WO2015105096A1 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

 車両用ドアロック装置100では、アクティブレバー25に割り当てられたスプリング26をハウジング90に組付けるためのスプリング組付け機構は、コイル部26aを第2アーム部26cの延在方向について第2アーム部26cとは反対側から支持するための第1支持部91c,96と、第2アーム部26cを第2アーム部26cの延在方向についてコイル部26aとは反対側から支持するための第2支持部97と、を含み、第1支持部91c,96及び第2支持部97の双方によるスプリング支持によって第2アーム部26cが撓み変形する際に生じる当該第2アーム部の突っ張り力を利用してスプリング26がハウジング90に対して第2アーム部26cの延在方向に移動するのを規制する。これにより、アクティブレバーの位置のアンロック位置とロック位置との間の切り替えのタイミングを安定させることが可能になる。

Description

車両用ドアロック装置
 本発明は、車両に設けられる車両用ドアロック装置に関する。
 車両用ドアロック装置の一つとして、ハウジングとともに車両ドアに組付けられるラッチ機構と、ハウジングにそれぞれ組付けられるオープンレバー、オープンリンク、アクティブレバー(ロックレバー)及びスプリングを備えているものがあり、この車両用ドアロック装置が、例えば特開2013-100718号公報に開示されている。
 ラッチ機構は、車体に組付けられたストライカに対して係合及び離脱が可能なラッチと、ストライカに対するラッチの係合の維持及び解放が可能なリフトレバー(ラチェット)を備えている。オープンレバーは、車両ドアの内側または外側に設けられたドア操作ハンドルのドア開放操作に伴って駆動される。オープンリンクは、オープンレバーとリフトレバーとの間に介装されており、ドア操作ハンドルのドア開放操作に伴うオープンレバーのドア開放方向動作をリフトレバーに伝えるアンロック状態とリフトレバーに伝えないロック状態とに切り替え可能に構成されている。アクティブレバーは、オープンリンクをアンロック状態またはロック状態に切り替えるためのロック操作レバーであり、施解錠操作部材のロック操作によってアンロック位置からロック位置に切り替えられてオープンリンクをロック状態とし、施解錠操作部材のアンロック操作によってロック位置からアンロック位置に切り替えられてオープンリンクをアンロック状態とするように構成されている。スプリングは、アクティブレバーに設けられた係合部に係合する位置決め用のスプリングであり、アクティブレバーをアンロック位置またはロック位置にて保持するように構成されている。
 上記の車両用ドアロック装置では、アクティブレバーに割り当てられたスプリングがハウジングに組付けられた場合、スプリング組付け時のガタツキ等によってスプリングがハウジングに対して動くと、スプリングの移動に伴ってアクティブレバーの係合部の位置が不用意に変化することが想定される。その結果、アクティブレバーの位置のアンロック位置とロック位置との間での切り替えに関し、当該切り替えのタイミングが安定しないという問題が生じ得る。
 そこで本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的の1つは、車両用ドアロック装置において、オープンリンクをアンロック状態とするアンロック位置とオープンリンクをロック状態とするロック位置とに位置が切替えられるアクティブレバーの切り替えのタイミングを安定させるのに有効な技術を提供することである。
(課題を解決するための手段)
 上記目的を達成するため、本発明に係る車両用ドアロック装置は、ラッチ機構と、オープンレバーと、オープンリンクと、アクティブレバーと、第1当接部と、第2当接部と、スプリングと、スプリング組付け機構と、を備える。
 ラッチ機構は、車両ドアを車体に対して閉じた状態で保持可能に構成される。オープンレバーは、車両ドアの内側または外側に設けられたドア操作ハンドルのドア開放操作に伴って駆動されるよう構成される。オープンリンクは、ドア操作ハンドルのドア開放操作に伴うオープンレバーのドア開放方向動作をラッチ機構に設けられたリフトレバーに伝える第1位置とリフトレバーに伝えない第2位置とに切り替え可能に構成される。アクティブレバーは、オープンリンクを第1位置に設定するアンロック位置とオープンリンクを第2位置に設定するロック位置との間で回転可能に構成される。第1当接部は、アンロック位置へと回転したアクティブレバーの当該回転をブロックするように構成される。この第1当接部は、アンロック位置へと回転したアクティブレバーに直に当接することによって当該回転をブロックするように構成されてもよいし、或いは別の部材を介して間接的に当該回転をブロックするように構成されてもよい。第2当接部は、ロック位置へと回転したアクティブレバーの当該回転をブロックするように構成される。この第2当接部は、ロック位置へと回転したアクティブレバーに直に当接することによって当該回転をブロックするように構成されてもよいし、或いは別の部材を介して間接的に当該回転をブロックするように構成されてもよい。スプリングは、ハウジングに組付けられ、アクティブレバーがアンロック位置にあるときには当該アクティブレバーを第1当接部に向けて弾性付勢し、且つアクティブレバーがロック位置にあるときには当該アクティブレバーを第2当接部に向けて弾性付勢するように構成される。このスプリングは、線材によってコイル状に形成されたコイル部と、コイル部の線材から延出してアクティブレバーを弾性付勢するためにアクティブレバーの係合部に係合する第1アーム部と、コイル部の線材から延出して直線状に延在する第2アーム部と、を含む。
