WO2018189811A1

WO2018189811A1 - 空気調和機の室外機

Info

Publication number: WO2018189811A1
Application number: PCT/JP2017/014829
Authority: WO
Inventors: 結唯虻川; 進一内野
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2017-04-11
Filing date: 2017-04-11
Publication date: 2018-10-18
Also published as: EP3611436B1; EP3611436A1; CN209026961U; JP6762421B2; JPWO2018189811A1; EP3611436A4

Abstract

防振クッション部品の取り忘れを防止する空気調和機の室外機を提供する。空気調和機の室外機は、筐体と、筐体の底面に配置された圧縮機と、遮音ユニットと、防振クッションとを有する。遮音ユニットは、圧縮機を覆うように配設され、圧縮機の動作時に発生する音が外部に伝わることを抑制する箱状の部材である。防振クッションは、遮音ユニットの内側面と前記圧縮機とで挟持され、室外機の運搬時における圧縮機の揺れを防止する部材である。室外機は、さらに、防振クッションの取り外し手順が表示されている注意喚起部材を備えている。

Description

空気調和機の室外機

　本発明は、空気調和機の室外機に関するものであり、特に、室外機の運搬時における圧縮機の過度の揺れ対策として挿入する防振クッション部品の取り忘れ防止に関する。

　従来、空気調和機の室外機を運搬する際、室外機の圧縮機が過度に揺れることを防止するための対策が講じられている。

　例えば、特許文献１に記載の圧縮機には、下方周辺部における３箇所に径方向外側に突出する支持脚が設けられている。の運転中に防振支持するために、この支持脚が防振支持装置を介して底フレーム上に支持されている。一方、圧縮機の運搬中は、空気調和機の梱包に使用される運搬用パレットの上面に設けられた押上げ部により圧縮機を持ち上げ、これにより防振支持装置を働かない状態として固定している。そして、この固定状態を維持して圧縮機の移動を規制している。

特開２０１４－２１３８７３号公報

　しかしながら、特許文献１に記載の防振指示装置は、圧縮機の下方を支持するものであり、上部に発生する揺れを防止するようには構成されていない。そこで、圧縮機が搭載された室外機を運搬するとき、圧縮機の上部を防振クッション部品で抑えて、揺れを防止することが行われている。このような防振クッション部品は圧縮機を収納している遮音ユニットの内部に挿入される。そして、運搬後、室外機が据え付けられた後は、防振クッション部品は取り外される。しかしながら、防振クッション部品は遮音ユニットの内部に配設されており、据付作業者の目に触れることがないため、防振クッション部品の取り外しが行われない可能性がある。

　本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、防振クッション部品の取り忘れを防止する空気調和機の室外機を提供することを目的とする。

　本発明に係る空気調和機の室外機は、筐体と、筐体の底面に配置された圧縮機とを有する空気調和機の室外機であって、前記圧縮機を覆うように配設され、前記圧縮機の動作時に発生する音が外部に伝わることを抑制する箱状の遮音ユニットと、前記遮音ユニットの内側面と前記圧縮機とで挟持され、前記室外機の運搬時における前記圧縮機の揺れを防止する防振クッションと、前記防振クッションの取り外し手順が表示されている注意喚起部材とを備えているものである。

　本発明に係る空気調和機の室外機によると、室外機を設置する据付作業者が防振クッションの取り外し作業を失念することを防止できる。

本発明の実施の形態に係る空気調和機の室外機の斜視図である。本発明の実施の形態に係る室外機の遮音ユニットの内部を示す図である。本発明の実施の形態に係る室外機の遮音ユニットの分解斜視図である。本発明の実施の形態に係る圧縮機の注意喚起書の取り付け構造を示す分解斜視図である。本発明の実施の形態に係る圧縮機の注意喚起書の取り付け状態の一例を示す斜視図である。本発明の実施の形態に係る圧縮機の注意喚起書の取り付け状態の一例を示す斜視図である。

