WO2013030978A1 - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

 画像表示装置は、画像情報を含む画像情報光を出射する出射手段と、画像情報光が入射されるホログラム素子と、を備え、ホログラム素子を介した画像情報光を網膜に投影させることで画像を視認させる。ホログラム素子は、第1ホログラム領域及び第2ホログラム領域を備え、画像情報光のうち、第1ホログラム領域を介した第1画像情報光が網膜に投影する第1画像と、画像情報光のうち、第2ホログラム領域を介した第2画像情報光が網膜に投影する第2画像と、が異なった画像である。

Description

画像表示装置
 本発明は、ユーザの網膜上に光を投影することで画像を視認させる画像表示装置に関する。
 従来から、マックスウェル視を利用して、画像を視認させるための光をユーザの網膜に投影する画像表示装置が知られている。マックスウェル視は、画像に対応する光を一旦瞳孔の中心で収束させてから網膜上に投影する方法であり、この方法によれば、水晶体の調節機能に影響されずに画像を観察することができる。
 例えば、特許文献1には、同一画像が瞳孔位置の可動範囲全域に複数の収束点を持つようにホログラフィック光学素子を配置し、瞳孔位置が変化しても、いずれかの収束点を通過した光が網膜上に直接投影されるようにした網膜投影表示方法が提案されている。また、例えば特許文献2には、複数の点光源から液晶ディスプレイを照射し、その透過光が瞳孔の可動範囲内に所定間隔で複数位置に収束点を形成するように光学系を構成した広視域網膜投影型表示システムが提案されている。また、例えば特許文献3には、ユーザが正面を注視している状態では映像は視認されず、ユーザが特定の方向に視線を向けた際に映像が視認される網膜ディスプレイ装置が提案されている。
特開2002-277822号公報 特開2004-157173号公報 特開2002-90688号公報
 上記した特許文献1乃2には、ユーザの視線の方向によらずに同じ画像を提示するための技術が記載されているに止まり、また、特許文献3には、ユーザの視線の方向によって、画像の提示と非提示とを切り替えるための技術が記載されているに止まっていた。しかしながら、特許文献1乃至3には、ユーザの視線の方向が変化した場合に、言い換えるとユーザの瞳孔位置が変化した場合に、ユーザに異なる画像を視認させることについて記載されていない。
 本発明が解決しようとする課題は上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、ユーザの瞳孔位置に応じて、ユーザに視認させる画像を変更することが可能な画像表示装置を提供することを課題とする。
 請求項1に記載の発明では、画像情報を含む画像情報光を出射する出射手段と、前記画像情報光が入射されるホログラム素子と、を備え、前記ホログラム素子を介した画像情報光を網膜に投影させることで画像を視認させる画像表示装置であって、前記ホログラム素子は、第1ホログラム領域及び第2ホログラム領域を備え、前記画像情報光のうち、前記第1ホログラム領域を介した第1画像情報光が前記網膜に投影する第1画像と、前記画像情報光のうち、前記第2ホログラム領域を介した第2画像情報光が前記網膜に投影する第2画像と、が異なった画像である。
 請求項15に記載の発明では、出射手段から照射された画像を構成するための画像情報光を、第1ホログラム領域及び第2ホログラム領域を備えるホログラム素子を介して網膜に投影させることで、画像をユーザに視認させる画像表示装置であって、前記第1ホログラム領域は、前記網膜に第1画像を投影させるように構成され、前記第2ホログラム領域は、前記網膜に第2画像を投影させるように構成されている。
第1実施例に係る画像表示装置の構成を概略的に示した図である。 第1実施例による作用について具体的に説明するための図である。 ユーザの眼球の移動方向を考慮してホログラム領域を形成することを説明するための図である。 焦点が瞳孔上に位置しない場合の具体例を示す図である。 第2実施例に係る画像表示装置の構成を概略的に示した図である。 第3実施例に係る画像表示装置の構成を概略的に示した図である。 第3実施例による作用について具体的に説明するための図である。 変形例1に係る画像表示装置の構成を概略的に示した図である。 変形例2に係る画像表示装置の構成を概略的に示した図である。 変形例3に係る画像表示装置の構成を概略的に示した図である。
 本発明の1つの観点では、画像情報を含む画像情報光を出射する出射手段と、前記画像情報光が入射されるホログラム素子と、を備え、前記ホログラム素子を介した画像情報光を網膜に投影させることで画像を視認させる画像表示装置であって、前記ホログラム素子は、第1ホログラム領域及び第2ホログラム領域を備え、前記画像情報光のうち、前記第1ホログラム領域を介した第1画像情報光が前記網膜に投影する第1画像と、前記画像情報光のうち、前記第2ホログラム領域を介した第2画像情報光が前記網膜に投影する第2画像と、が異なった画像である。
