WO2015019772A1

WO2015019772A1 - レンズユニット及び撮像装置

Info

Publication number: WO2015019772A1
Application number: PCT/JP2014/068003
Authority: WO
Inventors: 篤広野田
Original assignee: コニカミノルタ株式会社
Priority date: 2013-08-08
Filing date: 2014-07-07
Publication date: 2015-02-12

Abstract

　マルチアレイレンズの姿勢が適切に維持され、マルチアレイレンズが適切に動かされ、小型であるレンズユニット及び撮像装置を提供する。レンズユニットは、支持体、マルチアレイレンズ及び駆動機構を備える。マルチアレイレンズの配列面には、２個以上の単位構造が配列される。２個以上の単位構造の各々は、レンズを備える。２個以上の単位構造は、位置決め用の単位構造を含む。駆動機構は、マルチアレイレンズの姿勢を維持したままマルチアレイレンズを支持体に対して動かす。駆動機構の第１の結合部は、支持体に結合される。駆動機構の第２の結合部は、マルチアレイレンズに結合される。位置決め用の単位構造によりマルチアレイレンズに対して第２の結合部が位置決めされる。

Description

レンズユニット及び撮像装置

　本発明は、レンズユニット及び撮像装置に関する。

　典型的なマイクロカメラユニットにおいては、焦点の調整、焦点距離の調整等のために、形状記憶合金（ＳＭＡ）アクチュエーター、ボイスコイルモーター等のアクチュエーターによりレンズが動かされ、結像の乱れを抑制するために、板バネ等の平行案内機構によりレンズの姿勢が維持されレンズが駆動方向に案内される。例えば、特許文献１に記載された駆動モジュールにおいては、ＳＭＡアクチュエーターによりレンズが動かされ、板バネによりレンズの姿勢が維持されレンズが駆動方向に案内される。

特開２００９－２３９９９３号公報

　レンズの姿勢が適切に維持されレンズが適切に動かされるためには、アクチュエーター、平行案内機構等を備える移動機構に対してレンズが精度よく位置決めされる必要がある。しかし、従来の技術においては、位置決めのための構造によりマイクロカメラユニットが大型化していた。この問題は、レンズがマルチアレイレンズである場合にも生じる。

　本発明の目的は、マルチアレイレンズの姿勢が適切に維持され、マルチアレイレンズが適切に動かされ、小型であるレンズユニット及び撮像装置を提供することである。

　レンズユニットは、支持体、マルチアレイレンズ及び駆動機構を備える。マルチアレイレンズの配列面には、２個以上の単位構造が配列される。２個以上の単位構造の各々は、レンズを備える。２個以上の単位構造は、位置決め用の単位構造を含む。駆動機構は、マルチアレイレンズの姿勢を維持したままマルチアレイレンズを支持体に対して動かす。駆動機構の第１の結合部は、支持体に結合される。駆動機構の第２の結合部は、マルチアレイレンズに結合される。位置決め用の単位構造によりマルチアレイレンズに対して第２の結合部が位置決めされる。

　駆動機構は、アクチュエーター及び平行案内機構を備えてもよい。アクチュエーターは、マルチアレイレンズを駆動方向に動かす駆動力を発生する。平行案内機構は、マルチアレイレンズの姿勢を維持したままマルチアレイレンズを駆動方向に案内する。駆動機構がアクチュエーター及び駆動機構を備える場合は、第１の結合部及び第２の結合部がアクチュエーターに属してもよいし、第１の結合部及び第２の結合部が平行案内機構に属してもよい。駆動機構がバイアスバネをさらに備えてもよい。駆動機構がバイアスバネを備える場合は、第１の結合部及び第２の結合部がバイアスバネに属してもよい。

　本発明によれば、駆動機構に対してマルチアレイレンズが精度良く位置決めされ、マルチアレイレンズの姿勢が適切に維持され、マルチアレイレンズが適切に動かされる。位置決めのためだけの構造が不要になり、レンズユニット及び撮像装置が小型になる。

　これらの及びこれら以外の本発明の目的、特徴、局面及び利点は、添付図面とともに考慮されたときに下記の本発明の詳細な説明によってより明白となる。

第１実施形態の撮像装置の断面図である。第１実施形態のレンズユニットの上面図である。第１実施形態のレンズユニットの下面図である。第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーターの斜視図である。第２実施形態の撮像装置の断面図である。第２実施形態のレンズユニットの上面図である。第２実施形態のレンズユニットの下面図である。第３実施形態の撮像装置の断面図である。第３実施形態のレンズユニットの上面図である。第３実施形態のレンズユニットの下面図である。第４実施形態の撮像装置の断面図である。第４実施形態のレンズユニットの上面図である。第４実施形態のレンズユニットの下面図である。第５実施形態の撮像装置の断面図である。第５実施形態のレンズユニットの上面図である。第５実施形態のレンズユニットの下面図である。第６実施形態の撮像装置の断面図である。第６実施形態のレンズユニットの上面図である。第６実施形態のレンズユニットの下面図である。第７実施形態の撮像装置の断面図である。第７実施形態のレンズユニットの上面図である。第７実施形態のレンズユニットの下面図である。第８実施形態の撮像装置の断面図である。第８実施形態のレンズユニットの上面図である。第８実施形態のレンズユニットの下面図である。第９実施形態の撮像装置の断面図である。第９実施形態のレンズユニットの上面図である。第９実施形態のレンズユニットの下面図である。第１０実施形態の撮像装置の断面図である。第１０実施形態のレンズユニットの上面図である。第１０実施形態のレンズユニットの下面図である。第１１実施形態の撮像装置の断面図である。第１１実施形態のレンズユニットの上面図である。第１１実施形態のレンズユニットの下面図である。第１２実施形態の撮像装置の断面図である。第１２実施形態のレンズユニットの上面図である。第１２実施形態のレンズユニットの下面図である。第１３実施形態の撮像装置の断面図である。第１３実施形態のレンズユニットの上面図である。第１３実施形態のレンズユニットの下面図である。第１４実施形態の撮像装置の断面図である。第１４実施形態のレンズユニットの上面図である。第１４実施形態のレンズユニットの下面図である。第１５実施形態の撮像装置の断面図である。第１５実施形態のレンズユニットの上面図である。第１５実施形態のレンズユニットの下面図である。位置決めされた状態の上面図である。位置決めされた状態の断面図である。位置決めされた状態の上面図である。位置決めされた状態の断面図である。位置決めされた状態の上面図である。位置決めされた状態の断面図である。位置決めされた状態の上面図である。位置決めされた状態の断面図である。

　第１実施形態
　第１実施形態は、撮像装置に関する。

　図１の模式図は、第１実施形態の撮像装置１００の断面図である。図２の模式図は、第１実施形態のレンズユニット１０２の上面図である。図３の模式図は、第１実施形態のレンズユニット１０２の下面図である。

　図１から図３までに示されるように、撮像装置１００は、レンズユニット１０２、撮像素子１０４及び基板１０６を備える。レンズユニット１０２は、支持体１０８、マルチアレイレンズ１１０及び駆動機構１１２を備える。マルチアレイレンズ１１０は、１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐ及び１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐを備える。駆動機構１１２は、板状形状記憶合金アクチュエーター（板状ＳＭＡアクチュエーター）１１８及び平行案内機構１２０を備える。平行案内機構１２０は、上板バネ１２２及び下板バネ１２４を備える。

　これらの構成物以外の構成物を撮像装置１００が備えてもよい。上レンズの数及び下レンズの数は、２個以上であればよく、１６個から増減されてもよい。１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐ又は１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐが省略されてもよい。

　マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６には、１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐが行列配列される。マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８には、１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐが行列配列される。行数は４行であり、列数は４列である。行数が４行から増減されてもよい。列数が４列から増減されてもよい。１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐが行列配列以外により配列されてもよい。例えば、１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐがハニカム配列されてもよく、１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐが不規則配列されてもよい。１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐが行列配列以外により配列されてもよい。例えば、１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐがハニカム配列されてもよく、１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐが不規則配列されてもよい。

　１行目４列目の上レンズ１１４ｄ、４行目１列目の上レンズ１１４ｍ、１行目１列目の下レンズ１１６ａ及び４行目４列目の下レンズ１１６ｐは、位置決め用のレンズである。位置決め用のレンズの数は、１個以上であればよく、４個から増減されてもよい。ｍ行目ｎ列目という記載は、前方（図２における下方及び図３における上方）からｍ行目であり左方（図２及び図３における左方）からｎ列目であることを意味する。

