JP6063583B2 - 誘電体共振器,誘電体フィルタおよび通信装置 - Google Patents
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Description
本発明は、電気特性の優れた誘電体共振器,誘電体フィルタおよび通信装置に関するものである。
誘電体ブロックをシールドケース内に収容した誘電体共振器が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
しかしながら、特許文献1にて提案されたような従来の誘電体共振器は、Q値が高いものの、共振周波数が最も低い(基本モードに最も近い)スプリアスモードの共振周波数が基本モードの共振周波数に近接しているという電気特性上の問題があった。このため、誘電体共振器を用いてフィルタを構成した場合に、高周波側の減衰量を確保するために、別途ローパスフィルタが必要になる等の問題があった。
本発明はこのような従来の技術における問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、電気特性が良好な誘電体共振器と、それを用いた誘電体フィルタおよび通信装置とを提供することにある。
本発明の誘電体共振器は、第1方向の端部に位置する第1表面と、前記第1方向と反対方向である第2方向の端部に位置する第2表面とを有する誘電体と、内部に形成された空洞内に前記誘電体を収容し、間隔を開けて前記誘電体を取り囲むように配置されており、前記第1表面と対向する部分を有する第1内面と、前記第2表面と対向する部分を有する第2内面と、を有する第1導体と、前記第1表面に設けられており、前記第1方向の端部が、前記第1内面に電気的に接続された第2導体と、前記第2表面に設けられており、前記第2方向の端部が、前記第2内面に電気的に接続された第3導体と、前記第1方向に垂直な第3方向において前記第2導体と前記第1導体との間に配置されており、前記第1方向の端部および前記第3方向の端部が前記第1導体に電気的に接続されており、前記第3方向と反対方向の端部が前記第2導体に電気的に接続された第4導体と、前記第1方向に垂直な第4方向において前記第3導体と前記第1導体との間に配置されており、前記第4方向の端部および前記第2方向の端部が前記第1導体に電気的に接続されており、前記第4方向と反対方向の端部が前記第3導体に電気的に接続された第5導体と、を有することを特徴とするものである。
本発明の誘電体フィルタは、前記誘電体共振器において、前記誘電体,前記第2導体,前記第3導体,前記第4導体および前記第5導体で構成される組が、前記空洞の中に複数設けられているとともに、複数の前記組が列を成すように配置されており、前記列の一方端に位置する前記組である第1組と、前記列の他方端に位置する前記組である第2組とを少なくとも有しており、一方端である第1端部と、他方端である第2端部と、を有する線状の導体であり、前記第1端部が前記第1組における前記第2導体または前記第3導体に接続されており、前記第2端部が前記第1導体に設けられた第1の貫通孔を介して外部へ露出しており、前記第1組における前記誘電体と電磁気的に結合する第6導体を更に有しており、一方端である第3端部と、他方端である第4端部と、を有する線状の導体であり、前記第3端部が前記第2組における前記第2導体または前記第3導体に接続されており、前記第4端部が前記第1導体に設けられた第2の貫通孔を介して外部へ露出しており、前記第2組における前記誘電体と電磁気的に結合する第7導体を更に有していることを特徴とするものである。
本発明の通信装置は、アンテナと、通信回路と、前記アンテナと前記通信回路とを接続する前記誘電体フィルタと、を有していることを特徴とするものである。
本発明の誘電体共振器によれば、電気特性が良好な誘電体共振器を得ることができる。本発明の誘電体フィルタによれば、電気特性が良好な誘電体フィルタを得ることができる。本発明の通信装置によれば、通信品質が良好な通信装置を得ることができる。
以下、本発明の誘電体共振器と、それを用いた誘電体フィルタおよび通信装置とを添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の誘電体共振器を模式的に示す斜視図である。図2は、図1のA−A’線断面図である。図3は、図1のB−B’線断面図である。なお、図1においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。本実施形態の誘電体共振器は、図1〜図3に示すように、導体11と、導体12と、導体13と、導体14と、導体15と、誘電体70とを有している。
図1は、本発明の第1実施形態の誘電体共振器を模式的に示す斜視図である。図2は、図1のA−A’線断面図である。図3は、図1のB−B’線断面図である。なお、図1においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。本実施形態の誘電体共振器は、図1〜図3に示すように、導体11と、導体12と、導体13と、導体14と、導体15と、誘電体70とを有している。
誘電体70は、第1方向(+z方向)に伸びる柱状の誘電体であり、+z方向の端部に位置する表面21と、+z方向と反対方向である第2方向(−z方向)の端部に位置する表面22とを有している。誘電体70の材質としては、誘電体セラミックス等の既知の誘電体材料を用いることができる。例えば、BaTiO3,Pb4Fe2Nb2O12,TiO2等を含有する誘電体セラミック材料を好適に用いることができる。場合によっては、エポキシ樹脂等の樹脂を用いることもできる。なお、本実施形態では、誘電体70が4角柱である場合を示しているが、例えば、6角柱や円柱のような他の形状であっても良い。
導体11は、直方体の箱状の形状を有している。また、導体11は、内部に形成された空洞45内に誘電体70を収容しており、間隔を開けて誘電体70を取り囲むように配置されている。また、導体11は、表面21と対向する部分を有する内面31と、表面22と対向する部分を有する内面32とを有している。なお、本実施形態では、導体11の外形が直方体状である場合を示しているが、例えば、角柱や円柱のような他の形状であっても良い。
導体12は、+z方向に伸びる柱状の導体である。また、導体12は、誘電体70の表面21に設けられている。導体12の+z方向の端部は、導体11の内面31に接合または接触することによって、導体11の内面31に電気的に接続されている。
導体13は、+z方向に伸びる柱状の導体である。また、導体13は、誘電体70の表面22に設けられている。導体13の−z方向の端部は、導体11の内面32に接合または接触することによって、導体11の内面32に電気的に接続されている。
なお、本実施形態では、導体12および導体13が4角柱である場合を示しているが、例えば、6角柱や円柱のような他の形状であっても良い。なお、導体12および導体13は、+z方向に垂直な平面で切断したときの断面形状が、誘電体70と同じであることが望ましい。
