WO2017009882A1 - トウ開繊装置、これを用いた繊維シート製造装置、及び、繊維シートの製造方法 - Google Patents

トウ開繊装置、これを用いた繊維シート製造装置、及び、繊維シートの製造方法 Download PDF

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    • D06M23/08Processes in which the treating agent is applied in powder or granular form

Abstract

トウ開繊装置(9)は、長繊維のトウ(60)が搬送される搬送路(R)が内部に形成された筒状の本体部(21)と、トウ(60)に粒状物(65)を添加する添加部(23)と、本体部(21)の搬送路(R)を通過したトウ(60)を引き取って、トウ(60)の搬送方向の下流側に搬送する搬送部(24)と、を備える。搬送路(R)には、トウ(60)を気体で開繊する開繊室(R2,R3)が含まれ、添加部(23)は、搬送部(24)よりもトウ(60)の搬送方向の上流側の位置において、開繊室(R2,R3)で開繊されたトウ(60)の上面のトウ(60)の搬送方向と直交する方向に偏在する少なくとも1つの偏在領域に粒状物(65)を添加するように設けられている。

Description

トウ開繊装置、これを用いた繊維シート製造装置、及び、繊維シートの製造方法
 本発明は、トウ開繊装置、これを用いた繊維シート製造装置、及び、繊維シートの製造方法に関する。
 一般に、紙オムツや生理用品等の吸収体(吸収部材とも称する。)の材料として、繊維シートが用いられている。例えば、繊維シートは、セルロースアセテート等の長繊維のトウを開繊して製造される。吸収体は、良好な触感や、高い吸水性等の特性を有することが要求される。そこで特許文献1に示されるように、粒状物を含む繊維シートを製造し、吸収体に所定の特性を付与する場合がある。この粒状物の材料としては、例えば、高吸水性樹脂(Super absorbent polymer : SAP)が挙げられる。
特開2013-112909号公報
 粒状物を含む繊維シートを製造する場合、繊維シートの所望の位置において、粒状物の特性を繊維シートの一部で発現できれば、繊維シートの全体で粒状物の特性を発現させる場合に比べて、繊維シートを高機能化できると共に、繊維シートの設計自由度を向上できるので望ましい。
 そこで本発明は、粒状物を含み、且つ、長繊維のトウを用いて構成される繊維シートの所望の位置において、粒状物の特性を繊維シートの一部で発現可能にすると共に、繊維シートの設計自由度を向上できるようにすることを目的としている。
 上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るトウ開繊装置は、長繊維のトウが搬送される搬送路が内部に形成された筒状の本体部と、前記トウに粒状物を添加する添加部と、前記本体部の前記搬送路を通過した前記トウを引き取って、前記トウの搬送方向の下流側に搬送する搬送部と、を備え、前記搬送路には、前記トウを気体で開繊する開繊室が含まれ、前記添加部は、前記搬送部よりも前記トウの搬送方向の上流側の位置において、前記開繊室で開繊された前記トウの上面の前記トウの搬送方向と直交する方向に偏在する少なくとも1つの偏在領域に前記粒状物を添加するように設けられている。
 上記構成によれば、開繊室で開繊されたトウが搬送部に引き取られる前に、トウの上面のトウの搬送方向と直交する方向に偏在する少なくとも1つの偏在領域に粒状物を添加するので、トウの予め設定された偏在領域で、トウに良好に粒状物を含ませ、トウの一部で粒状物の特性を発現させることができる。このように、偏在領域で粒状物を含ませたトウを用いて繊維シートを製造することにより、繊維シートの所望の位置において、繊維シートの一部で粒状物の特性を発現させることができると共に、繊維シートの設計自由度を向上できる。
 前記搬送部よりも前記トウの搬送方向の上流側に設けられ、前記搬送路を通過した前記トウを一時的に滞留させる滞留室が内部に形成された滞留部を更に備え、前記添加部は、前記滞留室内における前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加するように設けられていてもよい。
 これにより、滞留室内でトウの偏在領域に添加された粒状物を、偏在領域においてトウに含ませることができる。
 前記滞留部は、前記搬送路の周方向に互いに離隔して前記滞留室を囲み、且つ、前記本体部から前記トウの搬送方向の下流側に向けて延びる複数の長尺部材を有し、前記添加部は、隣接する2つの前記長尺部材の間から、前記滞留室内における前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加するように設けられていてもよい。
 これにより、隣接する2つの長尺部材の間から、滞留室内におけるトウの偏在領域に効率よく粒状物を添加できる。
 前記添加部は、前記滞留部と前記搬送部との間の前記トウの搬送経路において、前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加するように設けられていてもよい。このように、搬送経路においてトウの偏在領域に粒状物を添加することにより、粒状物を偏在領域においてトウに含ませることができる。
 前記添加部は、前記粒状物を落下させて前記トウに添加してもよい。これにより、簡素な構成の添加部であっても、粒状物をトウに容易に添加することができる。
 前記開繊室の流路断面形状は、前記トウの上面の前記トウの搬送方向と直交する方向の最大寸法が、上下方向の最大寸法よりも大きくてもよい。これにより、開繊室で開繊されたトウは、トウの上面の搬送方向と直交する方向の最大寸法が、上下方向の最大寸法よりも大きくなるように成型される。よって、トウの搬送方向と直交する方向に偏在する偏在領域に添加した粒状物がトウに保持され易く、トウに容易に粒状物を添加できる。
 前記本体部は、前記トウの搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記開繊室の流路断面積が増加する領域を有していてもよい。これにより、トウの搬送方向の上流側から下流側に向かって流路断面積が増加する開繊室の領域で、トウを効率よく開繊できる。よって、この開繊されたトウの偏在領域に粒状物を添加することにより、トウに良好に粒状物を含ませることができる。
