JP7399369B1 - 電波伝搬解析装置、電波伝搬解析方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

電波伝搬解析装置、電波伝搬解析方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

電波伝搬解析装置(1)は、建物情報を含む地図情報及び地図情報に対応する開空間領域情報を取得し、地図情報が示す地図から開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部(11)と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部(12)とを備える。

Description

本開示は、通信システムにおける送信点から受信点に至る電波の伝搬解析を実行する電波伝搬解析装置に関する。
電波伝搬解析手法の一つであるレイトレース法を用い、構造物を簡略化し反射面の数を削減することでレイトレースの高速化を行った検討結果が非特許文献1に示されている。
非特許文献1には、北九州市小倉北区の駅前のエリアを解析モデルとして、市街地建物群を上空から俯瞰した二次元平面頂点集合から凸包を検出し1つの建物として置き換えることで、建物の数を削減する手法を用いている。
堀端研志、長谷川嶺、守内祐三、佐藤浩、小柳芳雄、市川泰史、「凸包検出及び複数の簡易パス探索結果を活用したレイトレース高速化手法の一検討」信学技報 IEICE Technical Report A・P2020-11(2020-07) pp.9-14
非特許文献1に示された技術は、与えられた集合を全て含む最小の凸集合、二次元平面上に点集合を定義する場合、凸多角形で与えられる凸包(Convex Hull)により建物を集約している。
そのため、1つの建物として集約された中には、建物間に存在する道路などの本来は建物が存在していない領域についても1つの建物の中に含まれてしまうことがある。
建物間に存在する道路も主要な伝搬路となり得る。
また、現実の通信システムにおいて、建物間に存在する道路に無線端末が存在している場合も多くある。
従って、凸包により建物を集約して構造物を簡略化すると、主要な伝搬路及び送受信点位置が集約された構造物に埋まってしまい、解析精度の劣化又は解析不能という結果をもたらすという要因が存在する。
本開示は上記した点に鑑みてなされたものであり、解析精度の劣化又は解析不能という結果をもたらすという要因を極力取り除き、電波伝搬解析に要する演算量を削減した電波伝搬解析装置を得ることを目的とする。
本開示に係る電波伝搬解析装置は、建物情報を含む地図情報及び地図情報に対応する開空間領域情報を取得し、地図情報が示す地図から開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部とを備える。
本開示によれば、開空間領域情報を用いた簡易マップ情報を生成し、当該簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行するので、解析精度の劣化を防げ、電波伝搬解析に要する演算量を削減して演算処理の高速化が図れる。
実施の形態1に係る電波伝搬解析装置を備えた電波伝搬シミュレータを示す構成図である。 実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける記憶部の地図情報記憶部に記憶される地図情報が現わす市街地を上空から俯瞰した二次元平面からなる地図を示す図である。 図3に示した地図から建物だけを抜き出した図である。 実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける記憶部の開空間情報記憶部に記憶される開空間情報である道路情報が現わす道路を上空から俯瞰した二次元平面からなる地図を示す図である。 実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の簡易マップ情報生成部が生成した簡易マップ情報が現わす簡易マップを示す図である。 実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の地図情報記憶部に記憶された1つのブロック領域内に存在する建物を三次元により模式的に示す図である。 図6に示された1つのブロック領域内に存在する建物を現わす情報を基にブロック領域情報が示すブロック領域を三次元により模式的に示す図である。 実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置のハード構成を示す構成図である。 実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータにおける記憶部の開空間情報記憶部に記憶される開空間情報である河川領域情報が現わす河川を上空から俯瞰した二次元平面からなる地図を示す図である。 実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の簡易マップ情報生成部が生成した簡易マップ情報が現わす簡易マップを示す図である。 実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータにおける記憶部の開空間情報記憶部に記憶される開空間情報である線路領域情報が現わす線路を上空から俯瞰した二次元平面からなる地図を示す図である。 実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の簡易マップ情報生成部が生成した簡易マップ情報が現わす簡易マップを示す図である。 実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の簡易マップ情報生成部が生成した簡易マップ情報が現わす簡易マップを示す図である。 実施の形態5に係る電波伝搬解析装置を備えた電波伝搬シミュレータを示す構成図である。 実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の簡易マップ情報生成部が生成した簡易マップ情報が現わす簡易マップを示す図である。 実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態6に係る電波伝搬解析装置を備えた電波伝搬シミュレータを示す構成図である。 実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の簡易マップ情報生成部が生成した簡易マップ情報が現わす簡易マップを示す図である。 実施の形態7に係る電波伝搬解析装置を備えた電波伝搬シミュレータを示す構成図である。 実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の簡易マップ情報生成部が生成した簡易マップ情報が現わす簡易マップを示す図である。 実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の簡易マップ情報生成部が生成した簡易マップ情報が現わす簡易マップを示す図である。 実施の形態9に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置の簡易マップ情報生成部が生成した簡易マップ情報が現わす簡易マップを示す図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る電波伝搬解析装置1を備えた電波伝搬シミュレータを、図1から図9を用いて説明する。
実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータは、図1に示すように、電波伝搬解析装置1と記憶部2と表示部3を備える。
電波伝搬解析装置1はコンピュータの一部により構成される電波伝搬解析部である。
記憶部2は地図情報記憶部21と開空間領域情報記憶部22と送信点情報及び受信点情報記憶部23を有する。
地図情報記憶部21は建物情報を含む地図情報が記憶される。
地図情報は、例えば、地理情報システムを利用して入手する。
地図情報は、電波伝搬の解析対象となる屋外環境の例である市街地を上空から俯瞰した二次元平面の地図を現わすための情報である。つまり、地図情報は二次元の地図を現わす二次元地図データである。
地図情報により現わされる地図の一例を図2に示す。
図2に示す一例として現した地図は、多数の建物101と複数の道路201から道路210と河川領域301と線路領域401により表されている。
図2に一例として表した地図を以下単に地図と略称する。
各建物101は上空から俯瞰した敷地の形状を表しており、多数の建物101のみを図3に示す。
道路201から道路210と河川領域301と線路領域401はそれぞれ、一般的に上空に向かって空間が広がっており、本開示では上空方向すべてが空間であるとして道路201から道路210と河川領域301と線路領域401それぞれを一時的に開空間として指定する。
道路201から道路210は一方の道路境界線から相対する道路境界線までを道路幅とし、道路幅をもって道路201から道路210が地図に描かれる。
河川領域301は堤防から対岸の堤防までの間を川幅と定義し、川幅をもって河川領域301が描かれる。ただし、堤防及び河原のない用水路のような河川については水流がある範囲をもって河川領域301が地図に描かれる。
線路は列車の運転のために必要な路盤及び軌道などの施設の総称であり、線路領域401は総称としての線路の一方の線路境界線から相対する線路境界線までを線路幅とし、線路幅をもって線路領域401が地図に描かれる。
地図情報は、地図を表すためのデジタル化された地図データであるデジタル地図データにより構成され、建物101と道路201から道路210と河川領域301と線路領域401について位置の持つ属性情報などの位置に関連したデータと併せ持つデータである。
開空間領域情報記憶部22は、地図情報記憶部21に記憶された地図情報に対応する開空間領域情報が記憶される。
実施の形態1では開空間領域情報として、上空から俯瞰した二次元平面からなる道路201から道路210を現わす道路情報を用いる。道路情報は二次元の道路を現わす二次元道路データである。
道路情報により現わされる道路201から道路210は一般的に上空に向かって空間が広がっており、電波の主要な伝搬路となり得る。
従って、実施の形態1では道路201から道路210を電波の主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
実施の形態1の説明において、煩雑さを避けるため、開空間領域情報を道路情報として説明する。
道路情報は、例えば、地図製作会社などが作成しているデータを利用する。
道路情報のみにより現わされる道路201から道路210を示す一例を図4に示す。
図4に示される道路201から道路210も、一方の道路境界線から相対する道路境界線までを道路幅とし、道路幅をもって道路201から道路210が地図に描かれる。
道路情報は、道路201から道路210を表すためのデジタル化された道路データであるデジタル道路データにより構成され、道路201から道路210について位置の持つ属性情報などの位置に関連したデータと併せ持つデータである。
送信点情報及び受信点情報記憶部23は、地図情報記憶部21に記憶された地図情報により現わされる地図上に設置される送信点の位置情報及び受信点の位置情報が記憶される。
送信点の位置情報及び受信点の位置情報は、実際の環境において想定される送信点の位置及び受信点の位置に基づき決定される。
決定された送信点の位置情報及び受信点の位置情報が送信点情報及び受信点情報記憶部23に記憶される。
送信点の位置情報及び受信点の位置情報に基づく情報を総称してアンテナ配置情報と言う。また、送信点及び受信点を区別して説明する必要がない場合はアンテナとして説明する。
一例として、送信点は基地局のアンテナの位置を示し、受信点は移動局のアンテナの位置を示す。
電波伝搬解析装置1は、簡易マップ情報生成部11と電波伝搬解析部12とを備える。
簡易マップ情報生成部11は、図2に示す地図を現わす建物情報を含む地図情報を地図情報記憶部21から取得し、図4に示す道路201から道路210を現わす地図情報に対応する道路情報を開空間領域情報記憶部22から取得する。
取得した地図情報及び取得した道路情報を、以下、煩雑さを避けるため、特に、区別する必要がない場合を除いて、単に、地図情報及び道路情報と言う。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報記憶部21から取得した地図情報が示す地図から道路情報が示す道路201から道路210を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成する。
言い換えれば、簡易マップ情報生成部11は、地図情報が示す地図上で道路情報が示す道路201から道路210以外の領域にブロック領域を形成するブロック領域情報を生成する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報が示す地図上で道路情報が示す道路201から道路210を除いた領域を生成したブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
簡易マップ情報により表わされる簡易マップを図5に示す。
図5に示すように、道路情報が示す道路201から道路210を除いた領域は、河川領域301及び線路領域401もブロック領域501の一部として表される。
また、簡易マップ情報生成部11は、取得した地図情報が示す地図上で取得した道路情報が示す道路を境界とする一つのまとまりごとにブロック領域とした、取得した地図情報を簡易化した簡易マップ情報を生成することでもよい。
この場合、道路情報が示す道路を境界とする情報が、取得した道路情報から取得したブロック領域情報に相当する。
ブロック領域情報は、簡易マップ情報生成部11により予め設定された高さ情報により、高さを持ったブロック領域として現わすデジタルブロック領域データである。
予め設定された高さ情報は、全てのブロック領域に対して同じ高さでもよく、事前に知り得た最適なブロックの高さでもよく、ブロック領域内に存在する敷地面積が一番広い面積に応じて高さを変更して各ブロック領域の高さを設定してもよい。
ブロック領域情報がブロック領域の高さを持った情報であるので、簡易マップ情報もブロック領域に対して高さを持った情報であり、簡易マップ情報により現わされた簡易マップは三次元簡易マップを現わす。
簡易マップ情報は三次元簡易マップを現わす三次元簡易マップデータである。
簡易マップ情報により現わされた簡易マップは電波伝搬解析部12により電波伝搬解析される解析モデルとして使用される。
なお、地図情報は二次元の地図を現わす二次元地図データとしたが、上空から俯瞰した三次元の地図を現わす三次元地図データでもよい。
この場合、簡易マップ情報は、ブロック領域を除いた領域のデータが三次元地図データと同じである。
また、地図情報として三次元地図データを用いた場合、ブロック領域情報における予め設定された高さ情報は、ブロック領域内に存在する三次元地図データにおける一番高い建物の高さに応じた高さ、又は簡易マップ情報生成部11が算出した一番高い建物の高さと一番低い建物の高さの中央値の高さに設定される。
もしくは、各ブロック領域に対するブロック領域情報における予め設定された高さ情報は、特定されたブロック領域内に存在する三次元地図データにおける複数の建物の高さ、例えば、図6に示すようにN棟の建物101(nは1からNの自然数)の高さhn(nは1からNの自然数)により、簡易マップ情報生成部11が次式(1)により求めたブロック領域501内に存在するN棟の建物101の高さの平均値又は次式(2)により求めたブロック領域内に存在する複数の建物の高さhnに重み付け係数an(nは1からNの自然数)を付与した重み付き平均値を、図7に示すように、ブロック領域情報における予め設定された高さhbを示す高さ情報としてもよい。

