JP2021152565A - 表示装置及び光学素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置を大型化することなく射出瞳を適切な配置及びサイズとなるように形成すること。【解決手段】表示装置100は、画像光ILの光束を拡大する瞳拡大部材41と、瞳拡大部材41の射出側に配置されるシャッター部材42と、シャッター部材42の動作を制御する制御装置80と、瞳位置を検出する瞳検出装置50と、を備え、制御装置80は、瞳検出装置50により検出された瞳位置に応じて射出瞳が形成されるようにシャッター部材42の開口すなわち透過開口パターンAPの位置と大きさとを制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、虚像を観察者に提示する表示装置及び光学素子に関し、特に瞳の位置や視聴の状況に応じて適切な表示が可能な表示装置等に関する。
表示装置として、虚像表示用の光学系と、光学系全体を移動させ瞳孔に対する位置調整を可能にする連結部と、射出瞳の有効径及び形状を変更する射出瞳変更部と、を備えるものが開示されている(特許文献1)。ここで、射出瞳変更部は、特性が異なる複数の回折格子を透明樹脂板に設けたものであり、使用者に合わせて透明樹脂基板の回転位置を変化させ、使用する回折格子を切り替えることによって、射出瞳の有効径及び形状を変更している。
上記先行技術では、使用者に合わせて透明樹脂板を回転させて光路上に配置される回折格子を切り替えるため、射出瞳の有効径の変更範囲や調整段階を増やそうとすると透明樹脂基板の大きさを大きくしなければならず、装置が大型化してしまう。
本発明の一側面における表示装置は、画像光の光束を拡大する瞳拡大部材と、瞳拡大部材から射出された画像光の光束が入射するシャッター部材と、シャッター部材の動作を制御する制御装置とを備え、制御装置は、所定の条件に応じて射出瞳が形成されるようにシャッター部材の開口の位置と大きさとを制御する。
図1は、表示装置100の一実施形態を示す平面図である。図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、表示装置100を装着した観察者又は装着者USの両眼EYの並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、装着者USにとっての両眼EYの並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、装着者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。
図2は、図1に示す表示装置100の機能的な構造を説明する概念図であり、図3は、図1に示す表示装置100を含むヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する。)200の外観を説明する斜視図である。図2において、XYZ座標系は、装着者USの眼EYを基準に記載されており、表示装置100中の後述する光学装置30の前段部分等における実際の座標系とは必ずしも一致していないが、説明の便宜上記載している。図3において、右眼用の表示装置100Aだけでなく、左眼用の表示装置100Bも記載されているが、右眼用の表示装置100Aと左眼用の表示装置100Bとは、光学的に左右を反転させたものであり、以後では、右眼用の表示装置100Aを代表の表示装置100として説明する。
図1及び2に示すように、表示装置100は、画像光ILを射出する像生成装置10と、像生成装置10からの画像光ILを装着者USの瞳PUの位置に導く光学装置30とを備える。像生成装置10は、画像を表示するための光源光L1を出射する光源装置11と、光源装置11から出射された光源光L1を走査する走査装置12と、走査装置12からの走査光L2を一旦収束させるリレーレンズ13とを含む。光学装置30は、像生成装置10からの走査光L2すなわち画像光ILを受けて所望の形状及び配置で入射瞳を形成する光学素子31と、光学素子31から射出された画像光ILを投射する投射系32とを備える。
図1に示すように、像生成装置10において、光源装置11は、本体11aとミラー11bとを備える。本体11aは、図示を省略するが、例えば赤色光を出射する赤色用レーザーダイオード(以下、レーザーダイオードをLDとも称する。)、緑色光を出射する緑色用LD、及び青色光を出射する青色用LDを有しているとともに、これらのLDからの光路を合成するハーフミラー又はダイクロイックミラー等を有している。赤色用LD、緑色用LD、及び青色用LDは、制御装置80(図2参照)による制御の下、表示すべき画像の各画素又は各ドットに対応する光強度に変調した光ビームを光源光L1として出射する。
