WO2015083427A1 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
WO2015083427A1
WO2015083427A1 PCT/JP2014/076472 JP2014076472W WO2015083427A1 WO 2015083427 A1 WO2015083427 A1 WO 2015083427A1 JP 2014076472 W JP2014076472 W JP 2014076472W WO 2015083427 A1 WO2015083427 A1 WO 2015083427A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
power
unit
power conversion
voltage
functional module
Prior art date
Application number
PCT/JP2014/076472
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
知之 川上
Original Assignee
三菱電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱電機株式会社 filed Critical 三菱電機株式会社
Priority to JP2015551415A priority Critical patent/JP6169187B2/ja
Priority to US15/027,000 priority patent/US9998024B2/en
Priority to EP14867958.2A priority patent/EP3079253B1/en
Priority to CN201480066257.5A priority patent/CN105981281B/zh
Publication of WO2015083427A1 publication Critical patent/WO2015083427A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/003Constructional details, e.g. physical layout, assembly, wiring or busbar connections
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L9/00Electric propulsion with power supply external to the vehicle
    • B60L9/16Electric propulsion with power supply external to the vehicle using ac induction motors
    • B60L9/30Electric propulsion with power supply external to the vehicle using ac induction motors fed from different kinds of power-supply lines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61DBODY DETAILS OR KINDS OF RAILWAY VEHICLES
    • B61D27/00Heating, cooling, ventilating, or air-conditioning
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/02Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac
    • H02M3/04Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/2089Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating for power electronics, e.g. for inverters for controlling motor
    • H05K7/20909Forced ventilation, e.g. on heat dissipaters coupled to components
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L2200/00Type of vehicles
    • B60L2200/26Rail vehicles

Abstract

 電力変換装置(2)の電力変換器(5)は、外部から供給される交流電圧を整流する整流器ユニット(15_1)と直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニット(11_1)とが組み合わされた機能モジュール(7_1)、交流電圧を直流電圧へ変換するコンバータユニット(13_2)とコンバータユニット(13_2)により変換された直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニット(11_2)とが組み合わされた機能モジュール(7_2)、直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニット(11_3,11_4)が設けられた機能モジュール(7_3)のうち、いずれか1つ以上を備えたものであり、機能モジュール(7_1-7_3)は、半導体部品を冷却する冷却器(6)を有する。

