WO2011108662A1 - シートベルト制御装置、シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト制御方法及びプログラム - Google Patents

シートベルト制御装置、シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト制御方法及びプログラム Download PDF

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    • B60R2022/4473Belt retractors, e.g. reels with means for reducing belt tension during use under normal conditions using an electric retraction device

Definitions

  • the motor drive device that drives the electric motor of the seat belt retractor must protect the function from the temperature rise of the transistor. Therefore, there is a technique for limiting the driving of the motor in order to suppress the temperature rise of the transistor to a certain value or less.
  • Patent Document 1 discloses a motor control device for a seat belt retractor that drives a motor only when there is no problem after confirming that there is no drive limitation during driving the motor before driving the motor.
  • the motor control device for a seat belt retractor disclosed in Patent Document 1 compares a counter value that changes according to a temperature change of a switching element with a predetermined threshold value, and when the counter value is larger than the predetermined threshold value, the drive restriction multiply.
  • the power supply control unit 15 waits until the heat generation counter value reaches the threshold value ⁇ , and when the heat generation counter value reaches the threshold value ⁇ , the seat belt control device 1 shifts to the sleep mode.
  • the in-vehicle communication line 10 is a communication line that transmits and receives data between an ECU and a sensor installed in the automobile C according to a communication standard such as CAN or LIN.
  • the in-vehicle communication line 10 sends a signal indicating, for example, the operating state of the engine, the position of the selector lever, the disengagement of the parking brake, and the opening / closing of the electric circuit to the determination unit 26.
  • a central part for processing of the seat belt control device 1 including the control unit 21, the power supply unit 22, the power supply voltage monitor 23, the storage unit 24, the motor drive circuit 25, the determination unit 26, and the like is based on a dedicated system. Instead, it can be realized using a normal computer system. For example, storing and distributing a computer program for executing the above operation on a computer-readable recording medium (flexible disk, CD-ROM, DVD-ROM, etc.) and installing the computer program on the computer
