等)を表示する。
 電波環境表示装置100は、プロセッサ1と、ROM2と、RAM3と、キーボード4と、マウス5と、ディスプレイ6と、HDD(Hard Disk Drive)7とを含む構成である。ROM2、RAM3、キーボード4、マウス5、ディスプレイ6およびHDD7は、それぞれプロセッサ1との間でデータもしくは情報の入出力が可能に内部バス等で接続される。
 プロセッサ1は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成される。プロセッサ1は、電波環境表示装置100の制御部として機能し、電波環境表示装置100の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、電波環境表示装置100の各部との間のデータもしくは情報の入出力処理、データの演算処理、およびデータもしくは情報の記憶処理を行う。プロセッサ1は、HDD7に記憶されたプログラム7aに従って動作する。プロセッサ1は、処理の実行時にROM2およびRAM3を使用し、現在の時刻情報を取得するとともに、後述する各種の解析処理により生成された解析結果データ7cをディスプレイ6に出力して表示させる。
 ROM2は、読み出し専用のメモリであり、OS(Operating System)のプログラムおよびデータを予め格納する。このOSのプログラムは、電波環境表示装置100の起動に伴って実行される。
 RAM3は、書き込みおよび読み出しが可能なメモリであり、各種の電波環境の解析処理(図3,図5,図7,図10参照)の実行時にワークメモリとして用いられ、各種の電波環境の解析処理の際に用いるまたは生成されるデータもしくは情報を一時的に保持する。
 操作入力部の一例としてのキーボード4およびマウス5は、ユーザとの間のヒューマンインターフェースとしての機能を有し、ユーザの操作を入力する。言い換えると、キーボード4およびマウス5は、電波環境表示装置100により実行される各種の処理における各種の設定に用いられる。
 表示部の一例としてのディスプレイ6は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electroluminescence)等の表示デバイスを用いて構成される。ディスプレイ6は、ユーザとの間のヒューマンインターフェースとしての機能を有し、各種の設定の内容や電波環境表示装置100の動作状態、各種の計算結果および解析結果に対応する表示データ7dを表示する。
 HDD7は、各種の電波環境の解析処理(図3,図5,図7,図10参照)を実行するためのプログラム7aと、各種の電波環境の解析処理の際に用いる解析基礎データ7bと、各種の電波環境の解析処理による解析結果に相当する解析結果データ7cと、その解析結果データ7cに基づいて生成される表示データ7dとを格納する。解析基礎データ7bには、例えばエリア内の地図もしくはレイアウトのデータ、エリア内に設置されている散乱体(つまり、電波の進行を遮る障害物)の種別(例えば材質)とその種別に対応する材料定数(例えば電波減衰量)とが対応付けられた散乱体データ、エリア内の無線送信機の配置位置等の各種のデータもしくは情報が含まれる(後述参照)。
 エリア内の電波環境の解析処理のプログラムは、HDD7からプロセッサ1を介してRAM3に読み出されて、プロセッサ1によって実行される。また、このプログラムは、HDD7以外の記録媒体(図示略、例えばCD-ROM)に記録され、対応する読取装置(図示略、例えばCD-ROMドライブ装置)によりRAM3に読み出されてもよい。
 上述したように、エリア内の電波環境の解析処理において用いられる解析基礎データ7bは、例えば次のデータもしくは情報を含む。(1)エリア内に配置される無線送信機(例えば、図4の送信点B0に配置される無線送信機、図11に示すアクセスポイントAP1,AP2,AP3,AP4,AP5)から送信される信号の送信電力(dBm)、周波数、変調方式等、アンテナの利得および配置箇所の高さ等のデータ、(2)エリア内の地点(つまり、仮想的な受信点)において仮定する無線受信機のアンテナの利得および配置箇所の高さ等のデータ、(3)エリアの2次元あるいは3次元のサイズに関するデータ、(4)散乱体(つまり、電波の進行を遮る障害物)の3次元のサイズおよび位置(つまり、エリア内の2次元座標)に関するデータ、(5)解析処理に基づいて計算される受信品質(例えば受信電力)の下限値(例えば「-100dBm」)の設定値データ。
 実施の形態1に係る電波環境表示装置100は、エリア内の各地点(例えば100*100等に分割した複数の地点)における電波の受信電力および到来方向について、上述した解析基礎データ7bに基づいて、例えば公知のレイトレーシング法(例えば非特許文献1参照)または公知の統計的推定法を用いて計算することができる。従って、実施の形態1においては、エリア内の地点における電波の受信電力の計算方法の詳細については説明を省略する。
(解析処理の第1例)
 図2は、実施の形態1に係る電波環境表示装置100によるシミュレーションのモデルエリアの一例を示す図である。図2に示すように、実施の形態1に係る電波環境表示装置100によるシミュレーションの第1例(つまり、エリアの地点における電波環境の解析処理の第1例)のモデルエリアは、例えば屋外等の広域なエリアである。図2には、モデルエリアの一例として、5km*5km(*:乗算を示す演算子)=25kmの面積を有するエリアの地図MP1が示されている。地図MP1のデータは、解析基礎データ7bに含まれる。位置P1,P2,P3は、図2に示す地図MP1のエリア内に配置される送信点(図示略)から電波(つまり、シミュレーション用の無線信号)が送信される場合の電波環境のシミュレーションの対象となる観測点(言い換えると、電波の受信点もしくは測定点)を示す。
 図3は、図2に示すモデルエリア内の地点における電波環境の解析処理の動作手順の第1例を説明するフローチャートである。図3に示す動作手順は、例えば電波環境表示装置100のプロセッサ1により実行される。解析処理の第1例では、電波環境表示装置100による解析処理をより高速化するために、図2に示す地図MP1(エリア)内に配置される送信点から送信される電波の進行を遮る散乱体(例えば建物)の体積は所定値(後述する体積初期値を含む)以上のものに限定され、その所定値未満の体積を有する散乱体は解析処理において存在しないものとして判断される。
 図3において、電波環境表示装置100に対し、ユーザの操作により、各種のパラメータの初期設定が実行される(S1)。具体的には、各種のパラメータとして、散乱体の体積初期値(例えば100m以上)と、解析処理において参照される散乱体を増やすための削減体積値(例えば10m)と、観測点(例えば、位置P1,P2,P3)と、解析処理を終了するための収束条件の一例としての観測点誤差設定値(例えば3dB)とが設定される。
 電波環境表示装置100は、ステップS1において設定された散乱体の体積初期値のパラメータと解析基礎データ7bとを用いて、体積初期値(例えば100m以上)の体積を有する散乱体の使用を想定したエリア内の地点における電波環境の第1回目の解析処理を実行する(S2)。つまり、電波環境表示装置100は、解析基礎データ7bに基づいて地図MP1上に位置する送信点に配置される無線送信機(図示略)からの電波による各地点での受信品質(例えば受信電力および到来方向)を計算し、地図MP1上それぞれの位置(地点)における受信電力および到来方向の計算結果を解析結果データ7cとしてHDD7に格納する。
 ステップS2の後、電波環境表示装置100は、ステップS1において設定された散乱体を増やす削減体積値に基づいて、地図MP1(エリア)内に配置される散乱体を増加するための設定を行う(S3)。具体的には、電波環境表示装置100は、第1回目の解析処理において参照される散乱体の体積として体積初期値(例えば100m以上)の体積を有する散乱体の使用を設定している。電波環境表示装置100は、第2回目の解析処理において参照される散乱体の体積として、体積初期値から削減体積値を1回減算(言い換えると、減少)した値(例えば90m以上=100m以上-10m)の体積を有する散乱体の使用を設定する。これにより、電波環境表示装置100は、第2回目の解析処理において参照する散乱体の個数を第1回目の解析処理において参照する散乱体の個数より増加して解析処理を行える。