Figure 0007399369000001
式(1)中、hbは特定されたブロック領域501の高さ、hnは特定されたブロック領域501内に存在する各建物101の高さ、Nは特定されたブロック領域501内に存在する建物101の数である。
Figure 0007399369000002
式(2)中、anは特定されたブロック領域501内に存在する各建物101に対応した重み付け係数である。
電波伝搬解析部12は簡易マップ情報生成部11により生成された簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する。
電波伝搬解析部12は、簡易マップ情報生成部11により生成された簡易マップ情報を取得し、送信点情報及び受信点情報記憶部23から送信点の位置情報及び受信点の位置情報を取得する。
電波伝搬解析部12は、簡易マップ情報により現わされる簡易マップ上に送信点の位置情報により現わされる送信点の位置及び受信点の位置情報によって現わされる受信点の位置を設定し、簡易マップ上における送信点から受信点に至る電波の経路を解析する。
電波伝搬解析部12が実行する電波伝搬解析は、レイ・トレーシング又はFDTD法(Finite Difference Time Domain Method)のいずれかの電波伝搬特性解析手法である。
なお、電波伝搬特性解析手法はレイ・トレーシング又はFDTD法に限られるものではなく、送信点から受信点に至る電波伝搬特性が解析できるものであればよい
表示部3は、電波伝搬解析部12によって得られた電波伝搬解析結果を受け、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を表示する。
電波伝搬解析装置1はコンピュータによるハードウェア構成により実現され、図8に示すように、CPU(Central Processing Unit)1Aと、大容量の半導体メモリ(RAM:Random Access Memory)1Bと、ハードディスク装置又はSSD装置などの不揮発性記録装置などの記憶装置(ROM:Read only memory)1Cと、入力インタフェース部1Dと、出力インタフェース部1Eと、信号路(バス)1Fを備える。
CPU1AはRAM1BとROM1Cと入力インタフェース部1Dと出力インタフェース部1Eを制御、管理する。
CPU1AはROM1Cに記憶されたプログラムをRAM1Bにロードし、CPU1AがRAMにロードされたプログラムに基づき各種処理を実行する。
RAM1Bの一部の記憶領域が記憶部2を構成してもよい。
CPU1Aは、RAMにロードされたプログラムに基づき、記憶部2から取得した地図情報及び開空間領域情報を基に簡易マップ情報を生成し、生成した簡易マップ情報と記憶部2から取得したアンテナ配置情報を基に電波伝搬解析を実行する。
CPU1Aは、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を得るための画像情報を、出力インタフェース部1Eを介して表示部3に出力する。
なお、信号路1FはCPU1AとRAM1BとROM1Cと入力インタフェース部1Dと、出力インタフェース部1Eを相互に接続するバスである。
また、出力部3Aが表示部3に相当する。
次に、電波伝搬解析装置1における動作を図9に基づいて説明する。
ステップST1は簡易マップ情報生成部11が地図情報記憶部21から地図情報を取得するステップである。
ステップST2は簡易マップ情報生成部11が開空間領域情報記憶部22から道路情報を取得するステップである。
ステップST1とステップST2により、簡易マップ情報生成部11が、地図情報及び地図情報に対応する開空間領域情報を取得する情報取得ステップを構成する。
ステップST3は、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された地図情報が示す地図から道路情報が示す領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、道路情報が示す領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成ステップである。
ステップST4は、電波伝搬解析部12が、送信点情報及び受信点情報記憶部23から送信点の位置情報及び受信点の位置情報に基づくアンテナ配置情報を取得するステップである。
ステップST5は、電波伝搬解析部12が、ステップST3により生成された簡易マップ情報により現わされる簡易マップ上にアンテナ配置情報によって現わされるアンテナの位置を設定し、電波伝搬特性解析手法により電波伝搬解析を実行するステップである。
ステップST4とステップST5により、電波伝搬解析部12が簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する解析ステップを構成する。
このようにして、電波伝搬解析装置1は、電波伝搬解析を実行し、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を表示する画像情報を生成する。
ステップST1からステップST5による電波伝搬解析方法は、CPU1AがROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより行われる。
すなわち、ROMに記憶されたプログラムは、建物情報を含む地図情報及び記地図情報に対応する開空間領域情報である道路情報を取得する情報取得手順と、地図情報が示す地図から道路情報が示す道路を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、道路情報が示す道路を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成手順と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析手順と、を備える。
以上のように、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、建物情報を含む地図情報が示す地図から開空間領域情報である道路情報が示す道路を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、道路情報が示す道路201から道路210を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部11と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部12とを備えたものとし、電波の主要な伝搬路となり得る道路201から道路210以外をブロック領域501とした簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行するため、解析精度の劣化となる要因を極力取り除き、電波伝搬解析に要する演算量を削減して演算処理の高速化が図れる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る電波伝搬解析装置1を備えた電波伝搬シミュレータを、図1から図4、及び図6から図11を用いて説明する。
実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータは、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータに対して、開空間領域情報として河川領域情報を追加した点が相違し、その他の点については同じである。
河川領域情報により現わされる河川領域301は一般的に上空に向かって空間が広がっており、電波の主要な伝搬路となり得る。
実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータは、簡易マップ情報生成部11と電波伝搬解析部12とを備える電波伝搬解析装置1と、地図情報記憶部21と開空間領域情報記憶部22と送信点情報及び受信点情報記憶部23を有する記憶部2と、表示部3を備える。
以下、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータに対して相違する点を中心に説明する。
実施の形態2では開空間領域情報として、上空から俯瞰した二次元平面からなる道路201から道路210を現わす道路情報と、河川領域301を現わす河川領域情報を用いる。
道路情報は、実施の形態1に示した道路情報と同じである。
河川領域情報は二次元の河川領域を現わす二次元河川領域データである。
従って、実施の形態2では道路201から道路210及び河川領域301を電波の主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
河川領域情報は、例えば、国土地理院の数値標高データなどから抽出したデータを利用する。
河川領域情報のみにより現わされる河川領域301を示す一例を図10に示す。
図10に示される河川領域301も堤防から対岸の堤防までの間を川幅とし、また、堤防及び河原のない用水路のような河川については水流がある範囲を川幅とし、川幅をもって河川領域301が地図に描かれる。
河川領域情報は、河川領域301を表すためのデジタル化された河川領域データであるデジタル河川領域データにより構成され、河川領域301について位置の持つ属性情報などの位置に関連したデータと併せ持つデータである。
開空間領域情報記憶部22は、地図情報記憶部21に記憶された地図情報に対応する開空間領域情報である道路情報及び河川領域情報が記憶される。
地図情報記憶部21及び送信点情報及び受信点情報記憶部23は、実施の形態1における地図情報記憶部21及び送信点情報及び受信点情報記憶部23と同じである。
簡易マップ情報生成部11は、図2に示す地図を現わす建物情報を含む地図情報を地図情報記憶部21から取得し、地図情報に対応する図4に示す道路201から道路210を現わす道路情報及び図10に示す河川領域301を現わす河川領域情報を開空間領域情報として開空間領域情報記憶部22から取得する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報記憶部21から取得した地図情報が示す地図から道路情報及び河川領域情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路210及び河川領域301を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報が示す地図上で開空間領域情報が示す道路201から道路210及び河川領域301を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
簡易マップ情報により表わされる簡易マップを図11に示す。
図11に示すように、道路情報が示す道路201から道路210及び河川領域情報が示す河川領域301を除いた領域は、線路領域401もブロック領域501の一部として表される。
電波伝搬解析部12及び表示部3は、実施の形態1における電波伝搬解析部12及び表示部3と同じ動作をする。
電波伝搬解析装置1は、実施の形態1における電波伝搬解析装置1と同様に、図8に示すコンピュータによるハードウェア構成により実現される。
電波伝搬解析装置1における動作も、実施の形態1における電波伝搬解析装置1における図9に示される動作と同様であり、開空間領域情報として河川領域情報を追加した点が相違する。
以下、相違する点を中心に説明する。
ステップST1は実施の形態1におけるステップST1と同じである。
ステップST2は簡易マップ情報生成部11が開空間領域情報記憶部22から道路情報及び河川領域情報を開空間領域情報として取得するステップである。
ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された地図情報が示す地図から道路情報及び河川領域情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路210及び河川領域301を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
また、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、道路情報及び河川領域情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路210及び河川領域301を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
ステップST3は簡易マップ生成ステップである。
ステップST4及びステップST5は実施の形態1におけるステップST4及びステップST5と同じである。
このようにして、電波伝搬解析装置1は、電波伝搬解析を実行し、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を表示する画像情報を生成する。
ステップST1からステップST5による電波伝搬解析方法は、CPU1AがROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより行われる。
すなわち、ROMに記憶されたプログラムは、建物情報を含む地図情報及び地図情報に対応する開空間領域情報である道路情報及び河川領域情報を取得する情報取得手順と、地図情報が示す地図から道路情報及び河川領域情報が示す道路及び河川領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、道路情報及び河川領域情報が示す道路及び河川領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成手順と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析手順と、を備える。
以上のように、実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、建物情報を含む地図情報が示す地図から開空間領域情報である道路情報が示す道路201から道路210及び河川領域情報が示す河川領域301を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成し、道路情報が示す道路201から道路210及び河川領域情報が示す河川領域301を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部11と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部12とを備えたものとし、電波の主要な伝搬路となり得る道路201から道路210及び河川領域301以外をブロック領域501とした簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行するため、より実際の市街地構造に近い簡易マップを用いることができた上で、解析精度の劣化となる要因を極力取り除き、電波伝搬解析に要する演算量を削減して演算処理の高速化が図れる。
なお、実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、開空間領域情報として道路情報に河川領域情報を追加したものとしたが、開空間領域情報として河川領域情報単独であってもよい。
実施の形態3.