　１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐは、上配列面１２６から突出する。１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐは、下配列面１２８から突出する。

　板状ＳＭＡアクチュエーター１１８は、マルチアレイレンズ１１０を駆動方向に動かす駆動力を発生し、駆動力をマルチアレイレンズ１１０に直接的に作用させ、マルチアレイレンズ１１０を支持体１０８に対して動かす。板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が他の種類のアクチュエーターに置き換えられてもよい。例えば、板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が線状ＳＭＡアクチュエーター、ボイスコイルモーター（ＶＣＭ）アクチュエーター、バイメタルアクチュエーター、圧電アクチュエーター等に置き換えられてもよい。板状ＳＭＡアクチュエーター１１８からマルチアレイレンズ１１０へ駆動力を伝達する機構が設けられ、板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が駆動力をマルチアレイレンズ１１０に間接的に作用させてもよい。

　板状ＳＭＡアクチュエーター１１８の一方の結合部１３２は、支持体１０８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター１１８の他方の結合部１３４は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター１１８の結合部１３４は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心に結合される。これにより、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心に駆動力が作用し、マルチアレイレンズ１１０の姿勢を維持することが容易になる。ただし、板状ＳＭＡアクチュエーター１１８の他方の結合部１３４がマルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心以外に結合されてもよく、板状ＳＭＡアクチュエーター１１８の他方の結合部１３４がマルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８以外に結合されてもよい。

　平行案内機構１２０は、マルチアレイレンズ１１０の姿勢を維持したまま、マルチアレイレンズ１１０を駆動方向に案内する。

　上板バネ１２２の一方の結合部１３６及び１３８は、支持体１０８に結合される。上板バネ１２２の他方の結合部１４０及び１４２は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６に結合される。上板バネ１２２の結合部１４０及び１４２は、それぞれ、上レンズ１１４ｄ及び１１４ｍの外縁に結合される。

　下板バネ１２４の一方の結合部１４４及び１４６は、支持体１０８に結合される。下板バネ１２４の他方の結合部１４８及び１５０は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。下板バネ１２４の結合部１４８及び１５０は、それぞれ、下レンズ１１６ａ及び１１６ｐの外縁に結合される。

　上板バネ１２２及び下板バネ１２４は、撮像素子１０４の撮像面１０５と平行をなす。上板バネ１２２及び下板バネ１２４により、上配列面１２６及び下配列面１２８が撮像素子１０４の撮像面１０５と平行をなす姿勢にマルチアレイレンズ１１０の姿勢が維持される。

　平行案内機構１２０が他の種類の平行案内機構に置き換えられてもよい。例えば、平行案内機構１２０が、案内軸を有する平行案内機構、リンクを有する平行案内機構等に置き換えられてもよい。

　マルチアレイレンズ１１０の駆動方向は、マルチアレイレンズ１１０の光軸１９０と平行をなす方向に維持され、撮像素子１０４の撮像面１０５と垂直をなす方向に維持される。

　マルチアレイレンズ１１０は、焦点を調整するために動かされる。マルチアレイレンズ１１０が、焦点距離を調整するために動かされてもよい。

　撮像素子１０４は、１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐ及び１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐにより結像された像を撮像する。撮像素子１０４が出力する撮像データは、ステレオ画像、三次元画像等の生成のために使用される。

　上レンズ１１４ａ及び下レンズ１１６ａの組、上レンズ１１４ｂ及び下レンズ１１６ｂの組等の１６個の組により結像された１６個の像は、１個の撮像素子１０４により撮像される。１６個の像が２個以上の撮像素子により撮像されてもよい。２個以上の撮像素子の各々は、１個の像を撮像してもよいし、２個以上の像を撮像してもよい。

　上レンズ１１４ｄは、上板バネ１２２の結合部１４０に形成された孔１５２に挿入される。上レンズ１１４ｍは、上板バネ１２２の結合部１４２に形成された孔１５４に挿入される。

　孔１５２及び１５４の平面形状は、それぞれ、上レンズ１１４ｄ及び１１４ｍの平面形状に適合する。孔１５２及び１５４の内周は、それぞれ、上レンズ１１４ｄ及び１１４ｍの外周に沿う。上レンズ１１４ｄの外周により、上板バネ１２２の結合部１４０がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。上レンズ１１４ｍの外周により、上板バネ１２２の結合部１４２がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の全体により行われる。

　下レンズ１１６ａは、下板バネ１２４の結合部１４８に形成された孔１５６に挿入される。下レンズ１１６ｐは、下板バネ１２４の結合部１５０に形成された孔１５８に挿入される。

　孔１５６及び１５８の平面形状は、それぞれ、下レンズ１１６ａ及び１１６ｐの平面形状に適合する。孔１５６及び１５８の内周は、それぞれ、下レンズ１１６ａ及び１１６ｐの外周に沿う。下レンズ１１６ａの外周により、下板バネ１２４の結合部１４８がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。下レンズ１１６ｐの外周により、下板バネ１２４の結合部１５０がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の全体により行われる。

　１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐ及び１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐの位置の精度は元々高いので、１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐ及び１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐの外周により位置決めが行われた場合は、位置決めの精度は良好であり、平行案内機構１２０に対してマルチアレイレンズ１１０が精度良く位置決めされる。これにより、マルチアレイレンズ１１０の姿勢が適切に維持され、マルチアレイレンズ１１０が支持体１０８に対して適切に動かされる。位置決めのためだけの構造は不要であり、レンズユニット１０２が小型になる。

　一方の構成物により他方の構成物が位置決めされるとは、一方の構成物により一方の構成物に対する他方の構成物の移動が規制され、一方の構成物に対する他方の構成物の相対的な位置が維持されることをいう。

　上レンズ１１４ｄ及び１１４ｍは、１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐにおいて最も外側に配置される。下レンズ１１６ａ及び１１６ｐは、１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐにおいて最も外側に配置される。これにより、像を結ぶ光線束が上板バネ１２２及び下板バネ１２４により遮蔽されることを容易に回避できる。

　行列配列の行数がｍ行であり列数がｎ列である場合においては、１行目、ｍ行目、１列目及びｎ列目のレンズがｍ×ｎ個のレンズにおいて最も外側に配置される。

　駆動機構１１２は、マルチアレイレンズ１１０の光軸１９０と平行をなす方向から見て有効光学領域の外側に配置される。有効光学領域とは、像を結ぶ光線束が通過する領域をいう。

　図４の模式図は、板状ＳＭＡアクチュエーター１１８の斜視図である。

　図４に示されるように、板状ＳＭＡアクチュエーター１１８は、板状ＳＭＡ１６０及び膜状ヒーター１６２を備える。膜状ヒーター１６２は、板状ＳＭＡ１６０の表面に形成される。膜状ヒーター１６２に電流が流れた場合は、膜状ヒーター１６２が発熱する。膜状ヒーター１６２が発する熱が板状ＳＭＡ１６０に伝わり、板状ＳＭＡアクチュエーター１１８の温度が上昇する。板状ＳＭＡアクチュエーター１１８の形状が平坦な形状から図１に示される湾曲した形状へ変化し、マルチアレイレンズ１１０を上方向に動かす駆動力がマルチアレイレンズ１１０に作用する。

　第２実施形態
　第２実施形態は、撮像装置に関する。

　図５の模式図は、第２実施形態の撮像装置２００の断面図である。図６の模式図は、第２実施形態のレンズユニット２０２の上面図である。図７の模式図は、第２実施形態のレンズユニット２０２の下面図である。

　図５から図７までに示されるように、第２実施形態の撮像装置２００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が板状ＳＭＡアクチュエーター２０４及び２０６に置き換えられる点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　板状ＳＭＡアクチュエーター２０４及び２０６は、マルチアレイレンズ１１０を駆動方向に動かす駆動力を発生し、駆動力をマルチアレイレンズ１１０に直接的に作用させ、マルチアレイレンズ１１０を支持体１０８に対して動かす。

　板状ＳＭＡアクチュエーター２０４の一方の結合部２０８は、支持体１０８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター２０４の他方の結合部２１０は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター２０４の結合部２１０は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心から右前方にずれた位置に結合される。

　板状ＳＭＡアクチュエーター２０６の一方の結合部２１２は、支持体１０８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター２０６の他方の結合部２１４は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター２０６の結合部２１４は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心から左後方にずれた位置に結合される。

