JP2017160733A - 車両用ドアラッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レバー部材に対して荷重が加わってもドアの閉鎖状態をより適切に保持できるようにする。【解決手段】本体22内に収容されラッチ機構を作動させる第1レバー32と、ドアハンドルからの操作力を入力する第2レバー34とを第2支持軸33により回動可能に連結し、ドアハンドルからの操作力が第2レバー34に入力されたときに第1レバー32と第2レバー34とが一体回動するよう第2レバー34の一方向の回動を規制し、車両衝突時に車内方向への荷重が第2レバー34に作用したときに第2レバー34の逆方向の回動を許容する回動規制部32aを設ける。【選択図】図5
Description
本発明は、車両用ドアラッチ装置に関する。
従来、この種の車両用ドアラッチ装置としては、ドア内に設けられたラッチと車体側に設けられたストライカとの噛み合いによってドアを閉鎖状態で保持するものにおいて、アウトサイドドアハンドルの操作に基づいてストライカとの噛み合いを解除するためのアウトサイドオープンレバーを2つの部材により構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。アウトサイドオープンレバーは、枢軸により上下方向に回動可能に枢支された第1アウトサイドオープンレバーと、第1アウトサイドオープンレバーの枢軸に車内外方向に延びる長孔を介して枢支された第2アウトサイドオープンレバーとが板厚方向に重ね合わされて構成されている。そして、通常は、第2アウトサイドオープンレバーと第1アウトサイドオープンレバーとが係合し、第2アウトサイドオープンレバーに対してアウトドアハンドルからの操作力が入力されると、入力された操作力が第1アウトサイドオープンレバーへ伝達されてラッチとストライカとの噛み合いを解除する。一方、側面衝突時にアウトサイドパネルが車内方向に変形して第2アウトサイドオープンレバーに車内方向の荷重が加わると、長孔によって第2アウトサイドオープンレバーを第1アウトサイドオープンレバーに対して車内方向へ相対移動させることにより、第2アウトサイドオープンレバーと第1アウトサイドオープンレバーとの係合が解除され、第1アウトサイドオープンレバーへの荷重の伝達が遮断される。これにより、ドアが予期せずに開くのを防止することができるとしている。
このように、オープンレバーに操作力とは異なる方向から衝突荷重が作用したときにドアが開放しないようにすることは極めて重要な課題として認識されており、なお一層の改善が求められている。
本発明の車両用ドアラッチ装置は、レバー部材に対して荷重が加わってもドアの閉鎖状態をより適切に保持できるようにすることを主目的とする。
本発明の車両用ドアラッチ装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両用ドアラッチ装置は、
ドア内に設けられた係合部と車体側に設けられた被係合部とが係合して前記ドアを閉鎖状態で保持する車両用ドアラッチ装置であって、
前記係合部を収容し、前記ドア内に固定された本体と、
前記ドアに設けられたドアハンドルの操作に基づいて駆動され、前記係合部と前記被係合部との係合を解除するレバー部材と、
を有し、
前記レバー部材は、
前記本体内に設けられた第1支持軸により回動可能に支持され、前記第1支持軸回りの一方向の回動により前記係合部と前記被係合部との係合を解除可能な第1部材と、
前記第1部材に対して前記第1支持軸と平行に設けられた第2支持軸により回動可能に支持され、前記第2支持軸回りに作用するモーメントが前記一方向と同方向となるよう前記ドアハンドルからの操作力を入力する操作力入力部を有する第2部材と、
前記操作力入力部に入力される操作力により前記第1部材が前記第1支持軸回りに前記第2部材と一体回動するよう前記第2部材が前記第2支持軸回りに前記同方向に回動するのを規制すると共に、前記第2部材が前記第2支持軸回りに逆方向に回動するのを許容する回動規制部と、
を備えることを要旨とする。
ドア内に設けられた係合部と車体側に設けられた被係合部とが係合して前記ドアを閉鎖状態で保持する車両用ドアラッチ装置であって、
