WO2014038027A1 - 電流プローブ、電流測定システム及び電流測定方法 - Google Patents

電流プローブ、電流測定システム及び電流測定方法 Download PDF

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Abstract

ケーブルに流れる電流を測定するための電流プローブを、ケーブルに流れる電流により発生する磁界の強さに応じた電圧を発生する電圧発生回路を含む磁界検出部と、磁界検出部を複数搭載して固定し、前記ケーブルに密着可能な固定具とを備え、電圧発生回路が、ソレノイドコイルを含むよう構成する。これにより、外来ノイズによる影響を受け難くでき、1GHz以上の高周波電流を正確に測定することができる。

Description

電流プローブ、電流測定システム及び電流測定方法
  本発明は、電気・電子装置などから放射される電磁波を低減するEMC( Electro-Magnetic Compatibility:電磁的両立性)技術に関する。特に、ハードディスクドライブ(以後、HDD)や光ディスクドライブ(以後、ODD)などのユニットと該ユニットを制御するメイン基板とを接続するインターフェースケーブル(以後、I/Fケーブル)に流れるコモンモード電流を測定する電流プローブ、電流測定システム及び電流測定方法に関する。
  近年、情報化が進む中で、ストレージ装置や情報処理装置の扱うデータ量が増加し、装置間及びデバイス間のデータ転送速度が、年々高速化している。特にサーバーやRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)システムなどのストレージ装置に搭載されるHDDなどを接続するインターフェースであるSATA(Serial Advanced Technology Attachment)およびSAS(Serial Attached SCSI)のデータ転送速度は、既に6Gbps(bit per Second)を超えており、また汎用的な外部インターフェースであるUSB(Universal Serial Bus)のデータ転送速度も3Gbpsに迫ってきている。
  このようなインターフェースのデータ転送速度の高速化に伴い、I/Fケーブルには、転送信号の高調波の周波数帯(GHz帯)のコモンモード電流が流れる。コモンモード電流とは、ケーブルなどの信号配線に電気信号が伝搬されるとき、ケーブル外皮を流れる電流であり、送信端又は受信端などの不連続点で発生するものである。コモンモード電流は、同軸ケーブルにおいてはケーブル外皮を構成するシールドを流れるが、同軸ケーブル以外のケーブルにおいても、その外皮を流れる。
  このコモンモード電流が、ストレージ装置や情報処理装置などから放射される電磁雑音の主要雑音源となり問題となりうる。このI/Fケーブルから放射される電磁雑音のメカニズム解明及び対策には、ケーブルを流れるコモンモード電流の正確な測定が重要であり、小型且つ簡便な電流プローブ及びそれを用いた電流測定方法が鍵となる。
  このような背景において、例えば特許文献1に示すような電流測定方法が提案されている。これは、環状の電流プローブの中心に、被測定対象であるケーブルを配置し、ケーブル電流によって発生する磁界を測定するものである。環状の電流プローブとしては、例えばTektronix社のAC電流プローブCT6等を用いることができる。この電流プローブCT6は、磁性コアに巻き付けられた環状ソレノイドコイルで構成される。
  図17を用いて、従来の環状ソレノイド型電流プローブ900の問題点を詳細に説明する。図17に示すように、従来型の電流プローブ900は、磁性コア901と環状ソレノイド924および固定部903そしてコネクタ925とから構成されている。そして環状ソレノイド924を貫通するように、ケーブル40が配置されている。ケーブル40は、信号電流を流す線状導体43bを絶縁体43aで包んだケーブル43や、信号電流を流す線状導体44bを絶縁体44aで包んだケーブル44など、複数のケーブルを内包するように形成されている。41は、ケーブル40を流れるコモンモード電流41であり、ケーブル40が含む全てのケーブルを流れる電流を合計したものと等価な値を示す、仮想電流である。例えば、ケーブル40の幅L1は1cm程度であり、環状ソレノイド924の外径L2は10~12cm程度である。
  図17に示すように、ケーブル40に流れるコモンモード電流41によって発生した磁界918は、高い透磁率を有する磁性コア901に集まり、この磁界918が環状ソレノイド924を鎖交することにより、コネクタ925の端子間に電圧が誘起される。誘起された電圧は、同軸ケーブル914を介して測定部911にて測定される。誘起された電圧から磁界918の強さを求めることができ、さらに、磁界918の強さから、コモンモード電流41の電流値を求めることができる。
  この従来型電流プローブ900の課題は、以下の(1)~(2)の2点である。
  (1)自己共振周波数が低いことによる帯域制限
  図17の構造から分かるとおり、直径10~12cm程度の磁性コア901に対してソレノイドを巻くので、環状ソレノイド924は、そのインダクタンス成分が数十nH、その線間容量が数十pFとなる。そのため、環状ソレノイド924の自己共振周波数が1GHz以下となってしまう。そうすると、測定したい電流の周波数が自己共振周波数よりも大きくなる。これは、後述の本発明の第1実施形態において数式2~数式7で説明するように、電流プローブ自身の周波数帯域が制限されるので好ましくない。すなわち、測定したい電流の周波数と環状ソレノイド924に誘起される電圧との関係が非線形となるので、環状ソレノイド924に誘起される電圧の測定が困難になる。
  (2)外来ノイズに対する感度
  図17の従来型電流プローブ900の環状ソレノイド外径924aは、これ自身がループアンテナとして振舞う。結果、従来型電流プローブ900は、直径12cm程度のループアンテナが同居していると同じ状態である。そのため、一筆書きである環状ソレノイド構造、つまりケーブル40を1本の導線で環状に取り囲む環状ソレノイド構造の従来型電流プローブ900は、外来ノイズに対して弱いという大きな課題がある。
特開2007-64707公報
  背景技術で述べたような従来の電流プローブは、磁性コアに巻き付けられた環状ソレノイドコイルで構成されているため、環状ソレノイドの環状部が磁界に対し高い感度を有する。したがって、外来ノイズに対する感度が高く、システム内での正確な測定が困難である。また、環状ソレノイドのインダクタンスと線間容量により、1GHz以上の高周波電流の正確な測定が困難である。
  本発明の目的は、外来ノイズに対する感度が低く、また、例えば1GHz以上の高周波電流の正確な測定が可能となる電流プローブや、該電流プローブを用いた電流測定方法及び電流測定システムを提供することにある。
