JP5392094B2 - 電波伝搬解析結果表示システム - Google Patents

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Description

[関連出願の記載]
本発明は、日本国特許出願:特願2007−318062号(2007年12月10日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は電波伝搬解析結果表示システムに関し、特に屋外の電波伝搬解析結果から屋内の電波特性を求めて表示する電波伝搬解析結果表示システムに関する。
携帯電話網の無線設計においては、必要最小限の無線基地局数で電波の不感地帯を発生させないように無線基地局の配置と性能を設計する必要があり、そのために電波伝搬解析が行われている。
無線基地局のアンテナから出射された電波の電界強度分布を電波伝搬解析により求める手法としては、統計的手法と幾何光学的手法の2通りの手法が知られている。統計的手法は、種々の異なる条件で電界強度の実測を行うことにより、電波伝搬特性の傾向を求め、その結果により電界強度分布を推定する手法である。他方、幾何光学的手法はレイトレース法とも呼ばれ、アンテナから出射された電波を光線に見立てた電波線(レイ)の集まりとして表現し、送信点から受信点までの伝搬距離損失に途中での障害物による反射損失や透過損失を加えた全損失を求めることで、電界強度分布を推定する手法である。幾何光学的手法はさらに、イメージング法と、その改良版であるレイラウンチング法とに大別される。
例えば特許文献1には、ビルなどの構造物の各階の壁面に受信点を配置して、レイトレース法を用いて各受信点での受信レベルを算出し、受信レベルに応じて二次元地図および三次元地図を色分けして表示するようにした電波伝搬シミュレータが記載されている。
特開2002-44034号公報
上記特許文献1の各開示は、引用をもって本書に組み込まれる。以下の分析は本発明によって与えられる。
特許文献1に記載された電波伝搬シミュレータによれば、建物や道路などの構造物の地図データに基づき、構造物の各階の側面への電波到達状況を計算でき、その計算結果を二次元および三次元の地図上にわかり易く表示することができる。
しかしながら、ビルなどの構造物が存在する場所では、無線基地局と通信する端末は多くの場合に構造物の内部に存在するため、構造物の各階の側面における電波到達状況を表示する方法では、構造物内部の電波状況が把握できないという問題がある。
また、一般にレイラウンチング法などの電波伝搬解析手法では、計算条件として透過波の有無を指定でき、透過波を考慮することで原理的には構造物内部の電波状況を推定することが可能である。しかし、透過波の計算を行うとレイが枝分かれし、膨大な計算時間がかかってしまうという問題がある。
本発明の目的は、構造物内部に到達する電波特性を簡易に算出して表示することのできる電波伝搬解析結果表示システムを提供することにある。
本発明の第1の視点に係る電波伝搬解析結果表示システムは、
構造物表面及び該構造物内の電波伝搬解析結果を、高さ方向の情報を表現可能な地図の該構造物に重畳表示する電波伝搬解析結果表示システムであって、
構造物に屋外及び屋内の何れの電波伝搬解析結果を表示するのかを指定する情報を保持する表示条件保存部と、
屋外の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャを構造物の壁面に表示した上に電波伝搬解析結果を重畳表示し、屋内の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャが表示されていない構造物の外壁に電波伝搬解析結果を重畳表示する表示情報生成部と、を備えている。
本発明の第2の視点に係る電波伝搬解析結果表示システムは、
構造物内の電波伝搬解析結果を高さ方向の情報を表現可能な地図に表示する電波伝搬解析結果表示システムであって、
構造物の各階毎にその階の各面の中心から最も近い屋外の観測点における電波伝搬解析結果を各面の水平方向の長さで重み付け平均した値からその外壁による透過損を差し引いて構造物内部の電波伝搬解析結果を求め、該求めた電波伝搬解析結果を該構造物の該階数の位置に表示する表示情報生成部を備えている。
本発明の第3の視点に係る電波伝搬解析結果表示方法は、
構造物表面及び該構造物内の電波伝搬解析結果を、高さ方向の情報を表現可能な地図の該構造物に重畳表示する電波伝搬解析結果表示方法であって、
屋外の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャを構造物の壁面に表示した上に電波伝搬解析結果を重畳表示し、屋内の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャが表示されていない構造物の外壁に電波伝搬解析結果を重畳表示する。
本発明の第4の視点に係る電波伝搬解析結果表示方法は、
構造物内の電波伝搬解析結果を高さ方向の情報を表現可能な地図に表示する電波伝搬解析結果表示方法において、
構造物の各階毎にその階の各面の中心から最も近い屋外の観測点における電波伝搬解析結果を各面の水平方向の長さで重み付け平均した値からその外壁による透過損を差し引いて構造物内部の電波伝搬解析結果を求め、該求めた電波伝搬解析結果を該構造物の該階数の位置に表示する。
本発明の第5の視点に係るプログラムは、
構造物表面及び該構造物内の電波伝搬解析結果を、高さ方向の情報を表現可能な地図の該構造物に重畳表示する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
屋外の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャを構造物の壁面に表示した上に電波伝搬解析結果を重畳表示し、屋内の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャが表示されていない構造物の外壁に電波伝搬解析結果を重畳表示する処理を、コンピュータに実行させる。
本発明の第6の視点に係るプログラムは、
構造物内の電波伝搬解析結果を高さ方向の情報を表現可能な地図に表示する処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
構造物の各階毎にその階の各面の中心から最も近い屋外の観測点における電波伝搬解析結果を各面の水平方向の長さで重み付け平均した値からその外壁による透過損を差し引いて構造物内部の電波伝搬解析結果を求め、該求めた電波伝搬解析結果を該構造物の該階数の位置に表示する処理を、コンピュータに実行させる。
本発明の第1の視点に係る電波伝搬解析結果表示システムは、構造物の屋外の電波伝搬解析結果から該構造物の外壁による透過損を差し引いて該構造物の屋内の電波伝搬解析結果を算出し、該算出した電波伝搬解析結果を該構造物に重畳表示した高さ表現可能な地図を表示装置に表示する表示情報生成部を備える。
本発明の第2の視点に係る電波伝搬解析結果表示方法は、構造物の屋外の電波伝搬解析結果から該構造物の外壁による透過損を差し引いて該構造物の屋内の電波伝搬解析結果を算出する工程と、前記算出した電波伝搬解析結果を前記構造物に重畳表示した高さ表現可能な地図を表示装置に表示する工程とを含む。
本発明の第3の視点に係る電波伝搬解析表示プログラムは、構造物の屋外の電波伝搬解析結果から該構造物の外壁による透過損を差し引いて該構造物の屋内の電波伝搬解析結果を算出し、該算出した電波伝搬解析結果を前記構造物に重畳表示した高さ表現可能な地図を表示装置に表示する表示情報生成処理をコンピュータに実行させる。
本発明の展開形態に係る電波伝搬解析結果表示システムは、前記構造物の屋外の電波伝搬解析結果を保存する解析結果保存部と、前記構造物の外壁による透過損を保存する表示条件保存部とをさらに備え、前記表示情報生成部は、前記解析結果保存部に保存された前記構造物の屋外の電波伝搬解析結果から前記表示条件保存部に保存された前記構造物の外壁による透過損を差し引いて前記構造物の屋内の電波伝搬解析結果を算出する。
