WO2018159545A1 - 低周波治療器、低周波治療器用の本体、および、低周波治療器用のパッドとホルダとの組み合わせ - Google Patents

低周波治療器、低周波治療器用の本体、および、低周波治療器用のパッドとホルダとの組み合わせ Download PDF

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    • A61N1/04Electrodes

Abstract

低周波治療器(1)は、係合部(3J)を有するホルダ(3)と、ホルダ(3)に着脱可能に取り付けられる本体(4)とを備える。本体(4)は、本体側電極を有するケース体(4A)と、差込口(4H)を有し、係合位置と解除位置との間でスライド移動可能なようにケース体(4A)に取り付けられた操作片(4B)と、操作片(4B)が解除位置の側から係合位置の側に向かって移動するように操作片を付勢する付勢部(4C)とを含む。ホルダ(3)が本体(4)に取り付けられた状態では、ホルダ(3)の係合部(3J)は差込口(4H)の中に位置し、操作片(4B)は係合位置に配置されて係合部(3J)に係合している。操作片(4B)に外力が加えられると、操作片(4B)とホルダ(3)の係合部(3J)との間の係合状態が解除され、ホルダ(3)を本体(4)から取り外すことが可能となる。

Description

低周波治療器、低周波治療器用の本体、および、低周波治療器用のパッドとホルダとの組み合わせ
 本発明は、低周波治療器に関する。
 特許文献1(特開平06-339531号公報)に開示された低周波においては、治療器本体が、上半部分(本体)と下半部分(ホルダ)とから構成されており、上半部分と下半部分との間にパッドが配置される。パッドは、表面および裏面を有しており、パッドの表面側に、本体の上半部分が配置され、パッドの裏面側に、本体の下半部分が配置される。パッド側電極は、パッドの裏面側に設けられている。
 本体の上半部分の下面には、一対の接続端子が設けられており、本体の下半部分の上面にも、一対の接続端子が設けられている。下半部分に設けられた突起を、上半部分に設けられた凹部に嵌合させることで、上半部分を下半部分に組み付けることができる。上半部分と下半部分との間にパッドを配置し、上半部分を下半部分に組み付けることで、上半部分に設けられた一対の接続端子と下半部分に設けられた一対の接続端子とが導通するとともに、下半部分に設けられた一対の接続端子とパッドの裏面側に設けられたパッド側電極とが導通する。
特開平06-339531号公報
 特許文献1(特開平06-339531号公報)に開示された低周波治療器においては、下半部分に設けられた突起を、上半部分に設けられた凹部に嵌合させることで、上半部分を下半部分に組み付けることができる。この嵌合構造は、下半部分(ホルダ)に設けられた突起が、上半部分(本体)に設けられた凹部に入り込む際に、下半部分の一部(突起が形成されている立壁部分)が弾性変形し、さらにその弾性変形が復元することによって嵌合が実現されるというものである。当該構成では、突起を有している立壁部分の弾性変形および復元変形に依存しているため、下半部分(ホルダ)を、上半部分(本体)から容易に取り外せない可能性がある。
 本発明は、ホルダと本体とを容易に着脱可能な構造を備えた低周波治療器、低周波治療器用の本体、および、低周波治療器用のパッドとホルダとの組み合わせを提供することを目的とする。
 低周波治療器は、パッド側電極を有するパッドと、上記パッドを保持する板状部と、上記板状部から突出するように設けられた第1係合部とを有するホルダと、上記ホルダに着脱可能に取り付けられる本体と、を備え、上記本体は、本体側電極を有するケース体と、差込口を有し、係合位置と解除位置との間でスライド移動可能なように上記ケース体に取り付けられた操作片と、上記操作片が上記解除位置の側から上記係合位置の側に向かって移動するように上記操作片を付勢する付勢部と、を含み、上記ホルダが上記本体に取り付けられた状態では、上記ホルダの上記第1係合部は上記差込口の中に位置し、上記操作片は上記付勢部の付勢力によって上記係合位置に配置され、上記操作片のうちの上記差込口を規定している内周縁は上記第1係合部に係合しており、上記操作片に外力が加えられることで上記操作片が上記付勢力に抗して上記解除位置に配置されると、上記操作片の上記内周縁と上記ホルダの上記第1係合部との間の係合状態が解除され、上記ホルダを上記本体から取り外すことが可能となる。
 上記低周波治療器において好ましくは、上記ホルダは、上記板状部の長手方向において上記第1係合部が設けられている側とは反対側に第2係合部を有しており、上記ケース体は、上記第2係合部に係合可能な凹部を有している。
 上記低周波治療器において好ましくは、上記パッドは、表面および裏面を有し、上記表面から上記裏面に到達する貫通孔が設けられるとともに、上記裏面に上記パッド側電極が形成されており、上記ホルダは、上記板状部が上記パッド側電極に対向するように上記パッドの上記裏面の側に配置され、上記パッドの上記貫通孔を通り抜けるように配置され、上記本体側電極と上記パッド側電極とを電気的に接続する配線部材をさらに備え、上記ホルダが上記本体に取り付けられた状態では、上記ホルダの上記第1係合部は、上記パッドの上記貫通孔を通り抜けるように配置されており、上記本体は、上記本体と上記ホルダの上記板状部との間で上記パッドを挟み込んでいる。
 上記低周波治療器において好ましくは、上記ホルダは、上記板状部から突出するように設けられた突出部を有しており、上記突出部は、上記ホルダが上記パッドの上記裏面の側に配置された状態では、上記貫通孔を通り抜けるように配置されており、上記配線部材のうちの上記貫通孔を通り抜けるように配置されている部分は、上記突出部によって保持されている。
