JP7249301B2 - 調整ねじ機構の固定構造及び弁装置並びに冷凍サイクルシステム - Google Patents

調整ねじ機構の固定構造及び弁装置並びに冷凍サイクルシステム Download PDF

Info

Publication number
JP7249301B2
JP7249301B2 JP2020046191A JP2020046191A JP7249301B2 JP 7249301 B2 JP7249301 B2 JP 7249301B2 JP 2020046191 A JP2020046191 A JP 2020046191A JP 2020046191 A JP2020046191 A JP 2020046191A JP 7249301 B2 JP7249301 B2 JP 7249301B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
screw mechanism
threaded portion
adjusting screw
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020046191A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021148151A (ja
Inventor
祐一 佐藤
雄一郎 當山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2020046191A priority Critical patent/JP7249301B2/ja
Priority to CN202110240212.7A priority patent/CN113404879B/zh
Publication of JP2021148151A publication Critical patent/JP2021148151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7249301B2 publication Critical patent/JP7249301B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K1/00Lift valves or globe valves, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces
    • F16K1/32Details
    • F16K1/34Cutting-off parts, e.g. valve members, seats
    • F16K1/36Valve members
    • F16K1/38Valve members of conical shape
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K1/00Lift valves or globe valves, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces
    • F16K1/32Details
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K1/00Lift valves or globe valves, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces
    • F16K1/32Details
    • F16K1/34Cutting-off parts, e.g. valve members, seats
    • F16K1/42Valve seats
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K27/00Construction of housing; Use of materials therefor
    • F16K27/02Construction of housing; Use of materials therefor of lift valves