本発明の展開形態に係る電波伝搬解析結果表示方法は、前記算出工程において、表示情報生成部は、構造物の屋外の電波伝搬解析結果を保存する解析結果保存部に保存された前記構造物の屋外の電波伝搬解析結果から、前記構造物の外壁による透過損を保存する表示条件保存部に保存された前記構造物の外壁による透過損を差し引いて、前記構造物の屋内の電波伝搬解析結果を算出する。
本発明によれば、構造物の外壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引くことにより簡易に屋内の解析結果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電波伝搬解析結果表示システムのブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置に表示される2つの表示領域を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける情報処理装置の機能ブロック図である。 アンテナの方角、チルト角を説明する図である。 基地局と観測点の位置関係を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電波伝搬解析結果表示システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 観測点と観測点を含む小領域面の関係を説明する図である。 構造物とその近傍に存在する観測点の関係を説明する図である。 本発明の第1の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける断面作成線の他の例を説明する図である。 本発明の第1の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける断面作成線の他の例を説明する図である。 本発明の第2の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第5の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける基地局と観測点の関係などを示す図である。 本発明の第5の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第6の実施例に係る電波伝搬解析結果表示システムにおける表示装置の表示例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電波伝搬解析結果表示システムのブロック図である。
符号の説明
100…表示装置
101…情報処理装置
102…入力装置
200…表示装置の表示画面
201…表示領域A
202…表示領域B
300…地図情報保存部
301…無線システム情報保存部
302…解析条件設定部
303…解析部
304…解析結果保存部
305…地図情報加工部
306…表示条件設定部
307…表示情報生成部
308…表示制御部
309…入力情報取得部
310…高さ表現地図設定部
800…構造物
801…基地局
900…構造物
901…基地局
902…観測点
2400…情報処理装置
2401…地理情報処理装置
2402…電波伝搬解析装置
2403…無線システム情報データベース
2500…無線システム情報データベースの通信部
2501…電波伝搬解析装置の通信部
2502…地理情報処理装置の通信部
2503…情報処理装置の通信部
2504…表示情報生成部A
2505…表示情報生成部B
『第1の実施の形態』
[構成の説明]
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態に係る電波伝搬解析結果表示システムは、情報処理装置101と、それに接続された入力装置102および表示装置100とを備える。
入力装置102は、キーボードを備え、システムの利用者からの指示やデータを情報処理装置101に入力するために使用される。
表示装置100は、液晶ディスプレイを備え、情報処理装置101の処理結果をシステムの利用者に提示するために使用される。図2を参照すると、表示装置100の表示画面は、解析結果画面データの表示時、表示領域A201と表示領域B202の2つに分割される。表示領域A201には二次元地図が表示され、表示領域B202には構造物の高さ方向を表現する地図が表示され、各々に解析結果が描画される。ここでは、2つの表示領域を設ける方法として、表示装置100の表示画面を2つに分割する方法を示した。しかし、それ以外に、2つの表示装置を使用し、一方の表示装置の画面に表示領域A201を表示し、他方の表示装置の画面に表示領域B202を表示するようにしても良い。
情報処理装置101は、CPUおよびメモリを含む1台以上のコンピュータを備え、入力装置102から入力された指示やデータ、および情報処理装置101のメモリに保存されている地図情報や無線システム情報に基づいて電波伝搬解析処理を実行し、その解析結果を表示装置100に表示する。
図3を参照すると、情報処理装置101は、地図情報保存部300、無線システム情報保存部301、解析結果保存部304および表示条件保存部311の4つの記憶部と、解析条件設定部302、解析部303、地図情報加工部305、表示条件設定部306、表示情報生成部307、表示制御部308、入力情報取得部309および高さ表現地図設定部310の8つの機能部とを備える。上記の各記憶部は、情報処理装置101を構成するコンピュータの主記憶や補助記憶で実現することができる。また、上記の各機能部は、プログラムで実現することができる。プログラムは、磁気ディスクに記憶され、情報処理装置101を構成するコンピュータによって読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータ上に上述した機能部を実現する。
地図情報保存部300は、電波伝搬解析を行う地域の二次元地図情報と三次元地図情報とを保存している。各地図情報は、河川や、道路、建物などの構造物の位置情報、及び各構造物の階数等の属性情報を含む。三次元地図情報は、これに加えて標高情報も含む。
無線システム情報保存部301は、電波伝搬解析対象となる無線システムの情報を保存している。具体的には、無線基地局の位置情報、セクタ数、アンテナ種別、アンテナ特性、アンテナの方角(水平方向の角度)、アンテナのチルト角(垂直方向の角度)、送信電力等、電波伝搬解析に必要となる無線システムの情報を保存する。一般に無線基地局は1つ以上のアンテナを持つ。2つ以上のアンテナを備える無線基地局では、各アンテナに指向性アンテナを使用することで、1つの基地局がカバーする領域を分割(セクタ)化している。このとき、各アンテナがカバーする範囲をセルと呼ぶ。また、アンテナのチルト角とは、図4に示すように、構造物800にアンテナ801が設置されている場合に、水平方向を基準にした電波の放射角を意味し、アンテナの方角とは、北向きを基準にした電波の放射角を意味する。
解析条件設定部302は、無線システム情報保存部301への新たな無線システム情報の追加、保存されている無線システム情報の削除、保存されている無線システム情報の変更を行う。具体的には、解析条件設定部302は、無線システム情報の設定変更画面データを生成して表示制御部308を通じて表示装置100に表示し、設定変更画面に対して入力装置102から入力された無線システム情報を入力情報取得部309から受け取り、無線システム情報保存部301を更新する。
解析部303は、地図情報保存部300に保存された地図情報と、無線システム情報保存部301に保存された無線システムの情報とに基づき、電波伝搬解析を実行する。すなわち、地図情報によって例えば図5に簡略化して図示するように構造物900の配置状況が特定され、無線システム情報によってアンテナ901の位置や特性が特定されている。したがって、解析部303は、アンテナ901と観測点902との距離やそれらの間に存在する構造物の状況に基づき、観測点902における電界強度などの所定の解析結果を求めることができる。使用する電波伝搬解析手法は、従来技術で記載したレイラウンチング法を用いる計算機シミュレーションによる方法や統計モデルに基づく計算のいずれでもよいし、それらを組み合わせたものでもよい。アンテナが複数ある場合には、それぞれのアンテナからの電界強度が算出される。観測点902は、3次元空間にグリッド状に複数設定され、それら複数の観測点902のうち構造物900の内部に位置しない観測点902の電界強度が上記電波伝搬解析によって求められ、構造物900の内部の電界強度は構造物外部の電界強度と構造物の外壁による透過損とから求められる。