 ステップS3の後、電波環境表示装置100は、ステップS3において設定された散乱体の体積値と解析基礎データ7bとを用いて、体積値(例えば90m以上)の体積を有する散乱体の使用を想定したエリア内の地点における電波環境の第2回目の解析処理を実行する(S4)。つまり、電波環境表示装置100は、解析基礎データ7bに基づいて地図MP1上に位置する送信点に配置される無線送信機(図示略)からの電波による各地点での受信品質(例えば受信電力および到来方向)を計算し、地図MP1上それぞれの位置(地点)における受信電力および到来方向の計算結果を解析結果データ7cとしてHDD7に格納する。
 電波環境表示装置100は、地図MP1上のそれぞれの観測点(つまり、ステップS1において設定された全ての位置P1,P2,P3)における、今回(現在)の解析処理により得られた解析結果データ7cと直前の解析処理により得られた解析結果データ7cとの誤差(つまり、差異)を計算して比較する(S5)。
 電波環境表示装置100は、ステップS5の比較の結果、それぞれの観測点(つまり、ステップS1において設定された全ての位置P1,P2,P3)において解析結果データ7cが収束したか(つまり、ステップS5において計算された差異がステップS1において設定された誤差設定値以下となったか)否かを判定する(S6)。
 それぞれの観測点(つまり、ステップS1において設定された全ての位置P1,P2,P3)において解析結果データ7cが収束していないと判定された場合には(S6、NO)、電波環境表示装置100の処理はステップS3に戻る。つまり、電波環境表示装置100は、ステップS1において設定された散乱体を増やす削減体積値に基づいて、地図MP1(エリア)内に配置される散乱体を増加するための設定を行う(S3)。従って、電波環境表示装置100は、それぞれの観測点(つまり、ステップS1において設定された全ての位置P1,P2,P3)において解析結果データ7cが収束したと判定するまで、ステップS3,S4,S5,S6の一連の処理を繰り返す。
 電波環境表示装置100は、それぞれの観測点(つまり、ステップS1において設定された全ての位置P1,P2,P3)において解析結果データ7cが収束したと判定した場合には(S6、YES)、エリア内の地点における電波環境の解析処理を終了する。また、電波環境表示装置100は、エリア内の地点における電波環境の解析処理の解析結果(図示略)をディスプレイ6に表示する(S7)。
 このように、実施の形態1に係る電波環境表示装置100は、複数の観測点(例えば位置P1,P2,P3)を有するエリア内に配置される無線送信機からの電波送信に応じた電波環境を解析する。電波環境表示装置100は、初期値(例えば体積初期値)以上の体積を有する散乱体を用いて電波環境の解析処理をプロセッサ1において実行し、その解析処理に基づく複数の観測点のそれぞれにおける電波環境の解析結果データ7cをHDD7(メモリの一例)において保持する。また、電波環境表示装置100は、体積を削減体積値(第1所定値の一例、例えば10m)減少した散乱体を用いて電波環境の解析処理を実行する。電波環境表示装置100は、削減体積値の体積の減少前の散乱体を用いた解析処理に基づく複数の観測点のそれぞれにおける電波環境の解析結果データ7cと、削減体積値の体積の減少後の散乱体を用いた解析処理に基づく複数の観測点のそれぞれにおける電波環境の解析結果データ7cとの差異が誤差設定値(第2所定値の一例、例えば3dB)以下である場合に、電波環境の解析処理を終了する。
 これにより、電波環境表示装置100は、屋外等の広域なエリア(例えば地図MP1に示される25kmのエリア)を対象とした電波環境の解析処理を効率的に行えるので、電波環境の可視化をより高速に行うことを支援できる。つまり、上述したように、電波環境の解析処理において、電波の進行を遮る散乱体の体積を、体積初期値および削減体積値の分減少した体積値以上のものに限定されるので、体積初期値および削減体積値の分減少した体積値未満の散乱体は除外される。従って、電波環境表示装置100は、地図MP1上に実際に配置される全ての散乱体を対象として各地点の電波環境を解析処理するのに比べて、より高速に解析処理を実行できる。
 また、電波環境表示装置100は、散乱体の体積を削減体積値の分だけ減少して解析処理を行ってもそれぞれの観測点(つまり、全ての観測点)において誤差設定値未満の差異しか得られない場合に解析処理を終了するので、より高速に解析処理を実行できながらも精度の良好な解析結果データ7cを取得できる。例えば、エリア全域の電波環境の解析結果を得るにあたり、ユーザが特に観測したいと考える複数の箇所に観測点(例えば位置P1,P2,P3)を配置し、それらの観測点以外の地点における電波環境は解析処理(つまり、シミュレーション)で概略的に把握したいというニーズがあるとする。この場合でも、電波環境表示装置100は、より高速に解析処理を実行できながらも精度の良好な解析結果データ7cを取得できるので、上述したユーザのニーズを的確に満たした電波環境の解析結果データ7cを生成できる。言い換えると、電波環境表示装置100は、屋外等の広域なエリアにおいてレイトレーシング法を用いる時の限界と指摘されている所定回数(例えば4~5回)を超える電波の反射、透過、回折等の相互作用があっても、より高速に解析処理を実行できながらも精度の良好な解析結果データ7cを取得できる。
(解析処理の第2例)
 図4は、実施の形態1に係る電波環境表示装置100によるシミュレーションのモデルエリアの一例を示す図である。解析処理の第1例と同一の要素には同一の符号を付与して説明を簡略化または省略し、異なる内容について説明する。図4に示すように、実施の形態1に係る電波環境表示装置100によるシミュレーションの第2例(つまり、エリアの地点における電波環境の解析処理の第2例)のモデルエリアは、例えば屋外等の広域なエリアである。図4には、モデルエリアの一例として、5km*5km(*:乗算を示す演算子)=25km以上の面積を有するエリアの地図MP1(図2参照)が分割処理されて生成された複数のブロックエリアが示されている。それぞれのブロックエリア(具体的には、第1ブロックエリアDST1,ブロックエリアDSTw1,DSTs2,DSTs3…)の面積は、例えば1km*1km=1kmである。
 電波環境表示装置100は、電波環境の解析処理の第2例では、電波環境の解析処理の第1例とは異なり、図4に示す地図MP1の全域を解析処理の対象とせず、地図MP1の全域を複数のブロックエリアに分割し、それぞれのブロックエリアを解析処理の対象と設定する。例えば、電波環境の解析処理の第2例では、地図MP1上で生成された第1ブロックエリアDST1に送信点B0が配置され、所定強度(例えば0dBm)の電波が送信されることが想定され、第1ブロックエリアDST1を対象とした電波環境の解析処理が実行される。また、それぞれのブロックエリアの隣接する境界位置のいずれか(例えばブロックエリアの長手方向の一辺の中点位置(例えば位置Bs1,Bs2)または長手方向の一辺に直交する一辺の中点位置(例えば位置Bw1))に、上述した所定強度と同一の強度の電波を送信する仮想的な2次送信点(つまり、2次無線送信機)が配置されることが想定され、第1ブロックエリアDST1以外の残りのブロックエリアを対象とした電波環境の解析処理が実行される。最後に、電波環境の受信品質の下限値と第1ブロックエリアDST1における解析結果データ7cとが考慮された上で、上述したそれぞれの2次送信点に配置される2次無線送信機が送信する電波の強度が補正されることで、エリア全域内の地点における電波環境の解析処理が実行される(図5参照)。