走査装置12は、光源装置11から射出された光源光L1を画像の横方向及び縦方向に対応する2方向に走査し、走査された光は、リレーレンズ13を介して投影用の光学装置30に入射する。走査装置12において、画像の横方向とは、XZ面内で設定された特定方向に対応し、画像の縦方向とは、Y方向に対応するが、光学装置30内での光路の折り曲げによって、走査装置12における画像の横方向は、両眼EYの並ぶ横方向と一致しないものとなっている。走査装置12は、例えば、シリコン基板等を用いてMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により形成したマイクロミラーデバイスによって実現することができる。その際、走査装置12は、1つの走査機構によって、入射光を画像の横方向及び縦方向に対応する2方向に走査する構成を採用することができる。走査装置12については、画像の横方向及び縦方向に対応する2方向の一方方向に入射光を走査する第1走査機構と、2方向の他方方向に入射光を走査する第2走査機構とによって構成してもよい。走査装置12も、制御装置80(図2参照)による制御の下、入射した光源光L1を走査光L2として2次元的な角度方向に走査する。
リレーレンズ13は、走査装置12から走査によって異なる角度方向に射出された走査光L2を収束させ、光学素子31の入射端の略一点に集める。
図2に示すように、光学装置30において、光学素子31は、画像光ILの光束を拡大する瞳拡大部材41と、瞳拡大部材41の射出側に配置され瞳拡大部材41からの光束が入射するシャッター部材42とを備える。光学素子31は、構造については後述するが、入射端ISにおいて例えば1mm程度であった画像光の光束を射出端ESにおいて例えば10mm程度に拡大する。この際、光学素子31は、入射端ISに入射する画像光ILの角度情報を維持する。シャッター部材42は、光学素子31の射出端ESに接合するように固定されている。瞳拡大部材41の光射出面である射出端ESは、光学装置30の入射瞳と略同じ位置に配置される。シャッター部材42は、制御装置80からの制御信号に応じて入射瞳が形成されるように開口の位置と大きさとを調整する。つまり、シャッター部材42は、制御装置80により、所定の条件に応じて装着者USの両眼EY想定した位置に射出瞳が形成されるように開口の位置と大きさとを制御される。シャッター部材42は、2次元配列された画素又は区画単位で入射光を透過させ或いは遮断するパターンフィルターであり、開口としての透過開口パターンを形成する。シャッター部材42は、例えば画素単位で光の透過及び遮断を行う液晶光学素子で形成され、制御装置80による制御の下、所定のタイミングでXY面内において透過開口パターンとして例えば円形の光透過領域である開口を形成することができ、この開口のサイズを増減させることができるとともに、この開口をXY面内で自在に移動させることができる。
図2に示す例では、入射瞳の拡大を説明しやすくする観点で画像光ILを一旦絞り込んだ状態で瞳拡大部材41の入射端ISに入射させる構造としているが、画像光ILがある程度の広がりを有する状態で瞳拡大部材41の入射端ISに入射させることもできる。
図4は、瞳拡大部材41の構造の一例を説明する図である。瞳拡大部材41は、第1部材41aと第2部材41bとを有する。第1部材41aは、平行平板である多数の光透過層43aと、光透過層43a間に形成されたハーフミラー層43bと、光透過層43a間で最も外側に形成されたミラー層43cとを備える。光透過層43a又はミラー層43cは、例えば光透過性を有する樹脂やガラスで形成され、ハーフミラー層43bは、例えば金属膜や誘電体多層膜で構成することができる。入射端ISに入射した走査光L2の平行光束は、ハーフミラー層43bやミラー層43cで反射されて分岐され折り返されつつ射出端ES’からX方向に拡大された平行光束L3として射出される。第2部材41bも、第1部材41aと同様の構造を有するが、多数の光透過層43aの積層方向やハーフミラー層43bの配列方向が異なり、第2部材41bの入射端IS’に入射した平行光束L3は、射出端ESにおいてY方向に拡大され、結果的にX方向及びY方向に幅が拡大された平行光束L4、つまり画像の横方向及び縦方向に関して拡大された画像光ILが射出される。図示を省略しているが、第1部材41aの入射端ISに対して任意の方向及び角度に傾斜して入射した走査光L2も、光束が拡大されかつ角度が保存された画像光ILとして瞳拡大部材41から射出される。図4に示す瞳拡大部材41の構造は単なる一例である。瞳拡大部材41の構造については、特開2018−54671号公報等に詳細な説明がなされている。図4に示すようなハーフミラー層43bによる分割型の瞳拡大部材41を用いる場合、光透過層43a及びハーフミラー層43bの間隔や数を増やせば光束の幅を増やすことができる。