 上記低周波治療器において好ましくは、上記第1係合部と上記突出部とは、一体的に形成されている。
 上記低周波治療器において好ましくは、上記ケース体は、上記パッドの上記表面に対向するように配置される対向面を有し、上記本体側電極は、上記対向面に設けられ、かつ、上記操作片の上記差込口を通して露出可能なように位置しており、上記本体が上記ホルダに取り付けられている状態では、上記突出部は上記差込口に差し込まれており、上記配線部材は上記本体側電極に当接している。
 低周波治療器に備えられる、低周波治療器用の本体であって、上記低周波治療器は、パッド側電極を有するパッドと、上記パッドを保持する板状部と、上記板状部から突出するように設けられた第1係合部とを有するホルダと、を含み、上記本体は、上記ホルダに着脱可能に取り付けられ、上記本体は、本体側電極を有するケース体と、差込口を有し、係合位置と解除位置との間でスライド移動可能なように上記ケース体に取り付けられた操作片と、上記操作片が上記解除位置の側から上記係合位置の側に向かって移動するように上記操作片を付勢する付勢部と、を含み、上記ホルダが上記本体に取り付けられた状態では、上記ホルダの上記第1係合部は上記差込口の中に位置し、上記操作片は上記付勢部の付勢力によって上記係合位置に配置され、上記操作片のうちの上記差込口を規定している内周縁は上記第1係合部に係合しており、上記操作片に外力が加えられることで上記操作片が上記付勢力に抗して上記解除位置に配置されると、上記操作片の上記内周縁と上記ホルダの上記第1係合部との間の係合状態が解除され、上記ホルダを上記本体から取り外すことが可能となる。
 低周波治療器用のパッドとホルダとの組み合わせであって、上記パッドは、パッド側電極を有し、上記ホルダは、上記パッドを保持する板状部と、上記板状部から突出するように設けられた第1係合部とを有し、上記低周波治療器は、上記ホルダに着脱可能に取り付けられる本体を備え、上記本体は、本体側電極を有するケース体と、差込口を有し、係合位置と解除位置との間でスライド移動可能なように上記ケース体に取り付けられた操作片と、上記操作片が上記解除位置の側から上記係合位置の側に向かって移動するように上記操作片を付勢する付勢部と、を含み、上記ホルダが上記本体に取り付けられた状態では、上記ホルダの上記第1係合部は上記差込口の中に位置し、上記操作片は上記付勢部の付勢力によって上記係合位置に配置され、上記操作片のうちの上記差込口を規定している内周縁は上記第1係合部に係合しており、上記操作片に外力が加えられることで上記操作片が上記付勢力に抗して上記解除位置に配置されると、上記操作片の上記内周縁と上記ホルダの上記第1係合部との間の係合状態が解除され、上記ホルダを上記本体から取り外すことが可能となる。
 上記構成によれば、ホルダと本体とを容易に着脱可能な構造を備えた低周波治療器、低周波治療器用の本体、および、低周波治療器用のパッドとホルダとの組み合わせを得ることができる。
実施の形態における低周波治療器1を示す斜視図である。 実施の形態における低周波治療器1に備えられる本体4を、ホルダ3およびパッド2に組み付ける際の様子を示す斜視図である。 実施の形態における低周波治療器1に備えられる本体4と、パッド2と、ホルダ3とを互いに分離した様子を示す斜視図である。 実施の形態における低周波治療器1に備えられるホルダ3を、パッド2に組み付ける際の様子を示す斜視図である。 実施の形態における低周波治療器1に備えられる配線部材5A,5Bを、ホルダ3に組み付ける際の様子を示す斜視図である。 実施の形態における低周波治療器1に備えられる本体4の分解した様子(ケース体4Aから、操作片4Bおよび付勢部4Cを取り外した様子)を示す第1斜視図である。 実施の形態における低周波治療器1に備えられる本体4の分解した様子(ケース体4Aから、操作片4Bおよび付勢部4Cを取り外した様子)を示す第2斜視図である。 図2中のVIII-VIII線に沿った矢視断面図であり、実施の形態における低周波治療器1に備えられるホルダ3およびパッド2を、本体4に組み付ける際の様子を示している。 実施の形態における低周波治療器1を示す断面図であり、操作片4Bが係合位置4B1に配置されている様子を示している。 実施の形態における低周波治療器1を示す断面図であり、操作片4Bが解除位置4B2に配置されている様子を示している。 実施の形態の変形例における低周波治療器に備えられる配線部材5Cを、ホルダ3に組み付ける際の様子を示す斜視図である。
 実施の形態における低周波治療器1について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
 図1は、低周波治療器1を示す斜視図であり、図2は、低周波治療器1に備えられる本体4を、ホルダ3およびパッド2に組み付ける際の様子を示す斜視図である。図3は、実施の形態における低周波治療器1に備えられる本体4と、パッド2と、ホルダ3とを互いに分離した様子を示す斜視図である。
 (低周波治療器1)
 図1~図3に示すように、低周波治療器1は、いわゆるコードレスタイプの低周波治療器であり、パッド2、ホルダ3、本体4、配線部材5A,5B(図3)を備える。
 (パッド2)
 パッド2は、シート状に形成され、表面2Sおよび裏面2Tを有している。パッド2の裏面2Tが使用者の身体に対向するように、パッド2は使用者の身体に取り付けられる。パッド2の裏面2T(下面)には、導電層2D(図3)が設けられ、導電層2Dを覆うように、導電性のゲル2G(図3)が設けられる。パッド2は、導電性のゲル2Gを使用して使用者の皮膚上に貼り付けられ、導電層2Dおよび導電性のゲル2Gを通して、使用者に低周波パルス電流が供給される。
