WO2016157997A1 - プロジェクタ及びその画像劣化防止方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、投射レンズの鏡筒の周方向において不均一な温度分布を解消し、投射される画像の品質低下を抑えられるプロジェクタ及びその画像劣化防止方法を提供することを目的とする。レンズを保持する鏡筒(52)を有する投射レンズ(15)の光軸に対し、画像形成パネルをずらして配置すると、鏡筒において、画像形成パネルがシフトした側の第1部分(52A)では反対側の第2部分(52B)より温度上昇が大きい。本発明の温度調整部(16)は、冷却ダクト(60)、加熱ダクト(61)、連結ダクト(62)、送風機(27、28)を備える。本発明は、送風機により、冷却ダクトの吸気口(60a)から吸引した空気を、第1部分、光源(30)、及び第2部分に順に通過させ、第1部分を冷却し、第2部分を加熱することによって、鏡筒の周方向での温度分布が均一になり、投射される画像の劣化が抑えられる。

Description

プロジェクタ及びその画像劣化防止方法
 本発明は、プロジェクタに係り、特に、画像形成パネルがシフトして固定されたプロジェクタ及びその画像劣化防止方法に関する。
 プロジェクタは、光源装置から出射された光を、画像形成パネル(光変調パネル)によって画像情報に応じて変調して画像光を形成し、形成された画像光を投射レンズによりスクリーンに投射している。画像形成パネルとしては、例えばLCD(liquid crystal display:液晶ディスプレイ)やDMD(digital micromirror device:デジタルミラーデバイス)が用いられている。また、プロジェクタでは、投射画像の画質の向上のために照明光学系や投射光学系に絞りを配置し、画像形成に寄与しない光線を除去している。
 最近のプロジェクタでは、LCDやDMD等の各種画像形成パネルや光源の改善により、投射画像の照度が従来よりも上昇している。プロジェクタに用いられている高輝度タイプの光源は、発熱量も非常に高く、ケース内部の各種部品の温度が上昇しやすい。
 特許文献1記載のプロジェクタでは、電源投入直後、光源冷却用のファンを投射レンズに向けて送風し、光源の排熱を投射レンズに吹き付けている。これにより、投射レンズの温度を予め上昇させておき、使用中の温度変化による投射レンズのピント移動を抑えている。また、投射レンズの収差補正レンズに対して、レンズ保持枠に設けたフィンにより空気を送り、収差補正レンズを冷却することも行われている(例えば特許文献2参照)。さらに、投射レンズを構成する複数のレンズ群を加熱する加熱ユニットを設け、投射レンズ全体を均一な温度に加熱制御することにより、焦点位置の変動を解消することが行われている(例えば特許文献3参照)。
特開2005-331790号公報 特開2010-243542号公報 特開2011-209394号公報
 投射レンズの光軸がスクリーンに対して垂直であれば、画像形成パネルに表示された画像がそのまま拡大されてスクリーン上に投射される。しかし、例えばテーブル設置型のプロジェクタの場合、スクリーンはプロジェクタよりも上方に配置されることが多い。特に、省スペースやスクリーンの前面に立った説明者の影が出にくいメリットを有するため、投影するスクリーンとプロジェクタの距離を短くした広角タイプのプロジェクタが望まれている。このようなプロジェクタでは、画像形成パネルは投射レンズの光軸に対してスクリーンがシフトしている方向と逆の方向にシフトして配置されている。この画像形成パネルのシフト量は、プロジェクタの投射レンズが広角タイプになるほど大きくなる。
 画像形成パネルを投射レンズの光軸に垂直な方向にシフトさせて、画像光をスクリーンに投射する場合、投射レンズの光軸の中心から、画像形成パネルをシフトした方向にずれて光が通過する。このため、投射レンズ内の光が通過した位置において温度が上昇する。したがって、投射レンズの鏡筒において、画像形成パネルをシフトした側の鏡筒の温度はその反対側の鏡筒の温度に対して相対的に高くなる温度分布が生じる。この不均一な温度分布によって、レンズを保持する部材や鏡筒の一部が変形し、投射レンズを構成する複数のレンズ或いはその一部のレンズに傾きや変位が生じる。レンズが傾くと、投射レンズの光学性能が設計値から変動し、スクリーンに投射される画像の品質を低下させることがある。
 特許文献1では、電源投入直後に光源の排熱を投射レンズに吹き付けて投射レンズの温度を上昇させておき、使用中の投射レンズの温度上昇を抑えている。また、特許文献2では、投射レンズの収差補正レンズに空気を送り、収差補正レンズを冷却して鏡筒の温度上昇を抑えている。さらに、特許文献3では、投射レンズ全体を均一な温度に加熱制御することにより、焦点位置の変動を抑制する。しかし、特許文献1、2のように温度上昇を抑える、あるいは、特許文献3のように投射レンズ全体を均一な温度に加熱制御するだけでは、投射レンズの光軸に直交する方向での温度差についての検討がなされていないため、レンズの傾きや変位を抑えることができず、依然としてスクリーンに投射される画像の品質が低下してしまうことから、新たな対策が望まれていた。