導体14は、直方体状の形状を有している。また、導体14は、+z方向に垂直な第3方向(+x方向)において導体12と導体11との間に配置されている。導体14の+x方向の端部は、導体11に接合または接触することによって、導体11に電気的に接続されている。導体14の+x方向と反対方向(−x方向)の端部は、導体12に接合または接触することによって、導体12に電気的に接続されている。導体14の+z方向の端部は、導体11の内面31に接合または接触することによって、導体11の内面31に電気的に接続されている。
導体15は、直方体状の形状を有している。また、導体15は、+z方向に垂直な第4方向(+x方向)において導体13と導体11との間に配置されている。導体15の+x方向の端部は、導体11に接合または接触することによって、導体11に電気的に接続されている。導体15の+x方向と反対方向(−x方向)の端部は、導体13に接合または接触することによって、導体13に電気的に接続されている。導体15の−z方向の端部は、導体11の内面32に接合または接触することによって、導体11の内面32に電気的に接続されている。
なお、導体11、導体12、導体13、導体14、導体15が相互に電気的に接続されている部分については、電気的には接触していればよいが、信頼性上は接合されていることが望ましい。接合する場合には、電気的に導通するように接合する必要があるため、半田や導電性接着剤を用いて接合しても良く、ネジやボルト等を用いて接合しても構わない。また、導体11、導体12、導体13、導体14、導体15の全てまたは一部が一体的に形成されていても構わない。また、導体11、導体12、導体13、導体14、導体15の全てまたは一部が、複数の構成要素によって形成されていても構わない。なお、本実施形態では、導体12と導体14とが一体的に形成されており、導体13と導体14とが一体的に形成されている。
また、誘電体70と導体12との接触部や、誘電体70と導体13との接触部についても、電気的には接触していればよいが、信頼性上は接合されていることが望ましい。例えば、導電性接着剤を用いて接合することができる。また、例えば、誘電体70の表面21に第1の板状導体を焼き付け、誘電体70の表面22に第2の板状導体を焼き付けるとともに、第1の板状導体に第1の柱状導体を半田等で接合し、第2の板状導体に第2の柱状導体を半田等で接合するようにしても構わない。その場合には、第1の板状導体と第1の柱状導体との複合体が本実施形態における導体12に該当し、第2の板状導体と第2の柱状導体との複合体が本実施形態における導体13に該当する。
なお、導体11〜15は、金属や非金属導電性材料のような既知の種々の導電性材料を用いて形成することができるが、誘電体共振器の特性を向上させるためには、例えば、Ag,Ag−Pd,Ag−Pt等のAg合金を主成分とする導電材料やCu系,W系,Mo系,Pd系導電材料等を用いることが望ましい。
なお、空洞45内は、空気で満たされているが、真空であっても良く、また、空気以外の気体で満たされていても構わない。
このような構成を有する本実施形態の誘電体共振器は、特許文献1に記載された導体12〜15を有さない従来の誘電体共振器と比較して、共振周波数が最も低いスプリアスモードの共振周波数を高くすることができるので、基本モードの共振周波数とスプリアスモードの共振周波数との間隔が広い良好な電気特性を有する誘電体共振器を得ることができる。なお、本実施形態の誘電体共振器は、共振周波数が最も低いスプリアスのモードが従来の誘電体共振器と異なっており、共振モードの変化によってこの効果が得られたと考えられる。
また、本実施形態の誘電体共振器は、導体14および導体15を有していることから、導体14および導体15を有さない場合と比較して、基本モード共振におけるQ値を高くすることができる。なお、導体14および導体15を有さない場合には、導体12および導体13を取り囲むように生じる磁界によって、導体12および導体13に電流損失が発生し、これによってQ値が低下すると考えられる。本実施形態の誘電体共振器では、導体14および導体15によって、導体12および導体13を取り囲むように生じる磁界を低減することができるので、電流損失が減少してQ値が向上すると考えられる。
なお、導体14は、第3方向(+x方向)において導体12と導体11との間であり、且つ第1の方向(+z方向)において誘電体70と導体11との間である領域の全体に渡って存在することが望ましい。また、導体15は、第4方向(+x方向)において導体13と導体11との間であり、且つ第1の方向(+z方向)において誘電体70と導体11との間である領域の全体に渡って存在することが望ましい。これにより、基本モード共振におけるQ値を向上させることができる。
また、本実施形態の誘電体共振器は、第3方向と第4方向とが一致している。すなわち、導体12に対する導体14が位置する方向と、導体13に対する導体15が位置する方向とが一致している。これにより、他の共振器等との電磁気的な結合が容易な誘電体共振器を得ることができる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態の誘電体共振器を模式的に示す斜視図である。なお、図4においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、上述した第1実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態の誘電体共振器を模式的に示す斜視図である。なお、図4においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、上述した第1実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の誘電体共振器では、誘電体70,導体12および導体13は、円柱状の形状を有している。また、導体14および導体15は、直方体から円柱を取り除いたような形状を有している。その他の構成は、全て前述した第1実施形態の共振器と同じである。
このように、本実施形態の誘電体共振器は、前述した第1実施形態の誘電体共振器と同様な構成を有しており、前述した第1実施形態の誘電体共振器と同様の優れた電気特性を有している。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態の誘電体フィルタを模式的に示す斜視図である。図6は、図5のC−C’線断面図である。図7は、図5のD−D’線断面図である。なお、図5においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、上述した第2実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。