  本願発明の代表的な構成は、以下の通りである。すなわち、
  ケーブルに流れる電流を測定するための電流プローブであって、
  前記ケーブルに流れる電流により発生する磁界の強さに応じた電圧を発生する電圧発生回路を含む磁界検出部と、
  前記磁界検出部を複数搭載して固定し、前記ケーブルに密着可能な固定具とを備え
  前記電圧発生回路は、ソレノイドコイルを含むよう構成されている電流プローブ。
  上記の構成によれば、外来ノイズによる影響を抑制でき、例えば、1GHz以上の高周波電流を正確に測定することができる。これにより、例えば、複数のケーブルが密集したシステム内でも、周囲ノイズの影響を殆ど受けることなく、特定のケーブルを流れる電流を正確に測定することができ、GHz帯での放射電磁雑音メカニズムの早期解明に貢献することができる。
本発明の第1実施形態に係る電流プローブの構成図である。 本発明の第1実施形態に係る磁界検出部の上面図である。 本発明の第1実施形態に係る磁界検出部の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る中心固定部の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る端部固定部の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る電流プローブの構成図である。 本発明の第1実施形態に係る電流プローブの構成図である。 本発明の第1実施形態に係る電流プローブの詳細を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る電流プローブの構成図である。 本発明の第3実施形態に係る電流プローブの詳細を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係る磁界検出部の構成図である。 本発明の第5実施形態に係る磁界検出部の構成図である。 本発明の第6実施形態に係る演算部の構成図である。 本発明の第6実施形態に係る磁界検出部の一例である。 本発明の第6実施形態に係る磁界検出部の他の例である。 本発明の第7実施形態に係る磁界検出部の構成図である。 本発明の第8実施形態に係る磁界検出部の構成図である。 本発明の第1実施形態に係るソレノイドコイルと測定器側とで構成される等価回路図である。 本発明の第1実施形態に係る測定器側の入力電圧の周波数特性を示す図である。 本発明の原理を説明するための図である。 従来の電流プローブの構成図である。
(本発明の原理)
  まず、本発明の原理を説明する。
  本発明においては、例えば図16に示すように、環状ソレノイド900をn個(nは2以上)に分割することにより、上記課題を解決するものである。なお、図16は、本発明の原理を説明するための図であり、本発明の実施形態はこれに限られない。図16の例では、磁性コア201の周囲に、n個のソレノイドコイル224a~224gが巻き付けられている。ソレノイドコイル224a~224gは、ケーブル40に流れるコモンモード電流41によって発生した磁界218が鎖交することにより、それぞれ、電圧Vs1~Vsnを誘起する。誘起された電圧Vs1~Vsnは演算部212で合算され、合算された電圧Vadに基づき計測部211でコモンモード電流41の値が求められる。
  この構成により、各コイル224a~224gの自己共振周波数は、図17の環状ソレノイドコイルに比べ、少なくともn倍高くなるため、前述(1)の課題を解決できる。更に、環状ソレノイドコイルを分割することにより、前述(2)の課題も解決できる。
  なお、磁性コア201は磁性材料であり、スネークの限界法則を有する。これは材料の組成上、1GHz以上になると透磁率が急激に低下し、且つ磁気抵抗が大きくなるというものである。したがって、本発明においては、磁性コア201はあってもなくてもよい。
  以下、図面を参照して、本発明の実施形態とともにその効果について詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有するものには同一の符号を付け、同じ説明の繰り返しは省略する。
(第1実施形態)
  図1を用いて本発明の第1実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電流プローブの構成図である。
  図1において、扁平形状のケーブル40の周囲に、第1実施形態における電流プローブ100が配置されている。電流プローブ100は、磁界検出部20と固定具30とで構成されている。磁界検出部20は、ケーブル40の上側(磁界検出部20a)と下側(磁界検出部20b)にそれぞれ1つずつ、計2つ配置されている。ケーブル40を流れるコモンモード電流41により磁界検出部20で誘起された電圧は、同軸ケーブル14を介して増幅部(アンプ)13に伝搬されて増幅される。次に演算部12において、上記2つの磁界検出部20からの電圧が演算され、計測部11において電流41の値が求められる。
  ケーブル40は、例えばSATAケーブルであり、信号電流を流す線状導体43bを絶縁体43aで包んだケーブル43や、信号電流を流す線状導体44bを絶縁体44aで包んだケーブル44や、信号電流を流す線状導体53bを絶縁体53aで包んだケーブル53や、信号電流を流す線状導体54bを絶縁体54aで包んだケーブル54や、グランド(GND:接地)の線状導体42,45,52,55など、複数のケーブルを絶縁体46で内包するように形成されている。41は、ケーブル40を流れるコモンモード電流41を示し、ケーブル40が含む全てのケーブルを流れる電流の合計値を示す、仮想電流である。コモンモード電流41は、図1の紙面の表側から裏側へ流れている。コモンモード電流41により、ケーブル40の周囲に、コモンモード電流41の方向に対して時計回り(右回り)方向の磁界18が発生する。
  磁界検出部20は、プローブ基板21とソレノイドコイル24とコネクタ22とで構成されている。ソレノイドコイル24とコネクタ22は、例えば半田付けによりプローブ基板21上に実装されている。
  磁界検出部20の詳細について、図2を用いて説明する。図2は第1実施形態に係る磁界検出部の構成図であり、図2Aは上から見た平面図であり、図2Bは側面図である。なお、図2Aにおいて、コネクタ22は図示を省略されている。
  図2A、Bに示すように、プリント基板であるプローブ基板21上に、1つのソレノイドコイル24と1つのコネクタ22が、半田付けにより実装される。ソレノイドコイル24の一端は電極23であり、他端は電極25である。電極23は、信号パターン27によりパッド27pに接続され、パッド27pは、コネクタ22の信号端子に半田付けにより接続される。コネクタ22の信号端子は、同軸ケーブル14の信号線に接続される。電極25は、GNDパターン26fとスルーホール26hを介して、プローブ基板21の裏面全体に設けられたGNDパターン26eに接続され、GNDパターン26eは、スルーホール26gを介して、プローブ基板21の表面のGNDパターン26dに接続される。GNDパターン26dは、コネクタ22のGND端子に半田付けにより接続される。コネクタ22のGND端子は、同軸ケーブル14の外皮であるシールド線に接続される。
