WO2011135654A1 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

 空調装置の生産工場だけでなく、車両組立工場においても、空調装置を仕様に応じて簡易に作り分けることができるようにして、エアコンユニットの輸送・管理コストや、車両組立工場での保管スペースを低減できるようにすることを目的とする。 圧力調節ねじ付きの膨張弁(14)と、ユニットケース(85)に、膨張弁(14)が組み付けられる組付けスペース(84)が設けられると共に、該組付けスペース(84)の周囲の壁部(90)に、圧力調節ねじを回転させる工具(106)を差し込むための開口部(92)が設けられたエアコンユニット(16)と、を有している。膨張弁(14)の組付けスペース84の周囲の壁部(90)に設けられた開口部(92)から工具(106)を差し込んで、該膨張弁(14)の圧力調節ねじを回転させることで、該膨張弁(14)の圧力の設定を行う。

Description

車両用空調装置
 本発明は、車両用空調装置に関する。
 空調装置等に用いられ、冷媒を膨張させるための膨張弁が開示されている(特許文献1参照)。この膨張弁では、冷媒の流量を制御するための弁体の開口度を、ばねの押圧力により設定するようになっており、弁本体の下端部に、該ばねの押圧力(圧力の設定値)を調整するための調節ねじが設けられている。
特開平11-325661号公報
 膨張弁における圧力の設定値は、空調装置の仕様の違いによって最適値が異なるため、該仕様に応じて各々変えられている。また膨張弁の搭載位置については、エンジンコンパートメント内では搭載スペースの確保が非常に厳しく、空調装置の性能上、室内熱交換器(エバポレータ)の近辺とすることが有効である。このため現在では、膨張弁は、空調装置の生産工場において、予め圧力が設定された状態でエアコンユニット内に組み付けられて出荷されることがほとんどであり、組付け後は設定値の変更はできないようになっている。
 一方エアコンユニットへの膨張弁の組付け作業には、繊細なトルク管理や特殊工具の使用や、組付け品質の確保が必要となるため、このような作業を車両組立工場において実施することは現実的でない。
 この結果、エアコンユニットの種類が増えるため、該エアコンユニットの生産工場での種類別管理費用や輸送費用が増加する上、車両組立工場において、種類毎のエアコンユニットの保管スペースの確保が必要となる。
 本発明は、上記事実を考慮して、空調装置の生産工場だけでなく、車両組立工場においても、空調装置を仕様に応じて簡易に作り分けることができるようにして、エアコンユニットの輸送・管理コストや、車両組立工場での保管スペースを低減できるようにすることを目的とする。
 本発明の第1の態様は、圧力調節ねじ付きの膨張弁と、ユニットケースに、前記膨張弁が組み付けられる組付けスペースが設けられると共に、該組付けスペースの周囲の壁部に、前記圧力調節ねじを回転させる工具を差し込むための開口部が設けられたエアコンユニットと、を有している。
 第1の態様に係る車両用空調装置では、エアコンユニットのユニットケースにおいて、膨張弁の組付けスペースの周囲の壁部に設けられた開口部から工具を差し込んで、該膨張弁の圧力調節ねじを回転させることで、該膨張弁の圧力の設定を行うことができる。このため、空調装置の生産工場だけでなく、車両組立工場においても、空調装置を仕様に応じて簡易に作り分けることができる。またこれによって、エアコンユニットの輸送・管理コストや、車両組立工場での保管スペースを低減することができる。
 本発明の第2の態様は、第1の態様に係る車両用空調装置において、前記開口部は、前記壁部のうち、組付け状態の前記膨張弁における前記圧力調節ねじと対向する部位に設けられている。
 第2の態様に係る車両用空調装置では、組付け状態の膨張弁の圧力調節ねじを、該膨張弁の組付けスペースの周囲の壁部のうち、該圧力調節ねじに対向する部位に設けられた開口部から工具を差し込んで、該圧力調節ねじを回転させることができる。このため、膨張弁の圧力調節に係る作業性を向上させることができる。
 本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に係る車両用空調装置において、前記工具は、圧力設定用の治具と組み合わせて用いられ、該治具は、前記ユニットケースに保持可能に構成されている。