実施の形態3に係る電波伝搬解析装置1を備えた電波伝搬シミュレータを、図1から図4、図6から図9、図9、図12、及び図13を用いて説明する。
実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータは、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータに対して、開空間領域情報として線路領域情報を追加した点が相違し、その他の点については同じである。
線路領域情報により現わされる線路領域401は一般的に上空に向かって空間が広がっており、電波の主要な伝搬路となり得る。
実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータは、簡易マップ情報生成部11と電波伝搬解析部12とを備える電波伝搬解析装置1と、地図情報記憶部21と開空間領域情報記憶部22と送信点情報及び受信点情報記憶部23を有する記憶部2と、表示部3を備える。
以下、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータに対して相違する点を中心に説明する。
実施の形態3では開空間領域情報として、上空から俯瞰した二次元平面からなる道路201から道路210を現わす道路情報と、線路領域401を現わす線路領域情報を用いる。
道路情報は、実施の形態1に示した道路情報と同じである。
線路領域情報は二次元の線路領域を現わす二次元線路領域データである。
従って、実施の形態3では道路201から道路210及び線路領域401を電波の主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
線路領域情報は、例えば、地図製作会社などが作成しているデータを利用する。
線路領域情報のみにより現わされる線路領域401を示す一例を図12に示す。
図12に示される線路領域401も線路の一方の線路境界線から相対する線路境界線までを線路幅とし、線路幅をもって線路領域401が地図に描かれる。
線路領域情報は、線路領域401を表すためのデジタル化された線路領域データであるデジタル線路領域データにより構成され、線路領域401について位置の持つ属性情報などの位置に関連したデータと併せ持つデータである。
開空間領域情報記憶部22は、地図情報記憶部21に記憶された地図情報に対応する開空間領域情報である道路情報及び線路領域情報が記憶される。
地図情報記憶部21及び送信点情報及び受信点情報記憶部23は、実施の形態1における地図情報記憶部21及び送信点情報及び受信点情報記憶部23と同じである。
簡易マップ情報生成部11は、図2に示す地図を現わす建物情報を含む地図情報を地図情報記憶部21から取得し、地図情報に対応する図4に示す道路201から道路210を現わす道路情報及び図12に示す線路領域401を現わす線路領域情報を開空間領域情報として開空間領域情報記憶部22から取得する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報記憶部21から取得した地図情報が示す地図から道路情報及び線路領域情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路210及び線路領域401を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報が示す地図上で開空間領域情報が示す道路201から道路210及び線路領域401を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
簡易マップ情報により表わされる簡易マップを図13に示す。
図13に示すように、道路情報が示す道路201から道路210及び線路領域情報が示す線路領域401を除いた領域は、河川領域301もブロック領域501の一部として表される。
電波伝搬解析部12及び表示部3は、実施の形態1における電波伝搬解析部12及び表示部3と同じ動作をする。
電波伝搬解析装置1は、実施の形態1における電波伝搬解析装置1と同様に、図8に示すコンピュータによるハードウェア構成により実現される。
電波伝搬解析装置1における動作も、実施の形態1における電波伝搬解析装置1における図9に示される動作と同様であり、開空間領域情報として線路領域情報を追加した点が相違する。
以下、相違する点を中心に説明する。
ステップST1は実施の形態1におけるステップST1と同じである。
ステップST2は簡易マップ情報生成部11が開空間領域情報記憶部22から道路情報及び線路領域情報を開空間領域情報として取得するステップである。
ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された地図情報が示す地図から道路情報及び線路領域情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路210及び線路領域401を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
また、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、道路情報及び線路領域情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路210及び線路領域401を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
ステップST3は簡易マップ生成ステップである。
ステップST4及びステップST5は実施の形態1におけるステップST4及びステップST5と同じである。
このようにして、電波伝搬解析装置1は、電波伝搬解析を実行し、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を表示する画像情報を生成する。
ステップST1からステップST5による電波伝搬解析方法は、CPU1AがROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより行われる。
すなわち、ROMに記憶されたプログラムは、建物情報を含む地図情報及び地図情報に対応する開空間領域情報である道路情報及び線路領域情報を取得する情報取得手順と、地図情報が示す地図から道路情報及び線路領域情報が示す道路及び線路領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、道路情報及び線路領域情報が示す道路及び線路領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成手順と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析手順と、を備える。
以上のように、実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、建物情報を含む地図情報が示す地図から開空間領域情報である道路情報が示す道路201から道路210及び線路領域情報が示す線路領域401を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成し、道路情報が示す道路201から道路210及び線路領域情報が示す線路領域401を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部11と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部12とを備えたものとし、電波の主要な伝搬路となり得る道路201から道路210及び線路領域401以外をブロック領域とした簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行するため、より実際の市街地構造に近い簡易マップを用いることができた上で、解析精度の劣化となる要因を極力取り除き、電波伝搬解析に要する演算量を削減して演算処理の高速化が図れる。
なお、実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、開空間領域情報として道路情報に線路領域情報を追加したものとしたが、開空間領域情報として線路領域情報単独であってもよい。
実施の形態4.
実施の形態4に係る電波伝搬解析装置1を備えた電波伝搬シミュレータを、図1から図4、図6から図10、図12、及び図14を用いて説明する。
実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータは、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータに対して、開空間領域情報として河川領域情報及び線路領域情報を追加した点が相違し、その他の点については同じである。
言い換えれば、実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータは、実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータに対して開空間領域情報として線路領域情報を追加した点が相違、もしくは実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータに対して開空間領域情報として河川領域情報を追加した点が相違、その他の点については同じである。
実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータは、簡易マップ情報生成部11と電波伝搬解析部12とを備える電波伝搬解析装置1と、地図情報記憶部21と開空間領域情報記憶部22と送信点情報及び受信点情報記憶部23を有する記憶部2と、表示部3を備える。
以下、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータに対して相違する点を中心に説明する。
実施の形態4では開空間領域情報として、道路201から道路210を現わす道路情報と、河川領域301を現わす河川領域情報と、線路領域401を現わす線路領域情報を用いる。
道路情報は実施の形態1に示した道路情報と同じであり、河川領域情報は実施の形態2に示した河川領域情報と同じであり、線路領域情報は実施の形態3に示した線路領域情報と同じである。
従って、実施の形態4では道路201から道路210、河川領域301、及び線路領域401を電波の主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
開空間領域情報記憶部22は、地図情報記憶部21に記憶された地図情報に対応する開空間領域情報である道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報が記憶される。
地図情報記憶部21及び送信点情報及び受信点情報記憶部23は、実施の形態1における地図情報記憶部21及び送信点情報及び受信点情報記憶部23と同じである。
簡易マップ情報生成部11は、図2に示す地図を現わす建物情報を含む地図情報を地図情報記憶部21から取得し、地図情報に対応する図4に示す道路201から道路210を現わす道路情報、図10に示す河川領域301を現わす河川領域情報、及び図12に示す線路領域401を現わす線路領域情報を開空間領域情報として開空間領域情報記憶部22から取得する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報記憶部21から取得した地図情報が示す地図から道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路210、河川領域301、及び線路領域401を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報が示す地図上で開空間領域情報が示す道路201から道路210、河川領域301、及び線路領域401を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
簡易マップ情報により表わされる簡易マップを図14に示す。
電波伝搬解析部12及び表示部3は、実施の形態1における電波伝搬解析部12及び表示部3と同じ動作をする。
電波伝搬解析装置1は、実施の形態1における電波伝搬解析装置1と同様に、図8に示すコンピュータによるハードウェア構成により実現される。
電波伝搬解析装置1における動作も、実施の形態1における電波伝搬解析装置1における図9に示される動作と同様であり、開空間領域情報として河川領域情報及び線路領域情報を追加した点が相違する。
以下、相違する点を中心に説明する。
ステップST1は実施の形態1におけるステップST1と同じである。
ステップST2は簡易マップ情報生成部11が開空間領域情報記憶部22から道路情報、河川領域情報及び線路領域情報を開空間領域情報として取得するステップである。
ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された地図情報が示す地図から道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路210、河川領域301、及び線路領域401を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
また、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路210、河川領域301、及び線路領域401を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
ステップST3は簡易マップ生成ステップである。
ステップST4及びステップST5は実施の形態1におけるステップST4及びステップST5と同じである。
このようにして、電波伝搬解析装置1は、電波伝搬解析を実行し、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を表示する画像情報を生成する。
ステップST1からステップST5による電波伝搬解析方法は、CPU1AがROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより行われる。
すなわち、ROMに記憶されたプログラムは、建物情報を含む地図情報及び地図情報に対応する開空間領域情報である道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報を取得する情報取得手順と、地図情報が示す地図から道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報が示す道路、河川領域、及び線路領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報が示す道路、河川領域、及び線路領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成手順と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析手順と、を備える。
以上のように、実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、建物情報を含む地図情報が示す地図から開空間領域情報である道路情報が示す道路201から道路210、河川領域情報が示す河川領域301、及び線路領域情報が示す線路領域401を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成し、道路情報が示す道路201から道路210、河川領域情報が示す河川領域301、及び線路領域情報が示す線路領域401を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部11と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部12とを備えたものとし、電波の主要な伝搬路となり得る道路201から道路210、河川領域301、及び線路領域401以外をブロック領域とした簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行するため、より実際の市街地構造に近い簡易マップを用いることができた上で、解析精度の劣化となる要因を極力取り除き、電波伝搬解析に要する演算量を削減して演算処理の高速化が図れる。
なお、実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、開空間領域情報として道路情報に河川領域情報及び線路領域情報を追加したものとしたが、開空間領域情報として河川領域情報及び線路領域情報であってもよい。
実施の形態5.