図5は、瞳拡大部材41の構造の別の例を説明する図である。瞳拡大部材41は、第1素子141aと第2素子141bとを有する。第1素子141aは、複数の板状の回折部材45a,45b,45c,…を有し、各回折部材45a,45b,45c,…には、両表面にストライプ状の回折格子46,146が形成されている。第1段の回折部材45aにおいて、入射側の回折格子46と射出側の回折格子146とは、格子パターン方向と格子周期とを一致させた2対の回折格子である。同様に、第2段の回折部材45bにおいて、入射側の回折格子46と射出側の回折格子146とは、格子周期を一致させた2対の回折格子である。なお、一方の回折部材45aの回折格子46と他方の回折部材45bの回折格子46とは、格子周期が異なっていてもよい。入射端ISに入射した走査光L2の平行光束は、回折格子46で0次光や1次回折光に分岐されつつX方向に拡大された平行光束L3として射出される。なお、図面では、一本の走査光L2を描いているが、走査光L2は入射端ISに沿った方向に広がりを有する。また、回折光の一部は説明簡略化のため図示を省略している。第2部材141bも、第1部材141aと同様の構造を有するが、回折部材45a,45b,…に設けた回折格子46の方向や回折部材45a,45b,…を積み重ねる方向が異なり、第2部材241bの入射端IS’に入射した平行光束L3は、射出端ESにおいてY方向に拡大され、結果的にX方向及びY方向に幅が拡大された平行光束L4、つまり画像の横方向及び縦方向に関して拡大された画像光ILとして射出される。図示を省略しているが、第1部材41aの入射端ISに対して傾いた方向から入射した走査光L2も、光束が拡大されかつ角度が保存された画像光ILとして瞳拡大部材41から射出される。図5に示す瞳拡大部材41の構造は単なる一例である。瞳拡大部材41の構造については、特開2016−95444号公報等に詳細な説明がなされている。図5に示すような回折型の瞳拡大部材41を用いることで、光束の大きなシフトを多重に達成することができ、瞳拡大部材41を小型化することができる。
図2に戻って、投射系32は、光学素子31の光射出面である入射瞳面S1から射出される画像光ILを装着者USの眼EYについて瞳PUの配置が想定される射出瞳面S2に投射する。入射瞳面S1と射出瞳面S2とは共役な配置となっている。これにより、瞳PUには、走査装置12による走査光L2の走査角に対応する方向からの平行光としての画像光ILが入射し、装着者USは、各走査角での輝度に対応する虚像を観察することができる。走査角の広がりは、表示領域や映像画面に相当するものとなる。
図1に示すように、具体的な投射系32は、光学装置30の光射出側に配置される光学部材32aと、光学部材32aから出射された画像光ILを偏向部材32cに向けて反射するミラー32bと、ミラー32bで反射された画像光ILを装着者USの瞳PUに向けて反射する偏向部材32cとを有している。光学部材32aは、レンズ、プリズム、ミラー等で構成することができる。ミラー32bは、反射膜RMで覆われた内側で画像光GLを反射する平面ミラーであるが、非球面や自由曲面のミラーとすることができる。偏向部材32cは、光透過性を有する湾曲した板状部材32fの内面が反透過性のハーフミラーHMで覆われたものであり、ハーフミラーHMは、画像光ILを部分的に反射する。ハーフミラーHMは、自由曲面であるが、これに限るものではない。ハーフミラーHMは、金属膜や誘電体多層膜で構成することができるが、これに限るものではない。偏向部材32cを反透過性とすることにより、装着者USは、外界像を観察しつつ画像光ILに対応する虚像を観察することができる。
なお、図1に示す投射系32は、単なる例示であり、例えばミラー32bを省略した光学系とすることができ、或いは一部又は全部を導光体で構成し、導光体の内面で反射する光学系とすることができる。また、例えば偏向部材32cは、板状部材32fの表層にホログラム光学素子(HOE)を形成したものであってもよい。
図2を参照して、表示装置100は、瞳検出装置50を有する。瞳検出装置50は、投射系32に対する装着者USの眼EYにおける瞳PUの位置を検出している。瞳検出装置50は、1以上のカメラや光源を備え、制御装置80による制御の下、近赤外や可視の波長域で眼EYの瞳PUの像を計測している。制御装置80は、瞳検出装置50の計測結果に基づいて、投射系32に対する瞳PUの配置方向を検出することができ、より高精度には、瞳PUの方位及び距離並びに視線方向を検出することもできる。ここで、眼EYにおける瞳PUとは、原則として瞳孔を意味するが、例えば瞳PUの方位等を検出する場合や瞳PUに対して投射系32の入射瞳面S1をアライメントする場合は、瞳孔の周りの虹彩を含めて瞳PUと呼ぶ場合がある。
表示装置100において、像生成装置10、光学装置30、瞳検出装置50等は、支持体71に支持されて相対的な配置が固定されている。支持体71は、ガイド機構73等を介して図3に示すフレーム201に支持されており、駆動装置75に駆動されてフレーム201に対してXYの2方向に2次元的に移動させることができる。制御装置80による制御の下、瞳検出装置50による計測結果を利用して瞳PUの配置や向きを検出しつつ、駆動装置75を適宜動作させることにより、表示装置100全体を装着者USの眼EY又は瞳PUに対して上下及び左右に関して適切に配置することができる。駆動装置75やガイド機構73は、像生成装置10と光学装置30とを一体的に変位させる配置調整装置79として機能している。つまり、配置調整装置79によって、像生成装置10と光学装置30とをまとめて移動させることができる。なお、配置調整装置79は、表示装置100全体を装着者USの眼EYに対してXYZの3方向に3次元的に移動させるものであってもよい。