　板状ＳＭＡアクチュエーター２０４及び２０６は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心に対称に駆動力を作用させる。これにより、マルチアレイレンズ１１０の姿勢を維持することが容易になる。

　第３実施形態
　第３実施形態は、撮像装置に関する。

　図８の模式図は、第３実施形態の撮像装置３００の断面図である。図９の模式図は、第３実施形態のレンズユニット３０２の上面図である。図１０の模式図は、第３実施形態のレンズユニット３０２の下面図である。

　図８から図１０までに示されるように、第３実施形態の撮像装置３００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８がＶＣＭアクチュエーター３０４に置き換えられ、レンズホルダー３０６が設けられる点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　ＶＣＭアクチュエーター３０４は、マルチアレイレンズ１１０を駆動方向に動かす駆動力を発生し、駆動力をマルチアレイレンズ１１０に直接的に作用させ、マルチアレイレンズ１１０を支持体１０８に対して動かす。レンズホルダー３０６は、マルチアレイレンズ１１０を保持する。

　ＶＣＭアクチュエーター３０４は、コイル３０８及び３１０並びに磁石３１２及び３１４を備える。ＶＣＭアクチュエーター３０４がヨークを備えてもよい。

　ＶＣＭアクチュエーター３０４の一方の結合部３１６及び３１８は、それぞれコイル３０８及び３１０に属し、支持体１０８に結合される。ＶＣＭアクチュエーター３０４の他方の結合部３２０及び３２２は、それぞれ磁石３１２及び３１４に属し、それぞれマルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心から左方にずれた位置及び右方にずれた位置に結合される。

　ＶＣＭアクチュエーター３０４は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心に対称に駆動力を作用させる。これにより、マルチアレイレンズ１１０の姿勢を維持することが容易になる。

　第４実施形態
　第４実施形態は、撮像装置に関する。

　図１１の模式図は、第４実施形態の撮像装置４００の断面図である。図１２の模式図は、第４実施形態のレンズユニット４０２の上面図である。図１３の模式図は、第４実施形態のレンズユニット４０２の下面図である。

　図１１から図１３までに示されるように、第４実施形態の撮像装置４００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が線状ＳＭＡアクチュエーター４０４に置き換えられ、レバー４０６が設けられる点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　線状ＳＭＡアクチュエーター４０４は、マルチアレイレンズ１１０を駆動方向に動かす駆動力を発生し、駆動力をマルチアレイレンズ１１０に間接的に作用させ、マルチアレイレンズ１１０を支持体１０８に対して動かす。レバー４０６は、線状ＳＭＡアクチュエーター４０４からマルチアレイレンズ１１０へ駆動力を伝達し、駆動力をマルチアレイレンズ１１０に直接的に作用させ、マルチアレイレンズ１１０を支持体１０８に対して動かす。

　レバー４０６は、レバー腕４０８及びレバーヒンジ４１０を備える。線状ＳＭＡアクチュエーター４０４の一方の結合部４１２及び４１４は、線状ＳＭＡアクチュエーター４０４の端にあり、支持体１０８に結合される。線状ＳＭＡアクチュエーター４０４の他方の結合部４１６は、線状ＳＭＡアクチュエーター４０４の中央にあり、レバー腕４０８の力点に結合される。レバーヒンジ４１０は、支持体１０８に結合され、レバー腕４０８の支点及び回転軸となる。レバー腕４０８の作用点は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心に結合される。レバー４０６が駆動力を伝達する場合は、変位が拡大される。レバー４０６が他の種類の変位を拡大する機構に置き換えられてもよい。

　線状ＳＭＡアクチュエーター４０４に電流が流れた場合は、線状ＳＭＡアクチュエーター４０４が発熱し、線状ＳＭＡアクチュエーター４０４の温度が上昇する。線状ＳＭＡアクチュエーター４０４が長さ方向に収縮し、レバー腕４０８の力点が動く。レバー腕４０８の力点が動いた場合は、レバー腕４０８の作用点が動き、マルチアレイレンズ１１０を上方向に動かす駆動力がマルチアレイレンズ１１０に作用する。

　第５実施形態
　第５実施形態は、撮像装置に関する。

　図１４の模式図は、第５実施形態の撮像装置５００の断面図である。図１５の模式図は、第５実施形態のレンズユニット５０２の上面図である。図１６の模式図は、第５実施形態のレンズユニット５０２の下面図である。

　図１４から図１６までに示されるように、第５実施形態の撮像装置５００は、第１実施形態の上板バネ１２２が上板バネ５０４に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が下板バネ５０６に置き換えられ、位置決め用の単位構造が１行目４列目の上レンズ１１４ｄ、２行目４列目の上レンズ１１４ｈ、３行目１列目の上レンズ１１４ｉ、４行目１列目の上レンズ１１４ｍ、１行目１列目の下レンズ１１６ａ、２行目１列目の下レンズ１１６ｅ、３行目４列目の下レンズ１１６ｌ及び４行目４列目の下レンズ１１６ｐに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　上板バネ５０４の一方の結合部５０８及び５１０は、支持体１０８に結合される。上板バネ５０４の他方の結合部５１２及び５１４は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６に結合される。上板バネ５０４の結合部５１２は、上レンズ１１４ｄの外縁及び上レンズ１１４ｈの外縁に跨る領域に結合される。上板バネ５０４の結合部５１４は、上レンズ１１４ｉの外縁及び上レンズ１１４ｍの外縁に跨る領域に結合される。

　上板バネ５０４の結合部５１２の外周は、上レンズ１１４ｄの外周及び上レンズ１１４ｈの外周に沿う。上板バネ５０４の結合部５１４の外周は、上レンズ１１４ｉの外周及び上レンズ１１４ｍの外周に沿う。上レンズ１１４ｄの外周及び上レンズ１１４ｈの外周により上板バネ５０４の結合部５１２がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。上レンズ１１４ｉの外周及び上レンズ１１４ｍの外周により上板バネ５０４の結合部５１４がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の一部によりにより行われる。

　下板バネ５０６の一方の結合部５１８及び５２０は、支持体１０８に結合される。下板バネ５０６の他方の結合部５２２及び５２４は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。下板バネ５０６の結合部５２２は、下レンズ１１６ａの外縁及び下レンズ１１６ｅの外縁に跨る領域に結合される。下板バネ５０６の結合部５２４は、下レンズ１１６ｌの外縁及び下レンズ１１６ｐの外縁に跨る領域に結合される。

　下板バネ５０６の結合部５２２の外周は、下レンズ１１６ａの外周及び下レンズ１１６ｅの外周に沿う。下板バネ５０６の結合部５２４の外周は、下レンズ１１６ｌの外周及び下レンズ１１６ｐの外周に沿う。下レンズ１１６ａの外周及び下レンズ１１６ｅの外周により、下板バネ５０６の結合部５２２がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。下レンズ１１６ｌの外周及び下レンズ１１６ｐの外周により、下板バネ５０６の結合部５２４がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の一部により行われる。

　上レンズ１１４ｄ，１１４ｈ，１１４ｉ及び１１４ｍは、１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐにおいて最も外側に配置される。下レンズ１１６ａ，１１６ｅ，１１６ｌ及び１１６ｐは、１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐにおいて最も外側に配置される。

　第６実施形態
　第６実施形態は、撮像装置に関する。

　図１７の模式図は、第６実施形態の撮像装置６００の断面図である。図１８の模式図は、第６実施形態のレンズユニット６０２の上面図である。図１９の模式図は、第６実施形態のレンズユニット６０２の下面図である。