実施の形態5に係る電波伝搬解析装置1を備えた電波伝搬シミュレータを、図15、図2から図4、図6から図8、図10、図12、図16及び図17を用いて説明する。
実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータは、実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータに対して、簡易マップ情報生成部11が取得する開空間領域情報を設定する開空間領域情報設定部13をさらに備えた点が相違し、その他の点については同じである。
実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータは、図15に示すように、簡易マップ情報生成部11と電波伝搬解析部12と開空間領域情報設定部13を備える電波伝搬解析装置1と、地図情報記憶部21と開空間領域情報記憶部22と送信点情報及び受信点情報記憶部23を有する記憶部2と、表示部3を備える。
以下、実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータに対して相違する点を中心に説明する。
地図情報記憶部21、開空間領域情報記憶部22、及び送信点情報及び受信点情報記憶部23は、実施の形態4における地図情報記憶部21、開空間領域情報記憶部22、及び送信点情報及び受信点情報記憶部23と同じである。
開空間領域情報設定部13は、図2に示す地図を現わす地図情報に対応する図4に示す道路201から道路210を現わす道路情報を開空間領域情報記憶部22から取得する。
開空間領域情報設定部13は、道路情報を当該道路情報が示す道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けする。
例えば、図4において、道路情報が示す道路201から道路210を、道路情報が示す道路幅に応じて最も道路幅が広い道路201、2番目に道路幅の広い道路202、3番目に道路幅の広い道路203から道路205、及び最も道路幅の狭い道路206から道路210の4種類の道路を現わす道路情報に開空間領域情報設定部13が分類分けする。
開空間領域情報設定部13は、最も狭い道路幅に分類した道路206から道路210を現わす道路情報を除外した道路201から道路205を現わす道路情報を開空間領域情報として設定する。
簡易マップ情報生成部11は、図2に示す地図を現わす建物情報を含む地図情報を地図情報記憶部21から取得し、開空間領域情報設定部13により設定された道路201から道路205を現わす道路情報を開空間領域情報として取得し、地図情報に対応する図10に示す河川領域301を現わす河川領域情報及び図12に示す線路領域401を現わす線路領域情報を開空間領域情報として開空間領域情報記憶部22から取得する。
従って、実施の形態5では道路201から道路205、河川領域301、及び線路領域401を電波の主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報記憶部21から取得した地図情報が示す地図から道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、及び線路領域情報が示す線路領域401を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報が示す地図上で開空間領域情報が示す道路201から道路205、河川領域301、及び線路領域401を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
簡易マップ情報により表わされる簡易マップを図16に示す。
図16に示すように、道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、及び線路領域情報が示す線路領域401を除いた領域は、道路情報が示す道路206から道路210もブロック領域501の一部として表される。
道路幅を基準に電波の主要な伝搬路として不要と考えられる最も狭い道路を簡易マップから削除するため、簡易マップをより単純化することができ、電波伝搬解析に要する演算量を削減できる。
電波伝搬解析部12及び表示部3は、実施の形態4における電波伝搬解析部12及び表示部3と同じ動作をする。
電波伝搬解析装置1は、実施の形態4における電波伝搬解析装置1と同様に、図8に示すコンピュータによるハードウェア構成により実現される。
電波伝搬解析装置1における動作も、実施の形態4における電波伝搬解析装置1における動作と同様であり、開空間領域情報である道路情報を設定するステップST2Aを追加した点が相違する。
以下、相違する点を中心に図17を用いて説明する。
ステップST1は実施の形態1におけるステップST1と同じである。
ステップST2は、開空間領域情報設定部13が開空間領域情報記憶部22から道路情報を取得し、簡易マップ情報生成部11が開空間領域情報記憶部22から河川領域情報及び線路領域情報を開空間領域情報として取得するステップである。
ステップST2Aは、開空間領域情報設定部13が道路情報を当該道路情報が示す道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けし、最も狭い道路幅に分類した道路206から道路210を現わす道路情報を除外した道路201から道路205を現わす道路情報を開空間領域情報として設定するステップである。
ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された地図情報が示す地図から、ステップST2Aにより設定された道路情報が示す道路201から道路205とステップST2により取得された河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域301及び線路領域401を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
また、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路205、河川領域301、及び線路領域401を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
ステップST3は簡易マップ生成ステップである。
ステップST4及びステップST5は実施の形態4におけるステップST4及びステップST5と同じである。
このようにして、電波伝搬解析装置1は、電波伝搬解析を実行し、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を表示する画像情報を生成する。
ステップST1からステップST5による電波伝搬解析方法は、CPU1AがROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより行われる。
すなわち、ROMに記憶されたプログラムは、建物情報を含む地図情報及び地図情報に対応する道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報を取得する情報取得手順と、取得した道路情報を道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けし、最も狭い道路幅に分類した道路情報を除外した道路情報を開空間領域情報として設定する手順と、地図情報が示す地図から開空間領域情報として設定した道路情報が示す道路と、開空間領域情報として取得した河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域及び線路領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、設定された道路情報が示す道路と取得した河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域及び線路領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成手順と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析手順と、を備える。
以上のように、実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、道路情報を当該道路情報が示す道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けし、最も狭い道路幅に分類した道路情報を除外して開空間領域情報として設定する開空間領域情報設定部と、建物情報を含む地図情報が示す地図から、設定された開空間領域情報である道路情報が示す道路201から道路205と開空間領域情報である河川領域情報が示す河川領域301及び線路領域情報が示す線路領域401を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成し、設定された道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、及び線路領域情報が示す線路領域401を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部11と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部12とを備えたものとし、電波の主要な伝搬路となり得る道路201から道路210、河川領域301、及び線路領域401以外をブロック領域とした簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行するため、より実際の市街地構造に近い簡易マップを用いることができた上で、解析精度の劣化となる要因を極力取り除き、電波伝搬解析に要する演算量をより削減して演算処理の高速化が図れる。
なお、実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1の開空間領域情報設定部13は開空間領域情報として道路情報を対象に設定したが、開空間領域情報として河川領域情報又は線路領域情報を対象に設定したものでもよい。
すなわち、開空間領域情報として河川領域情報を含む場合、開空間領域情報設定部13が、河川領域情報を河川領域幅に応じて複数の河川領域情報に分類分けし、最小の河川領域幅に分類した河川領域情報を除外して開空間領域情報として設定し、簡易マップ情報生成部11が取得する開空間領域情報である河川領域情報は、開空間領域情報設定部13により最小の河川領域幅に分類された河川領域情報が除外された設定された河川領域情報とする。
開空間領域情報として線路領域情報を含む場合、開空間領域情報設定部13が、線路領域情報を線路領域幅に応じて複数の線路領域情報に分類分けし、最小の線路領域幅に分類した線路領域情報を除外して開空間領域情報として設定し、簡易マップ情報生成部11が取得する開空間領域情報である線路領域情報は、開空間領域情報設定部13により最小の線路領域幅に分類された線路領域情報が除外された設定された線路領域情報とする。
また、実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して開空間領域情報設定部13をさらに備えたものとしたが、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して開空間領域情報設定部13をさらに備えたもの、実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して開空間領域情報設定部13をさらに備えたもの、実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して開空間領域情報設定部13をさらに備えたものであってもよい。
実施の形態6.
実施の形態6に係る電波伝搬解析装置1を備えた電波伝搬シミュレータを、図18、図2から図4、図6から図8、図10、図12、図17、及び図19を用いて説明する。
実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータは、実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータに対して、開空間領域情報として追加開空間領域情報入力部4から入力された追加開空間領域情報を追加した点が相違、その他の点については同じである。
実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータは、図18に示すように、簡易マップ情報生成部11と電波伝搬解析部12と開空間領域情報設定部13を備える電波伝搬解析装置1と、地図情報記憶部21と開空間領域情報記憶部22と送信点情報及び受信点情報記憶部23を有する記憶部2と、表示部3と、追加開空間領域情報入力部4を備える。
以下、実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータに対して相違する点を中心に説明する。
地図情報記憶部21、開空間領域情報記憶部22、及び送信点情報及び受信点情報記憶部23は、実施の形態5における地図情報記憶部21、開空間領域情報記憶部22、及び送信点情報及び受信点情報記憶部23と同じである。
また、開空間領域情報設定部13も実施の形態5における開空間領域情報設定部13と同じである。
開空間領域情報記憶部22に記憶された開空間領域情報である道路情報を、例えば、地図製作会社などが作成しているデータを利用した場合、地図情報記憶部21に記憶された地図情報が示す地図の範囲内に開空間領域情報記憶部22に記憶された道路情報が示す道路201から道路210以外に実際には道路211が存在している場合がある。
実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータは、開空間領域情報記憶部22に記憶されていないが実際には存在する道路211を主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
すなわち、実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータは、開空間領域情報記憶部22に記憶され、開空間領域情報設定部13が開空間領域情報として設定した道路情報が示す道路201から道路205と、開空間領域情報として開空間領域情報記憶部22から取得した河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域301及び線路領域401と、開空間領域情報記憶部22に記憶されていないが実際に存在している道路211を電波の主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
簡易マップ情報生成部11は、図2に示す地図を現わす建物情報を含む地図情報を地図情報記憶部21から取得し、開空間領域情報設定部13により設定された道路201から道路205を現わす道路情報を開空間領域情報として取得し、地図情報に対応する図10に示す河川領域301を現わす河川領域情報及び図12に示す線路領域401を現わす線路領域情報を開空間領域情報として開空間領域情報記憶部22から取得し、追加開空間領域情報入力部4から開空間領域情報記憶部22に記憶されていないが実際に存在している道路211を現わす追加道路情報を開空間領域情報として取得する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報記憶部21から取得した地図情報が示す地図から道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、線路領域情報が示す線路領域401、及び追加道路情報が示す道路211を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報が示す地図上で開空間領域情報が示す道路201から道路205、河川領域301、線路領域401、及び追加した道路211を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
簡易マップ情報により表わされる簡易マップを図19に示す。
図19に示すように、道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、線路領域情報が示す線路領域401、及び追加道路情報が示す道路211を除いた領域は、道路情報が示す道路206から道路210もブロック領域501の一部として表される。
実際に存在している道路211を電波の主要な伝搬路と見做しているため、実際の市街地構造に近い簡易マップにより電波伝搬の解析を行える。
電波伝搬解析部12及び表示部3は、実施の形態5における電波伝搬解析部12及び表示部3と同じ動作をする。
電波伝搬解析装置1は、実施の形態5における電波伝搬解析装置1と同様に、図8に示すコンピュータによるハードウェア構成により実現される。
図8に示すコンピュータによるハードウェア構成における入力部4Aが追加開空間領域情報入力部4に相当する。
電波伝搬解析装置1における動作も、実施の形態5における電波伝搬解析装置1における図17に示される動作と同様であり、追加開空間領域情報入力部4から入力された追加開空間領域情報を追加した点が相違する。
以下、相違する点を中心に説明する。
ステップST1は実施の形態5におけるステップST1と同じである。
ステップST2は、開空間領域情報設定部13が開空間領域情報記憶部22から道路情報を取得し、簡易マップ情報生成部11が開空間領域情報記憶部22から河川領域情報及び線路領域情報を開空間領域情報として取得し、簡易マップ情報生成部11が追加開空間領域情報入力部4から追加道路情報を取得するステップである。
ステップST2Aは実施の形態5におけるステップST2Aと同じである。
ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された地図情報が示す地図から、ステップST2Aにより設定された道路情報が示す道路201から道路205とステップST2により取得された河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域301及び線路領域401とステップST2により取得された追加道路情報が示す道路211を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
また、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、道路情報、河川領域情報、線路領域情報、及び追加道路情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路205、河川領域301、線路領域401、及び追加した道路211を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
ステップST3は簡易マップ生成ステップである。
ステップST4及びステップST5は実施の形態5におけるステップST4及びステップST5と同じである。
このようにして、電波伝搬解析装置1は、電波伝搬解析を実行し、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を表示する画像情報を生成する。
ステップST1からステップST5による電波伝搬解析方法は、CPU1AがROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより行われる。
すなわち、ROMに記憶されたプログラムは、建物情報を含む地図情報及び地図情報に対応する道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報を取得し、かつ追加道路情報を取得する情報取得手順と、取得した道路情報を道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けし、最も狭い道路幅に分類した道路情報を除外した道路情報を開空間領域情報として設定する手順と、地図情報が示す地図から開空間領域情報として設定した道路情報が示す道路と、開空間領域情報として取得した河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域及び線路領域と、追加道路情報が示す追加道路を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、設定された道路情報が示す道路と取得した河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域及び線路領域と取得した追加道路情報が示す追加道路を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成手順と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析手順と、を備える。
以上のように、実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、道路情報を当該道路情報が示す道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けし、最も狭い道路幅に分類した道路情報を除外して開空間領域情報として設定する開空間領域情報設定部と、建物情報を含む地図情報が示す地図から、設定された開空間領域情報である道路情報が示す道路201から道路205と開空間領域情報である河川領域情報が示す河川領域301及び線路領域情報が示す線路領域401と開空間領域情報である追加道路情報が示す道路211を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成し、設定された道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、線路領域情報が示す線路領域401、及び追加道路情報が示す道路211を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更した、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部11と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部12とを備えたものとし、道路情報により示されないが実際に存在している道路211を電波の主要な伝搬路と見做し、電波の主要な伝搬路となり得る道路201から道路205、河川領域301、線路領域401、及び追加した道路211以外をブロック領域とした簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行するため、より実際の市街地構造に近い簡易マップを用いることができた上で、解析精度の劣化となる要因を極力取り除き、電波伝搬解析に要する演算量をより削減して演算処理の高速化が図れる。
なお、実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1の簡易マップ情報生成部11が追加開空間領域情報入力部4から取得する追加開空間領域情報として追加道路情報を対象としたが、追加開空間領域情報として追加河川領域情報又は追加線路領域情報を対象にしたものでもよい。
すなわち、追加河川領域情報は、例えば、国土地理院の数値標高データなどから抽出したデータを利用した場合、地図情報記憶部21に記憶された地図情報が示す地図の範囲内に開空間領域情報記憶部22に記憶された河川領域情報が示す河川領域301以外に実際に河川領域が存在する場合は当該河川領域を現わす河川領域情報である。
追加線路領域情報は、例えば、地図製作会社などが作成しているデータを利用した場合、地図情報記憶部21に記憶された地図情報が示す地図の範囲内に開空間領域情報記憶部22に記憶された線路領域情報が示す線路領域401以外に実際に線路領域が存在する場合は当該線路領域を現わす線路領域情報である。
また、実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して簡易マップ情報生成部11が追加開空間領域情報入力部4から追加開空間領域情報を取得するものとしたが、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して簡易マップ情報生成部11が追加開空間領域情報入力部4から追加開空間領域情報を取得するもの、実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して簡易マップ情報生成部11が追加開空間領域情報入力部4から追加開空間領域情報を取得するもの、実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して簡易マップ情報生成部11が追加開空間領域情報入力部4から追加開空間領域情報を取得するもの、実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して簡易マップ情報生成部11が追加開空間領域情報入力部4から追加開空間領域情報を取得するものであってもよい。
実施の形態7.
