WO2016021636A1 - テキスタイルプリント装置 - Google Patents

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Abstract

布帛を搬送する搬送ベルトの特性劣化または寿命の短縮化を抑制可能にする。 テキスタイルプリント装置(1)は、布帛(4)を搬送する搬送ベルト(6)と、搬送された布帛(4)に対してインクを付与するインクジェットヘッド(7)と、インクが付与された布帛(4)と搬送ベルト(6)とを分離させるローラ(11)と、分離された布帛(4)を加熱するヒータランプ(14)と、を備える。

Description

テキスタイルプリント装置
 本発明は、テキスタイルプリント装置に関する。
 布帛に印刷する場合、インクの布帛への浸透が速いため、滲みが生じる場合がある。そこで、滲み止めを行うための技術として、特許文献1には、テキスタイルプリント装置において、ベルトに固定搬送されている布帛上にインクを付与した後、乾燥手段により布帛を加熱して乾燥する技術が開示されている。
 また、特許文献2には、インクが付与された記録媒体を1対のローラで挟持して搬送し、加熱装置により記録媒体を加熱して乾燥する技術が開示されている。
特開2010-106374号公報(2010年5月13日公開) 特開2002-187264号公報(2002年7月2日公開)
 通常、インクまたは布帛の種類によっては、布帛を乾燥させるために、加熱強度を強めたり、加熱時間を長くしたりすることが必要となる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、布帛を搬送するベルトごと加熱を行っているため、加熱強度を強めたり、加熱時間を長くしたりすると、ベルトの特性劣化または寿命の短縮化を引き起こしやすい。また、そもそも特許文献2に記載の技術では、記録媒体を1対のローラで挟持して搬送しているが、乾燥の前にローラで記録媒体を挟持しているため、乾燥前のインクがローラに付着し、ローラおよび記録媒体を汚す可能性がある。
 そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、布帛を搬送する搬送ベルトの特性劣化または寿命の短縮化を抑制することができるテキスタイルプリント装置を提供することにある。
 上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置は、布帛の一方の面を支持し、所定の搬送方向に当該布帛を搬送する無端状の搬送ベルトと、搬送された上記布帛の他方の面に対してインクを付与するインク付与手段と、上記布帛と上記搬送ベルトとを分離させる分離手段と、分離された上記布帛の上記他方の面側から、当該布帛を加熱する加熱手段と、を備え、上記加熱手段は、上記インク付与手段および上記搬送ベルトよりも上記搬送方向の下流側に位置することにより、上記搬送ベルトと対向しないように配置されている。
 上記の構成によれば、布帛と搬送ベルトとを分離させてから、インクが付与された布帛に対して加熱が行われる。この際、加熱手段は、インク付与手段および搬送ベルトよりも搬送方向の下流側に位置することにより、搬送ベルトと対向しないように配置されている。そのため、加熱手段の熱は、直接搬送ベルトに及ばないため、加熱手段の熱による搬送ベルトの特性劣化または寿命の短縮化を抑制することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置は、上記加熱手段による加熱により発生する蒸気を吸引する吸引手段をさらに備える。
 上記の構成によれば、布帛の加熱時に発生する蒸気を吸引することにより、布帛と加熱手段との間の雰囲気温度が高まることを抑制することができる。その結果、布帛と加熱手段との間の雰囲気温度が高まることにより加熱手段により加熱された布帛に引火してしまうことを抑制することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置においては、上記加熱手段および上記吸引手段は、上記布帛を介して互いに対向する位置に設けられている。
 上記の構成によれば、加熱手段と吸引手段とを対向配置させることにより、布帛と加熱手段との間に存在する蒸気を、布帛を介して吸引手段が効率的に吸収することができる。これにより、加熱手段の熱によって加熱された蒸気を利用して布帛を効果的に乾燥することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置は、上記吸引手段の吸引速度を測定する吸引速度測定手段と、上記吸引速度測定手段によって測定された吸引速度が所定の速度以下の場合、上記加熱手段を停止させる加熱制御手段と、をさらに備える。