  • the seat belt control device 1 that executes the above-described processing may be configured. Further, the seat belt control device 1 may be configured by storing the computer program in a storage device included in a server device on a communication network such as the Internet and downloading the computer program by a normal computer system.

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Abstract

 カウント部(13)は、記憶部(14)が記憶しているモータ(7)および/またはモータ駆動部(16)の温度変化を表す発熱カウンタ値を、モータ駆動部(16)の動作に基づいて加減算する。切替判定部(12)が、動作用の電力が供給されている通常動作モードから、電力消費が通常動作モードより少ないスリープモードに移行すると判定すると、電源制御部(15)は、発熱カウンタ値を参照し、発熱カウンタ値が所定の閾値以上の場合、カウント部(13)が発熱カウンタ値を閾値まで減算するまで待機してからスリープモードに移行する。

Description

シートベルト制御装置、シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト制御方法及びプログラム
 本発明は、シートベルト制御装置、シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト制御方法及びプログラムに関する。
 シートベルト装置は自動車等の車両に装備されて搭乗者を保護する装置であり、シートベルトリトラクタを備えるのが一般的である。シートベルトリトラクタは、シートベルト装置を使用しない時にシートベルトを巻き取って格納するとともに、シートベルト装置の使用時にシートベルトに所定の張力を与える巻き取り機である。
 古くは、ばねの力でシートベルトを巻き取るタイプのシートベルトリトラクタが使われていたが、このタイプのシートベルトリトラクタは、シートベルトに与える張力がシートベルトの引き出し長さに依存するので、適切な張力をシートベルトに与えることが難しかった。そこで、近時は、電動モータを使用するシートベルトリトラクタも使われるようになってきた。また、シートベルト装置に備えたコンピュータでシートベルトリトラクタを制御して、シートベルトに所定の張力を与えることも行われている。以下、本明細書では、シートベルト装置に装備されてシートベルトリトラクタを制御するコンピュータをシートベルト制御装置ということにする。
 シートベルト制御装置は、自動車の艤装品等を制御するコンピュータであるECU(Electronic Control Unit;電子制御ユニット)の一種である。ECUは車載バッテリーの電力で作動するので、無充電状態でECUを作動させつづけると車載バッテリー電圧が低下して、エンジンの始動ができなくなる場合がある。そこで、車両が所定の状態にある場合に、ECUをスリープモードに移行するようにさせる技術がある。スリープモードとは、ECUの電力消費が通常動作モードに比べて小さい状態をいい、具体的には、ECUを構成する発振器を停止したスタンバイモードや、通常動作と異なる低周波数の発振器で動作するスロークロックモード、あるいは一定時間ごとにコンピュータを間欠的に動作させる間欠モードなどがある。現在では、コンピュータの機能を大幅に停止させ、必要最低限の機能(ウェイクアップに関する機能など)だけを実行させることで電力消費を低減させる方法を用いている。また、スリープモード状態にあるECUに所定のウェイクアップ信号が入力されると、該ECUのスリープモードは解除されて、通常動作モードに復帰する。
 シートベルトリトラクタの電動モータを駆動させるモータ駆動装置は、トランジスタの温度上昇から機能を保護しなければならない。そこでトランジスタの温度上昇を一定の値以下に抑えるために、モータ駆動の駆動制限を行う技術がある。
 特許文献1には、あらかじめモータを駆動する前に、モータ駆動中に駆動制限がかからないことを確認し、問題無いときのみモータを駆動するシートベルトリトラクタ用モータ制御装置が開示されている。特許文献1のシートベルトリトラクタ用モータ制御装置は、スイッチング素子の温度変化に応じて変化するカウンタ値と、予め定めた閾値とを比較し、カウンタ値が予め定めた閾値よりも大きいとき、駆動制限をかける。
 特許文献2には、駆動回路の過熱状態を正確に検出できるシートベルト制御装置が開示されている。特許文献2には、駆動回路の過熱状態が検知されたときに電源からの電力供給を遮断して該駆動回路を過熱状態から保護する技術が記載されている。特許文献2に記載の回路保護手段は、たとえば温度感応式電界効果型トランジスタのようなハードウェアである。
 特許文献3には、乗員保護の見地より、モータが過熱状態にある場合には、体感警報(第1警報)をやめて、これを犠牲にしてでも過熱保護機能の作動を回避し、肝心の乗員拘束(第2警報)時に確実に乗員を拘束することができる、乗員拘束装置が開示されている。特許文献3に記載の過熱保護機能は、サーマルプロテクタのようなハードウェアである。サーマルプロテクタは、モータのコイル温度が所定の耐熱温度を上回った際に発生する焼損を防止するための装置である。
特開2009-255749号公報 特開2007-245854号公報 特開2006-273107号公報
 しかしながら、特許文献2および特許文献3のように、駆動回路の温度を測定し、所定の閾値以上の温度になった場合に駆動制限をかけるハードウェアを備える場合、駆動回路内の正確な温度を測定するためには、温度計の設置位置や熱伝導を考慮して、実測値を校正する必要がある。また、ハードウェアで機能を実現すると、ソフトウェアで機能を実現する場合よりもコストが嵩むという問題がある。