 パッド2は、取付部2A(図2,図3)および治療部2B,2Cを有する。取付部2Aは、ホルダ3によって保持される部分であり、パッド2の長手方向における中央に位置している。治療部2B,2Cは、パッド2の長手方向における取付部2Aの両外側に設けられる。取付部2Aの裏面2Tには(図3参照)、パッド2の短手方向に延びる絶縁領域2Jが形成されている。
 絶縁領域2Jは、絶縁領域2Jから見て治療部2B側に位置する導電層2Dと、絶縁領域2Jから見て治療部2C側に位置する導電層2Dとの間に形成されており、これら2つの導電層2D,2Dは、絶縁領域2Jの存在によって互いに電気的に分離されている。絶縁領域2Jは、パッド2の裏面2Tに導電層2Dを設けないようにすることで結果として形成されたものである。
 パッド2(取付部2A)の裏面2Tに、パッド側電極2E,2Fが形成されている。具体的には、絶縁領域2Jの治療部2Bの側に位置する導電層2D(絶縁領域2Jに隣接する導電層2Dの部分)が、パッド側電極2Eを構成している。絶縁領域2Jから見て治療部2Cの側に位置する導電層2D(絶縁領域2Jに隣接する導電層2Dの部分)が、パッド側電極2Fを構成している(図3参照)。
 パッド側電極2E,2Fは、パッド2の取付部2Aの裏面2Tに位置しており、パッド2の短手方向に対して平行な方向に延在する形状を有している。パッド側電極2E,2Fは、本体側電極4DA,4DB(図5参照)との電気的接続のために形成されている。詳細は図3,図5~図7等を参照して後述するが、パッド側電極2Eは、配線部材5Aを介して本体側電極4DAに電気的に接続され、パッド側電極2Fは、配線部材5Bを介して本体側電極4DBに電気的に接続される。
 図3を再び参照して、パッド2の取付部2Aには、貫通孔2Hが設けられる。貫通孔2Hは、表面2Sから裏面2Tに到達するようにパッド2を貫通している。貫通孔2Hは、パッド2の長手方向に対して平行な方向に延びる長円(略楕円)の形状を有している。貫通孔2Hは、絶縁領域2Jに対して直交するように形成される。
 貫通孔2Hの長手方向における一方側(治療部2B側)の端部は、パッド側電極2Eの一部を切り欠くように位置しており、貫通孔2Hの長手方向における他方側(治療部2C側)の端部は、パッド側電極2Fの一部を切り欠くように位置している。貫通孔2Hの内側には、後述するホルダ3の凸部3Bが配置される(図3中の矢印DR3)。ホルダ3がパッド2の裏面2Tの側に配置された状態では、凸部3Bは、貫通孔2Hを通り抜けるように配置されることとなる。
 パッド2の取付部2Aの外周縁には、切り欠き2K(図2,図3)が形成されている。切り欠き2Kは、パッド2の取付部2Aの外周縁の一部が内側に向かって凹むようにして形成される。貫通孔2Hがパッド2の短手方向における中心位置に対して一方側に位置しているとすると、切り欠き2Kは、パッド2の当該短手方向の中心位置に対して他方側(貫通孔2Hの反対側)に位置している。切り欠き2Kの内側には、後述するホルダ3の係合爪3K(第2係合部)が配置される(図3中の矢印DR4)。
 (ホルダ3)
 図4は、ホルダ3を、パッド2に組み付ける際の様子を示す斜視図である。図5は、配線部材5A,5Bを、ホルダ3に組み付ける際の様子を示す斜視図である。
 図3~図5に示すように、ホルダ3は、板状部3A、凸部3B、係合爪3Kを有する。板状部3Aは、表面3Sおよび裏面3Tを有している。図3の斜視図においては、パッド2および本体4についてはこれらの裏面2Tおよび下面4T側から見た様子が図示されているが、説明上の便宜のため、ホルダ3については表面3S側から見た様子が図示されている。図4においては、パッド2およびホルダ3について、いずれもこれらの表面2S,3S側から見た様子が図示されている。
 ホルダ3は、板状部3Aの表面3Sがパッド2のパッド側電極2E,2Fに対向するように、パッド2の裏面2Tの側に配置される。板状部3Aの表面3Sとパッド2の裏面2Tとの間には、必要に応じて、両面粘着テープ、のり、接着剤など(接着手段)が配置されており、板状部3Aの表面3Sとパッド2の裏面2Tとは、接着手段を介して互いに接合されていても構わない。ホルダ3は、ホルダ3の板状部3Aと本体4との間でパッド2を挟み込むように、本体4に着脱可能に取り付けられる。取付状態において、板状部3Aの表面3Sと本体4(対向面としての下面4T)との間で、パッド2は保持されることとなる。
 凸部3Bは、板状部3Aの表面3Sから突出するように設けられる。本実施の形態の凸部3Bは、係合部3J(第1係合部)と、突出部3E,3Fと、を含んでいる。係合部3Jと突出部3E,3Fとは、本実施の形態では一体的に形成されているが、係合部3J、突出部3E、突出部3Fは、これらの一部または全部が互いに別々の構成として、互いに独立するようにして板状部3Aの表面3S上に形成されていてもよい。
 凸部3Bを平面視した場合、凸部3Bの外形形状は、パッド2に設けられた貫通孔2Hの内周縁の形状に対応している。貫通孔2Hの内側に、ホルダ3の凸部3B(係合部3Jおよび突出部3E,3F)が配置される(図4中の矢印DR3A,DR3B)。パッド2に設けられた貫通孔2Hの内周縁を凸部3Bに合わせることで、ホルダ3に対してパッド2を容易に位置決めすることができる。
 パッド2は消耗品であるので、交換の際には、パッド2は本体4に対して着脱可能とされている。本実施の形態では、ホルダ3がパッド2を保持することで両者が一体となっており、パッド2およびホルダ3に対して本体4を着脱するよう構成されている。パッド2はホルダ3ごと交換されるが、必要に応じてホルダ3を再利用することも不可能ではない。
 (ホルダ3の突出部3E,3F)