 吸引手段の吸引速度が遅くなると、布帛と加熱手段との間の雰囲気温度が上昇することにより、布帛が焦げやすくなり、布帛に引火しやすくなる虞がある。そこで、上記の構成によれば、吸引手段の吸引速度が所定の速度以下に低下した場合には、加熱手段による加熱を停止することにより、布帛の焦げまたは布帛への引火を生じにくくすることができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置は、上記加熱手段による加熱状態を検知する加熱状態検知手段と、上記加熱手段による加熱が行われていることを上記加熱状態検知手段が検知している間は、上記吸引手段に上記蒸気を吸引させるように当該吸引手段を制御する吸引制御手段をさらに備える。
 上記の構成によれば、加熱手段による加熱が行われている間は、常に吸引手段が蒸気の吸引を行うことにより、布帛と加熱手段との間の温度上昇を確実に抑制することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置は、上記搬送ベルトによる上記布帛の搬送状態を検知する搬送状態検知手段と、上記搬送ベルトによる上記布帛の搬送が所定時間以上停止していると上記搬送状態検知手段が検知した場合、上記加熱手段を停止させる加熱制御手段とを、さらに備える。
 布帛の搬送の停止時間が長いと、布帛が長時間加熱されることにより、布帛が焦げたり、布帛に引火したりする虞がある。そこで、上記の構成によれば、テキスタイルプリント装置において印刷が行われている間でも布帛の搬送の停止時間が所定時間以上経過した場合には、加熱手段による加熱を停止することにより、布帛の焦げまたは布帛への引火を効果的に抑制することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置においては、上記加熱手段の加熱電力容量は、1.5kW以上20kW以下であり、上記吸引手段の吸引速度は、0.2m/秒以上1m/秒以下であることが好ましい。
 上記の構成によれば、吸引手段が加熱された蒸気を効率的に吸引するため、加熱手段の加熱電力容量を高く設定することができる。そのため、加熱手段の加熱電力容量を高く設定しても、布帛の焦げおよび布帛へのインクを抑制することができ、かつ、短い乾燥時間で布帛を乾燥することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置においては、上記吸引手段は、吸引動作を行う吸引動作部と、上記吸引動作部まで蒸気を導く風路とを有し、上記風路は、上記加熱手段と対向する開口部分の断面積が、上記吸引動作部と接続された開口部分の断面積よりも大きく、上記吸引動作部は、上記布帛を介して上記加熱手段と対向する位置であって、当該布帛が上記加熱手段と対向する位置を搬送される際の搬送距離の中間地点よりも下流側の位置に設けられている。
 搬送方向の下流側に位置する布帛ほど、加熱手段によって長時間加熱されて乾燥が進んでいるため多くの蒸気が発生している。そのため、上記の構成によれば、吸引手段の吸引動作部を布帛の搬送方向の下流側の位置に設けることにより、多くの蒸気が発生している部分の吸引力を高めることができる。これにより、布帛の加熱時に発生する蒸気を効果的に吸引することができ、布帛と加熱手段との間の雰囲気温度が高まることを抑制することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置においては、上記搬送ベルトと上記布帛とは互いに接した状態にあり、上記布帛は、上記搬送ベルトと同じ搬送速度で、上記搬送ベルトと一体的に搬送されてもよい。
 上記の構成によれば、搬送ベルトと布帛とが一体的に搬送されることで、布帛が伸縮性の高い材料で構成されている場合でも、所望の伸縮状態(伸縮ゼロ状態も含む)で布帛に印刷を行うことができる。特に、インク付与手段によりインクが布帛に付与された場合の縮みを抑制することが可能である。
 本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置によれば、布帛を搬送する搬送ベルトの特性劣化または寿命の短縮化を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るテキスタイルプリント装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る加熱乾燥ユニットを、図1のY-Z平面から見た断面図である。 本発明の一実施形態に係る加熱部を、図1のX-Y平面から見た下面図である。 本発明の一実施形態に係る吸引部を、図1のX-Y平面から見た上面図である。 本発明の一実施形態に係る加熱乾燥ユニットおよび制御ユニットのブロック図である。