  このように、第1実施形態の2つの磁界検出部は、それぞれ、プローブ基板21上に実装された1つの電圧発生回路から構成されている。この電圧発生回路は、ケーブル40に流れる電流41により発生する磁界の強さに応じた電圧を発生するものである。そして、それぞれの電圧発生回路は、1つのソレノイドコイルと、該ソレノイドコイルで発生した誘起電圧を計測部11へ伝送するためのコネクタ22とから構成されている。本明細書においては、1つ又は複数のソレノイドコイルと、該ソレノイドコイルで発生した誘起電圧を計測部11へ伝送するためのコネクタとを備える回路を、電圧発生回路と称する。複数のソレノイドコイルを備える電圧発生回路については、後述の第4実施形態等で説明する。
  図1に示すように、固定具30は、中心固定部31と固定バンド32と端部固定部33とで構成されており、磁界検出部20を搭載する。磁界検出部20は、例えば接着剤により固定バンド32上に固定される。磁界検出部20は、樹脂によるモールドで固定バンド32上に固定してもよい。固定バンド32は、ゴムやフィルム等の柔軟な材料により構成するのが好ましく、このように構成すると、ケーブル40に密着させて取り付けることができる。また、中心固定部31および端部固定部33は、固定バンド32上で移動でき、結果として磁界検出部20を、ケーブル40上の任意の位置に移動させることができる。これにより、様々な寸法・形状のケーブル40に対して、磁界検出部20の位置を自由に制御可能となる。
  ここで、固定具30の構成を、図3Aと図3Bを用いて説明する。図3Aは、第1実施形態に係る中心固定部の斜視図である。図3Bは、第1実施形態に係る端部固定部の斜視図である。
  図3Aに示すように、中心固定部31は、帯状(薄い直方体形状)の固定バンド32を貫通させるための穴31hと31gを備えている。穴31hを貫通した固定バンド32は、図3Aの上方からバンド固定ネジ31cで締め付けられることにより、中心固定部31に対する位置が固定される。同様に、穴31gを貫通した固定バンド32は、図3Aの下方からバンド固定ネジ31cと同様のバンド固定ネジ(不図示)で締め付けられることにより、中心固定部31に対する位置が固定される。
  図3Bに示すように、端部固定部33は、上側端部固定部33aと下側端部固定部33bとから構成されている。上側端部固定部33aと下側端部固定部33bは、それぞれ、固定バンド32を貫通させるための穴33hと33gを備えている。穴33hを貫通した固定バンド32は、図3Bの上方からバンド固定ネジ33cで締め付けられることにより、上側端部固定部33aに対する位置が固定される。同様に、穴33gを貫通した固定バンド32は、図3Bの下方からバンド固定ネジ33cと同様のバンド固定ネジ(不図示)で締め付けられることにより、下側端部固定部33bに対する位置が固定される。
  上側端部固定部33aと下側端部固定部33bは、両者を結合する結合ネジ(不図示)で締め付けられることにより、結合されて一体となる。
  図1に示すように、中心固定部31は、凹部31aを備えている。凹部31aは、ケーブル40に対する固定位置を決めるためのもので、例えば、SATAケーブルのように扁平もしくは断面が楕円形状のケーブル40の凸部40aに噛み合うように配置されて使用される。凹部31aと凸部40aを噛み合うように配置することにより、固定バンド32に固定された磁界検出部20の位置を常に一定とすることができる。このように中心固定部31は、扁平もしくは楕円形状のケーブル40に対して電流プローブ100をクランプする場合に、電流プローブ100の中心を決める、すなわち、コモンモード電流41に対する磁界検出部20aと磁界検出部20bの位置を決めるために使用されるものである。これにより、電流プローブ100をケーブル40から取り外した後、再びケーブル40に取り付けてコモンモード電流41を測定する場合において、測定値の再現性を向上することができる。
  図1に示すように、SATAケーブルに流れるコモンモード電流41によって発生する磁界18がソレノイドコイル24に鎖交することで、ソレノイドコイル24に電圧が誘起される。こうして誘起された電圧が、上述したように、コネクタ22及び同軸ケーブル14を介して、増幅部13に伝播されて増幅される。次に演算部12において、上記2つの磁界検出部20からの電圧がアナログ演算される。次に、演算部12で演算されたアナログ電圧が、計測部11のスペクトラムアナライザやサンプリングオシロスコープ等によりデジタル電圧データとして取得され、該取得されたデジタル電圧データに基づき電流41の値が求められる。
  計測部11で求められた電流41の値は、例えば計測部11に表示又は計測部11に接続された表示部(不図示)に表示され、あるいは計測部11に接続されたパーソナルコンピュータ(不図示)のメモリに記憶される。なお、演算部12、増幅部13は、計測部11に含め、計測部11として一体的に構成することも可能である。また、増幅部13は、場合により省略することも可能である。
  ここで、演算部12は、加算器もしくは減算器であり、図1の上部ソレノイドコイル24aと下部ソレノイドコイル24bの各々に誘起した電圧を加算もしくは減算する。結果的に、上部ソレノイドコイル24aからの第1の電圧の絶対値と、下部ソレノイドコイル24bからの第2の電圧の絶対値とが加算される。これにより、外部ノイズの除去処理を行うとともに、磁界18成分もしくは電界成分を抽出する。なお、加算器もしくは減算器は、2入力の和と差を算出する180度ハイブリッドバランで構成することができる。180度ハイブリッドバランを用いる構成は、後述の第6実施形態で説明する。
  次に、ソレノイドコイル24に誘起される電圧に基づきコモンモード電流41の値を求める方法について説明する。
  開口断面積S、巻き数Nの空芯ソレノイドコイル24に、周波数fの磁界18が鎖交することによって誘起される電圧vは以下の式で表される。Hは、磁界18の強さである。
(数式1)
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000001
  ここで、μは真空中の透磁率である。仮に、芯に磁性材料を使ったコイルを使用する場合は、これに更に比透磁率を掛ければ良い。
  このソレノイドコイル24にて誘起された電圧vは、図14に示すような等価回路にて、演算部12もしくは計測部11の入力段の電圧vとして検出され、数式2のように求められる。図14は、第1実施形態に係るソレノイドコイルと測定器側とで構成される等価回路図である。ここで、Zcoilは、ソレノイドコイル24のインピーダンスである。Zは、測定器側の入力インピーダンス、図1の例では増幅部13の入力インピーダンスであり、通常Z=50Ωである。