    • F16K27/0254Construction of housing; Use of materials therefor of lift valves with conical shaped valve members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/002Actuating devices; Operating means; Releasing devices actuated by temperature variation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Description

本発明は、弾性体の圧縮量を、当該弾性体の変形方向に相互に調整可能な雄ねじ部と雌ねじ部とからなるねじ機構により調整する調整ねじ機構の固定構造、及び弁装置並びに冷凍サイクルシステムに関する。
従来、弁装置において、弁内部に組み込まれた弾性体の圧縮量を調整する調整ねじ機構により、弁体(弁部材)の作動特性を調整する技術が、例えば特開2014-5906号広報(特許文献1)に開示されている。なお、この特許文献1ではコイルばね(圧縮ばね)が弾性体である。
特開2014-5906号広報
特許文献1における調整ねじ機構の固定構造としては、金属同士のかしめによる固定構造や、ねじ部への接着剤の塗布等による固定構造が用いられている。
しかし、かしめによる固定構造では、ねじ機構に樹脂部材を用いるのは困難であり、金属部材で構成する必要があり、弁装置の軽量化に制約がある。また、接着剤による固定構造では、接着剤が乾燥するまでに時間がかかり、加工時間が長くなるという問題がある。
本発明は、弾性体の圧縮量を雄ねじ部と雌ねじ部とからなるねじ機構により調整する調整ねじ機構の固定構造を用いた弁装置において、軽量化を図るとともに加工時間を短縮することを課題とする。
本発明の調整ねじ機構の固定構造は、弾性体の圧縮量を当該弾性体の変形方向に相互に調整可能な雄ねじ部と雌ねじ部とからなるねじ機構により調整する調整ねじ機構の固定構造であって、前記調整ねじ機構の前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とが樹脂部材で構成され、当該雄ねじ部と雌ねじ部とが、互いに螺合部分の界面において、全周のうちの一部である一箇所のみが溶着により固定され、溶着部に対する周方向の反対側は溶着されておらず、前記雄ねじ部のねじ山の軸方向の前記弾性体側の斜面と、前記雌ねじ部のねじ山の軸方向の前記弾性体と反対側の斜面との間に隙間があることを特徴とする。
この際に、前記雄ねじ部と雌ねじ部とが、互いに螺合部分の界面の一部のみにて溶着により固定されていることを特徴とする調整ねじ機構の固定構造が好ましい。
また、前記雄ねじ部と前記雌ねじ部との螺合状態において、雌ねじ谷底の径方向隙間と雄ねじ谷底の径方向隙間の合計が、雌ねじ谷底径と雄ねじ谷底径の差の20%以上であることを特徴とする調整ねじ機構の固定構造が好ましい。
また、前記調整ねじ機構は、駆動アクチュエータが発生する荷重方向と対向する方向に荷重を発生させる前記弾性体の圧縮量を調整するよう構成されていることを特徴とする調整ねじ機構の固定構造が好ましい。
本発明の弁装置は、流体が流れる弁ポートの開度を弁体により制御するよう構成されるとともに、前記調整ねじ機構の固定構造を備えた弁装置であって、前記駆動アクチュエータの駆動力を前記弁体に伝達するよう構成されたことを特徴とする。
この際に、前記弁体と前記弁ポートは、流入通路から流入する冷媒を絞って流出通路から該冷媒を膨張させて流出させる膨張弁として構成されたことを特徴とする弁装置が好ましい。
本発明の冷凍サイクルシステムは、圧縮機と、凝縮器と、蒸発器と、絞り装置とを含む冷凍サイクルシステムであって、前記弁装置が、前記絞り装置として用いられていることを特徴とする。
本発明の調整ねじ機構の固定構造及び弁装置並びに冷凍サイクルシステムによれば、調整ねじ機構の雄ねじ部と雌ねじ部とが樹脂部材で構成されるとともに、この雄ねじ部と雌ねじ部とが超音波溶着により固定されているので、軽量化が図れるとともに加工時間を短縮することができる。
本発明の実施形態の弁装置としての温度式膨張弁を備えた冷却装置の一部断面図である。 実施形態の温度式膨張弁における調整ねじ機構の要部拡大断面図である。 実施形態における調整ねじの変形例1の要部拡大断面図である。 実施形態における超音波溶着の工程を示す概略図である。 実施形態における調整ねじの変形例2を示す図である。 本発明の実施形態の冷凍サイクルシステムを示す図である。
次に、本発明の調整ねじの固定構造及び弁装置並びに冷凍サイクルシステムの実施形態について図面を参照して説明する。