前記係合部を収容し、前記ドア内に固定された本体と、
前記ドアに設けられたドアハンドルの操作に基づいて駆動され、前記係合部と前記被係合部との係合を解除するレバー部材と、
を有し、
前記レバー部材は、
前記本体内に設けられた第1支持軸により回動可能に支持され、前記第1支持軸回りの一方向の回動により前記係合部と前記被係合部との係合を解除可能な第1部材と、
前記第1部材に対して前記第1支持軸と平行に設けられた第2支持軸により回動可能に支持され、前記第2支持軸回りに作用するモーメントが前記一方向と同方向となるよう前記ドアハンドルからの操作力を入力する操作力入力部を有する第2部材と、
前記操作力入力部に入力される操作力により前記第1部材が前記第1支持軸回りに前記第2部材と一体回動するよう前記第2部材が前記第2支持軸回りに前記同方向に回動するのを規制すると共に、前記第2部材が前記第2支持軸回りに逆方向に回動するのを許容する回動規制部と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両用ドアラッチ装置では、ドア内に設けられた係合部と車体側に設けられた被係合部との係合を解除するためのレバー部材を、本体内に設けられた第1支持軸により支持される第1部材と、ドアハンドルからの操作力を入力する第2部材と、を第2支持軸により相対的に回動可能に連結することにより構成する。そして、ドアハンドルからの操作力により第1部材が第1支持軸回りに第2部材と一体回動するよう第2部材が第2支持軸回りに一方向に回動するのを規制すると共に、第2部材が逆方向に回動するのを許容する回動規制部を設ける。これにより、ドアハンドルからの操作力を第2部材から第1部材へ伝達し、係合部と被係合部との係合を解除してドアを開放可能とすることができる。また、操作力とは異なる方向からの荷重が第2部材に作用したときに、第1部材に対して第2部材が逆方向に回動して、第2部材から第1部材へ荷重が伝達されないようにすることが可能となる。即ち、第2部材に作用するモーメントの方向がドアハンドルからの操作力に基づく方向とは異なる方向からの荷重に対して、第2部材から第1部材への荷重の伝達を阻止することができる。この結果、レバー部材に対して荷重が加わってもドアの閉鎖状態をより適切に保持できるようにすることができる。
こうした本発明の車両用ドアラッチ装置において、前記第1部材と前記第2部材は、それぞれ前記第1支持軸と前記第2支持軸により上下方向に回動可能に支持され、前記操作力入力部は、前記第2部材における前記第2支持軸より車外側の位置で前記ドアハンドルからの操作力を下方向に入力し、前記第2支持軸は、前記第2部材における車外側の端部よりも下側に設けられているものとすることもできる。こうすれば、第2部材に作用する車内方向への荷重に対して、第2部材に作用するモーメントが逆方向(上方向)に向かい易くすることができる。この結果、第2部材から第1部材への荷重の伝達をより確実に抑制することができる。
また、本発明の車両用ドアラッチ装置において、前記第1部材は、一部が前記本体から露出し、前記第2支持軸は、前記本体から露出した範囲内の前記第1部材上の位置に設けられているものとすることもできる。ここで、2つの部材を長孔を介して同じ支持軸上に連結してレバーを構成する場合、2つの部材が重ね合わされて本体内に収容されるため、単一の部材により構成されるレバーを収容する本体と、2つの部材により構成されるレバーを収容する本体とは、その形状が異なるものとなる。即ち、レバーの仕様を変更する際には、本体の形状を含めた設計の変更が必要となり、コストアップを招く。これに対して、本発明では、第1部材と第2部材とを連結する第2支持軸を、本体から露出した範囲内の第1部材上の位置に設けるから、本体の形状を変更することなく、レバーの仕様を変更することが可能となる。
さらに、本発明の車両用ドアラッチ装置において、前記第2部材は、前記逆方向の回動端で前記本体に嵌合される嵌合部を有するものとすることもできる。こうすれば、第2部材に対して操作力とは異なる方向から荷重が作用して第2部材が逆方向に回動したときに、第2部材が回動端で本体に嵌合されるため、第1部材が駆動されてドアが開放されるのをより確実に防止することができる。