Description

電力変換装置
 本発明は、半導体部品を用いて電力の変換を行う電力変換装置に関する。
 従来、鉄道車両に設けられる電力変換装置は、各種半導体ユニットを有する発熱部と、発熱部を冷却する放熱部とを備え、発熱部と、放熱部とを分離可能な構成とすることで、組立作業性とメンテナンス性とが改善された電力変換装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003-235112号公報(段落[0012])
 ところで、鉄道車両に用いられる電力変換装置は、直流と交流との違い又は単相交流と三相交流との違い等の地域等によっては複数の異なる電力源に対応する必要がある。特許文献1に記載のような電力変換装置は、1つの基板上に必要な電力変換特性を満たすように半導体部品を実装した構造を有している。したがって、電力変換装置全体を組み替える必要がある。
 本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、半導体部品の共用化を図り信頼性の低下を抑制することができる電力変換装置を提供することを目的とするものである。
 本発明に係る電力変換装置は、鉄道車両に設けられる空気調和機に供給する電力変換装置であって、半導体部品により構成され電力を変換するための電力変換ユニットが実装された機能モジュールを有する電力変換器を備え、電力変換器は、外部から供給される交流電圧を整流する整流器ユニットと直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニットとが組み合わされた機能モジュール、交流電圧を直流電圧へ変換するコンバータユニットとコンバータユニットにより変換された直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニットとが組み合わされた機能モジュール、直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニットが設けられた機能モジュールのうち、いずれか1つ以上を備えたものであり、機能モジュールは、前記半導体部品を冷却する冷却器を有するものである。
 本発明の電力変換装置によれば、電力変換器は必要な能力を発揮するように機能モジュールを組み合わせて構成されることにより、半導体部品の共用化を促進して半導体部品の点数増加による信頼性の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態1における機能モジュール7の配置構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における電力変換装置2の機能構成の一例を示す図である。 3つの機能モジュール7_1~7_3から構成された電力変換器の一例を示す図である。 3つの機能モジュール7_1~7_3から構成された電力変換器の一例を示す図である。 図3A及び図3Bの電力変換器5において電力が変換される様子を示すグラフである。 2つの機能モジュール7_1、7_2から構成された電力変換器の一例を示す図である。 2つの機能モジュール7_1、7_2から構成された電力変換器の一例を示す図である。 図4A及び図4Bの電力変換器5において電力が変換される様子を示すグラフである。 1つの機能モジュール7_1から構成された電力変換器の一例を示す図である。 1つの機能モジュール7_1から構成された電力変換器の一例を示す図である。 図5A及び図5Bの電力変換器5において電力が変換される様子を示すグラフである。 従来の機能モジュール化されていない場合の各種電力変換ユニットの配置構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における機能モジュール化されている場合の各種電力変換ユニットの配置構成の一例を示す図である。 従来の機能モジュール化されていない場合の発熱分布構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における機能モジュール化されている場合の発熱分布構成の一例を示す図である。 従来の機能モジュール化されていない場合の温度分布構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における機能モジュール化されている場合の温度分布構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2における機能モジュール7と冷却器6との位置関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3における電力変換装置2が搭載される鉄道車両51の一例を示す図である。
 以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態1~4のそれぞれにおいて、特に記述しない項目については実施の形態1~4と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
実施の形態1.
(実施の形態1の構成)
 図1は、本発明の実施の形態1における電力変換装置における機能モジュールの配置構成の一例を示す図であり、図2は、本発明の実施の形態1における電力変換装置の機能構成の一例を示す図である。図1及び図2に示すように、電力変換装置2は、冷却ファンユニット21、コンデンサユニット4、電力変換器5を備えている。冷却ファンユニット21は、複数の冷却ファン23を備えている。電力変換器5は、収容部50に収容されており、収容部50に密閉室8及び開放室9が収容されている。密閉室8は、外部から密閉された空間である。開放室9は、外気と通ずる開口を備える空間である。開放室9には、冷却器6が配置される。密閉室8には、電力変換器5が配置されており、防塵、防水、特に鉄道車両のため鉄粉等が機能モジュールに混入して劣化することを防止する。
 電力変換器5は、機能モジュール7_1、機能モジュール7_2及び機能モジュール7_3を備えている。機能モジュールには、電力の変換を行うための1つもしくは複数の電力変換ユニットが形成されており、1つもしくは複数の電力変換ユニットは、半導体部品を用いて構成されている。なお、各機能モジュール7_1~機能モジュール7_3のそれぞれはコンデンサユニット4に対し取り外し自在に設けられており、例えば、必要に応じて機能モジュール7_3が別の電力変換特性を有する第4機能モジュール7_4と取り替えることができる構成となっている。また、電力変換器5は3つの機能モジュール7_1~7_3を有する場合について例示しているが、機能モジュールの台数及び形状は特に限定されず、1台以上であればよい。
 機能モジュール7_1は、外部から供給される交流電圧を整流する整流器ユニット15_1と、整流器ユニット15_1により変換された直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニット11_1とを備えている。整流器ユニット15_1は、単相又は三相の交流電力を直流電圧へ変換する。インバータユニット11_1は、整流器ユニット15_1で変換された直流電圧を予め設定された三相交流電力へ変換する。
 機能モジュール7_2は、外部から供給される変動する入力電圧を安定した直流電圧へ変換するコンバータユニット13_2と、コンバータユニットにより変換された直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニット11_2とを備えている。コンバータユニット13_2は、変動する入力電圧を安定した直流電圧へ変換する。インバータユニット11_2は、コンバータユニット13_2で変換された直流電圧を予め設定された三相交流電力へ変換する。