表示装置100又はHMD200には、外界観察用カメラ60も設けられている。外界観察用カメラ60は、制御装置80による制御の下、外界像を撮影し、制御装置80は、外界像のデータを外界観察用カメラ60から受け取って表示動作に活用する。これにより、例えば外界像又は対象物に重ねて画像やデータといった仮想的な視覚情報を付加するAR(Augmented Reality)表示が可能になる。
制御装置80は、図示を省略する通信部から取得した画像信号や内部で生成した画像信号に基づいて光源装置11と走査装置12とを同期させつつ動作させて画像光ILを形成し、光学装置30によって射出瞳面S2に画像光ILを入射させ、ここに眼EYが存在すれば眼底に画像又は映像を形成する。表示のための画像情報やコンテンツは、制御装置80が保持するものに限らず、表示装置100に有線で或いは無線で接続可能な外部装置から入力されるものであってもよい。この際、制御装置80は、瞳検出装置50によって瞳PUの配置方向等を監視しており、駆動装置75の制御によって、表示装置100を装着者USの眼EY又は瞳PUに対して適切に配置することができる。さらに、制御装置80は、表示装置100の表示状態や眼EYの状態といった所定の条件に応じて射出瞳が形成されるように、光学素子31におけるシャッター部材42の開口の位置や大きさを制御することができ、例えば表示する画像の内容や瞳PUの位置や向きに応じてシャッター部材42の開口を変更し、眼EYの瞳PUの配置や画像に適合させた射出瞳を設定することができる。
図6を参照して、表示装置100による第1の表示状態について説明する。図6において、第1領域AR1は、図2に対応し表示装置100における画像光ILの状態を説明する概念的側面図であり、第2領域AR2は、光学装置30の瞳拡大部材41の開口状態を説明する概念的正面図であり、第3領域AR3は、瞳拡大部材41の開口状態の変形例を説明する概念的正面図である。
第1の表示状態は、比較的高精細での表示を目的とする動作モードで実行されるものであり、例えば映像視聴の場合の表示がこれに相当する。映像視聴とは、表示領域全体で映像を視聴すること、具体的には文章、絵、動画などの映像を画面全体で表示する場合がこれに該当する。表示装置100によって映像視聴用のコンテンツを表示している映像視聴時は、例えば映画のような細部の表現を重視した精細な画像に対する要求が高くなっている。よって、開口数の大きな状態での結像が望ましく、制御装置80は、第1領域AR1及び第2領域AR2に示すように、瞳拡大部材41の射出側に設けられたシャッター部材42の透過開口パターンAPを比較的大きくしつつ、透過開口パターンAPを投射系32によって投影した輪郭が装着者USの瞳PUの輪郭と同芯となるようにする。ここで、透過開口パターンAPは、投射系32の入射瞳PN又は開口絞りに対応し、透過開口パターンAPを投影した領域は、投射系32の射出瞳PX又はアイリング位置に対応する。透過開口パターンAPは、射出瞳PXが例えば直径3mm程度の円となるように設定されている。透過開口パターンAP又は入射瞳PNは、画質確保の観点で円形としているが、楕円形や6角形その他の多角形とすることもできる。なお、透過開口パターンAPの配置は、瞳拡大部材41の中央からずらした位置とするここともできる。例えば、駆動装置75による表示装置100の瞳PUに対する配置調整を補うように、過開口パターンAPをXY方向に適宜シフトさせることもできる。
第3領域AR3に示すシャッター部材42は、画素が低密度となっている。この場合、透過開口パターンAP又は入射瞳PNは、シャッター部材42の画素の区画を反映した直線部分からなる輪郭を有するものとなる。
第1の表示状態のように映像視聴用のコンテンツを表示している場合、装着者USは、通常、対象の映像を注視し、視線が一定方向に固定される傾向が強いと考えられる。よって、制御装置80は、映像視聴用のコンテンツの表示に際してシャッター部材42の開口である透過開口パターンAPを一定位置に固定する。具体的には、シャッター部材42の射出端ESの中央と透過開口パターンAPの中央とが合うようにシャッター部材42の開口位置を設定する。映像視聴時は、上記のように視線が一定方向に固定される傾向が強く、透過開口パターンAPを一定位置に固定することで、視線に応じて敏感に変動する動作を回避することができる。ただし、制御装置80は、瞳検出装置50の計測結果に基づいて瞳PUの配置方向を検出することができるので、瞳PUの配置方向に追従してシャッター部材42上の透過開口パターンAPを移動させてもよい。
図7及び8を参照して、表示装置100による第2の表示状態について説明する。図7において、第1領域BR1は、装着者USの眼EYが正面視の状態にあるときを示し、第2領域BR2は、眼EYの向きに対応させた瞳拡大部材41の開口状態を説明する図である。図8において、第1領域CR1は、装着者USの眼EYが右向きすなわち−X向きに傾いた状態にあるときを示し、第2領域CR2は、眼EYの向きに対応させた瞳拡大部材41の開口を説明する図である。
