JP2014117558A - 吸水体の製造装置および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予備開繊ユニット1、開繊ユニット2、膨張・整形ユニット3、添加部ユニット4は、繊維トウ10を連続的に送るための連通空間を形成している。開繊ゾーンZ1、Z2にて開繊され、膨張・整形ユニット3にて膨張整形され、吸水剤が添加される。
【選択図】図1
Description
セルロースアセテートフィラメントのトウは、糸に膨らみをもたせ、紡績作業を容易にするため、捲縮が付与されている。捲縮されたフィラメントは、立方体の梱包容器内にベール状に梱包された状態で、脱気・圧縮された状態で輸送される。そして、最終製品の製造時には、ベールからフィラメントを取り出した後に開繊し、その後、所望形状に成形される。
また本発明は、製造時における吸収剤の脱落や偏在が抑制できる、前記製造装置を使用した吸水体の製造方法を提供することを他の課題とする。
長尺状繊維トウの開繊物に粒状吸水剤が付着された吸水体を製造するための製造装置であり、
少なくとも1対のロールを供えた予備開繊ユニット(1)、開繊ユニット(2)、膨張・整形ユニット(3)、および粒状吸水剤の添加部ユニット(4)を有しており、
予備開繊ユニット(1)、開繊ユニット(2)、膨張・整形ユニット(3)および粒状吸水剤の添加部(4)が、繊維トウ(10)を連続的に送るための連通した空間を形成するようにして接続されており、繊維トウ(10)又はその開繊物が上流側に位置する予備開繊ユニット(1)から下流側に位置する粒状吸水剤の添加部ユニット(4)に向かって順次処理されて行くものであり、
開繊ユニット(2)が、
予備開繊ユニット(1)側の第1本体部(37)と膨張・整形ユニット(3)側の第2本体部(38)からなるシリンダ状の本体部(31)と、ノズル部(32)を有しているものであり、
ノズル部(32)が、第1本体部(37)の予備開繊ユニット(1)側の内部において、内周面と均等間隔をおいて配置されており、さらに第1本体部(37)との間隙に面して開口され、第1本体部(37)の内外を連通して設けられた気体供給孔(36)を有しているものであり、
本体部(31)が、
第1本体部(37)内にあるノズル部(32)が面した第1開繊ゾーン(Z1)と、第2本体部(38)内にある、第1開繊ゾーン(Z1)との境界部(38a)から第2本体部(38)の出口(38b)までの第2開繊ゾーン(Z2)を有しており、
第1開繊ゾーン(Z1)を形成する第1本体部(37)と第2開繊ゾーン(Z2)形成する第2本体部(38)の幅方向の断面形状が円形であり、
膨張・整形ユニット(3)が、
膨張する繊維トウの形状を外側から整えるための弾性体が配置されたもので、幅方向の断面形状が、長軸長さ/短軸長さが2〜10の関係を満たす形状のものであり、
粒状吸水剤を添加するための添加部ユニット(4)が、膨張・整形ユニット(3)の下流側に位置している、吸収体の製造装置と、それを使用した吸水体の製造方法を提供する。
長尺状繊維トウの開繊物に粒状吸水剤が付着された吸水体を製造するための製造装置であり、
少なくとも1対のロールを供えた予備開繊ユニット(1)、開繊ユニット(2)、膨張・整形ユニット(3)、および粒状吸水剤の添加部ユニット(4)を有しており、
予備開繊ユニット(1)、開繊ユニット(2)、膨張・整形ユニット(3)および粒状吸水剤の添加部(4)が、繊維トウ(10)を連続的に送るための連通した空間を形成するようにして接続されており、繊維トウ(10)又はその開繊物が上流側に位置する予備開繊ユニット(1)から下流側に位置する粒状吸水剤の添加部ユニット(4)に向かって順次処理されて行くものであり、
開繊ユニット(2)が、
予備開繊ユニット(1)側の第1本体部(37)と膨張・整形ユニット(3)側の第2本体部(38)からなるシリンダ状の本体部(31)と、ノズル部(32)を有しているものであり、