 本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、投射レンズの光軸に直交する方向である鏡筒の周方向での不均一な温度分布を解消し、投射される画像の品質低下を抑えることができるプロジェクタ及びその画像劣化防止方法を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために、本発明のプロジェクタは、光源と、光源から照射される光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像形成パネルと、レンズ及びレンズを保持する鏡筒を有し画像形成パネルで形成された画像光を投射する投射レンズと、を有し、投射レンズの光軸に対して画像形成パネルの中心がシフトして配され、
 投射レンズの光軸に対して画像形成パネルがシフトした側の鏡筒の第1部分を冷却する空気を通過させる冷却ダクトと、
 投射レンズの光軸に対して画像形成パネルがシフトした側とは反対側の鏡筒の第2部分を加熱する空気を通過させる加熱ダクトと、
 冷却ダクトと加熱ダクトを連結し、冷却ダクトからの空気を光源に通過させて加熱ダクトに送る連結ダクトと、
 冷却ダクト、連結ダクト、加熱ダクトのいずれかに取り付けられ、冷却ダクトの吸気口から吸引した空気の少なくとも一部を加熱ダクトの排気口へ送る送風機と、を備える。
 また、排気口からの排気を第2部分に送り、第2部分を加熱することが好ましい。更に、冷却ダクトは、第1部分を露呈する第1開口部を有し、加熱ダクトは、第2部分を露呈する第2開口部を有することが好ましい。
 更にまた、連結ダクトと排気口の間に、第2部分に送る風量を調整する風量調整機構を有することが好ましい。鏡筒は合成樹脂製であることが好ましい。加えて、第1部分及び第2部分は、投射レンズのFナンバーを決定する絞りの位置よりも画像形成パネル側にあることが好ましい。
 加えてまた、投射レンズの光軸から画像形成パネルの中心までの距離をYと、画像形成パネルのシフト方向における長さをHと、距離Yを長さHで除して求められる画像形成パネルのシフト量をS=Y/Hとした場合に、シフト量Sは、0.4<S<0.7の範囲内であることが好ましい。
 また、上記目的を達成するために、本発明のプロジェクタの画像劣化防止方法は、光源と、光源から照射される光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像形成パネルと、レンズ及びレンズを保持する鏡筒を有し画像形成パネルで形成された画像光を投射する投射レンズと、を有し、投射レンズの光軸に対して画像形成パネルの中心をシフトして配したプロジェクタの画像劣化防止方法において、光軸に対して画像形成パネルがシフトした側の鏡筒の第1部分と、光源と、光軸に対して画像形成パネルがシフトした側とは反対側の鏡筒の第2部分と、をダクトによって連結し、ダクトに設けられる送風機により、第1部分側のダクトの吸気口から吸引した空気を、第1部分、光源、及び第2部分側のダクトに順に通過させ、第2部分側のダクトの排気口の空気を第2部分に送る。
 更に、上記目的を達成するために、本発明の別のプロジェクタの画像劣化防止方法は、光軸に対して画像形成パネルがシフトした側の鏡筒の第1部分と、光源と、光軸に対して画像形成パネルがシフトした側とは反対側の鏡筒の第2部分とをダクトで連結し、ダクトは、第1部分を露呈する第1開口部と、第2部分を露呈する第2開口部とを有し、ダクトに設けられる送風機により、鏡筒の第1部分側のダクトの吸気口から吸引した空気を、第1部分、光源、及び第2部分に順に通過させる。
 本発明のプロジェクタ及びその画像劣化防止方法によれば、投射レンズの光軸に対して、画像形成パネルの中心がシフトして配されたプロジェクタに対して、投射レンズの光軸に直交する方向である鏡筒の周方向での温度分布を均一化し、投射される画像の品質低下を抑制することができる。
本発明のプロジェクタの構成の概略を示す斜視図である。 第1実施形態のプロジェクタの内部構成を示す斜視図である。 第1実施形態のプロジェクタの内部構成を示す横断面図である。 投射レンズの構成を示す縦断面図である。 画像形成パネルのシフト量を説明する図である。 図3のVI-VI線で切断した断面図である。 第2実施形態の風量調整機構の構成を示す断面図である。 第2実施形態の風量調整機構の構成を示す斜視図である。 第3実施形態のダクト及び送風機の構成を示す断面図である。 第4実施形態のプロジェクタの内部構成を示す横断面図である。
 <第1実施形態>
 図1に示すように、本実施形態のプロジェクタ10は、略直方体をしたケース11に、光源部12、色分離部13、画像形成部14、投射レンズ15、温度調整部16(図2参照)、及び制御部17が収容されている。ケース11には、ズームダイヤル21、光量調節ダイヤル22、フォーカスダイヤル23、上下ピント調節ダイヤル24、左右ピント調節ダイヤル25、及び画面修正ダイヤル26が設けられている。ケース11の側面には、送風機27、28が設けられている。また、以下の実施形態では、プロジェクタをテーブルなどの台上に設置した状態を例に上げて説明する。
 図2に示すように、光源部12は、光を照射する光源30を備え、この光源30の光を色分離部13に供給する。色分離部13は、光源部12から出射される光を赤、緑、及び青の3色の光に分離する。色分離部13で赤、緑、及び青に分離された3色の光は、画像形成部14で画像が付与され投射レンズ15から出射し、スクリーン(図1~図3で不図示、図4に符号20で示す)に投射される。