 前記本体部は、前記開繊室を形成する内周面の周方向の一部から前記開繊室内に向けて突出して前記トウを成型する少なくとも1つの成型部を有し、前記トウの前記偏在領域は、前記成型部により成型された領域、又は、前記成型部により成型された領域以外の領域のいずれか一方でもよい。
 これにより、トウの成型部により成型された領域、又は、トウの成型部により成型されていない領域のいずれか一方に対応する位置で、粒状物の特性を発現させることができる。
 本発明の一態様に係る繊維シート製造装置は、第1シートを搬送ラインに供給する第1シート供給部と、長繊維のトウを開繊する上記いずれかのトウ開繊装置と、前記トウ開繊装置により開繊された前記トウを前記搬送ラインにおける前記第1シートとの間で挟むように、第2シートを前記搬送ラインに供給する第2シート供給部と、を備える。
 上記構成によれば、上記いずれかのトウ開繊装置で開繊され、且つ、成型された長繊維のトウを第1シート及び第2シートで挟むことにより、繊維シートを製造できる。
 本発明の一態様に係る繊維シートの製造方法は、トウ開繊装置の筒状の本体部の内部に形成された搬送路に長繊維のトウを搬送し、前記搬送路に含まれる開繊室で前記トウを気体で開繊し、前記本体部の前記搬送路を通過した前記トウを引き取って前記トウの搬送方向の下流側に搬送する搬送部よりも、前記トウの搬送方向の上流側の位置において、前記開繊室で開繊された前記トウの上面の前記トウの搬送方向と直交する方向に偏在する少なくとも1つの偏在領域に、粒状物を添加する。
 上記製造方法によれば、開繊室で開繊されたトウが搬送部に引き取られる前に、トウの上面のトウの搬送方向と直交する方向に偏在する少なくとも1つの偏在領域に粒状物を添加するので、トウの予め設定された偏在領域で、トウに良好に粒状物を含ませ、トウの一部で粒状物の特性を発現させることができる。このように、偏在領域で粒状物を含ませたトウを用いて繊維シートを製造することにより、繊維シートの所望の位置において、繊維シートの一部で粒状物の特性を発現させることができると共に、繊維シートの設計自由度を向上できる。
 前記搬送部よりも前記トウの搬送方向の上流側に設けられ、前記搬送路を通過した前記トウを一時的に滞留させる滞留室が内部に形成された滞留部の前記滞留室内において、前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加してもよい。
 これにより、滞留室内でトウの偏在領域に添加された粒状物を、偏在領域においてトウに含ませることができる。
 前記搬送路の周方向に互いに離隔して前記滞留室を囲み、且つ、前記本体部から前記トウの搬送方向の下流側に向けて延びる複数の長尺部材のうちで、隣接する2つの前記長尺部材の間から、前記滞留室内における前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加してもよい。
 これにより、隣接する2つの長尺部材の間から、滞留室内におけるトウの偏在領域に効率よく粒状物を添加できる。
 前記滞留部と前記搬送部との間の前記トウの搬送経路において、前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加してもよい。このように、搬送経路においてトウの偏在領域に粒状物を添加することにより、粒状物を偏在領域においてトウに含ませることができる。
 前記トウの前記偏在領域の上下方向における内部の一部領域に前記粒状物を含ませてもよい。これにより、トウの偏在領域の上下方向における内部の一部領域に粒状物の特性を発現させることができる。
 前記粒状物を落下させて前記トウに添加してもよい。これにより、粒状物をトウに容易に添加することができる。
 前記開繊室の流路断面形状は、前記トウの上面の前記トウの搬送方向と直交する方向の最大寸法が、上下方向の最大寸法よりも大きくてもよい。これにより、開繊室で開繊されたトウは、トウの上面のトウの搬送方向と直交する方向の最大寸法が、上下方向の最大寸法よりも大きくなるように成型される。よって、トウの搬送方向と直交する方向に偏在する偏在領域に添加した粒状物がトウに保持され易く、トウに容易に粒状物を添加できる。
 前記本体部は、前記トウの搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記開繊室の流路断面積が増加する領域を有してもよい。これにより、トウの搬送方向の上流側から下流側に向かって流路断面積が増加する開繊室の領域で、トウを効率よく開繊できる。よって、この開繊されたトウの偏在領域に粒状物を添加することにより、トウに良好に粒状物を含ませることができる。
 前記本体部の前記開繊室を形成する内周面の周方向の一部から前記開繊室内に向けて突出する少なくとも1つの成型部により、前記トウを成型し、前記トウの前記偏在領域を、前記成型部により成型された領域、又は、前記成型部により成型された領域以外の領域のいずれか一方としてもよい。
 これにより、トウの成型部により成型された領域、又は、トウの成型部により成型されていない領域のいずれか一方に対応する位置で、粒状物の特性を発現させることができる。
 本発明によれば、粒状物を含み、且つ、長繊維のトウを用いて構成される繊維シートの所望の位置において、粒状物の特性を繊維シートの一部で発現可能にすると共に、繊維シートの設計自由度を向上できる。
第1実施形態に係る繊維シート製造装置の全体図である。 図1のトウ開繊装置のトウバンドの搬送方向と直交する方向から見た鉛直断面図である。 図2の本体部の第1部材の上方から見た斜視図である。 図1のトウ開繊装置の上下方向から見下ろした水平断面図である。 図1のトウ開繊装置を通過したトウバンドの搬送方向から見た鉛直断面図である。 第2実施形態に係るトウ開繊装置のトウバンドの搬送方向と直交する方向から見た鉛直断面図である。 図6のトウ開繊装置を通過したトウバンドの搬送方向から見た鉛直断面図である。 第3実施形態に係るトウ開繊装置の本体部の出口側から見た正面図である。 図8のトウ開繊装置を通過したトウバンドの搬送方向から見た鉛直断面図である。 第4実施形態に係るトウ開繊装置の本体部の出口側から見た正面図である。 図10のトウ開繊装置を通過したトウバンドの搬送方向から見た鉛直断面図である。 第5実施形態に係るトウ開繊装置の本体部の出口側から見た正面図である。 図12のトウ開繊装置を通過したトウバンドの搬送方向から見た鉛直断面図である。
 以下、本発明の各実施形態について、各図を参照して説明する。以下、「上流側」とは、トウバンドの搬送(機械)方向Pの上流側を指す。「下流側」とは、トウバンドの搬送方向Pの下流側を指す。
