WO2015068493A1 - 誘電体フィルタ及び誘電体フィルタの減衰特性調整方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、誘電体フィルタ及び誘電体フィルタの減衰特性調整方法に関する。誘電体ブロック(12)の対向する一対の端面(14a)及び(14b)間を貫通して、内面に内導体(16)が形成された第1共振器孔(18a)及び第2共振器孔(18b)を有する第1誘電体フィルタ(10A)において、誘電体ブロック(12)のうち、第1共振器孔(18a)及び第2共振器孔(18b)間に、第1共振器孔(18a)及び第2共振器孔(18b)に対してねじれの位置に1つの貫通孔(28)が形成されている。
Description
本発明は、例えばデュプレクサ等で使用される誘電体フィルタ及び誘電体フィルタの減衰特性調整方法に関する。
従来、誘電体ブロックの対向する一対の端面間を貫通して、内面に内導体が形成された複数の共振器孔を平行に形成し、誘電体ブロックの外面に外導体を形成し、誘電体ブロックの一方の端面を短絡端面とした誘電体フィルタが知られている(特開2000-165106号公報参照)。
特に、この特開2000-165106号公報に記載の誘電体フィルタは、短絡端面側の共振器孔の間に、各共振器孔の配列方向に延びる溝とこの溝に垂直方向に延びる溝とからなる十字状溝を形成している。これにより、共振器孔間の結合を容易に設定、調整することができる、とされている。
しかしながら、従来の誘電体フィルタにおいては、溝の深さと幅しか変えることができず、所望の位置に減衰極を得ることが困難であり、設計上の自由度が低いという問題があった。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができ、設計上の自由度を向上させることができる誘電体フィルタ及び誘電体フィルタの減衰特性調整方法を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係る誘電体フィルタは、誘電体ブロックの対向する一対の端面間を貫通して、内面に内導体が形成された複数の共振器孔を有する誘電体フィルタにおいて、前記誘電体ブロックのうち、前記複数の共振器孔間に、前記複数の共振器孔に対してねじれの位置に1以上の貫通孔が形成されていることを特徴とする。
これにより、貫通孔の形成位置、貫通孔のサイズによって、減衰極の位置の調整、減衰量の調整を行うことができる。すなわち、減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができ、設計上の自由度を向上させることができる。
[2] 第1の本発明において、前記複数の共振器孔が平行に形成されていてもよい。
[3] 第1の本発明において、前記共振器孔の軸方向に沿って延び、且つ、前記共振器孔を二分する第1仮想面に前記貫通孔を投影した際の前記共振器孔と前記貫通孔とのなす角は、60°~120°であってもよい。
[4] この場合、前記第1仮想面に前記貫通孔を投影した際の前記貫通孔と前記共振器孔とのなす角は、90°であってもよい。
[5] 第1の本発明において、2つの前記共振器孔を有し、前記誘電体フィルタの前記端面と平行な第2仮想面に、2つの前記共振器孔の各中心軸を結ぶ線分を前記第2仮想面に投影させた線分と、該線分の中点で直交する仮想線とを設定したとき、前記貫通孔を前記第2仮想面に投影した際の前記貫通孔と前記仮想線とのなす角は、-20°~+20°であってもよい。
[6] この場合、前記貫通孔を前記第2仮想面に投影した際の前記貫通孔と前記仮想線とのなす角は、0°であってもよい。
[7] 第1の本発明において、2つの前記貫通孔を有し、2つの前記貫通孔が平行に形成されていてもよい。
これにより、2つの貫通孔の形成位置、2つの貫通孔の相対位置関係、2つの貫通孔のサイズによって、減衰極の位置の調整、減衰量の調整を行うことができる。すなわち、1つの貫通孔を設けた場合よりも、減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができ、さらに、設計上の自由度を向上させることができる。
[8] 第1の本発明において、前記誘電体ブロックの前記一対の端面が共に開放端面であり、前記共振器孔が1/2波長共振器を構成してもよい。
[9] 第1の本発明において、前記誘電体ブロックの前記一対の端面のうち、一方の端面が開放端面で、他方の端面が短絡端面であり、前記共振器孔が1/4波長共振器を構成してもよい。
[10] 第1の本発明において、前記誘電体ブロックのうち、前記開放端面であって、且つ、前記複数の共振器孔間に溝を有してもよい。この場合、貫通孔による減衰極の位置の調整、減衰量の調整ができるほか、溝の幅や深さによっても、減衰極の位置の調整、減衰量の調整ができ、減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができる。
[11] 第1の本発明において、当業者であれば、周知の構成ではあるが、前記誘電体ブロックの前記一対の端面を除く複数の側面に第1導体が形成されていてもよい。1つの側面のみに第1導体が形成されてもよいし、側面の一部に第1導体が形成されてもよい。
[12] もちろん、前記複数の側面全面に前記第1導体が形成されていてもよい。
[13] また、もちろん、前記貫通孔の内壁全面又は内壁の一部に、前記第1導体と導通する第2導体が形成されていてもよい。
[14] 前記一対の端面のうち、少なくとも1つの端面に、前記共振器孔の前記内導体と導通し、且つ、前記第1導体との間で容量を形成する電極が形成されていてもよい。
[15] あるいは、前記一対の端面のうち、少なくとも1つの端面に、前記第1導体と導通し、且つ、前記共振器孔との間で容量を形成する電極が形成されていてもよい。
[16] また、前記一対の端面のうち、少なくとも1つの端面に、隣接する共振器孔間に少なくとも容量を形成する第3導体が形成されていてもよい。
[17] 前記一対の端面のうち、少なくとも1つの端面に、隣接する共振器孔間に少なくともインダクタンスを形成する第3導体が形成されていてもよい。
[18] 前記一対の端面のうち、少なくとも1つの端面に、隣接する共振器孔間に並列に容量とインダクタンスとを形成する第3導体が形成されていてもよい。
[19] 前記一対の端面のうち、少なくとも1つの端面に、前記共振器孔と容量、又はインダクタンス、又は容量及びインダクタンスで結合する端子電極が形成されていてもよい。
[20] 第2の本発明に係る誘電体フィルタの減衰特性調整方法は、誘電体ブロックに複数の共振器孔を有する誘電体フィルタの減衰特性調整方法において、前記誘電体ブロックのうち、前記複数の共振器孔間に、前記複数の共振器孔に対してねじれの位置に1以上の貫通孔を形成することを特徴とする。
[21] 第2の本発明において、前記貫通孔を形成することによって、中心周波数より低域側の減衰量を大きくしてもよい。
[22] 第2の本発明において、前記貫通孔の形成位置を調整することで、減衰極の位置を調整してもよい。
[23] 第2の本発明において、前記貫通孔の寸法を調整することで、減衰極の位置を調整してもよい。