第2の表示状態は、虚像のフォーカス範囲を広くする表示、つまり焦点深度を深くする表示を目的とする動作モードで実行されるものであり、例えばAR表示の場合の表示がこれに相当する。表示装置100によってARコンテンツを表示しているAR表示の場合は、AR表示では、通常、表示領域のうち一部であって1箇所以上の領域で画像を表示する。AR表示の場合は、多様な距離にある背景中の対象物に重ねて表示を行う必要があり、フォーカスフリーの表示が望ましい。つまり、マックスウェル視に近い開口数の小さな状態での結像が望ましく、かつ、装着者USが視野の端を見た場合にも画像かけを防止するべく瞳PUを外さないように画像光ILを入射させる必要がある。一方で、AR表示の場合は、あまり高精細な画像の表示は要求されないことが多い。制御装置80は、第1領域AR1及び第2領域AR2に示すように、瞳拡大部材41の射出側に設けられたシャッター部材42の透過開口パターンAPを比較的小さくしつつ、透過開口パターンAPを投影した輪郭が装着者USの瞳PU内の中心に近くなるようにする。ここで、透過開口パターンAPは、投射系32の入射瞳PN又は開口絞りに対応し、透過開口パターンAPを投影した領域は、投射系32の射出瞳PX又はアイリング位置に対応する。透過開口パターンAPのサイズは、マックスウェル視に近い状態を確保する観点で、射出瞳PXのサイズを直径1mm程度にするものであることが望ましい。透過開口パターンAP又は入射瞳PNは、画質確保の観点で円形であるが、楕円形や多角形とすることもできる。
図9は、シャッター部材42の透過開口パターンAPをさらに変化させた例であり、第1領域DR1は、装着者USの眼EYが左向きすなわち+X向きに傾いた状態となっている場合に合わせた瞳拡大部材41の透過開口パターンAPを説明する図である。さらに、第2領域DR2は、上向きの眼EYに対応させた透過開口パターンAPを示し、第3領域DR3は、右上向きの眼EYに対応させた透過開口パターンAPを示す。以上では、透過開口パターンAPが空間的に離散的に移動した状態を説明しているが、透過開口パターンAPをX方向及びY方向に沿って略連続的に移動させることができる。
図6及び7の対比から明らかなように、制御装置80は、表示しているコンテンツがARコンテンツか、映像視聴用のコンテンツかの、コンテンツの種類に応じてシャッター部材42の透過開口パターンAPすなわち開口の大きさを変更する。より具体的には、制御装置80は、ARコンテンツの表示の場合よりも映像視聴用のコンテンツの表示の場合に透過開口パターンAPを小さくし、射出瞳PXのサイズを小さくする。制御装置80は、走査装置12による走査光L2の走査角の広がりに対応する表示領域のサイズが大きくなると射出瞳PXを大きくし、かかる表示領域のサイズが小さくなると射出瞳PXを小さくする。ARコンテンツの表示時は、一般に虚像のフォーカス範囲を広くする要求が高く、映像視聴時は、一般に精細な画像に対する要求が相対的に高く、以上のようなシャッター部材42の開口の切り替えにより、状況に応じた表示が可能になる。
以上の説明では、映像視聴の場合に図6に示す第1の表示状態とし、AR表示の場合に図7等に示す第2の表示状態としたが、これは単なる一例であり、例えば装着者USの眼EYの注視の度合いを考慮して、シャッター部材42の開口の大きさを切り替えることで表示状態を切り替えることができる。このよう動作では、制御装置80は、装着者USが画像を注視している場合に、シャッター部材42の開口である透過開口パターンAPの大きさを、装着者USが画像を注視していない場合よりも大きくする。制御装置80は、瞳検出装置50の計測結果に基づいて瞳PUの配置方向を検出することができるので、瞳検出装置50の検出結果に基づいて瞳PUの位置(以下、瞳位置とも称する。)の動きの変化が大きいか否かを判定することができる。装着者USの瞳位置の動きの変化が大きい場合、一般的に画像を注視していないと言え、装着者USの瞳位置の動きの変化が小さい場合、一般的に画像を注視していると言える。このような基準に基づいて、制御装置80は、瞳位置の動きの変化が小さい場合、装着者USが画像を注視していると判定し、例えば図6に示すようにシャッター部材42の透過開口パターンAPすなわち開口の大きさを大きくし、瞳位置の動きの変化が大きい場合、装着者USが画像を注視していない判定し、例えば図7に示すようにシャッター部材42の透過開口パターンAPすなわち開口の大きさを小さくする。これにより、画像を注視している場合は、画像の精細度を上げることができ、高画質を印象付けることができる。逆に、画像を注視していない場合は、画質の劣化に気づきにくいがフォーカスを合わせやすくなる。
以上のように装着者USが画像を注視していると判定し、所定の条件に応じて動作する場合として、シャッター部材42の透過開口パターンAPのサイズを大きくした場合であっても、瞳PUの配置方向に追従してシャッター部材42上の透過開口パターンAPを移動させることができる。この際、シャッター部材42上の透過開口パターンAPの移動速度を緩慢にするといった処理も可能である。逆に、装着者USが画像を注視していないと判定し、シャッター部材42の透過開口パターンAPのサイズを小さくした場合、瞳PUの配置方向に追従してシャッター部材42上の透過開口パターンAPを移動させることが望ましい。この際、シャッター部材42上の透過開口パターンAPの移動速度を迅速にするといった処理も可能である。