解析結果保存部304は、解析部303の解析結果を保存する磁気ディスク等の記憶装置を備える。
高さ表現地図設定部310は、構造物の高さ方向を表現する地図として予め設定された複数種類の地図の中から実際に使用する種類の地図を利用者に選択させる。構造物の高さ方向を表現する地図としては、構造物の縦の断面図、構造物の外観図を含む三次元地図、構造物を表すフロア付ワイヤフレームを含む地図の3種類がある。高さ表現地図設定部310は、高さ表現地図選択画面データを生成して表示制御部308を通じて表示装置100に表示し、この表示した高さ表現地図選択画面に対して入力装置102から入力された選択情報を入力情報取得部309から受け取り、選択情報で示される高さ表現地図の種類を地図情報加工部305へ伝達する。
地図情報加工部305は、高さ表現地図設定部310から伝達された種類の高さ表現地図データを地図情報保存部300に保存された地図情報から生成し、表示情報生成部307に伝達する。
表示条件設定部306は、解析結果保存部304に保存された解析結果を表示装置101に表示する際の表示条件を利用者に選択させる。具体的には、表示条件設定部306は、表示条件設定画面データを生成して表示制御部308を通じて表示装置100に表示し、この表示した表示条件設定画面に対して入力装置102から入力された表示条件を入力情報取得部309から受け取り、表示条件保存部311に保存する。ここで、表示条件とは、構造物の外壁の透過損の値、解析結果を表示用に加工する方法や表示場所の指定などである。
表示条件保存部311は、表示条件設定部306で設定された表示条件を保存する磁気ディスク等の記憶部を備える。
入力情報取得部309は、入力装置102から入力されたデータをその種別に従って高さ表現地図設定部310、解析条件設定部302および表示条件設定部306のうち該当する部分に伝達する。
表示情報生成部307は、地図情報保存部300、無線システム情報保存部301、解析結果保存部304、地図情報加工部305からデータを入力し、表示装置100に表示する解析結果画面データを生成する。具体的には、表示情報生成部307は、図2に示した表示領域A201に、地図情報保存部300から入力した二次元地図上に解析結果保存部304から入力した解析結果を重畳したイメージを表示するための画面データを生成する。また、表示情報生成部307は、図2に示した表示領域B202に、地図情報加工部305から入力した高さ表現可能な地図上に、解析結果保存部304から入力した解析結果と表示条件保存部311に保存された透過損とから導出した構造物の内部の解析結果を重畳したイメージを表示するための画面データを生成する。さらに、表示領域A201および表示領域B202に表示される二次地図および高さ表現可能な地図上には、無線システム情報保存部301から入力した無線基地局の位置が示す箇所に無線基地局のイメージを重ねて表示する処理なども行う。
表示制御部308は、表示情報生成部307で生成された解析結果画面データ、高さ表現地図設定部310で生成された高さ表現地図選択画面データ、解析条件設定部302で生成された解析条件設定画面データおよび表示条件設定部306で生成された表示条件設定画面データを描画データとして表示装置100に出力する。
[動作の説明]
次に図6のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の動作について説明する。
情報処理装置101は、入力装置102からの指示により電波伝搬解析処理が起動されると(S400)、まず、表示情報生成部307により、表示装置100の表示領域A201に地図情報保存部300から入力した電波伝搬解析領域を含む二次元地図を表示する(S401)。この時の表示画面の例を図7に示す。
次に、高さ表現地図設定部310は、高さ表現地図選択画面を表示装置100に表示し、利用者から高さ表現地図の選択を受け付ける(S402)。次に、地図情報加工部305は、利用者が選択した種類の高さ表現地図を地図情報保存部300に保存されている三次元地図を利用して生成し、表示情報生成部307は表示装置100の表示領域B202に表示する(S403)。この時の表示画面の例を図8(表示領域A201は2次元地図ないし平面図、表示領域B202は立面図ないし斜視図である。)に示す。
次に、解析条件設定部302は、解析条件設定画面を表示装置100に表示し、利用者から電波伝搬解析を行うための無線基地局の条件を入力する(S404)。入力する条件は、無線基地局の位置情報、セクタ数、アンテナ種別、アンテナ特性、アンテナの方角、アンテナのチルト角、送信電力であり、デフォルト値は無線システム情報保存部301に保存されている。無線基地局の追加や削除、無線基地局のパラメータの変更が必要な場合には、入力装置102からの操作により解析条件設定画面を通して変更すれば、無線システム情報保存部301に設定される。無線基地局を追加した例を図9に示す。表示情報生成部307は、無線システム情報保存部301に追加された無線基地局の位置情報に基づいて、表示領域A201(2次元地図ないし平面図)及び表示領域B202(立体的立面図ないし斜視図)の両方に無線基地局を示すマークを表示する。
次に、表示条件設定部306は、表示条件設定画面を表示装置101に表示し、利用者から解析結果を表示装置101に表示する際の表示条件を入力する(S405)。
次に、解析部303は、電波伝搬解析処理を実行する(S406)。この電波伝搬解析処理により、無線基地局のアンテナから放射された電波が観測点に到達した時点における電界強度が解析結果として算出され、解析結果保存部304に保存される。三次元空間にグリッド状に複数設定された点のうち、構造物の内部に含まれない点のそれぞれが1つの観測点として設定される。アンテナが複数ある場合には、それぞれのアンテナから同一観測点に到達した時点の電界強度がそれぞれ解析結果として算出される。算出の方法は、レイラウンチング法などを用いる計算機シミュレーションによる方法や統計モデルに基づく計算のいずれでもよいし、また、それらを組み合わせたものでもよい。
次に、表示情報生成部307は、解析結果を表示領域A201、B202の地図上に重畳表示する(S407)。具体的には、表示情報生成部307は、地表近傍の観測点での電界強度のレベルに応じて、表示領域A201の二次元地図上に、観測点を中心とする小領域面をレベルに応じた色で重畳表示し、また、高さ方向に分布する観測点での電界強度のレベルに応じて、表示領域B202の高さ方向の情報を表現可能な地図上に、観測点を中心とする小領域面をレベルに応じた色で重畳表示する。なお、表示条件設定の内容により、解析結果の値をそのまま表示する値とする場合と、解析結果の値を加工し、その加工した値を表示する場合とがある。
次に、情報処理装置101は、利用者からの入力を待ち合わせ(S408)、入力があった場合には入力種別に応じた処理を行う(S409)。具体的には、情報処理装置101は、入力種別が終了指示であれば、電波伝搬解析処理を終了する。また、情報処理装置101は、表示条件の変更指示であれば、ステップS405と同様に表示条件設定画面によって表示条件の設定変更を受け付け(S410)、ステップS407から処理を再度実行することにより、変更後の表示条件に従って解析結果を表示領域A201、B202に表示する。さらに、情報処理装置101は、解析条件の変更指示であれば、ステップS404と同様に解析条件設定画面によって解析条件の設定変更を受け付け(S411)、ステップS406から処理を再度実行することにより、変更後の解析条件に従って電波伝搬解析処理を実行し、結果を表示領域A201、B202に表示する。
次に具体的な実施例を用いて、本実施の形態をより詳細に説明する。