 スプリング組付け機構は、スプリングをハウジングに組付けるためのものであり、ともにハウジングに設けられた第1支持部及び第2支持部を含む。第1支持部は、コイル部を第2アーム部の延在方向について第2アーム部とは反対側から支持する機能を果たす。第2支持部は、第2アーム部を第2アーム部の延在方向についてコイル部とは反対側から支持する機能を果たす。この場合、スプリング組付け機構は、第1支持部及び第2支持部の双方によるスプリング支持によって第2アーム部が撓み変形する際に生じる当該第2アーム部の突っ張り力を利用してスプリングがハウジングに対して第2アーム部の延在方向に移動するのを規制する。これにより、スプリング組付け時のガタツキを無くすことで、アクティブレバーの係合部の位置が不用意に変化するのを阻止することができる。その結果、アクティブレバーの位置のアンロック位置とロック位置との間での切り替えに関し、当該切り替えのタイミングを安定させることが可能になる。
 上記構成の車両用ドアロック装置では、スプリングは、第2アーム部が第1アーム部の延在方向に沿って延在するように構成されるのが好ましい。この場合、第2アーム部を第1アーム部と概ね同方向に延在させることによって、ハウジングにスプリングを組付けるための組付けスペースの大きさを抑えることができる。
 上記構成の車両用ドアロック装置では、スプリングの第1アーム部は、第2アーム部に向けて突出するように構成された突出領域を備え、この突出領域は、第2アーム部との距離が最小となる頂部と、頂部からコイル部に向けて傾斜状に延在する第1傾斜部と、頂部から第1傾斜部とは反対側に向けて傾斜状に延在する第2傾斜部と、を有するのが好ましい。アクティブレバーは、ロック位置とアンロック位置との間の中立位置にあるときには係合部が第1アーム部の頂部に乗り上げた状態で第2アーム部に当接するように構成される。また、アクティブレバーは、中立位置とアンロック位置との間にあるときには係合部が第1アーム部の第1傾斜部と第2アーム部との双方に当接することによってアンロック位置に向けて弾性付勢されるように構成される。更に、アクティブレバーは、中立位置とロック位置との間にあるときには係合部が第1アーム部の第2傾斜部と第2アーム部との双方に当接することによってアンロック位置に向けて弾性付勢されるように構成される。即ち、このスプリングは、アクティブレバーの回転位置の切り換え動作に節度感を持たせる、所謂「節度スプリング」として構成される。この場合、アクティブレバーの係合部をスプリングの第1アーム部及び第2アーム部の双方によって両側から挟み込んで弾性付勢するため、スプリングによる節度荷重を高めることが可能になる。
 上記の車両用ドアロック装置では、第2アーム部は、コイル部側のアーム基端部から直線状に延出する第1延出領域と、第1延出領域からコイル部とは反対側のアーム先端部まで当該第1延出領域の延出方向と交差するように延出する第2延出領域と、を含み、第2延出領域にて第2支持部に支持される構成であるのが好ましい。この場合、第2アーム部を第2延出領域にて第2支持部に当接させることによって第2アーム部と第2支持部との接触面積を増やすことができ、その結果、第2アーム部の安定した支持構造を実現することが可能になる。
 上記の車両用ドアロック装置では、スプリングの第2アーム部は、当該第2アーム部が撓み変形する方向を規定するための規定領域を備えるのが好ましい。この場合、スプリングをハウジングに組付ける際に、スプリングの第2アーム部が撓み変形する方向が規定領域にて規定されるため、スプリングの組付け作業が容易になる。
 上記の車両用ドアロック装置では、規定領域は、第2アーム部のコイル部側のアーム基端部とコイル部とは反対側のアーム先端部との間の1又は複数の箇所にて屈曲し、第1支持部及び第2支持部の双方によるスプリング支持によって第1アーム部に向けて突出するように撓み変形する屈曲部によって構成されるのが好ましい。この場合、第2アーム部の撓み変形のために、第2アーム部を挟んで第1アーム部とは反対側のスペースを使用する必要がない。その結果、スプリングの組付け作業が容易になる上に、ハウジングにスプリングを組付けるための組付けスペースが少なくてすむ。
 上記の車両用ドアロック装置では、第1支持部は、ハウジングに立設されコイル部のコイル内に挿入されるボス部を用いて構成されるのが好ましい。これにより、スプリングのコイル部をハウジングに組付けるための既設のボス部を、第1支持部として兼務することが可能になる。その結果、構造の簡素化を図ることができる。
 以上のように、本発明によれば、車両用ドアロック装置において、アクティブレバーの位置のアンロック位置とロック位置との間の切り替えのタイミングを安定させることが可能になった。
図1は、本実施の形態の車両用ドアロック装置100の構造を示す図である。 図2は、図1中の車両用ドアロック装置100において、アンロック状態における、アウトサイドオープンレバー22、オープンリンク23、アクティブレバー25及びリフトレバー12の関係を示す図である。 図3は、図1中の車両用ドアロック装置100において、ロック状態における、アウトサイドオープンレバー22、オープンリンク23、アクティブレバー25及びリフトレバー12の関係を示す図である。 図4は、図1中のアクティブレバー25の動作を説明するための図であり、(a)はアクティブレバー25がアンロック位置にある状態を示し、(b)はアクティブレバー25が中立位置にある状態を示し、(c)はアクティブレバー25がロック位置にある状態を示している。 図5は、図1中のスプリング26の組付け状態での側面図である。 図6は、図5中のスプリング26のA領域の部分拡大図である。 図7は、図5中のスプリング26の変更例に係るスプリング126の組付け状態での側面図である。 図8は、図5中のスプリング26の変更例に係るスプリング226の組付け状態での側面図である。 図9は、図5中のスプリング26の変更例に係るスプリング326の組付け状態での側面図である。 図10は、図5中のスプリング26の変更例に係るスプリング426の組付け状態での側面図である。 図11は、図5中のスプリング26の変更例に係るスプリング526の組付け状態での側面図である。