以上説明したように、本発明に係る誘電体フィルタ及び誘電体フィルタの減衰特性調整方法によれば、減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができ、設計上の自由度を向上させることができる。
以下、本発明に係る誘電体フィルタ及び誘電体フィルタの減衰特性調整方法の実施の形態例を図1A~図28を参照しながら説明する。なお、本明細書において数値範囲を示す「~」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味として使用される。
先ず、第1の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第1誘電体フィルタ10Aと記す)は、図1A及び図1Bに示すように、直方体状の誘電体ブロック12と、該誘電体ブロック12の対向する一対の端面14a及び14b間を貫通して、内面に内導体16が形成された2つの共振器孔(第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b)と、誘電体ブロック12の側面のうち、第1共振器孔18aに近接する第1側面20aに形成された入力端子22と、第2共振器孔18bに近接する第2側面20bに形成された出力端子24とを有する。第1共振器孔18a及び第2共振器孔18bは、各中心軸26a及び26bが平行である。第1共振器孔18aと第2共振器孔18bの断面形状は円形でもよいし、三角形、矩形、五角形、六角形等の多角形でもよい。本実施の形態では円形とした。
そして、この第1誘電体フィルタ10Aは、誘電体ブロック12のうち、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b間に、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18bに対して、ねじれの位置に1つの貫通孔28が形成されている。
また、第1誘電体フィルタ10Aの一対の端面14a及び14bは、共に開放端面30a及び30bとなっており、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18bは、共に1/2波長共振器を構成する。
貫通孔28は誘電体ブロック12に対して水平方向に形成されていてもよいし、垂直方向に傾いて形成されてもよい。また、貫通孔28の一方の先端が入力側寄りあるいは出力側寄りに形成されてもよい。
具体的には、図2Aに示すように、例えば第1共振器孔18aの中心軸26aに沿って延び、且つ、第1共振器孔18aを二分する第1仮想面32aに、貫通孔28を投影することを考える。この場合、第1共振器孔18aの中心軸26aと貫通孔28(投影画像)の軸線34とのなす角θ1として60°~120°が選択可能である。本実施の形態では、なす角θ1を90°とした。
また、図2Bに示すように、例えば誘電体ブロック12の一方の開放端面30aと平行な第2仮想面32bに、貫通孔28を投影することを考える。この場合、第1共振器孔18aの中心軸26aと第2共振器孔18bの中心軸26bとを結ぶ線分を第2仮想面32bに投影させた線分36と、該線分36の中点で直交する仮想線38とを設定する。このとき、貫通孔28(投影画像)の軸線34と仮想線38とのなす角θaとして、-20°~+20°が選択可能である。本実施の形態では、なす角θaを0°とした。
貫通孔28の断面形状は、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18bと同様に、円形でもよいし、その他、三角形、矩形、五角形、六角形等の多角形でもよい。本実施の形態では矩形とした。
この第1誘電体フィルタ10Aにおいては、誘電体ブロック12のうち、第1共振器孔18aと第2共振器孔18b間に1つの貫通孔28を設けたので、貫通孔28の形成位置、貫通孔28のサイズによって、減衰極の位置の調整、減衰量の調整を行うことができる。ちなみに、後述する参考例1に係る誘電体フィルタ102では、図22A及び図22Bに示すように、一方の端面14aに形成した第1溝40aと、他方の端面14bに形成した第2溝40bによって、減衰極の位置の調整、減衰量の調整を行うことが考えられるが、調整できる部分は、第1溝40a及び第2溝40bのサイズ(幅と深さ)だけであり、形成位置はほぼ固定とされる。これに対して、第1誘電体フィルタ10Aにおいては、貫通孔28のサイズに加えて、貫通孔28の位置も調整項目として挙げることができることから、減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができ、設計上の自由度を向上させることができる。
また、貫通孔28を形成した構造は、溝を形成した構造と比較して機械強度を高く設計できるため、周囲温度の変化に対する寸法歪が小さい。従って、温度変化に対する特性の変化量を小さくすることができる。しかも、熱衝撃等の信頼性試験に対するクラックリスクを小さくすることができる。
上述の例では、入力端子22を誘電体ブロック12の第1側面20aに形成して、入力端子22と第1共振器孔18aとを容量を介して電気的に接続し、出力端子24を第2側面20bに形成して、出力端子24と第2共振器孔18bと容量を介して電気的に接続している。その他、図3に示すように、入力端子22及び出力端子24を例えば一方の開放端面30aに形成して、入力端子22と第1共振器孔18aとを直接接続し、出力端子24と第2共振器孔18bとを直接接続してもよい。これは、以後に説明する誘電体フィルタについても同様である。
次に、第2の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第2誘電体フィルタ10Bと記す)について図4A~図5Cを参照しながら説明する。
第2誘電体フィルタ10Bは、図4A及び図4Bに示すように、上述した第1誘電体フィルタ10Aとほぼ同様の構成を有するが、2つの貫通孔(第1貫通孔28a及び第2貫通孔28b)を設けた点で異なる。
すなわち、この第2誘電体フィルタ10Bは、誘電体ブロック12のうち、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b間に、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18bに対して、ねじれの位置に第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bが形成されている。
第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bは誘電体ブロック12に対して水平方向に形成されていてもよいし、垂直方向に傾いて形成されてもよい。また、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの一方の各先端が入力側寄りあるいは出力側寄りに形成されてもよい。
具体的には、図5Aに示すように、例えば第1共振器孔18aの中心軸26aに沿って延び、且つ、第1共振器孔18aを二分する第1仮想面32aに、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bを投影することを考える。この場合、第1共振器孔18aの中心軸26aと第1貫通孔28a(投影画像)の軸線34aとのなす角θ1として、60°~120°が選択可能である。同様に、第1共振器孔18aの中心軸26aと第2貫通孔28b(投影画像)の軸線34bとのなす角θ2として、60°~120°が選択可能である。なす角θ1及びθ2は同じでもよいし、異なっていてもよい。本実施の形態では、なす角θ1及びθ2を共に90°とした。
