JP2009157164A - 投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投影光学系として、ズームポジションによってF値が変化するズームレンズを用いた場合であっても、ズームポジションの変更による投影像のコントラストの低下を、効果的に抑制することができる投影装置を提供する。
【解決手段】投影光学系は、ズームポジションによりF値が変化するズーム光学系であり、照明光学系及び投影光学系のうち少なくとも一方に、F値を変化させるための可変絞りを有し、投影光学系のズームポジションを検知するズームポジション検知手段と、ズームポジション検知手段で検知した投影光学系のズームポジションに応じて、照明光学系のF値と投影光学系のF値とが近づくように、可変絞りの開口径を調整する可変絞り調整手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホームシアター用プロジェクターなどに用いることのできる投影装置に関する。
近年、液晶やデジタル・マイクロミラー・デバイス(以下、「DMD」ともいう)などの画像表示素子によって変調された照明光を、スクリーンなどの被投影面に投影する投影装置が、ホームシアター用プロジェクターなどとして広く用いられるようになってきた。
このような投影装置は、通常、照明光を変調する画像表示素子と、該画像表示素子に照明光を照射するための照明光学系と、該画像表示素子による変調光を被投影面に投影するための投影光学系とを有している。
かかる投影装置において、スクリーンに投影される投影像の明るさ及びコントラストは、上記投影光学系の絞り状態に影響される。即ち、投影光学系に設けられた絞りの開口径が大きい場合、投影像は明るくなるがコントラストが低下する。逆に絞りの開口径が小さい場合には、投影像は暗くなるがコントラストが向上する。このとき、照明光学系のF値が投影光学系のF値に近いほど、コントラストを向上させる効果はより高くなる。
そのため、照明光学系と投影光学系の両方に可変絞りを有し、両者を連動して動作させることにより、高いコントラストの投影像を得る投影装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
一方、設置の自由度を高めるなどの観点から、投影像のズーミング機能が要求され、投影光学系として、2倍以上の高倍率ズームレンズを用いた投影装置が提案されている(例えば、特許文献3、4参照)。
特開平7−270719号公報 特開2005−301069号公報 特開平5−107503号公報 特開2002−90705号公報
特許文献3、4に記載されているような、投影光学系としてズームレンズを用いた投影装置においては、いずれのズームポジションにおいても、高いコントラストを有する投影像を得ることができる投影装置が求められている。
しかし、投影光学系として用いるズームレンズは、絞りの開口径が一定であっても、ズームポジションによってF値が変化してしまうものが一般的である。ズームポジションに拘わらずF値がほぼ一定となるズームレンズも知られているが、設計や製造の難度が高く、高価な物となってしまう。一方、照明光学系のF値は、投影光学系のズームポジションによっては変化しない。
そのため、特許文献1、2の記載のように、照明光学系と投影光学系の可変絞りを連動して動作させて両者のF値を一致させたとしても、ズームポジションを変更すると投影光学系のF値が変化し、両者のF値の差が大きくなってしまうため、投影像のコントラストを十分に向上させることができないという問題があった。
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、投影光学系として、ズームポジションによってF値が変化するズームレンズを用いた場合であっても、ズームポジションの変更による投影像のコントラストの低下を、効果的に抑制することができる投影装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有するものである。
1. 照明光を変調する画像表示素子と、該画像表示素子に照明光を照射するための照明光学系と、該画像表示素子による変調光を被投影面に投影するための投影光学系と、を備えた投影装置において、
前記投影光学系は、ズームポジションによりF値が変化するズーム光学系であり、
前記照明光学系及び前記投影光学系のうち少なくとも一方に、F値を変化させるための可変絞りを有し、
前記投影光学系のズームポジションを検知するズームポジション検知手段と、