図5は、本発明の第3実施形態の誘電体フィルタを模式的に示す斜視図である。図6は、図5のC−C’線断面図である。図7は、図5のD−D’線断面図である。なお、図5においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、上述した第2実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の誘電体フィルタは、誘電体70,導体12,導体13,導体14および導体15で構成される組が、空洞45の中に複数設けられている。複数の組は、列を成すように配置されており、列の一方端(+y方向の端部)に位置する組である第1組51と、列の他方端(−y方向の端部)に位置する組である第2組52とを有している。複数の組の各々(第1組51および第2組52)は、それぞれ導体11とともに共振器として機能する。
第1組51は、誘電体70a,導体12a,導体13a,導体14a,導体15aで構成されており、第2組52は、誘電体70b,導体12b,導体13b,導体14b,導体15bで構成されている。なお、誘電体70a,誘電体70bは、第2実施形態における誘電体70と同じものである。導体12a,導体12bは、第2実施形態における導体12と同じものである。導体13a,導体13bは、第2実施形態における導体13と同じものである。導体14a,導体14bは、第2実施形態における導体14と同じものである。導体15a,導体15bは、第2実施形態における導体15と同じものである。すなわち、第1組51および導体11により構成される共振器と、第2組52および導体11により構成される共振器と、の各々は、前述した第2実施形態の共振器と同様の構成を有しており、第2実施形態の共振器と同様の優れた電気特性を有している。
また、本実施形態の誘電体フィルタは、線状の導体である導体16を更に有している。導体16は、一方端である端部16aと、他方端である端部16bと、誘電体70aに沿って+z方向へ伸びる部分である結合部16cとを有している。そして、端部16aが導体13aに接続されており、端部16bが導体11に形成された貫通孔41を介して外部へ露出している。なお、端部16aは、導体12aに接続されていても構わない。
また、本実施形態の誘電体フィルタは、線状の導体である導体17を更に有している。導体17は、一方端である端部17aと、他方端である端部17bと、誘電体70bに沿って+z方向へ伸びる部分である結合部17cとを有している。そして、端部17aが導体13bに接続されており、端部17bが導体11に形成された貫通孔42を介して外部へ露出している。なお、端部17aは、導体12bに接続されていても構わない。
なお、結合部16cおよび結合部17cは、+z方向と平行に形成されていることが望ましいが、+z方向に対して多少傾いていても構わない。また、結合部16cは、誘電体70aと導体11との間の空間における中央よりも誘電体70aに近い位置にあるのが望ましい。これにより、結合部16cと誘電体70aとを良好に電磁気的に結合することができる。同様に、結合部17cは、誘電体70bと導体11との間の空間における中央よりも誘電体70bに近い位置にあるのが望ましい。これにより、結合部17cと誘電体70bとを、良好に電磁気的に結合することができる。
また、本実施形態の誘電体フィルタは、導体47を更に有している。導体47は、+y方向において、第1組51と第2組52の間に配置されている。詳細には、導体47は、−z方向の端部が導体11の内面32に接合されており、導体13a,導体13bよりも低い高さで、+x方向の全体に渡って形成されている。導体47によって、誘電体70aと誘電体70bとの間の結合を調整することができる。なお、導体47は、必須ではなく、場合によっては無くても構わない。
このような構成を有する本実施形態の誘電体フィルタは、例えば、導体16の端部16bから電気信号が入力されると、各々の共振器が共振し、導体17の端部17bから電気信号が出力される。このとき、各々の共振器の共振周波数を含む周波数帯の信号が選択的に通過するため、バンドパスフィルタとして機能する。
本実施形態の誘電体フィルタは、基本モードの共振におけるQ値が高く、また、基本モードの共振周波数とスプリアスモードの共振周波数との間隔が広い良好な電気特性を有する誘電体共振器を用いてフィルタを構成している。これにより、通過帯域における挿入損失が小さく、通過帯域近傍の減衰量が大きい、優れた電気特性を得ることができる。
また、本実施形態の誘電体フィルタは、導体14aおよび導体14bが配置される方向である第3方向(+x方向)と、導体15aおよび導体15bが配置される方向である第4方向(+x方向)と、が一致しており、第1方向(+z方向)および第3方向(+x方向)の両方に垂直な第5方向(+y方向)に沿って複数の組が配置されている。これにより、組の数(共振器の数)が増加しても、共振器同士の電磁気的な結合や、共振器と入出力線路との電磁気的な結合を良好に保つことができるので、良好な電気特性を有する誘電体フィルタを得ることができる。
なお、本実施形態においては、第1組51および第2組52の2つの組を有する場合を示したが、さらに多数の組を有していても構わない。その場合には、第1組51および第2組52の間に他の組を配置すればよい。但し、組の数の増加は、挿入損失の増加とサイズの大型化を招くため、組の数は10以下程度にするのが望ましい。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態の誘電体フィルタを模式的に示す斜視図である。図9は、図8のE−E’線断面図である。図10は、図8のF−F’線断面図である。なお、図8においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、前述した第3実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。
図8は、本発明の第4実施形態の誘電体フィルタを模式的に示す斜視図である。図9は、図8のE−E’線断面図である。図10は、図8のF−F’線断面図である。なお、図8においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、前述した第3実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の誘電体フィルタでは、誘電体70a,導体12aおよび導体13aが四角柱状の形状を有しており、誘電体70b,導体12bおよび導体13bが四角柱状の形状を有している。また、導体14aおよび導体15aが直方体状の形状を有しており、導体14bおよび導体15bが直方体状の形状を有している。
また、本実施形態の誘電体フィルタは、電極57と、電極58と、導体18とを有している。電極57は、誘電体70aの中に、導体12a側へ偏って配置されている。電極58は、誘電体70bの中に、導体12b側へ偏って配置されている。導体18は、線状の導体である。導体18の一方端は、電極57に接合されており、導体18の他方端は、電極58に接合されている。すなわち、導体18は、電極57と電極58とを接続している。なお、電極57は、誘電体70aの中において導体13a側へ偏って配置されても良く、電極58は、誘電体70bの中において導体13b側へ偏って配置されても良い。
また、本実施形態の誘電体フィルタでは、導体47が、第1組51と第2組52の間を、ほぼ全体的に仕切るように配置されている。導体18は、導体47に接触しないように、導体47の+z方向の端部に形成された凹部を通過するように配置されている。