 以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
 (テキスタイルプリント装置1の概要)
 本実施形態に係るテキスタイルプリント装置1の概略断面図を図1に示す。図1に示すように、テキスタイルプリント装置1は、印刷ユニット2と、加熱乾燥ユニット3とに分かれている。印刷ユニット2は、記録媒体である布帛4に対して印刷を行うものであり、布帛4を繰り出す繰り出し部5と、繰り出された布帛4の一方の面を支持し、当該布帛4の一方の面と接した状態で回転しながら布帛4を搬送する無端状の搬送ベルト6と、搬送ベルト6によって搬送された布帛4の他方の面に対してインクを付与するインクジェットヘッド7(インク付与手段)とを有している。一方、加熱乾燥ユニット3は、インクが付与された布帛4の他方の面側から、当該布帛4を加熱する加熱部8(加熱手段)と、加熱によって生じた蒸気を吸引する吸引部9(吸引手段)と、乾燥された布帛4を巻き取る巻き取り部10とを有している。
 テキスタイルプリント装置1では、布帛4を搬送ベルト6によってインクジェットヘッド7の直下まで搬送し、インクジェットヘッド7によって布帛4にインクを付与して印刷を行う。印刷が行われた布帛4は、加熱乾燥ユニット3に向かって(X軸方向へと)送られる。加熱乾燥ユニット3では、加熱部8が布帛4を加熱するのと同時に、吸引部9が加熱によって布帛4から生じた蒸気を吸引する。加熱部8および吸引部9については、後ほど詳述する。
 加熱によって乾燥された布帛4は、巻き取り部10によって巻き取られる。ローラ11~13は、従動ローラであり、巻き取り部10が駆動ローラとして機能している。巻き取り部10が布帛4を連続的に巻き取ることにより、布帛4がローラ11を通って、搬送ベルト6上から分離(剥離)され、加熱乾燥ユニット3へと送られる。このように、ローラ11は、搬送ベルト6による布帛4の搬送方向の下流側(X軸方向)に布帛4を搬送しながら、搬送ベルト6と布帛4とを分離する分離手段として機能している。なお、図1では、ローラ11の直前で搬送ベルト6の進行方向が布帛4の進行方向と異なる方向に変化することによっても、搬送ベルト6と布帛4との分離が誘発されている。ただし、本発明はこれに限らず、ローラ11の直前で布帛4の進行方向が、搬送ベルト6の進行方向と異なる方向に変化することによって、搬送ベルト6と布帛4との分離を誘発してもよい。あるいは、ローラ11を駆動ローラにすることによって、搬送ベルト6と布帛4との分離を誘発してもよい。また、分離手段として、ローラ以外を用いてもよい。例えば、布帛4と搬送ベルト6との間に板を設け、布帛4と搬送ベルト6とを上下方向の進行方向が異なるように分離させてもよい。つまり、分離手段は、布帛4の進行方向が、搬送ベルト6の進行方向と異なる方向になるようにすることができるものであればよい。
 ここで、印刷時に布帛4が搬送ベルト6から剥がれないように、搬送ベルト6は布帛4を支持する面の表面に粘着性を有する粘着層を有している。これにより、布帛4は搬送ベルト6に対して密着する。搬送ベルト6は、布帛4を支持する側の支持表面層、ベルトの中心部の心体層、および当該心体層を介して支持表面層とは反対側に位置する走行表面層の複数層を有するベルト材からなる。支持表面層にはポリウレタン等を用いることができ、心体層および走行表面層にはポリエステル織布またはアラミド織布等の織布等を用いることができる。粘着層には地貼り剤を用いることができ、加熱によって粘着性が発揮される感熱型の地貼り剤と加圧することで粘着性が発揮される感圧型の地貼り剤等を用いることができる。市販されているものとしては、例えば株式会社横浜ポリマー研究所製の捺染用地貼り剤HAシリーズ(感熱型地貼り剤)、同SIシリーズ(感圧型地貼り剤)等がある。これらの搬送ベルト6を構成する各層の材料特性により、搬送ベルト6の許容温度は最高で100℃程度である。
 なお、粘着層は必ずしも必要ではなく、例えば吸引孔を有した搬送ベルト6を用いた場合には、吸引により布帛4を搬送ベルト6に対して密着させることができる。このように、搬送ベルト6と布帛4とが互いに接した状態であって、布帛4が搬送ベルト6と一体的に搬送されることが好ましい。
 布帛4と搬送ベルト6とが、一体的に搬送(移動)されることにより、インクジェットヘッド7において高速印刷を行った場合には、インクジェットヘッド7の近傍での布帛4の弛みを抑制することができる。また、布帛4が伸縮性の高い材料で構成される場合には、インクジェットヘッド7においてインクを付与する際に意図しない伸縮状態となることを抑制することができ、高品位の印刷を行うことができる。このため、インクジェットヘッド7の近傍における布帛4は、搬送ベルト6と接した状態(粘着および/または吸着による密着状態)で搬送ベルト6に支持されていることが好ましい。