　以下に、本発明における空気調和機の室外機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面においては各構成部材の大きさは実際の装置とは異なる場合がある。

実施の形態．
　図１は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室外機の斜視図である。室外機１００の内部構造を明示するため、図１では一部の部材は省略され、若しくは切り欠いて示している。室外機１００は筐体１０１を有している。筐体１０１の底面パネル１０１Ａには仕切板１０２が設けられている。仕切板１０２により、筐体１０１の内部は風路室１と電気品室２及び機械室３とに区画されている。風路室１にはファン１１が配設されている。ファン１１は例えばプロペラファンであり、送風手段である。機械室３において底面パネル１０１Ａには遮音ユニット６が配設されている。遮音ユニット６の内部には、後述する圧縮機が配設されている。また、筐体１０１の内部は仕切板１０３により電気品室２と機械室３に区画されており、電気品室２は機械室３の上部に設けられている。仕切板１０３には電気品が収納される電気品箱１０４が載置されている。

　注意喚起書７は、本発明の注意喚起部材である。注意喚起書７は、遮音ユニット６に取り付けられている。注意喚起書７には、防振クッションの取り外し手順が記載されている。注意喚起書７は、その一部が仕切板１０３に粘着テープ９により貼付されている。換言すると、注意喚起書７の一部は電気品室２の近傍に位置づけられている。尚、防振クッション及び注意喚起書７の詳細については後述する。

　図２は、本発明の実施の形態に係る室外機の遮音ユニットの内部を示す図である。図３は、本発明の実施の形態に係る室外機の遮音ユニットの分解斜視図である。遮音ユニット６は、側方部６０と上面板６４とを有している。尚、図２においては、遮音ユニット６の内部を明示するため、上面板６４は省略されている。遮音ユニット６の内部には、圧縮機４が配設されている。側方部６０は、前面板６１と、側面板６２と、背面板６３と、底面板６５とを有している。前面板６１、側面板６２、背面板６３、上面板６４、及び底面板６５は板金である。

　底面板６５は、矩形のトレー状の部材であり、筐体１０１の底面パネル１０１Ａに載置されている。底面板６５の４辺には上方に延びる縁部が形成されている。

　前面板６１は、被覆部６１１と固定部６１２と取付部６１３とを有している。被覆部６１１と固定部６１２により前面板６１の断面形状はＬ字型を呈している。取付部６１３は、被覆部６１１において、長手方向に延びる一対の側辺部のうち固定部６１２が形成されている側辺部とは反対側の側辺部に形成されている。前面板６１は、筐体１０１の底面パネル１０１Ａにおいて、室外機１００の前面側に配設されている。

　側面板６２は、被覆部６２１と折曲部６２２とを有している。折曲部６２２は、被覆部６２１の長手方向に延びる一対の側辺部のうち一方の側辺部を直角に曲げることにより形成されている。側面板６２は、筐体１０１の底面パネル１０１Ａにおいて、室外機１００の右側面側に配設されている。折曲部６２２の上端にはネジ穴６２２Ａが形成されている。

　背面板６３は、被覆部６３１と、固定部６３２と、折曲部６３３とを有している。被覆部６３１と固定部６３２により背面板６３の断面形状はＬ字型を呈している。折曲部６３３は、被覆部６３１において、長手方向に延びる一対の側辺部のうち固定部６３２が形成されている側辺部とは反対側の側辺部を直角に曲げることにより形成されている。また、折曲部６３３は、被覆部６３１において固定部６３２が形成されている側とは反対側に折り曲げられている。背面板６３は、筐体１０１の底面パネル１０１Ａにおいて、室外機１００の背面側に配設されている。

　上面板６４は、被覆部６４１と係止部６４２と延出部６４３及び６４４とを有している。被覆部６４１と係止部６４２により上面板６４の断面形状はＬ字型を呈している。係止部６４２において被覆部６４１と交差する側辺部と反対側の側辺部に、延出部６４３と延出部６４４とが形成されている。延出部６４３は上面板６４の短手方向の中央に形成されている。延出部６４３にはネジ穴６４３Ａが形成されている。延出部６４４は上面板６４の短手方向の両端部のうち一方の端部側に形成されている。延出部６４４にはネジ穴６４４Ａが形成されている。