 さらに、特許文献1のように、温度変化に応じて変化するカウンタ値を利用する技術の場合、スリープモード時は時間経過を計ることができないため、スリープモード中に充分な冷却時間がおかれたか否かを判断できないことから、スリープモードに移行するとカウンタをリセットし初期化を行う。このように、温度変化に応じて変化するカウンタ値を利用する技術では、スリープモードに移行するとカウンタがリセットされるので、スリープモードに移行してすぐに通常動作モードに移行した場合、カウンタ値がゼロであっても実際には駆動回路の温度が高いままの可能性がある。このとき、カウンタ値によって予測される駆動回路の温度よりも実際の温度のほうが高い可能性がある。さらに、スリープモードに移行してすぐに通常動作モードに移行することを繰り返すことにより発熱が度重なって、駆動回路の駆動可能な上限の温度を超えてしまう可能性があるので、モータまたはモータ駆動部の実際の温度を計測する必要がある。
 本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、コストが安く、かつ、カウンタ値によって予測される駆動回路の温度よりも実際の温度のほうが高くなることを防止するシートベルト制御装置、シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
 本発明の第1の観点に係るシートベルト制御装置は、
 シートベルトを巻き取るモータを制御するシートベルト制御装置であって、
 前記モータおよび/またはモータ駆動部の温度変化状態を表す発熱カウンタ値を記憶する記憶部と、
 前記モータ駆動部の動作に基づいて、前記発熱カウンタ値に所定値を加減算するカウント部と、
 前記シートベルト制御装置に動作用の電力が供給されている通常動作モードから、電力消費が当該通常動作モードより少ないスリープモードに移行するか否かを判定する判定部と、
 前記判定部が前記スリープモードに移行すると判定した場合、前記スリープモードに移行する制御部と、を備え、
 前記制御部は、前記判定部が前記スリープモードに移行すると判定した時の前記発熱カウンタ値が所定の閾値以上の場合、前記カウント部が前記発熱カウンタ値を前記閾値まで減算するまで待機してから前記スリープモードに移行することを特徴とする。
 好ましくは、前記シートベルト制御装置を備える車両の外気温および/または内気温情報を取得する情報取得部をさらに備え、
 前記カウント手段は、前記発熱カウンタ値の初期値を前記外気温および/または内気温に基づいて設定し、
 前記制御部は、前記発熱カウンタ値の初期値に基づいて前記閾値を設定することを特徴とする。
 好ましくは、前記制御部は、前記モータおよび/またはモータ駆動部が駆動可能な上限の温度下で測定した前記モータおよび/またはモータ駆動部の温度変化状態に基づいて前記閾値を設定することを特徴とする。
 本発明の第2の観点に係るシートベルトリトラクタは、
 本発明の第1の観点に係るシートベルト制御装置を備えることを特徴とする。
 本発明の第3の観点に係るシートベルト装置は、
 シートベルトと、
 前記シートベルトを搭乗者の方に案内するガイドアンカと、
 前記シートベルトに摺動自在に支持されたタングと、
 自動車に固定されて前記タングに結合されるバックルと、
 前記シートベルトをリールに巻き取ることにより、所定の張力を与えるシートベルトリトラクタと、
 前記リールを駆動するモータと、
 本発明の第1の観点に係るシートベルト制御装置と、を備えることを特徴とする。
 本発明の第4の観点にかかるシートベルト制御方法は、
 シートベルトを巻き取るモータを制御するシートベルト制御方法であって、
 前記モータおよび/またはモータ駆動部の温度変化状態を表す発熱カウンタ値を記憶する記憶ステップと、
 前記モータ駆動部の動作に基づいて、前記発熱カウンタ値に所定値を加減算するカウントステップと、
 シートベルト制御を実行するために動作用の電力が供給されている通常動作モードから、電力消費が当該通常動作モードより少ないスリープモードに移行するか否かを判定する判定ステップと、
 前記判定ステップが前記スリープモードに移行すると判定した場合、前記スリープモードに移行する制御ステップと、を備え、
 前記制御ステップでは、前記判定ステップが前記スリープモードに移行すると判定した時の前記発熱カウンタ値が所定の閾値以上の場合、前記カウントステップが前記発熱カウンタ値を前記閾値まで減算するまで待機してから前記スリープモードに移行することを特徴とする。
 好ましくは、車両の外気温および/または内気温情報を取得する情報取得ステップをさらに備え、
 前記カウントステップでは、前記発熱カウンタ値の初期値を前記外気温および/または内気温に基づいて設定し、
 前記制御ステップでは、前記発熱カウンタ値の初期値に基づいて前記閾値を設定することを特徴とする。
 好ましくは、前記制御ステップでは、前記モータおよび/またはモータ駆動部が駆動可能な上限の温度下で測定した前記モータおよび/またはモータ駆動部の温度変化状態に基づいて前記閾値を設定することを特徴とする。
 本発明の第5の観点にかかるプログラムは、
 コンピュータに、
 シートベルトを巻き取るモータおよび/またはモータ駆動部の温度変化状態を表す発熱カウンタ値を記憶する記憶ステップと、
 前記モータ駆動部の動作に基づいて、前記発熱カウンタ値に所定値を加減算するカウントステップと、
 前記コンピュータに動作用の電力が供給されている通常動作モードから、電力消費が当該通常動作モードより少ないスリープモードに移行するか否かを判定する判定ステップと、
 前記判定ステップが前記スリープモードに移行すると判定した場合、前記スリープモードに移行する制御ステップと、を実行させ、