 機能モジュール7_3は、直流電圧を交流電力へ変換する複数のインバータユニット11_3、11_4を備えている。インバータユニット11_3及びインバータユニット11_4のそれぞれは、直流電圧を予め設定された三相交流電力へ変換する。機能モジュール7_3は、2つのインバータユニット11_3、11_4を用いる場合を示したが、発熱量やサイズを他の機能モジュールとほぼ均一に揃えることができるのであれば、3つのインバータユニットを配置して機能モジュールを構成することも可能である。インバータユニットの容量が大きい場合には1つのインバータユニットで機能モジュールを構成することも可能であるが、通常は複数、好ましくは2つのインバータユニットで構成する。
 ここで、コンバータユニット13_2及びインバータユニット11_1~11_3は、ダイオードが逆並列に接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、ソースとドレインとの間にダイオードが内蔵されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、又は機械式のスイッチ等で構成される。なお、上記の他に、例えば、コンバータユニット13_2及びインバータユニット11_1~インバータユニット11_3は、SiCで構成されてもよい。
 また、図2に示すように、電力変換器5において複数の機能モジュール7_1~7_3はそれぞれ独立したモジュールとして形成され分離することができるものであって、取り外し自在な構造を有している。具体的には、各機能モジュール7_1~7_3は、例えばネジ等によりコンデンサユニット4に固定されており、保守もしくは交換する場合には機能モジュール7_1~7_3単位での取り外しが可能な構造になっている。このため、機器故障時であっても、各機能モジュール7_1~7_3単位でメンテナンス、点検、及び交換等を実施することができるので、構造部品の共有化を図ることができると共に、保守費用を低減させることができる。
 また、各機能モジュール7_1~7_3において、電力変換ユニットの大きさが工夫されている。例えば、各機能モジュール7_1~7_3において、大きい電力変換ユニットと、小さい電力変換ユニットとが設けられるようにすることで、機能モジュール7_1~7_3ごとに各種電力変換ユニットから生じる発熱量を分担させ、1つの機能モジュール7_1~7_3当たりの発熱量が分散された状態になっている。
 つまり、各機能モジュール7_1~7_3には、発熱量を分担させる配置及び台数で、インバータユニット11_1~11_4を構成する各種電力変換ユニットが配置されている。この構成で、各機能モジュール7_1~7_3では、偏りの少ない発熱分布を実現させているため、温度分布が均衡している。換言すれば、各機能モジュール7_1~7_3で各発熱量を分担させることで、各機能モジュール7_1~7_3に各発熱量を分散させたため、各機能モジュール7_1~7_3の発熱量はほぼ偏りのない均衡した状態となる。よって、各機能モジュール7_1~7_3に要求される冷却風は同程度でよい。したがって、同一の仕様の冷却ファン23でそれぞれの機能モジュール7_1~7_3を冷却させることができる。
 また、機能モジュール7_1~7_3単位で外形寸法をほぼ同じにしている。さらに、機能モジュール7_1~7_3の内部において、電力変換ユニット同士を接続させる導体の配線長を短くさせつつ、曲げの回数を減らすように各電力変換ユニットが配置されている。よって、配線損失を抑制する配線構成が実現されている。例えば、インバータユニット11_1~インバータユニット11_4では、ストレート配線となる配線構成となるように、インバータユニット11_1~11_4同士が配置されている。言い換えれば、機能モジュール7_1~7_3において半導体部品を接続させる導体は、互いに対向する位置に設けられている。このため、導体同士を結ぶ配線が直線状に配置されることになり、配線損失を抑制することができる。なお、半導体部品を接続させる導体が互いに対向する位置になるために、高さ方向の位置が同じ高さ位置になるように設けられていることが好ましい。これにより、電力変換装置2は、電力変換ユニットの組み付け作業を簡素化させることができると共に、配線インダクタンスを低減させることができる。
 以上のように、電力変換装置2の電力変換器5は、構造部品を複数の機能モジュール7_1~7_3に分離させ、電力変換器5を複数の機能モジュール7_1~7_3の組み合わせで構成されている。よって、電力変換器5は、機器故障時であっても、構造部品を複数の機能モジュール7_1~7_3に分離させることができるので、メンテナンス、点検、及び交換等をそれぞれの機能モジュール7_1~7_3単位で実施させることができる。その結果、電力変換装置2は、構造部品を共有化させると共に、保守費用を低減させることができる。
 さらに、電力変換装置2が電力源に対応して複数の機能モジュールの組み合わせを変えた場合であっても、共通して使用できる機能モジュール7_1~7_3は、いずれの電力源の場合であっても共用化することができる。その結果、半導体部品の点数増加による信頼性の低下を抑制することができる。
 すなわち、鉄道車両には架線からパンタグラフを介して電気が供給される。架線から電力変換装置2に供給される電力には、例えば地域等の違いにより、DC600V、DC750V、DC1500V、AC20kV、及びAC25kV等の様々な種類がある。よって、電力変換器5は、架線から供給される電力の種類に適合した電力変換特性を有していなければならない。従来のように、1つの基板上に必要な電力変換特性を満たすように半導体部品を実装した構造である場合、例えば鉄道車両が走行する地域毎等の異なる要求毎に異なる種類の電力変換器5を作製する必要があり、コストが掛かるとともに保守に手間が掛かってしまう。一方、上述した電力の種類のすべてに対応できる電力変換装置の場合、電力変換器が大型化して鉄道車両内における設置スペースの確保が困難になるとともに、部品点数の増加により信頼性が低下してしまう。そこで、電力変換器5が組み替え可能な機能モジュール7_1~7_3から構成されることにより、共通して使用できる機能モジュール7_1~7_3は、いずれの電力源の場合であっても共用化することにより、半導体部品の点数増加による信頼性の低下を抑制することができる。
 具体的には、電力変換器5は、3つの機能モジュール7_1~7_3のなかから、入力電源に応じて少なくとも1つの機能モジュール7_1~7_3を選択することにより、構成されるようになっている。図3A及び図3Bは3つの機能モジュール7_1~7_3から構成された電力変換器の一例を示す図、図4A及び図4Bは、2つの機能モジュール7_1、7_2から構成された電力変換器の一例を示す図である。図5A及び図5Bは、1つの機能モジュール7_1から構成された電力変換器の一例を示す図である。
 図3A及び図3Bの電力変換器5は、3つの機能モジュール7_1~7_3を組み合わせた構成になっており、25kVの交流電圧を変換し、圧縮機CP、室外送風機CF、室内送風機EF及びコンデンサユニット4に電力を供給する。図3Cは、図3A及び図3Bの電力変換器5において電力が変換される様子を示すグラフである。機能モジュール7_1の整流器ユニット15_1は、外部から入力された単相の交流電力(図3C(a)参照)を直流電力に整流し(図3C(b)参照)、直流電力を蓄えるコンデンサユニット4及び機能モジュール7_2のコンバータユニット13_2へ出力する。機能モジュール7_2のコンバータユニット13_2は、整流器ユニット15_1において整流された電圧を安定した直流電圧へ変換する(図3C(c)参照)。コンバータユニット13_2で安定化された直流電圧は、各機能モジュール7_1~7_3のインバータユニット11_1~インバータユニット11_3において交流電圧へ変換され(図3C(d)参照)、圧縮機CP、室外送風機CF、及び室内送風機EF等の負荷を駆動させる。