　図１７から図１９までに示されるように、第６実施形態の撮像装置６００は、第１実施形態の上板バネ１２２が上板バネ６０４に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が下板バネ６０６に置き換えられ、位置決め用の単位構造が１行目３列目の上レンズ１１４ｃ、１行目４列目の上レンズ１１４ｄ、２行目３列目の上レンズ１１４ｇ、２行目４列目の上レンズ１１４ｈ、３行目１列目の上レンズ１１４ｉ、３行目２列目の上レンズ１１４ｊ、４行目１列目の上レンズ１１４ｍ、４行目２列目の上レンズ１１４ｎ、１行目１列目の下レンズ１１６ａ、１行目２列目の下レンズ１１６ｂ、２行目１列目の下レンズ１１６ｅ、２行目２列目の下レンズ１１６ｆ、３行目３列目の下レンズ１１６ｋ、３行目４列目の下レンズ１１６ｌ、４行目３列目の下レンズ１１６ｏ及び４行目４列目の下レンズ１１６ｐに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　上板バネ６０４の一方の結合部６０８及び６１０は、支持体１０８に結合される。上板バネ６０４の他方の結合部６１２及び６１４は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６に結合される。上板バネ６０４の結合部６１２は、上レンズ１１４ｃの外縁、上レンズ１１４ｄの外縁、上レンズ１１４ｇの外縁及び上レンズ１１４ｈの外縁に跨る領域に結合される。上板バネ６０４の結合部６１４は、上レンズ１１４ｉの外縁、上レンズ１１４ｊの外縁、上レンズ１１４ｍの外縁及び上レンズ１１４ｎの外縁に跨る領域に結合される。

　上板バネ６０４の結合部６１２の外周は、上レンズ１１４ｃの外周、上レンズ１１４ｄの外周、上レンズ１１４ｇの外周及び上レンズ１１４ｈの外周に沿う。上板バネ６０４の結合部６１４の外周は、上レンズ１１４ｉの外周、上レンズ１１４ｊの外周、上レンズ１１４ｍの外周及び上レンズ１１４ｎの外周に沿う。上レンズ１１４ｃの外周、上レンズ１１４ｄの外周、上レンズ１１４ｇの外周及び上レンズ１１４ｈの外周により、上板バネ６０４の結合部６１２がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。上レンズ１１４ｉの外周、上レンズ１１４ｊの外周、上レンズ１１４ｍの外周及び上レンズ１１４ｎの外周により、上板バネ６０４の結合部６１４がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の一部により行われる。

　下板バネ６０６の一方の結合部６１６及び６１８は、支持体１０８に結合される。下板バネ６０６の他方の結合部６２０及び６２２は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。下板バネ６０６の結合部６２０は、下レンズ１１６ａの外縁、下レンズ１１６ｂの外縁、下レンズ１１６ｅの外縁及び下レンズ１１６ｆの外縁に跨る領域に結合される。下板バネ６０６の結合部６２２は、下レンズ１１６ｋの外縁、下レンズ１１６ｌの外縁、下レンズ１１６ｏの外縁及び下レンズ１１６ｐの外縁に跨る領域に結合される。

　下板バネ６０６の結合部６２０の外周は、下レンズ１１６ａの外周、下レンズ１１６ｂの外周、下レンズ１１６ｅの外周及び下レンズ１１６ｆの外周に沿う。下板バネ６０６の結合部６２２の外周は、下レンズ１１６ｋの外周、下レンズ１１６ｌの外周、下レンズ１１６ｏの外周及び下レンズ１１６ｐの外周に沿う。下レンズ１１６ａの外周、下レンズ１１６ｂの外周、下レンズ１１６ｅの外周及び下レンズ１１６ｆの外周により、下板バネ６０６の結合部６２０がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。下レンズ１１６ｋの外周、下レンズ１１６ｌの外周、下レンズ１１６ｏの外周及び下レンズ１１６ｐの外周により、下板バネ６０６の結合部６２２がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の一部により行われる。

　第７実施形態
　第７実施形態は、撮像装置に関する。

　図２０の模式図は、第７実施形態の撮像装置７００の断面図である。図２１の模式図は、第７実施形態のレンズユニット７０２の上面図である。図２２の模式図は、第７実施形態のレンズユニット７０２の下面図である。

　図２０から図２２までに示されるように、第７実施形態の撮像装置７００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が板状ＳＭＡアクチュエーター７０４に置き換えられ、第１実施形態の上板バネ１２２が上板バネ７０６に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が下板バネ７０８に置き換えられ、位置決め用の単位構造が２行目２列目の下レンズ１１６ｆ、２行目３列目の下レンズ１１６ｇ、３行目２列目の下レンズ１１６ｊ及び３行目３列目の下レンズ１１６ｋに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　板状ＳＭＡアクチュエーター７０４は、マルチアレイレンズ１１０を駆動方向に動かす駆動力を発生し、駆動力をマルチアレイレンズ１１０に直接的に作用させ、マルチアレイレンズ１１０を支持体１０８に対して動かす。

　板状ＳＭＡアクチュエーター７０４の一方の結合部７１０は、支持体１０８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター７０４の他方の結合部７１２は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター７０４の結合部７１２は、下レンズ１１６ｆの外縁、下レンズ１１６ｇの外縁、下レンズ１１６ｊの外縁及び下レンズ１１６ｋの外縁に跨る領域に結合される。

　板状ＳＭＡアクチュエーター７０４の結合部７１２の外周は、下レンズ１１６ｆの外周、下レンズ１１６ｇの外周、下レンズ１１６ｊの外周及び下レンズ１１６ｋの外周に沿う。下レンズ１１６ｆの外周、下レンズ１１６ｇの外周、下レンズ１１６ｊの外周及び下レンズ１１６ｋの外周により、板状ＳＭＡアクチュエーター７０４の結合部７１２がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の一部により行われる。

　上板バネ７０６の一方の結合部７１４及び７１６は、支持体１０８に結合される。上板バネ７０６の他方の結合部７１８及び７２０は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６に結合される。上板バネ７０６の結合部７１８は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６の右前方の隅に結合される。上板バネ７０６の結合部７２０は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６の左後方の隅に結合される。

　下板バネ７０８の一方の結合部７２２及び７２４は、支持体１０８に結合される。下板バネ７０８の他方の結合部７２６及び７２８は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。下板バネ７０８の結合部７２６は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の左前方の隅に結合される。下板バネ７０８の結合部７２８は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の右後方の隅に結合される。

　第７実施形態によれば、板状ＳＭＡアクチュエーター７０４に対してマルチアレイレンズ１１０が精度良く位置決めされる。これにより、マルチアレイレンズ１１０の姿勢が適切に維持され、マルチアレイレンズ１１０が支持体１０８に対して適切に動かされる。位置決めのためだけの構造は不要であり、レンズユニット７０２が小型になる。

　第８実施形態
　第８実施形態は、撮像装置に関する。

　図２３の模式図は、第８実施形態の撮像装置８００の断面図である。図２４の模式図は、第８実施形態のレンズユニット８０２の上面図である。図２５の模式図は、第８実施形態のレンズユニット８０２の下面図である。

　図２３から図２５までに示されるように、第８実施形態の撮像装置８００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が板状ＳＭＡアクチュエーター８０４及び８０６に置き換えられ、第１実施形態の上板バネ１２２が第７実施形態の上板バネ７０６に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が第７実施形態の下板バネ７０８に置き換えられ、位置決め用の単位構造が２行目４列目の下レンズ１１６ｈ及び３行目１列目の下レンズ１１６ｉに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　板状ＳＭＡアクチュエーター８０４及び８０６は、マルチアレイレンズ１１０を駆動方向に動かす駆動力を発生し、駆動力をマルチアレイレンズ１１０に直接的に作用させ、マルチアレイレンズ１１０を支持体１０８に対して動かす。

　板状ＳＭＡアクチュエーター８０４の一方の結合部８１０は、支持体１０８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター８０４の他方の結合部８１２は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター８０４の結合部８１２は、下レンズ１１６ｈの外縁に結合される。

　板状ＳＭＡアクチュエーター８０６の一方の結合部８１４は、支持体１０８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター８０６の他方の結合部８１６は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。板状ＳＭＡアクチュエーター８０６の結合部８１６は、下レンズ１１６ｉの外縁に結合される。

　下レンズ１１６ｈは、板状ＳＭＡアクチュエーター８０４の結合部８１２に形成された孔８１８に挿入される。下レンズ１１６ｉは、板状ＳＭＡアクチュエーター８０６の結合部８１６に形成された孔８２０に挿入される。

　孔８１８及び８２０の平面形状は、それぞれ、下レンズ１１６ｈ及び１１６ｉの平面形状に適合する。孔８１８及び８２０の内周は、それぞれ、下レンズ１１６ｈ及び１１６ｉの外周に沿う。下レンズ１１６ｈの外周により、板状ＳＭＡアクチュエーター８０４の結合部８１２がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。下レンズ１１６ｉの外周により、板状ＳＭＡアクチュエーター８０６の結合部８１６がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の全体により行われる。

　下レンズ１１６ｈ及び１１６ｉは、１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐにおいて最も外側に配置される。