また、本発明の車両用ドアラッチ装置において、前記第2部材を前記第2支持軸回りに前記同方向に付勢する付勢部材を備えるものとすることもできる。こうすれば、第2部材に荷重が作用して第2部材が逆方向に回動しても、付勢部材の付勢力によって第2部材を元の位置に戻すことができる。
本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としての車両用ドアラッチ装置20を搭載するドア10の構成の概略を示す構成図であり、図2は車両用ドアラッチ装置20の外観を示す外観斜視図であり、図3は車両用ドアラッチ装置10の一部を分解して示す分解斜視図である。実施例の車両用ドアラッチ装置20は、車体に固定されたストライカ(図示せず)と係合することによりドア10を車体に対して閉鎖状態で保持するものであり、ドア10のアウトサイドパネル11とインサイドパネル(図示せず)とに区画される空間内に配置されている。車両用ドアラッチ装置20は、その外観としては、図2に示すように、ボディ22と、ボディ22に組み付けられたベースプレート24と、を備える。
ボディ22は、樹脂製のハウジングであり、ラッチ機構26やロック機構(図示せず)、レバー機構28などが収容されている。
ベースプレート24は、金属製のプレートであり、図2に示すように、ストライカを収容可能なストライカ収容溝24aが形成されている。なお、ベースプレート24は、ボルト孔24bが複数箇所に設けられており、ドア10の回動中心とは反対側の端部壁に内側から宛がわれて端部壁の外側からボルト孔24bに対してボルトが螺合されることによりドア10に固定されている。
ラッチ機構26は、ドア10を車体に対して閉鎖状態で保持するための機構であり、ストライカと係脱が可能なラッチ27を備える。ラッチ27は、ドア10の閉鎖動作によってストライカ収容溝24aにストライカが進入すると、ストライカと噛み合うラッチ位置に変位すると共にストライカとの噛み合いを解除するアンラッチ位置への変位がポール(図示せず)によって阻止されることにより、ストライカをストライカ収容溝24aに保持する。また、ラッチ27は、捻りコイルばね(図示せず)によってラッチ位置からアンラッチ位置へ変位する方向に付勢されており、レバー機構28の駆動によりポールによる変位の阻止が解除されると、捻りコイルばねの付勢力によってアンラッチ位置へ変位し、ストライカとの噛み合いを解除する。
レバー機構28は、アウトサイドドアハンドル12からの操作力により駆動されるアウトサイドオープンレバー30と、インサイドドアハンドル16からの操作力により駆動されるインサイドオープンレバー(図示せず)とを備える。アウトサイドオープンレバー30は、例えば長尺の帯状部材(帯状プレート)や長尺の円柱部材(ロッド)などの操作力伝達部材14を介してアウトサイドドアハンドル12と連係されており、アウトサイドドアハンドル12から操作力伝達部材14を介して伝達される操作力によって駆動される。また、インサイドオープンレバーは、例えば伝達ケーブルなどの操作力伝達部材18を介してインサイドドアハンドルと連携されており、インサイドドアハンドル16から操作力伝達部材18を介して伝達される操作力によって駆動される。なお、ドアハンドルの操作力によってアウトサイドオープンレバー30やインサイドオープンレバーが駆動されると、ラッチ27がラッチ位置からアンラッチ位置へ変位し、ラッチ27とストライカとの噛み合いが解除される。
ロック機構は、ラッチ機構26とレバー機構28との間に介在し、レバー機構28の駆動力をポールに伝達してラッチ機構26とストライカとの係合を解除可能とするアンロック状態と、レバー機構28の駆動力をポールに伝達されないようにしてラッチ機構26とストライカとの係合を解除不能とするロック状態とを切り替える。なお、ロック機構は、車外側に設けられたキーシリンダや車内側に設けられたロックノブの操作力によって駆動されたり、電動アクチュエータの駆動力によって駆動されたりする。
アウトサイドオープンレバー30は、図3に示すように、互いに相対的に回動可能に連結された第1レバー32と第2レバー34とにより構成されている。図4は、アウトサイドオープンレバー30の外観を示す外観斜視図である。