 以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。なお、当該図面では、車両前方及び車両後方をそれぞれ矢印X1及び矢印X2で示し、車両上方及び車両下方をそれぞれ矢印Y1及び矢印Y2で示し、車両左方及び車両右方をそれぞれ矢印Z1及び矢印Z2で示している。車両ドアに組付けられる前の状態の車両用ドアロック装置に対して、また車両ドアに組付けられた後の状態の車両用ドアロック装置に対して、これらの方向を適用することができる。
 図1に示す本実施の形態の車両用ドアロック装置(以下、単に「ドアロック装置」ともいう)100は、車体右側の車両ドアのドアアウタパネルとドアインナパネルとによって区画される領域に装着される。
 ドアロック装置100は、ラッチ機構10と、インサイドオープンレバー21と、アウトサイドオープンレバー22と、オープンリンク23と、スプリング24と、アクティブレバー25と、ハウジング90とを備えている。また、ドアロック装置100は、ハウジング90のカバー(図1では本体91から取り外されていて図示されていない)に設けられたアンロック保持ガイド92(図2参照)と、アクティブレバー25に設けられたロック保持ガイド25a及び押動アーム部25bを備えている。
 ラッチ機構10は、周知のように、車両ドアをボデー(図示省略の車体)に対して閉じた状態で保持するためのものである。このラッチ機構10は、本体91とカバー(図示省略)を備えたハウジング90に組付けられ、ハウジング90とともに車両ドアに組付けられる。このラッチ機構10は、ボデーに固定されたストライカ(図示省略)に対して係合及び離脱が可能なラッチ(図示省略)と、このラッチに対して係合及び非係合が可能でありストライカに対するラッチの係合の維持及び解除が可能なポール(図示省略)と、このポール(図示省略)と一体的なリフトレバー12(図2参照)を備えている。ラッチ機構10のラッチがストライカに係合し、この係合が維持されることで、車両ドアが閉じた状態(ラッチ状態)に保持される。また、ラッチ機構10のラッチとストライカとの係合が解除されてストライカがラッチから離脱することで、車両ドアが閉じた状態から開いた状態(アンラッチ状態)に移行する。このラッチ機構10が本発明の「ラッチ機構」に相当する。
 図2に示すように、リフトレバー12は、取付孔12aを備え、この取付孔12aにてポール(図示省略)の回転軸13に一体的に組付けられ、ポール(図示省略)と一体的に回転するように構成されている。このリフトレバー12は、オープンリンク23の頭部23aと係合及び離脱が可能な係合アーム部12bと、オープンリンク23の胴部23bと係合及び離脱が可能な脚部12cと、を備えている。
 インサイドオープンレバー21は、車両ドアの内側に設けられたインサイドドア操作ハンドル(図示省略)のドア開放操作に伴って、初期位置(図1に示した復帰位置)から作動位置(アウトサイドオープンレバー22とオープンリンク23を図1に示す位置から所定量持ち上げる位置)に回転駆動されるように構成されている。図1に示すように、インサイドオープンレバー21は、支持孔21aを備え、この支持孔21aにてハウジング90に支持軸93を介して回転可能に組付けられる。インサイドオープンレバー21は、インサイドドア操作ハンドルに操作ケーブル(図示省略)を介して連係される操作アーム部21bと、アウトサイドオープンレバー22の係合アーム部22dとの係合及び離脱が可能な第1アーム部21cと、アクティブレバー25の受動部25cとの係合及び離脱が可能な第2アーム部21dと、を備えている。
 アウトサイドオープンレバー22は、車両ドアの外側に設けられたアウトサイドドア操作ハンドル(図示省略)のドア開放操作に伴って、初期位置(図2、図3に示す復帰位置)から作動位置(復帰位置から図2、図3の時計回転方向に所定量回転した位置)に回転駆動されるように構成されている。アウトサイドオープンレバー22は、インサイドオープンレバー21に形成されている支持孔21aに対して略直交するように配置された支持孔22aを備えている。アウトサイドオープンレバー22は、この支持孔22aにてハウジング90に支持軸94を介して回転可能に組付けられる。アウトサイドオープンレバー22は、アウトサイドドア操作ハンドルに例えばリンク等の操作力伝達部材(図示省略)を介して連係される操作部22bと、オープンリンク23と連結された連結孔部(連結部位)22cと、インサイドオープンレバー21の第1アーム部21cとの係合及び離脱が可能な係合アーム部22dとを、備えている。
 また、アウトサイドオープンレバー22は、スプリング27によって初期位置(図2、図3に示す位置)に向けて弾性付勢されている。このスプリング27は、ハウジング90に設けられた支持軸94に組付けられるコイル部27aと、このコイル部27aを形成する線材の両端部からそれぞれ径外方に延出する一対のアーム部27b,27cと、を備えている。スプリング27は、一方のアーム部27bにてアウトサイドオープンレバー22に係合し、他方のアーム部27cにてハウジング90に係合する。このアウトサイドオープンレバー22及び前記のインサイドオープンレバー21によって本発明の「オープンレバー」が構成される。
 図2に示すように、オープンリンク23は、上記の頭部23a及び胴部23bを有するとともに、連結脚部23c及び支持部23dを有する。オープンリンク23は、連結脚部23cにてアウトサイドオープンレバー22の連結孔部(連結部位)22cに図2の左右方向に所定量傾動可能に組付けられる。オープンリンク23は、支持部23dにてスプリング24を支持している。さらに、オープンリンク23は、アクティブレバー25の押動アーム部25bとの係合及び離脱が可能な係合脚部23eと、ハウジング90のアンロック保持ガイド92との係合及び離脱が可能な係合アーム部23fと、アクティブレバー25のロック保持ガイド25a(図1、図3参照)との係合及び離脱が可能な係合胴部23gと、を有する。