このように、本実施形態の誘電体フィルタは、電極57,電極58および導体18を有している。電極57は、誘電体70aの中に、導体12aおよび導体13aの一方側へ偏って配置されている。電極58は、誘電体70b中に、導体12bおよび導体13bの一方側へ偏って配置されている。導体18は、電極57と電極58とを接続している。このような構成を有する本実施形態の誘電体フィルタは、導体18によって、第1組51と第2組52とを容量結合することができるので、前述した第3実施形態の誘電体フィルタと比較して、通過帯域よりも高周波側における減衰量を増加させることができる。
(第5実施形態)
図11は、本発明の第5実施形態の誘電体フィルタを模式的に示す斜視図である。図12は、図11のG−G’線断面図である。図13は、図11のH−H’線断面図である。なお、図11においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、前述した第3実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。
図11は、本発明の第5実施形態の誘電体フィルタを模式的に示す斜視図である。図12は、図11のG−G’線断面図である。図13は、図11のH−H’線断面図である。なお、図11においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、前述した第3実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の誘電体フィルタでは、誘電体70a,導体12aおよび導体13aが四角柱状の形状を有しており、誘電体70b,導体12bおよび導体13bが四角柱状の形状を有している。また、導体14aおよび導体15aが直方体状の形状を有しており、導体14bおよび導体15bが直方体状の形状を有している。
また、本実施形態の誘電体フィルタは、導体16の代わりに導体19を有しており、導体17の代わりに導体20を有している。また、本実施形態の誘電体フィルタは、電極55および電極56を有している。
電極55は、誘電体70aの中に、導体12aおよび導体13aの一方側へ偏って配置される。そして、電極55は、導体19を介して電気信号が供給されると、誘電体70a内に電界を発生させる機能を有している。
電極56は、誘電体70bの中に、導体12bおよび導体13bの一方側へ偏って配置される。そして、電極56は、導体20を介して電気信号が供給されると、誘電体70a内に電界を発生させる機能を有している。
なお、図11〜図13では、電極55が導体13a側(−z方向側)へ偏って配置され、電極56が導体13b側(−z方向側)へ偏って配置された例を示したが、電極55が導体12a側(+z方向側)へ偏って配置されていても良く、電極56が導体12b側(+z方向側)へ偏って配置されていても構わない。
導体19は、線状の導体であり、一方端である端部19aと、他方端である端部19bとを有している。そして、端部19aは電極55に接続されており、端部19bは、導体11に形成された貫通孔41を介して外部へ露出している。
導体20は、線状の導体であり、一方端である端部20aと、他方端である端部20bと有している。そして、端部20aは電極56に接続されており、端部20bは、導体11に形成された貫通孔42を介して外部へ露出している。
このような構成を有する本実施形態の誘電体フィルタは、例えば、導体19の端部19bから電気信号が入力されると、2つの共振器が共振し、導体20の端部20bから電気信号が出力される。このとき、2つの共振器の共振周波数を含む周波数帯の信号が選択的に通過するため、バンドパスフィルタとして機能する。
本実施形態の誘電体フィルタは、基本モードの共振におけるQ値が高く、また、基本モードの共振周波数とスプリアスモードの共振周波数との間隔が広い共振器を用いてフィルタを構成している。これにより、通過帯域における挿入損失が小さく、通過帯域近傍の減衰量が大きい、優れた電気特性を得ることができる。
また、本実施形態の誘電体フィルタでは、導体14aおよび導体14bが配置される方向である第3方向(+x方向)と、導体15aおよび導体15bが配置される方向である第4方向(+x方向)と、が一致しており、第1方向(+z方向)および第3方向(+x方向)の両方に垂直な第5方向(+y方向)に沿って複数の組が配置されている。これにより、組の数が増加しても、組同士の電磁気的な結合や、組と入出力線路との電磁気的な結合を良好に保つことができるので、良好な電気特性を有する誘電体フィルタを得ることができる。なお、第3方向と第4方向とは必ずしも一致している必要はなく、例えば、第3方向と第4方向とが互いに逆方向であっても構わない。
また、本実施形態の誘電体フィルタは、電極55が、誘電体70aの中において、第1方向および第2方向の一方(図11〜図13では第2方向(−z方向))に偏って配置されており、導体19の端部19aが、電極55における、第1方向および第2方向の他方(図11〜図13では第1方向(+z方向))側に接続されている。これにより、電極55と誘電体70aとの電磁気的な結合を強くすることができる。なお、電極55が、誘電体70aの中において、+z方向に偏って配置され、導体19の端部19aが、電極55における、−z方向側に接続されるようにしても同様の効果を得ることができる。
同様に、本実施形態の誘電体フィルタは、電極56が、誘電体70bの中において、第1方向および第2方向の一方(図11〜図13では第2方向(−z方向))に偏って配置されており、導体20の端部20aが、電極56における、第1方向および第2方向の他方(図11〜図13では第1方向(+z方向))側に接続されている。これにより、電極56と誘電体70bとの電磁気的な結合を強くすることができる。なお、電極56が、誘電体70bの中において、+z方向に偏って配置され、導体20の端部20aが、電極56における、−z方向側に接続されるようにしても同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態においては、第1組51および第2組52の2つの組を有する場合を示したが、さらに多数の組を有していても構わない。その場合には、第1組51および第2組52の間に他の組を配置すればよい。但し、組の数の増加は、挿入損失の増加とサイズの大型化を招くため、10個以下程度にするのが望ましい。
(第6実施形態)
図14は、本発明の第6実施形態の誘電体共振器を模式的に示す斜視図である。図15は、図14のS−S’線断面図(S−S’線を含むxz平面に平行な切断面(導体11を+y方向に2等分する切断面)を−y方向から見た図)である。図16は、図14のK−K’線断面図(K−K’線を含むxy平面に平行な切断面(導体11を+z方向に2等分する切断面)を+z方向から見た図)である。図17は、図14のM−M’線断面図(M−M’線を含むyz平面に平行な切断面(導体11を+x方向に2等分する切断面)を+x方向から見た図)である。なお、図14においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、前述した第1実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。