　第９実施形態
　第９実施形態は、撮像装置に関する。

　図２６の模式図は、第９実施形態の撮像装置９００の断面図である。図２７の模式図は、第９実施形態のレンズユニット９０２の上面図である。図２８の模式図は、第９実施形態のレンズユニット９０２の下面図である。

　図２６から図２８までに示されるように、第９実施形態の撮像装置９００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８がＶＣＭアクチュエーター９０４に置き換えられ、第１実施形態の上板バネ１２２が第７実施形態の上板バネ７０６に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が第７実施形態の下板バネ７０８に置き換えられ、レンズホルダー９０６が設けられ、位置決め用の単位構造が１行目１列目の下レンズ１１６ａ、１行目２列目の下レンズ１１６ｂ、１行目３列目の下レンズ１１６ｃ、１行目４列目の下レンズ１１６ｄ、２行目１列目の下レンズ１１６ｅ、２行目２列目の下レンズ１１６ｆ、２行目３列目の下レンズ１１６ｇ、２行目４列目の下レンズ１１６ｈ、３行目１列目の下レンズ１１６ｉ、３行目２列目の下レンズ１１６ｊ、３行目３列目の下レンズ１１６ｋ、３行目４列目の下レンズ１１６ｌ、４行目１列目の下レンズ１１６ｍ、４行目２列目の下レンズ１１６ｎ、４行目３列目の下レンズ１１６ｏ及び４行目４列目の下レンズ１１６ｐに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　ＶＣＭアクチュエーター９０４は、マルチアレイレンズ１１０を駆動方向に動かす駆動力を発生し、駆動力をマルチアレイレンズ１１０に直接的に作用させ、マルチアレイレンズ１１０を支持体１０８に対して動かす。レンズホルダー９０６は、マルチアレイレンズ１１０を保持する。

　ＶＣＭアクチュエーター９０４は、コイル９０８及び９１０並びに磁石９１２，９１４，９１６及び９１８を備える。

　ＶＣＭアクチュエーター９０４の一方の結合部９２０及び９２２は、それぞれコイル９０８及び９１０に属し、支持体１０８に結合される。ＶＣＭアクチュエーター９０４の他方の結合部９２４，９２６，９２８及び９３０は、それぞれ磁石９１２，９１４，９１６及び９１８に属し、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。ＶＣＭアクチュエーター９０４の結合部９２４，９２６，９２８及び９３０は、それぞれ、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心から左前方、右前方、左後方及び右後方にずれた位置に結合される。

　ＶＣＭアクチュエーター９０４は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８の中心に対称に駆動力を作用させる。これにより、マルチアレイレンズ１１０の姿勢を維持することが容易になる。

　ＶＣＭアクチュエーター９０４の結合部９２４は、下レンズ１１６ａの外縁、下レンズ１１６ｂの外縁、下レンズ１１６ｅの外縁及び下レンズ１１６ｆの外縁に跨る領域に結合される。ＶＣＭアクチュエーター９０４の結合部９２６は、下レンズ１１６ｃの外縁、下レンズ１１６ｄの外縁、下レンズ１１６ｇの外縁及び下レンズ１１６ｈの外縁に跨る領域に結合される。ＶＣＭアクチュエーター９０４の結合部９２８は、下レンズ１１６ｉの外縁、下レンズ１１６ｊの外縁、下レンズ１１６ｍの外縁及び下レンズ１１６ｎの外縁に跨る領域に結合される。ＶＣＭアクチュエーター９０４の結合部９３０は、下レンズ１１６ｋの外縁、下レンズ１１６ｌの外縁、下レンズ１１６ｏの外縁及び下レンズ１１６ｐの外縁に跨る領域に結合される。

　ＶＣＭアクチュエーター９０４の結合部９２４の外周は、下レンズ１１６ａの外周、下レンズ１１６ｂの外周、下レンズ１１６ｅの外周及び下レンズ１１６ｆの外周に沿う。ＶＣＭアクチュエーター９０４の結合部９２６の外周は、下レンズ１１６ｃの外周、下レンズ１１６ｄの外周、下レンズ１１６ｇの外周及び下レンズ１１６ｈの外周に沿う。ＶＣＭアクチュエーター９０４の結合部９２８の外周は、下レンズ１１６ｉの外周、下レンズ１１６ｊの外周、下レンズ１１６ｍの外周及び下レンズ１１６ｎの外周に沿う。ＶＣＭアクチュエーター９０４の結合部９３０の外周は、下レンズ１１６ｋの外周、下レンズ１１６ｌの外周、下レンズ１１６ｏの外周及び下レンズ１１６ｐの外周に沿う。下レンズ１１６ａの外周、下レンズ１１６ｂの外周、下レンズ１１６ｅの外周及び下レンズ１１６ｆの外周により、ＶＣＭアクチュエーター９０４の他方の結合部９２４がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。下レンズ１１６ｃの外周、下レンズ１１６ｄの外周、下レンズ１１６ｇの外周及び下レンズ１１６ｈの外周により、ＶＣＭアクチュエーター９０４の他方の結合部９２６がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。下レンズ１１６ｉの外周、下レンズ１１６ｊの外周、下レンズ１１６ｍの外周及び下レンズ１１６ｎの外周により、ＶＣＭアクチュエーター９０４の他方の結合部９２８がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。下レンズ１１６ｋの外周、下レンズ１１６ｌの外周、下レンズ１１６ｏの外周及び下レンズ１１６ｐの外周により、ＶＣＭアクチュエーター９０４の他方の結合部９３０がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の一部により行われる。

　コイル９０８及び９１０に電流が流れた場合は、コイル９０８及び９１０が磁束を発生する。コイル９０８が発生した磁束が磁石９１２及び９１６に作用し、コイル９１０が発生した磁束が磁石９１４及び９１８に作用し、マルチアレイレンズ１１０を上方向に動かす駆動力がマルチアレイレンズ１１０に作用する。

　第１０実施形態
　第１０実施形態は、撮像装置に関する。

　図２９の模式図は、第１０実施形態の撮像装置１０００の断面図である。図３０の模式図は、第１０実施形態のレンズユニット１００２の上面図である。図３１の模式図は、第１０実施形態のレンズユニット１００２の下面図である。

　図２９から図３１までに示されるように、第１０実施形態の撮像装置１０００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８がＶＣＭアクチュエーター１００４に置き換えられ、第１実施形態の上板バネ１２２が第７実施形態の上板バネ７０６に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が第７実施形態の下板バネ７０８に置き換えられ、レンズホルダー１００６が設けられ、位置決め用の単位構造が２行目１列目の下レンズ１１６ｅ、２行目４列目の下レンズ１１６ｈ、３行目１列目の下レンズ１１６ｉ及び３行目４列目の下レンズ１１６ｌに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　ＶＣＭアクチュエーター１００４は、マルチアレイレンズ１１０を駆動方向に動かす駆動力を発生し、駆動力をマルチアレイレンズ１１０に直接的に作用させ、マルチアレイレンズ１１０を支持体１０８に対して動かす。レンズホルダー１００６は、マルチアレイレンズ１１０を保持する。

　ＶＣＭアクチュエーター１００４は、コイル１００８及び１０１０並びに磁石１０１２，１０１４，１０１６及び１０１８を備える。

　ＶＣＭアクチュエーター１００４の一方の結合部１０２０及び１０２２は、それぞれコイル１００８及び１０１０に属し、支持体１０８に結合される。ＶＣＭアクチュエーター１００４の他方の結合部１０２４，１０２６，１０２８及び１０３０は、それぞれ磁石１０１２，１０１４，１０１６及び１０１８に属し、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。ＶＣＭアクチュエーター１００４の結合部１０２４，１０２６，１０２８及び１０３０は、それぞれ、下レンズ１１６ｅ，１１６ｈ，１１６ｉ及び１１６ｌの外縁に結合される。

　下レンズ１１６ｅは、ＶＣＭアクチュエーター１００４の結合部１０２４に形成された孔１０３２に挿入される。下レンズ１１６ｈは、ＶＣＭアクチュエーター１００４の結合部１０２６に形成された孔１０３４に挿入される。下レンズ１１６ｉは、ＶＣＭアクチュエーター１００４の結合部１０２８に形成された孔１０３６に挿入される。下レンズ１１６ｌは、ＶＣＭアクチュエーター１００４の結合部１０３０に形成された孔１０３８に挿入される。