 上記の画像表示装置は、出射手段及びホログラム素子を備え、ホログラム素子を介した画像情報光を網膜に投影させることで画像を視認させる。ホログラム素子は、第1ホログラム領域及び第2ホログラム領域を備えている。第1ホログラム領域を介した第1画像情報光により、網膜上に第1画像が投影され、第2ホログラム領域を介した第2画像情報光により、網膜上に第2画像が投影される。第1ホログラム領域及び第2ホログラム領域は、第1画像と第2画像とが異なる画像となるように構成されている。これにより、ホログラム領域ごとに異なる画像をユーザに視認させることができる。
 上記の画像表示装置の一態様では、前記第1画像情報光と前記第2画像情報光とは、各々異なった位置に集光される。この態様によれば、ユーザの瞳孔位置(言い換えるとユーザの視線の方向)に応じて、ユーザに視認させる画像を変更することが可能となる。
 上記の画像表示装置の他の一態様では、前記第1画像情報光と前記第2画像情報光とは、ユーザの眼球の動きに応じて、いずれか一方が前記網膜に投影されるように、各々異なった位置に集光される。この態様によれば、ユーザの眼球の動きに応じて、つまりユーザの瞳孔位置に応じて、第1画像と第2画像との間でユーザに視認させる画像を適切に切り替えることができる。
 上記の画像表示装置の他の一態様では、前記第1画像及び前記第2画像は前記画像情報に含まれ、前記画像情報における前記第1画像及び前記第2画像の位置関係は、前記第1画像情報光と前記第2画像情報光とが集光される位置関係と概ね一致する。この態様では、ホログラム素子において眼球の移動方向に対応する位置に、ホログラム領域が形成されている。これにより、眼球の移動方向に対応しない位置にホログラム領域を形成した場合に発生し得る違和感を、適切に抑制することが可能となる。
 上記の画像表示装置の他の一態様では、前記第1ホログラム領域は、ユーザの眼球が正面を向いたときに、前記第1画像情報光を前記網膜に投影させるように形成され、前記第2ホログラム領域は、ユーザの眼球が正面以外の所定の方向を向いたときに、前記第2画像情報光を前記網膜に投影させるように形成されている。この態様によれば、眼球が正面を向いた場合と正面以外の所定の方向を向いた場合とで、第1画像と第2画像との間でユーザに視認させる画像を切り替えることができる。
 上記の画像表示装置の他の一態様では、前記第1ホログラム領域及び前記第2ホログラム領域は、ユーザの眼球が正面以外の所定の方向を向いたときに、前記第1画像情報光及び前記第2画像情報光を前記網膜に投影させるように形成されている。この態様によれば、眼球が正面以外の所定の方向を向いた場合にのみ、画像を視認させることができる。
 上記の画像表示装置の他の一態様では、前記第1ホログラム領域及び前記第2ホログラム領域は、少なくとも一部の領域が重なるように形成されている。この態様では、第1画像と第2画像とは少なくとも一部分が重なるものとなる。
 上記の画像表示装置の他の一態様では、前記第1ホログラム領域及び前記第2ホログラム領域は、互いに重ならないように形成されている。この態様では、第1画像と第2画像とは異なる内容のものとなる。
 上記の画像表示装置において好適には、前記第1ホログラム領域及び前記第2ホログラム領域は、入射された前記画像情報光を、それぞれで異なる方向に偏向する。これにより、第1画像情報光と第2画像情報光とが各々異なった位置に集光される。
 好適な例では、前記ホログラム素子は、入射された前記画像情報光を透過させるように構成されている。
 他の好適な例では、前記ホログラム素子は、入射された前記画像情報光を反射するように構成されている。例えば、ホログラム素子が光透過性を有している場合、前記画像情報光とホログラム素子を透過して視認される風景とが同時に視認することができる。
 また、好適な例では、上記の画像表示装置は、前記出射手段から出射された前記画像情報光を走査することで画像を視認させる走査型ディスプレイである。
 他の好適な例では、上記の画像表示装置は、前記出射手段から出射された前記画像情報光を平行光束にし、当該平行光束を所定の光学素子を透過させることで画像を視認させる投影型ディスプレイである。
 本発明の他の観点では、出射手段から照射された画像を構成するための画像情報光を、第1ホログラム領域及び第2ホログラム領域を備えるホログラム素子を介して網膜に投影させることで、画像をユーザに視認させる画像表示装置であって、前記第1ホログラム領域は、前記網膜に第1画像を投影させるように構成され、前記第2ホログラム領域は、前記網膜に第2画像を投影させるように構成されている。
 上記の画像表示装置の一態様では、前記第1画像と前記第2画像とは異なった画像である。
 以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
 [第1実施例]
 図1は、第1実施例に係る画像表示装置101の構成を概略的に示した図である。図1(a)に示すように、画像表示装置101は、主に、レーザ光源1と、スキャン機構2と、ホログラム素子3と、ビームスプリッター4とを備える。画像表示装置101は、画像情報を含む画像情報光を、ユーザの網膜上に投影することで画像を視認させる装置である。例えば、画像表示装置101は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)として利用される。