以上の説明では、第2の表示状態として、AR表示を行う場合や装着者USが画像を注視していない場合にシャッター部材42の透過開口パターンAPを比較的小さくする場合を説明した。しかしながら、このような動作に限らず、例えば光学装置30による虚像までの距離が遠方に設定されている場合において、瞳検出装置50を利用した視線検出によって装着者USの眼EYが比較的近距離を観察していることを検出した場合、虚像がボケないように透過開口パターンAPを小さくするといった動作も可能である。
上記実施形態の表示装置100によれば、制御装置80が所定の条件に応じて射出瞳PXが形成されるようにシャッター部材42の開口すなわち透過開口パターンAPの位置と大きさとを制御するので、瞳拡大部材41を切り換えることなくシャッター部材42の開口の調整によって、射出瞳PXを適切な配置及びサイズとなるように形成することができ、装置の大型化を簡易に回避することができる。なお、例えば射出瞳を広くすると精細な画像表示が可能になり、射出瞳を狭くすると虚像のフォーカス範囲が広くなる。
上記実施形態の光学素子31によれば、シャッター部材42が制御信号に応じて入射瞳が形成されるように開口すなわち透過開口パターンAPの位置と大きさとを調整するので、瞳拡大部材41を切り換えることなくシャッター部材42の調整によって、開口を拡大しつつ開口の位置と大きさとを調整することができ、装置の大型化を簡易に回避しつつ自由な開口絞りすなわち入射瞳PNの設定が可能になる。なお、開口絞りを大きくすることで精細な画像表示を形成することが可能になり、開口絞りを小さくしつつ適切に配置することで有効な光束を利用しつつ焦点深度を広くすることができる。
〔変形例及びその他の事項〕
以上で説明した表示装置100の具体的構造は、単なる例示であり、同様の機能を達成できる範囲で、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、表示装置100をHMD200に組み込んでいるが、表示装置100をヘッドアップディスプレイに組み込むことができる。
以上で説明した表示装置100の具体的構造は、単なる例示であり、同様の機能を達成できる範囲で、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、表示装置100をHMD200に組み込んでいるが、表示装置100をヘッドアップディスプレイに組み込むことができる。
表示装置100は、外界像を観察できるシースルー型のものに限らず、外界像を遮断するクローズドタイプのHMDに適用することができる。
以上では、高精彩な表示が要求されない第2の表示状態の時に、シャッター部材42において、透過開口パターンAPを画像の横方向及び縦方向に変化させているが、透過開口パターンAPを画像の横方向つまり±X方向のみに移動させるものとすることができる。この場合、具体的には、図7の第2領域BR2、図8の第2領域CR2、及び図9の第1領域DR1に示すように透過開口パターンAPの配置が変化する。
上記実施形態では、瞳拡大部材41によって画像の横方向及び縦方向に関して拡大された画像光ILを形成しているが、画像の横方向又は縦方向の一方のみに拡大された画像光ILを形成すこともできる。この場合、シャッター部材42は、画像の横方向又は縦方向の一方のみに透過開口パターンAPを移動させるようなものとなる。
瞳検出装置50は、カメラを用いたものに限らず、使用者の眼EYから離れた周りに電極を配置して眼電位を計測し、その結果に基いて使用者の眼EYにおける瞳PUの位置や動きを検出してもよい。
上記実施形態では、瞳検出装置50の検出結果を用いてシャッター部材42の開口すなわち透過開口パターンAPの位置と大きさとを制御するが、装着者USが操作するキーやタッチパネルからの指令信号に応じてシャッター部材42の透過開口パターンAPの位置や大きさを制御することもできる。この場合、操作するキーやタッチパネルからの指令信号も射出瞳を形成する所定の条件の1つである。
具体的な態様における表示装置は、画像光の光束を拡大する瞳拡大部材と、瞳拡大部材から射出された画像光の光束が入射するシャッター部材と、シャッター部材の動作を制御する制御装置とを備え、制御装置は、所定の条件に応じて射出瞳が形成されるようにシャッター部材の開口の位置と大きさとを制御する。
上記表示装置では、制御装置が所定の条件に応じて射出瞳が形成されるようにシャッター部材の開口の位置と大きさとを制御するので、瞳拡大部材を切り換えることなくシャッター部材の開口の調整によって、射出瞳を適切な配置及びサイズとなるように形成することができ、装置の大型化を簡易に回避することができる。なお、例えば射出瞳を広くすると精細な画像表示が可能になり、射出瞳を広くすると虚像のフォーカス範囲が広くなる。