 (加熱乾燥ユニット3の構成)
 加熱乾燥ユニット3を、図1のY-Z平面から見た断面図を図2に示す。また、加熱部8をX-Y平面から見た下面図を図3に示し、吸引部9をX-Y平面から見た上面図を図4に示す。
 図2に示すように、加熱部8と吸引部9とは、互いに対向した位置に配置されている。加熱部8と吸引部9とを対向配置させることにより、布帛4と加熱部8の間に存在する蒸気を、布帛4を介して吸引部9が効率的に吸収することができる。これにより、加熱手段の熱によって加熱された蒸気を利用して布帛を効果的に乾燥することができる。加熱部8と吸引部9とは、搬送ベルト6およびインクジェットヘッド7よりも布帛4の搬送方向の下流側に位置することにより、搬送ベルト6と対向しないように配置されている。
 加熱部8には、図3に示すように、布帛4の他方の面(インクが付与された面)側から、当該布帛4を加熱するための複数のヒータランプ14が搭載されている。また、吸引部9は、図4に示すように、布帛4の落下を防止するための落下防止橋15、加熱によって生じた蒸気をファン17まで蒸気を導く風路16、加熱によって生じた蒸気を吸引する吸引動作を行うためのファン17(吸引動作部)、ファン17を駆動する駆動モータ18、および蒸気の排出路19を有している。風路16は、加熱部8と対向する開口部分の断面積が、ファン17と接続された開口部分の断面積よりも大きい。
 印刷ユニット2から送られてきた布帛4は、ローラ12を通って落下防止橋15の上を通りながら加熱部8のヒータランプ14によって加熱される。これにより、布帛4および布帛4上に付与されたインクが加熱により乾燥される。ファン17は、風路16に設けられており、加熱によって生じた蒸気は、風路16からファン17を介して排出路19に吸引され排出される。そして、加熱により乾燥された布帛4は、そのままローラ13を通って巻き取り部10によって巻き取られる。
 このように、本実施形態に係るテキスタイルプリント装置1では、布帛4に対してインクジェットヘッド7によってインクを付与した後、布帛4と搬送ベルト6とを分離させてから布帛4に対する加熱が行われる。この際、加熱部8(ヒータランプ14)は、搬送ベルト6よりも搬送方向の下流側に位置することにより、搬送ベルト6と対向しないように配置されている。そのため、加熱部8のヒータランプ14の熱は、搬送ベルト6に直接及ばないため、ヒータランプ14の熱による搬送ベルト6の特性劣化または寿命の短縮化を抑制することができる。
 また、布帛4の加熱時に発生する蒸気を吸引することにより、加熱部8の内部の雰囲気温度が高まることを抑制することができる。その結果、加熱部8内部の雰囲気温度が高まることにより布帛4に引火してしまうことを抑制することができる。
 ここで、テキスタイルプリント装置1において用いるインクが乾きにくいもの(例えば、高粘度性インク)であったり、布帛4に付与されるインク量が多い印刷(例えば、厚手布帛用途の印刷)を行ったりする場合には、ヒータランプ14の出力(加熱電力容量)を高くすることが望まれる。この場合は、ファン17による蒸気の吸引速度を、0.1m/秒以上1m/秒以下に設定することが好ましく、0.2m/秒以上1m/秒以下であることがより好ましい。これにより、ファン17がヒータランプ14によって加熱された蒸気を効率的に吸引することができるため、ヒータランプ14の加熱電力容量を高く(例えば、1.5kW以上20kW以下)設定することができる。そのため、ヒータランプ14の加熱電力容量を高く設定しても、布帛4の焦げおよび布帛4への引火を抑制することができ、かつ、短い乾燥時間で布帛4を乾燥することができる。
 また、図4に示したように、ファン17は、布帛4を介してヒータランプ14と対向する位置であって、当該布帛4がヒータランプ14と対向する位置を搬送される際の搬送距離の中間地点よりも下流側の位置に設けられていることが好ましい。下流側とは布帛4の搬送方向であり、当該布帛4の搬送方向は、巻き取り部10によって布帛4が巻き取られることにより、ローラ11~13によって搬送される方向である。搬送方向の下流側に位置する布帛4ほど、ヒータランプ14によって長時間加熱されて乾燥が進んでいるため多くの蒸気が発生している。そのため、ファン17を布帛4の搬送方向の下流側の位置に設けることにより、多くの蒸気が発生している部分の吸引力を高めることができる。これにより、布帛4の加熱時に発生する蒸気を効果的に吸引することができ、布帛4と加熱部8との間であって搬送方向下流側の雰囲気温度が高まることを効率的に抑制することができる。
 (ヒータランプ14の駆動機構)
 加熱乾燥ユニット3のより詳細なブロック図を図5に示す。図5には、制御ユニット30のブロック図も図示されている。