 オープンリンク23は、インサイドオープンレバー21の初期位置から作動位置への回転駆動時に、或いはアウトサイドオープンレバー22の初期位置から作動位置への回転駆動時に、図2に示す初期位置(以下、「第1位置」ともいう)からリフトレバー12に向けて押動されて図3に示す作動位置(以下、「第2位置」ともいう)に移動する。さらにオープンリンク23は、アクティブレバー25のロック位置(図4(c)に示す位置)からアンロック位置(図4(a)に示す位置)への移動時にアンロック状態(図2に示す状態)に切り替えられ、且つアクティブレバー25のアンロック位置からロック位置への移動時にロック状態(図3に示す状態)に切り替えられるように構成されている。
 なお、オープンリンク23が第1位置においてアンロック状態にあるとき、各ドア操作ハンドルのドア開放操作に伴う各オープンレバー21,22のドア開放方向への動作は、オープンリンク23を介してリフトレバー12に伝えられる。一方、オープンリンク23が第2位置においてロック状態にあるとき、各ドア操作ハンドルのドア開放操作に伴う各オープンレバー21,22のドア開放方向への動作は、オープンリンク23に伝えるものの、オープンリンク23からリフトレバー12には伝えられない。このオープンリンク23が本発明の「オープンリンク」に相当する。
 スプリング24は、アウトサイドオープンレバー22とオープンリンク23間に介装されたリターンスプリングであり、アウトサイドオープンレバー22に対してオープンリンク23をアンロック状態(図2に示す状態)とするように弾性付勢する。オープンリンク23がアクティブレバー25と係合している状態では、スプリング24がアクティブレバー25をアンロック位置に向けて常に弾性付勢する。スプリング24は、オープンリンク23の支持部23dに組付けられるコイル部24aと、このコイル部24aを形成する線材の両端部からそれぞれ径外方に延出する一対のアーム部24b,24cと、を備えている。スプリング24は、一方のアーム部24bにてアウトサイドオープンレバー22に係合し、他方のアーム部24cにてオープンリンク23に係合する。なお、スプリング24の弾性付勢力は、上述したスプリング27の弾性付勢力を下回るように設定されている。
 図1に示すように、アクティブレバー25は、施解錠操作部材のロック操作により図4(a)に示すアンロック位置から図4(c)に示すロック位置に回転することによってオープンリンク23を図3に示すロック状態(第2位置)に設定する。アクティブレバー25は、施解錠操作部材のアンロック操作によりロック位置からアンロック位置に回転することによってオープンリンク23を図2に示すアンロック状態(第1位置)に設定する。アクティブレバー25は、そのボス部に設けた支持孔25dにてハウジング90に支持軸95を介して回転自在に組付けられるとともにハウジング90に支持される。ここでいう「施解錠操作部材」として具体的には、車両ドアの内側に設けたロックノブ(図示省略)、車両ドアの外側から操作可能なキーシリンダ(図示省略)、駆動機構30の電気モータ31(図1参照)を作動させるためのリモコン等が挙げられる。このアクティブレバー25が本発明の「アクティブレバー」に相当する。
 アクティブレバー25は、車両ドアの内側に設けたロックノブ(図示省略)に操作ケーブル(図示省略)を介して連結される操作部25eと、駆動機構30と連係する駆動部25fと、位置決め用のスプリング26に係合する断面円形のピン形状を有する係合部25gと、車両ドアの外側に設けたキーシリンダ(図示省略)にロッキングコントロールレバー41、キースイッチレバー42、アウトサイドロッキングレバー43等を介して連係する係合部25hを備えている。
 また、アクティブレバー25は、ハウジング90の本体91に設けられた第1当接部91aと第2当接部91bとの間に配設される突出部25iを有する。そして、アクティブレバー25は、ハウジング90内に組付けられてアクティブレバー25に設けられた係合部25g(図1参照)に係合するスプリング26によって、アンロック位置(図4(a)に示すように突出部25iが第1当接部91aに当接する位置)またはロック位置(図4(c)に示すように突出部25iが第2当接部91bに当接する位置)にて弾性的に保持されるように構成されている。第1当接部91aは、アンロック位置へと回転したアクティブレバー25に係合部25gにて当接することによって当該回転をブロックする機能を果たす。第2当接部91bは、ロック位置へと回転したアクティブレバー25に係合部25gにて当接することによって当該回転をブロックする機能を果たす。ここでいう第1当接部91a及び第2当接部91bがそれぞれ、本発明の「第1当接部」及び「第2当接部」に相当する。なお、第1当接部91aは、アンロック位置へと回転したアクティブレバー25に直に当接することによって当該回転をブロックする構成に代えて、別の部材を介して間接的に当該回転をブロックする構成を採り得る。同様に、第2当接部91bは、ロック位置へと回転したアクティブレバー25に直に当接することによって当該回転をブロックする構成に代えて、別の部材を介して間接的に当該回転をブロックする構成を採り得る。
 スプリング26の弾性保持力(アクティブレバー25をロック位置に弾性的に保持する力)は、スプリング27の弾性付勢力(アウトサイドオープンレバー22を初期位置に向けて弾性付勢する力)を上回るように設定されている。このため、車両ドアのドアロック状態では、アウトサイドオープンレバー22、オープンリンク23、アクティブレバー25等が、図3に示す状態に保持される。
 押動アーム部25bは、アクティブレバー25のアンロック位置(図2に示す位置)からロック位置(図3に示す位置)への回転によって、アンロック状態にあるオープンリンク23を傾動させるようにオープンリンク23の係合脚部23eと係合可能に構成される。また、押動アーム部25bは、アクティブレバー25がロック位置にある際において、ロック状態にあるオープンリンク23に対してはオープンリンク23のアンロック状態への移動を許容するべくオープンリンク23から離脱可能に構成される。
 図4には、アクティブレバー25と、両当接部91a,91bと、スプリング26との関係が示されている。この図4においては、アクティブレバー25の係合部25gとスプリング26との係合状態を明確にするために、係合部25g及びスプリング26が共に実線で示されている。