図6は実施形態の温度式膨張弁を用いた冷却装置の冷凍サイクルシステムの要部を示す図であり、先ず、実施形態の冷凍サイクルシステムについて説明する。図6において、10は実施形態の温度式膨張弁、100は圧縮機、200は凝縮器、300は蒸発器、400はアキュムレータであり、これらは配管で環状に接続することにより冷凍サイクルシステムを構成している。温度式膨張弁10は、後述のように、ハウジング20内に装着され、ダイヤフラム式の駆動アクチュエータ3と例えば従来の感温筒と同様な感温筒5、及びキャピラリチューブ6を有している。ハウジング20の流入通路20Bは凝縮器200の出口側配管200aに接続され、ハウジング20の流出通路20Cは蒸発器300の入口側配管300aに接続されている。そして、蒸発器300は冷却対象である図示しない発熱体に接触して併設されたり、空調、冷蔵用として冷やす室内雰囲気中等に配置され、この蒸発器300の出口側配管300bに感温筒5が取り付けられている。
圧縮機100は冷凍サイクルシステムを流れる冷媒を圧縮し、圧縮された冷媒は凝縮器200で凝縮液化され、流入通路20Bを通して温度式膨張弁10に流入される。温度式膨張弁10は流入される冷媒を減圧(膨張)して流出通路20Cから蒸発器300に流入させる。蒸発器300は冷媒の一部を蒸発気化し、気液混合状態の冷媒がアキュムレータ400に流入し、このアキュムレータ400から気相冷媒が圧縮機100に循環される。そして、蒸発器300は、冷媒の一部を蒸発気化することで、発熱体や空気等から熱を吸収する。これにより発熱体、または空気等が冷却される。また、感温筒5には、吸着チャージ等によりガスが封入されており、この感温筒5はキャピラリチューブ6により駆動アクチュエータ3に連結されている。
図1は実施形態の弁装置としての温度式膨張弁を備えた冷却装置の一部断面図、図2は同温度式膨張弁における調整ねじ機構の要部拡大断面図である。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1の図面における上下に対応しており、一点鎖線で示す軸線Xは後述の弁ポート33の中心線であるとともに、作動軸38及び弁体4の移動方向に対応している。
この実施形態の冷却装置は、ハウジング20に実施形態の温度式膨張弁10を搭載したものである。弁ハウジング20は全体が金属部材によって構成され、このハウジング20には、弁ユニット装着孔20A、流入通路20B及び流出通路20Cが形成されている。弁ユニット装着孔20Aは、軸線X方向下方で軸線Xを中心とする円柱状の小径室20A1と、この小径室20A1の上方で軸線Xを中心とする円柱状の大径室20A2と、大径室20A2の上方で軸線Xを中心とする薄型円柱状の駆動アクチュエータ室20A3とを有している。そして、弁ユニット装着孔20A内に温度式膨張弁10が嵌合されている。
温度式膨張弁10は、弁本体2と、駆動アクチュエータ3と、弁体4と、感温筒5(図6参照)と、によって構成される。なお、弁本体2とハウジング20との間には、小径室20A1の大径室20A2側の端部と、大径室20A2の駆動アクチュエータ室20A3側の端部とには、OリングP,Qが設けられており、OリングPにより流入通路20Bと流出通路20Cとの間の気密性が保たれている。また、OリングQにより弁本体2とハウジング20との外部空間に対する気密性が保たれている。
弁本体2は、樹脂部材によって構成され、ハウジング20の小径室20A1と大径室20A2とに収容されている。弁本体2のうち小径室20A1に収容される下側部分2Aは、軸線X方向を軸方向とする円筒状に形成され、その側面に側部開口21を有するとともに下端に下端開口22を有している。また、この下側部分2Aの上部内周には弁ガイド孔23が形成され、この弁ガイド孔23内に弁体4が収容されている。そして、この下側部分2Aの下端開口22の軸線X方向内側において、雌ねじ部11が形成されるとともに、その内側に樹脂部材で構成された調整ねじ13が配設されている。調整ねじ13の外周には雄ねじ部12が形成されており、この雄ねじ部12は雌ねじ部11に螺合されるとともに、調整ねじ13と弁体4との間に「弾性体」としての調整ばね14が配設されている。この雌ねじ部11と調整ねじ13及び調整ばね14は調整ねじ機構1を構成している。なお、調整ねじ13の中心には貫通孔13aとレンチ孔13bとが形成されている。
また、弁本体2のうち大径室20A2に収容される上側部分2Bは、後述する弁座部32aの上方において軸線X方向に沿って延びる筒状の作動軸ガイド孔24と、作動軸ガイド孔24に直交するように延びる冷媒通過部25と、駆動アクチュエータ室20A3側から作動軸ガイド孔24の回りにリング状の深溝として形成されたばね室26と、ばね室26と冷媒通過部25とを連通する均圧孔27と、を有している。