ノズル部(32)が、第1本体部(37)の予備開繊ユニット(1)側の内部において、内周面と均等間隔をおいて配置されており、さらに第1本体部(37)との間隙に面して開口され、第1本体部(37)の内外を連通して設けられた気体供給孔(36)を有しているものであり、
本体部(31)が、
第1本体部(37)内にあるノズル部(32)が面した第1開繊ゾーン(Z1)と、第2本体部(38)内にある、第1開繊ゾーン(Z1)との境界部(38a)から第2本体部(38)の出口(38b)までの第2開繊ゾーン(Z2)を有しており、
第1開繊ゾーン(Z1)を形成する第1本体部(37)の幅方向の断面形状が円形で、第2開繊ゾーン(Z2)を形成する第2本体部(38)の出口(38b)の幅方向の断面形状が長軸長さ/短軸長さが2〜10の関係を満たす形状のものであり、
膨張・整形ユニット(3)が、
膨張する繊維トウの形状を外側から整えるための弾性体が配置されたもので、幅方向の断面形状が、長軸長さ/短軸長さが2〜10の関係を満たす形状のものであり、
粒状吸水剤を添加するための添加部ユニット(4)が、膨張・整形ユニット(3)の下流側に位置している、吸収体の製造装置と、それを使用した吸水体の製造方法を提供する。
図1、図2に示す製造装置と、それを用いた製造方法の実施形態を説明する。
図1、図2に示す製造装置は、予備開繊ユニット1、予備解繊ユニット1に接続された開繊ユニット2、開繊ユニット2に接続された膨張・整形ユニット3(特開2008−255529号公報の段落番号56〜62に記載されたリザーバと同じものである)、粒状吸水剤の添加部ユニット4を有している。但し、図2では粒状吸水剤の添加部ユニット4は省略している。
予備開繊ユニット1、開繊ユニット2、膨張・整形ユニット3および粒状吸水剤の添加部ユニット4は、繊維トウ10(またはその開繊物)を連続的に送るための連続した空間を形成するようにして配置され、接続されている。
予備開繊ユニット1側が上流側となり、粒状吸水剤の添加部ユニット4が下流側となり、繊維トウ10(またはその開繊物)は上流側から下流側に順に処理されていく。
予備開繊ユニット1において、1対のロール11と1対のロール12間に繊維トウベールから取り出した、捲縮された繊維トウ10を連続的に通しながら、予備開繊する。
予備開繊において1対のロールで繊維トウ10を挟み込まない場合には、繊維トウ10は開繊ユニット2において十分な張力を得ることができない。
ロール11とロール12のロール比は、例えば、1〜3、好ましくは1.1〜2.5、さらに好ましくは1.2〜2程度であってもよい。
予備開繊ユニット1と予備開繊工程は、特開2008−255529号公報の段落番号45〜46に記載されたものと同じである。
なお、予備開繊工程は繊維トウ10を挟み込み、繊維トウ10の動きを制御できる方法であれば何れでもよく、例えばエアー圧により狭いスリット部の強く押し付けられるような構造を有するものでも良い。
具体的には、セルロースエステル系繊維(セルロースモノアセテート、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロースアセテート系繊維など)、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、アクリル系繊維、オレフィン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維等を例示できる。繊維は単繊維であってもよく複合繊維であってもよく混紡繊維であってもよい。特に、セルロースアセテート系繊維が好ましい。
次に、予備開繊された繊維トウを開繊ユニット2において空気流で開繊する。
開繊ユニット2の構造について説明する。