 図5に示すように、加熱乾燥ユニット3は、ファン17、駆動モータ18、およびヒータランプ14の他に、インバータ電源20、サーモスタット21、緊急停止スイッチ22、リレー制御部23、リレー24、およびソリッド・ステート・リレー(SSR)25を有している。インバータ電源20は、駆動モータ18を駆動するためのものである。ファン17の吸引速度は、駆動モータ18の出力(回転数)の割合に応じた速度となる。例えば、駆動モータ18の出力が30%の場合は、ファン17の吸引速度は0.3m/秒となる。
 サーモスタット21は、加熱乾燥ユニット3内の温度を感知する。また、緊急停止スイッチ22は、ユーザがテキスタイルプリント装置1の印刷または加熱乾燥ユニット3の加熱を緊急で停止するためのスイッチである。
 リレー制御部23は、リレー24のON/OFFを切り替える。リレー24は、OFF状態のときは、電力供給部(例えば、外部電源またはインバータ電源等)とSSR25との接続を断つ。一方、リレー24は、ON状態のときは、リレー24を介して電力供給部から電力がSSR25に供給される。SSR25は、ヒータランプ14の制御を行うものである。具体的には、SSR25は、ヒータランプ14のON/OFFおよび温度制御を行う。
 リレー制御部23は、以下の3つの条件が揃っていることを検知すると、リレー24をONにする。
 (1)駆動モータ18の出力が所定値以上(例えば、30%以上)であること
 (2)サーモスタット21が感知した温度が所定の温度以下であること
 (3)緊急停止スイッチ22のスイッチがOFFであること
 リレー24がON状態になると、リレー24を介して電力供給部から電力がSSR25に供給され、SSR25は、ヒータランプ14をONにして所定の温度に設定する。このようにして、所定の条件が揃ったときにヒータランプ14がONになり、布帛4に対して加熱が行われるように構成されている。なお、上記の3つの条件は例示であり、他の条件であってもよいし、さらなる条件があってもよい。
 (吸引の制御)
 加熱乾燥ユニット3の各種部材は、制御ユニット30によって制御されている。図5に示すように、制御ユニット30は、加熱状態検知部31(加熱状態検知手段)、搬送状態検知部32(搬送状態検知手段)、吸引速度測定部33(吸引速度測定手段)、吸引制御部34(吸引制御手段)、および加熱制御部35(加熱制御手段)を有している。制御ユニット30は、例えばPLC(Programmable Logic Controller)であってもよい。
 加熱状態検知部31は、ヒータランプ14による加熱状態を検知する。加熱状態とは、ヒータランプ14の稼働状態であり、加熱が行われている状態および加熱が行われていない状態が含まれる。搬送状態検知部32は、搬送ベルト6による布帛4の搬送状態を検知する。搬送状態とは、搬送ベルト6の稼働状態であり、搬送が行われている状態および搬送が行われていない状態が含まれる。また、吸引速度測定部33は、ファン17の吸引速度を測定する。吸引制御部34は、ファン17による吸引を制御し、加熱制御部35は、ヒータランプ14による加熱を制御する。
 本実施形態では、加熱状態検知部31が、ヒータランプ14による加熱が行われていることを検知している間は、吸引制御部34は、ファン17に蒸気を吸引させるように当該ファン17を制御してもよい。具体的には、加熱状態検知部31が検知した加熱状態の情報は、吸引制御部34に送られる。吸引制御部34は、ヒータランプ14による加熱が行われている状態の情報を加熱状態検知部31から受け取っている間は、ファン17を駆動させるように駆動モータ18を制御する。このように、ヒータランプ14による加熱が行われている間は、常にファン17が蒸気の吸引を行うことにより、加熱乾燥ユニット3内の温度上昇を確実に抑制することができる。
 (加熱乾燥ユニットの制御1)
 本実施形態では、吸引速度測定部33によって測定された吸引速度が所定の速度以下の場合、加熱制御部35は、ヒータランプ14を停止させてもよい。具体的には、吸引速度測定部33が測定したファン17の吸引速度の情報は、加熱制御部35に送られる。加熱制御部35は、ファン17の吸引速度が所定の速度以下の場合は、ヒータランプ14をOFFさせるようにSSR25を制御する。ファン17の吸引速度が遅くなると、加熱乾燥ユニット3内の雰囲気温度が上昇することにより、布帛4が焦げやすくなったり、布帛4に引火しやすくなったりする虞がある。そこで、ファン17の吸引速度が所定の速度以下に低下した場合には、ヒータランプ14による加熱を停止することにより、布帛4の焦げまたは布帛4への引火を生じにくくすることができる。上記の所定の速度としては、布帛4の焦げまたは布帛4への引火が生じる虞がある速度に応じて適宜設定すればよい。