弁本体2の上部に構成された駆動アクチュエータ3は、薄型円盤状の上蓋3Aと下蓋3Bとによりケース体を構成している。下蓋3Bは上蓋3Aと対向するフランジ部31と、このフランジ部31に連結され軸線Xを中心とする有底円筒状の形状となる円筒部32とを有している。また、下蓋3Bは、円筒部32を弁本体2内にして弁本体2をインサート成形することにより弁本体2と一体に構成され、この円筒部32の底部をなす弁座部32aが弁本体2の上側部分2Bの作動軸ガイド孔24の下端側に配置されている。そして、この弁座部32aの中央には軸線Xを中心とする弁ポート33が形成されている。
なお、ハウジング20の駆動アクチュエータ室20A3には抜け止め部材3Cが取り付けられており、駆動アクチュエータ3の上蓋3Aの外縁部の上面が抜け止め部材3Cによって係止されることにより、駆動アクチュエータ3および弁本体2が弁ユニット装着孔20Aから脱落しないようになっている。
また、上蓋3Aと下蓋3Bの間にはダイヤフラム34を備えており、このダイヤフラム34によってダイヤフラム室35と均圧室36が区画されている。下蓋3B内には当金37が配設されており、この当金37に作動軸38が接続されている。なお、ばね室26内において、ばね室26の底部と当金37との間にはコイルばね39が圧縮した状態で配設されている。これにより、コイルばね39は作動軸38をダイヤフラム34側に付勢している。
作動軸38は作動軸ガイド孔24内に摺動可能に挿通されている。また、作動軸38の下端部38aは、弁ポート33を通過可能な外径を有するようにピン状になっており、この作動軸38の下端部38aは弁ポート33を貫通している。そして、この作動軸38の下端部38aはダイヤフラム34の動作を弁体4に伝達する。
弁体4は、上面が閉塞されて下面が開口した有底筒状に形成され、その内側に内空間41を有している。また、上面の一部に弁ポート33と内空間41を連通する貫通孔42が形成されるとともに、上面の中央にニードル部43を有している。そして、このニードル部43が弁座部32aに対して接近または離隔することで弁ポート33の開度が制御される。また、このニードル部43の上端には作動軸38の下端部38aが当接されている。
以上の構成により、流入通路20Bは凝縮器200から冷媒を受け入れ、この冷媒は、20Aに導入された後、下側部分2Aの側部開口21及び調整ねじ13のレンチ孔13b及び貫通孔13a、弁体4の内空間41及び貫通孔42、弁ポート33および冷媒通過部25をこの順で通過し、流出通路20Cから蒸発器300に送り出される。また、感温筒5の感知温度に応じてダイヤフラム室35の内圧が上昇または低下すると、ダイヤフラム室35が膨張または収縮するようにダイヤフラム34が変形する。そして、このダイヤフラム34の変形に伴い、作動軸38が軸線X方向に移動し、弁ポート33と弁体4のニードル部43との隙間すなわち弁開度が変化する。
そして、温度式膨張弁10の調整ねじ機構1において、調整ばね14は、弁体4に対して下方に設けられて上方への付勢力を付与するよう構成されるとともに、雌ねじ部11に対する調整ねじ13のねじ込み量によって、この弁体4に対する付勢力が調整可能となっている。すなわち、調整ねじ13のねじ込み量を調整することで、弁体4が作動軸38を押圧する力を調整することができるので、ダイヤフラム室35の導入圧力に応じて弁ポート33が開き始める圧力、すなわち設定圧力を調整することができる。なお、調整ねじ13のねじ込み(回転)を行うときは、調整ねじ13のレンチ孔13bにレンチ等を嵌合して回転させる。
温度式膨張弁10は、上記のように設定圧力を調整したあと、弁本体2の下側部分2Aの雌ねじ部11において、調整ねじ13が固着されている。弁本体2と調整ねじ13とは、それぞれ樹脂部材(樹脂製の部品)であり、図2のようにして超音波溶着されている。なお、超音波溶着とは、超音波振動により雄ねじ部と雌ねじ部との界面が溶融して接着されることである。
すなわち、図2において下側部分2Aの雌ねじ部11と調整ねじ13の雄ねじ部12との境界部分に溶融固化層D(楕円の細かいハッチングの部分)が形成されている。図4は超音波溶着の工程を示す概略図であり、ロッド軸40aを設けた固定治具40に対して温度式膨張弁10を装着する。具体的には、ロッド軸40aを調整ねじ13のレンチ孔13bと貫通孔13aに挿通するとともに、駆動アクチュエータ3の上蓋3Aと下蓋3Bの外周縁を固定治具40の水平台40bから浮かせた状態で載置する。そして、弁本体20の下側部分2Aにホーン50を押しつけて、超音波溶着する。