 図3に示すように、光源部12は、光源30、リフレクタ31、フライアイレンズ32、33、偏光変換素子34、コンデンサレンズ35、及び反射ミラー36などから構成されている。光源30は、例えばキセノンランプやメタルハライドランプ及び超高圧水銀ランプなどの高輝度ランプであり、特定の偏光方向を持たない自然な白色光を照射する。リフレクタ31は、光源30が照射した照射光を集光する。
 フライアイレンズ32、33は、マイクロレンズアレイなどから構成され、光源30が照射した照射光とリフレクタ31が集光した照射光の照射面内の光量分布を均一化し、偏光変換素子34に入射させる。
 偏光変換素子34は、入射した照射光の偏光方向を揃える。コンデンサレンズ35は、偏光変換素子34により偏光方向が揃えられた照射光を反射ミラー36に入射させる。反射ミラー36は、入射した照射光を反射させて伝播方向を変え、色分離部13に入射させる。これにより、光源部12から色分離部13に照射光が供給される。
 色分離部13は、2枚のダイクロイックミラー40、41、反射ミラー42、リレーレンズ43を備える。この色分離部13は、光源部12から出射された照射光をダイクロイックミラー40、41により、赤(R)、緑(G)、及び青(B)の3色の光に分離する。
 ダイクロイックミラー40は、光源部12から供給された照射光が入射するように配置されている。また、ダイクロイックミラー40は、略板状に形成され、照射光の光軸に対して略45度傾いて設けられている。ダイクロイックミラー40は、赤色光を反射させ、緑色光と青色光とを透過させる特性を有しており、白色光である照射光のうち、赤色光成分のみを反射させ、緑色光成分と青色光成分とを透過させる。
 ダイクロイックミラー40で反射した赤色光は、画像形成部14に入射する。一方、ダイクロイックミラー40を透過した緑色光と青色光とは、ダイクロイックミラー41に入射する。
 ダイクロイックミラー41は、ダイクロイックミラー40と同様に、略板状に形成され、照射光の光軸に対して略45度傾いて設けられている。ダイクロイックミラー41は、緑色光を反射させ、青色光を透過させる特性を有しており、ダイクロイックミラー40を透過した緑色光成分及び青色光成分の照射光のうち、緑色光成分を反射させ、青色光成分を透過させる。
 ダイクロイックミラー41で反射した緑色光は、画像形成部14に入射する。一方、ダイクロイックミラー41を透過した青色光は、反射ミラー42に入射する。反射ミラー42は、ダイクロイックミラー40、41と同様に、略板状に形成され、照射光の光軸に対して略45度傾いて設けられている。反射ミラー42で反射した青色光は、リレーレンズ43に導かれ、画像形成部14に入射する。
 画像形成部14は、赤色光用画像形成パネル44、緑色光用画像形成パネル45、青色光用画像形成パネル46、反射ミラー47、48、集光レンズ49、及びクロスダイクロイックプリズム50などから構成されている。
 ダイクロイックミラー40、41により分離された3色の光のうち、赤色光は、反射ミラー47、集光レンズ49を介して赤色光用画像形成パネル44に入射し、緑色光は、集光レンズ49を介して緑色光用画像形成パネル45に入射し、青色光は、反射ミラー48、及び集光レンズ49を介して青色光用画像形成パネル46に入射する。
 赤色光用画像形成パネル44は、例えば、透過型のLCDであり、集光レンズ49とクロスダイクロイックプリズム50との間に配置されている。赤色光用画像形成パネル44は、透過する赤色光を変調することによって、赤色成分の画像情報を付与した赤色の画像光を生成し、その赤色の画像光をクロスダイクロイックプリズム50に入射させる。
 緑色光用画像形成パネル45は、赤色光用画像形成パネル44と同様に構成されており、透過する緑色光を変調することによって、緑色成分の画像情報を付与した緑色の画像光を生成し、その緑色の画像光をクロスダイクロイックプリズム50に入射させる。さらに、青色光用画像形成パネル46も、赤色光用画像形成パネル44と同様に構成されており、透過する青色光を変調することによって、青色成分の画像情報を付与した青色の画像光を生成し、その青色の画像光をクロスダイクロイックプリズム50に入射させる。
 クロスダイクロイックプリズム50は、ガラスなどの透明素材を用いて略立方体に形成され、互いに交差するダイクロイック面50a、50bを内部に備えている。ダイクロイック面50aは、赤色光を反射させ、緑色光と青色光とを透過させる特性を有している。ダイクロイック面50bは、青色光を反射させ、赤色光と緑色光とを透過させる特性を有している。クロスダイクロイックプリズム50に入射した赤色の画像光は、ダイクロイック面50aで反射して投射レンズ15に入射する。緑色の画像光は、各ダイクロイック面50a、50bを透過して投射レンズ15に入射する。そして、青色の画像光は、ダイクロイック面50bで反射して投射レンズ15に入射する。
 このように、クロスダイクロイックプリズム50は、入射した各色の画像光を同一光軸上にまとめた合成画像光として投射レンズ15に入射させる。これにより、赤、緑、青の各色の画像情報が付与された合成画像光が投射レンズ15によって投射され、フルカラーの画像がスクリーンなどに表示される。