前記ズームポジション検知手段で検知した前記投影光学系のズームポジションに応じて、前記照明光学系のF値と前記投影光学系のF値とが近づくように、前記可変絞りの開口径を調整する可変絞り調整手段と、を有することを特徴とする投影装置。
2. 前記可変絞り調整手段は、前記照明光学系のF値が、前記投影光学系のF値の0.9倍〜1.1倍の範囲となるように、前記可変絞りの開口径を調整することを特徴とする前記1に記載の投影装置。
3. 前記照明光学系に、F値を変化させるための可変絞りを有し、
前記可変絞り調整手段は、前記照明光学系の可変絞りの開口径を調整することを特徴とする前記1又は2に記載の投影装置。
4. 前記投影光学系に、F値を変化させるための可変絞りを有し、
前記可変絞り調整手段は、前記投影光学系の可変絞りの開口径を調整することを特徴とする前記1又は2に記載の投影装置。
5. 前記照明光学系及び前記投影光学系の両方に、それぞれのF値を変化させるための可変絞りを有し、
前記可変絞り調整手段は、前記照明光学系の可変絞り及び前記投影光学系の可変絞りの両方の開口径を調整することを特徴とする前記1又は2に記載の投影装置。
6. 投影する画像データの輝度レベルが所定値よりも低い場合に、輝度レベルが増加するように該画像データを補正する画像データ演算部を有し、
前記可変絞り調整手段は、前記補正による輝度レベルの増加を打ち消すように、前記照明光学系及び前記投影光学系の可変絞りの開口径を小さくすることを特徴とする前記5に記載の投影装置。
7. 前記画像表示素子は、デジタル・マイクロミラー・デバイスであることを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の投影装置。
請求項1に記載の発明によれば、ズームポジション検知手段で検知した投影光学系のズームポジションに応じて、照明光学系のF値と投影光学系のF値とが近づくように、可変絞りの開口径を調整するため、ズームポジションの変更による投影像のコントラストの低下を効果的に抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、照明光学系のF値が、投影光学系のF値の0.9倍〜1.1倍の範囲となるように可変絞りの開口径を調整するため、ズームポジションの変更による投影像のコントラストの低下をより効果的に抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、照明光学系の可変絞りを調整して、照明光学系のF値を投影光学系のF値に近づけるため、幅広いF値の投影状態を実現することができる。また、照明光学系はズーム機構が不要であるため、簡易な構成で可変絞りを設けることができる。
請求項4に記載の発明によれば、投影光学系の可変絞りを調整して、投影光学系のF値を照明光学系のF値に近づけるため、調整後のF値は、ズームポジションに拘わらず一定に保つことができる。そのため、ズームポジションに拘わらず、投影像の明るさ、コントラストを一定の状態に保つことができる。
請求項5に記載の発明によれば、照明光学系及び投影光学系の両方の可変絞りでF値を調整するため、ズームポジションに応じて最適なコントラスト状態で投影を行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、投影する画像データの輝度レベルが所定値よりも低い場合に、輝度レベルが増加するように該画像データを補正し、補正による輝度レベルの増加を打ち消すように、照明光学系及び投影光学系の可変絞りの開口径を小さくするため、階調性豊かで、ダイナミックレンジの広い投影画像を得ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、画像表示素子として、デジタル・マイクロミラー・デバイスを用いているため、照明光学系のF値と投影光学系のF値とを近づけることによるコントラストの改善効果が高く、ズームポジションの変更による投影像のコントラストの低下をより効果的に抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜4を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態における投影装置101の構成図である。投影装置101は、照明光を変調する画像表示素子(DMD24)と、画像表示素子に照明光を照射するための照明光学系と、画像表示素子による変調光を被投影面に投影するための投影光学系20とを有している。
