JP2010091944A - 画像表示装置及び画像表示システム - Google Patents

画像表示装置及び画像表示システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010091944A
JP2010091944A JP2008264060A JP2008264060A JP2010091944A JP 2010091944 A JP2010091944 A JP 2010091944A JP 2008264060 A JP2008264060 A JP 2008264060A JP 2008264060 A JP2008264060 A JP 2008264060A JP 2010091944 A JP2010091944 A JP 2010091944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
observer
pupil
image display
image
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008264060A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Utagawa
勉 歌川
Yoshihiro Saito
義広 斉藤
Akira Yamamoto
亮 山本
Takashi Tsuyuki
尊 露木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008264060A priority Critical patent/JP2010091944A/ja
Publication of JP2010091944A publication Critical patent/JP2010091944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

【課題】小型でありながらも、観察者の瞳の位置が変化しても、画像の位置がほとんど変わらないようにした画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置は、光源3と、該光源からの光束を走査する走査手段5と、走査手段からの光束を反射する第1の反射手段6と、該第1の反射手段からの光束を観察者の眼に導く第1の光学手段7とを有する。走査手段により走査される光束の光路は、第1の光学手段の射出瞳位置EPで交差する。そして、該装置は、走査手段及び第1の反射手段をそれぞれ移動させることにより、同一画像位置に向かう光束の光路を移動させて上記光束の光路が交差する位置を移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像情報(映像信号)に基づいて変調された光束を観察者の瞳に導いて2次元走査を行い、網膜上に映像を描画する網膜走査型の画像表示装置に関する。また、本発明は、表示デバイスにより出力された光束を観察者の瞳に導いて画像を描画する画像表示装置に関する。
上記のような画像表示装置では、レーザ光を2次元走査して観察者の瞳孔を通して網膜に直接映像に描画する方法や、液晶パネル等の表示デバイスから出力される光束を光学系を介して観察者の眼に導くことで画像を表示する方法等が採用される。
レーザ光を2次元走査して観察者の瞳孔を通して網膜に直接映像に描画する装置において、観察者の瞳孔の動きを検知し、該動きに追従するようにレーザ光を瞳孔に入射させることで、観察者が瞳を動かしても映像が消えないようにしたものがある(特許文献1参照)。
このような装置では、図6(a)に示すように、観察者の瞳孔EaがP10の位置からP11の位置に移動(回転)した場合、瞳孔Eaから外れないように映像光束La1、Lb1、Lc1の集光点P10をP11に移動させる必要がある。
ここで、図6(a)、後述する図6(b),6(c)及び図7において、Lan(n=1,2,3)は画像の中心光束、Lbn、Lcnは画像の端部の光束を示す。
図6(b)に示すように、光束La1、Lb1、Lc1をLa2、Lb2、Lc2のように移動させた場合は、図6(a)の場合に対して映像光束の瞳孔Eaに対する入射角が異なることになる。このため、観察者には画像位置がずれたように見えてしまう。これを防止するためには、映像光束La1、Lb1、Lc1を図6(ac)に示すLa3、Lb3、Lc3のように平行に移動させる必要がある。
また、特許文献2には、図7に示すように、表示パネル121からの光束をマイクロレンズアレイ122及び接眼レンズ123により集光させて観察者の瞳孔Eaに導く画像表示装置が開示されている。
この画像表示装置では、瞳孔Eaの移動に追従するように映像光束の集光位置を変化させ、該集光位置を変化させても瞳孔Eaへの入射角が変わらないように制御する。すなわち、瞳孔Eaが動いても画像の位置ずれが認識されにくい。
具体的には、観察者の瞳孔がP12からP13に動いたとすると、マイクロレンズアレイ122を矢印F方向に動かして、映像光束La1、Lb1、Lc1の集光位置をP13の位置に移動させる。同時に、表示パネル121の表示位置を移動させて、P13に瞳孔Eaが位置するときの映像光束La2、Lb2、Lc2がP12に瞳孔Eaが位置するときの映像光束La1、Lb1、Lc1に平行になるようにする。
さらに、特許文献3には、観察者の視線方向を検出して、その検出結果に応じて映像光束の瞳孔への入射角を変化させる網膜走査型画像表示装置が開示されている。
また、液晶パネル等の表示デバイスから出力される光束を光学系を介して観察者の眼に導いて画像を表示する方法として、特許文献4には、画像信号に補正処理を施すことにより光学系の歪みを補正する方法が開示されている。
特開平7−135623号公報 特開平10−319342号公報 特開2004−191962号公報 特開平10−327373号公報
しかしながら、特許文献2にて開示された装置では、映像光束の瞳孔Eaへの入射角を一定にするために、表示パネルの表示領域を予め余分に持っておく必要がある。このため、表示パネルが大型化するという問題がある。
また、特許文献3にて開示された装置では、視線方向の変化と共に、画像の位置も変わってしまう。
さらに、特許文献4にて開示された方法のように、画像信号に補正処理を施すことによって光学系の歪みを補正する場合、観察者の瞳の位置が移動すると、表示デバイスから出力される光束の光路が変更されるため、光学的な歪み形状が変形することになる。
図8には、図示しない光源により液晶パネル85に表示された画像が、レンズ84を介して観察者の眼81に入射した状態を示している。82,83は観察者の瞳である。実線86は、観察者の瞳が82の位置にある場合に、液晶パネル85からの光がレンズ84を介して観察者の瞳82に入射する状態を示している。点線87は、観察者の瞳が83の位置にある場合に、液晶パネル85からの光がレンズ84を介して観察者の瞳83に入射する状態を示している。
この図から分かるように、観察者の瞳の位置によって、液晶パネル85に表示された画像からの光が観察者の瞳に到達する光路が変わる。
図9は、レンズ84の歪みを表したものである。図9(a)は、図8に実線86で示す光路を経て液晶パネル85に表示された画像からの光が観察者の瞳に到達する場合におけるレンズ84の光学歪みの形状を表している。図9(b)は、図8に点線87で示す光路を経て液晶パネル85に表示された画像からの光が観察者の瞳に到達する場合におけるレンズ84の光学歪みの形状を表している。
図9から分かるように、観察者の瞳の位置によって、レンズ84の光学歪み形状が変化する。
本発明は、小型でありながらも、観察者の瞳の位置が変化しても、画像の位置がほとんど変わらないようにした画像表示装置を提供する。また、本発明は、観察者の瞳の位置が移動しても、光学的な歪みの影響を大きく受けないようにした画像表示装置を提供する。
本発明の一側面としての画像表示装置は、光源と、該光源からの光束を走査する走査手段と、走査手段からの光束を反射する第1の反射手段と、該第1の反射手段からの光束を観察者の眼に導く第1の光学手段とを有する。走査手段により走査される光束の光路は、第1の光学手段の射出瞳位置で交差する。そして、該装置は、走査手段及び第1の反射手段をそれぞれ移動させることにより、同一画像位置に向かう光束の光路を移動させて上記光束の光路が交差する位置を移動させることを特徴とする。
本発明の他の一側面としての画像表示装置は、光源と、該光源からの光束を走査する走査手段と、走査手段からの光束を順次反射する第2の反射手段及び第3の反射手段と、第3の反射手段からの光束を観察者の眼に導く第1の光学手段とを有する。走査手段により走査される光束の光路は、第1の光学手段の射出瞳位置で交差する。そして、該装置は、第2及び第3の反射手段をそれぞれ移動させることにより、同一画像位置に向かう光束の光路を移動させて上記光束の光路が交差する位置を移動させることを特徴とする。