 制御部17は、画像形成パネル44~46にRGB3色の画像を表示させる制御を行う。また、制御部17は、他に以下の処理も行う。例えば、ズームダイヤル21の操作信号を受けると、スクリーン20に投射される画像の大きさを調節する。光量調節ダイヤル22の操作信号を受けると、スクリーン20に投射される画像の明るさを調節する。フォーカスダイヤル23の操作信号を受けると、投射レンズ15のピント調節機構(不図示)を作動させ、スクリーン20に投射された画像の中央部のピントを調節する。上下ピント調節ダイヤル24の操作信号を受けると、姿勢調節装置(不図示)の第1モータを回転させる。これにより、投射レンズ15を光軸に直交する水平軸を中心に回転させ、投射レンズ15の上下方向の傾きを調節する。左右ピント調節ダイヤル25の操作信号を受けると、姿勢調整装置の第2モータを回転させる。これにより、投射レンズ15を光軸に直交する鉛直軸を中心として回転させ、投射レンズ15の左右方向の傾きを調節する。画面修正ダイヤル26の操作信号を受けると、画像形成パネル44~46の画像形成面に形成される画像の表示サイズ及び形状を変更する。例えば、投射レンズ15の傾き角度に応じて矩形画像が台形画像として表示されることがないように表示サイズ及び形状を変更する。
 図4に示すように、画像は、投射レンズ15の光軸Lに対して、上側でスクリーン20に投射される。画像形成パネル44~46の中心は、投射レンズ15の光軸Lに対して、投射された像(スクリーン20の投射面)の中央位置のずれる方向と逆の方向、すなわち、投射レンズ15の光軸Lに対して、下側にシフトして固定される。なお、図4及び図5においては、煩雑化を防ぐため、画像形成パネル44~46のうち、画像形成パネル45のみを図示している。
 画像形成パネル44~46のシフト量について、図5を用いて説明する。画像形成パネル44~46をシフトする量(シフト量)Sとしては、投射レンズ15の光軸Lから画像形成パネル44~46中心までの距離をY、画像形成パネル44~46のシフト方向の長さをH、とした場合に、距離Yを長さHで除して求められる画像形成パネル44~46をシフトする量、シフト量S=Y/Hにより定義される。すなわち、S=0.5の時は、図5に示すように、画像形成パネル44~46の光軸Lに近い方の端面が、投射レンズ15の光軸Lと一致する場合である。また、S>0.5(Sが0.5より大きい)の時は、画像形成パネル44~46の光軸Lに近い方の端面が、投射レンズ15の光軸Lから離れる方向にシフトする。S=0の場合は、画像形成パネル44~46の中心と、投射レンズ15の光軸Lとが一致して、従来の遠距離投射タイプに近い配置になる。
 画像形成パネル44~46をシフトする量Sとしては、0.4を超え0.7未満とすることが好ましい。シフト量Sが0.4を超えると、0.4以下の場合に比べて、投射レンズの光軸に垂直な方向の温度分布の影響が目立たなくなる。一方シフト量Sが0.7未満であると、0.7以上の場合に比べて、画像形成パネル44~46のシフト量が大きくなり過ぎることがなく、レンズ系が大きくなることを抑えて、製造適性の低下が防止される。従って、画像形成パネル44~46のシフト量Sを上記範囲に納めることで、投射レンズ15の光軸に垂直な方向の温度分布の影響を軽減しながら、高性能な製品を提供することができる。画像形成パネル44~46をシフトする量Sは、0.45を超え0.6未満とすることがより好ましい。
 図4に示すように、投射レンズ15は、画像形成パネル44~46側から順に配される第1レンズL1~第5レンズL5及び開口絞り51を保持する鏡筒52を備えている。第1レンズL1は両側に凸面を有し、第2レンズL2は、スクリーン20側に凹面及び画像形成パネル44~46側に凸面を有している。第3レンズL3は両側に凸面を有し、第4レンズL4は、スクリーン20側に凸面で画像形成パネル44~46側に平面を有している。第5レンズL5は、スクリーン20側に凸の非球面及び画像形成パネル44~46側に平面を有している。
 鏡筒52は、複雑な断面形状を有するため、ポリカーボネート等の合成樹脂により成形されている。なお、鏡筒52の一部又は全部を金属製としてもよい。
 第4レンズL4の出射面側には、Fナンバーを決定する円形の開口絞り51が設けられており、開口絞り51の位置が絞り位置となる。画像形成パネル44~46のそれぞれの位置を通過した光は、投射レンズ15内における通過経路の概略を実線で、その光の中心を一点鎖線で、示してある。
 画像形成パネル44~46が下側にシフトして配置される場合、投射レンズ15内に入射した光は、投射レンズ15内の絞り位置まで、投射レンズ15内の画像形成パネル44~46がシフトした方向、すなわち、投射レンズ15の光軸Lに対し、主に下側を通過する。そして、絞り位置において、光の通過経路が反転し、投射レンズ15の上側を主に通過し、スクリーン20に投射される。従って、画像形成パネル44~46がシフトした側の投射レンズが、光の通過により加熱され、投射レンズ15内において、投射レンズ15の光軸に垂直な方向に温度分布が生じる。