 第3の態様に係る車両用空調装置では、工具と組み合わせて用いられる圧力設定用の治具を、ユニットケースに保持可能に構成されているので、工具により膨張弁の圧力調節ねじを回転させる作業を安定的に行うことができる。またこれによって、膨張弁の圧力設定を正確に行うことができる。
 本発明の第4の態様は、第3の態様に係る車両用空調装置において、前記壁部の外面のうち、前記開口部の周囲には、前記治具を保持することが可能な保持部が設けられている。
 第4の態様に係る車両用空調装置では、圧力設定用の治具を保持部に保持することができるので、工具により膨張弁の圧力調節ねじを回転させる作業を安定的に行うことができる。またこれによって、膨張弁の圧力設定を正確に行うことができる。
 以上説明したように、本発明の第1の態様に係る車両用空調装置によれば、空調装置の生産工場だけでなく、車両組立工場においても、空調装置を仕様に応じて簡易に作り分けることができるようにして、エアコンユニットの輸送・管理コストや、車両組立工場での保管スペースを低減することができる、という優れた効果が得られる。
 第2の態様に係る車両用空調装置によれば、膨張弁の圧力調節に係る作業性を向上させることができる、という優れた効果が得られる。
 第3の態様及び第4の態様に係る車両用空調装置によれば、工具により膨張弁の圧力調節ねじを回転させる作業を安定的に行うことができる、という優れた効果が得られる。
車両用空調装置を示す分解斜視図である。 エアコンユニットに膨張弁が組み付けられ、圧力設定用の治具がユニットケースに保持された状態を示す断面図である。 ユニットケースにおける壁部の開口部及び保持部と、圧力設定用の治具を示す斜視図である。
 以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図1,図2において、本実施の形態に係る車両用空調装置10は、圧力調節ねじ12付きの膨張弁14と、エアコンユニット16とを有している。
 図2に示されるように、膨張弁14における例えば略角柱形の弁本体18には、第1の通路21と、第2の通路22とが、上下に離間して形成されている。第1の通路21は、冷媒サイクルにおいて、コンデンサやレシーバ(図示せず)からエアコンユニット16内に設けられたエバポレータ(図示せず)に向かう冷媒の通路である。第2の通路22は、冷媒サイクルにおいて、エバポレータからコンプレッサ(図示せず)に向かう冷媒の通路である。
 弁本体18における第1の通路21には、オリフィス24及び弁室26が形成されている。第1の通路21におけるオリフィス24の上流側に設けられた弁座には、球状の弁体28が配設されている。弁体28は、オリフィス24を通過する冷媒量を制御する部材であり、ばね押え30を介して圧縮コイルばね32によりオリフィス24側に押圧付勢されている。圧縮コイルばね32は、ばね押え30と圧力調節ねじ12との間に設けられている。この圧力調節ねじ12は、弁室26に対して下端側から進退可能にねじ込まれている。弁室26の内壁と圧力調節ねじ12との間には、気密性を確保するためのOリング34が設けられている。
 圧力調節ねじ12には、該圧力調節ねじ12を操作する際に工具106である例えば六角レンチ36(図2)を差し込むための六角穴38が、弁体28の外部側に露出して形成されている。この調節ねじ12のねじ込み量により、圧縮コイルばね32の付勢力を変化させることで、弁体28が開く圧力の設定値(オリフィス24に対する弁体28の開口度)を調節できるようになっている。
 第1の通路21には、入口ポート40と、出口ポート42とが設けられている。入口ポート40は、レシーバ(図示せず)から送り出された冷媒が流入する開口部であり、弁室26に連通している。また出口ポート42は、オリフィス24の下流側に連通しており、弁体28が開くことでオリフィス24を通過した冷媒が、エアコンユニット16内のエバポレータ(図示せず)へ送り出される開口部である。
 また第2の通路22には、入口ポート44と、出口ポート46とが設けられている。入口ポート44は、エアコンユニット16内のエバポレータから送り出される冷媒蒸気が流入する開口部である。出口ポート46は、該冷媒蒸気が、冷媒サイクルにおけるコンプレッサ(図示せず)へ送り出される開口部である。
 弁本体18には、エバポレータの出口温度に応じて、弁体28に対して駆動力を与えてオリフィス24の開閉を行うために小径の孔48と、この孔48より径が大径の孔50が、第2の通路22を貫通してオリフィス24と同軸に形成されている。弁本体18の上端には、感熱部となるパワーエレメント部52がねじ込まれて固定されている。