本発明のさらに他の一側面としての画像表示装置は、光源と、該光源からの光束を走査する走査手段と、走査手段からの光束を反射する第1の反射手段と、該第1の反射手段からの光束を観察者の眼に導く第1の光学手段とを有する。第1の反射手段により走査される光束の光路は、第1の光学手段の射出瞳位置で交差する。そして、該装置は、走査手段の動作に対する光源の発光タイミングを変化させるとともに第1の反射手段を移動させることにより、同一画像位置に向かう光束の光路を移動させて上記光束の光路が交差する位置を移動させることを特徴とする。
本発明のさらに他の一側面としての画像表示装置は、画像情報を光として出力する出力手段と、出力手段から出力される光を観察者の眼に導く第2の光学手段と、観察者の眼に関する情報を検出する第2の検出手段と、第2の光学手段の光学特性に応じて画像情報を補正するために、該画像情報に対して、第2の検出手段により検出された眼に関する情報に基づく画像処理を行う補正手段とを有することを特徴とする。
なお、上記各画像表示装置と、該画像表示装置に画像情報を供給する画像供給装置とを有する画像表示システムも本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明のさらに他の一側面としての画像表示方法は、出力手段に画像情報を光として出力し、該出力された光を光学手段により観察者の眼に導く方法である。該方法は、観察者の眼に関する情報を検出する工程と、光学手段の光学特性に応じて画像情報を補正するために、該画像情報に対して、検出手段により検出された眼に関する情報に基づく画像処理を行う工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、走査手段により走査される光束を観察者の眼(瞳又は瞳孔)の移動に追従させて眼に導くとともに、眼への光束の入射角を常に一定にすることができる。このため、小型で、かつ観察者の眼が動いても画像がけられたり画像の位置が変わったりすることがほとんどない画像表示装置及び画像表示システムを実現することができる。
また、本発明によれば、観察者の眼の移動に応じて光学的な歪みに応じた画像情報の補正を変更することにより、観察者の眼の動きの影響を大きく受けない画像表示装置及び画像表示システムを実現することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である画像表示装置の構成を示す。
図1において、1は画像表示装置を示す。この画像表示装置1は、画像供給装置100からの画像信号(画像情報)に基づいて変調された光束を2次元方向に走査する走査部2を有する。また、画像表示装置1には、走査部2により走査された光束の光路を射出瞳EPの位置にて交差させる、すなわち該光束を集光して射出瞳EPの位置(射出瞳位置、つまりは観察者の眼)に導く第1の光学手段としての接眼ミラー7を有する。
接眼ミラー7の射出瞳EPの位置又はその近傍には、観察者の眼Eの瞳孔Eaが配置される。さらに、画像表示装置1は、観察者の眼E(瞳孔Ea)の動きを検出するための瞳孔検出ユニット10と、上記走査部2を制御する制御部(制御手段)20とを有する。
制御部20には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置100が接続されており、画像表示装置1及び画像供給装置100により画像表示システムが構成される。制御部20は、画像供給装置100から入力された画像情報(映像信号)に基づいて、後述するビーム光源でのビーム変調動作や走査ユニットによる走査動作を制御する。なお、このことは、後述する他の実施例においても同様である。
走査部2において、3は画像情報に応じて変調された光束L1、すなわち画像情報を光として射出するビーム光源(出力手段)であり、4はビーム光源3から射出された光束を平行光束にするレンズである。5は平行光束を2次元方向に走査する走査手段としての走査ユニットであり、微小な走査ミラー5aを2次元方向に往復揺動させるMEMS(Micro Electro-Mechanical System)ミラーデバイスにより構成されている。
なお、それぞれ1次元方向に揺動する走査ミラーを有する走査ユニットを2つ用いて、該走査ミラーの揺動方向を互いに直交する方向に設定することで、光束を2次元方向に走査してもよい。
6は第1の反射手段としての可動平面ミラーであり、平面反射面である。
接眼ミラー7は、2つの焦点P1,P2を通る直線(図示せず)を長軸とする回転楕円体等の曲面体の一部により構成される曲面ミラーである。
接眼ミラー7の第1の焦点P1は、該接眼ミラー7の射出瞳EPに一致する。また、第2の焦点P2は、可動平面ミラー6に対して共役なP3の位置にある。該P3は、走査ユニット5の走査ミラー5aの位置に設定される。
ビーム光源3から射出された光束L1は、レンズ4で平行光束とされ、走査ユニット5に入射する。該光束は、走査ミラー5aで反射されるとともに2次元方向に走査される。そして、該走査された光束は、可動平面ミラー6で反射され、走査部2の透明窓部2aを透過して接眼ミラー7により反射されて、射出瞳EPに進む。
光束の光路は走査ユニット5の走査ミラー5aの角度の変化に応じて時間的に変化するが、すべての光路は射出瞳EPを通過する。つまり、接眼ミラー7は、走査される光束の光路を射出瞳EPで交差させる。レンズ4、走査ユニット5、可動平面ミラー6及び接眼ミラー7によって第1の光学手段が構成される。
前述したように、射出瞳EPには観察者の瞳孔Eaが配置されている。このため、走査光束は、観察者の網膜Eb(以下、単に眼又は瞳ともいう)に直接画像を描画する。L2,L3は画像を形成する瞳孔Eaへの入射光束を示す。この入射光束は、直径が1mm程度の太さであるため、観察者は、視力に関係なく画像を認識できる。
また、走査部2は、透明窓部2aとカバー2bとにより密閉構造となっており、ビーム光源3から可動平面ミラー6までの光学系を塵や埃から保護している。
瞳孔検出ユニット10は、赤外線等の不可視光を発光する2つのLED11と、該LED11からの光が照射された観察者の眼Eを撮像するカメラ12とにより構成されている。カメラ12により取得された眼Eの画像は、制御部20に送られる。
制御部20は、画像処理により、眼に関する情報としての瞳孔の位置及び瞳孔径の大きさ(以下、瞳孔位置及び瞳孔サイズという)のうち少なくとも一方を検出する。瞳孔検出ユニット10及び制御部20によって、第1の検出手段(第2の検出手段)が構成される。
瞳孔検出ユニット10は、接眼ミラー7の背面(反射面とは反対側の面)に設けられている。接眼ミラー7は、ビーム光源3からの可視光は反射するが、LED11のような不可視光である赤外光等は透過する特性を有する。このため、LED11からの不可視光は、接眼ミラー7を透過して観察者の眼Eに照射され、眼Eで反射されて接眼ミラー7を透過した不可視光がカメラ12により撮像される。
瞳孔検出ユニット10は、カバー10aと接眼ミラー7とで密閉される構造になっており、LED11及びカメラ12を塵や埃から保護している。
図2には、観察者の眼Eが右方向に回転した状態(視線が正面から右方向に移動した場合)を示している。瞳孔Eaへの入射光束L2、L3は、上述したように直径が1mm程度の太さである。これに対し、瞳孔径は4mm程度ある。したがって、図2のように瞳孔位置が変化すると、図1に示すP1で入射光束L2、L3の光路が交差する状態では、該入射光束L2、L3が瞳孔Eaから外れて画像がけられてしまう。
このため、本実施例では、瞳孔Eaの動きを瞳孔検出ユニット10のカメラ12による取得画像を画像処理することで検出する。そして、検出された瞳孔位置及び瞳孔サイズに基づいて、可動平面ミラー6を不図示のアクチュエータにより矢印A方向に回動(移動)させる。これにより、接眼ミラー7の第2の焦点P2がP6の位置に移動し、これに対応して第1の焦点P1は、P5の位置に移動する。すなわち、射出瞳EPがP1の位置からP5の位置に移動する。
さらに、可動平面ミラー6の回転に連動して、走査ミラー5aを含む走査ユニット5の全体が、ビーム光源3からの射出光束L1の走査ミラー5aへの入射位置を中心として矢印B方向に回動(移動)する。これにより、入射光束L2、L3はそれぞれL4、L5にシフトする。光束L2とL4及び光束L3とL5はそれぞれ、描画される画像のうち同一位置(同一画像位置)に向かう光束である。光束L4、L5は、接眼ミラー7から瞳孔Eaに入射する光束L2、L3が平行移動した光束である。
なお、ここにいう「平行」は完全な平行だけでなく、平行とみなせる範囲、すなわち画像の位置の移動が観察者によって認識されない範囲で平行から若干ずれている場合も含む。
なお、可動平面ミラー6に対する走査ユニット5の連動は、可動平面ミラー6の回動をギア等による機械的な連動機構で走査ユニット5に伝達して行ってもよいし、走査ユニット5の専用のアクチュエータを電気的に連動させて行ってもよい。
このように、観察者の瞳孔Eaの移動に追従して可動平面ミラー6を回動させることにより、移動後の瞳孔Eaに入射光束を導くことができ、けられのない画像を観察させることができる。さらに、走査ユニット5を回動させることにより、移動前後の瞳孔Eaへの入射光束を平行に維持することができる。つまり、瞳孔Eaへの入射角度を同じに維持できる。したがって、瞳孔Eaの移動による観察画像の位置ずれがほとんど生じない。
なお、可動平面ミラー6の回動によって接眼ミラー7の焦点(射出瞳)を移動させる場合において、接眼ミラー7の曲面が回転楕円体の一部であるときには、瞳孔Eaへの入射光束の光路は厳密には一点で交差しない。しかし、瞳孔Eaの最大移動量は8mm程度であり、これに対して接眼ミラー7の焦点P1、P2間の距離は100mm程度と大きいので、実用上は問題ない。
また、曲面ミラーとしての接眼ミラー7で反射させることで、画像に光学的な歪みが生じる。この歪みは、瞳孔Eaに追従するための可動平面ミラー6の回動や、瞳孔Eaへの光束の入射角度を一定にするための走査ユニット5の回動によっても生じる。
このため、本実施例では、これらの画像に現れる光学歪みを後述する表示制御部22に設けた歪み補正回路(補正手段)25によって、可動平面ミラー6(及び走査ユニット5)の回動位置に応じて電気的に補正する。言い換えれば、歪み補正回路25は、可動平面ミラー6、走査ユニット5及び接眼ミラー7を含む光学系(第2の光学手段)の光学特性に応じた画像情報の補正を、画像情報に対する画像処理により行う。この画像処理は、後述するように、検出された瞳孔位置(瞳孔サイズを含めてもよい)に基づいて行う。したがって、観察者は、その瞳孔位置(及び瞳孔サイズ)にかかわらず、歪みの少ない画像を観察することができる。
一方、瞳孔Eaに向かう光束を射出瞳EPで交差させるよう集光する光学系が、本実施例では、観察者の眼Eに向かって凹面である接眼ミラー7のみで構成されている。これにより、眼Eに対して接眼ミラー7、つまりは画像表示装置1を近づけることが可能になる。これにより、小型で広画角の画像表示装置1を実現できる。
図3には、制御部20の構成を示す。制御部20は、演算処理部21と表示制御部22と瞳孔追従制御部26とから構成される。
演算処理部21は、CPU(中央演算回路)とインターフェースを含むICとその周辺回路とから構成される。
表示制御部22は、MEMSミラー(走査ユニット)駆動制御部23とビーム光源駆動制御部24とから構成される。
MEMSミラー駆動制御部23は、演算処理部21からの指令に応じて、走査ユニット5における走査ミラー5aの揺動タイミングや揺動角度を制御する。
ビーム光源駆動制御部24は、画像信号(画像情報)31に基づいてビーム光源3を変調する。また、ビーム光源駆動制御部24は、可動平面ミラー6や走査ユニット5の回動により画像に生じる光学的な歪みを電気的に補正する歪み補正回路25を含んでいる。歪み補正回路25は、上記光学的歪みとは反対方向の歪みが生じるようにビーム光源3の変調動作を制御する。
瞳孔追従制御部26は、瞳孔検出部27と可動平面ミラー6の回動を制御する平面ミラー駆動制御部28とから構成されている。可動平面ミラー6の回動が制御されることにより、走査ユニット5もこれに連動して回動が制御されることになる。
瞳孔検出部27は、瞳孔検出ユニット10のLED11の発光を制御するとともに、カメラ12による取得画像の画像処理により瞳孔位置及び瞳孔サイズを演算する。
平面ミラー駆動制御部28は、瞳孔検出部27で演算された瞳孔位置に基づいて可動平面ミラー6の回動を制御する。走査ユニット5は、該可動平面ミラー6の回動に連動して回動する。
また、平面ミラー駆動制御部28は、可動平面ミラー6の回動位置を検出するエンコーダ29を含む。エンコーダ29により検出された可動平面ミラー6の回動位置は演算処理部21に送られる。演算処理部21は、可動平面ミラー6の回動位置の検出結果に基づいて、表示制御部22(MEMSミラー駆動制御部23や歪み補正回路25を含むビーム光源駆動制御部24)の動作を制御する。
次に、観察者の眼(瞳孔)が移動可能な領域を複数の瞳孔領域に分割する方法について説明する。
図13には、観察者の瞳を正面から見た状態を表している。1301は、通常状態での瞳孔を表している。通常状態では、瞳孔径は約4mmである。1302は、瞳孔への入射光束の大きさを表している。本実施例で説明する装置においては、瞳孔への入射光束の直径は約1mmである。観察者の眼が動くと、瞳孔の位置と入射光束の相対位置が変化する。図13では、分かり易くするために、瞳孔の位置を固定した状態で示している。観察者が眼を動かしたときに観察者の瞳孔への入射光束は、1303,1304に示すように初期の瞳孔位置に対して相対的にずれる。
しかしながら、図に示すように、入射光束が瞳孔の中心からずれていていも、入射光束の全てが瞳孔の中に入っている1303のような状態では、観察者の眼には全画像が描画される。しかし、入射光束の一部でも瞳孔の中からはみ出してしまう1304のような状態では、光束がけられて光量が減り、画像は暗くなる。更に、1305に示すように瞳孔から光束が完全に外れると、画像は見えなくなってしまう。
次に、図14及び図15を用いて、瞳孔領域を複数の領域に分割する方法について説明する。1401は、初期状態の観察者の瞳孔である。1402は初期状態での観察者の瞳への入射光束を表す。設定手段としての制御部20は、観察者の初期状態の瞳孔に対して、入射光束1402がその中心に位置するように可動平面ミラー6及び走査ユニット5の位置を設定する。
制御部20は、図14に示すように、観察者の初期状態(所定状態)での瞳孔位置を中心として、左右上下斜めの8方向に瞳孔領域を設定する。このとき、制御部20は、瞳への入射光束1402の全領域が必ずいずれかの瞳孔領域に入るように、互いに隣り合う瞳孔領域に重なり部分が生じるように各瞳孔領域を設定する。
また、観察者の眼に入る光が多くなり、瞳孔径が2mmと小さくなった場合には、図15に示すように、制御部20は、各瞳孔領域を瞳孔径に合わせて設定する。
なお、図14及び図15では、初期状態での瞳孔位置に対応する瞳孔領域を含む9つの瞳孔領域を示しているが。初期状態での瞳孔位置を中心として、眼の可動域全体に瞳孔領域を分割することも可能である。
次に、図16のフローチャートを用いて、制御部20によって行われる、観察者の眼の動きに追従して観察者の眼に画像を描画する処理(方法)について説明する。この処理は、コンピュータプログラムに従って実行される。
最初に、制御部20は、瞳孔検出部27に、観察者の初期状態での瞳孔位置及び瞳孔サイズを検出させる(ステップ〈以下Sと記す〉101)。次に、制御部20は、検出された瞳孔位置及び瞳孔サイズに応じて、検出した瞳孔位置を中心に観察者の瞳孔領域を図14及び図15に示すように設定する(S102)。
次に、制御部20は、走査部2から出力されて観察者の眼に向かう光束が観察者の瞳孔の中心に入射するように可動平面ミラー6及び走査ユニット5を回動させる(S103)。
次に、制御部20は、走査部2に観察者の眼に画像を描画させる(S104)。本実施例では、観察者の瞳に画像を描画する周期は1/60秒である。すなわち、60Hzで描画される画像が更新される。
次に、制御部20は、瞳孔検出部27に、観察者の瞳孔位置及び瞳孔サイズを検出させる(S105)。観察者の瞳孔位置及び瞳孔サイズに変化がないとき又は瞳孔位置及び瞳孔サイズに変化があっても入射光束の全てが観察者の瞳孔に入射する状態であるときには、走査部2に観察者の眼に画像を描画させる(S104)。
図18には、瞳孔と入射光束との関係を示している。1801は、S102で設定された観察者の瞳孔領域(瞳孔位置)であり、第1の領域に相当する。1802はS103で可動平面ミラー6及び走査ユニット5を回動させることにより設定された入射光束である。1803,1804はS105で検出された瞳孔領域(瞳孔位置)である。瞳孔領域 1801,1803,1804を示す円の大きさは、瞳孔サイズを示す。
図18に示すように、瞳孔領域が1801から1803,1804に変化しても、入射光束1802の全光束が瞳孔領域1803,1804内に収まっているので、走査部2により観察者の眼に画像を描画することが可能である。
また、瞳孔検出部27により瞳孔位置及び瞳孔サイズが変化して入射光束の少なくとも一部が瞳孔に入射しないことが検出されたときには、検出された瞳孔位置及び瞳孔サイズに応じて、検出された瞳孔位置を中心に瞳孔領域を再設定する(S106)。瞳孔領域の再設定も、図14及び図15に示すように行われる。
図19には、図18と同様に、瞳孔と入射光束との関係を示している。1801,1802はそれぞれ、図18にも示したように、S102で設定された観察者の瞳孔領域、及びS103で可動平面ミラー6及び走査ユニット5を回動させることにより設定された入射光束である。1901,1902はS105で検出された瞳孔位置及び瞳孔サイズ(つまりは初期状態とは異なる瞳孔領域〈第2の領域〉)を示している。
図19に示すように、瞳孔領域が1801から1901,1902に示す位置に変化すると、入射光束1802の全光束が瞳孔領域1901,1902内に収まりきらなくなる。そこで、制御部20は、走査部2から出力されて観察者の眼に向かう光束が瞳孔の中心に入射するように、可動平面ミラー6及び走査ユニット5を回動させ(S103)、走査部2に観察者の眼に画像を描画させる(S104)。以下、上記動作を繰り返す。
次に、図10、11及び17を用いて、観察者の眼(瞳孔)の動きに追従して光学的歪みも補正する場合について説明する。
図10には、接眼ミラー7に走査ユニット5により走査される光束の領域を表す。1001は、観察者の眼が正面を向いているときに、走査ユニット5により接眼ミラー7に光束が走査される領域を表している。1002は、観察者の眼が移動したときに、瞳孔検出部27の検出結果に応じて可動平面ミラー6及び走査ユニット5が回動した後に走査ユニット5により接眼ミラー7上で光束が走査される領域を表している。
図11には、接眼ミラー7で反射された光束によって観察者の瞳に描画される画像の歪みを表す。a1,b1,c1,d1は、図10における画像の頂点a1,b1,c1,d1に対応する。
図11(a)には、図10に示す領域1001にて光束が走査されて画像が観察者の瞳に描画されるときに、格子画像をそのまま描画するように光束を走査した場合には、接眼ミラー7の形状によって、歪んだ格子画像が描画されることを示している。同様に、図11(b)は、図10に示す領域1002にて光束が走査されて画像が観察者の瞳に描画されるときに、歪んだ格子画像が描画されることを示している。
図12は、歪み補正回路25において用いられる光学的な歪みを補正するための歪み補正データテーブル(以下、補正テーブルという)を形状として表したものである。図12(a)は、図10に示す領域1001にて光束が走査されて画像が観察者の瞳に描画されるときに用いられる補正テーブルである。図12(b)は、図10に示す領域1002にて光束が走査されて画像が観察者の瞳に描画されたときに用いられる補正テーブルである。
観察者が正面を向いているときは、走査部2により走査される画像が、歪み補正回路25において予め図12(a)に示す補正テーブルを用いて、同図に示す形状に補正される。これにより、観察者の瞳に描画される画像では、図11(a)に示す接眼ミラー7の歪み形状は相殺される。また、観察者の眼の移動に追従して走査部2から出力される光束が図11の領域1002にて走査されるときには、走査部2によって走査される画像が、歪み補正回路25によって予め図12(b)に示す補正テーブルにより同図に示す形状に補正される。これにより、観察者の瞳に描画される画像では、図11(b)に示す接眼ミラー7の歪み形状が相殺される。
このように、歪み補正回路25は、瞳孔検出部27で検出される観察者の瞳孔位置に応じた補正テーブルを瞳孔位置ごとに持つ。そして、瞳孔検出部27で検出された瞳孔位置に応じて使用する補正テーブルを切り替えて、観察者の瞳に描画される画像を補正する。つまり、歪み補正回路25は、光学系の光学特性に応じて画像情報を補正するために、該画像情報に対して、瞳孔検出部27で検出された眼に関する情報である瞳孔位置に基づく画像処理を行う。そして、その補正は、瞳孔位置に応じて異なる補正テーブルを用いる異なる画像処理である。
具体的には、本装置を使用する場合、観察者の瞳に入射される光量は限られているため、観察者の瞳孔径が2mm以下になることはない。そのため、観察者の瞳の可動領域全体を2mm角の格子に分割し、領域毎に補正テーブルを有し、検出された瞳孔位置に一番近い領域に対応した補正テーブルを選択する。
なお、ここでは、補正テーブルを瞳孔位置ごとに持つ方式について説明したが、瞳孔位置に応じて演算式により画像を補正することも可能である。
図17には、制御部20によって行われる、光学系の歪みに応じた画像の補正を行った上で観察者の眼の動きに追従して該眼に画像を描画する処理(方法)について説明する。この処理も、コンピュータプログラムに従って行われる。
最初に、制御部20は、瞳孔検出部27に観察者の初期状態での瞳孔位置及び瞳孔サイズを検出させ(S201)、検出された瞳孔位置及び瞳孔サイズに応じて、検出された瞳孔位置を中心に瞳孔領域を図14及び図15に示すように設定する(S202)。
次に、制御部20は、走査部2から出力されて観察者の眼に向かう光束が、観察者の瞳孔の中心に入射するように可動平面ミラー6及び走査ユニット5を回動させる(S203)。
次に、制御部20は、S203で可動平面ミラー6とともに回動した後の走査ユニット5によって接眼ミラー7上で光束が走査される領域に応じた補正テーブルを歪み補正回路25に設定する(S204)。
次に、制御部20は、S204で設定された補正テーブルで補正された画像を、走査部2に観察者の眼に描画させる(S205)。本実施例では、画像を描画する周期は1/60秒である。すなわち、60Hzで描画される画像が更新される。
次に、制御部20は、瞳孔検出部27に観察者の瞳孔位置及び瞳孔サイズを検出させる(S206)。図18にて説明したように、瞳孔位置及び瞳孔サイズに変化がないとき又は瞳孔位置及び瞳孔サイズに変化があっても光束の全てが観察者の瞳孔に入射する状態であるときには、走査部2に観察者の眼に画像を描画させる(S205)。
また、制御部20は、瞳孔検出部27によって、図19にて説明したように、観察者の瞳孔位置及び瞳孔サイズに変化があり、入射光束の少なくとも一部が観察者の瞳孔に入射しない状態が検出されたときには、瞳孔領域を再設定する(S207)。瞳孔領域の再設定は、検出された瞳孔位置及び瞳孔サイズに応じて、検出された瞳孔位置を中心に、図14及び図15に示すように行われる。
次に、制御部20は、走査部2から出力されて観察者の眼に向かう光束が観察者の瞳孔の中心に入射するように、可動平面ミラー6及び走査ユニット5を回動させる(S203)。さらに、制御部20は、S203で可動平面ミラー6とともに回動された後の走査ユニット5によって接眼ミラー7上で光束が走査される領域に応じた補正テーブルを歪み補正回路25に設定する(S204)。
そして、制御部20は、S204で設定した補正テーブルにより補正された画像を、走査部2に観察者の眼に描画させる(S205)。以下、上記動作を繰り返す。
なお、瞳孔検出部27により瞳孔位置及び瞳孔サイズを検出する工程(S105,S206)においては、観察者が瞬きで眼を閉じたとき等、観察者の瞳孔位置及び瞳孔サイズを検出できない場合に、瞳孔位置及び瞳孔サイズが変化していないと判断してもよい。
また、本実施例では、瞳孔位置及び瞳孔サイズが変化した場合に観察者の眼の可動領域を複数の瞳孔領域に分割し直す方法について説明した。しかし、観察者の眼の可動領域全体を予め複数の瞳孔領域で分割しておき、瞳孔サイズが変化しない限り該複数の瞳孔領域をそのまま使用してもよい。
図4には、本発明の実施例2である画像表示装置1′の構成を示す。上述した実施例1では、瞳孔Eaへの光束の入射角を一定に維持しながら瞳孔Eaの移動に追従するために走査ユニット5を回動させた。これに対し、本実施例では、走査ユニット5を回動させる代わりに走査部2′内に設けられた平面反射面である第1の可動平面ミラー(第2の反射手段)13を移動させる。
なお、本実施例において、実施例1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付す。但し、可動平面ミラー6は、本実施例では、第2の可動平面ミラー(第3の反射手段)6と称する。第1の可動平面ミラー13及び第2の可動平面ミラー6は、走査ユニットまた、図示しないが、本実施例でも、実施例1で説明した制御部20に相当する制御部が設けられている。
また、本実施例においては、観察者の瞳孔を検出し、検出結果に応じて可動平面ミラーを移動させる動作フローに関しては、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
図4において、ビーム光源3からの光束L1は、固定平面ミラー14と第1の可動平面ミラー13で反射されて走査ユニット5に入射する。固定平面ミラー14は、図中の向きに配置されたビーム光源3からの光束L1を第1の可動平面ミラー13にスムーズに導くために設けられたものであり、ビーム光源3の向きを変えることで省くことが可能である。
走査ユニット5で走査された光束は、第2の可動平面ミラー6を介して接眼ミラー7に入射し、ここで反射されて射出瞳EPに向かう。光束の光路は走査ユニット5の走査ミラー5aの角度の変化に応じて時間的に変化するが、すべての光路は射出瞳EPで交差する。
そして、射出瞳EPの位置に瞳孔Eaを配置した観察者は、網膜に画像が描画されることで、該画像を観察することができる。
本実施例でも、実施例1と同様に、瞳孔Eaの移動に追従するように、上述した制御部によって、第2の可動平面ミラー6は矢印A方向に回動される。また、第2の可動平面ミラー6に連動して、第1の可動平面ミラー13がP7の位置からP8の位置に回動しながら移動する。これにより、走査ユニット5の走査ミラー5aへの入射位置を変えることなく入射角を変えることができる。すなわち、走査ユニット5を回動させた状態と等価な状態を作り出すことができる。
したがって、本実施例でも、瞳孔Eaの移動前の入射光束L2、L3(つまりは射出瞳EPの位置)を瞳孔Eaの移動に伴って移動させて、移動後の瞳孔Eaに対して入射光束L4、L5をけられなく導くことができる。しかも、走査ユニット5を回動させたことと等価な作用により、移動前後の瞳孔Eaへの入射光束を平行に維持することができる。つまり、瞳孔Eaへの入射角度を同じに維持できる。したがって、瞳孔Eaの移動による観
察画像の位置ずれがほとんど生じない。
上述したように、本実施例では、第1の可動平面ミラー13の回動及び移動によって、走査ユニット5を回動させることと同じ作用を得ている。このことにより、走査ミラー5a以外にもこれを保持する枠部や走査ミラー5aを揺動駆動する電磁駆動回路等、様々な付加構成を有する走査ユニット5を直接移動させるよりも、駆動負荷や駆動に必要なスペースを小さくすることができる。したがって、画像表示装置の小型化に有利である。
図5には、本発明の実施例3である画像表示装置1″の構成を示す。上述した実施例1では、瞳孔Eaへの光束の入射角を一定に維持しながら瞳孔Eaの移動に追従するために、走査ユニット5を回動させたが、本実施例では、走査ユニット5を回動させる代わりに画像の描画タイミングを制御する。すなわち、走査部2″内のビーム光源3の発光タイミングを制御する。
なお、本実施例において、実施例1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付す。また、ビーム光源3から観察者の眼Eに導かれる光束の光路は、実施例1と同様である。また、図示しないが、本実施例でも、実施例1で説明した制御部20に相当する制御部が設けられている。
また、本実施例においても、観察者の瞳孔を検出し、検出結果に応じて可動平面ミラー6を移動させる。この動作フローに関しては、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
本実施例において、瞳孔EaがP1の位置からP5の位置に移動すると、上述した制御部によって、可動平面ミラー6は矢印A方向に回動される。これにより、光束の集光位置(光束の光路の交差位置)を瞳孔Eaの動きに追従させることができる。
このとき、瞳孔Eaへの入射光束L2、L3の瞳孔Eaに対する入射角を変えずに該光束L2、L3を平行移動させて光束L4、L5とする。このために、本実施例では、走査ユニット5から射出される光束L6が光束L8に、光束L7が光束L9になるように、走査ミラー5aの揺動(動作)に対するビーム光源3の発光タイミングを制御する。
本実施例でも、瞳孔Eaの移動前の入射光束L2、L3(つまりは射出瞳EPの位置)を瞳孔Eaの移動に伴って移動させて、移動後の瞳孔Eaに対して入射光束L4、L5をけられなく導くことができる。しかも、ビーム光源3の発光タイミングを制御によって走査ユニット5を回動させたことと等価な作用を得て、移動前後の瞳孔Eaへの入射光束を平行に維持することができる。つまり、瞳孔Eaへの入射角度を同じに維持できる。したがって、瞳孔Eaの移動による観察画像の位置ずれがほとんど生じない。
本実施例では、実施例1、2に比べて走査ミラー5aの揺動角度を大きくする必要が有る。しかし、従来のように、表示パネル上で画像表示位置を変化させるために表示パネルのサイズを増加させる場合に比べて、装置の大型化につながらず、かつコスト的にも有利である。
なお、上記実施例1〜3で説明した可動平面ミラー6、走査ユニット5、可動平面ミラー13は、瞳孔検出部27の検出結果に応じて、2次元方向に回動することも可能である。
上記実施例1〜3では、ビーム光源3から射出された光束を走査ユニット5で走査することにより、観察者の瞳に画像描画する方法について説明した。実施例4では、液晶パネルのような表示デバイス(出力手段)を用いた表示装置において本提案を説明する。実施例1と同じ構成要素には実施例1と同符号を付して、説明は省略する。
図20には、図示しない光源により液晶パネル85に描画された画像が、レンズ84を介して観察者の眼81に入射する様子を示している。82,83は観察者の瞳である。実線86は、観察者の瞳が82の位置にある場合に液晶パネル85からの光がレンズ84を介して瞳82に入射する状態を示している。点線87は、観察者の瞳が83の位置にある場合に液晶パネル85からの光がレンズ84を介して瞳83に入射する状態を示している。
図8にも示したように、観察者の瞳位置により、液晶パネル85に描画された画像が観察者の瞳に入射する光路が変わる。
11は瞳孔検出ユニット10(図20では図示を省略している)を構成する、赤外線等の不可視光を発光するLEDである。12は、LED11からの光が照射された観察者の眼81を撮像するカメラである。カメラ12により取得された眼の画像は、制御部20に送られる。制御部20は、画像処理により瞳孔位置及び瞳孔サイズを検出する。
図21には、レンズ84によって画像に生ずる光学的な歪みと、歪み補正回路25において用いられる該光学歪みを補正するための補正データテーブル(補正テーブル)をそれぞれ形状として示している。
図21(a)は、液晶パネル85に描画された画像が実線86で示す光路を経て観察者の瞳に導かれる場合の光学歪み形状を示す。図21(b)は、液晶パネル85に描画された画像が点線87で示す光路を経て観察者の瞳に導かれる場合の光学歪み形状を示している。図21(a),(b)に示すように、観察者の瞳の位置により、画像に現れるレンズ84の光学歪みの形状が変わる。
図21(c)は、図21(a)に示す光学歪みに対応する補正テーブルを示している。また、図21(d)は、図21(b)に示す光学歪みに対応する補正テーブルを示している。
観察者の瞳が82の位置にあるときは、液晶パネル85に描画される画像は、歪み補正回路25によって予め図21(c)に示す形状に補正される。これにより、観察者の瞳に提示される画像では、図21(a)に示すような光学歪みは相殺される。また、観察者の瞳が83の位置にあるときも、液晶パネル85に描画される画像は、歪み補正回路25で予め図21(d)に示す形状に補正される。これにより、観察者の瞳に描画される画像では、図21(b)に示すような光学歪みは相殺される。
このように、歪み補正回路25では、瞳孔検出部27で検出される観察者の瞳孔位置に応じた補正テーブルを瞳孔位置(瞳孔領域)ごとに持ち、瞳孔検出部27で検出された瞳孔位置に応じて補正テーブルを切り替えて液晶パネル85に描画される画像を補正する。
なお、ここでは、補正テーブルを瞳孔位置ごとに持っている方式について説明したが、瞳孔位置に応じて演算式により画像を補正することも可能である。
図23は、観察者の眼(瞳孔)が移動可能な領域をa〜iの9つの領域に分割した状態を示す図である。光学歪みの形状は図21に示したように光路によって異なるが、近接する領域ではあまり変化がない。そこで、本実施例では、観察者の瞳孔の中心位置を不図示の瞳孔検出ユニット10で検出し、瞳孔の中心位置が属する9つの領域に応じて補正テーブルを切り替える方法について、図22のフローチャートを用いて説明する。
最初に、制御部20は、観察者の初期状態で瞳孔の中心位置を検出し(S301)、図23に示した領域a〜iのうち検出された瞳孔の中心位置が属する瞳孔領域を決定する(S302)。
次に、制御部20は、S302で決定した瞳孔領域に対応した補正テーブルを歪み補正回路25に設定する(S303)。
次に、制御部20は、S303で設定した補正テーブルにより補正された画像を、液晶パネル85に描画する(S304)。本実施例では、液晶パネル85に画像を描画する周期は、1/60秒である。すなわち、60Hzで描画される画像が更新される。
次に、制御部20は、瞳孔検出部27に観察者の瞳孔の中心位置を検出させ(S305)、瞳孔の中心位置がS303で設定された瞳孔領域に属したままである場合には、液晶パネル85に画像を描画する(S304)。
一方、検出された瞳孔の中心位置がS303で設定された瞳孔領域から外れたときには、その検出された瞳孔の中心位置が属する瞳孔領域を再決定する(S306)。
次に、制御部20は、S306で再決定した瞳孔領域に対応した補正テーブルを歪み補正回路25に設定する(S303)。次に、S303で設定した補正テーブルで補正された画像を、液晶パネル85に描画する(S304)。以下、上記動作を繰り返す。
なお、本実施例では、瞳孔検出部27により瞳孔の中心位置を検出する工程(S305)においては、観察者が瞬きで眼を閉じたとき等、瞳孔の中心位置を検出できない場合に、該中心位置が変化していないと判断してもよい。
次に、本発明の実施例5について説明する。実施例5では、観察者の瞳孔の動き(眼に関する情報)を検出してから、光学歪みが補正された画像情報が観察者の眼に光として導かれるまでの遅延時間(タイムラグ)による不都合を解消する方法について説明する。
上記実施例1〜4では、観察者の瞳孔位置を検出した後、その検出結果に応じて可動平面ミラーを回動させたり補正テーブルを変更したりした上で、補正テーブルを用いて画像処理(補正)した画像を、観察者の瞳又は液晶パネルに描画している。このため、これらの処理にはある程度の時間を要する。この時間が、観察者の瞳孔の動き検出したときから画像が観察されるまでの遅延時間となる。
上記実施例1〜4では、観察者の瞳によって観察される画像の更新描画周期は1/60秒であり、これが遅延時間tとなる。
そこで、本実施例では、観察者の瞳孔の動きを検出してから、歪み補正回路25で補正された画像(画像情報)が観察者の眼に光として導かれるまでの時間内に変化する該瞳孔の動きを算出する。具体的には、瞳追従制御部26において瞳孔位置を検出する際に、過去の瞳孔位置から公知の手法を用いて瞳孔の移動速度(ベクトル)を算出し、遅延時間t後の瞳孔位置を予測する。
そして、該予測結果に基づいて、走査ユニット5や可動平面ミラー6(又は可動平面ミラー6,13)を回動させたり補正テーブルを変更したりすることで、遅延時間の影響をあまり受けずに歪みの少ない画像を観察者に提示することが可能となる。
また、上記のように瞳孔位置の予測を行う上では、画像の更新描画周期である1/60秒よりも短い周期、例えば1/240で瞳孔位置を検出することにより、遅延時間t後の瞳孔位置の予測精度を上げることも可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
本発明の実施例1である画像表示装置の構成を示す図。 実施例1の画像表示装置における瞳孔の移動と光束の移動との関係を示す図。 実施例1の画像表示装置における制御部の構成を示すブロック図。 本発明の実施例2である画像表示装置の構成を示す図。 本発明の実施例3である画像表示装置の構成を示す図。 従来の画像表示装置の説明図。 従来の他の画像表示装置の説明図。 従来のさらに別の画像表示装置の説明図。 実施例1におけるレンズによる光学歪みを説明する図。 走査ユニットにより接眼ミラー上にて走査される光束の領域を表す図。 観察者に提示される画像の歪みを示す図。 光学的な歪みを補正するための歪み補正テーブルを説明する図。 観察者の瞳を正面から見た状態を表す図。 瞳孔領域を複数の領域に分割する方法を説明する図。 瞳孔領域を複数の領域に分割する方法を説明する図。 実施例1での動作を説明するフローチャート。 実施例1での別の動作を説明するフローチャート。 瞳孔と入射光束の状態を示した図。 瞳孔と入射光束の状態を示した図。 本発明の実施例4である画像表示装置の構成を示す図。 実施例4における光学的な歪みを補正するための歪み補正テーブルを説明する図。 実施例4での動作を説明するフローチャート。 実施例4での瞳孔領域を示す図。
符号の説明
1,1′,1″ 画像表示装置
2,2′,2″ 走査部
3 ビーム光源
5 走査ユニット
5a 走査ミラー
6,13 可動平面ミラー
7 接眼ミラー
10 瞳孔検出ユニット
11 LED
12 カメラ
EP 射出瞳
E 眼
Ea 瞳孔

Claims (34)

  1. 光源と、
    該光源からの光束を走査する走査手段と、
    前記走査手段からの光束を反射する第1の反射手段と、
    前記第1の反射手段からの光束を観察者の眼に導く第1の光学手段とを有し、
    前記走査手段により走査される光束の光路が前記第1の光学手段の射出瞳位置で交差し、
    前記走査手段と前記第1の反射手段をそれぞれ移動させることにより、同一画像位置に向かう光束の光路を移動させて前記光束の光路が交差する位置を移動させることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記走査手段と前記第1の反射手段はそれぞれ回動することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第1の反射手段は、平面反射面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
  4. 前記観察者の眼の動きを検出する第1の検出手段と、
    該第1の検出手段による検出結果に応じて前記走査手段と前記第1の反射手段を移動させる制御手段とを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  5. 前記観察者の眼が移動可能な領域において、第1の領域と第2の領域とを設定する設定手段を有し、
    前記第1の検出手段により前記観察者の眼が前記第1の領域から前記第2の領域に移動したことが検出された場合に、前記制御手段は、前記走査手段と前記第1の反射手段とを移動させることを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記第1の領域は、前記観察者の所定状態における瞳孔領域であることを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記第2の領域は、前記観察者の所定状態における瞳孔領域とは異なる領域であることを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  8. 光源と、
    該光源からの光束を走査する走査手段と、
    前記光源から前記走査手段に向かう光束と前記走査手段からの光束のうち少なくとも一方を反射する第2の反射手段および第3の反射手段と、
    前記第3の反射手段からの光束を観察者の眼に導く第1の光学手段とを有し、
    前記走査手段により走査される光束の光路が前記第1の光学手段の射出瞳位置で交差し、
    前記第2及び第3の反射手段をそれぞれ移動させることにより、同一画像位置に向かう光束の光路を移動させて前記光束の光路が交差する位置を移動させることを特徴とする画像表示装置。
  9. 前記第2及び第3の反射手段は連動して移動することを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 前記第2及び第3の反射手段は、平面反射面であることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像表示装置。
  11. 前記観察者の眼の動きを検出する第1の検出手段と、
    該第1の検出手段による検出結果に応じて前記第2及び第3の反射手段を移動させる制御手段と
    を有することを特徴とする請求項8から10のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  12. 前記観察者の眼が移動可能な領域において、第1の領域と第2の領域とを設定する設定手段を有し、
    前記第1の検出手段により前記観察者の眼が前記第1の領域から前記第2の領域に移動したことが検出された場合に、前記制御手段は、前記第2及び第3の反射手段を移動させることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
  13. 前記第1の領域は、前記観察者の所定状態における瞳孔領域であることを特徴とする請求項12に記載の画像表示装置。
  14. 前記第2の領域は、前記観察者の所定状態における瞳孔領域とは異なる領域であることを特徴とする請求項12に記載の画像表示装置。
  15. 光源と、
    該光源からの光束を走査する走査手段と、
    前記走査手段からの光束を反射する第1の反射手段と、
    該第1の反射手段からの光束を観察者の眼に導く第1の光学手段とを有し、
    前記第1の反射手段により走査される光束の光路が前記第1の光学手段の射出瞳位置で交差し、
    前記走査手段の動作に対する前記光源の発光タイミングを変化させるとともに前記第1の反射手段を移動させることにより、同一画像位置に向かう光束の光路を移動させて前記光束の光路が交差する位置を移動させることを特徴とする画像表示装置。
  16. 前記第1の反射手段は回動することを特徴とする請求項15に記載の画像表示装置。
  17. 前記第1の反射手段は、平面反射面であることを特徴とする請求項15又は16に記載の画像表示装置。
  18. 前記観察者の眼の動きを検出する第1の検出手段と、
    該第1の検出手段による検出結果に応じて、前記走査手段の動作に対する前記光源の発光タイミングを変化させるとともに前記第1の反射手段を移動させる制御手段とを有することを特徴とする請求項15から17のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  19. 前記観察者の眼が移動可能な領域において、第1の領域と第2の領域とを設定する設定手段を有し、
    前記第1の検出手段により前記観察者の眼が前記第1の領域から前記第2の領域に移動したことが検出された場合に、前記制御手段は、前記走査手段の発光タイミングを変化させること及び前記第1の反射手段を移動させることのうち少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項18に記載の画像表示装置。
  20. 前記第1の領域は、前記観察者の所定状態における瞳孔領域であることを特徴とする請求項19に記載の画像表示装置。
  21. 前記第2の領域は、前記観察者の所定状態における瞳孔領域とは異なる領域であることを特徴とする請求項19に記載の画像表示装置。
  22. 請求項1から21のいずれか1つに記載の画像表示装置と、
    該画像表示装置に画像情報を供給する画像供給装置とを有することを特徴とする画像表
    示システム。
  23. 画像情報を光として出力する出力手段と、
    前記出力手段から出力される光を観察者の眼に導く第2の光学手段と、
    前記観察者の眼に関する情報を検出する第2の検出手段と、
    前記第2の光学手段の光学特性に応じて前記画像情報を補正するために、該画像情報に対して、前記第2の検出手段により検出された前記眼に関する情報に基づく画像処理を行う補正手段とを有することを特徴とする画像表示装置。
  24. 前記第2の検出手段は、前記観察者の眼の位置と大きさのうち少なくとも一方を検出することを特徴とする請求項23に記載の画像表示装置。
  25. 前記観察者の眼が移動可能な領域において、第1の領域と第2の領域とを設定する設定手段を有し、
    前記第2の検出手段は、前記観察者の眼の位置を検出し、
    前記補正手段は、前記第2の検出手段により前記観察者の眼が前記第1の領域に位置することが検出された場合と前記第2の領域に位置していることが検出された場合とで異なる前記画像処理を行うことを特徴とする請求項23に記載の画像表示装置。
  26. 前記第2の光学手段は、前記第2の検出手段により前記観察者の眼が前記第1の領域から前記第2の領域に移動したことが検出された場合は、前記出力手段から出力される光の光路を変更することを特徴とする請求項25に記載の画像表示装置。
  27. 前記第2の光学手段は射出瞳を有し、
    前記第2の検出手段により前記観察者の眼が前記第1の領域から前記第2の領域に移動したことが検出された場合は、該検出結果に応じて前記射出瞳の位置を変更することを特徴とする請求項26に記載の画像表示装置。
  28. 前記出力手段は、光を出力するタイミングを変更する手段を有し、
    前記検出手段により前記観察者の眼が前記第1の領域から第2の領域に移動したと検出された場合は、前記出力手段から光を出力するタイミングと前記出力手段から出力される光の光路のうち少なくとも一方を変更することを特徴とする請求項25に記載の画像表示装置。
  29. 前記検出手段は、前記観察者の眼の位置と瞳孔径の大きさとを検出することを特徴とする請求項25に記載の画像表示装置。
  30. 前記第1の領域は、前記観察者の所定状態における瞳孔領域であることを特徴とする請求項25に記載の画像表示装置。
  31. 前記第2の領域は、前記観察者の所定状態における瞳孔領域とは異なる領域であることを特徴とする請求項25に記載の画像表示装置。
  32. 前記検出手段は、前記観察者の眼に関する情報を検出してから、前記補正手段で補正された前記画像情報が前記観察者の眼に光として導かれるまでの時間内に変化する該眼に関する情報を算出し、
    前記補正手段は、該算出された情報に基づく前記画像処理を行うこと特徴とする請求項23から25のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  33. 請求項23から32のいずれか1つに記載の画像表示装置と、
    該画像表示装置に画像情報を供給する画像供給装置とを有することを特徴とする画像表示システム。
  34. 出力手段に画像情報を光として出力し、該出力された光を光学手段により観察者の眼に導く画像表示方法であって、
    前記観察者の眼に関する情報を検出する工程と、
    前記光学手段の光学特性に応じて前記画像情報を補正するために、該画像情報に対して、前記検出手段により検出された前記眼に関する情報に基づく画像処理を行う工程とを有することを特徴とする画像表示方法。
JP2008264060A 2008-10-10 2008-10-10 画像表示装置及び画像表示システム Pending JP2010091944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008264060A JP2010091944A (ja) 2008-10-10 2008-10-10 画像表示装置及び画像表示システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008264060A JP2010091944A (ja) 2008-10-10 2008-10-10 画像表示装置及び画像表示システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010091944A true JP2010091944A (ja) 2010-04-22

Family

ID=42254701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008264060A Pending JP2010091944A (ja) 2008-10-10 2008-10-10 画像表示装置及び画像表示システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010091944A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103837987A (zh) * 2012-11-19 2014-06-04 精工爱普生株式会社 虚像显示装置
JP2015111231A (ja) * 2013-05-31 2015-06-18 株式会社Qdレーザ 画像投影装置及び投射装置
JP2016038484A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置及び方法
JP2017515161A (ja) * 2014-03-03 2017-06-08 アイウェイ ビジョン エルティーディー. 目用投影システム
JP2018507442A (ja) * 2015-02-17 2018-03-15 サルミック ラブス インコーポレイテッド ウェアラブルヘッドアップディスプレイにおけるアイボックス拡張のためのシステム、機器、及び方法
KR20180048868A (ko) * 2015-09-02 2018-05-10 아이웨이 비전 엘티디. 눈 프로젝션 시스템 및 방법
US11054639B2 (en) 2014-03-03 2021-07-06 Eyeway Vision Ltd. Eye projection system
US12066624B2 (en) 2020-01-06 2024-08-20 Eyeway Vision Ltd. Eye tracking device and method thereof

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05210069A (ja) * 1991-07-19 1993-08-20 Seiko Epson Corp 光学装置および表示装置
JPH10319342A (ja) * 1997-05-15 1998-12-04 Olympus Optical Co Ltd 眼球投影型映像表示装置
JP2008145701A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Canon Inc 画像表示装置及び画像表示システム
WO2009066475A1 (ja) * 2007-11-21 2009-05-28 Panasonic Corporation 表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05210069A (ja) * 1991-07-19 1993-08-20 Seiko Epson Corp 光学装置および表示装置
JPH10319342A (ja) * 1997-05-15 1998-12-04 Olympus Optical Co Ltd 眼球投影型映像表示装置
JP2008145701A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Canon Inc 画像表示装置及び画像表示システム
WO2009066475A1 (ja) * 2007-11-21 2009-05-28 Panasonic Corporation 表示装置

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9535249B2 (en) 2012-11-19 2017-01-03 Seiko Epson Corporation Virtual image display apparatus
JP2014103480A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Seiko Epson Corp 虚像表示装置
CN103837987A (zh) * 2012-11-19 2014-06-04 精工爱普生株式会社 虚像显示装置
US10088682B2 (en) 2013-05-31 2018-10-02 Qd Laser, Inc. Image projection device and projection device
JP2015111231A (ja) * 2013-05-31 2015-06-18 株式会社Qdレーザ 画像投影装置及び投射装置
CN105264423A (zh) * 2013-05-31 2016-01-20 Qd激光公司 图像投影装置和投射装置
US10627631B2 (en) 2013-05-31 2020-04-21 Qd Laser, Inc. Image projection device and projection device
EP3006989B1 (en) * 2013-05-31 2019-10-16 QD Laser Inc. Image projection device and projection device
US10539789B2 (en) 2014-03-03 2020-01-21 Eyeway Vision Ltd. Eye projection system
US10042161B2 (en) 2014-03-03 2018-08-07 Eyeway Vision Ltd. Eye projection system
JP2017515161A (ja) * 2014-03-03 2017-06-08 アイウェイ ビジョン エルティーディー. 目用投影システム
US11054639B2 (en) 2014-03-03 2021-07-06 Eyeway Vision Ltd. Eye projection system
JP2016038484A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置及び方法
JP7478773B2 (ja) 2015-02-17 2024-05-07 グーグル エルエルシー ウェアラブルヘッドアップディスプレイにおけるアイボックス拡張のためのシステム、機器、及び方法
JP2018507442A (ja) * 2015-02-17 2018-03-15 サルミック ラブス インコーポレイテッド ウェアラブルヘッドアップディスプレイにおけるアイボックス拡張のためのシステム、機器、及び方法
JP2022141630A (ja) * 2015-02-17 2022-09-29 グーグル エルエルシー ウェアラブルヘッドアップディスプレイにおけるアイボックス拡張のためのシステム、機器、及び方法
JP7329310B2 (ja) 2015-02-17 2023-08-18 グーグル エルエルシー ウェアラブルヘッドアップディスプレイにおけるアイボックス拡張のためのシステム、機器、及び方法
KR20180048868A (ko) * 2015-09-02 2018-05-10 아이웨이 비전 엘티디. 눈 프로젝션 시스템 및 방법
US11079601B2 (en) 2015-09-02 2021-08-03 Eyeway Vision Ltd. Eye projection system and method
JP2018533049A (ja) * 2015-09-02 2018-11-08 アイウェイ ビジョン リミテッドEyeWay Vision Ltd. 目投影システム及び方法
KR102678258B1 (ko) * 2015-09-02 2024-06-26 보셀센서스, 소시에떼 아 헤스퐁사빌리떼 리미떼 눈 투사 시스템 및 방법
US12066624B2 (en) 2020-01-06 2024-08-20 Eyeway Vision Ltd. Eye tracking device and method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4829765B2 (ja) 画像表示装置及び画像表示システム
JP2010091944A (ja) 画像表示装置及び画像表示システム
US9711114B1 (en) Display apparatus and method of displaying using projectors
JP4682470B2 (ja) スキャン型ディスプレイ装置
JP3787939B2 (ja) 立体映像表示装置
CN109302594B (zh) 包括眼睛跟踪器的投影显示装置
JP6333007B2 (ja) 虚像表示装置
JP6231541B2 (ja) 画像投影装置
JP2008046253A (ja) 画像表示装置
JP7302592B2 (ja) 情報検出装置、映像投影装置、情報検出方法、及び映像投影方法
WO2006118057A1 (ja) 画像表示装置
JP6231545B2 (ja) 画像投影装置
JPWO2018066062A1 (ja) 投影光学系、及びヘッドアップディスプレイ装置
WO2013030978A1 (ja) 画像表示装置
JP5283976B2 (ja) 光走査装置
JP2006350256A (ja) 走査型画像表示装置
US11947128B2 (en) Digital illumination assisted gaze tracking for augmented reality near to eye displays
JP2002318365A (ja) 網膜投影型ディスプレイ
JP2009294605A (ja) 走査型表示装置
JP5163166B2 (ja) 画像表示装置
JP5163535B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JPH11109279A (ja) 映像表示装置
JPH11109278A (ja) 映像表示装置
JP6037623B2 (ja) レーザ走査型共焦点顕微鏡、及び、レーザ走査型共焦点顕微鏡の光学系のアライメント調整方法
CN118265941A (zh) 图像投影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130514

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130711

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130903