 図4(a)に示すように、第1当接部91aは、アクティブレバー25が図4において時計周り方向に回転したときにアクティブレバー25の突出部25iに当接してアクティブレバー25をアンロック位置(第1位置)に保持する機能を果たす。図4(b)に示すように、第2当接部91bは、アクティブレバー25が図4において反時計周り方向に回転したときにアクティブレバー25の突出部25iに当接してアクティブレバー25をロック位置(第2位置)に保持する機能を果たす。
 スプリング26は、ハウジング90の本体91に組付けられ、且つ本体91とアクティブレバー25とハウジング90の本体91との間に介装される。スプリング26は、図4(a)に示すようにアクティブレバー25がアンロック位置にあるときにはアクティブレバー25の突出部25iを第1当接部91aに向かう第1の方向(時計周り方向)に弾性付勢する。一方で、このスプリング26は、図4(c)に示すようにアクティブレバー25がロック位置にあるときにはアクティブレバー25の突出部25iを第2当接部91bに向かう第2の方向(反時計周り方向)に弾性付勢する。このスプリング26が本発明の「スプリング」に相当する。
 図5に示すように、スプリング26は、バネ鋼の線材よりなるもので、線材によってコイル状に形成されたコイル部26aと、コイル部26aの両端部の線材からそれぞれ径外方(具体的には、ボス部91cの軸方向とは略直交する径方向)に互いに離間して延出する第1アーム部26b及び第2アーム部26cを有する。このスプリング26は、コイル部26aのコイル中心まわりにねじりモーメントを受けるスプリング、所謂「トーションスプリング(ねじりコイルばね)」として構成されている。ここでいうコイル部26a、第1アーム部26b及び第2アーム部26cがそれぞれ、本発明の「コイル部」、「第1アーム部」及び「第2アーム部」に相当する。
 コイル部26aは、ハウジング90の本体91に立設されたボス部91cがコイル内に挿入されることによってボス部91c周りに回転可能に支持される。ハウジング90の本体91にスプリング26が組付けられた組付け状態(図1参照)では、第1アーム部26bと第2アーム部26cは、アクティブレバー25に形成された係合部25gを両側から挟むように互いに対向し合っている。これにより、スプリング26は、コイル部26aの弾性付勢力を第1アーム部26b及び第2アーム部26cの双方を介して係合部25gに伝達し、これにより係合部25gを両側から弾性付勢することができる。
 第2アーム部26cは、第1アーム部26bの延在方向に沿って延在するように構成されている。この場合、第2アーム部26cを第1アーム部26cと概ね同方向に延在させることによって、ハウジング90の本体91にスプリング26を組付けるための組付けスペースの大きさを抑えることができる。この第2アーム部26cは、コイル部26a側のアーム基端部26c1と、コイル部26aとは反対側のアーム先端部26c2と、アーム基端部26c1からアーム軸線Lの延在方向(線材の軸線方向)に沿って概ね直線状に延出する第1延出領域26c3と、第1延出領域26c3からアーム先端部26c2まで当該第1延出領域26c3の延出方向と交差するように延出する第2延出領域26c4と、を含む。第1延出領域26cは、アクティブレバー25がアンロック位置とロック位置との間の回転位置にあるときにアクティブレバー25の係合部25gに当接するように構成されている。ここでいう第1延出領域26c3及び第2延出領域26c4がそれぞれ本発明の「第1延出領域」及び「第2延出領域」に相当する。
 本実施の形態では、上記構成のスプリング26をハウジング90の本体91に組付けるためのスプリング組付け機構は、前記のボス部91cと、ともにハウジング90の本体91に設けられたコイル支持部96及びアーム支持部97と、を含むように構成されている。
 コイル支持部96は、本体91のうちボス部91cを挟んで第1アーム部26b及び第2アーム部26cとは反対側の領域に設けられている。このコイル支持部96は、コイル部26aを第2アーム部26cの延在方向について第2アーム部26cとは反対側から支持する機能を果たす。このため、コイル部26aから第2アーム部26cが延出する方向とは反対方向に移動しようとするスプリング26をコイル支持部96がブロックすることによって当該移動を規制することができる。この機能は、コイル支持部96及びボス部91cのうちの少なくとも一方(以下、「第1支持部」ともいう)によって達成され得る。特に、スプリング26のコイル部26aを本体91に組付けるための既設のボス部91cのみを用いてスプリング26の移動規制を行う場合は、構造の簡素化を図ることができる。ここでいうコイル支持部96及びボス部91cによって本発明の「第1支持部」が構成される。
 アーム支持部97(以下、「第2支持部」ともいう)は、第2アーム部26cを当該第2アーム部26cの延在方向についてコイル部26aとは反対側から支持する機能を果たす。このため、コイル部26aから第2アーム部26cが延出する方向に移動しようとするスプリング26をアーム支持部97がブロックすることによって当該移動を規制することができる。この場合、第2アーム部26cは、第2延出領域26c4にてアーム支持部97に当接するように構成されている。これにより第2アーム部26cと第2延出領域26c4との接触面積を増やすことができ、その結果、第2アーム部26cの安定した支持構造を実現することが可能になる。ここでいうアーム支持部97が本発明の「第2支持部」に相当する。