また、図5B及び図5Cに示すように、例えば誘電体ブロック12の一方の開放端面30aと平行な第2仮想面32bに、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bを投影することを考える。この場合、図2Bと同様に、第1共振器孔18aの中心軸26aと第2共振器孔18bの中心軸26bとを結ぶ線分を第2仮想面32bに投影させた線分36と、該線分36の中点で直交する仮想線38とを設定する。このとき、図5Aに示すように、第1貫通孔28a(投影画像)の軸線34aと仮想線38とのなす角θaとして、-20°~+20°が選択可能であり、図5Bに示すように、第2貫通孔28b(投影画像)の軸線34bと仮想線38とのなす角θbとして、-20°~+20°が選択可能である。なす角θa及びθbは同じでもよいし、異なっていてもよい。本実施の形態では、なす角θa及びθbを共に0°とした。
なお、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの断面形状は、第1誘電体フィルタ10Aと同様に、円形でもよいし、その他、三角形、矩形、五角形、六角形等の多角形でもよい。本実施の形態では矩形とした。
この第2誘電体フィルタ10Bにおいては、誘電体ブロック12のうち、第1共振器孔18aと第2共振器孔18b間に2つの貫通孔(第1貫通孔28a及び第2貫通孔28b)を設けたので、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの形成位置、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの相対位置関係、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bのサイズによって、減衰極の位置の調整、減衰量の調整を行うことができる。すなわち、第1誘電体フィルタ10Aよりも減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができ、さらに、設計上の自由度を向上させることができる。
次に、第3の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第3誘電体フィルタ10Cと記す)について図6を参照しながら説明する。
第3誘電体フィルタ10Cは、図6に示すように、上述した第1誘電体フィルタ10Aとほぼ同様の構成を有するが、1つの貫通孔28と、2つの溝(第1溝40a及び第2溝40b)を設けた点で異なる。
この場合、1つの貫通孔28による減衰極の位置の調整、減衰量の調整ができるほか、第1溝40a及び第2溝40bの幅や深さによっても、減衰極の位置の調整、減衰量の調整ができ、減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができる。
上述の例では、2つの共振器孔(第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b)を有する実施の形態例を主体に説明したが、その他、次のような実施の形態例も好ましく採用することができる。
すなわち、第4の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第4誘電体フィルタ10Dと記す)は、図7A及び図7Bに示すように、上述した第1誘電体フィルタ10A(図1A及び図1B参照)とほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、誘電体ブロック12に4つの共振器孔(第1共振器孔18a~第4共振器孔18d)を有する。また、誘電体ブロック12のうち、第1共振器孔18aと第2共振器孔18b間、第2共振器孔18bと第3共振器孔18c間、第3共振器孔18cと第4共振器孔18d間にそれぞれ貫通孔28を有する。
次に、第5の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第5誘電体フィルタ10Eと記す)は、図8A及び図8Bに示すように、上述した第1誘電体フィルタ10A(図1A及び図1B参照)とほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、誘電体ブロック12の入力側に2つの共振器孔(第1入力共振器孔18a1及び第2入力共振器孔18a2)を有し、誘電体ブロック12の出力側に2つの共振器孔(第1出力共振器孔18b1及び第2出力共振器孔18b2)を有する。また、誘電体ブロック12のうち、第1入力共振器孔18a1と第1出力共振器孔18b1間を貫通し、第2入力共振器孔18a2と第2出力共振器孔18b2間を貫通する貫通孔28が形成されている。
次に、第6の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第6誘電体フィルタ10Fと記す)は、図9A及び図9Bに示すように、上述した第5誘電体フィルタ10E(図8A及び図8B参照)とほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、誘電体ブロック12のうち、第1入力共振器孔18a1と第1出力共振器孔18b1間を貫通し、第2入力共振器孔18a2と第2出力共振器孔18b2間を貫通する第1貫通孔28aが形成されている。さらに、誘電体ブロック12のうち、第1入力共振器孔18a1と第2入力共振器孔18a2間を貫通し、第1出力共振器孔18b1と第2出力共振器孔18b2間を貫通する第2貫通孔28bが形成されている。すなわち、第1貫通孔28aと第2貫通孔28bとが互いにねじれの位置となるように形成されている。
これら第4誘電体フィルタ10D~第6誘電体フィルタ10Fにおいても、減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができ、設計上の自由度を向上させることができる。
次に、第7~第9の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第7誘電体フィルタ10G~第9誘電体フィルタ10Iと記す)について図10A~図10Cを参照しながら説明する。
第7誘電体フィルタ10G~第9誘電体フィルタ10Iでは、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18bをそれぞれ1/4波長共振器に適用した点で、上述した第1誘電体フィルタ10A~第6誘電体フィルタ10Fと異なる。
すなわち、第7誘電体フィルタ10G~第9誘電体フィルタ10Iは、図10A~図10Cに示すように、誘電体ブロック12の外面に外導体42が形成され、誘電体ブロック12の例えば一方の端面14aが開放端面30とされ、他方の端面14bが短絡端面44とされる。