 (第1実施形態)
 [繊維シート製造装置]
 図1は、第1実施形態に係る繊維シート製造装置1の全体図である。繊維シート製造装置1は、トウ開繊部2とシート積層部3とを備える。トウ開繊部2の近傍には、梱包箱50が載置される。梱包箱50には、捲縮された長繊維のトウからなるベール状のトウバンド60が折り畳まれて梱包されている。トウバンド60の繊維は、ここでは長繊維のセルロースアセテート繊維である。しかしながらトウバンド60の繊維は、セルロースアセテート繊維以外の繊維であってもよい。一例として、繊維シート製造装置1では、トウバンド60の幅方向が水平に延ばされた状態で、トウバンド60が搬送方向Pに搬送される。
 トウ開繊部2は、トウバンド60に外力を付与し、トウバンド60の捲縮の一部を解除することで、トウバンド60が嵩高くなるように調整する。トウ開繊部2は、上流側から下流側に向かって、第1開繊装置4、ガイド5、第2開繊装置6、第1開繊ロール7、第2開繊ロール8、及び、トウ開繊装置9を有する。
 第1開繊装置4は、梱包箱50から上方に繰り出されたトウバンド60に空気等の気体を吹き付け、トウバンド60を搬送方向Pと直交する一方向(ここではトウバンド60の幅方向)に開繊する。ガイド5は、第1開繊装置4を通過したトウバンド60を第2開繊装置6に案内する。第1開繊装置4とガイド5とは、一例として、トウ開繊部2の筐体から上方に延設された不図示のアーム(ブーム)にそれぞれ支持される。第2開繊装置6は、一例として、第1開繊装置4と同様の構成を有し、トウバンド60を更に前記一方向に開繊する。第1開繊装置4と第2開繊装置6とは、バンディングジェット装置とも称する。
 第1開繊ロール7は、一対のロール10、11を有する。第2開繊ロール8は、一対のロール12、13を有する。第2開繊ロール8は、第1開繊ロール7の周速度よりも早い周速度で回転駆動される。第2開繊装置6を通過したトウバンド60は、一対のロール10、11の間に挿通され、且つ、一対のロール12、13の間に挿通される。トウバンド60は、第1開繊ロール7と第2開繊ロール8とにより、搬送方向Pに張力を付与されて開繊される。一対のロール10、11の一方のロールと、一対のロール12、13の一方のロールとの少なくともいずれかには、トウバンド60を幅方向に開繊するための溝部を周方向に螺旋状に形成してもよい。トウ開繊装置9は、第2開繊ロール8に搬送されるトウバンド60を開繊すると共に成型する。
 シート積層部3は、第1シート(ボトムシート)供給部14、シート搬送部15、第2シート(トップシート)供給部16、接着剤添着部17、シート成型部18、及び、貼着部19を有する。第1シート供給部14は、軸支されたシートロール13aから帯状の第1シート61を繰り出して搬送ラインL上に供給する。第1シート61は、シート搬送部15によって、搬送ラインLで搬送される。第1シート61の上には、トウ開繊装置9で開繊され、且つ、成型されたトウバンド60が供給される。第2シート供給部16は、軸支されたシートロール15aから帯状の第2シート62を繰り出し、第1シート61との間でトウバンド60を挟むように、第2シート62を搬送ラインL上に供給する。接着剤添着部17は、第2シート供給部16よりも下流側で、第2シート62に接着剤(例えばホットメルト型接着剤)を添着する。貼着部19は、第1シート61と第2シート62とを押圧して、第1シート61と第2シート62とをトウバンド60を挟んで貼着する。繊維シート製造装置1では、貼着部19で貼着された第1シート61、トウバンド60、及び、第2シート62を切断することにより、所定の形状の繊維シート63が製造される。
 [トウ開繊装置]
 図2は、図1のトウ開繊装置9の搬送方向Pと直交する方向から見た鉛直断面図である。トウ開繊装置9は、ノズル部20、本体部21、滞留部22、添加部23、及び、搬送部24を有する。ノズル部20は、大気圧よりも高圧のジェット状の高圧気体と共にトウバンド60を下流側に搬送する。ノズル部20は、管状部25とノズル本体部26とを有する。管状部25は、搬送方向Pに延びている。管状部25の上流側の側部には、気体供給口25aが設けられる。気体供給口25aには、外部から内部空間E1に向けて高圧気体が供給される。この気体は、一例として、空気である。管状部25の上流側端部25bには、トウバンド導入口25cが形成される。トウバンド導入口25cには、外部から内部空間E1に向けて、搬送方向Pにトウバンド60が導入される。管状部25の下流側端部25dは、本体部21に接続される。ノズル本体部26は、管状部25の内部空間E1の上流側に設けられている。ノズル本体部26の下流側の先端には、テーパー部26aが形成されている。テーパー部26aは、上流側から下流側に向かって先細りの形状を有する。テーパー部26aの外周面と対向する管状部25の内周面は、テーパー部26aの外周面と離隔しながら、上流側から下流側に向かって縮径されている。これにより、テーパー部26aの外周面と管状部25の内周面との間には、気体供給口25aから供給された高圧気体を内部空間E1にジェット状に噴出させる断面環状の流路E2が形成されている。ノズル本体部26の内部には、トウバンド導入口25cから管状部25の長手方向に延びるトウバンド搬送路E3が形成されている。トウバンド搬送路E3を通過したトウバンド60は、内部空間E1に搬送される。
 本体部21は、トウバンド60を開繊する。本体部21は、第1部材27と第2部材28とを有する。第1部材27と第2部材28とは、一例として略同様の構成を有し、ネジ等の不図示の締結部材を用いて、搬送方向Pと直交する一方向(ここでは上下方向)に互いに組み合わされている。本体部21は筒状であり、内部にトウバンド60の搬送路Rを有する。搬送路Rは、搬送方向Pに延びている。本体部21の出口21bの位置における搬送路Rの流路断面積は、本体部21の入口21aの位置における搬送路Rの流路断面積よりも大きい。搬送路Rは、流路R1、第1開繊室R2、及び、第2開繊室R3を含んでいる。搬送路Rを搬送されるトウバンド60は、第1開繊室R2と第2開繊室R3とにおいて、高圧気体により開繊される。一例として、第1開繊室R2と第2開繊室R3との各流路断面形状は、トウバンド60の上面の搬送方向Pと直交する方向(トウバンド60の幅方向)の最大寸法が、上下方向の最大寸法よりも大きく設定されている。これにより、第1開繊室R2と第2開繊室R3との各流路断面形状は、トウバンド60の幅方向を長手方向とする扁平状である。なお、本体部21を通過したトウバンド60の断面形状は限定されない。従って、第1開繊室R2と第2開繊室R3との各流路断面形状は、トウバンド60の幅方向を長手方向とする扁平状に限定されず、略円形状又は略方形状でもよい。或いは、第1開繊室R2と第2開繊室R3との各流路断面形状は、トウバンド60の幅方向を長軸方向とし、トウバンド60の厚み方向を短軸方向とする略楕円形状でもよい。また、ノズル部20と本体部21とは、一体的に構成してもよい。