 図5は、図2に示すモデルエリア内の地点における電波環境の解析処理の動作手順の第2例を説明するフローチャートである。図5に示す動作手順は、例えば電波環境表示装置100のプロセッサ1により実行される。解析処理の第2例では、電波環境表示装置100による解析処理をより高速化するために、図4に示す地図MP1(エリア)を複数のブロックに分割し、それぞれのブロックエリアに対して解析処理が実行され、それぞれのブロックエリア毎の解析結果を用いてエリア全域内の解析結果が生成される際に、それぞれのブロックエリア毎の解析結果が補正される。
 図5において、電波環境表示装置100に対し、ユーザの操作により、各種のパラメータの初期設定が実行される(S11)。具体的には、電波環境表示装置100は、各種のパラメータとして、地図MP1(エリア)の各地点に配置されている散乱体の数が所定値以下となるように、解析処理の対象となるエリア(例えば地図MP1のエリア)を複数のブロックエリアに分割する。または、電波環境表示装置100は、ユーザの操作により、同エリア(上述参照)を複数のブロックに分割する。また、それぞれの隣接するブロックエリア(例えば第1ブロックエリアDST1)とブロックエリア(例えばブロックエリアDSTs2)との境界の所定位置(例えば中点位置)に仮想的な2次送信点(例えば位置Bs1)が設定される。
 電波環境表示装置100は、ステップS11において設定された複数のブロックエリアのうち第1ブロックエリアDST1(図4参照)を対象とし、解析基礎データ7bを用いて、第1ブロックエリアDST1に配置される散乱体の使用を想定した各地点における電波環境の解析処理を実行する(S12)。つまり、電波環境表示装置100は、解析基礎データ7bに基づいて地図MP1上に位置する送信点B0に配置される無線送信機(図示略)からの電波による第1ブロックエリアDST1内の各地点での受信品質(例えば受信電力および到来方向)を計算し、同各地点における受信電力および到来方向の計算結果を解析結果データ7cとしてHDD7に格納する。
 電波環境表示装置100は、第1ブロックエリアDST1に隣接するブロックエリア(例えばブロックエリアDSTs2,DSTw1)を対象とし、解析基礎データ7bを用いて、ステップS11において設定された仮想的な2次送信点(例えば位置Bs1)から所定強度の電波が送信される場合を想定した各地点における電波環境の解析処理を実行する(S13)。所定強度は、例えば送信点B0から送信される電波の強度(0dBm)と同一の強度である。また、電波環境表示装置100は、地図MP1のエリア全域に設けられたブロックエリアに対して同様な電波環境の解析処理を実行したかどうかを判断する(S14)。電波環境表示装置100は、地図MP1のエリア全域に設けられたブロックエリアに対して同様な電波環境の解析処理を実行するまでステップS13の処理を繰り返す(S13、NO)。
 一方、電波環境表示装置100は、地図MP1のエリア全域に設けられたブロックエリアに対して同様な電波環境の解析処理を実行したと判断した場合に(S14、YES)、それぞれのブロックエリア毎の解析処理に基づく解析結果データ7cを合成して地図MP1内のエリア全域を対象とした解析結果データ7cを生成する(S15)。
 電波環境表示装置100は、ステップS15の後、第1ブロックエリアDST1に対応する解析結果データ7c(解析処理結果)に基づいて、それぞれのブロックエリア毎の解析処理に基づく解析結果データ7cを補正する(S16)。
 ここで、第1ブロックエリアDST1に隣接するブロックエリアDSTs2、ブロックエリアDSTs2に隣接するブロックエリアDSTs3のそれぞれにおける解析結果データ7cの補正について簡単に説明する。
 先ず、送信点B0から送信される電波の強度は「0dBm」であり、ステップS13における第1ブロックエリアDST1に対応する解析結果データ7cの中で境界位置(例えば位置Bs1)の電波の受信電力(強度)が「-40dBm」であったとする。上述したように、ブロックエリアDSTs2内の2次送信点の位置Bs1に配置されると想定される2次無線送信機(図示略)から送信される電波の強度は一律に「0dBm」としている。従って、ステップS16では、ブロックエリアDSTs2に対応する解析結果データ7cは、ステップS13において計算されたブロックエリアDSTs2内の各地点における解析結果データ7cから一律にそれぞれ「-40dBm」程加算されるように補正される。
 次に、ステップS13におけるブロックエリアDSTs2に対応する解析結果データ7cの中で境界位置(例えば位置Bs2)の電波の受信電力(強度)が「-25dBm」であったとする。上述したように、ブロックエリアDSTs3内の2次送信点の位置Bs2に配置されると想定される2次無線送信機(図示略)から送信される電波の強度は一律に「0dBm」としている。従って、ステップS16では、ブロックエリアDSTs3に対応する解析結果データ7cは、ステップS13において計算されたブロックエリアDSTs2内の各地点における解析結果データ7cから一律にそれぞれ「-65dBm」(=第1ブロックエリアDST1の補正分である「-40dBm」+ブロックエリアDSTs2の補正分である「-25dBm」)程加算されるように補正される。
 なお、電波環境表示装置100は、ステップS16において、電波環境の解析処理に基づく解析結果データ7cに含まれる受信品質(例えば受信電力)の下限値(例えば-100dBm)より下回らないように解析結果データ7cを補正する。このため、電波環境表示装置100は、ステップS16の補正において補正後の受信品質(例えば受信電力)が上述した下限値以下となる場合には、その下限値をその地点における受信品質(例えば受信電力)として採用した解析結果データ7cを算出する。
 電波環境表示装置100は、ステップS16の後、地図MP1のエリア内の地点における電波環境の解析処理を終了する。また、電波環境表示装置100は、地図MP1のエリア内の地点における電波環境の解析処理の解析結果(図示略)をディスプレイ6に表示する(S17)。
 このように、実施の形態1に係る電波環境表示装置100は、地図MP1のエリア内(例えば送信点B0)に配置される無線送信機(図示略)からの所定強度(例えば0dBm)の電波送信に応じた電波環境を解析する。電波環境表示装置100は、エリアを複数のブロックエリアに分割し、無線送信機が配置される第1ブロックエリアDST1に位置する散乱体を用いて電波環境の解析処理をプロセッサ1において実行し、その解析処理に基づく第1ブロックエリアDST1の各地点における電波環境の解析結果をHDD7(メモリの一例)において保持する。電波環境表示装置100は、第1ブロックエリアDST1を含む各ブロックエリアが隣接する境界位置に所定強度(例えば0dBm)の電波を送信する2次無線送信機をそれぞれ仮想的に配置し、それぞれの2次無線送信機からの電波送信に応じた電波環境の解析処理を第1ブロックエリアDST1以外のブロックエリア(例えばブロックエリアDSTw1,DSTs2,DSTs3,…)毎に実行する。電波環境表示装置100は、第1ブロックエリアDST1における電波環境の解析結果に基づいて、第1ブロックエリアDST1以外のブロックエリア毎に実行されたそれぞれの2次無線送信機からの電波送信に応じた電波環境の解析処理を補正する。
 これにより、電波環境表示装置100は、屋外等の広域なエリア(例えば地図MP1に示される25km以上のエリア)を複数のブロックエリアに分割してそれぞれのブロックエリアを対象とした電波環境の解析処理を効率的に行えるので、電波環境の可視化をより高速に行うことを支援できる。また、電波環境表示装置100は、解析処理の対象とするブロックエリアをきめ細かく分割して解析処理することで、それぞれのブロックエリア毎の解析処理(シミュレーション)に基づく解析結果の信頼性を向上できるので、補正後のエリア全域を対象とした解析結果データの生成精度を的確に担保できる。従って、電波環境表示装置100は、地図MP1上に実際に配置される全ての散乱体を対象として各地点の電波環境を解析処理するのに比べて、より高速に解析処理を実行できる。