実施の形態7に係る電波伝搬解析装置1を備えた電波伝搬シミュレータを、図20、図2から図4、図6から図8、図10、図12、図17、及び図21を用いて説明する。
実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータは、実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータに対して、開空間領域情報として送信点601の位置情報及び受信点701の位置情報に基づくアンテナ配置領域情報を追加した点が相違し、その他の点については同じである。
屋外にある受信点は、一般に、上空に向かって空間が広がった領域に配置される場合が多い。
実施の形態7においては、上空に向かって空間が広がった領域に沿って複数の受信点が配列された経路を、電波の主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
例えば、実施の形態5及び実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータにおいて、道路情報として開空間領域情報設定部13が最も狭い道路幅に分類した道路206から道路210を現わす道路情報を除外して開空間領域情報に設定した場合、図21に示すように、除外した道路208及び道路210に沿って複数の受信点701が点在しているとすると、実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1の簡易マップ情報生成部11において、道路208及び道路210を現わす道路情報を開空間領域情報として復活させる。
同様に、開空間領域情報設定部13が開空間領域情報から除外した河川領域を現わす河川領域情報及び開空間領域情報から除外した線路領域を現わす線路領域情報が示す河川領域及び線路領域に沿って複数の受信点701が点在していると、簡易マップ情報生成部11において、除外した河川領域及び線路領域を開空間領域情報として復活させる。
また、簡易マップ情報生成部11が生成したブロック領域情報が示すブロック領域501内に、例えば、図21に示すように、送信点601が存在すると、簡易マップ情報生成部11が、送信点601が存在するブロック領域502(501)における送信点601が設定された高さ以上の空間を開空間領域とする開空間領域情報を生成する。
送信点601が設定された高さ以上の空間は、建物101の屋上から上空方向すべてが空間であると見做すことができ、電波の主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
上記した点を踏まえて、実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータを、実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータに対して相違する点を中心に説明する。
実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータは、図20に示すように、簡易マップ情報生成部11と電波伝搬解析部12と開空間領域情報設定部13を備える電波伝搬解析装置1と、地図情報記憶部21と開空間領域情報記憶部22と送信点情報及び受信点情報記憶部23を有する記憶部2と、表示部3と、追加開空間領域情報入力部4を備える。
地図情報記憶部21、開空間領域情報記憶部22、及び送信点情報及び受信点情報記憶部23は、実施の形態5における地図情報記憶部21、開空間領域情報記憶部22、及び送信点情報及び受信点情報記憶部23と同じである。
また、開空間領域情報設定部13も実施の形態5における開空間領域情報設定部13と同じである。
簡易マップ情報生成部11は、送信点情報及び受信点情報記憶部23に記憶された送信点の位置情報及び受信点の位置情報を取得する。
簡易マップ情報生成部11は、取得した複数の受信点701の位置情報が示す受信点701の位置が経路に沿って配置されていると判定すると、複数の受信点701が配列された経路を示す経路情報を開空間領域情報として設定する。
この例では、例えば、複数の受信点701が配列された経路として道路208及び道路210を開空間領域と見做し、道路208及び道路210を現わす道路情報を受信点701による開空間領域情報として設定する。
簡易マップ情報生成部11は、併せて、図2に示す地図を現わす建物情報を含む地図情報を地図情報記憶部21から取得し、開空間領域情報設定部13により設定された道路201から道路205を現わす道路情報を開空間領域情報として取得し、地図情報に対応する図10に示す河川領域301を現わす河川領域情報及び図12に示す線路領域401を現わす線路領域情報を開空間領域情報として開空間領域情報記憶部22から取得し、追加開空間領域情報入力部4から追加開空間領域情報、この例では道路211を現わす追加道路情報を取得する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報記憶部21から取得した地図情報が示す地図から道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、線路領域情報が示す線路領域401、追加道路情報が示す道路211、及び、自身が設定した受信点701による開空間領域情報が示す領域(道路208及び道路210)を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
簡易マップ情報生成部11は、取得した送信点601の位置情報が示す送信点601の位置が、生成したブロック領域情報が示すブロック領域502(501)内に存在すると、送信点601が存在するブロック領域502における送信点601の位置情報が示す送信点601の高さ以上の空間領域を送信点601による開空間領域とする開空間領域情報を生成する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報が示す地図上で開空間領域情報が示す道路201から道路205、河川領域301、線路領域401、追加した道路211、並びに道路208及び道路210を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更し、送信点601による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
簡易マップ情報により表わされる簡易マップを図21に示す。
図21において、△印は送信点601を、○印は受信点701を示している。
送信点601の位置情報及び受信点701の位置情報により、追加の開空間領域情報を得ているため、電波伝搬解析の精度が劣化することはない。
電波伝搬解析部12及び表示部3は、実施の形態6における電波伝搬解析部12及び表示部3と同じ動作をする。
電波伝搬解析装置1は、実施の形態6における電波伝搬解析装置1と同様に、図8に示すコンピュータによるハードウェア構成により実現される。
電波伝搬解析装置1における動作も、実施の形態6における電波伝搬解析装置1における図17に示される動作と同様であり、開空間領域情報として送信点601の位置情報及び受信点701の位置情報に基づくアンテナ配置領域情報を追加した点が相違する。
以下、相違する点を中心に説明する。
ステップST1は実施の形態6におけるステップST1と同じである。
ステップST2は、開空間領域情報設定部13が開空間領域情報記憶部22から道路情報を取得し、簡易マップ情報生成部11が開空間領域情報記憶部22から河川領域情報及び線路領域情報を開空間領域情報として取得し、簡易マップ情報生成部11が追加開空間領域情報入力部4から追加開空間領域情報を取得し、送信点情報及び受信点情報記憶部23に記憶された送信点の位置情報及び受信点の位置情報を取得するステップである。
ステップST2Aは実施の形態6におけるステップST2Aと同じである。
ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された複数の受信点701の位置情報が示す受信点701の位置が経路に沿って配置されていると判定すると、この例では、例えば、道路208及び道路210を開空間領域と見做して道路208及び道路210を現わす道路情報を受信点701による開空間領域情報として設定する。
また、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された地図情報が示す地図から、ステップST2Aにより設定された道路情報が示す道路201から道路205とステップST2により取得された河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域301及び線路領域401とステップST2により取得された追加道路情報が示す道路211と、ステップST3により自身が設定した受信点701による道路208及び道路210を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
さらに、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された送信点601の位置情報が示す送信点601の位置が、生成したブロック領域情報が示すブロック領域502内に存在すると、送信点601が存在するブロック領域501における送信点601の位置情報が示す送信点601の高さ以上の空間を送信点601による開空間領域とする開空間領域情報を生成する。
またさらに、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、道路情報、河川領域情報、線路領域情報、及び追加道路情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路205、河川領域301、線路領域401、追加した道路211、並びに道路208及び道路210を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更し、送信点601による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
ステップST3は簡易マップ生成ステップである。
ステップST4及びステップST5は実施の形態6におけるステップST4及びステップST5と同じである。
このようにして、電波伝搬解析装置1は、電波伝搬解析を実行し、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を表示する画像情報を生成する。
ステップST1からステップST5による電波伝搬解析方法は、CPU1AがROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより行われる。
すなわち、ROMに記憶されたプログラムは、建物情報を含む地図情報及び地図情報に対応する道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報を取得し、かつ追加道路情報を取得し、送信点の位置情報及び受信点の位置情報を取得する情報取得手順と、取得した追加開空間領域情報を追加開空間の幅に応じて複数の追加開空間領域情報に分類分けし、最も狭い追加開空間の幅に分類した追加開空間領域情報を除外した追加開空間領域情報を開空間領域情報として設定する手順と、受信点による開空間領域情報を設定し、地図情報が示す地図から開空間領域情報として設定した道路情報が示す道路と、開空間領域情報として取得した河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域及び線路領域と、追加道路情報が示す追加道路と、設定した受信点による開空間領域情報が示す開空間領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、生成されたブロック領域内に存在する送信点による開空間領域情報を生成し、設定された道路情報が示す道路と取得した河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域及び線路領域と取得した追加道路情報が示す追加道路と設定した受信点による開空間領域情報が示す開空間領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更し、送信点による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成手順と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析手順と、を備える。
以上のように、実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、道路情報を当該道路情報が示す道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けし、最も狭い道路幅に分類した道路情報を除外して開空間領域情報として設定する開空間領域情報設定部と、受信点701による開空間領域情報を設定し、建物情報を含む地図情報が示す地図から、設定された開空間領域情報である道路情報が示す道路201から道路205と開空間領域情報である河川領域情報が示す河川領域301及び線路領域情報が示す線路領域401と開空間領域情報である追加道路情報が示す道路211と、設定した受信点701による開空間領域情報が示す道路208及び道路210を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成し、設定された道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、線路領域情報が示す線路領域401、追加道路情報が示す道路211、及び設定した道路情報が示す道路208及び道路210を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更し、送信点601による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部11と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部12とを備えたものとし、道路情報により示されないが実際に存在している道路211を電波の主要な伝搬路と見做し、電波の主要な伝搬路となり得る道路201から道路205と道路208及び道路210、河川領域301、線路領域401、及び追加した道路211以外をブロック領域とし、送信点601による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行するため、より実際の市街地構造に近い簡易マップを用いることができた上で、解析精度の劣化となる要因を極力取り除き、電波伝搬解析に要する演算量をより削減して演算処理の高速化が図れる。
なお、実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して受信点701による開空間領域情報を設定し、送信点601による開空間領域情報が示す領域を開空間領域としたものとしたが、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して受信点701による開空間領域情報を設定し、送信点601による開空間領域情報が示す領域を開空間領域としたもの、実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して受信点701による開空間領域情報を設定し、送信点601による開空間領域情報が示す領域を開空間領域としたもの、実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して受信点701による開空間領域情報を設定し、送信点601による開空間領域情報が示す領域を開空間領域としたもの、実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して受信点701による開空間領域情報を設定し、送信点601による開空間領域情報が示す領域を開空間領域としたもの、実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して受信点701による開空間領域情報を設定し、送信点601による開空間領域情報が示す領域を開空間領域としたものであってもよい。
実施の形態8.