第1レバー32は、ボディ22内のベースプレート24上に設けられた第1支持軸31により上下方向に回動可能に支持されている。第1レバー32は、下方向(図3における反時計回り)に回動することによってラッチ27をラッチ位置からアンラッチ位置へ変位させる。第1レバー32は、捻りコイルばね(図示せず)によって上方向(図3における時計回り)に付勢されている。
また、第1レバー32は、一部がボディ22からアウトサイドパネル11側へ露出しており、ボディ22から露出した範囲内に第2レバー34を回動可能に連結するための第2支持軸33が第1支持軸31と平行に設けられている。また、第1レバー32は、第2レバー34の側面に当接して第2レバー34の下方向(図3における反時計回り)の回動を規制する当接片32aが形成されており、第2レバー34に対して第2支持軸33回りに下方向のモーメントが作用すると、第2レバー34と一体となって第1支持軸31回りに下方向に回動するようになっている。なお、当接片32aは、第2レバー34に逆方向(上方向、即ち、図3における時計回り)の回動は規制しないから、第2レバー34に対して第2支持軸33回りに逆方向(上向き)のモーメントが作用すると、第2レバー34のみが回動し、第1レバー32は回動しないようになっている。
第2レバー34は、第1レバー32上に設けられた第2支持軸33により上下方向に回動可能に支持されると共に、第2支持軸33よりもアウトサイドパネル11側(車外側)へ偏位した位置で操作力伝達部材14からの操作力を入力するための突出部34aが形成されている。操作力伝達部材14は、先端部に下向きのU字溝を有しており、U字溝に突出部34aが嵌め込まれることにより、第2レバー34と連結される。これにより、第2レバー34(突出部34a)は、操作力伝達部材14からの操作力を下方向に入力する。
第2支持軸33は、第1レバー32が上方向(図3における時計回り)の回動端にあり且つ第2レバー34が下方向(図3における反時計回り)の回動端にあるとき、即ち、第2レバー34が操作力を入力していない待機位置にあるときに、第2レバー34におけるアウトサイドパネル11側(車外側)の端部よりも下側となる位置に設けられている。これにより、第2レバー34に対して横方向(車内側)の荷重が作用したときに、第2レバー34に対して第2支持軸33回りに作用するモーメントは、上向き(図3における時計回り)に向かい易くなる。
こうして構成された車両用ドアラッチ装置20では、ラッチ27がラッチ位置にあってドア10が車体に対して閉鎖状態で保持されているときにアウトサイドドアハンドル12が操作されると、その操作力が操作力伝達部材14を介して第2レバー34の突出部34aに下方向に入力され、第2レバー34に対して第2支持軸33回りに下方向のモーメントが作用する。このとき、第2レバー34は第1レバー32の当接片32aによって下方向の回動が規制されるため、第1レバー32と第2レバー34とが一体となって第1支持軸31回りに下方向に回動する。これにより、ラッチ27はラッチ位置からアンラッチ位置へ変位し、ラッチ27とストライカとの噛み合いが解除されて、ドア10が開放可能となる。なお、第2レバー34に対する操作力の入力が解除されると、第1レバー32に設けられた捻りコイルばねの付勢力によって第1レバー32および第2レバー34が待機位置に戻る。
次に、車両の側面衝突時にアウトサイドパネル11が車内側へ変形して第2レバー34に車内方向(横方向)の荷重が作用したときのアウトサイドオープンレバー30の動作について説明する。図5は、側面衝突時におけるアウトサイドオープンレバー30の動作の様子を示す説明図である。なお、図5では、アウトサイドオープンレバー30の動作を見やすくするために、動力伝達部材14の図示は省略した。図示するように、第2レバー34は、待機位置で金属製のベースプレート24の端面よりもアウトサイドパネル11側(車外側)に飛び出すように配置されている。アウトサイドパネル11が車内側へ変形し、第2レバー34に対して車内方向(横方向)に衝突荷重が作用すると、第2支持軸33が衝突荷重の作用点よりも下側に設けられているため、第2支持軸33回りには上方向(図5における時計回り)のモーメントが生じる。このため、第2レバー34は上方向(逆方向)に回動され、第1レバー32は下方向に回動しない。これにより、ラッチ27とストライカとの噛み合いはそのまま保持され、第2レバー34に作用する衝突荷重によってドア10が開放されるのが防止される。なお、第2レバー34は、車内方向に衝突荷重を受けて上方向(図5における時計回り)に回動すると、ボディ22の端面が車内方向に窪んだ窪み部22aに当接し、ベースプレート24の端面よりも車内側に入り込んだ状態となる。