 この温度差が大きいと、第1レンズL1~第5レンズL5を保持する鏡筒52にも、一方のみの加熱による変形が生じる。この変形によって、第1レンズL1~第5レンズL5が傾き、スクリーンに投射される画像の品質が低下する。更に、第1レンズL1~第5レンズL5が傾くことにより、第1レンズL1~第5レンズL5の回転対称性が崩れるため、投射される画像全体の解像力が低下するほかに、像面湾曲の発生による対角方向でのピント位置ずれなどが発生し、投射画像全体の性能劣化につながる。
 上述したように、鏡筒52は、投射レンズ15の光軸Lに対して画像形成パネル44~46がシフトした側の第1部分52A(図6参照)では温度上昇が大きく、投射レンズ15の光軸Lに対して画像形成パネル44~46がシフトした側とは反対側の第2部分52B(図6参照)では温度上昇が小さい。そこで、温度調整部16は、第1部分52Aを冷却し、第2部分52Bを加熱する機能を有する。
 図6に示すように、温度調整部16は、冷却ダクト60と、加熱ダクト61と、連結ダクト62と、送風機27、28とを備える。なお、温度調整部16により、冷却する第1部分52A及び加熱する第2部分52Bは、開口絞り51の位置よりも画像形成パネル44~46側にあることが好ましい。
 冷却ダクト60は、一端に位置する吸気口60aに送風機27が取り付けられ、他端が光源30に向かって延びる四角形断面の筒状に形成されている。加熱ダクト61は、一端に位置する排気口61aに送風機28が取り付けられ、他端が光源30に向かって延びる四角形断面の筒状に形成されている。加熱ダクト61は、冷却ダクト60と平行に配される。ダクト60~62は、例えば、鏡筒52と同様に合成樹脂から成形されている。
 送風機27は、吸気口60aを通じて冷却ダクト60へ空気を吸引する吸気ファンであり、送風機28は、排気口61aを通じて加熱ダクト61から空気を排出する排気ファンである。送風機27、28は、例えば、同一のプロペラファンを使用し、ケース11に対して向きを変えて取り付けられている。送風機27は、鉛直方向において投射レンズ15よりも下方に、送風機28は、鉛直方向において投射レンズ15よりも上方に位置する。
 送風機27によって吸気口60aから吸引される空気は、冷却ダクト60を通って光源30に送られる。冷却ダクト60は、鏡筒52の第1部分52Aと対面する接続部63を有する。接続部63は、端縁が第1部分52Aの外周面に沿った円弧状に形成されており、冷却ダクト60に対して第1部分52Aを露呈し、冷却ダクト60内に通じる第1開口部63Aを有する。冷却ダクト60内に送られた空気の一部は、第1開口部63Aを通じて第1部分52Aに送られる。
 送風機28によって、加熱ダクト61を通った空気は排気口61aからケース11の外部へ排出される。加熱ダクト61は、鏡筒52の第2部分52Bと対面する接続部64を有する。接続部64は、端縁が第2部分52Bの外周面に沿った円弧状に形成されており、加熱ダクト61に対して第2部分を露呈し、加熱ダクト61内に通じる第2開口部64Aを有する。
 連結ダクト62は、冷却ダクト60の他端と、加熱ダクト61の他端とを連結し、U字型に湾曲した筒状に形成されている。連結ダクト62は、光源30及びリフレクタ31の周囲に配され、リフレクタ31から照明光が出射する面が開口されている。連結ダクト62は、冷却ダクト60から送られる空気を光源30に通過させて加熱ダクト61に送る。光源30は周囲に熱を排出するため、冷却ダクト60から送られる空気は、光源30を通過させることにより加熱され、加熱ダクト61に送られる。
 以上のように、温度調整部16では、送風機27、28により、冷却ダクト60の吸気口60aから吸引した空気を、第1部分52A、光源30、及び第2部分52Bに順に通過させる。冷却ダクト60を通る空気は、送風機27によってケース11の外部から吸引されたものであるから、ケース11内の空気より温度が低い。よって、冷却ダクト60から第1開口部63Aを通じて第1部分52Aに送られる空気は、第1部分52Aを冷却することができる。一方、加熱ダクト61を通る空気は、光源30によって加熱されたものであるから、冷却ダクト60を通る空気よりも温度が高い。よって、加熱ダクト61から第2開口部64Aを通じて第2部分52Bに送られる空気は、第2部分52Bを加熱することができる。
 第1部分52Aを冷却し、第2部分52Bを加熱することによって、投射レンズ15の鏡筒52の周方向での温度分布が均一になり、偏った温度分布に起因して鏡筒52の一部が変形することが抑えられる。特に、光が通過することで温度が上昇した鏡筒52の下側(第1部分52A)と、鏡筒52の下側に反対する側の上側(第2部分52B)との温度差を小さくすることができ、投射レンズ15内の第1レンズL1~第5レンズL5の傾きが防止される。このようにして、本発明の画像劣化防止方法が行われる。
 <第2実施形態>
 上記第1実施形態では、加熱ダクト61を通過し、加熱された空気の一部が第2開口部64Aを通って第2部分52Bに送られるものである。図7に示す第2実施形態では、加熱された空気をより積極的に第2部分52Bに送るため、第2部分52Bに送る風量を調整する風量調整機構を有する。この場合、風量調整機構は、例えば、複数の整流フィン65を備えるルーバ機構である。