開繊ユニット2は、予備開繊ユニット1側の第1本体部37と膨張・整形ユニット3側の第2本体部38からなるシリンダ状の本体部31と、ノズル部32を有している。
ノズル部32は、軸部33と矢尻部34を有しており、それらを貫通して矢尻部34の先端にて開口したノズル(スリット状のノズル)35を有している。
ノズル部32は、第1本体部37の内周面31aとの間に均等間隔をおいて軸方向に配置されている。
ノズル部32は、その外表面と第1本体部37との間隙に面して開口され、第1本体部37の内外を連通して設けられた気体供給孔36を有している。気体供給孔36は、ノズル部32の軸部33と正対している。
このため、前記間隙の幅は小さい方が好ましいが、余り小さいと生産性が低下することから、前記間隙の幅は0.3〜1.0mmの範囲であることが好ましい。
ノズル35のノズル径(d3)は、5〜30mmの範囲が好ましく、5〜25mmの範囲がより好ましい。
第1開繊ゾーン(Z1)は、第1本体部37内にあるノズル部32(ノズル35)が面した領域である。
第2開繊ゾーン(Z2)は、第1開繊ゾーン(Z1)との境界部(第1本体部37の出口および第2本体部38の入口)38aから膨張・整形ユニット3側との接続部(第2本体部38の出口38b)までの第2本体部38内の領域である。
第1開繊ゾーン(Z1)を形成する第1本体部37と第2開繊ゾーン(Z2)形成する第2本体部38の幅方向の断面形状は円形である。
予備開繊された繊維トウ10は、ノズル部32内を通って、ノズル35から第1本体部37内の第1開繊ゾーンZ1に出る。
この段階では、部分開繊された繊維トウ10は、気体供給口36から本体部31内に供給された気体流(空気流)と接触する。気体供給口36は、ノズル部32の軸部33と正対しているため、空気供給時には、空気が直接セルロース繊維トウ10に当たることはない。
開繊工程(開繊ユニット2)において開繊された繊維トウ10を膨張・整形ユニット3に送り、膨張させながら整形する。
膨張・整形ユニット3は、開繊ユニット2から出た、開繊された繊維トウ10を膨張させると共に、外形を整形するためのものである。膨張・整形ユニット3は、本体部31に対してアダプター50を介して接続されている。
図1に示すように、側面から見たときには複数枚の板バネ40は、先細り形状になるようにしてアダプター50に取り付けられている。
このようにして複数枚の板バネ50を取り付けることによって、第2開繊ゾーンZ2から押し出された開繊物が膨張したとき、周囲から複数枚の板バネ40が押圧することによる整形作用が働くことから、円滑に整形が行われる。
膨張・整形ユニット3の幅方向の断面は円形ではなく、上記した関係を満たす形状のものであればよく、楕円形、菱形およびその正対する角部が円弧からなる形状のもの、長方形、長方形の角部が円弧からなる形状のもの、および長方形の正対する辺が円弧からなるものから選ばれる形状のものが好ましい。
開繊工程において開繊された繊維トウ10は、第2本体部の出口38bからより大きな径の膨張・整形ユニット3に出る。この過程において、開繊された繊維トウ10は膨張するが、板バネ40の弾性による作用により、過度の膨張が抑制されると共に、膨張・整形ユニット3の断面形状に対応する幅広形状に整形される。
膨張・整形工程では、一時的に繊維トウ10の開繊物が滞留した後、さらに押し出され、長尺状のトウ開繊物(トウ開繊物の膨張体)が得られる。
膨張・整形工程後、トウ開繊物の膨張体を連続的に送りながら、添加部ユニット4において粒状吸水剤と接触させる。
貫通孔24の形状および大きさは、添加部ユニット4に接続された膨張・整形ユニット3と同じ形状および大きさである。
ホッパ23および添加孔22から粒状吸水剤を添加することにより、添加部ユニット4の貫通孔24内をトウ開繊物の膨張体が通過する間において、粒状吸水剤と接触する。
粒状吸水剤の添加時には外部からの圧力が何も加わっていない状態であるため、粒状吸水剤は飛散することがない。