実施例1では、構造物の高さ方向を表現する地図として、構造物の縦の断面図を含む地図を利用者が選択した場合について説明する。
図6のステップS402において利用者が表示領域B202に表示する地図として構造物の縦の断面図(または立面図もしくは立体図)を含む地図を選択すると、地図情報加工部305は、図10に示すように表示領域B202に、表示領域A201の二次元地図(または平面図)上に引かれた断面作成線で切られた断面図(または所定断面から見た立面図もしくは立体図)を作成し、表示情報生成部307は、これを表示する。断面作成線の初期値は、表示領域A201の上下中央に引かれており、入力装置102からの操作で任意の位置および形状に変更することができ、断面作成線が変更されると、それに合わせて断面図も変更される。
次に、解析条件設定部302は無線基地局の追加などの解析条件を入力した後(S404)、表示条件設定部306は解析結果の表示条件を入力する(S405)。このときの表示条件としては、表示範囲の指定、構造物屋内へ電波が透過する際の透過損の値の指定がある。具体的には、表示範囲については、断面図の表示範囲としては、地面と、構造物がある領域と、構造物がない空間とに分けられ、空間と構造物の双方に解析結果を重畳表示するのか、どちらか一方に解析結果を重畳表示するのかを指定する。また、構造物に表示する際に、参照する解析結果が屋外の電界強度の場合には、屋内の電界強度を概算するために、その構造物の壁の透過損の値を指定する。
次に、解析部303は、電波伝搬解析を実行し(S406)、各観測点における電界強度を算出する。各観測点における電界強度は、レイラウンチング法などを用いる計算機シミュレーションによる方法や統計モデルに基づく計算によりパスロスを算出し、無線基地局の送信電力、アンテナ特性から算出される。
次に、表示情報生成部307は、入力された表示条件S404に従って解析結果を表示領域A201、B202に表示する(S407)。図11に解析結果を表示領域A201の二次元地図上、及び表示領域B202の断面図(ないし立面図)上に表示した例を示す。解析結果の値に応じて、色分け、あるいは、模様分けされて表示される。
ここで、二次元地図上への解析結果の表示については、面的に表示されるように観測点を中心とする小領域面を定義し、その小領域面はその面に含まれる観測点の解析結果の値を持っているものとする。具体的には、図12に示すように観測点を中心とする四角形の面を定義する。また、三次元地図における構造物の外の部分(つまり空間)への解析結果の表示については、観測点を中心とする直方体を考え、直方体は中心にある観測点の値を持っているものとし、断面作成線に接する直方体の値を参照して、色分けあるいは模様分けして表示する。
他方、構造物への解析結果の表示については、高さ方向に階数毎に表示エリアを分割し、階数毎に解析結果の値に応じて色分け、あるいは模様分けして表示する。ここで、構造物の外部に存在する観測点の解析結果から構造物内部の電波伝搬解析結果を導出する方法について、図13を参照して説明する。
図13において、上の図は構造物を上面から見た図、下の図は構造物を側面から見た図であり、構造物周辺に観測点(図中の黒丸)が存在する。構造物周辺の各観測点で解析結果が異なるため、構造物断面全体の解析結果として、構造物周辺の観測点の解析結果を平均化処理した値を用いる。例えば構造物の面がA、B、C、Dの4面であり、断面図の5階部分全体の解析結果として、5階の各A、B、C、Dの面の中心から最も近い観測点の値を各面の水平方向の長さで重み付け平均した値とする。すなわち、5階の各A、B、C、Dの面の中心から最も近い観測点a、b、c、dのそれぞれの解析結果の値をVa、Vb、Vc、Vdとし、面A、B、C、Dの辺の長さをXa、Xb、Xc、Xdとすると、断面図の5階部分全体の解析結果Vは次式で与えられる。
V=(Va×Xa+Vb×Xb+Vc×Xc+Vd×Xd)/(Xa+Xb+Xc+Xd)…(1)
次に、上記算出した値Vから構造物の外壁による透過損を差し引いた値を計算する。この計算結果を構造物の内部の電波伝搬解析結果の近似値として用い、その値に応じて色分け或いは模様分けして表示する。なお、透過損の値については、厳密には構造物によって異なるが、概要把握のために、全面で同じ値を採用しても良いし、各面或いは小領域に区切って領域毎に異なる値を設定しても良い。この場合、全面の透過損の値の平均を計算し、上記算出した値Vから差し引く。
ここでは例として各面に1つの観測点を採用したが、面を複数に分割して、複数の観測点を採用して平均化してもよい。
次に、断面作成線を移動させるなど表示条件が変更されると(S410)、変更した表示条件に応じて、二次元地図や断面図上へ解析結果を描画する(S407)。ここで、断面作成線については、図14に示すように無線基地局を基点として任意の角度と長さで指定することも考えられるし、或いは図15に示すように1以上の任意の折れ点を持つ折れ線で指定し、例えば、道路や線路等の構造物に沿った断面を作成することも考えられる。
また、無線基地局のアンテナチルト角を変更する等して解析条件を変更すると(S411)、変更した解析条件に対応した解析を行い(S406)、解析結果に基づき、二次元地図や断面図上に解析結果を描画する(S407)。
この実施例1によれば、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引くことにより簡易に屋内の解析結果を得ることができる。
構造物の周囲の電波伝搬解析結果を平均化した値を用いて屋内の解析結果を導出するため、構造物の全面での電波伝搬解析結果を考慮して屋内の電波伝搬解析結果を得ることができる。
電波伝搬解析結果を空間にも表示することにより、航空機内の端末との通信の可否を判断することが可能となる。
実施例2では、構造物の高さ方向を表現する地図として、三次元地図を利用者が選択した場合について説明する。
図6のステップS402において利用者が表示領域B202に表示する地図として三次元地図を選択し、その際に図16の表示領域A201に示されるように視点(アイマーク)と注視点(十字マーク)とを二次元地図上で指定すると、地図情報加工部305により、注視点を視点の位置から見た三次元地図が作成され、表示情報生成部307により図16に示されるように表示領域B202に表示される。ここで、視点および注視点の高さは、予め設定された高さとしても良いし、利用者から指定させるようにしても良い。
次に、解析条件設定部302により無線基地局の追加などの解析条件を入力した後(S404)、表示条件設定部306により解析結果の表示条件を入力する(S405)。このときの表示条件としては、構造物の壁面へ表示する解析結果をその壁面近傍の構造物の外部の解析結果とするか、構造物の内部の解析結果とするかの指定、構造物の内部の解析結果を表示する場合に使用する透過損の値、地表面への解析結果の表示・非表示の指定がある。
次に、解析部303は電波伝搬解析を実行し(S406)、各観測点における電界強度を算出する。次に、表示情報生成部307は、入力された表示条件に従って解析結果を表示領域A201、B202に表示する(S407)。表示領域A201の二次元地図上への表示は実施例1と同様である。表示領域B202の三次元地図上の表示については、地表面の表示は二次元地図上への表示と同様である。
一方、構造物の壁への表示については、解析結果表示条件として構造物外部の解析結果を表示する指定の場合には、表示情報生成部307は、図17に示すように構造物に窓のテクスチャを表示した上で、解析結果を重畳表示する。なお、構造物壁面への解析結果に応じた色分けあるいは模様分け表示については、構造物壁面を格子状に分割し、各格子の中心に最も近い観測点の解析結果の値をその構造物壁面における値として参照する。