以上説明した実施例の車両用ドアラッチ装置20によれば、アウトサイドオープンレバー30を、ラッチ機構26の係合を解除するための第1レバー32と、ドアハンドルからの操作力を入力する第2レバー34とを第2支持軸33により相対的に回動可能に連結して構成する。そして、第2レバー34に対してドアハンドルからの下方向の操作力が入力されたときに第1レバー32が第1支持軸31回りに第2レバー34と一体回動するよう第2レバー34の下方向の回動を規制し、第2レバーに対して車内方向(横方向)の衝突荷重が入力されたときに第2レバー34の逆方向(上方向)の回動を許容する当接片42aを設ける。これにより、アウトサイドパネル11が車内方向(横方向)に変形して、第2レバー34に対して車内方向(横方向)への衝突荷重が加わっても、第2レバー34を逆方向に回動させ、第1レバー32がアンラッチ方向に駆動されるのを抑制することができる。この結果、ドア10が予期せずに開放されるのを効果的に防止することができる。この場合、第2レバー34は、第2支持軸33回りに作用するモーメントの方向が上向きとなる方向からの荷重であれば、第1レバー32へ荷重を伝達しないようにすることができるため、第2支持軸33を適切な位置に設けることで、比較的広範囲の方向からの荷重に対応することが可能となる。
また、実施例の車両用ドアラッチ装置20によれば、第2支持軸33がボディ22から露出した範囲内の第1レバー32上に設けられるから、ボディ22内には第1レバー32(第1支持軸31)を収容可能なスペースがあれば足り、ボディ22の形状を変更することなく、レバーの仕様変更に対応することができる。即ち、アウトサイドオープンレバーとして単一の部材で構成する従来の仕様と複数の部材(第1レバー32,第2レバー34)で構成する本実施例の仕様とを変更する際にも、ボディ22を共用化することができ、コストアップを抑制することができる。
実施例の車両用ドアラッチ装置20では、当接片42a(回動規制部)を第1レバー32に設けるものとしたが、第2レバー34に設けるものとしてもよい。
実施例の車両用ドアラッチ装置20では、第1レバー32と第2レバー34とを第2支持軸33により回動可能に連結してアウトサイドオープンレバー30を構成するものとしたが、図6の変形例のアウトサイドオープンレバー130に示すように、衝突荷重によって第2レバー134が逆方向(上方向)に回動したときにその回動端でボディ22に食い込むように嵌合される嵌合部134a(凸部)を設けるものとしてもよい。この場合、第2レバー134はボディ22と嵌合された状態で停止するため、第1レバー32がアンラッチ方向に駆動されるのより確実に抑制することができる。
実施例の車両用ドアラッチ装置20では、第1レバー32と第2レバー34とを第2支持軸33で連結してアウトサイドオープンレバー30を構成するものとしたが、図7の変形例のアウトサイドオープンレバー230に示すように、第2レバー34を下方向(図7における反時計回り)に付勢する捻りコイルばね236を設けるものとしてもよい。捻りコイルばね236の一方の足は、第2レバー234に設けられた係止孔234cに係止され、他方の足は、回動方向に弾性力が付与された状態で、第1レバー32の当接片32aに係止されている。この場合、アウトサイドパネル11が車内方向へ弾性変形して第2レバー34が逆方向に回動しても、アウトサイドパネル11が車外方向へ弾性復帰すると、第2レバー34が捻りコイルばね236の付勢力によって待機位置へ復帰する。このため、ドアハンドルを操作することにより、ドア10を開放させることが可能となる。