そして、第7誘電体フィルタ10Gは、図10Aに示すように、誘電体ブロック12のうち、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b間であって、短絡端面44に近い位置に、第1誘電体フィルタ10Aと同様の1つの貫通孔28を有する。
第8誘電体フィルタ10Hは、図10Bに示すように、誘電体ブロック12のうち、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b間に、第2誘電体フィルタ10Bと同様の2つの貫通孔(第1貫通孔28a及び第2貫通孔28b)を有する。例えば開放端面30に近い位置に第1貫通孔28aが形成され、短絡端面44に近い位置に第2貫通孔28bが形成される。
第9誘電体フィルタ10Iは、図10Cに示すように、誘電体ブロック12のうち、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b間に、第3誘電体フィルタ10Cと同様の1つの貫通孔28と1つの溝40とを有する。例えば開放端面30に溝40が形成され、短絡端面44に近い位置に貫通孔28が形成される。
これら第7誘電体フィルタ10G~第9誘電体フィルタ10Iにおいても、減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができ、設計上の自由度を向上させることができる。
次に、第10の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第10誘電体フィルタ10Jと記す)について図11A及び図11Bを参照しながら説明する。
第10誘電体フィルタ10Jは、図11A及び図11Bに示すように、上述した第1誘電体フィルタ10Aとほぼ同様の構成を有するが、誘電体ブロックの一対の端面(一方の開放端面及び他方の開放端面)を除く4つの側面(第1側面20a~第4側面20d)に第1導体52が形成されている点で異なる。特に、図11A及び図11Bの例では、第1側面20a~第4側面20dの全面にかけて第1導体52を形成した例を示す。
例えば第1誘電体フィルタ10Aにおいて、シールド構造をとる場合、外部シールド、例えば金属製の筐体を別途準備し、この筐体内に第1誘電体フィルタ10Aを収容することが挙げられる。しかし、このようなシールド構造では、サイズが大型化するという問題がある。
一方、この第10誘電体フィルタ10Jでは、4つの側面20a~20dに形成された第1導体52に一定の電位(例えば接地電位)を印加することで、シールド構造をとることができるため、第10誘電体フィルタ10Jを金属製の筐体内に収容する必要がなくなる。すなわち、外部シールド等を別途準備する必要がなくなる。これは、誘電体フィルタのサイズの小型化やコストの低廉化等において有利になる。
次に、第11の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第11誘電体フィルタ10Kと記す)について図12A~図14Bを参照しながら説明する。
第11誘電体フィルタ10Kは、図12A及び図12Bに示すように、上述した第10誘電体フィルタ10Jとほぼ同様の構成を有するが、貫通孔28の内壁全面(図12B参照)又は内壁の一部(図13A~図14B参照)に、第1導体52と導通する第2導体54が形成されている点で異なる。この場合、貫通孔28の形成位置、貫通孔28のサイズに加えて、第2導体54の形成位置や形成範囲(形成量)等によって、減衰極の位置の調整、減衰量の調整を行うことができる。すなわち、減衰極の位置及び減衰量の調整範囲を広くすることができ、設計上の自由度を向上させることができる。また、共振器間の結合の調整量が広がり、より急峻な減衰特性を有する誘電体フィルタを得ることができる。
貫通孔28の内壁の一部に第2導体54を形成する例としては、例えば図13A及び図13Bに示す誘電体フィルタ10Kaのように、貫通孔28の内壁のうち、共振器孔18a及び18bの軸線方向に関して対向する内壁については全面に第2導体54を形成し、共振器孔18a及び18bの配列方向に関して対向する内壁については第2導体54を一部だけ形成する形態が挙げられる。
その他の例としては、図14A及び図14Bに示す誘電体フィルタ10Kbのように、貫通孔28の内壁のうち、共振器孔18a及び18bの軸線方向に関して対向する内壁については第2導体54を形成せず、共振器孔18a及び18bの配列方向に関して対向する内壁については全面に第2導体54を形成する形態が挙げられる。もちろん、その他、種々の形態が挙げられる。
次に、第12の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第12誘電体フィルタ10Lと記す)について図15A及び図15Bを参照しながら説明する。
第12誘電体フィルタ10Lは、図15A及び図15Bに示すように、上述した第10誘電体フィルタ10Jとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、誘電体ブロック12の一対の端面14a及び14b(一対の開放端面30a及び30b)のうち、少なくとも1つの開放端面、例えば一方の開放端面30aに、第1共振器孔18aの内導体16と導通する第1電極56aと、第2共振器孔18bの内導体16と導通する第2電極56bとが形成されている。第1電極56a及び第2電極56bは共に、第1導体52との間で容量を形成する。もちろん、他方の開放端面30bにも第1電極56a及び第2電極56bを形成してもよい。
この場合、後述する図23の等価回路において、共振器48aを構成する容量C1と並列に容量が付加され、共振器48bを構成する容量C2と並列に容量が付加されることから、各共振器48a及び48bの共振周波数が低くなる。その結果、各共振器48a及び48bの共振器長を短くすることができ、第12誘電体フィルタ10Lの小型化を図ることができる。しかも、誘電体ブロック12に第1電極56a及び第2電極56bを形成した後に、第1電極56a及び第2電極56bの寸法を調整することで、各共振器48a及び48bの共振周波数を調整することが可能となる。また、第1電極56a及び第2電極56bを通じて外部回路との電気的接続も容易になる。
第1電極56a及び第2電極56bとしては、図16A及び図16Bに示す誘電体フィルタ10Laのように、第1電極56aの一方の端面を誘電体ブロック12の第1側面20aまで延在させ、第2電極56bの一方の端面を誘電体ブロック12の第2側面20bまで延在させてもよい。この場合、第1側面20a及び第2側面20bに形成された第1導体52にそれぞれ切欠き58a及び58bを設けて、第1電極56a及び第2電極56bと接触しないようにする。切欠き58a及び58bの形成範囲は、第1電極56aと第1導体52との間に容量が形成され、第2電極56bと第1導体52との間に容量が形成される程度の範囲が好ましい。
次に、第13の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第13誘電体フィルタ10Mと記す)について図17A及び図17Bを参照しながら説明する。