 滞留部22は、搬送路Rを通過したトウバンド60を一時的に滞留させることにより、トウバンド60の過度の膨張を抑制すると共に、トウバンド60の嵩又は密度を調整する。滞留部22は、複数の長尺部材29を有する。各長尺部材29は、本体部21の内部において、第1開繊室R2と第2開繊室R3との間に設けられた本体部21の端面21fに接続される。各長尺部材29は、搬送路Rの周方向に互いに離隔しながら、本体部21から下流側に向けて延びている。各長尺部材29は、一定の弾性を有する金属製の棒状部材で構成される。滞留部22には、複数の長尺部材29で囲まれた滞留室Sが形成されている。
 複数の長尺部材29は、上流側から下流側に向かって互いに接近し、滞留室Sの搬送方向Pと直交する断面(流路断面)が、上流側から下流側に向かって漸減されている。滞留室Sにおいて、トウバンド60が各長尺部材29から受ける押圧力は、トウバンド60が滞留室Sを下流側に進むにつれて大きくなる。これによりトウバンド60は、滞留部22の滞留室Sに滞留しながら複数の長尺部材29により搬送方向Pに圧縮され、繊維間隙が狭められて密度が増加する。本体部21から出た高圧気体は、長尺部材29同士の隙間から外部に抜けて拡散する。なお、長尺部材29は棒状部材に限定されず、例えば、板状部材でもよい。長尺部材29を板状部材で構成する場合は、板状部材の板面をトウバンド60に面接触させる。
 添加部23は、第1開繊室R2と第2開繊室R3とで開繊されたトウバンド60に粒状物65を添加する。添加部23は、粒状物65を貯留するホッパ30と、ホッパ30の下方に配置されたフィードロール31とを有する。粒状物65は、一例としてSAPである。しかしながら粒状物65は、SAPに限定されず、消臭材、抗菌材、及び吸着材のいずれかでもよい。脱臭材及び抗菌材には、例えば所定の樹脂材料を利用できる。また吸着材には、例えば所定の樹脂材料の他、活性炭を利用できる。
 添加部23においてフィードロール31を回転させると、ホッパ30内の粒状物65は、フィードロール31の下方で、滞留部22の真上に設けられた添加部23の供給口23aを通じて落下する。粒状物65は、隣接する長尺部材29同士の隙間から滞留室S内に落下し、滞留室Sを搬送されるトウバンド60の上面に添加される。なお、供給口23aの位置は、本体部21の下流側端部から下流側に延びる滞留部22の領域Mの範囲の真上の位置において、適宜設定が可能である。一例として、供給口23aの位置としては、領域Mの搬送方向Pの中央P1よりも上流側の位置が望ましく、本体部21の下流側端部と中央P1との間の搬送方向Pの中央P2よりも上流側の位置が更に望ましい。ここでは、供給口23aは、中央P2よりも上流側の位置に配置されている。
 搬送部24は、滞留部22の下流側の端部から搬送経路Qをおいて下流側に設けられ、搬送路Rを通過したトウバンド60を引き取って、下流側へ搬送する。搬送部24は、互いに平行に軸支された一対の搬送ロール(引取ロール)32、33を有する。一対の搬送ロール32、33の間には、滞留部22の滞留室Sを通過したトウバンド60が挿通される。トウバンド60は、一対の搬送ロール32、33に引き取られて下流側に搬送される。
 図3は、図2の本体部21の第1部材27の上方から見た斜視図である。第1部材27と第2部材28は同様の構成を有するため、一例として、第1部材27の構成を説明する。第1部材27は、一例として、上下方向を厚み方向とし、搬送方向Pを長手方向とし、且つ、搬送方向Pと水平面内で直交する方向を幅方向とする略直方体状に形成されている。第1部材27は、上流側部21cと下流側部(アダプタ部)21dとを有する。上流側部21cの内部には、流路R1と第1開繊室R2とが形成されている。流路R1は、上流側部21cの内部の上流側に位置している。第1開繊室R2は、上流側部21cの内部の下流側に位置している。本体部21の入口21aには、ノズル部20の下流側端部25dが接続されている。これにより、流路R1が、管状部25の内部空間E1と接続されている。下流側部21dの内部には、第2開繊室R3が形成されている。第2開繊室R3は、第1開繊室R2と連続している。第1部材27の第2部材28と対向する面の中央には、搬送方向Pに延びる溝部27aが形成される。第1部材27の溝部27aを挟む両側の部分は、第2部材28の溝部28aを挟む両側の部分と面接触する。これにより、溝部27a、28aが組み合わされて第1部材27と第2部材28との各内表面が周方向で連続し、本体部21の内周面21eが形成される(図2参照)。内周面21eによって、流路R1、第1開繊室R2及び第2開繊室R3がそれぞれ形成される。
 第1開繊室R2の幅Wは、上流側から下流側に向けて漸増している。これにより、第1開繊室R2の流路断面積は、上流側から下流側に向けて漸増している。このように本体部21は、入口21aから出口21bに向かう方向において、搬送路Rの流路断面積が増加する領域を有する。第1開繊室R2内をトウバンド60が搬送される際には、ノズル部20から供給されるジェット状の高圧気体により、トウバンド60が第1開繊室R2の形状に対応して膨張し、トウバンド60の各繊維が効率よく開繊される。
 第2開繊室R3の幅W1は、第1開繊室R2の最下流の位置における幅W2よりも拡幅されている。これにより、第2開繊室R3の流路断面積は、第1開繊室R2の最下流の位置における流路断面積よりも拡大されている。第2開繊室R3内をトウバンド60が搬送される際には、トウバンド60は更に開繊されて膨張する。上流側部21cと下流側部21dとの境界部分には、搬送方向Pと直交する環状の端面21fが形成されている。端面21fは、第2開繊室R3の周方向に延びている。端面21fには、出口21bの外縁を取り囲むように、複数の孔21gが形成されている。各孔21gには、各長尺部材29が接続される。これにより、滞留室Sの流路断面形状は、各長尺部材29が端面21fに接続される接続位置における搬送路Rの流路断面形状と相似している。これにより、第1開繊室R2と第2開繊室R3とにより開繊されながら成型されたトウバンド60の形状が、滞留室Sにおいても保持される。