 例えば、エリア全域の電波環境の解析結果を得るにあたり、ユーザが特に観測したいと考える複数の箇所に観測点を配置し、それらの観測点以外の地点における電波環境は解析処理(つまり、シミュレーション)で概略的に把握したいというニーズがあるとする。この場合でも、電波環境表示装置100は、複数のブロックエリア毎に解析処理をより高速に実行できながらも合成後のブロックエリア毎の解析結果を補正するので精度の良好な解析結果データ7cを取得でき、上述したユーザのニーズを的確に満たした電波環境の解析結果データ7cを生成できる。言い換えると、電波環境表示装置100は、屋外等の広域なエリアにおいてレイトレーシング法を用いる時の限界と指摘されている所定回数(例えば4~5回)を超える電波の反射、透過、回折等の相互作用があっても、より高速に解析処理を実行できながらも精度の良好な解析結果データ7cを取得できる。
 なお、電波環境表示装置100は、ステップS12,S13におけるそれぞれのブロックエリアを対象とした解析処理において、上述した解析処理の第1例において説明した解析処理と同一の解析処理(図3参照)を個別に実行してもよい。これにより、電波環境表示装置100は、それぞれのブロックエリア毎に配置される散乱体の体積の大小を考慮した解析処理を実行できるので、より高速に解析処理を実行できる。
(解析処理の第2例の変形例)
 図6は、実施の形態1に係る電波環境表示装置100によるシミュレーションのモデルエリアの一例を示す図である。解析処理の第1例または第2例と同一の要素には同一の符号を付与して説明を簡略化または省略し、異なる内容について説明する。図6に示すように、実施の形態1に係る電波環境表示装置100によるシミュレーションの第2例(つまり、エリアの地点における電波環境の解析処理の第2例)の変形例のモデルエリアは同様に、例えば屋外等の広域なエリアである。図6には、モデルエリアの一例として、5km*5km(*:乗算を示す演算子)=25kmの面積を有するエリアの地図MP1(図2参照)が示されている。
 電波環境表示装置100は、電波環境の解析処理の第2例の変形例では、電波環境の解析処理の第2例とは異なり、図6に示す地図MP1の全域を解析処理の対象とせず、地図MP1の所定位置(例えば送信点C0の位置)に無線送信機の配置を設定し、送信点C0から半径r1(所定値)以下の円形状のエリアを第1ブロックエリアDSTc1と設定する。例えば、電波環境の解析処理の第2例の変形例では、第1ブロックエリアDSTc1に送信点C0が配置され、所定強度(例えば0dBm)の電波が送信されることが想定され、第1ブロックエリアDSTc1を対象とした電波環境の解析処理が実行される。また、第1ブロックエリアDSTc1の送信点C0の位置を中心としかつ距離r2毎に等間隔に円弧上に存在する位置C1,C2,C3,…の位置に、上述した所定強度と同一の強度の電波を送信する仮想的な2次送信点(つまり、2次無線送信機)が配置されることが想定され、それぞれの2次送信点の位置を中心とした半径r1の円形状のブロックエリアを対象とした電波環境の解析処理が個別に実行される。最後に、電波環境の受信品質の下限値と第1ブロックエリアDSTc1における解析結果データ7cとが考慮された上で、上述したそれぞれの2次送信点に配置される2次無線送信機が送信する電波の強度が補正されることで、エリア全域内の地点における電波環境の解析処理が実行される(図7参照)。
 図7は、図2に示すモデルエリア内の地点における電波環境の解析処理の動作手順の第2例の変形例を説明するフローチャートである。図7に示す動作手順は、例えば電波環境表示装置100のプロセッサ1により実行される。図7の動作手順の説明において、図5の動作手順と同一の処理については同一のステップ番号を付与して説明を簡略化または省略し、異なる内容について説明する。解析処理の第2例の変形例では、電波環境表示装置100による解析処理をより高速化するために、図6に示す地図MP1(エリア)内の位置に配置された送信点C0を中心とする円形状の第1ブロックエリアDSTc1、第1ブロックエリアDSTc1の円弧上の複数の位置を2次送信点として有する円形状の複数のブロックエリアを対象に解析処理が実行され、それぞれのブロックエリア毎の解析結果を用いてエリア全域内の解析結果が生成される際に、それぞれのブロックエリア毎の解析結果が補正される。
 図7において、電波環境表示装置100に対し、ユーザの操作により、各種のパラメータの初期設定が実行される(S11a)。具体的には、電波環境表示装置100は、各種のパラメータとして、地図MP1(エリア)の各地点に配置されている散乱体の数が所定値以下となるように、地図MP1(エリア)の中から、無線送信機(図示略)の配置が想定される送信点C0を含む半径r1の円形状の第1ブロックエリアDSTc1を設定する。また、第1ブロックエリアDSTc1の円弧上に配置される2次送信点の間隔(距離r2)が設定される。
 電波環境表示装置100は、ステップS11aにおいて設定された第1ブロックエリアDSTc1(図6参照)を対象とし、解析基礎データ7bを用いて、第1ブロックエリアDSTc1に配置される散乱体の使用を想定した各地点における電波環境の解析処理を実行する(S12)。つまり、電波環境表示装置100は、解析基礎データ7bに基づいて地図MP1上に位置する送信点C0に配置される無線送信機(図示略)からの電波による第1ブロックエリアDSTc1内の各地点での受信品質(例えば受信電力および到来方向)を計算し、同各地点における受信電力および到来方向の計算結果を解析結果データ7cとしてHDD7に格納する。
 電波環境表示装置100は、ステップS11aにおいて設定された距離r2の設定値を用いて、円形状の第1ブロックエリアDSTc1の円弧上の複数の位置(例えば、位置C1,C2,C3,…)に新たな送信点(2次送信点)を配置する設定を行う(S13a)。電波環境表示装置100は、ステップS13aにおいて設定された複数の2次送信点のそれぞれを中心とする半径r1の円形状のエリア(ブロックエリアの一例)を対象とし、解析基礎データ7bを用いて、2次送信点(例えば位置C1,C2,C3,…)から所定強度の電波が送信される場合を想定した各エリア内の地点における電波環境の解析処理を実行する(S13b)。所定強度は、例えば送信点C0から送信される電波の強度(0dBm)と同一の強度である。また、電波環境表示装置100は、地図MP1のエリア全域に設けられたブロックエリア(具体的には、第1ブロックエリアDSTc1を含む全てのブロックエリア)に対して同様な電波環境の解析処理を実行したかどうかを判断する(S14)。電波環境表示装置100は、地図MP1のエリア全域に設けられたブロックエリア(上述参照)に対して同様な電波環境の解析処理を実行するまでステップS13a,S13bの処理を繰り返す(S14、NO)。
 一方、電波環境表示装置100は、地図MP1のエリア全域に設けられたブロックエリア(上述参照)に対して同様な電波環境の解析処理を実行したと判断した場合に(S14、YES)、それぞれのブロックエリア毎の解析処理に基づく解析結果データ7cを合成して地図MP1内のエリア全域を対象とした解析結果データ7cを生成する(S15)。
 電波環境表示装置100は、ステップS15の後、第1ブロックエリアDSTc1に対応する解析結果データ7c(解析処理結果)に基づいて、それぞれのブロックエリア毎の解析処理に基づく解析結果データ7cを補正する(S16)。ここで、第1ブロックエリアDSTc1と重複するブロックエリア、またそのブロックエリアに隣接する他のブロックエリアのそれぞれにおける解析結果データ7cの補正については、解析処理の第2例の補正と同様であるため、詳細な説明は省略する。但し、解析処理の第2例の変形例では、解析処理の第2例とは異なってブロックエリア同士の重複範囲が存在するので、その重複範囲における解析結果データ7cは、上位のブロックエリア(言い換えると、送信点C0に近い側のブロックエリア)における解析結果データ7cが優先的に採用された上で補正される。