 レーザ光源1は、赤色LD(レーザダイオード)、緑色LD及び青色LDなどを有し、赤色、緑色及び青色のレーザ光(以下では、単に「光」とも表記する。)を出射する。この他にも、レーザ光源1は、ビデオASIC(Application Specific Integrated Circuit)やレーザドライバASICなどの制御回路を有する。例えば、レーザ光源1は、画像に応じてレーザ光に対して強度変調を行い、強度変調後のレーザ光を出射する。なお、レーザ光源1は、本発明における「出射手段」の一例に相当する。
 レーザ光源1から出射されたレーザ光は、スキャン機構2に入射する。スキャン機構2は、ミラーやアクチュエータなどを具備して構成され、レーザ光源1からのレーザ光をホログラム素子3に向けて偏向する。スキャン機構2は、表示すべき画像を網膜上に描画するべく、レーザ光を照射する網膜上の位置を変更するためのスキャン動作を行う。
 ホログラム素子3は、透過型に構成されており、スキャン機構2からのレーザ光を集光して、ビームスプリッター4に向けて出射する。ビームスプリッター4は、ホログラム素子3からのレーザ光を、ユーザの眼球に向けて反射する。これにより、レーザ光がユーザの瞳孔近傍(瞳孔上も含むものとする。以下同様とする。)に集光され、レーザ光がユーザの網膜上に投影されることとなる。その結果、画像表示装置101によって形成された画像が、ユーザに視認されることとなる。なお、画像表示装置101は、レーザ光を瞳孔近傍に一旦集光させるといった点に関し、マックスウェル視の原理を利用している。
 図1(b)を参照して、第1実施例に係るホログラム素子3について具体的に説明する。図1(b)は、図1(a)中の矢印A1で示す方向からホログラム素子3を観察した図である。
 図1(b)に示すように、ホログラム素子3は、2つのホログラム領域3a、3bが形成されている。ホログラム領域3aは、ホログラム素子3の中心位置を概ね中心にして、比較的広い範囲に渡って形成されている。ホログラム領域3bは、ホログラム領域3aよりも小さなサイズを有しており、ホログラム素子3の中央から離れた位置に形成されている。また、ホログラム領域3aとホログラム領域3bとは、一部の領域が重なっている。
 ホログラム領域3aは、入射された光を集光する機能を具備しており、ホログラム領域3bは、入射された光を集光するだけでなく、偏向する機能も具備している。具体的には、ホログラム領域3aから出射された光が進む方向と異なる方向にホログラム領域3bから出射された光が進むように、ホログラム領域3bは入射された光を偏向する。詳しくは、ホログラム領域3bは、ホログラム領域3aによって生成される焦点の位置とは異なる位置に焦点が生成されるように、入射された光を偏向する。なお、ホログラム領域3a、3bは、それぞれ本発明における「第1ホログラム領域」及び「第2ホログラム領域」の一例に相当する。また、ホログラム領域3aを介した光は「第1画像情報光」に相当し、ホログラム領域3bを介した光は「第2画像情報光」に相当する。
 このようにホログラム領域3a、3bを構成することで、ホログラム領域3aとホログラム領域3bとは、互いに異なる位置に焦点を生成する。具体的には、図1(a)に示すように、ホログラム領域3aは点P1aに焦点を生成し、ホログラム領域3bは点P1bに焦点を生成する。この場合、ホログラム領域3a、3bは、ホログラム領域3aを介した光とホログラム領域3bを介した光とが同時に瞳孔に照射されないように、ある程度離れた位置に焦点P1a、P1bを生成する。これにより、異なるホログラム領域3a、3bによる画像情報が同時に視認されてしまうことを抑制することができる。なお、焦点P1aは、ユーザの眼球が正面を向いているときの瞳孔位置に対応する位置に生成され、焦点P1bは、ユーザの眼球が正面以外の所定の方向を向いているときの瞳孔位置に対応する位置に生成される。
 図2は、上記した第1実施例による作用について具体的に説明するための図である。図2(a)は、ユーザの眼球が正面を向いているときの図を示している。この状態においては、ユーザの瞳孔は、ホログラム領域3aによって生成された焦点P1aの近傍に位置し、ホログラム領域3bによって生成された焦点P1bから離れている。そのため、ホログラム領域3aを介した光のみが瞳孔近傍に集光される。したがって、ホログラム領域3aを介した光に対応する画像(「第1画像」に相当する)のみが網膜上に投影され、ホログラム領域3bを介した光に対応する画像は網膜上に投影されない。
 一方、図2(b)は、ユーザの眼球が正面以外の所定の方向を向いているときの図を示している。この状態では、ユーザの瞳孔は、ホログラム領域3bによって生成された焦点P1bの近傍に位置し、ホログラム領域3aによって生成された焦点P1aから離れている。そのため、ホログラム領域3bを介した光のみが瞳孔近傍に集光される。したがって、ホログラム領域3bを介した光に対応する画像(「第2画像」に相当する)のみが網膜上に投影され、ホログラム領域3aを介した光に対応する画像は網膜上に投影されない。