 図4A及び図4Bの電力変換器5は、2つの機能モジュール7_1、7_2を組み合わせた構成になっており、600Vの直流電圧を変換し、圧縮機CP、室外送風機CF、室内送風機EF及びコンデンサユニット4に供給する。なお、電力変換器5には直流電圧が供給されるものであるが、必ずしも安定した直流電圧になっているとは限らず、変動が激しい場合があるため、電力変換器5は整流器ユニット15_1及びコンバータユニット13_2が搭載された機能モジュール7_1、7_2を組み合わせて構成されている。なお、図4Cは、図4A及び図4Bの電力変換器5において電力が変換される様子を示すグラフである。
 機能モジュール7_1の整流器ユニット15_1は、外部から入力された直流電力を整流し(図4C(a)参照)、直流電力を蓄えるコンデンサユニット4及び機能モジュール7_2のコンバータユニット13_2へ出力する。機能モジュール7_2のコンバータユニット13_2は、整流器ユニット15_1において整流された電圧を安定した直流電圧へ変換する(図4C(b)参照)。コンバータユニット13_2で安定化された直流電圧は、各機能モジュール7_1、7_2のインバータユニット11_1、11_2において交流電圧へ変換され(図4C(c)参照)、圧縮機CP、室外送風機CF、及び室内送風機EF等の負荷を駆動させる。
 図5A及び図5Bの電力変換器5は、1つの機能モジュール7_1から構成されたものになっており、1500Vの直流電圧が静止型インバータSIV(Static Inverter)を介して交流電圧に変換された状態で入力されるものである。そして、電力変換器5は、入力電圧を変換して圧縮機CP、室外送風機CF、室内送風機EF及びコンデンサユニット4に電力を供給する。なお、図5Cは、図5A及び図5Bの電力変換器5において電力が変換される様子を示すグラフである。
 機能モジュール7_1の整流器ユニット15_1は、静止型インバータSIVから入力された交流電力(図5C(a)参照)を整流し、直流電力を蓄えるコンデンサユニット4及び機能モジュール7_1のインバータユニット11_1へ出力する(図5C(b)参照)。整流器ユニット15_1において整流された直流電圧は、機能モジュール7_1のインバータユニット11_1において交流電圧へ変換され(図5C(c)参照)、圧縮機CP、室外送風機CF、及び室内送風機EF等の負荷を駆動させる。
 このように、電力変換器5は、架線から供給される電力の種類に適合するように機能モジュール7_1~7_3を組み替えて構成することができる。よって、共通して使用できる機能モジュール7_1~7_3は、いずれの電力源の場合であっても共用化することにより、半導体部品の点数増加による信頼性の低下を抑制することができる。
 また、各機能モジュール7_1~7_3は半導体部品から発生する熱を放熱するための冷却器6を有している。冷却器6は例えばヒートシンクからなっており、図12に示すように、機能モジュール7_1~7_3の半導体部品に接触する受熱部(ベース板)43と、受熱部に一体的に形成されており、受熱部から伝導した熱を放熱する放熱部(放熱フィン)41とを有している。なお、冷却器6は、機能モジュール7_1~7_3毎にそれぞれ設けられていてもよいし、機能モジュール7_1~7_3の組み合わせ全体として1つの冷却器6が設けられていてもよい。このとき、電力変換装置2は、機能モジュール7_1~7_3ごとの発熱量が均衡するように分散させる電力変換ユニットの台数及び配置構成としているため、冷却器6の構成を簡易化することができる。
 具体的には、図6は、従来の機能モジュール化されていない場合の電力変換装置の一例を示す図である。図7は、本発明の実施の形態1における電力変換装置の一例を示す図である。図6の電力変換装置1は、鉄道車両全体として必要な電力を変換するための半導体部品を有するものである。一方、図7の電力変換装置2は、例えば2つの機能モジュール7_1、7_2を組み合わせることにより、鉄道車両全体として必要な電力を変換するものである。
 例えば、機能モジュール化されていない場合の電力変換装置1は、インバータユニット11_1、インバータユニット11_2、コンバータユニット13_2及び整流器ユニット15_1が受熱部43に実装されている。インバータユニット11_1、インバータユニット11_2、コンバータユニット13_2及び整流器ユニット15_1のそれぞれは、各半導体部品からの熱の放熱性を考慮し、一定間隔の距離をおいて配置されている。よって、電力変換装置1は寸法の最適化が考慮されていない。一方、機能モジュール化されている場合の電力変換装置2は、機能モジュール7_1と機能モジュール7_2とが組み合わされることにより構成されている。
 図6に示すように、機能モジュール化されていない場合の電力変換装置1では、半導体部品を有する電力変換ユニットが大きさ等を考慮されずに配置されているため、大きなスペースが必要となっている。一方、図7に示すように、機能モジュール化されている場合の電力変換装置2では、電力変換ユニットが大きさ等を考慮されて配置されているため、小さなスペースで配置が可能となっている。コンバータユニット13_2と組み合わせるインバータユニットは、複数のインバータユニット11_1~11_3のなかで最も容量の大きなインバータユニット11_1を除くインバータユニット11_3を選択して機能モジュール7_1を構成する。また、整流器ユニット15_1は発熱量がそれほど大きくないため、複数のインバータユニット11_1~11_3のなかで最も容量の大きなインバータユニット11_1を選択して機能モジュール7_2を構成することができる。図2ではインバータユニットが2つの場合を示したが、インバータユニットが3つ以上の場合には容量が最も大きいか2番目に大きいインバータユニットを選択することで機能モジュール7_2を構成することが望ましい。これらにより、各機能モジュールの発熱量やサイズをほぼ同一にすることができる。
 図8は、本発明の実施の形態1における機能モジュール化されていない場合の発熱分布構成の一例を示す図である。図9は、本発明の実施の形態1における機能モジュール化されている場合の発熱分布構成の一例を示す図である。図8に示すように、機能モジュール化されていない場合の電力変換装置1では、発熱量が高い領域は発熱量がない領域に比べて面積が小さくなっており、図9に示すように、機能モジュール化されている場合の電力変換装置2では、発熱量が高い領域は発熱量がない領域に比べて面積が大きくなっている。
 例えば、図8の機能モジュール化されていない場合の電力変換装置1では、インバータユニット11_1側の発熱量が5~10W/cmとなり、インバータユニット11_2側の発熱量の範囲が5~10W/cmとなり、コンバータユニット13_2側の発熱量の範囲が中央から周囲へ順に15~20W/cm、10~15W/cm、5~10W/cmとなり、整流器ユニット15_1側の発熱量の範囲が左中央側と右中央側とで15~20W/cm、15~20W/cmの周囲で10~15W/cm、10~15W/cmの周囲で5~10W/cmとなっている。
 一方、図9の機能モジュール化されている場合の電力変換装置2の場合、機能モジュール7_1において、インバータユニット11_2側の発熱量の範囲が5~10W/cmとなり、コンバータユニット13_2側の発熱量の範囲が中央側から周囲へ順に15~20W/cm、10~15W/cm、及び5~10W/cmとなっている。また、機能モジュール7_2において、インバータユニット11_1側の発熱量の範囲が中央から周囲へ順に10~15W/cm、5~10W/cmとなり、整流器ユニット15_1側の発熱量の範囲が中央から周囲へ順に15~20W/cm、10~15W/cm、及び5~10W/cmとなっている。