第13誘電体フィルタ10Mは、図17A及び図17Bに示すように、上述した第10誘電体フィルタ10Jとほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、誘電体ブロック12の一対の端面14a及び14b(一対の開放端面30a及び30b)のうち、少なくとも1つの開放端面、例えば一方の開放端面30aに、第1導体52と導通し、且つ、第1共振器孔18aの内導体16との間で容量を形成し、さらに、第1共振器孔18aの内導体16との間で容量を形成する電極60が形成されている点で異なる。
この場合も、上述した第12誘電体フィルタ10Lと同様に、各共振器48a及び48bの共振器長を短くすることができ、第12誘電体フィルタ10Lの小型化を図ることができる。しかも、誘電体ブロック12に電極を形成した後に、電極の寸法を調整することで、各共振器48a及び48bの共振周波数を調整することが可能となる。
次に、第14の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第14誘電体フィルタ10Nと記す)について図18A~図18Cを参照しながら説明する。
第14誘電体フィルタ10Nは、図18Aに示すように、上述した第12誘電体フィルタ10L(図15A参照)とほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、誘電体ブロック12の一対の端面14a及び14b(一対の開放端面30a及び30b)のうち、少なくとも1つの開放端面、例えば一方の開放端面30aに、隣接する第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b間に容量を形成する第3導体62が形成されている。具体的には、第1電極56aのうち、第2電極56bと対向する側面に一方の第3導体62aが形成され、第2電極56bのうち、第1電極56aと対向する側面に他方の第3導体62bが形成され、これら一方の第3導体62aと他方の第3導体62bとが対向することで、隣接する第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b間に容量が形成される。
この場合、各第3導体62の寸法を調整することで、共振器48a及び48b間の結合度を調整することが可能となる。
もちろん、図18Bに示す誘電体フィルタ10Naのように、隣接する第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b間にインダクタンスを形成する第3導体62を形成してもよい。この場合、インダクタンスを形成する第3導体62の寸法を調整することで、共振器48a及び48b間の結合度を調整することが可能となる。
また、図18Cに示す誘電体フィルタ10Nbのように、隣接する第1共振器孔18a及び第2共振器孔18b間に容量を形成する第3導体62と、インダクタンスを形成する第3導体62を形成してもよい。この場合、容量を形成する第3導体62と、インダクタンスを形成する第3導体62の寸法を調整することで、共振器48a及び48b間の結合度を調整することが可能となる。
次に、第15の実施の形態に係る誘電体フィルタ(以下、第15誘電体フィルタ10Pと記す)について図19A~図20Bを参照しながら説明する。
第15誘電体フィルタ10Pは、図19Aに示すように、上述した第14誘電体フィルタ10N(図18A参照)とほぼ同様の構成を有するが、以下の点で異なる。
すなわち、誘電体ブロック12の一対の端面14a及び14b(一対の開放端面30a及び30b)のうち、少なくとも1つの開放端面、例えば一方の開放端面30aに、第1共振器孔18a側の第1電極56aと誘電体ブロック12の第1側面20aとの間に第1端子電極64aが形成され、第2共振器孔18b側の第2電極56bと誘電体ブロック12の第2側面20bとの間に第2端子電極64bが形成されている。
第1電極56aと第1端子電極64aとの間には容量が形成され、同様に、第2電極56bと第2端子電極64bとの間には容量が形成される。
ここで、例えば複数の誘電体フィルタを直列に接続する場合を想定する。図20Aに示すように、2つの第14誘電体フィルタ10Nを直列に接続する場合、一方の第14誘電体フィルタ10Nの第2電極56bと、他方の第14誘電体フィルタ10Nの第1電極56aとを配線66を介して電気的に接続することが挙げられる。このような場合、2つの第14誘電体フィルタ10N間の電気的結合定数を調整するために、専用の整合回路68が実装された図示しない外部基板を用意する必要があり、小型化には限界が生じる。
一方、図20Bに示すように、第15誘電体フィルタ10Pでは、第1共振器孔18aと容量で結合する第1端子電極64aと、第2共振器孔18bと容量で結合する第2端子電極64bとを有することから、専用の整合回路68がなくても、第15誘電体フィルタ10P間の電気的結合定数を調整することができる。その結果、一方の第15誘電体フィルタ10Pにおける第2端子電極64bと、他方の第15誘電体フィルタ10Pにおける第1端子電極64aとを配線66で直接接続するだけで済み、専用の整合回路68が実装された外部基板を用意する必要がない。これにより、複数の誘電体フィルタを設置した各種機器の小型化を図ることができる。
もちろん、図19Bに示す誘電体フィルタ10Paのように、第1電極56aと第1端子電極64aとの間、並びに第2電極56bと第2端子電極64bとの間にそれぞれインダクタンスを形成する第4導体70を形成してもよい。この場合も、専用の整合回路68がなくても、第15誘電体フィルタ10P間の電気的結合定数を調整することができる。
また、図19Cに示す誘電体フィルタ10Pbのように、第1電極56aと第1端子電極64aとの間、並びに第2電極56bと第2端子電極64bとの間にそれぞれ容量を形成する第4導体70と、インダクタンスを形成する第4導体70を形成してもよい。この場合も、専用の整合回路68がなくても、第15誘電体フィルタ10P間の電気的結合定数を調整することができる。
[第1実施例]
比較例、参考例、実施例1及び実施例2についてそれぞれ減衰特性を確認した。例えば図21に示すように、誘電体ブロック12の縦Da、横Db及び高さHの寸法は、12mm、24mm及び19mmである。第1共振器孔18aの中心軸26aと第2共振器孔18bの中心軸26bとの離間距離Dcは12mmである。
比較例、参考例、実施例1及び実施例2についてそれぞれ減衰特性を確認した。例えば図21に示すように、誘電体ブロック12の縦Da、横Db及び高さHの寸法は、12mm、24mm及び19mmである。第1共振器孔18aの中心軸26aと第2共振器孔18bの中心軸26bとの離間距離Dcは12mmである。
(比較例1)
比較例に係る誘電体フィルタ100は、図21に示すように、第1誘電体フィルタ10Aと同様に、誘電体ブロック12と、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18bと、入力端子22と、出力端子24とを有するが、貫通孔28は設けられていない。
比較例に係る誘電体フィルタ100は、図21に示すように、第1誘電体フィルタ10Aと同様に、誘電体ブロック12と、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18bと、入力端子22と、出力端子24とを有するが、貫通孔28は設けられていない。
(参考例1)