 なお、リレー制御部23は、駆動モータ18の出力が所定値以上であることを、リレー24をONにする条件の1つとしている。そこで、上記の所定の速度に対応する駆動モータ18の出力値を上記の所定値に設定し、吸引速度測定部33および加熱制御部35を省略してこれらの機能をリレー制御部23に持たせてもよい。一方、本実施形態のように、吸引速度測定部33が実際のファン17の吸引速度を測定し、当該吸引速度が所定の速度以下に低下した場合に、加熱制御部35がヒータランプ14をOFFさせるように直接SSR25を制御する構成としたときは、より迅速にヒータランプ14による加熱を制御することができる。
 (加熱乾燥ユニットの制御2)
 本実施形態では、搬送状態検知部32が、搬送ベルト6による布帛4の搬送が所定時間以上停止していると検知した場合、加熱制御部35は、ヒータランプ14を停止させてもよい。具体的には、搬送状態検知部32が、搬送ベルト6による搬送が所定時間以上行われていない状態を検知すると、搬送状態検知部32は、搬送ベルト6による搬送が所定時間以上行われていない旨の情報を加熱制御部35に送る。加熱制御部35は、搬送ベルト6による搬送が所定時間以上行われていない旨の情報を搬送状態検知部32から受け取ると、ヒータランプ14をOFFさせるようにSSR25を制御する。布帛4の搬送の停止時間が長いと、布帛4がヒータランプ14によって長時間加熱されることにより、布帛4が焦げたり、布帛4に引火したりする虞がある。そこで、テキスタイルプリント装置1において印刷が行われている間でも布帛4の搬送の停止時間が所定時間以上経過した場合には、ヒータランプ14による加熱を停止することにより、布帛4の焦げまたは布帛4への引火を抑制することができる。上記の所定時間としては、布帛4の焦げまたは布帛4への引火が生じる虞がある加熱時間に応じて適宜決定すればよい。
 なお、加熱乾燥後、巻き取り部10に巻き取られた布帛4は、後処理として発色工程が施される。熱によって発色を行う場合、加熱乾燥時の布帛4の表面温度(加熱温度)は、発色工程での加熱温度よりも低い必要がある。発色工程での加熱温度は布帛4の種類や用いるインクによって異なるが、例えば、発色工程での加熱温度が120℃~130℃の場合には、加熱乾燥時での布帛4の表面温度(加熱温度)は60℃~130℃となるように加熱部8を加熱制御部35によって制御することが好ましい。
 (まとめ)
 本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置1は、布帛4の一方の面を支持し、所定の搬送方向に当該布帛4を搬送する無端状の搬送ベルト6と、搬送された上記布帛4の他方の面に対してインクを付与するインク付与手段(インクジェットヘッド7)と、インクが付与された上記布帛4と上記搬送ベルト6とを分離させる分離手段(ローラ11)と、分離された上記布帛4の上記他方の面側から、当該布帛4を加熱する加熱手段(加熱部8)と、を備え、上記加熱手段は、上記搬送ベルト6よりも上記搬送方向の下流側に位置することにより、上記搬送ベルト6と対向しないように配置されている。
 上記の構成によれば、布帛4と搬送ベルト6とを分離させてから、インクが付与された布帛4に対して加熱が行われる。この際、加熱手段は、インク付与手段および搬送ベルト6よりも搬送方向の下流側に位置することにより、搬送ベルト6と対向しないように配置されている。そのため、加熱手段の熱は、搬送ベルト6に及ばないため、加熱手段の熱による搬送ベルト6の特性劣化または寿命の短縮化を抑制することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置1は、上記加熱手段による加熱により発生する蒸気を吸引する吸引手段(ファン17)をさらに備える。
 上記の構成によれば、布帛4の加熱時に発生する蒸気を吸引することにより、布帛4と加熱手段との間の雰囲気温度が高まることを抑制することができる。その結果、布帛4と加熱手段との間の雰囲気温度が高まることにより加熱手段により加熱された布帛4に引火してしまうことを抑制することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置1においては、上記加熱手段および上記吸引手段は、上記布帛4を介して互いに対向する位置に設けられている。
 上記の構成によれば、加熱手段と吸引手段とを対向配置させることにより、布帛4と加熱手段との間に存在する蒸気を、布帛4を介して吸引手段が効率的に吸収することができる。これにより、加熱手段の熱によって加熱された蒸気を利用して布帛を効果的に乾燥することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置1は、上記吸引手段の吸引速度を測定する吸引速度測定手段(吸引速度測定部33)と、上記吸引速度測定手段によって測定された吸引速度が所定の速度以下の場合、上記加熱手段を停止させる加熱制御手段(加熱制御部35)と、をさらに備える。