 ステップS16の後、電波環境表示装置100の処理は図5に示す処理と同様であるため、以降の説明は省略する。
 このように、実施の形態1に係る電波環境表示装置100は、地図MP1のエリア内(例えば送信点C0)に配置される無線送信機(図示略)からの所定強度(例えば0dBm)の電波送信に応じた電波環境を解析する。電波環境表示装置100は、エリアを複数のブロックエリアに分割し、無線送信機が配置される第1ブロックエリアDSTc1に位置する散乱体を用いて電波環境の解析処理をプロセッサ1において実行し、その解析処理に基づく第1ブロックエリアDSTc1の各地点における電波環境の解析結果をHDD7(メモリの一例)において保持する。電波環境表示装置100は、第1ブロックエリアDSTc1を含む各ブロックエリアが重複する位置(例えば、第1ブロックエリアDSTc1の円弧上の位置C1,C2,C3,…)に所定強度(例えば0dBm)の電波を送信する2次無線送信機をそれぞれ仮想的に配置し、それぞれの2次無線送信機からの電波送信に応じた電波環境の解析処理を第1ブロックエリアDSTc1以外のブロックエリア毎に実行する。電波環境表示装置100は、第1ブロックエリアDSTc1における電波環境の解析結果に基づいて、第1ブロックエリアDSTc1以外のブロックエリア毎に実行されたそれぞれの2次無線送信機からの電波送信に応じた電波環境の解析処理を補正する。
 これにより、電波環境表示装置100は、屋外等の広域なエリア(例えば地図MP1に示される25kmのエリア)を複数のブロックエリアに分割してそれぞれのブロックエリアを対象とした電波環境の解析処理を効率的に行えるので、電波環境の可視化をより高速に行うことを支援できる。また、電波環境表示装置100は、解析処理の対象とするブロックエリアをきめ細かく分割して解析処理することで、それぞれのブロックエリア毎の解析処理(シミュレーション)に基づく解析結果の信頼性を向上できるので、補正後のエリア全域を対象とした解析結果データの生成精度を的確に担保できる。従って、電波環境表示装置100は、地図MP1上に実際に配置される全ての散乱体を対象として各地点の電波環境を解析処理するのに比べて、より高速に解析処理を実行できる。
 例えば、エリア全域の電波環境の解析結果を得るにあたり、ユーザが特に観測したいと考える複数の箇所に観測点を配置し、それらの観測点以外の地点における電波環境は解析処理(つまり、シミュレーション)で概略的に把握したいというニーズがあるとする。この場合でも、電波環境表示装置100は、円形状の第1ブロックエリアDSTc1を含む複数のブロックエリア毎に解析処理をより高速に実行できながらも合成後のブロックエリア毎の解析結果を補正するので精度の良好な解析結果データ7cを取得でき、上述したユーザのニーズを的確に満たした電波環境の解析結果データ7cを生成できる。言い換えると、電波環境表示装置100は、屋外等の広域なエリアにおいてレイトレーシング法を用いる時の限界と指摘されている所定回数(例えば4~5回)を超える電波の反射、透過、回折等の相互作用があっても、より高速に解析処理を実行できながらも精度の良好な解析結果データ7cを取得できる。
 なお、電波環境表示装置100は、解析処理の第1例のステップS2およびステップS3、解析処理の第2例のステップS12およびステップS13、における解析処理、およびその他の解析処理において、電界強度の値によって計算を省いてもよい。具体的には、電波環境表示装置100は、解析処理の際に定められた下限値(たとえば-100dBm)を計算された電界強度が超えた(つまり、下限値以下となった)場合には、そのエリアの解析を省いてもよい。例えば、5km四方のエリアの解析処理を行う際、2GHzの電波であれば、100mほどの範囲の解析を行えば十分であるため、解析処理の前に下限値を予め決めておき、電波環境表示装置100は、計算された電界強度が下限値以下になった場合、そのエリアの解析を省く。これにより、電波環境表示装置100は不要な経路の計算をしないことになり、より高速に解析処理を実行できる。
 なお、電波環境表示装置100は、ステップS12,S13bにおけるそれぞれのブロックエリアを対象とした解析処理において、上述した解析処理の第1例において説明した解析処理と同一の解析処理(図3参照)を個別に実行してもよい。これにより、電波環境表示装置100は、それぞれのブロックエリア毎に配置される散乱体の体積の大小を考慮した解析処理を実行できるので、より高速に解析処理を実行できる。
(解析処理の第3例)
 図8は、実施の形態1に係る電波環境表示装置100によるシミュレーションのモデルエリアの一例を示す図である。図8に示すように、実施の形態1に係る電波環境表示装置100によるシミュレーションの第3例(つまり、エリアの地点における電波環境の解析処理の第3例)のモデルエリアは同様に、例えば屋外等の広域なエリアである。図8には、モデルエリアの一例として、5km*5km(*:乗算を示す演算子)=25kmの面積を有するエリアの地図MP1(図2参照)が示されている。
 電波環境表示装置100は、電波環境の解析処理の第3例では、地図MP1のエリアの位置(つまり、送信点D0)に無線送信機の配置を設定する。電波環境表示装置100は、送信点D0から360°の全方位において一様なレイ(つまり、所定強度の電波)を送信する場合に、送信点D0からの所定角度(例えば1°)の方向の範囲内であって、送信点D0からユーザの操作により指定された距離離れた位置(つまり、観測点)における電波減衰量を算出する。所定強度は、例えば「0dBm」である。
 図9は、送信点D0から電波が送信される1°の範囲内に位置する地点(例えば位置RR1,RR2)における電波WV1の電波減衰量の算出概要例の説明図である。図9に示すように、送信点D0は図8に示す送信点D0に対応する。送信点D0に配置される無線送信機から所定強度(例えば0dBm)の電波WV1が送信点D0を中心とした1°の範囲内(例えば送信点D0を中心とした場合の円弧上の位置RR1,RR2と、送信点D0とにより定まる扇形の範囲内)に送信された場合、位置RR1,RR2におけるそれぞれの電波減衰量が電波環境表示装置100により算出される。
 ここで、送信点D0から位置RR1に向かう仮想直線上には、金属体MT1と木材WD2とが配置されている。金属体は電波を透過させずに反射等させるので、電波WV1は送信点D0から位置RR1まで到達しないとして、位置RR1における電波減衰量の算出は電波環境表示装置100では省略される。
 一方、送信点D0から位置RR2に向かう仮想直線上には、金属体は配置されておらず、2つのコンクリート構造物CC1,CC2と木材WD1とが配置されている。従って、電波WV1は送信点D0から位置RR2まで到達するとして、電波環境表示装置100は、位置RR2における電波減衰量を次のようにして算出する。
 具体的には、電波環境表示装置100は、送信点D0から図9に示す1°の範囲内(例えば送信点D0を中心とした場合の円弧上の位置RR1,RR2と、送信点D0とにより定まる扇形の範囲内)における電波減衰量を、
  (要素1)距離(D0,RR2(=RR1))による減衰量
 +(要素2)コンクリート構造物CC1の材料定数(例えば減衰量)
 +(要素3)コンクリート構造物CC2の材料定数(例えば減衰量)
 +(要素4)木材WD1の材料定数(例えば減衰量)
の合計値として算出する。距離(D0、RR2)は、送信点D0と位置RR2との距離の最小値(つまり、直線上に並ぶ送信点D0と位置RR2との間の距離)を示す。
 (要素1)については、公知の距離に基づく電波減衰量の式により算出可能であり、HDD7のプログラム7aにおいて予め記憶されている。