　孔１０３２，１０３４，１０３６及び１０３８の平面形状は、それぞれ、下レンズ１１６ｅ，１１６ｈ，１１６ｉ及び１１６ｌと同じである。孔１０３２，１０３４，１０３６及び１０３８の内周は、それぞれ、下レンズ１１６ｅ，１１６ｈ，１１６ｉ及び１１６ｌの外周に沿う。下レンズ１１６ｅ，１１６ｈ，１１６ｉ及び１１６ｌの外周により、それぞれ、ＶＣＭアクチュエーター１００４の結合部１０２４，１０２６，１０２８及び１０３０がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の全体により行われる。

　下レンズ１１６ｅ，１１６ｈ，１１６ｉ及び１１６ｌは、１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐにおいて最も外側に配置される。

　第１１実施形態
　第１１実施形態は、撮像装置に関する。

　図３２の模式図は、第１１実施形態の撮像装置１１００の断面図である。図３３の模式図は、第１１実施形態のレンズユニット１１０２の上面図である。図３４の模式図は、第１１実施形態のレンズユニット１１０２の下面図である。

　図３２から図３４までに示されるように、第１１実施形態の撮像装置１１００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４及び１１０６に置き換えられ、第１実施形態の上板バネ１２２が第７実施形態の上板バネ７０６に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が第７実施形態の下板バネ７０８に置き換えられ、位置決め用の単位構造が２行目１列目の下レンズ１１６ｅ、２行目４列目の下レンズ１１６ｈ、３行目１列目の下レンズ１１６ｉ及び３行目４列目の下レンズ１１６ｌに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４及び１１０６は、マルチアレイレンズ１１０を駆動方向に動かす駆動力を発生し、駆動力をマルチアレイレンズ１１０に直接的に作用させ、マルチアレイレンズ１１０を支持体１０８に対して動かす。

　線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の一方の結合部１１０８及び１１１０は、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の端にあり、支持体１０８に結合される。線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の他方の結合部１１１２は、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の中央にあり、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の結合部１１１２は、下レンズ１１６ｅの外縁及び下レンズ１１６ｉの外縁に跨る領域に結合される。

　線状ＳＭＡアクチュエーター１１０６の一方の結合部１１１４及び１１１６は、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０６の端にあり、支持体１０８に結合される。線状ＳＭＡアクチュエーター１１０６の他方の結合部１１１８は、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０６の中央にあり、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の結合部１１１２は、下レンズ１１６ｈの外縁及び下レンズ１１６ｌの外縁に跨る領域に結合される。

　線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の結合部１１１２は、下レンズ１１６ｅの外周及び下レンズ１１６ｉの外周に沿う。下レンズ１１６ｅの外周及び下レンズ１１６ｉの外周により線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の結合部１１１２が位置決めされる。線状ＳＭＡアクチュエーター１１０６の結合部１１１８は、レンズ１１６ｈの外周及び下レンズ１１６ｌの外周に沿う。レンズ１１６ｈの外周及び下レンズ１１６ｌの外周により線状ＳＭＡアクチュエーター１１０６の結合部１１１８が位置決めされる。

　線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４に電流が流れた場合は、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４が発熱し、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の温度が上昇する。線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の温度が上昇した場合は、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４が長さ方向に収縮する。

　同じように、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０６に電流が流れた場合は、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０６が長さ方向に収縮する。

　マルチアレイレンズ１１０の駆動方向は、マルチアレイレンズ１１０の光軸１９０と平行をなす方向であってもよいし、マルチアレイレンズ１１０の光軸１９０と垂直をなす方向であってもよい。マルチアレイレンズ１１０の駆動方向がマルチアレイレンズ１１０の光軸１９０と平行をなす方向である場合は、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の収縮量が線状ＳＭＡアクチュエーター１１０６の収縮量と同じにされる。マルチアレイレンズ１１０の駆動方向がマルチアレイレンズ１１０の光軸１９０と垂直をなす方向である場合は、線状ＳＭＡアクチュエーター１１０４の収縮量が線状ＳＭＡアクチュエーター１１０６の収縮量と異ならせられる。

　マルチアレイレンズ１１０は、レンズユニット１１０２の焦点を調整するためにマルチアレイレンズ１１０の光軸１９０と平行をなす方向に動かされ、手振れ補正のためにマルチアレイレンズ１１０の光軸１９０と垂直をなす方向に動かされる。マルチアレイレンズ１１０が焦点距離を調整するためにマルチアレイレンズ１１０の光軸１９０と平行をなす方向に動かされてもよい。

　第１２実施形態
　第１２実施形態は、撮像装置に関する。

　図３５の模式図は、第１２実施形態の撮像装置１２００の断面図である。図３６の模式図は、第１２実施形態のレンズユニット１２０２の上面図である。図３７の模式図は、第１２実施形態のレンズユニット１２０２の下面図である。

　図３５から図３７までに示されるように、第１２実施形態の撮像装置１２００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が第３実施形態のＶＣＭアクチュエーター３０４に置き換えられ、第１実施形態の上板バネ１２２が上板バネ１２０４に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が下板バネ１２０６に置き換えられ、マルチアレイレンズ１１０を保持するレンズホルダー１２０８が設けられ、位置決め用の単位構造が１行目１列目の上レンズ１１４ａ、４行目４列目の上レンズ１１４ｐ、１行目４列目の下レンズ１１６ｄ及び４行目１列目の下レンズ１１６ｍに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　レンズホルダー１２０８は、マルチアレイレンズ１１０を保持する。

　上板バネ１２０４の一方の結合部１２１０及び１２１２は、支持体１０８に結合される。上板バネ１２０４の他方の結合部１２１４及び１２１６は、レンズホルダー１２０８の上端に結合される。上板バネ１２０４の結合部１２１４及び１２１６は、それぞれ、レンズホルダー１２０８の上端の右前方及び左後方の隅に結合される。

　下板バネ１２０６の一方の結合部１２１８及び１２２０は、支持体１０８に結合される。下板バネ１２０６の他方の結合部１２２２及び１２２４は、レンズホルダー１２０８の下端に結合される。下板バネ１２０６の結合部１２２２及び１２２４は、それぞれ、レンズホルダー１２０８の下端の左前方及び右後方の隅に結合される。

　レンズホルダー１２０８の結合部１２２６及び１２２８は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６に結合される。レンズホルダー１２０８の結合部１２２６及び１２２８は、それぞれ、上レンズ１１４ａ及び上レンズ１１４ｐの外縁に結合される。レンズホルダー１２０８の結合部１２３０及び１２３２は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。レンズホルダー１２０８の結合部１２３０及び１２３２は、それぞれ、下レンズ１１６ｄ及び下レンズ１１６ｍの外縁に結合される。

　上レンズ１１４ａは、レンズホルダー１２０８の結合部１２２６に形成された孔１２４０に挿入される。上レンズ１１４ｐは、レンズホルダー１２０８の結合部１２２８に形成された孔１２４２に挿入される。下レンズ１１６ｄは、レンズホルダー１２０８の結合部１２３０に形成された孔１３３４に挿入される。下レンズ１１６ｍは、レンズホルダー１２０８の結合部１２３２に形成された孔１３３６に挿入される。

　孔１２４０，１２４２，１３３４及び１３３６の平面形状は、それぞれ、上レンズ１１４ａ、上レンズ１１４ｐ、下レンズ１１６ｄ及び下レンズ１１６ｍの平面形状に適合する。孔１２４０，１２４２，１３３４及び１３３６の内周は、それぞれ、上レンズ１１４ａ、上レンズ１１４ｐ、下レンズ１１６ｄ及び下レンズ１１６ｍの外周に沿う。上レンズ１１４ａ、上レンズ１１４ｐ、下レンズ１１６ｄ及び下レンズ１１６ｍの外周により、それぞれ、レンズホルダー１２０８の結合部１２２６，１２２８，１２３０及び１２３２がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の全体により行われる。

　上レンズ１１４ａ及び１１４ｐは、１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐにおいて最も外側に配置される。下レンズ１１６ｄ及び１１６ｍは、１６個の下レンズ１１６ａ～１１６ｐにおいて最も外側に配置される。

　第１２実施形態によれば、レンズホルダー１２０８に対してマルチアレイレンズ１１０が精度良く位置決めされる。これにより、マルチアレイレンズ１１０の姿勢が適切に維持され、マルチアレイレンズ１１０が支持体１０８に対して適切に動かされる。位置決めのためだけの構造は不要であり、レンズユニット１２０２が小型になる。