 図10は、従来の機能モジュール化されていない場合の温度分布構成の一例を示す図である。図11は、本発明の実施の形態1における機能モジュール化されている場合の温度分布構成の一例を示す図である。図10に示すように、機能モジュール化されていない場合の電力変換装置1では、温度傾向がほぼ同一ではないが、図11に示すように、機能モジュール化されている場合の電力変換装置2では、温度傾向がほぼ同一となっている。
 例えば、図10の機能モジュール化されていない場合の電力変換装置1では、インバータユニット11_1と、インバータユニット11_2と、整流器ユニット15_1の一部と、コンバータユニット13_2の一部とを含む領域の温度範囲が150~200℃となり、整流器ユニット15_1の一部と、コンバータユニット13_2の一部とを含む領域の温度範囲が200~250℃となっている。つまり、この場合、温度傾向は同一ではない。なお、いずれの電力変換ユニットも含まない領域の温度範囲が100~150℃となっている。
 一方、図11の機能モジュール化されている場合の電力変換装置2では、機能モジュール7_1側で、インバータユニット11_2を含む領域の温度範囲が0~100℃となり、コンバータユニット13_2を含む領域の温度範囲が100~200℃及び0~100℃のように、100~200℃から0~100℃にわたる温度範囲となっている。また、機能モジュール7_2側で、インバータユニット11_1を含む領域の温度範囲が、中央側で100~200℃及び0~100℃のように、100~200℃から0~100℃にわたる温度範囲となり、その周囲で0~100℃となり、整流器ユニット15_1を含む領域の温度が、中央側で100~200℃及び0~100℃のように、100~200℃から0~100℃にわたる温度範囲となり、その周囲で0~100℃となっている。つまり、この場合、機能モジュール7_1及び機能モジュール7_2は、受熱部43の全体的な温度傾向がほぼ同一の状態となっている。
 したがって、ヒートシンク等の冷却器6を用いた冷却が行われる場合、図1の電力変換装置1においては、冷却が不要な領域が多く存在し局所的に冷却器6へ熱伝導が行われるため、冷却器6の冷却効率が悪くなってしまう。一方、図7の電力変換装置2においては、基板全体(冷却器6全体)に熱伝導が行われるため、冷却器6の冷却効率を向上させることができる。よって、機能モジュール化されている場合の電力変換装置2では、寸法が最適化されていると共に、熱の放熱性が改善されている。
 さらに、機能モジュール7_1~7_3ごとに、発熱量が均衡されるように複数の電力変換ユニットが配置されることで、熱の放熱性と、寸法の最適化とが改善される。つまり、筐体を大きくしなくても、電力変換ユニットの配置構成を工夫することで、熱の放熱性を改善させ、機能モジュール7_1~7_3単位で電力変換器5を機能単位で実現することで部品を共有化できるため、寸法の最適化が改善される。
 換言すれば、熱的には、冷却器6は効率よく熱伝導して放熱することができ、冷却器6の小型化をすることができる。また、電気的には、スナバ回路の小型化及び削減をすることができ、電力変換装置2の小型軽量化を実現することができる。
 以上の説明から、電力変換装置2は、インバータユニット11_1~11_4と、コンバータユニット13_2とで、発熱量の異なる電力変換ユニットを交互に設ける。よって、電力変換装置2は、冷却器6が行う電力変換ユニットの発熱を分散させることができる。このため、電力変換装置2は、機能モジュール7_1~7_3ごとに設けられている発熱量の異なる電力変換ユニットのそれぞれを効率よく冷却することができる。また、電力変換装置2は、同一の仕様の冷却ファン23で済むため、冷却器6の大きさを必要最小限にすることができる。よって、電力変換装置2は、装置構成の小型軽量化を促進させることができる。
 特に、各機能モジュール7_1~7_3が冷却器6により冷却されることにより、冷却器6を有効に利用できるため、別々の冷却機構を設ける必要が無く、冷却器6の大きさを必要最小限にすることができ、半導体部品を効果的に冷却することができる。
実施の形態2.
(実施の形態2の構成)
 実施の形態2では、冷却器6の詳細構成について説明する。図12は、本発明の実施の形態2における機能モジュール7_2、7_3と冷却器6との位置関係の一例を示す図である。なお、図12の電力変換器5は、機能モジュール7_2及び機能モジュール7_3の組み合わせからなっている。図12に示すように、冷却器6は、例えばヒートシンクであって、放熱部41と、受熱部43とを備えている。受熱部43は、平面を有する部材で形成され、上記で説明した機能モジュール7_2、7_3のそれぞれが、受熱部43に接して設けられることで、機能モジュール7_2、7_3のそれぞれに設けられている電力変換ユニットで発生した熱が受熱部43を介して放熱部41に伝達される。放熱部41は、複数の放熱フィン45を備えている。放熱フィン45は、冷却ファン23の風向きと同一方向の風向きに形成されている。放熱部41は、受熱部43を介して伝達された熱を放熱フィン45から放熱する。
 例えば、機能モジュール7_2及び機能モジュール7_3が受熱部43に設けられる一例について説明する。機能モジュール7_3では、発熱量の小さい電力変換ユニット、例えば、インバータユニット11_4が冷却器6の下流側に対応する位置に配置され、発熱量の大きい電力変換ユニット、例えば、インバータユニット11_3が冷却器6の上流側に対応する位置に配置される。機能モジュール7_2では、発熱量の小さい電力変換ユニット、例えば、インバータユニット11_2が冷却器6の下流側に対応する位置に配置され、発熱量の大きい電力変換ユニット、例えば、コンバータユニット13_2が冷却器6の上流側に対応する位置に配置される。
 ここで、冷却器6は、鉛直方向に設けられ、受熱部43が密閉室側に設けられ、放熱部41が開放室側に設けられる。このような配置構成の結果、電力変換ユニット等を含む電気部品及び図示しない充電部には外気が直接当たることがない。
 また、発熱量の小さい電力変換ユニットが冷却器6の下流側に設けられ、発熱量の大きい電力変換ユニットが冷却器6の上流側に設けられ、冷却器6が鉛直方向に設けられるため、冷却器6では、自然対流が生じると共に、機能モジュール7_2、7_3のそれぞれで発熱量の均衡が生じて温度分布が平衡に保たれる。
(実施の形態2の効果)
 以上の説明から、電力変換装置2は、受熱部43を密閉室8と接する位置に設け、放熱部41を外気と通ずる開放室9に設ける。よって、電力変換装置2は、電力変換ユニット等の電気部品及び図示しない充電部に外気を直接当てさせない。この結果、電力変換装置2は、電力変換ユニット等の電気部品の信頼性を確保させることができる。
 さらに、電力変換装置2は、機能モジュール7_2、7_3に、例えば、複数のインバータユニット11_2~11_4及びコンバータユニット13_2が設けられるため、冷却器6が行う電力変換ユニットの発熱を分散させる。よって、電力変換装置2は、受熱部43の温度勾配を急峻な状態から緩やかな状態へ低減させることができる。
 また、電力変換装置2は、同一平面上に電力変換ユニットのそれぞれが取り付けられた冷却器6の受熱部43を鉛直方向に設け、発熱量の小さい電力変換ユニットを冷却器6の下流側に配置させ、発熱量の大きい電力変換ユニットを冷却器6の上流側に配置させている。よって、冷却器6の受熱部43では、鉛直方向上に空気の流れが形成される。