 (要素2),(要素3),(要素4)については、散乱体の一例としてのコンクリート構造物および木材に対応した材料定数(例えば既定値)のデータ(散乱体データの一例)が解析基礎データ7bに予め含まれていてもよいし、電波環境表示装置100と通信可能に接続された外部装置(図示略)から上述した材料定数のデータを予め受信してHDD7に保存して必要な時に都度読み出してもよい。また、電波環境表示装置100は、解析基礎データ7bに含まれる地図MP1のデータに基づいて、送信点D0からユーザの操作によって指定される位置RR1,RR2までの経路上にどのような種別の散乱体が存在(配置)されているかを認識可能である。
 図10は、図2に示すモデルエリア内の地点における電波環境の解析処理の動作手順の第3例を説明するフローチャートである。図10に示す動作手順は、例えば電波環境表示装置100のプロセッサ1により実行される。解析処理の第3例では、電波環境表示装置100による解析処理をより高速化するために、送信点D0からのユーザが観測したい観測点の位置が指定されると、送信点D0から所定角度の範囲内に位置する観測点までの距離および散乱体の種別に応じて電波減衰量を算出する。
 図10において、電波環境表示装置100に対し、ユーザの操作により、各種のパラメータの初期設定が実行される(S21)。具体的には、電波環境表示装置100は、各種のパラメータとして、送信点D0の位置とユーザが観測したい観測点の送信点D0からの距離とを設定し、さらに、電波減衰量の算出の対象となるエリアを定める単位角度(所定角度の一例、例えば1°)を設定する。
 電波環境表示装置100は、送信点D0から360°(つまり、全方位)に一様な強度(例えば0dBm)の電波WV1の送信(放射)をシミュレート(模擬)する(S22)。電波環境表示装置100は、解析基礎データ7bに含まれる屋外等の地図MP1のデータまたは屋内等のレイアウトのデータに基づいて、エリア内で電波WV1の通過する散乱体の数をカウントする(S23)。
 電波環境表示装置100は、ステップS23においてカウントされた散乱体毎に電波WV1の透過または非透過を判断する(S24)。例えば、電波環境表示装置100は、散乱体が金属体である場合には非透過と判断し、金属体でない散乱体である場合には透過と判断する。
 電波環境表示装置100は、解析基礎データ7bを用いて、ステップS24において非透過と判断された散乱体に対応する材料定数(例えば上述した(要素2)~(要素4)の減衰量)と、送信点D0からの距離による減衰量(例えば上述した(要素1)参照)とを用いて、エリア毎の電波の減衰量を算出する(S25)。電波環境表示装置100は、ステップS25において、360°の全方位のうち単位角度(例えば1°)毎に走査しながら、ステップS23~S25の処理を実行する。
 電波環境表示装置100は、ステップS25の後、地図MP1のエリア内の地点における電波環境の解析処理を終了する。また、電波環境表示装置100は、地図MP1のエリア内の地点における電波環境の解析処理の解析結果(図示略)をディスプレイ6に表示する(S26)。
 このように、実施の形態1に係る電波環境表示装置100は、エリア内の送信点D0に配置される無線送信機からの所定強度(例えば0dBm)の電波送信に応じた電波環境を解析する。電波環境表示装置100は、無線送信機の配置位置(つまり、送信点D0)から所定角度(例えば1°)の範囲内に位置する1つ以上の散乱体の数をプロセッサ1において計数する。電波環境表示装置100は、計数された数のそれぞれの散乱体の種別とその種別に対応する電波減衰量とを対応付けた散乱体データをHDD7(メモリの一例)から読み出す。電波環境表示装置100は、無線送信機から所定強度の電波が全方位に送信された場合に、所定角度の範囲内に位置する散乱体の計数結果と散乱体データとに基づいて、所定角度の範囲内に位置する、配置位置から指定距離離れた位置における電波減衰量を算出する。
 これにより、電波環境表示装置100は、屋外等の広域なエリア(例えば地図MP1に示される25km以上のエリア)に対し、送信点D0を起点としてユーザにより指定された距離離れた所定角度毎の位置における電波環境の解析処理を簡易かつより高速に行えるので、電波環境の可視化をより高速に行うことを支援できる。また、電波環境表示装置100は、解析処理の第3例によって、例えば送信点D0に配置される無線送信機が移動体(例えば車両)等で移動する場合でも同様に簡易かつより高速に電波環境の解析処理を実行できるので、送信点の移動に伴う電波環境の追従性にも優れるので、ユーザの利便性を向上できる。
(実施の形態2の内容に至る経緯)
 非特許文献1を含む従来技術では、エリアを対象として電波環境の解析結果(つまり、エリア内の地点における電波環境のシミュレーション結果)を表示することは開示されていた。しかし、必ずしも表示される解析結果が、その解析結果を確認するユーザの意図に沿っているとは限らず、ユーザの特定の領域または動線上においてより詳細に確認したいというニーズを満たすものではなかった点で、ユーザの利便性を向上することは困難であった。
(実施の形態2)
 そこで、以下の実施の形態2では、広域なエリアを対象として実行された電波環境の解析処理を表示する際に、ユーザの観測したい領域または動線上の解析結果を効率的に抽出して可視化することを支援する電波環境表示装置および電波環境表示方法の例を説明する。実施の形態2に係る電波環境表示装置の構成は実施の形態1に係る電波環境表示装置100と同一であるため、同一の構成要素には同一の符号を付与して説明を簡略化または省略し、異なる内容について説明する。
 図11は、実施の形態2に係る電波環境表示装置100における、複数のアクセスポイントAP1,AP2,AP3,AP4,AP5が配置されたショッピングモールSML1内を対象とした電波環境の可視化結果の一例とユーザにより指定された抽出範囲ARE1の一例とを示す図である。図12は、実施の形態2に係る電波環境表示装置100における、複数のアクセスポイントAP1,AP2,AP3,AP4,AP5が配置されたショッピングモールSML1内を対象とした電波環境の可視化結果の一例とユーザにより指定された動線PTH1の一例とを示す図である。
 実施の形態2では、電波環境表示装置100は、電波環境の解析処理の対象とする広域なエリアをショッピングモールSML1として、例えば実施の形態1にて説明した方法で電波環境の解析処理を実行し、その解析処理に基づく解析結果をディスプレイ6に表示する。その表示された解析結果が図11または図12に示されている。
 電波環境表示装置100は、図11に示すように、ショッピングモールSML1内でユーザがマウス5によって抽出範囲ARE1と時間帯とを選択する操作を行った場合には、その操作に応じて、選択された時間帯の抽出範囲ARE1内の地点における解析結果(例えば電界強度分布または累積確率分布、部分的電波環境分布データの一例)を生成して抽出してディスプレイ6に表示する。なお、電波環境表示装置100は、ユーザのマウス5を用いた抽出範囲ARE1の選択操作がなくても、所定の抽出範囲を選択する選択条件に従って、ショッピングモールSML1内でランダムな抽出範囲を所定時間経過毎に順次選択し、その選択された抽出範囲内の地点における解析結果(例えば電界強度分布または累積確率分布、部分的電波環境分布データの一例)を生成して抽出してディスプレイ6に表示してもよい。
 また、電波環境表示装置100は、図12に示すように、ショッピングモールSML1内でユーザがマウス5によって始点G1から終点G2までの動線PTH1と時間帯とを選択する操作を行った場合には、その操作に応じて、選択された時間帯の動線PTH1内の地点における解析結果(例えば電界強度分布または累積確率分布、部分的電波環境分布データの一例)を生成して抽出してディスプレイ6に表示する。なお、電波環境表示装置100は、ユーザのマウス5を用いた動線PTH1の選択操作がなくても、所定の動線を選択する選択条件に従って、ショッピングモールSML1内でランダムな動線を所定時間経過毎に順に選択し、その選択された動線上の地点における解析結果(例えば電界強度分布または累積確率分布、部分的電波環境分布データの一例)を生成して抽出してディスプレイ6に表示してもよい。