照明光学系は、光源(放電ランプ11)、光源から出射した光を集光する集光光学系(ランプリフレクタ12)、集光光学系によって集光されて入射面から入射した光を面内光量分布の均一性を高めて出射面から出射するロッドインテグレータ15、ロッドインテグレータの出射面から出射した光を画像表示素子に導くための照明リレー光学系18などから構成されている。
光源としては、白色光を発し、単位面積当たりの光量が大きい放電ランプ11を用いることが好ましい。放電ランプ11の種類に特に制限はなく、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプなど、投影装置に用いられる光源ランプの中から適宜選択して用いることができる。
集光光学系として機能するランプリフレクタ12は楕円面からなる反射面を有し、その焦点位置に放電ランプ11が配置されている。そのため、放電ランプ11からの光束は収束光として出射し、カラーホイール14に入射する。この他、放物面を有するランプリフレクタを用いて、ランプリフレクタから出射した平行光を、コンデンサーレンズを用いて収束光とする構成とすることもできる。
カラーホイール14は、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)の波長の光をそれぞれ透過させる3色のカラーフィルターで構成される。これを回転させることで照明光の色が時間的に順次切り替るため、各色に対応した画像情報をDMD24に順次切り替えて表示することにより、投影像をカラー化することができる。カラーフィルターは、R、G、Bの3色の組み合わせに限られず、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色の組み合わせなど、カラー画像の表示が可能な他の組み合わせを用いてもよい。また、カラーホイール14は、モノクロ画像の投影装置や、各色毎にDMDと照明光学系とを備えた形態の投影装置の場合には省略することもできる。
カラーホイール14を通過した光束は、ロッドインテグレータ15に入射する。ロッドインテグレータ15に入射した光束は、壁面で反射を繰り返すことでミキシングされ、ロッドインテグレータ15の出射面では、面内光量分布の均一性が高められる。ロッドインテグレータ15での反射回数に応じて、照明リレー光学系18内に複数の2次光源像が形成され、これらが重畳してDMD24を照明することにより、均一性の高い照明が実現される。
ロッドインテグレータ15の後方には、照明リレー光学系18、プリズムユニット23、DMD24が配設され、ロッドインテグレータ15から出た光は、照明リレー光学系18を経て、DMD24を照明する。
照明リレー光学系18は、プリズムユニット23に張り合わされたエントランスレンズ19と共に、ロッドインテグレータ15の出射面の像をDMD24の表示面に投影させ均一照明を行う。ロッドインテグレータ15の出射面はDMD24の表示面と共役であり、ロッドインテグレータ15の出射面の形状をDMD24の表示領域と略相似形にすることにより、効率よく照明できる。
反射型の画像表示素子であるDMD24は、多数のマイクロミラーがマトリックス状に配置された表示面を有し、そのマイクロミラー1枚で表示画像の1画素を構成するものである。マイクロミラーの傾きは個別に駆動制御される構成になっており、各マイクロミラーはON状態とOFF状態との2つの傾き状態をとり得るようになっている。ON状態のマイクロミラーでは投影光学系20に向けて照明光が反射され、OFF状態のマイクロミラーでは投影光学系20に入らない方向に照明光が反射される。したがって、ON状態のマイクロミラーで反射された光のみが投影光学系20によってスクリーンに到達し、目的とする画像がスクリーンに表示される。
画像表示素子としてDMD24を用いた場合のコントラスト低下の原因は、主に表示面で発生する散乱である。黒表示(OFF状態)のとき、マイクロミラーからの反射光が投影光学系20に入らないようになっているが、マイクロミラーのエッジなどの散乱成分があり、そこで発生する散乱光が投影光学系20に入り込んでスクリーンに到達し、黒レベルを上げてしまう。このような散乱光は、投影光学系20の可変絞り40を絞り込むことによって効果的に減らすことができる。更に、照明光学系のF値と投影光学系20のF値とを近づけることにより、白表示のときにスクリーンに到達する光量を減らさずに、DMD24を照明する光量を減らして黒表示のときの散乱成分を減らすことができる。そのため、画像表示素子としてDMD24を用いた場合、照明光学系のF値と投影光学系20のF値とを近づけることによるコントラストの向上効果が非常に高い。