 前記制御ステップでは、前記判定ステップが前記スリープモードに移行すると判定した時の前記発熱カウンタ値が所定の閾値以上の場合、前記カウントステップが前記発熱カウンタ値を前記閾値まで減算するまで待機してから前記スリープモードに移行することを特徴とする。
 本発明によれば、シートベルト制御装置がスリープモードから通常動作モードに移行したときでも、ソフトウェア制御で、カウンタ値によって予測される駆動回路の温度よりも実際の温度のほうが高くなることを防止できる。その結果、ハードウェアでモータの駆動制限を実現する場合に比べてコストを削減することができる。
本発明の実施の形態1に係るシートベルト制御システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るシートベルト制御装置の論理構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るシートベルト制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るスリープモード移行の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るシートベルト制御装置の論理構成例を示すブロック図である。 実施の形態2に係るスリープモード移行の動作の一例を示すフローチャートである。
 本発明において、通常動作モードとは、シートベルト制御装置に動作用の電力が供給されている状態をいう。スリープモードとは、通常動作モードより消費電力量が小さく、シートベルト制御装置の動作用の電力消費を可能な限りゼロに近づけた状態をいい、具体的には、主にスリープモードから通常動作モードに移行するか否かを判定する部分(構成)に対して電力が供給されている省電力状態をいう。
 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰り返さない。
 (実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1に係るシートベルト制御システムの構成例を示すブロック図である。シートベルト制御システム100は、図1に示すように、自動車Cに装備されて搭乗者Pを座席Sに拘束するシステムである。シートベルト制御システム100は、シートベルト2、シートベルト2を搭乗者Pの方に案内するガイドアンカ3、シートベルト2に摺動自在に支持されたタング4、自動車Cに固定されてタング4に結合されるバックル5、シートベルトリトラクタ6、モータ7及びシートベルト制御装置1を備える。
 シートベルト2の一方の端は座席Sの側方(図において紙面の裏側)で、自動車Cに固定されている。そして、シートベルト2は、搭乗者Pの腹部の上を通って座席Sの反対側(図において紙面の表側)に達し、タング4をバックル5に結合することによって、その位置で自動車Cに支持されている。さらに、シートベルト2は、搭乗者Pの胸部の上を通って座席Sの上方(搭乗者Pの肩上)に達し、ガイドアンカ3に掛け回されて向きを変えて、シートベルトリトラクタ6に引き込まれている。
 シートベルトリトラクタ6は、図示しないリールを備えて、該リールにシートベルト2を巻き取って、シートベルト2に所定の張力を与える装置である。シートベルト2を使用しないときは、シートベルト2はシートベルトリトラクタ6に巻き取られて格納される。また、シートベルトリトラクタ6のリールは、モータ7によって駆動される。モータ7を駆動する電力はシートベルト制御装置1から供給される。
 シートベルト制御装置1は、シートベルトリトラクタ6をモータ7を介して制御するコンピュータ装置である。シートベルト制御装置1には、自動車Cの状態を示す信号が、自動車Cの他のECU(Electronic Control Unit;電子制御ユニット)やセンサから車両内通信線10を介して供給される。なお、ECUは、自動車の艤装品等を制御するコンピュータの総称であり、シートベルト制御装置1はECUの一種である。
 車両内通信線10は、たとえば、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)のような通信規格に従って、自動車Cに装備されたECUやセンサの間でデータの送受を行う通信線である。
 図2は、実施の形態1に係るシートベルト制御装置の論理構成例を示すブロック図である。シートベルト制御装置1は、情報取得部11と、切替判定部12と、カウント部13と、記憶部14と、電源制御部15と、モータ駆動部16とから構成される。
 情報取得部11は、スリープモードから通常動作モードに移行するか否かの判定や通常動作モードからスリープモードに移行するか否かの判定(以下、モード切替判定という)をするための情報を取得する。
 切替判定部12は、情報取得部11が取得した情報に基づいてモード切替判定を行う。切替判定部12は、情報取得部11がスリープモードから通常動作モードに移行するトリガとなる情報(たとえば、エンジンがかけられたことを示す情報)をひとつでも取得した場合、切替判定部12は、スリープモードから通常動作モードに移行すると判定する。また、切替判定部12は、情報取得部11が取得した情報に基づいて、自動車Cが所定の状態(たとえば、エンジンが切られた状態)にあると判定した場合、通常動作モードからスリープモードに移行すると判定する。切替判定部12は、スリープモードから通常動作モードに移行すると判定した場合、ウェイクアップ信号を電源制御部15に送る。切替判定部12は、通常動作モードからスリープモードに移行すると判定した場合、スリープ信号を電源制御部15に送る。