 複数の整流フィン65は、加熱ダクト61の内部、且つ連結ダクト62と第2部分52Bとの間に、互いに平行に配設される。整流フィン65は、加熱ダクト61の筒心方向と平行な第1位置(実線で示す位置)と、この第1位置に対して傾斜し、先端が第2部分52Bに向かう第2位置(二点鎖線で示す位置)との間で揺動自在に取り付けられている。第1位置にある整流フィン65は、加熱ダクト61内の空気を排気口61aに導き、第2位置にある整流フィン65は、加熱ダクト61内の空気を第2部分52Bに導く。なお、図7に示す例では、整流フィン65は、連結ダクト62と第2部分52Bとの間に配されているが、これに限らず、連結ダクト62と排気口61aとの間に配されていればよい。
 図8に示すように、例えば、複数の整流フィン65は、一端に形成された連結ピン65aを介してリンク棒66に連結されており、リンク棒66は、加熱ダクト61に対してスライド自在に取り付けられている。本実施形態の風量調整機構は、例えば、第1部分52A及び第2部分52Bの温度を検出する温度センサと、リンク棒66を駆動して整流フィン65を第1位置と第2位置との間で移動させる駆動部(ともに図示せず)とを備え、温度センサで検出した第1部分52Aと第2部分52Bとの温度差に応じて駆動部を制御し、風量を調整する。駆動部は、例えば、第1部分52Aと第2部分52Bとの温度差が一定範囲を超える場合に、整流フィン65を第1位置にし、一定範囲内では第2位置にする。これにより、加熱ダクト61から第2部分52Bに送る風量を調整することができる。
 なお、上記のように自動で整流フィン65を移動させる構成に限定するものではなく、例えば、ケース11に設けられた操作レバーを手動操作することでリンク棒66がスライドするとその駆動力が各整流フィン65に伝わり、整流フィン65が第1位置と第2位置との間で移動するようにしてもよい。
 <第3実施形態>
 上記第1及び第2実施形態では、冷却ダクト60の吸気口60a、加熱ダクト61の排気口61aに送風機27,28を取り付け、ケース11の外部から空気を吸引して鏡筒52を冷却し、また加熱した空気をケース11の外部へ排出する構成としている。図9に示す第3実施形態では、冷却ダクト72の吸気口72a、加熱ダクト73の排気口73aをケース11内に配置し、排気口73aから排出した空気で鏡筒52を加熱する。第3実施形態では、第1及び第2実施形態と同一の部分及び部材については同一の符号を示して説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
 本実施形態のプロジェクタ70を構成する温度調整部71は、冷却ダクト72と、加熱ダクト73と、連結ダクト74と、送風機27、28とを備える。また、ケース11の側面には、上記第1実施形態における送風機27,28の代わりにメッシュ77が設けられている。メッシュ77は、ケース11に形成された開口部78を覆っている。なお、開口部78を覆うものはメッシュ77に限らず、例えば、複数のフィンを取り付けてもよい。
 冷却ダクト72は、一端に位置する吸気口72aが鏡筒52の第1部分52Aと対面し、他端が光源30に向かって延びる四角形断面の筒状に形成されている。冷却ダクト72には、吸気口72aと、光源30との間に送風機27が取り付けられている。送風機27によって吸気口72aから吸引される空気は、冷却ダクト72を通って光源30に送られる。冷却ダクト72を吸気口72aからケース11の側面へ延長した位置のケース11の側面にメッシュ77及び開口部78が配されている。
 加熱ダクト73は、一端に位置する排気口73aが鏡筒52の第2部分52Bと対面し、他端が光源30に向かって延びる四角形断面の筒状に形成されている。加熱ダクト73には、排気口73aと、光源30との間に送風機28が取り付けられている。送風機28によって、加熱ダクト73を通った空気は排気口73aから排気され、第2部分52Bへ送られる。加熱ダクト73は、冷却ダクト72と平行に配される。加熱ダクト73を排気口73aからケース11の側面へ延長した位置のケース11の側面にメッシュ77及び開口部78が配されている。
 連結ダクト74は、冷却ダクト72の他端と、加熱ダクト73の他端とを連結し、U字型に湾曲した筒状に形成されている。連結ダクト74は、上記第1実施形態の連結ダクト62と同様に、光源30及びリフレクタ31の周囲に配され、冷却ダクト72から送られる空気を光源30に通過させて加熱ダクト73に送る。
 以上のように、温度調整部71では、送風機27、28により、冷却ダクト72の吸気口72aから吸引した空気を、第1部分52A、光源30、及び第2部分52B側の加熱ダクト73に順に通過させ、加熱ダクト73の排気口73aから第2部分52Bに空気を送る。吸気口72aから冷却ダクト72へ空気が吸引されることにより、第1部分52A付近の空気が吸引される。メッシュ77及び開口部78を通して外部の空気がケース11内へ送られるため、第1部分52Aを冷却することができる。一方、加熱ダクト73を通る空気は、光源30によって加熱されたものであるので、冷却ダクト72を通る空気よりも温度が高い。よって、加熱ダクト61から排気口73aを通じて第2部分52Bに送られる空気は、第2部分52Bを加熱することができる。
 なお、本実施形態の温度調整部71においても、上記第2実施形態と同様に、第2部分52Bに送る風量を調整する風量調整機構を設けてもよい。この場合、排気口73aに、上記第2実施形態と同様に、複数の整流フィン65を備えるルーバ機構を設けることが好ましい。なお、風量調整機構の配置はこれに限らず、連結ダクト74と排気口73aとの間に配されることが好ましい。