プリズムユニット23は、第1プリズム21、第2プリズム22の2つのプリズムから構成されている。第1プリズム21は、第1入射面21a、臨界面21b、第1出射面21cを有し、第2プリズム22は、第2入射面22a、第2出射面22bを有する。第1プリズム21の臨界面21bと第2プリズム22の第2入射面22aは、空気層を介して対向して配置されている。
さらに、第1プリズム21の第1入射面21aにエントランスレンズ19が貼り合わされている。エントランスレンズ19は照明光をテレセントリックにするため設けられている。第1プリズム21の入射面21aを曲面にして、エントランスレンズ19の機能を持たせてもよい。
照明リレー光学系18からの照明光は、エントランスレンズ19を経て、第1入射面21aから第1プリズム21に入射する。第1プリズム21の臨界面21bは、入射した照明光が全反射するように配置されており、照明光は臨界面21bで反射されて、第1プリズム21の第1出射面21cから出射し、DMD24を照明する。
DMD24は長方形の画像表示領域を有し、DMD24の各画素(マイクロミラー)は、矩形の表示領域と45度の角度をなす偏向軸を有し、画素は偏向軸を中心に12°偏向し、照明光の反射方向を偏向させることにより、画像表示を行う。画像表示状態(ON状態)にて画素で反射された光束、すなわち投影光は、第1プリズム21の第1出射面21cから再び第1プリズム21に入射し、第1プリズム21の臨界面21bに到達する。投影光は、全反射条件を満たさない角度で臨界面21bに入射するため、臨界面21bを透過し、空気層を経て、第2入射面22aから第2プリズム22に入射する。そして、第2プリズム22の第2出射面22bから出射し、投影光学系20に入射し、スクリーンに投影される。
なお、本発明においてプリズムユニット23は必ずしも必須の要素ではなく、ロッドインテグレータ15を出射した照明光が照明リレー光学系18を経て直接DMD24を照明する構成とすることもできる。また、画像表示素子はDMD24に限定されるものではなく、液晶表示素子など、同様の機能を有する他の素子を用いることもできる。反射型の素子でもよいし、透過型の素子でもよい。
投影光学系20は、ズームポジションによりF値が変化するズームレンズである。本実施形態では、焦点距離が22.6mmから45.2mmまで変更可能な2倍ズームレンズであり、投影距離を一定にしたまま画面サイズを2倍まで変更することができる。この投影光学系20は、ズームポジションによって、絞り開放状態におけるF値がF2.4(ワイド端)からF3.7(テレ端)まで変化する。このように、ズームポジションによるF値の変化を許容することによって、コンパクトで高画質な高倍ズームレンズを実現している。
また、投影光学系20には、ズームポジションを検知するズーム位置センサ34が設けられている。ズーム位置センサ34は、ズーム操作環の回転に応じて抵抗値の変化するリニア抵抗を用いて、その抵抗値からズームポジションを検知するものである。ズーム位置センサ34は、ズームポジションを検知するズームポジション検知手段として機能するが、本発明のズームポジション検知手段は、リニア抵抗を用いたセンサに限定されるものではなく、公知の他のセンサを適宜選択して用いることができる。例えば、エンコーダを用いたセンサ、ホール素子を用いたセンサなどが挙げられる。また、フォトインタラプタとステッピングモータの組み合わせであってもよい。更に、入力ボタン等を用いて操作者が現在のズームポジションを入力する入力手段を、ズームポジション検知手段として用いてもよい。
投影光学系20と、照明光学系には、それぞれのF値を変化させるための可変絞り(投影可変絞り40、照明可変絞り17)が設けられている。投影光学系20のF値は、投影可変絞り40の開口径を調整することにより、ワイド端でF2.4からF7.2まで、テレ端でF3.7からF11.1まで変化させることができる。一方、照明光学系のF値は、照明可変絞り17の開口径を調整することにより、F2.4からF11.1まで変化させることができる。
ここで、図2と図3を参照しながら、可変絞りの構成について説明する。図2は、可変絞りの基本構成を示す図である。図2(a)は可変絞りの上面図、図2(b)は可変絞りの正面図である。また、図3は可変絞りの分解構成図である。投影可変絞り40と照明可変絞り17とは、いずれも同様の構成を有し、それぞれ、絞り状態を検知する絞り位置センサ32と、開口径を変化させるための絞り駆動モータ33とに接続されている。