 突出部3E(図5参照)は、立壁部3EA、天面部3EB、受入部3EC、挿入孔3EDを有する。立壁部3EAは、湾曲板の形状(円筒の一部が破断された形状)を有し、板状部3Aの表面3Sから起立している。立壁部3EAの内側に、受入部3ECが形成されている。ホルダ3(板状部3A)の長手方向ARにおいて、突出部3Eが設けられている側を一方側とすると、受入部3ECは、ホルダ3の長手方向ARにおける他方側(係合爪3Kが位置している側)に向かって開口している。天面部3EBは、円盤の形状を有し、立壁部3EAの起立方向の上端を閉塞している。天面部3EBの中央に、挿入孔3EDが形成されている。
 突出部3F(図5参照)は、立壁部3FA、天面部3FB、受入部3FC、挿入孔3FDを有する。立壁部3FAは、湾曲板の形状(円筒の一部が破断された形状)を有し、板状部3Aの表面3Sから起立している。立壁部3FAの内側に、受入部3FCが形成されている。ホルダ3(板状部3A)の長手方向ARにおいて、突出部3Fが設けられている側を一方側とすると、受入部3FCは、ホルダ3の長手方向ARにおける他方側(係合爪3Kが位置している側)に向かって開口している。天面部3FBは、円盤の形状を有し、立壁部3FAの起立方向の上端を閉塞している。天面部3FBの中央に、挿入孔3FDが形成されている。
 (ホルダ3の係合部3J)
 第1係合部として係合部3Jは、起立部3JA、庇部3JBを有する。起立部3JAは、平板状の形状を有し、板状部3Aの表面3Sから起立している。起立部3JAは、ホルダ3(板状部3A)の長手方向ARに対して直交する方向に延びるように形成されている。庇部3JBは、起立部3JAの起立方向の上端から、ホルダ3の長手方向ARにおける他方側(係合爪3Kが位置している側)に向かって突出するように形成されている。
 係合部3Jの断面形状を見た場合(図8参照)、起立部3JAおよび庇部3JBは、略L字状の形状を呈しており、係合部3Jの内側(係合部3Jから見て係合爪3Kが位置している側)には、凹所が形成されている。詳細は後述するが、本体4(操作片4B)に設けられた突起4Fがこの凹所内に入ったり出たりすることで(図9,図10参照)、本体4とホルダ3との係合状態が形成されたり解除されたりすることになる。
 (ホルダ3の段差領域3C)
 好適な構成例として、本実施の形態におけるホルダ3の板状部3Aの表面3Sには、段差領域3Cが凹設されている。段差領域3Cは、凸部3Bが設けられている位置から、ホルダ3の長手方向ARにおける他方側(係合爪3Kが位置している側)に向かって広がるように形成される。
 後述する配線部材5A,5Bは、段差領域3Cの内側に配置される(図5中の矢印DR7A,DR7B)。段差領域3Cは必須の構成ではないが、段差領域3Cが設けられていることで、配線部材5A,5Bに位置ずれ発生することを抑制可能となり、配線部材5A,5Bの存在によってパッド2に不要なシワ等が発生することも抑制可能となる。
 (ホルダ3の係合爪3K)
 好適な構成例として、ホルダ3は、係合爪3K(第2係合部)を有している。係合爪3Kは、板状部3Aの長手方向において、凸部3B(第1係合部としての係合部3J)が設けられている側とは反対側に設けられている。係合爪3Kは、パッド2に設けられた切り欠き2Kの内側に配置される。係合爪3Kは必須の構成ではないが、係合爪3Kは、後述する本体4(ケース体4A)の凹部4Gに係合可能である。
 (本体4)
 図6は、本体4の分解した様子(ケース体4Aから、操作片4Bおよび付勢部4Cを取り外した様子)を示す第1斜視図である。図7は、本体4の分解した様子(ケース体4Aから、操作片4Bおよび付勢部4Cを取り外した様子)を示す第2斜視図である。図1~図3、図6、図7に示すように、本体4は、ケース体4A、操作片4B、付勢部4C(図6,図7)を含む。
 (ケース体4A)
 ケース体4Aは、略直方体の形状を有し、図示しないバッテリや、低周波パルス電流を形成するための各種の制御機器などを内蔵している。ケース体4Aは、上面4Sおよび下面4T(対向面)を有する。本体4は、ケース体4Aの下面4T(対向面)がホルダ3の表面3Sに対向するように配置される。本体4は、ケース体4Aの下面4Tとホルダ3の表面3Sとの間でパッド2(取付部2A)を挟み込むように、ホルダ3に着脱可能に取り付けられる(図2における矢印DR1)。
 ケース体4Aの長手方向における一方側に、操作片4Bがスライド移動可能に設けられる。ケース体4Aの長手方向における他方側に、凹部4Gが設けられる。上述のとおり、ホルダ3に設けられた係合爪3Kは、凹部4Gに係合可能である。ケース体4Aの下面4Tの側には、本体側電極4DA,4DB(図7)が設けられる。
 具体的には、ケース体4Aの下面4Tには、収容部4Qが凹設されており、収容部4Qの表面からさらに内側に向かって凹むようにして、窪部4U,4Rが形成されている。収容部4Qは、ケース体4Aの長手方向における一端から下面4Tの側に向かって断面視で略J字形状を呈するように延在しており、収容部4Qは、ケース体4Aの外表面の一部が内側に向かって凹むように形成されている。
 窪部4Uは、収容部4Qのうち、ケース体4Aの長手方向における一端側に位置する部分に凹設されている。窪部4Uは、ケース体4Aの長手方向に対して平行な方向に延びており、窪部4Uの内側に、付勢部4Cが配置される(矢印DR5)。付勢部4Cは、操作片4Bが解除位置(図10を参照して後述する解除位置4B2)の側から係合位置(図9を参照して後述する係合位置4B1)の側に向かって移動するように、操作片4Bを付勢する。
 窪部4Rは、収容部4Qのうち、下面4Tに対して平行な部分に凹設されており、窪部4Rの内側(窪部4Rの底面)に、本体側電極4DA,4DBが配設されている(図7参照)。本体側電極4DA,4DBは、金属端子の先端部から構成されており、本体4(ケース体4A)に内蔵された図示しない制御機器に電気的に接続されている(図8中の符号8Aを参照)。