 また、上記第1及び第2実施形態では、吸気口60aに送風機27を、排気口61aに送風機28を取り付け、上記第3実施形態では、吸気口72aと光源30との間に送風機27を、排気口73aと光源30との間に送風機28を取り付けているが、送風機27,28の取り付け位置はこれらに限定するものではなく、冷却ダクト、連結ダクト、加熱ダクトのいずれか1つに取り付けられ、冷却ダクトの吸気口から吸引した空気の少なくとも一部を加熱ダクトの排気口へと送ることができる取り付け位置であればよい。また、2つの送風機27,28を取り付ける構成に限定するものではなく、例えば、1つの送風機を冷却ダクト、連結ダクト、加熱ダクトのいずれか1つに取り付ける構成でもよい。
 <第4実施形態>
 上記第1~第3実施形態では、光源の光をダイクロイックミラーで色分離された赤、緑、青の光に3枚の画像形成パネルでそれぞれ画像情報を付与し、クロスダイクロイックプリズムで合成して投射レンズ15に入射させる3板式のプロジェクタの例で説明している。図10に示す第4実施形態では、赤、緑、及び青の光に1枚の画像形成パネル83で画像情報を付与する単板式のプロジェクタの例を示す。第4実施形態では、第1~第3実施形態と同一の部分及び部材については同一の符号を示して説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
 本実施形態のプロジェクタ80は、ケース11に、光源部81、照明光学系82、画像形成パネル83、投射レンズ15、温度調整部16、及び制御部84が収容されている。光源部81は、上記第1~第3実施形態と同様の光源30及びリフレクタ31を備える。
 上記第1及び第2実施形態と同様に、光源30及びリフレクタ31の周囲に連結ダクト62が配され、温度調整部16は、第1部分52Aを冷却するとともに、第2部分52Bを加熱する。なお、プロジェクタ80を構成する温度調整部としては、上記第1及び第2実施形態と同様の温度調整部16に限らず、上記第3実施形態と同様の温度調整部71でもよい。
 照明光学系82は、反射ミラー85と、カラーホイール86と、インテグレータ87と、集光レンズ88とを備える。反射ミラー85は、光源30が照射し、リフレクタ31によって集光された照射光の光軸の向きを変える。反射ミラー85で反射した照射光は、カラーホイール86に向かう。
 カラーホイール86は、R,G,及びBの3色のフイルタが等分配置されている。カラーホイール86を透過させた光は、インテグレータ87に入射される。インテグレータ87は、入射した光を内面で全反射させ、全反射を繰り返すことによって光束の密度を均一化して光出射する。出射された光は集光レンズ88で集光され画像形成パネル83を照射する。画像形成パネル83は、3色の画像光を1枚で生成する単板式のDMDを採用している。なお、画像形成パネル83の中心は、上記第1~第3実施形態の画像形成パネル44~46と同様に、投射レンズ15の光軸Lに対して、下側にシフトして固定される。
 制御部84は、画像形成パネル83の画像形成面にR、G、Bの3色の画像を順次表示させるとともに、この画像形成パネル83に表示される3色の画像に合わせてカラーホイール86を回転させる。光源部81が発した光はカラーホイール86で各色に時分割され、インテグレータ87、集光レンズ88を介して画像形成パネル83を照射する。カラーホイール86で時分割され、画像形成パネル83によって画像情報が付与された画像光が投射レンズ15によって投射され、フルカラーの画像がスクリーンなどに表示される。
 上記第1~第4実施形態では、光源として、白色光を発光するキセノンランプやハロゲンランプを使用しているが、これに限らず、RGBの3色を順次発光するLED光源装置を用いてもよい。また、白色光を発光する光源を使用する場合には、画像形成パネルとして1枚の透過型カラー液晶パネルを用いてもよい。
 上記各実施形態では、プロジェクタをテーブルなどの台上に設置した状態を例に上げて説明しているが、これに限らず、本発明のプロジェクタは、天井から吊り下げて使用することも可能であり、この場合、上記各実施形態で説明した「上側」、「下側」、「上方」、「下方」などの表現は、全て上下方向が逆になる。
 上記各実施形態では、スクリーンに像を投射する例で説明したが、投射面はスクリーンに限定されず、様々な投射面に対して投射するプロジェクタとして用いることができる。また、上記各実施形態では、送風機27,28としてプロペラファンを用いているが、これに限らず、例えば、シロッコファンなど他の送風機を用いてもよい。
10,70,80 プロジェクタ
11 ケース
12,81 光源部
13 色分離部
14 画像形成部
15 投射レンズ
16,71 温度調整部
17,84 制御部
20 スクリーン
21 ズームダイヤル
22 光量調節ダイヤル
23 フォーカスダイヤル
24 上下ピント調節ダイヤル
25 左右ピント調節ダイヤル
26 画面修正ダイヤル
27,28 送風機
30 光源
31 リフレクタ
32,33 フライアイレンズ
34 偏光変換素子
35 コンデンサレンズ
36,85 反射ミラー
40,41 ダイクロイックミラー