実施例の車両用ドアラッチ装置20では、第2レバー34に車内方向に荷重が作用して第2レバー34が逆方向に回動すると、ボディ22の端面(窪み部22a)に当接されるようにしたが、第2レバー34がボディ22の外側で逆方向に回動可能となるよう、第1レバー32と第2レバー34との連結を第1支持軸31よりも軸方向に離した位置で行なうようにしてもよい。これにより、第2レバー34が逆方向に回動するときの回動範囲をより拡げることができ、第2レバー34をより車内側に入り込ませることができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、ラッチ27が「係合部」に相当し、ストライカが「被係合部」に相当し、ボディ22が「本体」に相当し、アウトサイドオープンレバー30が「レバー部材」に相当し、第1レバー32が「第1部材」に相当し、第2レバー34が「第2部材」に相当し、当接片32aが「回動規制部」に相当する。また、嵌合部134bが「嵌合部」に相当する。また、捻りコイルばね236が「付勢部材」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両用ドアラッチ装置の製造産業などに利用可能である。
10 ドア、11 アウトサイドパネル、12 アウトサイドドアハンドル、14 操作力伝達部材、16 インサイドドアハンドル、18 操作力伝達部材、20,120 車両用ドアラッチ装置、22 ボディ、22a 窪み部、24 ベースプレート、26 ラッチ機構、28 レバー機構、30,130,230 アウトサイドオープンレバー、31 第1支持軸、32 第1レバー、32a 当接片、33 第2支持軸、34,134,234 第2レバー、34a 突出部、134b 嵌合部、234c 係止孔、236 捻りコイルばね。
Claims (5)
- ドア内に設けられた係合部と車体側に設けられた被係合部とが係合して前記ドアを閉鎖状態で保持する車両用ドアラッチ装置であって、
前記係合部を収容し、前記ドア内に固定された本体と、
前記ドアに設けられたドアハンドルの操作に基づいて駆動され、前記係合部と前記被係合部との係合を解除するレバー部材と、
を有し、
前記レバー部材は、
前記本体内に設けられた第1支持軸により回動可能に支持され、前記第1支持軸回りの一方向の回動により前記係合部と前記被係合部との係合を解除可能な第1部材と、
前記第1部材に対して前記第1支持軸と平行に設けられた第2支持軸により回動可能に支持され、前記第2支持軸回りに作用するモーメントが前記一方向と同方向となるよう前記ドアハンドルからの操作力を入力する操作力入力部を有する第2部材と、
前記操作力入力部に入力される操作力により前記第1部材が前記第1支持軸回りに前記第2部材と一体回動するよう前記第2部材が前記第2支持軸回りに前記同方向に回動するのを規制すると共に、前記第2部材が前記第2支持軸回りに逆方向に回動するのを許容する回動規制部と、
を備えることを特徴とする車両用ドアラッチ装置。 - 請求項1に記載の車両用ドアラッチ装置であって、
前記第1部材と前記第2部材は、それぞれ前記第1支持軸と前記第2支持軸により上下方向に回動可能に支持され、
前記操作力入力部は、前記第2部材における前記第2支持軸より車外側の位置で前記ドアハンドルからの操作力を下方向に入力し、
前記第2支持軸は、前記第2部材における車外側の端部よりも下側に設けられている
ことを特徴とする車両用ドアラッチ装置。 - 請求項1または2記載の車両用ドアラッチ装置であって、
前記第1部材は、一部が前記本体から露出し、
前記第2支持軸は、前記本体から露出した範囲内の前記第1部材上の位置に設けられている
ことを特徴とする車両用ドアラッチ装置。 - 請求項1ないし3いずれか1項に記載の車両用ドアラッチ装置であって、
前記第2部材は、前記逆方向の回動端で前記本体に嵌合される嵌合部を有する
ことを特徴とする車両用ドアラッチ装置。 - 請求項1ないし4いずれか1項に記載の車両用ドアラッチ装置であって、
前記第2部材を前記第2支持軸回りに前記同方向に付勢する付勢部材を備える
ことを特徴とする車両用ドアラッチ装置。
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