 ここで、図1(b)に示したようにホログラム領域3aは比較的大きなサイズを有しているため、ユーザの眼球が正面を向いている場合には、ホログラム領域3aを介した光が網膜上に投影する画像(第1画像)として、例えば画像表示装置101によって形成された画像の全体が視認される。他方で、図1(b)に示したように、ホログラム領域3bはホログラム素子3の中央から離れた位置に形成されていると共に比較的小さなサイズを有しているため、ユーザの眼球が正面以外の所定の方向を向いている場合には、ホログラム領域3bを介した光が網膜上に投影する画像(第2画像)として、例えば画像表示装置101によって形成された画像の一部分の画像が視認される。よって、ユーザが正面と正面以外の所定の方向との間で眼球を向ける方向を変えると、例えば画像表示装置101によって形成された画像の全体と当該画像の一部分の画像との間で、ユーザに視認される画像が変更されることとなる。なお、本明細書では、画像表示装置101によって形成された画像の全体と当該画像の一部分とでは、画像のサイズや提示される画像情報の範囲が異なるため、異なる画像として扱うものとする。
 以上のことから、第1実施例によれば、ユーザの瞳孔位置に応じて、ユーザの観察できる画像情報を変更することができる。つまり、ユーザの視線の方向が変化した場合に、ユーザに異なる画像を視認させることができる。
 なお、ホログラム領域3aによって生成される焦点P1aにて広い視野を観察できる画像情報を与えても、画像情報の周辺を観察しようとすると、瞳孔が焦点P1a近傍から離れることで当該画像情報が観察できなくなる傾向にある。そのため、中心視野と周辺視野との対応を考慮して、ホログラム素子3にホログラム領域3bを形成することが好ましい。具体的には、周辺を観察するときに、その際の視線方向に応じた画像情報が観察されるように、ホログラム領域3bを形成することが好ましい。
 より好ましくは、ユーザの眼球の移動方向(つまり瞳孔の移動方向)を考慮して、ホログラム素子3においてホログラム領域3bを形成する位置を決めるのが良い。つまり、ホログラム領域3aにより生成される焦点P1aとホログラム領域3bにより生成される焦点P1bとの位置関係が、ホログラム領域3aによって形成される第1画像とホログラム領域3bによって形成される第2画像との画像上での位置関係に概ね一致するように、ホログラム素子3にホログラム領域3bを形成することが好ましい。具体的には、ホログラム素子3において眼球の移動方向に対応する側に、ホログラム領域3bを形成することが好ましい。
 図3は、ユーザの眼球の移動方向を考慮してホログラム領域3bを形成することを説明するための図を示す。ここでは、説明の便宜上、ビームスプリッター4を省略した光学系を用いて説明する。
 図3(a)は、眼球の回転移動方向と同じ側にホログラム領域3bを形成したホログラム素子3を示している。具体的には、図3(a)の右側には、ホログラム領域3bによって生成された焦点P1bの近傍に瞳孔が位置する状態を示しており、図3(a)の左側には、矢印A2方向からホログラム素子3を観察した図を示している。図3(a)に示すようにホログラム領域3bを形成した場合には、焦点P1a近傍に瞳孔が位置する状態から焦点P1b近傍に瞳孔が位置する状態へと眼球が回転移動した際に、眼球の回転移動方向と同じ側に設けられたホログラム領域3bによって形成された画像(第2画像)が視認される。具体的には、瞳孔が下方向を向くように眼球が回転移動した際に、画像表示装置101によって形成された画像の下側の部分が視認されることとなる。この場合には、ユーザは違和感を覚えない。
 他方で、図3(b)は、図3(a)で示した構成の比較例として、眼球の回転移動方向と反対側にホログラム領域3xbを形成したホログラム素子3xを示している。具体的には、図3(b)の右側には、ホログラム領域3xbによって生成された焦点P1xbの近傍に瞳孔が位置する状態を示しており、図3(b)の左側には、矢印A3方向からホログラム素子3xを観察した図を示している。図3(b)に示すようにホログラム領域3xbを形成した場合には、焦点P1xa近傍に瞳孔が位置する状態から焦点P1xb近傍に瞳孔が位置する状態へと眼球が回転移動した際に、眼球の回転移動方向と反対側に設けられたホログラム領域3xbによる画像が視認される。具体的には、瞳孔が下方向を向くように眼球が回転移動した際に、画像表示装置101によって形成された画像の上側の部分が視認されることとなる。この場合には、ユーザは違和感を覚えることとなる。
 以上説明したことから分かるように、ホログラム素子3において眼球の移動方向に対応する側にホログラム領域3bを形成することで、図3(b)で述べたような違和感の発生を抑制することができる。なお、上記では、瞳孔が下方向を向くように眼球が回転移動した際に、画像表示装置101によって形成された画像の下側の部分が視認されるようにホログラム素子3を構成する例を示したが、瞳孔が上方向を向くように眼球が回転移動した際に、画像表示装置101によって形成された画像の上側の部分が視認されるようにホログラム素子3を構成しても良い。これ以外の方向(例えば右方向や左方向など)についても同様である。
 なお、上記した例では焦点P1a、P1bが概ね瞳孔上に位置していたが、瞳孔上に焦点を形成しなくても良い。図4は、焦点P1ya、P1ybが瞳孔上に位置しない場合の例を示している。図4では、レーザ光源1及びスキャン機構2の図示を省略している。この例では、ホログラム素子3yは、2つのホログラム領域(ホログラム領域3a、3bと同様であるものとする)を用いて、眼球において瞳孔よりも内側の位置に、焦点P1ya、P1ybを形成している。なお、このような焦点P1ya、P1ybを形成する場合にも、焦点P1ya、P1ybのそれぞれに対応する光束が同時に瞳孔に照射されないようにホログラム素子3yを構成することが望ましい。焦点P1ya、P1ybのそれぞれに対応する光束が同時に瞳孔に照射されると、異なるホログラム領域による画像情報が同時に視認されてしまうからである。