 さらに、受熱部43では、冷却器6の下流側では、発熱量の小さい熱が発生し、冷却器6の上流側では、発熱量の大きい熱が発生するため、受熱部43の温度傾向がほぼ同一に保たれる。この状態で、冷却ファン23が駆動するため、自然対流を利用することができると共に、同一の冷却風の流れが、発熱量の異なるそれぞれの電力変換ユニットを効率よく冷却する。さらに、放熱部41の放熱フィン45が冷却ファン23の風向きと同一方向の風向きに形成されている。以上のことから、全体的な冷却機構が簡略化される。
 以上、本実施の形態2において、電力変換装置2は、受熱部43を密閉室8と接する位置に設けさせ、放熱部41を外気と通ずる開放室9に設けさせることができる。よって、電力変換装置2は、電力変換ユニット等の電気部品及び図示しない充電部に外気を直接当てさせない。この結果、電力変換装置2は、電力変換ユニット等の電気部品の信頼性を確保させることができる。
 なお、上記実施の形態2において、電力変換器5が2つの機能モジュール7_2、7_3を組み合わせて構成された場合について例示しているが、機能モジュールの個数及び種類はこれに限定されず、例えば1つの機能モジュール(図5A~図5C参照)を組み合わせたものであってもよいし、2つ以上の機能モジュール(図3A~図3C、図4A~図4C参照)を組み合わせたものであってもよい。
実施の形態3.
(実施の形態3の構成)
 実施の形態3では、電力変換装置2が鉄道車両51に設けられた一例を説明する。図13は、本発明の実施の形態4における電力変換装置2が搭載される鉄道車両51の一例を示す図である。図13に示すように、鉄道車両51は、パンタグラフ71、トランス72、補助電源装置73、空調ユニット74等を備えている。なお、空調ユニット74には、例えば、電源線76を介して補助電源装置73から電力が供給されてもよい。
 パンタグラフ71は架線61に接するため、架線61からパンタグラフ71を介して鉄道車両51に電気が供給される。架線61は、例えば、DC600V、DC750V、DC1500V、AC20kV、及びAC25kV等の電気を鉄道車両51に供給する。つまり、架線61は高圧の電気を供給する主回路であり、鉄道車両51に含まれる各種回路等は低圧の電気で作動する補助回路である。そこで、補助電源装置73は、架線61から供給された高圧の電気を低圧の電気に降圧し、補助回路に供給する。
 鉄道車両51は、例えば、パンタグラフ71を介してDC1500Vの直流電圧を電源として走行していると想定する。この場合、鉄道車両51は、電力変換装置2を用いてその直流電圧を低圧の直流電圧、例えば、DC600V級に変換する。また、鉄道車両51は、補助電源装置73で変換された交流電圧、例えば、単相AC400V級を空気調和機81に供給する。
 また、鉄道車両51は、AC25kVの交流電圧を電源として走行していると想定する。この場合、鉄道車両51は、トランス72で降圧された交流電圧、例えば、単相AC400V級を電力変換装置2を用いて直流電圧、例えば、DC600V級に変換する。
 空調ユニット74は、例えば、電力変換装置2及び空気調和機81を備えている。空気調和機81は、例えば、熱交換器91、圧縮機92、室外送風機93、及び室内送風機94を備え、図示しない冷媒配管で接続されることで冷媒回路が形成され、冷媒回路内を冷媒が循環することで、冷凍サイクルが形成される。
 電力変換装置2は、複数の機能モジュール7_1~7_3、コンデンサユニット4、及び冷却ファン23等で構成されている。複数の機能モジュール7_1~7_3のそれぞれは、空気調和機81に含まれる負荷ごとに割り当てられ、負荷ごとに異なる回転数で駆動させるように異なる周波数の交流電力を供給する。
 具体的には、複数の機能モジュール7_1~7_3のそれぞれに含まれる電力変換ユニットは、空気調和機81に含まれる負荷、例えば、圧縮機92、室外送風機93、及び室内送風機94のそれぞれに割り当てられる。圧縮機92を割り当てられた電力変換ユニットは、圧縮機92に対応する回転数で駆動させるように異なる周波数の交流電力を供給する。同様に、室外送風機93を割り当てられた電力変換ユニットは、室外送風機93に対応する回転数で駆動させるように異なる周波数の交流電力を供給する。同様に、室内送風機94を割り当てられた電力変換ユニットは、室内送風機94に対応する回転数で駆動させるように異なる周波数の交流電力を供給する。
 また、複数の機能モジュール7_1~7_3のそれぞれは、異なる負荷に対応する電力変換ユニットが構成されているが、機能モジュール7_1~7_3ごとに発熱量が分担されるように、1つの機能モジュール7_1~7_3に含ませる電力変換ユニットの台数及び配置が決定されている。よって、電力変換装置2が1台あれば、異なる負荷ごとに対応させた電力変換ユニットが複数設けられると共に、電力変換装置2における熱の放熱性と、寸法の最適化とが改善されている。つまり、本来は異なる負荷ごとに異なる電源を準備する必要があったが、1台の電力変換装置2で電源の構造部品が共有化される。
(実施の形態3の効果)
 以上の説明から、電力変換装置2は、異なる負荷ごとに異なる周波数の交流電力を供給する。よって、例えば、複数台の圧縮機92、室外送風機93、及び複数台の室内送風機94等を駆動させる電源としての電力変換装置2の構造部品が共有化される。したがって、鉄道車両51に搭載される空気調和機81を構成する機器の配置制約が緩和される。
 この結果、室外送風機93、室内送風機94、及び熱交換器91の配置構成が最適設計されるため、必要な冷却能力及び暖房能力を得ることができる。
 また、電力変換装置2が鉄道車両51に設けられることで、部品の共有化が促進されるため、電力変換装置2は、部品点数が増加することに起因する信頼性の低下を防ぐことができる。
 以上、本実施の形態3においては、電力変換装置2は、複数の機能モジュール7_1~7_3のそれぞれは、空気調和機81に含まれる負荷ごとに割り当てられ、負荷ごとに異なる周波数の交流電力を供給する。
 上記構成のため、電力変換装置2は、例えば、複数台の圧縮機92、室外送風機93、及び複数台の室内送風機94等を駆動させる電源としての電力変換装置2の構造部品を共有化させることができる。
 本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されない。たとえば、上記実施の形態において、各機能モジュール7_1~7_3には、2つの電力変換ユニットが実装されている場合について例示しているが、1つの電力変換ユニットが実装されていてもよいし、3つ以上の電力変換ユニットが実装されていてもよい。また、機能モジュール7_1~7_3には電力変換する機能を有するユニットが搭載されていれば、電力変換ユニットとともにマイコン等の他の用途のユニットが搭載されてもよい。さらに、冷却器6は空冷式で冷却する場合について例示しているが、機能モジュール7_1~7_3を冷却するものであればその方式を問わず、例えば水冷式等の公知の技術を用いることができる。
 1 機能モジュール化されていない場合の電力変換装置、2 機能モジュール化されている場合の電力変換装置、4 コンデンサユニット、5 電力変換器、6 冷却器、7_1、7_2、7_3 機能モジュール、8 密閉室、9 開放室、11_1、11_2、11_3、11_4 インバータユニット、13_2 コンバータユニット、15_1 整流器ユニット、21 冷却ファンユニット、23 冷却ファン、41 放熱部、43 受熱部、45 放熱フィン、50 収容部、51 鉄道車両、61 架線、71 パンタグラフ、72 トランス、73 補助電源装置、74 空調ユニット、76 電源線、81 空気調和機、91 熱交換器、92(CP) 圧縮機、93(CF) 室外送風機、94(EF) 室内送風機。