図14は、本発明の第6実施形態の誘電体共振器を模式的に示す斜視図である。図15は、図14のS−S’線断面図(S−S’線を含むxz平面に平行な切断面(導体11を+y方向に2等分する切断面)を−y方向から見た図)である。図16は、図14のK−K’線断面図(K−K’線を含むxy平面に平行な切断面(導体11を+z方向に2等分する切断面)を+z方向から見た図)である。図17は、図14のM−M’線断面図(M−M’線を含むyz平面に平行な切断面(導体11を+x方向に2等分する切断面)を+x方向から見た図)である。なお、図14においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、前述した第1実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の誘電体共振器は、図14〜図17に示すように、導体26と、導体27と、導体28と、導体29とを有している。また、誘電体70は、第1部分71と第2部分72とが互いに交差した形状(十字型の形状)を有している。
第1部分71は、第1方向(+z方向)に伸びる柱状の部分であり、第1方向(+z方向)の端部に位置する表面21と、第1方向と反対方向である第2方向(−z方向)の端部に位置する表面22とを有している。第2部分72は、第1方向に垂直な第5方向(−y方向)に伸びる柱状の部分であり、第5方向(−y方向)の端部に位置する表面23と、第5方向と反対方向である第6方向(+y方向)の端部に位置する表面24とを有している。
導体26は、−y方向に伸びる柱状の導体である。また、導体26は、誘電体70の表面23に設けられている。導体26の第5方向(−y方向)の端部は、導体11の内面33に接合または接触することによって、導体11の内面33に電気的に接続されている。
導体27は、−y方向に伸びる柱状の導体である。また、導体27は、誘電体70表面24に設けられている。導体27の第6方向(+y方向)の端部は、導体11の内面34に接合または接触することによって、導体11の内面34に電気的に接続されている。
導体28は、直方体状の形状を有している。また、導体28は、第1方向および第5方向に垂直な第7方向(−x方向)において、導体26と導体11との間に配置されている。導体28の第7方向(−x方向)の端部は、導体11に接合または接触することによって、導体11に電気的に接続されている。導体28の第7方向と反対方向(+x方向)の端部は、導体26に接合または接触することによって、導体26に電気的に接続されている。導体28の第5方向(−y方向)の端部は、導体11の内面33に接合または接触することによって、導体11の内面33に電気的に接続されている。
導体29は、直方体状の形状を有している。また、導体29は、第7方向(−x方向)において、導体27と導体11との間に配置されている。導体29の第7方向(−x方向)の端部は、導体11に接合または接触することによって、導体11に電気的に接続されている。導体29の第7方向と反対方向(+x方向)の端部は、導体27に接合または接触することによって、導体27に電気的に接続されている。導体29の第6方向(+y方向)の端部は、導体11の内面34に接合または接触することによって、導体11の内面34に電気的に接続されている。
また、図17に示すように、誘電体70には、溝75が形成されている。溝75は、第1部分71と第2部分72とが交わる部分に形成されており、+x方向の全体に渡って形成されている。このような溝75は、2つの共振モードの縮退を解く機能を有しており、溝75の形状は、所望する特性に応じて適宜調整する。
なお、本実施形態では、導体12,導体13,導体26,導体27が四角柱である場合を示しているが、例えば、6角柱や円柱のような他の形状であっても良い。但し、導体26および導体27は、−y方向に垂直な平面で切断したときの断面形状が、第2部分72と同じであることが望ましい。
また、導体26〜29(導体26、導体27、導体28、導体29)の材料、構成および隣接する部分との接合状態は、導体12〜導体15(導体12,導体13,導体14,導体15)と同様である。なお、図14〜図17では、導体26と導体28とが一体的に形成され、導体27と導体29とが一体的に形成された場合を示している。
このような構成を有する本実施形態の誘電体共振器は、2重モード共振器として機能する。また、本実施形態の誘電体共振器は、導体12,導体13,導体26および導体27を有しているので、2つのモードの両方において、基本モードの共振周波数とスプリアスモードの共振周波数との間隔を広げることができる。また、本実施形態の誘電体共振器は、導体14,導体15,導体28および導体29を有していることから、導体14,導体15,導体28および導体29を有さない場合と比較して、基本モード共振におけるQ値を高くすることができる。
なお、図14,図16に示すように、導体28は、導体26よりも第7方向(−x方向)側における導体26と導体11との間であり、且つ第5方向(−y方向)において表面23と内面33との間である、領域の全体に渡って存在することが望ましい。また、導体29は、導体27よりも第7方向(−x方向)側における導体27と導体11との間であり、且つ第5方向(−y方向)において表面24と内面34との間である、領域の全体に渡って存在することが望ましい。これらにより、導体26および導体27をそれぞれ取り囲むように生じる磁界をさらに低減することができるので、導体26および導体27における電流損失をさらに減少して、Q値をさらに向上させることができる。
また、本実施形態の誘電体共振器では、第3方向(+x方向)と第7方向(−x方向)とが互いに反対方向である。すなわち、導体12および導体13に対する導体14および導体15が位置する方向と、導体26および導体27に対する導体28および導体29が位置する方向とが、互いに反対方向である。これにより、電磁界分布の対称性の低下による電気特性の劣化を防止することができるとともに、電磁気的な結合が容易な誘電体共振器を得ることができる。
(第7実施形態)
図18は、本発明の第7実施形態の誘電体フィルタを模式的に示す斜視図である。図19は、図18のN−N’線断面図(N−N’線を含むxz平面に平行な切断面を−y方向から見た図)である。図20は、図18のP−P’線断面図(P−P’線を含むxy平面に平行な切断面を+z方向から見た図)である。図21は、図18のQ−Q’線断面図(Q−Q’線を含むyz平面に平行な切断面を+x方向から見た図)である。なお、図18においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、上述した第6実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の誘電体フィルタは、図18〜図21に示すように、前述した第6実施形態の誘電体共振器と、導体61と、導体62とを有している。