 [第2実施例]
 次に、第2実施例について説明する。第2実施例は、画像表示装置の構成が、上記した第1実施例と異なる。具体的には、第1実施例では、ホログラム素子3が透過型に構成されていたのに対して、第2実施例では、ホログラム素子が反射型に構成されている。
 なお、以下では、第1実施例と同様の構成については、適宜説明を省略する。また、ここで特に説明しない構成については、第1実施例と同様であるものとする。
 図5は、第2実施例に係る画像表示装置102の構成を概略的に示した図である。図5(a)に示すように、第2実施例に係る画像表示装置102は、ホログラム素子3及びビームスプリッター4の代わりに、レンズ5及びホログラム素子32を有する点で、第1実施例に係る画像表示装置101と構成が異なる。ホログラム素子32は、光透過性を有していても良い。
 レンズ5は、スキャン機構2からのレーザ光を集光し、ホログラム素子32に向けて出射する。ホログラム素子32は、反射型に構成されており、レンズ5からのレーザ光をユーザの眼球に向けて反射する。
 図5(b)は、図5(a)中の矢印B1で示す方向からホログラム素子32を観察した図である。図5(b)に示すように、ホログラム素子32は、2つのホログラム領域32a、32bを有する。ホログラム領域32a、32bの形状や配置などの構成は、第1実施例で示したホログラム領域3a、3bと同様である。ホログラム領域32a、32bは、両方とも、入射された光を偏向する機能を具備している。具体的には、ホログラム領域32a、32bは、入射された光を、それぞれで異なる方向に偏向する。詳しくは、ホログラム領域32a、32bは、それぞれで偏向された光が異なる位置に焦点を形成するように、入射された光を偏向する。なお、ホログラム領域32a、32bは、それぞれ本発明における「第1ホログラム領域」及び「第2ホログラム領域」の一例に相当する。
 このようにホログラム領域32a、32bを構成することで、図5(a)に示すように、ホログラム領域32aは点P2aに焦点を形成し、ホログラム領域32bは点P2bに焦点を形成する。この場合、ホログラム領域32a、32bは、ホログラム領域32aを介した光とホログラム領域32bを介した光とが同時に瞳孔に照射されないように、ある程度離れた位置に焦点P2a、P2bを形成する。詳しくは、ホログラム領域32aは、ユーザの眼球が正面を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P2aを形成し、ホログラム領域32bは、ユーザの眼球が正面以外の所定の方向を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P2bを形成する。
 以上説明した第2実施例によっても、ユーザの瞳孔位置に応じて、ユーザの観察できる画像情報を変更することができる。
 [第3実施例]
 次に、第3実施例について説明する。第3実施例は、画像表示装置の構成が、上記した第1及び第2実施例と異なる。具体的には、第1及び第2実施例では、画像表示装置101、102が走査型ディスプレイとして構成されていたのに対して、第3実施例では、画像表示装置が投影型ディスプレイとして構成されている。
 なお、以下では、第1実施例と同様の構成については、適宜説明を省略する。また、ここで特に説明しない構成については、第1実施例と同様であるものとする。
 図6は、第3実施例に係る画像表示装置103の構成を概略的に示した図である。図6(a)に示すように、第3実施例に係る画像表示装置103は、レーザ光源1、スキャン機構2、ホログラム素子3及びビームスプリッター4を具備せずに、光源6、レンズ7、透過物体8及びホログラム素子33を具備する点で、第1実施例に係る画像表示装置101と構成が異なる。
 光源6は、点光源であり、レンズ7に向けて光を出射する。光源6は、本発明における「出射手段」の一例に相当する。レンズ7は、光源6からの光を平行光束に変換し、その平行光束を透過物体8に向けて光を出射する。透過物体8は、例えば空間光変調器などで構成され、レンズ7からの平行光束を透過させ、その平行光束をホログラム素子33に向けて出射する。透過物体8の空間光変調器として、LCD(Liquid Crystal Display)などを用いても良い。
 ホログラム素子33は、透過型に構成されており、透過物体8からの平行光束を集光して、ユーザの眼球に向けて出射する。これにより、光がユーザの瞳孔近傍に集光されて、ユーザの網膜上に投影されることとなる。その結果、画像表示装置103によって形成された画像が、ユーザに視認されることとなる。
 図6(b)は、図6(a)中の矢印C1で示す方向からホログラム素子33を観察した図である。図6(b)に示すように、ホログラム素子33は、2つのホログラム領域33a、33bを有する。ホログラム領域33a、33bの形状や配置などの構成は、第1実施例で示したホログラム領域3a、3bと同様である。ホログラム領域33aは、入射された光を集光する機能を具備しており、ホログラム領域33bは、入射された光を集光するだけでなく、偏向する機能も具備している。具体的には、ホログラム領域33aから出射された光が進む方向と異なる方向にホログラム領域33bから出射された光が進むように、ホログラム領域33bは入射された光を偏向する。詳しくは、ホログラム領域33bは、ホログラム領域33aによって生成される焦点の位置とは異なる位置に焦点が生成されるように、入射された光を偏向する。なお、ホログラム領域33a、33bは、それぞれ本発明における「第1ホログラム領域」及び「第2ホログラム領域」の一例に相当する。