(数式2)
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000002
  ソレノイドコイル24のインダクタンスをL、線間容量をCとすると、ソレノイドコイル24のインピーダンスZcoilは、数式3にて表され、このインピーダンスの自己共振周波数fは、数式4にて定義される。自己共振周波数fは、ソレノイドコイル24のインダクタンスLと、ソレノイドコイル24の線間容量Cとで決まり、インダクタンスLおよび線間容量Cが小さいほど大きくなる。
(数式3)
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000003
(数式4)
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000004
  ここで、数式1にて開口面積がS=1m、巻き数がN=1回のソレノイドコイル24に、H=1A/mの磁界18が鎖交すると仮定した場合に、ソレノイドコイル24のインダクタンスをL=2nHと固定して、線間容量をC=0.5pFと5pFの2つの条件に変えたときの電圧vを図15に示す。図15は、第1実施形態に係る測定器側の入力電圧vの周波数特性を示す図である。ここで、線間容量C=0.5pFの条件時の自己共振周波数fは5GHz、線間容量C=5pFとした条件時の自己共振周波数fは1.6GHzである。図15より、両条件において自己共振周波数fより低い周波数では、vはvと同じく測定周波数fの1乗に比例した特性だが、自己共振周波数f付近から特性が劣化する。このため、ソレノイドコイルのインダクタンスLもしくは線間容量Cは極力小さくして自己共振周波数fを高い周波数に設定するのが望ましい。
  更に、この数式2で表されるvは、測定周波数fが自己共振周波数fより低い場合は、ほぼZcoil=jωLとなるので、数式5aで表すことができる。また、測定周波数fが自己共振周波数fより高い場合は、ほぼZcoil=1/jωCとなるので、数式6aで表すことができる。
(数式5)
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000005
(数式6)
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000006
  数式5aにおいて、カットオフ周波数fCLより低い周波数では、数式5cに示すように、vは、v=vとなり周波数fの1乗に比例する。fCLより高い周波数では、数式5dに示すように、vは飽和しており帯域制限が掛かっている。カットオフ周波数fCLは、数式5bで表わされる。
  一方、数式6aにおいては、カットオフ周波数fCC以下では、数式6cに示すように、vは、測定周波数fの2乗に比例し、fCCより高い周波数では、数式6dに示すように、測定周波数fの1条に比例している。カットオフ周波数fCCは、数式6bで表わされる。
  また、このカットオフ周波数fCLとfCCの間に、必ず自己共振周波数fが存在しており、fCL及びfCCの両者が、fより低い周波数もしくは高い周波数に存在する事はない。更に付け加えると、本発明のプローブを設計する上で、fCCとfCL及びfが同じになる条件、もしくは、fCCがfCLより低い周波数となるような条件で設計するのが望ましい。なぜなら、fCLがfCCより低い場合、fCLからfまでの周波数帯にて数式5dで前述したような飽和による帯域制限の領域が発生するためである。よって、数式7に示す条件を守ることで、fCC<fCLを満たすことが可能となる。以上を纏めると、数式7を満たす範囲で、数式4で決まる自己共振周波数fが一定と成る条件においてソレノイドコイルのインダクタLは極力小さく、線間容量Cは極力大きくすれば良い。
(数式7)
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000007
  例えば、SATAの6Gbps(つまり、クロック周波数3GHz)のコモンモード電流を測定するのであれば、自己共振周波数を、クロック周波数3GHzの3倍以上となる10GHz以上に設定するのが望ましく、例えば、L=0.8nH、C≧0.3pFとすれば望ましい設計となる。
  こうして、ソレノイドコイル24両端の電圧vを測定することにより、数式1を用いて、磁界の強さHを求めることができる。更に、下記の数式8を用いて、磁界18を発生させた電流Iを求めることができる。rは、電流Iと磁界18との間の距離、つまり、コモンモード電流41とソレノイドコイル24の中心との間の距離である。
(数式8) 
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000008
  第1実施形態においては、ケーブル40の表面(おもてめん)と裏面に同数(1つずつ)のソレノイドコイルを配置する。つまり、2つのソレノイドコイルが、ケーブル40の表面(ひょうめん)において互いに逆側に配置される。ここで、ケーブル40を流れるコモンモード電流41により発生する磁界18の方向(磁束の方向)は、ケーブル40の表面と裏面において互いに逆向きである。つまり、ソレノイドコイル24aを貫通する磁界18の方向は、ソレノイドコイル24bを貫通する磁界18の方向と逆向きである。一方、外来ノイズにより発生する磁界の方向は、ソレノイドコイル24aとソレノイドコイル24bに対して、同一方向となる。したがって、ソレノイドコイル24aとソレノイドコイル24bにおいて、外来ノイズにより誘起される電圧は相殺されるので、外来ノイズの影響を低減できる。
  図5Aと図5Bを用いて本発明の第1実施形態の電流プローブを詳しく説明する。図5Aは、本発明の第1実施形態に係る電流プローブの構成図である。図5Bは、第1実施形態に係る電流プローブの詳細を説明するための図である。
  第1実施形態の電流プローブにおいては、コモンモード電流41に対する磁界検出部20の配置が点対称となっている。すなわち、第1実施形態においては、上側のソレノイドコイル24aと下側のソレノイドコイル24bは、ケーブル40に対して点対称、詳しくはコモンモード電流41に対して点対称の位置関係(コモンモード電流41に対して回転対称な関係)にある。
  なお、本明細書においてソレノイドコイルの点対称の位置関係とは、厳密に点対称でなくてもよく、上側のソレノイドコイル24aと下側のソレノイドコイル24bが、それぞれケーブル40の表面(一方の半外周面)と裏面(他方の半外周面)において、ソレノイドコイルの接地端子が逆方向を向くように配置されるものを含む。