 図6,図7に示すように、ケース体4Aの下面4Tには、一対の突出片4TA,4TBも設けられている。突出片4TA,4TBは、窪部4Rに間隔を空けて対向しており、ケース体4Aの下面4Tに対して平行な方向に延びている。突出片4TA,4TBと窪部4Rとの間には、操作片4Bの差込片4MA,4MBを差し込むための間隙が設けられている。
 (操作片4B)
 操作片4Bは、ケース体4Aの収容部4Qの内側に配置され、ケース体4Aの長手方向においてスライド移動可能に設けられる。具体的には、操作片4Bは、湾曲部4K、平板部4L、突起4Pを含んでおり、これら全体として収容部4Qの形状に対応した形状を有している。
 操作片4Bの平板部4Lは、ケース体4Aの収容部4Qのうち、下面4Tに対して平行な部分に対向するように配置される。平板部4Lの左右両側には、薄板状の形状を有する差込片4MA,4MBが設けられている。差込片4MA,4MBの差込方向における先端側には、凸部4NA,4NBがそれぞれ設けられている。
 操作片4Bの平板部4Lは、差込片4MAが収容部4Qの下面と突出片4TAとの間に差し込まれ(図7中の矢印DR6A)、かつ、差込片4MBが収容部4Qの下面と突出片4TBとの間に差し込まれるようにして(図7中の矢印DR6B)、ケース体4Aに組み付けられる。
 操作片4Bの差込片4MAの先端に設けられた凸部4NAは、ケース体4Aに設けられた突出片4TAの端部に係止し、操作片4Bの差込片4MBの先端に設けられた凸部4NBは、ケース体4Aに設けられた突出片4TBの端部に係止する。上述のとおり、付勢部4Cは、操作片4Bが解除位置(図10を参照して後述する解除位置4B2)の側から係合位置(図9を参照して後述する係合位置4B1)の側に向かって移動するように、操作片4Bを付勢する。
 凸部4NA,4NBが差込片4MA,4MBの先端に係止していることによって、操作片4Bがケース体4Aから抜け落ちることが防止される。当該構成によって、操作片4Bは、ケース体4Aに対して、解除位置(図10を参照して後述する解除位置4B2)と係合位置(図9を参照して後述する係合位置4B1)との間でスライド移動可能となる。
 操作片4Bの湾曲部4Kは、平板部4Lの差込方向における後端部に連設されており、湾曲部4Kの内側に、突起4Pが設けられる。本実施の形態の付勢部4Cは、コイルスプリングの形状を有しており、突起4Pの周囲を取り囲むように配置される。操作片4Bがケース体4Aに組み付けられた状態においては、ケース体4Aに設けられた窪部4Uの内側に付勢部4Cが配置される(矢印DR5)。
 操作片4Bの平板部4Lには、差込口4Hが形成されている。差込口4Hは、平板部4Lをその厚さ方向に貫通しており、操作片4B(平板部4L)のうちの差込口4Hを規定している内周縁4Eには、突起4Fが形成されている。差込口4Hを平面視した場合、差込口4Hの内周縁4Eの形状は、ホルダ3に設けられた凸部3Bの外径形状に対応している。差込口4Hの内側に、ホルダ3の凸部3B(係合部3Jおよび突出部3E,3F)が配置される(図3中の矢印DR3)。
 本体4の全体としてみた場合には、差込口4Hは、本体4の下面4T(対向面)に位置しており、操作片4Bをケース体4Aに組み付けた状態においては、本体側電極4DA,4DBは、差込口4Hの内側に位置している。換言すると、本体側電極4DA,4DBは、操作片4Bの差込口4Hを通して露出可能なように配置されている。図3~図5を参照して上述したように、パッド側電極2Eは、配線部材5Aを介して本体側電極4DA(図7)に電気的に接続され、パッド側電極2Fは、配線部材5Bを介して本体側電極4DB(図7)に電気的に接続される。
 (配線部材5A)
 配線部材5Aは、第1端部5A1、第2端部5A2、導通部5A3を含んでおり、その全体が導電性を有する細線部材から構成される。第1端部5A1は、配線部材5Aのうちの本体側電極4DA(図7)に接続される部分であり、第2端部5A2は、配線部材5Aのうちのパッド側電極2Eに接続される部分である(図3の矢印DR2A)。
 配線部材5Aの導通部5A3は、第1端部5A1と第2端部5A2とを導通させる部分であり、自身の一部(具体的には、導通部5A3の弾性部5A5)が、パッド2の貫通孔2Hを通り抜けるように配置される(図4)。本実施の形態の導通部5A3は、直線部5A4および弾性部5A5,5A6を有する。弾性部5A5(第1弾性部)は、直線部5A4から見て第1端部5A1の側の位置に設けられており、直線部5A4の一端に連続するように形成されている。弾性部5A6(第2弾性部)は、直線部5A4から見て第2端部5A2の側の位置に設けられており、直線部5A4の他端に連続するように形成されている。本実施の形態においては、弾性部5A5,5A6は、いずれもコイルスプリングの形状を有している。
 弾性部5A5は、ホルダ3に設けられた突出部3E(立壁部3EA)内側、すなわち受入部3ECの中に配置される。導通部5A3の弾性部5A5(導通部5A3の一部)は、パッド2の貫通孔2Hを通り抜けるように配置され、ホルダ3に設けられた突出部3Eによって保持されることとなる。配線部材5Aの第1端部5A1は、ホルダ3の突出部3Eに設けられた挿入孔3EDから突出しており(図5)、ホルダ3が本体4に組み付けられた際、弾性部5A5の付勢力によって第1端部5A1を本体側電極4DAに圧接させることが可能となる。
 配線部材5Aの直線部5A4および弾性部5A6は、ホルダ3の段差領域3C上に載置される。段差領域3Cが設けられていることで、配線部材5Aに位置ずれ発生することを抑制可能となり、配線部材5Aの存在によってパッド2に不要なシワ等が発生することも抑制可能となる。弾性部5A6は、直線部5A4から見て弾性部5A5の反対側に位置しており、ホルダ3が本体4に組み付けられた際、弾性部5A6の付勢力によって第2端部5A2をパッド側電極2Eに圧接させることが可能となる。
 (配線部材5B)