また、解析結果表示条件として構造物内部の解析結果を表示する指定の場合には、表示情報生成部307は、解析結果から構造物の壁による透過損の値を引いた値を計算して、構造物壁面に色分けあるいは模様分けした表示を行う(S407)。より具体的には、表示情報生成部307は、構造物壁面を格子状に分割した各格子毎に、その格子の中心に最も近い観測点の解析結果の値から透過損の値を差し引いた値を計算し、この計算した値に応じて当該格子部分の壁面を色分けあるいは模様分けする。ここで、構造物内部の解析結果を表示するように指定した場合には、外部の解析結果を表示する図17と直感的に区別できるように、図18に示すように構造物への窓のテクスチャ描画は行わない。また、透過損の値については、厳密には構造物によって異なるが、概要把握のために、全域で同じ値を採用しても良いし、小領域に区切って領域毎に異なる値を設定しても良い。
次に、表示条件が変更されると(S410)、変更した表示条件に応じて、二次元地図や三次元地図上へ解析結果を描画する(S407)。また、無線基地局のアンテナチルト角を変更する等して解析条件を変更すると(S411)、変更した解析条件に対応した解析を行い(S406)、解析結果に基づき、二次元地図や三次元地図上に解析結果を描画する(S407)。
この実施例2によれば、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引くことにより簡易に屋内の解析結果を得ることができる。
構造物の各外壁毎あるいはその小領域毎にその近傍の構造物外部の観測点の電波伝搬解析結果から壁による透過損の値を差し引いて屋内の解析結果を導出するため、構造物の各面毎に、その面に接する構造物内部の電波伝搬解析結果を得ることができる。
構造物に窓のテクスチャが表示されているか否かによって、構造物の壁に表示されている電波伝搬解析結果が構造物の外部の解析結果か、あるいは構造物の内部の解析結果かを直感的に認識することができる。
実施例3では、構造物の高さ方向を表現する地図として、フロア付ワイヤフレームを利用者が選択した場合について説明する。
図6のステップS402において利用者が表示領域B202に表示する地図としてフロア付ワイヤフレームを選択し、その際に図19の表示領域A201に示されるように視点(アイマーク)と注視点(十字マーク)とを二次元地図上で指定すると、地図情報加工部305は、注視点を視点の位置から見たフロア付ワイヤフレームを作成し、表示情報生成部307は図19に示すように表示領域B202にこれを表示する。ここで、視点および注視点の高さは、予め設定された高さとしても良いし、利用者が指定するようにしても良い。
次に、解析条件設定部302は、無線基地局の追加などの解析条件を入力した後(S404)、表示条件設定部306は解析結果の表示条件を入力する(S405)。このときの表示条件としては、構造物の壁による透過損の値、さらに地表面への解析結果の表示・非表示の指定がある。
次に、解析部303は電波伝搬解析を実行し(S406)、各観測点における電界強度を算出する。次に、表示情報生成部307は、入力された表示条件に従って解析結果を表示領域A201、B202に表示する(S407)。二次元地図上への表示は実施例1と同様である。フロア付ワイヤフレーム図上の表示については、地表面の表示は二次元地図上への表示と同様である。一方、構造物のフロアへの表示については、実施例1で説明した方法と同様の方法により、階数毎に平均化された解析結果を計算し、この計算した解析結果から透過損を差し引いて各階毎の内部の解析結果を計算し、この計算した値に応じて、図20に示すようにフロア毎に色分けあるいは模様分けして表示する。
次に、表示条件が変更されると(S410)、変更した表示条件に応じて、二次元地図やフロア付ワイヤフレームへ解析結果を描画する(S407)。また、無線基地局のアンテナチルト角を変更する等して解析条件を変更すると(S411)、変更した解析条件に対応した解析を行い(S406)、解析結果に基づき、二次元地図やフロア付ワイヤフレーム上に解析結果を描画する(S407)。
この実施例3によれば、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引くことにより簡易に屋内の解析結果を得ることができる。
構造物の周囲の電波伝搬解析結果を平均化した値を用いて屋内の解析結果を導出するため、構造物の全面での電波伝搬解析結果を考慮して屋内の電波伝搬解析結果を得ることができる。
実施例1〜3では電界強度に応じて地図を色分けあるいは模様分けした。一方、実施例4では、電界強度を予め設定された閾値と比較して通信品質を判定し、この判定した通信品質に応じて地図を色分けあるいは模様分けする。
表示条件設定部306は、表示条件設定画面を通じて、通信品質表示を行うか否かの指定と、行う場合に閾値の指定とを入力装置102から入力し、表示条件保存部311に保存する。閾値としては、通信品質が悪いと判断する電界強度と通信品質が普通と判断する電界強度との境目を与える第1の閾値、通信品質が普通と判断する電界強度と通信品質が良いと判断する電界強度との境目を与える第2の閾値といった1以上の閾値を設定することが考えられる。この場合、電界強度の値に応じて良い・普通・悪いの3つに分類される。なお、閾値は利用者に指定させるのではなく、事前に設定された固定値を使用しても良い。
表示情報生成部307は、実施例1から3と同様にして求めた、二次元地図上の各小領域や高さ表現可能な地図上の構造物の断面、構造物の外壁、フロア付ワイヤフレームのフロアにおける電界強度を、閾値と比較することによって、各部分毎に通信品質を判定し、その判定した結果に応じて色分けあるいは模様分けする。
この実施例4によれば、構造物の高さ方向を表現する地図として、構造物の縦の断面図を含む地図を利用者が選択した場合、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引いた値を閾値と比較することにより、簡易に屋内の通信品質を得ることができる。
構造物の周囲の電波伝搬解析結果を平均化した値を閾値と比較することにより、構造物の全面での電波伝搬解析結果を考慮して屋内の通信品質を得ることができる。
電波伝搬解析結果を閾値と比較した結果を空間にも表示することにより、航空機内の端末との通信における品質を判断することが可能となる。
また、この実施例4によれば、構造物の高さ方向を表現する地図として、三次元地図を利用者が選択した場合、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引いた値を閾値と比較することにより、簡易に屋内の通信品質を得ることができる。
構造物の各外壁毎あるいはその小領域毎にその近傍の構造物外部の観測点の電波伝搬解析結果から壁による透過損の値を差し引いて屋内の解析結果を導出し、この導出した解析結果を閾値と比較することにより、構造物の各面の外壁毎に、その外壁に接する構造物内部の通信品質を得ることができる。
構造物に窓のテクスチャが表示されているか否かによって、構造物の壁に表示されている通信品質が構造物の外部の通信品質か、あるいは構造物の内部の通信品質かを直感的に認識することができる。
また、実施例4によれば、構造物の高さ方向を表現する地図として、フロア付ワイヤフレームを利用者が選択した場合、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引いた値を閾値と比較することにより、簡易に屋内の通信品質を得ることができる。
構造物の周囲の電波伝搬解析結果を平均化した値を閾値と比較することにより、構造物の全面での電波伝搬解析結果を考慮して屋内の通信品質を得ることができる。
実施例1〜3では電界強度に応じて地図を色分けあるいは模様分けした。一方、実施例5では、表示情報生成部307により、ハンドオーバが行われる領域を算出し、ハンドオーバ領域か否かによって地図を色分けあるいは模様分けする。
二次元地図および三次元地図上の或る場所(観測点や構造物の内部など)がハンドオーバ領域に含まれるか否かの判定は、その場所におけるEc/No(希望波1チップ当たりのエネルギー対帯域内受信電力密度比)を無線基地局のセル毎に算出し、一番大きなEc/No値からの差分が予め定められた一定値以下であるEc/Noを持つ他のセルが存在するか否かを調べることによって行う。例えば図21のように基地局A、B、Cと観測点α、β、γがあった場合に、各観測点におけるEc/Noをセル毎に算出する。ここでは、簡単のため各基地局は1セクタ構成として説明する。ある観測点において一番強く受信するEc/Noからの差分がある一定範囲内にあるEc/Noが存在する場合に、その観測点をハンドオーバ領域に含まれるとして算出する。例えば、観測点αにおいて、基地局A、B、CのEc/Noはa1、b1、c1であるが、c1が最も強く、a1あるいはb1、または双方のc1との差分がある一定値以下であれば、観測点αはハンドオーバ領域に含まれるとする。各観測点を中心とする小領域面の値がその小領域面に含まれる観測点の値を持つとして、各小領域面を色分けあるいは模様分けして表示すると、例えば図22のように表示される。