 このように、実施の形態2に係る電波環境表示装置100は、複数の観測点を有するエリア(例えばショッピングモールSML1)内に配置される少なくとも1つの無線送信機(例えばアクセスポイントAP1,AP2,AP3,AP4,AP5)からの電波送信に応じた電波環境の解析処理に基づく解析結果をエリア内の位置情報と対応付けた電波環境データをプロセッサ1において取得し、その電波環境データをHDD7(メモリの一例)に保持する。電波環境表示装置100は、エリア内の一部分の領域を選択し、その選択された一部分に対応する部分的電波環境データを抽出し、その抽出された部分的電波環境データに基づいて所定の電波環境分布データをディスプレイ6に出力する。
 これにより、電波環境表示装置100は、広域なエリア(例えばショッピングモールSML1)を対象として実行された電波環境の解析処理を表示する際に、ユーザの観測したいショッピングモールSML1の一部分(例えば抽出範囲を示す領域または動線上)の解析結果をユーザの操作もしくはランダムな選択によって効率的に抽出して可視化することを支援できる。従って、電波環境表示装置100は、ショッピングモールSML1の一部分における電波環境の解析結果を視覚的にユーザに提示できるので、例えばユーザの想定した電波環境との差異が生じていないか等をユーザに判断を促すことができ、ユーザの利便性を向上できる。
 また、電波環境表示装置100は、ユーザの操作が入力されるマウス5もしくはキーボード4(操作入力部の一例)を備え、ユーザのエリア内の一部分を指定する指定操作に応じて、指定された一部分に対応する部分的電波環境データを抽出する。これにより、電波環境表示装置100は、ユーザがショッピングモールSML1の特定の領域または動線上においてより詳細に確認したいというニーズを満たした解析結果を視覚的に表示できるので、ユーザの利便性を向上できる。
 また、エリア内の一部分は、無線送信機(例えばアクセスポイントAP3,AP4)が配置される地点を含むエリア内の一部の領域(例えば抽出範囲ARE1)である。これにより、電波環境表示装置100は、アクセスポイントAP3,AP4を含む抽出範囲ARE1において、アクセスポイントAP3,AP4の配置位置と抽出範囲ARE1内の電波環境の解析結果とをユーザに視覚的に提示できる。従って、ユーザは、例えばアクセスポイントAP3,AP4の配置位置がショッピングモールSML1の中で適切な配置位置となっているかどうかを簡単に確認できる。
 また、エリア内の一部分は、無線送信機(例えばアクセスポイントAP1,AP2,AP3,AP5)が配置される地点またはその地点の近傍箇所を1人以上の人物が通過する動線である。これにより、電波環境表示装置100は、アクセスポイントAP1,AP2,AP3,AP5が配置される地点またはその地点の近傍箇所を通過する動線PTH1において、ショッピングモールSML1内において買い物客等が通過する動線上の店舗等のレイアウトとアクセスポイントAP1,AP2,AP3,AP5の配置位置との関連性を電波環境の解析結果によってユーザに視覚的に提示できる。従って、ユーザは、例えばアクセスポイントAP1,AP2,AP3,AP5の配置位置がショッピングモールSML1内の店舗等のレイアウトとの関係で適切な配置位置となっているかどうかを簡単に確認できる。
 図13は、図11に示すショッピングモールSML1内に配置された複数のアクセスポイントAP1,AP2,AP3,AP4,AP5のそれぞれのカバーエリアとユーザにより指定された動線PTH2の一例とを示す図である。図14は、図13に示す動線PTH2に従ってそれぞれのアクセスポイントにおける端末接続数またはスループットの推移例を示すグラフである。図13に示すショッピングモールSML1は、図11または図12に示すショッピングモールSML1と同一である。
 電波環境表示装置100は、ユーザがマウス5を用いて始点G3および終点G4とする動線PTH2と観測したい時間帯とを選択する操作を行った場合に、その操作に応じて、選択された時間帯の動線PTH2内の地点における解析結果(部分的電波環境分布データの一例)を抽出する。電波環境表示装置100は、その抽出された解析結果を用いて、選択された時間帯において、動線PTH2上を何台の無線端末(例えば買い物客が所持するスマートフォン)がどのアクセスポイントに接続しているか、またはそのアクセスポイントとの接続に基づくそれぞれの端末へ提供可能なスループットを分析する。電波環境表示装置100は、その分析結果のグラフ(図14参照)をディスプレイ6に表示する。
 図14では、ユーザの操作により指定された時間帯における、動線PTH2上またはその近傍箇所に配置されているアクセスポイントAP1,AP2,AP3における端末接続数またはスループットの推移が棒グラフによって示されている。
 図15は、図11に示すショッピングモール内に配置された複数のアクセスポイントのそれぞれのカバーエリアとユーザにより指定された抽出範囲の一例とを示す図である。図16は、図15に示す抽出範囲に従ってそれぞれのアクセスポイントにおける端末接続数またはスループットの推移例を示すグラフである。図15に示すショッピングモールSML1は、図11または図12に示すショッピングモールSML1と同一である。
 電波環境表示装置100は、ユーザがマウス5を用いて抽出範囲ARE1と観測したい時間帯とを選択する操作を行った場合に、その操作に応じて、選択された時間帯の抽出範囲ARE1内の地点における解析結果(部分的電波環境分布データの一例)を抽出する。電波環境表示装置100は、その抽出された解析結果を用いて、選択された時間帯において、抽出範囲ARE1内の地点を何台の無線端末(例えば買い物客が所持するスマートフォン)がどのアクセスポイントに接続しているか、またはそのアクセスポイントとの接続に基づくそれぞれの端末へ提供可能なスループットを分析する。電波環境表示装置100は、その分析結果のグラフ(図16参照)をディスプレイ6に表示する。
 図16では、ユーザの操作により指定された時間帯における、抽出範囲ARE1に配置されているアクセスポイントAP3,AP4における端末接続数またはスループットの推移が棒グラフによって示されている。
 このように、実施の形態2に係る電波環境表示装置100は、抽出された所定期間(例えばユーザが選択した時間帯)における解析結果(部分的電波環境データの一例)に基づいて、所定期間において一部分に対応する無線送信機(アクセスポイント)に接続可能な無線端末の状況を示すデータを分析し、その分析結果をディスプレイ6に出力する。これにより、電波環境表示装置100は、ユーザが選択した時間帯における、動線PTH2または抽出範囲ARE1の内部または近傍箇所に配置される1つ以上のアクセスポイントの配置位置と電波環境の分析結果(例えば端末接続数またはスループット)とを関連付けてユーザに視覚的に提示できる。従って、ユーザは、例えばショッピングモールSML1内に配置されているそれぞれのアクセスポイントの配置位置がショッピングモールSML1内にいる買い物客等の無線端末に対して良好な通信環境を提供できる位置であるかどうかを簡単に確認できる。
(実施の形態2の変形例)
 実施の形態2で説明した電波環境の解析結果の表示例は、例えば図11または図12に示すように、平面視または斜視(図示略)の2次元的な受信品質(例えば受信電力)の強さを色等で分類分けして表示されている。ところが、この表示例では、観測点の位置の高さが異なった場合に、高さが異なる位置を区別した解析結果の表示を行うことは困難であった。実際の電波環境の測定においては、観測点の位置が高さ毎に異なる場合も想定されるので、実施の形態2の表示例では、高さ毎に異なる観測点における解析結果を視覚的に提示することができない。
 実施の形態2の変形例では、電波環境表示装置100は、平面視または斜視のいずれにおいても観測点における解析結果を2次元的な色の分類分け(例えば図18の紙面左側参照)で示さず、同じ観測点における解析結果を球体もしくは多面体のような3次元的な指標で示す(例えば図18の紙面右側参照)。図18は、高さ毎に電波環境を可視化処理する動作概要例を示す図である。