 配線部材5Bは、第1端部5B1、第2端部5B2、導通部5B3を含んでおり、その全体が導電性を有する細線部材から構成される。第1端部5B1は、配線部材5Bのうちの本体側電極4DB(図7)に接続される部分であり、第2端部5B2は、配線部材5Bのうちのパッド側電極2Fに接続される部分である(図3の矢印DR2B)。
 配線部材5Bの導通部5B3は、第1端部5B1と第2端部5B2とを導通させる部分であり、自身の一部(具体的には、導通部5B3の弾性部5B5)が、パッド2の貫通孔2Hを通り抜けるように配置される(図4)。本実施の形態の導通部5B3は、直線部5B4および弾性部5B5,5B6を有する。弾性部5B5(第1弾性部)は、直線部5B4から見て第1端部5B1の側の位置に設けられており、直線部5B4の一端に連続するように形成されている。弾性部5B6(第2弾性部)は、直線部5B4から見て第2端部5B2の側の位置に設けられており、直線部5B4の他端に連続するように形成されている。本実施の形態においては、弾性部5B5,5B6は、いずれもコイルスプリングの形状を有している。
 弾性部5B5は、ホルダ3に設けられた突出部3F(立壁部3FA)内側、すなわち受入部3FCの中に配置される。導通部5B3の弾性部5B5(導通部5B3の一部)は、パッド2の貫通孔2Hを通り抜けるように配置され、ホルダ3に設けられた突出部3Fによって保持されることとなる。配線部材5Bの第1端部5B1は、ホルダ3の突出部3Fに設けられた挿入孔3FDから突出しており(図5)、ホルダ3が本体4に組み付けられた際、弾性部5B5の付勢力によって第1端部5B1を本体側電極4DBに圧接させることが可能となる。
 配線部材5Bの直線部5B4および弾性部5B6は、ホルダ3の段差領域3C上に載置される。段差領域3Cが設けられていることで、配線部材5Bに位置ずれ発生することを抑制可能となり、配線部材5Bの存在によってパッド2に不要なシワ等が発生することも抑制可能となる。弾性部5B6は、直線部5B4から見て弾性部5B5の反対側に位置しており、ホルダ3が本体4に組み付けられた際、弾性部5B6の付勢力によって第2端部5B2をパッド側電極2Fに圧接させることが可能となる。
 (ホルダ3およびパッド2の本体4への組み付け)
 図8は、図2中のVIII-VIII線に沿った矢視断面図であり、実施の形態における低周波治療器1に備えられるホルダ3およびパッド2を、本体4に組み付ける際の様子を示している。ホルダ3およびパッド2を本体4に組み付ける際には、まず、ホルダ3の係合爪3Kを本体4の凹部4Gに係合させる(矢印DR8)。その後、ホルダ3の凸部3Bを差込口4Hに差し込む(矢印DR9)。
 図9を参照して、差し込みの前の状態では、操作片4Bは、付勢部4Cの付勢力によって係合位置4B1に配置されている。操作片4Bは、ケース体4Aからわずかに離れた状態を形成している。ホルダ3の突出部3Eを差込口4Hに差し込むことで、操作片4Bは、付勢部4Cの付勢力に抗してケース体4Aに近づく方向に(図9中の右側に)わずかに変位する。突出部3Eの凸部3Bが、差込口4Hを規定している内周縁4E(突起4F)を乗り越えることに伴い、操作片4Bは、付勢部4Cの付勢力によって係合位置4B1に戻る。
 突出部3Eの凸部3Bと、差込口4Hを規定している内周縁4E(突起4F)とが互いに係合する。本体4とホルダ3とは、互いに組み付けられる。この状態において、突出部3Eは、操作片4Bの差込口4Hの中に差し込まれており、配線部材5A,5Bの第1端部5A1,5B1は、本体側電極4DA,4DBにそれぞれ当接し、導通することとなる。パッド側電極2Eは、配線部材5Aを介して本体側電極4DAに電気的に接続されることとなり、パッド側電極2Fは、配線部材5Bを介して本体側電極4DBに電気的に接続されることとなる。
 図10を参照して、操作片4Bに外力が加えられることで、操作片4Bは付勢部4Cの付勢力に抗して解除位置4B2に配置されると、突出部3Eの凸部3Bと、差込口4Hを規定している内周縁4E(突起4F)との間の係合状態が解除され、ホルダ3を本体4から取り外すことが可能となる。
 (作用および効果)
 本実施の形態においては、パッド2に貫通孔2Hが設けられており、配線部材5A,5Bの導通部5A3,5B3(より具体的には、弾性部5A5,5B5)が、貫通孔2Hを通り抜けるように配置される。配線部材5A,5Bは、パッド2の外周縁よりも内側の位置において、本体側電極4DA,4DBとパッド側電極2E,2Fとを導通させることが可能となっているため、低周波治療器の小型化を図ることが可能となっている。
 これに対して特許文献1(特開平06-339531号公報)に開示された低周波治療器においては、パッドを平面視したとき、上半部分に設けられた一対の接続端子と下半部分に設けられた一対の接続端子とは、パッドの外周縁よりも外側の位置において互いに接続されている(特許文献1の図4参照)。当該構成は、上半部分(本体)および下半部分(ホルダ)を小型化することを難しくしており、ひいては低周波治療器の全体を小型化することを難しくしている。
 また、本実施の形態においては、操作片4Bのスライド移動によって、操作片4Bが係合位置4B1と解除位置4B2とに選択的に配置される。操作片4Bが係合位置4B1に配置された状態において、突出部3Eの凸部3Bと、差込口4Hを規定している内周縁4E(突起4F)とが互いに係合する。当該構成によれば、ホルダ3と本体4とを確実に結合されたものとすることができる。また、操作片4Bに外力を加えることで、操作片4Bは付勢部4Cの付勢力に抗して解除位置4B2に配置され、ホルダ3を本体4から容易に取り外すことが可能となる。