図18は、本発明の第7実施形態の誘電体フィルタを模式的に示す斜視図である。図19は、図18のN−N’線断面図(N−N’線を含むxz平面に平行な切断面を−y方向から見た図)である。図20は、図18のP−P’線断面図(P−P’線を含むxy平面に平行な切断面を+z方向から見た図)である。図21は、図18のQ−Q’線断面図(Q−Q’線を含むyz平面に平行な切断面を+x方向から見た図)である。なお、図18においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。また、本実施形態においては、上述した第6実施形態と異なる部分について説明し、同様の構成要素には同様の符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の誘電体フィルタは、図18〜図21に示すように、前述した第6実施形態の誘電体共振器と、導体61と、導体62とを有している。
導体61は、線状の導体であり、一方端である端部61aと、他方端である端部61bと、第1部分71に沿って第1方向(+z方向)へ伸びる部分である結合部61cと、を有している。結合部61cは、第1部分71と主に磁界によって結合する部分である。導体61は、第1部分71と電磁気的に結合する。そして、端部61aは、導体12に接続されており、端部61bは、導体11に形成された貫通孔49を介して外部へ露出している。なお、端部61aは、導体12の代わりに導体13に接続されても構わない。
導体62は、線状の導体であり、一方端である端部62aと、他方端である端部62bと、第2部分72に沿って第5方向(−y方向)へ伸びる部分である結合部62cと、を有している。結合部62cは、第2部分72と主に磁界によって結合する部分である。導体62は、第1部分72と電磁気的に結合する。そして、端部62aは、導体26に接続されており、端部62bは、導体11に形成された貫通孔48を介して外部へ露出している。なお、端部62aは、導体26の代わりに導体27に接続されても構わない。
なお、結合部61cは、+z方向と平行に形成されていることが望ましいが、+z方向の成分を有していれば良く、+z方向に対して傾いていても構わない。同様に、結合部62cは、−y方向と平行に形成されていることが望ましいが、−y方向の成分を有していれば良く、−y方向に対して傾いていても構わない。また、結合部61cおよび結合部62cの位置および長さについては、所望する磁界結合の大きさによって適宜調整することができる。
このような構成を有する本実施形態の誘電体フィルタは、例えば、導体61の端部61bから電気信号が入力されると、誘電体70が共振し、導体62の端部62bから電気信号が出力される。このとき、前述した第1共振モード,第2共振モードおよび第3共振モードの共振周波数を含む周波数帯の信号が選択的に通過するため、バンドパスフィルタとして機能する。
本実施形態の誘電体フィルタは、基本モードの共振におけるQ値が高く、また、基本モードの共振周波数とスプリアスモードの共振周波数との間隔が広い良好な電気特性を有する誘電体共振器を用いてフィルタを構成している。これにより、通過帯域における挿入損失が小さく、通過帯域近傍の減衰量が大きい、優れた電気特性を有する誘電体フィルタを得ることができる。
(第8実施形態)
図22は、本発明の第8実施形態の通信装置を模式的に示すブロック図である。本実施形態の通信装置は、アンテナ82と、通信回路81と、アンテナ82と通信回路81とを接続する誘電体フィルタ80とを有している。誘電体フィルタ80は、前述した第3実施形態の誘電体フィルタである。アンテナ82および通信回路81は、既知の従来のものである。
図22は、本発明の第8実施形態の通信装置を模式的に示すブロック図である。本実施形態の通信装置は、アンテナ82と、通信回路81と、アンテナ82と通信回路81とを接続する誘電体フィルタ80とを有している。誘電体フィルタ80は、前述した第3実施形態の誘電体フィルタである。アンテナ82および通信回路81は、既知の従来のものである。
このような構成を有する本実施形態の通信装置は、電気特性が良好な第3実施形態の誘電体フィルタを用いて不要な電気信号を除去することから、通信品質の良い通信装置を得ることができる。
なお、第3実施形態の誘電体フィルタに代えて、第4実施形態の誘電体フィルタや、第5実施形態の誘電体フィルタや、第7実施形態の誘電体フィルタや、他の形態の誘電体フィルタを用いても構わない。
図1〜図3に示した第1実施形態の誘電体共振器の電気特性をシミュレーションによって算出した。シミュレーションにおいて、誘電体70を構成する誘電体は、比誘電率を60とし、誘電正接を0.00005とした。各種導体の導電率は46.4×106S/mとした。導体11の内側の形状(空洞45の外形)は、+x方向の寸法が20mm,+y方向の寸法が20mm,+z方向の寸法が24mmの直方体とした。誘電体70は、+x方向の寸法が4.4mm,+y方向の寸法が4.4mm,+z方向の寸法が10mmの柱状とした。導体12および導体13における、+x方向の寸法および+y方向の寸法は、誘電体70と同じとした。また、導体12と導体13は同じ形状とし、導体14と導体15は同じ形状とした。シミュレーションの結果、基本モードの共振周波数は2.077GHzであり、Q値は3540であり、最も周波数が低いスプリアスモードの共振周波数は5.790GHzであった。
また、図25に示す第1比較例の誘電体共振器の電気特性をシミュレーションによって算出した。第1比較例の誘電体共振器は、図25に示すように、第1実施形態の誘電体共振器から、導体14および導体15を取り除いた形状とした。また、基本モードの共振周波数を略一致させるために、誘電体70の+x方向の寸法および+y方向の寸法を3.6mmとした。シミュレーションの結果、基本モードの共振周波数は2.037GHzであり、Q値は3199であり、最も周波数が低いスプリアスモードの共振周波数は6.273GHzであった。
また、図26に示す第2比較例の誘電体共振器の電気特性をシミュレーションによって算出した。第2比較例の誘電体共振器は、図26に示すように、第1実施形態の誘電体共振器から、導体12,導体13,導体14および導体15を取り除いた形状とした。なお、この形状は従来の誘電体共振器の形状である。また、基本モードの共振周波数を略一致させるために、誘電体70の+y方向の寸法および+x方向の寸法を6.5mmとし、空洞45および誘電体70の+z方向の寸法を10mmとした。シミュレーションの結果、基本モードの共振周波数は2.044GHzであり、Q値は4000であり、最も周波数が低いスプリアスモードの共振周波数は4.200GHzであった。
これらの結果によれば、従来の共振器である第2比較例の共振器は、最も周波数が低いスプリアスモードの共振周波数が低いという大きな問題を有しており、第1比較例の誘電体共振器は、基本モード共振のQ値が低いという大きな問題を有している。これに対して、第1実施形態の誘電体共振器は、基本モード共振のQ値が高く、且つ最も周波数が低いスプリアスモードの共振周波数も高い、欠点が無くバランスの取れた優れた電気特性を有している。これにより本発明の効果が確認できる。