  図5Bに示すように、上側のソレノイドコイル24aにおける誘起電圧vの向きは、信号端子(Signal端子、つまり電極23a)から接地端子(GND端子、つまり電極25a)へ向かう方向であり、下側のソレノイドコイル24bにおける誘起電圧vの向きは、信号端子(Signal端子、つまり電極23b)から接地端子(GND端子、つまり電極25b)へ向かう方向である。すなわち、第1実施形態においては、ソレノイドコイル24の信号端子から接地端子への向きと磁界18の向きとの関係が上下のソレノイドコイルで同じなので、誘起電圧vと誘起電圧vは、いずれも信号端子から接地端子へ向かう方向、つまり同相となる。そのため、これらのソレノイドコイル24a、24bの出力を受ける演算部12としては加算器が必要となる。
  第1実施形態によれば、次の(1)~(7)の効果を奏する。
  (1)従来例のような環状ソレノイドコイルでなく、より小型のソレノイドコイルを用いるので、ソレノイドコイルのインダクタンスLと線間容量Cを小さくできる。したがって、ソレノイドコイルの自己共振周波数を高くできるので、1GHz以上の高周波電流を測定することができる。
  (2)被測定ケーブルの一方の半外周面と他方の半外周面に同数のソレノイドコイルを配置するので、外来磁界ノイズの影響を低減できる。
  (3)複数のソレノイドコイルを配置するので、誘起される電圧を検出する感度が向上する。
  (4)ソレノイドコイルを固定した固定バンドを、被測定ケーブルの外周に密着させるので、コモンモード電流とソレノイドコイルとの間の距離を小さくすることができる。したがって、ソレノイドコイルを貫通する磁界を強くできるので、測定感度、つまりソレノイドコイルに誘起される電圧を検出する感度が向上する。
  (5)固定具の中心固定部により、扁平もしくは楕円形状の被測定ケーブルに対しても、コモンモード電流とソレノイドコイルとの間の距離を一定にした状態で、ソレノイドコイルを再現性よく取り付けることができる。
  (6)固定具の中心固定部と端部固定部により、様々な寸法・形状の被測定ケーブルに対して、ソレノイドコイルの位置を自由に設定可能となる。
  (7)磁界検出部を、プリント基板に実装したソレノイドコイルとコネクタで構成するので、その製造及び取り扱いが容易となり、また、固定バンドへの取り付けも容易となる。
(第2実施形態)
  図4を用いて本発明の第2実施形態を説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る電流プローブの構成図である。
  第2実施形態の電流プローブが第1実施形態の電流プローブと異なる点は、固定バンド32への磁界検出部20の取り付け方であり、この点以外は、第1実施形態と同様である。すなわち、図4に示すように、ソレノイドコイル24は、プローブ基板21よりもケーブル40側に近くなるように配置され、接着剤や樹脂によるモールド等により固定バンド32に固定される。あるいは、プローブ基板21に複数の支柱を設け、該複数の支柱を固定バンド32に固定するようにしてもよい。
  第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏し、更に、第2実施形態によれば、ケーブル40とソレノイドコイル24との間の距離を第1実施形態よりも短くできるので、測定感度が向上する。
(第3実施形態)
  図6Aと図6Bを用いて本発明の第3実施形態を説明する。図6Aは、第3実施形態に係る電流プローブの構成図である。図6Bは、第3実施形態に係る電流プローブの詳細を説明するための図である。
  第3実施形態の電流プローブが第1実施形態の電流プローブと異なる点は、コモンモード電流41に対する磁界検出部20の配置であり、この点以外は、第1実施形態と同様である。すなわち、第3実施形態においては、上側のソレノイドコイル24aと下側のソレノイドコイル24bは、ケーブル40に対して線対称、詳しくは、両者の間を図6Bの横方向に延びる直線61に対して線対称の位置関係にある。
  なお、本明細書においてソレノイドコイルの線対称の位置関係とは、厳密に線対称でなくてもよく、上側のソレノイドコイル24aと下側のソレノイドコイル24bが、それぞれケーブル40の表面(一方の半外周面)と裏面(他方の半外周面)において、対向するように配置され、ソレノイドコイルの接地端子が同方向を向くものを含む。
  図6Bに示すように、上側のソレノイドコイル24aにおける誘起電圧vの向きは、信号端子(Signal端子、つまり電極23a)から接地端子(GND端子、つまり電極25a)へ向かう方向であり、下側のソレノイドコイル24bにおける誘起電圧vの向きは、接地端子(GND端子、つまり電極25b)から信号端子(Signal端子、つまり電極23b)へ向かう方向である。すなわち、第3実施形態においては、ソレノイドコイル24の信号端子から接地端子への向きと磁界18の向きとの関係が上下のソレノイドコイルで逆なので、誘起電圧vと誘起電圧vは、逆相となる。そのため、これらのソレノイドコイル24a、24bの出力を受ける演算部12としては減算器が必要となる。
  なお、第1実施形態で説明したように、他のケーブルとの電界結合等に起因する外来電界ノイズの影響により上側のソレノイドコイル24aと下側のソレノイドコイル24bに誘起される電界成分は、接地端子に対して誘起されるので、同相電圧となる。第3実施形態においては、上述したようにソレノイドコイル24aとソレノイドコイル24bの出力を減算するので、外来電界ノイズの影響により誘起される電界成分を除去することができる。
  また、第3実施形態においても、第1実施形態の(1)~(7)の効果を奏する。
(第4実施形態)
  図7を用いて本発明の第4実施形態を説明する。図7は、第4実施形態に係る磁界検出部の構成図であり、上から見た平面図である。
  第4実施形態の磁界検出部が第1実施形態の磁界検出部と異なる点は、磁界検出部20がソレノイドコイル24を2つ実装している点であり、この点以外は、第1実施形態の磁界検出部20と同様である。
  このように、第4実施形態の磁界検出部は、プローブ基板21c上に実装された1つの電圧発生回路から構成されており、その電圧発生回路は、2つのソレノイドコイル24から構成されている。また、2つのソレノイドコイル24は、並列に配置され、各々が磁界18の方向に沿うように配置されている。第4実施形態の磁界検出部は、第1~第3実施形態の磁界検出部として用いることが可能である。
  図7においては、第1実施形態の図2Aと同様に、コネクタ22は図示を省略されている。図7においても、図2と同様に、プリント基板であるプローブ基板21c上に、ソレノイドコイル24cとソレノイドコイル24dとコネクタ22(不図示)が、半田付けにより実装される。ソレノイドコイル24cの一端は電極23cであり、他端は電極25cである。電極23cは、信号パターン27によりパッド27pに接続され、パッド27pは、コネクタ22の信号端子に半田付けにより接続される。コネクタ22の信号端子は、同軸ケーブル14(不図示)の信号線に接続される。電極25cは、電極25cに隣接する電極25dに接続される。