 上記の第1支持部及び第2支持部の双方によるスプリング支持によれば、スプリング26の組付け状態では、第2アーム部26cが撓み変形する際に生じる当該第2アーム部26cの突っ張り力を利用してスプリング26が本体91に対して第2アーム部26cの延在方向に移動するのを規制することができる。この目的のため、スプリング26は、コイル部26aがボス部91cに支持され且つ第1アーム部26bがアーム軸線L上での圧縮によって所定量撓んだ状態で、コイル部26aがコイル支持部96に当接し且つ第2アーム部26cのアーム先端部26c2がアーム支持部97に当接するように、コイル支持部96とアーム支持部97との距離が設定されている。これにより、スプリング26は、第1支持部及び第2支持部の協働によってアーム軸線Lについて両側から弾性的に挟持されるため、アーム軸線Lに沿った第1方向D1或いは第2方向D2についての位置ズレが阻止されることにより安定した組付け状態が維持される。この場合、スプリング組付け時のガタツキを無くすことで、アクティブレバー25の係合部25gの位置が不用意に変化するのを阻止することができる。その結果、アクティブレバー25の位置のアンロック位置とロック位置との間での切り替えに関し、当該切り替えのタイミングを安定させることが可能になる。即ち、予め定められた所定のタイミングでアクティブレバー25の位置を切替えることができる。
 上記構成のスプリング26の第2アーム部26cは、当該第2アーム部26cが撓み変形する方向を規定するための規定領域を備えるのが好ましい。本実施の形態では、この規定領域として、第2アーム部26cの第1延出領域26c3に屈曲部26c5を設けることができる。この屈曲部26c5が本発明の「屈曲部」に相当する。この屈曲部26c5は、図6が参照されるように第2アーム部26cのアーム基端部26c1とアーム先端部26c2との間の箇所にて屈曲する(第1アーム部26bに向けて僅かに突出する)ように構成されている。本構成によれば、第1支持部及び第2支持部の双方によるスプリング支持によって第2アーム部26cがアーム軸線L上で圧縮された場合に、第2アーム部26cは屈曲部26c5にて第1アーム部26bに向けて突出するように撓む変形する。即ち、屈曲部26c5は第2アーム部26cの撓み方向を規定する機能を果たす。この場合、スプリング26を本体91に組付ける際に、スプリング26の第2アーム部26cが撓み変形する方向が屈曲部26c5にて規定されるため、スプリング26の組付け作業が容易になる。また、第2アーム部26cが屈曲部26c5にて第1アーム部26bに向けて突出するように撓むため、第2アーム部26cの撓み変形のために、第2アーム部26cを挟んで第1アーム部26bとは反対側のスペースを使用する必要がない。その結果、本体91にスプリング26を組付けるための組付けスペースが少なくてすむ。
 第1アーム部26bは、コイル部26a側のアーム基端部26b1と、コイル部26aとは反対側のアーム先端部26b2とを備え、更にアーム基端部26b1と先端部26b2との間に第2アーム部26cに向けて突出する突出領域26b3を備えている。この突出領域26b3は、スプリング26の組み付け状態で、図5が参照されるように、第2アーム部26cとの対向領域に頂部26b4と、頂部26b4からアーム基端部26b1(コイル部26a)に向けて傾斜状に延在する第1傾斜部26b5と、頂部26b4からアーム先端部26b2(第1傾斜部26b5とは反対側)に向けて傾斜状に延在する第2傾斜部26b6と、を備えている。アクティブレバー25がアンロック位置にあるときには第1アーム部26bの第1傾斜部26b5にアクティブレバー25の係合部25gが当接するように構成されている。一方、アクティブレバー25がロック位置にあるときには第1アーム部26bの第2傾斜部26b6にアクティブレバー25の係合部25gが当接するように構成されている。ここでいう突出領域26b3、頂部26b4、第1傾斜部26b5及び第2傾斜部26b6がそれぞれ、本発明の「突出領域」、「頂部」、「第1傾斜部」及び「第2傾斜部」に相当する。
 この場合、互いに対向する第1アーム部26bと第2アーム部26cとの距離は、頂部26b4において最小となり、第1傾斜部26b5及び第2傾斜部26b6において頂部26b4を上回るように構成されている。このため、アンロック位置にあるアクティブレバー25は、当該アクティブレバー25の係合部25gが第1アーム部26bの第1傾斜部26b5から第1方向D1に向かう弾性付勢力を受けることによって、アンロック位置に弾性的に保持される。一方で、ロック位置にあるアクティブレバー25は、当該アクティブレバー25の係合部25gが第1アーム部26bの第2傾斜部26b6から第2方向D2に向かう弾性付勢力を受けることによって、ロック位置に弾性的に保持される。即ち、アクティブレバー25の係合部25gが受ける弾性付勢力の方向は、第1アーム部26bの頂部26b4を境界にして切り替わる。
 上記のように構成した本実施形態に係る車両用ドアロック装置において、例えば図示しないロックノブの操作力が操作ケーブルを介してアクティブレバー25の操作部25eに作用した場合、アクティブレバー25は支持軸95を中心として回転する。アクティブレバー25の回転範囲は上述したように第1当接部91aと第2当接部91bとにより規制される。したがって、アクティブレバー25は、第1当接部91aに当接したアンロック位置と第2当接部91bに当接したロック位置との間を回転する。
 アクティブレバー25がアンロック位置からロック位置まで回転した場合、或いはアクティブレバー25がロック位置からアンロック位置まで回転した場合、アクティブレバー25の係合部25gが円弧軌跡を描く。その円弧軌跡の途中で、係合部25gはスプリング26の第1アーム部26bに形成された突出領域26b3の頂部26b4に乗り上げた状態で第2アーム部26cの直線部26c3に当接する。アクティブレバー25の係合部25gが突出領域26b3の頂部26b4に乗り上げたときにおけるアクティブレバー25の回転位置を中立位置と定義する。アクティブレバー25がアンロック位置から中立位置までの間の回転位置にあるときは、係合部25gはスプリング26の第1アーム部26bの第1傾斜部26b5と第2アーム部26cの直線部26c3との双方に当接する。一方、アクティブレバー25がロック位置から中立位置までの間の回転位置にあるときは、係合部25gはスプリング26の第1アーム部26bの第2傾斜部26b6と第2アーム部26cの直線部26c3との双方に当接する。