可変絞りは、固定板45、回転板46、カバー47、6枚の絞り羽根44から構成されている。絞り羽根44には2本のピン42が立てられ、一方のピン42は、固定板45の穴49に嵌合し、他方のピン42は回転板46のカム溝48に嵌合している。回転板46にはギア部43が設けられ、絞り駆動モータ33に設けられたギア52と噛み合っている。絞り駆動モータ33の回転により回転板46が回転し、それによって絞り羽根44が固定板45の穴49に嵌合したピン42を中心に回転し、絞りの開口径が変化する。絞り駆動モータ33としては、例えば、DCモータ、ステップモータ、電磁プランジャなどを用いればよい。
また、回転板46には、斜面を持つ突出部41が設けられており、この突出部41がリニア抵抗50と係合し、回転板46の回転、すなわち、可変絞りの開口径の変化に対応して抵抗値が変化する。この抵抗値により、可変絞りの開口径を検知する事が出来る。
次に、ズーム位置センサ34で検知した投影光学系20のズームポジションに応じて、照明光学系のF値と投影光学系20のF値とが近づくように、可変絞りの開口径を調整する可変絞り調整手段について説明する。
本実施形態において、可変絞り調整手段は、絞り位置演算部35と、絞り位置センサ32と、絞り駆動モータ33とで構成されている。なお、ここでは、照明光学系と投影光学系20の両方に可変絞りを有する構成を例に挙げて説明するが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、照明光学系及び投影光学系20のうち少なくとも一方に、F値を変化させるための可変絞りを有していればよく、他方が固定絞りであってもよい。
投影光学系20のズームポジションは、ズーム位置センサ34によって、リニア抵抗の抵抗値から4段階のズームポジションとして認識される。また、投影可変絞り40の絞り状態(開口径)は、絞り位置センサ32によって9段階の絞り位置として認識される。これら4段階のズームポジションと9段階の絞り位置の組み合わせによって、投影光学系20のF値は、表1のように変化する。
Figure 2009157164
一方、照明可変絞り17の絞り状態は、絞り位置センサ32によって、12段階の絞り位置として認識される。照明光学系のF値は、照明可変絞り17の絞り位置に応じて、表2のように変化する。
Figure 2009157164
このように、ここでは、ズームポジションが4段階、投影可変絞り40の絞り位置が9段階、照明可変絞り17の絞り位置が12段階に分割される場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、分割数が異なっていてもよい。細かい制御や表現が可能になるという観点からは、分割数が多い(分解能が高い)方がより好ましい。
絞り位置演算部35は、内部にメモリー部を有し、表1及び表2に示したデータが記憶されている。絞り位置演算部35は、ズーム位置センサ34から出力されたズームポジションの情報に基づいて、照明光学系のF値と投影光学系20のF値とが近づくように、絞り駆動モータ33を駆動して可変絞りの絞り状態(開口径)を調整する。
このように、照明光学系のF値と投影光学系20のF値とが近づくように、可変絞りの開口径を調整することによって、ズームポジションの変更による投影像のコントラストの低下を効果的に抑制することができる。特に高い効果を得るという観点からは、照明光学系のF値が、投影光学系20のF値の0.9倍〜1.1倍の範囲となるように可変絞りを調整することが好ましい。
図4は、照明光学系のF値と投影光学系20のF値とを近づけた場合のコントラスト改善効果を確認するための実験結果を示すグラフである。横軸は、投影像の明るさ、縦軸は投影像のコントラストを示している。
照明光学系のF値と投影光学系20のF値とが、共にF3の場合、投影像のコントラストは約2000:1であった。ここから、照明光学系のF値のみをF8に絞った場合(照明F8×投影F3)のコントラストは約2100:1であり、投影光学系のみをF8に絞った場合(照明F3×投影F8)のコントラストは約2700:1であった。これに対し、照明光学系のF値と投影光学系20のF値を共にF8に絞った場合(照明F8×投影F8)のコントラストは約4400:1まで向上した。このように、照明光学系と投影光学系20とを両方とも絞って、両者のF値を近づけることにより、コントラストを大きく改善することができる。
照明光学系のF値と投影光学系20のF値とを近づけるためには、投影可変絞り40を調整して投影光学系20のF値を照明光学系のF値に近づけてもよいし、逆に、照明可変絞り17を調整して照明光学系のF値を投影光学系20のF値に近づけてもよい。また、照明可変絞り17と投影可変絞り40の両方を調整して、両者のF値を近づけてもよい。