 パワーエレメント部52は、ステンレス製のダイアフラム54と、該ダイアフラム54を挾んで互いに溶接により密着して設けられた上カバー60及び下カバー62とを有している。上カバー60とダイアフラム54との間には、気密な感温室である上部圧力作動室56が形成されている。上部圧力作動室56には、上カバー60に形成された孔64を通じて、所定のダイアフラム駆動流体が封入されている。上カバー60の孔は、栓66により封止されている。
 下カバー62は、弁本体18に対して、パッキン68を介してねじ込まれている。下カバー62内におけるダイアフラム54の下側には、第2の通路22に連通した下部圧力作動室58が形成されている。これにより、下部圧力作動室58には、第2の通路22を通る冷媒蒸気の圧力が作用するようになっている。
 下部圧力作動室58内には、ダイアフラム54の下面中央部に当接する、例えばアルミニウム製の当接部材70が設けられている。この当接部材70には、第2の通路22を貫通し、大径の孔50及び小径の孔48内に延びる、例えばアルミニウム製の感温棒74が取り付けられている。この感温棒74は、大径の孔50に対して、Oリング72を介して摺動可能となっており、該Oリング72により第1の通路21と第2の通路22との間の気密性が確保されている。また感温棒74は、小径の孔48に対しても摺動可能となっている。感温棒74の下端には、オリフィス24よりも小径に構成され、該オリフィス24内に延びて弁体28に当接する作動棒76が設けられている。
 上述したように、上部圧力作動室56内には所定のダイアフラム駆動流体が封入されている。また第2の通路22と下部圧力作動室58とは連通しており、第2の通路22内の冷媒蒸気の温度(エバポレータの冷媒出口温度)は、下部圧力作動室58へ伝達される。ダイアフラム54は、上部圧力作動室56及び下部圧力作動室58の圧力差に伴い上下に変位する。この変位が、当接部材70を介して感温棒74に伝達されることで、該感温棒74及び作動棒76が上下動するようになっている。作動棒76は、弁体28に当接しているので、該作動棒76が上下動することで、弁体28が、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して、オリフィス24の弁座に対して接近又は離間することとなる。これにより、第1の通路21を通ってエバポレータ(図示せず)に供給される冷媒の流量が制御されるようになっている。
 図1において、エアコンユニット16は、例えば合成樹脂製のユニットケース85内に、エバポレータやファン等(図示せず)を収容した部品であり、例えば車両のインストルメントパネル(図示せず)内に組み付けられる。ユニットケース85には、膨張弁14が組み付けられる、例えば長円形の組付けスペース84が設けられている。図1,図2に示されるように、組付けスペース84内には、膨張弁14における第1の通路21の出口ポート42が接続される第1接続口81と、第2の通路22の入口ポート44が接続される第2接続口82とが、夫々基部88から突出して設けられている。第1接続口81の外周面及び第2接続口82の外周面には、膨張弁14を組み付けた際における気密性を確保するためのOリング86が夫々取り付けられている。
 図1に示されるように、膨張弁14の弁本体18には、例えば2箇所のボルト孔80が形成されており、該ボルト孔80に夫々ボルト83を差し込んで、例えば組付けスペース84における基部88に対して締結することで、膨張弁14がエアコンユニット16に固定されるようになっている。
 ユニットケース85における組付けスペース84の周囲の壁部90には、圧力調節ねじ12を回転させる工具106(六角レンチ36)を差し込むための、例えば円形の開口部92が設けられている。この開口部92は、壁部90のうち、組付け状態の膨張弁14における圧力調節ねじ12と対向する部位に設けられている。具体的には、図2に示されるように、開口部92は、圧力調節ねじ12の六角穴38と対向する部位に設けられている。
 工具106は、後述する圧力設定用の治具100と組み合わせて用いられる。この治具100は、ユニットケース85に保持可能に構成されている。具体的には、図2,図3に示されるように、壁部90の外面のうち、開口部92の周囲には、治具100を保持することが可能な保持部96が設けられている。この保持部96は、例えば開口部92の周囲の3箇所に均等配置された円柱状の突起部である。図2に示されるように、保持部96の端部には、治具100の一部が差し込まれて嵌合する嵌合穴96Aが形成されている。