参考例1に係る誘電体フィルタ102は、図22A及び図22Bに示すように、第1誘電体フィルタ10Aと同様に、誘電体ブロック12と、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18bと、入力端子22と、出力端子24とを有するが、以下の点で異なる。すなわち、各開放端面30a、30bのうち、それぞれ第1共振器孔18aと第2共振器孔18bの間に第1溝40a及び第2溝40bが形成されている。貫通孔28は設けられていない。参考例1の第1溝40a及び第2溝40bの寸法は、幅wが3mm、深さhが4mmである。
参考例1に係る誘電体フィルタ102は、図22A及び図22Bに示すように、第1誘電体フィルタ10Aと同様に、誘電体ブロック12と、第1共振器孔18a及び第2共振器孔18bと、入力端子22と、出力端子24とを有するが、以下の点で異なる。すなわち、各開放端面30a、30bのうち、それぞれ第1共振器孔18aと第2共振器孔18bの間に第1溝40a及び第2溝40bが形成されている。貫通孔28は設けられていない。参考例1の第1溝40a及び第2溝40bの寸法は、幅wが3mm、深さhが4mmである。
(実施例1)
実施例1は、図1A及び図1Bに示す第1誘電体フィルタ10Aと同様の構成を有する。実施例1の貫通孔28の断面形状は、誘電体ブロック12の高さ方向を一方の辺46a、誘電体ブロック12の横方向を他方の辺46bとする長方形である。一方の辺46aの長さdaは4mm、他方の辺46bの長さdbは3mmである。
実施例1は、図1A及び図1Bに示す第1誘電体フィルタ10Aと同様の構成を有する。実施例1の貫通孔28の断面形状は、誘電体ブロック12の高さ方向を一方の辺46a、誘電体ブロック12の横方向を他方の辺46bとする長方形である。一方の辺46aの長さdaは4mm、他方の辺46bの長さdbは3mmである。
(実施例2)
実施例2は、図4A及び図4Bに示す第2誘電体フィルタ10Bと同様の構成を有する。実施例2の第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各断面形状は、実施例1と同様に、誘電体ブロック12の高さ方向を一方の辺46a、誘電体ブロック12の横方向を他方の辺46bとする矩形である。一方の辺46aの長さdaは4mm、他方の辺46bの長さdbは3mmである。第1貫通孔28aの軸線34aの位置は、一方の開放端面30aから3mm(=dc)の地点であり、第2貫通孔28bの軸線34bの位置は、他方の開放端面30bから3mm(=dc)の地点である。
実施例2は、図4A及び図4Bに示す第2誘電体フィルタ10Bと同様の構成を有する。実施例2の第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各断面形状は、実施例1と同様に、誘電体ブロック12の高さ方向を一方の辺46a、誘電体ブロック12の横方向を他方の辺46bとする矩形である。一方の辺46aの長さdaは4mm、他方の辺46bの長さdbは3mmである。第1貫通孔28aの軸線34aの位置は、一方の開放端面30aから3mm(=dc)の地点であり、第2貫通孔28bの軸線34bの位置は、他方の開放端面30bから3mm(=dc)の地点である。
(等価回路)
比較例1、参考例1、実施例1及び実施例2の等価回路は、図23に示すように、第1共振器孔18aによる入力側共振器48aと、第2共振器孔18bによる出力側共振器48bと、入力端子22と入力側共振器48a間に挿入接続された入力側容量Caと、出力端子24と出力側共振器48b間に挿入接続された出力側容量Cbとを有する。さらに、入力側共振器48aと出力側共振器48bとの間に、第1共振器孔18aと第2共振器孔18b間の電界結合及び磁界結合による共振器50が接続される。入力側共振器48a及び出力側共振器48bは共に、容量C1とインダクタンスL1による並列共振回路にて構成され、共振器50は容量C2とインダクタンスL2による並列共振回路にて構成される。
比較例1、参考例1、実施例1及び実施例2の等価回路は、図23に示すように、第1共振器孔18aによる入力側共振器48aと、第2共振器孔18bによる出力側共振器48bと、入力端子22と入力側共振器48a間に挿入接続された入力側容量Caと、出力端子24と出力側共振器48b間に挿入接続された出力側容量Cbとを有する。さらに、入力側共振器48aと出力側共振器48bとの間に、第1共振器孔18aと第2共振器孔18b間の電界結合及び磁界結合による共振器50が接続される。入力側共振器48a及び出力側共振器48bは共に、容量C1とインダクタンスL1による並列共振回路にて構成され、共振器50は容量C2とインダクタンスL2による並列共振回路にて構成される。
(減衰特性)
比較例1、参考例1、実施例1及び実施例2の減衰特性を図24A、図24B、図25A及び図25Bに示す。図24A~図25Bにおいて、Pは、減衰極を示す。
比較例1、参考例1、実施例1及び実施例2の減衰特性を図24A、図24B、図25A及び図25Bに示す。図24A~図25Bにおいて、Pは、減衰極を示す。
参考例1は、図24Bに示すように、比較例1の特性(図24A参照)と比較すると、中心周波数fcより低域側に減衰極Pが現れている。これは、溝40a及び40b(図22A及び図22B参照)の形成によって、入力側共振器48a及び出力側共振器48b間の容量結合が弱まり、比較例1に示す低域側の減衰極P(図24A参照)が中心周波数fcの近傍に移動したからだと考えられる。しかし、中心周波数fcより低域側の減衰量は比較例1とほとんど同じであり、減衰量の低減は実現できていない。また、高域側にも、減衰極Pが中心周波数fcの近傍に現れているが、高域側の減衰量は比較例1と比して小さくなっている。
一方、実施例1は、図25Aに示すように、比較例1とほぼ同様の減衰特性を有する。しかし、比較例1では、減衰極Pの位置の調整や、低域側の減衰量の調整のために、外部回路が必要となるが、実施例1では、貫通孔28の位置、サイズ(一方の辺46aの長さda、他方の辺46bの長さdb)を適宜調整することで、減衰極Pの位置の調整や、低域側の減衰量の調整を行うことができる。
実施例2は、図25Bに示すように、中心周波数fcより低域側であって、中心周波数fcの近傍に減衰極Pが現れ、中心周波数fcより高域側にも中心周波数fcの近傍に減衰極Pが現れている。しかも、中心周波数fcより低域側の減衰量が比較例1、参考例1及び実施例1よりも大きい。これは、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの形成によって、入力側共振器48aと出力側共振器48b間の電界結合と磁界結合を共に調整できたからだと考えられる。しかも、実施例2では、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの形成位置、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの相対位置関係、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bのサイズによって、減衰極Pの位置の調整、減衰量の調整を行うことができる。
[第2実施例]
上述した参考例1と実施例2について、減衰極の位置の調整範囲を確認した。
上述した参考例1と実施例2について、減衰極の位置の調整範囲を確認した。