ここで、各観測点におけるEc/NoにおけるEcとして、例えば所望セルからの電界強度を用いることができる。また、Noとして、例えば所望セル以外からの電界強度を用いることができる。構造物内部のEc/Noは、構造物外部のEc/Noの計算に用いたEcおよびNoのそれぞれから透過損を差し引いて計算することができる。
ここでは例として二次元地図上でハンドオーバ領域を表示しているが、実施例1の断面図、実施例2の三次元地図、実施例3のフロア付ワイヤフレーム上にも同様に表示でき、それぞれ以下のような効果が得られる。
まず、構造物の高さ方向を表現する地図として、構造物の縦の断面図を含む地図を利用者が選択した場合、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引いた値からEc/Noを求めてハンドオーバ領域の可否を判定することにより、簡易に構造物の屋内がハンドオーバ領域になるかどうかを調査することができる。
構造物の周囲の電波伝搬解析結果を平均化した値から透過損の値を差し引いて屋内のEc/Noを求めてハンドオーバ領域の可否を判定することにより、構造物の全面での電波伝搬解析結果を考慮して構造物の屋内がハンドオーバ領域になるかどうかを調査することができる。
電波伝搬解析結果からEc/Noを求めてハンドオーバ領域か否かを判定した結果を空間にも表示することにより、航空機内の端末との通信におけるハンドオーバ領域を調査することが可能となる。
次に、構造物の高さ方向を表現する地図として、三次元地図を利用者が選択した場合、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引いた値からEc/Noを求めてハンドオーバ領域の可否を判定することにより、簡易に構造物の屋内がハンドオーバ領域になるかどうかを調査することができる。
構造物の各外壁毎あるいはその小領域毎にその近傍の構造物外部の観測点の電波伝搬解析結果から壁による透過損の値を差し引いて屋内の解析結果を導出し、この導出した解析結果からEc/Noを求めてハンドオーバ領域の可否を判定することにより、構造物の各面の外壁毎に、その外壁に接する構造物内部がハンドオーバ領域になるかどうかを調査することができる。
構造物に窓のテクスチャが表示されているか否かによって、構造物の壁に表示されているハンドオーバ領域の可否が構造物の外部の状況か、あるいは構造物の内部の状況であるかを直感的に認識することができる。
また、構造物の高さ方向を表現する地図として、フロア付ワイヤフレームを利用者が選択した場合、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から透過損の値を差し引いて屋内の差し引いた値からEc/Noを求めてハンドオーバ領域の可否を判定することにより、簡易に構造物の屋内がハンドオーバ領域になるかどうかを調査することができる。
構造物の周囲の電波伝搬解析結果を平均化した値からEc/Noを求めてハンドオーバ領域の可否を判定することにより、構造物の全面での電波伝搬解析結果を考慮して構造物の屋内がハンドオーバ領域になるかどうかを調査することができる。
実施例1〜3では電界強度に応じて地図を色分けあるいは模様分けした。一方、実施例6では、表示情報生成部307により、接続可能な無線基地局の数に応じて地図を色分けあるいは模様分けする。
二次元地図および三次元地図上の或る場所(観測点や構造物の内部など)における接続可能な無線基地局の数は、その場所におけるEc/Noを無線基地局毎に算出し、一番大きなEc/No値からの差分が予め定められた一定値以下である他の無線基地局の数+1として計算することができる。例えば図21に示したような構成の場合に、観測点βにおいて基地局AからのEc/Noが最も大きな値a2であるとして、基地局B、CそれぞれからのEc/Noとa2との差異がある一定範囲内であれば、接続可能な基地局数は3であるとする。各観測点を中心とする小領域面の値がその小領域面に含まれる観測点の値を持つとして、各小領域面を色分けあるいは模様分けして表示すると、例えば図23のように表示される。
ここで、各観測点におけるEc/NoにおけるEcは、例えば所望セルからの電界強度、Noは例えば所望セル以外からの電界強度をそれぞれ用いることができる。構造物内部のEc/Noは、構造物外部のEc/Noの計算に用いたEcおよびNoのそれぞれから透過損を差し引いて計算することができる。
ここでは例として二次元地図上で接続可能な無線基地局数を表示しているが、実施例1の断面図、実施例2の三次元地図、実施例3のフロア付ワイヤフレーム上にも同様に表示でき、それぞれ以下のような効果が得られる。
まず、構造物の高さ方向を表現する地図として、構造物の縦の断面図を含む地図を利用者が選択した場合、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引いた値からEc/Noを求めて接続可能な無線基地局数を判定することにより、簡易に構造物の屋内における接続可能な無線基地局数を調査することができる。
構造物の周囲の電波伝搬解析結果を平均化した値から透過損の値を差し引いて屋内のEc/Noを求めて接続可能な無線基地局数を判定することにより、構造物の全面での電波伝搬解析結果を考慮して構造物の屋内における接続可能な無線基地局数を調査することができる。
電波伝搬解析結果からEc/Noを求めて接続可能な無線基地局数を判定した結果を空間にも表示することにより、航空機内の端末との通信における接続可能な無線基地局数を調査することが可能となる。
次に、構造物の高さ方向を表現する地図として、三次元地図を利用者が選択した場合、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引いた値からEc/Noを求めて接続可能な無線基地局数を判定することにより、簡易に構造物の屋内における接続可能な無線基地局数を調査することができる。
構造物の各外壁毎あるいはその小領域毎にその近傍の構造物外部の観測点の電波伝搬解析結果から壁による透過損の値を差し引いて屋内の解析結果を導出し、この導出した解析結果からEc/Noを求めて接続可能な無線基地局数を判定することにより、構造物の各面の外壁毎に、その外壁に接する構造物内部における接続可能な無線基地局数を調査することができる。
構造物に窓のテクスチャが表示されているか否かによって、構造物の壁に表示されている接続可能な無線基地局数が構造物の外部の状況か、あるいは構造物の内部の状況であるかを直感的に認識することができる。
また、構造物の高さ方向を表現する地図として、フロア付ワイヤフレームを利用者が選択した場合、以下のような効果が得られる。
構造物の壁による透過損の値を屋外の電波伝搬解析結果の値から差し引いた値からEc/Noを求めて接続可能な無線基地局数を判定することにより、簡易に構造物の屋内における接続可能な無線基地局数を調査することができる。
構造物の周囲の電波伝搬解析結果を平均化した値から透過損の値を差し引いて屋内のEc/Noを求めて接続可能な無線基地局数を判定することにより、構造物の全面での電波伝搬解析結果を考慮して構造物の屋内における接続可能な無線基地局数を調査することができる。
『第2の実施の形態』
第1の実施の形態においては、図3に示したように、地図情報保存部300、無線システム情報保存部301、解析結果保存部304および表示条件保存部311の4つの記憶部と、解析条件設定部302、解析部303、地図情報加工部305、表示条件設定部306、表示情報生成部307、表示制御部308、入力情報取得部309および高さ表現地図設定部310の8つの機能部とを情報処理装置101に設けた。一方、本実施の形態では、それらの一部を情報処理装置101とネットワークを通じて通信可能に接続された1台以上の他の装置に分散させている。