 このようにホログラム領域33a、33bを構成することで、図6(a)に示すように、ホログラム領域33aは点P3aに焦点を生成し、ホログラム領域33bは点P3bに焦点を生成する。この場合、ホログラム領域33a、33bは、ホログラム領域33aを介した光とホログラム領域33bを介した光とが同時に瞳孔に照射されないように、ある程度離れた位置に焦点P3a、P3bを生成する。詳しくは、ホログラム領域33aは、ユーザの眼球が正面を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P3aを生成し、ホログラム領域33bは、ユーザの眼球が正面以外の所定の方向を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P3bを生成する。
 図7は、上記した第3実施例による作用について具体的に説明するための図である。図7(a)は、ユーザの眼球が正面を向いているときの図を示している。この状態においては、ユーザの瞳孔は、ホログラム領域33aによって生成された焦点P3aの近傍に位置し、ホログラム領域33bによって生成された焦点P3bから離れている。そのため、ホログラム領域33aを介した光のみが瞳孔近傍に集光される。したがって、ホログラム領域33aを介した光に対応する画像(第1画像)のみが網膜上に投影され、ホログラム領域33bを介した光に対応する画像は網膜上に投影されない。
 一方、図7(b)は、ユーザの眼球が正面以外の所定の方向を向いているときの図を示している。この状態においては、ユーザの瞳孔は、ホログラム領域33bによって生成された焦点P3bの近傍に位置し、ホログラム領域33aによって生成された焦点P3aから離れている。そのため、ホログラム領域33bを介した光のみが瞳孔近傍に集光される。したがって、ホログラム領域33bを介した光に対応する画像(第2画像)のみが網膜上に投影され、ホログラム領域33aを介した光に対応する画像は網膜上に投影されない。
 図7から分かるように、ユーザが正面と正面以外の所定の方向との間で眼球を向ける方向を変えると、例えば画像表示装置103によって形成された画像の全体と当該画像の一部分の画像との間で、ユーザに視認される画像が変更されることとなる。したがって、第3実施例によっても、ユーザの瞳孔位置に応じて、ユーザの観察できる画像情報を変更することができる。
 [変形例]
 次に、上記した実施例の変形例について説明する。なお、以下で提示する変形例は、上記した実施例と適宜組み合わせて実施することができる。例えば、変形例は、走査型ディスプレイだけでなく、投影型ディスプレイにも適用することができる。
 また、以下では、上記した第1実施例と同様の構成については、適宜説明を省略する。そして、特に説明しない構成については、第1実施例と同様であるものとする。
 (変形例1)
 変形例1は、第1実施例で示したホログラム素子3及びビームスプリッター4の機能を、1つのホログラム素子に具備させたものである。
 図8は、変形例1に係る画像表示装置104の構成を概略的に示した図である。図8に示すように、変形例1に係る画像表示装置104は、ホログラム素子3及びビームスプリッター4の代わりに、1つのホログラム素子34を具備する点で、第1実施例に係る画像表示装置101と構成が異なる。
 ホログラム素子34は、第1実施例で示したホログラム素子3及びビームスプリッター4の両方の基本機能を具備して構成されている。具体的には、ホログラム素子34は、反射型に構成されており、スキャン機構2からの光をユーザの眼球に向けて偏向する。ホログラム素子34は、第1実施例と同様に、2つのホログラム領域が形成されており、一方のホログラム領域は点P4aに焦点を形成し、他方のホログラム領域は点P4bに焦点を形成する。
 以上説明した変形例1によれば、ホログラム素子34が複数の光学機能を具備しているため、光学部品数を減らすことができ、画像表示装置104を小型化することが可能となる。
 (変形例2)
 変形例2は、ホログラム素子においてホログラム領域が互いに重ならないように形成されていると共に、ホログラム素子に3つのホログラム領域が形成されている点で、上記した第1実施例等と異なる。
 図9は、変形例2に係る画像表示装置105の構成を概略的に示した図である。図9(a)に示すように、変形例2に係る画像表示装置105も、変形例1に係る画像表示装置104と同様に、第1実施例で示したホログラム素子3及びビームスプリッター4の代わりに、1つのホログラム素子35を具備する。つまり、ホログラム素子35は、第1実施例で示したホログラム素子3及びビームスプリッター4の両方の基本機能を具備している。
 図9(b)は、図9(a)中の矢印D1で示す方向からホログラム素子35を観察した図である。図9(b)に示すように、ホログラム素子35は、3つのホログラム領域35a、35b、35cを有する。ホログラム領域35aは、ホログラム素子35の中央に形成されており、ホログラム領域35b、35cは、ホログラム素子35の中央から離れた位置に形成されている。ホログラム領域35a、35b、35cは、概ね同一のサイズを有しており、互いに重なり合っていない。