 カウント部13は、記憶部14が記憶している発熱カウンタ値をモータ駆動部16の予測される温度変化に応じて加算および減算する。具体的には、モータ駆動電流によりモータ駆動部16のトランジスタが発熱するため、モータ駆動部16がモータ7を駆動する毎に発熱カウンタ値に一定の値(所定値)を加算する。あるいは、駆動電流値に基づいて発熱カウンタ値に一定の値を加算する。モータ駆動部16がモータ7を駆動していない間は放熱によって温度が下がっていくため、一定時間毎に一定の値を減算する。その結果、発熱カウンタ値は、モータ駆動部16の温度状態を表す指標として機能している。なお、カウント部13は、記憶部14が記憶している発熱カウンタ値を、モータ7の予測される温度変化に応じて加算および減算することとしてもよいし、モータ駆動部16およびモータ7の両方の予測される温度変化に応じて発熱カウンタ値を計算することとしてもよい。また、カウント部13は、モータ7の予測される温度変化に応じて発熱カウンタ値を計算する場合も、モータ駆動部16がモータ7を駆動する毎に発熱カウンタ値に一定の値を加算するか、駆動電流値に基づいて発熱カウンタ値に一定の値を加算することによって計算する。
 発熱カウンタ値に加算および減算する値は、実際にモータ駆動部16がモータを駆動させる毎に上昇する温度変化や、モータ駆動部16が停止後に下降する温度変化をあらかじめ計測し、計測した値に基づいて決定しておくとよい。このとき、モータ駆動部16が駆動可能な上限の温度といった悪条件下(たとえば85℃)で計測した値に基づいて決定するとよい。実際には、モータ駆動部16の駆動モードの種類によって駆動電流値が異なり、上昇する温度変化も異なる。そこで、駆動モードごとに単位時間あたりの上昇および下降する温度を計測して対応付けた駆動カウントテーブルをあらかじめ生成しておき、カウント部13は、駆動カウントテーブルを参照して発熱カウンタ値を計算することとしてもよい。あるいは、駆動電流値に比例する値を発熱カウンタ値に加算することとしてもよい。また、カウント部13は、発熱カウンタ値を初期値以下には減算しない。シートベルト制御装置1がスリープモードに移行すると、ウェイクアップしたときに発熱カウンタ値は初期値にリセットされる。
 記憶部14は、発熱カウンタ値を記憶している。
 電源制御部15は、シートベルト制御装置1の電力を制御している。また、電源制御部15は、発熱カウンタ値が所定の値を超えた場合、モータ駆動部16に供給する電力を停止し、モータ駆動部16が過熱状態になることを防止する。さらに、電源制御部15は、スリープモードのときに切替判定部12からウェイクアップ信号を受け取ると、シートベルト制御装置1を通常動作モードに移行させる。電源制御部15は、通常動作モードのときに切替判定部12からスリープ信号を受け取ると、記憶部14から発熱カウンタ値を取得し、発熱カウンタ値が閾値αより小さかった場合、シートベルト制御装置1をスリープモードに移行させる。一方、発熱カウンタ値が閾値αより大きかった場合、電源制御部15は、発熱カウンタ値が閾値αになるまで待機し、発熱カウンタ値が閾値αになると、シートベルト制御装置1をスリープモードに移行させる。
 閾値αは、スリープモードに移行してからウェイクアップするまでの時間に、発熱カウンタ値が減算されて初期値になることを見込んだ値である。閾値αは、スリープモードに移行してからウェイクアップするまでの時間分布で、ほとんど(たとえば99%)ウェイクアップすることはないであろうような短い時間の間に、発熱カウンタが0に減算されることになる値とすることができる。なお、閾値αは、モータ駆動部16が駆動可能な上限の温度といった悪条件下(たとえば85℃)で測定したデータに基づいて設定するとよい。また、閾値αは0でもよい。その場合は、発熱カウンタ値が初期値になったときにスリープモードに移行することになる。
 図3は、実施の形態1に係るシートベルト制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3に示すように、シートベルト制御装置1は、制御部21、電源部22、電源電圧モニタ23、記憶部24、モータ駆動回路25、を備える。
 制御部21は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、記憶部24に記憶されている制御プログラムに従って、シートベルト制御装置1の情報取得部11、切替判定部12、カウント部13、記憶部14、電源制御部15およびモータ駆動部16の各処理を実行する。制御部21は、判定部26を備える。判定部26は、イグニッション32、車両内通信線10、車両情報ライン33およびシートベルトリトラクタ情報ライン34からモード切替判定をするための情報を取得し、モード切替判定を行う。なお、スリープモードの間も判定部26にのみ電力が供給されており、スリープモードから通常動作モードに移行するか否かの判定が行われる。
 制御部21は、記憶部14が記憶している発熱カウンタ値が所定の値を超えた場合、モータ駆動回路25に供給する電力を停止し、モータ駆動回路25が過熱状態になることを防止する。また、制御部21は、モータ駆動回路25がモータ7を駆動する毎に発熱カウンタ値に一定の値を加算する。モータ駆動部16がモータ7を駆動していない間は一定時間毎に一定の値を減算する。制御部21は、通常動作モードからスリープモードに移行するとき、この発熱カウンタ値が閾値αよりも小さい場合、すぐにスリープモードに移行する。この発熱カウンタ値が閾値αよりも大きい場合、発熱カウンタ値が閾値αになるまで待機してからスリープモードに移行する。制御部21が動作することにより、カウント部13として機能する。
 イグニッション32は、電気式の点火システムであって自動車Cのエンジンが点火されると、エンジンの点火を示すイグニッションスイッチ信号を判定部26に送る。
 車両内通信線10は、たとえば、CANやLINのような通信規格に従って、自動車Cに装備されたECUやセンサの間でデータの送受を行う通信線である。車両内通信線10は、たとえば、エンジンの運転状態、セレクタレバーの位置、駐車ブレーキの解緊、電路の開閉などを示す信号を判定部26に送る。
 車両情報ライン33は、車両内通信線10では取得できない車両情報を直接取得するためのラインである。車両情報ライン33は、たとえば、タング4がバックル5に結合されたことを示すバックルスイッチ信号、ドアが開放されたことを示すドアスイッチ信号などを判定部26に送る。