実施の形態8に係る電波伝搬解析装置1を備えた電波伝搬シミュレータを、図20、図2から図4、図6から図8、図10、図12、図17、及び図22を用いて説明する。
実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータは、実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータに対して、送信点602(601)の位置情報が示す送信点602の位置から受信点702(701)の位置情報が示す受信点702の位置までの電波伝搬に対して見通しの良い伝搬路を示す伝搬路情報を追加した点が相違し、その他の点については同じである。
実施の形態8においては、送信点602の位置から受信点702の位置まで見通しの良い経路がある場合、当該見通しの良い経路は電波の伝搬路として良好であり、当該見通しの良い経路を電波の主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
例えば、実施の形態5から実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータにおいて、道路情報として開空間領域情報設定部13が最も狭い道路幅に分類した道路209を現わす道路情報を除外して開空間領域情報に設定した場合、図22に示すように、除外した道路209に沿って送信点602の位置から受信点702の位置まで見通しが良いとすると、実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1の簡易マップ情報生成部11において、道路209を現わす道路情報を開空間領域情報として復活させる。
同様に、開空間領域情報設定部13が開空間領域情報から除外した河川領域を現わす河川領域情報及び開空間領域情報から除外した線路領域を現わす線路領域情報が示す河川領域及び線路領域に沿って送信点の位置から受信点の位置まで見通しが良いとすると、簡易マップ情報生成部11において、除外した河川領域及び線路領域を開空間領域情報として復活させる。
上記した点を踏まえて、実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータを、実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータに対して相違する点を中心に説明する。
実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータは、簡易マップ情報生成部11と電波伝搬解析部12と開空間領域情報設定部13を備える電波伝搬解析装置1と、地図情報記憶部21と開空間領域情報記憶部22と送信点情報及び受信点情報記憶部23を有する記憶部2と、表示部3と、追加開空間領域情報入力部4を備える。
地図情報記憶部21、開空間領域情報記憶部22、及び送信点情報及び受信点情報記憶部23は、実施の形態7における地図情報記憶部21、開空間領域情報記憶部22、及び送信点情報及び受信点情報記憶部23と同じである。
また、開空間領域情報設定部13も実施の形態7における開空間領域情報設定部13と同じである。
簡易マップ情報生成部11は、取得した送信点602の位置情報が示す送信点602の位置から受信点702の位置情報が示す受信点702の位置まで電波伝搬に対して見通しが良いと判定すると、送信点602の位置から受信点702の位置までの見通しの良い伝搬路を示す伝送路情報を開空間領域情報として設定する。
この例では、例えば、送信点602の位置から受信点702の位置までの見通しの良い伝搬路として道路209を開空間領域と見做し、道路209を現わす道路情報を送信点602及び受信点702による開空間領域情報として設定する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報記憶部21から取得した地図情報が示す地図から道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、線路領域情報が示す線路領域401、追加道路情報が示す道路211、自身が設定した受信点701による開空間領域情報が示す領域(道路208及び道路210)、及び、自身が設定した送信点602及び受信点702による開空間領域情報が示す領域(道路209)を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報が示す地図上で開空間領域情報が示す道路201から道路205、河川領域301、線路領域401、道路211、道路208及び道路210、並びに道路209を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更し、送信点602による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する
簡易マップ情報により表わされる簡易マップを図22に示す。
電波伝搬において影響の大きい、見通しの良い送信点602の位置から受信点702の位置までの経路を確保した簡易マップを生成できる。
電波伝搬解析部12及び表示部3は、実施の形態7における電波伝搬解析部12及び表示部3と同じ動作をする。
電波伝搬解析装置1は、実施の形態7における電波伝搬解析装置1と同様に、図8に示すコンピュータによるハードウェア構成により実現される。
電波伝搬解析装置1における動作も、実施の形態7における電波伝搬解析装置1における動作と同様であり、送信点602の位置から受信点702の位置までの電波伝搬に対して見通しの良い伝搬路を示す伝搬路情報を追加した点が相違し、が相違する。
以下、相違する点を中心に説明する。
ステップST1、ステップST2、及びステップST2Aは実施の形態7におけるステップST1、ステップST2、及びステップST2Aと同じである。
ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された送信点602の位置情報が示す送信点602の位置から受信点702の位置情報が示す受信点702の位置まで見通しが良いと判定すると、送信点602の位置から受信点702の位置までの経路、この例では、例えば、道路209を開空間領域と見做して道路209を現わす道路情報を送信点602及び受信点702による開空間領域情報として設定する。
また、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された地図情報が示す地図から、ステップST2Aにより設定された道路情報が示す道路201から道路205とステップST2により取得された河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域301及び線路領域401とステップST2により取得された追加道路情報が示す道路211と、ステップST3により自身が設定した受信点701による道路208及び道路210と、ステップST3により自身が設定した送信点602及び受信点702による道路209を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
さらに、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された送信点602の位置情報が示す送信点602の位置が、生成したブロック領域情報が示すブロック領域503(501)内に存在すると、送信点602が存在するブロック領域503における送信点602の位置情報が示す送信点602の高さ以上の空間を送信点602による開空間領域とする開空間領域情報を生成する。
またさらに、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、道路情報、河川領域情報、線路領域情報、及び追加道路情報からなる開空間領域情報が示す道路201から道路205、河川領域301、線路領域401、追加した道路211、道路208及び道路210、並びに道路209を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更し、送信点602による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
ステップST3は簡易マップ生成ステップである。
ステップST4及びステップST5は実施の形態7におけるステップST4及びステップST5と同じである。
このようにして、電波伝搬解析装置1は、電波伝搬解析を実行し、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を表示する画像情報を生成する。
ステップST1からステップST5による電波伝搬解析方法は、CPU1AがROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより行われる。
すなわち、ROMに記憶されたプログラムは、建物情報を含む地図情報及び地図情報に対応する道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報を取得し、かつ追加道路情報を取得し、送信点の位置情報及び受信点の位置情報を取得する情報取得手順と、取得した追加開空間領域情報を追加開空間の幅に応じて複数の追加開空間領域情報に分類分けし、最も狭い追加開空間の幅に分類した追加開空間領域情報を除外した追加開空間領域情報を開空間領域情報として設定する手順と、受信点による開空間領域情報を設定し、送信点及び受信点による開空間領域情報を設定し、地図情報が示す地図から開空間領域情報として設定した道路情報が示す道路と、開空間領域情報として取得した河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域及び線路領域と、追加道路情報が示す追加道路と、設定した受信点による開空間領域情報が示す開空間領域と、設定した送信点及び受信点による開空間領域情報が示す開空間領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、生成されたブロック領域内に存在する送信点による開空間領域情報を生成し、設定された道路情報が示す道路と取得した河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域及び線路領域と取得した追加道路情報が示す追加道路と設定した受信点による開空間領域情報が示す開空間領域と、設定した送信点及び受信点による開空間領域情報が示す開空間領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更し、送信点による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成手順と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析手順と、を備える。
以上のように、実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、道路情報を当該道路情報が示す道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けし、最も狭い道路幅に分類した道路情報を除外して開空間領域情報として設定する開空間領域情報設定部と、受信点701による開空間領域情報を設定し、送信点602及び受信点702による開空間領域情報を設定し、建物情報を含む地図情報が示す地図から、設定された開空間領域情報である道路情報が示す道路201から道路205と開空間領域情報である河川領域情報が示す河川領域301及び線路領域情報が示す線路領域401と開空間領域情報である追加道路情報が示す道路211と設定した受信点701による開空間領域情報が示す道路208及び道路210と設定した送信点602及び受信点702による開空間領域情報が示す道路209を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成し、設定された道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、線路領域情報が示す線路領域401、追加道路情報が示す道路211、及び設定した道路情報が示す道路208及び道路210と道路209を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更し、送信点602による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部11と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部12とを備えたものとし、道路情報により示されないが実際に存在している道路211を電波の主要な伝搬路と見做し、電波の主要な伝搬路となり得る道路201から道路205と道路208及び道路210と道路209、河川領域301、線路領域401、及び追加した道路211以外をブロック領域とし、送信点602による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行するため、より実際の市街地構造に近い簡易マップを用いることができた上で、解析精度の劣化となる要因を極力取り除き、電波伝搬解析に要する演算量をより削減して演算処理の高速化が図れる。
なお、実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、実施の形態7に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して送信点602及び受信点702による開空間領域情報を新たに設定したものが、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して送信点602及び受信点702による開空間領域情報を設定したとしたもの、実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して送信点602及び受信点702による開空間領域情報を新たに設定したもの、実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して送信点602及び受信点702による開空間領域情報を新たに設定したもの、実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して送信点602及び受信点702による開空間領域情報を新たに設定したもの、実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して送信点602及び受信点702による開空間領域情報を新たに設定したもの、実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対して送信点602及び受信点702による開空間領域情報を新たに設定したものであってもよい。
実施の形態9.