 図4は、図1のトウ開繊装置9の上下方向から見下ろした水平断面図である。図4では、添加部23の供給口23aの開口周縁の位置を破線で示している。添加部23は、トウバンド60の互いに離隔する複数の偏在領域に、隣接する2つの長尺部材29の間から、粒状物65を添加するように設けられている。具体的に、添加部23の供給口23aは、上下方向から見て、トウバンド60の上面の幅方向に偏在する領域(以下、単に偏在領域と称する。)と重なる位置に配置される。これにより、トウバンド60の偏在領域に対して、その真上から粒状物65が連続的に落下される。トウバンド60の偏在領域は、一例として、トウバンド60の幅方向の両端に位置している。
 繊維シート製造装置1の稼働時には、本体部21の第2開繊室R3から搬出されるトウバンド60が滞留部22の滞留室Sを通過する。このとき滞留室Sの内部で、添加部23の供給口23aを通じて、トウバンド60の偏在領域に対して真上から粒状物65を添加する。添加部23は、トウバンド60の偏在領域に粒状物65を添加するように設けられているので、粒状物65は、隣接する2つの長尺部材29の間から、滞留室S内におけるトウバンド60の偏在領域に効率よく添加される。滞留室Sの内部のトウバンド60は、上流側から連続的に滞留室Sに詰め込まれて搬送方向Pに圧縮され、第2開繊室R3から搬出された直後よりも嵩及び密度が増加している。従って、供給口23aから滞留室Sの内部のトウバンド60に添加された粒状物65は、トウバンド60の偏在領域に堆積する。
 滞留室Sを通過したトウバンド60を、滞留部22と搬送部24との間の搬送経路Qで搬送しながら、トウバンド60の圧縮状態を部分的に解除する。これによりトウバンド60は、第2開繊室R3から搬出された直後の形状にある程度復元すると共に、搬送部24から搬送方向Pに張力が及ぶことによって、繊維間隙が適度に開く。これに伴い、トウバンド60の偏在領域に堆積していた粒状物65が、偏在領域の繊維間隙に自然落下して埋没する。よってトウバンド60は、偏在領域において内部に粒状物65を含む構成となる。
 粒状物65が自然落下するトウバンド60の繊維間隙は、それほど大きくなく、且つ、繊維が動きながら粒状物65を埋没させるため、粒状物65は、トウバンド60の繊維間隙から脱落しにくく、絡まった繊維同士に担持される。従って、トウバンド60に振動や衝撃等の外力が多少加わっても、粒状物65は、トウバンド60の内部で位置ずれを起こしにくい。よって、粒状物65の脱落を適切に抑制しながら、トウバンド60の偏在領域に対応する位置で粒状物65を含んだ状態を維持できる。
 また、滞留室Sの内部のトウバンド60に粒状物65を添加し、搬送経路Qにおいて、トウバンド60の圧縮状態を部分的に解除することで、粒状物65が繊維間隙に自然落下するため、トウバンド60の内部の所定位置に粒状物65を比較的容易に配置できる。しかも、結着材等を用いることなく、粒状物65がトウバンド60から脱落するのを防止できる。繊維シート製造装置1では、トウバンド60に粒状物65を添加する際のトウバンド60の嵩、密度、搬送速度、及び、粒状物65の添加量等の設定を変えることにより、トウバンド60の上面から、トウバンド60厚み方向における所定の深さまでの範囲の領域に、粒状物65を配置できる。
 図5は、図1のトウ開繊装置9を通過したトウバンド60の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。トウバンド60は、幅方向を長軸方向とし、上下方向を短軸方向とする略楕円状の断面を有する。トウバンド60の複数の偏在領域に対応する位置には、粒状物65が含まれている。ここでは一例として、トウバンド60の幅方向両側の端部60aの厚み方向の全体に、粒状物65が分散して含まれている。これにより、トウバンド60を用いて製造した繊維シート63では、トウバンド60の各端部60aと対応する部分において、繊維シート63の一部で粒状物65の特性を発現させることができる。このように粒状物65を含むトウバンド60を用いて繊維シート63を製造した場合には、繊維シートの全体で粒状物の特性を発現させる場合に比べて、繊維シート63を高機能化できる。例えば、トウバンド60による良好なクッション性を有し、且つ、各端部60aに対応する位置において、高い耐横漏れ性及び耐リウェット性(繊維シート63に吸収された水が、繊維シート63の表面に再度染み出る特性。リウェットバックとも称する。)を有する繊維シート63が得られる。
 また、繊維シート製造装置1では、トウバンド60に対する粒状物65の添加位置を、トウバンド60の幅方向に偏在させることで、例えば、トウバンド60の幅方向の中央部60bのみ、又は、トウバンド60の各端部60aのみ等、トウバンド60の一部に粒状物65を含ませることができる。よって、繊維シート63において、粒状物65の特性を発現させるための所望位置を容易に設定することができ、繊維シート63の設計自由度を向上できる。
 以上説明したように、繊維シート製造装置1によれば、第1開繊室R2と第2開繊室R3とで開繊されたトウバンド60が搬送部24に引き取られる前に、トウバンド60の上面の偏在領域に粒状物65を添加するので、トウバンド60の予め設定された偏在領域で、トウバンド60に良好に粒状物65を含ませ、トウバンド60の一部で粒状物65の特性を発現させることができる。このように、偏在領域に対応する位置に粒状物65を含ませたトウバンド60を用いて繊維シート63を製造することにより、繊維シート63の所望の位置において、繊維シート63の一部で粒状物65の特性を発現させることができると共に、繊維シート63の設計自由度を向上できる。
 また、第1開繊室R2と第2開繊室R3との各流路断面形状は、トウバンド60の幅方向の最大寸法が、上下方向の最大寸法よりも大きく設定されているので、第1開繊室R2と第2開繊室R3とで開繊されたトウバンド60は、幅方向の最大寸法が、上下方向の最大寸法よりも大きくなるように成型される。よって、トウバンド60の偏在領域に添加した粒状物65がトウバンド60に保持され易く、粒状物65をトウバンド60に容易に添加できる。
 また、添加部23は、トウバンド60の互いに離隔する複数の偏在領域に粒状物65を添加するように設けられているので、トウバンド60の複数の偏在領域において、粒状物65の特性を発現させることができ、繊維シート63の設計自由度を一層向上させることができる。