(参考例1)
上述した参考例1における第1溝40a及び第2溝40bの深さhを2mm、4mm及び6mmとしたときの減衰特性を確認した。この減衰特性を図26に示す。この図26において、曲線Ia(破線で示す)が深さ2mmの特性を示し、曲線Ib(実線で示す)が深さ4mmの特性を示し、曲線Ic(一点鎖線で示す)が深さ6mmの特性を示す。
上述した参考例1における第1溝40a及び第2溝40bの深さhを2mm、4mm及び6mmとしたときの減衰特性を確認した。この減衰特性を図26に示す。この図26において、曲線Ia(破線で示す)が深さ2mmの特性を示し、曲線Ib(実線で示す)が深さ4mmの特性を示し、曲線Ic(一点鎖線で示す)が深さ6mmの特性を示す。
(実施例2)
上述した実施例2における第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置を変更した場合の減衰特性と、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各一方の辺46aの長さdaを変更した場合の減衰特性、並びに第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各他方の辺46bの長さdbを変更した場合の減衰特性を確認した。これらの減衰特性を図27及び図28に示す。
上述した実施例2における第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置を変更した場合の減衰特性と、第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各一方の辺46aの長さdaを変更した場合の減衰特性、並びに第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各他方の辺46bの長さdbを変更した場合の減衰特性を確認した。これらの減衰特性を図27及び図28に示す。
図27において、曲線Ja、Jb、Jc、Jd及びJeは、以下の減衰特性を示す。
曲線Ja(実線で示す):第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置が一方の開放端面30a及び他方の開放端面30bから3mmの地点(特定地点という)にある。
曲線Jb(破線で示す):第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置が、特定地点よりも0.5mmだけ深い位置にある。
曲線Jc(一点鎖線で示す):第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置が、特定地点よりも1.0mmだけ深い位置にある。
曲線Jd(二点鎖線で示す):第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置が、特定地点よりも0.5mmだけ浅い位置にある。
曲線Je(点線で示す):第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置が、特定地点よりも1.0mmだけ浅い位置にある。
曲線Jb(破線で示す):第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置が、特定地点よりも0.5mmだけ深い位置にある。
曲線Jc(一点鎖線で示す):第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置が、特定地点よりも1.0mmだけ深い位置にある。
曲線Jd(二点鎖線で示す):第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置が、特定地点よりも0.5mmだけ浅い位置にある。
曲線Je(点線で示す):第1貫通孔28aの軸線34a及び第2貫通孔28bの軸線34bの位置が、特定地点よりも1.0mmだけ浅い位置にある。
図28において、曲線Ka、Kb及びKcは、以下の減衰特性を示す。
曲線Ka(実線で示す):第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各一方の辺46aの長さdaが4mm、各他方の辺46bの長さdbが3mmである。
曲線Kb(破線で示す):第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各一方の辺46aの長さdaが3mm、各他方の辺46bの長さdbが3mmである。
曲線Kc(一点鎖線で示す):第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各一方の辺46aの長さdaが4mm、各他方の辺46bの長さdbが3.5mmである。
曲線Kb(破線で示す):第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各一方の辺46aの長さdaが3mm、各他方の辺46bの長さdbが3mmである。
曲線Kc(一点鎖線で示す):第1貫通孔28a及び第2貫通孔28bの各一方の辺46aの長さdaが4mm、各他方の辺46bの長さdbが3.5mmである。
(結果)
参考例1は、図26に示すように、中心周波数fcより低域側の減衰極の位置の変化は、100MHzの範囲であり、中心周波数fcより高域側の減衰極の位置の変化は、50MHzの範囲であった。
参考例1は、図26に示すように、中心周波数fcより低域側の減衰極の位置の変化は、100MHzの範囲であり、中心周波数fcより高域側の減衰極の位置の変化は、50MHzの範囲であった。
これに対して、実施例2は、図27及び図28に示すように、中心周波数fcより低域側の減衰極の位置の変化は、150MHzの範囲であり、中心周波数fcより高域側の減衰極の位置の変化は、300MHzの範囲であった。
このように、実施例2は、参考例1よりも減衰極の位置の調整を広範囲に行うことができることがわかる。
なお、本発明に係る誘電体フィルタ及び誘電体フィルタの減衰特性調整方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
Claims (23)
- 誘電体ブロック(12)の対向する一対の端面(14a、14b)間を貫通して、内面に内導体(16)が形成された複数の共振器孔(18a,18b)を有する誘電体フィルタにおいて、
前記誘電体ブロック(12)のうち、前記複数の共振器孔(18a,18b)間に、前記複数の共振器孔(18a,18b)に対してねじれの位置に1以上の貫通孔(28)が形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項1記載の誘電体フィルタにおいて、
前記複数の共振器孔(18a,18b)が平行に形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項1又は2記載の誘電体フィルタにおいて、
前記共振器孔(18a)の軸方向に沿って延び、且つ、前記共振器孔(18a)を二分する第1仮想面(32a)に前記貫通孔(28)を投影した際の前記共振器孔(18a)と前記貫通孔(28)とのなす角(θ1)は、60°~120°であることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項3記載の誘電体フィルタにおいて、