42,47,48 反射ミラー
43 リレーレンズ
44~46,83 画像形成パネル
49,88 集光レンズ
50 クロスダイクロイックプリズム
50a,50b ダイクロイック面
51 開口絞り
52 鏡筒
52A,63A 第1部分
52B,64A 第2部分
60,72 冷却ダクト
61,73 加熱ダクト
62,74 連結ダクト
60a,72a 吸気口
61a,73a 排気口
63,64 接続部
65 整流フィン
65a 連結ピン
66 リンク棒
77 メッシュ
78 開口部
82 照明光学系
86 カラーホイール
87 インテグレータ
L1~L5 第1レンズ~第5レンズ
L 投射レンズの光軸
Y 投射レンズの光軸から画像形成パネル中心までの距離
H 投射レンズの光軸から画像形成パネルのシフト方向の長さ
 

Claims (9)

  1. 光源と、
    前記光源から照射される光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像形成パネルと、
    レンズ及び前記レンズを保持する鏡筒を有し前記画像形成パネルで形成された画像光を投射する投射レンズと、
     を有し、
    前記投射レンズの光軸に対して前記画像形成パネルの中心がシフトして配され、
     前記投射レンズの光軸に対して前記画像形成パネルがシフトした側の前記鏡筒の第1部分を冷却する空気を通過させる冷却ダクトと、
     前記投射レンズの光軸に対して前記画像形成パネルがシフトした側とは反対側の前記鏡筒の第2部分を加熱する空気を通過させる加熱ダクトと、
     前記冷却ダクトと前記加熱ダクトを連結し、前記冷却ダクトからの空気を前記光源に通過させて前記加熱ダクトに送る連結ダクトと、
     前記冷却ダクト、前記連結ダクト、又は前記加熱ダクトのいずれかに取り付けられ、前記冷却ダクトの吸気口から吸引した空気の少なくとも一部を前記加熱ダクトの排気口へ送る送風機と、
    を備えるプロジェクタ。
  2.  前記排気口からの排気を前記第2部分に送り、前記第2部分を加熱する請求項1に記載のプロジェクタ。
  3.  前記冷却ダクトは、前記第1部分を露呈する第1開口部を有し、
     前記加熱ダクトは、前記第2部分を露呈する第2開口部を有する請求項1に記載のプロジェクタ。
  4.  前記連結ダクトと前記排気口の間に、前記第2部分に送る風量を調整する風量調整機構を有する請求項1から3いずれか1項記載のプロジェクタ。
  5.  前記鏡筒は合成樹脂製である請求項1から4いずれか1項記載のプロジェクタ。
  6.  前記第1部分及び前記第2部分は、前記投射レンズのFナンバーを決定する絞りの位置よりも前記画像形成パネル側にある請求項1から5いずれか1項記載のプロジェクタ。
  7.  前記投射レンズの光軸から前記画像形成パネルの中心までの距離をYと、
     前記画像形成パネルのシフト方向における長さをHと、
     前記距離Yを前記長さHで除して求められる前記画像形成パネルのシフト量をS=Y/Hとした場合に、
     前記シフト量Sは、0.4<S<0.7の範囲内である請求項1から6いずれか1項記載のプロジェクタ。
  8.  光源と、前記光源から照射される光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像形成パネルと、レンズ及び前記レンズを保持する鏡筒を有し前記画像形成パネルで形成された画像光を投射する投射レンズと、を有し、前記投射レンズの光軸に対して前記画像形成パネルの中心をシフトして配したプロジェクタの画像劣化防止方法において、
     前記光軸に対して前記画像形成パネルがシフトした側の前記鏡筒の第1部分と、前記光源と、前記光軸に対して前記画像形成パネルがシフトした側とは反対側の前記鏡筒の第2部分と、をダクトによって連結し、
     前記ダクトに設けられる送風機により、前記第1部分側の前記ダクトの吸気口から吸引した空気を、前記第1部分、前記光源、及び前記第2部分側の前記ダクトに順に通過させ、前記第2部分側の前記ダクトの排気口の空気を前記第2部分に送るプロジェクタの画像劣化防止方法。
  9.  光源と、前記光源から照射される光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像形成パネルと、レンズ及び前記レンズを保持する鏡筒を有し前記画像形成パネルで形成された画像光を投射する投射レンズと、を有し、前記投射レンズの光軸に対して前記画像形成パネルの中心をシフトして配したプロジェクタの画像劣化防止方法において、
     前記光軸に対して前記画像形成パネルがシフトした側の前記鏡筒の第1部分と、前記光源と、前記光軸に対して前記画像形成パネルがシフトした側とは反対側の前記鏡筒の第2部分とをダクトで連結し、
     前記ダクトは、前記第1部分を露呈する第1開口部と、前記第2部分を露呈する第2開口部とを有し、
     前記ダクトに設けられる送風機により、前記鏡筒の第1部分側の前記ダクトの吸気口から吸引した空気を、前記第1部分、前記光源、及び前記第2部分に順に通過させるプロジェクタの画像劣化防止方法。
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