(圧力設定用の治具)
 本実施形態に係る膨張弁14の圧力設定値は、車種による車両用空調装置10の仕様に応じて、エアコンユニット16への組付け後に適宜変更される。この設定値の変更を車両組立工場においても精度よく、かつ簡易に行うことができるようにするために、図1から図3に示されるような治具100が用いられる。
 図2,図3において、この治具100は、例えば、円板状の基部102と、該基部102の一方の面に設けられ保持部96の嵌合穴96Aに差し込まれて嵌合するピン104と、基部102に差し込まれると共に、該基部102に対して回動自在に支持される工具106とを有して構成されている。
 ピン104は、ユニットケース85に設けられた保持部96の位置に対応して3本設けられている。またピン104の直径は、保持部96における嵌合穴96Aの直径よりもわずかに大きく設定されている。これによって、ピン104を嵌合穴96Aに差し込んで嵌合させることができるようになっている。
 基部102の他方の面(ピン104と反対側の面)には、膨張弁14の圧力調節ねじ12の回転角度を規定する二箇所のストッパ112,114が設けられている。このストッパ112,114がなす角度θが、工具106の回転角度、即ち圧力調節ねじ12の回転角度に対応している。
 図2において、工具106は、圧力調節ねじ12の六角穴38に対応する六角レンチ36と、該六角レンチ36を保持する円柱状の保持部材108と、該保持部材108の同軸上にセレーション110を介して連結されるハンドル軸116とを有して構成されている。ハンドル軸116の外周面には、該ハンドル軸116の半径方向外側に突出したハンドル部118が設けられている。
 この工具106において、保持部材108及びハンドル軸116は、基部102内に夫々差し込まれ、セレーション110を介して嵌合している。具体的には、ハンドル軸116は、ハンドル部118が二箇所のストッパ112,114の間(角度θの範囲内)に配置されるようにしつつ、該ストッパ112,114側から基部102内に差し込まれる。これにより、工具106は、ハンドル部118が二箇所のストッパ112,114がなす角度θの範囲内において、回動可能となっている。
 なお、治具100の構造については、図示の例には限られない。また治具100をユニットケース85に保持可能にする構造の一例として、該ユニットケース85側に保持部96を設け、該保持部96の嵌合穴96Aに治具100のピン104を挿入して嵌合させる構造を挙げたが、治具100をユニットケース85に保持可能にする構造はこれに限られない。治具100を使用する際に、該治具100を一時的にユニットケース85に保持できれば、どのような構造を用いてもよい。例えば、嵌合穴を有する保持部を治具100側に設け、ユニットケース85側に設けたピンを該嵌合穴に挿入して嵌合させるようにしてもよい(図示せず)。またユニットケース85及び治具100の一方に磁性体を配置し、他方に磁石を配置して、磁力吸着により治具100をユニットケース85に保持するようにしてもよい(図示せず)。
(作用)
 本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1において、本実施形態に係る車両用空調装置10では、膨張弁14をエアコンユニット16に組み付けてから、該膨張弁14の設定値を仕様に応じて変更する。
 まずエアコンユニット16に対する膨張弁14の組付けについて説明する。本実施形態では、膨張弁14における圧力調節ねじ12の回転角度に対する設定圧力の変化特性にばらつきがないように、選別された膨張弁14を用いる。この膨張弁14の圧力の設定値は、該膨張弁14の製造工場からの出荷時に、一定の初期値に設定されている。仕様に応じた圧力の設定値が、この初期値と異なる場合、治具100におけるストッパ112,114間の角度θ(図3)を、その圧力差に相当する圧力調節ねじ12の回転角度と等しくなるように設定しておく。
 図1に示されるように、この膨張弁14は、エアコンユニット16の組付けスペース84に組み付けられる。具体的には、図2に示されるように、第1の通路21の出口ポート42を第1接続口81に接続し、第2の通路22の入口ポート44を第2接続口82に接続するようにして、膨張弁14をエアコンユニット16に接続する。そして、図1に示されるように、2本のボルト83を、膨張弁14の弁本体18における2箇所のボルト孔80に差し込んで、基部88に対して締結することで、膨張弁14がエアコンユニット16に固定される。