 アクティブレバー25がアンロック位置から反時計周り方向に回転してロック位置まで回転変位する場合、係合部25gはスプリング26の第1アーム部26bに形成された突出領域26b3の頂部26b4を乗り越える。係合部25gが頂部26b4を乗り越える前まで、すなわちアクティブレバー25がアンロック位置から中立位置に回転変位するまでは、スプリング26がアクティブレバー25を時計周り方向に付勢する。この付勢方向はアクティブレバー25の回転方向と反対方向であるので、スプリング26からアクティブレバー25の回転に対する抵抗力を受ける。一方、係合部25gが頂部26b4を乗り越えた後、すなわちアクティブレバー25が中立位置からロック位置に回転変位するまでは、スプリング26がアクティブレバー25を反時計周り方向に付勢する。この付勢方向はアクティブレバー25の回転方向と同一方向であるので、スプリング26によってアクティブレバー25の回転がアシストされる。
 また、アクティブレバー25がロック位置から時計周り方向に回転してアンロック位置まで回転変位する場合にも、係合部25gは突出領域26b3の頂部26b4を乗り越える。係合部25gが頂部26b4を乗り越える前まで、すなわちアクティブレバー25がロック位置から中立位置に回転変位するまでは、スプリング26がアクティブレバー25を反時計周り方向に付勢する。この付勢方向はアクティブレバー25の回転方向と反対方向であるので、スプリング26からアクティブレバー25の回転に対する抵抗力を受ける。一方、係合部25gが頂部26b4を乗り越えた後、すなわちアクティブレバー25が中立位置からアンロック位置に回転変位するまでは、スプリング26がアクティブレバー25を時計周り方向に付勢する。この付勢方向はアクティブレバー25の回転方向と同一方向であるので、スプリング26によってアクティブレバー25の回転がアシストされる。
 このように、アクティブレバー25がアンロック位置からロック位置まで回転変位する場合、および、アクティブレバー25がロック位置からアンロック位置まで回転変位する場合のいずれにおいても、アクティブレバー25が中立位置を越えた後に、回転方向に付勢される。このためアクティブレバー25の回転位置の切り換え動作に節度感を持たせることができる。即ち、本実施の形態のスプリング26は、アクティブレバー25の回転位置の切り換え動作に節度感を持たせる、所謂「節度スプリング」として構成される。この場合、アクティブレバー25の係合部25gをスプリング26の第1アーム部26b及び第2アーム部26cの双方によって両側から挟み込んで弾性付勢するため、スプリング26による節度荷重を高めることが可能になる。
 なお、上記構成のスプリング26に代えて別の形態のスプリングを採用することもできる。ここで、図7~図11を参照しつつ、図5に示すスプリング26の変更例に係るスプリングについて説明する。なお、これらの図面において図5に示す要素と同一の要素には同一の符号を付すものとし、当該同一の要素についての説明は省略する。
 図7に示すスプリング126は、更に第2アーム部26cの第2延出領域26c4に屈曲部26c6が設けられているという構成のみが図5に示すスプリング26と相違している。屈曲部26c6は、前記の屈曲部26c5と同様の機能を果たすものであり、第2アーム部26cの撓み方向を規定する機能を果たす。特に、第2アーム部26cの異なる二箇所に屈曲部26c5,26c6を設けることによって第2アーム部26cの撓み方向を規定する効果が高まり、スプリング26の組付け性の更なる向上を図ることができる。本発明では、必要に応じて第2アーム部26cに更なる屈曲部を追加することもできる。また、この屈曲部26c6は、第2アーム部26cのアーム先端部26c2寄りに設けられているため、第2アーム部26cの撓み代として組付け誤差を吸収するのにも有効である。
 図5に示すスプリング26や図7に示すスプリング126では、第2アーム部26cに設けられている屈曲部26c5を省略することもできる。図8に示すスプリング226は、屈曲部26c5を省略した構成のみがスプリング26と相違している。同様に、図9に示すスプリング326は、屈曲部26c5を省略した構成のみがスプリング126と相違している。これらのスプリング226,326を採用した場合でも、スプリング26,126を採用した場合と同様の作用効果を得ることができ、少なくともアクティブレバー25の位置のアンロック位置とロック位置との間での切り替えのタイミングを安定させることが可能になるという作用効果を奏する。
 図5に示すスプリング26や図8に示すスプリング226では、第2アーム部26cに設けられている第2延出領域26c4を省略することもできる。図10に示すスプリング426は、第2延出領域26c4を省略した構成のみがスプリング26と相違している。同様に、図11に示すスプリング526は、第2延出領域26c4を省略した構成のみがスプリング226と相違している。これらのスプリング426,526では、第2アーム部26cは、アーム基端部26c1からアーム先端部26c2までの全領域において概ね直線状に延在するように構成されている。この場合、第2アーム部26cはアーム支持部97の平面部分に当接することによってアーム支持部97に支持される構成であってもよいし、或いはアーム支持部97の設けられた凹部に係合することによってアーム支持部97に支持される構成であってもよい。これらのスプリング426,526を採用した場合でも、スプリング26,226を採用した場合と同様の作用効果を得ることができ、少なくともアクティブレバー25の位置のアンロック位置とロック位置との間での切り替えのタイミングを安定させることが可能になるという作用効果を奏する。
 本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
 上記実施の形態では、スプリングのコイル部26aから第1アーム部26b及び第2アーム部26cが概ね同方向に延出する場合について記載したが、本発明では第2アーム部26cがコイル部26aから延出するにつれて第1アーム部26bとの離間距離が拡張されるように構成することもできる。