投影可変絞り40を調整して、投影光学系20のF値を照明光学系のF値に近づける場合の動作を、表1、表2のデータを用いて更に具体的に説明する。
例えば、照明可変絞り17の絞り位置が4のとき、照明光学系のF値はF3.7となる。従って、投影光学系20のズームポジションが1のときは、投影可変絞り40の絞り位置を4とすることで、投影光学系20のF値もF3.7となり照明光学系のF値と一致させることができる。その後、ズーム操作によりズームポジションが2になれば、投影可変絞り40の絞り位置を3に調整し、ズームポジションが3になれば絞り位置を2に調整し、ズームポジションが4になれば絞り位置を1に調整する。このように投影光学系20のズームポジションに応じて投影可変絞り40を調整することで、いずれのズームポジションにおいても投影光学系20のF値と照明光学系のF値とを一致させることができる。
また、例えば、照明可変絞り17の絞り位置が9のとき、照明光学系のF値はF7.6となる。従って、投影光学系20のズームポジションが1のときは、投影可変絞り40の絞り位置を9とすることで、投影光学系20のF値もF7.6となり照明光学系のF値と一致させることができる。その後、ズーム操作によりズームポジションが2になれば、投影可変絞り40の絞り位置を8に調整し、ズームポジションが3になれば絞り位置を7に調整し、ズームポジションが4になれば絞り位置を6に調整する。
このように、投影可変絞り40を調整して投影光学系20のF値を照明光学系のF値に近づける場合、調整後のF値は、ズームポジションに拘わらず一定に保つことができる。そのため、ズームポジションに拘わらず、投影像の明るさ、コントラストを一定の状態に保つことができる。
次に、照明可変絞り17を調整して、照明光学系のF値を投影光学系20のF値に近づける場合の動作を、表1、表2のデータを用いて更に具体的に説明する。
例えば、投影可変絞り40の絞り位置が1の場合、ズームポジションが1のときは、照明可変絞り17の絞り位置を1とすることで、照明光学系と投影光学系20のF値をF2.4で一致させることができる。その後、ズーム操作によりズームポジションが2になれば、照明可変絞り17の絞り位置を2に調整してF値をF2.8で一致させ、ズームポジションが3になれば絞り位置を3に調整してF値をF3.2で一致させ、ズームポジションが4になれば絞り位置を4に調整してF値をF3.7で一致させる。このように投影光学系20のズームポジションに応じて照明可変絞り17を調整することで、いずれのズームポジションにおいても投影光学系20のF値と照明光学系のF値とを一致させることができる。
また、例えば、投影可変絞り40の絞り位置が9の場合、ズームポジションが1のときは、照明可変絞り17の絞り位置を9とすることで、照明光学系と投影光学系20のF値をF7.6で一致させることができる。その後、ズーム操作によりズームポジションが2になれば、照明可変絞り17の絞り位置を10に調整してF値をF8.8で一致させ、ズームポジションが3になれば絞り位置を11に調整してF値をF10.2で一致させ、ズームポジションが4になれば絞り位置を12に調整してF値をF11.7で一致させる。
このように、明可変絞り17を調整して照明光学系のF値を投影光学系20のF値に近づける場合、F2.4という非常に明るい投影状態から、F11.7という非常にコントラストの高い状態まで、幅広いF値の投影状態を実現することができる。また、照明光学系はズーム機構が不要であるため、簡易な構成で可変絞りを設けることができるという利点もある。
更に、照明可変絞り17と投影可変絞り40の両方を調整して、照明光学系のF値と投影光学系20のF値とを近づけてもよい。そうすることにより、投影光学系20のズームポジションに応じて最適なコントラスト状態で投影を行うことができる。
また、本実施形態の投影装置101は、画像データ出力部38から送られる画像データの明るさレベル(輝度レベル)を補正して、補正した画像データをDMD24に送る画像データ演算部37を有している。
画像データ出力部38からの画像データは画像データ演算部37に入力される。画像データ演算部37は、入力された画像データにおいて1フレーム毎の輝度のピーク値を検出し、検出されたピーク値に基づいてゲインを導出する。
例えば、入力された画像データにおける輝度のピーク値が最大白レベルの10%である場合、画像データ演算部37はゲイン=0.1を導出し、絞り位置演算部35は照明光の光量を約1/10へ低減するように絞り駆動モータ33を駆動して、照明可変絞り17と投影可変絞り40の開口径を変化させる。