 また、本体部21は、上流側から下流側に向かって第1開繊室R2の流路断面積が増加する領域を有するので、上流側から下流側に向かって流路断面積が増加する第1開繊室R2の領域で、トウバンド60が効率よく開繊される。よって、この開繊されたトウバンド60の偏在領域に粒状物65を添加することで、トウバンド60に粒状物65を良好に含ませることができる。また、添加部23は、粒状物65を落下させてトウバンド60に添加するので、簡素な構成の添加部23であっても、粒状物65をトウバンド60に容易に添加することができる。以下、本発明の別の実施形態について、第1実施形態との差異を中心に説明する。
 (第2実施形態)
 図6は、第2実施形態に係るトウ開繊装置39の搬送方向Pと直交する方向から見た鉛直断面図である。図7は、図6のトウ開繊装置39を通過したトウバンド160の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。図6に示すように、第2実施形態では、添加部23の供給口23aは、搬送経路Qの真上に設けられ、添加部23は、搬送経路Qにおいて、トウバンド160の偏在領域に粒状物65を添加するように設けられている。供給口23aの位置は、搬送経路Qの真上の位置において、適宜設定が可能である。一例として、供給口23aの位置としては、搬送経路Qの搬送方向Pの中央Q1よりも上流側の位置が望ましく、滞留部22の下流側端部と中央Q1との間の搬送方向Pの中央Q2よりも上流側の位置が更に望ましい。ここでは、供給口23aは、中央Q2よりも上流側の位置に配置されている。
 繊維シート製造装置1の稼働時には、搬送経路Qにおいて、滞留部22を通過したトウバンド160の圧縮状態を部分的に解除しながら、トウバンド160の偏在領域に対して真上から粒状物65を添加し、トウバンド160の繊維間隙に粒状物65を自然落下させて埋没させる。搬送部24の一対の搬送ロール32、33間への挿通前において、滞留部22の滞留室Sを通過したことにより、本体部21の第1開繊室R2から搬出された直後よりも嵩が増し、且つ、繊維間隙がある程度開いたトウバンド160の偏在領域に対して、粒状物65が添加される。第2実施形態では、繊維シート製造装置1は、トウバンド160の偏在領域の上下方向における内部の一部領域に、粒状物65を局在させて含ませる(以下、このトウバンド160の一部領域を局在領域と称する。)。
 図7に示すように、トウバンド160では、一例として、幅方向両端の端部160aの上面から、下面に達しない一定の深さ(一例として、各端部160aの厚み方向中央よりも深く、且つ、下面に達しない深さ)までの局在領域に粒状物65が分散して含まれている。これにより、例えば、トウバンド160において高い吸水性が要求される局在領域に粒状物65を配置させながら、トウバンド160の全体での粒状物65の量を節約できる。なお、トウバンド160では、各端部160aの上面から厚み方向中央に達しない深さまでの局在領域に粒状物65を分散して含ませてもよいし、端部160aの内部の全体に粒状物65を分散して含ませてもよい。また、第1実施形態においても、第2実施形態のように、繊維シート製造装置1は、トウバンド60の偏在領域の上下方向における内部の一部領域に、粒状物65を局在させて含ませてもよい。
 (第3実施形態)
 図8は、第3実施形態に係るトウ開繊装置の本体部121の出口121b側から見た正面図である。図9は、図8のトウ開繊装置を通過したトウバンド260の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。本体部121は、内周面121eの周方向の一部から第1開繊室R2内に向けて突出してトウバンド260を成型する少なくとも1つの成型部を有する。図8に示すように、一例として、本体部121の内周面121eのうち、第1開繊室R2を形成する部分に、複数(ここでは一対)の中付板135、136が設けられている。中付板135は、第1部材127に設けられ、中付板136は、第2部材128に設けられている。中付板135、136は、第1開繊室R2に露出する成型部135a、136aを有する。成型部135a、136aはトウバンド260を成型するために用いられ、内周面121eの周方向の一部から第1開繊室R2に向けて突出している。ここでは成型部135a、136aは、第1開繊室R2の流路断面において、この流路断面の長軸方向の中央で短軸方向に突出するように設けられる。成型部135a、136aは長尺状であり、搬送方向Pに延びている。第1開繊室R2の流路断面は、成型部135a、136aが設けられた位置と対応する部分が内方に窪んだ異型断面形状を有している。
 中付板135、136の下流側の端面135b、136bには、本体部121の出口121bの外縁の一部に沿って、長尺部材29を本体部121に接続するための複数の孔135c、136cが形成されている。また、本体部121の端面121fにも、出口121bの外縁の一部に沿って、長尺部材29を本体部121に接続するための複数の孔121gが形成されている。これにより、第1開繊室R2と第2開繊室R3とにより開繊されて成型されたトウバンド260の形状が、滞留室Sにおいても保持される。
 繊維シート製造装置1の稼働時には、トウバンド260が、第1開繊室R2の内部に搬送されながらジェット状の高圧気体で開繊されると共に成型部135a、136aに当接する。これにより、トウバンド260は、その表面に一方向(ここでは搬送方向P)に延びる窪みが形成されながら開繊且つ成型される。図9に示すように、トウバンド260は、幅方向の中央部260bの厚みが、幅方向両側の端部260aの厚みよりも薄いダンベル型の異型断面を有する。
 トウバンド260の偏在領域は、トウバンド260が本体部121の成型部135a、136aにより成型された領域、又は成型されていない領域のいずれか一方とすることができる。ここでは一例として、トウバンド260の偏在領域を、トウバンド260の成型部135a、136aにより成型されていない領域(各端部260aの上面領域)としている。トウバンド260には、滞留部22の滞留室Sにおいて、各端部260aに対して真上から粒状物65が添加されたことにより、各端部260aの内部の全体に粒状物65が分散して含まれている。
 このような構成を有するトウバンド260を用いて繊維シートを製造した場合には、例えば、中央部260bに対応する位置で液透過性が高められると共に軽量化が図られ、且つ、端部260aに対応する位置で嵩高さ、液拡散性、耐横漏れ性、及び、耐リウェット性等の特性が高められた繊維シートが得られる。なお、中央部260bの上面には、吸水性を高めるための吸水シートを重ねて配設することもできる。