具体的な側面において、使用者の眼の瞳位置を検出する瞳検出装置を備え、制御装置は、瞳検出装置により検出された瞳位置に応じてシャッター部材の開口の位置を制御する。
別の側面において、制御装置は、瞳検出装置の検出結果に基づいて瞳位置の動きの変化が大きいか否かで画像を注視しているのか否かを検出し、画像を注視している場合に、シャッター部材の開口の大きさを、画像を注視していない場合よりも大きくする。これにより、画像を注視している場合に画像の精細度を上げることができ、高画質を印象付けることができる。
別の側面において、制御装置は、表示しているコンテンツがARコンテンツか、映像視聴用のコンテンツかの、コンテンツの種類に応じてシャッター部材の開口の大きさを変更する。
別の側面において、制御装置は、映像視聴用のコンテンツを表示の場合のシャッター部材の開口の大きさよりも、ARコンテンツを表示の場合のシャッター部材の開口の大きさを小さくする。ARコンテンツの表示時は、一般に虚像のフォーカス範囲を広くする要求が高く、映像視聴時は、一般に精細な画像に対する要求が相対的に高く、状況に応じた表示が可能になる。
別の側面において、制御装置は、映像視聴用のコンテンツの表示に際してシャッター部材の開口の位置を一定位置に固定する。映像視聴時は、視線が一定方向に固定される傾向が強く、視線に応じて敏感に変動する動作を回避することができる。
別の側面において、瞳拡大部材は、複数の光透過層の間にハーフミラー層が形成された部材である。この場合、光透過層及びハーフミラー層の間隔や数を増やせば光束の幅を増やすことができる。
別の側面において、瞳拡大部材は、格子周期を一致させた2対の回折格子が形成された部材である。この場合、瞳拡大部材を小型化することが容易になる。
さらに別の側面において、シャッター部材は、透過開口パターンを形成する液晶光学素子である。この場合、液晶光学素子によって高い自在性で透過開口パターンを形成することができる。
さらに別の側面において、瞳拡大部材は、横方向に関して画像光の光束を拡大し、シャッター部材は、横方向に関して画像光の光束の透過領域を変更する。瞳孔の動きは、比較的横方向が大きく、瞳孔の動きを反映して射出瞳を配置することができる。
さらに別の側面において、像生成装置と、像生成装置からの画像光を瞳位置に導く光学装置と、像生成装置と光学装置とを一体的に変位させる配置調整装置とを備え、光学装置は、瞳拡大部材及びシャッター部材を含み、配置調整装置は、瞳検出装置により検出された瞳位置に応じて、像生成装置と光学装置とを一体的に変位させる。装着者の眼に適合させて像生成装置及び光学装置を配置することで、画像や像光の欠落を防止することができる。
さらに別の側面において、瞳拡大部材の光射出面は、光学装置の入射瞳と略同じ位置に配置される。この場合、瞳拡大部材の光射出面が装着者眼の瞳孔に投影され、シャッター部材によって射出瞳が調整される。
具体的な態様における光学素子は、画像光の光束を拡大する瞳拡大部材と、瞳拡大部材の射出側に配置され、制御信号に応じて入射瞳が形成されるように開口の位置と大きさとを調整するシャッター部材とを備える。
上記光学素子では、シャッター部材が制御信号に応じて入射瞳が形成されるように開口の位置と大きさとを調整するので、瞳拡大部材を切り換えることなくシャッター部材の調整によって、開口を拡大しつつ開口の位置と大きさとを調整することができ、装置の大型化を簡易に回避しつつ自由な開口絞りの設定が可能になる。なお、開口絞りを大きくすることで精細な画像表示を形成することが可能になり、開口絞りを小さくしつつ適切に配置することで有効な光束を利用しつつ焦点深度を広くすることができる。
10…像生成装置、11…光源装置、12…走査装置、30…光学装置、31…光学素子、32…投射系、32c…偏向部材、41…瞳拡大部材、42…シャッター部材、43a…光透過層、43b…ハーフミラー層、43c…ミラー層、45a,45b,45c…回折部材、46,146…回折格子、50…瞳検出装置、60…外界観察用カメラ、75…駆動装置、79…配置調整装置、80…制御装置、100…表示装置、100A,100B…表示装置、AP…透過開口パターン、EY…眼、GL…画像光、HM…ハーフミラー、200…ヘッドマウントディスプレイ、IL…画像光、L1…光源光、L2…走査光、PN…入射瞳、PU…瞳、PX…射出瞳、S1…入射瞳面、S2…射出瞳面、US…装着者
Claims (13)
- 画像光の光束を拡大する瞳拡大部材と、
前記瞳拡大部材から射出された前記画像光の光束が入射するシャッター部材と、
前記シャッター部材の動作を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、所定の条件に応じて射出瞳が形成されるように前記シャッター部材の開口の位置と大きさとを制御する、表示装置。 - 使用者の眼の瞳位置を検出する瞳検出装置を備え、