  ソレノイドコイル24dの一端は電極23dであり、他端は電極25dである。電極23dは、プローブ基板21cの表面のGNDパターン26kを介してGNDパターン26jに接続される。GNDパターン26jは、コネクタ22のGND端子に半田付けにより接続される。コネクタ22のGND端子は、同軸ケーブル14の外皮であるシールド線に接続される。
  このように、ソレノイドコイル24cとソレノイドコイル24dは、電気的には直列に接続されている。
  図7に示すように、第4実施形態においては、プローブ基板21cへ実装された2個のソレノイドコイル24cとソレノイドコイル24dの巻線の方向が異なっている。すなわち、ソレノイドコイル24cの巻線の方向は、磁界18の方向に対して反時計回り(左回り)であるのに対し、ソレノイドコイル24dの巻線の方向は、磁界18の方向に対して時計回り(右回り)である。
  したがって、ソレノイドコイル24cに誘起される電圧Vcとソレノイドコイル24dに誘起される電圧Vdの極性は逆相となるため、隣接する電極同士を接続、この場合は電極25cと電極25dを接続すれば、2つのソレノイドコイルに誘起される電圧を加算した電圧(Vc+Vd)を得ることができる。これは、3個以上のソレノイドコイル24を配置する場合にも適用でき、隣接するソレノイドコイルの巻線方向が異なれば、隣接するソレノイドコイル24の隣接する電極同士を接続すればよい。
  第4実施形態によれば、次の(1)~(2)の効果を奏する。
  (1)1枚のプローブ基板21上に、ソレノイドコイル24を複数配置しているので、図2に示す磁界検出部よりも、測定感度が向上する。
  (2)磁界の方向に対して、複数のソレノイドコイル24を並列に配置しているので、プローブ基板21の横方向(磁界方向)の長さを短くできる。その結果、プローブ基板21を被測定ケーブルに密着させ易くなる。
  なお、第4実施形態では、磁界の方向に対して複数のソレノイドコイル24を並列に配置したが、磁界の方向に対して直列に実装する構成も可能である。このような構成でも、図2に示す磁界検出部よりも、測定感度が向上する。
(第5実施形態)
  図8を用いて本発明の第5実施形態を説明する。図8は、第5実施形態に係る磁界検出部の構成図であり、上から見た平面図である。
  第5実施形態の磁界検出部が第4実施形態(図7)の磁界検出部と異なる点は、2つのソレノイドコイル24eとソレノイドコイル24fの巻線の方向が同じである点と、これに伴い、ソレノイドコイル24eとソレノイドコイル24fの接続方法を変えている点である。これらの点以外は、第4実施形態の磁界検出部と同様である。
  このように、第5実施形態の磁界検出部は、プローブ基板21e上に実装された1つの電圧発生回路から構成されており、その電圧発生回路は、2つのソレノイドコイル24から構成されている。また、2つのソレノイドコイル24は、並列に配置され、各々が磁界18の方向に沿うように配置されている。
  第5実施形態の磁界検出部は、第1~第3実施形態の磁界検出部として用いることが可能である。
  図8においても、図7と同様に、コネクタ22は図示を省略されている。また、図7と同様に、プリント基板であるプローブ基板21e上に、ソレノイドコイル24eとソレノイドコイル24fとコネクタ22(不図示)が、半田付けにより実装される。ソレノイドコイル24eの一端は電極23eであり、他端は電極25eである。電極23eは、信号パターン27によりパッド27pに接続され、パッド27pは、コネクタ22の信号端子に半田付けにより接続される。コネクタ22の信号端子は、同軸ケーブル14(不図示)の信号線に接続される。電極25eは、後述する電極23fに接続される。
  ソレノイドコイル24fの一端は電極23fであり、他端は電極25fである。電極25fは、スルーホール26hとスルーホール26gを介してGNDパターン26jに接続される。スルーホール26hとスルーホール26gは、プローブ基板21eの裏面で接続されている。GNDパターン26jは、コネクタ22のGND端子に半田付けにより接続される。コネクタ22のGND端子は、同軸ケーブル14の外皮であるシールド線に接続される。
  このように、ソレノイドコイル24eとソレノイドコイル24fは、電気的には直列に接続されている。
  図8に示すように、第5実施形態においては、プローブ基板21eへ実装された2個のソレノイドコイル24eとソレノイドコイル24fの巻線の方向が同じであり、磁界18の方向に対して反時計回り(左回り)である。
  したがって、ソレノイドコイル24eに誘起される電圧Veとソレノイドコイル24fに誘起される電圧Vfの極性は同相となるため、反対側の電極同士を接続、この場合は電極25eと電極23fを接続すれば、2つのソレノイドコイルに誘起される電圧を加算した電圧(Ve+Vf)を得ることができる。これは、3個以上のソレノイドコイル24を配置する場合にも適用でき、隣接するソレノイドコイルの巻線方向が同じであれば、隣接するソレノイドコイル24の反対側の電極同士を接続すればよい。
  第5実施形態によれば、第4実施形態と同様の効果を奏する。
(第6実施形態)
  図9~図11を用いて、演算部に180°ハイブリッドバランを使用する第6実施形態を説明する。図9は、第6実施形態に係る演算部の構成図である。図10は、第6実施形態に係る磁界検出部の一例であり、図11は、第6実施形態に係る磁界検出部の他の例である。
  図9において、演算部12は、複数の180°ハイブリッドバラン61a~61nと、複数のセレクタ62a~62nと、加算器63とを備える。180°ハイブリッドバラン61a~61nを、180°ハイブリッドバラン61と総称する。セレクタ62a~62nを、セレクタ62と総称する。
  180°ハイブリッドバラン61は、2入力/2出力の4端子デバイスであり、2入力(P1端子、P2端子)の和をSum端子へ出力し、2入力の差をSub端子へ出力する。セレクタ62は、2入力(S1端子、S2端子)のうち一方を選択してS3端子へ出力する。加算器63は、複数の入力K1~Knを加算して、加算結果をKo端子へ出力する。
  図9に示すように、プローブ基板21からの出力が、180°ハイブリッドバラン61の入力P1、P2に接続され、180°ハイブリッドバラン61の出力Sub、Sumが、それぞれセレクタ62の入力S1、S2に接続され、複数のセレクタ62の出力S3が、それぞれ加算器63の入力K1~Knに接続され、加算器63の出力Koが、計測部11に接続されている。
  セレクタ62は、180°ハイブリッドバラン61の和出力Sumと差出力Subのどちらを後段の加算器63へ送るかを選択する。ここで、差出力Subは、コモンモード電流41が電磁誘導により発生する磁界によってプローブ基板21に誘起した電圧、和出力Sumは、ケーブル40が静電誘導により発生する電界によってプローブ基板21に誘起した電圧となる。これは、磁界によってソレノイドコイル24の両端に誘起する電圧は、プローブ基板21のGNDに対して逆相であり、電界によってソレノイドコイル24両端に誘起する電圧は、プローブ基板21のGNDに対して同相であるためである。