前記第1仮想面(32a)に前記貫通孔(28)を投影した際の前記共振器孔(18a)と前記貫通孔(28)とのなす角(θ1)は、90°であることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項1~4のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、
2つの前記共振器孔(18a,18b)を有し、
前記誘電体フィルタの前記端面(30a)と平行な第2仮想面(32b)に、2つの前記共振器孔(18a,18b)の各中心軸(26a,26b)を結ぶ線分を前記第2仮想面(32b)に投影させた線分(36)と、該線分(36)の中点で直交する仮想線(38)とを設定したとき、前記貫通孔(28)を前記第2仮想面(32b)に投影した際の前記貫通孔(28)と前記仮想線(38)とのなす角(θa)は、-20°~+20°であることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項5記載の誘電体フィルタにおいて、
前記貫通孔(28)を前記第2仮想面(32b)に投影した際の前記貫通孔(28)と前記仮想線(38)とのなす角(θa)は、0°であることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、
2つの前記貫通孔(28a,28b)を有し、
2つの前記貫通孔(28a,28b)が平行に形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、
前記誘電体ブロック(12)の前記一対の端面(14a,14b)が共に開放端面(30a,30b)であり、
前記共振器孔(18a,18b)が1/2波長共振器を構成することを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、
前記誘電体ブロック(12)の前記一対の端面(14a,14b)のうち、一方の端面(14a)が開放端面(30a)で、他方の端面(14b)が短絡端面(44)であり、
前記共振器孔(18a,18b)が1/4波長共振器を構成することを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項1~9のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、
前記誘電体ブロック(12)のうち、前記端面であって、且つ、前記複数の共振器孔(18a,18b)間に溝を有することを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項1~10のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、
前記誘電体ブロック(12)の前記一対の端面(14a,14b)を除く複数の側面に第1導体(52)が形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項11記載の誘電体フィルタにおいて、
前記複数の側面全面に前記第1導体(52)が形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項11又は12記載の誘電体フィルタにおいて、
前記貫通孔(28)の内壁全面又は内壁の一部に、前記第1導体(52)と導通する第2導体(54)が形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項11~13のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、
前記一対の端面(14a,14b)のうち、少なくとも1つの端面(14a)に、前記共振器孔(18a,18b)の内導体と導通し、且つ、前記第1導体(52)との間で容量を形成する電極(56a,56b)が形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項11~13のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、
前記一対の端面(14a,14b)のうち、少なくとも1つの端面(14a)に、前記第1導体(52)と導通し、且つ、前記共振器孔(18a,18b)との間で容量を形成する電極(60)が形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項14記載の誘電体フィルタにおいて、
前記一対の端面(14a,14b)のうち、少なくとも1つの端面(14a)に、隣接する共振器孔(18a,18b)間に少なくとも容量を形成する第3導体(62)が形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項14記載の誘電体フィルタにおいて、
前記一対の端面(14a,14b)のうち、少なくとも1つの端面(14a)に、隣接する共振器孔(18a,18b)間に少なくともインダクタンスを形成する第3導体(62)が形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項14記載の誘電体フィルタにおいて、
前記一対の端面(14a,14b)のうち、少なくとも1つの端面(14a)に、隣接する共振器孔(18a,18b)間に並列に容量とインダクタンスとを形成する第3導体(62)が形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 請求項16~18のいずれか1項に記載の誘電体フィルタにおいて、
前記一対の端面(14a,14b)のうち、少なくとも1つの端面(14a)に、前記共振器孔(18a,18b)と容量、又はインダクタンス、又は容量及びインダクタンスで結合する端子電極(64a,64b)が形成されていることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 誘電体ブロック(12)に複数の共振器孔(18a,18b)を有する誘電体フィルタの減衰特性調整方法において、
前記誘電体ブロック(12)のうち、前記複数の共振器孔(18a,18b)間に、前記複数の共振器孔(18a,18b)に対してねじれの位置に1以上の貫通孔(28)を形成することを特徴とする誘電体フィルタの減衰特性調整方法。 - 請求項20記載の誘電体フィルタの減衰特性調整方法において、
前記貫通孔(28)を形成することによって、中心周波数より低域側の減衰量を大きくすることを特徴とする誘電体フィルタの減衰特性調整方法。 - 請求項20又は21記載の誘電体フィルタの減衰特性調整方法において、
前記貫通孔(28)の形成位置を調整することで、減衰極の位置を調整することを特徴とする誘電体フィルタの減衰特性調整方法。 - 請求項20~22のいずれか1項に記載の誘電体フィルタの減衰特性調整方法において、
前記貫通孔(28)の寸法を調整することで、減衰極の位置を調整することを特徴とする誘電体フィルタの減衰特性調整方法。
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