 これに対して特許文献1(特開平06-339531号公報)に開示された低周波治療器においては、嵌合構造が、下半部分(ホルダ)に設けられた突起が、上半部分(本体)に設けられた凹部に入り込む際に、下半部分の一部(突起が形成されている立壁部分)が弾性変形し、さらにその弾性変形が復元することによって嵌合が実現されるというものである。当該構成では、突起を有している立壁部分の弾性変形および復元変形に依存しているため、下半部分(ホルダ)を、上半部分(本体)から容易に取り外せない可能性がある。
 (変形例)
 図11を参照して、上述の実施の形態における配線部材5A,5B(図5等参照)の代わりに、図11に示すような配線部材5C,5Cが用いられても構わない。
 配線部材5Cは、第1端部5C1、第2端部5C2、導通部5C3を含んでおり、その全体が導電性を有する細線部材から構成される。第1端部5C1は、配線部材5Cのうちの本体側電極4DA(図7)(あるいは本体側電極4DB)に接続される部分であり、第2端部5C2は、配線部材5Cのうちのパッド側電極2E(図3)(あるいはパッド側電極2F)に接続される部分である。
 配線部材5Cの導通部5C3は、第1端部5C1と第2端部5C2とを導通させる部分であり、自身の一部(具体的には、導通部5C3の起立部5C5)が、パッド2の貫通孔2H(図4)を通り抜けるように配置される。配線部材5Cの導通部5C3は、直線部5C4、起立部5C5、弾性部5C6,5C7を有する。起立部5C5は、直線部5C4から見て第1端部5C1の側の位置に設けられており、直線部5C4の一端から略直角に折れ曲がるようにして形成されている。
 弾性部5C6(第1弾性部)は、起立部5C5から見て第1端部5C1の側の位置に設けられる。弾性部5C6は、起立部5C5と第1端部5C1との間に位置し、起立部5C5の一端から略V字状あるいは略U字状に折れ曲がるようにして板バネ状に形成され、第1端部5C1に連続している。
 弾性部5C7(第2弾性部)は、直線部5C4から見て第2端部5C2の側の位置に設けられる。弾性部5C7は、直線部5C4と第2端部5C2との間に位置し、直線部5C4の他端から略V字状あるいは略U字状に折れ曲がる(折り返す)ようにして板バネ状に形成され、第2端部5C2に連続している。
 ホルダ3の突出部3Eの側に配置される配線部材5Cについて、起立部5C5は、ホルダ3に設けられた突出部3E(立壁部3EA)の内側、すなわち受入部3ECの中に配置される。導通部5C3の起立部5C5(導通部5C3の一部)は、パッド2の貫通孔2H(図4)を通り抜けるように配置され、ホルダ3に設けられた突出部3Eによって保持されることとなる。配線部材5Cの第1端部5C1は、ホルダ3が本体4に組み付けられた際、弾性部5C6の付勢力によって第1端部5C1を本体側電極4DAに圧接させることが可能となる。配線部材5Cの直線部5C4は、ホルダ3の段差領域3C上に載置される。段差領域3Cが設けられていることで、配線部材5Cに位置ずれ発生することを抑制可能となり、配線部材5Cの存在によってパッド2に不要なシワ等が発生することも抑制可能となる。弾性部5C7は、直線部5C4から見て弾性部5C6の反対側に位置しており、ホルダ3が本体4に組み付けられた際、弾性部5C7の付勢力によって第2端部5C2をパッド側電極2Eに圧接させることが可能となる。
 ホルダ3の突出部3Fの側に配置される配線部材5Cについて、起立部5C5は、ホルダ3に設けられた突出部3F(立壁部3FA)の内側、すなわち受入部3FCの中に配置される。導通部5C3の起立部5C5(導通部5C3の一部)は、パッド2の貫通孔2H(図4)を通り抜けるように配置され、ホルダ3に設けられた突出部3Fによって保持されることとなる。配線部材5Cの第1端部5C1は、ホルダ3が本体4に組み付けられた際、弾性部5C6の付勢力によって第1端部5C1を本体側電極4DBに圧接させることが可能となる。配線部材5Cの直線部5C4は、ホルダ3の段差領域3C上に載置される。段差領域3Cが設けられていることで、配線部材5Cに位置ずれ発生することを抑制可能となり、配線部材5Cの存在によってパッド2に不要なシワ等が発生することも抑制可能となる。弾性部5C7は、直線部5C4から見て弾性部5C6の反対側に位置しており、ホルダ3が本体4に組み付けられた際、弾性部5C7の付勢力によって第2端部5C2をパッド側電極2Fに圧接させることが可能となる。
 以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 1 低周波治療器、2 パッド、2A 取付部、2B,2C 治療部、2D 導電層、2E,2F パッド側電極、2G ゲル、2H 貫通孔、2J 絶縁領域、2S,3S 表面、2T,3T 裏面、3 ホルダ、3A 板状部、3B,4NA,4NB 凸部、3C 段差領域、3E,3F 突出部、3EA,3FA 立壁部、3EB,3FB 天面部、3EC,3FC 受入部、3ED,3FD 挿入孔、3J 係合部、3JA,5C5 起立部、3JB 庇部、3K 係合爪、4 本体、4A ケース体、4B 操作片、4B1 係合位置、4B2 解除位置、4C 付勢部、4DA,4DB 本体側電極、4E 内周縁、4F,4P 突起、4G 凹部、4H 差込口、4K 湾曲部、4L 平板部、4MA 差込片、4Q 収容部、4R,4U 窪部、4S 上面、4T 下面、4TA 突出片、5A4,5B4,5C4 直線部、5A,5B,5C 配線部材、5A5,5B5,5C6 弾性部(第1弾性部)、5A6,5B6,5C7 弾性部(第2弾性部)、5A1,5B1,5C1 第1端部、5A2,5B2,5C3 第2端部、5A3,5B3,5C3 導通部、8A 符号、AR 長手方向、DR1,DR2B,DR2A,DR3,DR3B,DR3A,DR4,DR5,DR6A,DR6B,DR7A,DR7B,DR8,DR9 矢印。

Claims (8)

  1.  パッド側電極を有するパッドと、
     前記パッドを保持する板状部と、前記板状部から突出するように設けられた第1係合部とを有するホルダと、