また、図5〜図7に示した第3実施形態の誘電体フィルタの電気特性をシミュレーションによって算出した。シミュレーションにおいて、誘電体70を構成する誘電体は、比誘電率を60とし、誘電正接を0.00005とした。各種導体の導電率は46.4×106S/mとした。導体11の内側の形状(空洞45の外形)は、+x方向の寸法が20mmであり、+y方向の寸法が42mmであり、+z方向の寸法が26mmである直方体とした。誘電体70a,誘電体70bは、直径が6mmであり、+z方向の寸法が10mmである円柱状とした。導体12a,導体12b,導体13a,導体13bの+x方向の寸法および+y方向の寸法は、誘電体70a,誘電体70bと同じとした。また、導体12a,導体12b,導体13a,導体13bは同じ形状とし、導体14a,導体14b,導体15a,導体15bは同じ形状とした。シミュレーションの結果を図23のグラフに示す。グラフにおいて、横軸は周波数を示し、縦軸は減衰量を示している。グラフによれば、通過帯域の挿入損失が小さく、且つ通過帯域近傍の減衰量が大きい優れた電気特性が得られていることがわかる。このグラフによっても本発明の有効性が確認できる。
また、図8〜図10に示した第4実施形態の誘電体フィルタの電気特性をシミュレーションによって算出した。シミュレーションにおいて、誘電体70を構成する誘電体は、比誘電率を60とし、誘電正接を0.00005とした。各種導体の導電率は46.4×106S/mとした。導体11の内側の形状(空洞45の外形)は、+x方向の寸法が20mmであり、+y方向の寸法が42mmであり、+z方向の寸法が26mmである直方体とした。誘電体70a,誘電体70bは、+x方向の寸法が4.4mmであり、+y方向の寸法が4.4mmであり、+z方向の寸法が10mmである四角柱状とした。導体12a,導体12b,導体13a,導体13bの+x方向の寸法および+y方向の寸法は、誘電体70a,誘電体70bと同じとした。また、導体12a,導体12b,導体13a,導体13bは同じ形状とし、導体14a,導体14b,導体15a,導体15bは同じ形状とした。シミュレーションの結果を図24のグラフに示す。グラフにおいて、横軸は周波数を示し、縦軸は減衰量を示している。グラフによれば、通過帯域の挿入損失が小さく、且つ通過帯域よりも高周波側の減衰量がさらに大きい優れた電気特性が得られていることがわかる。このグラフによっても本発明の有効性が確認できる。
また、図11〜図13に示した第5実施形態の誘電体フィルタの電気特性をシミュレーションによって算出した。シミュレーションにおいて、誘電体70を構成する誘電体は、比誘電率を60とし、誘電正接を0.00005とした。各種導体(導体11、導体12a、導体12b、導体13a、導体13b、導体14a、導体14b、導体15a、導体15b、導体19、導体20),電極55および電極56の導電率は46.4×106S/mとした。導体11の内側の形状(空洞45の外形)は、幅(+x方向の寸法)20mm,長さ(+y方向の寸法)42mm,高さ(+z方向の寸法)26mmの直方体とした。誘電体70a,誘電体70bは、長さ3.9mm,幅3.9mm、高さ10mmの四角柱状とした。導体12a,導体12b,導体13a,導体13bの長さおよび幅は、誘電体70a,誘電体70bと同じとした。また、導体12a,導体12b,導体13a,導体13bは同じ形状とし、導体14a,導体14b,導体15a,導体15bは同じ形状とした。その結果を図27のグラフに示す。
また、図28,図29に示した第3比較例の誘電体フィルタの電気特性をシミュレーションによって算出した。図28は、第3比較例の誘電体フィルタを模式的に示す斜視図である。図29は、図28のJ−J’線断面図である。なお、図28においては、構造をわかりやすくするために、導体11を透視した状態を示している。第3比較例の誘電体フィルタは、図11〜図13に示した第5実施形態の誘電体フィルタから、導体12a、導体12b、導体13a、導体13b、導体14a、導体14b、導体15a、導体15b、導体19、導体20を取り除き、導体11に形成した貫通穴43から導体59を誘電体70aに挿入するとともに、導体11に形成した貫通穴44から導体60を誘電体70bに挿入した形状とした。なお、導体11の内側の形状(空洞45の外形)は、幅20mm,長さ42mm,高さ10mmの直方体とした。誘電体70a,誘電体70bは、長さ7.8mm,幅7.8mm、高さ10mmの四角柱状とした。その結果を図30のグラフに示す。
図27および図30に示すグラフにおいて、横軸は周波数を示し、縦軸は減衰量を示している。図30に示すグラフによれば、第3比較例の誘電体フィルタでは、通過帯域近傍の3.5GHz付近にスプリアスモード共振によるピークが発生し、通過帯域近傍の減衰量が不充分であることがわかる。これに対して、図27に示すグラフによれば、第5実施形態の誘電体フィルタでは、通過帯域の挿入損失が小さく、また、スプリアスモード共振によるピークが高周波側へシフトしたため通過帯域近傍の減衰量が大きい、優れた電気特性が得られていることがわかる。この結果によっても、本発明の有効性が確認できる。
11,12,13,14,15,16,17,18,19,20、26,27,28,29,61,62:導体
41,42,48,49:貫通孔
45:空洞
55,56,57,58:電極
70:誘電体
71:第1部分
72:第2部分
80:誘電体フィルタ
81:通信回路
82:アンテナ
41,42,48,49:貫通孔
45:空洞
55,56,57,58:電極
70:誘電体
71:第1部分
72:第2部分
80:誘電体フィルタ
81:通信回路
82:アンテナ
Claims (14)
- 第1方向の端部に位置する第1表面と、前記第1方向と反対方向である第2方向の端部に位置する第2表面とを有する誘電体と、
内部に形成された空洞内に前記誘電体を収容し、間隔を開けて前記誘電体を取り囲むように配置されており、前記第1表面と対向する部分を有する第1内面と、前記第2表面と対向する部分を有する第2内面と、を有する第1導体と、
前記第1表面に設けられており、前記第1方向の端部が、前記第1内面に電気的に接続された第2導体と、
前記第2表面に設けられており、前記第2方向の端部が、前記第2内面に電気的に接続された第3導体と、
前記第1方向に垂直な第3方向において前記第2導体と前記第1導体との間に配置されており、前記第1方向の端部および前記第3方向の端部が前記第1導体に電気的に接続されており、前記第3方向と反対方向の端部が前記第2導体に電気的に接続された第4導体と、
前記第1方向に垂直な第4方向において前記第3導体と前記第1導体との間に配置されており、前記第4方向の端部および前記第2方向の端部が前記第1導体に電気的に接続されており、前記第4方向と反対方向の端部が前記第3導体に電気的に接続された第5導体と、
を有することを特徴とする誘電体共振器。 - 前記第3方向と前記第4方向とが一致していることを特徴とする請求項1に記載の誘電体共振器。