粒状吸水剤としては、吸水目的のための吸収性樹脂乃至水溶性樹脂と共に、必要に応じて脱臭目的のための樹脂、活性炭なども用いることができる。粒状吸水剤の粒径範囲は、用途に応じて決められるものである。
本発明の製造装置を用いた製造方法によれば、粒状吸水剤を繊維トウ10の開繊物に対して保持させることが容易であるため、繊維トウ質量よりも多量の粒状吸水剤を添加・保持させることができる。
図4〜図6に示す製造装置と、それを用いた製造方法の実施形態を説明する。
図4〜図6に示す製造装置は、予備開繊ユニット1、開繊ユニット2の第1開繊ゾーン(Z1)(第1本体部37)までは図1〜図3で示す製造装置と同じであり、それよりも下流側の構造の一部(第2本体部38)が異なる。
よって、以下においては、主として異なる構造部分を説明する。
第2本体部38は、第1本体部37との境界部(入口)38aの幅方向の断面形状は円形であるが、出口38bの幅方向の断面形状は図6に示すような楕円形である。
よって、入口38aと出口38bの幅方向の断面形状は異なっているが、図5に示すとおり、入口38aから出口38bに向かって、最終的に出口38bの幅方向の断面形状になるように連続的に形状が変化している。
入口38aの内径に対して出口38bの長軸径は1.0〜2.0倍が好ましく、1.4〜1.8倍がより好ましい。
出口38bの長径は、60〜120mmが好ましく、70〜110mmがより好ましい。
出口38bの幅方向の断面は上記した関係を満たす形状のものであればよく、その他、菱形およびその正対する角部が円弧からなる形状のもの、長方形、長方形の角部が円弧からなる形状のもの、および長方形の正対する辺が円弧からなるものから選ばれる形状のものが好ましい。
図4〜図6で示す製造装置を使用して製造したとき、図1〜3で示す製造装置を使用したときと同じものを製造することができる。
添加部ユニット4は、図1〜3の製造装置と同じものである。
また本発明の製造装置を使用した製造方法では、最も下流位置において開繊物に対して粒状吸水剤を添加するため、製造装置からの振動や空気流の影響を受けることがないことから、添加時における吸水剤の脱落がなくなる。このため、開繊物中に吸水剤を均一に分散させることができる。
図4〜図6に示す製造装置を用いて、セルロース繊維トウの開繊物に吸水剤を付着させた吸水体を製造した。
セルロースアセテートのトウ(単繊維繊度2.2d,Y字状断面,トータルデニール2万5千)を用いた。
予備開繊は、PTローラ(ブレーキローラ,ローラ圧力0.1MPa)とこのローラの下流側に配置されたBRローラ(引張ローラ,ローラ圧力0.2MPa)との二対の予備開繊ローラで行った。
第1開繊ゾーン(Z1)にノズル部から供給される圧縮空気の圧力(ジェット圧)は、0.15MPaであった。
膨張・整形ユニット3は、図6に示す形態のもので、合8枚の板バネ(厚さ1.25mm、幅6.3mm、長さ150mm、材質SK5)を用いた。
板バネは、図1に示すとおり、繊維の進行方向に向かって膨張・整形ユニットにより形成される流路を狭めるように傾斜(内側に傾斜)しており、内側への傾斜角(曲げ角)は11°であった。
膨張・整形ユニット内に蓄積された繊維質量は38〜40gであり、長さは3〜4mであった。
粒状吸水剤として、ポリアクリル酸塩を用いた。ポリアクリル酸塩は市販の紙おむつ(ユニ・チャーム株式会社製;ムーニーマンスリムパンツ)を分解して集めた高分子吸収剤粒子を使用した。
この高分子吸収剤粒子を10g/トウ3gの割合で用いた。なお、観察を容易にするため、予め赤色の油性マジックでこの高分子吸収剤粒子を着色した。
シート成形は、DRローラ(デリベリーローラ)と、このローラの下流側に配置されたCDローラ(キャチャードラム)との二対のローラで行った。
図4〜図6に示す製造装置を用いて、アダプター50の長軸長さ(長辺長さ)/短軸長さ(短辺長さ)の比を変更した以外は、実施例1と同様にして製造した。