     前記ホルダに着脱可能に取り付けられる本体と、を備え、
     前記本体は、
     本体側電極を有するケース体と、
     差込口を有し、係合位置と解除位置との間でスライド移動可能なように前記ケース体に取り付けられた操作片と、
     前記操作片が前記解除位置の側から前記係合位置の側に向かって移動するように前記操作片を付勢する付勢部と、を含み、
     前記ホルダが前記本体に取り付けられた状態では、前記ホルダの前記第1係合部は前記差込口の中に位置し、前記操作片は前記付勢部の付勢力によって前記係合位置に配置され、前記操作片のうちの前記差込口を規定している内周縁は前記第1係合部に係合しており、
     前記操作片に外力が加えられることで前記操作片が前記付勢力に抗して前記解除位置に配置されると、前記操作片の前記内周縁と前記ホルダの前記第1係合部との間の係合状態が解除され、前記ホルダを前記本体から取り外すことが可能となる、
    低周波治療器。
  2.  前記ホルダは、前記板状部の長手方向において前記第1係合部が設けられている側とは反対側に第2係合部を有しており、
     前記ケース体は、前記第2係合部に係合可能な凹部を有している、
    請求項1に記載の低周波治療器。
  3.  前記パッドは、表面および裏面を有し、前記表面から前記裏面に到達する貫通孔が設けられるとともに、前記裏面に前記パッド側電極が形成されており、
     前記ホルダは、前記板状部が前記パッド側電極に対向するように前記パッドの前記裏面の側に配置され、
     前記パッドの前記貫通孔を通り抜けるように配置され、前記本体側電極と前記パッド側電極とを電気的に接続する配線部材をさらに備え、
     前記ホルダが前記本体に取り付けられた状態では、前記ホルダの前記第1係合部は、前記パッドの前記貫通孔を通り抜けるように配置されており、前記本体は、前記本体と前記ホルダの前記板状部との間で前記パッドを挟み込んでいる、
    請求項1または2に記載の低周波治療器。
  4.  前記ホルダは、前記板状部から突出するように設けられた突出部を有しており、
     前記突出部は、前記ホルダが前記パッドの前記裏面の側に配置された状態では、前記貫通孔を通り抜けるように配置されており、
     前記配線部材のうちの前記貫通孔を通り抜けるように配置されている部分は、前記突出部によって保持されている、
    請求項3に記載の低周波治療器。
  5.  前記第1係合部と前記突出部とは、一体的に形成されている、
    請求項4に記載の低周波治療器。
  6.  前記ケース体は、前記パッドの前記表面に対向するように配置される対向面を有し、
     前記本体側電極は、前記対向面に設けられ、かつ、前記操作片の前記差込口を通して露出可能なように位置しており、
     前記本体が前記ホルダに取り付けられている状態では、前記突出部は前記差込口に差し込まれており、前記配線部材は前記本体側電極に当接している、
    請求項4または5に記載の低周波治療器。
  7.  低周波治療器に備えられる、低周波治療器用の本体であって、
     前記低周波治療器は、
     パッド側電極を有するパッドと、
     前記パッドを保持する板状部と、前記板状部から突出するように設けられた第1係合部とを有するホルダと、を含み、
     前記本体は、前記ホルダに着脱可能に取り付けられ、
     前記本体は、
     本体側電極を有するケース体と、
     差込口を有し、係合位置と解除位置との間でスライド移動可能なように前記ケース体に取り付けられた操作片と、
     前記操作片が前記解除位置の側から前記係合位置の側に向かって移動するように前記操作片を付勢する付勢部と、を含み、
     前記ホルダが前記本体に取り付けられた状態では、前記ホルダの前記第1係合部は前記差込口の中に位置し、前記操作片は前記付勢部の付勢力によって前記係合位置に配置され、前記操作片のうちの前記差込口を規定している内周縁は前記第1係合部に係合しており、
     前記操作片に外力が加えられることで前記操作片が前記付勢力に抗して前記解除位置に配置されると、前記操作片の前記内周縁と前記ホルダの前記第1係合部との間の係合状態が解除され、前記ホルダを前記本体から取り外すことが可能となる、
    低周波治療器用の本体。
  8.  低周波治療器用のパッドとホルダとの組み合わせであって、
     前記パッドは、パッド側電極を有し、
     前記ホルダは、前記パッドを保持する板状部と、前記板状部から突出するように設けられた第1係合部とを有し、
     前記低周波治療器は、前記ホルダに着脱可能に取り付けられる本体を備え、
     前記本体は、
     本体側電極を有するケース体と、
     差込口を有し、係合位置と解除位置との間でスライド移動可能なように前記ケース体に取り付けられた操作片と、
     前記操作片が前記解除位置の側から前記係合位置の側に向かって移動するように前記操作片を付勢する付勢部と、を含み、
     前記ホルダが前記本体に取り付けられた状態では、前記ホルダの前記第1係合部は前記差込口の中に位置し、前記操作片は前記付勢部の付勢力によって前記係合位置に配置され、前記操作片のうちの前記差込口を規定している内周縁は前記第1係合部に係合しており、
     前記操作片に外力が加えられることで前記操作片が前記付勢力に抗して前記解除位置に配置されると、前記操作片の前記内周縁と前記ホルダの前記第1係合部との間の係合状態が解除され、前記ホルダを前記本体から取り外すことが可能となる、
    低周波治療器用のパッドとホルダとの組み合わせ。
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