Claims (5)

  1.  鉄道車両に設けられる空気調和機に供給する電力変換装置であって、
     半導体部品により構成され電力を変換するための電力変換ユニットが実装された機能モジュールを有する電力変換器を備え、
     前記電力変換器は、
     外部から供給される交流電圧を整流する整流器ユニットと直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニットとが組み合わされた機能モジュール、交流電圧を直流電圧へ変換するコンバータユニットと前記コンバータユニットにより変換された直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニットとが組み合わされた機能モジュール、直流電圧を交流電力へ変換するインバータユニットが設けられた機能モジュールのうち、いずれか1つ以上を備えたものであり、
     前記機能モジュールは、前記半導体部品を冷却する冷却器を有する電力変換装置。
  2.  前記電力変換器は、
     前記インバータユニットを前記空気調和機が有する機器に対応した台数分有する請求項1記載の電力変換装置。
  3.  前記電力変換器と前記冷却器とを収容する収容部をさらに備え、
     前記収容部は、前記電力変換器を密閉する密閉室と、前記冷却器で放熱される熱を外気へ放熱させる開口を有する開放室とを有しており、
     前記冷却器は、前記密閉室側に設けられ、前記複数の機能モジュールを受熱する受熱部と、前記開放室側に設けられ、前記受熱部で受熱した熱を放熱する放熱部と、を備え、
     前記放熱部は、複数の放熱フィンを備え、
     前記複数の放熱フィンの向きと、冷却ファンから前記複数の放熱フィンに送風される風向きとが同一方向に形成された請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4.  前記機能モジュールにおいて前記半導体部品を接続させる導体は、互いに対向する位置に設けられている請求項1~3の何れか一項に記載の電力変換装置。
  5.  電力を蓄えるコンデンサユニットとをさらに備え、
     前記複数の機能モジュールは、
     前記コンデンサユニットに取り外し自在に取り付けられている請求項1~4の何れか一項に記載の電力変換装置。
PCT/JP2014/076472 2013-12-03 2014-10-02 電力変換装置 WO2015083427A1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015551415A JP6169187B2 (ja) 2013-12-03 2014-10-02 電力変換装置
US15/027,000 US9998024B2 (en) 2013-12-03 2014-10-02 Power conversion apparatus
EP14867958.2A EP3079253B1 (en) 2013-12-03 2014-10-02 Power conversion device
CN201480066257.5A CN105981281B (zh) 2013-12-03 2014-10-02 功率转换装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013-250347 2013-12-03
JP2013250347 2013-12-03