なお、膨張・整形ユニット3は、図6に示す形態のもので、合8枚の板バネ(厚さ1.25mm、幅6.3mm、長さ150mm、材質SK5)を用いた。
表1に示す条件で吸水体を製造した。
比較例1は、予備開繊ユニットによる予備開繊のみを実施した。
比較例2は、予備開繊ユニットによる予備開繊後、エアー拡厚処理を実施した。エアー拡厚処理は、特開2001−279542号公報に記載されている、長方形形状の開口部を有し、上下から圧縮空気をあて、トウの移動方向に直角な方向にトウ開繊物の厚みを出す装置を使用した。
比較例3、5は、図1と同じ構成の製造装置を使用したが、第2開繊ゾーンZ2と膨張整形ユニットの断面形状が円形のものを使用した。
比較例4は、図4の製造装置を使用したが、吸水剤の添加位置が異なっている。
(1)製造工程時の脱落率
シート成形後の開繊物内での包装シート上の吸水剤落下量と製造時の添加量(表1)から求めた。
(2)脱落試験時の脱落率
包装シート内から吸水剤の分散したトウを取り出し、2cmの高さから5回落下させた時の吸水剤落下量と製造時の添加量(表1)から求めた。
(3)脱落率合計
上記(1)と(2)の脱落量の合計値と製造時の添加量(表1)から求めた。
実施例1、2で得られたシート状の吸収体は、肉眼観察にて吸収剤が均一に分散付着されていることを確認した。
試験時の吸収剤の脱落率が小さいということは、例えば紙おむつなどの製品使用時における脱落率が小さいことを意味するものであるから、製品としての品質が高いことを示すものである。
比較例1、2は、繊維同士の絡み合いが不十分であるため、吸収剤の脱落率が極めて高く問題があった。
比較例3は、円形出口であり、円形断面の開繊物となることから、幅も狭く、中央部の繊維密度が高くなり、内部に吸収剤が入り込み難い問題があった。
比較例4、5は、開繊時のエアーにより、吸収剤が飛散する問題があった。
2 開繊ユニット
3 膨張・整形ユニット
4 粒状添加剤の添加部ユニット
10 繊維トウ
21 添加部本体
22 添加孔
24 脱気孔
30 開繊部
31 本体部
32 ノズル部
35 ノズル
36 空気供給孔
40 板バネ
Claims (5)
- 長尺状繊維トウの開繊物に粒状吸水剤が付着された吸水体を製造するための製造装置であり、
少なくとも1対のロールを供えた予備開繊ユニット(1)、開繊ユニット(2)、膨張・整形ユニット(3)、および粒状吸水剤の添加部ユニット(4)を有しており、
予備開繊ユニット(1)、開繊ユニット(2)、膨張・整形ユニット(3)および粒状吸水剤の添加部(4)が、繊維トウ(10)を連続的に送るための連通した空間を形成するようにして接続されており、繊維トウ(10)又はその開繊物が上流側に位置する予備開繊ユニット(1)から下流側に位置する粒状吸水剤の添加部ユニット(4)に向かって順次処理されて行くものであり、
開繊ユニット(2)が、
予備開繊ユニット(1)側の第1本体部(37)と膨張・整形ユニット(3)側の第2本体部(38)からなるシリンダ状の本体部(31)と、ノズル部(32)を有しているものであり、
ノズル部(32)が、第1本体部(37)の予備開繊ユニット(1)側の内部において、内周面と均等間隔をおいて配置されており、さらに第1本体部(37)との間隙に面して開口され、第1本体部(37)の内外を連通して設けられた気体供給孔(36)を有しているものであり、
本体部(31)が、
第1本体部(37)内にあるノズル部(32)が面した第1開繊ゾーン(Z1)と、第2本体部(38)内にある、第1開繊ゾーン(Z1)との境界部(38a)から第2本体部(38)の出口(38b)までの第2開繊ゾーン(Z2)を有しており、
第1開繊ゾーン(Z1)を形成する第1本体部(37)と第2開繊ゾーン(Z2)形成する第2本体部(38)の幅方向の断面形状が円形であり、
膨張・整形ユニット(3)が、