　前面板６１の固定部６１２及び背面板６３の固定部６３２は、仕切板１０２に固定されている。前面板６１の被覆部６１１の下辺部は、底面板６５の前面側の縁部に固定されている。側面板６２の下辺部は、底面板６５の側面側の縁部に固定されている。背面板６３の被覆部６３１の下辺部は、底面板６５の背面側の縁部に固定されている。すなわち、前面板６１と背面板６３は平行となるよう配置され、側面板６２は、仕切板１０２と平行となるよう配置されている。前面板６１の取付部６１３と側面板６２の折曲部６２２は、取付部６１３が折曲部６２２の前面側に位置するよう当接している。取付部６１３の上下方向の長さは折曲部６２２の上下方向の長さより小さく、折曲部６２２のネジ穴６２２Ａは露出している。側面板６２の被覆部６２１の長手方向に延びる一対の側辺部のうち折曲部６２２が形成されていない側辺部と、背面板６３の折曲部６３３とが当接している。被覆部６２１に対して折曲部６３３が外方側に位置している。以上の構成により、前面板６１、側面板６２、及び背面板６３の上辺部側、すなわち側方部６０の上部には、矩形の開口部が形成されている。この開口部に上面板６４が配設されている。

　圧縮機４は、底面板６５に載置されている。圧縮機４の側方において、前面側は前面板６１の被覆部６１１で覆われ、側面側は側面板６２の被覆部６２１で覆われ、背面側は背面板６３の被覆部６３１で覆われている。換言すると、圧縮機４の側方の一部と側方部６０は対向している。また、圧縮機４の側方の他の部分は仕切板１０２と対向している。

　防振クッション５１、５２、及び５３は弾力性を有する部材である。防振クッション５１、５２、及び５３は、室外機１００を設置場所へ運搬する際の圧縮機４の過度の揺れを防止するために着脱自在に取り付けられる部材である。防振クッション５１及び５２は、圧縮機４と遮音ユニット６の前面板６１の内側面との間に配設されている。防振クッション５３は、圧縮機４と遮音ユニット６の背面板６３の内側面との間に配設されている。

　防振クッション５１及び５２は、圧縮機４の外側面の上部に設けられた端子台４１に載置されている。これにより、防振クッション５１及び５２の上下方向の位置は定められている。防振クッション５１及び５２は、遮音ユニット６の前面板６１の内側面の上部と圧縮機４の外側面の上部とで挟持されている。防振クッション５３は、圧縮機４の上面４２に部分的に載置されている。これにより、防振クッション５３の上下方向の位置は定められている。防振クッション５３は、遮音ユニット６の背面板６３の内側面の上部と圧縮機４の外側面の上部とで挟持されている。このように、防振クッション５１、５２、及び５３は、遮音ユニット６の内周面と圧縮機４とで挟持されている。

　以上のように、防振クッション５１、５２、及び５３を配設することにより、室外機１００の運搬時、圧縮機４の振動が抑制される。尚、防振クッション５１、５２、及び５３は、遮音ユニット６と圧縮機と間で挟持されているため、室外機１００の運搬時に落下することはない。

　図４は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の注意喚起書の取り付け構造を示す分解斜視図である。注意喚起書７は、据付作業者の手では容易に破ることができない程度の所定の強度を有する合成紙から成り、全体として矩形を呈している。注意喚起書７は、大幅部７１と、大幅部より幅の小さい小幅部７２とを有している。大幅部７１と小幅部７２との境界にはスリット７３が形成されている。また、大幅部７１と小幅部７２により切欠き７４が形成されている。大幅部７１の表面７１Ａには、上述の防振クッション５１、５２、及び５３を取り外す手順が表示されている。取り外しの手順は、図示省略の文字情報と画像情報とを組み合わせて表示されている。例えば、取り外しの手順を文字列で表示すると共に、当該文字列の下部にイラストが表示される。