弁本体2の下側部分2Aの外周に軸線X(中心軸)と直角方向からホーン50を押し付ける為、下側部分2Aの押し付けられた側は超音波振動により雄ねじ部と雌ねじ部との界面が溶融して接着されるが、ホーン50を押し付けていない反対側は、ねじガタ分、雄ねじ部と雌ねじ部との界面に隙間があり非接触の為、溶着されない部分がある。また、図4の様に水平台40bから浮かせた状態で載置しているので、ホーン50を押し付けられた側は溶融にて、軸線X(中心軸)と直角方向に溶けた分、弁本体2が下に移動するので、ホーン50を押し付けていない反対側はねじ間に隙間が更に開き、溶着されにくい。従って、雄ねじ部と雌ねじ部とが、互いに螺合部分の界面の全周に対して一部のみにて溶着により固定されている。螺合部分の一部が溶融されずに残ることで、溶融時の軸線X方向のズレが抑制される為、前記弾性体の圧縮量を精度よく調整する場合には、好ましい。一部のみにて溶着により固定されているが、一部でも、溶融条件により、固定強度は十分にある。
また、この実施形態では、図2に示すように、調整ねじ13の雄ねじ部12の外周部分(螺旋の稜線相当部分)の一部に欠損部分が形成されている。すなわち、雄ねじ部12と雌ねじ部11との一方(雄ねじ部12)のねじ山の高さが他方(雌ねじ部11)のねじ溝の深さより小さくなっている。こにれより、雄ねじ部12の山と雌ねじ部11の谷との間に「溶融溜まり」としての空隙S1が形成されている。これにより、超音波溶着時の溶融樹脂が流路等にはみ出すことがない為、はみ出し部が外れ、冷凍サイクルシステムの流路内に異物として流出し不具合となる事を防止することができる。
また、この図2の実施形態では、雄ねじ部12と雌ねじ部11との一方(雄ねじ部12)のねじ山の高さが他方(雌ねじ部11)のねじ溝の深さより小さい例について示したが、小さいものに限定するものではなく同じ寸法の場合も含む図3の変形例1について説明する。図3に示すように、溶融前の状態において、雌ねじの谷の径[D1]と雄ねじの山の頂径(外径)[D2]の差[A](雌ねじ谷底の径方向隙間)と、雌ねじの内径[D3]と雄ねじの谷の径[D4]の差[B](雄ねじ谷底の径方向隙間)の合計(A+B)が、雌ねじの谷の径[D1]と雄ねじの谷の径[D4]の差[C](雄ねじと雌ねじの谷底間径方向長さ)の20%以上、
すなわち、
A=D1-D2
B=D3-D4
C=D1-D4において
(A+B)/C×100≧20
とすることで、「溶融溜まり」としての隙間[A]の空隙S1と隙間[B]の空隙S3が十分形成される。これにより、超音波溶着時の溶融樹脂が流路等にはみ出すことがない為、はみ出し部が外れ、冷凍サイクルシステムの流路内に異物として流出し不具合となる事を防止することができる。
また、雌ねじの谷の径[D1]と雄ねじの山の頂径(外径)[D2]の差[A](雌ねじ谷底の径方向隙間)と、雌ねじの内径[D3]と雄ねじの谷の径[D4]の差[B](雄ねじ谷底の径方向隙間)の合計(A+B)が、雌ねじの谷の径[D1]と雄ねじの谷の径[D4]の差[C](雄ねじと雌ねじの谷底間径方向長さ)の30~40%とすることが好ましく、これにより、上記よりも十分に溶融樹脂を逃がせる空隙を確保できる為、より望ましい。また、50%程度とすると、更に望ましい。
図5は実施形態における調整ねじの変形例2を示す図であり、この変形例2の調整ねじ13′は、雄ねじ部12′の軸線X方向の両外側端部において、雌ねじ部11と螺合しない欠損部を設け、この欠損部の部分において、雄ねじ部12′の山の欠損部の部分と雌ねじ部11の谷との間に「溶融溜まり」としての空隙S2を設けたものである。これにより、超音波溶着時の溶融樹脂Gが流路等にはみ出すことがない為、はみ出し部が外れ、冷凍サイクルシステムの流路内に異物として流出し不具合となる事を防止することができる。
以上、弁装置としての温度式膨張弁について説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。前記実施形態では弁装置として温度式膨張弁の例を示したが、雄ねじと雌ねじの螺合による調整ねじ機構を備えた弁装置に適用できる。例えば、特許文献1のように、コイルばねの変形量を調整して設定圧力を調整するような圧力調整弁に適用してもよい。また、温度式膨張弁や、圧力調整弁に限らず、調整ばね等の弾性体の変形量を調整する機構を設けたその他の電磁弁や電動弁等の弁装置に適用してもよい。また、弁装置以外の機器に適用しても良い。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述し、その他の実施形態についても詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 調整ねじ機構