膨張する繊維トウの形状を外側から整えるための弾性体が配置されたもので、幅方向の断面形状が、長軸長さ/短軸長さが2〜10の関係を満たす形状のものであり、
粒状吸水剤を添加するための添加部ユニット(4)が、膨張・整形ユニット(3)の下流側に位置している、吸収体の製造装置。 - 長尺状繊維トウの開繊物に粒状吸水剤が付着された吸水体を製造するための製造装置であり、
少なくとも1対のロールを供えた予備開繊ユニット(1)、開繊ユニット(2)、膨張・整形ユニット(3)、および粒状吸水剤の添加部(4)を有しており、
予備開繊ユニット(1)、開繊ユニット(2)、膨張・整形ユニット(3)および粒状吸水剤の添加部ユニット(4)が、繊維トウ(10)を連続的に送るための連通した空間を形成するようにして接続されており、繊維トウ(10)又はその開繊物が上流側に位置する予備開繊ユニット(1)から下流側に位置する粒状吸水剤の添加部ユニット(4)に向かって順次処理されて行くものであり、
開繊ユニット(2)が、
予備開繊ユニット(1)側の第1本体部(37)と膨張・整形ユニット(3)側の第2本体部(38)からなるシリンダ状の本体部(31)と、ノズル部(32)を有しているものであり、
ノズル部(32)が、第1本体部(37)の予備開繊ユニット(1)側の内部において、内周面と均等間隔をおいて配置されており、さらに第1本体部(37)との間隙に面して開口され、第1本体部(37)の内外を連通して設けられた気体供給孔(36)を有しているものであり、
本体部(31)が、
第1本体部(37)内にあるノズル部(32)が面した第1開繊ゾーン(Z1)と、第2本体部(38)内にある、第1開繊ゾーン(Z1)との境界部(38a)から第2本体部(38)の出口(38b)までの第2開繊ゾーン(Z2)を有しており、
第1開繊ゾーン(Z1)を形成する第1本体部(37)の幅方向の断面形状が円形で、第2開繊ゾーン(Z2)を形成する第2本体部(38)の出口(38b)の幅方向の断面形状が長軸長さ/短軸長さが2〜10の関係を満たす形状のものであり、
膨張・整形ユニット(3)が、
膨張する繊維トウの形状を外側から整えるための弾性体が配置されたもので、幅方向の断面形状が、長軸長さ/短軸長さが2〜10の関係を満たす形状のものであり、
粒状吸水剤を添加するための添加部ユニット(4)が、膨張・整形ユニット(3)の下流側に位置している、吸収体の製造装置。 - 第1開繊ゾーン(Z1)と第2開繊ゾーン(Z2)の境界部(38a)の幅方向の断面形状が円形であり、
第2開繊ゾーン(Z2)を形成する第2本体部(38)の出口(38b)の幅方向の断面形状が長軸長さ/短軸長さが2〜10の関係を満たす形状のものであり
境界部(38a)から出口(38b)に向かって、最終的に出口(38b)の幅方向の断面形状になるように連続的に形状が変化している、請求項2記載の吸収体の製造装置。 - 幅方向の断面が長軸長さ/短軸長さが2〜10の関係を満たす形状のものが、楕円形、菱形およびその正対する角部が円弧からなる形状のもの、長方形、長方形の角部が円弧からなる形状のもの、および長方形の正対する辺が円弧からなるものから選ばれる形状のものである、請求項1〜3のいずれか1項記載の吸収体の製造装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の製造装置を用いた長尺状繊維トウの開繊物に吸水剤が付着された吸水体の製造方法であって、
捲縮された繊維トウを連続的に通しながら、予備開繊する工程、
予備開繊された繊維トウを空気流で開繊する開繊工程、
開繊された繊維トウを膨張・整形する工程、
膨張・整形された繊維トウと粒状添加剤を接触させる工程、
を有している、長尺状繊維トウの開繊物に吸水剤が付着された吸水体の製造方法。
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