 図18の紙面左側に示すように、サブ領域の一例としての領域RG1は、距離d1*距離d2(*:乗算の演算子)の長方形または正方形であり、観測点(例えば領域RG1の中心位置)を含む一定面積の領域である。領域RG1における電波環境の解析結果(例えば受信電力の強度)は、領域RG1内のそれぞれの地点における受信電力の強度の平均値であり、例えば赤色で塗りつぶした2次元的なパターンPT1により示されている。しかし、ディスプレイ6において解析結果がパターンPT1により示されてしまうと、上述したように、同じ観測点でも高さ毎に受信電力の強度が異なる場合には、その異なる受信電力の強度が視覚的に反映されて表示されない。
 実施の形態2の変形例に係る電波環境表示装置100は、図18の紙面右側に示すように、同一の面積を有する領域RG1における受信電力の強度の平均値を、例えば赤色で塗りつぶした3次元の球体MG1を用いてディスプレイ6に表示する。この球体MG1は、領域RG1の面積よりも小さい部分の占有率を有する。また、電波環境表示装置100は、領域RG1の中で球体MG1の表示部分以外の表示部分については受信電力の強度を表示することを省略する(言い換えると、透明色で表示する)。
 図17は、実施の形態2の変形例に係る電波環境表示装置100における、床面からの高さ毎に示した電波環境の可視化結果の一例を示す図である。床面H1PLは、例えば電波環境の解析処理の対象となったエリアの床面(地面)である。図17において点線で示される仮想平面H2PL,H3PL,…は、床面H1PLから所定間隔上方の位置(言い換えると、床面より異なる高さの位置)を示す2次元的な仮想面である。実施の形態2の変形例に係る電波環境表示装置100は、図17に示すように、床面H1PLの高さにおける電波環境の解析結果だけでなく、仮想平面H2PL,H3PL,…の高さにおける電波環境の解析結果を球体(図17に示す球体MG1参照)によって重ねて配置してディスプレイ6に表示可能である。
 例えば図18に示す領域RG1と同一の領域RG1において、床面H1PLの電波の受信電力の強度、仮想平面H2PLの電波の受信電力の強度、仮想平面H3PLの電波の受信電力の強度はそれぞれ異なる色の球体MG1,MG2,MG3で示されている。つまり、床面H1PLの電波の受信電力の強度、仮想平面H2PLの電波の受信電力の強度、仮想平面H3PLの電波の受信電力の強度は異なるので、電波環境表示装置100は、高さ毎に異なる電波環境の解析結果を視覚的に提示可能となる。
 このように、実施の形態2の変形例に係る電波環境表示装置100は、例えばユーザの操作によって選択された抽出範囲または動線上の部分的電波環境データを、一部分を所定面積毎に分割した複数のサブ領域(例えば領域RG1)毎の部分的電波環境データに区分し、その区分されたサブ領域に対応する部分的電波環境データを所定面積より小さい球体MG1等で表示する(図17参照)。抽出範囲が選択される場合でも動線が選択される場合でも、所定面積は抽出範囲または動線の面積を構成する微小な面積であり、以下同様である。これにより、電波環境表示装置100は、高さ毎に異なる電波環境の解析結果を視覚的に提示可能となり、エリア内の地点における電波環境の解析結果を高さ毎に重ねて表示した場合でも、その解析結果の視認性の劣化を効果的に抑制できる。
 また、実施の形態2の変形例に係る電波環境表示装置100は、例えばユーザの操作によって選択された抽出範囲または動線上の部分的電波環境データを、一部分を所定面積毎に分割した複数のサブ領域(例えば領域RG1)毎の部分的電波環境データに区分し、その区分されたサブ領域に対応する部分的電波環境データを所定面積より小さい円錐(図示略)等で表示してもよい。これにより、電波環境表示装置100は、高さ毎に異なる電波環境の解析結果として受信電力の強度だけでなく、円錐等の尖っている形状の方向から円錐の底面に向かうように電波の到来方向を視覚的に提示可能となる。また、電波環境表示装置100は、エリア内の地点における電波環境の解析結果を高さ毎に重ねて表示した場合でも、その解析結果の視認性の劣化を効果的に抑制できる。
 以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
 なお、本出願は、2018年3月12日出願の日本特許出願(特願2018-044718)に基づくものであり、その内容は本出願の中に参照として援用される。
 本開示は、広域なエリアを対象として実行された電波環境の解析処理を表示する際に、ユーザの観測したい領域または動線上の解析結果を効率的に抽出して可視化することを支援する電波環境表示装置および電波環境表示方法として有用である。
1 プロセッサ
2 ROM
3 RAM
4 キーボード
5 マウス
6 ディスプレイ
7 HDD
7a プログラム
7b 解析基礎データ
7c 解析結果データ
7d 表示データ
100 電波環境表示装置

Claims (8)

  1.  複数の観測点を有するエリア内に配置される少なくとも1つの無線送信機からの電波送信に応じた電波環境の解析処理に基づく解析結果を前記エリア内の位置情報と対応付けた電波環境データを取得するプロセッサと、
     前記電波環境データを保持するメモリと、を備え、
     前記プロセッサは、
     前記エリア内の一部分の領域を選択し、その選択された前記一部分に対応する部分的電波環境データを抽出し、その抽出された前記部分的電波環境データに基づいて所定の電波環境分布データを表示部に出力する、
     電波環境表示装置。
  2.  ユーザの操作が入力される操作入力部、を更に備え、
     前記プロセッサは、
     前記ユーザの前記エリア内の一部分を指定する指定操作に応じて、指定された前記一部分に対応する部分的電波環境データを抽出する、
     請求項1に記載の電波環境表示装置。
  3.  前記エリア内の一部分は、前記無線送信機が配置される地点を含む前記エリア内の一部の領域である、
     請求項1に記載の電波環境表示装置。
  4.  前記エリア内の一部分は、前記無線送信機が配置される地点またはその地点の近傍箇所を1人以上の人物が通過する動線である、
     請求項1に記載の電波環境表示装置。
  5.  前記プロセッサは、
     抽出された所定期間における前記部分的電波環境データに基づいて、前記所定期間において前記一部分に対応する前記無線送信機に接続可能な無線端末の状況を示すデータを分析し、その分析結果を前記表示部に出力する、
     請求項3または4に記載の電波環境表示装置。
  6.  前記プロセッサは、
     前記部分的電波環境データを、前記一部分を所定面積毎に分割した複数のサブ領域毎の部分的電波環境データに区分し、その区分されたサブ領域に対応する部分的電波環境データを前記所定面積より小さい球体で表示する、
     請求項1に記載の電波環境表示装置。
  7.  前記プロセッサは、
     前記部分的電波環境データを、前記一部分を所定面積毎に分割した複数のサブ領域毎の部分的電波環境データに区分し、その区分されたサブ領域に対応する部分的電波環境データを前記所定面積より小さい円錐体で表示する、
     請求項1に記載の電波環境表示装置。
  8.  電波環境表示装置における電波環境表示方法であって、
     複数の観測点を有するエリア内に配置される少なくとも1つの無線送信機からの電波送信に応じた電波環境の解析処理に基づく解析結果を前記エリア内の位置情報と対応付けた電波環境データを取得するステップと、
     前記電波環境データをメモリに保持するステップと、
     前記エリア内の一部分の領域を選択し、その選択された前記一部分に対応する部分的電波環境データを抽出するステップと、
     抽出された前記部分的電波環境データに基づいて所定の電波環境分布データを表示部に出力するステップと、を有する、
     電波環境表示方法。
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