 吸引手段の吸引速度が遅くなると、布帛4と加熱手段との間の雰囲気温度が上昇することにより、布帛4が焦げやすくなり、布帛4に引火しやすくなる虞がある。そこで、上記の構成によれば、吸引手段の吸引速度が所定の速度以下に低下した場合には、加熱手段による加熱を停止することにより、布帛4の焦げまたは布帛4への引火を生じにくくすることができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置1は、上記加熱手段による加熱状態を検知する加熱状態検知手段(加熱状態検知部31)と、上記加熱手段による加熱が行われていることを上記加熱状態検知手段が検知している間は、上記吸引手段に上記蒸気を吸引させるように当該吸引手段を制御する吸引制御手段(吸引制御部34)をさらに備える。
 上記の構成によれば、加熱手段による加熱が行われている間は、常に吸引手段が蒸気の吸引を行うことにより、布帛4と加熱手段との間の雰囲気温度上昇を確実に抑制することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置1は、上記搬送ベルト6による上記布帛4の搬送状態を検知する搬送状態検知手段(搬送状態検知部32)と、上記搬送ベルト6による上記布帛4の搬送が所定時間以上停止していると上記搬送状態検知手段が検知した場合、上記加熱手段を停止させる加熱制御手段(加熱制御部35)とを、さらに備える。
 布帛4の搬送の停止時間が長いと、布帛4が長時間加熱されることにより、布帛4が焦げたり、布帛4に引火したりする虞がある。そこで、上記の構成によれば、テキスタイルプリント装置1において印刷が行われている間でも布帛4の搬送の停止時間が所定時間以上経過した場合には、加熱手段による加熱を停止することにより、布帛4の焦げまたは布帛4への引火を抑制することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置1においては、上記加熱手段の加熱電力容量は、1.5kW以上20kW以下であり、上記吸引手段の吸引速度は、0.2m/秒以上1m/秒以下であることが好ましい。
 上記の構成によれば、吸引手段が加熱された蒸気を効率的に吸引するため、加熱手段の加熱電力容量を高く設定することができる。そのため、加熱手段の加熱電力容量を高く設定しても、布帛4の焦げおよび布帛4へのインクを抑制することができ、かつ、短い乾燥時間で布帛4を乾燥することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置1においては、上記吸引手段は、吸引動作を行う吸引動作部(ファン17)と、上記吸引動作部まで蒸気を導く風路16とを有し、上記風路16は、上記加熱手段と対向する開口部分の断面積が、上記吸引動作部と接続された開口部分の断面積よりも大きく、上記吸引動作部は、上記布帛4を介して上記加熱手段と対向する位置であって、当該布帛4が上記加熱手段と対向する位置を搬送される際の搬送距離の中間地点よりも下流側の位置に設けられている。
 搬送方向の下流側に位置する布帛4ほど、加熱手段によって長時間加熱されて乾燥が進んでいるため多くの蒸気が発生している。そのため、上記の構成によれば、吸引手段の吸引動作部を布帛4の搬送方向の下流側の位置に設けることにより、多くの蒸気が発生している部分の吸引力を高めることができる。これにより、布帛4の加熱時に発生する蒸気を効果的に吸引することができ、布帛4と加熱手段との間の雰囲気温度が高まることを抑制することができる。
 また、本発明の一態様に係るテキスタイルプリント装置1においては、上記搬送ベルト6と上記布帛4とは互いに接した状態にあり、上記布帛4は、上記搬送ベルト6と同じ搬送速度で、上記搬送ベルト6と一体的に搬送されてもよい。
 上記の構成によれば、搬送ベルト6と布帛4とが一体的に搬送されることで、布帛4が伸縮性の高い材料で構成されている場合でも、所望の伸縮状態(伸縮ゼロ状態も含む)で布帛4に印刷を行うことができる。特に、インク付与手段によりインクが布帛4に付与された場合の縮みを抑制することが可能である。
 本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
 上述した実施形態に係るテキスタイルプリント装置を用いて、ヒータランプの設定温度およびファンの吸引速度の関係について検証した。具体的には、55℃~90℃の間の設定温度ごとに、吸引速度を0m/秒~1m/秒の間で変化させたときに布帛が引火したか否かの検証を行った。