図24を参照すると、本実施の形態に係る電波伝搬解析結果表示システムにおいては、情報処理装置2400と地理情報処理装置2401と電波伝搬解析装置2402と無線システム情報データベース2403とがインターネット等のネットワーク2404を通じて相互に通信可能に接続されている。
情報処理装置2400は、入力装置102と表示装置100とに接続される。また、情報処理装置2400は、図3に示した情報処理装置101と同様の解析条件設定部302、表示条件設定部306、表示制御部308、入力情報取得部309、高さ表現地図設定部310および表示条件保存部311と、表示情報生成部307の一部の機能を有する表示情報生成部B2505と、ネットワーク2404を通じて他の装置と通信するための通信部2503とを有する。
地理情報処理装置2401は、図3に示した情報処理装置101と同様の地図情報保存部300、解析結果保存部304、地図情報加工部305と、表示情報生成部307の一部の機能を有する表示情報生成部A2504と、ネットワーク2404を通じて他の装置と通信するための通信部2502とを有する。
電波伝搬解析装置2402は、図3に示した情報処理装置101と同様の解析部303と、ネットワーク2404を通じて他の装置と通信するための通信部2501とを有する。
無線システム情報データベース2403は、図3に示した情報処理装置101と同様の無線システム情報保存部301と、ネットワーク2404を通じて他の装置と通信するための通信部2500とを有する。
本実施の形態の動作は、ネットワークを介して通信可能に接続された複数の装置が協調して電波伝搬解析結果表示処理を実行する点を除いて、第1の実施の形態と基本的に同じであり、図6の流れに沿って概ね以下のように動作する。
情報処理装置2400は、入力装置102からの指示により電波伝搬解析処理が起動されると(S400)、まず、表示情報生成部B2505が、通信部2503、ネットワーク2404、通信部2502、表示情報生成部A2504を通じて地図情報保存部300から電波伝搬解析領域を含む二次元地図を読み出し、表示装置100の表示領域A201に表示する(S401)。
次に、高さ表現地図設定部310は、高さ表現地図選択画面を表示装置100に表示し、利用者から高さ表現地図の選択を受け付ける(S402)。次に、高さ表現地図の選択情報が通信部2503、ネットワーク2404、通信部2502を通じて地図情報処理装置2401の地図情報加工部305に伝達され、地図情報加工部305は、利用者が選択した種類の高さ表現地図を地図情報保存部300に保存されている三次元地図を利用して生成し、この生成された三次元地図は表示情報生成部2504A、通信部2502、ネットワーク2404、通信部2503を通じて表示情報生成部B2505に伝達され、表示装置100の表示領域B202に表示される(S403)。
次に、解析条件設定部302は、解析条件設定画面を表示装置100に表示し、利用者から電波伝搬解析を行うための無線基地局の条件を入力する(S404)。デフォルト値は無線システム情報保存部301に保存されており、新たに設定された無線基地局の条件は、通信部2503、ネットワーク2404、通信部2500を通じて無線システム情報DB2403の無線システム情報保存部301に送られ、保存される。
次に、表示条件設定部306は、表示条件設定画面を表示装置101に表示し、利用者から解析結果を表示装置101に表示する際の表示条件を入力する(S405)。
次に、情報処理装置2400から通信部2503、ネットワーク2404、通信部2501を通じて電波伝搬解析装置2402の解析部303に対して解析の実行が指示され、解析部303は、電波伝搬解析処理を実行する(S406)。このとき、解析部303は、通信部2501、ネットワーク2404、通信部2500を通じて無線システム情報保存部301から無線システム情報を読み込み、また、通信部2501、ネットワーク2404、通信部2502を通じて地図情報保存部300から地図情報を読み込む。また、解析結果は、通信部2501、ネットワーク2404、通信部2502を通じて解析結果保存部304に保存される。
次に、表示情報生成部A2504と表示情報生成部B2505とは、解析結果表示画面データを生成し、表示装置100は、これを表示する(S407)。すなわち、表示情報生成部A2504は、解析結果保存部304に保存された解析結果、地図情報加工部305で生成された高さ表現可能な地図、地図情報保存部300に保存された二次元地図に基づいて解析結果表示画面の一部を生成し、通信部2502、ネットワーク2404、通信部2503を通じて表示情報生成部B2505へ送信する。表示情報生成部B2505は、表示条件保存部311に保存された表示条件を読み出し、解析結果表示画面を完成させて表示制御部308を通じて表示装置100に表示する。
次に情報処理装置2400は、利用者からの入力を待ち合わせ(S408)、入力があった場合には入力種別に応じた処理を行う(S409)。また、情報処理装置2400は、表示条件の変更指示であれば、ステップS405と同様に表示条件設定画面による表示条件の設定変更を受け付け(S410)、ステップS407から処理を再度実行することにより、変更後の表示条件に従って解析結果を表示領域A201、B202に表示する。さらに、情報処理装置2400は、解析条件の変更指示であれば、ステップS404と同様に解析条件設定画面による解析条件の設定変更を受け付け(S411)、ステップS406から処理を再度実行することにより、変更後の解析条件に従って電波伝搬解析処理を実行し、結果を表示領域A201、B202に表示する。
本発明によれば、無線特性を確認する無線設計ツールに活用できる。また、無線設計結果を説明するプレゼンテーションツールに活用できる。
本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。

Claims (30)

  1. 構造物表面及び該構造物内の電波伝搬解析結果を、高さ方向の情報を表現可能な地図の該構造物に重畳表示する電波伝搬解析結果表示システムであって、
    構造物に屋外及び屋内の何れの電波伝搬解析結果を表示するのかを指定する情報を保持する表示条件保存部と、
    屋外の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャを構造物の壁面に表示した上に電波伝搬解析結果を重畳表示し、屋内の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャが表示されていない構造物の外壁に電波伝搬解析結果を重畳表示する表示情報生成部と、を備えている、電波伝搬解析結果表示システム。
  2. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、電界強度である、請求項1に記載の電波伝搬解析結果表示システム。
  3. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、電界強度を予め設定された閾値と比較した品質判定結果である、請求項1に記載の電波伝搬解析結果表示システム。
  4. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、各無線基地局からの電界強度に基づいて算出した各無線基地局のEc/Noを相互に比較して求めたハンドオーバ領域であるか否かの判定結果である、請求項1に記載の電波伝搬解析結果表示システム。
  5. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、各無線基地局からの電界強度に基づいて算出した各無線基地局のEc/Noを相互に比較して求めた接続可能な無線基地局の数の判定結果である、請求項1に記載の電波伝搬解析結果表示システム。
  6. 構造物内の電波伝搬解析結果を高さ方向の情報を表現可能な地図に表示する電波伝搬解析結果表示システムであって、