 このように、異形断面形状を有するトウバンド260に粒状物65を添加したことにより、トウバンド260を用いて製造される繊維シートの設計自由度を一層増大させ、トウバンド260及び繊維シートの各使用用途を拡大できる。
 (第4実施形態)
 図10は、第4実施形態に係るトウ開繊装置の本体部221の出口221b側から見た正面図である。図11は、図10のトウ開繊装置を通過したトウバンド360の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。図10に示すように、本体部221の内周面221eのうち、第1開繊室R2を形成する部分には、複数(ここでは4枚)の中付板235、236が設けられている。具体的に、第1部材227の幅方向の両側には、2枚の中付板235が取り付けられている。また、第2部材228の幅方向の両側には、2枚の中付板236が取り付けられている。各中付板235、236の成型部235a、236aは、第1開繊室R2に向かって上下方向に突出している。これにより、第1開繊室R2の流路断面は、十字型の異型断面形状を有している。
 中付板235、236の下流側の端面235b、236bには、本体部221の出口221bの外縁の一部に沿って、長尺部材29を本体部221に接続するための複数の孔235c、236cが形成されている。また、本体部221の端面221fにも、出口221bの外縁の一部に沿って、長尺部材29を本体部221に接続するための複数の孔221gが形成されている。これにより、第1開繊室R2と第2開繊室R3とにより開繊されて成型されたトウバンド360の形状が、滞留室Sにおいても保持される。
 図11に示すように、トウ開繊装置を通過したトウバンド360は、十字型の異型断面を有するように形成されている。トウバンド360には、滞留部22の滞留室Sにおいて、中央部360bの両側に成型された各端部360aに対して真上から粒状物65が添加されたことにより、各端部360aの全体に粒状物65が分散して含まれている。このような構成を有するトウバンド360では、各端部360aの全体において粒状物65の特性が発現される。トウバンド360を用いて繊維シートを製造した場合には、例えば、中央部360bに対応する位置で液拡散性とクッション性とが高められると共に、各端部360aに対応する位置で液透過性、耐横漏れ性、及び、耐リウェット性等の特性が高められた繊維シートが得られる。
 (第5実施形態)
 図12は、第5実施形態に係るトウ開繊装置の本体部321の出口321b側から見た正面図である。図13は、図12のトウ開繊装置を通過したトウバンド460の搬送方向Pから見た鉛直断面図である。図12に示すように、本体部321の内周面321eのうち、第1開繊室R2を形成する部分には、複数(ここでは3枚)の中付板336が設けられている。具体的に、第2部材328には、内周面321eの周方向に間隔をおいて、各中付板336が設けられている。各中付板336の複数の成型部336aは、第1開繊室R2に向かって上下方向に突出している。第1部材327には、成型部は設けられていない。これにより、第1開繊室R2の流路断面は、トウバンド460の幅方向に延びる上下の周縁形状が互いに異なる異形断面形状を有している。
 各中付板336の下流側の端面336bには、出口21bの外縁の一部に沿って、長尺部材29を本体部321に接続するための複数の孔336cが形成されている。また、本体部321の端面321fにも、出口321bの外縁の一部に沿って、長尺部材29を本体部321に接続するための複数の孔321gが形成されている。これにより、第1開繊室R2と第2開繊室R3とにより開繊されて成型されたトウバンド460の形状が、滞留室Sにおいても保持される。
 図13に示すように、トウ開繊装置を通過したトウバンド460は、一方の面(ここでは下面)が平坦で、他方の面(ここでは上面)に凸部460aと凹部460bとが幅方向に交互に並んだ異型断面を有するように形成されている。トウバンド460には、滞留部22の滞留室Sにおいて、各凸部460aに対して真上から粒状物65が添加されたことにより、各凸部460aの内部に粒状物65が分散して含まれている。
 このような構成を有するトウバンド460は、各凸部460aの全体において粒状物65の特性が発現される。トウバンド460を用いて繊維シートを製造した場合には、例えば、凸部460aに対応する位置で吸水性が高められると共に、凹部460bに対応する位置で繊維シートと使用者の肌との接触面積を低減でき、吸水後の繊維シートの触感を向上させることができる。また、吸水性が高められた各凸部460aがトウバンド460の幅方向に並んでいるので、吸水後の繊維シートから、トウバンド460の幅方向に水分を漏れ出にくくすることができる。なお、第5実施形態では、第1部材327にも中付板336と同様の中付板を内周面321eの周方向に間隔をおいて複数設け、幅方向に延びる上下の周縁形状が同じ断面形状のトウバンドを製造してもよい。
 (その他)
 なお本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成を変更、追加、又は削除できる。上記各実施形態は、互いに任意に組み合わせてもよく、例えば1つの実施形態中の一部の構成又は方法を他の実施形態に適用してもよい。第3~5実施形態では、第2実施形態のように、搬送経路Qにおいて、トウバンド260、360、460の偏在領域に粒状物65を添加するように添加部23を設けてもよい。
 各実施形態では、添加部23から所定時間をおいて、断続的に粒状物65をトウバンド60、160、260、360、460に添加してもよい。この場合、トウバンド60、160、260、360、460の上面の搬送方向Pに偏在する領域における上下方向の内部に粒状物65を含ませて配置できる。
 以上のように本発明によれば、粒状物を含み、且つ、長繊維のトウを用いて構成される繊維シートの所望の位置において、粒状物の特性を繊維シートの一部で発現可能にすると共に、繊維シートの設計自由度を向上できる優れた効果を有する。従って、この効果の意義を発揮できるトウ開繊装置、これを用いた繊維シート製造装置、及び、繊維シートの製造方法として、広く適用すると有益である。
 L  搬送ライン
 P  搬送方向
 R  搬送路
 S  滞留室
 R2  第1開繊室
 R3  第2開繊室
 1  繊維シート製造装置
 9、39  トウ開繊装置
 13  第1シート供給部