  この180°ハイブリッドバラン61を使った演算部12を用いて、磁界と電界とを分離して測定するには、プローブ基板21は、図10や図11のようにソレノイドコイル24の両端の電圧を個別に引き出す構造である必要がある。図10や図11において、ソレノイドコイル24の両端の電圧が信号線27aと27bに引き出され、これらが180°ハイブリッドバラン61の2入力(P1端子、P2端子)に接続される。これは、図7や図8で示したような、プローブ基板21においてソレノイドコイル24の端子の片側をプローブ基板21のGNDに接続していた構造とは異なる。
  第6実施形態によれば、180度ハイブリッドバランを用いるので、電磁誘導により発生した磁界と静電誘導により発生した電界とを分離して測定することができる。したがって、静電誘導の影響を除去し磁界によって誘起した電圧のみを測定することにより、コモンモード電流をより正確に測定することができる。
(第7実施形態)
  GHz帯では、コモンモード電流は、ケーブル40上に複数方向もしくは分布的に流れうる。複数方向に流れるとは、例えばケーブル40の長辺方向や短辺方向にコモンモード電流が流れることである。長辺方向とはケーブル40の長さ方向であり、短辺方向とはケーブル40の幅方向である。分布的に流れるとは、ケーブル40上の位置により電流の強弱があるということである。このようなコモンモード電流を広範囲に測定する方法を、第7実施形態と第8実施形態により説明する。第7実施形態では、ケーブル40の長辺方向に流れるコモンモード電流を測定する。第8実施形態では、ケーブル40の短辺方向に流れるコモンモード電流を測定する。
  まず、図12を用いて本発明の第7実施形態を説明する。図12は、第7実施形態に係る磁界検出部の構成図であり、上から見た平面図である。図12に示すように、ケーブル40の長辺方向にコモンモード電流41が流れ、短辺方向に磁界18が形成されている。
  第7実施形態の磁界検出部は、プリント基板であるプローブ基板21f上に、第5実施形態(図8)の電圧発生回路と同様の構成を、縦方向及び横方向にそれぞれ複数配置したものである。つまり、複数の電圧発生回路を、並列及び直列に実装したものである。なお、複数の電圧発生回路を、並列又は直列に実装する構成とすることも可能である。プローブ基板21fには、柔軟性のあるフレキシブル基板を用いるのが好ましい。第7実施形態の磁界検出部は、第1~第3実施形態の磁界検出部として用いることが可能である。
  図12においても、図8と同様に、コネクタ22は図示を省略されている。また、図8と同様に、プローブ基板21f上に、ソレノイドコイル24eとソレノイドコイル24fとコネクタ22(不図示)が、半田付けにより実装される。ソレノイドコイル24eとソレノイドコイル24fは、電気的に直列に接続されている。図8と同様に、ソレノイドコイル24eの一端の電極23eは、信号パターン27とコネクタ22の信号端子を介して、同軸ケーブル14(不図示)の信号線に接続される。ソレノイドコイル24fの他端の電極25fは、コネクタ22のGND端子を介して、同軸ケーブル14の外皮であるシールド線に接続される。
  このようにして、プローブ基板21f上の複数の電圧発生回路から出力される複数の電圧が、それぞれコネクタ22や同軸ケーブル14を介して、図1の増幅部13へ伝搬される。増幅部13で増幅された複数の電圧は、演算部12で加算や2乗平均等の演算がなされる。演算結果は、例えば計測部11にて表示される。
  あるいは、プローブ基板21f上に同軸スイッチ等のスイッチを設けておき、プローブ基板21f上の複数の電圧発生回路から出力される複数の電圧を、同軸スイッチにより切り換えて、1本の同軸ケーブル14を介して、増幅部13へ伝搬するように構成することもできる。あるいは、同軸ケーブル14を直接、計測部11に接続して、複数の電圧を表示するように構成してもよい。
  第7実施形態によれば、次の(1)~(2)の効果を奏する。
  (1)1枚のプローブ基板21上に、電圧発生回路を複数配置しているので、ケーブルの各部位に流れる電流を広範囲に測定することができる。特に、ケーブルの長辺方向に流れるコモンモード電流を広範囲に測定することができる。
  (2)プローブ基板21として柔軟性のある基板を用いているので、プローブ基板21を被測定ケーブルに密着させ易くなり、測定の再現性が向上し、測定感度も向上する。
(第8実施形態)
  次に、図13を用いて本発明の第8実施形態を説明する。図13は、第8実施形態に係る磁界検出部の構成図であり、上から見た平面図である。図13に示すように、ケーブル40の短辺方向にコモンモード電流41が流れ、長辺方向に磁界18が形成されている。
  第8実施形態の磁界検出部が第7実施形態(図12)の磁界検出部と異なる点は、ソレノイドコイル24eとソレノイドコイル24fの方向である。他は、第7実施形態の磁界検出部と同様である。第8実施形態の磁界検出部は、第1~第3実施形態の磁界検出部として用いることが可能である。
  図13においても、図12と同様に、コネクタ22は図示を省略されている。また、図12と同様に、プローブ基板21g上に、ソレノイドコイル24eとソレノイドコイル24fとコネクタ22(不図示)が、半田付けにより実装される。ソレノイドコイル24eとソレノイドコイル24fは、電気的に直列に接続されている。図12と同様に、ソレノイドコイル24eの一端の電極23eは、信号パターン27とコネクタ22の信号端子を介して、同軸ケーブル14(不図示)の信号線に接続される。ソレノイドコイル24fの他端の電極25fは、コネクタ22のGND端子を介して、同軸ケーブル14の外皮であるシールド線に接続される。
  このようにして、プローブ基板21g上の複数の電圧発生回路から出力される複数の電圧が、第7実施形態と同様に、それぞれコネクタ22や同軸ケーブル14を介して、あるいは同軸スイッチにより切り換えられた後に同軸ケーブル14を介して、増幅部13、あるいは、計測部11に伝搬される。
  第8実施形態によれば、ケーブルの短辺方向に流れるコモンモード電流を広範囲に測定することができる。
  なお、コモンモード電流の流れる方向が、長辺方向及び短辺方向のどちらも想定される場合は、図12と図13に記載した電圧発生回路をプローブ基板21上に混載させれば良い。
  第7実施形態や第8実施形態により、ケーブル40の各部位の電流もしくは電界/磁界、更には電磁エネルギーの計測や、ケーブル40全体としての電流もしくは電界/磁界、更には電磁エネルギーの計測が可能となる。
  こうして、以上説明した実施形態により、測定対象であるケーブルに流れる電流によって発生する電界もしくは磁界を、特定の点もしくは広い範囲の分布にて測定することが可能となる。
  なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
  例えば、磁界検出部を構成するプローブ基板21の材質は、エポキシ等の硬いプリント基板でも、柔軟性のあるフレキシブル基板でもどちらであってもよい。
  また、固定バンドは、ゴムやフィルムなどの柔軟性のある材質が好ましいが、これに限られるものではない。
  また、前記各実施形態では、固定バンドに複数の磁界検出部を搭載したが、固定バンドに搭載する磁界検出部を1つとするように電流プローブを構成することもできる。このように構成しても、第1実施形態における効果のうち、(1)及び(4)~(7)の効果を奏する。
  また、前記各実施形態では、自己共振周波数が1GHz以上の場合を説明したが、自己共振周波数が1GHz未満の電流プローブを構成することもできる。このように構成しても、第1実施形態における効果のうち、(2)~(7)の効果を奏する。
  また、前記各実施形態では、磁界検出部で検出した電圧を電気信号により演算部側へ伝搬したが、磁界検出部で検出した電圧を光信号に変換して演算部側へ伝搬し、演算部側で光信号を電気信号に変換するよう構成することもできる。この場合、電気信号を光信号に変換する電気-光変換素子をプローブ基板に搭載し、光信号を電気信号に変換する光-電気変換素子を演算部側に搭載する。
  11…計測部、12…演算部、13…増幅部、14…同軸ケーブル、18…磁界、20…磁界検出部、21…プローブ基板、22…コネクタ、23…電極、24…ソレノイドコイル、25…電極、26…GNDパターン、26h…スルーホール、26g…スルーホール、27…信号パターン、30…固定具、31…中心固定部、32…固定バンド、33…端部固定部、40…信号ケーブル、41…コモンモード電流、42…GND線、43a…絶縁体、43b…信号線、44a…絶縁体、44b…信号線、45…GND線、46…絶縁体、52…GND線、53a…絶縁体、53b…信号線、54a…絶縁体、54b…信号線、55…GND線、61…180°ハイブリッドバラン、62…セレクタ、63…加算器、100…電流プローブ。

Claims (15)

  1.   ケーブルに流れる電流を測定するための電流プローブであって、
      前記ケーブルに流れる電流により発生する磁界の強さに応じた電圧を発生する電圧発生回路を含む磁界検出部と、
      前記磁界検出部を複数搭載して固定し、前記ケーブルに密着可能な固定具とを備え
      前記電圧発生回路は、ソレノイドコイルを含むよう構成されている電流プローブ。
  2.   請求項1に記載された電流プローブであって、
      前記磁界検出部は、前記電圧発生回路が1つ以上実装された基板で構成され、
      前記基板が、前記固定具に2つ以上固定されている電流プローブ。
  3.   請求項2に記載された電流プローブであって、
      前記電圧発生回路には、前記ソレノイドコイルが複数、直列接続されて実装されている電流プローブ。
  4.   請求項3に記載された電流プローブであって、
      前記電圧発生回路には、前記ソレノイドコイルが複数、直列接続されるとともに並列に配置されている電流プローブ。
  5.   請求項4に記載された電流プローブであって、
      前記ソレノイドコイルの信号端子と接地端子とを結ぶ方向が、前記ケーブルに流れる電流により発生する磁束の方向と同方向である電流プローブ。
  6.   請求項3に記載された電流プローブであって、
      前記基板には、前記電圧発生回路が複数、並列、又は直列、もしくは並列及び直列に配置されている電流プローブ。
  7.   請求項6に記載された電流プローブであって、
      前記ソレノイドコイルの信号端子と接地端子とを結ぶ方向が、前記ケーブルに流れる電流により発生する磁束の方向と同方向である電流プローブ。
  8.   請求項1に記載された電流プローブであって、
      前記ソレノイドコイルは、自己共振周波数が1GHz以上となるよう構成されている電流プローブ。
  9.   請求項1に記載された電流プローブであって、
      前記固定具は、柔軟性のある固定バンドと、前記ケーブルに対して前記固定バンドを固定するための固定部とを備え、
      前記磁界検出部は、前記固定バンド上を移動可能に取り付けられている電流プローブ。
  10.   請求項9に記載された電流プローブであって、
      前記固定部は、中心固定部を備え、
      前記中心固定部は、前記ケーブルに対する固定位置を決めるための凹部を有する電流プローブ。
  11.   請求項1に記載された電流プローブであって、
      前記固定具には、前記磁界検出部が2つ搭載され、
      前記2つの磁界検出部は、前記ケーブルに対して点対称又は線対称となる位置に配置されている電流プローブ。
  12.   電流を流すケーブルを準備するステップと、
      前記ケーブルを流れる電流により発生される磁界の強さに応じた電圧を発生するソレノイドコイルを含む第1及び第2の磁界検出部を準備するステップと、
      前記第1の磁界検出部を前記ケーブルの第1の面に取り付けるステップと、
      前記第2の磁界検出部を前記ケーブルの第2の面に取り付けるステップと、
      前記ケーブルに電流を流すステップと、
      前記第1の磁界検出部において前記ケーブルを流れる電流により発生される第1の電圧を検出するステップと、
      前記第2の磁界検出部において前記ケーブルを流れる電流により発生される第2の電圧を検出するステップと、
      前記検出された第1の電圧と第2の電圧に基づき前記ケーブルを流れる電流を算出する電流算出ステップとを備える電流測定方法。
  13.   請求項12に記載された電流測定方法であって、
      前記ケーブルの第1の面と第2の面は、前記ケーブルの表面において互いに逆側に位置するよう構成される電流測定方法。
  14.   請求項13に記載された電流測定方法であって、
      前記電流算出ステップにおいて、前記第1の電圧と前記第2の電圧とが、180度ハイブリッドバランに入力され、該180度ハイブリッドバランの和出力と差出力のどちらかが選択されて、前記ケーブルを流れる電流が算出される電流測定方法。
  15.   ケーブルに装着される電流プローブと、前記電流プローブからの出力に基づき前記ケーブルに流れる電流を計測する計測部とを備える電流測定システムであって、
      前記電流プローブは、前記ケーブルに流れる電流により発生する磁界の強さに応じた電圧を発生するソレノイドコイルを含む磁界検出部と、前記磁界検出部を複数搭載して固定し、前記ケーブルに密着可能な固定具とを備える電流測定システム。
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