 シートベルトリトラクタ情報ライン34は、シートベルトに関するシートベルトリトラクタ情報を取得するためのラインである。シートベルトリトラクタ情報ライン34は、たとえば、シートベルトリトラクタ6の回転角、シートベルト引き出しロックなどを示す信号を判定部26に送る。イグニッション32、車両内通信線10、車両情報ライン33、シートベルトリトラクタ情報ライン34から信号を受け付ける制御部21(判定部26)が動作することにより、情報取得部11、切替判定部12として機能する。
 電源部22は、車両のバッテリー31から電力を取得し、制御部21に電力を供給する。
 電源電圧モニタ23は、シートベルト制御装置1内の電圧があらかじめ定められた電圧以上にならないように制御する監視回路である。電源部22、電源電圧モニタ23、及び、制御部21が協働して動作することにより、電源制御部15として機能する。
 記憶部24は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、シートベルト制御装置1の処理を制御部21に行わせるための制御プログラムをあらかじめ記憶する。また、記憶部24は、制御部21の指示に従って、この制御プログラムが記憶するデータを制御部21に供給し、制御部21から供給されたデータを記憶する。なお、記憶部24は、発熱カウンタ値を記憶し、記憶部14として機能することとしてもよい。
 モータ駆動回路25は、複数のトランジスタにより構成され、制御部21の命令に従い、モータ7に電力を供給して駆動させる。モータ駆動回路25が動作することにより、モータ駆動部16として機能する。
 図2に示すシートベルト制御装置1の情報取得部11、切替判定部12、カウント部13、電源制御部15およびモータ駆動部16の処理は、制御プログラムが、制御部21、電源部22、電源電圧モニタ23、記憶部24およびモータ駆動回路25などを資源として用いて処理することによって実行する。
 図4は、実施の形態1に係るスリープモード移行の動作の一例を示すフローチャートである。シートベルト制御装置1が通常動作モードのとき、任意のタイミングにおいて、当該動作処理は開始される。まず、情報取得部11は、車両情報やシートベルトリトラクタ情報などを取得する(ステップS11)。これらの情報を元に切替判定部12は、スリープモードに移行するか否かを判定する(ステップS12)。切替判定部12が、スリープモードに移行しないと判定すると(ステップS12;NO)、ステップS11に戻り、所定時間待機した後、ステップS11およびステップS12の処理を繰り返す。
 切替判定部12が、スリープモードに移行すると判定すると(ステップS12;YES)、電源制御部15は、記憶部14の発熱カウンタ値を参照し、発熱カウンタ値が閾値αよりも小さいか否かを判定する(ステップS13)。ここで、放熱によってモータ駆動部16の温度が下がっていく場合、発熱カウンタ値は、一定時間毎に一定の値だけ減少していく。発熱カウンタ値とモータ駆動部16の温度とには相関関係があるため、電源制御部15が、発熱カウンタ値が閾値αより小さいと判定した場合、モータ駆動部16(モータ駆動回路25)が過熱状態ではないと判定できる。発熱カウンタ値が閾値αよりも小さい場合(ステップS13;YES)、電源制御部15は、シートベルト制御装置1をスリープモードに移行し(ステップS14)、処理を終了する。発熱カウンタ値が閾値αよりも大きい場合(ステップS13;NO)、電源制御部15は、カウント部13が発熱カウンタ値を減算して閾値αになるまで待機し(ステップS15)、発熱カウンタ値が閾値αになったらシートベルト制御装置1をスリープモードに移行し(ステップS14)、処理を終了する。シートベルト制御装置1がスリープモードに移行すると発熱カウンタ値はリセットされる。
 実施の形態1のシートベルト制御装置1によれば、過熱状態から駆動回路を保護するための駆動制限をソフトウェアで実現することができるため、ハードウェアで実現する場合に比べてコストを削減することができる。また、温度を計測しないので、温度計の設置位置や熱伝導を考慮して実測値を校正する必要がない。また、発熱カウンタ値によって予測される駆動回路の温度よりも実際の温度のほうが高くなることを防止することができる。
 (実施の形態2)
 図5は、実施の形態2に係るシートベルト制御装置の論理構成例を示すブロック図である。実施の形態1の構成と同様であるが、実施の形態2に係るシートベルト制御装置1の情報取得部11は、自動車Cの外気温および/または内気温を取得し、カウント部13に送る。なお、実施の形態2に係るシートベルト制御システムの構成、ハードウェア構成は実施の形態1と同様である。外気温および内気温は、車両Cに搭載された温度計により計測する。外気温とは車室外温度であり、内気温とは車室内気温である。制御部21は、車両内通信線10を介して自動車Cの外気温および/または内気温を取得する。なお、シートベルト装置周辺の雰囲気温度を内気温としてもよいし、ECU内部に専用の温度計を設置し、ECU内部温度を内気温としてもよい。ECU内部温度とは、たとえば、ECUケース内部雰囲気温度、モータ内部雰囲気温度、ECU部品発熱部位の測定温度、モータ内部発熱部位測定温度などである。
 カウント部13は、情報取得部11から受け取った気温および/または内気温に基づいて、記憶部14が記憶している発熱カウンタ値の初期値βを設定する。このとき、外気温に基づいて初期値βを設定してもよいし、内気温に基づいて初期値βを設定してもよいし、外気温と内気温の平均に基づいて初期値βを設定してもよい。そして、カウント部13は、モータ駆動部16の動作に応じて初期値βから加算および減算を開始する。加算方法および減算方法は実施の形態1と同様でもよいし、あらかじめ外気温および/または内気温に応じて決定した加算値・減算値を格納した気温対応カウントテーブルを生成しておき、気温対応カウントテーブルを参照して、外気温および/または内気温に応じて発熱カウンタ値を計算することとしてもよい。シートベルト制御装置1がスリープモードに移行すると、発熱カウンタ値はリセットされるが、通常動作モードに移行すると、また、情報取得部11から受け取った外気温および/または内気温に基づいて、記憶部14が記憶している発熱カウンタ値の初期値を設定することとする。