 次に、図2,3において、治具100をユニットケース85に保持する。具体的には、工具106の六角レンチ36が圧力調節ねじ12の六角穴38に嵌合するようにしながら、治具100におけるピン104を、ユニットケース85に設けられた保持部96の嵌合穴96Aに差し込んで嵌合させる。これにより、治具100がユニットケース85に保持される。
 ここで、車両の仕様に応じた膨張弁14の圧力の設定値が初期設定値よりも大きい場合、圧力調節ねじ12を右回転させて、膨張弁14内の圧縮コイルばね32(図2)を縮める必要がある。従って、治具100をユニットケース85に保持したとき、工具106のハンドル部118が、回転始端側のストッパ112に当接するようにする。また同時に、工具106の六角レンチ36が、圧力調節ねじ12を回転させることなく六角穴38に嵌合するように、セレーション110の噛合い位置を選択する。
 そして、図3に示されるように、ハンドル部118が回転終端側のストッパ114に当接するまで、工具106を角度θ回転させることで、膨張弁14の圧力の設定値を、所望の値に変更することができる。圧力設定用の治具100を保持部96により保持した状態で、工具106を回転させるため、エアコンユニット16への組付け後の膨張弁14の圧力設定を、簡易かつ安定的に行うことができる。またこれによって、膨張弁14の圧力設定を正確に行うことができる。設定変更後の膨張弁14については、マーキングを行うことで、初期状態の膨張弁14と判別することができる。
 また工具106は、基部102に対して着脱可能であるので、ストッパ112,114のなす角度θが異なる基部102を、各種仕様に応じて夫々用意しておき使い分けることで、工具106を共用しながら、様々な圧力設定を行うことができる。
 なお、変更後の設定値が初期設定値よりも小さい場合には、逆に圧力調節ねじ12を左回転させることとなるため、ストッパ114が回転始端側となり、ストッパ112が回転終端側となる。また膨張弁14の初期設定値が、車両用空調装置10の仕様と等しい場合には、治具100を用いて圧力の設定変更を行う必要はない。
 上記のように、本実施形態では、エアコンユニット16のユニットケース85において、膨張弁14の組付けスペース84の周囲の壁部90のうち、圧力調節ねじ12に対向する部位に設けられた開口部92から工具106を差し込んで、該圧力調節ねじ12を回転させることで、該膨張弁14の圧力の設定を行うことができる。このため、膨張弁14の圧力調節に係る作業性を向上させることができる。また車両用空調装置10の生産工場だけでなく、車両組立工場においても、該車両用空調装置10を仕様に応じて簡易に作り分けることができる。更にこれによって、エアコンユニット16の輸送・管理コストや、車両組立工場での保管スペースを低減することができる。
(符号の説明)
  10  車両用空調装置
  12  圧力調節ねじ
  14  膨張弁
  16  エアコンユニット
  36  六角レンチ(工具)
  84  組付けスペース
  85  ユニットケース
  90  壁部
  92  開口部
  94  治具
  96  保持部
 106  工具

Claims (4)

  1.  圧力調節ねじ付きの膨張弁と、
     ユニットケースに、前記膨張弁が組み付けられる組付けスペースが設けられると共に、該組付けスペースの周囲の壁部に、前記圧力調節ねじを回転させる工具を差し込むための開口部が設けられたエアコンユニットと、
     を有する車両用空調装置。
  2.  前記開口部は、前記壁部のうち、組付け状態の前記膨張弁における前記圧力調節ねじと対向する部位に設けられている請求項1に記載の車両用空調装置。
  3.  前記工具は、圧力設定用の治具と組み合わせて用いられ、
     該治具は、前記ユニットケースに保持可能に構成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用空調装置。
  4.  前記壁部の外面のうち、前記開口部の周囲には、前記治具を保持することが可能な保持部が設けられている請求項3に記載の車両用空調装置。
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