一方、画像データ演算部37は、算出したゲインに基づいて、元の画像データを補正する。例えば、ゲイン=0.1の場合、画像データ全体の輝度レベルを約10倍として、DMD24を駆動する。
このような構成により、表示画像の階調を制御できる。これにより、最大輝度付近の階調を維持したまま、最低輝度(黒)に近い階調領域の階調の表現域を広げることができるため、投写画像のダイナミックレンジを向上することができる。
本実施形態における投影装置101の構成図である。 可変絞りの基本構成を示す図である。 可変絞りの分解構成図である。 照明光学系のF値と投影光学系20のF値とを近づけた場合のコントラスト改善効果を確認するための実験結果を示すグラフである。
符号の説明
11 放電ランプ
12 ランプリフレクタ
14 カラーホイール
15 ロッドインテグレータ
17 照明可変絞り
18 照明リレー光学系
19 エントランスレンズ
20 投影光学系
23 プリズムユニット
24 DMD
32 絞り位置センサ
33 絞り駆動モータ
34 ズーム位置センサ
35 絞り位置演算部
37 画像データ演算部
38 画像データ出力部
40 投影可変絞り
101 投影装置

Claims (7)

  1. 照明光を変調する画像表示素子と、該画像表示素子に照明光を照射するための照明光学系と、該画像表示素子による変調光を被投影面に投影するための投影光学系と、を備えた投影装置において、
    前記投影光学系は、ズームポジションによりF値が変化するズーム光学系であり、
    前記照明光学系及び前記投影光学系のうち少なくとも一方に、F値を変化させるための可変絞りを有し、
    前記投影光学系のズームポジションを検知するズームポジション検知手段と、
    前記ズームポジション検知手段で検知した前記投影光学系のズームポジションに応じて、前記照明光学系のF値と前記投影光学系のF値とが近づくように、前記可変絞りの開口径を調整する可変絞り調整手段と、を有することを特徴とする投影装置。
  2. 前記可変絞り調整手段は、前記照明光学系のF値が、前記投影光学系のF値の0.9倍〜1.1倍の範囲となるように、前記可変絞りの開口径を調整することを特徴とする請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記照明光学系に、F値を変化させるための可変絞りを有し、
    前記可変絞り調整手段は、前記照明光学系の可変絞りの開口径を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の投影装置。
  4. 前記投影光学系に、F値を変化させるための可変絞りを有し、
    前記可変絞り調整手段は、前記投影光学系の可変絞りの開口径を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の投影装置。
  5. 前記照明光学系及び前記投影光学系の両方に、それぞれのF値を変化させるための可変絞りを有し、
    前記可変絞り調整手段は、前記照明光学系の可変絞り及び前記投影光学系の可変絞りの両方の開口径を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の投影装置。
  6. 投影する画像データの輝度レベルが所定値よりも低い場合に、輝度レベルが増加するように該画像データを補正する画像データ演算部を有し、
    前記可変絞り調整手段は、前記補正による輝度レベルの増加を打ち消すように、前記照明光学系及び前記投影光学系の可変絞りの開口径を小さくすることを特徴とする請求項5に記載の投影装置。
  7. 前記画像表示素子は、デジタル・マイクロミラー・デバイスであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の投影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015052737A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 オリンパス株式会社 光学機器
WO2020241205A1 (ja) * 2019-05-31 2020-12-03 富士フイルム株式会社 光分離装置及び撮像装置

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