11 雌ねじ部
12 雄ねじ部
13 調整ねじ
14 調整ばね
2 弁本体
2A 下側部分
2B 上側部分
21 側部開口
22 下端開口
23 弁ガイド孔
24 作動軸ガイド孔
25 冷媒通過部
26 ばね室
27 均圧孔
3 駆動アクチュエータ
3A 上蓋
3B 下蓋
3C 抜け止め部材
31 フランジ部
32 円筒部
32a 弁座部
33 弁ポート
34 ダイヤフラム
35 ダイヤフラム室
36 均圧室
37 当金
38 作動軸
38a 下端部
39 コイルばね
4 弁体
41 内空間
42 貫通孔
43 ニードル部
5 感温筒
X 軸線
10 温度式膨張弁
20 ハウジング
20A 弁ユニット装着孔
20B 流入通路
20C 流出通路
100 圧縮機
200 凝縮器
300 蒸発器
400 アキュムレータ

Claims (6)

  1. 弾性体の圧縮量を当該弾性体の変形方向に相互に調整可能な雄ねじ部と雌ねじ部とからなるねじ機構により調整する調整ねじ機構の固定構造であって、
    前記調整ねじ機構の前記雄ねじ部と前記雌ねじ部とが樹脂部材で構成され、当該雄ねじ部と雌ねじ部とが、互いに螺合部分の界面において、全周のうちの一部である一箇所のみが溶着により固定され、溶着部に対する周方向の反対側は溶着されておらず、前記雄ねじ部のねじ山の軸方向の前記弾性体側の斜面と、前記雌ねじ部のねじ山の軸方向の前記弾性体と反対側の斜面との間に隙間があることを特徴とする調整ねじ機構の固定構造。
  2. 前記雄ねじ部と前記雌ねじ部との螺合状態において、雌ねじ谷底の径方向隙間と雄ねじ谷底の径方向隙間の合計が、雌ねじ谷底径と雄ねじ谷底径の差の20%以上であることを特徴とする請求項1に記載の調整ねじ機構の固定構造。
  3. 前記調整ねじ機構は、駆動アクチュエータが発生する荷重方向と対向する方向に荷重を発生させる前記弾性体の圧縮量を調整するよう構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の調整ねじ機構の固定構造。
  4. 流体が流れる弁ポートの開度を弁体により制御するよう構成されるとともに、請求項の調整ねじ機構の固定構造を備えた弁装置であって、前記駆動アクチュエータの駆動力を前記弁体に伝達するよう構成されたことを特徴とする弁装置。
  5. 前記弁体と前記弁ポートは、流入通路から流入する冷媒を絞って流出通路から該冷媒を膨張させて流出させる膨張弁として構成されたことを特徴とする請求項に記載の弁装置。
  6. 圧縮機と、凝縮器と、蒸発器と、絞り装置とを含む冷凍サイクルシステムであって、請求項に記載の弁装置が、前記絞り装置として用いられていることを特徴とする冷凍サイクルシステム。
JP2020046191A 2020-03-17 2020-03-17 調整ねじ機構の固定構造及び弁装置並びに冷凍サイクルシステム Active JP7249301B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020046191A JP7249301B2 (ja) 2020-03-17 2020-03-17 調整ねじ機構の固定構造及び弁装置並びに冷凍サイクルシステム
CN202110240212.7A CN113404879B (zh) 2020-03-17 2021-03-04 调整螺纹机构的固定构造及阀装置以及冷冻循环系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020046191A JP7249301B2 (ja) 2020-03-17 2020-03-17 調整ねじ機構の固定構造及び弁装置並びに冷凍サイクルシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021148151A JP2021148151A (ja) 2021-09-27
JP7249301B2 true JP7249301B2 (ja) 2023-03-30

Family

ID=77691402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020046191A Active JP7249301B2 (ja) 2020-03-17 2020-03-17 調整ねじ機構の固定構造及び弁装置並びに冷凍サイクルシステム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7249301B2 (ja)