前記制御装置は、前記瞳検出装置により検出された瞳位置に応じて前記シャッター部材の開口の位置を制御する、請求項1に記載の表示装置。 - 前記制御装置は、前記瞳検出装置の検出結果に基づいて瞳位置の動きの変化が大きいか否かで画像を注視しているのか否かを検出し、画像を注視している場合に、前記シャッター部材の開口の大きさを、画像を注視していない場合よりも大きくする、請求項1に記載の表示装置。
- 前記制御装置は、表示しているコンテンツがARコンテンツか、映像視聴用のコンテンツかの、コンテンツの種類に応じて前記シャッター部材の開口の大きさを変更する、請求項1及び2のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記制御装置は、前記映像視聴用のコンテンツを表示の場合の前記シャッター部材の開口の大きさよりも、前記ARコンテンツを表示の場合の前記シャッター部材の開口の大きさを小さくする、請求項4に記載の表示装置。
- 前記制御装置は、前記映像視聴用のコンテンツの表示に際して前記シャッター部材の開口の位置を一定位置に固定する、請求項4及び5のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記瞳拡大部材は、複数の光透過層の間にハーフミラー層が形成された部材である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記瞳拡大部材は、格子周期を一致させた2対の回折格子が形成された部材である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記シャッター部材は、透過開口パターンを形成する液晶光学素子である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示装置。
- 前記瞳拡大部材は、横方向に関して画像光の光束を拡大し、前記シャッター部材は、横方向に関して前記画像光の光束の透過領域を変更する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の表示装置。
- 像生成装置と、前記像生成装置からの画像光を瞳位置に導く光学装置と、前記像生成装置と前記光学装置とを一体的に変位させる配置調整装置とを備え、
前記光学装置は、前記瞳拡大部材及び前記シャッター部材を含み、
前記配置調整装置は、前記瞳検出装置により検出された瞳位置に応じて、前記像生成装置と前記光学装置とを一体的に変位させる、請求項2及び3のいずれか一項に記載の表示装置。 - 前記瞳拡大部材の光射出面は、前記光学装置の入射瞳と略同じ位置に配置される、請求項11に記載の表示装置。
- 画像光の光束を拡大する瞳拡大部材と、
前記瞳拡大部材の射出側に配置され、制御信号に応じて入射瞳が形成されるように開口の位置と大きさとを調整するシャッター部材とを備える、
光学素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020052221A JP2021152565A (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | 表示装置及び光学素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020052221A JP2021152565A (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | 表示装置及び光学素子 |
Publications (1)
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JP2021152565A true JP2021152565A (ja) | 2021-09-30 |
Family
ID=77886473
Family Applications (1)
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JP2020052221A Pending JP2021152565A (ja) | 2020-03-24 | 2020-03-24 | 表示装置及び光学素子 |
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JP (1) | JP2021152565A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023203889A1 (ja) * | 2022-04-19 | 2023-10-26 | ソニーグループ株式会社 | 光投射装置及び表示装置 |
-
2020
- 2020-03-24 JP JP2020052221A patent/JP2021152565A/ja active Pending
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WO2023203889A1 (ja) * | 2022-04-19 | 2023-10-26 | ソニーグループ株式会社 | 光投射装置及び表示装置 |
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