- 請求項1に記載の誘電体共振器において、前記誘電体,前記第2導体,前記第3導体,前記第4導体および前記第5導体で構成される組が、前記空洞の中に複数設けられているとともに、複数の前記組が列を成すように配置されており、前記列の一方端に位置する前記組である第1組と、前記列の他方端に位置する前記組である第2組とを少なくとも有しており、
一方端である第1端部と、他方端である第2端部と、を有する線状の導体であり、前記第1端部が前記第1組における前記第2導体または前記第3導体に接続されており、前記第2端部が前記第1導体に設けられた第1の貫通孔を介して外部へ露出しており、前記第1組における前記誘電体と電磁気的に結合する第6導体を更に有しており、
一方端である第3端部と、他方端である第4端部と、を有する線状の導体であり、前記第3端部が前記第2組における前記第2導体または前記第3導体に接続されており、前記第4端部が前記第1導体に設けられた第2の貫通孔を介して外部へ露出しており、前記第2組における前記誘電体と電磁気的に結合する第7導体を更に有している
ことを特徴とする誘電体フィルタ。 - 前記第3方向と前記第4方向とが一致しており、前記第1方向および前記第3方向の両方に垂直な第5方向に沿って複数の前記組が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の誘電体フィルタ。
- 前記第1組における前記誘電体中に、前記第1組における前記第2導体および前記第3導体の一方側へ偏って配置された、第1電極と、
前記第2組における前記誘電体中に、前記第2組における前記第2導体および前記第3導体の一方側へ偏って配置された、第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極とを接続する第8導体と、
を有していることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の誘電体フィルタ。 - アンテナと、通信回路と、前記アンテナと前記通信回路とを接続する請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の誘電体フィルタと、を有していることを特徴とする通信装置。
- 請求項1に記載の誘電体共振器において、前記誘電体,前記第2導体,前記第3導体,前記第4導体および前記第5導体で構成される組が、前記空洞の中に複数設けられているとともに、複数の前記組が列を成すように配置されており、前記列の一方端に位置する前記組である第1組と、前記列の他方端に位置する前記組である第2組とを少なくとも有しており、
前記第1組における前記誘電体中に、前記第1組における前記第2導体および前記第3導体の一方側へ偏って配置された第3電極と、
前記第2組における前記誘電体中に、前記第2組における前記第2導体および前記第3導体の一方側へ偏って配置された第4電極と、
一方端である第5端部と、他方端である第6端部と、を有する線状の導体であり、前記第5端部が前記第3電極に接続されており、前記第6端部が前記第1導体に設けられた第1の貫通孔を介して外部へ露出している第9導体と、
一方端である第7端部と、他方端である第8端部と、を有する線状の導体であり、前記第7端部が前記第4電極に接続されており、前記第8端部が前記第1導体に設けられた第2の貫通孔を介して外部へ露出している第10導体と、
を更に有していることを特徴とする誘電体フィルタ。 - 前記第3電極が、前記第1組における前記誘電体中において、前記第1方向および前記第2方向の一方に偏って配置されており、前記第5端部が、前記第3電極における、前記第1方向および前記第2方向の他方側に接続されていることを特徴とする請求項7に記載の誘電体フィルタ。
- 前記第4電極が、前記第2組における前記誘電体中において、前記第1方向および前記第2方向の一方に偏って配置されており、前記第7端部が、前記第4電極における、前記第1方向および前記第2方向の他方側に接続されていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の誘電体フィルタ。
- 前記第3方向と前記第4方向とが一致しており、前記第1方向および前記第3方向の両方に垂直な第5方向に沿って複数の前記組が配置されていることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の誘電体フィルタ。
- アンテナと、通信回路と、前記アンテナと前記通信回路とを接続する請求項7乃至請求項10のいずれかに記載の誘電体フィルタと、を有していることを特徴とする通信装置。
- 第11導体と、第12導体と、第13導体と、第14導体とを更に有しており、
前記第1方向および前記第3方向の両方に垂直な方向を第5方向とし、該第5方向と反対方向を第6方向とし、前記第3方向と反対方向を第7方向とすると、
前記誘電体は、前記第1表面および前記第2表面の間に位置する前記第1方向に長い柱状の第1部分と、前記第5方向の端部に位置する第3表面および前記第6方向の端部に位置する第4表面の間に位置する柱状の第2部分と、が互いに交差した形状を有しており、
前記第1導体は、前記第3表面と対向する部分を有する第3内面と、前記第4表面と対向する部分を有する第4内面と、を有しており、
前記第11導体は、前記第3表面に設けられており、前記第5方向の端部が前記第3内面に電気的に接続されており、
前記第12導体は、前記第4表面に設けられており、前記第6方向の端部が前記第4内面に電気的に接続されており、
第13導体は、前記第7方向において前記第11導体と前記第1導体との間に配置されており、前記第7方向の端部および前記第5方向の端部が前記第1導体に電気的に接続されており、前記第3方向の端部が前記第11導体に電気的に接続されており、
第14導体は、
前記第7方向において前記第12導体と前記第1導体との間に配置されており、前記第7方向の端部および前記第6方向の端部が前記第1導体に電気的に接続されており、前記第3方向の端部が前記第12導体に電気的に接続されている
ことを特徴とする請求項2に記載の誘電体共振器。 - 請求項12に記載の誘電体共振器と、
線状の導体であり、一方端である第9端部と、他方端である第10端部とを有しており、前記第9端部が前記第2導体または前記第3導体に接続され、前記第10端部が前記第1導体に形成された第1の貫通孔を介して外部へ露出しており、前記第1部分と電磁気的に結合する、第15導体と、
線状の導体であり、一方端である第11端部と、他方端である第12端部と、を有しており、前記第11端部が前記第11導体または前記第12導体に接続され、前記第12端部が前記第1導体に形成された第2の貫通孔を介して外部へ露出しており、前記第2部分と電磁気的に結合する、第16導体と、
を有していることを特徴とする誘電体フィルタ。 - アンテナと、通信回路と、前記アンテナと前記通信回路とを接続する請求項13に記載の誘電体フィルタと、を有していることを特徴とする通信装置。
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