実施の形態9に係る電波伝搬解析装置1を備えた電波伝搬シミュレータを、図20、図2から図4、図6から図8、図10、図12、図17、及び図23を用いて説明する。
実施の形態9に係る電波伝搬シミュレータは、実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータに対して、道路、河川領域、及び線路領域ではないが、建物101間に存在する設定する幅以上の幅と設定する長さ以上の長さを有する空間領域を示す開空間領域情報を追加した点が相違し、その他の点については同じである。
実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータにおいて、主として道路、河川領域、及び線路領域を開空間領域としてブロック領域を作成している。この場合、ブロック領域内における建物101間に電波の伝搬路としてなり得る空間領域が存在する場合がある。
実施の形態9においては、ブロック領域内における建物101間に電波の伝搬路としてなり得る空間領域を電波の主要な伝搬路と見做して電波伝搬の解析を行う。
例えば、図23において空間領域801は、図2に示すように、建物101間に存在する設定する幅以上の幅と設定する長さ以上の長さを有する。
実施の形態9ではこの空間領域も開空間領域として扱うことにより、良好な電波伝搬の解析を行う。
上記した点を踏まえて、実施の形態9に係る電波伝搬シミュレータを、実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータに対して相違する点を中心に説明する。
実施の形態9に係る電波伝搬シミュレータは、簡易マップ情報生成部11と電波伝搬解析部12と開空間領域情報設定部13を備える電波伝搬解析装置1と、地図情報記憶部21と開空間領域情報記憶部22と送信点情報及び受信点情報記憶部23を有する記憶部2と、表示部3と、追加開空間領域情報入力部4を備える。
地図情報記憶部21、開空間領域情報記憶部22、及び送信点情報及び受信点情報記憶部23は、実施の形態8における地図情報記憶部21、開空間領域情報記憶部22、及び送信点情報及び受信点情報記憶部23と同じである。
また、開空間領域情報設定部13も実施の形態5における開空間領域情報設定部13と同じである。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報記憶部21から取得した地図情報が示す地図から道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、線路領域情報が示す線路領域401、追加道路情報が示す道路211、自身が設定した受信点701による開空間領域情報が示す領域(道路208及び道路210)、及び、自身が設定した送信点602及び受信点702による開空間領域情報が示す領域(道路209)を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報記憶部21から取得した地図情報が示す地図から、生成した各ブロック領域情報が示す各ブロック領域501内における建物101を示す建物情報を抽出し、ブロック領域501内に建物101間に設定する幅以上の幅と設定する長さ以上の長さを有する見通しの良い空間領域801が存在すると判定すると、空間領域801示す伝送路情報を開空間領域情報として設定する。
簡易マップ情報生成部11は、新たに空間領域801を現わす開空間領域情報を設定したので、先に生成したブロック領域501を表すブロック領域情報に対して、空間領域801を現わす開空間領域情報を基にブロック領域501を示すブロック領域情報を再作成する。
この例では、ブロック領域501を空間領域801により2つに分断したブロック領域501とするブロック領域情報を再作成する。
簡易マップ情報生成部11は、地図情報が示す地図上で開空間領域情報が示す道路201から道路205、河川領域301、線路領域401、道路211、道路208及び道路210、道路209、並びに空間領域801を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更し、送信点602による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する
簡易マップ情報により表わされる簡易マップを図23に示す。
電波伝搬解析部12及び表示部3は、実施の形態8における電波伝搬解析部12及び表示部3と同じ動作をする。
電波伝搬解析装置1は、実施の形態8における電波伝搬解析装置1と同様に、図8に示すコンピュータによるハードウェア構成により実現される。
電波伝搬解析装置1における動作も、実施の形態8における電波伝搬解析装置1における動作と同様であり、生成したブロック領域501内に空間領域801が存在すると判定すると、空間領域801が存在したブロック領域501を再作成したブロック領域501とする点が相違する。
以下、相違する点を中心に説明する。
ステップST1、ステップST2、及びステップST2Aは実施の形態7におけるステップST1、ステップST2、及びステップST2Aと同じである。
ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2より取得された地図情報が示す地図から、ステップST2Aにより設定された道路情報が示す道路201から道路205とステップST2により取得された河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域301及び線路領域401とステップST2により取得された追加道路情報が示す道路211と、ステップST3により自身が設定した受信点701による道路208及び道路210と、ステップST3により自身が設定した送信点602及び受信点702による道路209を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成する。
また、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、ステップST2により取得された地図情報が示す地図から、生成した各ブロック領域情報が示す各ブロック領域501内における建物101を示す建物情報を抽出し、ブロック領域501内に建物101間に存在する設定する幅以上の幅と設定する長さ以上の長さを有する、見通しの良い空間領域801が存在すると判定すると、空間領域801を現わす伝送路情報を開空間領域情報として設定する。
さらに、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、新たに空間領域801を現わす開空間領域情報を設定したので、先に生成したブロック領域501を表すブロック領域情報に対して、空間領域801を現わす開空間領域情報を基にブロック領域501を示すブロック領域情報を再作成する。
またさらに、ステップST3において、簡易マップ情報生成部11が、再作成したブロック領域501を示すブロック領域情報を基にブロック領域501に変更し、送信点602による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する。
ステップST3は簡易マップ生成ステップである。
ステップST4及びステップST5は実施の形態7におけるステップST4及びステップST5と同じである。
このようにして、電波伝搬解析装置1は、電波伝搬解析を実行し、簡易マップに送信点から受信点に至る電波伝搬解析結果が重畳された画像を表示する画像情報を生成する。
ステップST1からステップST5による電波伝搬解析方法は、CPU1AがROMに記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより行われる。
すなわち、ROMに記憶されたプログラムは、建物情報を含む地図情報及び地図情報に対応する道路情報、河川領域情報、及び線路領域情報を取得し、かつ追加道路情報を取得し、送信点の位置情報及び受信点の位置情報を取得する情報取得手順と、取得した追加開空間領域情報を追加開空間の幅に応じて複数の追加開空間領域情報に分類分けし、最も狭い追加開空間の幅に分類した追加開空間領域情報を除外した追加開空間領域情報を開空間領域情報として設定する手順と、受信点による開空間領域情報を設定し、送信点及び受信点による開空間領域情報を設定し、地図情報が示す地図から開空間領域情報として設定した道路情報が示す道路と、開空間領域情報として取得した河川領域情報及び線路領域情報が示す河川領域及び線路領域と、追加道路情報が示す追加道路と、設定した受信点による開空間領域情報が示す開空間領域と、設定した送信点及び受信点による開空間領域情報が示す開空間領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、生成されたブロック領域内に建物間に設定する幅以上の幅と設定する長さ以上の長さを有する見通しの良い空間領域が存在すると当該空間領域を現わす伝送路情報を開空間領域情報としてブロック領域情報を再作成し、再作成したブロック領域情報が示すブロック領域に変更し、送信点による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成手順と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析手順と、を備える。
以上のように、実施の形態9に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、道路情報を当該道路情報が示す道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けし、最も狭い道路幅に分類した道路情報を除外して開空間領域情報として設定する開空間領域情報設定部と、受信点701による開空間領域情報を設定し、送信点602及び受信点702による開空間領域情報を設定し、建物情報を含む地図情報が示す地図から、設定された開空間領域情報である道路情報が示す道路201から道路205と開空間領域情報である河川領域情報が示す河川領域301及び線路領域情報が示す線路領域401と開空間領域情報である追加道路情報が示す道路211と設定した受信点701による開空間領域情報が示す道路208及び道路210と設定した送信点602及び受信点702による開空間領域情報が示す道路209を除いた領域をブロック領域501とするブロック領域情報を生成し、生成されたブロック領域内に建物101間に設定する幅以上の幅と設定する長さ以上の長さを有する見通しの良い空間領域801が存在すると当該空間領域801を現わす伝送路情報を開空間領域情報としてブロック領域情報を再作成し、設定された道路情報が示す道路201から道路205、河川領域情報が示す河川領域301、線路領域情報が示す線路領域401、追加道路情報が示す道路211、設定した道路情報が示す道路208及び道路210と道路209、及び設定した空間領域801を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域501に変更し、送信点602による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部11と、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部12とを備えたものとし、道路情報により示されないが実際に存在している道路211を電波の主要な伝搬路と見做し、電波の主要な伝搬路となり得る道路201から道路205と道路208及び道路210と道路209、河川領域301、線路領域401、道路211、及び電波の伝搬路となり得る空間領域801以外をブロック領域とし、送信点602による開空間領域情報が示す領域を開空間領域とした、簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行するため、より実際の市街地構造に近い簡易マップを用いることができた上で、解析精度の劣化となる要因を極力取り除き、電波伝搬解析に要する演算量をより削減して演算処理の高速化が図れる。
なお、実施の形態9に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1は、実施の形態8に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対してブロック領域内における建物101間に存在する電波の伝搬路としてなり得る空間領域による開空間領域情報を新たに設定したものとしたが、実施の形態1に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対してブロック領域内における建物101間に存在する電波の伝搬路としてなり得る空間領域による開空間領域情報を新たに設定したもの、実施の形態2に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対してブロック領域内における建物101間に存在する電波の伝搬路としてなり得る空間領域による開空間領域情報を新たに設定したもの、実施の形態3に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対してブロック領域内における建物101間に存在する電波の伝搬路としてなり得る空間領域による開空間領域情報を新たに設定したもの、実施の形態4に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対してブロック領域内における建物101間に存在する電波の伝搬路としてなり得る空間領域による開空間領域情報を新たに設定したもの、実施の形態5に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対してブロック領域内における建物101間に存在する電波の伝搬路としてなり得る空間領域による開空間領域情報を新たに設定したもの、実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対してブロック領域内における建物101間に存在する電波の伝搬路としてなり得る空間領域による開空間領域情報を新たに設定したもの、実施の形態6に係る電波伝搬シミュレータにおける電波伝搬解析装置1に対してブロック領域内における建物101間に存在する電波の伝搬路としてなり得る空間領域による開空間領域情報を新たに設定したものであってもよい。
なお、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係る電波伝搬解析装置は、通信システムにおける送信点から受信点に至る電波の伝搬解析を実行する電波伝搬解析装置に好適である。
1 電波伝搬解析装置(電波伝搬解析部)、11 簡易マップ情報生成部、12 電波伝搬解析部、13 開空間領域情報設定部、2 記憶部、21 地図情報記憶部、22 開空間情報記憶部、23 送信点情報及び受信点情報記憶部、3 表示部、4 追加開空間情報入力部、101 建物、201 第1分類の道路、202 第2分類の道路、203~205 第3分類の道路、206~210 第4分類の道路、301 河川領域、401 線路領域、501~503 ブロック領域。

Claims (34)