 ホログラム領域35a、35b、35cは、図9(a)に示すように、それぞれ、点P5a、P5b、P5cに焦点を形成する。具体的には、ホログラム領域35aは、ユーザの眼球が正面を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P5aを形成し、ホログラム領域35b、35cは、ユーザの眼球が正面以外の方向を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P5b、P5cを形成する。詳しくは、ホログラム領域35bは、眼球が図9(a)における左方向を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P5bを形成し、ホログラム領域35cは、眼球が図9(a)における右方向を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P5cを形成する。
 このようにホログラム領域35a、35b、35cが互いに重ならないように構成することで、ユーザの瞳孔位置が変化した場合に、異なる内容の画像情報をユーザに視認させることができる。なお、第1実施例で示したようにホログラム領域3a、3bが重なり合っている場合には、ユーザの瞳孔位置が変化しても、視認される画像情報の内容は基本的には重複する(但し、視認される画像情報の範囲は変化する)。
 (変形例3)
 変形例3は、ユーザの眼球が正面を向いているときの瞳孔位置の近傍に、ホログラム素子による焦点を形成しない点で、上記した第1実施例等と異なる。具体的には、変形例3では、ユーザの眼球が正面以外の方向を向いているときの瞳孔位置の近傍にのみ、ホログラム素子による焦点を形成する。
 図10は、変形例3に係る画像表示装置106の構成を概略的に示した図である。図10(a)に示すように、変形例3に係る画像表示装置106も、変形例1に係る画像表示装置104と同様に、第1実施例で示したホログラム素子3及びビームスプリッター4の代わりに、1つのホログラム素子36を具備する。つまり、ホログラム素子36は、第1実施例で示したホログラム素子3及びビームスプリッター4の両方の基本機能を具備している。
 図10(b)は、図10(a)中の矢印E1で示す方向からホログラム素子36を観察した図である。図10(b)に示すように、ホログラム素子36は、2つのホログラム領域36a、36bを有する。ホログラム領域36a、36bは、ホログラム素子35の中央から離れた位置に形成されている。また、ホログラム領域36a、36bは、概ね同一のサイズを有しており、互いに重なり合っていない。
 ホログラム領域36a、36bは、図10(a)に示すように、それぞれ、点P6a、P6bに焦点を形成する。具体的には、ホログラム領域36a、36bは、両方とも、ユーザの眼球が正面以外の方向を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P6a、P6bを形成する。詳しくは、ホログラム領域36aは、眼球が図10(a)における左方向を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P6aを形成し、ホログラム領域36bは、眼球が図10(a)における右方向を向いているときの瞳孔位置の近傍に焦点P6bを形成する。
 このようにホログラム領域36a、36bを構成することで、眼球が正面を向いている場合には、画像表示装置106によって形成された画像は視認されず、眼球が正面以外の所定の方向を向いている場合に、画像表示装置106によって形成された画像を視認させることができる。つまり、変形例3によれば、視線を正面から動かしたときにのみ、画像情報を観察することができる。
 なお、変形例3では、視線を正面から動かしたときにのみ画像情報が観察されるため、視線を正面以外に向けた場合に提示することが好適な画像を用いると良い。例えば、視線を正面に向けている際に観察される景色などに対して補助的な内容の画像を用いると良い。1つの例では、字幕などの画像を用い、視線を正面以外に向けた場合に字幕が観察されるようにすると良い。
 (変形例4)
 上記では、2つ又は3つのホログラム領域をホログラム素子に形成する例を示したが、4つ以上のホログラム領域をホログラム素子に形成しても良い。また、ホログラム領域のサイズや、ホログラム素子においてホログラム領域を形成する位置などは、上記した例で示したものに限定はされない。
 また、上記では、異なるホログラム領域による画像情報が同時に視認されてしまうことを抑制すべく、2つ以上のホログラム領域を介した光が瞳孔に照射されないようにホログラム領域を構成することを述べた。しかしながら、2つ以上のホログラム領域が互いに重なり合わないように構成すれば、2つ以上のホログラム領域を介した光が瞳孔に照射されても構わない。この場合には、2以上の同じ内容の画像情報が、視野上で異なる位置に、同時に視認されることとなる。
 (変形例5)
 上記した実施例で示したビームスプリッター4として、透過率と反射率がそれぞれ50%であるハーフミラーを適用しても良い。