 実施の形態1では、電源制御部15は、通常動作モードのときに切替判定部12からスリープ信号を受け取ると、記憶部14から発熱カウンタ値を取得し、発熱カウンタ値が閾値αより大きかった場合、発熱カウンタ値が閾値αになるまで待機することとしていたが、実施の形態2では、閾値αに初期値βを足したα+βを閾値とする。あるいは初期値βに基づいて、新たに閾値γを設定してもよい。また、情報取得部11から定期的に受け取る気温および/または内気温に基づいて、閾値をその都度更新することとしてもよい。
 図6は、実施の形態2に係るスリープモード移行の動作の一例を示すフローチャートである。シートベルト制御装置1がスリープモードから通常動作モードに移行すると(ステップS21)、情報取得部11は、自動車Cの外気温および/または内気温を取得する(ステップS22)。カウンタ部13は、自動車Cの外気温および/または内気温に基づいて発熱カウンタ値の初期値をβに設定する(ステップS23)。情報取得部11は、車両情報やシートベルトリトラクタ情報などを取得する(ステップS24)。これらの情報を元に切替判定部12は、スリープモードに移行するか否かを判定する(ステップS25)。切替判定部12が、スリープモードに移行しないと判定すると(ステップS25;NO)、ステップS24に戻り、所定時間待機した後、ステップS24およびステップS25の処理を繰り返す。
 切替判定部12が、スリープモードに移行すると判定すると(ステップS25;YES)、電源制御部15は、記憶部14の発熱カウンタ値を参照し、発熱カウンタ値が閾値α+βよりも小さいか否かを判定する(ステップS26)。ここで、初期値(閾値)βは、自動車Cの外気温および/または内気温に基づいて設定される。つまり、閾値α+βは、自動車Cの外気温および/または内気温が高い場合には高い値が設定され、低い場合には低い値が設定される。このため、電源制御部15が、発熱カウンタが閾値α+βよりも小さいと判定した場合、モータ駆動部16(モータ駆動回路25)の内部が過熱状態ではないと判定できる。発熱カウンタ値が閾値α+βよりも小さい場合(ステップS26;YES)、シートベルト制御装置1をスリープモードに移行し(ステップS28)、処理を終了する。発熱カウンタ値が閾値α+βよりも大きい場合(ステップS26;NO)、電源制御部15は、カウント部13が発熱カウンタ値を減算して閾値α+βになるまで待機し(ステップS27)、発熱カウンタ値が閾値α+βになったら、シートベルト制御装置1をスリープモードに移行し(ステップS28)、処理を終了する。シートベルト制御装置1がスリープモードに移行すると発熱カウンタ値はリセットされる。
 実施の形態2のシートベルト制御装置1によれば、外気温および/または内気温を考慮することで、外気温および/または内気温によってモータ駆動部16の内部の温度が上下し、カウンタ値によって予測される駆動回路の温度よりも実際の温度のほうが高くなることを防止することができる。また、外気温および/または内気温を考慮した発熱カウンタ値の初期値を設定することで、スリープモードに移行する際の閾値について、より精度の高い閾値を設定することができる。
 その他、前記のハードウェア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更及び修正が可能である。
 制御部21、電源部22、電源電圧モニタ23、記憶部24、モータ駆動回路25および判定部26などから構成されるシートベルト制御装置1の処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。たとえば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読みとり可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM等)に格納して配布し、当該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行するシートベルト制御装置1を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に当該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することでシートベルト制御装置1を構成してもよい。
 また、シートベルト制御装置1の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
 また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS; Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
 本発明は、上記発明の実施の形態および実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
 本出願は、2010年3月4日に出願された日本国特許出願2010-48442号に基づくものであり、その明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書を含むものである。上記日本国特許出願における開示は、その全体が本明細書中に参照として含まれる。
 本発明のシートベルト制御装置、シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト制御方法及びプログラムは、自動車等の車両に装備されて搭乗者を保護するのに有用である。
     C 自動車
     P 搭乗者
     S 座席