  1. 建物情報を含む地図情報及び前記地図情報に対応する開空間領域情報を取得し、前記地図情報が示す地図から前記開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、前記開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した前記地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ情報生成部と、
    前記簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する電波伝搬解析部と、
    を備えた電波伝搬解析装置。
  2. 前記簡易マップ情報生成部が取得する地図情報は、上空から俯瞰した二次元平面の地図を現わす二次元地図データであり、
    前記簡易マップ情報生成部が生成する簡易マップ情報は、前記ブロック領域に対して高さを持つ三次元簡易マップデータである請求項1に記載の電波伝搬解析装置。
  3. 前記簡易マップ情報生成部が取得する地図情報は、上空から俯瞰した三次元の地図を現わす三次元地図データであり、
    前記簡易マップ情報生成部が生成する簡易マップ情報は、前記三次元地図データに対応し、前記ブロック領域に対して高さを持つ三次元簡易マップデータである請求項1に記載の電波伝搬解析装置。
  4. 前記簡易マップ情報生成部は、各ブロック領域に存在する前記地図情報における一番高い建物の高さと一番低い建物の高さの中央値の高さを算出し、当該中央値の高さに基づく情報を前記簡易マップ情報における各ブロック領域に対する高さ情報とした請求項3に記載の電波伝搬解析装置。
  5. 前記簡易マップ情報生成部は、各ブロック領域に存在する前記地図情報における複数の建物の高さにより算出された平均値又は重み付き平均値を算出し、当該平均値又は重み付き平均値に基づく情報を前記簡易マップ情報における各ブロック領域に対する高さ情報とした請求項3に記載の電波伝搬解析装置。
  6. 前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報は、道路情報、河川領域情報、及び、線路領域情報の少なくとも一つの開空間領域情報である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電波伝搬解析装置。
  7. 前記開空間領域情報は道路情報を含み、
    前記道路情報を当該道路情報が示す道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けし、最も狭い道路幅に分類した道路情報を除外して開空間領域情報として設定する開空間領域情報設定部をさらに備え、
    前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報である道路情報は、前記開空間領域情報設定部により最も狭い道路幅に分類された道路情報が除外されて設定された道路情報である請求項6に記載の電波伝搬解析装置。
  8. 前記開空間領域情報は河川領域情報を含み、
    前記河川領域情報を当該河川領域情報が示す河川領域幅に応じて複数の河川領域情報に分類分けし、最も狭い河川領域幅に分類した河川領域情報を除外して開空間領域情報として設定する開空間領域情報設定部をさらに備え、
    前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報である河川領域情報は、前記開空間領域情報設定部により最も狭い河川領域幅に分類された河川領域情報が除外されて設定された河川領域情報である請求項6又は請求項7に記載の電波伝搬解析装置。
  9. 前記開空間領域情報は線路領域情報を含み、
    前記線路領域情報を当該線路領域情報が示す線路領域幅に応じて複数の線路領域情報に分類分けし、最も狭い線路領域幅に分類した線路領域情報を除外して開空間領域情報として設定する開空間領域情報設定部をさらに備え、
    前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報である線路領域情報は、前記開空間領域情報設定部により最も狭い線路領域幅に分類された線路領域情報が除外されて設定された線路領域情報である請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の電波伝搬解析装置。
  10. 前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報は、追加開空間領域情報入力部により前記地図情報に対応する開空間領域情報以外の指定される追加開空間領域情報を含む請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電波伝搬解析装置。
  11. 前記追加開空間領域情報入力部により指定される追加開空間領域情報は、追加道路情報、追加河川領域情報、及び追加線路領域情報の少なくとも一つである請求項10に記載の電波伝搬解析装置。
  12. 簡易マップ情報生成部は、複数の受信点が配列された経路を示す経路情報を開空間領域情報として扱う請求項1から請求項11のいずれか1項に記載された電波伝搬解析装置。
  13. 簡易マップ情報生成部は、送信点が存在する前記ブロック領域情報が示すブロック領域における送信点の位置する高さ以上の空間領域を示す空間領域情報を開空間領域情報として扱う請求項1から請求項12のいずれか1項に記載された電波伝搬解析装置。
  14. 簡易マップ情報生成部は、送信点の位置から受信点の位置までの電波伝搬に対して見通しの良い伝搬路を示す伝送路情報を開空間領域情報として扱う請求項1から請求項13のいずれか1項に記載された電波伝搬解析装置。
  15. 簡易マップ情報生成部は、前記ブロック領域情報が示すブロック領域の建物間に存在する設定する幅以上の幅と設定する長さ以上の長さを有する空間領域を示す空間領域情報を開空間領域情報として扱う請求項1から請求項14のいずれか1項に記載された電波伝搬解析装置。
  16. 前記電波伝搬解析部が実行する電波伝搬解析はレイ・トレーシング又はFDTD法のいずれかの電波伝搬特性解析手法である請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の電波伝搬解析装置。
  17. 簡易マップ情報生成部が、建物情報を含む地図情報及び前記地図情報に対応する開空間領域情報を取得する情報取得ステップと、
    前記簡易マップ情報生成部が、前記地図情報が示す地図から前記開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、前記開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した前記地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する簡易マップ生成ステップと、
    電波伝搬解析部が、前記簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する解析ステップと、
    を備えた電波伝搬解析方法。
  18. 前記情報取得ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が取得する地図情報は、上空から俯瞰した二次元平面の地図を現わす二次元地図データであり、
    前記簡易マップ生成ステップにおいて前記簡易マップ情報生成部が生成する簡易マップ情報は、前記ブロック領域に対して高さを持つ三次元簡易マップデータである請求項17に記載の電波伝搬解析方法。
  19. 前記情報取得ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が取得する地図情報は、上空から俯瞰した三次元の地図を現わす三次元地図データであり、
    前記簡易マップ生成ステップにおいて前記簡易マップ情報生成部が生成する簡易マップ情報は、前記三次元地図データに対応し、前記ブロック領域に対して高さを持つ三次元簡易マップデータである請求項17に記載の電波伝搬解析方法。
  20. 前記簡易マップ生成ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が生成する簡易マップ情報における各ブロック領域に対する高さ情報は、前記簡易マップ情報生成部が算出した、各ブロック領域に存在する前記地図情報における一番高い建物の高さと一番低い建物の高さの中央値の高さに基づく情報である請求項19に記載の電波伝搬解析方法。
  21. 前記簡易マップ生成ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が生成する簡易マップ情報における各ブロック領域に対する高さ情報は、前記簡易マップ情報生成部が、各ブロック領域に存在する前記地図情報における複数の建物の高さにより算出した平均値又は重み付き平均値に基づく情報である請求項19に記載の電波伝搬解析方法。
  22. 前記情報取得ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報は、道路情報、河川領域情報、及び、線路領域情報の少なくとも一つの開空間領域情報である請求項17から請求項21のいずれか1項に記載の電波伝搬解析方法。
  23. 前記情報取得ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報は道路情報を含み、
    開空間領域情報設定部が、前記道路情報を当該道路情報が示す道路幅に応じて複数の道路情報に分類分けし、最も狭い道路幅に分類した道路情報を除外して開空間領域情報として設定する道路情報設定ステップをさらに備え、
    前記情報取得ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報である道路情報は、前記道路情報設定ステップにより最も狭い道路幅に分類された道路情報が除外されて設定された道路情報である請求項22に記載の電波伝搬解析方法。
  24. 前記情報取得ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報は河川領域情報を含み、
    開空間領域情報設定部が、前記河川領域情報を当該河川領域情報が示す河川領域幅に応じて複数の河川領域情報に分類分けし、最も狭い河川領域幅に分類した河川領域情報を除外して開空間領域情報として設定する河川領域情報設定ステップをさらに備え、
    前記情報取得ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報である河川領域情報は、前記河川領域情報設定ステップにより最も狭い河川領域幅に分類された河川領域情報が除外されて設定された河川領域情報である請求項22又は請求項23に記載の電波伝搬解析方法。
  25. 前記情報取得ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報は線路領域情報を含み、
    開空間領域情報設定部が、前記線路領域情報を当該線路領域情報が示す線路領域幅に応じて複数の線路領域情報に分類分けし、最も狭い線路領域幅に分類した線路領域情報を除外して開空間領域情報として設定する線路領域情報設定ステップをさらに備え、
    前記情報取得ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報である線路領域情報は、前記線路領域情報設定ステップにより最も狭い線路領域幅に分類された線路領域情報が除外されて設定された線路領域情報である請求項22から請求項24のいずれか1項に記載の電波伝搬解析方法。
  26. 前記情報取得ステップにおいて、前記簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報は、追加開空間領域情報入力部により前記地図情報に対応する開空間領域情報以外の指定される追加開空間領域情報を含む請求項17から請求項25のいずれか1項に記載の電波伝搬解析方法。
  27. 前記情報取得ステップにおいて、追加開空間領域情報入力部により指定される追加開空間領域情報は、追加道路情報、追加河川領域情報、及び追加線路領域情報の少なくとも一つである請求項26に記載の電波伝搬解析方法。
  28. 前記情報取得ステップにおいて、簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報は、複数の受信点の位置が配置された経路を示す経路情報を含む請求項17から請求項27のいずれか1項に記載された電波伝搬解析方法。
  29. 前記簡易マップ生成ステップにおいて、簡易マップ情報生成部が送信点が存在する前記ブロック領域情報が示すブロック領域における送信点の位置する高さ以上の空間領域を開空間領域とした簡易マップを示す簡易マップ情報を生成する請求項17から請求項28のいずれか1項に記載された電波伝搬解析方法。
  30. 前記情報取得ステップにおいて、簡易マップ情報生成部が取得する開空間領域情報は、送信点の位置から受信点の位置までの電波伝搬に対して見通しの良い伝搬路を示す伝送路情報を含む請求項17から請求項29のいずれか1項に記載された電波伝搬解析方法。
  31. 前記簡易マップ生成ステップにおいて、簡易マップ情報生成部が前記ブロック領域情報が示すブロック領域の建物間に存在する設定する幅以上の幅と設定する長さ以上の長さを有する空間領域を示す空間領域情報を開空間領域情報として含む請求項17から請求項30のいずれか1項に記載された電波伝搬解析方法。
  32. 前記解析ステップにおいて前記電波伝搬解析部が実行する電波伝搬解析はレイ・トレーシング又はFDTD法のいずれかの電波伝搬特性解析手法である請求項17から請求項31のいずれか1項に記載の電波伝搬解析方法。
  33. 建物情報を含む地図情報及び前記地図情報に対応する開空間領域情報を取得する手順と、
    前記地図情報が示す地図から前記開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、前記開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した前記地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する手順と、
    前記簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する手順と、
    をコンピュータに実行させる電波伝搬解析プログラム。
  34. 建物情報を含む地図情報及び前記地図情報に対応する開空間領域情報を取得する手順と、
    前記地図情報が示す地図から前記開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域とするブロック領域情報を生成し、前記開空間領域情報が示す領域を除いた領域をブロック領域情報が示すブロック領域に変更した前記地図情報が簡易化された簡易マップ情報を生成する手順と、
    前記簡易マップ情報を基に電波伝搬解析を実行する手順と、
    をコンピュータに実行させるプログラムを記憶してある記録媒体。
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