    構造物の各階毎にその階の各外壁面の電波伝搬解析結果を各外壁面の水平方向の長さで重み付け平均した値からその外壁による透過損を差し引いて構造物内部の電波伝搬解析結果を求め、該求めた電波伝搬解析結果を該構造物の該階数の位置に表示する表示情報生成部を備えている、電波伝搬解析結果表示システム。
  7. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図は、三次元地図であって、
    前記表示情報生成部は、求めた電波伝搬解析結果を各構造物の外壁の階毎に表示する、請求項6に記載の電波伝搬解析結果表示システム。
  8. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図は、フロア付きワイヤフレームであって、
    前記表示情報生成部は、求めた電波伝搬解析結果をフロア面に表示する、請求項6に記載の電波伝搬解析結果表示システム。
  9. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図が構造物の縦の断面図を含む地図であって、
    前記表示情報生成部は、構造物の断面に前記求めた電波伝搬解析結果を表示する、請求項6に記載の電波伝搬解析結果表示システム。
  10. 前記表示情報生成部は、構造物外の電波伝搬解析結果を構造物断面が表示されていない空間部分に表示する、請求項9に記載の電波伝搬解析結果表示システム。
  11. 構造物表面及び該構造物内の電波伝搬解析結果を、高さ方向の情報を表現可能な地図の該構造物に重畳表示する電波伝搬解析結果表示方法であって、
    屋外の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャを構造物の壁面に表示した上に電波伝搬解析結果を重畳表示し、屋内の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャが表示されていない構造物の外壁に電波伝搬解析結果を重畳表示する、電波伝搬解析結果表示方法。
  12. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、電界強度である、請求項11に記載の電波伝搬解析結果表示方法。
  13. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、電界強度を予め設定された閾値と比較した品質判定結果である、請求項11に記載の電波伝搬解析結果表示方法。
  14. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、各無線基地局からの電界強度に基づいて算出した各無線基地局のEc/Noを相互に比較して求めたハンドオーバ領域であるか否かの判定結果である、請求項11に記載の電波伝搬解析結果表示方法。
  15. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、各無線基地局からの電界強度に基づいて算出した各無線基地局のEc/Noを相互に比較して求めた接続可能な無線基地局の数の判定結果である、請求項11に記載の電波伝搬解析結果表示方法。
  16. 構造物内の電波伝搬解析結果を高さ方向の情報を表現可能な地図に表示する電波伝搬解析結果表示方法において、
    構造物の各階毎にその階の各外壁面の電波伝搬解析結果を各外壁面の水平方向の長さで重み付け平均した値からその外壁による透過損を差し引いて構造物内部の電波伝搬解析結果を求め、該求めた電波伝搬解析結果を該構造物の該階数の位置に表示する、電波伝搬解析結果表示方法。
  17. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図が三次元地図であって、
    求めた電波伝搬解析結果を各構造物の外壁の階毎に表示する、請求項16に記載の電波伝搬解析結果表示方法。
  18. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図がフロア付きワイヤフレームであって、
    求めた電波伝搬解析結果をフロア面に表示する、請求項16に記載の電波伝搬解析結果表示方法。
  19. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図が構造物の縦の断面図を含む地図であって、
    構造物の断面に前記求めた電波伝搬解析結果を表示する、請求項16に記載の電波伝搬解析結果表示方法。
  20. 構造物外の電波伝搬解析結果を構造物断面が表示されていない空間部分に表示する、請求項19に記載の電波伝搬解析結果表示方法。
  21. 構造物表面及び該構造物内の電波伝搬解析結果を、高さ方向の情報を表現可能な地図の該構造物に重畳表示する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    屋外の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャを構造物の壁面に表示した上に電波伝搬解析結果を重畳表示し、屋内の電波伝搬解析結果を表示する場合には、窓のテクスチャが表示されていない構造物の外壁に電波伝搬解析結果を重畳表示する処理を、コンピュータに実行させるプログラム。
  22. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、電界強度である、請求項21に記載のプログラム。
  23. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、電界強度を予め設定された閾値と比較した品質判定結果である、請求項21に記載のプログラム。
  24. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、各無線基地局からの電界強度に基づいて算出した各無線基地局のEc/Noを相互に比較して求めたハンドオーバ領域であるか否かの判定結果である、請求項21に記載のプログラム。
  25. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図に表示される電波伝搬解析結果は、各無線基地局からの電界強度に基づいて算出した各無線基地局のEc/Noを相互に比較して求めた接続可能な無線基地局の数の判定結果である、請求項21に記載のプログラム。
  26. 構造物内の電波伝搬解析結果を高さ方向の情報を表現可能な地図に表示する処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    構造物の各階毎にその階の各外壁面の電波伝搬解析結果を各外壁面の水平方向の長さで重み付け平均した値からその外壁による透過損を差し引いて構造物内部の電波伝搬解析結果を求め、該求めた電波伝搬解析結果を該構造物の該階数の位置に表示する処理を、コンピュータに実行させるプログラム。
  27. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図が三次元地図であって、
    求めた電波伝搬解析結果を各構造物の外壁の階毎に表示する処理をコンピュータに実行させる、請求項26に記載のプログラム。
  28. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図がフロア付きワイヤフレームであって、
    求めた電波伝搬解析結果をフロア面に表示する処理をコンピュータに実行させる、請求項26に記載のプログラム。
  29. 前記高さ方向の情報を表現可能な地図が構造物の縦の断面図を含む地図であって、
    構造物の断面に前記求めた電波伝搬解析結果を表示する処理をコンピュータに実行させる、請求項26に記載のプログラム。
  30. 構造物外の電波伝搬解析結果を構造物断面が表示されていない空間部分に表示する処理をコンピュータに実行させる、請求項29に記載のプログラム。
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