 検証結果を表1に示す。なお、表1中の記号「○」は、加熱開始から5分以上経っても布帛に引火しなかった場合を指し、記号「△」は、加熱開始から1分間は布帛に引火しなかった場合を指し、記号「×」は、加熱開始から1分以内に布帛に引火した場合を指す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1に示す結果より、55℃、60℃、70℃、および75℃の設定温度については、0m/秒以上の吸引速度(吸引動作を行わない状態を含む)で布帛に引火しなかったことが確認された。また、80℃、85℃、および90℃の設定温度については、0.1m/秒以上の吸引速度で布帛に引火しなかったことが確認された。
 よって、すべての設定温度において、ファンの吸引速度を0.1m/秒以上に設定することにより、布帛への引火を防ぐことができることが分かった。なお、より確実に布帛への引火を防ぐためには、ファンの吸引速度を0.2m/秒以上に設定することが好ましいことが分かった。
 なお、布帛の焦げが最初に生じるのは、布帛表面に設けられたインク受容層(例えば、糊や樹脂からなる)であることが多い。
 本発明は、布帛に対して印刷を行う印刷装置に広く利用することができる。

 

Claims (9)

  1.  布帛の一方の面を支持し、所定の搬送方向に当該布帛を搬送する無端状の搬送ベルトと、
     搬送された上記布帛の他方の面に対してインクを付与するインク付与手段と、
     上記布帛と上記搬送ベルトとを分離させる分離手段と、
     分離された上記布帛の上記他方の面側から、当該布帛を加熱する加熱手段と、を備え、
     上記加熱手段は、上記インク付与手段および上記搬送ベルトよりも上記搬送方向の下流側に位置することにより、上記搬送ベルトと対向しないように配置されていることを特徴とするテキスタイルプリント装置。
  2.  上記加熱手段による加熱により発生する蒸気を吸引する吸引手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のテキスタイルプリント装置。
  3.  上記加熱手段および上記吸引手段は、上記布帛を介して互いに対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のテキスタイルプリント装置。
  4.  上記吸引手段の吸引速度を測定する吸引速度測定手段と、
     上記吸引速度測定手段によって測定された吸引速度が所定の速度以下の場合、上記加熱手段を停止させる加熱制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のテキスタイルプリント装置。
  5.  上記加熱手段による加熱状態を検知する加熱状態検知手段と、
     上記加熱手段による加熱が行われていることを上記加熱状態検知手段が検知している間は、上記吸引手段に上記蒸気を吸引させるように当該吸引手段を制御する吸引制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のテキスタイルプリント装置。
  6.  上記搬送ベルトによる上記布帛の搬送状態を検知する搬送状態検知手段と、
     上記搬送ベルトによる上記布帛の搬送が所定時間以上停止していると上記搬送状態検知手段が検知した場合、上記加熱手段を停止させる加熱制御手段とを、さらに備えることを特徴とする請求項2に記載のテキスタイルプリント装置。
  7.  上記加熱手段の加熱電力容量は、1.5kW以上20kW以下であり、
     上記吸引手段の吸引速度は、0.2m/秒以上1m/秒以下であることを特徴とする請求項2に記載のテキスタイルプリント装置。
  8.  上記吸引手段は、吸引動作を行う吸引動作部と、上記吸引動作部まで蒸気を導く風路とを有し、
     上記風路は、上記加熱手段と対向する開口部分の断面積が、上記吸引動作部と接続された開口部分の断面積よりも大きく、
     上記吸引動作部は、上記布帛を介して上記加熱手段と対向する位置であって、当該布帛が上記加熱手段と対向する位置を搬送される際の搬送距離の中間地点よりも上記搬送方向の下流側の位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のテキスタイルプリント装置。
  9.  上記搬送ベルトと上記布帛とは互いに接した状態にあり、上記布帛は、上記搬送ベルトと同じ搬送速度で、上記搬送ベルトと一体的に搬送されることを特徴とする請求項2に記載のテキスタイルプリント装置。

     
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