　ここで、上面板６４及び注意喚起書７の取り付けについて説明する。注意喚起書７の小幅部７２を上面板６４の被覆部６４１側に位置づける。そして、注意喚起書７のスリット７３に上面板６４の延出部６４３を挿通させ、かつ、延出部６４４において延出部６４３に近い方の側端部が注意喚起書７の切欠き７４のコーナーに係合するよう、注意喚起書７を上面板６４に取り付ける。注意喚起書７が取り付けられている上面板６４を、上述の前面板６１、側面板６２、及び背面板６３の上辺部側の開口部、すなわち側方部６０の開口部を覆うように配置する。このとき、上面板６４の係止部６４２が前面板６１の被覆部６１１よりも前側に位置するよう上面板６４を配置する。そして、上面板６４の延出部６４３のネジ穴６４３Ａと前面板６１の被覆部６１１のネジ穴６１１Ａとをネジ８１でネジ止めする。また、上面板６４の延出部６４４のネジ穴６４４Ａと側面板６２の折曲部６２２のネジ穴６２２Ａとをネジ８２でネジ止めする。これにより、上面板６４が取り付けられると共に、注意喚起書７が、小幅部７２が遮音ユニット６の内部に位置し、大幅部７１が遮音ユニット６の外部に位置するよう取り付けられる。この状態で、注意喚起書７は、上面板６４と前面板６１との間に挟み込まれており、注意喚起書７の表面７１Ａは、遮音ユニット６の前面板６１側を向いている。

　図５は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の注意喚起書の取り付け状態の一例を示す斜視図である。図５に示すように、注意喚起書７の大幅部７１において、小幅部７２が連続している側と反対側の端部が上方に持ち上げられ、粘着テープ９により仕切板１０３に貼り付けられている。すなわち、注意喚起書７の一部が電気品箱１０４の近傍に位置づけられている。これにより、注意喚起書７の表面７１Ａが室外機１００の前面側を向いている。

　図６は、本発明の実施の形態に係る圧縮機の注意喚起書の取り付け状態の一例を示す斜視図である。図６に示すように、注意喚起書７は下方向に垂れており、大幅部７１において小幅部７２が連続している側と反対側の端部は、粘着テープ９により、遮音ユニット６の前面板６１に貼り付けられている。従って、注意喚起書７の裏面７１Ｂが室外機１００の前面側を向いている。この例においては、裏面７１Ｂにも、防振クッション５１、５２、及び５３を取り外す手順が上述した態様で表示されている。

　本実施の形態によれば、室外機１００は、防振クッション５１、５２、及び５３を取り外す手順が表示されている注意喚起書７を備えている。注意喚起書７が室外機を設置する据付作業者の目に触れることにより、据付作業者が防振クッションの取り外し作業を失念することを防止できる。

　注意喚起書７は、ネジ８１及び８２でネジ止めされた上面板６４と前面板６１との間に挟み込まれている。さらに、注意喚起書７のスリット７３には上面板６４の延出部６４３が挿入されている。従って、注意喚起書７を除去するためには、ネジ８１及び８２を外し、上面板６４を取り外さなければならない。上面板６４を取り外すことにより、図２に示すように遮音ユニット６の内部が露出し、防振クッション５１、５２、及び５３が据付作業者の目に触れることとなる。その結果、防振クッション５１、５２、及び５３の取り外し作業を据付作業者に促す効果がある。

　本実施の形態によれば、防振クッション５１、５２、及び５３の取り外し作業の手順を文字情報と画像情報とを組み合わせて表示している。従って、当該作業手順を据付作業者に視覚により直感的に理解させることができる。

　図５に示す例では、注意喚起書７の一部が電気品箱１０４の近傍に位置づけられている。電気品箱１０４は、室外機１００の据え付け作業において据付作業者が必ずチェックする部材である。従って、注意喚起書７を図５のように貼付することで、据付作業者の目に触れやすくすることができ、注意喚起書７の存在を据付作業者に気付かせることができる。