CN (1) CN113404879B (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003035472A (ja) 2001-07-19 2003-02-07 Saginomiya Seisakusho Inc 絞り通路装置および膨張弁
JP2011007355A (ja) 2009-06-23 2011-01-13 Fuji Koki Corp ダイアフラム式流体制御弁
JP2017180755A (ja) 2016-03-31 2017-10-05 三菱重工業株式会社 熱可塑性プラスチック製ナット、ナット溶着装置、および、ナット溶着方法
JP2018204840A (ja) 2017-06-01 2018-12-27 株式会社鷺宮製作所 絞り装置および冷凍サイクルシステム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56101472A (en) * 1980-01-19 1981-08-14 Saginomiya Seisakusho Inc Expansion valve
JP3200260B2 (ja) * 1993-10-08 2001-08-20 三菱鉛筆株式会社 台形ねじの螺合構造
JP3977496B2 (ja) * 1997-10-15 2007-09-19 株式会社スズキ螺子製作所 雄ねじ、及び雄ねじと雌ねじの螺合構造
CN100420887C (zh) * 2005-09-13 2008-09-24 浙江三花制冷集团有限公司 热力膨胀阀
CN101749465A (zh) * 2008-12-02 2010-06-23 上海宇航系统工程研究所 一种双阀座减压阀

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003035472A (ja) 2001-07-19 2003-02-07 Saginomiya Seisakusho Inc 絞り通路装置および膨張弁
JP2011007355A (ja) 2009-06-23 2011-01-13 Fuji Koki Corp ダイアフラム式流体制御弁
JP2017180755A (ja) 2016-03-31 2017-10-05 三菱重工業株式会社 熱可塑性プラスチック製ナット、ナット溶着装置、および、ナット溶着方法
JP2018204840A (ja) 2017-06-01 2018-12-27 株式会社鷺宮製作所 絞り装置および冷凍サイクルシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021148151A (ja) 2021-09-27
CN113404879A (zh) 2021-09-17
CN113404879B (zh) 2023-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5680062B2 (ja) 膨張弁
US7373788B2 (en) Expansion valve
JP2008128449A (ja) 流量制御弁及び冷凍サイクル
JP2002054861A (ja) 温度式膨張弁
JP2008138812A (ja) 差圧弁
JP7249301B2 (ja) 調整ねじ機構の固定構造及び弁装置並びに冷凍サイクルシステム
JP2002054860A (ja) 温度式膨張弁
JP2004093106A (ja) 膨張弁
JP2001012824A (ja) 制御弁
JP7303143B2 (ja) ねじの固定構造及び弁装置並びに冷凍サイクルシステム
JP2006322689A (ja) 温度式膨張弁
JP3920059B2 (ja) 膨張弁
JP4255892B2 (ja) 膨張弁
JP6634624B2 (ja) 膨張弁
JP3046668B2 (ja) 膨張弁
JP7403148B2 (ja) 膨張弁
JP3476619B2 (ja) 膨張弁
JP2005249273A (ja) 温度式膨張弁
JP2020169661A (ja) 電動弁及び冷凍サイクルシステム
JP6846875B2 (ja) 膨張弁
JP2003065634A (ja) 膨張弁
CN108375251B (zh) 热力膨胀阀及其制造方法
JP7489703B2 (ja) 膨張弁
JP2002130507A (ja) 流体制御弁
JP4146255B2 (ja) 膨張弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7249301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150