 以上に述べたように、実施例は、上述した実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能である。
 本発明は、ヘッドマウントディスプレイなどの画像表示装置に利用することができる。
 1 レーザ光源
 2 スキャン機構
 3 ホログラム素子
 3a、3b ホログラム領域
 4 ビームスプリッター
 101 画像表示装置

Claims (16)

  1.  画像情報を含む画像情報光を出射する出射手段と、前記画像情報光が入射されるホログラム素子と、を備え、前記ホログラム素子を介した画像情報光を網膜に投影させることで画像を視認させる画像表示装置であって、
     前記ホログラム素子は、第1ホログラム領域及び第2ホログラム領域を備え、
     前記画像情報光のうち、前記第1ホログラム領域を介した第1画像情報光が前記網膜に投影する第1画像と、前記画像情報光のうち、前記第2ホログラム領域を介した第2画像情報光が前記網膜に投影する第2画像と、が異なった画像であることを特徴とする画像表示装置。
  2.  前記第1画像情報光と前記第2画像情報光とは、各々異なった位置に集光されることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3.  前記第1画像情報光と前記第2画像情報光とは、ユーザの眼球の動きに応じて、いずれか一方が前記網膜に投影されるように、各々異なった位置に集光されることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4.  前記第1画像及び前記第2画像は前記画像情報に含まれ、前記画像情報における前記第1画像及び前記第2画像の位置関係は、前記第1画像情報光と前記第2画像情報光とが集光される位置関係と概ね一致することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像表示装置。
  5.  前記第1ホログラム領域は、ユーザの眼球が正面を向いたときに、前記第1画像情報光を前記網膜に投影させるように形成され、
     前記第2ホログラム領域は、ユーザの眼球が正面以外の所定の方向を向いたときに、前記第2画像情報光を前記網膜に投影させるように形成されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  6.  前記第1ホログラム領域及び前記第2ホログラム領域は、ユーザの眼球が正面以外の所定の方向を向いたときに、前記第1画像情報光及び前記第2画像情報光を前記網膜に投影させるように形成されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  7.  前記第1ホログラム領域及び前記第2ホログラム領域は、少なくとも一部の領域が重なるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  8.  前記第1ホログラム領域及び前記第2ホログラム領域は、互いに重ならないように形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  9.  前記第1ホログラム領域及び前記第2ホログラム領域は、入射された前記画像情報光を、それぞれで異なる方向に偏向することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  10.  前記ホログラム素子は、入射された前記画像情報光を透過させるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  11.  前記ホログラム素子は、入射された前記画像情報光を反射するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  12.  前記ホログラム素子は、光透過性を有することを特徴とする請求項11に記載の画像表示装置。
  13.  前記出射手段から出射された前記画像情報光を走査することで画像を視認させる走査型ディスプレイであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  14.  前記出射手段から出射された前記画像情報光を平行光束にし、当該平行光束を所定の光学素子を透過させることで画像を視認させる投影型ディスプレイであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  15.  出射手段から照射された画像を構成するための画像情報光を、第1ホログラム領域及び第2ホログラム領域を備えるホログラム素子を介して網膜に投影させることで、画像をユーザに視認させる画像表示装置であって、
     前記第1ホログラム領域は、前記網膜に第1画像を投影させるように構成され、
     前記第2ホログラム領域は、前記網膜に第2画像を投影させるように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
  16.  前記第1画像と前記第2画像とは異なった画像であることを特徴とする請求項15に記載の画像表示装置。
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