　図６に示す例では、注意喚起書７の一部が遮音ユニット６の前面板６１に貼り付けられており、表面７１Ａ及び裏面７１Ｂの双方に防振クッションの取り外し作業の手順が表示されている。遮音ユニット６は、室外機１００の据え付け作業において据付作業者が必ずチェックする部材である。従って、注意喚起書７を図６のように貼付することにより、据付作業者の目に触れやすくすることができ、注意喚起書７の存在を据付作業者に気付かせることができる。

　前面板６１、側面板６２、背面板６３、及び上面板６４は、上述のようにそれぞれの形状が異なっており、組立の手順は一通りである。従って、注意喚起書７の取り外し、並びに防振クッション５１、５２、及び５３の取り外しのために遮音ユニット６を解体した後、再び遮音ユニット６を組み立てるとき、据付作業者は容易に組立作業を行うことができる。

　１　風路室、２　電気品室、３　機械室、４　圧縮機、６　遮音ユニット、７　注意喚起書、９　粘着テープ、１１　ファン、４１　端子台、４２　上面、５１　防振クッション、５２　防振クッション、５３　防振クッション、６０　側方部、６１　前面板、６２　側面板、６３　背面板、６４　上面板、６５　底面板、７１　大幅部、７１Ａ　表面、７１Ｂ　裏面、７２　小幅部、７３　スリット、７４　切欠き、８１　ネジ、８２　ネジ、１００　室外機、１０１　筐体、１０１Ａ　底面パネル、１０２　仕切板、１０３　仕切板、１０４　電気品箱、６１１　被覆部、６１１Ａ　ネジ穴、６１２　固定部、６１３　取付部、６２１　被覆部、６２２　折曲部、６２２Ａ　ネジ穴、６３１　被覆部、６３２　固定部、６３３　折曲部、６４１　被覆部、６４２　係止部、６４３　延出部、６４３Ａ　ネジ穴、６４４　延出部、６４４Ａ　ネジ穴。

Claims

　筐体と、筐体の底面に配置された圧縮機とを有する空気調和機の室外機であって、
　前記圧縮機を覆うように配設され、前記圧縮機の動作時に発生する音が外部に伝わることを抑制する箱状の遮音ユニットと、
　前記遮音ユニットの内側面と前記圧縮機とで挟持され、前記室外機の運搬時における前記圧縮機の揺れを防止する防振クッションと、
　前記防振クッションの取り外し手順が表示されている注意喚起部材とを備えている空気調和機の室外機。
　前記遮音ユニットは、
　前記圧縮機の側方の一部に対向し、上部に開口部が形成されている側方部と、
　前記開口部を覆う上面板とを有し、
　前記注意喚起部材は、前記取り外し手順が表示された部分が前記遮音ユニットの外方に位置づけられるよう、前記上面板と前記側方部との間に挟み込まれている
　請求項１に記載の空気調和機の室外機。
　前記側方部は、前記室外機の前面側に配設されている前面板と、前記室外機の側面側に配設されている側面板と、前記室外機の背面側に配設されている背面板とを有しており、
　前記上面板と前記前面板はネジ止めされており、
　前記注意喚起部材は、前記前面板と前記上面板との間に挟みこまれている請求項２に記載の空気調和機の室外機。
　前記注意喚起部材の一部は、前記室外機に配設されている電気品箱の近傍に位置づけられている請求項１～３のいずれか一項に記載の空気調和機の室外機。
　前記注意喚起部材は、所定の強度を有する合成紙である請求項１～４のいずれか一項に記載の空気調和機の室外機。
　前記取り外し手順は、文字情報と画像情報とを組み合わせて表示されている請求項１～５のいずれか一項に記載の空気調和機の室外機。
　前記取り外し手順は、前記合成紙の表面及び裏面の少なくとも一方に表示されている請求項５に記載の空気調和機の室外機。