 上記実施の形態では、アクティブレバー25の係合部25gをスプリングの第1アーム部26b及び第2アーム部26cの双方によって両側から挟み込んで弾性付勢する場合について記載したが、本発明では第1アーム部26bのみを介してアクティブレバー25の係合部25gを弾性付勢し、第2アーム部26cが係合部25gの弾性付勢に関与しないように構成することもできる。
 本発明では、上記の車両用ドアロック装置100の本質的な構造を車両の各車両ドアに適用することができる。例えば、車両前席用の左右のドアや、車両後席用の左右のドア、更には車両後部のドア(バックドア)等に、車両用ドアロック装置100の本質的な構造を適用することができる。

Claims (7)

  1.  車両ドアを車体に対して閉じた状態で保持可能に構成されるラッチ機構と、
     前記車両ドアの内側または外側に設けられたドア操作ハンドルのドア開放操作に伴って駆動されるよう構成されるオープンレバーと、
     前記ドア操作ハンドルのドア開放操作に伴う前記オープンレバーのドア開放方向動作を前記ラッチ機構に設けられたリフトレバーに伝える第1位置と前記リフトレバーに伝えない第2位置とに切り替え可能なオープンリンクと、
     前記オープンリンクを前記第1位置に設定するアンロック位置と前記オープンリンクを前記第2位置に設定するロック位置との間で回転可能なアクティブレバーと、
     前記アンロック位置へと回転した前記アクティブレバーの当該回転をブロックする第1当接部と、
     前記ロック位置へと回転した前記アクティブレバーの当該回転をブロックする第2当接部と、
     ハウジングに組付けられ、前記アクティブレバーが前記アンロック位置にあるときには当該アクティブレバーを前記第1当接部に向けて弾性付勢し、且つ前記アクティブレバーが前記ロック位置にあるときには当該アクティブレバーを前記第2当接部に向けて弾性付勢するスプリングと、
     前記スプリングを前記ハウジングに組付けるためのスプリング組付け機構と、
    を備え、
     前記スプリングは、線材によってコイル状に形成されたコイル部と、前記コイル部の線材から延出して前記アクティブレバーを弾性付勢するために前記アクティブレバーの係合部に係合する第1アーム部と、前記コイル部の線材から延出して直線状に延在する第2アーム部と、を含み、
     前記スプリング組付け機構は、前記ハウジングに設けられ前記コイル部を前記第2アーム部の延在方向について前記第2アーム部とは反対側から支持するための第1支持部と、前記ハウジングに設けられ前記第2アーム部を当該第2アーム部の延在方向について前記コイル部とは反対側から支持するための第2支持部と、を含み、前記第1支持部及び前記第2支持部の双方によるスプリング支持によって前記第2アーム部が撓み変形する際に生じる当該第2アーム部の突っ張り力を利用して前記スプリングが前記ハウジングに対して前記第2アーム部の延在方向に移動するのを規制する、車両用ドアロック装置。
  2.  請求項1に記載の車両用ドアロック装置であって、
     前記スプリングは、前記第2アーム部が前記第1アーム部の延在方向に沿って延在するように構成される、車両用ドアロック装置。
  3.  請求項2に記載の車両用ドアロック装置であって、
     前記スプリングの前記第1アーム部は、前記第2アーム部に向けて突出するように構成された突出領域を備え、前記突出領域は、前記第2アーム部との距離が最小となる頂部と、前記頂部から前記コイル部に向けて傾斜状に延在する第1傾斜部と、前記頂部から前記第1傾斜部とは反対側に向けて傾斜状に延在する第2傾斜部と、を有し、
     前記アクティブレバーは、前記ロック位置と前記アンロック位置との間の中立位置にあるときには前記係合部が前記第1アーム部の前記頂部に乗り上げた状態で前記第2アーム部に当接し、前記中立位置と前記アンロック位置との間にあるときには前記係合部が前記第1アーム部の前記第1傾斜部と前記第2アーム部との双方に当接することによって前記アンロック位置に向けて弾性付勢され、前記中立位置と前記ロック位置との間にあるときには前記係合部が前記第1アーム部の前記第2傾斜部と前記第2アーム部との双方に当接することによって前記アンロック位置に向けて弾性付勢されるように構成される、車両用ドアロック装置。
  4.  請求項1から3のうちのいずれか一項に記載の車両用ドアロック装置であって、
     前記第2アーム部は、前記コイル部側のアーム基端部から直線状に延出する第1延出領域と、前記第1延出領域から前記コイル部とは反対側のアーム先端部まで当該第1延出領域の延出方向と交差するように延出する第2延出領域と、を含み、前記第2延出領域にて前記第2支持部に支持される構成である、車両用ドアロック装置。
  5.  請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の車両用ドアロック装置であって、
     前記スプリングの前記第2アーム部は、当該第2アーム部が撓み変形する方向を規定するための規定領域を備える、車両用ドアロック装置。
  6.  請求項5に記載の車両用ドアロック装置であって、
     前記規定領域は、前記第2アーム部の前記コイル部側のアーム基端部と前記コイル部とは反対側のアーム先端部との間の1又は複数の箇所にて屈曲し、前記第1支持部及び前記第2支持部の双方によるスプリング支持によって前記第1アーム部に向けて突出するように撓み変形する屈曲部によって構成される、車両用ドアロック装置。
  7.  請求項1から6のうちのいずれか一項に記載の車両用ドアロック装置であって、
     前記第1支持部は、前記ハウジングに立設され前記コイル部のコイル内に挿入されるボス部を用いて構成される、車両用ドアロック装置。
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