     1 シートベルト制御装置
     2 シートベルト
     3 ガイドアンカ
     4 タング
     5 バックル
     6 シートベルトリトラクタ
     7 モータ
    10 車両内通信線
    11 情報取得部
    12 切替判定部
    13 カウント部
    14 記憶部
    15 電源制御部
    16 モータ駆動部
    21 制御部
    22 電源部
    23 電源電圧モニタ
    24 記憶部
    25 モータ駆動回路
    26 判定部
    31 バッテリー
    32 イグニッション
    33 車両情報ライン
    34 シートベルトリトラクタ情報ライン
   100 シートベルト制御システム(シートベルト装置)

Claims (9)

  1.  シートベルトを巻き取るモータを制御するシートベルト制御装置であって、
     前記モータおよび/またはモータ駆動部の温度変化状態を表す発熱カウンタ値を記憶する記憶部と、
     前記モータ駆動部の動作に基づいて、前記発熱カウンタ値に所定値を加減算するカウント部と、
     前記シートベルト制御装置に動作用の電力が供給されている通常動作モードから、電力消費が当該通常動作モードより少ないスリープモードに移行するか否かを判定する判定部と、
     前記判定部が前記スリープモードに移行すると判定した場合、前記スリープモードに移行する制御部と、を備え、
     前記制御部は、前記判定部が前記スリープモードに移行すると判定した時の前記発熱カウンタ値が所定の閾値以上の場合、前記カウント部が前記発熱カウンタ値を前記閾値まで減算するまで待機してから前記スリープモードに移行することを特徴とするシートベルト制御装置。
  2.  前記シートベルト制御装置を備える車両の外気温および/または内気温情報を取得する情報取得部をさらに備え、
     前記カウント部は、前記発熱カウンタ値の初期値を前記外気温および/または内気温に基づいて設定し、
     前記制御部は、前記発熱カウンタ値の初期値に基づいて前記閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト制御装置。
  3.  前記制御部は、前記モータおよび/またはモータ駆動部が駆動可能な上限の温度下で測定した前記モータおよび/またはモータ駆動部の温度変化状態に基づいて前記閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト制御装置。
  4.  請求項1に記載のシートベルト制御装置を備えることを特徴とするシートベルトリトラクタ。
  5.  シートベルトと、
     前記シートベルトを搭乗者の方に案内するガイドアンカと、
     前記シートベルトに摺動自在に支持されたタングと、
     自動車に固定されて前記タングに結合されるバックルと、
     前記シートベルトをリールに巻き取ることにより、所定の張力を与えるシートベルトリトラクタと、
     前記リールを駆動するモータと、
     請求項1に記載のシートベルト制御装置と、を備えることを特徴とするシートベルト装置。
  6.  シートベルトを巻き取るモータを制御するシートベルト制御方法であって、
     前記モータおよび/またはモータ駆動部の温度変化状態を表す発熱カウンタ値を記憶する記憶ステップと、
     前記モータ駆動部の動作に基づいて、前記発熱カウンタ値に所定値を加減算するカウントステップと、
     シートベルト制御を実行するために動作用の電力が供給されている通常動作モードから、電力消費が当該通常動作モードより少ないスリープモードに移行するか否かを判定する判定ステップと、
     前記判定ステップが前記スリープモードに移行すると判定した場合、前記スリープモードに移行する制御ステップと、を備え、
     前記制御ステップでは、前記判定ステップが前記スリープモードに移行すると判定した時の前記発熱カウンタ値が所定の閾値以上の場合、前記カウントステップが前記発熱カウンタ値を前記閾値まで減算するまで待機してから前記スリープモードに移行することを特徴とするシートベルト制御方法。
  7.  車両の外気温および/または内気温情報を取得する情報取得ステップをさらに備え、
     前記カウントステップでは、前記発熱カウンタ値の初期値を前記外気温および/または内気温に基づいて設定し、
     前記制御ステップでは、前記発熱カウンタ値の初期値に基づいて前記閾値を設定することを特徴とする請求項6に記載のシートベルト制御方法。
  8.  前記制御ステップでは、前記モータおよび/またはモータ駆動部が駆動可能な上限の温度下で測定した前記モータおよび/またはモータ駆動部の温度変化状態に基づいて前記閾値を設定することを特徴とする請求項6に記載のシートベルト制御方法。
  9.  コンピュータに、
     シートベルトを巻き取るモータおよび/またはモータ駆動部の温度変化状態を表す発熱カウンタ値を記憶する記憶ステップと、
     前記モータ駆動部の動作に基づいて、前記発熱カウンタ値に所定値を加減算するカウントステップと、
     前記コンピュータに動作用の電力が供給されている通常動作モードから、電力消費が当該通常動作モードより少ないスリープモードに移行するか否かを判定する判定ステップと、
     前記判定ステップが前記スリープモードに移行すると判定した場合、前記スリープモードに移行する制御ステップと、を実行させ、
     前記制御ステップでは、前記判定ステップが前記スリープモードに移行すると判定した時の前記発熱カウンタ値が所定の閾値以上の場合、前記カウントステップが前記発熱カウンタ値を前記閾値まで減算するまで待機してから前記スリープモードに移行することを特徴とするプログラム。
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