　第１３実施形態
　第１３実施形態は、撮像装置に関する。

　図３８の模式図は、第１３実施形態の撮像装置１３００の断面図である。図３９の模式図は、第１３実施形態のレンズユニット１３０２の上面図である。図４０の模式図は、第１３実施形態のレンズユニット１３０２の下面図である。

　図３８から図４０までに示されるように、第１３実施形態の撮像装置１３００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が第３実施形態のＶＣＭアクチュエーター３０４に置き換えられ、第１実施形態の上板バネ１２２が第１２実施形態の上板バネ１２０４に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が第１２実施形態の下板バネ１２０６に置き換えられ、レンズホルダー１３０４が設けられ、位置決め用の単位構造が１行目１列目の上レンズ１１４ａ、４行目４列目の上レンズ１１４ｐ、１行目４列目の下レンズ１１６ｄ及び４行目１列目の下レンズ１１６ｍに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　レンズホルダー１３０４は、マルチアレイレンズ１１０を保持する。

　レンズホルダー１３０４の結合部１３０６及び１３０８は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６に結合される。レンズホルダー１３０４の結合部１３０６及び１３０８は、それぞれ、上レンズ１１４ａ及び上レンズ１１４ｐの外縁に結合される。レンズホルダー１３０４の結合部１３１０及び１３１２は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。レンズホルダー１３０４の結合部１３１０及び１３１２は、それぞれ、下レンズ１１６ｄ及び下レンズ１１６ｍの外縁に結合される。

　レンズホルダー１３０４の結合部１３０６，１３０８，１３１０及び１３１２の外周は、それぞれ、上レンズ１１４ａ、上レンズ１１４ｐ、下レンズ１１６ｄ及び下レンズ１１６ｍの外周に沿う。

　上レンズ１１４ａ、上レンズ１１４ｐ、下レンズ１１６ｄ及び下レンズ１１６ｍの外周により、それぞれ、レンズホルダー１３０４の結合部１３０６，１３０８，１３１０及び１３１２がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の一部により行われる。

　第１３実施形態によれば、レンズホルダー１３０４に対してマルチアレイレンズ１１０が精度良く位置決めされる。これにより、マルチアレイレンズ１１０の姿勢が適切に維持され、マルチアレイレンズ１１０が支持体１０８に対して適切に動かされる。位置決めのためだけの構造は不要であり、レンズユニット１３０２が小型になる。

　第１４実施形態
　第１４実施形態は、撮像装置に関する。

　図４１の模式図は、第１４実施形態の撮像装置１４００の断面図である。図４２の模式図は、第１４実施形態のレンズユニット１４０２の上面図である。図４３の模式図は、第１４実施形態のレンズユニット１４０２の下面図である。

　図４１から図４３までに示されるように、第１４実施形態の撮像装置１４００は、第１実施形態の板状ＳＭＡアクチュエーター１１８が第３実施形態のＶＣＭアクチュエーター３０４に置き換えられ、第１実施形態の上板バネ１２２が第１２実施形態の上板バネ１２０４に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が第１２実施形態の下板バネ１２０６に置き換えられ、レンズホルダー１４０４が設けられ、位置決め用の単位構造が１行目１列目の上レンズ１１４ａ、４行目４列目の上レンズ１１４ｐ、１行目４列目の下レンズ１１６ｄ及び４行目１列目の下レンズ１１６ｍに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　レンズホルダー１４０４は、マルチアレイレンズ１１０を保持する。

　レンズホルダー１４０４の結合部１４０６及び１４０８は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６に結合される。レンズホルダー１４０４の結合部１４０６及び１４０８は、それぞれ、上レンズ１１４ａ及び上レンズ１１４ｐの外縁に結合される。レンズホルダー１４０４の結合部１４１０及び１４１２は、マルチアレイレンズ１１０の下配列面１２８に結合される。レンズホルダー１４０４の結合部１４１０及び１４１２は、それぞれ、下レンズ１１６ｄ及び下レンズ１１６ｍの外縁に結合される。

　レンズホルダー１４０４の結合部１４０６，１４０８，１４１０及び１４１２の外周は、それぞれ、上レンズ１１４ａ、上レンズ１１４ｐ、下レンズ１１６ｄ及び下レンズ１１６ｍの外周に沿う。

　上レンズ１１４ａ、上レンズ１１４ｐ、下レンズ１１６ｄ及び下レンズ１１６ｍの外周により、それぞれ、レンズホルダー１４０４の結合部１４０６，１４０８，１４１０及び１４１２がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。位置決めは、外周の一部により行われる。

　第１４実施形態によれば、レンズホルダー１４０４に対してマルチアレイレンズ１１０が精度良く位置決めされる。これにより、マルチアレイレンズ１１０の姿勢が適切に維持され、マルチアレイレンズ１１０が支持体１０８に対して適切に動かされる。位置決めのためだけの構造は不要であり、レンズユニット１４０２が小型になる。

　第１５実施形態
　第１５実施形態は、撮像装置に関する。

　図４４の模式図は、第１５実施形態の撮像装置１５００の断面図である。図４５の模式図は、第１５実施形態のレンズユニット１５０２の上面図である。図４６の模式図は、第１５実施形態のレンズユニット１５０２の下面図である。

　図４４から図４６までに示されるように、第１５実施形態の撮像装置１５００は、第１実施形態の上板バネ１２２が第７実施形態の上板バネ７０６に置き換えられ、第１実施形態の下板バネ１２４が第７実施形態の下板バネ７０８に置き換えられ、バイアスバネ１５０４及び１５０６が設けられ、位置決め用の単位構造が１行目１列目の上レンズ１１４ａ及び４行目４列目の上レンズ１１４ｐに変更される点で、第１実施形態の撮像装置１００と異なる。以下では、第１実施形態の撮像装置１００と異なる点が主に説明される。説明されない事項については、第１実施形態の説明がそのまま援用されてもよいし、第１実施形態の説明が変形されてから援用されてもよい。第１実施形態以外の実施形態の説明が援用されてもよい。

　バイアスバネ１５０４及び１５０６は、駆動方向と反対の方向にマルチアレイレンズ１１０を押す力を発生する。

　バイアスバネ１５０４の一方の結合部１５０８は、支持体１０８に結合される。バイアスバネ１５０４の他方の結合部１５１０は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６に結合される。バイアスバネ１５０４の結合部１５１０は、上レンズ１１４ａの外縁に結合される。

　バイアスバネ１５０６の一方の結合部１５１２は、支持体１０８に結合される。バイアスバネ１５０６の他方の結合部１５１４は、マルチアレイレンズ１１０の上配列面１２６に結合される。バイアスバネ１５０４の結合部１５１４は、上レンズ１１４ｐの外縁に結合される。

　上レンズ１１４ａは、バイアスバネ１５０４の他方の結合部１５１０に形成された孔１５１６に挿入される。上レンズ１１４ｐは、バイアスバネ１５０６の結合部１５１４に形成された孔１５１８に挿入される。

　孔１５１６及び１５１８の平面形状は、それぞれ、上レンズ１１４ａ及び１１４ｐの平面形状に適合する。孔１５１６及び１５１８の内周は、それぞれ、上レンズ１１４ａ及び１１４ｐの外周に沿う。上レンズ１１４ａの外周により、バイアスバネ１５０４の結合部１５１０がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。上レンズ１１４ｐの外周により、バイアスバネ１５０６の結合部１５１４がマルチアレイレンズ１１０に対して位置決めされる。

　上レンズ１１４ａ及び１１４ｐは、１６個の上レンズ１１４ａ～１１４ｐにおいて最も外側に配置される。

　第１５実施形態によれば、バイアスバネ１５０４及び１５０６に対してマルチアレイレンズ１１０が精度良く位置決めされる。これにより、マルチアレイレンズ１１０の姿勢が適切に維持され、マルチアレイレンズ１１０が支持体１０８に対して適切に動かされる。位置決めのためだけの構造は不要であり、レンズユニット１５０２が小型になる。

　その他
　第１実施形態から第１５実施形態までにおいては、図４７及び図４８に示されるように、レンズ１６００（第１実施形態の上レンズ１１４ｄ、下レンズ１１６ｐ等）の外周１６０２により位置決めが行われる。