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2015083427A1 true WO2015083427A1 (ja) 2015-06-11

Family

ID=53273204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2014/076472 WO2015083427A1 (ja) 2013-12-03 2014-10-02 電力変換装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9998024B2 (ja)
EP (1) EP3079253B1 (ja)
JP (1) JP6169187B2 (ja)
CN (1) CN105981281B (ja)
WO (1) WO2015083427A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016144283A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 富士電機株式会社 インバータ装置
JP2019213306A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 三菱電機株式会社 電力変換装置、鉄道車両空調装置、及び加温方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101720496B1 (ko) * 2015-08-27 2017-04-10 엘지전자 주식회사 전력변환장치 및 이를 구비하는 공기조화기
US10381147B2 (en) * 2016-04-29 2019-08-13 Siemens Aktiengesellschaft Container arrangement for power transformers
US10069407B1 (en) * 2017-03-02 2018-09-04 Hewlett Packard Enterprise Development Lp Converters to convert input voltages to output voltages
US20220376630A1 (en) * 2020-04-23 2022-11-24 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation Power conversion apparatus

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0678562A (ja) * 1992-08-25 1994-03-18 Fuji Electric Co Ltd インバータ装置
JPH11163545A (ja) * 1997-12-01 1999-06-18 Sanyo Denki Co Ltd ユニット型電気機器制御装置及びモータ制御装置
JP2003235112A (ja) 2001-12-07 2003-08-22 Toshiba Transport Eng Inc 電力変換装置
JP2004087711A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Toshiba Corp 強制風冷式電力変換装置
JP2004328838A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Fuji Electric Systems Co Ltd 冷却装置および電気鉄道車両用補助電源装置
WO2007138645A1 (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Mitsubishi Electric Corporation 車両用補助電源装置
JP2010129867A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Mitsubishi Electric Corp 電力用半導体装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63174501A (ja) * 1987-01-14 1988-07-19 Toshiba Corp 電気車の制御装置
JP3563038B2 (ja) * 2001-03-05 2004-09-08 東芝トランスポートエンジニアリング株式会社 電力変換装置
JP3432505B1 (ja) * 2002-02-26 2003-08-04 学校法人慶應義塾 電力変換器を用いたシステム
FI118661B (fi) * 2002-10-17 2008-01-31 Vacon Oyj Jäähdytysjärjestely taajuusmuuttajassa
JP3822612B2 (ja) 2004-03-15 2006-09-20 東芝トランスポートエンジニアリング株式会社 鉄道車両用電力変換装置
US7113405B2 (en) * 2004-05-27 2006-09-26 Eaton Power Quality Corporation Integrated power modules with a cooling passageway and methods for forming the same
CN1707932A (zh) * 2004-06-08 2005-12-14 株式会社东芝 用于车辆的电源装置
JP4127550B2 (ja) * 2005-06-06 2008-07-30 三菱電機株式会社 パワーユニット
WO2010041339A1 (ja) 2008-10-10 2010-04-15 三菱電機株式会社 車両用制御装置
US8547713B2 (en) * 2007-04-27 2013-10-01 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion system
CA2699108C (en) * 2007-09-21 2014-07-08 Mitsubishi Electric Corporation Power conversion apparatus for electric vehicle
CA2714211C (en) * 2008-02-13 2015-06-30 Masaki Kono Electrical power conversion apparatus
JP4978507B2 (ja) 2008-02-20 2012-07-18 三菱電機株式会社 車両用制御装置
CN101459375B (zh) * 2009-01-09 2011-05-25 铁道部运输局 牵引变流装置
DE102009053583B3 (de) * 2009-11-17 2011-03-31 Semikron Elektronik Gmbh & Co. Kg Modular aufgebaute Stromrichteranordnung
JP5777412B2 (ja) * 2011-06-03 2015-09-09 三菱電機株式会社 多電源式鉄道車両用の空調電源システム
JP5749192B2 (ja) 2012-02-13 2015-07-15 株式会社東芝 車両用駆動制御装置
CN103368413A (zh) * 2013-07-04 2013-10-23 株洲南车时代电气股份有限公司 一种高集成变流装置
US9398723B2 (en) * 2013-08-29 2016-07-19 Eaton Corporation Apparatus and methods using heat pipes for linking electronic assemblies that unequally produce heat

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0678562A (ja) * 1992-08-25 1994-03-18 Fuji Electric Co Ltd インバータ装置
JPH11163545A (ja) * 1997-12-01 1999-06-18 Sanyo Denki Co Ltd ユニット型電気機器制御装置及びモータ制御装置
JP2003235112A (ja) 2001-12-07 2003-08-22 Toshiba Transport Eng Inc 電力変換装置
JP2004087711A (ja) * 2002-08-26 2004-03-18 Toshiba Corp 強制風冷式電力変換装置
JP2004328838A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Fuji Electric Systems Co Ltd 冷却装置および電気鉄道車両用補助電源装置
WO2007138645A1 (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Mitsubishi Electric Corporation 車両用補助電源装置
JP2010129867A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Mitsubishi Electric Corp 電力用半導体装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016144283A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 富士電機株式会社 インバータ装置
JP2019213306A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 三菱電機株式会社 電力変換装置、鉄道車両空調装置、及び加温方法
JP7072445B2 (ja) 2018-06-01 2022-05-20 三菱電機株式会社 電力変換装置、鉄道車両空調装置、及び加温方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2015083427A1 (ja) 2017-03-16
EP3079253A4 (en) 2017-09-06
US9998024B2 (en) 2018-06-12
EP3079253A1 (en) 2016-10-12
CN105981281B (zh) 2018-12-07
EP3079253B1 (en) 2020-03-25
CN105981281A (zh) 2016-09-28
JP6169187B2 (ja) 2017-07-26
US20160241156A1 (en) 2016-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6169187B2 (ja) 電力変換装置
CN101834560B (zh) 用于电动机控制器的装置
EP3039954B1 (en) Apparatus and methods using heat pipes for linking electronic assemblies that unequally produce heat
EP3468025B1 (en) Power conversion device
JP5271487B2 (ja) 電力変換装置
JP5407275B2 (ja) 電力変換装置
JP2010153527A (ja) 半導体モジュール冷却装置
JP2014014203A (ja) 電力変換装置
US10945355B2 (en) Power conversion device
JP2014114982A (ja) 圧縮機ユニット及び冷凍サイクル装置
JP6804543B2 (ja) 電力変換装置、冷却構造、電力変換システム及び電源装置
WO2019021532A1 (ja) 電力変換装置
US11956933B2 (en) Power conversion device and motor-integrated power conversion device
JP2006149199A (ja) 鉄道車両用電力変換装置
TW201601423A (zh) 電力變換裝置及車輛用控制裝置
JP2004201500A (ja) 電力変換装置
JP5404310B2 (ja) 電源装置
WO2023144914A1 (ja) 電子機器
WO2022264301A1 (ja) 電子機器
WO2023073909A1 (ja) 電子機器
WO2023199445A1 (ja) 電子機器
WO2021117121A1 (ja) 熱源側ユニット
JP7209898B2 (ja) 電力変換装置、モータ駆動制御装置、送風機、圧縮機および空気調和機
US20230052725A1 (en) Converter
JP2016068900A (ja) 電力変換装置および冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 14867958

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2015551415

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 15027000

Country of ref document: US

REEP Request for entry into the european phase

Ref document number: 2014867958

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2014867958

Country of ref document: EP

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE