JP5283976B2 - 光走査装置 - Google Patents

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本発明は、光源からの光束を走査して画像を形成する光走査装置に関する。
上記のような光走査装置の1つとして、観察者の頭部に装着され、光源からの光束を走査ユニットにより2次元方向に走査して観察者の眼の網膜上に直接画像を形成する走査型表示装置がある。このような頭部装着タイプの走査型表示装置では、観察者が眼球を回転させて瞳孔が動いたときに、装置からの射出光束が瞳孔から外れて画像が欠けたり観察できなくなったりすることを防止する必要がある。このため、瞳孔径以上のサイズの射出瞳径を持つように接眼光学系が設計される。また、射出瞳径が原理上小さくなりやすい走査型表示装置では、レンズアレイや拡散板等の光学素子を用い、該光学素子を透過する光束の広がり角を拡大する方法も採用される(特許文献1参照)。
ただし、射出瞳径を大きくすると、実際に観察者の瞳孔に入射する光が減少し、この結果、観察される画像が暗くなってしまう。また、近視、遠視、乱視等の観察者は、裸眼での画像観察が難しくなり、眼鏡やコンタクトレンズを装着することが必要となる。
また、特許文献1にて開示された表示装置のように、中間像面に拡散板を配置すると、その拡散板のパターンが表示画像に重なって観察されてしまうおそれがある。
一方、射出瞳径を小さく設定し、マックスウェル視により画像を観察させる表示装置がある。マックスウェル視を可能とする光学系を用いると、人間の視力に関わらず、高解像度の画像が観察することができる。これは、瞳孔に入射する光束の径が細いため、近視、遠視、乱視等の影響を受けにくくなるためである。さらに、マックスウェル視を可能とする光学系を用いると、光源からの射出光の大部分を瞳孔に入射させることができ、明るい画像の観察を可能とする。
ただし、マックスウェル視では、眼球が回転したり、両眼視において観察者の眼幅と表示装置の両側の射出瞳間の距離が異なったりした場合に、瞳孔に光束が入射しなくなり、画像を観察できなくなる。
このため、特許文献2では、走査ユニットを移動させることで、その共役点である射出瞳の位置を移動させるようにした走査型表示装置が開示されている。
また、特許文献3には、複数の走査ユニットを平行に並べ、これらの走査ユニット群に径の大きなビームを照射することで、複数の射出瞳を形成するようにした走査型表示装置が開示されている。
米国特許5,701,132号明細書 米国特許6,396,461号明細書 米国特許6,204,829号明細書
しかしながら、特許文献2にて開示された走査型表示装置では、走査ユニットから射出される光束の角度も変化させるため、観察者が眼球を動かすたびに観察する画像の向きが変化してしまう。さらに、走査ユニットから射出される角度を変化させると、走査ユニットとともに光源を移動させるか、走査ユニットの移動として1軸移動と回転移動の2つが必要になり、装置の構成が複雑化する。
また、特許文献3にて開示された走査型表示装置では、走査ユニットが数多く必要となるとともに、全ての走査ユニットを完全に同期させてコントロールする必要があり、システムが複雑化する。
本発明は、簡単な構成で、射出瞳を移動させることができるようにした光走査装置を提供する。
本発明の一側面としての光走査装置は、光源と、該光源からの光束のうち一部領域内の部分光束を走査する走査ユニットと、該走査ユニットからの部分光束を集光する走査光学系と、該走査光学系からの部分光束を、観察者の眼が配置される射出瞳に導く接眼光学系と、走査ユニットを、光源、走査光学系及び接眼光学系に対して移動させて光源からの光束の幅内での上記一部領域の位置を変更する領域変更機構とを有することを特徴とする。
本発明によれば、光源からの光束のうち一部領域の部分光束のみを走査ユニットで走査する場合に該一部領域の位置を変更することで、射出瞳の共役点である走査点が移動するため、射出瞳を移動させることができる。しかも、本発明では、走査ユニットを光源からの光束の幅方向にて移動させれば足りるため、簡単な構成で射出瞳を移動させることができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である頭部装着タイプの走査型表示装置(光走査装置)の構成を示している。図1は、走査型表示装置を上方(観察者の頭頂部側)から見た図である。図1の紙面に平行な方向が水平方向であり、図1の紙面に垂直な方向が垂直方向である。なお、本実施例の走査型表示装置は、実際には両眼観察用の装置であるが、本実施例で使用する図では、片眼用の構成のみを示している。また、本実施例は、片眼(単眼)で観察するための片眼観察用(単眼観察用)の装置にも適用可能である。
光源ユニット101から射出された発散光束は、集光光学系102によって平行化された光束103に変換されて走査ユニット104に入射する。走査ユニット104は、入射した光束を2次元方向に走査する。走査ユニット104からの光束は、走査光学系105に入射する。走査光学系105は、入射した光束を集光する。走査光学系105から射出した光束は、接眼光学系106に入射する。
接眼光学系106から射出した光束は、射出瞳107を形成する。射出瞳107の位置(又はその近傍)に観察者の眼108、より詳細には瞳孔109が配置されることで、該眼の網膜上に集光点としてのスポットが形成され、該スポットは高速で網膜上を移動する。これにより、網膜上に画像が直接描画され、観察者は画像を認識することができる。
110は領域変更機構としての走査ユニット移動機構である。走査ユニット移動機構110は、図に太矢印で示すように、走査ユニット104を、光源ユニット101、集光光学系102、走査光学系105及び接眼光学系106に対して、集光光学系102から走査ユニット104に向かってくる光束の幅方向に移動させる。これにより、走査ユニット104と、光源ユニット101、集光光学系102、走査光学系105及び接眼光学系106とが相対的に移動し、射出瞳107の位置が左右方向(図の上下方向)に移動する。この射出瞳の移動原理については、後述する。
図2には、走査ユニット104を構成するMEMS走査デバイス201を示している。MEMS走査デバイス201は、半導体プロセス技術により作成される。
MEMS走査デバイス201は、偏向面(反射面)を持つ微小ミラー202が、トーションバー203,204を介して支持された構造を有する。微小ミラー202は、トーションバー203がねじれることで軸205を中心とした共振往復運動を行い、トーションバー204がねじれることで軸206を中心とした往復運動を行う。これらの往復運動により、微小ミラー202の法線方向が2次元的に変化する。このため、微小ミラー202に入射した光束の反射方向が2次元的に変化し(偏向され)、この結果、MEMS走査デバイス201により光束が2次元方向に走査される。
このようなMEMS走査デバイス201を用いることで、走査ユニット104を小型化することが可能になる。走査ユニット104を、2次元方向に光束を走査可能なMEMS走査デバイス201を用いずに、1次元方向に光束を走査する回転多面鏡を2つ組み合わせたり、1次元方向に光束を走査するMEMS走査デバイスを2つ組み合わせたりして構成してもよい。
図3及び図4を用いて、本実施例の走査型表示装置における射出瞳の移動原理について説明する。
図4(a)において、Dは集光光学系102から走査ユニット104に向かってくる光束(以下、入射光束という)の幅(径)を示している。dは走査ユニット104が有する微小ミラー202の幅であり、D>dの関係がある。このため、微小ミラー202は、入射光束のうち一部領域の光束(部分光束)を走査する。
そして、前述した走査ユニット移動機構110の動作によって走査ユニット104が移動することで、微小ミラー202が入射光束の幅内(D内)で、その幅方向に移動する。すなわち、上記一部領域の位置が変更される。
微小ミラー202(つまりは走査ユニット104)の移動範囲をLとするとき、該移動範囲Lと入射光束の幅Dとは、以下の式で表される関係を有する。
D≧d+L
また、入射光束の幅方向での光強度分布は、走査ユニット104が移動しても(つまりは、射出瞳の位置が移動しても)、同じ明るさの画像が観察できるように、例えば図4(b)に示すような最大強度領域の幅が広い分布であることが好ましい。図4(b)の例では、最大光強度の半値以上の光強度を有する領域の幅を入射光束の幅Dに対応させ、最大強度領域の幅を微小ミラー202の移動範囲Lに対応させている。
図3には、図1に示した光学系を簡略化して示しており、図1に示した構成要素と同じものには同じ符号を付している。また、図3では、光源ユニット101からの光束のうち主光線のみを示している。3本の主光線のうち中央の主光線、すなわち走査ユニット104から入射して走査光学系105の中心を通り、射出瞳107(画像)の中心に至る光線を、中心画角主光線ともいう。
図3(a)は、走査ユニット104が通常位置に配置されている状態を示す。この状態では、射出瞳107も通常位置に位置している。
図3(b)は、走査ユニット104が通常位置よりも右側(図の下側)に移動した状態を示す。ここで、射出瞳107と走査ユニット104は、光学的に共役である。このため、走査ユニット104の位置を移動させることで、走査光学系105及び接眼光学系106により構成される光学系の倍率と走査ユニット104の移動量との積に相当する量だけ、射出瞳107を左側(図の上側)に移動させることができる。
このとき、走査ユニット104から射出される光束のうち、観察者が画像の中心を観察するときに瞳孔の中心を通過する光線を前述した中心画角主光線とし、走査ユニット104と中心画角主光線との交点を含み、中心画角主光線に垂直な面を共役面とする。このとき、走査ユニット104(微小ミラー202)は、該共役面内のみで移動する。このように走査ユニット104を単純な面内移動のみさせればよいため、走査ユニット移動機構110の構成を簡略化することができる。
本実施例では、走査ユニット移動機構110は、瞳孔検出器(図示せず)を通じて観察者の眼108の瞳孔109の位置を検出したコントローラ(制御手段)によって制御される。このことは、後述する実施例2,3でも同じである。ただし、本実施例では、該制御系についての説明は省略する。また、走査ユニット移動機構110を観察者が手動で操作して、射出瞳107の位置を観察者の眼(瞳孔)の位置に合わせるようにしてもよい。このことも、後述する実施例2,3でも同じである。
図5(a)〜(c)には、走査ユニット104が通常位置にある状態と、通常位置よりも左側(図では上側)に移動した状態と、通常位置よりも右側(図では下側)に移動した状態での実際の光束の様子をそれぞれ示す。
図5(a)の状態では、観察者の眼108(瞳孔109)は正面を向いており、走査ユニット104が通常位置にあることで、射出瞳107と瞳孔109の位置が一致している。接眼光学系106からの全ての光束が瞳孔109を通して眼に入射している。
この状態から観察者が画像の右端を注視しようとして、眼が回転し、瞳孔109が右側(図では下側)に移動した状態を示すのが図5(b)である。このとき、走査ユニット104が通常位置にあるままでは、射出瞳107と瞳孔109の位置がずれてしまい、瞳孔109に光束が入射せずに画像を観察できなくなる。そこで、走査ユニット104を、通常位置から左側(図では上側)に移動させる。これにより、射出瞳107は右側に移動し、該射出瞳107と瞳孔109の位置が一致して、画像を観察できるようになる。
また、図5(c)は、観察者が画像の左端を注視しようとして、眼が回転し、瞳孔109が左側に移動した状態を示す。このときも、走査ユニット104が通常位置にあるままでは、射出瞳107と瞳孔109の位置がずれてしまい、瞳孔109に光束が入射せずに画像を観察できなくなる。そこで、走査ユニット104を、通常位置から右側に移動させる。これにより、射出瞳107は左側に移動し、該射出瞳107と瞳孔109の位置が一致して、画像を観察できるようになる。
このように本実施例では、走査ユニット104を、光源ユニット101、集光光学系102、走査光学系105及び接眼光学系106に対して、該走査ユニット104への入射光束の幅方向に移動させることで、射出瞳107を移動させることができる。これにより、簡単な構成で、射出瞳107の位置を、観察者の瞳孔109の位置(両眼の幅)やその移動に合わせて移動させることができる。
図6には、本発明の実施例2である頭部装着タイプの走査型表示装置の構成を示している。図5は、走査型表示装置を上方(観察者の頭頂部側)から見た図である。図5の紙面に平行な方向が水平方向であり、図5の紙面に垂直な方向が垂直方向である。
光源ユニット101から発散光束として射出し、集光光学系602により平行化された光束103は、ミラー610で反射された後、走査ユニット604に入射する。該光束は、走査ユニット604により2次元方向に走査され、走査光学系605により集光されて、接眼光学系606に入射する。
ここで、走査ユニット604の全ての走査タイミング(走査角度)で走査光学系605から射出されて接眼光学系606に進む光束群(以下、単に光束ともいう)はテレセントリック性を有する。
接眼光学系606に入射した光束は、射出瞳107を形成する。ここで、接眼光学系606は、入射面と、1つの反射面606bと、射出面とを有するプリズム素子により構成されている。反射面606bは、走査光学系605からの光束を射出瞳107に向けて反射する。
接眼光学系606を、反射面606bを有するプリズム素子を用いて構成することで、接眼光学系606の主たるパワーを反射面606bに持たせ、色収差を低減することができる。反射面606bは、走査光学系605から接眼光学系606への光束の進行方向と、接眼光学系606からの光束の射出方向とを直交させる役割を有する。
図7には、本実施例で用いられる走査ユニット604の構成を示している。図7(a)には、走査ユニット604の全体を示している。図7(b)に示すように、走査ユニット604は、図2で説明したMEMS走査デバイスと同様に構成された2次元走査ミラー(反射面)701と、その前面(集光光学系602からの光束が入射してくる側)に配置された遮光部材702とにより構成されている。
遮光部材702の中央には、集光光学系602からの光束のうち一部領域の光束(部分光束)を通過させる開口(以下、アパーチャという)702aが形成されている。つまり、遮光部材702は、2次元走査ミラー701に入射して反射されて射出される光束の幅を制限している。このため、走査ユニット604の実質的な開口径は、アパーチャ702aのサイズによって決定される。
本実施例では、図7(c),(d)に示すように、領域変更機構としてのアパーチャ移動機構703によって、遮光部材702を2次元走査ミラー701の位置に対して2次元方向(左右方向及び上下方向)に移動させることかできる。遮光部材702の移動方向は、該遮光部材702の面内方向、すなわちアパーチャ702aの開口面内方向である。これにより、集光光学系602からの光束のうち、2次元走査ミラー701に入射する部分光束に対応する一部領域の位置が移動(変更)される。
図7(c),(d)では、2次元走査ミラー701自体の位置は移動しないので、走査の中心点Oだけがアパーチャ702aに対して移動することになる。このようにして、走査の中心点Oがアパーチャ702aに対して相対的に移動することにより、射出瞳107の位置が移動する。
この場合、2次元走査ミラー701に設けられた反射面は、アパーチャ702の移動範囲Lよりも大きいサイズを有することが必要になる。また、集光光学系102からの光束103の幅(径)Dは、アパーチャ702の径d′とアパーチャ702aの移動範囲Lに対して、
D≧d’+L
を満たすことが必要である。
図8(a)〜(c)には、左右方向において、遮光部材702が通常位置にある状態(図7(c)に示す状態)と、通常位置よりも一方の側に移動した状態(図7(d)に示す状態)と、通常位置よりも他方の側に移動した状態での実際の光束の様子をそれぞれ示す。射出瞳107は、図8(b)に示す状態では図8(a)に示す通常位置よりも右側(図の下側)に、図8(c)に示す状態では通常位置よりも左側(図の上側)にそれぞれ移動する。
図9(a)〜(c)には、上下方向において、遮光部材702が通常位置にある状態と、通常位置よりも下側に移動した状態と、通常位置よりも上側に移動した状態での実際の光束の様子をそれぞれ示す。射出瞳107は、図9(b)に示す状態では図9(a)に示す通常位置から上側に、図9(c)に示す状態では通常位置よりも下側にそれぞれ移動する。
このように、本実施例では、2次元走査ミラー701に対して遮光部材702(アパーチャ702a)をその面内方向にて2次元方向に移動させることで、射出瞳107の位置を2次元方向に移動させることができる。これにより、簡単な構成で、射出瞳107の位置を、観察者の瞳孔109の位置(両眼の幅)やその移動に合わせて移動させることができる。
図10には、本発明の実施例3である頭部装着タイプの走査型表示装置の構成を示している。図10は、走査型表示装置を上方(観察者の頭頂部側)から見た図である。図10の紙面に平行な方向が水平方向であり、図10の紙面に垂直な方向が垂直方向である。
本実施例では、射出瞳107を水平方向と垂直方向、すなわち互いに直交する2方向に移動可能とする。
射出瞳107を垂直方向に移動させるためには、実施例1にて説明したように、走査ユニット104を、走査光学系1005や接眼光学系1006に対して移動させる。
図13(b)には、走査ユニット104を図13(a)に示す通常位置よりも垂直方向にAだけ移動させて、射出瞳107を通常位置よりも垂直方向にBだけ移動させた状態を示す。
一方、射出瞳107を水平方向(左右方向)に移動させるためには、接眼光学系1006を、走査ユニット104や走査光学系1005に対して移動させる。
図10において、光源ユニット101から発散光束として射出し、集光光学系1002により平行化された光束103は、走査ユニット104に入射する。該光束は、走査ユニット104により2次元方向に走査され、走査光学系1005に入射する。
2つのプリズム素子により構成された走査光学系1005に入射した光束は、該走査光学系1005内で1回中間結像した後、走査光学系1005から射出する。
走査光学系1005から射出した光束は、接眼光学系1006に入射する。接眼光学系1006に入射した光束は、その内部で1回中間結像した後に接眼光学系1006を射出して、射出瞳107を形成する。接眼光学系1006は、2つのプリズム素子により構成されており、そのうち射出瞳側のプリズム素子には、光束を射出瞳107に導く反射面1006bが設けられている。反射面1006bは、走査光学系1005から接眼光学系1006への光束の進行方向と、接眼光学系1006からの光束の射出方向とを直交させる役割を有する。
走査光学系1005及び接眼光学系1006をプリズム素子を用いて構成することで、主たる光学パワーを反射面に付与することが可能になり、色収差を低減させることができる。また、走査光学系1005及び接眼光学系1006を構成する光学素子の数を減らすことができる。
図11A及び図11Bを用いて、本実施例の走査型表示装置における水平方向での射出瞳の移動原理について説明する。図11Aには、図10に示した光学系の水平断面を簡略化して示しており、図10に示した構成要素と同じものには同じ符号を付している。また、図10では、光源ユニット101からの光束のうち主光線のみを示している。3本の主光線のうち中央の主光線、すなわち走査ユニット104から入射して走査光学系1005の中心を通り、射出瞳(画像)の中心に至る光線を、中心画角主光線ともいう。
本実施例では、走査ユニット104の全ての走査タイミングで走査光学系1005から射出されて接眼光学系1006に進む光束群はテレセントリック性を有する。IPは、走査光学系1005から接眼光学系1006に進む光束により形成される中間像の位置を示す。
1010は水平移動機構である。水平移動機構1010は、太矢印で示すように、接眼光学系1006を、走査光学系1005及び走査ユニット104(さらには光源ユニット101)に対して、走査光学系1005から接眼光学系1006への光束の進行方向に沿った方向に移動可能に支持する。
本実施例では、水平移動機構1010は、瞳孔検出器(図示せず)を通じて観察者の眼108の瞳孔109の位置を検出したコントローラ(制御手段)によって制御される。ただし、本実施例では、該制御系についての説明は省略する。また、水平移動機構1010を観察者が手動で操作して、射出瞳107の位置を観察者の眼(瞳孔)の位置に合わせるようにしてもよい。
図11B(a)〜(c)には、接眼光学系1006が通常位置にある状態と、通常位置よりも走査光学系1005から遠ざかった状態と、通常位置よりも走査光学系1005に近づいた状態の走査型表示装置をそれぞれ示す。
図11B(a)の状態では、観察者の眼108(瞳孔109)は正面を向いており、接眼光学系1006が通常位置にあることで、射出瞳107と瞳孔109の位置が一致している。接眼光学系1006からの全ての光束が瞳孔109を通して眼に入射している。また、観察者が画像の中心を観察している状態での視軸と、走査光学系1005から接眼光学系1006に向かうテレセントリック性を有する光束が進む方向とが直交する。
この状態から観察者が画像の左端を注視しようとして、眼が回転し、瞳孔109が左側(図では上側)に移動した状態を示すのが図11B(b)である。このとき、接眼光学系1006が通常位置にあるままでは、射出瞳107と瞳孔109の位置がずれてしまい、瞳孔109に光束が入射せずに画像を観察できなくなる。そこで、接眼光学系1006を、通常位置よりも走査光学系1005から遠ざかる側(左側)に平行移動させる。これにより、射出瞳107も左側に移動し、該射出瞳107と瞳孔109の位置が一致して、画像を観察できるようになる。
また、図11B(c)は、観察者が画像の右端を注視しようとして、眼が回転し、瞳孔109が右側(図では下側)に移動した状態を示す。このときも、接眼光学系1006が通常位置にあるままでは、射出瞳107と瞳孔109の位置がずれてしまい、瞳孔109に光束が入射せずに画像を観察できなくなる。そこで、接眼光学系1006を、通常位置よりも走査光学系1005に近づく側(右側)に平行移動させる。これにより、射出瞳107も右側に移動し、該射出瞳107と瞳孔109の位置が一致して、画像を観察できるようになる。
なお、接眼光学系1006の移動にかかわらず、接眼光学系1006からの光束の射出方向は不変である。これにより、射出瞳107が移動しても、観察者が認識する画像は定位置に保持される。
本実施例の光学系は、基本的にはマクスウェル視を行う光学系であり、射出瞳107の移動がわずかである場合にはピント変動を考える必要はない。しかし、射出瞳107の移動量が大きい場合には、マクスウェル視が困難になるほどピントがずれる可能性がある。特に広画角である場合は、接眼光学系1006の焦点距離が短くなるため、接眼光学系1006がわずかに移動しただけでも、ピントが大幅に変動してしまう。
このため、本実施例では、接眼光学系1006の移動に応じて、可動光学系としての集光光学系1002をその光軸方向に移動させることで、光源ユニット101からの光束の像点位置を移動させる。本実施例では、図11B(b)に示す状態では、集光光学系1002を図11B(a)に示す位置よりも走査ユニット104から遠ざかる側に移動させる。また、図11B(c)に示す状態では、集光光学系1002を図11B(a)に示す位置よりも走査ユニット104に近づく側に移動させる。これにより、観察者が観察する画像のピント状態を一定に保ち、マクスウェル視を維持することができる。
前述したように、走査光学系1005から接眼光学系1006に進む光束がテレセントリック性を有するため、接眼光学系1006が移動しても、観察者が観察する画角の大きさや画像の歪みはほとんど変わらない。このため、射出瞳107が移動しても、画角や歪みを光学的又は電気的に補正する必要はない。
ここで、本実施例にいうテレセントリック性とは、光束の拡がり角をθとするとき、
θ≦3deg
であることが望ましい。さらに、射出瞳107の移動量を大きくしても画角や画像の歪みの変化を小さくするには、
θ≦1deg
であることが望ましい。
このように、本実施例では、走査光学系1005から接眼光学系1006に向かって進む光束にテレセントリック性を持たせている。つまりは、走査光学系1005及び接眼光学系1006をそれぞれ像側テレセントリックな光学系として構成している。そして、接眼光学系1006を、走査光学系1005及び走査ユニット104に対して、該テレセントリック性を有する光束の進行方向に沿った方向に移動させる。つまりは、接眼光学系1006と走査光学系1005との間の距離(間隔)を変更する。
これにより、射出瞳107の位置を接眼光学系1006の移動方向と同じ方向に移動させることができる。したがって、画角や画像の歪みの変動をほとんど生じさせることなく、射出瞳107の位置を観察者の瞳孔109の位置(両眼の幅)やその移動に合わせて移動させることができる。
前述したように本実施例では、走査ユニット1004を垂直方向に移動させることによって射出瞳107を垂直方向に移動させる。このため、集光光学系1002から射出して走査ユニット104に向かう光束103としては、図12のように走査ユニット1004が移動する方向を長軸方向とする楕円光束(楕円断面を有する光束)を用いるとよい。
すなわち、走査ユニット104の移動方向(前述した一部領域の移動方向)を第1の方向とする。このとき、走査ユニット104が設けられた位置において、集光光学系1002(光源ユニット101)からの光束の該第1の方向での幅(高さ)が、該第1の方向に直交する第2の方向での幅よりも大きい。
このような楕円光束を用いることで、走査ユニット1004が垂直方向に移動しても、走査ユニット104に入射する光束が欠けることはない。
なお、本実施例では、走査ユニット104への入射光束を楕円光束とする場合について説明したが、同様な高さと幅を有する長方形断面を有する光束であってもよい。もちろん、走査ユニット104の移動量が小さい場合には、走査ユニット104への入射光束を円形断面を有する光束としてもよい。
図14には、本発明の実施例4である走査型表示装置1501の構成を示している。本実施例の走査型表示装置1501は、実施例3で説明した光学系を用いて、ビデオカメラ1502により撮像された映像(画像)を観察者の眼に提示する。
ビデオカメラ1502からの撮像信号は、画像処理回路1503によって映像信号Sに変換される。歪み補正回路1511は、不図示のテーブルデータから光学系が有する歪み(収差)を補正するためのパラメータを取得し、観察者に提示される画像が歪みを持たないように、映像信号Sに対して逆補正をかけた映像信号を生成する。生成された映像信号は、メモリ1513にフレームごとに一時的に保持される。
描画回路1514は、メモリ1513に記憶されたフレームに基づいて、光源ユニット101から発せられて走査ユニット104により走査される光束によって観察者の網膜上に該フレームに対応する画像が描画されるように、光源ユニット101を変調する。これにより、観察者の網膜上に、ビデオカメラ1502で撮像された映像に対応する2次元映像が描画される。
瞳孔検出器1504は、CCDカメラ1505と瞳孔検出回路1506とにより構成されている。CCDカメラ1505は、2つの赤外線LED1507により照らされた観察者の瞳孔109を撮像する。瞳孔検出回路1506は、CCDカメラ1505により得られた画像から瞳孔109の位置を割り出す。
コントローラ1509は、割り出された瞳孔109の位置と現在の射出瞳107の位置との水平方向での差を算出する。そして、該水平方向の位置差をゼロとするように、アクチュエータ1510aを駆動して不図示の水平移動機構を動作させ、接眼光学系1006を水平方向(左右方向)に移動させる。また、コントローラ1509は、アクチュエータ1510cを駆動して、集光光学系1002を光軸方向に移動させる。こうして、瞳孔109の水平方向移動に応じて射出瞳107を水平方向に移動させるとともに、視度補正(ピント補正)を行う。
さらに、コントローラ1509は、割り出された瞳孔109の位置と現在の射出瞳107の位置との垂直方向での差を算出する。そして、該垂直方向の位置差をゼロとするように、アクチュエータ1510bを駆動して不図示の走査ユニット移動機構を動作させ、走査ユニット104を垂直方向に移動させる。こうして、瞳孔109の垂直方向の移動に応じて射出瞳107を垂直方向に移動させることできる。
このように、本実施例によれば、瞳孔109が水平方向及び垂直方向に移動しても、射出瞳107の位置がこれに追従して移動するため、観察者は常に欠けのない映像を観察することができる。
以下、上述した実施例1〜3に対応する数値例(設計例)を表1〜3に記載する。各実施例では、光源ユニット側から射出瞳側に向かって光路を説明したが、数値例では、射出瞳側から光源ユニット側に光路を逆追跡した形で記載している。
各表においては、光源ユニットの位置を絶対座標系の基準位置(第0面)として表記する。絶対座標系における3次元の座標軸であるZ軸,Y軸,X軸は以下のように定義される。
Z軸:第0面の中心から第1面の中心(絶対座標の原点)を通る直線で、この方向を正とする。
Y軸:第1面の中心を通り、Z軸に対して反時計回り方向に90度をなす直線。
X軸:第1面の中心を通り、Z軸及びY軸に直交する直線。
また、光学系を構成する第i面の面形状の表記ではローカル座標系を設定し、該面形状は、ローカル座標系に基づいた関数により表現する。第i面のYZ面内でのチルト角は、絶対座標系のZ軸に対して、反時計回り方向を正方向とした角度θgi(単位はdegree)で表す。本実施例では、チルト角は、YZ面内のみに設定している。第i面のローカル座標系(x,y,z)のy,z軸は、絶対座標系のYZ面内にあり、YZ面内で角度θgiだけ傾いている。ローカル座標系のz,y,x軸は以下のように定義される。
z軸:ローカル座標の原点を通り、絶対座標系のZ軸に対してYZ面内において反時計回り方向に角度θgiをなす直線。
y軸:ローカル座標の原点を通り、z軸に対してYZ面内において反時計回り方向に90degreeをなす直線。
x軸:ローカル座標の原点を通り、YZ面に対して直交する直線。
各表において、Ndi,νdiはそれぞれ、第i面と第i+1面の間の媒質のd線に対する屈折率とアッベ数を表している。また、「e±X」は、「×10±X」を意味する。
また、回転対称軸を有さない非回転対称面(表中にはXYP,ASP又はALと表記)は、以下の数式で表現される。
この関数は、第i面のローカル座標(x,y,z)により面形状を定義する関数である。また、この関数で、ローカル座標系でxの奇数次に関する項を0とすることで、yz平面に対して対称な面を得ることができる。
各数値例では、各面の面頂点を、y,z軸方向でシフト偏心させるとともに、x軸回りでチルト偏心させているだけである。このため、従来の母線断面とローカル母線断面は同一断面であるが、各面の従来の子線断面とローカル子線断面とは異なる。
また、各表には、各光学面のローカル座標の原点における曲率半径(ローカル母線断面上での曲率半径、ローカル子線断面上での曲率半径)rx,ryを示す。また、第i面と第i+1面での中心画角主光線が入射するヒットポイント間の距離(空気換算なしの値)をローカル面間隔dとして示している。さらに、各面の偏心量shift,tiltを示している。
前述したように、面の形状が自由曲面である面をXYPとし、球面である面をSPHとして示す、また、非球面である面をAL又はASPとして示している。非球面係数は、表の下段に示している。Mが付された面は、その面が反射面であることを示している。
<数値例1>
図15に、実施例1に対応する光学系の数値例を示す。対角画角は30deg(図の紙面内に対応する水平画角は24deg、図の紙面に垂直な垂直画角は18deg、アスペクト比は4:3)であり、射出瞳径φは1mmである。MEMSの走査角は水平方向に±6.8deg、垂直方向に±5.3degである。接眼光学系106のアイポイントは21mmである。

射出瞳107 面番号1
面106a 面番号2
面106b 面番号3
面106c 面番号4
面106d 面番号5
面106e 面番号6
面106f 面番号7
面106g 面番号8
面106h 面番号9
面106i 面番号10
面106j 面番号11
面105a 面番号12
面105b 面番号13
面105c 面番号14
面105d 面番号15
面105e 面番号16
面105f 面番号17
面105g 面番号18
面105h 面番号19
面105i 面番号20
面105j 面番号21
走査ユニット104 面番号22
面102a 面番号23
面102b 面番号24
面102c 面番号25
光源ユニット101 面番号26

type sur Yg Zg qg ry rx d shift tilt nd νd
1 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 21.000 0.000 0.000 1.000
2 0.0000 21.0000 0.0000 -483.8401 -483.8401 1.006 0.000 0.000 1.772 21.90
3 0.0000 22.0056 0.0000 29.3486 29.3486 6.000 0.000 0.000 1.624 50.76
4 0.0000 28.0056 0.0000 -33.8619 -33.8619 0.100 0.000 0.000 1.000
5 0.0000 28.1056 0.0000 48.5447 48.5447 4.000 0.000 0.000 1.644 50.71
6 0.0000 32.1056 0.0000 -157.9826 -157.9826 0.385 0.000 0.000 1.000
7 0.0000 32.4909 0.0000 26.4625 26.4625 3.291 0.000 0.000 1.655 49.30
8 0.0000 35.7823 0.0000 125.1361 125.1361 0.100 0.000 0.000 1.000
9 0.0000 35.8823 0.0000 14.7460 14.7460 6.500 0.000 0.000 1.644 50.71
10 0.0000 42.3823 0.0000 -218.8361 -218.8361 1.000 0.000 0.000 1.609 31.63
11 0.0000 43.3823 0.0000 7.6121 7.6121 9.000 0.000 0.000 1.000
12 0.0000 59.8872 0.0000 -7.6838 -7.6838 0.981 0.000 0.000 1.609 31.63
13 0.0000 60.8687 0.0000 80.8439 80.8439 6.485 0.000 0.000 1.644 50.71
14 0.0000 67.3535 0.0000 -12.5492 -12.5492 0.100 0.000 0.000 1.000
15 0.0000 67.4535 0.0000 -38.0101 -38.0101 3.251 0.000 0.000 1.655 49.30
16 0.0000 70.7047 0.0000 -19.3678 -19.3678 0.100 0.000 0.000 1.000
17 0.0000 70.8047 0.0000 -125.7070 -125.7070 3.800 0.000 0.000 1.644 50.71
18 0.0000 74.6047 0.0000 -37.6370 -37.6370 0.100 0.000 0.000 1.000
19 0.0000 74.7047 0.0000 21.9473 21.9473 5.500 0.000 0.000 1.624 50.76
20 0.0000 80.2047 0.0000 -46.9038 -46.9038 0.900 0.000 0.000 1.772 21.90
21 0.0000 81.1047 0.0000 55.6538 55.6538 22.845 0.000 0.000 1.000
M 22 0.0000 103.9496 15.0004 0.0000 0.0000 0.000 0.000 15.000 -1.000
23 -12.5000 82.2990 30.0000 -12.2828 -12.2828 -2.165 -12.500 30.000 -1.643 46.53
24 -13.7500 80.1339 30.0000 6.5739 6.5739 -0.779 -13.750 30.000 -1.707 24.94
25 -14.2000 79.3545 30.0000 32.4111 32.4111 -12.990 -14.200 30.000 -1.000
26 -21.7000 66.3641 30.0000 0.0000 0.0000 0.000 -21.700 30.000 -1.000

surface no. = 2
SPH rdy =-4.838e+002


surface no. = 3
SPH rdy =2.935e+001

surface no. = 4
SPH rdy =-3.386e+001

surface no. = 5
SPH rdy =4.854e+001

surface no. = 6
SPH rdy =-1.580e+002

surface no. = 7
SPH rdy =2.646e+001

surface no. = 8
SPH rdy =1.251e+002

surface no. = 9
SPH rdy =1.475e+001

surface no. = 10
SPH rdy =-2.188e+002

surface no. = 11
SPH rdy =7.612e+000

surface no. = 12
SPH rdy =-7.684e+000

surface no. = 13
SPH rdy =8.084e+001

surface no. = 14
SPH rdy =-1.255e+001

surface no. = 15
SPH rdy =-3.801e+001

surface no. = 16
SPH rdy =-1.937e+001

surface no. = 17
SPH rdy =-1.257e+002

surface no. = 18
SPH rdy =-3.764e+001

surface no. = 19
SPH rdy =2.195e+001

surface no. = 20
SPH rdy =-4.690e+001

surface no. = 21
SPH rdy =5.565e+001

surface no. = 22
SPH rdy =1.000e+018

surface no. = 23
SPH rdy =-1.228e+001

surface no. = 24
SPH rdy =6.574e+000

surface no. = 25
SPH rdy =3.241e+001

本実施例では、水平方向に±2mmの射出瞳の移動が可能である(図中の矢印方向を正とする)。この際に、走査ユニット104は−/+2mm移動する(図中の矢印方向を正とする)。
本実施例における射出瞳の移動時の歪み変化を図16に示す。また、波長486.13nm、587.56nm、656.27nmにおける、射出瞳の移動量0mm及び2mmの横収差図を図17及び図18にそれぞれ示す。図17及び図18において、右下の図は画面内での収差の計測ポイントA〜Bを示しており、計測ポイントA〜Cでの収差が左側の(a)〜(c)に対応する。このことは、他の収差図でも同じである。
<数値例2>
図19に、実施例2に対応する光学系の数値例を示す。対角画角は50deg(図の紙面内に対応する水平画角は40deg、図の紙面に垂直な垂直画角は30deg、アスペクト比は4:3)であり、射出瞳径φは1mmである。MEMSの走査角は水平方向に±4.33deg、垂直方向に±3.25degである。接眼光学系606のアイポイントは12.5mmである。

射出瞳107 面番号1
面606a 面番号2
面606b 面番号3
面606c 面番号4
面605a 面番号5
面605b 面番号6
面605c 面番号7
面605d 面番号8
面605e 面番号9
面605f 面番号10
面605g 面番号11
面605h 面番号12
面605i 面番号13
面605j 面番号14
面610 面番号15
走査ユニット104 面番号16
面602a 面番号17
面602b 面番号18
面602c 面番号19
面602d 面番号20
光源ユニット101 面番号21

type sur Yg Zg qg ry rx d shift tilt nd νd
1 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 15.000 0.000 0.000 1.000
XYP 2 -0.1171 14.1758 8.9093 0.0000 0.0000 10.801 -0.117 8.909 1.533 38.16
XYP-M 3 1.9234 24.9769 50.0758 0.0000 0.0000 -5.519 1.923 50.076 -1.533 38.16
XYP 4 -12.4409 19.45834 88.4310 0.0000 0.0000 7.596 -12.441 88.431 -1.000
5 -68.5645 27.0493 89.9936 922.6801 922.680 0.000 -68.564 89.994 -1.772 17.56
6 -69.6645 27.0492 89.9936 -42.9540 -42.9540 0.000 -69.664 89.994 -1.000
7 -69.8645 27.0492 89.9936 -36.3091 -36.3091 -0.001 -69.864 89.994 -1.731 36.71
8 -75.8645 27.0485 89.9936 113.2266 113.2266 0.000 -75.864 89.994 -1.000
9 -76.8645 27.0484 89.9936 -96.0542 -96.0542 -0.001 -76.864 89.994 -1.533 38.16
10 -82.8645 27.0477 89.9936 96.2006 96.2006 0.000 -82.864 89.994 -1.000
AL 11 -83.8645 27.0476 89.9936 -22.7201 -22.7201 -0.001 -83.864 89.994 -1.643 37.87
12 -89.8645 27.0469 89.9936 -25.0307 -25.0307 0.000 -89.864 89.994 -1.000
13 -90.8645 27.0468 89.9936 -25.6576 -25.6576 0.000 -90.864 89.994 -1.707 20.05
14 -92.8645 27.0466 89.9936 -20.3772 -20.3772 0.000 -92.864 89.994 -1.000
M 15 -122.8645 27.04323 69.9935 0.0000 0.0000 0.000 -122.864 69.994 1.000
M 16 -106.0131 41.18645 24.9936 0.0000 0.0000 -30.000 -106.013 24.994 -1.000
AL 17 -106.0097 11.1865 -0.0064 -11.2179 -11.2179 -3.500 -106.010 -0.006 -1.533 38.16
18 -106.0093 7.6865 -0.0064 11.8219 11.8219 -0.200 -106.009 -0.006 -1.000
19 -106.0093 7.4865 -0.0064 10.6835 10.6835 -2.000 -106.009 -0.006 -1.707 20.05
20 -106.0091 5.4865 -0.0064 40.0000 40.0000 -18.721 -106.009 -0.006 -1.000
21 -106.0070 -13.2347 -0.0064 0.0000 0.0000 0.000 -106.007 -0.006 -1.000

surface no. = 2
XYP rdy =1.000e+018 c3=3.740e-002 c4 =3.034e-002 c6 =5.839e-004 c8=-2.215e-004
c10=-1.105e-003 c11=3.898e-053 c13=7.797e-053 c15=3.924e-053 c17=1.435e-006
c19=-1.169e-007 c21=-3.724e-007 c22=6.808e-008 c24=3.755e-007 c26=-1.631e-008
c28=-1.723e-007 c30=-4.636e-009 c32=3.799e-009 c34=-7.913e-010 c36=-3.662e-010
c37=-3.083e-010 c39=-7.968e-011 c41=-6.234e-010 c43=-6.290e-011 c45=8.398e-011

surface no. = 3
XYP rdy =1.000e+018 c3=1.617e-002 c4 =-1.154e-003 c6 =-7.169e-003 c8=-6.055e-005
c10=1.290e-005 c11=1.178e-005 c13=4.238e-008 c15=-3.663e-006 c17=-1.330e-008
c19=7.497e-008 c21=-5.003e-009 c22=-1.431e-007 c24=1.056e-008 c26=-1.678e-008
c28=-1.929e-009 c30=4.311e-009 c32=-8.970e-010 c34=-7.746e-010 c36=-3.416e-011
c37=5.055e-011 c39=2.564e-010 c41=2.337e-010 c43=1.822e-011 c45=4.028e-012

surface no. = 4
XYP rdy =1.000e+018 c3=-1.682e-001 c4 =1.937e-002 c6 =1.045e-002 c8=-3.011e-004
c10=1.320e-003 c11=3.898e-053 c13=7.848e-053 c15=3.924e-053 c17=-1.330e-006
c19=2.187e-006 c21=-8.488e-007 c22=-1.008e-006 c24=-1.753e-007 c26=3.201e-008
c28=-1.243e-007 c30=-6.125e-011 c32=-4.849e-011 c34=-1.400e-011 c36=7.741e-013
c37=7.635e-012 c39=3.050e-012 c41=3.258e-012 c43=1.616e-013 c45=-1.844e-013

surface no. = 5
SPH rdy =9.227e+002

surface no. = 6
SPH rdy =-4.295e+001

surface no. = 7
SPH rdy =-3.631e+001

surface no. = 8
SPH rdy =1.132e+002

surface no. = 9
SPH rdy =-9.605e+001

surface no. = 10
SPH rdy =9.620e+001

surface no. = 11
ASP rdy =-2.272e+001 a=4.923e-006 b=4.475e-009 c=5.075e-011 d=1.316e-013

surface no. = 12
SPH rdy =-2.503e+001

surface no. = 13
SPH rdy =-2.566e+001

surface no. = 14
SPH rdy =-2.038e+001

surface no. = 16
SPH rdy =1.000e+018

surface no. = 17
ASP rdy =-1.122e+001 a=3.989e-007 b=-9.838e-007 c=1.861e-008 d=-1.101e-009

surface no. = 18
SPH rdy =1.182e+001

surface no. = 19
SPH rdy =1.068e+001

surface no. = 20
SPH rdy =4.000e+001

本実施例では、水平方向に±2mm及び垂直方向に±1mmの射出瞳の移動が可能である(図中の矢印方向を正とする)。この際に、走査ユニット104に設けられた遮光部材(アパーチャ)は、水平方向に−/+4mm、垂直方向に−/+2mm移動する(図中の矢印方向を正とする)。
本実施例における射出瞳の移動時の歪み変化を図20に示す。また、波長486.13nm、587.56nm、656.27nmにおける、射出瞳の移動量0mm、及び水平2mm/垂直1mmの横収差図を図21及び図22にそれぞれ示す。
<数値例3>
図23に、実施例3に対応する光学系の数値例を示す。対角画角は70deg(図の紙面内に対応する水平画角は60deg、図の紙面に垂直な垂直画角は36deg、アスペクト比は16:9)であり、射出瞳径φは1mmである。MEMSの走査角は水平方向に±10deg、垂直方向に±5.68degである。接眼光学系1006のアイポイントは12.5mmである。
また、接眼光学系1006と走査光学1005の間の光束のなす角度は、最大で0.11degである。

射出瞳107 面番号1
面1006a 面番号2、4
面1006b 面番号3
面1006c 面番号5
面1006d 面番号6、8
面1006e 面番号7
面1006f 面番号9
面1005a 面番号10
面1005b 面番号11
面1005c 面番号12
面1005d 面番号13
面1005e 面番号14
面1005f 面番号15
面1005g 面番号16
面1005h 面番号17
走査ユニット104 面番号18
面1002a 面番号19
面1002b 面番号20
面1002c 面番号21
面1002d 面番号22
面1002e 面番号23
光源ユニット101 面番号24

type sur Yg Zg qg ry rx d shift tilt nd νd
1 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 12.305 0.000 0.000 1.000
XYP 2 -15.9297 12.3054 1.8632 0.0000 0.0000 8.407 -15.930 1.863 1.533 41.59
XYP-M 3 1.6616 20.7124 -20.2673 0.0000 0.0000 -8.407 1.662 -20.267 -1.533 41.59
XYP-M 4 -15.9297 12.3054 1.8632 0.0000 0.0000 6.047 -15.930 1.863 1.533 41.59
XYP 5 17.9704 18.3522 61.4616 0.0000 0.0000 5.393 17.970 61.462 1.000
XYP 6 15.5711 23.7448 57.7304 0.0000 0.0000 -1.362 15.571 57.730 1.533 41.59
XYP-M 7 21.2255 22.3831 34.1649 0.0000 0.0000 1.362 21.226 34.165 -1.533 41.59
XYP-M 8 15.5711 23.7448 57.7304 0.0000 0.0000 -5.150 15.571 57.730 1.533 41.59
XYP 9 28.6231 18.5946 77.8580 0.0000 0.0000 -0.117 28.623 77.858 1.000
XYP 10 32.4974 16.2775 -88.1368 0.0000 0.0000 2.858 32.497 -88.137 1.533 41.59
XYP-M 11 56.7332 19.1352 -67.0073 0.0000 0.0000 9.285 56.733 -67.007 -1.533 41.59
XYP-M 12 48.0851 28.4203 -22.0013 0.0000 0.0000 -19.995 48.085 -22.001 1.533 41.59
XYP 13 48.7812 8.42514 3.4165 0.0000 0.0000 -2.247 48.781 3.417 1.000
XYP 14 45.8973 6.1784 5.6040 0.0000 0.0000 -15.698 45.897 5.604 1.533 41.59
XYP-M 15 47.7115 -9.5192 -22.9437 0.0000 0.0000 8.380 47.712 -22.944 -1.533 41.59
XYP-M 16 38.4927 -1.1397 -68.0673 0.0000 0.0000 -1.115 38.493 -68.067 1.533 41.59
XYP 17 53.1314 -2.25458 -87.8393 0.0000 0.0000 0.675 53.131 -87.839 1.000
M 18 60.9038 -1.5793 -69.9966 0.0000 0.0000 -11.282 60.904 -69.997 -1.000
19 47.4600 -12.8614 -49.9966 -16.5696 -16.5696 -2.250 47.460 -49.997 -1.643 41.27
20 44.7789 -15.1113 -49.9966 -6.8815 -6.8815 -0.514 44.779 -49.997 -1.816 18.51
21 44.1661 -15.6255 -49.9966 -13.0356 -13.0356 -0.129 44.166 -49.997 -1.000
AL 22 44.0129 -15.7541 -49.9966 10.9164 10.9164 -1.928 44.013 -49.997 -1.533 41.59
23 41.7149 -17.6826 -49.9966 0.0000 0.0000 -11.282 41.715 -49.997 -1.000
24 28.2711 -28.9647 -49.9966 0.0000 0.0000 0.000 28.271 -49.997 -1.000

surface no. = 2
XYP rdy =1.000e+018 c3=-2.955e-002 c4 =5.433e-003 c6 =2.465e-003 c8=-7.366e-005
c10=1.974e-005 c11=-1.934e-048 c13=-3.877e-048 c15=-1.911e-048 c17=-5.379e-006
c19=-8.364e-007 c21=-2.006e-008 c22=-1.293e-006 c24=-1.472e-007 c26=-1.817e-008
c28=-7.938e-011 c30=6.379e-008 c32=-1.712e-008 c34=-7.209e-010 c36=2.456e-011
c37=3.809e-009 c39=2.548e-009 c41=6.881e-011 c43=1.818e-011 c45=-1.532e-012

surface no. = 3
XYP rdy =1.000e+018 c3=1.342e-002 c4 =-2.431e-002 c6 =-1.844e-002 c8=-1.250e-004
c10=-6.548e-005 c11=-2.041e-005 c13=-1.349e-005 c15=-9.615e-006 c17=-1.956e-006
c19=-1.561e-006 c21=-2.064e-007 c22=-7.699e-008 c24=5.006e-008 c26=2.493e-008
c28=1.856e-008 c30=8.206e-009 c32=-1.226e-009 c34=-3.707e-009 c36=-1.234e-009
c37=3.475e-010 c39=-6.916e-010 c41=-5.221e-010 c43=3.793e-010 c45=6.420e-011

surface no. = 4
XYP rdy =1.000e+018 c3=-2.955e-002 c4 =5.433e-003 c6 =2.465e-003 c8=-7.366e-005
c10=1.974e-005 c11=-1.934e-048 c13=-3.877e-048 c15=-1.911e-048 c17=-5.379e-006
c19=-8.364e-007 c21=-2.006e-008 c22=-1.293e-006 c24=-1.472e-007 c26=-1.817e-008
c28=-7.938e-011 c30=6.379e-008 c32=-1.712e-008 c34=-7.209e-010 c36=2.456e-011
c37=3.809e-009 c39=2.548e-009 c41=6.881e-011 c43=1.818e-011 c45=-1.532e-012

surface no. = 5
XYP rdy =1.000e+018 c3=1.540e-002 c4 =-4.726e-002 c6 =-4.487e-002 c8=-4.674e-003
c10=3.556e-003 c11=-1.934e-048 c13=-3.877e-048 c15=-1.911e-048 c17=-1.446e-004
c19=4.360e-004 c21=-3.925e-004 c22=5.263e-006 c24=-2.290e-004 c26=-1.025e-005
c28=-2.422e-006 c30=2.038e-005 c32=-7.452e-005 c34=-3.640e-005 c36=6.056e-006
c37=-4.362e-007 c39=6.538e-006 c41=-8.409e-006 c43=-6.000e-006 c45=-1.059e-006

surface no. = 6
XYP rdy =1.000e+018 c3=-1.146e-001 c4 =1.315e-002 c6 =1.046e-002 c8=-3.069e-004
c10=-6.027e-005 c11=-1.934e-048 c13=-3.877e-048 c15=-1.911e-048 c17=-3.615e-005
c19=-1.079e-005 c21=-2.430e-007 c22=3.521e-005 c24=3.232e-005 c26=-1.850e-006
c28=6.802e-007 c30=-1.099e-005 c32=-4.805e-006 c34=-2.193e-007 c36=-2.061e-007
c37=-7.379e-007 c39=7.478e-007 c41=2.590e-007 c43=5.801e-008 c45=1.348e-008

surface no. = 7
XYP rdy =1.000e+018 c3=-1.060e-001 c4 =-2.587e-002 c6 =-2.459e-002 c8=-3.040e-004
c10=3.527e-004 c11=-1.934e-048 c13=-3.877e-048 c15=-1.911e-048 c17=-2.286e-004
c19=-3.824e-004 c21=-3.032e-004 c22=-5.560e-007 c24=-2.421e-004 c26=-1.489e-004
c28=-1.523e-004 c30=7.509e-008 c32=-9.009e-005 c34=1.244e-005 c36=-3.786e-005
c37=-1.005e-018 c39=-3.420e-017 c41=1.369e-016 c43=-2.821e-016 c45=6.439e-009

surface no. = 8
XYP rdy =1.000e+018 c3=-1.146e-001 c4 =1.315e-002 c6 =1.046e-002 c8=-3.069e-004
c10=-6.027e-005 c11=-1.934e-048 c13=-3.877e-048 c15=-1.911e-048 c17=-3.615e-005
c19=-1.079e-005 c21=-2.430e-007 c22=3.521e-005 c24=3.232e-005 c26=-1.850e-006
c28=6.802e-007 c30=-1.099e-005 c32=-4.805e-006 c34=-2.193e-007 c36=-2.061e-007
c37=-7.379e-007 c39=7.478e-007 c41=2.590e-007 c43=5.801e-008 c45=1.348e-008

surface no. = 9
XYP rdy =1.000e+018 c3=2.204e-001 c4 =-8.067e-002 c6 =-1.131e-001 c8=1.023e-002
c10=5.082e-003 c11=-2.272e-003 c13=-5.504e-004 c15=1.192e-003 c17=-1.729e-004
c19=2.935e-005 c21=7.030e-005 c22=-5.657e-005 c24=-1.650e-004 c26=-1.152e-004
c28=-3.284e-005 c30=2.896e-005 c32=6.112e-006 c34=8.893e-006 c36=-2.844e-006
c37=5.387e-007 c39=3.377e-006 c41=5.792e-006 c43=1.105e-006 c45=-5.344e-007

surface no. = 10
XYP rdy =1.000e+018 c3=-1.087e-002 c4 =-6.297e-003 c6 =6.390e-003 c8=1.943e-004
c10=1.540e-003 c11=-2.972e-032 c13=-3.284e-031 c15=-5.261e-031 c17=-1.051e-005
c19=-3.263e-005 c21=-2.614e-006 c22=5.556e-008 c24=-4.478e-007 c26=4.204e-006
c28=7.248e-008

surface no. = 11
XYP rdy =1.000e+018 c3=-8.472e-003 c4 =1.021e-002 c6 =5.818e-003 c8=1.488e-004
c10=-3.569e-005 c11=6.561e-007 c13=1.099e-005 c15=-1.150e-005 c17=-1.207e-007
c19=7.377e-007 c21=7.848e-007 c22=1.715e-008 c24=9.443e-008 c26=6.081e-008
c28=-1.304e-007

surface no. = 12
XYP rdy =1.000e+018 c3=-8.643e-003 c4 =-8.377e-003 c6 =-1.142e-002 c8=-1.332e-004
c10=-1.055e-004 c11=2.846e-006 c13=1.385e-005 c15=6.718e-006 c17=-6.065e-007
c19=9.893e-007 c21=-9.264e-007 c22=4.467e-008 c24=2.445e-007 c26=-4.441e-008
c28=-2.139e-008

surface no. = 13
XYP rdy =1.000e+018 c3=-4.579e-002 c4 =3.087e-002 c6 =1.110e-002 c8=-3.769e-003
c10=-1.880e-003 c11=-1.158e-004 c13=-5.102e-004 c15=-7.442e-004 c17=1.212e-005
c19=-3.830e-005 c21=4.472e-005 c22=9.026e-007 c24=1.794e-005 c26=2.575e-005
c28=5.746e-005

surface no. = 14
XYP rdy =1.000e+018 c3=-8.390e-002 c4 =2.098e-002 c6 =-2.624e-002 c8=-2.060e-004
c10=1.899e-003 c11=-8.425e-005 c13=-6.174e-004 c15=2.778e-004 c17=-3.355e-005
c19=1.440e-005 c21=-2.856e-005 c22=-5.040e-007 c24=6.437e-006 c26=5.918e-007
c28=-9.181e-007

surface no. = 15
XYP rdy =1.000e+018 c3=8.096e-003 c4 =6.499e-003 c6 =6.816e-003 c8=9.795e-005
c10=8.002e-005 c11=-1.233e-005 c13=-2.253e-005 c15=-3.055e-006 c17=2.906e-007
c19=-4.857e-007 c21=-8.391e-008 c22=-3.713e-009 c24=2.789e-008 c26=-3.965e-008
c28=-4.562e-009 c30=1.421e-011 c32=-2.132e-009 c34=-3.165e-009 c36=-1.543e-010
c37=1.298e-011 c39=5.987e-011 c41=-1.113e-010 c43=6.244e-012 c45=-9.555e-012

surface no. = 16
XYP rdy =1.000e+018 c3=9.120e-003 c4 =-1.306e-002 c6 =-1.222e-002 c8=4.717e-005
c10=-5.789e-006 c11=-5.538e-006 c13=-1.050e-005 c15=9.282e-007 c17=5.606e-007
c19=3.005e-007 c21=1.583e-007 c22=1.148e-010 c24=3.803e-008 c26=-9.697e-010
c28=-1.662e-009 c30=3.953e-010 c32=4.057e-010 c34=1.261e-009 c36=-4.761e-010
c37=-7.288e-012 c39=-3.564e-011 c41=-8.681e-011 c43=1.301e-010 c45=-3.191e-011

surface no. = 17
XYP rdy =1.000e+018 c3=-2.882e-002 c4 =-3.878e-002 c6 =-8.136e-002 c8=9.235e-003
c10=6.799e-003 c11=-5.929e-005 c13=-1.276e-003 c15=4.291e-004 c17=8.076e-005
c19=2.594e-004 c21=2.527e-004 c22=-7.532e-007 c24=-1.497e-005 c26=-2.622e-005
c28=-6.300e-008
surface no. = 18
SPH rdy =1.000e+018

surface no. = 19
SPH rdy =-1.657e+001

surface no. = 20
SPH rdy =-6.881e+000

surface no. = 22
SPH rdy =-1.304e+001

surface no. = 23
ASP rdy =1.092e+001 k =-3.665e+000 a=-1.848e-005 b=2.016e-006 c=1.113e-007
d=-5.278e-009 e=2.063e-012

surface no. = 24
SPH rdy =1.000e+018

本実施例では、水平方向に±4mm及び垂直方向に±1mmの射出瞳の移動が可能である(接眼光学系1006が走査光学系1005に近づく方向を正とする)。この際に、集光光学系1002は、−4〜+8mm移動する(集光光学系1002が光源ユニット101に近づく方向を正とする)。
本実施例における射出瞳の移動時の歪み変化を図24に示す。また、波長486.13nm、587.56nm、656.27nmにおける、射出瞳の移動量0mm、及び水平4mm/垂直1.5mmの横収差図を図25及び図26にそれぞれ示す。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
上記各実施例では、走査型表示装置について説明したが、本発明は、光源からの光束のうち一部領域内の部分光束を走査ユニットで走査し、走査光学系を介して走査面上で該部分光束のスポットを走査する光走査装置にも適用することができる。このような光走査装置は、例えば、レーザプリンタにおける感光ドラム上への画像の描画に使用することができる。
本発明の実施例1であるに走査型表示装置の光学断面図。 実施例1にて使用される走査ユニットの説明図。 実施例1における射出瞳の移動原理の説明図。 実施例1における走査ユニットへの入射光束の強度分布例を示す図。 実施例1における射出瞳の移動の様子を示す図。 本発明の実施例2であるに走査型表示装置の光学断面図。 実施例2における走査ユニットの説明図。 実施例2における射出瞳の水平移動を示す図。 実施例2における射出瞳の垂直移動を説明する図。 本発明の実施例3であるに走査型表示装置の光学断面図。 実施例3の走査型表示装置の光学系を示す模式図。 実施例3における射出瞳の水平移動の様子を示す図。 実施例3における走査ユニットと入射光束との関係を示す図。 実施例3における射出瞳の垂直移動の様子を示す図。 本発明の実施例4である走査型表示装置の構成を示す図。 数値例1の光学断面図。 数値例1における歪みの変化を表す図。 数値例1における横収差図(射出瞳移動0mm)。 数値例1における横収差図(射出瞳移動2mm)。 数値例2の光学断面図。 数値例2における歪みの変化を表す図。 数値例2における横収差図(射出瞳移動0mm)。 数値例2における横収差図(射出瞳移動−水平2mm、垂直1mm)。 数値例3の光学断面図。 数値例3における歪みの変化を表す図。 数値例3における横収差図(射出瞳移動0mm)。 数値例3における横収差図(射出瞳移動−水平4mm、垂直1.5mm)。
符号の説明
101 光源ユニット
102,602,1002 集光光学系
104 走査ユニット
105,605,1005 走査光学系
106,606,1006 接眼光学系
107 射出瞳
108 観察者の眼
109 瞳孔
201 MEMS走査デバイス
701 2次元走査ミラー
702 遮光部材

Claims (5)

  1. 光源と、
    該光源からの光束のうち一部領域内の部分光束を走査する走査ユニットと、
    該走査ユニットからの前記部分光束を集光する走査光学系と、
    該走査光学系からの前記部分光束を、観察者の眼が配置される射出瞳に導く接眼光学系と、
    前記走査ユニットを、前記光源、前記走査光学系及び前記接眼光学系に対して移動させて前記光源からの光束の幅内での前記一部領域の位置を変更する領域変更機構とを有することを特徴とする光走査装置。
  2. 前記走査ユニットは、前記部分光束を反射及び走査する反射面と、前記部分光束を通過させる開口が形成された遮光部材とを有し、
    前記領域変更機構は、前記遮光部材を前記反射面に対して移動させて、前記一部領域の位置を変更することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記領域変更機構による前記一部領域が移動する方向を第1の方向とするとき、
    前記走査ユニットが設けられた位置において、前記光源からの光束の前記第1の方向での幅が、該第1の方向とは異なる第2の方向での幅よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記観察者の眼の瞳孔の位置を検出する瞳孔検出手段を有し、
    前記瞳孔検出手段により検出された前記瞳孔の位置に応じて前記領域変更機構の動作を制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光走査装置。
  5. 前記走査光学系から前記接眼光学系に進む光束はテレセントリック性を有し、
    前記接眼光学系は、前記走査光学系からの光束を前記射出瞳に向けて反射する反射面を有し、
    前記接眼光学系を、前記走査光学系及び前記走査ユニットに対して、該走査光学系から前記接眼光学系への光束の進行方向に沿った方向に移動可能とする移動機構を有し、
    前記移動機構による前記接眼光学系の移動、及び前記領域変更機構による前記一部領域の位置の変更によって、前記射出瞳を互いに直交する2方向に移動させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光走査装置。
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