　しかし、図４９及び図５０に示されるように、レンズ１６００の径方向外側にフランジ１６０４が設けられ、フランジ１６０４の外周１６０６により位置決めが行われてもよい。図５１及び図５２に示されるように、レンズ１６００の径方向外側に突起１６０８が設けられ、突起１６０８の外周１６１０により位置決めが行われてもよい。図５３及び図５４に示されるように、レンズ１６００が配列面１６１２から陥没する場合は、レンズ１６００の径方向外側に凹部１６１４が形成され、凹部１６１４の内周１６１６により位置決めが行われてもよい。

　より一般的には、マルチアレイレンズの配列面に２個以上の単位構造が配列され、２個以上の単位構造の各々がレンズを備え、単位構造が配列面から突出する場合は、位置決め用の単位構造に属するレンズの外周により位置決めが行われてもよいし、位置決め用の単位構造に属するレンズの径方向外側にフランジ又は突起が設けられ、フランジ又は突起の外周により位置決めが行われてもよい。また、マルチアレイレンズの配列面に２個以上の単位構造が配列され、２個以上の単位構造の各々がレンズを備え、単位構造が配列面から陥没する場合は、位置決め用の単位構造に属するレンズの径方向外側に凹部が設けられ、凹部の内周により位置決めが行われてもよい。

　本発明は詳細に示され記述されたが、上記の記述は全ての局面において例示であって限定的ではない。したがって、本発明の範囲からはずれることなく無数の修正及び変形が案出されうると解される。

　１００，２００，３００，４００，５００，６００，７００，８００，９００，１０００，１１００，１２００，１３００，１４００，１５００　撮像装置
　１０２，２０２，３０２，４０２，５０２，６０２，７０２，８０２，９０２，１００２，１１０２，１２０２，１３０２，１４０２，１５０２　レンズユニット
　１０４　撮像素子，
　１０８　支持体
　１１０　マルチアレイレンズ
　１１２　駆動機構
　１１８，７０４　板状ＳＭＡアクチュエーター
　１２０　平行案内機構
　３０４，９０４，１００４　ＶＣＭアクチュエーター
　３０６，９０６，１００６，１３０４　レンズホルダー
　４０４　線状ＳＭＡアクチュエーター
　１５０４，１５０６　バイアスバネ

Claims

　支持体と、
　２個以上の単位構造を備え、配列面を有し、前記２個以上の単位構造が前記配列面に配列され、前記２個以上の単位構造の各々がレンズを備え、前記２個以上の単位構造が位置決め用の単位構造を含むマルチアレイレンズと、
　第１の結合部及び第２の結合部を有し、前記第１の結合部が前記支持体に結合され、前記第２の結合部が前記マルチアレイレンズに結合され、前記位置決め用の単位構造により前記マルチアレイレンズに対して前記第２の結合部が位置決めされ、前記マルチアレイレンズの姿勢を維持したまま前記マルチアレイレンズを前記支持体に対して動かす駆動機構と、
を備えるレンズユニット。
　前記駆動機構は、
　前記マルチアレイレンズを駆動方向に動かす駆動力を発生するアクチュエーターと、
　前記第１の結合部及び前記第２の結合部を有し、前記マルチアレイレンズの姿勢を維持したまま前記マルチアレイレンズを前記駆動方向に案内する平行案内機構と、
を備える請求項１のレンズユニット。
　前記平行案内機構は、
　前記第１の結合部及び前記第２の結合部を有する板バネ
を備える請求項２のレンズユニット。
　前記平行案内機構は、
　前記第１の結合部を有する板バネと、
　前記第２の結合部を有し、前記板バネに結合され、前記マルチアレイレンズを保持するレンズホルダーと、
を備える請求項２のレンズユニット。
　前記アクチュエーターは、
　形状記憶合金アクチュエーター、バイメタルアクチュエーター又はボイスコイルモーターアクチュエーター
を備える請求項２から請求項４までのいずれかのレンズユニット。
　前記駆動機構は、
　前記第１の結合部及び前記第２の結合部を有し、前記マルチアレイレンズを駆動方向に動かす駆動力を発生するアクチュエーターと、
　前記マルチアレイレンズの姿勢を維持したまま前記マルチアレイレンズを前記駆動方向に案内する平行案内機構と、
を備える請求項１のレンズユニット。
　前記アクチュエーターは、
　前記第１の結合部及び前記第２の結合部を有する形状記憶合金アクチュエーター
を備える請求項６のレンズユニット。
　前記アクチュエーターは、
　コイル及び磁石を備え、前記コイルが前記第１の結合部を有し、前記磁石が前記第２の結合部を有するボイスコイルモーターアクチュエーター
を備える請求項６のレンズユニット。
　前記アクチュエーターは、
　前記第１の結合部及び前記第２の結合部を有するバイメタルアクチュエーター
を備える請求項６のレンズユニット。
　前記平行案内機構は、
　板バネ
を備える
請求項６から請求項９までのいずれかのレンズユニット。
　前記駆動機構は、
　前記マルチアレイレンズを駆動方向に駆動する力を発生する形状記憶合金アクチュエーターと、
　前記マルチアレイレンズの姿勢を維持したまま前記マルチアレイレンズを前記駆動方向に案内する平行案内機構と、
　前記第１の結合部及び前記第２の結合部を有するバイアスバネと、
を備える請求項１のレンズユニット。
　前記位置決め用の単位構造が前記配列面から突出し、
　前記位置決め用の単位構造に属する前記レンズが外周を有し、
　前記外周により前記マルチアレイレンズに対して前記第２の結合部が位置決めされる
請求項１から請求項１１までのいずれかのレンズユニット。
　前記位置決め用の単位構造が前記配列面から突出し、
　前記位置決め用の単位構造は、
　前記位置決め用の単位構造に属する前記レンズの径方向外側に配置され、外周を有するフランジ
をさらに備え、
　前記外周により前記マルチアレイレンズに対して前記第２の結合部が位置決めされる
請求項１から請求項１１までのいずれかのレンズユニット。
　前記位置決め用の単位構造が前記配列面から突出し、
　前記位置決め用の単位構造は、
　前記位置決め用の単位構造に属する前記レンズの径方向外側に配置され、外周を有する突起
をさらに備え、
　前記外周により前記マルチアレイレンズに対して前記第２の結合部が位置決めされる
請求項１から請求項１１までのいずれかのレンズユニット。
　前記位置決め用の単位構造が前記配列面から陥没し、
　凹構造が前記位置決め用の単位構造に形成され、
　前記位置決め用の単位構造に属する前記レンズの径方向外側に前記凹構造が配置され、
　前記凹構造が内周を有し、
　前記内周により前記マルチアレイレンズに対して前記第２の結合部が位置決めされる
請求項１から請求項１１までのいずれかのレンズユニット。
　前記位置決め用の単位構造が前記配列面から突出し、
　前記位置決め用の単位構造が外周を有し、
　前記外周の全体により前記マルチアレイレンズに対して前記第２の結合部が位置決めされる
請求項１から請求項１１までのいずれかのレンズユニット。
　前記位置決め用の単位構造が前記配列面から突出し、
　前記位置決め用の単位構造が外周を有し、
　前記外周の一部により前記マルチアレイレンズに対して前記第２の結合部が位置決めされる
請求項１から請求項１１までのいずれかのレンズユニット。
　前記位置決め用の単位構造が前記配列面から突出し、
　前記駆動機構に孔が形成され、
　前記位置決め用の単位構造が前記孔に挿入される
請求項１から請求項１１までのいずれかのレンズユニット。
　前記レンズが光軸を有し、
　前記駆動機構は、前記光軸と平行をなす方向から見て有効光学領域の外側に配置される
請求項１から請求項１８までのいずれかのレンズユニット。
　前記２個以上の単位構造において前記位置決め用の単位構造が最も外側に配置される
請求項１から請求項１９までのいずれかのレンズユニット。
　前記レンズが光軸を有し、
　前記駆動方向が前記光軸と平行をなす、
請求項１から請求項２０までのいずれかのレンズユニット。
　前記レンズが光軸を有し、
　前記駆動方向が前記光軸と垂直をなす、
請求項１から請求項２０までのいずれかのレンズユニット。
　請求項１から請求項２２までのいずれかのレンズユニットと、
　前記レンズにより結像された像を撮像する撮像素子と、
を備える撮像装置。
　２個以上の前記レンズにより結像された２個以上の像が１個の撮像素子により撮像される
請求項２３の撮像装置。