 15  第2シート供給部
 21、121、221、321  本体部
 21e、121e、221e、321e  本体部の内周面
 22  滞留部
 23  添加部
 24  搬送部
 29  長尺部材
 60、160、260、360、460  トウバンド(長繊維のトウ)
 61  第1シート
 62  第2シート
 63  繊維シート
 65  粒状物
 135a、136a、235a、236a、336a  成型部
 

Claims (18)

  1.  長繊維のトウが搬送される搬送路が内部に形成された筒状の本体部と、
     前記トウに粒状物を添加する添加部と、
     前記本体部の前記搬送路を通過した前記トウを引き取って、前記トウの搬送方向の下流側に搬送する搬送部と、を備え、
     前記搬送路には、前記トウを気体で開繊する開繊室が含まれ、
     前記添加部は、前記搬送部よりも前記トウの搬送方向の上流側の位置において、前記開繊室で開繊された前記トウの上面の前記トウの搬送方向と直交する方向に偏在する少なくとも1つの偏在領域に前記粒状物を添加するように設けられている、トウ開繊装置。
  2.  前記搬送部よりも前記トウの搬送方向の上流側に設けられ、前記搬送路を通過した前記トウを一時的に滞留させる滞留室が内部に形成された滞留部を更に備え、
     前記添加部は、前記滞留室内における前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加するように設けられている、請求項1に記載のトウ開繊装置。
  3.  前記滞留部は、前記搬送路の周方向に互いに離隔して前記滞留室を囲み、且つ、前記本体部から前記トウの搬送方向の下流側に向けて延びる複数の長尺部材を有し、
     前記添加部は、隣接する2つの前記長尺部材の間から、前記滞留室内における前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加するように設けられている、請求項2に記載のトウ開繊装置。
  4.  前記添加部は、前記滞留部と前記搬送部との間の前記トウの搬送経路において、前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加するように設けられている、請求項1に記載のトウ開繊装置。
  5.  前記添加部は、前記粒状物を落下させて前記トウに添加する、請求項1~4のいずれか1項に記載のトウ開繊装置。
  6.  前記開繊室の流路断面形状は、前記トウの上面の前記トウの搬送方向と直交する方向の最大寸法が、上下方向の最大寸法よりも大きい、請求項1~5のいずれか1項に記載のトウ開繊装置。
  7.  前記本体部は、前記トウの搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記開繊室の流路断面積が増加する領域を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載のトウ開繊装置。
  8.  前記本体部は、前記開繊室を形成する内周面の周方向の一部から前記開繊室内に向けて突出して前記トウを成型する少なくとも1つの成型部を有し、
     前記トウの前記偏在領域は、前記成型部により成型された領域、又は、前記成型部により成型された領域以外の領域のいずれか一方である、請求項1~7のいずれか1項に記載のトウ開繊装置。
  9.  第1シートを搬送ラインに供給する第1シート供給部と、
     長繊維のトウを開繊する請求項1~8のいずれか1項に記載のトウ開繊装置と、
     前記トウ開繊装置により開繊された前記トウを前記搬送ラインにおける前記第1シートとの間で挟むように、第2シートを前記搬送ラインに供給する第2シート供給部と、を備える、繊維シート製造装置。
  10.  トウ開繊装置の筒状の本体部の内部に形成された搬送路に長繊維のトウを搬送し、前記搬送路に含まれる開繊室で前記トウを気体で開繊し、
     前記本体部の前記搬送路を通過した前記トウを引き取って前記トウの搬送方向の下流側に搬送する搬送部よりも、前記トウの搬送方向の上流側の位置において、前記開繊室で開繊された前記トウの上面の前記トウの搬送方向と直交する方向に偏在する少なくとも1つの偏在領域に、粒状物を添加する、繊維シートの製造方法。
  11.  前記搬送部よりも前記トウの搬送方向の上流側に設けられ、前記搬送路を通過した前記トウを一時的に滞留させる滞留室が内部に形成された滞留部の前記滞留室内において、前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加する、請求項10に記載の繊維シートの製造方法。
  12.  前記搬送路の周方向に互いに離隔して前記滞留室を囲み、且つ、前記本体部から前記トウの搬送方向の下流側に向けて延びる複数の長尺部材のうちで、隣接する2つの前記長尺部材の間から、前記滞留室内における前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加する、請求項11に記載の繊維シートの製造方法。
  13.  前記滞留部と前記搬送部との間の前記トウの搬送経路において、前記トウの前記偏在領域に前記粒状物を添加する、請求項10に記載の繊維シートの製造方法。
  14.  前記トウの前記偏在領域の上下方向における内部の一部領域に前記粒状物を含ませる、請求項10~13のいずれか1項に記載の繊維シートの製造方法。
  15.  前記粒状物を落下させて前記トウに添加する、請求項10~14のいずれか1項に記載の繊維シートの製造方法。
  16.  前記開繊室の流路断面形状は、前記トウの上面の前記トウの搬送方向と直交する方向の最大寸法が、上下方向の最大寸法よりも大きい、請求項10~15のいずれか1項に記載の繊維シートの製造方法。
  17.  前記本体部は、前記トウの搬送方向の上流側から下流側に向かって、前記開繊室の流路断面積が増加する領域を有する、請求項10~16のいずれか1項に記載の繊維シートの製造方法。
  18.  前記本体部の前記開繊室を形成する内周面の周方向の一部から前記開繊室内に向けて突出する少なくとも1つの成型部により、前記トウを成型し、
     前記トウの前記偏在領域を、前記成型部により成型された領域、又は、前記成型部により成型された領域以外の領域のいずれか一方とする、請求項10~17のいずれか1項に記載の繊維シートの製造方法。
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